JP6834742B2 - 二芯平行ケーブル - Google Patents

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本発明は、二芯平行ケーブルに関する。
平行に並べられた一対の絶縁電線の周囲に巻き付けられた導電性のシールドテープと、シールドテープの外側に巻かれた絶縁テープと、を備えた二芯平行ケーブルが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−319319号公報 米国特許第7790981号明細書
二芯平行ケーブルにおける差動信号の伝送において、信号線(絶縁電線など)が導電性のシールドテープに対して動くと信号線に対するシールド効果が不安定になり、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)が大きくなることがある。
本発明は、差動信号の伝送において、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)を小さくできる二芯平行ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る二芯平行ケーブルは、
互いに接触して平行に並べられた一対の絶縁電線と、
前記一対の絶縁電線の周囲に巻かれている第一樹脂テープと、
前記第一樹脂テープの外側に縦添えで巻かれており、金属層を含むシールドテープと、
を備える。
上記発明によれば、差動信号の伝送において、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)を小さくすることができる。
第一実施形態に係る二芯平行ケーブルの構成を示す斜視図である。 図1の二芯平行ケーブルの長さ方向に直交する断面図である。 第二実施形態に係る二芯平行ケーブルの他の構成を示す斜視図である。 図3の二芯平行ケーブルの長さ方向に直交する断面図である。
(本発明の実施形態の説明)
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る二芯平行ケーブルは、
(1)互いに接触して平行に並べられた一対の絶縁電線と、
前記一対の絶縁電線の周囲に巻かれている第一樹脂テープと、
前記第一樹脂テープの外側に縦添えで巻かれており、金属層を含むシールドテープと、
を備える。
上記構成によれば、互いに接触して平行に並べられた一対の絶縁電線が第一樹脂テープによって巻き付けられているので、二本の絶縁電線の相互位置を確実に固定できる。また、シールドテープが第一樹脂テープの外側に縦添えで巻かれており、横巻きの場合に比べて電気的特性がよい。これらにより、シールドテープによる絶縁電線(信号線)に対するシールド効果が安定し、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)を小さくすることができる。
(2)前記シールドテープの外側にドレイン線を有し、
前記ドレイン線は、前記シールドテープの前記金属層と電気的に接続するように配置されている。
ドレイン線がシールドテープの外側に設けられているので、シールドテープの内側には、ドレイン線が存在せず、シールドテープをその内側の第一樹脂テープに隙間無く密着させることができる。
(3)前記シールドテープおよび前記ドレイン線の周囲に設けられたジャケット層を有する。
ジャケット層を設けることにより、シールドテープの絶縁が可能になると共に、外部からの汚染を防ぎ、また、耐水性のあるケーブルとすることができる。
(4)前記シールドテープの外側に螺旋状に巻かれた導電テープを有し、
前記ドレイン線は、前記導電テープおよび前記シールドテープと電気的に接続するように前記導電テープの外側に配置され、
前記ジャケット層は、前記導電テープおよび前記ドレイン線の周囲に設けられている。
シールドテープの外周に螺旋状(横巻き)に導電テープが巻かれているので、シールドテープに皺がよりにくく、シールドテープによる絶縁電線(信号線)に対するシールド効果のばらつきが出にくい。このため、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)を小さくしつつ、そのばらつきを少なくすることができる。
(5)前記ジャケット層は、前記シールドテープおよび前記ドレイン線の周囲に第二樹脂テープが巻き付けられて形成された層である。
第二樹脂テープが巻かれることで、シールドテープとドレイン線とが電気的に確実に接続される。
