JP6830283B1 - ハンズフリー装置、データ転送方法、およびプログラム - Google Patents

ハンズフリー装置、データ転送方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハンズフリー装置と携帯電話機がHFPおよびPBAPに準じて通信接続を行う場合に、ユーザによる音声メッセージの再生または留守番電話の内容確認を可能にする。【解決手段】ハンズフリー装置は、ハンズフリー通話接続部と、第1のデータ転送制御部と、第2のデータ転送制御部と、を備える。ハンズフリー通話接続部は、HFPに準じて、携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続する。第1のデータ転送制御部は、携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを、PBAPに準じた通信プロトコルによって携帯電話機から受信する。第2のデータ転送制御部は、携帯電話機が音声メッセージまたは留守番電話を受け付けた場合、音声メッセージに関する情報または留守番電話に関する情報のうち少なくともいずれか1つを、携帯電話機から受信する。【選択図】図3

Description

本開示は、ハンズフリー装置、データ転送方法、およびプログラムに関する。
従来、携帯電話機との間で通信回線を確立することにより、ユーザが携帯電話機を直接操作しなくとも、電話の着信および発信をすることを可能にするハンズフリー装置が知られている。このようなハンズリー装置は、例えば車両に搭載され、ユーザが運転中に電話で会話をする場合に使用される。
また、携帯電話機からハンズフリー装置に電話帳データや発着信履歴データを転送する技術が知られている。
特開2002−193046号公報
しかしながら、従来技術においては、携帯電話機が受け付けた音声メッセージや、留守番電話サービスへの留守番電話の登録を受けた場合に、ユーザが、ハンズフリー装置から、音声メッセージの再生または留守番電話の内容確認を行うことができない場合があった。
本開示は、ハンズフリー装置と携帯電話機がHFPおよびPBAPに準じて通信接続を行う場合に、ユーザが、音声メッセージの再生または留守番電話の内容確認ができるハンズフリー装置、データ転送方法、およびプログラムを提供する。
本開示に係るハンズフリー装置は、ハンズフリー通話接続部と、第1のデータ転送制御部と、第2のデータ転送制御部と、を備える。ハンズフリー通話接続部は、HFP(Hands−Free Profile)に準じて、携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続する。第1のデータ転送制御部は、携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを、PBAP(Phone Book Access Profile)に準じた通信プロトコルによって携帯電話機から受信する。第2のデータ転送制御部は、携帯電話機が音声メッセージまたは留守番電話を受け付けた場合、音声メッセージに関する情報または留守番電話に関する情報のうち少なくともいずれか1つを、携帯電話機から受信する。また、第2のデータ転送制御部は、不在着信履歴データに基づいて、不在着信の有無を判定し、携帯電話機が不在着信を有している場合、携帯電話機から音声メッセージまたは留守番電話に関する情報を受信する。
本開示に係るハンズフリー装置によれば、携帯電話機とHFPおよびABAPに準じて通信接続を行う場合に、ユーザによる音声メッセージの再生または留守番電話の内容確認を可能にする。
図1は、第1の実施形態に係るハンズフリー装置の使用形態の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るハンズフリー装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係るハンズフリー装置が備える機能の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るハンズフリー装置の表示画面の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る伝言メモの一覧表示の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る伝言メモを通知する表示画面の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る留守番電話を通知する表示画面の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る伝言メモの通知および再生に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、第1の実施形態に係る留守番電話の通知および再生に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態に係る発信履歴データと電話帳データの対応関係の一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る着信履歴データと電話帳データの対応関係の一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る不在着信履歴データと電話帳データの対応関係の一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび全履歴データの一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態のハンズフリー装置で実行される発信履歴データおよび着信履歴データおよび電話帳データを使用して電話を発信する処理の流れの一例を示す図である。 図16は、第1の実施形態のハンズフリー装置で実行される発信履歴データおよび着信履歴データおよび電話帳データを使用して電話を発信する処理の流れの一例を示す図である。 図17は、第1の実施形態に係る発信履歴データの一例を示す図である。 図18は、第1の実施形態に係る着信履歴データの一例を示す図である。 図19は、第1の実施形態に係る発信履歴からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の一例を示す図である。 図20は、第1の実施形態に係る着信履歴からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の一例を示す図である。 図21は、第1の実施形態に係る電話帳からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の一例を示す図である。 図22は、第1の実施形態に係る電話帳データの一例を示す図である。 図23は、第1の実施形態に係るHFP処理の流れの詳細を示すフローチャートである。 図24は、第1の実施形態に係る着信履歴からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の他の一例を示す図である。 図25は、第2の実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。 図26は、第3の実施形態に係るPBAP接続中に携帯電話機が電話を着信した場合における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図27は、第3の実施形態に係るHFP接続状態かつPBAP接続状態でデータを転送中に、着信が発生した場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図28は、第3の実施形態に係る、携帯電話機の操作部での操作で発信処理が行われた場合における、データ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図29は、第3の実施形態に係るハンズフリー装置の操作部で発信処理が開始された場合におけるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図30は、第3の実施形態に係る通話状態から待受状態に移行した場合に、データ転送を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図31は、第3の実施形態に係る着信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図32は、第3の実施形態に係る他のデータ転送の開始タイミングの一例を示すフローチャートである。 図33は、第3の実施形態に係る他のデータ転送の開始タイミングの一例を示すフローチャートである。 図34は、変形例1に係る留守番電話を通知する表示画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係るハンズフリー装置、データ転送方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るハンズフリー装置1の使用形態の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のハンズフリー装置1は、車両3に搭載可能である。ハンズフリー装置1は、携帯電話機2との間で通信接続する。また、携帯電話機2は、携帯電話網を介して基地局40と無線通信する。携帯電話機2は、例えばスマートフォンであり、近距離無線通信手段であるBluetooth(登録商標)方式による通信機能を有する。なお、携帯電話機2は、Bluetooth方式による通信機能を有するものであれば、スマートフォン以外の種類の携帯電話機でも良い。
ハンズフリー装置1は、携帯電話機2を介して携帯電話網に接続する。これにより、例えば、車両3の運転者は、携帯電話機2を操作しなくとも、ハンズフリー装置1を操作することによって、電話の発着信をすることができる。ハンズフリー装置1は、例えば、車両3に搭載された車載ナビゲーション装置の一機能として実現されても良い。
図2は、本実施形態に係るハンズフリー装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態のハンズフリー装置1は、例えば、ハンズフリー機能付き車載ナビゲーション装置である。ハンズフリー装置1は、制御部12、Bluetooth通信部13、操作部14、表示部15、作業メモリ16、記憶メモリ17、マイクロホン18およびスピーカ19を備えて構成されている。
制御部12は、ハンズフリー装置1の通信動作やデータ管理動作などの動作全般を制御する。制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部12は、制御手段、判定手段、表示制御手段、転送プロトコル制御手段、転送プロトコル切断手段、ハンズフリープロトコル制御手段、初期ハンズフリープロトコル通信手段、通信維持手段、電話帳転送設定手段、データ転送指定手段、及び手動転送プロトコル指示手段の一例である。
Bluetooth通信部13は、近距離無線通信手段であるBluetooth方式に対応しており、Bluetooth無線通信圏内に存在している携帯電話機2との間で無線通信回線を確立して、Bluetoothの通信規格に準拠した通信を行う。なお、この場合、携帯電話機2が、Bluetooth通信機能を有し、かつハンズフリー装置1のBluetooth無線通信圏内に存在していることを前提とする。
本例でのBluetooth通信部13は、ハンズフリー通話を行うための周知のHFP(Hands Free Profile)および、電話帳データの転送、発着信履歴データの転送を行うためのPBAP(Phone Book Access Profile)に対応している。これらプロファイルは、機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。Bluetooth通信部13は、発信履歴データ受信手段、着信履歴データ受信手段、データ受信手段、近距離無線通信手段、無線通信手段、ハンズフリー通話プロトコル接続手段、及びデータ転送プロトコル接続手段の一例である。
携帯電話機2は、周知のように単独(ハンズフリー機器たるハンズフリー装置1との間でHFPを接続していない状態)では、携帯電話網の基地局40と携帯電話回線を確立して電話の発信処理および着信処理を単独で行うことが可能に構成されている。この場合、携帯電話機2は、発信処理としては例えばユーザがダイアルキー(「0」〜「9」の数字キー)(図示せず)を操作して発信先の電話番号を入力し、続いて発信キー(図示せず)を操作すると、当該電話番号を発信先として発信することでき、発信先の携帯電話機との間で通話を行うことが可能となる。
また、携帯電話機2は、着信処理としては発信元の携帯電話機が当該携帯電話機2を発信先として発信したことに応じて基地局40から着信信号を受信すると、基地局40から発信元の携帯電話機の電話番号を着信電話番号として受信し、ユーザが受話キー(図示せず)を操作すると、発信元の携帯電話機に応答することができ、発信元の携帯電話機との間で通話を行うことが可能となる。
また、携帯電話機2は、日時(日付時刻)を計時する時計部(図示せず)を有しており、上記した発信処理でダイアルキーから入力した発信電話番号と時計部が計時している日時に基づく発信日時との対応を1件分のデータとして複数件分の発信履歴データを記憶保持している。また、携帯電話機2は、上記した着信処理で基地局40から受信した着信電話番号と時計部が計時している日時に基づく着信日時との対応を1件分のデータとして複数件分の着信履歴データを記憶保持している。
また、携帯電話機2は、着信に対して応答しなかったときに基地局40から受信した着信電話番号と時計部が計時している日時に基づく着信日時との対応を1件分のデータとして複数件分の不在着信履歴データを記憶保持している。さらに携帯電話機2は、電話番号と登録名との対応を1件分のデータとして複数件分の電話帳データを保持している。電話帳データとは、ユーザが電話番号と登録名とを入力し、これら電話番号と登録名とを対応付けて例えば500件程度、不揮発性メモリ(図示せず)に記憶させておくものである。
携帯電話機2が電話帳データを保有している場合、上記発信履歴データ、着信履歴データには、上記登録名が含まれる。具体的には、基地局40から受信した着信電話番号が電話帳データに登録された電話番号であり、携帯電話機2は、この電話番号に登録名が電話帳データに登録されているかチェックし、存在する場合には、着信履歴データは、電話番号と、着信日時と、登録名とから構成される。不在着信履歴データも、同様な処理で、電話番号と、着信日時と、その登録名とからなる。携帯電話機2は、発信履歴データについても、上記発信処理で発信された電話番号が、電話帳データに登録された電話番号であるかチェックする。電話番号が電話帳データに登録されている場合は、発信日時と、発信電話番号と、その登録名とから構成される。
そして、ユーザは、電話帳データを読出して1つの電話番号を選択して発信することにより、電話番号を構成する数字に対応する全ての数字キーを一々入力しなくとも簡単な操作で間違いなく発信することができる。尚、携帯電話機2は、これら発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データをそれぞれ例えば最新の20件分を記憶可能であり、発信処理や着信処理や不在着信を行う毎に最古のデータを自動的に消去し、発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データを更新する。そして、携帯電話機2は、ハンズフリー通話を行うための周知のHFPおよび、電話帳データの転送、発着信履歴データの転送を行うためのPBAPに対応している。
携帯電話機2が、発着信履歴データの自動転送を規定しているPBAPに対応している場合には、Bluetooth通信部13との間で通信回線を確立した直後にPBAPを接続し、その時点で記憶している電話帳データを自動転送し、さらに、その時点で記憶している発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データを自動転送する。これにより、携帯電話機2は、ハンズフリー装置1がBluetooth通信圏内に存在している場合には、単独で過去に発信処理を行って記憶した最大で20件分の発信履歴データや単独で過去に着信処理を行って記憶した最大で20件分の着信履歴データや単独で過去に不在着信処理を行って記憶した最大で20件分の不在着信履歴データをハンズフリー装置1に自動転送する。
