JP6835055B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本開示は、冷凍装置に関する。
従来、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、四路切換弁、及び室内熱交換器を有し、冷媒が循環するように構成された冷媒回路を備える冷凍装置が知られている。例えば特許文献1の冷凍装置の冷媒回路には、室外熱交換器と膨張弁との間と、四路切換弁と室内熱交換器との間とを接続する除霜用バイパス路が設けられている。特許文献1の冷凍装置では、除霜運転時に除霜用バイパス路に設けられた開閉弁を開放した状態で逆サイクルデフロスト運転、正サイクルデフロスト運転の順に実行することによって室外熱交換器の除霜を速やかに行う。
特開平5−79732号公報
特許文献1の冷凍装置では、圧縮機の駆動回路等の電装品を冷媒配管で冷却する構成が開示されていない。
本開示の目的は、バイパス路を有する冷媒回路において電装品を冷却できる冷凍装置を提供することにある。
この課題を解決する冷凍装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、及び利用側熱交換器を有し、冷媒が循環するように構成された冷媒回路を備える冷凍装置であって、前記冷媒回路は、暖房を行う暖房運転時の冷媒流れにおいて前記冷媒回路のうちの前記膨張弁の下流かつ前記熱源側熱交換器の上流に設けられた、冷媒によって前記冷凍装置の電装品を冷却する冷媒冷却器と、暖房運転時の冷媒流れにおいて前記冷媒回路のうちの前記冷媒冷却器の下流かつ前記熱源側熱交換器の上流の部分と、前記圧縮機から吐出された高圧ガス冷媒が流通する部分とを接続するバイパス路と、前記バイパス路に設けられた、前記バイパス路を開閉することができるバイパス弁と、を有する。
この構成によれば、冷媒回路に設けられた冷媒冷却器によって冷凍装置の電装品を冷却できる。また、バイパスして能力制御を行う場合にバイパス路を流通する冷媒が冷媒冷却器に直接的に流通することがないため、冷媒冷却器を流通する冷媒の温度がバイパス路を流通する冷媒によって高くなることが抑制される。
本実施形態の冷凍装置について、冷凍装置を概念的に示す構成図。 冷凍装置の電気的な構成を示すブロック図。 暖房運転において室外制御部が実行するバイパス弁の制御処理の一例を示すフローチャート。 除霜運転時において室外制御部が実行するバイパス弁の制御処理の一例を示すフローチャート。 変形例の冷凍装置について、冷凍装置の室外制御部が実行するバイパス弁の制御処理の一例を示すフローチャート。 変形例の冷凍装置について、暖房運転において冷凍装置の室外制御部が実行するバイパス弁の制御処理の一例を示すフローチャート。 変形例の冷凍装置を概念的に示す模式図。 冷房運転において冷凍装置の室外制御部が実行するバイパス弁の制御処理の一例を示すフローチャート。
以下、本実施形態の冷凍装置1について説明する。なお、本開示は、以下に記載する例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
図1に示すように、冷凍装置1は、室外に設置される1台の室外機10に対し、室内に設置される3台の室内機20がそれぞれ3本の液側の連絡配管31と3本のガス側の連絡配管32とによって並列接続されたマルチ型の空気調和機である。なお、室外機10は、熱源側機器の一例であり、室内機20は、利用側機器の一例である。
なお、図1では、1台の室外機10に対して3台の室内機20が接続されているが、1台の室外機10に対して接続される室内機20の数は、3台に限られず、任意に変更可能である。例えば、1台の室外機10に対して2台の室内機20が接続されてもよいし、1台の室外機10に対して4台以上の室内機20が接続されてもよい。
室外機10は、インバータにより回転数可変に形成された圧縮機11、圧縮機11の吐出管と吸入管とに接続される四路切換弁12とを備え、圧縮機11と四路切換弁12とを接続する吸入管の中間にアキュムレータ13が接続されている。そして、室外機10は、四路切換弁12の一方の切換ポートに対して熱源側熱交換器の一例である室外熱交換器14、並列接続される3個の電動膨張弁15、及び3個の液側連絡配管接続部16が順次接続されている。また、室外機10は、四路切換弁12の他方の切換ポートに対して、並列接続される3個のガス側連絡配管接続部17が接続されている。なお、室外機10には、室外熱交換器14へ外気を循環させるための室外送風機18が設けられている。室外送風機18の一例として、プロペラファンを用いることができる。
各室内機20には、利用側熱交換器の一例である室内熱交換器21と、室内熱交換器21へ室内空気を循環させるための室内送風機22とが搭載されている。室内送風機22の一例として、シロッコファンを用いることができる。
上記のように構成された冷凍装置1は、四路切換弁12の切り換えにより冷媒回路30を可逆に切り換え、冷房サイクルにより冷房運転が行われ、暖房サイクルにより暖房運転が行われる。
すなわち、冷凍装置1は、冷房運転時には、四路切換弁12を実線矢印の接続位置とする。そして、圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器14、電動膨張弁15、液側連絡配管接続部16、液側の連絡配管31、室内熱交換器21、ガス側の連絡配管32、ガス側連絡配管接続部17、四路切換弁12、アキュムレータ13、及び圧縮機11の順に冷媒を循環させる冷房サイクルを成す冷媒回路30が形成される。また、冷凍装置1は、暖房運転時には、四路切換弁12を破線矢印の接続位置とする。そして、圧縮機11、四路切換弁12、ガス側連絡配管接続部17、ガス側の連絡配管32、室内熱交換器21、液側の連絡配管31、液側連絡配管接続部16、電動膨張弁15、室外熱交換器14、四路切換弁12、アキュムレータ13、及び圧縮機11の順に冷媒を循環させる暖房サイクルを成す冷媒回路30が形成される。
冷凍装置1は、冷房サイクルにおいては、室外熱交換器14が凝縮器として作用し、室内熱交換器21が蒸発器として作用することにより、室内送風機22により循環される室内空気が冷却除湿され、室内が冷房される。また冷凍装置1は、暖房サイクルにおいては、室内熱交換器21が凝縮器として作用し、室外熱交換器14が蒸発器として作用することにより、室内送風機22により循環される室内空気が加熱され、室内が暖房される。