(6)前記第二樹脂テープが巻き付けられた巻き方向は、前記第一樹脂テープの巻き方向と逆方向である。
ジャケット層を形成する第二樹脂テープは、第一樹脂テープと逆方向に巻き付けられているので、絶縁電線に対して捻り癖を付きにくくすることができる。
(本発明の実施形態の詳細)
本発明の実施形態に係る二芯平行ケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第一実施形態)
図1,図2に示すように、第一実施形態の二芯平行ケーブル1は、互いに接触して平行に並べられた一対の絶縁電線2と、一対の絶縁電線2の周囲に巻かれている第一樹脂テープ3とを備えている。また、二芯平行ケーブル1は、第一樹脂テープ3の外側に巻かれているシールドテープ4と、シールドテープ4の外側に配置されているドレイン線5と、シールドテープ4およびドレイン線5の周囲に設けられたジャケット層6とを備えている。
絶縁電線2は、中央部に設けられている信号導体21と、信号導体21の周囲を被覆する絶縁体22とで構成されている。信号導体21は、例えば銅やアルミニウムなどの導体、錫や銀などでメッキされた導体等で形成された単線または撚り線である。信号導体21に用いられる上記導体の寸法は、AWG(American Wire Gauge)の規格において、例えばAWG38〜AWG22である。絶縁体22は、例えばポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、フッ素樹脂等で形成されている。絶縁電線2の外径は、例えば0.3mm〜3.0mm程度であり、例えばAWG30の信号導体21を用いた場合は、0.9mm程度である。
第一樹脂テープ3は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂テープで形成されている。第一樹脂テープ3の一方の面には接着剤が塗布されているのが好ましい。接着剤が塗布される面は、一対の絶縁電線2と接触する側の内側面であっても、あるいは、接触しない側の外側面であってもよい。巻き付けられた第一樹脂テープは重ね目が接着剤で固着され、巻き付けられた形状が維持される。第一樹脂テープ3は、一対の絶縁電線2の周囲に螺旋状(横巻き)に巻かれるのが好ましい。螺旋巻きされた第一樹脂テープ3は、巻き付けテープの一部分が重なるように重ね巻きされている。第一樹脂テープ3の厚さは、例えば4μm〜50μm程度である。
シールドテープ4は、例えば銅またはアルミニウムなどの金属層4aをPET等の樹脂テープに接着または蒸着した金属層付樹脂テープで形成されている。シールドテープ4の厚さは、例えば10μm〜50μm程度であり、金属層4aの厚さは、例えば0.1μm〜20μm程度である。なお、シールドテープ4には、例えば両面が金属で構成される金属テープや樹脂テープの両面に金属テープが貼られた金属層付樹脂テープを用いるようにしてもよい。シールドテープ4は、第一樹脂テープ3の外側に縦添えで巻かれている。縦添え巻きされたシールドテープ4は、重ね目になる部分に接着剤が付いているのが好ましい。重なり部分が接着剤で固着され、巻かれた形状が維持される。また、シールドテープ4は、金属層4aが外側に配置されるように巻かれている。
ドレイン線5は、図2に示すように、二芯平行ケーブル1の長さ方向に直交する方向(図2の横方向)の絶縁電線2の各横側面に、シールドテープ4と第二樹脂テープ6aとの間にそれぞれ縦添えされている。
二本のドレイン線5は、例えば絶縁電線2に対して左右対称に配置される。図2の例では、各ドレイン線5の中心点5cと、各信号導体21の中心点21cとが、一直線(直線C)上になるように配置されている。なお、ドレイン線5は、一本のみでもよい。ドレイン線5は、シールドテープ4の外側に配置されている金属層4aと電気的に接触するように設けられている。ドレイン線5の外径は例えば0.08mm〜0.8mm程度である。
ジャケット層6は、PET、PVC等の樹脂テープが巻き付けられて形成された絶縁層である。ジャケット層6は、複数の層で形成されており、本例では第二樹脂テープ6aと6bとの二層で形成されている。樹脂テープ6a,6bの厚さは、例えば4μm〜50μm程度である。なお、ジャケット層6は、一層であってもよい。第二樹脂テープ6a,6bは、シールドテープ4およびドレイン線5の周囲に螺旋状(横巻き)に巻かれるのが好ましい。第二樹脂テープ6aまたは6bが巻き付けられている巻き方向は、本例では第一樹脂テープ3の巻き付け方向と反対方向である。第二樹脂テープ6a、6bの巻き方向が逆向きで、一方の第二樹脂テープが第一樹脂テープと同じ向きに巻かれるのでもよい。ジャケット層6が例えば二層に形成される場合、一方の第二樹脂テープ6a(または6b)の片面に接着剤を塗布することで、層間の接着度を高めることができる。二芯平行ケーブル1の標識のために層間に着色テープを入れてもよい。なお、ジャケット層6は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂を押し出し成形により形成するようにしてもよい。