本実施形態においては、発信履歴データ、着信履歴データ、および不在着信履歴データを総称する場合、単に履歴データという。
また、携帯電話機2は、着信に対して応答しなかった場合に、発信者が残した音声メッセージを不揮発性メモリ(図示せず)に記憶する。音声メッセージは、例えば伝言メモとも呼ばれ、携帯電話機2のユーザが再生して内容を聴くことができる。
図2に示す伝言メモデータは、本実施形態における携帯電話機2に保存された音声メッセージの一例である。伝言メモデータは、例えば、携帯電話機2が受けた伝言メモの発信元の電話番号、伝言メモの音声データ、該音声データの時間長、及び該伝言メモが携帯電話機2に登録された時刻を含む。
また、携帯電話機2は、着信に対して応答しなかった場合に、発信者が留守番電話サービスに留守番電話メッセージを残したことを表す通知を取得する。留守番電話サービスは、例えば携帯電話会社によって提供されるサービスである。本実施形態においては、留守番電話サービスによって記憶された音声メッセージを留守番電話メッセージという。留守番電話メッセージは、音声データではあるが、上述の伝言メモとは異なり、携帯電話機2の本体に記憶されるものではなく、携帯電話会社のサーバ等に、発信者の音声メッセージが記憶される。
また、携帯電話機2の本体には、留守番電話の存在を示す情報である留守番電話データが保存される。留守番電話データは、例えば、携帯電話機2が受けた留守番電話の発信元の電話番号、及び各留守番電話に係る留守番電話メッセージが留守番電話サービスに登録された受けた時刻を含む。留守番電話データは、本実施形態における留守番電話に関する情報の一例である。
例えば、基地局40から発せられた電波が携帯電話機2まで届いている場合に、携帯電話機2のユーザが着信に対して応答しなかった場合には、伝言メモとして、音声メッセージが携帯電話機2に記憶される。また、携帯電話機2が電波の届かない場所にある場合、または携帯電話機2の電源が入っていない場合、発信者が留守番電話サービスに留守番電話メッセージを保存可能になる。なお、伝言メモと留守番電話メッセージとの使い分けの基準はこれに限定されるものではない。
ハンズフリー装置1の操作部14は、ユーザが操作するための本実施形態でいう操作手段であって、例えば表示部15に形成されるタッチキーから構成され、ユーザの操作を検出し、その操作内容を表す操作信号を制御部12に出力する。表示部15は、本実施形態でいう表示手段であって、制御部12から表示信号を入力すると、その入力した表示信号に基づいて表示画面を表示し、例えばユーザが電話番号を入力する表示画面として「0」〜「9」に対応したダイアルキーが配列された表示画面を表示する。表示部15は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであるが、これらに限定されるものではない。
作業メモリ16は、本実施形態でいう発信履歴データ記憶手段、着信履歴データ記憶手段およびデータ記憶手段であって、揮発性のメモリから構成される。作業メモリ16は、携帯電話機2からユーザが何ら操作することなく自動転送された発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データを記憶する。この場合、作業メモリ16は、これら発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データをそれぞれ例えば5件分を記憶可能である。作業メモリ16は、例えばRAM(Random Access Memory)等である。
記憶メモリ17は、不揮発性のメモリから構成され、各種データを記憶する。記憶メモリ17は、例えばROM(Read Only Memory)である。また、記憶メモリ17は、HDD(Hard Disk Drive)、またはフラッシュメモリ等の書き込み可能な記憶媒体であっても良い。
この場合、制御部12は、ユーザが発信履歴データの表示要求を操作部14にて行うと、作業メモリ16に記憶されている発信履歴データを表示部15に表示させ、ユーザが着信履歴データの表示要求を操作部14にて行うと、作業メモリ16に記憶されている着信履歴データを表示部15に表示させ、ユーザが電話帳データの表示要求を操作部14にて行うと、作業メモリ16に記憶されている電話帳データを表示部15に表示させる。尚、本実施形態のハンズフリー装置1では、上記したように作業メモリ16に記憶される発信履歴データおよび着信履歴データはそれぞれ5件であり、表示部15に表示される最大表示件数もそれぞれ5件とする。なお、作業メモリ16に記憶されるこれらのデータの件数は一例であり、上述の例に限定されるものではない。
マイクロホン18は、音声を入力する音声入力手段であって、携帯電話機2を用いたハンズフリー通話を行うときに、ユーザが発した音声を入力し、スピーカ19は、音声出力手段であって、携帯電話機2を用いたハンズフリー通話を行うときに、通話相手の受話音声を出力する。すなわち、Bluetooth通信部13と携帯電話機2との間でBluetooth通信回線を確立してHFPでの無線通信を接続すると、制御部12は、マイクロホン18が入力した音声をBluetooth通信部13から携帯電話機2に送信させて携帯電話機2から携帯電話網に送信させると共に、携帯電話機2が携帯電話網から受信した音声を携帯電話機2からBluetooth通信部13に受信させてスピーカ19から出力させる。
尚、上記したハンズフリー装置1は、図示した機能ブロックの他に、自車両の現在位置を検出する現在位置検出部としてのGPS装置、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索部、地図データが記録さている記録媒体から地図データを読取る地図データ読取部、VICS(登録商標)センターから配信されたVICS情報を受信するVICS情報受信部、ユーザが発した音声を音声認識する音声認識部などのナビゲーション動作に必要な機能ブロックをも備えて構成されていても良い。この場合、ハンズフリー装置1は、GPS衛星からGPS装置が受信したGPS無線信号からGPS日時情報を抽出して日時を取得し、その取得した日時を発信日時や着信日時として利用しても良い。
上記したハンズフリー装置1は、ACCスイッチ(車両機器への電源供給をオンオフするスイッチ)のオンオフに連動して起動・停止するように構成されている。ハンズフリー装置1は、例えばユーザが操作したことに応じてACCスイッチがオンからオフに切替わると、電源供給が停止され、この結果、装置電源がオンからオフに移行する。この場合、その直前に記憶メモリ17に記憶されている各種データは消去されないが(記憶保持されるが)、その直前に作業メモリ16に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データは消去されるように構成されている。
次に、本実施形態のハンズフリー装置1の機能の詳細について説明する。図3は、本実施形態に係るハンズフリー装置1が備える機能の一例を示す図である。図3に示すように、本実施形態のハンズフリー装置1は、受付部101、ハンズフリー通話接続部102、第1のデータ転送制御部103、第2のデータ転送制御部104、表示制御部105、再生部106、および削除部107を備える。
受付部101、ハンズフリー通話接続部102、第1のデータ転送制御部103、第2のデータ転送制御部104、表示制御部105、再生部106、および削除部107は、制御部12が記憶メモリ17からプログラムを読み出して実行することにより、実現される。なお、図3に示す機能は一例であり、ハンズフリー装置1の制御部12はさらに他の機能を実現しても良い。
受付部101は、ユーザから各種の操作を受け付ける。例えば、受付部101は、ユーザが操作部14を操作した場合に、操作部14を介して、ユーザの操作を受け付ける。さらに具体的には、受付部101は、表示部15に表示された各種のアイコン画像またはポップアップ表示を押下する操作をした場合に、ユーザによって押下されたアイコン画像またはポップアップ表示に応じた操作を受け付ける。表示部15に表示される各種のアイコン画像またはポップアップ表示については、後述する。
例えば、ユーザが音声メッセージを表すアイコン画像を押下した場合、受付部101は、音声メッセージの再生の操作を受け付ける。受付部101は、該操作を受け付けた場合、再生部106に、該操作を受け付けたことを通知する。
また、例えば、ユーザが留守番電話を表すアイコン画像またはポップアップ表示を押下した場合、受付部101は、留守番電話の再生の操作を受け付ける。受付部101は、該操作を受け付けた場合、ハンズフリー通話接続部102に、該操作を受け付けたことを通知する。
受付部101は、ユーザから、伝言メモの削除の操作を受け付ける。受付部101は、伝言メモの削除の操作を受け付けた場合、削除部107に該操作を受け付けたことを通知する。
ハンズフリー通話接続部102は、HFPに準じて、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する。より詳細には、ハンズフリー通話接続部102は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する。
第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを、PBAPに準じた通信プロトコルによって携帯電話機2から受信する。本実施形態においては、第1のデータ転送制御部103は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データの全てを、携帯電話機2から受信するものとする。
第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを、作業メモリ16に保存する。なお、記憶メモリ17がHDDまたはフラッシュメモリ等の書き込み可能な記憶媒体である場合、第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを記憶メモリ17に保存しても良い。
第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2が伝言メモまたは留守番電話を受け付けた場合、伝言メモに関する情報または留守番電話に関する情報のうち少なくともいずれか1つを、携帯電話機2から受信する。例えば、第2のデータ転送制御部104は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2に保存された伝言メモデータを受信する。また、第2のデータ転送制御部104は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2から留守番電話データを受信する。
第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2から受信した伝言メモデータまたは留守番電話データを作業メモリ16に保存する。なお、記憶メモリ17がHDDまたはフラッシュメモリ等の書き込み可能な記憶媒体である場合、第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2から受信した伝言メモデータまたは留守番電話データを記憶メモリ17に保存しても良い。
表示制御部105は、表示部15に各種の画面を表示させる。例えば、表示制御部105は、第2のデータ転送制御部104が伝言メモまたは留守番電話に関する情報を携帯電話機2から受信した場合、伝言メモまたは留守番電話の通知を表示部15に表示させる。
例えば、表示制御部105は、音声メッセージを通知するアイコンを表示部15に表示する。また、本実施形態においては、表示制御部105は、留守番電話の存在を通知するポップアップ画像を表示部15に表示する。
図4は、本実施形態に係るハンズフリー装置1の表示画面の一例を示す図である。図4に示すように、表示制御部105は、アイコン150a〜150eを表示部15に表示する。以下、アイコン150a〜150eを総称する場合は、単にアイコン150という。
図4に示す例では、ユーザがハンズフリー装置1から電話を発信している状態である。このため、表示制御部105は、電話の発信を示す画像151および発信先の電話番号を表示部15に表示する。なお、表示制御部105は、発信先の電話番号が携帯電話機2から転送された電話帳データに含まれる場合には、電話帳データにおいて該電話番号に対応付けられた登録名を表示部15に表示しても良い。
例えば、図4に示す伝言メモ等の音声メッセージを表すアイコン150eをユーザが押下した場合に、表示制御部105は、携帯電話機2から転送された伝言メモの一覧を表示部15に表示する。
図5は、本実施形態に係る伝言メモの一覧表示の一例を示す図である。表示制御部105は、ハンズフリー装置1に保存された伝言メモの発信元の電話番号と、該伝言メモの録音時間の長さとを対応付けて表示部15に表示する。
図5に示す例では、3件の伝言メモが携帯電話機2からハンズフリー装置1に転送済みであるが、伝言メモの件数はこれに限定されるものではない。一例として、本実施形態のハンズフリー装置1においては、伝言メモは20件まで保存可能であるものとする。携帯電話機2から転送された伝言メモの件数が所定の件数を超えた場合には、登録された時刻が古い伝言メモから、後述の削除部107によって削除される。本実施形態においては所定の件数は20件とするが、これに限定されるものではない。
なお、表示制御部105は、発信先の電話番号が携帯電話機2から転送された電話帳データに含まれる場合には、電話帳データにおいて該電話番号に対応付けられた登録名を表示部15に表示しても良い。
図5に示す伝言メモの一覧に含まれる伝言メモの発信元の電話番号または登録名のいずれかがユーザによって押下された場合、受付部101は、伝言メモの再生の操作を受け付ける。この場合、後述の再生部106は、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモデータから、ユーザによって押下された電話番号または登録名に対応する伝言メモの音声データを特定し、該音声データを再生する。
また、図6は、本実施形態に係る伝言メモを通知する表示画面の一例を示す図である。図6に示すように、表示制御部105は、例えば伝言メモ等の音声メッセージを携帯電話機2から受信した場合、受診した伝言メモの件数を表す画像を表示部15に表示しても良い。
図6に示す件数通知画像152は、携帯電話機2からハンズフリー装置1に転送された伝言メモの件数を表す画像である。図6では、3件の伝言メモが携帯電話機2からハンズフリー装置1に転送されたことを示す。表示制御部105は、ハンズフリー装置1に記憶された伝言メモデータから、伝言メモの件数を取得し、該件数を件数通知画像152として表示する。なお、件数通知画像152は、ハンズフリー装置1に保存された全ての伝言メモの件数を表すものでも良いし、ハンズフリー装置1に保存された伝言メモのうち、ユーザが未再生の伝言メモの件数を表すものでも良い。
表示制御部105は、伝言メモ等の音声メッセージを表すアイコン150eの近傍に件数通知画像152を表示することにより、ユーザに対して、伝言メモの存在を通知する。
なお、伝言メモの通知の手法は図6に示す例に限定されるものではない。例えば、表示制御部105は、ユーザが未再生の伝言メモがハンズフリー装置1に保存されている場合、アイコン150eを点滅させたり、アイコン150eの色を変化させたりしても良い。また、表示制御部105は、ハンズフリー装置1に伝言メモデータが保存されていない場合にはアイコン150eを表示部15に表示させず、ハンズフリー装置1に伝言メモデータが保存されている場合にのみアイコン150eを表示部15に表示させても良い。
また、図7は、本実施形態に係る留守番電話を通知する表示画面の一例を示す図である。図7に示すように、表示制御部105は、第2のデータ転送制御部104が留守番電話データを携帯電話機2から受信した場合、留守番電話の存在を通知するポップアップ画像153を表示部15に表示する。
ポップアップ画像153は、待ち受け画面に重畳して表示される画像である。図7に示す例では、ポップアップ画像153は、留守番電話を表す画像1531と、留守番電話メッセージを登録した発信者の電話番号と、留守番電話メッセージの時間長とを含む。なお、表示制御部105は、発信先の電話番号が携帯電話機2から転送された電話帳データに含まれる場合には、電話帳データにおいて該電話番号に対応付けられた登録名を表示部15に表示しても良い。また、留守番電話データに複数の留守番電話が含まれる場合には、表示制御部105は、個々の留守番電話ごとにポップアップ画像153を表示部15に表示させる。なお、本実施形態において、待ち受け画面は、ハンズフリー装置1がハンズフリー通話が可能な状態において、表示部15に表示される画面である。例えば、待ち受け画面は、図4で説明したように、アイコン150a〜150eが表示された画面である。
