JP6838047B2 - 香料混合物 - Google Patents

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Description

本発明は香りの領域に属し、新規な香料混合物、それらの調製物ならびに香水および最終消費者用組成物における使用に関する。
香水業界は絶えず新しい香りの創作を必要としている。新しい香料や香水を創作することは極めて多くの課題に関連する。例えば、市場の具体的な必要性を満たしかつ顧客が必要とする特定のプロファイルに合致する製品を提供するために、技術水準から知られている可能性のある構造のほぼ無限の数からいくつかの香りの特定の組成物を選び出すことが必要とされる。多くの場合、適切な香りは非常に有利な性能を示すが、組み合わせると不快であるために不都合な嗅覚側面を示し、特定の目的のためにそれらを使用することが困難となるか、さらには使用できなくなる。
第2の重要な課題は、特定の嗅覚プロファイルと一致するだけでなく、いわゆる第2の有利な特性をも提供する香り組成物を提供する必要性に関連する。実際、市場で知られている多くの香料組成物は、適用上の重大な欠点、例えば低い溶解性および貯蔵安定性を示すだけでなく、豊かさ、カリスマ性などの主観的問題に関しても失敗を呈する。加えて、多くの既知の香料組成物は、所望の嗅覚結果を達成するために高用量を必要とする。今日の香料の別の前提条件は、高い生分解性と皮膚科学的かつ毒物学的な安全性である。
L−カルビルアセテート(l−パラ−メンタ−6,8−ジエン−2−イルアセテート)は、1969年にS.Arctanderによって初めて記載された(‘‘Perfume and Flavour Chemicals, Vol. I+II, Montclair, N.J., No. 582’’参照)。そのトランス異性体はスペアミント油の天然成分とされている。それはわずかなメタリックな側面を有する新鮮なグリーンのミントの香りをもたらす。同論文では、プロピオン酸l−カルビル(l−パラ−メンタ−6,8−ジエン−2−イルプロピオネート、No.583)について言及し、その香りは甘く、温かみのある、ミントの、ハーブ系の香りで滑らかなサブノートを伴うと記載されている。No.929はジヒドロカルビルアセテート(パラ−メント−8−(9)−エン−2イル−アセテート;6−メンチル−3−イソ−プロペニル−シクロヘキサニル−アセテート)の甘く、わずかにミントの、満開のバラのようでありハーブ系のサブノートを伴う香りを示す。
Zhaoらはカルベオールおよびカルベオール誘導体を含む中国産のミント精油のバリエーションについて記載しているが、特定の異性体については開示していない(Industrial Crops and products, Vol. 42, p.251−260 (2013))。カラミンサの組成物に関する同様の論文がMonforteらによって公開された。しかしながら、この文献にも、特定のカルベオール異性体に関しては何も言及されていない(J. Medicinal Food, Vol.14(3), p.297−303 (2011))。
本発明の根本的な目的は、香料の肯定的かつ有利な嗅覚側面を改善し、かつ/または香料の望ましくない不快な嗅覚側面およびサブノートを(同時に)減少させ、阻害し、かつ/またはマスキングする能力を有する新規な香料混合物を提供することである。より詳細には、前記の新規な香料混合物は、香料の安定性、溶解性および全体的な性能を改善すること、ならびに必要とされる用量を低減することによって特徴づけられるべきである。最後に、前記混合物自体は優れた生物分解性を示す必要があり、ヒトおよび環境に対して安全でなければならない。
発明の説明
本発明の第1の目的は、香料混合物であって、
(a)少なくとも1つの一般式(I)の化合物
式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す;
(b)少なくとも1つの一般式(II)の化合物
式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す;
(c)化合物(I)および(II)とは異なる、少なくとも1つの追加の香料;および
(d)任意に少なくとも1つの溶媒
を含む、前記混合物である。
好ましくは、前記混合物は、成分(b)として、一般式(IIa)の化合物
式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す
を含む。
驚くべきことに、本発明による混合物は、これらの香りの負の不快なサブノートを同時に低減、抑制および/または完全にマスキングしながら、他の香料の嗅覚特性をサポートし、増加させおよび/または改善することができることが観察された。これは、組成物自体が心地良い香りを全く示さないため、当業者が予期するであろうこととは反対であり、実情とは逆である。例えば、[(1S,5S)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]アセテートおよび[1S,5S)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキス(cyclohex)−2−エン−1−イル]アセテートの混合物には、金属のような、オイリー、工業的、硫黄、ニンニク様、カーバイド様であると表現される香りがある。しかしながら、他のトップノート香料と組み合わせた場合、これらの不快なノートはもはや認識されず、対照的に、前記トップノート香料の不快なサブノートは低減されるか、さらには完全にマスキングされる。式(I)および(II)の化合物は、完全に生物分解性であり、ヒトおよび環境に対して安全であり、溶解しやすく、貯蔵安定性があり、印象および全体的な性能を改善し、他の香料とブレンドすると用量を減じる。
追加の香料
群(c)を形成する追加の香料は、好ましくは、テルペン、アルデヒド、ニトリル、エステル、ラクトンおよびそれらの混合物からなる群から選択される。より詳細には、前記追加の香料は約100〜約250ダルトンの分子量を示す。適切な例は、以下の群からのメンバーを包含する:
アルデヒド
アルデヒド構造を示す好適な香料の例は以下を包含する:メロナール、トリプラール、リグストラール、アドキサール、アニスアルデヒド、シマル、エチルバニリン、フロルヒドラル、フロラロゾン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、ヒドロキシシトロネラール、コアボン、ラウリンアルデヒド、カントキサール、リラール、リリアール、アドキサール、アニスアルデヒド、クマール、メチル−ノニル−アセトアルデヒド、シトロネラール、シトロネリルオキシ−アセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ブルゲオナール、p−tert−ブシナル、フェニルアセトアルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、バニリン;2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール、3−ドデセン−1−アール、α−n−アミルシンナムアルデヒド、4−メトキシ−ベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3−(4−tert−ブチルフェニル)−プロパナール、2−メチル−3−(パラ−メトキシ−フェニルプロパナール)、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2(1)−シクロヘキセン−1−イル)ブタナール、3−フェニル−2−プロペナール、cis−/trans−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール、[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)−オキシ]−アセトアルデヒド、4−イソプロピルベンズアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフタアルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、2−メチル−3−(イソプロピル−フェニル)プロパナール、デシルアルデヒド、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール;4−(トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]−デシリデン−8)−ブタナール;オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンカルボキシアルデヒド、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、パラ−エチル−アルファ,アルファ−ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、α−メチル−3,4−(メチレンジオキシ)−ヒドロ桂皮アルデヒド、3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド、α−n−ヘキシル−桂皮アルデヒド、m−シメン−7−カルボアルデヒド、α−メチルフェニルアセトアルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタナール、ウンデセナール、2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、4−(3)(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−カルボキシアルデヒド、1−ドデカナール、2,4−ジメチル−シクロヘキセン−3−カルボキシアルデヒド、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、7−メトキシ−3,7−ジメチルオクタン−1−アール、2−メチルウンデカナール、2−メチルデカナール、1−ノナナール、1−オクタナール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、2−メチル−3−(4−tert−ブチル)プロパナール、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナール、3−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパナール、メチルノニルアセトアルデヒド、2−フェニルプロパン−1−アール、3−フェニルプロパ−2−エン−1−アール、3−フェニル−2−ペンチルプロパ−2−エン−1−アール、3−フェニル−2−ヘキシルプロパ−2−エナール、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパン−1−アール、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパン−1−アール、3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチル−プロパナール、3−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)−2−メチルプロパン−1−アール、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナール、3−(3−イソプロピルフェニル)−ブタン−1−アール、2,6−ジメチルヘプト−5−エン−1−アール、ジヒドロシンナムアルデヒド、1−メチル−4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、5−または6−メトキシヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−1または2−カルボキシアルデヒド、3,7−ジメチルオクタン−1−アール、1−ウンデカナール、10−ウンデセン−1−アール、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、1−メチル−3−(4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−カルボキシアルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−オクタナール;trans−4−デセナール、2,6−ノナジエナール、p−トリルアセトアルデヒド;4−メチルフェニルアセトアルデヒド、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテナール、o−メトキシシンナムアルデヒド、3,5,6−トリメチル−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、3,7−ジメチル−2−メチレン−6−オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド;5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール、ペオニーアルデヒド(6,10−ジメチル−3−オキサ−5,9−ウンデカジエン−1−アール)、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン−1−カルボキシアルデヒド、オクタナール、2−メチルオクタナール、アルファ−メチル−4−(1−メチルエチル)ベンゼン−アセトアルデヒド、6,6−ジメチル−2−ノルピネン−2−プロピオンアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、2−メチル−3−フェニル−2−プロペン−1−アール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフタアルデヒド、3−プロピル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−5−エン−2−カルバルデヒド、9−デセナール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、1−p−メンテン−q−カルボキシアルデヒド、シトラールまたはその混合物、リリアールシトラール、1−デカナール、n−ウンデカナール、n−ドデカナール、フロルヒドラール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシ−4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド、3,4−ジメトキシベンズアルデヒドおよびそれらの混合物。
先に説明したように、前記ケトンまたは前記アルデヒドは、脂肪族、脂環式、芳香族、エチレン性不飽和構造またはこれら要素の混合物を示してもよい。さらに、これらの成分はヘテロ原子を含んでいてもよく、多環式構造を示していてもよい。これらの構造の全てに適した置換基は、ヒドロキシル基および/またはアミノ基である。さらなる香料は、以下の文献:Steffen Arctander‘‘1960年および1969年にそれぞれ出版、2000年に再版 ISBN:Aroma Chemicals Vol. 1: 0−931710−37−5,Aroma Chemicals Vol. 2:0−931710−38−3’’にまとめられており、これは参照により本明細書に援用される。
ケトン
ケトン構造を示す適した香料の例には、以下が包含される:ブッコキシム、イソジャスモン、メチルベータナフチルケトン、ムスカスインダノン、トナリド/ムスカスプラス、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、イソダマスコン、ダマセノン、ダマローズ、メチルジヒドロジャスモネート、メントン、カルボン、カンファー、フェンコン、アルファイオノン、β−イオノン、ジヒドロ−β−イオノン、γ−メチルイオノン、フルーラモン、ジヒドロジャスモン、cis−ジャスモン、イソ−E−スーパー、メチルセドレニルケトンまたはメチルセドリロン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、メチル−β−ナフチルケトン、ベンジルアセトン、ベンゾフェノン、p−ヒドロキシフェニルブタノン、セロリケトンまたはリベスコン、6−イソプロピルデカ−ヒドロ−2−ナフトン、ジメチルオクテノン、フレスコメンテ、4−(1−エトキシビニル)−3,3,5,5−テトラメチルシクロヘキサノン、メチルヘプテノン、2−(2−(4−メチル−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピル)シクロペンタノン、1−(p−メンテン−6(2)−イル)−1−プロパノン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、2−アセチル−3,3−ジメチルノルボルナン、6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン、4−ダマスコール、ダルシニルまたはカシオン、ゲルソン、ヘキサロン、イソシクレモンE、メチルシクロシトロン、メチルラベンダーケトン、オリボン、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、ヴェルドーネ、デルフォーネ、ムスコン、ネオブテノン、プリカトン、ベルトン、2,4,4,7−テトラメチルオクタ−6−エン−3−オン、テトラメラン、ヘジオンおよびそれらの混合物。より好ましいケトンは以下を含む群から選択される:α−ダマスコン、δ−ダマスコン、イソダマスコン、カルボン、γ−メチルイオノン、イソ−E−スーパー、2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3−オン、ベンジルアセトン、β−ダマスコン、ダマセノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルセドリロン、ヘジオンおよびそれらの混合物。
アルコール
好適な香料アルコールには、例えば以下が包含される:10−ウンデセン−1−オール、2,6−ジメチルヘプタン−2−オール、2−メチルブタノール、2−メチルペンタノール、2−フェノキシエタノール、2−フェニルプロパノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、3,5,5−トリメチルシクロヘキサノール、3−ヘキサノール、3−メチル−5−フェニルペンタノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、3−フェニルプロパノール、4−ヘプテノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、4−tert−ブチルシクロヘキサノール、6,8−ジメチル−2−ノナノール、6−ノネン−1−オール、9−デセン−1−オール、α−メチルベンジルアルコール、α−テルピネオール、アミルサリチレート、ベンジルアルコール、ベンジルサリチレート、β−テルピネオール、ブチルサリチレート、シトロネロール、シクロヘキシルサリチレート、デカノール、ジヒドロミルセノール、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルヘプタノール、ジメチルオクタノール、エチルサリチレート、エチルバニリン、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、ヘプタノール、ヘキシルサリチレート、イソボルネオール、イソオイゲノール、イソプレゴール、リナロール、メントール、ミルテノール、n−ヘキサノール、ネロール、ノナノール、オクタノール、パラ−メンタン−7−オール、フェニルエチルアルコール、フェノール、フェニルサリチレート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、チモール、trans−2−cis−6−ノナジエノール、trans−2−ノネン−1−オール、trans−2−オクテノール、ウンデカノール、バニリンおよびシンナミルアルコールおよびそれらの混合物。
エステル
ケトン構造を示す好適な香料の例には、以下が包含される:ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート(DMBCA)、フェニルエチルアセテート、ベンジルアセテート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート、ベンジルサリチレート、シクロヘキシルサリチレート、フロラメート(floramat)、メルセート、ジャスマシクレートおよびそれらの混合物。
エーテル
ケトン構造を示す好適な香料の例には、ベンジルエチルエーテルおよびアンボルキサンが包含される。
炭化水素
炭化水素を表す好適な香料の例には、テルペン、例えば、リモネンおよびピネンが包含される。
溶媒
成分(d)を形成する好適な溶媒は、化合物(I)および(II)の混合物の追加の香料との相溶性を改善することが時には有利である。
好ましくは、前記溶媒として、アルコール、エーテルまたはエステル、例えばエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、グリセロール、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、ミリスチン酸イソプロピルおよびそれらの混合物が挙げられる。
混合物
式(I)および(II)に従う化合物は、技術水準で個々に知られている。式(I)に従う好ましい化合物は、例えば以下を包含する:
・[(1R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキサ−2−エン−1−イル]アセテート、
・[(1R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキサ−2−エン−1−イル]プロピオネート、
・[(1R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキサ−2−エン−1−イル]メチルカーボネート、
・[(1R、5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキサ−2−エン−1−イル]エチルカーボネート。
式(II)の好ましい化合物は、例えば以下を含む:
・[(1S,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]アセテート、
・[(1S,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]プロピオネート、
・[(1S,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]メチルカーボネート、
・[(1S,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]エチルカーボネート。
先に示したように、群(b)内の好ましい種は、式(IIa)によって記載される。より詳細には、前記混合物は以下の個々の化合物を含む:
・[(1R,2R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]アセテート、
・[(1R,2R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]プロピオネート、
・[(1R,2R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]メチルカーボネート、
・[(1R,2R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキシル]エチルカルボネート。
好ましくは、本発明の前記混合物は、約1:99から約99:1の重量比で、より好ましくは約10:90から約90:10の重量比で、特には約51:49から約95:5の重量比で、前記成分(a)および(b)を含む。
本発明の別の好ましい実施形態において、前記混合物はさらに少なくとも1つの式(III)の化合物を含み、
式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表し、点線は一重結合または二重結合を意味する。
本発明はさらに
(i)約62〜約67重量%(%b.w.)の少なくとも1つの化合物(I)の1R,5R異性体;
(ii)約14〜約18重量%の少なくとも1つの化合物(IIa)の1R,2R,5R異性体;
(iii)約6.0〜約7.0重量%の少なくとも1つの化合物(II)の1S,2R,5S異性体;
(iv)約7.0〜約9.0重量%の少なくとも1つの化合物(III)の1R,5S異性体;
(v)約4.0〜約6.0重量%の少なくとも1つの式(III)の1R,2S,5S異性体;および
(vi)約0.5〜約1.0重量%の少なくとも1つの式(III)の1R,2R,5S異性体
を、前記した量の合計が100重量%であることを条件として、
含む、混合物に関する。
カルベオールエステル
先に示したように、個々のカルベオールエステルは技術水準で公知である。例えば、米国特許第2,803,647号明細書(GLIDDEN CO.)は、ジヒドロソブレロールのジエステルの熱分解によりジヒドロカルビルエステルを得る方法を開示している。この方法は、高温および特定の反応器を必要とするため、工業生産には不都合である。
したがって、本発明の別の目的は、以下のステップを含む、化合物(I)、(II)および/または(III)のいずれかの新規な製造方法に関する:
(A)(−)−カルベオールおよび/または(−)−ジヒドロカルベオールの供給源を準備するステップ;
(B)(−)−カルベオールおよび/または(−)−ジヒドロカルベオールの前記供給源を、一般式(IV)の化合物
式中、Rは塩素、メチルまたはエチル基を表し、Rはメチル、エチル、アセチルまたはプロピオニル基から選択される;
と反応させてエステルを形成するステップ。
好ましくは、化合物(IV)はクロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、無水酢酸または無水プロピオン酸から選択される。
本発明の好ましい実施形態は、(−)−カルベオールと(−)−ジヒドロカルベオールの混合物をクロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、無水酢酸または無水プロピオン酸と反応させてエステルを形成する方法であって、前記(−)−カルベオールと(−)−ジヒドロカルベオールは約1:99から約99:1、好ましくは約10:90から約90:10、特に約51:49から約95:5の重量比で存在し、エステル化の間のpH値は約6〜約9の間で維持される。
香水組成物
本発明の別の目的は、上記の成分(a)、(b)、(c)および任意に(d)を包含する香料混合物を含むか、またはそれからなる香水組成物に関する。好ましくは、前記組成物は、化合物(I)および(II)の前記混合物を約0.001〜約75重量%(% b.w.)、より好ましくは約0.01〜約50重量%、特に約0.1〜約5重量%含んでいてもよい。前記香水組成物は、直接皮膚へまたは、例えば、香油、香水抽出物、オードトワレ、アフターシェーブ剤、オーデコロン、プレシェーブ製品、スプラッシュコロンおよび消臭剤の原料として適用することができる。その主な利点は様々な添加剤との高い相溶性から理解できる。
化粧品組成物
本発明の別の目的は、上記の成分(a)、(b)、(c)および任意に(d)の混合物またはそれらを含む香水組成物のいずれかを含む化粧品組成物またはパーソナルケア組成物に向けられる。前記化粧品組成物またはパーソナルケア組成物は、スキンケア製品、ヘアケア製品および/またはサンケア製品、例えば化粧品クリーム、ローション、スプレー、エマルジョン、軟膏、ゲルまたはマウスなどを表すことができる。典型的な例は、スキンクリームおよびヘアシャンプー、制汗剤および石鹸である。
