JP6832384B2 - 車両用ホイール - Google Patents

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Description

本開示は、ホイール本体とホイール本体に着脱可能に取り付けられる環状の加飾部材とを備えた車両用ホイールに関する。
車両用ホイールはリム及びディスクを備えるホイール本体を備えている。脱落の虞なく且つ意匠性を損なうことなく空力性能の向上を図った車両用ホイールとして、ホイール本体と、車両走行時のホイール表面側に流れる空気流を整流するための整流板とを備えたものが公知である(特許文献1)。この車両用ホイールでは、整流板がディスクのデザイン面側(ホイール外面側)のディスク外径領域を覆うリング板状に形成され、整流板の外周縁部がリムの車両外側部位のアウタ側リムフランジに周方向に摩擦攪拌接合される。また、特許文献1の第3実施形態では、ディスクのスポーク部を含むデザイン面に、整流板の径方向幅と合致する幅と整流板の板厚と合致する深さとを有する環状の嵌合溝部が周方向の全周域にわたって形成される。整流板は、この嵌合溝部に嵌め合わされ、摩擦攪拌接合によって外周縁にてアウタ側リムフランジに接合されると共に、内周縁にてスポーク部にも接合される。
また、自動車用ホイールとして、加飾リングがホイール本体の正面(外面)側からホイール本体の外周部に着脱自在に設けられるものが公知である(特許文献2)。この車両用ホイールでは、ホイール本体の外面側のリムフランジに径方向内向きに張り出す内向張出フランジ部が設けられる。装飾リングは多数の差込脚を一体に備え、差込脚の先端部が径方向外向きに隆起する楔爪を備える。装飾リングは、径方向内側に設けられた金属線のバックアップリングを弾力的に受け止めると共に、楔爪を内向張出フランジ部に係止することによってホイール本体に取り付けられる。
特開2018−20591号公報 特開2015−89793号公報
しかしながら、特許文献1記載の車両用ホイールでは、整流板が摩擦接合によってホイール本体に接合されるため、整流板の取付作業が煩雑であるうえ、一旦整流板を取り付けると整流板を取り外すことができない。また、第3実施形態のように整流板の幅及び板厚と合致する嵌合溝部が設けられると、スポークの嵌合溝部が設けられた部分の剛性が低下する。言い換えれば、スポークの嵌合溝部が設けられる部の剛性を確保したうえで、スポークの他の部分の断面を大きくする必要があり、材料の増大、重量の増大を招く。
一方、特許文献2記載の車両用ホイールでは、ホイール本体の外面側のリムフランジに内向張出フランジ部を形成するために、外面側のビードシートの内周面にアンダーカット形状の周溝を造形する必要があり、ホイール本体の製造が複雑になる。
本発明は、このような背景に鑑み、製造や取付を煩雑化することなく、また脱落の虞なく確実に、加飾部材をなすアウタ部材を着脱可能にホイール本体に取り付けることができ、スポークの剛性低下を抑制できる車両用ホイールを提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、ハブ取付部(6)、前記ハブ取付部から放射状に延出する複数のスポーク(7)及び前記スポークの径方向の外端に結合された円筒状のリム(5)を備えるホイール本体(2)を含む車両用ホイール(1)であって、前記リムの内周に沿って、前記ホイール本体の外面側に配置される環状のアウタ部材(11)と、前記リムの内周に沿って、前記ホイール本体の内面側に配置される環状のインナ部材(12)とを有し、前記リム及び又は前記スポークの前記外端の外面側部分の全周にわたって環状凹部(10)が形成され、前記アウタ部材が前記環状凹部に嵌入する環状突部(13a)を備え、前記アウタ部材及び前記インナ部材が、両部材を互いに着脱可能に結合する結合手段(18)を有する。
この構成によれば、アウタ部材がインナ部材と結合することによってインナ部材と協働して複数のスポークを挟んだ状態で着脱可能にホイール本体に取り付けられ。そのため、アウタ部材を脱落の虞なく確実にホイール本体に取り付けることができる。また、アウタ部材がインナ部材に結合することによってホイール本体に取り付けられるため、ホイール本体をアンダーカット形状のような特殊な形状にする必要がない。従って、ホイール本体の製造が煩雑になることがない。また、結合手段によってインナ部材に結合する容易な作業によってアウタ部材をホイール本体に取り付けることができるうえ、アウタ部材が環状突部を備えた環状の一体物であるため、アウタ部材の取付が煩雑になることもない。更に、環状突部が嵌入する環状凹部が、剛性、強度に対する影響が小さいリム及び又はスポークの外端の外面側部分に形成されるため、スポークの剛性低下が抑制される。