ポップアップ画像153をユーザが押下した場合、受付部101は、留守番電話の再生の操作を受け付ける。この場合、ハンズフリー通話接続部102は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2を介して留守番電話サービスに発信する。これにより、留守番電話サービスに登録された留守電話メッセージの音声データがスピーカ19から再生される。
図3に戻り、再生部106は、受付部101が音声メッセージの再生の操作を受け付けた場合に、音声メッセージを再生する。例えば、再生部106は、表示部15に表示された伝言メモの一覧に含まれる伝言メモの発信元の電話番号または登録名のいずれかがユーザによって押下された場合、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモデータから、ユーザによって押下された電話番号または登録名に対応する伝言メモの音声データを特定し、該音声データをスピーカ19から再生する。
削除部107は、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモデータを削除する。例えば、削除部107は、携帯電話機2から転送されて作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモの件数が所定の件数を超えた場合には、登録された時刻が古い伝言メモから削除する。また、削除部107は、受付部101が、ユーザによる伝言メモの削除操作を受け付けた場合に、ユーザによって指定された伝言メモを削除する。なお、ユーザによる伝言メモの削除操作は、伝言メモ1件ごとに削除対象を指定可能であっても良いし、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモの全件を削除するものでも良い。
次に、上記した構成の作用について説明する。尚、本実施形態では、携帯電話機2は、最大記憶可能件数である20件分の発信履歴データ、最大記憶可能件数である20件分の着信履歴データ、最大記憶可能件数である20件分の不在着信履歴データを既に保持(記憶)しており、この状態で、携帯電話機2を携帯するユーザが車両3に近づいて車内に乗り込み、上記ACCスイッチがオンされることで、携帯電話機2がハンズフリー装置1のBluetooth通信圏内に進入したことを前提として説明する。
最初に、ハンズフリー装置1において、制御部12が携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータ、および留守番電話データを受信する手順について説明する。尚、ユーザは、ハンズフリー装置1にて、Bluetooth通信の相手となる携帯電話機2を予め登録している。
例えば、ユーザは、初期通信設定時に、携帯電話機2毎に4桁のパスワードをハンズフリー装置1に入力する。ハンズフリー装置1と携帯電話機2は、互いの接続に使用するリンクキーを生成し、該リンクキーを保持する。そして、ハンズフリー装置1は、初期接続時にリンクキーの認証を行うことで、通信接続すべき携帯電話機2を選択している。つまり、ハンズフリー装置1と、未登録の携帯電話機との間では、HFPでの通信接続およびPBAPでの通信接続が行われることは無い。基本的に、車両3の所有者の携帯電話機2が事前登録され、該携帯電話機2とハンズフリー装置1との間でBluetooth通信が行われることとなる。なお、ハンズフリー装置1の通信対象の携帯電話機2の事前登録について、上述の手法は一例であり、これに限定されるものではない。
本例では、ハンズフリー装置1には、通信接続対象となる複数の携帯電話機2が登録されているものとする。また、複数の携帯電話機2に対して例えばユーザが操作部14を操作して優先順位を予め設定しており、作業メモリ16または記憶メモリ17は当該優先順位を記憶している。例えば、ドライバーによっては、複数の携帯電話機2を所有している場合があるため、ハンズフリー装置1には、このように複数の携帯電話機2の登録を可能とする。
図8は、本実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。より詳細には、このフローチャートの処理は、ハンズフリー装置1が携帯電話機2と接続する際に実行される初期データ転送処理である。
まず、ハンズフリー通話接続部102は、優先順位が上位の携帯電話機2をHFPでの無線通信での通信接続対象として選択する(S1)。ここで、本例では、最初にPBAPでの通信接続を行わずに、先ずはHFPでの初期通信を自動的に試み、接続を開始する。
次に、ハンズフリー通話接続部102は、その選択した携帯電話機2に対してHFPでの初期通信を自動的に接続する処理を実行する(S2)。また、ハンズフリー通話接続部102は、HFPでの無線通信接続に成功したか否かを判定する(S3)。
ハンズフリー通話接続部102は、HFPでの無線通信接続に成功したと判定した場合(S3“YES”)、接続したHFPでの無線通信を自動的に切断する(S4)。
そして、第1のデータ転送制御部103は、HFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機2に対してPBAPでの無線通信を自動的に接続する(S5)。
次に、第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2に対して、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データの転送処理を開始するように、履歴データ転送要求を送信する(S6)。
履歴データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データをハンズフリー装置1に転送する。第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から転送された発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
第1のデータ転送制御部103は、履歴データの転送処理が終了すると、次に、携帯電話機2に対して、電話帳データの転送処理を開始するように、電話帳データ転送要求を送信する(S7)。
電話帳データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、電話帳データをハンズフリー装置1に転送する。第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から転送された電話帳データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
第1のデータ転送制御部103は、電話帳データの転送処理が終了すると、携帯電話機2との間のPBAPによる無線通信を切断する(S8)。
次に、第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2に対して、伝言メモデータの転送処理を開始するように、伝言メモデータ転送要求を送信する(S9)。
伝言メモデータ転送要求を受けた携帯電話機2は、Bluetooth通信によって、伝言メモデータをハンズフリー装置1に転送する。第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2から転送された伝言メモデータを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
次に、第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2に対して、留守番電話データの転送処理を開始するように、留守番電話データ転送要求を送信する(S10)。
留守番電話データ転送要求を受けた携帯電話機2は、Bluetooth通信によって、留守番電話データをハンズフリー装置1に転送する。第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2から転送された留守番電話データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
なお、Bluetooth通信部13は、伝言メモデータの転送および留守番電話データの転送の処理においては、HFPおよびPBAPを使用せずに、携帯電話機2との間で通信するものとする。伝言メモデータの転送および留守番電話データの転送の処理に使用されるプロトコルは、特に限定されるものではない。
次に、ハンズフリー通話接続部102は、再び、携帯電話機2に対してHFPでの無線通信を自動的に接続する(S11)。
そして、ハンズフリー通話接続部102は、携帯電話機2とのHFPによる無線通信が確立すると、ハンズフリー(HF)待受処理に移行する(S12)。ハンズフリー待受処理の実行中は、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2を介した電話の発信または受信が可能な状態となる。ハンズフリー装置1の電源が切断される、または携帯電話機2とのHFPによる無線通信が解除されるまで、ハンズフリー待受処理は継続する。携帯電話機2とのHFPによる無線通信が解除される場合とは、ユーザによってハンズフリー装置1または携帯電話機2に対して接続解除の操作が行われた場合、または、携帯電話機2がハンズフリー装置1のBluetooth通信圏内から退出した場合等である。
このように本実施形態では、HFP→PBAP→HFPの順に無線通信をシリアルに自動的に切り替える。これにより、多数のメーカーのHFPでの無線通信とPBAPでの無線通信とに対応した携帯電話機に対して、通信処理を確実に安定して行うことが可能となる。また、このような手法により、ハンズフリー装置1でのソフトウェア処理の複雑化を低減することができる。
また、ハンズフリー通話接続部102は、HFPでの無線通信接続に成功しなかった(失敗した)旨を判定すると(S3“No”)、優先順位が次位の携帯電話機2が存在するか否かを判定する(S13)。
ハンズフリー通話接続部102は、優先順位が次位の携帯電話機2が存在する旨を判定した場合(S13“Yes”)、優先順位が次位の携帯電話機2を無線通信の接続対象として選択し(S14)、上記したS2に戻り、上記した処理を繰返して行う。
また、ハンズフリー通話接続部102は、優先順位が次位の携帯電話機2が存在しない旨を判定した場合(S13“No”)、このフローチャートの処理を終了する。
図8で説明した処理の流れでは、ハンズフリー装置1のBluetooth通信部13は、HFPでの無線通信、PBAPでの無線通信、およびこれらのプロトコルを使用しない伝言メモデータおよび留守番電話データの転送処理のための無線通信を同時接続せずに、シリアルに接続している。図8に示す例では、以下の3つの理由に基づいて、異なるプロトコルに基づく無線通信を同時に実行せず、シリアルに接続することを選択している。
(1)通信相手である携帯電話機2が、ハンズフリー装置1と同様に、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信には対応しているものの、同時接続には対応していない可能性があること。
(2)通信相手である携帯電話機2が、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信には対応し、かつ同時接続にも対応しているかもしれないが、同時接続を維持するためには、ハンズフリー装置1のBluetooth通信部13のソフトウェア処理が複雑になり、通信接続の安定性に不安があること。
(3)携帯電話機2は、世界で多数のメーカーが製造しており、ハンズフリー装置1としては、HFPでの無線通信およびPBAPでの無線通信に対応した全ての携帯電話機と接続することが求められること。
しかしながら、接続の流れはこれに限定されるものではない。例えば、ハンズフリー装置1および携帯電話機2の仕様、または接続環境等に応じて、接続の流れは変更されても良い。例えば、ハンズフリー装置1のBluetooth通信部13は、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信を同時に接続しても良い。また、Bluetooth通信部13は、伝言メモデータおよび留守番電話データの転送処理のための無線通信を、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信のいずれか1つまたは両方と同時に接続しても良い。
また、ハンズフリー装置1と携帯電話機2との間で上述の図8に示す初期データ転送処理が実行された後に、携帯電話機2に伝言メモや留守番電話が登録された場合、第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2から伝言メモデータおよび留守番電話データを取得する。この際、第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2からハンズフリー装置1に既に転送済みの伝言メモデータおよび留守番電話データは再度転送せず、前回の転送処理以降に新たに追加された伝言メモデータおよび留守番電話データのみを転送するように、携帯電話機2に指示する。なお、転送対象の選定は、携帯電話機2の機能であっても良い。第2のデータ転送制御部104は、伝言メモデータまたは留守番電話データを携帯電話機2から所定のタイミングで取得するものであれば良く、初期データ転送処理の実行時や、伝言メモや留守番電話が登録された時などは、所定のタイミングの一例である。なお、伝言メモデータまたは留守番電話データの転送のタイミングは、これに限定されるものではない。
また、図8では、第2のデータ転送制御部104は、PBAP接続の後に、伝言メモデータおよび留守番電話データの転送処理を実行したが、PBAP接続の前にこれらの処理を実行しても良い。また、図8では、第2のデータ転送制御部104は、伝言メモデータおよび留守番電話データの転送処理を実行したが、いずれか1つの転送処理のみを実行しても良い。
次に、本実施形態における伝言メモの通知および再生に関する処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係る伝言メモの通知および再生に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートの前提として、図8で説明したデータ転送処理が実行済みであり、ハンズフリー装置1がHF待ち受け状態であることを前提とする。
まず、ハンズフリー装置1の表示制御部105は、不在着信の有無を判定する(S21)。表示制御部105は、不在着信が無いと判定した場合(S21“No”)、S21の処理を繰り返す。
また、例えば、表示制御部105は、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された不在着信履歴データに、1件以上の不在着信が登録されている場合、不在着信があると判定する(S21“Yes”)。この場合、表示制御部105は、伝言メモの有無を判定する(S22)。表示制御部105は、伝言メモが無いと判定した場合(S22“No”)、S21の処理に戻る。
また、表示制御部105は、例えば、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモデータに、1件以上の伝言メモが登録されている場合、伝言メモがあると判定する(S22“Yes”)。なお、表示制御部105は、不在着信の有無を判定せずに、伝言メモの有無を判定しても良い。
そして、表示制御部105は、伝言メモがあると判定した場合、表示部15に、伝言メモの通知を表示させる(S23)。例えば、図6で説明したように、表示制御部105は、伝言メモの件数を表す件数通知画像152を表示部15に表示させる。
そして、受付部101は、表示部15に表示された伝言メモのアイコン150eをユーザが押下したか否かを判定する(S24)。受付部101がアイコン150eをユーザが押下したと判定した場合(S24“Yes”)、表示制御部105は、図5で説明したように、携帯電話機2から転送された伝言メモの一覧を表示部15に表示する(S25)。