本発明による調製物は、研磨剤、抗ざ瘡剤、皮膚の老化に対する薬剤、抗セルライト剤、フケ防止剤、抗炎症剤、刺激防止剤、刺激抑制剤、酸化防止剤、収れん剤、発汗抑制剤、防腐剤、帯電防止剤、結合剤、緩衝剤、担体材料、キレート剤、細胞刺激剤、クレンジング剤、ケア薬剤、脱毛剤、界面活性物質、脱臭剤、制汗剤、柔軟剤、乳化剤、酵素、精油、繊維、フィルム形成剤、固定剤、泡形成剤、泡安定化剤、発泡防止用物質、泡ブースター、ゲル化剤、ゲル形成剤、ヘアケア剤、ヘアセッティング剤、直毛化剤、水分付与剤、保湿物質、水分保持物質、漂白剤、増強剤、汚れ除去剤、蛍光的な漂白剤、含浸剤、防汚剤、摩擦低減剤、滑剤、保湿クリーム、軟膏、不透明化剤、可塑剤、被覆剤、艶出し剤、光沢剤、ポリマー、粉末、タンパク質、再潤滑剤、研磨用剤、シリコーン、皮膚緩和剤、皮膚クレンジング剤、スキンケア剤、皮膚治癒剤、皮膚美白剤、皮膚保護剤、皮膚軟化剤、毛髪促進剤、冷却剤、皮膚冷却剤、加温剤、皮膚加温剤、安定剤、UV吸収剤、UVフィルター、洗剤、繊維調整剤、懸濁剤、皮膚日焼け剤、増粘剤、ビタミン、油、ワックス、脂肪、リン脂質、飽和脂肪酸、モノまたはポリ不飽和脂肪酸、α−ヒドロキシ酸、ポリヒドロキシ脂肪酸、液化剤、染料、色彩保護剤、顔料、防食剤、アロマ剤、香味物質、臭気物質、ポリオール、界面活性剤、電解質、有機溶媒またはシリコーン誘導体などを追加の補助剤および添加剤として含み得る。
界面活性剤
好ましい補助剤および添加剤は、アニオン性および/または両性または双性イオン性界面活性剤である。アニオン性界面活性剤の典型例としては、石鹸、アルキルベンゼンスルホネート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルスルホネート、グリセロールエーテルスルホネート、メチルエステルスルホネート、スルホ脂肪酸、アルキルスルフェート、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、グリセロールエーテルスルフェート、脂肪酸エーテルスルフェート、ヒドロキシ混合エーテルスルフェート、モノグリセリド(エーテル)スルフェート、脂肪酸アミド(エーテル)スルフェート、モノ−およびジ−アルキルスルホスクシネート、モノ−およびジアルキルスルホスクシナメート、スルホトリグリセリド、アミド石鹸、エーテルカルボン酸およびそれらの塩、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、N−アシルアミノ酸、例えばアシルラクチレート、アシルタルトレート、アシルグルタメートおよびアシルアスパルテート、アルキルオリゴグルコシドサルフェート、タンパク質脂肪酸縮合物(特にコムギに基づく野菜製品)およびアルキル(エーテル)ホスフェートが挙げられる。アニオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含む場合、それらは、好ましくは狭い範囲の同族体分布を有するが、従来型の同族体分布を有していてもよい。両性または双性イオン界面活性剤の典型的な例は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリニウムベタインおよびスルホベタインである。上記界面活性剤は全て既知の化合物である。それらの構造と製造に関する情報は、関連する総論において見出すことができ、例えば、J. Falbe (ed.), ‘‘Surfactants in Consumer Products’’, Springer Verlag, Berlin, 1987, pages 54 to 124またはJ. Falbe (ed.), ‘‘Katalysatoren, Tenside und Mineraloeladditive (触媒、界面活性剤および鉱油添加剤)’’, Thieme Verlag, Stuttgart, 1978, pages 123−217を参照されたい。前記調製物中の界面活性剤の含有率は、前記調製物に対して、0.1〜10重量%(% by weight)、好ましくは0.5〜5重量%であってもよい。
油体
O/Wエマルジョンの構成成分を形成する、好適な油体は、例えば、6〜18個、好ましくは8〜10個の、炭素原子を含有する脂肪族アルコールに基づくゲルベアルコール、直鎖または分岐のC〜C22の脂肪族アルコールとの直鎖のC〜C22の脂肪酸のエステル、または直鎖または分岐のC〜C22の脂肪族アルコールとの分岐のC〜C13のカルボン酸のエステル、例えば、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、イソステアリン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、ベヘン酸ミリスチル、ドコセン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、イソステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、ベヘン酸セチル、ドコセン酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、パルミチン酸ステアリル、ステアリン酸ステアリル、イソステアリン酸ステアリル、オレイン酸ステアリル、ベヘン酸ステアリル、ドコセン酸ステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ベヘン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ミリスチン酸オレイル、パルミチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、イソステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ベヘン酸オレイル、ドコセン酸オレイル、ミリスチン酸ベヘニル、パルミチン酸ベヘニル、ステアリン酸ベヘニル、イソステアリン酸ベヘニル、オレイン酸ベヘニル、ベヘン酸ベヘニル、ドコセン酸ベヘニル、ミリスチン酸エルシル、パルミチン酸エルシル、ステアリン酸エルシル、イソステアリン酸エルシル、オレイン酸エルシル、ベヘン酸エルシルおよびドコセン酸エルシルなどである。さらに適したものは、分枝アルコール、特には2−エチルヘキサノールとの直鎖のC〜C22の脂肪酸のエステル、直鎖または分岐のC〜C22の脂肪族アルコール、特にはマレイン酸ジオクチルとのC18〜C38のアルキルヒドロキシカルボン酸のエステル、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマージオールまたはトリマートリオールなど)および/またはゲルベアルコールとの直鎖および/または分岐の脂肪酸のエステル、C〜C10の脂肪酸に基づくトリグリセリド、C〜C18の脂肪酸に基づく液状モノ−/ジ−/トリグリセリド混合物、芳香族カルボン酸、特には安息香酸とのC〜C22の脂肪族アルコールおよび/またはゲルベアルコールのエステル、直鎖または分岐の1〜22個の炭素原子を有するアルコールまたは2〜10個の炭素原子および2〜6個のヒドロキシル基を有するポリオールとのC〜C12のジカルボン酸のエステル、植物油、分岐した第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖および分枝のC〜C22の脂肪族アルコールカーボネート、例えば、炭酸ジカプリリル(Cetiol(登録商標) CC)など、6〜18個、好ましくは8〜10個の、炭素原子を有する脂肪族アルコールに基づく、ゲルベカーボネート、直鎖および/または分岐のC〜C22のアルコールとの安息香酸のエステル(例えば、Finsolv(登録商標) TN)、1つのアルキル基当たり6〜22個の炭素原子を有する直鎖または分枝の、対称または非対称のジアルキルエーテル、例えば、ジカプリリルエーテル(Cetiol(登録商標) OE)など、ポリオールとのエポキシド化された脂肪酸エステルの開環生成物、シリコーン油(シクロメチコーン、シリコーン・メチコーン・グレードなど)および/または脂肪族またはナフテン系炭化水素、例えば、スクアラン、スクアレン、またはジアルキルシクロヘキサンなどである。
乳化剤
他の界面活性剤も乳化剤として前記調製物に添加することができ、例えば、以下を含む:
・直鎖C8〜22の脂肪族アルコールへの、C12〜22の脂肪酸への、およびアルキル基中に8〜15個の炭素原子を含むアルキルフェノールへの、2〜30モルのエチレンオキシドおよび/または0〜5モルのプロピレンオキシドの付加生成物;
・グリセロールへの1〜30モルのエチレンオキシドの付加生成物のC12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステル;
・6〜22個の炭素原子を含有する飽和および不飽和脂肪酸およびそれらのエチレンオキシド付加物のグリセロールモノおよびジエステルおよびソルビタンモノおよびジエステル;
・ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油への15〜60モルのエチレンオキシドの付加生成物;
・ポリオールエステル、特にポリグリセロールエステル、例えばポリグリセロールポリリシノレート、ポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシステアレートまたはポリグリセロールジメレートイソステアレートなど。これらのクラスのいくつかに由来の化合物の混合物も適切である;
・ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油への2〜15モルのエチレンオキシドの付加生成物;
・直鎖状、分岐した、不飽和または飽和のC6/22の脂肪酸、リシノール酸および12−ヒドロキシステアリン酸およびグリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えば、ソルビトール)、アルキルグルコシド(例えば、メチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)およびポリグルコシド(例えば、セルロース)に基づく部分エステル;
・モノ−、ジ−およびトリアルキルホスフェートおよびモノ−、ジ−および/またはトリ−PEG−アルキルホスフェートおよびそれらの塩;
・ウールワックスアルコール;
・ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテル・コポリマーおよび対応する誘導体;
・ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸および脂肪族アルコールの混合エステルおよび/またはC6−22の脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール、好ましくはグリセロールまたはポリグリセロールの混合エステル、
・ポリアルキレングリコールおよび
・グリセロールカーボネート。
脂肪族アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、脂肪酸のグリセロールモノ−およびジエステルおよびソルビタンモノ−およびジエステルへのまたはヒマシ油へのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの付加生成物は既知の市販の製品である。それらは同族混合物であり、それらの平均アルコキシル化度はエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと付加反応が行われる物質との量の間の比率に対応する。グリセロールへのエチレンオキシドの付加生成物のC12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステルは、化粧品処方のための脂質層エンハンサーとして知られている。好ましい乳化剤を以下により詳細に記載する:
部分グリセリド。適した部分グリセリドの典型的な例は、ヒドロキシステアリン酸モノグリセリド、ヒドロキシステアリン酸ジグリセリド、イソステアリン酸モノグリセリド、イソステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、リシノール酸モノグリセリド、リシノール酸ジグリセリド、リノール酸モノグリセリド、リノール酸ジグリセリド、リノレン酸モノグリセリド、リノレン酸ジグリセリド、エルカ酸モノグリセリド、エルカ酸ジグリセリド、酒石酸モノグリセリド、酒石酸ジグリセリド、クエン酸モノグリセリド、クエン酸ジグリセリド、リンゴ酸モノグリセリド、リンゴ酸ジグリセリド、およびそれらの工業用混合物であり、それらは生産工程由来の少量のトリグリセリドを依然として含み得る。前記の部分グリセリドへの1〜30モル、好ましくは5〜10モルのエチレンオキシドの付加生成物も好適である。
ソルビタンエステル。適したソルビタンエステルは、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタン、ソルビタンモノオレート、セスキオレイン酸ソルビタン、ソルビタンジオレート、ソルビタントリオレート、モノエルカ酸ソルビタン、セスキエルカ酸ソルビタン、ジエルカ酸ソルビタン、トリエルカ酸ソルビタン、ソルビタンモノリシノレート、ソルビタンセスキリシノレート、ソルビタンジリシノレート、ソルビタントリリシノレート、モノヒドロキシステアリン酸ソルビタン、セスキヒドロキシステアリン酸ソルビタン、ジヒドロキシステアリン酸ソルビタン、トリヒドロキシステアリン酸ソルビタン、モノ酒石酸ソルビタン、セスキ酒石酸ソルビタン、ジ酒石酸ソルビタン、トリ酒石酸ソルビタン、モノクエン酸ソルビタン、セスキクエン酸ソルビタン、ジクエン酸ソルビタン、トリクエン酸ソルビタン、モノマレイン酸ソルビタン、セスキマレイン酸ソルビタン、ジマレイン酸ソルビタン、トリマレイン酸ソルビタン、およびそれらの工業用混合物である。前記のソルビタンエステルへの1〜30モル、好ましくは5〜10モルのエチレンオキシドの付加生成物も好適である。
ポリグリセロールエステル。適したポリグリセロールエステルの典型的な例は、ポリグリセリル−2ジポリヒドロキシステアレート(Dehymuls(登録商標) PGPH)、ポリグリセリン−3−ジイソステアレート(Lameform(登録商標) TGI)、ポリグリセリル−4イソステアレート(Isolan(登録商標) GI 34)、ポリグリセリル−3オレエート、ジイソステアロイル・ポリグリセリル−3ジイソステアレート(Isolan(登録商標) PDI)、ポリグリセリル−3メチルグルコースジステアレート(Tego Care(登録商標) 450)、ポリグリセリル−3蜜蝋(Cera Bellina(登録商標))、ポリグリセリル−4カプレート(カプリン酸ポリグリセロール T2010/90)、ポリグリセリル−3セチルエーテル(Chimexane(登録商標) NL)、ポリグリセリル−3ジステアレート(Cremophor(登録商標) GS 32)およびポリグリセリルポリリシノレート(Admul(登録商標) WOL 1403)、ポリグリセリルジメレ−トイソステアレート、およびそれらの混合物である。さらに適当なポリオールエステルの例は、1〜30モルのエチレンオキシドと任意に反応した、ラウリン酸、ココ脂肪酸、獣脂脂肪酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸などとのトリメチロールプロパンまたはペンタエリスリトールの、モノ−、ジ−およびトリエステルである。
アニオン性乳化剤。典型的なアニオン性乳化剤はC12−22の脂肪族脂肪酸、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸などであり、C12−22のジカルボン酸、例えば、アゼライン酸またはセバシン酸などである。
両性乳化剤。他の好適な乳化剤は両性または双性イオン性界面活性剤である。双性イオン性界面活性剤は、分子中に1つ以上の第四級アンモニウム基および1つ以上のカルボキシレートおよび1つのスルホネート基を含む表面活性化合物である。特に適した双性イオン性界面活性剤はいわゆるベタインであり、具体的には、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート、例えば、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシナート、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート、例えば、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシナート、およびアルキル基またはアシル基にそれぞれ8〜18個の炭素原子を有する2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ならびにココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシナートなどである。CTFAの名称コカミドプロピルベタインで知られている脂肪酸アミド誘導体が特に好ましい。同様に、両性界面活性剤も好適な乳化剤である。両性界面活性剤は、C8/18のアルキル基またはアシル基に加えて、分子中に1つ以上の遊離のアミノ基および1つ以上の−COOHまたは−SOH基を含み、内部塩を形成することができる表面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例は、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキル基中に約8〜18個の炭素原子を含むアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネートおよびC12/18アシルサルコシンである。
過脂肪剤および稠度因子
過脂肪剤は、例えば、ラノリンおよびレシチンならびにポリエトキシル化またはアシル化ラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリドおよび脂肪酸アルカノールアミドなどのような物質から選択されてもよく、前記脂肪酸アルカノールアミドは泡安定化剤としても機能する。
主に使用される稠度因子は、12〜22個、好ましくは16〜18個の炭素原子を含む脂肪族アルコールまたはヒドロキシ脂肪族アルコールであり、さらに部分グリセリド、脂肪酸またはヒドロキシ脂肪酸である。これらの物質と、同一鎖長のアルキルオリゴグルコシドおよび/または脂肪酸N−メチルグルカミドおよび/またはポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシステアレートとの組み合わせが好ましく使用される。
増粘剤およびレオロジー添加剤
適切な増粘剤はポリマー増粘剤、例えばAerosil(登録商標)型(親水性シリカ)、多糖類、より特定的にはキサンタンガム、グアーグアー、寒天、アルギネートおよびチロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースであり、さらに脂肪酸の比較的高分子量のポリエチレングリコールモノエステルおよびジエステル、ポリアクリレート(例えば、Carbopols(登録商標)[Goodrich]またはSynthalens(登録商標)[Sigma])、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界面活性剤、例えば、エトキシル化脂肪酸グリセリド、ポリオール、例えばペンタエリスリトールまたはトリメチロールプロパンとの脂肪酸のエステル、狭い範囲の脂肪族アルコールエトキシレートおよび電解質、例えば塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウムである。
ポリマー
適当なカチオン性ポリマーは、具体的には、カチオン性セルロース誘導体、例えば、Polymer JR 400(登録商標)の商品名でAmercholより入手可能な第四級化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドのコポリマー、第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば Luviquat(登録商標)(BASF)など、ポリグリコールおよびアミンの縮合生成物、第四級化コラーゲンポリペプチド、例えば、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lamequat(登録商標) L/Gruenau)など、第四級化コムギポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、例えば、アモジメチコンなど、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(Cartaretine(登録商標)/Sandoz)、アクリル酸のジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポリマー(Merquat(登録商標)550、Chemviron)、ポリアミノポリアミドおよびそれらの架橋水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体、例えば、第四級化キトサン(任意に、微結晶分散した形態)など、ジハロゲンアルキル、例えば、ジブロモブタンのビス−ジアルキルアミン(例えば、ビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパンなど)との縮合生成物、カチオン性グアーガム、例えば、CelaneseのJaguar(登録商標) CBS、Jaguar(登録商標) C−17またはJaguar(登録商標) C−16など、第四級化アンモニウム塩ポリマー、例えば、MiranolのMirapol(登録商標) A−15、Mirapol(登録商標) AD−1、Mirapol(登録商標) AZ−1、およびRheocare(登録商標) CCまたはUltragel(登録商標) 300の商標名で見出すことができる種々のポリクオタニウム型(例えば、6、7、32または37)などである。
適当なアニオン性、双性イオン性、両性および非イオン性ポリマーは、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそれらのエステル、未架橋およびポリオールと架橋したポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メチルメタクリルレート/tert−ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマー、ならびに任意に誘導体化したセルロースエーテルおよびシリコーンである。
パール化ワックス
適切なパール化ワックスには、例えば、アルキレングリコールエステル、特にエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、特にココ脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、特にステアリン酸モノグリセリド;多価の、任意にヒドロキシ置換したカルボン酸の6〜22個の炭素原子を含む脂肪族アルコールとのエステル、特に酒石酸の長鎖エステル;脂肪性物質、例えば、脂肪族アルコール、脂肪族ケトン、脂肪族アルデヒド、脂肪族エーテルおよび脂肪族カーボネート(合計24以上の炭素原子数を含む)など、特にラウロンおよびジステアリルエーテル;脂肪酸、例えば、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸またはベヘン酸、12〜22個の炭素原子を含むオレフィンエポキシドの、12〜22個の炭素原子を含む脂肪族アルコールおよび/または2〜15個の炭素原子を含みかつ2〜10個のヒドロキシル基を含むポリオールとの開環生成物;ならびにそれらの混合物が含まれる。
シリコーン
好適なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、ならびに室温で液状および樹脂様の両方でありうる、アミノ、脂肪酸、アルコール、ポリエーテル、エポキシ、フッ素、グリコシドおよび/またはアルキルで修飾されたシリコーン化合物である。他の適切なシリコーン化合物は200〜300のジメチルシロキサン単位の平均鎖長と水素化シリケートを有するジメチコーンの混合物であるシメチコーンである。適切な揮発性シリコーンの詳細な概要は、ToddらのCosm. Toil. 91,27(1976)に見出すことができる。
ワックスおよび安定剤
使用する天然油の他に、前記調製物中にワックスも、特に、天然ワックス、例えば、キャンデリラ蝋、カルナバワックス、和蝋、エスパルトグラスワックス、コルクワックス、グアルマワックス、コメ油ワックス、サトウキビワックス、オウリキュリーワックス、モンタンワックス、蜜蝋、セラックワックス、鯨蝋、ラノリン(羊毛蝋)、尾脂、セレシン、オゾケライト(地蝋)、ペトロラタム、パラフィンワックス、マイクロワックスなど;化学的に修飾したワックス(ハードワックス)、例えば、モンタンエステルワックス、サソールワックス(sasol wax)など、水素化ホホバワックス、具体的には、合成ワックス、例えば、ポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスなども存在していてもよい。
脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、リシノール酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛および/またはリシノール酸亜鉛などを安定剤として使用することができる。
一次日焼け防止因子
本発明の文脈における一次日焼け防止因子は、例えば、室温で液体または結晶質であり、紫外線を吸収し、吸収したエネルギーを長波放射の形態で、例えば熱を放出することができる有機物質(光フィルター)である。
本発明による調合物は、有利には、少なくとも1つのUV−Aフィルターおよび/または少なくとも1つのUV−Bフィルターおよび/または広帯域フィルターおよび/または少なくとも1つの無機顔料を含有する。本発明による調合物は、好ましくは、少なくとも1つのUV−Bフィルターまたは広帯域フィルター、より特に好ましくは少なくとも1つのUV−Aフィルターおよび少なくとも1つのUV−Bフィルターを含む。
本発明による好ましい化粧品組成物、好ましい局所調合物は、以下からなる群から選択される1、2、3またはそれより多くの日焼け防止因子を含む:4−アミノ安息香酸および誘導体、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、ジフェニルアクリレート、3−イミダゾール−4−イルアクリル酸およびそのエステル、ベンゾフラン誘導体、マロン酸ベンジリデン誘導体、1つ以上の有機ケイ素基を含有するポリマーUV吸収剤、桂皮酸誘導体、カンファー誘導体、トリアニリノ−s−トリアジン誘導体、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導体、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸誘導体およびそれらの塩、アントラニル酸メンチルエステル、ベンゾトリアゾール誘導体およびインドール誘導体。
さらに、式(I)の化合物を皮膚に浸透し、日光誘発損傷に対して皮膚細胞を内部から保護し、皮膚マトリックスメタロプロテアーゼのレベルを低下させる活性成分と組み合わせることが有利である。好ましい個々の成分、いわゆるアリール炭化水素受容体アンタゴニストは、参照として本明細書に援用される、国際公開第2007/128723号パンフレットに記載されている。2−ベンジリデン−5,6−ジメトキシ−3,3−ジメチルインダン−1−オンが好ましい。