また、冷凍装置1には、室外熱交換器温度センサ41、室外温度センサ42、室内温度センサ43、室内熱交換器温度センサ44等の各種の温度センサが設けられている。各種の温度センサは、例えば既知の温度センサを用いることができる。
室外熱交換器温度センサ41は、室外機10の室外熱交換器14に設けられ、冷房運転時の凝縮温度を検出する。室外温度センサ42は、室外機10に設けられ、室外熱交換器14へ送られる室外空気の温度(外気温度)を検出する。室内温度センサ43は、室内機20に設けられ、室内熱交換器21へ送られる室内空気の温度(室内温度)を検出する。室内熱交換器温度センサ44は、室内熱交換器21に設けられ、冷房運転時の蒸発温度を検出する。
また、室外機10は、圧縮機11の駆動回路45等の電装品を備える。電装品は、室外機10内において電装品箱に収容されている。駆動回路45以外の電装品の一例は、圧縮機11の制御回路、四路切換弁12の駆動回路及び制御回路、室外送風機18の駆動回路及び制御回路、並びに電動膨張弁15の駆動回路及び制御回路が挙げられる。これら駆動回路及び制御回路は、同一の基板に形成されてもよいし、個別の基板に形成されてもよい。基板の一例は、ガラスエポキシ製のプリント配線基板である。
駆動回路45は、複数のスイッチング素子45aからなるインバータを含む。スイッチング素子45aの一例は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。室外制御部19は、所定のキャリア周波数によってスイッチング素子45aをオンオフ制御し、これらスイッチング素子45aのオンオフによって圧縮機11が駆動される。
図1に示すとおり、冷媒回路30は、バイパス路50、バイパス弁51、及び冷媒冷却器52を備える。
冷媒冷却器52は、室外熱交換器14と電動膨張弁15との間に設けられている。詳細には、冷媒冷却器52は、室外熱交換器14と電動膨張弁15との間を接続する配管34のうちの配管34が分岐されて液側連絡配管接続部16に接続される3本の分岐配管34aよりも室外熱交換器14側の部分に接続されている。すなわち、冷媒冷却器52は、暖房運転時の冷媒流れにおいて冷媒回路30のうちの電動膨張弁15の下流かつ室外熱交換器14の上流に設けられている。なお、3本の分岐配管34aのそれぞれには、電動膨張弁15が設けられている。
冷媒冷却器52は、冷媒によって冷凍装置1(室外機10)の電装品を冷却する。冷媒冷却器52の一部は、電装品箱内に収納される。本実施形態では、冷媒冷却器52は、圧縮機11の駆動回路45の複数のスイッチング素子45aを冷却する。冷媒冷却器52は、複数のスイッチング素子45aと接触している。なお、冷媒冷却器52は、室外送風機18の駆動回路を併せて冷却してもよい。また冷媒冷却器52は、複数のスイッチング素子45aと僅かな隙間を介して対向するように配置されてもよい。要するに、冷媒冷却器52は、複数のスイッチング素子45aを冷却可能な位置に配置されていればよい。
バイパス路50は、暖房運転時の冷媒流れにおいて冷媒回路30のうちの冷媒冷却器52の下流かつ室外熱交換器14の上流の部分と、圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒が流通する部分とを接続している。言い換えれば、バイパス路50は、圧縮機11から吐出された高圧ガスを室外熱交換器14と冷媒冷却器52との間にバイパスするように構成されている。ここで、圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒が流通する部分とは、圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒が凝縮器として作用する室外熱交換器14又は室内熱交換器21に流入するまでの部分である。第1の例では、圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒が流通する部分は、暖房運転時の冷媒流れにおいて冷媒回路30のうちの圧縮機11の吐出口の下流かつ室内熱交換器21の上流の部分である。第2の例では、圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒が流通する部分は、冷房運転時の冷媒流れにおいて冷媒回路30のうちの圧縮機11の吐出口の下流かつ室外熱交換器14の上流の部分である。
図1に示すように、本実施形態のバイパス路50の一方の接続端(圧縮機11の吐出側の接続端)は、配管33のうちの圧縮機11の吐出口と四路切換弁12との間の部分に接続されている。配管33は、ガス側連絡配管接続部17と四路切換弁12とを接続する部分、四路切換弁12と圧縮機11の吐出口とを接続する部分、及び四路切換弁12と室外熱交換器14とを接続する部分を有する。また、バイパス路50の他方の接続端は、配管34のうちの室外熱交換器14と冷媒冷却器52との間の部分に接続されている。配管34は、電動膨張弁15と冷媒冷却器52とを接続する部分、及び冷媒冷却器52と室外熱交換器14とを接続する部分を有する。
バイパス路50は、例えば配管によって構成されている。バイパス路50を構成する配管の内径は、例えば配管33の内径以下である、又は配管34の内径以下である。なお、バイパス路50を構成する配管の内径は、任意に変更可能である。例えばバイパス路50を構成する配管の内径は、例えば配管33の内径以上であってもよいし、配管34の内径以上であってもよい。またバイパス路50における一方の接続端とバイパス弁51との間の部分にキャピラリーチューブが設けられてもよい。
バイパス弁51は、バイパス路50に設けられ、バイパス路50を開閉することができる。バイパス弁51は、例えば電磁弁からなる開閉弁、又は開度を調整可能な電動弁であってもよい。
図2に示すように、冷凍装置1は、冷凍装置1の運転を制御する制御部60を備える。制御部60は、室外機10に設けられた室外制御部19と、室内機20に設けられた室内制御部23とを含む。室外制御部19及び室内制御部23は、互いに電気的に接続されている。室外制御部19及び室内制御部23はそれぞれ、例えば予め定められる制御プログラムを実行する演算装置及び記憶部を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む。記憶部には、各種の制御プログラム及び各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部は、例えば不揮発性メモリ及び揮発性メモリを含む。