上記構成において、前記アウタ部材(11)が、前記スポーク(7)間に位置する複数の板部(14)と、前記板部を連結するリング部(13)とを有し、前記環状突部(13a)が前記リング部に設けられているとよい。
この構成によれば、複数の板部によってホイール本体を加飾することができる。従って、車両用ホイールの外観、意匠性を向上させることができる。
上記構成において、前記リング部(13)が、前記環状凹部(10)内に実質的に全体的に没入しているとよい。
この構成によれば、ホイール本体の外面に沿って流れる風がリング部によって乱されることがない。従って、車両用ホイールの空力性能を向上させることができる。
上記構成において、前記板部(14)が、隣接する前記スポーク(7)の外面側輪郭により画定される仮想面(15)上又はその内側に位置するとよい。
この構成によれば、車両用ホイールの取り扱いが煩雑になることがない。
上記構成において、前記アウタ部材(11)が、複数の前記板部(14)の径方向の内端を連結する中心板部(71)を更に備えるとよい。
この構成によれば、アウタ部材の面積が大きくなるため、車両用ホイールの外観、意匠にバリエーションを持たせることができる。また、複数の板部が中心板部によって連結されるため、複数の板部の剛性が向上する。
上記構成において、前記ハブ取付部(6)の軸線上に形成されたハブ孔(8)に挿入されるセンターキャップ(75)を更に備え、前記中心板部(71)が環状をなし、前記センターキャップによって前記ハブ取付部に保持されるとよい。
この構成によれば、中心板部がセンターキャップによってハブ取付部に保持されることにより、中心板部や複数の板部のがたつきや振動が抑制される。
上記構成において、前記結合手段(18)が、複数の前記板部(14)の内面側に前記板部と一体に設けられた、前記インナ部材(12)に結合するための複数の結合部(19)を含むとよい。
この構成によれば、結合部がリング部に設けられる場合に比べ、結合部の設計自由度を高めることができる。
上記構成において、前記結合手段(18)が、前記インナ部材(12)に形成された複数の貫通孔(33)に挿入される複数のねじ部材(34)と、前記ねじ部材を螺合させるべく、前記インナ部材の内面側に形成された有底の複数のねじ孔(35)とを含むとよい。
この構成によれば、ねじ部材によってアウタ部材を確実にインナ部材に結合させることができる。
上記構成において、前記結合手段(18)が、前記アウタ部材(11)に一体に形成され、前記インナ部材(12)に係合する係合爪(45)を含むとよい。
この構成によれば、別部材を用いることなくアウタ部材をインナ部材に結合させることができる。
上記構成において、前記結合手段(18)が、前記インナ部材(12)に外側に突出するように一体に設けられ、複数の前記係合爪(45)を係止する複数の係止片(43)を含むとよい。
この構成によれば、インナ部材が外側の位置で係合爪を係止することができる。従って、係合爪がインナ部材よりも内側に突出してブレーキ装置に干渉することがない。
このように本発明によれば、脱落の虞なく且つ着脱可能にアウタ部材をホイール本体に取り付けることができ、製造及び取付の煩雑化並びにスポークの剛性低下を抑制できる車両用ホイールを提供することができる。
第1実施形態に係る車両用ホイールの斜視図 図1に示す車両用ホイールの分解斜視図 図1に示す車両用ホイールの正面図 図3中のIV−IV断面図 アウタ部材組付け前の車両用ホイールの斜視図 アウタ部材組付け前の車両用ホイールの正面図 第2実施形態に係る車両用ホイールの分解斜視図 図7に示す車両用ホイールの断面図 第3実施形態に係る車両用ホイールの分解斜視図 図9に示す車両用ホイールの断面図 第4実施形態に係る車両用ホイールの分解斜視図 図11に示す車両用ホイールの断面図 第5実施形態に係る車両用ホイールの分解斜視図 図13に示す車両用ホイールの断面図 第6実施形態に係る車両用ホイールの斜視図 図13に示す車両用ホイールの分解斜視図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、車両用ホイール1の意匠面(即ち、車両の幅方向外側の面)を正面とし、車両用ホイール1の正面側を外側と称し、車両用ホイール1の背面側を内側と称する。