そして、受付部101は、伝言メモの一覧に含まれる伝言メモの発信元の電話番号または登録名のいずれかがユーザによって押下されたか否かを判定する(S26)。
受付部101は、伝言メモの一覧に含まれる伝言メモの発信元の電話番号または登録名のいずれかがユーザによって押下されたと判定した場合(S26“Yes”)、伝言メモの再生の操作を受け付ける。この場合、再生部106は、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモデータから、ユーザによって押下された電話番号または登録名に対応する伝言メモの音声データを特定し、該音声データを再生する(S27)。
また、受付部101は、伝言メモの一覧に含まれる伝言メモの発信元の電話番号または登録名のいずれかがユーザによって押下されていないと判定した場合(S26“No”)、S26の処理を繰り返す。
また、受付部101がアイコン150eをユーザが押下していないと判定した場合(S24“No”)、S21の処理に戻る。このフローチャートの処理は、携帯電話機2がハンズフリー装置1と通信接続している間、継続して実行される。
次に、本実施形態における留守番電話の通知および再生に関する処理の流れについて説明する。図10は、本実施形態に係る留守番電話の通知および再生に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートの前提として、図8で説明したデータ転送処理が実行済みであり、ハンズフリー装置1がHF待ち受け状態であることを前提とする。
まず、ハンズフリー装置1の表示制御部105は、留守番電話の有無を判定する(S31)。表示制御部105は、留守番電話が無いと判定した場合(S31“No”)、S31の処理を繰り返す。
また、例えば、表示制御部105は、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された留守番電話データに、1件以上の留守番電話が登録されている場合、留守番電話があると判定する(S31“Yes”)。この場合、表示制御部105は、図7に示したように、留守番電話の存在を通知するポップアップ画像153を、表示部15の待ち受け画面に重畳して表示させる(S32)。
そして、受付部101は、ポップアップ画像153をユーザが押下したか否かを判定する(S33)。受付部101がポップアップ画像153がユーザに押下されていないと判定した場合(S33“No”)、S31の処理に戻る。
なお、表示制御部105は、ポップアップ画像153がユーザに押下されずに、表示開始から所定の時間が経過した場合、ポップアップ画像153の表示を終了するものとしても良いし、ユーザによってポップアップ画像153が操作されるまで、表示を継続しても良い。表示が継続された状態のまま、新たな留守番電話が携帯電話機2から転送された場合、表示制御部105は、表示中のポップアップ画像153に加えて、さらに新たな留守番電話のポップアップ画像153を表示部15に表示しても良い。
また、受付部101がポップアップ画像153がユーザに押下されたと判定した場合(S33“Yes”)、ハンズフリー通話接続部102は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2を介して留守番電話サービスに発信する(S34)。これにより、留守番電話サービスに登録された留守電話メッセージの音声データがスピーカ19から再生される(S35)。留守電話の再生の終了後、S31の処理に戻る。このフローチャートの処理は、携帯電話機2がハンズフリー装置1と通信接続している間、継続して実行される。
また、図8等で上記した発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データの転送処理について、さらに具体的に説明する。
図11は、本実施形態に係る発信履歴データと電話帳データの対応関係の一例を示す図である。より詳細には、図11(a)は、携帯電話機2に保存された発信履歴データの一例である。また、図11(b)は、携帯電話機2に保存された電話帳データの一例である。また、図11(c)は、ハンズフリー装置1において保存または表示される発信履歴データの一例である。
また、図12は、本実施形態に係る着信履歴データと電話帳データの対応関係の一例を示す図である。より詳細には、図12(a)は、携帯電話機2に保存された着信履歴データの一例である。また、図12(b)は、携帯電話機2に保存された電話帳データの一例である。また、図12(c)は、ハンズフリー装置1において保存または表示される着信履歴データの一例である。
また、図13は、本実施形態に係る不在着信履歴データと電話帳データの対応関係の一例を示す図である。より詳細には、図13(a)は、携帯電話機2に保存された不在着信履歴データの一例である。また、図13(b)は、携帯電話機2に保存された電話帳データの一例である。また、図13(c)は、ハンズフリー装置1において保存または表示される不在着信履歴データの一例である。
第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から、図11(a)に示す登録名、発信電話番号および発信日時からなる発信履歴データを受信して作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶させる。
また、第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から図12(a)に示す登録名、着信電話番号および着信日時からなる着信履歴データを受信して作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶させる。
また、第1のデータ転送制御部103は、携帯電話機2から図13(a)に示す登録名、不在着信電話番号および不在着信日時からなる不在着信履歴データを受信して作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶させる。
また、携帯電話機2において着信履歴データ、発信履歴データ、および不在着信履歴データに登録名が含まれない場合、第1のデータ転送制御部103は、着信履歴データ、発信履歴データ、および不在着信履歴データに含まれる電話番号と、電話帳データにおいて該電話番号に対応付けられた登録名とを対応付けることにより、着信履歴データ、発信履歴データ、および不在着信履歴データに登録名を追加して、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶させても良い。そして、表示制御部105は、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データの表示要求があると、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを表示部15に表示させる。つまり、表示制御部105は、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶されている電話帳データから登録名を読出すことなく、携帯電話機2から転送された登録名を表示部15に表示させることができる。
なお、着信履歴データ、発信履歴データ、および不在着信履歴データは、登録名を含まない状態で作業メモリ16または記憶メモリ17に保存されても良い。この場合、表示制御部105は、着信履歴データ、発信履歴データ、および不在着信履歴データに含まれる電話番号と、電話帳データにおいて該電話番号に対応付けられた登録名とを対応付けて表示部15に表示する。
図8のS11で説明したHFPの接続処理をハンズフリー通話接続部102が完了すると、ユーザがハンズフリー装置1側の操作部14を操作することにより、電話の発信処理および着信処理を行うことが可能となる。
また、第1のデータ転送制御部103が、図8で説明した携帯電話機2との初期接続処理によって携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを受信した後、ハンズフリー装置1または携帯電話機2において新たな発信処理、新たな着信処理または新たな不在着信処理が実行される場合がある。その後、ユーザが操作部14を操作して発信履歴データ、着信履歴データまたは不在着信履歴データの表示要求をした場合、表示制御部105は、新たな発信処理、着信処理または不在着信処理を行った発信電話番号、着信電話番号および不在着信電話番号に対応する登録名が、携帯電話機2から転送された電話帳データに存在する場合には、図11(c)、図12(c)、図13(c)に示すように、該登録名を表示部15に表示させる。
より詳細には、ハンズフリー通話接続部102が新たな発信処理として、「加藤 一郎」の電話番号へ発信処理したとする。この場合、表示制御部105は、電話帳データに「加藤 一郎」の登録名が登録されている場合は、図11(c)に示すように電話帳データから「加藤 一郎」の登録名を読出して表示部15に表示させる。また、新たな着信処理として、「吉本 一郎」の電話番号から電話があった場合、表示制御部105は、この着信電話番号が電話帳データに登録されている場合は、図12(c)に示すように、電話帳データから「吉本 一郎」の登録名を読出して表示部15に表示させる。また、表示制御部105は、「渡邊 三郎」の電話番号から新たな不在着信があった場合は、図13(c)に示すように、電話帳データから「渡邊 三郎」の登録名を読出して表示部15に表示させる。
また、表示制御部105は、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを纏めて最新の時刻順にしたがって表示する全履歴データの表示要求があると、着信履歴データおよび不在着信履歴データについては着信電話番号或いは不在着信電話番号が同一である(重複している)か否かに拘らず着信日時或いは不在着信日時が新しい方の着信履歴データおよび不在着信履歴データを全ての中から所定数選択して表示させる。また、表示制御部105は、発信履歴データについては発信電話番号が同一である(重複している)発信履歴データのうち最新の発信履歴データのみを選択して表示させる。
図14は、本実施形態に係る発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび全履歴データの一例を示す図である。図14に示す例では「阿部 太郎」の発信電話番号が重複している。この場合、表示制御部105は、「阿部 太郎」の発信履歴のうち、発信日時が最新の発信履歴(発信日時が08月10日12:15の発信履歴データ)のみを表示させ、発信日時が最新ではない発信履歴は表示させない。
次に、ハンズフリー装置1において、制御部12が携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データを受信および記憶する手順、および、記憶された発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを用いて発信する手順について説明する。尚、ここでは、発信履歴データおよび着信履歴データについて説明するが、不在着信履歴データも同様である。
図15および図16は、本実施形態のハンズフリー装置1で実行される発信履歴データおよび着信履歴データおよび電話帳データを使用して電話を発信する処理の流れの一例を示す図である。なお、図15および図16で制御部12によって実行される処理は、例えば、図3で説明した受付部101、ハンズフリー通話接続部102、第1のデータ転送制御部103、第2のデータ転送制御部104、表示制御部105、再生部106、または削除部107によって実現される処理である。
ここで、図15、図16の中で説明する図17は、本実施形態に係る発信履歴データの一例を示す図である。また、図18は、本実施形態に係る着信履歴データの一例を示す図である。また、図19は、本実施形態に係る発信履歴からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の一例を示す図である。また、図20は、本実施形態に係る着信履歴からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の一例を示す図である。また、図21は、本実施形態に係る電話帳からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の一例を示す図である。図22は、本実施形態に係る電話帳データの一例を示す図である。
図15のフローチャートに戻り、まず、ハンズフリー装置1の制御部12は、携帯電話機2がハンズフリー装置1のBluetooth通信圏内に存在しており、Bluetooth通信部13が携帯電話機2との間で通信回線を確立した旨を判定すると(S121“Yes”)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データがBluetooth通信部13に自動転送されることを待機する(S122)。
そして、制御部12は、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データが自動転送された旨を判定すると(S122“Yes”)、その携帯電話機2から自動転送された発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データを作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶させる(S123)。
ここで、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データの件数がそれぞれ例えば20件であるとする。また、作業メモリ16に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数がそれぞれ例えば5件であるとする。つまり、作業メモリ16に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数が、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データの件数よりも少ない。
この場合、制御部12は、例えば、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データのうち発信日時が古い発信履歴データを破棄し、携帯電話機2から自動転送された20件分の発信履歴データのうち発信日時が新しい5件分の発信履歴データを優先して作業メモリ16に携帯側発信履歴データとして記憶させる。また、制御部12は、着信履歴データのうち着信日時が古い着信履歴データを破棄し、携帯電話機2から自動転送された20件分の着信履歴データのうち着信日時が新しい5件分の着信履歴データを優先して作業メモリ16に携帯側着信履歴データとして記憶させる。
制御部12は、携帯電話機2から発信履歴データが自動転送された直後では、作業メモリ16の発信履歴データとして、図17(a)に示す発信履歴データを保持する。また、この状態からユーザが発信履歴データを表示させる操作を行うと、制御部12は、図19(b)に示す表示画面を表示部15に表示させる。また、制御部12は、携帯電話機2から着信履歴データが自動転送された直後では、作業メモリ16の着信履歴データとして、図18(a)に示す着信履歴データを保持し、この状態からユーザが着信履歴データを表示させる操作を行うと、図20(b)に示す表示画面を表示部15に表示させる。
このようにして、携帯電話機2とハンズフリー装置1とがBluetooth通信回線を確立すると、携帯電話機2がBluetooth通信回線を確立する前に記憶しておいた発信履歴データや着信履歴データがハンズフリー装置1の作業メモリ16に自動転送され、携帯電話機2とハンズフリー装置1とが1つの電話システムを構成することになり、この電話システムによりハンズフリー通話を行うことが可能となる。そして、ユーザは、このようにして携帯電話機2とハンズフリー装置1とが1つの電話システムを構成した以降では、ダイアルキー入力による発信操作、発信履歴による発信操作、着信履歴による発信操作および電話帳による発信操作のいずれかを選択して発信操作を行なうことが可能となり、携帯電話網からの着信を待機することが可能となる。