室外制御部19には、圧縮機11、四路切換弁12、電動膨張弁15、室外送風機18、室外熱交換器温度センサ41、室外温度センサ42、及びバイパス弁51が電気的に接続されている。室外制御部19は、圧縮機11、四路切換弁12、電動膨張弁15、室外送風機18、及びバイパス弁51を制御する。室内制御部23には、室内送風機22、室内温度センサ43、室内熱交換器温度センサ44、及びリモコン70が電気的に接続されている。室内制御部23は、室内送風機22を制御する。
リモコン70は、冷凍装置1に対して運転操作部として機能する。リモコン70は、冷凍装置1の運転をオンオフする運転スイッチ、冷房運転、暖房運転などの運転モードを選択する運転モードの選択部、室内送風機22の風量を設定する風量設定部、室内温度の設定温度(室内設定温度)を設定する温度設定部、室内空気の設定温度、現在の室内温度等を表示する表示部などを備える。リモコン70は、室内制御部23との間で選択又は設定された運転操作情報等を無線で通信できるように構成されている。
次に、冷房運転、暖房運転、及び除霜運転における制御について説明する。
[冷房運転]
室外制御部19は、冷房運転の開始時に冷媒回路30が冷房サイクルとなるように四路切換弁12を図1の実線位置となるように切り替える。そして室外制御部19は、室内温度と室内設定温度との差に応じて、圧縮機11の運転周波数及び室外送風機18の回転速度を制御し、室内熱交換器21の出口の冷媒の過熱度に応じて電動膨張弁15の開度を制御する。一例では、室外制御部19は、室内温度と室内設定温度との差が「0」になるように圧縮機11の運転周波数をフィードバック制御する。すなわち、室外制御部19は、室内温度が室内設定温度に近づくにつれて圧縮機11の運転周波数を低くする。
室内制御部23は、室内温度と室内設定温度との差に応じて、室内送風機22の回転速度を制御する。一例では、室内制御部23には、室内温度と室内設定温度との差に基づく室内送風機22の吹出風量のマップM1が記憶されている。室内制御部23は、マップM1を用いて、室内送風機22の吹出風量を制御する。
[暖房運転]
室外制御部19は、暖房運転の開始時に冷媒回路30が暖房サイクルとなるように四路切換弁12を図1の破線位置となるように切り替える。そして室外制御部19は、室内温度と室内設定温度との差に応じて、圧縮機11の運転周波数及び室外送風機18の回転速度を制御し、室内熱交換器21の出口の冷媒の過熱度に応じて電動膨張弁15の開度を制御する。一例では、室外制御部19は、室内温度と室内設定温度との差が「0」になるように圧縮機11の運転周波数をフィードバック制御する。すなわち、室外制御部19は、室内温度が室内設定温度に近づくにつれて圧縮機11の運転周波数を低くする。
室内制御部23は、室内温度と室内設定温度との差に応じて、室内送風機22の回転速度を制御する。一例では、室内制御部23には、室内温度と室内設定温度との差に基づく室内送風機22の吹出風量のマップM2が記憶されている。室内制御部23は、マップM2を用いて、室内送風機22の吹出風量を制御する。マップM2は、マップM1と同様のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
[除霜運転]
室外制御部19は、暖房運転時において室外熱交換器14の温度が第1閾値TX1以下になると、除霜運転を開始する。第1閾値TX1は、室外熱交換器14のフィンが着霜する可能性が高い温度であり、試験等により予め設定される。室外制御部19は、除霜運転の開始時から所定時間にわたり除霜運転を実行する。
室外制御部19は、除霜運転の開始時に冷媒回路30が冷房サイクルとなるように四路切換弁12を図1の実線位置となるように切り替え、室外送風機18の運転を停止させる。また室外制御部19は、例えば電動膨張弁15の開度を暖房運転時と同様の開度に維持する。なお、室外制御部19は、電動膨張弁15の開度を除霜運転の開始時に予め定める開度に設定してもよい。また、室内制御部23は、室内送風機22の運転を停止させる。
[バイパス弁の制御]
次に、暖房運転及び除霜運転におけるバイパス弁51の制御について説明する。
室外制御部19は、暖房運転及び除霜運転において、バイパス弁51を開操作してバイパス路50を開放する開放状態と、バイパス弁51を閉操作してバイパス路50を閉鎖する閉鎖状態とに切り替え可能に構成されている。例えば、室外制御部19は、暖房運転において第1条件を満たすと、バイパス路50を閉鎖状態から開放状態に切り替えるようにバイパス弁51を制御する。第1条件は、室内熱交換器21に流通する冷媒量を減らす必要が生じる条件であり、予め設定されている。また例えば、室外制御部19は、除霜運転が開始されるとバイパス弁51を開操作してバイパス路50を開放状態にし、除霜運転が終了するとバイパス弁51を閉操作してバイパス路50を閉鎖状態にする。本実施形態では、室外制御部19は、バイパス弁51が全閉となるようにバイパス弁51を制御することにより、バイパス路50を閉鎖状態にし、バイパス弁51が全開となるようにバイパス弁51を制御することにより、バイパス路50を開放状態にする。
なお、バイパス路50を開放状態にする場合、室外制御部19は、バイパス弁51を全開としなくてもよい。バイパス弁51の開度は任意に変更可能である。例えば、室外制御部19は、室内機20の能力に応じてバイパス弁51の開度を変更してもよい。またバイパス路50を閉鎖状態にする場合、バイパス弁51が全閉状態でなくてもよい。例えばバイパス弁51が電磁弁で構成される場合、バイパス弁51が閉状態においてバイパス弁51が僅かに開いた状態であってもよい。また、バイパス路50を閉鎖状態にする場合、室外制御部19は、バイパス弁51を全閉としない開度に制御してもよい。一例では、バイパス路50を閉鎖状態にする場合、室外制御部19は、バイパス路50が開放状態の場合のバイパス弁51の開度よりも小さくなるようにバイパス弁51を制御する。具体的には、バイパス路50を閉鎖状態にする場合、室外制御部19は、バイパス弁51の開度が閾値未満となるようにバイパス弁51を制御する。閾値は、バイパス路50が開放状態の場合のバイパス弁51の開度以下の範囲において任意に設定可能である。
