JP2022128047A - 車載ハンズフリー装置、通信制御方法及び通信制御プログラム - Google Patents

車載ハンズフリー装置、通信制御方法及び通信制御プログラム Download PDF

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俊平 造田
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Abstract

【課題】車載ハンズフリー装置において、複数の携帯電話機に対する通信接続を自動的に切り替え可能とする。【解決手段】複数の携帯電話機に対する無線接続を行うことで、各携帯電話機のハンズフリー通話を可能とする車載ハンズフリー装置であって、通信制御部及び切り替え制御部を有する。通信制御部は、各携帯電話機のうち、一つの携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする。切り替え制御部は、所定のタイミングで。ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え制御を行う。これにより、車載ハンズフリー装置が無線通信可能な複数の携帯電話機に対して、自動的に通信接続の切り替えを行うことができる。【選択図】図22

Description

本開示は、車載ハンズフリー装置、通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
今日において、携帯電話機に登録されている電話番号及び登録名の対応を示す電話帳データを自動的に取得する車載ハンズフリー装置が知られている。この車載ハンズフリー装置は、車両に乗車したユーザが携帯している携帯電話機との間で近距離通信回線を確立する。そして、車載ハンズフリー装置は、確立した近距離通信回線を介して、携帯電話機から電話帳データを取得する。これにより、ユーザは、車載ハンズフリー装置を操作することで、携帯電話機から取得された電話帳に登録されている所望の電話番号に対する発信を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
特開2002-193046号公報
ここで、例えば仕事用及びプライベート用等の複数台の携帯電話機を所有するユーザが車両に乗車する場合がある。また、それぞれ携帯電話機を所有する複数のユーザが同じ車両に乗車する場合がある。このような場合、車載ハンズフリー装置は、複数台の携帯電話機に対する通信接続を、適宜、切り替え制御する必要がある。そして、このような通信接続の切り替え制御は、ユーザの手を煩わせることなく、自動的に行われることが好ましい。
本開示は、複数の端末に対する通信接続を自動的に切り替えることができる車載ハンズフリー装置、通信制御方法及び通信制御プログラムを提供する。
本開示に係る車載ハンズフリー装置は、複数の携帯電話機に対する無線接続を行うことで、各携帯電話機のハンズフリー通話を可能とする車載ハンズフリー装置であって、通信制御部及び切り替え制御部を備える。通信制御部は、各携帯電話機のうち、一つの携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする。切り替え制御部は、所定のタイミングで。ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え制御を行う。
本開示に係る車載ハンズフリー装置によれば、複数の端末に対する通信接続を自動的に切り替えることができる。
図1は、第1の実施の形態の車載ナビゲーション装置のブロック図である。 図2は、フローチャート(その1)である。 図3は、発信履歴データを示す図である。 図4は、着信履歴データを示す図である。 図5は、不在着信履歴データを示す図である。 図6は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び全履歴データを示す図である。 図7は、フローチャート(その2)である。 図8は、フローチャート(その3)である。 図9は、図3相当図である。 図10は、図4相当図である。 図11は、発信履歴による発信操作を行う場合の表示画面の遷移を示す図である。 図12は、着信履歴による発信操作を行う場合の表示画面の遷移を示す図である。 図13は、電話帳による発信操作を行う場合の表示画面の遷移を示す図である。 図14は、電話帳データを示す図である。 図15は、フローチャート(その4)である。 図16は、図12相当図である。 図17は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置の機能ブロック図である。 図18は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、優先順位に基づくPBAP接続動作の流れを示すフローチャートである。 図19は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、優先順位に基づくHFP接続動作の流れを示すフローチャートである。 