ここで、本実施形態では、Bluetooth通信の手順として、図8のフローチャートに示すS5でPBAPでの無線通信接続をした後、S8でPBAPでの無線通信を切断し、S11でHFPでの無線通信接続を行う、というシリアルなプロファイル切り替えを行っている。このため、S11でHFPでの無線通信接続後において、携帯電話機2に対して新たな着信があった場合、もしくは操作部14にて新たな発信処理が行われた場合、携帯電話機2には、その着信および発信を含む着信履歴データ、発信履歴データは、結局、自己の履歴データであるため、自身のメモリに保持している。従って、ハンズフリー装置1の制御部12は、再度、携帯電話機2から、これら最新の発着信履歴データを取得するために、HFPでの無線通信中にPBAPでの無線通信(同時接続)を行うことも可能である。
しかしながら、仮に、同時接続をできる限り避ける場合、シリアル接続において、HFPでの無線通信接続を切断し、PBAPでの無線通信接続を行うと、その間、ハンズフリー通話を行うために1つの電話システムを構成している、携帯電話機2とハンズフリー装置1とが実質、分離された状態となり、ハンズフリー通話が行えなくなる状態が発生する。そこで、本実施形態では、S11でHFPでの無線通信接続を行った場合、それ以降もHFPでの無線通信接続のみで、最新の発着信履歴データをハンズフリー装置1で自己取得し、自己管理するようにしている。以下、これについて説明する。
図15のフローチャートに戻り、制御部12は、ユーザがダイアルキー入力による発信操作を行ったか否かを判定し(S124)、ユーザが発信履歴による発信操作を行ったか否かを判定する(S125)。ここで、図16のフローチャートに続き、制御部12は、ユーザが着信履歴による発信操作を行ったか否かを判定し(S126)、ユーザが電話帳による発信操作を行ったか否かを判定し(S127)、携帯電話網から着信したか否かを判定する(S128)。
ここで、制御部12は、ユーザがダイアルキー入力による発信操作を行った旨を判定すると(S124“YES”)、ユーザがダイアルキーにより入力した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(S129)。そして、制御部12は、ダイアルキー入力による発信処理を終了すると、図17(b)に示すように、その時点で作業メモリ16に記憶されている発信履歴データのうち発信日時が最古の発信履歴データを消去し(S130)、そのダイアルキー入力による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ16に自己発信履歴データとして追加記憶させる(S131)。
すなわち、制御部12は、ユーザがダイアルキーを操作して例えば電話番号「09000000100」を入力し、当該電話番号「09000000100」を発信電話番号として発信する操作を行うと、図17(b)に示すように、電話番号「09000000100」を表す発信履歴データを作業メモリ16に自己発信履歴データとして追加記憶させる。この場合、制御部12は、電話番号「09000000100」に対応する発信日時としてハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。つまり、図17(b)では、最新の電話番号「09000000100」の発信日時はハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時であり、残りの4件の電話番号の発信日時は携帯電話機2の時計部が取得した日時である。尚、制御部12は、この状態からユーザが発信履歴データを表示させる操作を行うと、図19(c)に示す表示画面を表示部15に表示させる。
また、制御部12は、ユーザが「履歴ボタン」4aを押下し、続いて「発信履歴ボタン」4bを押下したことにより、発信履歴による発信操作を行った旨を判定すると(S125“YES”)、作業メモリ16に記憶されている発信履歴データを参照し(S132)、作業メモリ16に記憶されている電話帳データを参照し(S133)、図19(b),(c)に示すように、発信履歴による発信操作画面を表示部15に表示させる(S134)。この場合、制御部12は、発信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていれば、その電話番号に対応する登録名を表示部15に表示させ、一方、発信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていなければ、その電話番号を表示部15に表示させる。
次いで、制御部12は、ユーザが選択した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(S135)。そして、制御部12は、発信履歴による発信処理を終了すると、この場合も、その時点で作業メモリ16に記憶されている発信履歴データのうち発信日時が最古の発信履歴データを消去し(S130)、その発信履歴による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ16に自己発信履歴データとして追加記憶させる(S131)。この場合も、制御部12は、発信電話番号に対応する発信日時としてハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。
また、制御部12は、ユーザが「履歴ボタン」4aを押下し、続いて「着信履歴ボタン」4cを押下したことにより、着信履歴による発信操作を行った旨を判定すると(S126“YES”)、作業メモリ16に記憶されている着信履歴データを参照し(S136)、作業メモリ16に記憶されている電話帳データを参照し(S137)、図20(b),(c)に示すように、着信履歴による発信操作画面を表示部15に表示させる(S138)。この場合、制御部12は、着信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていれば、その電話番号に対応する登録名を表示部15に表示させ、一方、着信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていなければ、その電話番号を表示部15に表示させる。
次いで、制御部12は、ユーザが選択した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(S139)。そして、制御部12は、着信履歴による発信処理を終了すると、この場合も、その時点で作業メモリ16に記憶されている発信履歴データのうち発信日時が最古の発信履歴データを消去し(S130)、その着信履歴による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ16に自己発信履歴データとして追加記憶させる(S131)。この場合も、制御部12は、発信電話番号に対応する発信日時としてハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。
また、制御部12は、ユーザが「電話帳ボタン」4dを押下したことにより、電話帳による発信操作を行った旨を判定すると(S127“YES”)、作業メモリ16に記憶されている電話帳データを参照し(S140)、図21(b)に示すように、電話帳による発信操作画面を表示部15に表示させる(S141)。次いで、制御部12は、そのうちからユーザが選択した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(S142)。そして、制御部12は、電話帳による発信処理を終了すると、この場合も、その時点で作業メモリ16に記憶されている発信履歴データのうち発信日時が最古の発信履歴データを消去し(S130)、その電話帳による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ16に自己発信履歴データとして追加記憶させる(S131)。この場合も、制御部12は、発信電話番号に対応する発信日時としてハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。
さらに、制御部12は、携帯電話機2からBluetooth通信部13を介して、携帯電話網から着信した旨を判定すると(S128“YES”)、着信を知らせるための報知等の着信処理を行い(S143)、着信処理が終了すると、その時点で作業メモリ16に記憶されている着信履歴データのうち着信日時が最古の着信履歴データを消去し(S144)、その着信を表す自装置の最新の着信履歴データを作業メモリ16に自己着信履歴データとして追加記憶させる(S145)。
すなわち、制御部12は、携帯電話網から電話番号「09000000200」を着信電話番号としてBluetooth通信部13を経由して受信すると、電話番号「09000000200」を表す着信履歴データを作業メモリ16に自己着信履歴データとして追加記憶させる。
このようにすることで、S11でのHFPでの無線通信接続以降、PBAPでの無線通信接続を行わなくとも、S1以降での新たな着信処理、発信処理があった場合、自己の発着信履歴データを追加し、表示部15に表示させることが可能となる。この結果、やはり、HPFとPBAPとの同時接続を行わなくて済むし、S11でのHFP無線通信接続後、HFP無線通信接続を切断し、PBAPでの無線通信を接続する必要がなくなるので、1つの電話システムとなった携帯電話機2とハンズフリー装置1とが、実質分離するようなことが防止できる。
次に、PBAPでの無線通信にて受信した発着信履歴データと、S11以降に発生した発信処理、着信処理にて発生した発着信履歴データの表示処理について説明する。
S11でHFP無線接続状態において、携帯電話機2は、着信時に、着信電話番号をハンズフリー装置1に送信するが、このとき着信日時情報を送信しない。そのため、制御部12は、電話番号「09000000200」に対応する着信日時としてハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。つまり、図18(b)では、最新の電話番号「09000000200」の着信日時はハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時であり、残りの4件の電話番号の着信日時は携帯電話機2の時計部が取得した日時である。尚、制御部12は、この状態からユーザが着信履歴データを表示させる操作を行うと、図20(c)に示す表示画面を表示部15に表示させる。
尚、以上は、作業メモリ16に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数が携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データの件数よりも少ない場合に、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データのうち発信日時や着信日時が古い発信履歴データや着信履歴データを破棄し、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データのうち発信日時や着信日時が新しい発信履歴データや着信履歴データを優先して作業メモリ16に記憶する場合を説明したが、PBAPでの無線通信を接続するときにハンズフリー装置1が携帯電話機2に対して自動転送すべき件数(本実施形態では5件)を指定し、発信日時や着信日時が新しい発信履歴データや着信履歴データを優先して作業メモリ16に記憶するようにしても良い。
また、上記した構成では、ハンズフリー装置1において、新たな発信処理や新たな着信処理を行った場合に、作業メモリ16に記憶されている発信履歴データや着信履歴データのうち最古の発信履歴データや最古の着信履歴データを消去する場合を説明したが、ユーザの視点からすると、下記のような要望があるため、制御部12が以下に示す代替処理を行っても良い。これは、本例のように、S11以降、PBAPでの無線通信接続を行わない場合に必要となる処理である。
すなわち、携帯電話機2の時計部が計時する日時と、ハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時とを比較すると、携帯電話機2の時計部が計時する日時はGPS装置が取得した日時に比べて誤差が多く正確でない場合があり、また、ユーザが任意に設定することが可能であるので、ユーザが意図的に所定時間分(例えば10分)進めて設定したり逆に遅れて設定したりする場合がある。
したがって、仮にユーザが携帯電話機2の日時を所定時間分進めて設定しており、ハンズフリー装置1が当該進められて設定された日時を作業メモリ16に記憶していたとすると、この状態から携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データとハンズフリー装置1の自装置の発信履歴データや着信履歴データとを日時順にしたがって並替えると、ハンズフリー装置1での新たな発信処理や新たな着信処理を行った発信履歴データや着信履歴データが、時間軸では最新であるにも拘らず、一覧表示の表示画面で最上位の欄に表示されることなく、最上位の欄以外の欄(例えば2番目や3番目の欄)に表示されることとなる。これでは、ユーザが記憶している時間軸と表示部15が表示する時間軸とにずれを発生し、ユーザが違和感を抱いてしまうことになる。
このような不具合に対応すべく、制御部12は、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データについては、それらのみの範囲内で最上位の欄以外の欄に日時順にしたがって並べて表示させ、自装置の新たな発信履歴データや新たな着信履歴データについては、最上位の欄に表示させる。これにより、ユーザが記憶している時間軸と調和して表示させることができ、ユーザに違和感を抱かせないようにすることができる。
尚、制御部12は、携帯電話機2から自動転送された発信履歴データや着信履歴データを日時順にしたがって並べて表示させる場合に、その発信履歴データや着信履歴データに含まれる日時データで並び替えしなくとも、それら発信履歴データや着信履歴データに発信順を表す発信順データや着信順を表す着信順データが含まれている場合であれば、それら発信順データや着信順データに基づいて発信履歴データや着信履歴データを並べて表示させても良い。
また、発信順データ、着信順データが明示的に含まれていない場合でも、携帯電話機2から、図11(a)、図12(a)、図13(a)のようなリスト形式でデータが送信され、ハンズフリー装置1で受信した場合、上位にあるデータほど、最新のデータであるというルールに基づき、表示させるようにしても良い。つまり、携帯電話機2は、ハンズフリー装置1にて、現実の発信順、着信順を識別可能な形式で、データを送信する。
この場合、例えば、携帯電話機2によっては、12時00分00秒にAさんから着信があり、12時00分30秒にBさんから着信があった場合、タイムスタンプを秒でなく、分までとすると、全く同じの12時00分となり、これが携帯電話機2の着信履歴データとして記憶されている。そして、このデータをハンズフリー装置1で受信し、時間順に並び替えたとしても、順位が決められないので、携帯電話機2側で、発信順データ、着信順データを付与してもらったり、上記リスト形式で送信してもらうと都合が良い。これにより、ユーザが記憶している時間軸と調和して表示させることができ、ユーザに違和感を抱かせないようにすることができる。
これらの場合は、発信履歴データや着信履歴データに含まれる日時データは付属的なものとなり、上記した発信順データや着信順データがユーザの実際の着信順や発信順となる。尚、携帯電話機2は、その単独動作において、着信処理や発信処理を繰り返すが、自分単独の動作であるため、これは発着信の順番は、把握できるため、その順番通りに、発着信履歴を管理することが可能である。このため、自己の時計部による発信日時、着信日時にとらわれずに、発信毎や着信毎に発信順データや着信順データを付与してハンズフリー装置1に送信して、ハンズフリー装置1で着信順データ、発信順データに基づいて発着信履歴データを並べるように処理する。もしくは発信順データや着信順データを付与せずに携帯電話機2で実際の発信順、着信順を判断して構成した上記リストを、ハンズフリー装置1に送信し、ハンズフリー装置1では、上記ルールに従って、実際の発信、着信順に並べるように処理する。
このようにすれば、仮に、携帯電話機2の時計が、あるタイミングで進めたり、遅くしたり設定すると、この直後に発信、着信が発生すると、携帯電話機2での発信履歴表示、着信履歴表示は、実際の順どおり表示されるが、各データに付加される発信日時、着信日時は、この表示順とは異なることとなる。したがって、このような発着信履歴データを、ハンズフリー装置1で発信日時、着信日時を基準に並び替えすると、実際とは異なる順に表示される。このため、上記発信順データ、着信順データの手法、もしくはリスト形式の手法は、実際の発着信順とならべるには、好都合であると言える。