図3は、暖房運転におけるバイパス弁51の制御処理の手順の一例を示している。図3の制御処理は、暖房運転の開始時から所定期間毎に繰り返し実行される。
室外制御部19は、ステップS11において室外機10に並列接続された複数の室内機20のうちの運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下か否かを判定する。ここで、運転している室内機20とは、室内送風機22が駆動しかつ対応する電動膨張弁15が開放状態の室内機であり、運転していない室内機20とは、室内送風機22を停止しかつ対応する電動膨張弁15が閉鎖状態(又はほぼ閉鎖状態)の室内機である。本実施形態では、室外制御部19は、運転している室内機20ごとにそのときの運転風量の下に室内機20の熱交換能力を算出し、それら室内機20の熱交換能力を合計する。具体的には、室外制御部19は、室内熱交換器21のサイズや材料によって規定される熱交換能力と、室内送風機22の風量とに基づいて各室内機20の熱交換能力を算出し、運転している室内機20の熱交換能力を合計することによって、運転している室内機20の合計の熱交換能力を算出する。また所定値X1は、室内熱交換器21に流通する冷媒量を減らす必要が生じると判定するための値であり、試験等により予め決められる。そして室外制御部19は、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下か否かを判定する。なお、ステップS11は、上記第1条件を満たすか否かの判定に相当する。また、運転している室内機20の合計の熱交換能力は、室内熱交換器21のサイズや材料によって規定される熱交換能力と、室内送風機22の風量と、室内機20の定格能力とに基づいて算出されてもよい。
室外制御部19は、室外機10に並列接続された複数の室内機20のうちの運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合、ステップS12に移行する。室外制御部19は、ステップS12においてバイパス弁51が所定の開度か否かを判定する。所定の開度の一例は、バイパス弁51が全開状態に相当する開度である。室外制御部19は、バイパス弁51が所定の開度とは異なる開度の場合、ステップS13に移行する。室外制御部19は、ステップS13においてバイパス弁51が所定の開度となるようにバイパス弁51を制御し、ステップS16に移行する。これにより、バイパス路50が閉鎖状態から開放状態に切り替えられる。室外制御部19は、バイパス弁51が所定の開度の場合、ステップS16に移行する。この場合、バイパス路50は開放状態が維持される。
また室外制御部19は、室外機10に並列接続された複数の室内機20のうちの運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きい場合、ステップS14に移行する。室外制御部19は、ステップS14においてバイパス弁51が全閉状態か否かを判定する。室外制御部19は、バイパス弁51が全閉状態ではない場合、すなわちバイパス弁51が開弁状態の場合、ステップS15に移行する。室外制御部19は、ステップS15においてバイパス弁51を全閉状態にしてステップS16に移行する。これにより、バイパス路50が開放状態から閉鎖状態に切り替えられる。室外制御部19は、バイパス弁51が閉弁状態の場合、ステップS16に移行する。この場合、バイパス路50は閉鎖状態が維持される。
室外制御部19は、ステップS16において冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たすか否かを判定する。ここで、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件とは、冷媒冷却器52の配管の結露が圧縮機11の駆動回路45の複数のスイッチング素子45aに付着する可能性が高くなる条件であり、例えば冷媒冷却器52を流通する冷媒量、外気温度等によって決められる。
室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たさない場合、すなわち電装品に結露が生じ難い場合、処理を一旦終了する。室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たす場合、ステップS17に移行する。室外制御部19は、ステップS17において圧縮機11の運転周波数を、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たす前における圧縮機11の運転周波数よりも高くし、処理を一旦終了する。一例では、室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たす直前における圧縮機11の運転周波数を取得し、取得した運転周波数に所定値を加えた運転周波数を、上記所定条件を満たした後の圧縮機11の運転周波数として圧縮機11を制御する。なお、室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たした後の圧縮機11の運転周波数を、予め定める運転周波数に設定して圧縮機11を制御してもよい。予め定める運転周波数は、任意に変更可能である。
このように、暖房運転において、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下では、バイパス路50が開放状態となることにより、圧縮機11から室内熱交換器21に流通する高圧ガス冷媒の一部がバイパス路50に流通する。すなわち圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒は、バイパス路50を介して室外熱交換器14に流入される。これにより、室内熱交換器21に流通する冷媒量が低減する。
そして、バイパス弁51の開放後において冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たした後の圧縮機11の運転周波数が、上記所定条件を満たす前の圧縮機11の運転周波数よりも高くなるため、圧縮機11の駆動回路45の複数のスイッチング素子45aの発熱量が増加する。