上記のような構成の二芯平行ケーブル1によれば、互いに接触して平行に並べられた一対の絶縁電線2が第一樹脂テープ3によって巻き付けられているので、二本の絶縁電線2の相互位置を確実に固定することができる。第一樹脂テープ3が絶縁電線2の周囲に螺旋状に巻かれると、縦添え巻きの場合に比べてケーブルを曲げたときにテープが開きにくい。
また、第一樹脂テープ3のいずれか一方の片面には接着剤が塗布されているので、螺旋状に巻かれた第一樹脂テープ3の重なり部分で第一樹脂テープ3同士が接着されて、第一樹脂テープ3による巻きが緩まないように固定される。また、接着剤が第一樹脂テープ3の内側に塗布されている場合、第一樹脂テープ3が巻かれたときに二本の絶縁電線2に接着剤が直接接触するので、さらに強固に固定される。また、接着剤が第一樹脂テープ3の外側に塗布されている場合、第一樹脂テープ3の外側に巻かれるシールドテープ4が接着剤で第一樹脂テープ3に接着されるので、絶縁電線2に対してシールドテープ4が間接的に接着されて、絶縁電線2がシールドテープ4によって固定される。
また、シールドテープ4が第一樹脂テープ3の外側に縦添えで巻かれているので、横巻きの場合に比べて電気的特性を高めることができる(高周波信号を伝送した場合に、特定の波長で信号の減衰量が急に大きくなることがない)。また、シールドテープ4は金属層4aが外側に配置されるように巻かれ、ドレイン線5はシールドテープ4の外側に設けられているので、シールドテープ4の内側にはドレイン線5が存在せず、シールドテープ4の樹脂テープ面をその内側の第一樹脂テープ3に隙間無く密着させることができる。
仮に、ドレイン線5がシールドテープ4の内側に配置されたとすると、シールドテープ4の内側はドレイン線5の箇所で凸状になり、この箇所は(第一樹脂テープ3を介して)絶縁電線2に密着しない。これに対して、本実施形態ではドレイン線5がシールドテープ4の外側に配置されているので、上記凸状箇所が無いので、(第一樹脂テープ3を介して)絶縁電線2への密着度がよい。これにより、シールドテープ4の内の誘電率が安定し、二芯平行ケーブル1の挿入損失を小さくすることができる。また、図2に示すように、二本のドレイン線5が左右対称に配置されていると、各絶縁電線2がそれぞれのドレイン線5からの押圧によって対称に潰れるので、二芯平行ケーブル1が非対称形にならない。これにより、シールドテープ4の内の誘電率の安定性がさらに増す。これらにより、シールドテープ4による絶縁電線(信号線)2に対するシールド効果が安定し、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)を小さくすることができる。
また、ジャケット層6(第二樹脂テープ6a,6b)がシールドテープ4およびドレイン線5の周囲に設けられることにより、シールドテープ4の絶縁が可能になると共に、外部からの汚染を防ぎ、また、耐水性のあるケーブルとすることができる。また、第二樹脂テープ6a,6bが巻かれることで、シールドテープ4の金属層4aとシールドテープ4の外側に配置されたドレイン線5とが二芯平行ケーブル1の全長に亘って電気的に確実に接触される。2本のドレイン線5が配置される場合、絶縁電線2に対して対称位置に配置されるので、絶縁電線2の絶縁体22が同じように潰れて非対称形にならないため、シールド内の誘電率が安定する。第二樹脂テープは螺旋巻き(横巻き)されるのが好ましい。第二樹脂テープ6a,6bの少なくとも一方は、第一樹脂テープ3と逆方向に巻き付けられると、絶縁電線2に対して捻り癖を付きにくくすることができる。
(第二実施形態)
図3および図4に示すように、第二実施形態の二芯平行ケーブル1Aは、シールドテープ4とドレイン線5との間に、導電テープ7を備えている。二芯平行ケーブル1Aにおいて導電テープ7以外の部分は、前述の第一実施形態の二芯平行ケーブル1と同一であるので、同じ符号を付け説明は省略する。