本発明の文脈内で使用することができる以下に挙げるUVフィルターが好ましいが、当然これらに限定されるものではない。
好ましく使用されるUVフィルターは、以下からなる群から選択される:
・p−アミノ安息香酸
・エトキシル化したp−アミノ安息香酸エチルエステル(25モル)(INCI名:PEG−25PABA)
・p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシルエステル
・N−プロポキシル化したp−アミノ安息香酸エチルエステル(2モル)
・p−アミノ安息香酸グリセロールエステル
・サリチル酸ホモメンチルエステル(ホモサレート)(Neo Heliopan(登録商標)HMS)
・サリチル酸−2−エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)OS)
・サリチル酸トリエタノールアミン
・4−イソプロピルベンジルサリチレート
・アントラニル酸メンチルエステル(Neo Heliopan(登録商標)MA)
・ジイソプロピル桂皮酸エチルエステル
・p−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)AV)
・ジイソプロピル桂皮酸メチルエステル
・p−メトキシ桂皮酸イソアミルエステル(Neo Heliopan(登録商標)E1000)
・p−メトキシ桂皮酸ジエタノールアミン塩
・p−メトキシ桂皮酸イソプロピルエステル
・2−フェニルベンズイミダゾールスルホン酸および塩(Neo Heliopan(登録商標)Hydro)
・3−(4’−トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン−2−オンメチルスルフェート
・ベータ−イミダゾール−4(5)−アクリル酸(ウロカニン酸)
・3−(4’−スルホ)ベンジリデンボルナン−2−オンおよび塩
・3−(4’−メチルベンジリデン)−D,L−カンファー(Neo Heliopan(登録商標)MBC)
・3−ベンジリデン−D,L−カンファー
・N−[(2および4)−[2−(オキソボルン−3−イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー
・4,4’−[(6−[4−(1,1−ジメチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]−ビス−(安息香酸−2−エチルヘキシルエステル)(Uvasorb(登録商標)HEB)
・ベンジリデンマロネートポリシロキサン(Parsol(登録商標)SLX)
・グリセリルエチルヘキサノエートジメトキシシンナメート
・ジプロピレングリコールサリチレート
・トリス(2−エチルヘキシル)−4,4’,4’’−(1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリベンゾエート(=2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン)(Uvinul(登録商標)T150)。
本発明による調製物中の1つ以上の式(I)の化合物と好ましく組み合わせられる広帯域フィルターは、以下からなる群から選択される:
・2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(Neo Heliopan(登録商標)303)
・エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート
・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(Neo Heliopan(登録商標)BB)
・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸
・ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
・2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン
・テトラヒドロキシベンゾフェノン
・2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン
・2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン
・2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン
・ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム
・二ナトリウム−2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5,5’−ジスルホベンゾフェノン
・フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル)(Mexoryl(登録商標)XL)
・2,2’−メチレンビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)(Tinosorb(登録商標)M)
・2,4−ビス−〔4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル〕−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−〔{(4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(Tinosorb(登録商標)S)
・2,4−ビス−〔{(4−(3−スルホナト)−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンナトリウム塩
・2,4−ビス−〔{(3−(2−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル〕−6−〔4−(2−メトキシエチルカルボニル)フェニルアミノ〕−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−〔{4−(3−(2−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル〕−6−〔4−(2−エチルカルボキシ)フェニルアミノ〕−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル〕−6−(1−メチルピロール−2−イル)−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−[{4−トリス−(トリメチルシロキシシリルプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−[{4−(2’’−メチルプロペニルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
・2,4−ビス−〔{4−(1’,1’,1’,3’,5’,5’,5’−ヘプタメチルシロキシ−2’’−メチルプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。
前記組成物は、さらに典型的な洗剤およびクレンジング組成物の成分、例えば、本発明の調製物中の1つまたは複数の式(I)の化合物と好ましく組み合わせられ、以下からなる群から選択されるUV−Aフィルターなどの成分を含むことができる:
・4−イソプロピルジベンゾイルメタン
・テレフタリリデンジボルナンスルホン酸および塩(Mexoryl(登録商標)SX)
・4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)/(Neo Heliopan(登録商標)357)
・フェニレンビスベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(Neo Heliopan(登録商標)AP)
・2,2’−(1,4−フェニレン)−ビス−(1H−ベンゾイミダゾール−4,6−ジスルホン酸)、一ナトリウム塩
・2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul(登録商標) A Plus)
・独国特許出願公開第100 55 940 A1号明細書(=国際公開第2002/038537 A1号パンフレット)によるインダニリデン化合物。
前記組成物は、さらに典型的な洗剤およびクレンジング組成物成分、例えば、本発明の調製物中の1つまたは複数の式(I)の化合物とより好ましく組み合わせられ、以下からなる群から選択されるUVフィルターなどの成分を含むことができる:
・p−アミノ安息香酸
・3−(4’−トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン−2−オンメチルスルフェート
・サリチル酸ホモメンチルエステル(Neo Heliopan(登録商標)HMS)
・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(Neo Heliopan(登録商標)BB)
・2−フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(Neo Heliopan(登録商標)Hydro)
・テレフタリリデンジボルナンスルホン酸および塩(Mexoryl(登録商標)SX)
・4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(Neo Heliopan(登録商標)357)
・3−(4’−スルホ)ベンジリデンボルナン−2−オンおよび塩
・2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(Neo Heliopan(登録商標)303)
・N−[(2および4)−[2−(オキソボルン(oxoborn)−3−イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー
・p−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)AV)
・エトキシル化したp−アミノ安息香酸エチルエステル(25モル)(INCI名:PEG−25PABA)
・p−メトキシ桂皮酸イソアミルエステル(Neo Heliopan(登録商標)E1000)
・2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(Uvinul(登録商標)T150)
・フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル)(Mexoryl(登録商標)XL)
・4,4’−[(6−[4−(1,1−ジメチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]−ビス−(安息香酸−2−エチルヘキシルエステル)(Uvasorb HEB)
・3−(4’−メチルベンジリデン)−D,L−カンファー(Neo Heliopan(登録商標)MBC)
・3−ベンジリデンカンファー
・サリチル酸−2−エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)OS)
・4−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシルエステル(Padimate O)
・ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびNa塩
・2,2’−メチレンビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)(Tinosorb(登録商標)M)
・フェニレンビスベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(Neo Heliopan(登録商標)AP)
・2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(Tinosorb(登録商標)S)
・ベンジリデンマロネートポリシロキサン(Parsol(登録商標)SLX)
・アントラニル酸メンチル(Neo Heliopan(登録商標)MA)
・2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul(登録商標) A Plus)
・独国特許出願公開第100 55 940号明細書(=国際公開第2002/038537号パンフレット)によるインダニリデン化合物。
有利な一次およびさらに二次日焼け防止因子は、国際公開第2005/123101 A1号パンフレットに記載されている。有利には、これらの調製物は、少なくとも1つのUVAフィルターおよび/または少なくとも1つのUVBフィルターおよび/または少なくとも1つの無機顔料を含有する。前記調製物は日焼け止め調製物のために従来から使用されているような様々な形態で本明細書に存在し得る。したがって、それらは溶液、油中水型(W/O)のまたは水中油型(O/W)のエマルジョン、または多重エマルジョン、例えば水中油中水型(W/O/W)の多重エマルジョン、ゲル、ハイドロディスパージョン、固体スティック、またはその他のエアロゾルの形態であってもよい。
さらに好ましい実施形態では、本発明による調合物が2以上(好ましくは5以上)のライトプロテクションファクターを有するように、本発明による調合物は、日焼け止め剤、すなわち特にUVフィルターおよび/または無機顔料(UV濾過顔料)の全量を含有する。本発明によるこのような調合物は、皮膚および毛を保護するのに特に適している。
二次日焼け防止因子
上記の一次日焼け防止因子の群に加えて、酸化防止剤型の二次日焼け防止因子も使用することができる。酸化防止剤型の二次日焼け防止因子は、紫外線が皮膚内に浸透すると開始される光化学反応連鎖を中断する。典型的な例としては、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えばアルファ−カロチン、ベータ−カロチン、リコピン)およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポン酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポン酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよびその他のチオール(例えばそのチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、アルファ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)および非常に少ない適合用量でのスルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−およびヘプタ−チオニンスルホキシミン)、さらに(金属)キレート化剤(例えば、アルファ−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、アルファ−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(例えばリノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、Mgリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導体(例えばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミテート)およびベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドロキシグアヤク樹脂酸、ノルジヒドログアヤレト酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、二酸化チタン(例えばエタノール中の分散液)、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、ZnSO)、セレンおよびその誘導体(例えばセレンメチオニン)、スチルベンおよびそれらの誘導体(例えばスチルベンオキシド、トランス−スチルベンオキシド)および本発明の目的に適したこれらの活性物質の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)が挙げられる。
有利な無機二次光保護顔料は、国際公開第2005/123101 A1号パンフレットにも言及されている、微細に分散された金属酸化物および金属塩である。本発明による完成した化粧品調製物中の無機顔料、特に疎水性無機ミクロ顔料の総量は、有利には、前記調製物の全重量に対してそれぞれの場合、0.1〜30重量%(% by weight)、好ましくは0.5〜10.0重量%である。
さらに好ましいものは、任意に疎水化できる、粒状UVフィルターまたは無機顔料、例えばチタンの酸化物(TiO)、亜鉛の酸化物(ZnO)、鉄の酸化物(Fe)、ジルコニウムの酸化物(ZrO)、ケイ素の酸化物(SiO)、マンガンの酸化物(例えばMnO)、アルミニウムの酸化物(Al)、セリウムの酸化物(例えばCe)および/またはそれらの混合物である。
皮膚および/または毛の色素沈着を調節する活性物質
皮膚および/または毛の淡色化のために好ましい活性成分は、以下からなる群から選択される:コウジ酸(5−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−4−ピラノン)、コウジ酸誘導体、好ましくはコウジ酸ジパルミテート、アルブチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、好ましくはマグネシウムリン酸アスコルビル、ヒドロキノン、ヒドロキノン誘導体、レゾルシノール、レゾルシノール誘導体、好ましくは4−アルキルレゾルシノールおよび4−(1−フェニルエチル)1,3−ジヒドロキシベンゼン(フェニルエチルレゾルシノール)、シクロヘキシルカルバメート(好ましくは、国際公開第2010/122178号および国際公開第2010/097480号各パンフレットに開示されている1つ以上のシクロヘキシルカルバメート)、硫黄含有分子、好ましくはグルタチオンまたはシステイン、アルファ−ヒドロキシ酸(好ましくはクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、それらの塩およびエステル、N−アセチルチロシンおよび誘導体、ウンデセノイルフェニルアラニン、グルコン酸、クロモン誘導体、好ましくはアロエシン、フラボノイド、1−アミノエチルホスフィン酸、チオ尿素誘導体、エラグ酸、ニコチンアミド(ナイアシンアミド)、亜鉛塩、好ましくは塩化亜鉛またはグルコン酸亜鉛、ツヤプリシンおよび誘導体、トリテルペン、好ましくはマスリニン酸、ステロール、好ましくはエルゴステロール、ベンゾフラノン、好ましくはセンキュノリド、ビニルギアコール(vinyl guiacol)、エチルギアコール(ethyl guiacol)、ジオン酸(dionic acid)、好ましくはオクタデセンジオン酸および/またはアゼライン酸、窒素酸化物合成の阻害剤、好ましくはL−ニトロアルギニンおよびその誘導体、2,7−ジニトロインダゾールまたはチオシトルリン、金属キレート化剤(好ましくはアルファ−ヒドロキシ脂肪酸、フィチン酸、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体)、レチノイド、豆乳および抽出物、セリンプロテアーゼ阻害剤またはリポ酸または皮膚および毛の淡色化のための他の合成または天然活性成分、後者は好ましくは植物由来の抽出物の形態で使用され、好ましくはベアベリー抽出物、コメ抽出物、パパイヤ抽出物、ターメリック抽出物、クワ抽出物、ブンコアン抽出物、ハマスゲ抽出物、カンゾウ根抽出物またはそれらから濃縮または単離された成分、好ましくはグラブリジンまたはリコカルコンA、アルトカルパス抽出物、ルメックスおよびラムルス種の抽出物、パイン種(マツ属)の抽出物、ビチス種の抽出物、そこから単離または濃縮されたスチルベン誘導体、ユキノシタ抽出物、スクテレリア抽出物、ブドウ抽出物および/または微細藻類抽出物、特にテトラセルミス スーシカ抽出物。
成分(b)としての好ましいスキンライトナーは、チロシナーゼ阻害剤としてのコウジ酸およびフェニルエチルレゾルシノール、ベータ−およびアルファ−アルブチン、ヒドロキノン、ニコチンアミド、ジオイック酸(dioic acid)、Mgリン酸アスコルビルおよびビタミンCおよびその誘導体、クワ抽出物、ブンコアン抽出物、パパイヤ抽出物、ターメリック抽出物、ハマスゲ抽出物、カンゾウ抽出物(グリシルリジンを含む)、アルファ−ヒドロキシ酸、4−アルキルレゾルシノール、4−ヒドロキシアニソールである。これらのスキンライトナーは、それらの非常に良好な活性のために、特に本発明に従ってスクラレオリドと組み合わせて好ましい。加えて、前記好ましいスキンライトナーは容易に入手可能である。
この点で有利な皮膚および毛の日焼け活性成分は、チロシナーゼの基質または基質類似体、例えばL−チロシン、N−アセチルチロシン、L−DOPAまたはL−ジヒドロキシフェニルアラニン、キサンチンアルカロイド、例えばカフェイン、テオブロミンおよびテオフィリンおよびそれらの誘導体、プロピオメラノコルチンペプチド、例えばACTH、アルファ−MSH、それらのペプチド類似体およびメラノコルチン受容体に結合する他の物質、ペプチド、例えばVal−Gly−Val−Ala−Pro−Gly、Lys−Ile−Gly−Arg−LysまたはLeu−Ile−Gly−Lys、プリン、ピリミジン、葉酸、銅塩、例えばグルコン酸銅、塩化銅またはピロリドン酸銅(copper pyrrolidonate)、1,3,4−オキサジアゾール−2−チオール、例えば5−ピラジン−2−イル−1,3,4−オキサジアゾール−2−チオール、クルクミン、ジグリシネート亜鉛(Zn(Gly)2)、例えば欧州特許第0 584 178号明細書に記載されているようなマンガン(II)重炭酸塩錯体(「偽カタラーゼ」)、例えば国際公開第2005/032501号パンフレットに記載されているような四置換シクロヘキセン誘導体、国際公開第2005/102252号および国際公開第2006/010661号各パンフレットに記載されているようなイソプレノイド、メラニン誘導体、例えばMelasyn−100およびMelanZe、ジアシルグリセロール、脂肪族または環状ジオール、ソラレン、プロスタグランジンおよびそれらの類似体、アデニル酸シクラーゼの活性化剤およびメラノソームのケラチノサイトへの転移を活性化する化合物、例えばセリンプロテアーゼまたはPAR−2受容体のアゴニスト、キク属の種、ワレモコウ属の種の植物および植物部分の抽出物、クルミ抽出物、ウルクム(urucum)抽出物、ルバーブ抽出物、微細藻類抽出物、特にイソクリシス ガルバナ、トレハロース、エリトルロースおよびジヒドロキシアセトンである。皮膚および毛の着色または褐色化をもたらすフラボノイド(例えばケルセチン、ラムネチン、ケンペロール、フィセチン、ゲニステイン、ダイゼイン、クリシンおよびアピゲニン、エピカテキン、ジオスミンおよびジオスメチン、モリン、クエルシトリン、ナリンゲニン、ヘスペリジン、フロリジンおよびフロレチン)も使用することができる。
次いで、本発明による製品中の皮膚および毛の色素沈着の調節のための追加の活性成分の前述の例(1つまたは複数の化合物)の量は、前記製品の全重量に対して、好ましくは0.00001〜30重量%(wt.%)、好ましくは0.0001〜20重量%、特に好ましくは0.001〜5重量%である。
アンチエイジング活性物質
本発明の文脈において、アンチエイジング剤または生物剤は、例えば酸化防止剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(MMPI)、皮膚保湿剤、グリコサミノグリカン刺激剤、抗炎症剤、TRPV1アンタゴニストおよび植物抽出物である。
酸化防止剤。適切な抗酸化剤には、アミノ酸(好ましくはグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(好ましくはウロカニン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド、好ましくはD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(好ましくはアンセリン)、カルニチン、クレアチン、マトリキンペプチド(好ましくはリシル−トレオニル−トレオニル−リシル−セリン)およびパルミトイル化ペンタペプチド、カロチノイド、カロチン(好ましくはアルファ−カロチン、ベータ−カロチン、リコピン)およびそれらの誘導体、リポ酸およびその誘導体(好ましくはジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(好ましくはそれらのチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、ガンマ−リノレイル、コレステリル、グリセリルおよびオリゴグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(好ましくはエステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)および非常に少ない許容量(例えば、pmol〜μmol/kg)でのスルホキシミン化合物(好ましくはブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタチオニンスルホキシミン)、さらに(金属)キレート化剤(好ましくはアルファ-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン、アルファ−ヒドロキシ酸(好ましくはクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、タンニン、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体)、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(好ましくはガンマ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびその誘導体、ユビキノールおよびその誘導体、ビタミンCおよび誘導体(好ましくはパルミチン酸アスコルビル、Mgリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド)、トコフェロールおよび誘導体(好ましくはビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミテート)および安息香樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸(rutinic acid)およびその誘導体、フラボノイドおよびそのグリコシル化前駆体、特にケルセチンおよびその誘導体、好ましくはアルファ−グルコシルルチン、ロスマリン酸、カルノソール、カルノソール酸、レスベラトロール、コーヒー酸およびその誘導体、シナピン酸およびその誘導体、フェルラ酸およびその誘導体、クルクミノイド、クロロゲン酸およびその誘導体、レチノイド、好ましくはパルミチン酸レチニル、レチノールまたはトレチノイン、ウルソル酸、レブリン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(好ましくはZnO、ZnSO)、セレンおよびその誘導体(好ましくはセレンメチオニン)、スーパーオキシドジスムターゼ、スチルベンおよびそれらの誘導体(好ましくはスチルベンオキシド、トランス−スチルベンオキシド)および本発明に従った適切なこれらの前述の活性成分の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)または酸化防止作用を有する植物の抽出物または画分、好ましくは緑茶、ルイボス、ハニーブッシュ、ブドウ、ローズマリー、セージ、メリッサ、タイム、ラベンダー、オリーブ、オートムギ、ココア、イチョウ、ジンセン(ginseng)、カンゾウ、スイカズラ、エンジュ、プエラリア、マツ、柑橘類、フィランサス エンブリカまたはセイヨウオトギリソウ、ブドウの種子、小麦胚芽、フィランサス エンブリカ、補酵素、好ましくはコエンザイムQ10、プラストキノンおよびメナキノンが包含される。好ましい酸化防止剤は、ビタミンAおよび誘導体、ビタミンCおよび誘導体、トコフェロールおよび誘導体、好ましくは酢酸トコフェロール、およびユビキノンからなる群から選択される。