また、運転されている室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きい場合では、バイパス路50が閉鎖状態となることにより、圧縮機11から室内熱交換器21に流通する高圧ガス冷媒の一部がバイパス路50に流通しない。このため、室内機20の暖房能力の低下が抑制される。
また室外制御部19は、除霜運転においてバイパス路50を開放状態に設定可能に構成されている。本実施形態では、室外制御部19は、暖房運転及び冷房運転等の通常運転から除霜運転に変更されると、バイパス路50が開放状態となるようにバイパス弁51を制御する。
図4は、除霜運転におけるバイパス弁51の制御処理の手順の一例を示している。
室外制御部19は、ステップS21において除霜運転を開始するか否かを判定する。室外制御部19は、除霜運転を開始しないと判定する場合、処理を一旦終了する。室外制御部19は、除霜運転を開始すると判定する場合、ステップS22に移行する。室外制御部19は、ステップS22においてバイパス弁51が所定の開度であるか否かを判定する。所定の開度の一例は、バイパス弁51が全開状態に相当する開度である。なお、ステップS22における所定の開度は、図3のステップS12におけるバイパス弁51の所定の開度と同じ開度であってもよいし、異なる開度であってもよい。
室外制御部19は、ステップS22においてバイパス弁51が所定の開度ではないと判定する場合、ステップS23に移行する。室外制御部19は、ステップS23においてバイパス弁51が所定の開度となるようにバイパス弁51を制御し、ステップS24に移行する。また室外制御部19は、バイパス弁51が所定の開度の場合、ステップS24に移行する。このように、除霜運転時にバイパス路50が開放状態となることにより、室外熱交換器14から室内熱交換器21に流れる冷媒の一部がバイパス路50に流れる。このため、室内熱交換器21に流れる冷媒量が少なくなる。
室外制御部19は、ステップS24において除霜運転が終了したか否かを判定する。室外制御部19は、例えば、除霜運転の開始時から所定時間が経過したか否かに応じてステップS24の判定を行う。室外制御部19は、除霜運転が終了したと判定する場合、ステップS25に移行する。室外制御部19は、ステップS25においてバイパス路50を開放状態から閉鎖状態に切り替えるようにバイパス弁51を制御し、処理を終了する。また室外制御部19は、ステップS24において除霜運転が終了していないと判定する場合、再びステップS24に移行する。このように、室外制御部19は、除霜運転を開始する場合にバイパス路50を開放状態とし、除霜運転を終了する場合にバイパス路50を閉鎖状態とするようにバイパス弁51を制御する。
本実施形態の作用について説明する。
1台の室外機に対して複数の室内機が並列接続されたマルチ型の空気調和機では、複数の室内機のそれぞれに必要な冷房能力及び暖房能力を与えるため、1台の室外機に対して1台の室内機が接続された空気調和機と比べ、圧縮機の出力が大きくなる。このため、マルチ型の空気調和機では、例えば複数の室内機のうちの1台の室内機のみが運転する場合、圧縮機の運転周波数を予め定める運転周波数範囲の下限値に設定して圧縮機を運転する。
例えば暖房運転が行われるような場合には、電動膨張弁15によって減圧した冷媒が冷媒冷却器52を流通するため、冷媒冷却器52によって駆動回路45が冷却され過ぎてしまい、冷媒冷却器52の配管の表面に結露が発生してしまう。この結露がスイッチング素子45a等の電子部品に付着するおそれがある。
この点に鑑みて、本実施形態の冷凍装置1では、暖房運転において、室外機10に対して並列接続されている複数の室内機20のうちの運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合、すなわち運転している圧縮機11の運転周波数が低い場合、バイパス路50を閉鎖状態から開放状態に切り替えるとともに圧縮機11の運転周波数を高くする。これにより、駆動回路45の複数のスイッチング素子45aのそれぞれの発熱量が増加するので、冷媒冷却器52に結露が生じ難くなる。また、圧縮機11から室内熱交換器21に流通する高圧ガス冷媒の一部がバイパス路50を流通することによって、室内熱交換器21に流れる冷媒量が低減する。このため、圧縮機11の運転周波数を高くしても配管33における室内熱交換器21と電動膨張弁15との間の部分と配管34とを流通する冷媒の圧力が過度に高くなることが抑制される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)冷凍装置1の冷媒回路30は、室外熱交換器14と冷媒冷却器52との間と、圧縮機11の吐出口と四路切換弁12との間とを接続するバイパス路50と、バイパス路50に設けられた、バイパス路50を開閉することができるバイパス弁51とを有する。この構成によれば、冷媒回路30に設けられた冷媒冷却器52によって冷凍装置1の電装品(駆動回路45)を冷却することができる。またバイパス路50を流通する冷媒が冷媒冷却器52に直接的に流通することがないため、冷媒冷却器52を流通する冷媒の温度がバイパス路50を流通する冷媒によって高くなることが抑制される。
(2)室外制御部19は、暖房運転において、室外機10に対して並列接続されている複数の室内機20のうちの運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合であり、バイパス弁51が開放された状態において、電装品の結露に関する所定条件を満たす場合の圧縮機11の運転周波数を、所定条件を満たす前における圧縮機11の運転周波数よりも高くする。この構成によれば、圧縮機11の運転周波数を高くすることにより、圧縮機11の駆動回路45の複数のスイッチング素子45aの発熱量が増加するため、冷媒冷却器52に結露が生じ難くなる。したがって、冷媒冷却器52の結露がスイッチング素子45aに付着し難くなる。
一方、圧縮機11の運転周波数の増加に伴い冷媒回路30を流通する冷媒量が増加する。しかし、バイパス路50が開放状態となるため、圧縮機11から室内熱交換器21を介して冷媒冷却器52に流通する冷媒量の増加度合が低減する。したがって、圧縮機11の運転周波数が増加しても冷媒冷却器52に結露が生じ難くなる。