≪第1実施形態≫
まず、図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1及び図2に示されるように、車両用ホイール1はタイヤを保持する円柱状のホイール本体2を備えている。ホイール本体2はアルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属からなる1ピースタイプのホイールであり、鋳造や鍛造、プレス成形等により成形される。
ホイール本体2は、車両のハブ3(図4参照)に取り付けられるディスク4と、ディスク4の外周部に一体に設けられる円筒状のリム5とを備えている。ディスク4は、径方向の中央に配置されるハブ取付部6と、ハブ取付部6の外周部から放射状に延出する複数のスポーク7とを備えている。スポーク7の径方向の外端がリム5の内周部に結合されている。
ハブ取付部6は軸線上にハブ孔8が形成されたリング状をなしており、ハブ取付部6のハブ孔8の周囲には複数のボルト孔9が形成されている。複数のスポーク7は、互いに同じ形状であってもよく、互いに異なる形状であってもよい。また、複数のスポーク7は、直線形状や曲線形状、捻り形状等であってよい。本実施形態では、5本の直線状のスポーク7が周方向に均等間隔に配置されており、ディスク4は回転対称形状をなしている。
リム5のスポーク7との結合部分の外面側には環状凹部10がリム5の全周にわたって形成されている。環状凹部10は、リム5のスポーク7との結合部分においては、スポーク7の径方向の外端にて外面側に開放されたU字状断面の溝をなしている。環状凹部10は、リム5のスポーク7が連結されない部分においては、外面側及び径方向内側に開放されたL字状断面の凹部をなしている。
ホイール本体2の外面側、より詳細には複数のスポーク7の外面側には、意匠部材である環状のアウタ部材11がホイール本体2と同軸に配置される。一方、ホイール本体2の内面側、より詳細には複数のスポーク7の内面側には、環状のインナ部材12がホイール本体2と同軸に配置される。インナ部材12及びアウタ部材11は樹脂材からなる射出成形品であり、アウタ部材11はインナ部材12に結合されることによってホイール本体2に取り付けられる。他の実施形態ではインナ部材12やアウタ部材11が金属からなっていてもよい。アウタ部材11には、意匠性を向上させるべく塗装やメッキ処理等が施されているとよい。
図3及び図4に併せて示されるように、アウタ部材11は、スポーク7の外面側に配置されることにより加飾部材をなす。アウタ部材11は、環状のリング部13と、リング部13から径方向内方に向けて突出する複数の板部14とを備えている。リング部13は、内側に向かって突出する環状突部13aを内面側に備えている。環状突部13aはリング部13の全周にわたって形成され、環状凹部10に嵌入される。本実施形態では、リング部13の全体が環状凹部10に没入している。すなわち、リング部13の全体が環状突部13aをなしている。
各板部14は、スポーク7の長さ寸法(即ち、スポーク7間の空間の径方法寸法)よりも小さな径方向寸法を有しており、周方向において互いに隣接する1対のスポーク7の間にて複数のスポーク7の外周部のみに配置されている。本実施形態では、スポーク7の数と同じ5つの板部14がアウタ部材11に形成されている。各板部14は、複数のスポーク7の外面側輪郭によって画定される仮想面15(仮想ディスク面)に沿って設けられた整流板部16と、整流板部16の周縁から内側に突出するフランジ部17とを備えている。本実施形態では、スポーク7が直線状をしていることから、板部14の整流板部16は平板状をしている。板部14のフランジ部17は、リング部13と協働して整流板部16を囲繞するように設けられており、整流板部16を補強する。リング部13の外面及び各整流板部16の外面は仮想面15上に位置しており、リング部13及び各板部14は仮想面15の内側に位置している。
アウタ部材11及びインナ部材12は、両部材を互いに着脱可能に結合する結合手段18によって互いに結合されることによりホイール本体2に取り付けられる。アウタ部材11の複数の板部14の内面側には、インナ部材12に結合するための複数の結合部19が一体に設けられている。本実施形態では、5つの結合部19が各板部14に1つずつ設けられている。