ビタミンEおよび/またはその誘導体が(複数の)酸化防止剤として使用される場合、調合物の総重量に基づいてそれらの濃度を、約0.001〜約10重量%(%b.w.)の範囲から選択することが有利である。ビタミンAまたはビタミンA誘導体またはカロチンまたはそれらの誘導体が(複数の)酸化防止剤として使用される場合、調合物の総重量に基づいてそれらの濃度を約0.001〜約10重量%の範囲から選択することが有利である。
マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(MMPI)。好ましい組成物はマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、特に、コラーゲンを酵素作用により開裂させるマトリックスメタロプロテイナーゼを阻害し、以下からなる群から選択される前記阻害剤を含む:ウルソル酸、パルミチン酸レチニル、没食子酸プロピル、プレコセン、6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1(2H)−ベンゾピラン、3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1(2H)−ベンゾピラン、ベンズアミジン塩酸塩、システインプロテイナーゼ阻害剤N−エチルマレイミドおよびイプシロン−アミノ−n−カプロン酸のセリンプロテアーゼ阻害剤:フェニルメチルスルホニルフルオライド、コルヒビン(会社名、Pentapharm;INCI:加水分解コメタンパク質)、エノテロール(oenotherol)(会社名、Soliance;INCI:プロピレングリコール、水、マツヨイグサ(Oenothera biennis)根抽出物、エラグ酸およびエラジタンニン、例えばザクロ由来のもの)、ホスホラミドンヒノキチオール、EDTA、ガラルディン(galardin)、EquiStat(会社名、Collaborative Group;リンゴ果実抽出物、ダイズ種子抽出物、ウルソル酸、ダイズイソフラボンおよびダイズタンパク質)、セージ抽出物、MDI(会社名、Atrium;INCI:グリコサミノグリカン)、fermiskin(会社名、Silab/Mawi;INCI:水およびシイタケ抽出物)、actimp 1.9.3(会社名、Expanscience/Rahn;INCI:加水分解ルピンタンパク質)、リポベル ソーヤグリコン(会社名、Mibelle;INCI:アルコール、ポリソルベート80、レシチンおよびダイズイソフラボン)、国際公開第2002/069992 A1号パンフレットに列挙された(本明細書に援用される、該パンフレットの表1〜12参照)、緑茶および紅茶からの抽出物およびさらなる植物抽出物、ダイズ由来のタンパク質または糖タンパク質、コメ、エンドウまたはルピナス由来の加水分解タンパク質、MMPを阻害する植物抽出物、好ましくは、シイタケからの抽出物、バラ科、バラ亜科の葉からの抽出物、極めて特に好ましくはブラックベリー葉の抽出物(好ましくは、参照により本明細書に援用される国際公開第2005/123101 A1号パンフレットに記載されているような抽出物)、例えばSymMatrix(会社名、Symrise、INCI:マルトデキストリン、ルブス フルチコサス(ブラックベリー)葉抽出物)。好ましい活性物質は、パルミチン酸レチニル、ウルソル酸、バラ科、バラ亜科の葉からの抽出物、ゲニステインおよびダイゼインからなる群から選択される。
皮膚保湿剤。好ましい皮膚保湿剤は、3〜12個の炭素原子を含むアルカンジオールまたはアルカントリオール、好ましくはC〜C10のアルカンジオールおよびC〜C10のアルカントリオールからなる群から選択される。より好ましくは、皮膚保湿剤は以下からなる群から選択される:グリセロール、1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールおよび1,2−デカンジオール。
グリコサミノグリカン刺激剤。好ましい組成物は、以下からなる群から選択されるグリコサミノグリカンの合成を刺激する物質を含む:ヒアルロン酸および誘導体または塩、Subliskin(Sederma、INCI:シノリゾビウム メリロティ発酵濾液、セチルヒドロキシエチルセルロース、レシチン)、Hyalufix(BASF、INCI:水、ブチレングリコール、アルピニア ガランガ(ナンキョウソウ)葉抽出物、キサンタンガム、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)、Stimulhyal(Soliance、INCI:ケトグルコン酸カルシウム)、Syn−Glycan(DSM、INCI:テトラデシルアミノブチロイルバリルアミノ酪酸尿素トリフルオロアセテート、グリセリン、塩化マグネシウム)、Kalpariane(Biotech Marine)、DC Upregulex(Distinctive Cosmetic Ingredients、INCI:水、ブチレングリコール、リン脂質、加水分解セリシン)、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、レチノイド、好ましくはレチノールおよびビタミンA、アルクティウム ラッパ(ゴボウ)果実抽出物、エリオボトリヤ ジャポニカ(ビワ)抽出物、ゲンクワニン、N−メチル−L−セリン、(−)−アルファ−ビサボロールまたは合成アルファ−ビサボロール、例えばSymrise社からのDragosantolおよびDragosantol 100、オートムギグルカン、エキナセア プルプレア抽出物およびダイズタンパク質加水分解物。好ましい活性物質は以下からなる群から選択される:ヒアルロン酸および誘導体または塩、レチノールおよび誘導体、(−)−アルファ−ビサボロールまたは合成アルファ−ビサボロール、例えばSymrise社のDragosantolおよびDragosantol 100、オートムギグルカン、エキナセア プルプレア抽出物、シノリゾビウム メリロティ発酵濾液、ケトグルコン酸カルシウム、アルピニア ガランガ葉抽出物およびテトラデシルアミノブチロイルバリルアミノ酪酸尿素トリフルオロアセテート。
抗炎症剤。前記組成物はまた、抗炎症剤および/または赤みおよび/または痒み改善成分を含有することができ、特にコルチコイド型のステロイド物質(ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、デキサメタゾンホスフェート、メチルプレドニゾロン、またはメチルコルチゾンからなる群から選択されるもの)は、抗炎症性活性成分として、または発赤と痒みを緩和させるための活性成分として、有利に使用でき、上記活性成分のリストは他のステロイド系抗炎症剤を加えることによって拡張できる。非ステロイド型の抗炎症剤も使用できる。本明細書に挙げることができるその例は、オキシカム、例えばピロキシカムまたはテノキシカム;サリチレート、例えばアスピリン、ジサリシド、ソルプリンまたはフェンドサール;酢酸誘導体、例えばジクロフェナク、フェンクロフェナク、インドメタシン、スリンダク、トルメチンまたはクリンダナク;フェナメート、例えばメフェナミック、メクロフェナミック、フルフェナミックまたはニフルミック;プロピオン酸誘導体、例えばイブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェンまたはピラゾール、例えばフェニルブタゾン、オキシフェニルブタゾン、フェブラゾンまたはアザプロパゾンである。アントラニル酸誘導体、特に国際公開第2004/047833 A1号パンフレットに記載のアベナンスラミドは、本発明による組成物において、好ましい痒み防止成分である。
さらに有用なものは、天然のまたは天然由来の抗炎症性の物質の混合物、または赤みおよび/または痒みを軽減する物質の混合物であり、特に以下に由来する抽出物または画分であり:カモミール、アロエベラ、コミフォラ種、ルビア種、ヤナギ、アカバナ、オートムギ、キンセンカ、アルニカ、セイヨウオトギリソウ、スイカズラ、ローズマリー、パッシフロラ インカルナタ(チャボトケイソウ)、マンサク、ショウガまたはエキナシア;好ましいものは、以下に由来する抽出物または画分からなる群から選択され:カモミール、アロエベラ、オートムギ、キンセンカ、アルニカ、スイカズラ、ローズマリー、マンサク、ショウガまたはエキナシア、および/または純粋物質、好ましくはアルファ−ビサボロール、アピゲニン、アピゲニン−7−グルコシド、ギンゲロール、ショウガオール、ギンゲルジオール、デヒドロギンゲルジオール、パラドール、天然または天然由来のアベナンスラミド、好ましくはトラニラスト、アベナンスラミドA、アベナンスラミドB、アベナンスラミドC、非天然または非天然由来のアベナンスラミド、好ましくはジヒドロアベナンスラミドD、ジヒドロアベナンスラミドE、アベナンスラミドD、アベナンスラミドE、アベナンスラミドF、ボスウェル酸、フィトステロール、グリチルリチン、グラブリジンおよびリコカルコンA;好ましくは以下からなる群から選択される:アルファ−ビサボロール、天然アベナンスラミド、非天然アベナンスラミド、好ましくはジヒドロアベナンスラミドD(国際公開第2004/047833 A1号パンフレットに記載されたようなもの)、ボスウェル酸、フィトステロール、グリチルリチン、およびリコカルコンA、および/またはアラントイン、パンテノール、ラノリン、(擬)セラミド[好ましくはセラミド2、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、セチルオキシプロピルグリセリルメトキシプロピルミリスタミド、N−(1−ヘキサデカノール)−4−ヒドロキシ−L−プロリン(1−ヘキサデシル)エステル、ヒドロキシエチルパルミチルオキシヒドロキシプロピルパルミタミド]、スフィンゴ糖脂質、フィトステロール、キトサン、マンノース、ラクトース、およびβ−グルカン、特にオートムギ由来の1,3−1,4−β−グルカン。
ビサボロールが本発明の文脈で使用される場合、それは天然または合成由来であり得、好ましくは「アルファ−ビサボロール」である。好ましくは、使用されるビサボロールは、合成的に製造されたまたは天然の(−)−アルファ−ビサボロールおよび/または合成混合異性体アルファ−ビサボロールである。天然(−)−アルファ−ビサボロールが使用される場合、これは精油または植物抽出物またはその画分の構成成分として、例えば油の(画分の)のまたはカモミールの抽出物のまたはヴァニロスモプシス(Vanillosmopsis)の抽出物の構成成分として使用することもできる(特にヴァニロスモプシス エリスロパッパ(erythropappa)またはヴァニロスモプシス アロボレア(arborea))。合成アルファ−ビサボロールは、例えばSymrise社から「Dragosantol」の名称で入手可能である。
本発明の文脈においてショウガ抽出物を用いる場合、好ましくは、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチル、二酸化炭素(CO2)、ヘキサン、塩化メチレン、クロロホルムまたはその他の溶媒もしくは同等の極性を有する溶剤混合物を用いて調製される生または乾燥ショウガ根の抽出物を用いる。前記抽出物は、有効に皮膚刺激を抑制する量の構成成分、例えばギンゲロール、ショウガオール、ギンゲルジオール、デヒドロギンゲルジオン、および/またはパラドールが存在することにより特徴付けられる。
TRPV1アンタゴニスト。TRPV1アンタゴニストとしてのそれらの作用に基づいて皮膚神経の過敏症を減少させる好適な化合物は、例えば、国際公開第2009/087242 A1号パンフレットに記載されているようなtrans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールを包含し、またはμ−受容体の活性化によるTRPV1の間接的モジュレーター、例えば、アセチルテトラペプチド−15が好ましい。
落屑剤。前記組成物はまた、その調製物の総重量に基づいて約0.1〜約30重量%(% b.w.)、好ましくは約0.5〜約15重量%、特に好ましくは約1〜約10重量%の量の落屑剤(成分b5)を含むことができる。「落屑剤」という表現は、以下の作用をすることができる任意の化合物を意味すると理解される:
・剥離促進による直接の落屑作用、例えばβ‐ヒドロキシ酸、特にサリチル酸およびその誘導体(5−n−オクタノイルサリチル酸を含む);α−ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸;尿素;ゲンチシン酸;オリゴフコース;桂皮酸;ソフォラ ジャポニカ(エンジュ)の抽出物;レスベラトロールおよびジャスモン酸の所定の誘導体による作用;
・またはコルネオデスモソーム、グリコシダーゼ、角質層キモトリプシン酵素(SCCE)またはその他のプロテアーゼ(トリプシン様、キモトリプシン様)の落屑または分解に関係する酵素による作用のいずれか。無機塩キレート剤には以下のものが挙げられ得る:EDTA;N−アシル−N,N’,N’−エチレンジアミン三酢酸;アミノスルホン化合物および特に(N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N−2−エタン)スルホン酸(HEPES);2−オキソチアゾリジン−4−カルボン酸(プロシステイン)の誘導体;グリシン型のアルファ−アミノ酸の誘導体(欧州特許出願公開第0 852 949号明細書に記載されるような、および商標名TRILON MとしてBASF社より市販されているメチルグリシンジアセタートナトリウム);蜂蜜;糖誘導体、例えばO−オクタノイル−6−D−マルトースおよびN−アセチルグルコサミン;クリ抽出物、例えばSILAB社よりRecoverine(登録商標)という商品名で市販されているもの、ウチワサボテン抽出物、例えばSILAB社よりExfolactive(登録商標)という商品名で市販されているもの、またはDegussa社よりPhytosphingosine SLC(登録商標)(サリチル酸を付加したフィトスフィンゴシン)という商品名で市販されているもの。
本発明において好適な落屑剤は具体的には以下を含む群から選択され得る:スルホン酸、カルシウムキレート化剤、α‐ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸;アスコルビン酸およびその誘導体、例えばアスコルビルグルコシドおよびマグネシウムリン酸アスコルビル;ニコチンアミド;尿素;(N‐2−ヒドロキシエチルピペラジン−N−2−エタン)スルホン酸(HEPES)、β−ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸およびその誘導体、レチノイド、例えばレチノールおよびそのエステル、レチナール、レチン酸およびその誘導体、仏国特許出願公開第2570377 A1号、欧州特許出願公開第0199636 A1号、欧州特許出願公開第0325540 A1号、欧州特許出願公開第0402072 A1号各明細書に記載の落屑剤、クリまたはウチワサボテンの抽出物、特にSILAB社より市販されているもの;分解化合物、例えばシステインまたはシステイン前駆体。
使用可能な落屑剤はまた、ニコチン酸とそのエステルおよびニコチンアミド(ビタミンB3またはビタミンPPとも呼ばれる)、およびアスコルビン酸とその前駆体であり、特に欧州特許出願公開第1529522 A1号明細書に記載されている。
抗セルライト剤。抗セルライト剤および脂肪分解剤は好ましくは、国際公開第2007/077541号パンフレットに記載のもの、ベータ−アドレナリン受容体作動薬、例えばシネフリンおよびその誘導体、および国際公開第2010/097479号パンフレットに記載のシクロヘキシルカーバメートからなる群から選択される。抗セルライト剤の活性を増強またはブーストする薬剤、特にC神経線維を刺激しかつ/または脱分極させる薬剤は好ましくは、カプサイシンとその誘導体、バニリル−ノニルアミドおよびその誘導体、L−カルニチン、コエンザイムA、イソフラボノイド、ダイズ抽出物、アナナス属(パイナップル)抽出物および共役リノール酸からなる群から選択される。
脂肪増強剤。本発明による調合物および製剤はまた、1つまたは複数の脂肪増強剤および/または脂肪生成剤ならびに脂肪増強剤の活性を増強またはブーストする物質を含んでいてもよい。脂肪増強剤は、例えばヒドロキシメトキシフェニルプロピルメチルメトキシベンゾフラン(商標名:Sym3D(登録商標))である。
発毛活性剤または阻害剤
本発明による調合物および製剤はまた、1つまたは複数の発毛活性剤、すなわち発毛刺激剤を含んでいてもよい。好ましい発毛活性剤は、ピリミジン誘導体、例えば2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシド(Aminexil)、2,4−ジアミノ−6−ピペリジノピリミジン−3−オキシド(Minoxidil)およびその誘導体、6−アミノ−1,2−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2−イミノ−4−ピペリジノピリミジンおよびその誘導体、キサンチンアルカロイド、例えばカフェイン、テオブロミンおよびテオフィリンおよびそれらの誘導体、ケルセチンおよび誘導体、ジヒドロケルセチン(タキシホリン)および誘導体、カリウムチャネル開口薬、抗アンドロゲン剤、合成または天然5−還元酵素阻害剤、ニコチン酸エステル、例えばトコフェリルニコチネート、ベンジルニコチネートおよびC1〜C6アルキルニコチネート、タンパク質、例えばトリペプチドLys‐Pro‐Val、ジフェンシプレン、ホルモン、フィナステリド、デュタステリド、フルタミド、ビカルタミド、プレグナン誘導体、プロゲステロンおよびその誘導体、シプロテロンアセテート、スピロノラクトンおよび他の利尿薬、カルシニューリン阻害剤、例えばFK506(タクロリムス、フジマイシン)およびその誘導体、シクロスポリンAおよびその誘導体、亜鉛および亜鉛塩、ポリフェノール、プロシアニジン、プロアントシアニジン、フィステロール、例えばベータ−シトステロール、ビオチン、オイゲノール、(±)−ベータ−シトロネロール、パンテノール、グリコーゲン(例えばムール貝由来のもの)、微生物、藻類、植物、植物部分からの抽出物、例えばタンポポ属(レオントドンまたはタラキサクム)、オルトシフォン属、ハマゴウ(Vitex)属、コーヒーノキ属、ガラナ属、テオブロマ属、ウスバサイシン属、カボチャ属またはエンジュ属、セレノア レペンス(ノコギリヤシ)、ソフォラ フラベセンス(Sophora flavescens)、ピジウム アフリカヌム(Pygeum africanum)、パニクム ミリアセウム(キビ)、シミシフーガ ラセモサ(サラシナショウマ)、グリシン マックス(ダイズ)、ユーゲニア カリオフィラタ(チョウジ)、コティヌス コッギグリア(ハグマノキ)、ハイビスカス ローザ−シネンシス(ブッソウゲ)、カメリア シネンシス、イレックス パラグアリエンシス(イェルバ・マテ)、イソクリシス ガルバナ(Isochrysis galbana)、カンゾウ、ブドウ、リンゴ、オオムギまたはホップからの抽出物、または/およびコメもしくはコムギ由来の加水分解産物からなる群から選択される。
あるいは、本発明による調合物または製剤は1つ以上の(前記したような)発毛阻害剤、すなわち発毛を減じるかまたは予防する薬剤を含んでいてもよい。発毛阻害剤は好ましくは以下からなる群から選択される:アクチビン、アクチビン誘導体またはアクチビン作動薬、オルニチン脱炭酸酵素阻害剤、例えばアルファ−ジフルオロメチルオルニチンまたは五環系トリテルペン、例えばウルソル酸、ベツリン、ベツリン酸、オレアノール酸およびその誘導体、5アルファ−還元酵素阻害剤、アンドロゲン受容体アンタゴニスト、S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤、ガンマ−グルタミルトランスペプチダーゼ阻害剤、トランスグルタミナーゼ阻害剤、ダイズ由来セリンタンパク質分解酵素阻害剤、ならびに微生物、藻類、異なる微細藻類または植物および植物部分からの抽出物、例えばマメ科(Leguminosae)、ナス科(Solanaceae)、イネ科(Graminae)、ガガイモ科(Asclepiadaceae)またはウリ科(Cucurbitaceae)、ツノマタ属(Chondrus)、フノリ属(Gloiopeltis)、イギス属(Ceramium)、デュルビレア属(Durvillea)、ダイズ(Glycine max)、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)、キンセンカ(Calendula officinalis)、アメリカマンサクナ(Hamamelis virginiana)、アルニカ モンタナ(Arnica montana)、セイヨウシロヤナギ(Salix alba)、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum)およびホウライアオカズラ(Gymnema sylvestre)からの抽出物からなる群から選択される。
生理学的冷却剤
前記組成物はまた、生理学的冷却作用を有する1つまたは複数の物質(冷却剤)を含んでいてもよく、好ましくは下記に列挙したものから選択される:メントールおよびメントール誘導体(例えばL−メントール、D−メントール、ラセミメントール、イソメントール、ネオイソメントール、ネオメントール)、メンチルエーテル(例えば(l−メントキシ)−1,2−プロパンジオール、(l−メントキシ)−2−メチル−1,2−プロパンジオール、l−メンチル−メチルエーテル)、メンチルエステル(例えばメンチルホルミエート、メンチルアセテート、メンチルイソブチレート、メンチルラクテート、L−メンチル−L−ラクテート、L−メンチル−D−ラクテート、メンチル−(2−メトキシ)アセテート、メンチル−(2−メトキシエトキシ)アセテート、メンチルピログルタメート)、メンチルカーボネート(例えばメンチルプロピレングリコールカーボネート、メンチルエチレングリコールカーボネート、メンチルグリセロールカーボネートまたはそれらの混合物)、メントールのジカルボン酸またはその誘導体との半エステル(例えばモノメンチルスクシネート、モノメンチルグルタレート、モノメンチルマロネート、O−メンチルコハク酸エステル−N,N−(ジメチル)アミド、O−メンチルコハク酸エステルアミド)、メンタンカルボン酸アミド(この場合好ましくは、米国特許第4,150,052号明細書に記載されているようなメンタンカルボン酸−N−エチルアミド[WS3]またはNα−(メンタンカルボニル)グリシンエチルエステル[WS5]、国際公開第2005/049553 A1号パンフレットに記載されているようなメンタンカルボン酸−N−(4−シアノフェニル)アミドまたはメンタンカルボン酸−N−(4−シアノメチルフェニル)アミド、メンタンカルボン酸−N−(アルコキシアルキル)アミド)、メントンおよびメントン誘導体(例えばL−メントングリセロールケタール)、2,3−ジメチル−2−(2−プロピル)−酪酸誘導体(例えば2,3−ジメチル−2−(2‐プロピル)−酪酸−N−メチルアミド[WS23])、イソプレゴールまたはそのエステル(l(‐)−イソプレゴール、l(‐)−イソプレゴールアセテート)、メンタン誘導体(例えばp−メンタン−3,8−ジオール)、クベボールまたはクベボールを含有する合成または天然混合物、シクロアルキルジオン誘導体のピロリドン誘導体(例えば3−メチル−2(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オン)またはテトラヒドロピリミジン−2−オン(例えば国際公開第2004/026840号パンフレットに記載されているような、イシリンまたは関連化合物)、さらにはカルボキサミド(例えばN‐(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3−p−メンタンカルボキサミドまたは関連化合物)、(1R,2S,5R)−N−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−2−(1−イソプロピル)シクロヘキサン−カルボキサミド[WS12]、オキサメート(好ましくは欧州特許出願公開第2033688 A2号明細書に記載されているもの)。
抗炎症剤
適切な抗炎症剤は、以下によって形成される群から選択され得る:
(i)コルチコステロイド型のステロイド系抗炎症物質、特にヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン誘導体、例えばヒドロコルチゾン17−ブチレート、デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾン、メチルプレドニゾロンまたはコルチゾン;
(ii)非ステロイド系抗炎症物質、特にオキシカム、例えばピロキシカムまたはテノキシカム、サリチレート、例えばアスピリン、ジスラシッド、ソルプリンまたはフェンドサル、酢酸誘導体、例えばジクロフェナク、フェンクロフェナック、インドメタシン、スリンダク、トルメチンまたはクリンダナック、フェナメート、例えばメフェナム、メクロフェナム、フルフェナムまたはニフルム、プロピオン酸誘導体、例えばイブプロフェン、ナプロキセンまたはベノキサプロフェン、ピラゾール、例えばフェニルブタゾン、オキシフェニルブタゾン、フェブラゾンまたはアザプロパゾン;
(iii)天然のまたは天然に存在する抗炎症物質または発赤および/または痒みを軽減する物質、特にカモミール、アロエベラ、コミフォラ種、ルビア種、ヤナギ、アカバナ、オートムギ、キンセンカ、アルニカ、セイヨウオトギリソウ、スイカズラ、ローズマリー、パッシフロラ インカルナタ(チャボトケイソウ)、マンサク、ショウガまたはエキナシアからの抽出物または画分、またはそれらの単一活性化合物、
(iv)ヒスタミン受容体アンタゴニスト、セリンプロテアーゼ阻害剤(例えばダイズ抽出物のセリンプロテアーゼ阻害剤)、TRPV1アンタゴニスト(例えば4−t−ブチルシクロヘキサノール)、NK1アンタゴニスト(例えば、アプレピタント、ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸)、カンナビノイド受容体アゴニスト(例えばパルミトイルエタノールアミン)およびTRPV3アンタゴニスト。
生理学的冷却剤
適切な生理学的冷却剤は以下からなる群から選択され得る:
メントール、メントングリセロールアセタール、メントングリセリルケタール、乳酸メンチル、好ましくはl−メンチルラクテート、特にl−メンチルl−乳酸)、メンチルエチルオキサメート、置換メンチル−3−カルボン酸アミド(例えばメンチル−3−カルボン酸N−エチルアミド、N−(L−メンタンカルボニル)グリシンエチルエステル、2−イソプロピル−N−2,3−トリメチルブタンアミド、置換シクロヘキサンカルボン酸アミド、3−メントキシプロパン−1,2−ジオール、2−ヒドロキシエチルメンチルカーボネート、2−ヒドロキシプロピルメンチルカーボネート、N−アセチルグリシンメンチルエステル、イソプレゴール、メンチルヒドロキシカルボン酸エステル(例えば3−ヒドロキシ酪酸メンチル)、コハク酸モノメンチル、グルタル酸モノメンチル、2−メルカプトシクロデカノン、メンチル2−ピロリジン−5−オンカルボキシレート、2,3−ジヒドロキシ−p−メンタン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノングリセロールケタール、3−メンチル3,6−ジ−およびトリオキサアルカノアート、3−メンチルメトキシアセテートおよびイシリン。