導電テープ7は、シールドテープ4の外周に螺旋状(横巻き)に巻かれている。導電テープ7は、テープ状の樹脂(例えば、PET)7aの両面にテープ状の金属(例えば銅またはアルミニウム)7b,7cが貼られたものである。なお、テープ状の樹脂7aの一方の面は、テープ状の金属7bまたは7cを用いずに、金属を蒸着させたものとしてもよい。
導電テープ7の巻き付け方は、導電テープ7の一部が重なるようにして巻き付けられている。このため、導電テープ7同士が重なる部分は、導電テープ7の内側の面のテープ状の金属7bと外側の面のテープ状の金属7cが接触する。金属7bの厚さは0.01μm〜50μmであり、金属がテープ状の樹脂7aの上に蒸着されたものであるかまたは金属箔がテープ状の樹脂7bに貼られたものである。導電テープ7は、幅が2mm〜10mm、厚さが12μm〜70μmである。そして、巻き付けピッチが1mm〜10mmであり、導電テープ7の幅よりも小さいピッチで上記のように導電テープ7の一部が重なるようにして巻き付けられている。これにより、テープ状の金属7bと7cが電気的に接続される。また、図3の例では、導電テープ7が巻き付けられている巻き方向は、第一樹脂テープ3の巻き付け方向と同じ方向であるが、反対方向でもよい。
また、導電テープ7は、内側の面のテープ状の金属7bの表面に、例えばゼブラ状または水玉状に接着剤が付けられており、接着剤が付けられていない部分がシールドテープ4に接触している。これにより、シールドテープ4の金属層4aとテープ状の金属7bとが電気的に接続される。
また、第二実施形態の二芯平行ケーブル1Aでは、ドレイン線5は、導電テープ7と第二樹脂テープ6aとの間にそれぞれ縦添えされ、導電テープ7の外側の面のテープ状の金属7cと電気的に接触する。なお、第二樹脂テープは2枚ではなく1枚だけ巻いてもよい。前述のように、テープ状の金属7bと7cが電気的に接続されているので、シールドテープ4の金属層4aと導電テープ7の外側の面のテープ状の金属7cとが電気的に接続される。これにより、二芯平行ケーブル1Aにおいて、シールドテープ4とドレイン線5とが電気的に接続される。ドレイン線の位置は図4に示す位置に限らない。例えば、図4の位置から、二つの絶縁電線2の接触箇所を中心として90°回転させた位置に、シールドテープ4に接触するようにシールドテープの上下に各1本のドレイン線を配置してもよい。
第二実施形態の二芯平行ケーブル1Aは、シールドテープ4の外周に螺旋状(横巻き)に導電テープ7が巻かれているので、シールドテープ4に皺がよりにくく、シールドテープ4による絶縁電線(信号線)2に対するシールド効果のばらつきが出にくい。このため、差動モードの入力信号に対するコモンモードの出力量(Scd21)を小さくしつつ、そのばらつきを少なくすることができる。
実施例及び比較例の二芯平行ケーブルにおけるモード変換量(Scd21)の解析結果について説明する。
なお、Scd21は、ポート1からポート2における作動モードからコモンモードへの変換量のことであり、ミックスモードSパラメータの1つである。USBケーブル(例えばUSB3.0)のコンプライアンス・テストでは−20dB/m以下と設定されている。
以下の解析では、長さ3mの二芯平行ケーブルに20GHz以上の高周波を伝送した場合において、Scd21値の最大値が−20dB/m以下のものを良、−25dB/m以下のものを優秀と判定した。また、Scd21値の最大値が−20dB/mより大きいものを不良と判定した。
(実施例1)
実施例1の二芯平行ケーブルの構成は、図2に示した第一実施形態の構成であり、下記のようにして作成した。
AWG30の信号導体21を有する直径0.96mmの絶縁電線2を二本平行に並べたものを使用した。絶縁電線2の周囲に厚さ12μmの第一樹脂テープ3(内側に接着剤が塗布されている)を、図1のように、螺旋状に左巻きにするとともに、銅の金属層4a(厚さ8μm)が設けられた厚さ21μmのシールドテープ4を、金属層4aが外側に配置されるようにして、図1のように、第一樹脂テープ3の外側に縦添え巻きした。絶縁電線2の両横でシールドテープ4の外側に(図2に示すように)ドレイン線5を縦添えで二本配置した。シールドテープ4およびドレイン線5の周囲に二層の第二樹脂テープ6a(厚さ12μm),6b(厚さ12μm)を、図1のように、螺旋状に二層共、右巻きにして、ジャケット層6とした。
上記構成の実施例1の二芯平行ケーブルの長さ3mとして、20GHz以上の高周波を伝送し、Scd21を測定した。
その結果、Scd21値の最大値が−25dB/3m以下(測定長あたりの値)であり、実施例1の二芯平行ケーブルの品質は優秀と判定された。