(3)室外制御部19は、暖房運転においてバイパス路50が開放状態と閉鎖状態とに切り替わるようにバイパス弁51を制御し、除霜運転においてバイパス路50が開放状態となるようにバイパス弁51を制御する。この構成によれば、暖房運転において必要に応じて冷媒の一部をバイパス路50に流通させることができる。すなわち、除霜運転以外の運転においてバイパス路50に冷媒を流通させることができるため、バイパス路50の利便性を高めることができる。
(4)室外制御部19は、暖房運転において、運転される室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合、バイパス路50が閉鎖状態から開放状態となるようにバイパス弁51を制御する。この構成によれば、暖房運転において、室内熱交換器21に流通する冷媒量が低減するので室内機20の熱交換能力(暖房能力又は冷房能力)が低下する。したがって、圧縮機11の発停の繰り返しを抑制できるので、圧縮機11に負荷が与えられ難くなり、圧縮機11の寿命の低下を抑制できる。
(変更例)
上記実施形態に関する説明は、本開示に従う冷凍装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う冷凍装置は、例えば以下に示される上記実施形態の変更例、及び相互に矛盾しない少なくとも2つの変更例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変更例において、上記実施形態の形態と共通する部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・上記実施形態において、バイパス弁51を制御する制御部は、室外制御部19に限られない。冷凍装置1には、バイパス弁51を制御する制御部は、室外制御部19とは別に設けられてもよい。この場合、バイパス弁51を制御する制御部は、制御部60に含まれる。
・上記実施形態の図3における暖房運転時のバイパス弁51の制御処理において、ステップS16の判定を省略してもよい。すなわち、室外制御部19は、暖房運転において、運転されている室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合、バイパス弁51を開放するとともに圧縮機11の運転周波数をバイパス弁51の開放前における圧縮機11の運転周波数よりも高くしてもよい。具体的には、室外制御部19は、ステップS11において運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下であると判定し、バイパス弁51を所定の開度に制御した後、ステップS17に移行する。このような構成によれば、圧縮機11の運転周波数が高くなることにより、圧縮機11の駆動回路45の複数のスイッチング素子45aの発熱量が増加するため、冷媒冷却器52が結露し難くなる。したがって、冷媒冷却器52の結露がスイッチング素子45aに付着し難くなる。
・上記実施形態では、暖房運転においてバイパス路50を閉鎖状態から開放状態に切り替える第1条件が運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下であることであったが、第1条件の内容はこれに限られない。例えば室外制御部19は、暖房運転において、室内機20に流通する冷媒の圧力に関する所定条件を満たす場合にバイパス路50を閉鎖状態から開放状態に切り替えるようにバイパス弁51を制御してもよい。冷媒の圧力に関する所定条件は、例えば、室内送風機22の吹出風量、外気温度、運転している室内機20の台数等によって推定される冷媒の圧力が所定値以上であることである。なお、冷媒の圧力は、例えばセンサによって直接検出してもよい。
図5は、バイパス弁51の制御処理の一例を示すフローチャートである。このバイパス弁51の制御処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
室外制御部19は、ステップS31において暖房運転中か否かを判定する。室外制御部19は、暖房運転中ではない場合、処理を一旦終了する。室外制御部19は、暖房運転中である場合、ステップS32に移行する。室外制御部19は、ステップS32において冷媒の圧力が所定値X2以上か否かを判定する。室外制御部19は、冷媒の圧力が所定値X2以上の場合、ステップS33に移行する。室外制御部19は、ステップS33においてバイパス弁51が所定の開度であるか否かを判定する。室外制御部19は、バイパス弁51が所定の開度ではない場合、ステップS34に移行する。室外制御部19は、ステップS34においてバイパス弁51が所定の開度となるようにバイパス弁51を制御し、ステップS35に移行する。室外制御部19は、ステップS35において冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たすか否かを判定する。ここで、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件とは、冷媒冷却器52の配管の結露が圧縮機11の駆動回路45の複数のスイッチング素子45aに付着する可能性が高くなる条件であり、例えば冷媒冷却器52を流通する冷媒量、外気温度等によって決められる。
室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たさない場合、すなわち電装品に結露が生じ難い場合、処理を一旦終了する。室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たす場合、ステップS36に移行する。室外制御部19は、ステップS36において圧縮機11の運転周波数を、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たす前における圧縮機11の運転周波数よりも高くし、処理を一旦終了する。一例では、室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たす直前における圧縮機11の運転周波数を取得し、取得した運転周波数に所定値を加えた運転周波数を、上記所定条件を満たした後の圧縮機11の運転周波数として圧縮機11を制御する。なお、室外制御部19は、冷凍装置1の電装品の結露に関する所定条件を満たした後の圧縮機11の運転周波数を、予め定める運転周波数に設定して圧縮機11を制御してもよい。予め定める運転周波数は、任意に変更可能である。