抗菌剤
好適な抗菌剤は基本的にグラム陽性菌に対し有効な全ての物質であり、例として下記を含む:4−ヒドロキシ安息香酸ならびにその塩およびエステル、N−(4−クロロフェニル)−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、2,2’−メチレンビス(6−ブロモ−4−クロロフェノール)、3−メチル−4−(1−メチルエチル)フェノール、2−ベンジル−4−クロロフェノール、3−(4−クロロフェノキシ)−1,2−プロパンジオール、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、クロロヘキシジン、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(TTC)、抗細菌芳香物質、チモール、タイム油、オイゲノール、チョウジ油、メントール、ミント油、ファルネソール、フェノキシエタノール、グリセロールモノカプレート、グリセロールモノカプリレート、グリセロールモノラウレート(GML)、ジグリセロールモノカプレート(DMC)、サリチル酸N−アルキルアミド、例えばN‐オクチルサリチルアミドまたはN−デシルサリチルアミドなど。
酵素阻害剤
好適な酵素阻害剤は、例えばエステラーゼ阻害剤である。これらは好ましくは、クエン酸トリアルキル、例えばクエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチルであり、特に好ましいのはクエン酸トリエチル(Hydagen CAT)である。前記物質は、酵素活性を阻害することにより、臭気の生成を抑制する。好適なエステラーゼ阻害剤であるその他の物質としては、ステロールスルフェートまたはホスフェート、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロールおよびシトステロールのスルフェートまたはホスフェート、ジカルボン酸およびそのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチル、グルタル酸ジエチル、アジピン酸、アジピン酸モノエチル、アジピン酸ジエチル、マロン酸およびマロン酸ジエチル、ヒドロキシカルボン酸およびそのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸または酒石酸ジエチル、およびグリシン酸亜鉛が挙げられる。
臭気吸収剤および制汗活性剤
好適な臭気吸収剤は、臭気を形成する化合物を吸収し、そして大部分を保持することができる物質である。それらは個々の成分の分圧を下げることによっても、それらの拡散速度を落とさせる。この過程で香りが損なわれず維持されなければならないことが重要である。臭気吸収剤は細菌に対して効果がない。それらは例えば、主成分として、リシノール酸の錯亜鉛塩または、「固定剤」として当業者に知られている、所定の、大部分は中性臭気の香料、例えばラブダナムまたはスティラックスの抽出物、またはある種のアビエチン酸誘導体を含有する。臭気マスキング剤は、臭気マスキング剤としてのそれらの機能に加えて、防臭剤にそれらのそれぞれの香料ノートを付与する香料または香油である。挙げることができる香油は、例えば、天然および合成の香料の混合物である。天然香料は、花、茎および葉、果実、果皮、根、木、ハーブおよび草、針状物および枝からの抽出物、ならびに樹脂およびバルサムである。また、動物製品、例えば、シベットおよびカストリアムが適している。典型的な合成香料化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の生成物である。エステル型の香料化合物は、例えばベンジルアセテート、p‐tert‐ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネートおよびベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを含み、アルデヒドは例えば、8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよびブルゲオナールを含み、ケトンは例えば、イオノンおよびメチルセドリルケトンを含み、アルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールを含み、炭化水素は主として、テルペンおよびバルサムを含む。しかしながら、一緒になって快い香料ノートを生成する種々の香料の混合物を使用することが好ましい。アロマ成分として主に用いる、比較的低い揮発性の精油もまた、香油として適しており、その例は、セージ油、カモミール油、チョウジ油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、リンデン花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、オリバナム油、ガルバナム油、ラブダナム油およびラバンジン油である。下記のものを単独で、または混合物として使用することが好ましい:ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール(lyral)、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α‐ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボアザンブレンフォルト(boisambrene forte)、アンブロキサン(ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデリス(sandelice)、レモン油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタル(cyclovertal)、ラバンジン油、クラリセージ油、β−ダマスコン、ゼラニウム油バーボン、シクロヘキシルサリチレート、バートフィックスクール(Vertofix coeur)、イソ‐E−スーパー、フィクソリドNP(Fixolide NP)、エベルニル、イラルデイン(iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミレート(romilat)、イロチル(irotyl)およびフロラメート(floramat)。
好適な収れん制汗活性成分は、主として、アルミニウム、ジルコニウムのまたは亜鉛の塩である。このような好適な抗発汗活性成分は、例えば、塩化アルミニウム、アルミニウムクロロハイドレート、アルミニウムジクロロハイドレート、アルミニウムセスキクロロハイドレート、およびそれらの、例えば1,2‐プロピレングリコールとの錯化合物、アルミニウムヒドロキシアラントイネート、アルミニウムクロリドタートレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、およびそれらの、アミノ酸、例えばグリシンとの錯化合物である。
フィルム形成剤およびフケ防止剤
標準的なフィルム形成剤は、例えば、キトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸系のポリマー、第四級セルロース誘導体、コラーゲン、ヒアルロン酸ならびにそれらの塩および類似化合物である。
好適なフケ防止剤は、ピロクトンオラミン(1−ヒドロキシ−4‐メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2−(1H)−ピリジノンモノエタノールアミン塩)、Baypival(登録商標)(クリンバゾール)、Ketoconazol(登録商標)(4−アセチル−1−{4−[2−(2,4−ジクロロフェニル) r−2−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジオキシラン−c−4−イルメトキシフェニル}−ピペラジン)、ケトコナゾール、エルビオール、二硫化セレン、コロイド硫黄、硫黄ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート、硫化リシノールポリエトキシレート、硫黄タール留分、サリチル酸(またはヘキサクロロフェンとの組合せ)、ウンデシレン酸、モノエタノールアミドスルホスクシネートNa塩、Lamepon(登録商標) UD(タンパク質/ウンデシレン酸縮合物)、亜鉛ピリチオン、アルミニウムピリチオン、およびマグネシウムピリチオン/ジピリチオン硫酸マグネシウムである。
担体およびヒドロトロープ
好ましい化粧品担体材料は、25℃および1013mbarで固体または液体であり(非常に粘稠な物質を含む)、例えば、以下を含む:グリセロール、1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エタノール、水および前記液体担体材料の2つ以上の水との混合物。必要に応じて、本発明によるこれらの調製物は、防腐剤または可溶化剤を用いて製造し得る。本発明による調製物の成分であり得る、他の好ましい液体担体物質は、油、例えば植物油、中性油、および鉱油からなる群から選択される。
本発明による調製物の成分であり得る、好ましい固体担体材料は例えば以下を含む:親水コロイド、例えばデンプン、分解デンプン、化学的にまたは物理的に変性されたデンプン、デキストリン、(粉末状)マルトデキストリン(好ましくは5〜25、より好ましくは10〜20のデキストロース相当値を有する)、ラクトース、二酸化ケイ素、グルコース、変性セルロース、アラビアゴム、ガッチゴム、トラガント、カラヤ、カラギーナン、プルラン、カードラン、キサンタンガム、ゲランゴム、グアー粉、イナゴマメ粉、アルギン酸塩、寒天、ペクチンおよびイヌリンおよびこれらの固形物、特にマルトデキストリン(好ましくは15〜20のデキストロース相当値を有する)、ラクトース、二酸化ケイ素および/またはグルコースの2つ以上の混合物。
さらに、流動挙動を改善するために、ヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロピルアルコールまたはポリオールを使用することができる。好適なポリオールは、好ましくは2〜15個の炭素原子および少なくとも2個のヒドロキシル基を含む。ポリオールは、他の官能基、より特定的にはアミノ基を含有していてもよく、または窒素で変性されていてもよい。典型的な例は以下の通りである:
・グリセロール;
・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコールおよびポリエチレングリコール(100〜1000ダルトンの平均分子量を有する)など;
・1.5〜10の自己縮合度を有する工業用オリゴグリセロール混合物、例えば40〜50重量%のジグリセロール含量を有する工業用ジグリセロール混合物など;
・メチロール化合物、例えば、特に、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトール;
・低級アルキルグルコシド、特にアルキル基中に1〜8個の炭素原子を含むもの、例えばメチルおよびブチルグルコシド;
・5〜12個の炭素原子を含む糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニトール;
・5〜12個の炭素原子を含む糖、例えばグルコースまたはスクロース;
・アミノ糖、例えばグルカミン;
・ジアルコールアミン、例えばジエタノールアミンまたは2−アミノプロパン−1,3−ジオール。
防腐剤
好適な防腐剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸、およびKosmetikverordnung(「化粧品指令」)のパートAおよびBの付録6に記載の他のクラスの物質化合物である。
香油および香料
適切な香油は天然および合成香料の混合物である。天然香料には、例えば、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イラン‐イラン)、茎および葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニス、コリアンダー、キャラウェイ、ジュニパー)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(ナツメグ、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アイリス、ショウブ)、木(マツ材、ビャクダン材、グアヤク材、シーダー材、シタン材)、ハーブおよび草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針葉および枝(トウヒ、モミ、マツ、低木マツ)の抽出物、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポポナクス)が含まれる。動物性原料、例えばジャコウネコおよびビーバーを使用してもよい。典型的な合成香料化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の生成物である。エステル型の香料化合物の例は、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカービニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネートおよびベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを含むが、アルデヒドは例えば、8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよびブルゲオナールを含む。好適なケトンは例えば、イオノン、α‐イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンである。好適なアルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールである。炭化水素は主として、テルペンおよびバルサムを含む。しかしながら、一緒になって心地よい香りを生成する種々の香料化合物の混合物を使用することが好ましい。別の好適な香油は、アロマ成分として主に用いられる比較的低い揮発性の精油である。例としては、セージ油、カモミール油、チョウジ油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、ライム花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、オリバナム油、ガルバヌム油、ラダナム油およびラバンジン油が挙げられる。好ましくは以下を単独で、または混合物の形態でのいずれかで用いる:ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラル(lyral)、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボアザンブレンフォルト(Boisambrene Forte)、アンブロキサン(Ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデリス(Sandelice)、シトラス油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロバータル(Cyclovertal)、ラバンジン油、クラリー油、ダマスコン、ゼラニウム油バーボン、シクロヘキシルサリチレート、バートフィックスクール(Vertofix Coeur)、イソ−E−スーパー、フィクソリドNP(Fixolide NP)、エベルニル、イラルデイン(iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミレート(romilat)、イロチル(irotyl)およびフロラメート(floramat)。
染料
適切な染料は、例えば、Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgemeinschaft, Verlag Chemie, Weinheim, 1984, pages 81 to 106の「Kosmetische Faerbemittel」刊行物に記載されているような化粧目的に適しかつ承認されている物質のいずれかである。例えば、コチニールレッドA(C.I. 16255)、パテントブルーV(C.I. 42051)、インジゴチン(C.I. 73015)、クロロフィリン(C.I. 75810)、キノリンイエロー(C.I. 47005)、二酸化チタン(C.I. 77891)、インダスレンブルーRS(C.I. 69800)およびマダーレーキ(C.I. 58000)を含む。ルミノールはまた、発光色素として存在してもよい。有利な有色顔料は、例えば、二酸化チタン、マイカ、酸化鉄(例えば、Fe Fe、FeO(OH))および/または酸化スズである。有利な染料は、例えばカーマイン、ベルリンブルー、酸化クロムグリーン、ウルトラマリンブルーおよび/またはマンガンバイオレットである。
調製物
本発明による好ましい組成物は、皮膚および/または毛の治療、保護、ケアおよびクレンジングのための製品の群から選択されるか、メーキャップ製品として、好ましくはリーブオン製品として選択される(前記リーブオン製品とは、式(I)の化合物のうち1つまたは複数が、リンスオフ製品に比して、皮膚および/または毛により長時間残留するものを指し、結果として、前記化合物の湿潤および/またはアンチエイジングおよび/または創傷治癒促進作用はより顕著である)。
本発明による調合物は、好ましくは、エマルジョン、例えば、W/O(油中水型)、O/W(水中油型)、W/O/W(水中油中水型)、O/W/O(油中水中油型)エマルジョン、PITエマルジョン、ピッカリングエマルジョン、低油分エマルジョン、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョン、溶液、例えば油(脂肪油または脂肪酸エステル、特にC〜C32脂肪酸C〜C30エステルの)またはシリコーン油中の溶液、分散液、懸濁液、クリーム、ローションまたはミルク、製造法および成分に依存して、ゲル(ヒドロゲル、水分散体ゲル、オレオゲルを含む)、スプレー(例えばポンプスプレーまたは高圧ガスを含むスプレー)またはフォームまたは化粧品拭き取り用の含浸液、清浄剤、例えば石鹸、合成清浄剤、液体洗浄液、シャワーおよびバス用製品、浴用剤(カプセル、オイル、錠剤、塩、入浴剤、石鹸など)、発泡製品、スキンケア製品、例えばエマルジョン(上記したようなもの)、軟膏、ペースト、ゲル(上記したようなもの)、油、バルサム、セラム、パウダー(例えば、フェースパウダー、ボディパウダー)、マスク、ペンシル、スティック、ロールオン、ポンプ、エアロゾル(発泡性、非発泡性または後発泡性のもの)、デオドラントおよび/または制汗剤、マウスウォッシュおよびマウスリンス、フットケア製品(角質溶解剤、脱臭剤を含む)、防虫剤、日焼け止め、日焼け後用製剤、シェービング製品、アフターシェーブバーム、プレシェーブローション、アフターシェーブローション、脱毛剤、ヘアケア製品、例えばシャンプー(2−in−1シャンプー、フケ防止シャンプー、ベビーシャンプー、乾燥頭皮用シャンプー、濃縮シャンプーを含む)、コンディショナー、ヘアトニック、ヘアウォーター、ヘアリンス、スタイリングクリーム、ポマード、パーマおよびセット用ローション、ヘアスプレー、ヘアスタイリングエイド(例えば、ゲルまたはワックス)、ヘアスムージング剤(髪のもつれ解除剤、リラクサー)、毛染め剤、例えば一時的に直接染める毛染め剤、半永久的な毛染め剤、永久的な毛染め剤、ヘアコンディショナー、ヘアムース、アイケア製品、メーキャップ製品、メーキャップリムーバー製品またはベビー製品の形態である。
本発明による調合物は、特に、好ましくはエマルジョンの形態で、特にW/O、O/W、W/O/W、O/W/Oエマルジョン、PITエマルジョン、ピッカリングエマルジョン、低油分エマルジョン、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョン、ゲル(ヒドロゲル、水分散体ゲル、オレオゲルを含む)、溶液、例えば油(脂肪油または脂肪酸エステル、特にC〜C32脂肪酸C〜C30エステル)またはシリコーン油中の溶液、またはスプレー(例えばポンプスプレーまたは高圧ガスを含むスプレー)の形態である。
補助物質および添加剤は、調合物の全重量に対して、5〜99重量%(%b.w.)、好ましくは10〜80重量%の量で含まれ得る。各場合において用いられる化粧品用または皮膚科学的な補助剤および添加剤および香料の量は、具体的な製品の種類に依存して、単純な試行錯誤で当業者が容易に測定し得る。
前記調製物はまた、調製物の全質量に基づいて、99重量%まで、好ましくは5〜80重量%の量で水を含有し得る。
家庭用組成物
本発明の別の目的は、上記の成分(a)、(b)、(c)および任意に(d)の混合物またはそれらを含む香水組成物のいずれかを含む家庭用または洗剤組成物に向けられる。家庭用および洗剤用製品の適切な例には、重質粉末洗剤、重質液体洗剤、軽質粉末洗剤、軽質液体洗剤、布地柔軟剤、手動食器洗浄剤、万能洗浄剤などが包含される。
本発明による洗剤組成物は、このような組成物に通例見られる任意の成分、例えば、アニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性または双性イオン性(共)界面活性剤、有機溶媒、ビルダー、酵素など、および追加の補助剤、例えば汚れ防止剤、増粘剤、着色剤および香料などを含み得る。
アニオン性共界面活性剤
好ましくは、スルホネート型、アルキル(アルケニル)スルホネート、アルコキシル化アルキル(アルケニル)スルフェート、エステルスルホネートおよび/または石鹸の界面活性剤がアニオン性界面活性剤として使用される。前記スルホネート型の好適な界面活性剤は、有利にはC9〜13アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、すなわちアルケン−およびヒドロキシアルカンスルホネートの混合物、および例えば、末端または内部二重結合を有するC12〜18モノオレフィンの気体状三酸化硫黄とのスルホン化およびその後のスルホン化生成物のアルカリまたは酸加水分解によって得られるような、ジスルホネートである。
アルキル(アルケニル)スルフェート。好ましいアルキル(アルケニル)スルフェートは、C12〜C18脂肪族アルコール、例えば、ヤシ油脂肪族アルコール(coconut butter alcohol)、獣脂脂肪族アルコール、ラウリル、ミリスチル、セチルまたはステアリルアルコールからの、またはC〜C20オキソアルコールからの硫酸半エステルならびにこれらの鎖長の第二アルコールの半エステルのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩である。さらに、石油化学に基づいて製造された合成直鎖アルキル基を含む、前述の鎖長のアルキル(アルケニル)スルフェートも好ましい。洗浄性能を考慮すると、C12〜C16アルキルスルフェートおよびC12〜C15アルキルスルフェート、ならびにC14〜C15アルキルスルフェートおよびC14〜C16アルキルスルフェートが特に好ましい。Shell Oil CompanyからDAN(登録商標)の商標名で入手可能な2,3−アルキルスルフェートも好適なアニオン性界面活性剤である。
アルキル(アルケニル)エーテルスルフェート。1〜6molのエチレンオキシドでエトキシ化された直鎖または分岐のC〜C21アルコールに由来する硫酸モノエステルも好適であり、例えば平均して3.5molのエチレンオキシド(EO)を有する2−メチル−分岐C〜C11アルコールまたは1〜4個のEOを有するC12〜C18脂肪族アルコールの硫酸モノエステルが挙げられる。
エステルスルホネート。アルファ−スルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば水素化ココナッツ、パーム核または獣脂脂肪酸のアルファスルホン化メチルエステルも同様に好適である。
石鹸。石鹸は、特に、さらなるアニオン性界面活性剤として考えることができる。特に飽和脂肪酸石鹸が適しており、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、水素化エルカ酸およびベヘン酸の塩、特に、天然脂肪酸、例えばヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸または獣脂脂肪酸由来の石鹸混合物である。特に好ましい石鹸混合物は、50〜100重量%(wt.%)の飽和C12〜C24脂肪酸および0〜50重量%のオレイン酸石鹸からなるものである。
エーテルカルボン酸。さらなる種類のアニオン性界面活性剤は、塩基性触媒の存在下で脂肪族アルコールエトキシレートとクロロ酢酸ナトリウムとを反応させることにより得ることができるエーテルカルボン酸である。それらは一般式:RO(CHCHO)CHCOOH[式中、R=C〜C18かつp=0.1〜20]を有する。エーテルカルボン酸は水の硬度に対して反応しにくく、極めて優れた界面活性特性を示す。
非イオン性(共)界面活性剤
アルコールアルコキシレート。添加される非イオン性界面活性剤は、好ましくは、アルコキシル化および/またはプロポキシル化された、特に第一級アルコール、好ましくは、8〜18個の炭素原子と、アルコール1mol当たり平均して1〜12molのエチレンオキシド(EO)および/または1〜10molのプロピレンオキシド(PO)とを有する第一級アルコールである。C〜C16アルコールアルコキシレートが特に好ましく、有利にはエトキシル化および/またはプロポキシル化されたC10〜C15アルコールアルコキシレート、特に、2〜10、好ましくは3〜8のエトキシル化度、および/または1〜6、好ましくは1.5〜5のプロポキシル化度を有するC12〜C14アルコールアルコキシレートが特に好ましい。前述のエトキシル化度およびプロポキシル化度は統計的平均値であり、特定の生成物に関しては整数または分数であり得る。好ましいアルコールエトキシレートおよびプロポキシレートは、狭い同族体分布を有する(狭範囲エトキシレート/プロポキシレート、NRE/NRP)。これらの非イオン性界面活性剤に加えて、12を超えるEOを有する脂肪族アルコールを使用することもできる。これらの例は、14EO、16EO、20EO、25EO、30EOまたは40EOを有する(獣脂)脂肪族アルコールである。
アルキルグリコシド(APG(登録商標))。さらに、付加的な非イオン性界面活性剤として、一般式RO(G)を満足するアルキルグリコシドを、化合物として、特にアニオン性界面活性剤と共に添加することができ、式中、Rは第一級直鎖状またはメチル分岐の、特に2−メチル分岐の、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を含む脂肪族基を表し、Gは5または6個の炭素原子を含むグリコース単位を表し、好ましくはグルコースを表す。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を規定するオリゴマー化度xは、1〜10の間の任意の数、好ましくは1.1〜1.4の間の任意の数である。
脂肪酸エステルアルコキシレート。唯一の非イオン性界面活性剤としてまたは他の非イオン性界面活性剤と組み合わせて、特にアルコキシル化脂肪族アルコールおよび/またはアルキルグリコシドと共にのいずれかで使用される別の種類の好ましい非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化、好ましくはエトキシル化された、またはエトキシル化されかつプロポキシ化された脂肪酸アルキルのエステル、好ましくはアルキル鎖中に1〜4個の炭素原子を含むエステル、より詳細には、例えば、特願昭58/217598号明細書に記載されている脂肪酸メチルエステル、または好ましくは国際特許出願、国際公開第1990/13533号パンフレットに記載されている方法によって製造される脂肪酸メチルエステルである。平均3〜15個のEOを含有する、特に平均5〜12個のEOを含む、C12〜C18脂肪酸のメチルエステルが特に好ましい。