図4に示されるように、リム5のウェル部21の外面側には、ウェル部21よりも大径のアウタビードシート部22が設けられ、アウタビードシート部22の外面側にはアウタリムフランジ23が設けられている。リム5の内面側の端部にはインナリムフランジ24が設けられている。ハブ3の外側且つリム5の内側にはブレーキ装置25が配置される。
各スポーク7は、径方向の内端にてハブ取付部6の外周部に結合し、径方向の外端にてリム5のアウタビードシート部22に結合している。環状凹部10がリム5のスポーク7との結合部分に設けられることから、環状凹部10に没入するアウタ部材11のリング部13はインナ部材12の外径よりも大きな内径を有している。インナ部材12の外面側にはアウタ部材11の複数の板部14(より詳細には、結合部19)が対向配置される。
インナ部材12は、環状の本体部であるインナ本体部31と、複数の結合部19に対応する位置にてインナ本体部31から外面側へ突出するようにインナ本体部31に一体に設けられた複数の(5つの)対応結合部32とを備えている。インナ本体部31は、内面側に開放されたチャンネル断面形状をしており、複数のスポーク7の内面に当接するように配置される。インナ本体部31はリム5のウェル部21(最小半径部)の内径と同等の外径を有しているとよい。この場合、インナ本体部31はリム5の内面に当接することによって径方向について位置決めされる。このようにインナ本体部31がブレーキ装置25に対する干渉しにくい外周部に配置されることにより、インナ本体部31の断面形状の自由度が高くなり、インナ本体部31を所望の強度の断面形状にすることが可能になる。
各対応結合部32は、インナ本体部31を貫通し、且つインナ本体部31から外面側に延びる貫通孔33を画定している。貫通孔33には内面側からねじ部材34(ビスやボルト等)の軸部が挿入される。アウタ部材11の結合部19は、対応結合部32の貫通孔33に挿入されたねじ部材34を螺合させるべく、内面側に開放された有底のねじ孔35を画定している。ねじ部材34の軸部は対応結合部32を貫通して対応する結合部19のねじ孔35に螺合する。これにより、アウタ部材11がインナ部材12に結合され、アウタ部材11がインナ部材12と協働して複数のスポーク7を挟んだ状態でホイール本体2に着脱可能に取り付けられる。
アウタ部材11がホイール本体2に取り付けられた状態において、リング部13の外面及び板部14の外面は仮想面15上に位置しており、板部14が仮想面15に対して外側に突出していない。従って、アウタ部材11が取り付けられた状態であっても、アウタ部材11がタイヤ交換のための装置やアライメント調整のための冶具に干渉することがなく、車両用ホイール1の取り扱いが煩雑になることはない。なお、リング部13や板部14の外面は仮想面15に対して内側に位置していても同様の効果が奏される。
アウタ部材11をホイール本体2に取り付ける手順は以下の通りである。図5及び図6に示されるように、まず複数のスポーク7の内面側にインナ部材12が配置される。インナ部材12は、対応結合部32が周方向において互いに隣接する1対のスポーク7の中央に位置するように配置されるとよい。或いは、インナ本体部31にスポーク7に対応する位置決め用の凹部が形成されていてもよい。続いて、図1及び図3に示されるように、スポーク7の外面側にアウタ部材11が配置される。アウタ部材11は、リング部13の環状突部13aが環状凹部10に嵌入するように配置されることにより、径方向についてホイール本体2に対して容易に位置決めされる。またアウタ部材11は、複数の板部14がスポーク7間に位置するように配置されることにより、周方向についてホイール本体2に対して容易に位置決めされる。その後、図4に示されるように、複数のねじ部材34がインナ部材12の内面側から貫通孔33に挿入されてアウタ部材11のねじ孔35に螺合される。これにより、インナ部材12とアウタ部材11とが互いに結合され、アウタ部材11がホイール本体2に取り付けられる。
車両用ホイール1は以上のように構成されている。従って、以下のような効果が操作される。