また室外制御部19は、冷媒の圧力が所定値X2未満の場合、ステップS37に移行する。室外制御部19は、ステップS37においてバイパス弁51が全閉状態か否かを判定する。室外制御部19は、バイパス弁51が全閉状態の場合、ステップS35に移行する。室外制御部19は、バイパス弁51が全閉状態ではない場合、ステップS38においてバイパス弁51を全閉状態にし、ステップS35に移行する。
図5に示すバイパス弁51の制御処理において、バイパス弁51が所定の開度において冷媒の圧力が未だに所定値2以上である場合、室外制御部19は、圧縮機11の運転周波数を低下させる処理を追加してもよい。この処理は、ステップS32とステップS35との間、又は、ステップS36の後に入れることができる。
図5に示すバイパス弁51の制御処理において、ステップS37においてバイパス弁51が全閉状態であると判定した場合、又はステップS38の処理の終了後、処理を一旦終了してもよい。また図3に示すバイパス弁51の制御処理についても同様に、ステップS14においてバイパス弁51が全閉状態であると判定した場合、又はステップS15の処理の終了後、処理を一旦終了してもよい。
・上記実施形態において、室外制御部19は、暖房運転時における図3のステップS11の判定において運転されている室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きいと判定した場合、冷媒の圧力に関する所定条件を満たすか否かの判定を行ってもよい。図6は、バイパス弁51の制御処理の一例を示すフローチャートである。
室外制御部19は、ステップS11において運転されている室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きいと判定した場合、ステップS41に移行する。室外制御部19は、ステップS41において冷媒の圧力が所定値X2以上か否かを判定する。室外制御部19は、冷媒の圧力が所定値X2以上の場合、ステップS12に移行する。室外制御部19は、冷媒の圧力が所定値X2未満の場合、ステップS14に移行する。このように、室外制御部19は、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きい場合でも、冷媒の圧力が所定値X2以上の場合にはバイパス路50が開放状態となるようにバイパス弁51を制御する。
・上記実施形態の暖房運転において、図3のフローチャートからステップS12及びステップS14を省略してもよい。この場合、室外制御部19は、ステップS11において肯定判定する場合、ステップS13に移行し、ステップS11において否定判定する場合、ステップS15に移行する。これにより、暖房運転において、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きい場合、バイパス弁51が全閉となる閉鎖状態となり、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合、バイパス弁51が全開となる開放状態となる。
・上記実施形態において、暖房運転時にバイパス路50が閉鎖状態で除霜運転を開始する場合、図4のフローチャートからステップS22を省略してもよい。この場合、室外制御部19は、ステップS21において肯定判定した場合、ステップS23に移行する。
・上記実施形態の除霜運転において、除霜運転開始時にバイパス路50を開放状態にするのではなく、室外制御部19は、第3条件を満たすとバイパス路50を閉鎖状態から開放状態に切り替えるようにバイパス弁51を制御してもよい。一例では、室外制御部19は、第3条件として室外熱交換器14の温度が第1閾値TX1よりも低い第2閾値TX2以下である場合、バイパス路50を閉鎖状態から開放状態に切り替えるようにバイパス弁51を制御する。この場合、室外熱交換器14の温度が第2閾値TX2よりも大きく、かつ第1閾値TX1未満の場合、室外制御部19は、除霜運転を実行するもののバイパス弁51を開操作しない。
・上記実施形態において、バイパス路50における圧縮機11の吐出側の接続端は、冷媒回路30における四路切換弁12と室内熱交換器21との間に接続されてもよい。一例では、図7に示すように、バイパス路50における圧縮機11の吐出側の接続端は、冷媒回路30の配管33における四路切換弁12と分岐配管33aとの間の部分に接続されている。この場合、室外制御部19は、暖房運転及び冷房運転の少なくとも一方においてバイパス路50を開放状態と閉鎖状態とに切り替えるようにバイパス弁51を制御してもよい。この構成によれば、暖房運転及び冷房運転の少なくとも一方においてバイパス路50が開放状態とすることができるため、暖房運転及び冷房運転の少なくとも一方において必要に応じて冷媒の一部をバイパス路50に流通させることができる。このように、除霜運転以外の運転においてバイパス路50に冷媒を流通させることができるため、バイパス路50の利便性を高めることができる。
図8は、冷房運転におけるバイパス弁51の制御処理の一例を示している。冷房運転におけるバイパス弁51の制御処理のステップS51〜S55は、暖房運転におけるバイパス弁51の制御処理のステップS11〜S15と同様である。室外制御部19は、ステップS52において肯定判定した場合、ステップS53の処理を実行した場合、ステップS54において肯定した場合、及びステップS55の処理を実行した場合、処理を一旦終了する。
・図8の冷房運転におけるバイパス弁51の制御処理において、図8のフローチャートからステップS52及びステップS54を省略してもよい。この場合、室外制御部19は、ステップS51において肯定判定する場合、ステップS53に移行し、ステップS51において否定判定する場合、ステップS55に移行する。これにより、冷房運転において、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1よりも大きい場合、バイパス弁51が全閉となる閉鎖状態となり、運転している室内機20の合計の熱交換能力が所定値X1以下の場合、バイパス弁51が全開となる開放状態となる。