アミンオキシド。アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤、例えばN−ココアルキル−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−獣脂アルキル−N,N−ジヒドロキシエチルアミンオキシド、ならびに脂肪酸アルカノールアミドも好適であり得る。これらの非イオン性界面活性剤の量は、好ましくは、エトキシル化脂肪族アルコールが使用される量以下、特にその半分量以下である。
ジェミニ型界面活性剤。いわゆるジェミニ型界活性剤は、さらなる界面活性剤と考えることができる。一般的には、このような化合物は、1分子当たりに2つの親水基と2つの疎水基とを有する化合物として理解される。一般に、これらの基は「スペーサー」によって互いに分離されている。通常、前記スペーサーは炭化水素鎖であり、この炭化水素鎖は、親水基が互いに独立して作用できるように十分な距離をとるように十分な長さを有するように意図される。このようなタイプの界面活性剤は一般に、異常に低い臨界ミセル濃度と、水の表面張力を大幅に低下させる能力とを特徴とする。しかしながら、例外的なケースでは、ジェミニ型界面活性剤は、二量体界面活性剤だけでなく、三量体界面活性剤も意味する。適切なジェミニ界面活性剤は、例えば、独国特許出願公開第4321022 A1号明細書による硫酸化ヒドロキシ混合エーテルまたは国際特許出願、国際公開第1996/23768 A1号パンフレットによる二量体アルコールビス−および三量体アルコールトリススルフェートおよびエーテルスルフェートである。独国特許出願公開第19513391 A1号明細書によるブロックされた末端基の二量体および三量体の混合エーテルは、それらの二官能性および多官能性を特に特徴とする。ジェミニポリヒドロキシ脂肪酸アミドまたはポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えば国際特許出願、国際公開第1995/199553 A1号、国際公開第1995/199554 A1号および国際公開第1995/19955 A1号各パンフレットに記載されているものも使用することができる。
カチオン性共界面活性剤
テトラアルキルアンモニウム塩。カチオンとして活性な界面活性剤は、水溶液中で解離することによってカチオンにおいて表面活性に必要な疎水性の高分子基を含む。カチオン性界面活性剤の重要な代表的な群は、一般式:(R)Xのテトラアルキルアンモニウム塩である。ここで、R1はC−Cアルキル(アルケニル)基を表し、R、RおよびRは相互に独立して1〜22個の炭素原子を有するアルキル(アルケニル)基を表す。Xは対イオンであり、好ましくはハロゲン化物、アルキルサルフェートおよびアルキルカーボネートの群から選択される。窒素基が2つの長いアシル基および2つの短いアルキル(アルケニル)基で置換されているカチオン性界面活性剤が特に好ましい。
エステルクォート(Esterquat)。本発明の共界面活性剤として特に有用なカチオン性界面活性剤のさらなる種類は、いわゆるエステルクォートによって代表される。エステルクォートは、一般に四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩であると理解される。これらは、調合有機化学の関連方法によって得ることができる既知の化合物である。これに関連して国際特許出願、国際公開第1991/01295 A1号パンフレットが参照され、これに従えば、トリエタノールアミンが次亜燐酸の存在下脂肪酸で部分的にエステル化され、空気を反応混合物に通過させ、次いで全体が硫酸ジメチルまたはエチレンオキシドで四級化される。さらに、独国特許第4308794 C1号明細書には、トリエタノールアミンエステルの四級化が好適な分散剤、好ましくは脂肪族アルコールの存在下で行われる固体エステルクォートの製造方法が記載されている。
本発明に従って使用するのに適したエステルクォートの典型的な例は、アシル成分が式RCOOH(式中、RCOが6〜10個の炭素原子を含むアシル基である)に対応するモノカルボン酸に由来し、アミン成分はトリエタノールアミン(TEA)である生成物である。そのようなモノカルボン酸の例は、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸およびそれらの工業用混合物、例えば、いわゆるヘッド分画された脂肪酸である。アシル成分が8〜10個の炭素原子を含むモノカルボン酸に由来するエステルクォートが好ましく使用される。他のエステルクォートは、アシル成分がマロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルタル酸、ソルビン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸および/またはドデカン二酸のようなジカルボン酸に由来するものであるが、好ましくはアジピン酸に由来する。全体として、アシル成分が6〜22個の炭素原子を含有するモノカルボン酸、とアジピン酸の混合物に由来するエステルクォートが好ましくは使用される。最終エステルクォート中のモノおよびジカルボン酸のモル比は、1:99〜99:1の範囲内であってもよく、好ましくは50:50〜90:10の範囲内、より特には70:30〜80:20の範囲内であってもよい。四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩の他に、他の好適なエステルクォートは、モノ−/ジカルボン酸混合物とジエタノールアルキルアミンまたは1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの四級化エステル塩である。前記エステルクォートは、脂肪酸からおよび対応するジカルボン酸との混合物中の対応するトリグリセリドからの両方から得ることができる。関連する従来技術を代表することを意図したそのようなプロセスの1つが、欧州特許第0750606 B1号明細書に提案されている。四級化エステルを製造するために、モノ−およびジカルボン酸とトリエタノールアミンとの混合物を(利用可能なカルボキシル官能基に基づいて)1.1:1〜3:1のモル比で使用することができる。エステルクォートの性能特性を念頭に置いて、1.2:1〜2.2:1、好ましくは1.5:1〜1.9:1の比が特に有利であることが証明された。好ましいエステルクォートは、1.5〜1.9の平均エステル化度を有するモノ−、ジ−およびトリエステルの工業用混合物である。
両性または双性イオン性共界面活性剤
ベタイン。両性または両性電解質の界面活性剤は、水溶液中でイオン化し得る複数の官能基を有しているため、――媒体の条件に応じて――化合物にアニオン性またはカチオン性を付与し得る(DIN 53900、1972年7月参照)。等電点(pH4付近)の近くで、両性界面活性剤は内部塩を形成するため、水に難溶性または不溶性となる。両性界面活性剤は両性電解物質とベタインに細分化され、後者は溶液中で双性イオンとして存在する。両性電解質は両性の電解質であり、すなわち、酸性ならびに塩基性の両方の親水基を持つため、条件に応じて酸としてまたは塩基として挙動する化合物である。特に、ベタインは、主として、アミン化合物のカルボキシアルキル化、好ましくはカルボキシメチル化により調製される既知の界面活性剤である。好ましくは、出発物質はハロカルボン酸またはその塩、特にクロロ酢酸ナトリウムと縮合され、ベタイン1モルにつき塩1モルが形成される。例えば、不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸の付加反応も可能である。好適なベタインの例は、式RN−(CHCOOX(式中、Rは6〜22個の炭素原子を有するアルキル基であり、Rは水素原子または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、qは1〜6の数であり、Xはアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属またはアンモニウムである。)に対応する第二級および、特に、第三級アミンのカルボキシアルキル化生成物である。代表的な例は、ヘキシルメチルアミン、ヘキシルジメチルアミン、オクチルジメチルアミン、デシルジメチルアミン、C12/14−ココアルキルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリルエチルメチルアミン、オレイルジメチルアミン、C16/18−獣脂アルキルジメチルアミンおよびそれらの工業用混合物のカルボキシメチル化生成物であり、特にドデシルメチルアミン、ドデシルジメチルアミン、ドデシルエチルメチルアミンおよびそれらの工業用混合物のカルボキシメチル化生成物である。
アルキルアミドベタイン。他の好適なベタインとして、式RCO(R)(R)−NH−(CH−N−(CHCOOX(式中、RCOは6〜22個の炭素原子を有しかつ0または1〜3の二重結合を有する脂肪族アシル基であり、Rは水素原子または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、pは1〜6の数であり、qは1〜3の数であり、Xはアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属またはアンモニウムである。)に対応するアミドアミンのカルボキシアルキル化生成物である。典型例は、6〜22個の炭素原子を含む脂肪酸、例えばカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルモレイン酸(palmoleic acid)、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸(petroselinic acid)、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキドン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸およびそれらの工業用混合物と、N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミンおよびN,N−ジエチルアミノプロピルアミンとの反応生成物であり、クロロ酢酸ナトリウムで縮合される。市場で入手可能な製品として、例えばDehyton(登録商標) KおよびDehyton(登録商標) PK(Cognis Deutschland GmbH & Co., KG)ならびにTego(登録商標)ベタイン(Goldschmidt)がある。
イミダゾリン。本発明の目的のために使用されるベタインのための他の適切な出発物質はイミダゾリンである。これらの物質もまた公知であり、例えば、1または2molのC〜C22脂肪酸と多官能性アミン、例えばアミノエチルエタノールアミン(AEEA)またはジエチレントリアミンなどとの環化縮合によって得ることができる。対応するカルボキシアルキル化生成物は、種々の開鎖ベタインの混合物である。通常の例は、前記脂肪酸とAEEA、好ましくはクロロ酢酸ナトリウムでその後にベタイン化される、ラウリン酸に基づくイミダゾリンとの縮合生成物である。市場で入手可能な製品には、Dehyton(登録商標) G(Cognis Deutschland GmbH & Co., KG)が含まれる。
本発明の組成物に含まれる(共)界面活性剤の量は、有利には0.1重量%(wt. %)〜90重量%、特には10重量%〜80重量%、特に好ましくは20重量%〜70重量%である。
有機溶媒
液体の軽質または重質洗剤は、有機溶媒、好ましくは水に混和性をもつものを含んでいてもよい。このための有機溶媒として、ポリジオール、エーテル、アルコール、ケトン、アミドおよび/またはエステルが、0〜90重量%(wt. %)、好ましくは0.1〜70重量%、特に0.1〜60重量%の量で好ましくは使用される。低分子量極性物質、例えばメタノール、エタノール、プロピレンカーボネート、アセトン、アセトニルアセトン、ジアセトンアルコール、酢酸エチル、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルおよびジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などが好ましい。
酵素
セルラーゼ酵素。本洗剤組成物に任意に使用されるセルラーゼ酵素は、好ましくは、存在する場合、前記組成物1グラム当たり重量で約5mgまで、より好ましくは約0.01mg〜約3mgの活性酵素を提供するのに十分なレベルで組み入れられる。他に記載がない限り、本明細書における組成物は、好ましくは、約0.001重量%(% by weight)〜約5重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%の市販の酵素調製物を含む。
本発明に適したセルラーゼは、細菌または真菌セルラーゼのいずれかを含む。好ましくは、それらは5〜9.5の最適pHを有することとなる。適切なセルラーゼはフミコーラ インソレンス(Humicola insolens)およびフミコーラ(Humicola)株DSM 1800またはアエロモナス属に属するセルラーゼ212産生菌から製造された真菌セルラーゼ、および海洋性軟体動物(ドラベラ アウリキュラ ソランダー(Dolabella Auricula Solander))の肝膵臓から抽出されるセルラーゼであり、適切なセルラーゼは英国特許出願公開第2,075,028 A号明細書にも開示されている。さらに、本明細書での使用に特に適したセルラーゼは国際公開第1992/013057 A1号パンフレットに開示されている。最も好ましくは、本洗剤組成物に使用されるセルラーゼは、商品名CAREZYMEOおよびCELLUZYMEOとしてNOVO Industries A/Sから市販されている。
その他の酵素。追加の酵素を、タンパク質ベースの、炭水化物ベースの、またはトリグリセリドベースの汚れなどの除去を含む、多種多様の繊維を洗浄するために、そして流れ出る染料の移りを予防するために、そして繊維を修復するために本明細書の洗剤組成物に含めることができる。組み入れられる追加の酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、およびペルオキシダーゼ、ならびにそれらの混合物が含まれる。他の型の酵素も含めることができる。それらは、植物、動物、細菌、真菌および酵母起源など、任意の適切な起源のものであり得る。しかしながら、それらの選択は、pH−活性および/または安定性の最適化、熱安定性、安定性対活性洗剤、ビルダーならびに使用中に悪臭を引き起こすそれらの可能性などのいくつかの要因によって左右される。この点で、細菌性または真菌性の酵素、例えば細菌性のアミラーゼおよびプロテアーゼが好ましい。
酵素は、通常、前記組成物1グラム当たり約5mgまで、より典型的には約0.01mg〜約3mgの活性酵素を提供するのに十分なレベルで組み入れられる。別の言い方をすれば、本明細書の組成物は、典型的には、約0.001重量%(% by weight)〜約5重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%の市販の酵素調製物を含む。プロテアーゼ酵素は、通常、組成物1グラム当たり0.005〜0.1アンソン単位(AU)の活性を提供するのに十分なレベルでそのような市販の調製物中に存在する。
プロテアーゼの適切な例は、バチルス サブティリスおよびバチルス リケニフォルミスの特定の株から得られるサブチリシンである。別の適切なプロテアーゼは、バチルス菌株から得られ、Novo Industries A/Sによって開発されかつ登録された商標名ESPERASE(登録商標)で販売され、8〜12のpH範囲全体にわたって最大活性を有する。この酵素および類似の酵素の調製は、Novoの英国特許出願公開第1,243,784号明細書に記載されている。市販されているタンパク質ベースの汚れを除去するのに適したタンパク質分解酵素には、Novo Industries A/SによってALCALASE(登録商標)およびSAVINASE(登録商標)の商標名で販売されているものおよびInternational Bio−Synthetics, Inc.によるMAXATASE(登録商標)の商標名で販売されているものが含まれる。他のプロテアーゼには、プロテアーゼA;プロテアーゼBおよび米国特許第5,204,015号および米国特許第5,244,791号明細書に記載のGenencor International, Inc.によって製造されるプロテアーゼが含まれる。
アミラーゼには、例えば、RAPIDASE(登録商標)、International Bio−Synthetics, Inc.およびTERMAMYL(登録商標)、Novo Industriesのようなアルファ−アミラーゼが含まれる。
洗剤使用のための適切なリパーゼ酵素には、シュードモナス スタッツェリ(Pseudomonas stutzeri) ATCC 19154などのシュードモナス群の微生物によって産生されるものが含まれる。このリパーゼはAmano Pharmaceutical Co. Ltd.から商標名Lipase P 「Amano(アマノ)」として市販されている。他の市販のリパーゼには、Amano−CES、クロモバクター ビスコスム(Chromobacter viscosum)由来のリパーゼ、例えば、Toyo Jozo Co.(東洋醸造(株))から市販されている、クロモバクター ビスコスム変種リポリティカム(Chromobacter viscosum var. lipolyticum) NRRLB 3673、さらに、U.S. Biochemical Corp.およびDisoynth Co.からのクロモバクター ビスコスム・リパーゼ、およびシュードモナス グラディオリ(Pseudomonas gladioli)由来のリパーゼが含まれる。フミコーラ ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)由来のLIPOLASE(登録商標)酵素(Novo Industries A/Sから市販されている)は、本明細書での使用に好ましいリパーゼである。
ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過酸化水素などと組み合わせて使用される。それらは、「溶液漂白」、すなわち、洗浄操作中に洗浄溶液中の基材から除去された染料または顔料の他の基材への移動を防止するために使用される。ペルオキシダーゼ酵素は当技術分野で公知であり、例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ、リグニナーゼ、ならびにクロロペルオキシダーゼおよびブロモペルオキシダーゼなどのハロペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば国際公開第1989/099813 A1号パンフレットに開示されている。
酵素安定剤。本明細書で使用する酵素は、このようなイオンを前記酵素に提供する完成洗剤組成物中のカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンの水溶性源の存在によって安定化される。(1つのタイプのカチオンのみを使用する場合、カルシウムイオンは、一般に、マグネシウムイオンより幾分有効であり、本明細書において好ましい。)さらなる安定性は、様々な他の当技術分野で開示された安定剤、特にホウ酸塩種の存在によってもたらされ得る(本明細書にその全体が援用される、米国特許第4,537,706号明細書参照)。典型的な洗剤、特に液体は、完成した組成物の1リットル当たり約1〜約30、好ましくは約2〜約20、より好ましくは約5〜約15、最も好ましくは約8〜約12ミリモルのカルシウムイオンを含むことになる。固体洗剤組成物では、調合物は、洗濯液中にそのような量を提供するのに十分な数量の水溶性カルシウムイオン源を含むことができる。別法では、自然の水硬度で十分である。
上記レベルのカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンは、酵素安定性をもたらすのに十分であることが理解されるべきである。グリース除去性能の追加の手段をもたらすために、より多くのカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンを前記組成物に添加することができる。したがって、一般的な命題として、本明細書の組成物は、典型的には、約0.05重量%〜約2重量%のカルシウムまたはマグネシウムイオン、またはその両方の水溶性供給源を含むこととなる。その量は、当然、前記組成物中に使用される酵素の量および種類によって変化し得る。
本明細書の組成物はまた、場合により、しかし好ましくは、様々な追加の安定剤、特にホウ酸塩タイプの安定剤を含むことができる。典型的には、このような安定剤は濃度で前記組成物において約0.25重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.75重量%〜約3重量%のホウ酸または前記組成物においてホウ酸を形成することができる他のホウ酸塩化合物を使用することになる(ホウ酸を基準として計算される)。ホウ酸が好ましいが、酸化ホウ素、ホウ砂および他のアルカリ金属ホウ酸塩(例えば、オルト−、メタ−およびピロホウ酸ナトリウムおよび五ホウ酸ナトリウム)などの他の化合物が好適である。置換ホウ酸(例えば、フェニルボロン酸、ブタンボロン酸、およびp−ブロモフェニルボロン酸)も、ホウ酸の代わりに使用することができる。
ビルダー
ゼオライト。微細結晶性の結合水含有合成ゼオライトをビルダーとして使用することができ、例えば、好ましくはゼオライトAおよび/またはPである。ゼオライトMAP.RTM(登録商標)(Crosfieldの市販品)がゼオライトPとして特に好ましい。しかしながら、ゼオライトXならびにゼオライトA、X、Yおよび/またはPの混合物も好適である。Vegobond(登録商標) RX.(Condea Augusta S.p.aの市販品)として入手可能である、ゼオライトAおよびゼオライトX由来の共結晶化ナトリウム/カリウムアルミニウムシリケートも特に興味深い。好ましくは、ゼオライトは噴霧乾燥粉末として使用され得る。前記ゼオライトを懸濁液として使用する場合には、この懸濁液は、安定剤として、少量の非イオン性界面活性剤、例えばゼオライトに基づいて、1〜3重量%(wt. %)の、2〜5個のエチレンオキシド基を有するエトキシル化C12〜C18脂肪族アルコール、4〜5個のエチレンオキシド基を有するC12〜C14脂肪族アルコール、またはエトキシル化イソトリデカノールを含むことができる。好適なゼオライトは10μm未満の平均粒度(測定法:体積分布コールターカウンター)を有し、好ましくは18〜22重量%、特に20〜22重量%の結合水を含む。なお、ホスフェートもビルダーとして使用することができる。
層状ケイ酸塩。ホスフェートおよびゼオライトの好適な代替物または部分代替物は結晶性層状ケイ酸ナトリウムである。これらの種類の結晶性層状ケイ酸塩は、例えば欧州特許出願公開第0164514 A1号明細書に記載されている。好ましい結晶性層状ケイ酸塩は、国際特許出願、国際公開第1991/08171 A1号パンフレットに記載の方法により得られるものである。
非晶質ケイ酸塩。好ましいビルダーには、遅れて溶解しかつ複数の洗浄サイクル特性を示す、比率(NaO:SiO比)が1:2〜1:3.3、好ましくは1:2〜1:2.8、より好ましくは1:2〜1:2.6である非晶質ケイ酸ナトリウムも含まれる。通常の非晶質ケイ酸ナトリウムと比較して溶解の遅延は様々な方法で、例えば、表面処理、コンパウンド化、圧縮化/小型化によりまたは過乾燥により実現され得る。本発明の文脈において、「非晶質」という用語は「X線非晶質」も意味する。換言すれば、前記ケイ酸塩は、X線回折実験において結晶性物質に典型的なシャープなX線反射を生じないが、数度の回折角の幅を有する散乱X線の最大値を多くても1つまたは複数示す。しかしながら、電子回折実験において、ケイ酸塩粒子が不明瞭な回折最大値を生じる場合またははっきりとした回折最大値を生じる場合でも、実際のところ特に良好なビルダー特性を達成し得る。これは生成物が10〜数百nmの大きさの微結晶領域を有することを意味すると理解され、その値は最大50nmまで、特に最大20nmまでが好ましい。従来の水ガラスと比べて遅延した溶解特性を同様に有する、この種のX線非晶質ケイ酸塩は、例えば独国特許出願公開第4400024 A1号明細書に記載されている。小型化/高密度化非晶質ケイ酸塩、コンパウンド化非晶質ケイ酸塩および過乾燥X線非晶質ケイ酸塩は特に好ましい。
ホスフェート。さらに、生態学的理由からそれらの使用が回避される必要がない限り、一般に知られているホスフェートもビルダーとして添加し得る。オルトホスフェート、ピロホスフェート、および特にトリポリホスフェートのナトリウム塩がとりわけ好適である。それらの含有量は一般に、最終組成物に基づいてそれぞれ、25重量%(wt. %)以下、好ましくは20重量%以下である。ある場合には、特に、トリポリホスフェートによって、他のビルダーと組み合わされ、最終組成物に基づいて、最大10重量%までの低い量でさえも、二次的洗浄能が相乗的に改善されることが示された。ホスフェートの好ましい量は10重量%未満、特に0重量%である。
コビルダー
ポリカルボン酸。有用な有機コビルダーには、例えばポリカルボン酸のナトリウム塩の形態で使用され得るポリカルボン酸が含まれ、前記ポリカルボン酸は1を超える酸官能基を持つカルボン酸であると理解される。これらには、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、およびその誘導体またはそれらの混合物が含まれる。好ましい塩はクエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸などのポリカルボン酸の塩およびそれらの混合物である。
有機酸。酸自体も使用することができる。それらのビルダー効果に加えて、前記酸は典型的に酸性化成分の特性も有するため、洗剤または洗浄組成物のpHを比較的低くマイルドにするようにも働く。この観点から特に、クエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸およびそれらの任意の混合物が挙げられる。さらに好適な酸性化剤は、重炭酸ナトリウムおよび重硫酸ナトリウムなどの既知のpH調整剤である。
ポリマー。特に好適なポリマーコビルダーはポリアクリレート、好ましくは2,000〜20,000g/molの分子量を有するものである。また、それらの優れた溶解性のために、この群の代表例としては、2,000〜10,000g/molの分子量を有する短鎖ポリアクリレートが好ましく、3,000〜5,000g/molの分子量を有するものが特に好ましい。好適なポリマーは、ビニルアルコール単位またはその誘導体で部分的にまたは完全に構成される物質も包含し得る。
さらに好適なコポリマーポリカルボキシレートは、特に、アクリル酸とメタクリル酸とのコポリマー、アクリル酸またはメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマーのものも適当である。50〜90重量%(wt. %)のアクリル酸および50〜10重量%のマレイン酸を含む、アクリル酸とマレイン酸とのコポリマーが特に適していることが証明されている。それらの相対分子量は、遊離酸に基づいて、一般に2,000〜70,000g/mol、好ましくは20,000〜50,000g/mol、特に30,000〜40,000g/molの範囲に及ぶ。(コ)ポリマーポリカルボキシレートは、水溶液として、または好ましくは粉末としてのいずれかで添加できる。水溶性向上のために、前記ポリマーはモノマーとして、欧州特許第0727448 B1号明細書に記載のように、例えばアリルオキシベンゼンスルホン酸およびメタリルスルホン酸などのアリルスルホン酸も含むこともできる。