アウタ部材11はインナ部材12と結合することによってホイール本体2に着脱可能に取り付けられる。そのため、アウタ部材11が脱落の虞なく確実にホイール本体2に取り付けられる。また、アウタ部材11がインナ部材12に結合することによってホイール本体2に取り付けられるため、ホイール本体2をアンダーカット形状のような特殊な形状にする必要がない。従って、ホイール本体2の製造が煩雑になることがない。また、結合手段18によってインナ部材12に結合する容易な作業によってアウタ部材11をホイール本体2に取り付けることができるうえ、アウタ部材11がリング部13を備えた環状の一体物であるため、アウタ部材11の取付が煩雑になることもない。更に、環状突部13aが嵌入する環状凹部10が、剛性、強度に対する影響が小さいリム5及びスポーク7の外端の外面側部分に形成されるため、スポーク7の剛性低下が抑制される。
アウタ部材11は、周方向において互いに隣接する1対のスポーク7の間に位置する複数の板部14と、複数の板部14を連結するリング部13とを備えている。そのため、複数の板部14によってホイール本体2を加飾することができ、車両用ホイール1の外観、意匠性の向上が可能である。
リング部13は、環状凹部10内に実質的に全体的に没入しており、仮想面15に対して外側に突出していない。そのため、ホイール本体2の外面に沿って流れる風がリング部13によって乱されることがない。これにより、車両用ホイール1の空力性能が向上する。
結合手段18は、複数の板部14の内面側に板部14と一体に設けられ、インナ部材12に結合するための複数の結合部19を含んでいる。これにより、結合部19がリング部13に設けられる場合に比べ、結合部19の設計自由度が高くなる。
また結合手段18は、インナ部材12に形成された複数の貫通孔33に挿入される複数のねじ部材34と、ねじ部材34を螺合させるべく、インナ部材12の内面側に形成された有底のねじ孔35とを含む。これにより、アウタ部材11がねじ部材34によって確実にインナ部材12に結合される。
≪第2実施形態≫
次に、図7及び図8を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、上記実施同一又は類似する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。以降の実施形態においても同様とする。本実施形態では、結合手段18の構成が上記実施形態と異なっている。以下、具体的に説明する。インナ部材12の各対応結合部32は、インナ本体部31から外方へ突出する係止片43によって構成されている。係止片43は、径方向寸法が周方向寸法よりも小さく、径方向に弾性変形可能な板片であり、内面側に向く係止肩面を先端の径方向内側に備えている。アウタ部材11の結合部19は、対応する板部14の内面から内方へ突出し、インナ部材12の係止片43に係合する係合爪45を先端に備えている。係合爪45は、対応する板部14の内側且つインナ本体部31の外側にて係止片43に係合する。
このように本実施形態では、結合手段18が、アウタ部材11に一体に形成され、インナ部材12に係合する係合爪45を含むため、第1実施形態のねじ部材34のような別部材を用いることなく、アウタ部材11をインナ部材12に結合させることが可能である。また、結合手段18が、外側に突出するようにインナ部材12に一体に設けられ、複数の係合爪45を係止する複数の係止片43を備えるため、インナ本体部31よりも外側の位置で係合爪45がインナ部材12に係止される。従って、係合爪45がインナ本体部31よりも内側に突出して図8に想像線で示されるブレーキ装置25に干渉することがない。
≪第3実施形態≫
次に、図9及び図10を参照して本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、インナ本体部31が上記実施形態のものよりも幅広に形成されている。即ち、インナ本体部31の内径が上記実施形態のものよりも小さい。そして、結合手段18は、アウタ部材11に設けられた第1実施形態同様のねじ孔35と第2実施形態同様の係合爪45とを含んでいる。係合爪45は、板部14のフランジ部17における径方向外側の面(意匠面と相反する側の面)に形成されている。また、結合手段18は、インナ部材12に設けられた第1実施形態同様の貫通孔33と第2実施形態同様の係止片43とを含んでいる。ねじ孔35及びこれに対応する貫通孔33は径方向外側に設けられ、係合爪45及びこれに対応する係止片43は径方向内側に設けられており、第2実施形態のものよりも周方向に長い。