この結果、制御部12は、携帯電話機2での実際の発信順通り、着信順通りに表示部15にデータを表示することができる。ハンズフリー装置1では、このようなデータ処理を行った後に、上記したように自己のダイアルキー入力での発信処理、発信履歴による発信処理、着信履歴による発信処理、電話帳データによる発信処理を行った場合、その時点で作業メモリ16に記憶されている発信履歴データのうち発信順データが最古の発信履歴データ、もしくは最古と見なされる発信履歴データを消去し、その発信履歴による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ16に自己発信履歴データとして追加記憶させる。一方、制御部12は、新たな着信処理が発生した場合、その時点で作業メモリ16に記憶されている着信履歴データのうち着信順データが最古の発信履歴データ、もしくは最古と見なされる着信履歴データを消去し、その着信履歴による着信を表す自装置の最新の着信履歴データを作業メモリ16に自己着信履歴データとして追加記憶させる。
これらの発信処理、着信処理の場合、制御部12は、発信電話番号に対応する発信日時、着信電話番号に対応する着信日時としてハンズフリー装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。このように、ユーザが記憶している時間軸と調和して表示させることができ、ユーザに違和感を抱かせないようにすることができる。
また、制御部12は、発信履歴データ、着信履歴データを纏めて表示する全履歴データの表示要求があった場合、上記発信履歴データだけ、上記着信履歴データだけを表示する場合に比べて、所定のソート処理が必要となる。つまり、上述のように着信履歴データや発信履歴データを実際の時間軸通りに、携帯電話機2から、発信順データや着信順データを含めて最新順が分かるように送信されたり、これらデータを含まずに上記リスト形式で送信された場合、上述のようにハンズフリー装置1は、受信したデータに含まれる発信日時、着信日時を基準とせずに、通知されたままの順に表示すると、発信履歴表示だけ、着信履歴表示だけの場合、携帯電話機2での表示順どおりに表示したものとなる。
ここで、全履歴データを表示する場合、ハンズフリー装置1では、発信履歴データのうち最新データと、着信履歴データのうち最新データとを把握できるが、実際に、二つの最新データのうち最新かを特定することは困難な場合がある。そこで、本例では、全履歴データを表示する場合は、制御部12は、発信履歴データに含まれる発信日時、着信履歴データに含まれる着信日時を比較し、日時が最新の方を、最新データとして表示する。例えば、制御部12は、5件の着信履歴データと、5件の発信履歴データの場合、10件を日時順にソートし、この順に表示する。これによって、ほとんどの場合、ほぼユーザの実際の時間軸通りに発信履歴データと着信履歴データを順に表示させることが可能となる。ただし、携帯電話機2でのタイムスタンプ機能が「分」までであると、12時00分00秒にAさんから着信があり、12時00分30秒にBさんへ発信した場合、発信日時と着信日時とは、全く同じの12時00分となるため、制御部12は、この場合、発信を着信より最新として表示したり、その逆といった所定の並べ替え処理を行う。
また、PBAPでの無線通信で受信した着信履歴データ3件(A〜C)の最新順が上述のように把握でき、PBAPで受信した発信履歴データ(D〜F)の最新順が把握できる場合、制御部12は、発信履歴データと着信履歴データの日時を、以下のように比較して、並べ替え処理を行う。
先ず、制御部12は、AとDの日時を比較し、新しいものを1番目(例えばA)とし、次にBとDを比較し、新しいものを2番目(例えばB)とする。次に、CとDとを比較し、新しいものを3番目(例えばD)とし、次にCとEの日時を比較し、新しいものを4番目(例えばC)とする。次に、制御部12は、残りのEとFとは、Eが最新なので、5番目をE、6番目をFとする。比較した日時が同じである場合、制御部12は、所定の並べ替えルールとして、発信を着信より優先する、もしくはその逆といったように並べ替える。
また、携帯電話機2では、電話帳データを転送する場合には当該電話帳データのデータ形式をBluetooth通信規格で規定されている「vCard」のデータフォーマットに変換して転送する必要があると共に、電話帳データが発信履歴データおよび着信履歴データに対して一般的にデータ更新の頻度が低いという事情がある。このことから、制御部12は、携帯電話機2から発信履歴データおよび着信履歴データをBluetooth通信部13によって先に受信し、その後、携帯電話機2から電話帳データをBluetooth通信部13によって受信しても良い。また、制御部12は、携帯電話機2から発信履歴データおよび着信履歴データをBluetooth通信部13によって受信し、その後、ユーザが操作部14にて所定操作を行った場合に限って携帯電話機2から電話帳データをBluetooth通信部13によって受信しても良い。
また、このようなユーザ操作での電話帳データを転送させるか自動転送させるかは、ハンズフリー装置1においてユーザが手動転送あるいは自動転送を選択して設定しておき、この設定に応じて転送処理を行うようにしても良い。自動転送による設定を「転送しない」に設定した状態で、S9でのHFPでの無線接続後に、ユーザによって手動転送操作を行って、電話帳データのみを転送するようにすることもできる。ただし、この手動転送操作によって、S9でのHFPでの無線通信接続は、切断され、PBAPでの無線通信接続がなされることとなり、データ転送が終了すると、再度、その携帯電話機2に対してHFPでの無線通信を接続し、ハンズフリー通話を可能な状態とする。
この「転送しない」と設定した場合、データ更新の頻度が高い発信履歴データや着信履歴データをデータ更新の頻度が低い電話帳データよりも優先して受信することができ、また、発信履歴データや着信履歴データを転送するにはデータ変換が必要でないものの電話帳データを転送するにはデータ変換が必要であるという事情から、転送時間が短い発信履歴データや着信履歴データを転送時間が長い電話帳データよりも優先して受信することができる。そして、発信履歴データ、着信履歴データのみを転送することで、転送するデータ量を低減できる。この結果、転送プロトコルでの通信を早期に行え、その後のハンズプロトコルでの通信を早期に行えることができるため、携帯電話機を車両に持ち込んだ場合に、ハンズフリー通話を行うまでの時間を短縮できる。さらに、データ更新の頻度が低く且つ転送時間が長い電話帳データを受信するか否かを、必要に応じて選択することができ、利便性を高めることができる。
ユーザの上記手動転送操作により、必要に応じて電話帳データを転送した場合、転送が終了すると、自動的にハンフリープロトコルでの通信を実行するため、その電話帳データを利用して、発信する際、ハンズフリー通話を行うことが可能となり、利便性が向上する。そして、さらには、手動転送操作による電話帳データの転送を行った場合には、電話帳データだけは不揮発性の記憶メモリ17に記憶しておき、記憶されたデータは次回のハンズフリー装置1の起動時に記憶メモリ17から読出して電話帳データとして利用すると良い。
また、制御部12は、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを当該携帯電話機2毎に区別して作業メモリ16に記憶させても良い。この場合、制御部12は、携帯電話機2と作業メモリ16に記憶させているデータとを例えば以下のようにして対応付ける。すなわち、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを作業メモリ16に記憶させるときに、携帯電話機2から受信した当該携帯電話機2に個別に付与されている携帯電話機IDとハンズフリー装置1に個別に付与されている装置IDとに基づいてリンクキーを生成し、その生成したリンクキーと各種データと対応付けて作業メモリ16に記憶させる。そして、制御部12は、これ以降に、携帯電話機2から携帯電話機IDを受信すると、その受信した携帯電話機IDと装置IDとに基づいてリンクキーを再度生成し、その生成したリンクキーに対応付けられて作業メモリ16に記憶されている各種データを更新する。
次に、上述の図8のフローチャートにおけるS2のHFP処理について詳述する。図23は、本実施形態に係るHFP処理の流れの詳細を示すフローチャートである。
ハンズフリー通話接続部102は、は、Bluetooth通信圏内に存在する携帯電話機2との間で通信回線を確立した旨を判定すると、HFPでの無線通信接続(起動)し(S151)、携帯電話機2が通話中にあるか否かを判定する(S152)。尚、携帯電話機2が通話中であるか待受中であるかは、HFPでの無線通信で通知され、ハンズフリー装置1が受信し、この受信した通信状態によって判断する。尚、S151は、S2の処理に対応している。
ここで、ハンズフリー通話接続部102は、携帯電話機2が通話中ではない、つまり着信を待ち受ける待受中となったことを、判定すると(S152“No”)、接続しているHFPでの無線通信を切断(終了)し(S154)、第1のデータ転送制御部103がPBAPでの無線通信を接続する(S155)。つまり、ハンズフリー通話接続部102は、携帯電話機2が通話中でなければ、接続したHFPでの無線通信を速やかに自動的に切断してPBAPでの無線通信を自動接続することにより、携帯電話機2から送信された発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データをBluetooth通信部13により受信させることになる。
また、ハンズフリー通話接続部102は、携帯電話機2が通話中にある旨を判定すると(S152“YES”)、その通話をハンズフリー装置1を用いたハンズフリー通話を実行する可能性があるとして、HFPでの無線通信を維持する。尚、この通話を実行するかどうかは、基本的には、携帯電話機2に依存し、携帯電話機2が通話中にHFPでの無線通信接続をすると、自動的に、Bluetooth通信部13に受話音声を送信する場合もあれば、一方、携帯電話機2での操作によってBluetooth通信部13に受話音声を送信する場合もある。
そして、ハンズフリー通話接続部102は、携帯電話機2が通話を終了したか否かを判定し(S153)、携帯電話機2が通話を終了した旨を判定すると(S153“Yes”)、接続しているHFPでの無線通信を切断(終了)し(S154“No”)、第1のデータ転送制御部103がPBAPでの無線通信を接続する(S155)。つまり、ハンズフリー通話接続部102は、携帯電話機2が通話中であれば、接続したHFPでの無線通信を当該通話が終了した後に切断してPBAPでの無線通信を接続することにより、ユーザがハンズフリー通話を終了した後に携帯電話機2から送信された発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データをBluetooth通信部13により受信させることになる。尚、S152、S153は、S3とS4との間の処理に対応している。
このように携帯電話機2がハンズフリー装置1に接続される場合、ハンズフリー装置1は、該携帯電話機2が通話中かどうか判断し、通話中であるならば、PBAPでの無線通信接続に切り替えると、ハンズフリー通話に移行できないため、HFPでの無線通信を維持し、通話中はPBAPでの無線通信接続を行わない。そして、通話が終了したと判断されると、HFPでの無線通信を切断し、PBAPでの無線通信接続を行う。この結果、携帯電話機2が単独で通話している場合、スムーズにハンズフリー通話に切り替えることが可能となる。
また、制御部12は、携帯電話機2から着信履歴データとして応答した着信履歴と応答しなかった着信(不在着信)履歴とを区別して受信して記憶するようにしても良い。図24は、本実施形態に係る着信履歴からユーザが発信操作を行う場合の表示画面の遷移の他の一例を示す図である。制御部12は、ユーザが「履歴ボタン」4aを押下し、続いて「着信履歴ボタン」4cを押下したことにより、着信履歴による発信操作を行った旨を判定すると、作業メモリ16に記憶されている着信履歴データを参照し、作業メモリ16に記憶されている電話帳データを参照し、図24(b),(c)に示すように、着信履歴による発信操作画面を表示部15に表示させるが、応答した着信である旨を表すアイコン図形(受話器と矢印との組合わせからなる図形)および応答しなかった着信(不在着信)である旨を表すアイコン図形(受話器と×印との組合わせからなる図形)のうちいずれかをデータ毎に表示させる。
尚、本実施形態では、携帯電話機2から転送された発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データが作業メモリ16に記憶される場合や、電話帳データが記憶メモリ17に記憶される場合について説明したが、携帯電話機2から転送された発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データが記憶メモリ17に記憶される構成であっても良い。このような構成では、ハンズフリー装置1の電源がオフされた場合であっても、記憶メモリ17に記憶された発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データは保持されることになる。
このように、本実施形態のハンズフリー装置1は、HFPに準じて、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続し、携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを、PBAPに準じた通信プロトコルによって携帯電話機2から受信する。携帯電話機2が伝言メモ等の音声メッセージまたは留守番電話を受け付けた場合、伝言メモ等の音声メッセージに関する情報または留守番電話に関する情報のうち少なくともいずれか1つを、携帯電話機2から受信する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、HFPおよびPBAPに準じた通信プロトコルによって携帯電話機2と接続する場合において、携帯電話機2が伝言メモ等の音声メッセージや、留守番電話サービスへの留守番電話の登録を受けた場合に、ユーザが、ハンズフリー装置1から、伝言メモの再生や留守番電話の内容確認を行うことができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、伝言メモ等の音声メッセージに関する情報または留守番電話に関する情報を携帯電話機2から受信した場合、音声メッセージまたは留守番電話の通知を表示部15に表示させる。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、音声メッセージまたは留守番電話を受信したことをユーザに容易に把握させることができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、伝言メモ等の音声メッセージまたは留守番電話の存在を通知するアイコン150を表示部15に表示する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、音声メッセージまたは留守番電話を受信したことを、アイコン150によって視覚的に表すことにより、ユーザに容易に把握させることができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、留守番電話の存在を通知するポップアップ画像153を表示部15に表示することにより、留守番電話を受けたことをより強調してユーザに提示することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、ユーザから、伝言メモ等の音声メッセージの再生の操作を受け付けた場合に、伝言メモ等の音声メッセージを再生する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、ユーザは、携帯電話機2を操作せずとも、ハンズフリー装置1を操作することによって、伝言メモ等の音声メッセージを聴くことができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、ユーザから、留守番電話の再生の操作を受け付けた場合に、携帯電話機2を介して、留守番電話サービスに発信する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、ユーザは、携帯電話機2を操作せずとも、ハンズフリー装置1を操作することによって、留守番電話サービスに登録された留守番電話メッセージを聴くことができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態においては、ハンズフリー装置1が携帯電話機2に接続する際に、初期データ転送処理として、伝言メモデータと留守番電話データを携帯電話機2からハンズフリー装置1に転送していた。この第2の実施形態では、初期データ転送処理の際、携帯電話機2に不在着信の履歴がある場合に限り、伝言メモデータと留守番電話データを携帯電話機2からハンズフリー装置1に転送する。