2つ以上の異なったモノマー単位を含む生物分解性ポリマーは特に好ましく、その例は、独国特許出願公開第4300772 A1号明細書に記載のような、モノマーとして、アクリル酸の塩およびマレイン酸の塩ならびにビニルアルコールまたはビニルアルコール誘導体を含むもの、またはモノマーとして、アクリル酸の塩および2−アルキルアリルスルホン酸の塩、ならびに糖誘導体を含むものである。さらに好ましいコポリマーは、独国特許出願公開第4303320 A1号明細書および独国特許出願公開第4417734 A1号明細書に記載され、かつモノマーとして好ましくはアクロレインおよびアクリル酸/アクリル酸塩またはアクロレインおよび酢酸ビニルを含むものである。
同様に、他の好ましいビルダーは、アミノジカルボン酸ポリマー、その塩またはその前駆体である。コビルダー特性に加えて漂白安定化作用をも有することから、独国特許出願公開第19540086 A1号明細書に開示のそれらのポリアスパラギン酸、それらの塩または誘導体が特に好ましい。
さらに好適なビルダーはポリアセタールであり、欧州特許出願公開第0280223 A1号明細書に記載されるように、このポリアセタールは、ジアルデヒドを、5〜7個の炭素原子および少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリカルボン酸で処理することにより得ることができる。好ましいポリアセタールは、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒドのようなジアルデヒドおよびそれらの混合物から、ならびにグルコン酸および/またはグルコヘプトン酸のようなポリオールカルボン酸から得られる。
炭水化物。さらに好適な有機コビルダーはデキストリン、例えばデンプンの部分的加水分解により得ることができる炭水化物のオリゴマーまたはポリマーである。前記加水分解は一般的な方法、例えば、酸触媒法または酵素触媒法により実施することができる。得られる加水分解生成物は、好ましくは400〜500,000g/molの範囲の平均分子量を有する。デキストロース当量(DE)が0.5〜40、特に2〜30である多糖類が好ましく、前記DEは、DEが100であるデキストロースと比較する多糖類の還元効果の一般に認められた指標である。DEが3〜20であるマルトデキストリンおよびDEが20〜37である乾燥グルコースシロップの両方を使用してもよく、2,000〜30,000g/molの比較的高い分子量を有する、いわゆる黄色デキストリンおよび白色デキストリンの両方を使用してもよい。好ましいデキストリンは英国特許出願公開第9419091号明細書に記載のものである。
そのようなデキストリンの酸化誘導体は、糖環の少なくとも1つのアルコール官能基をカルボン酸官能基へと酸化することができる酸化組成物によるデキストリンの反応生成物に関係する。そのような酸化デキストリンおよびそれらの製造方法は、例えば欧州特許出願公開第0232202 A1号明細書から知られている。特に、糖環のCで酸化された生成物が好都合であり得る。
オキシジスクシネートおよび他のジスクシネートの誘導体、好ましくは、エチレンジアミンジスクシネートもまた、さらに好適なコビルダーである。本明細書では、例えば、米国特許第3,158,615号明細書にその合成が記載されている、エチレンジアミン−N,N’−ジスクシネート(EDDS)が、好ましくはそのナトリウム塩またはマグネシウム塩の形で使用される。これに関連して、グリセリンジスクシネートおよびグリセリントリスクシネート、例えば米国特許第4,524,009号明細書に記載のものも特に好ましい。ゼオライト含有および/またはシリケート含有調合物での好適な添加量は、3〜15重量%の範囲である。
ラクトン。他の有用な有機コビルダーは、例えば、アセチル化ヒドロキシカルボン酸またはそれらの塩であり、それらは、任意にラクトン形態で存在していてもよく、少なくとも4個の炭素原子と少なくとも1個のヒドロキシ基および最大でも2個の酸性基を含有する。このようなコビルダーは、例えば国際特許出願、国際公開第1995/020029 A1号明細書に記載されている。
漂白組成物、漂白剤および漂白活性化剤
本明細書の洗剤組成物は、任意に、漂白剤または、漂白剤および1つ以上の漂白活性化剤を含む漂白組成物を含有することができる。存在する場合、漂白剤は、特に布地の洗濯に関して、洗剤組成物の約1%〜約30%のレベルで、より典型的には約5%〜約20%のレベルで存在することになる。存在する場合、漂白活性化剤の量は、典型的には漂白剤+漂白活性化剤を含む漂白組成物の約0.1%〜約60%、より典型的には約0.5%〜約40%で存在することになる。
本明細書で使用する漂白剤は、繊維製品クリーニング、硬質表面クリーニング、または現在知られているかまたは知られることになる他の洗浄目的での洗剤組成物に有用な任意の漂白剤であり得る。これらには、酸素漂白剤および他の漂白剤が含まれる。過ホウ酸塩漂白剤、例えば過ホウ酸ナトリウム(例えば、一水和物または四水和物)を本明細書で使用することができる。
制限なく使用できる漂白剤の別のカテゴリーには、過カルボン酸漂白剤およびその塩が包含される。このクラスの薬剤の適切な例には、モノペルオキシフタル酸マグネシウム六水和物、メタクロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカン二酸が含まれる。
過酸素漂白剤も使用することができる。適切な過酸素漂白化合物には、炭酸ナトリウムペルオキシ水和物および同等の「過炭酸塩」漂白剤、ピロリン酸ナトリウムペルオキシ水和物、尿素ペルオキシ水和物、および過酸化ナトリウムが含まれる。過硫酸塩漂白剤(例えば、DuPontによって市販用に製造されている、OXONEO(登録商標))も使用することができる。
好ましい過炭酸塩漂白剤は、約500マイクロメートル〜約1,000マイクロメートルの範囲の平均粒子サイズを有する乾燥粒子を含み、前記粒子の約10重量%以下が約200マイクロメートルより小さく、前記粒子の約10重量%以下が約1,250マイクロメートルよりも大きい。必要に応じて、過炭酸塩はケイ酸塩、ホウ酸塩または水溶性界面活性剤で被覆することができる。過炭酸塩は、種々の商業的供給源から入手可能である。
漂白剤の混合物も使用することができる。
過酸素漂白剤、過ホウ酸塩、過炭酸塩などは、好ましくは、漂白活性化剤に対応するペルオキシ酸の水溶液中(すなわち、洗浄プロセス中)でのその場生産をもたらす漂白活性化剤と組み合わされる。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)活性化剤が典型的であり、それらの混合物もまた使用することができる。
好ましいアミド誘導漂白活性化剤には、(6−オクタンアミド−カプロイル)オキシベンゼン−スルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼン−スルホネートおよびそれらの混合物が含まれる。
別のクラスの漂白活性化剤は、参照により本明細書に援用される米国特許第4,966,723号明細書に開示されたベンゾオキサジンタイプの活性化剤を含む。
高度に好ましいラクタム活性化剤には、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラクタム、ウンデセノイルバレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルバレロラクタムおよびそれらの混合物、場合によっては固体担体に吸着されているもの、例えば過ホウ酸ナトリウムに吸着された、アシルカプロラクタム、好ましくはベンゾイルカプロラクタムが含まれる。
酸素漂白剤以外の漂白剤も当該技術分野において知られており、本明細書で利用することができる。特に重要な非酸素漂白剤の1つのタイプには、光活性化漂白剤、例えばスルホン化亜鉛および/またはアルミニウムフタロシアニンが含まれる。使用される場合、洗剤組成物は、典型的には、約0.025重量%〜約1.25重量%のこのような漂白剤、特にスルホネート亜鉛フタロシアニンが含まれることとなる。
所望すれば、漂白化合物はマンガン化合物によって触媒され得る。そのようなマンガン系触媒は当該技術分野において周知であり、MnIV (u−0)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(PF、MnIII (u−O)(u−OAc)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(ClO、MnIV (u−0)(1,4,7−トリアザシクロノナン)(ClO、MnIIIMnIV (u−0)(u−OAc)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)(ClO、MnIV(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)−(OCH(PF)、およびそれらの混合物を含む。
実際の問題としては、限定するものではないが、本明細書の組成物および方法は、水性洗浄液中のおよそ1部/1000万以上のオーダーで活性漂白触媒種を提供するように調整することができ、好ましくは洗濯液において約0.1ppm〜約700ppm、より好ましくは約1ppm〜約500ppmの触媒種を提供する。
ポリマー性汚れ放出剤
本発明の洗剤組成物および方法において、当業者に公知のいずれかのポリマー性汚れ放出剤を任意に使用することができる。ポリマー性汚れ放出剤は、ポリエステルおよびナイロンなどの疎水性繊維の表面を親水化する親水性セグメントと、疎水性繊維上に付いて、洗浄およびすすぎサイクルの完了までそこに付着したままであるため、前記親水性セグメントに関するアンカーとして働く疎水性セグメントとを有することを特徴とする。これにより、汚れ放出剤による処理後に発生する染みを、後の洗浄手順でより容易に洗浄することが可能になる。
本明細書で有用なポリマー性汚れ放出剤には、特に、(a)1つ以上の非イオン性親水性成分、または(b)1つ以上の疎水性物質成分または(a)と(b)の組み合わせが含まれ、前記非イオン性親水性成分(a)は(i)2以上の重合度を有するポリオキシエチレンセグメント、または(ii)2〜10の重合度を有するオキシプロピレンまたはポリオキシプロピレンセグメント、ここで、エーテル結合により各末端の隣接部分に結合する場合を除いて、該親水性セグメントはオキシプロピレン単位を包含しない、または(iii)オキシエチレンおよび1〜約30のオキシプロピレン単位を含むオキシアルキレン単位の混合物、ここで、該混合物は十分な量のオキシエチレン単位を含むため、前記親水性成分は従来のポリエステル合成繊維表面上に前記汚れ放出剤が付く際にそのような表面の親水性を増大させるのに十分に大きい親水性を有し、該親水性セグメントは好ましくは約25%以上のオキシエチレン単位、より好ましくは、特に20〜30のオキシプロピレン単位を有するそのような成分に関して、約50%以上のオキシエチレン単位を含む、から本質的になり、前記疎水性物質成分(b)は(i)Cオキシアルキレンテレフタレートセグメント、ここで、前記疎水性物質成分もオキシエチレンテレフタレートを含む場合は、オキシエチレンテレフタレート:Cオキシアルキレンテレフタレート単位の比は約2:1以下である、(ii)C〜CアルキレンまたはオキソC〜Cアルキレンセグメント、またはそれらにおける混合物、(iii)2以上の重合度を有する、ポリ(ビニルエステル)セグメント、好ましくはポリ酢酸ビニル、または(iv)C〜CアルキルエーテルまたはCヒドロキシアルキルエーテル置換基、またはそれらにおける混合物を含み、ここで、該置換基はC〜CアルキルエーテルまたはCヒドロキシアルキルエーテルセルロース誘導体、またはそれらにおける混合物の形態で存在し、そのようなセルロース誘導体は両親媒性であるため、それらは十分なレベルのC〜Cアルキルエーテルおよび/またはCヒドロキシアルキルエーテル単位を含んで従来のポリエステル合成繊維表面に付き、一度そのような従来の合成繊維表面に付着すると十分なレベルのヒドロキシル基を保持して繊維表面の親水性が高められる。
典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレンセグメントは、約200からの重合度を有することになるが、より高いレベル、好ましくは3〜約150、より好ましくは6〜約100を使用することができる。適切なオキシC〜Cアルキレン疎水性物質セグメントには、ポリマー性汚れ放出剤のエンドキャップが含まれるが、これに限定されない。
本発明に有用なポリマー性汚れ放出剤はまたセルロース誘導体、例えばヒドロキシエーテルセルロース系ポリマー、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレートとポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドテレフタレートとのコポリマーブロックなどを含む。このような薬剤は市販されており、METHOCEL(登録商標)(Dow)などのセルロースのヒドロキシエーテルを含む。本明細書で使用するためのセルロース系汚れ放出剤には、C〜CアルキルおよびCヒドロキシアルキルセルロースからなる群から選択されるものも含まれる。
ポリ(ビニルエステル)疎水性物質セグメントによって特徴付けられる汚れ放出剤は、ポリアルキレンオキシド骨格、例えばポリエチレンオキシド骨格上にグラフトされたポリ(ビニルエステル)、例えば、C〜Cビニルエステル、好ましくはポリ(酢酸ビニル)のグラフトコポリマーを含む(その全体が本明細書に援用される、欧州特許第0 219 048号明細書参照)。この種の市販の汚れ放出剤には、SOKALAN(登録商標)タイプの材料、例えばSOKALAN(登録商標) HP−22(BASFから入手可能)が含まれる。
好ましい汚れ放出剤の1つのタイプは、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキシド(PEO)テレフタレートのランダムブロックを有するコポリマーである。このポリマー性汚れ放出剤の分子量は、好ましくは約25,000〜約55,000の範囲内である。
別の好ましいポリマー性汚れ放出剤は、平均分子量300〜5,000のポリオキシエチレングリコールから誘導された、90〜80重量%のポリオキシエチレンテレフタレート単位と共に10〜15重量%のエチレンテレフタレート単位を含有する、エチレンテレフタレート単位の繰り返し単位を有するポリエステルである。このポリマーの例としては、市販の材料ZELCON(登録商標) 5126(DuPont製)およびMILEASE(登録商標) T(ICI製)が挙げられる。
別の好ましいポリマー性汚れ放出剤は、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ反復単位のオリゴマーエステル骨格および前記骨格に共有結合した末端部分からなる実質的に直鎖のエステルオリゴマーのスルホン化生成物である。これらの汚れ放出剤は、米国特許第4,968,451号明細書に十分に記載されている。他の好適なポリマー性汚れ放出剤としては、米国特許第4,711,730号明細書のテレフタレートポリエステル、米国特許第4,721,580号明細書のアニオン末端キャップオリゴマーエステル、米国特許第4,702,857号明細書のブロックポリエステルオリゴマー化合物、および米国特許第4,877,896号明細書のアニオン性、特にスルホアロイル末端キャップ化テレフタレートエステルが挙げられ、全ての引用特許はその全体が本明細書に援用される。
さらに別の好ましい汚れ放出剤は、テレフタロイル単位、スルホイソテレフタロイル単位、オキシエチレンオキシ単位およびオキシ−1,2−プロピレン単位の反復単位を有するオリゴマーである。前記反復単位はオリゴマーの骨格を形成し、好ましくは修飾イセチオネート末端キャップで終結する。このタイプの特に好ましい汚れ放出剤は、約1.7〜約1.8の比で約1個のスルホイソフタロイル単位、5個のテレフタロイル単位、オキシエチレンオキシ単位およびオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位、および2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナトリウムの2個の末端キャップ単位を含む。前記汚れ放出剤はまた、好ましくは、キシレンスルホネート、クメンスルホネート、トルエンスルホネート、およびそれらの混合物からなる群から選択される、前記オリゴマーの重量で、約0.5%〜約20%の結晶性低下安定剤を含む。
使用される場合、汚れ放出剤は、一般に、本明細書の洗剤組成物を、重量で、約0.01%〜約10.0%、典型的には約0.1%〜約5%、好ましくは約0.2%〜約3.0%含むこととなる。
ポリマー性分散剤
ポリマー性分散剤は、本明細書の洗剤組成物中、特にゼオライトおよび/または層状シリケートビルダーの存在下で、重量で、約0.1%〜約7%のレベルで有利に利用することができる。適切なポリマー性分散剤には、ポリマー性ポリカルボキシレートおよびポリエチレングリコールが含まれるが、当該分野で公知の他のものもまた使用され得る。理論によって制限されることは意図されていないが、結晶性成長阻害、粒状汚れ放出解膠、および再付着防止による他のビルダー(低分子量ポリカルボキシレートを含む)と組み合わせて使用する場合、ポリマー性分散剤は全体的な洗剤ビルダー性能を高めると考えられる。
ポリマー性ポリカルボキシレート材料は、好適な不飽和モノマーを、好ましくはそれらの酸の形態で、重合または共重合させることによって調製することができる。適切なポリマー性ポリカルボキシレートを形成するために重合させることができる不飽和モノマー酸には、アクリル酸、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が含まれる。ビニルメチルエーテル、スチレン、エチレンなどのカルボキシレート基を含まない本明細書のポリマー性ポリカルボキシレートまたはモノマーセグメントの存在は、このようなセグメントが約40重量%を超えないことを条件として、適切である。
特に好適な高分子ポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導することができる。本明細書で有用なこのようなアクリル酸ベースのポリマーは、重合したアクリル酸の水溶性塩である。このようなポリマーの酸形態の平均分子量は、好ましくは約2,000〜10,000、より好ましくは約4,000〜7,000、最も好ましくは約4,000〜5,000の範囲に及ぶ。そのようなアクリル酸ポリマーの水溶性塩は、例えば、アルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩を含むことができる。このタイプの可溶性ポリマーは、既知の材料である。洗剤組成物におけるこのタイプのポリアクリレートの使用は、例えば米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。
アクリル/マレイン酸ベースのコポリマーもまた、分散/再付着防止剤の好ましい成分として使用することができる。このような材料には、アクリル酸とマレイン酸とのコポリマーの水溶性塩が含まれる。このようなコポリマーの酸形態の平均分子量は、好ましくは約2,000〜100,000、より好ましくは約5,000〜75,000、最も好ましくは約7,000〜65,000の範囲に及ぶ。このようなコポリマー中のアクリレート対マレエートセグメントの比は、一般に約30:1〜約1:1、より好ましくは約10:1〜2:1の範囲に及ぶこととなる。このようなアクリル酸/マレイン酸コポリマーの水溶性塩は、例えば、アルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩を含むことができる。このタイプの可溶性アクリレート/マレエートコポリマーは、欧州特許出願公開第0193360 A1号明細書に記載されている既知の材料であり、ヒドロキシプロピルアクリレートを含むこのようなポリマーも記載されている。さらに他の有用な分散剤としては、マレイン酸/アクリル/ビニルアルコールターポリマー、例えばアクリル/マレイン酸/ビニルアルコールの45/45/10ターポリマーが挙げられる。
含まれ得る別のポリマー材料は、ポリエチレングリコール(PEG)である。PEGは、分散剤の性能を示すだけでなく、泥汚れ除去−再付着防止剤として作用することができる。これらの目的のための典型的な分子量は、約500〜約100,000、好ましくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1,500〜約10,000の範囲に及ぶ。
ポリアスパルテートおよびポリグルタメート分散剤も、特にゼオライトビルダーと共に使用することができる。ポリアスパルテートなどの分散剤は、好ましくは約10,000の分子量(平均)を有する。
発泡抑制剤/起泡サプレッサー
特に自動洗浄プロセスで使用する際には、前記組成物に、通常の発泡抑制剤を添加することが好都合であり得る。好適な発泡抑制剤には、例えば、高い含有量のC18〜C24脂肪酸を含む天然または合成由来の石鹸が含まれる。好適な非界面活性剤タイプの発泡抑制剤は、例えば、オルガノポリシロキサン、および任意にシラン化された超微粒シリカとのそれらの混合物、ならびにパラフィン、ワックス、微晶質ワックス、およびシラン化シリカまたはビステアリルエチレンジアミドとのそれらの混合物を包含する。様々な発泡抑制剤の混合物、例えばシリコーン、パラフィンまたはワックスの混合物も有利に使用される。好ましくは、発泡抑制剤、特にシリコーン含有および/またはパラフィン含有発泡抑制剤は、水溶性または分散性の粒状担体物質に添加される。この場合、特にパラフィンとビステアリルエチレンジアミドの混合物が好ましい。
泡立ちの生成を低減または抑制するための化合物は、本発明の洗剤組成物に組み入れることができる。泡立ちを抑えることは、いわゆる「高濃度洗浄プロセス」およびヨーロピアンスタイルの洗濯機のフロントローディングにおいて特に重要であり得る。
多種多様な材料を起泡サプレッサーとして使用することができ、起泡サプレッサーは当業者に周知である。例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology, Third Edition, Volume 7, pages 430−447(John Wiley&Sons, Inc., 1979)を参照されたい。特に興味深い起泡サプレッサーの1つのカテゴリーは、モノカルボン酸およびその中の可溶性塩を包含する。起泡サプレッサーとして使用されるモノカルボン酸およびそれらの塩は、典型的には10〜約24個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子のヒドロカルビル鎖を有する。適切な塩には、ナトリウム塩、カリウム塩およびリチウム塩などのアルカリ金属塩、およびアンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩が含まれる。
本明細書の洗剤組成物はまた、非界面活性剤起泡サプレッサーを含むことができる。これらには、高分子量炭化水素、例えばパラフィン、脂肪酸エステル(例えば、脂肪酸トリグリセリド)、一価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18〜C40ケトン(例えば、ステアロン)などが含まれる。他の起泡抑制剤には、N−アルキル化アミノトリアジン、例えばトリ−〜ヘキサ−アルキルメラミン、または塩化シアヌルと1〜24個の炭素原子を含む第一級または第二級アミンの2または3モルとの生成物として形成されるジ−〜テトラ−アルキルジアミンクロルトリアジン、プロピレンオキシド、およびモノステアリルホスフェート、例えばモノステアリルアルコールリン酸エステルおよびモノステアリルジアルカリ金属(例えば、K、NaおよびLi)リン酸塩およびリン酸エステルが含まれる。炭化水素、例えばパラフィンおよびハロパラフィンは、液体形態で利用することができる。液体炭化水素は室温および大気圧で液体であり、約−40℃〜約50℃の範囲の流動点、および約110℃以上(大気圧)の最低沸点を有する。好ましくは約100℃未満の融点を有する、ワックス状炭化水素を使用することも知られている。炭化水素起泡サプレッサーは当該技術分野において公知であり、約12〜約70個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、芳香族、および複素環の飽和または不飽和炭化水素を含む。この起泡サプレッサーの議論で使用される「パラフィン」という用語は、真性パラフィンと環状炭化水素の混合物を含むことを意図する。
非界面活性剤起泡サプレッサーの別の好ましいカテゴリーは、シリコーン起泡サプレッサーを含む。このカテゴリーには、ポリオルガノシロキサン油、例えばポリジメチルシロキサン、ポリオルガノシロキサン油または樹脂の分散液またはエマルジョン、およびポリオルガノシロキサンのシリカ粒子との組合せの使用が含まれ、前記ポリオルガノシロキサンはシリカ上に化学吸着されているかまたは融合されている。シリコーン起泡サプレッサーは当該技術分野において周知である。
他のシリコーン起泡サプレッサーは、少量のポリジメチルシロキサン流体をその中に組み入れることによって水溶液を脱泡するための組成物および方法に関する、米国特許第3,455,839号明細書に開示されており、その全体が本明細書に援用される。
シリコーンとシラン化されたシリカの混合物は、例えばDE−OS2124526に記載されており、その全体が本明細書に援用される。粒状洗剤組成物中のシリコーン消泡剤および起泡制御剤は、米国特許第4,652,392号明細書に開示されており、その全体が本明細書に援用される。
本明細書で使用される好ましいシリコーン起泡サプレッサーにおいて、連続相のための溶媒は、特定のポリエチレングリコールまたはポリエチレン−ポリプロピレングリコールコポリマーまたはそれらの混合物(好ましくは)、またはポリプロピレングリコールで構成される。一次シリコーン起泡サプレッサーは分枝/架橋しており、好ましくは直線状ではない。
本明細書のシリコーン起泡サプレッサーは、好ましくは、すべてが約1,000未満、好ましくは約100〜800の平均分子量を有する、ポリエチレングリコールおよびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポリマーを含む。本明細書のポリエチレングリコールおよびポリエチレン/ポリプロピレンコポリマーは、室温で約2重量%を超える、好ましくは約5重量%を超える水への溶解度を有する。
本明細書で好ましい溶媒は、約1,000未満、より好ましくは約100〜800、最も好ましくは200〜400の平均分子量を有するポリエチレングリコール、およびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポリマー、好ましくはPPG 200/PEG 300のコポリマーである。ポリエチレン−ポリプロピレングリコールのポリエチレングリコール:コポリマーの約1:1〜1:10、好ましくは1:3〜1:6の重量比が好ましい。
本明細書で使用される好ましいシリコーン起泡サプレッサーは、ポリプロピレングリコール、特に4,000分子量のポリプロピレングリコールを含まない。それらはまた、好ましくは、PLURONIC(登録商標) L101のような、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーを含まない。
本明細書で有用な他の起泡サプレッサーは、第ニ級アルコール(例えば、2−アルキルアルカノール)およびこのようなアルコールのシリコーン油との混合物を含む。前記第二級アルコールには、C〜C16鎖を有するC〜C16アルキルアルコールが含まれる。好ましいアルコールは2−ブチルオクタノールであり、それはCondeaから商標ISOFOL(登録商標) 12として入手可能である。第二級アルコールの混合物は、Enichemから商標ISALCHEM(登録商標) 123として入手可能である。混合起泡サプレッサーは、典型的には、アルコール+シリコーンの混合物を1:5〜5:1の重量比で含む。