(実施例2)
実施例2の二芯平行ケーブルの構成は、図2に示した第一実施形態の構成であり、下記のようにして作成した。
絶縁電線2は、実施例1と同様の構成とした。絶縁電線2の周囲に第一樹脂テープ3(実施例1と同様のもの)を螺旋状に、図1とは反対方向の右巻きにするとともに、外側に接着剤がくるように巻いた。シールドテープ4、およびドレイン線5は、実施例1と同様の構成とした。シールドテープ4およびドレイン線5の周囲に二層の第二樹脂テープ6a,6b(ジャケット層)を、螺旋状に二層共、図1とは反対方向の左巻きにした。なお、各部の厚さ、直径は、実施例1と同じである。
上記構成の実施例2の二芯平行ケーブルの長さ3mとして、20GHz以上の高周波を伝送し、Scd21を測定した。
解析の結果、Scd21値の最大値が−25dB/3m以下であり、実施例2の二芯平行ケーブルの品質は優秀と判定された。
(実施例3)
実施例3の二芯平行ケーブルの構成は、ジャケット層6以外は図2に示した第一実施形態の構成であり、下記のようにして作成した。
ジャケット層6は、熱可塑性のポリ塩化ビニルを押し出し成形により形成した(ジャケット層6の厚さは24μm)。その他の構成は、実施例1と同様にして作成した。なお、上記各部の厚さ、直径は、ジャケット層6の厚さ以外は、実施例1と同じである。
上記構成の実施例3の二芯平行ケーブルの長さ3mとして、20GHz以上の高周波を伝送し、Scd21に対する解析を行った。
解析の結果、Scd21値の最大値が−20dB/3m以下であり、実施例3の二芯平行ケーブルの品質は良と判定された。
(実施例4)
実施例4の二芯平行ケーブルの構成は、図4に示した第二実施形態の構成であり、下記のようにして作成した。
導電テープ7以外は、実施例1と同様の構成とした。導電テープ7は、幅10mm、厚さ12μmのテープ状の樹脂(PET)7aの両面に厚さ10μmのテープ状の金属(銅)7b,7cが貼られたものを用いた。この導電テープ7を巻き付けピッチ5mmでシールドテープ4の外周に、螺旋状に左巻き(第一樹脂テープ3の巻き付け方向と同じ方向)で巻き付けた。
上記構成の実施例4の二芯平行ケーブルを10本用意し、それぞれ長さ3mとして、1〜20GHzの高周波を伝送し、Scd21を測定した。
そして、Scd21の最大値が−30dB/3m以下の場合を合格とする合否判定を行ったところ、実施例4は10本全部が合格であった。なお、比較のため、実施例1に対しても上記の合否判定を行ったところ、10本中7本が合格であった。
(比較例1)
絶縁電線2の周囲に第一樹脂テープ3を設けない(巻かない)構成とした。その他の構成は、実施例1と同様に作成した。
上記構成の比較例1の二芯平行ケーブルの長さ3mとして、20GHz以上の高周波を伝送し、上記のようにScd21に対する解析を行った。
解析の結果、Scd21値の最大値が−20dB/3mより大きく、比較例1の二芯平行ケーブルの品質は不良と判定された。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1 二芯平行ケーブル
2 絶縁電線
3 第一樹脂テープ
4 シールドテープ
4a 金属層
5 ドレイン線
5c 中心点
6 ジャケット層
6a,6b 第二樹脂テープ
7 導電テープ
7a テープ状の樹脂
7b,7c テープ状の金属
21 信号導体
21c 中心点
22 絶縁体
C 直線

Claims (3)

  1. 互いに接触して平行に並べられた一対の絶縁電線と、
    前記一対の絶縁電線の周囲に巻かれている第一樹脂テープと、
    前記第一樹脂テープの外側に縦添えで巻かれており、金属層を含むシールドテープと、
    備え
    前記シールドテープの外側に、螺旋状に巻かれた導電テープと、ドレイン線と、を有し、
    前記ドレイン線は、前記導電テープおよび前記シールドテープの前記金属層と電気的に接続するように前記導電テープの外側に配置され、
    前記導電テープおよび前記ドレイン線の周囲に設けられたジャケット層を有する、
    二芯平行ケーブル。
  2. 前記ジャケット層は、前記シールドテープおよび前記ドレイン線の周囲に第二樹脂テープが巻き付けられて形成された層である、請求項1に記載の二芯平行ケーブル。
  3. 前記第二樹脂テープが巻き付けられた巻き方向は、前記第一樹脂テープの巻き方向と逆方向である、請求項2に記載の二芯平行ケーブル。
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