図20は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、ステアリングスイッチを用いたHFP接続切り替え動作の流れを示すフローチャートである。 図21は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、HFP接続の自動切り替え動作の流れを示すフローチャートである。 図22は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、着信時のHFP接続の自動切り替え動作の流れを示すフローチャートである。 図23は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、発信操作に基づくHFP接続の自動切り替え動作の流れを示すフローチャートである。 図24は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、複数の携帯電話機から取得した電話帳の一覧画面及び発信画面の一例を示す図である。 図25は、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置における、キーロックを解除した携帯電話機に対して、優先的にHFP接続を行う動作の流れを示すフローチャートである。
以下、実施の形態となる近距離無線通信機能を有するハンズフリー機能付き車載ナビゲーション装置(以下、車載ナビゲーション装置と称する)を、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
(車載ナビゲーション装置の構成)
図1は、第1の実施の形態の車載ナビゲーション装置1の要部のブロック図である。この図1に示すように、車載ナビゲーション装置1は、制御部2、近距離無線通信部3、操作部4、表示部5、作業メモリ6、記憶メモリ7、マイクロホン8及びスピーカ9を備えている。
制御部2は、車載ナビゲーション装置1の通信動作及びデータ管理動作などの動作全般を制御する。近距離無線通信部3は、一例として、ブルートゥース(登録商標)通信及びWi-Fi(登録商標)通信等の近距離無線通信を、例えばBluetooth(登録商標)通信機能付き携帯電話機(以下、携帯電話機と称する)10との間で行う。
近距離無線通信部3は、ハンズフリー通話を行うための周知のHFP(Hands Free Profile)、及び、電話帳データの転送、発着信履歴データの転送を行うためのPBAP(Phone Book Access Profile)に対応している。これらプロファイルは、機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。
操作部4は、例えば表示部5上に設けられるタッチパネルを備えており、ユーザの接触操作を示す操作信号を制御部2に供給する。表示部5は、制御部2から供給された表示信号に対応する表示画面を表示する。表示部5は、例えば図11(a)及び図12(a)を用いて後述するように、ユーザが電話番号を入力するための表示画面として「0」~「9」のテンキーを表示する。
作業メモリ6としては、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを用いることができる。作業メモリ6は、PBAP接続した際に携帯電話機10から自動転送される発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを記憶する。作業メモリ6に対して発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データを記憶させる際に、それぞれ20件分のデータ(全てのデータ)を記憶させてもよいし、例えばそれぞれ5件分等の一部のデータを記憶させてもよい。同様に、作業メモリ6に対して電話帳データを記憶させる際に、全ての電話帳データを記憶させてもよいし、一部の電話帳データを記憶させてもよい。
記憶メモリ7としては、不揮発性メモリ又は揮発性メモリを用いることができる。記憶メモリ7には、各種データの他、通信制御プログラムが記憶されている。詳しくは後述するが、制御部2は、通信制御プログラムに基づいて、各種通信制御を行うと共に、複数の携帯電話機10に対する通信接続を自動的に切り替え制御する。このため、制御部2は、通信制御プログラムに基づいて、近距離無線通信可能な複数の携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得して作業メモリ6に記憶する。
また、ユーザは、車載ナビゲーション装置1に対して、例えば近距離無線通信又は操作部4を介して入力操作等を行うことで、各携帯電話機10の優先順位を登録する。制御部2は、ユーザにより指定された各携帯電話機10の優先順位を、各携帯電話機10の機器識別情報又は電話番号等の固有の識別情報に関連付け、優先順位データとして作業メモリ7に記憶する。