本明細書の組成物は、一般に0%〜約5%の起泡サプレッサーを含むことになる。起泡サプレッサーとして利用する場合、モノカルボン脂肪酸、およびその中の塩は、典型的には前記洗剤組成物の、重量で、約5%までの量で存在することとなる。好ましくは、約0.5%〜約3%の脂肪モノカルボキシレート起泡サプレッサーが利用される。シリコーン起泡サプレッサーは、典型的には前記洗剤組成物の、重量で、約2.0%までの量で使用されるが、より多い量が使用され得る。この上限は、主に原価を最小限に抑えることの懸念と効果的に泡立ちを制御するためのより少ない量の有効性のために、実際上実用的である。好ましくは、約0.01%〜約1%、より好ましくは約0.25%〜約0.5%のシリコーン起泡サプレッサーが使用される。本明細書で使用される場合、これらの重量パーセント値は、ポリオルガノシロキサンと組み合わせて利用することができる任意のシリカ、および利用することができる任意の補助材料を含む。モノステアリルホスフェート起泡サプレッサーは、一般に前記組成物の重量で、約0.1%〜約2%の範囲の量で利用される。炭化水素起泡サプレッサーは、典型的には、約0.01%〜約5.0%の範囲の量で利用されるが、より高いレベルが使用され得る。アルコール起泡サプレッサーは、典型的には完成組成物の0.2重量%〜3重量%で使用される。
金属イオン封鎖剤およびキレート剤
ポリホスホン酸の塩は、特に重金属イオンに対して敏感なペルオキシ化合物および酵素のための、金属イオン封鎖剤としてまたは安定剤として考えることができる。ここで、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩またはエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸塩、のナトリウム塩は、0.1〜5重量%(wt. %)の量で使用される。
本明細書の洗剤組成物はまた、任意に、1つ以上の鉄および/またはマンガンキレート剤を含有することができる。そのようなキレート剤は、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能性置換芳香族キレート剤およびそれらにおける混合物からなる群から選択することができ、すべては以下に定義される。理論に縛られるつもりはないが、これらの材料の利点は、可溶性キレートの形成による洗浄溶液からの鉄イオンおよびマンガンイオンの例外的なそれらの除去能力にある程度起因すると考えられる。前述の洗剤ビルダーのいくつかはキレート剤として機能することができ、そのような洗剤ビルダーは十分な量で存在し、両方の機能をもたらし得ることが理解される。
任意のキレート剤として有用なアミノカルボン酸塩としては、エチレンジアミン四酢酸塩、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン五プロピオン酸塩、トリエチレンテトラアミン六酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、およびエタノールジグリシン塩、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、およびそれらにおける置換アンモニウム塩およびそれらにおける混合物が挙げられる。
アミノホスホネートは、少なくとも低濃度の全リンが洗剤組成物において許容される場合、本発明の組成物中のキレート剤としての使用にも適しており、DEQUESTとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)を含む。これらのアミノホスホネートは、約6個を超える炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基を含まないことが好ましい。
多官能性置換芳香族キレート剤も、本明細書の組成物において有用である。酸型のこのタイプの好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンなどのジヒドロキシジスルホベンゼンである。
本明細書で使用するのに好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンジサクシネート(「EDDS」)、特に[S,S]異性体である。
利用される場合、これらのキレート剤は、一般に、本明細書の洗剤組成物の約0.1重量%〜約10重量%を構成することになる。より好ましくは、利用される場合、キレート剤は、そのような組成物の約0.1重量%〜約3.0重量%を構成することとなる。
泥汚れ除去/再付着防止剤
本発明の洗剤組成物は、泥汚れ除去特性および再付着防止特性を有する水溶性エトキシル化アミンを任意に含有することもできる。これらの化合物を含有する粒状洗剤組成物は、典型的には、約0.01重量%〜約10.0重量%の水溶性エトキシレートアミンを含有し、液体洗剤組成物は、典型的には約0.01%〜約5%を含有する。
最も好ましい汚れ放出剤および再付着防止剤はエトキシル化テトラエチレンペンタミンである。例示的なエトキシル化アミンは、米国特許第4,597,898号明細書にさらに記載されている。好ましい泥汚れ除去−再付着防止剤の他の群は、欧州特許出願公開第0111965 A1号明細書に開示されるカチオン性化合物、欧州特許出願公開第0111984 A1号明細書に開示されるエトキシル化アミンポリマー、欧州特許出願公開第0112592 A1号明細書に開示される双性イオン性ポリマー、および米国特許第4,548,744号明細書に開示されるアミンオキシドである。別のタイプの好ましい再付着防止剤には、カルボキシメチルセルロース(CMC)材料が含まれる。これらの材料は当該技術分野において周知である。
灰色化抑制剤
灰色化抑制剤は、繊維から除去された汚れを洗濯液中に懸濁して維持する機能を有するため、汚れの再沈着を防ぐ。多くの場合有機性である水溶性コロイドが灰色化抑制剤に適しており、例えば、(コ)ポリマーカルボン酸の水溶性塩、糊、ゼラチン、デンプンもしくはセルロースのエーテルカルボン酸の塩、デンプンもしくはセルロースのエーテルスルホン酸の塩、またはセルロースもしくはデンプンの酸性硫酸エステルの塩が挙げられる。水溶性、酸性基含有ポリアミドもこの目的に適している。さらに、可溶性デンプン調製物およびその他を上記デンプン製品として、例えばデンプン分解物、アルデヒドデンプンなどとして使用できる。また、ポリビニルピロリドンも使用できる。しかしながら、セルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩)、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、および混合エーテル、例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、ならびにそれらの混合物、そして、例えば前記組成物に基づいて、0.1〜5重量%の量で添加できる、ポリビニルピロリドンも好ましい。
蛍光増白剤および紫外線吸収剤
当該技術分野で公知の任意の蛍光増白剤または他の増白剤または白色剤(whitening agent)は、本明細書の洗剤組成物中に典型的には約0.05重量%〜約1.2重量%のレベルで組み入れることができる。本発明において有用であり得る商業的な蛍光増白剤は、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、カルボン酸、メチンシアニン(methinecyanine)、ジベンゾチフェン−5,5−ジオキシド、アゾール、5員および6員環複素環の誘導体、および他の多岐にわたる薬剤を含むが、これらに限定されない、サブグループに分類することができる。
好ましい増白剤としては、VeronaのPHORWHITE(登録商標)シリーズの増白剤が挙げられる。この参考に開示される他の増白剤には、Tinopal(登録商標) UNPA、Tinopal CBSおよびTinopal 5BM;Ciba−Geigyから入手可能;Artic White(登録商標) CCおよびArtic White CWD、Hilton−Davisから入手可能;2−(4−スチリル−フェニル)−2H−ナフトール[1,2−d]トリアゾール;4,4’−ビス−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−スチルベン;4,4’−ビス(ストリル)ビスフェニル;およびアミノクマリンが含まれる。これらの増白剤の特定の例には、4−メチル−7−ジエチル−アミノクマリン;1,2−ビス(−ベンズイミダゾール−2−イル)エチレン;1,3−ジフェニル−ピラゾリン;2,5−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)チオフェン;2−スチリル−ナフス(napth)−[1,2−d]オキサゾール;および2−(スチルベン−4−イル)−2H−ナフト−[1,2−d]トリアゾールが含まれる。本明細書ではアニオン性増白剤が好ましい。
前記組成物は蛍光増白剤として、例えば、ジアミノスチルベンジスルホン酸の誘導体またはそれらのアルカリ金属塩を含み得る。好適な蛍光増白剤は、例えば、4,4’−ビス(2−アニリノ−4−モルホリノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸の塩、またはモルホリノ基の代わりにジエタノールアミノ基、メチルアミノ基、アニリノ基または2−メトキシエチルアミノ基を含む類似構造の化合物の塩である。置換ジフェニルスチリル型の増白剤も存在でき、例えば、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ジフェニル、4,4’−ビス(4−クロロ−3−スルホスチリル)ジフェニルまたは4−(4−クロロスチリル)−4’−(2−スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ金属塩である。上記増白剤の混合物も使用できる。
さらに、紫外線吸収剤も添加できる。これらの紫外線吸収剤は、紫外線を吸収する際立った能力を有する化合物であり、それらは紫外線安定剤として寄与し、さらに布地を貫通する紫外線から保護することによって布地繊維に関しておよび繊維製品の着用者の皮膚に関しての両方で着色料および顔料の耐光性を向上させることに寄与する。一般に、効率的な無放射性失活化合物は、多くの場合2位および/または4位において、ヒドロキシル基および/またはアルコキシ基で置換された、ベンゾフェノンの誘導体である。置換ベンゾトリアゾール、追加的に、任意に2位においてシアノ基で置換された、3位においてフェニル置換されたアクリレート(桂皮酸誘導体)、サリチレート、有機ニッケル錯体、ならびに天然物質、例えばウンベリフェロンおよび内因性ウロカニン酸も好適である。好ましい実施形態では、前記紫外線吸収剤は、UV−A線およびUV−B線、可能性としてUV−C線を吸収し、青色の波長に光を放出するため、蛍光増白効果も追加的に有する。好ましい紫外線吸収剤には、トリアジン誘導体、例えばヒドロキシアリール−1,3,5−トリアジン、スルホン化1,3,5−トリアジン、o−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールおよび2−アリール−2H−ベンゾトリアゾール、ならびにビス(アニリノトリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸およびそれらの誘導体が包含される。二酸化チタンのような紫外線を吸収する顔料も、紫外線吸収剤として使用できる。
色素転写抑制剤
さらに、本発明の洗剤組成物は洗浄プロセスの間に1つの布地から別の布地に染料が移動するのを抑制するのに有効な1つ以上の材料を含むことができる。一般に、そのような染料移動抑制剤には、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、およびそれらの混合物が含まれる。使用される場合、これらの薬剤は、典型的に前記組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.01重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%を含む。
より具体的には、本明細書での使用に好ましいポリアミンN−オキシドポリマーが、本明細書に参照として援用される、米国特許第6,491,728号明細書に記載されている。
形成されたアミンオキシドポリマーが水溶性であり、かつ染料移動抑制特性を有する限り、任意のポリマー骨格を使用することができる。適切なポリマー骨格の例は、ポリビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。これらのポリマーには、1つのモノマー型がアミンN−オキシドであり、他のモノマー型がN−オキシドであるランダムコポリマーまたはブロックコポリマーが含まれる。アミンN−オキシドポリマーは、典型的にはアミン対アミンN−オキシドの比が10:1〜1:1,000,000である。しかしながら、前記ポリアミンオキシドポリマー中に存在するアミンオキシド基の数は、適切な共重合によって、または適切な程度のN−酸化によって変化させることができる。前記ポリアミンオキシドは、ほぼ任意の重合度で得ることができる。典型的には、平均分子量は500〜1,000,000;より好ましくは1,000〜500,000;最も好ましくは5,000〜100,000の範囲内にある。この好ましいクラスの材料は、「PVNO」と呼ぶことができる。
本明細書の洗剤組成物において有用な最も好ましいポリアミンN−オキシドは、約50,000の平均分子量および約1:4のアミン対アミンN−オキシド比のポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)である。
N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾールポリマーのコポリマー(「PVPVI」として分類される)も本明細書での使用において好ましい。好ましくは、前記PVPVIは、5,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜200,000、最も好ましくは10,000〜20,000の平均分子量範囲を有する。前記PVPVIコポリマーは、典型的には、N−ビニルイミダゾール対N−ビニルピロリドンのモル比が1:1〜0.2:1、より好ましくは0.8:1〜0.3:1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1である。これらのコポリマーは直鎖であっても分岐していてもよい。
本発明の組成物はまた、約5,000〜約400,000、好ましくは約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,000の平均分子量を有するポリビニルピロリドン(「PVP」)を使用することができる。PVPは、洗剤分野の当業者に知られている。PVPを含有する組成物はまた、約500〜約100,000、好ましくは約1,000〜約10,000の平均分子量を有するポリエチレングリコール(「PEG」)を含有することができる。好ましくは、洗浄溶液中に送達されるppmベースのPVPに対するPEGの比は、約2:1〜約50:1、より好ましくは約3:1〜約10:1である。
本明細書の洗剤組成物はまた、約0.005重量%〜5重量%の特定のタイプの親水性蛍光増白剤を任意に含有してもよく、これも染料移動抑制作用をもたらす。使用される場合、本明細書の組成物は、好ましくは、約0.01重量%〜1重量%のそのような蛍光増白剤を含むこととなる。
1つの好ましい増白剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸および二ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、Ciba−Geigy Corporationによって商標名Tinopal−UNPA−GX(登録商標)として市販されている。Tinopal−UNPA−GXは本明細書の洗剤組成物において有用な好ましい親水性蛍光増白剤である。
別の好ましい増白剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジスルホン酸二ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、Ciba−Geigy Corporationによって商標名Tinopal 5BM−GX(登録商標)として市販されている。
別の好ましい増白剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−モルホリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジスルホン酸、ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、Ciba Geigy Corporationによって商標名Tinopal AMS−GX(登録商標)で市販されている。
本発明における使用のために選択される特定の蛍光増白剤種は、上記の選択されるポリマー染料移動抑制剤と組み合わせて使用される場合に特に効果的な染料移動抑制性能の利点をもたらす。このような選択されるポリマー材料(例えばPVNOおよび/またはPVPVI)とそのような選択される蛍光増白剤(例えばTinopal UNPA−GX、Tinopal 5BM−GXおよび/またはTinopal AMS−GX)との組合せは、これらの2種の洗剤組成物成分のいずれかを単独で使用した場合よりも有意に優れた洗浄水溶液中での染料移動抑制をもたらす。理論に束縛されることなく、このような増白剤は、洗浄溶液中の布地に対して高い親和性を有することから、結果として、これらの布地に比較的迅速に付くため、このように作用すると考えられる。増白剤が洗浄溶液中の布地上に付く程度は、「吸尽係数」と呼ばれるパラメータによって定義することができる。前記吸尽係数は、一般的には、a)布地に付いた増白剤材料と、b)洗浄液中の初期増白剤濃度との比である。比較的高い吸尽係数を有する増白剤は、本発明の文脈において染料移動を抑制するために最も適している。
当然のことながら、実際の染料移動抑制効果ではなく、従来の布地の「明るさ」の利点をもたらすために、本発明の組成物中に他の従来の蛍光増白剤タイプの化合物を任意に使用することができる。このような使用は従来のものであり、洗剤配合物に周知である。
増粘剤
前記組成物は、通常の増粘剤および付着防止組成物ならびに粘度調整剤、例えば、ポリアクリレート、ポリカルボン酸、多糖類およびそれらの誘導体、ポリウレタン、ポリビニルピロリドン、ヒマシ油誘導体、第四級化および/またはエトキシル化ヘキサメチレンジアミンなどのポリアミン誘導体、ならびにそれらの任意の混合物も含むことができる。好ましい組成物はBrookfield粘度計を用いて、20℃の温度で、50min−1の剪断速度で測定した場合に、10,000mPa*s未満の粘度を有する。
無機塩
前記組成物のさらなる適切な成分は、水溶性無機塩、例えば重炭酸塩、炭酸塩、非晶質ケイ酸塩またはこれらの混合物であり;アルカリカーボネートおよび非晶質ケイ酸塩が特に使用され、主に、1:1〜1:4.5、好ましくは1:2〜1:3.5のモル比のNaO:SiOを有するケイ酸ナトリウムが使用される。好ましい組成物はアルカリ塩、ビルダーおよび/またはコビルダー、好ましくは炭酸ナトリウム、ゼオライト、結晶性層状ケイ酸ナトリウムおよび/またはクエン酸三ナトリウムを、0.5〜70重量%(wt. %)、好ましくは0.5〜50重量%、特に0.5〜30重量%の量の無水物質を含む。
香水および着色料
前記組成物は、さらなる典型的な洗剤または洗浄剤組成物成分、例えば香水および/または着色料を含むことができ、このような着色料は、洗濯される布地を全く着色しないか、または無視できる程度にしか着色しないものが好ましい。添加される着色料全体の好ましい量は、前記組成物に基づいて1重量%(wt. %)未満、好適には0.1重量%未満である。前記組成物は、例えばTiOなどの白色顔料も含むことができる。
産業上の利用
本発明の別の目的は、嗅覚サポートを必要とする香料を準備し、少なくとも1つの式(I)の化合物および少なくとも1つの式(II)の化合物を前記香料に適用するステップを含む、嗅覚側面を改善しかつ/または香料の不快な嗅覚側面を抑える方法に向けられる。
最後に、本発明はまた、香料の嗅覚側面を改善するため、かつ/または不快な嗅覚側面を抑えるために、成分(a)、(b)、(c)および任意に(d)の混合物を使用することを含む。
前記方法および前記使用が種の特定の組合せまたはそれらの量に関する限り、それらを繰り返すことなく変更すべきところは変更して適用できる上記の説明を参照する。
実施例
実施例1
121.6gの(−)−カルベオール(CAS 99−48−9)、30.8gの(−)−ジヒドロカルベオール(CAS 20549−47−7)および3gの炭酸ナトリウムを、KPGスターラー、滴下漏斗および冷却器を備えた2L容の3つ口フラスコに入れ、150mlのトルエンに溶解した。その後、得られた混合物を加熱還流した。1時間以内に112.2g(1.1mol)の無水酢酸を滴下し、反応を120℃の温度でさらに2時間継続した。エステル化が終了した時点で、生成物を約75〜80℃に冷却し、10mlの水を徐々に滴下した。このようにして得た有機相を50mlの水、50mlの炭酸ナトリウム溶液(5重量%(%b.w.))および塩化ナトリウム溶液(5重量%(%b.w.))の一部で洗浄した。最後に、前記有機相を真空下で除去した(70℃、15mbar)。残った固体は、本質的に[(1R,5R)−5−イソプロペニル−2−メチル−シクロヘキス−2−エン−1−イル]アセテートおよび[(1R,5R)−5−イソプロぺニル−2−メチル−シクロヘキシル]アセテートで構成され、82.5:17.5の重量比であった。
実施例2
以下の混合物A、BおよびCを、以下の表Iに従って成分をブレンドすることにより得た。
香りストリップを組成物A、BおよびCで処理し、特定の嗅覚側面の香り強度を経験豊富な試験者のパネルによって(0)=検出されない〜(10)=非常に強いまでのスケールを用いて決定した。結果を表IIにまとめる。
調合物例1〜66

Claims (14)

  1. (a)少なくとも1つの一般式(I)の化合物
    式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す
    (b)少なくとも1つの一般式(II)の化合物
    式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す
    (c)化合物(I)および(II)とは異なる、少なくとも1つの追加の香料;および
    (d)任意に少なくとも1つの溶媒
    を含み、
    前記成分(a)および(b)を10:90〜90:10の重量比で含む香料混合物(但し、カルボンを含む香料混合物を除く)を含んでなる、香水組成物。
  2. 成分(b)として、一般式(IIa)の化合物
    式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す
    を含む、請求項1に記載の香水組成物。
  3. 前記追加の香料(成分c)はテルペン、アルデヒド、ニトリル、エステル、ラクトンおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1または2に記載の香水組成物。
  4. 前記香料(成分c)は100〜250ダルトンの分子量を示す、請求項3に記載の香水組成物。
  5. 前記溶媒(成分d)はアルコール、エーテルおよびエステルからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の香水組成物。
  6. 前記香料混合物は成分(a)および(b)を51:49から90:10の重量比で含む、請求項1〜5のいずれかに記載の香水組成物。
  7. 前記香料混合物はさらに少なくとも1つの式(III)の化合物
    式中、Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表し、点線は二重結合を意味する(ただし、式(I)の化合物を除く)
    を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の香水組成物。
  8. 前記香料混合物は
    (i)62〜67重量%の少なくとも1つの式(I)の1R,5R異性体;
    (ii)14〜18重量%の少なくとも1つの式(IIa)の1R,2R,5R異性体;
    (iii)6.0〜7.0重量%の少なくとも1つの式(II)の1S,2R,5S異性体;
    (iv)7.0〜9.0重量%の少なくとも1つの式(III)の1R,5S異性体;
    (v)4.0〜6.0重量%の少なくとも1つの式(III)の1R,2S,5S異性体;および
    (vi)0.5〜1.0重量%の少なくとも1つの式(III)の1R,2R,5S異性体
    を、前記した量の合計が100重量%であることを条件として、
    含む、請求項7に記載の香水組成物。
  9. 以下の工程を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の香水組成物を製造する方法:
    (A)(−)−カルベオールおよび/または(−)−ジヒドロカルベオールの供給源を準備する工程;
    (B)(−)−カルベオールおよび/または(−)−ジヒドロカルベオールの前記供給源を、一般式(IV)の化合物
    式中、Rは塩素、メチルまたはエチル基を表し、Rはメチル、エチル、アセチルまたはプロピオニル基から選択される
    と反応させてエステルを形成する工程。
  10. (−)−カルベオールおよび(−)−ジヒドロカルベオールの混合物をメチルクロロホルメート、エチルクロロホルメート、無水酢酸または無水プロピオン酸と反応させてエステルを形成し、前記(−)−カルベオールおよび(−)−ジヒドロカルベオールは10:90から90:10の重量比で存在し、そのエステル化の間のpH値は6から9の間に維持される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記香料混合物を0.001〜75重量%の量で含む、請求項1〜8のいずれかに記載の香水組成物。
  12. 請求項1〜8および11のいずれかに記載の香水組成物を含む化粧品用組成物または家庭用組成物。
  13. 香水組成物において、香料の嗅覚側面を改善しかつ/または不快な嗅覚側面を抑える方法であって、嗅覚サポートを必要とする香料を準備する工程と、少なくとも1つの式(I)
    〔式中、R はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す〕
    の化合物および少なくとも1つの式(II)
    〔式中、R はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す〕
    の化合物を10:90〜90:10の重量比で含む香料混合物を前記香料に適用する工程を含む、方法。
  14. 香水組成物において、香料の嗅覚側面を改善しかつ/または不快な嗅覚側面を抑えるための、少なくとも1つの式(I)
    〔式中、R はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す〕
    の化合物および少なくとも1つの式(II)
    〔式中、R はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシを表す〕
    の化合物を10:90〜90:10の重量比で含む香料混合物の使用。
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