このような構成とされることにより、アウタ部材11の各板部14が径方向外側及び内側の2箇所でインナ部材12に結合するため、板部14の支持剛性が高くなる。特に、ねじ孔35及び貫通孔33が設けられた部分では、図10に示されるようにアウタ部材11とインナ部材12とによって閉断面形状が形成されるため、板部14の支持剛性が高い。また、遊端側である径方向内側に周方向長さが大きい係合爪45及び係止片43が設けられることにより、逆の配置の場合に比べて板部14の支持剛性が高くなる。
≪第4実施形態≫
次に、図11及び図12を参照して本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、インナ本体部31が、スポーク7に対向する部分では幅狭に形成され、スポーク7がない部分(空間を介して板部14に対向する部分)では幅広に形成されている。言い換えれば、インナ本体部31は、環状のインナリング部53と、インナリング部53から径方向内方に向けて突出する複数のインナ板部54とを備える。図12に示されるように、インナ板部54は、車両幅方向(図12の左右方向)においてスポーク7と重なる位置に配置される。
インナ部材12がこのような構成とされることにより、インナ部材12の内側部分をなすインナ板部54がスポーク7よりも内面側に突出して図12に想像線で示されるブレーキ装置25に干渉することがない。
≪第5実施形態≫
次に、図13及び図14を参照して本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、インナ部材12が弾性を有する金属線からなるリングばね61によって構成されている。リングばね61は、リム5のウェル部21の内径よりも小さな外径を有しており、リム5の内面に当接せず、複数のスポーク7の内面に当接するように配置される。アウタ部材11の係合爪45は、上記実施形態のものと同様の形状であってもよく、図14に示されるようにフック形状であってもよい。
車両用ホイール1がこのように構成されることにより、インナ部材12の構成が簡単になり、インナ部材12の製造が容易である。
≪第6実施形態≫
最後に、図15及び図16を参照して本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態では、アウタ部材11の板部14が、径方向の内側部分において、スポーク7間の隙間よりも幅が狭く上記実施形態よりも径方向寸法が長いスポーク形状とされている。また、アウタ部材11が、複数の板部14の径方向内側の端部を連結する中心板部71を備えている。中心板部71は円環状のハブ取付部6に対応する円環状をしており、ハブ取付部6を外面側から覆っている。具体的には、中心板部71の軸線上にはハブ孔8に整合する中心孔72が形成され、中心板部71の中心孔72の周囲にはボルト孔9に整合する複数の外周孔73が形成されている。
車両用ホイール1は、ハブ孔8に挿入、嵌合されるセンターキャップ75を備えている。センターキャップ75は外面に配置される円板部76がハブ孔8に挿入される筒状部77よりも大径に形成されており、アウタ部材11の中心板部71はハブ孔8に装着されるセンターキャップ75によってホイール本体2のハブ取付部6に保持される。
このように、アウタ部材11が複数の板部14の径方向内側の端部を連結する円環状の中心板部71を更に備えることにより、アウタ部材11の面積が大きくなるため、車両用ホイール1の外観、意匠にバリエーションを持たせることができる。また、複数の板部14が中心板部71によって連結されるため、複数の板部14の剛性が向上する。
また、中心板部71がセンターキャップ75によってハブ取付部6に保持されることにより、中心板部71や複数の板部14のがたつきや振動が抑制される。
本発明の車両用ホイール1は、形状や色、模様等が異なる様々な種類のアウタ部材11を用意することにより、1つのホイール本体2の外観、意匠に様々なバリエーションを与えることが可能である。また、ホイール本体2に取り付けるアウタ部材11を変更することにより、1つのホイール本体2の外観、意匠を、好みや用途に合わせて変更することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、ホイール本体2が1ピースタイプのホイールとされているが、2ピースタイプや3ピースタイプのホイールであってもよい。また、上記実施形態では、リング部13の全体が環状突部13aをなしているが、リング部13が環状凹部10から外面側に突出する部分(仮想面15から外方に突出する部分)を含んでいてもよい。