また、ユーザは、例えば近距離無線通信又は操作部4を介して入力操作等を行うことで、車両のドアの開閉及び運転を可能とする一つ又は複数の携帯電話機10を登録する。制御部2は、ユーザにより指定された一つ又は複数の携帯電話機10の機器識別情報又は電話番号等の固有の識別情報を、車両のドアの開閉及び運転を可能とする携帯電話機10のキーロックデータとして作業メモリ7に記憶する。
ユーザにより携帯電話機10を介して車両のキーロック解除操作が行われると、制御部2には、例えば車両のCAN(Controller Area Network)を介して、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10の固有の識別情報を含むキーロック解除端末通知信号が供給される。制御部2は、作業メモリ6に記憶されているキーロックデータに基づいて、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10を認証処理する。そして、制御部2は、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10が、キーロックデータで示される携帯電話機10であった場合に、その携帯電話機10に対して優先的にHFP接続を図る。詳しくは、後述する。
制御部2は、ユーザにより操作部4を介して発信履歴データの表示要求が行われた場合、作業メモリ6に記憶されている発信履歴データを表示部5に表示制御する。また、制御部2は、ユーザにより、着信履歴データの表示要求が行われた場合、作業メモリ6に記憶されている着信履歴データを表示部5に表示制御する。また、制御部2は、ユーザにより、電話帳データの表示要求が行われた場合、作業メモリ6に記憶されている電話帳データを表示部5に表示制御する。
なお、一例ではあるが、作業メモリ6には、それぞれ5件分の発信履歴データ及び着信履歴データが記憶される。このため、表示部5に表示制御される発信履歴データ及び着信履歴データの最大表示件数も、それぞれ5件となっている(図11(b),(c)及び図12(b),(c)参照)。
また、制御部2には、車両のハンドル等に設けられたステアリングスイッチが操作される毎に、ステアリングスイッチ操作信号が供給されるようになっている。詳しくは後述するが、制御部2は、ステアリングスイッチが操作される毎に、複数の携帯電話機10の間で、HFP接続を切り替え制御する。
マイクロホン8は、携帯電話機10を用いたハンズフリー通話等を行う際に、ユーザが発音した音声を集音する。スピーカ9は、携帯電話機10を用いたハンズフリー通話等を行う際に、通話相手の受話音声を出力する。車載ナビゲーション装置1の近距離無線通信部3と携帯電話機10との間に近距離無線通信回線が確立されHFP接続されると、制御部2は、マイクロホン8を介して集音された音声を携帯電話機10に送信するように、近距離無線通信部3を制御する。これにより、マイクロホン8を介して集音された音声が、車載ナビゲーション装置1を介して携帯電話機10から携帯電話網に送信される。また、携帯電話機10が携帯電話網から受信した音声は、携帯電話機10から車載ナビゲーション装置1の近距離無線通信部3に送信されスピーカ9を介して出力される。
なお、車載ナビゲーション装置1は、このような各部の他に、自車両の現在位置を検出する例えばGPS(Global Positioning System)装置等の現在位置検出部、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索部、地図データが記録さている記録媒体から地図データを読取る地図データ読取部、VICS(登録商標)センターから配信されたVICS(登録商標)情報を受信するVICS(登録商標)情報受信部、ユーザが発した音声を音声認識する音声認識部などのナビゲーション動作に必要な機能ブロックをも備えて構成されている。VICS(登録商標)は、「Vehicle Information and Communication System」である。
この場合、車載ナビゲーション装置1は、GPS装置で受信されたGPS衛星からのGPS無線信号に含まれるGPS日時情報を抽出して日時を取得し、この取得した日時を発信日時又は着信日時として利用する。なお、このGPS日時情報から抽出した日時は、GPSの絶対日時であり、精度が極めて高い日時である。
車載ナビゲーション装置1は、アクセサリースイッチ(ACCスイッチ:車両機器への電源供給をオンオフするスイッチ)のオンオフに連動して起動又は停止する。例えば、ユーザの操作によりACCスイッチがオンからオフに切替わると、車載ナビゲーション装置1に対する電源供給が停止される。この結果、車載ナビゲーション装置1が駆動状態から停止状態に遷移する。車載ナビゲーション装置1が停止状態となると、記憶メモリ7に記憶されている各種データは消去されないが(記憶保持されるが)、作業メモリ6に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データ等は消去される。
(携帯電話機の構成)