・図7の冷凍装置1において、室外制御部19は、暖房運転においてバイパス路50を開放状態と閉鎖状態とを切り替えるようにバイパス弁51を制御し、冷房運転においてバイパス路50が閉鎖状態を維持するようにバイパス弁51を制御してもよい。また、室外制御部19は、冷房運転においてバイパス路50を開放状態と閉鎖状態とを切り替えるようにバイパス弁51を制御し、暖房運転においてバイパス路50が閉鎖状態を維持するようにバイパス弁51を制御してもよい。
・上記実施形態、図6の変形例、及び図8の変形例において、ステップS11の処理内容を次のように変更してもよい。すなわち、室外制御部19は、ステップS11において室外機10に並列接続された複数の室内機20のうちの運転している室内機20が所定台数以下か否かを判定する。一例では、所定台数は1台である。この所定台数は、1台の室外機10に対して並列接続している室内機20の総数よりも少ない範囲内において任意に変更可能である。
・上記実施形態では、1台の室外機10に対して複数の室内機20が接続されるマルチ型の空気調和機に適用されたが、これに限られず、1台の室外機10に対して1台の室内機20が接続される空気調和機に適用してもよい。この場合、例えば室外制御部19は、少なくとも暖房運転において、第1所定条件を満たすと、バイパス路50が閉鎖状態から開放状態となるようにバイパス弁51を制御してもよい。ここで、第1所定条件は、例えば、冷媒の圧力に関する所定条件である。第1所定条件は、例えば、室内送風機22の吹出風量、外気温度等によって決められる冷媒の圧力が所定値以上であることである。なお、冷媒の圧力は、例えばセンサによって直接検出してもよい。また例えば室外制御部19は、暖房運転において、バイパス弁51が開放された状態において、第2所定条件を満たすと、圧縮機11の運転周波数を、第2所定条件を満たす前における圧縮機11の運転周波数よりも高くしてもよい。
以上、本装置の実施の形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本装置の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 冷凍装置
10 室外機(熱源側機器)
11 圧縮機
12 四路切換弁
14 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
15 電動膨張弁(膨張弁)
19 室外制御部(制御部)
20 室内機(利用側機器)
21 室内熱交換器(利用側熱交換器)
30 冷媒回路
45 駆動回路
45a スイッチング素子
50 バイパス路
51 バイパス弁
52 冷媒冷却器
60 制御部

Claims (5)

  1. 圧縮機(11)、熱源側熱交換器(14)を備えた1台の熱源側機器(10)、膨張弁(15)、及び利用側熱交換器(21)を備えた利用側機器(20)を有し、1台の前記熱源側機器(10)に対して前記利用側機器(20)が複数台接続されて冷媒が循環するように構成された冷媒回路(30)を備える冷凍装置(1)であって、
    前記冷媒回路(30)は、
    暖房を行う暖房運転時の冷媒流れにおいて前記冷媒回路(30)のうちの前記膨張弁(15)の下流かつ前記熱源側熱交換器(14)の上流に設けられた、冷媒によって前記冷凍装置(1)の電装品(45,45a)を冷却する冷媒冷却器(52)と、
    暖房運転時の冷媒流れにおいて前記冷媒回路(30)のうちの前記冷媒冷却器(52)の下流かつ前記熱源側熱交換器(14)の上流の部分と、前記圧縮機(11)から吐出された高圧ガス冷媒が流通する部分とを接続するバイパス路(50)と、
    前記バイパス路(50)に設けられた、前記バイパス路(50)を開閉することができるバイパス弁(51)と、
    を有する
    冷凍装置。
  2. 前記冷凍装置(1)は、前記圧縮機(11)及び前記熱源側熱交換器(14)を備えた1台の熱源側機器(10)に対して前記利用側熱交換器(21)を備えた利用側機器(20)が複数台接続された冷凍装置(1)であって、
    前記冷凍装置(1)の運転を制御する制御部(60,19)を有し、
    前記制御部(60,19)は、暖房を行う暖房運転において、運転している前記利用側機器(20)ごとにそのときの運転風量の下に前記利用側機器(20)の熱交換能力を算出し、運転している前記利用側機器(20)の合計の熱交換能力が所定値以下の場合、前記バイパス弁(51)を開放するとともに前記圧縮機(11)の運転周波数を前記バイパス弁(51)の開放前における前記圧縮機(11)の運転周波数よりも高くする
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記冷凍装置(1)は、前記圧縮機(11)及び前記熱源側熱交換器(14)を備えた1台の熱源側機器(10)に対して前記利用側熱交換器(21)を備えた利用側機器(20)が複数台接続された冷凍装置(1)であって、
    前記冷凍装置(1)の運転を制御する制御部(60,19)を有し、
    前記制御部(60,19)は、暖房を行う暖房運転において、運転している前記利用側機器(20)ごとにそのときの運転風量の下に前記利用側機器(20)の熱交換能力を算出し、運転している前記利用側機器(20)の合計の熱交換能力が所定値以下の場合であり、前記バイパス弁(51)が開放された状態において、前記電装品(45,45a)の結露に関する所定条件を満たす場合の前記圧縮機(11)の運転周波数を、前記所定条件を満たす前における前記圧縮機(11)の運転周波数よりも高くする
    請求項1に記載の冷凍装置。
  4. 前記冷媒回路(30)には、四路切換弁(12)が設けられ、
    前記バイパス路(30)における前記圧縮機(11)の吐出側の接続端は、前記圧縮機(11)の吐出口と前記四路切換弁(12)との間、又は、前記四路切換弁(12)と前記利用側熱交換器(21)との間に接続される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  5. 前記電装品(45,45a)は、前記圧縮機(11)の駆動回路(45)を有し、
    前記駆動回路(45)は、複数のスイッチング素子(45a)を有し、
    前記冷媒冷却器(52)は、前記複数のスイッチング素子(45a)を冷却する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷凍装置。
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