また、上記実施形態では、結合部19がアウタ部材11の板部14に設けられているが、アウタ部材11のリング部13に結合部19が設けられてもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材なども、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更することができる。また、上記実施形態は適宜組み合わせることができる。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 車両用ホイール
2 ホイール本体
3 リム
4 ディスク
6 ハブ取付部
7 スポーク
8 ハブ孔
10 環状凹部
11 アウタ部材
12 インナ部材
13 リング部
14 板部
15 仮想面
16 整流板部
18 結合手段
19 結合部
31 本体部
33 貫通孔
34 ねじ部材
35 ねじ孔
43 係止片
45 係合爪
61 リングばね(インナ部材)
71 中心板部
75 センターキャップ

Claims (10)

  1. ハブ取付部、前記ハブ取付部から放射状に延出する複数のスポーク及び前記スポークの径方向の外端に結合された円筒状のリムを備えるホイール本体を含む車両用ホイールであって、
    前記リムの内周に沿って、前記ホイール本体の外面側に配置される環状のアウタ部材と、
    前記リムの内周に沿って、前記ホイール本体の内面側に配置される環状のインナ部材とを有し、
    前記リム及び又は前記スポークの前記外端の外面側部分の全周にわたって環状凹部が形成され、
    前記アウタ部材が前記環状凹部に嵌入する環状突部を備え、
    前記インナ部材が前記リムの内径と同等の外径を有し、
    前記アウタ部材及び前記インナ部材が、両部材を互いに着脱可能に結合する結合手段を有し、前記結合手段が周方向において互いに隣接する前記スポークの間に配置されることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記アウタ部材が、前記スポーク間に位置する複数の板部と、前記板部を連結するリング部とを有し、前記環状突部が前記リング部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. 前記リング部が、前記環状凹部内に実質的に全体的に没入していることを特徴とする請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 前記板部が、隣接する前記スポークの外面側輪郭により画定される仮想面上又はその内側に位置することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用ホイール。
  5. 前記アウタ部材が、複数の前記板部の径方向の内端を連結する中心板部を更に備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用ホイール。
  6. 前記ハブ取付部の軸線上に形成されたハブ孔に挿入されるセンターキャップを更に備え、前記中心板部が環状をなし、前記センターキャップによって前記ハブ取付部に保持されることを特徴とする請求項5に記載の車両用ホイール。
  7. 前記結合手段が、複数の前記板部の内面側に前記板部と一体に設けられた、前記インナ部材に結合するための複数の結合部を含むことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の車両用ホイール。
  8. 前記結合手段が、前記インナ部材に形成された複数の貫通孔に挿入される複数のねじ部材と、前記ねじ部材を螺合させるべく、前記インナ部材の内面側に形成された有底の複数のねじ孔とを含むことを特徴とする請求項7に記載の車両用ホイール。
  9. 前記結合手段が、前記インナ部材に係合する係合爪を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の車両用ホイール。
  10. 前記結合手段が、前記インナ部材に外側に突出するように一体に設けられ、複数の前記係合爪を係止する複数の係止片を含むことを特徴とする請求項9に記載の車両用ホイール。
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