携帯電話機10は、周知のように単独(ハンズフリー機器たる車載ナビゲーション装置1との間でHFPを接続していない状態)では、携帯電話網の基地局と携帯電話回線を確立して電話の発信処理及び着信処理を行う。この携帯電話機10で発信を行う場合、ユーザは、テンキー(「0」~「9」の数字キー)を操作して発信先の電話番号を入力し、続いて発信キーを操作する。これにより、入力した電話番号を発信先として発信することでき、発信先の携帯電話機との間で通話を行うことができる。
また、基地局から着信信号を受信した際に、ユーザが携帯電話機10の受話キーを操作すると、発信元の携帯電話機に応答することができ、発信元の携帯電話機との間で通話を行うことができる。
また、携帯電話機10は、日時(日付時刻)を計時する時計部を有している。携帯電話機10は、上述の発信操作が行われる毎に、テンキーを介して入力された発信電話番号と時計部で計時された発信日時とを関連付けた発信履歴データを形成し記憶部に保存する。また、携帯電話機10は、基地局から上述の着信信号を受信する毎に、受信した着信電話番号と時計部で計時された着信日時とを関連付けた着信履歴データを形成し記憶部に保存する。
また、携帯電話機10は、着信に対する応答操作が行われなかった場合、基地局から受信した着信電話番号と時計部で計時された着信日時とを関連付けた不在着信履歴データを形成し記憶部に保存する。さらに携帯電話機10の制御部2は、ユーザにより所望の電話番号と登録名が入力されると、これらを関連付けて、電話帳データとして記憶部の電話帳の記憶領域に保存する。一例ではあるが、携帯電話機10の記憶部に形成されている電話帳の記憶領域には、例えば500件分程度の電話帳データが保存可能となっている。
ここで、電話帳データを保有している場合、発信履歴データ、着信履歴データには、登録名が含まれる。具体的には、基地局から受信した着信電話番号が電話帳データに登録された電話番号である場合、着信履歴データは、電話番号と、着信日時と、登録名とで形成される。不在着信履歴データも、同様な処理で、電話番号と、着信日時と、その登録名とで形成される。発信履歴データも、発信処理で発信された電話番号が、電話帳データに登録された電話番号である場合は、発信日時と、発信電話番号と、その登録名とで形成される。
ユーザは、電話帳に登録されている所望の電話番号を選択して発信操作を行うことで、テンキーを用いて電話番号を入力操作することなく、所望の電話番号に対する発信を行うことができる。
なお、携帯電話機10に記憶部には、それぞれ例えば最新の20件分の発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データが記憶可能となっている。携帯電話機10は、発信処理毎、着信処理毎又は不在着信毎に、最古のデータを自動的に消去し、発信履歴データ、着信履歴データ又は不在着信履歴データの更新を行う。また、携帯電話機10は、ハンズフリー通話を行うための周知のHFPに対応している。また、携帯電話機10は、電話帳データの転送及び発着信履歴データ等の転送を行うためのPBAPに対応している。
すなわち、携帯電話機10は、近距離無線通信部3との間でブルートゥース(登録商標)通信回線が確立されると、PBAP接続により、その時点で記憶している電話帳データを車載ナビゲーション装置1に自動転送する。この際、携帯電話機10は、それぞれ最大20件分の、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データを車載ナビゲーション装置1に自動転送する。
(車載ナビゲーション装置の動作)
次に、車載ナビゲーション装置1の動作を、図2乃至図16を参照して説明する。なお、以下の説明において、携帯電話機10は、最大記憶可能件数である20件分の発信履歴データ、最大記憶可能件数である20件分の着信履歴データ、最大記憶可能件数である20件分の不在着信履歴データを記憶部に記憶していることとする。また、この状態で、携帯電話機10を携帯するユーザが車両に乗車し、車両のACCスイッチがオンされると、車載ナビゲーション装置1が通電により起動し、車載ナビゲーション装置1と携帯電話機10との間にブルートゥース(登録商標)の近距離無線通信回線が確立されることとを前提として説明を行う。
(PBAP通信動作)
最初に、車載ナビゲーション装置1において、制御部2が携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを受信する手順について、図2を参照して説明する。なお、ユーザは、車載ナビゲーション装置1にて、近距離無線通信の相手となる携帯電話機10を予め登録している。例えば、これには初期通信設定時に、携帯電話機毎に4桁のパスワードを入力し、車載ナビゲーション装置1又は携帯電話機10が、お互いのみ知るリンクキー生成し、これをお互いで保持登録しておく。そして、初期接続時にリンクキーの認証を行うことで、通信接続すべき携帯電話機10を選択している。つまり、未登録の携帯電話機は、HFPでの通信接続及びPBAPでの通信接続が行われることは無い。基本的に、その車両の所有者の携帯電話機が事前登録され、HFPでの無線通信及びPBAPでの無線通信が行われる。