本実施形態におけるハンズフリー装置1の構成は、第1の実施形態と同様である。また、本実施形態の第2のデータ転送制御部104は、第1の実施形態の機能に加えて、不在着信履歴データに基づいて、不在着信の有無を判定する。第2のデータ転送制御部104は、携帯電話機2が不在着信を有している場合、携帯電話機2から音声メッセージまたは留守番電話に関する情報を受信する。
図12は、本実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。図25に示すS1の携帯電話機2の選択の処理から、S8のPBAP切断の処理までは、図8で説明した第1の実施形態と同様である。
本実施形態の第2のデータ転送制御部104は、不在着信の履歴の有無を判定する(S101)。より詳細には、第2のデータ転送制御部104は、S6の処理で第1のデータ転送制御部103が携帯電話機2から取得した不在着信履歴データに、1件以上の不在着信履歴が登録されているか否かを判定する。
第2のデータ転送制御部104は、不在着信の履歴があると判定した場合(S101“Yes”)、S9の伝言メモデータの転送処理、およびS10の留守番電話データの転送処理を実行する。
また、第2のデータ転送制御部104は、不在着信の履歴がないと判定した場合(S101“No”)、S9の伝言メモデータの転送処理、およびS10の留守番電話データの転送処理を実行しない。この場合、ハンズフリー通話接続部102は、S11のHFP接続処理を実行する。
このように、本実施形態のハンズフリー装置1は、携帯電話機2が不在着信を有している場合に、携帯電話機2から伝言メモ等の音声メッセージまたは留守番電話データを受信する。基本的に、不在着信が無い場合には、携帯電話機2には伝言メモ等の音声メッセージおよび留守番電話データが登録されていないため、本実施形態のハンズフリー装置1は、音声メッセージまたは留守番電話データが登録されている可能性があるときにのみこれらのデータの転送処理を実行する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、不要なデータ転送要求を携帯電話機2に対して行うことを低減し、処理負荷を低減することができる。
(第3の実施形態)
ハンズフリー装置1と携帯電話機2とのデータ転送のタイミングは、上述の第1、第2の実施形態の内容に限定されるものではない。この第3の実施形態では、HFPとPBAPを同時接続する場合におけるデータ転送処理について例示する。
図26は、本実施形態に係るPBAP接続中に携帯電話機2が電話を着信した場合における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図26の処理の前提として、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2との間でHFPの接続状態にあり且つPBAPを接続処理中である。
なお、図26、および後述の図27〜図33のフローチャートにおいて制御部12によって実行される処理は、例えば、図3で説明した受付部101、ハンズフリー通話接続部102、第1のデータ転送制御部103、第2のデータ転送制御部104、表示制御部105、再生部106、または削除部107によって実現される処理である。
図26において、制御部12は、HFPの接続状態にあり且つPBAPを接続処理中にあるときに、携帯電話機2が着信を検出した旨を判定すると(S1011”Yes”)、PBAPの接続処理を停止させ(S1012)、その着信状態または当該着信に係る通話状態が終了して待受状態に移行したか否かを判定する(S1013)。尚、待受状態かどうかを判定するための情報は、HFP上で通知されるものであって、携帯電話機2から、自己の通信状況(待受状態、発信中、着信中、通話中)が変化するごとに通知されるものである。ハンズフリー装置1からの要求により、受信し、得ても良い。
そして、制御部12は、ハンズフリー装置1で着信拒否した、携帯電話機2で着信拒否した、発信相手側で発信を取消(キャンセル)した或いは終話した、携帯電話機2もしくはハンズフリー装置1での操作で通話を終話したことにより、待受状態に移行した旨を判定すると(S1013”Yes”)、PBAPの接続処理を最初から再開させ(S1014)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1015)。これにより、PBAPの接続処理中にあるときに携帯電話機2が着信した場合であっても、その着信状態または当該着信に係る通話状態が終了して待受状態に移行してからPBAPの接続処理を最初から再開することにより、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを適切に取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。特に、ハンズフリー装置1は、着信履歴データとして、S1011での着信に係るデータをも得ることができる。
尚、S1014では、着信状態から待受状態に移行したときに、PBAP接続を最初から開始したが、これには以下の理由がある。着信状態を検出した時点で、携帯電話機2には、新たな着信履歴データが発生することとなる。そして、着信状態を検出した時点で、PBAPの初期接続処理を開始することも可能であるが、初期接続処理を行ってデータ転送を行い始めた時点で、未だに着信が継続していると、その着信が不在着信なのか応答した着信なのかが不明である。このため、この状態で、仮に着信に係るデータを受信したとしても、ハンズフリー装置1としては、着信履歴の表示において、不在着信なのか応答した着信なのか区別して表示できない。そこで、着信状態から異なる状態に移行したとき、つまり、着信状態から通話状態を介さずに待受状態、着信状態から通話状態となったタイミングで、PBAPでの初期接続処理、およびデータ転送を最初からやり直す。
本実施形態では、着信状態から通話状態を経由して待受状態になる、着信状態から通話状態を経由せずに待受状態といったように、最終的には待受状態に移行するため、待受状態を検出して、PBAP接続を最初から開始するようにしている。もちろん、着信状態から通話状態を検出し、これをPBAP接続のトリガーとしても良い。
図27は、本実施形態に係るHFP接続状態かつPBAP接続状態でデータ(発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データ)を転送中に、着信が発生した場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図26では、HFP接続状態でかつPBAP初期接続処理中において、着信があった場合の処理を説明したが、図27は、HFP接続状態でPBAP接続状態でデータ(発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データ)を転送中に、着信が発生した場合の処理を表している。図27は、図26でいうと、S1011で“No”と判定されている間に、PBAPA接続処理が完了し、データ転送処理に移行し、データ転送中となった場合、S1015でのデータ転送中である場合に、対応している。
図27において、制御部12は、HFPの接続状態にありPBAPの接続状態でデータを転送中にあるときに携帯電話機2が着信を検出した旨を判定すると(S1021”Yes”)、データの転送を停止させ(S1022)、その着信状態または当該着信に係る通話状態が終了して待受状態に移行したか否かを判定する(S1023)。そして、制御部12は、ハンズフリー装置1で着信拒否した、携帯電話機2で着信拒否した、発信相手側で発信を取消した或いは終話したことにより、待受状態に移行した旨を判定すると(S1023”Yes”)、データの転送を最初から再開させ(S1024)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1025)。これにより、PBAPの接続状態でデータを取得中にあるときに携帯電話機2が着信した場合であっても、その着信状態または当該着信に係る通話状態が終了して待受状態に移行してからPBAPの接続処理を最初から再開することにより、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを適切に取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。特に、ハンズフリー装置1は、着信履歴データとして、S1021での着信に係るデータをも得ることができる。尚、S1024では、着信状態から待受状態に移行したときに、PBAP接続を最初から開始したが、この理由、上述のS1014での説明と同じ理由である。
これまでは、携帯電話機2が車内に持ち込まれて、ハンズフリー装置1とHFP接続、PBAP接続・データ転送が始めて行われた例を説明したが、以下、PBAPによるデータ転送が成功した後における同時接続の処理について、説明する。
本実施形態では、PBAPはデータ転送が終了したが、その接続自体は維持されて、HFPとPBAPとの同時接続状態となっており、この状態からハンズフリー装置1からの要求、自己判断により、所定タイミングでPBAPによりデータ転送を開始することが可能である。これによって、車載ハンズフリーシステムとして、新たな着信、発信が発生した場合でも、携帯電話機2の最新の発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信データを更新できる。以下、図28〜図33で、これを説明する。
前提としては、HFP接続後において、携帯電話機2に対して着信があった場合、携帯電話機2には、その着信及び発信を含む着信履歴データ、発信履歴データは、結局、自己の履歴データであるため、携帯電話機2自身のメモリに保持している。また、HFP接続後において、操作部14にてBluetooth通信部13を介して携帯電話機2にて発信処理が行われた場合、発信先の電話番号は、Bluetooth通信部13を介して携帯電話機2に送られるため、その発信を含む発信履歴データは、結局、自己の履歴データであるため、携帯電話機2自身のメモリに保持している。
図28は、本実施形態に係る、携帯電話機の操作部での操作で発信処理が行われた場合における、データ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。HFPにてハンズフリー装置1と携帯電話機2とが接続されている状態で、ハンズフリー装置1側の操作部14での操作にて発信処理が行うことが可能であることは、上述した通りである。これに加え、HFP接続状態で、携帯電話機2側の操作で発信処理を行って、ハンズフリー通話を行うこと可能な場合がある。
そして、この場合、ハンズフリー装置1では、この発信処理による発信履歴データを取得し、最新状態へ更新処理する必要がある。ハンズフリー装置1は、自己の発信かどうかは判断でき、かつHFP接続にて携帯電話機2の通信状況が通知されるため、自己の操作部14での発信か、携帯電話機2での操作での発信処理かどうか判断することができる。
そこで、図28において、制御部12は、待受状態にあるときに、携帯電話機2から発信した旨を判定すると(S1031”Yes”)、その発信状態を終了して待受状態に移行したか否かを判定する(S1032)。例えば、このS1032が発生する状況としては、ハンズフリー装置1で携帯電話機2からの発信を取消した、携帯電話機2で自機からの発信を取消した或いは発信相手側で着信を拒否したことより、通話状態とならずに、待受状態に移行した旨を判定する(S1032”Yes”)。その後、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1033)。これにより、携帯電話機2からの発信が終了する毎に携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。尚、この例では、S1032にて、待受状態に移行したことを判定したが、発信状態となったことを検出すると、S1033に進むようにしても良い。
次に図29について説明する。図29は、本実施形態に係るハンズフリー装置1の操作部14で発信処理が開始された場合におけるデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図28では、携帯電話機2での発信操作を検出して、S1033にてデータ転送処理を行うようにしたが、図29では、ハンズフリー装置1の操作部14で発信処理が開始された場合を示している。
図29において、制御部12は、待受状態にあるときにハンズフリー装置1から発信した旨を判定すると(S1041”Yes”)、その発信状態を終了して待受状態に移行したか否かを判定する(S1042)。例えば、このS1042が発生する状況としては、ハンズフリー装置1で自装置からの発信を取消した、携帯電話機2でハンズフリー装置1からの発信を取消した或いは発信相手側で着信を拒否したことが在り得る。そして、S1042にて、通話状態とならずに、待受状態に移行した旨を判定すると、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1043)。これにより、ハンズフリー装置1からの発信が終了する毎に携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。尚、この例では、S1042にて、待受状態に移行したことを判定したが、発信状態となったことを検出すると、S1043に進むようにしても良い。
次に、図30について説明する。図30は、本実施形態に係る通話状態から待受状態に移行した場合に、データ転送を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。図30は、上記図28、図29の変形例であって、発信処理から通話状態とならずに待受状態になった例でなく、通話状態から待受状態に移行した場合に、データ転送を行うものである。
図30において、制御部12は、ハンズフリー装置1と携帯電話機2とによるハンズフリー通話状態或いは携帯電話機2単体による通話状態であるときに、ハンズフリー装置1で終話した、携帯電話機2で終話した或いは通話相手側が終話したことにより、待受状態に移行した旨を判定すると(S1051”Yes”)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1052)。これにより、通話を終了する毎に携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。
図31は、本実施形態に係る着信時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図31において、制御部12は、着信状態であるときに、ハンズフリー装置1で着信拒否した、携帯電話機2で着信拒否した或いは発信相手側で発信を取消した、着信したのち通話状態となり通話が終了したりして、待受状態に移行した旨を判定すると(S1061”Yes”)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1062)。これにより、着信を終了する毎に携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。
尚、待受状態から着信状態となったら直ぐに、データ転送することも可能であるが、着信状態だけでは、その着信に対して電話に出なかった不在着信なのか、着信状態から通話状態となった応答着信なのかかが不明である。このため、本実施形態では、着信状態から待受状態となった、不在着信である場合でも着信状態が終われば、待受状態となり、応答着信でもいずれは電話を終話して、待受状態に移行するため、待受状態となったことを判定し、これをトリガーとすることで、不在着信か応答着信かのデータを携帯電話機2から転送でき、不在着信なのか、応答着信なのかが認識できる表示画面を生成することが可能となる。
図32は、本実施形態に係る他のデータ転送の開始タイミングの一例を示すフローチャートである。図32は、発信、着信、通話といった通信状態を所定タイミングとするものでなく、タイマーを用いて、データ転送を開始するものである。図32において、制御部12は、PBAPの接続を完了すると、タイマ値を設定し(S1071)、タイマ値を所定時間間隔でデクリメントし(S1072)、タイマ値がタイムアップした旨を判定すると(S1073)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1074)。これにより、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを定期的に取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。
図33は、本実施形態に係る他のデータ転送の開始タイミングの一例を示すフローチャートである。図33は、発信、着信、通話といった通信状態、タイマーを所定のタイミングとするものでなく、ユーザによる操作部14の操作をトリガーとして、データ転送を開始するものである。図33において、制御部12は、ユーザが表示画面を変更する操作を行い、発信履歴データの表示画面、着信履歴データの表示画面、不在着信履歴データの表示画面及び電話帳データの表示画面のうちいずれかに遷移した旨を判定すると(S1081”Yes”)、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得する(S1082)。これにより、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを発信履歴データの表示画面、着信履歴データの表示画面、不在着信履歴データの表示画面及び電話帳データの表示画面のうちいずれかに遷移する毎に取得することができ、これら各種データを携帯電話機2の各種データと同一にしておくことができる。
尚、図28〜図33の処理では、ハンズフリー装置1は、上記所定タイミングとなる
と、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを受信することとした。しかしながら、電話帳データは、Vcard形式に変換する処理に時間がかかったり、データ量自体も、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データに比べて大きいため、携帯電話機2への負荷が大きく、その電池容量を減らす要因となる。
そこで、携帯電話機2がハンズフリー装置1に無線接続されて、PBAPによるデータ転送が行われた場合、上記所定タイミングにて、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データだけをデータ転送するようにしても良い。これによって、携帯電話機2の処理を低減でき、その電池容量の低下を抑えることができる。
また、ハンズフリー装置1は、上記所定タイミングとなると、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを受信することとした。しかしながら、ハンズフリー装置1は、着信状態なのか発信状態なのかは、上述の通り把握することができるため、着信があった場合には、着信履歴データ、不在着信履歴データだけを転送し、発信があった場合は、発信履歴データだけを転送するようにしても良い。この結果、無駄なデータ転送を省略できることとなり、携帯電話機2の処理を低減でき、その電池容量の低下を抑えることができる。
尚、図28ないし図33を参照して説明した処理は、単独で行われても良いし、複数が複合的に組み合わされて行われても良い。特に図28〜図32は、全てを実行するようにすると良い。
また、本実施形態では、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データの転送タイミングについて説明したが、伝言メモデータおよび留守番電話データの転送タイミングも変更しても良い。
上述の各実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。上述の各実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の各実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上述の各実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
(変形例1)
上述の第1の実施形態では、ハンズフリー装置1の表示制御部105は、留守番電話の存在を通知するポップアップ画像153を表示部15に表示していたが、留守番電話の存在を通知する手法はこれに限定されない。例えば、表示制御部105は、留守番電話についても、音声メッセージと同様に、アイコンを表示部15に表示させても良い。
図34は、本変形例に係る留守番電話を通知する表示画面の一例を示す図である。図34に示すように、表示制御部105は、留守番電話を表すアイコン150fを、表示部15に表示させても良い。
また、表示制御部105は、留守番電話がある場合、アイコン150fを点滅させたり、アイコン150fの色を変化させたりしても良い。また、表示制御部105は、ハンズフリー装置1に留守番電話データが保存されていない場合にはアイコン150fを表示部15に表示させず、ハンズフリー装置1に留守番電話データが保存されている場合にのみアイコン150fを表示部15に表示させても良い。
また、表示制御部105は、ハンズフリー装置1に記憶された留守番電話データから、留守番電話の件数を取得し、該件数を件数通知画像154として表示しても良い。なお、件数通知画像154は、例えば、ハンズフリー装置1が携帯電話機2から取得した留守番電話の履歴のうち、ユーザが未再生の留守番電話の件数を表すものである。
(変形例2)
上述の各実施形態では、ハンズフリー装置1が車両3に搭載されるものとしたが、ハンズフリー装置1は車載装置に限定されるものではない。例えば、ハンズフリー装置1は、車両3外で、ユーザがハンズフリーで通話をする際に使用可能であっても良い。
(変形例3)
また、上述の各実施形態では、ハンズフリー装置1は、車両3に搭載された車載ナビゲーション装置の一機能として実現されるとしたが、当該構成に限定されるものではない。ハンズフリー装置1は、ハンズフリー機能を主として実現するハンズフリー専用装置から構成されていても良いし、CDやラジオを再生する車両用オーディオ装置にハンズフリー機能を搭載した装置であっても良い。また、ハンズフリー装置1がポータブル性を有する(可搬タイプの)構成であっても良い。
(変形例4)
また、上述の各実施形態では、ハンズフリー装置1の第2のデータ転送制御部104は、伝言メモ等の音声データを含む伝言メモデータを、携帯電話機2から受信してハンズフリー装置1内の作業メモリ16または記憶メモリ17に保存するとした。また、上述の各実施形態では、再生部106は、作業メモリ16または記憶メモリ17に保存された伝言メモデータから、ユーザによって選択された電話番号または登録名に対応する伝言メモの音声データを特定し、該音声データをスピーカ19から再生するとしたが、音声メッセージの再生の手法はこれに限定されるものではない。
例えば、音声データを含まなくとも良い。より詳細には、本変形例の伝言メモデータは、携帯電話機2が受けた伝言メモの発信元の電話番号、および該伝言メモが携帯電話機2に登録された時刻を含む。再生部106は、ユーザによって伝言メモを登録した発信者の電話番号または登録名が選択された場合に、携帯電話機2にアクセスし、該伝言メモの音声データを携帯電話機2からストリーミング再生しても良い。この場合、伝言メモの音声データをハンズフリー装置1の作業メモリ16または記憶メモリ17にしておかなくとも良い。
(変形例5)
また、上述の各実施形態では、受付部101、ハンズフリー通話接続部102、第1のデータ転送制御部103、第2のデータ転送制御部104、表示制御部105、再生部106、および削除部107は、制御部12が記憶メモリ17からプログラムを読み出して実行することにより、実現されるものとしたが、これらの機能がハードウェア回路によって実現されても良い。
(その他の変形例)
また、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを記憶メモリ17に記憶し、携帯電話機2から携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを受信する毎に、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを更新記憶する構成であっても良い。また、携帯電話機2から受信した携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを作業メモリ16と記憶メモリ17との双方に記憶し、記憶メモリ17をバックアップメモリとして使用する構成であっても良い。
作業メモリ16に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数は1件であっても良い。この場合は、ハンズフリー装置1での発信処理、着信処理があると、必ずPBAPでの無線通信接続で受信した発信履歴データ、着信履歴データが消去されることとなる。
また、ハンズフリー装置1において、複数の発信履歴データ、複数の着信履歴を同時に表示するようにしたが、1件ずつ表示するようにしても良い。この場合、例えば、先ず、最初に、最新のデータを表示し、操作部14の操作により、次に最新のデータを順に表示するようにしても良い。
上述の各実施形態では、携帯電話機2とハンズフリー装置1とがBluetooth通信回線を確立した場合に、各種データを自動転送するものとしたが、ユーザによる手動で転送処理が実行されても良い。例えば、ユーザがハンズフリー装置1や携帯電話機2を操作することを条件として発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを転送する構成であっても良い。
携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データ、電話帳データ、伝言メモデータおよび留守番電話データを当該携帯電話機2毎に区別して作業メモリ16に記憶させる場合に、携帯電話機2と作業メモリ16に記憶させているデータとをリンクキーを生成する方法により対応付ける構成に限らず、両者を他の方法により対応付ける構成であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ハンズフリー装置
2 携帯電話機
3 車両
12 制御部
13 Bluetooth通信部
14 操作部
15 表示部
16 作業メモリ
17 記憶メモリ
18 マイクロホン
19 スピーカ
40 基地局
101 受付部
102 ハンズフリー通話接続部
103 第1のデータ転送制御部
104 第2のデータ転送制御部
105 表示制御部
106 再生部
107 削除部
150,150a〜150f アイコン
151 画像
152,154 件数通知画像
153 ポップアップ画像
1531 画像

Claims (10)

  1. HFP(Hands−Free Profile)に準じて、携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続するハンズフリー通話接続部と、
    前記携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを、PBAP(Phone Book Access Profile)に準じた通信プロトコルによって前記携帯電話機から受信する第1のデータ転送制御部と、
    前記携帯電話機が音声メッセージまたは留守番電話を受け付けた場合、前記音声メッセージに関する情報または前記留守番電話に関する情報のうち少なくともいずれか1つを、前記携帯電話機から受信する第2のデータ転送制御部と、を備え、
    前記第2のデータ転送制御部は、前記不在着信履歴データに基づいて、不在着信の有無を判定し、前記携帯電話機が不在着信を有している場合、前記携帯電話機から前記音声メッセージまたは前記留守番電話に関する情報を受信する、
    ハンズフリー装置。
  2. 前記音声メッセージに関する情報または前記留守番電話に関する情報を前記携帯電話機から受信した場合、前記音声メッセージまたは前記留守番電話の通知を表示部に表示させる表示制御部、をさらに備える、
    請求項1に記載のハンズフリー装置。
  3. 前記表示制御部は、前記音声メッセージまたは前記留守番電話の存在を通知するアイコンを前記表示部に表示する、
    請求項2に記載のハンズフリー装置。
  4. 前記表示制御部は、前記留守番電話の存在を通知するポップアップ画像を、前記表示部の待ち受け画面に重畳して表示する、
    請求項2または3に記載のハンズフリー装置。
  5. 前記第2のデータ転送制御部は、所定のタイミングで前記携帯電話機から前記音声メッセージまたは前記留守番電話に関する情報を受信する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
  6. 前記第2のデータ転送制御部は、初期データ転送処理の実行時に、前記携帯電話機から前記音声メッセージまたは前記留守番電話に関する情報を受信する、
    請求項5に記載のハンズフリー装置。
  7. ユーザから、前記音声メッセージの再生の操作を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記音声メッセージの再生の操作を受け付けた場合に、前記音声メッセージを再生する再生部と、をさらに備える、
    請求項1からのいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
  8. ユーザから、前記留守番電話の再生の操作を受け付ける受付部と、
    前記ハンズフリー通話接続部は、前記受付部が前記留守番電話の再生の操作を受け付けた場合に、前記携帯電話機を介して、留守番電話サービスに発信する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
  9. 携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続する、HFP(Hands−Free Profile)に準じたハンズフリー通話接続ステップと、
    前記携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれかを、PBAP(Phone Book Access Profile)に準じた通信プロトコルによって前記携帯電話機から受信する第1のデータ転送部ステップと、
    前記携帯電話機が受け付けた音声メッセージ、または前記携帯電話機が受け付けた留守番電話に関する情報を、前記携帯電話機から受信する第2のデータ転送ステップと、
    を含み、
    前記第2のデータ転送ステップにおいて、前記不在着信履歴データに基づいて、不在着信の有無を判定し、前記携帯電話機が不在着信を有している場合、前記携帯電話機から前記音声メッセージまたは前記留守番電話に関する情報を受信する、
    データ転送方法。
  10. コンピュータに、
    携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続する、HFP(Hands−Free Profile)に準じたハンズフリー通話接続ステップと、
    前記携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれかを、PBAP(Phone Book Access Profile)に準じた通信プロトコルによって前記携帯電話機から受信する第1のデータ転送部ステップと、
    前記携帯電話機が受け付けた音声メッセージ、または前記携帯電話機が受け付けた留守番電話に関する情報を、前記携帯電話機から受信する第2のデータ転送ステップと、
    を実行させ
    前記第2のデータ転送ステップにおいて、前記不在着信履歴データに基づいて、不在着信の有無を判定し、前記携帯電話機が不在着信を有している場合、前記携帯電話機から前記音声メッセージまたは前記留守番電話に関する情報を受信する、
    プログラム。
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