本例では、車載ナビゲーション装置1には、通信接続対象となる複数の携帯電話機10が登録されており、さらに、複数の携帯電話機10に対して例えば操作部4を操作して優先順位を予め設定しており、制御部2は当該優先順位を記憶している。例えば、これは、ドライバーによっては、複数の携帯電話機を所有している場合があり、また、それぞれ携帯電話機10を所有する複数のユーザが一台の車両に乗車する場合があるからである。
本例の前提として、車載ナビゲーション装置1の近距離無線通信部3は、HFPでの無線通信、PBAPでの無線通信の両プロトコルに対応し、且つ、これらを二つのプロファイルを同時接続(マルチプロファイル接続)に接続することができる。しかし、あえて、この同時接続処理を行わないようにしている。この理由としては、主として以下の3つが挙げられる。
(1)通信相手である携帯電話機10が、車載ナビゲーション装置1と同様に、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信には対応しているものの、同時接続には対応していない可能性があること。
(2)通信相手である携帯電話機10が、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信には対応し、かつ同時接続にも対応しているかもしれないが、同時接続を維持するためには、車載ナビゲーション装置1の近距離無線通信部3のソフトウェア処理が複雑になり、通信接続の安定性に不安があること。
(3)携帯電話機10は、世界で多数のメーカーが製造しており、車載ナビゲーション装置1としては、HFPでの無線通信及びPBAPでの無線通信に対応した全ての携帯電話機と接続することが求められること。
以上の理由のため、本例での車載ナビゲーション装置1は、HFPでの無線通信、PBAPでの無線通信ための、より確実な処理手順として、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信との同時接続をできる限り無くすため、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信とは時間的に分割したシリアル接続を行う。
説明に戻ると、図2のフローチャートにおいて、制御部2は、優先順位が上位の携帯電話機10をHFPでの無線通信での通信接続対象として選択する(ステップS1)。ここで、本例では、最初にPBPでの通信接続を行わずに、先ずはHFPでの初期通信を自動的に試み、接続を開始する。この理由は、後述する。
次に、制御部2は、その選択した携帯電話機10に対してHFPでの初期通信を自動的に接続し(ステップS2)、HFPでの無線通信接続に成功したか否かを判定する(ステップS3)。ここで、制御部2は、HFPでの無線通信接続に成功した旨を判定すると(ステップS3:YES)、直ちに、その接続しているHFPでの無線通信を自動的に切断する(ステップS4)。そして、制御部2は、そのHFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機10に対してPBAPでの無線通信を自動的に接続する(ステップS5)。
次いで、制御部2は、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データの転送処理を開始するように、携帯電話機10に対してデータ転送要求を行う(ステップS6)。これにより、携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データが車載ナビゲーション装置1に転送処理される。車載ハンズフリー装置1は、これらデータを受信する(ステップS6)。制御部2は、この転送処理が終了すると、次に、携帯電話機10に対して電話帳データの転送要求を行う。車載ハンズフリー装置1の制御部b2は、携帯電話機10から転送された電話帳データを受信する(ステップS7)。制御部2は、携帯電話機10からの電話帳データの転送処理が終了すると、接続しているPBAPでの無線通信を切断処理する(ステップS8)。
そして、制御部2は、PBAP通信を切断した携帯電話機10に対して、再度、自動的にHFP通信接続を図り(ステップS9)、ハンズフリー待受処理に移行する。このように本例では、車載ナビゲーション装置1の制御部2が、HFP→PBAP→HFPの順に無線通信をシリアルに、自動的に切り替える。これにより、多数のメーカーのHFPでの無線通信とPBAPでの無線通信とに対応した携帯電話機に対して、通信処理を確実に安定して行うことができ、車載ナビゲーション装置1でのソフトウェア処理の複雑化を防止できる。
これに対して、制御部2は、HFPでの無線通信接続が失敗した場合(ステップS3:NO)、優先順位が次位の携帯電話機10が存在するか否かを判定する(ステップS10)。優先順位が次位の携帯電話機10が存在する場合(ステップS10:YES)、制御部2は、次位の携帯電話機10を無線通信の接続対象として選択する(ステップS11)。これにより、処理がステップS2に戻り、上述の処理が繰返して行われる。
ここで、制御部2は、携帯電話機10から図3(a)に例示する登録名、発信電話番号及び発信日時を含む発信履歴データを受信すると、これを作業メモリ6に記憶制御する。同様に、制御部2は、携帯電話機10から図4(a)に例示する登録名、着信電話番号及び着信日時を含む着信履歴データを受信すると、これを作業メモリ6に記憶制御する。同様に、制御部2は、携帯電話機10から図5(a)に例示する登録名、不在着信電話番号及び不在着信日時を含む不在着信履歴データを受信すると、これを作業メモリ6に記憶制御する。
そして、制御部2は、これ以降、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データの表示要求があると、作業メモリ6に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データを表示部5に表示制御する。すなわち、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データが作業メモリ6に記憶されると、作業メモリ6に記憶されている電話帳データにアクセスすることなく、携帯電話機10から転送された登録名を表示部5に表示させることができる。
制御部2により、ステップS9で説明したHFP接続が行われると、車載ナビゲーション装置1側の操作部4で、発信処理、着信処理を行うことが可能となる。そして、制御部2は、携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データを受信した後(ステップS9でのHFP接続後)、操作部4の操作により、新たな発信処理、新たな着信処理及び新たな不在着信処理を行う。この後に、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データの表示要求があると、制御部2は、携帯電話機10から転送された電話帳データにアクセスする。そして、制御部2は、その発信処理、着信処理及び不在着信処理を行った発信電話番号、着信電話番号及び不在着信電話番号に対応する登録名が、電話帳データに存在する場合には、その登録名を表示部5に表示制御する(図3(c)、図4(c)、図5(c)参照)。
つまり、制御部2は、新たな発信処理を行った例えば大森さんの電話番号が、大森さんの登録名と共に電話帳データに登録されている場合、電話帳データから「大森○○」の登録名を読み出し、発信履歴データとして表示部5に表示制御する。
一方、山岡さんから新たな電話着信を着信処理し、この着信電話番号が電話帳データに登録されている場合は、電話帳データから「山岡○○」の登録名を読み出して着信履歴データとして表示部5に表示制御する。これに対して、金田さんの電話番号は電話帳データに登録されているのであるが、金田さんからの新たな電話着信の着信処理を行うことができなかった場合、制御部2は、電話帳データから「金田○○」の登録名を読み出して不在着信履歴データとして表示部5に表示制御する。
また、車載ナビゲーション装置1は、全履歴データの表示要求があると、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データを纏めて最新の時刻順に表示する。具体的には、着信履歴データ及び不在着信履歴データに対しては、制御部2は、着信電話番号或いは不在着信電話番号が同一であるか否かに拘らず、着信日時或いは不在着信日時が新しい方の着信履歴データ及び不在着信履歴データを全ての中から所定数選択して表示制御する。これに対して、発信履歴データに対しては、制御部2は、発信電話番号が同一の発信履歴データのうち、最新の発信履歴データを選択して表示制御する(図6参照)。つまり、図6の例では、「吉田○○」の発信電話番号が重複しているため、制御部2は、発信日時が最新の発信履歴データ(発信日時が08月10日12:15の発信履歴データ)のみを表示制御する。
(発信動作)
次に、車載ナビゲーション装置1において、携帯電話機10から取得した発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データに基づいて電話発信を行う手順について、図7乃至図16を参照して説明する。なお、ここでは、発信履歴データ及び着信履歴データについて説明するが、不在着信履歴データも同様である。
車載ナビゲーション装置1の制御部2は、携帯電話機10が車載ナビゲーション装置1の近距離無線通信圏内に存在しており、近距離無線通信部3が携帯電話機10との間で通信回線を確立した旨を判定すると(ステップS21にて「YES」)、携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データが近距離無線通信部3に自動転送される旨を待機する(ステップS22)。
そして、制御部2は、携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データが自動転送された旨を判定すると(ステップS22にて「YES」)、その携帯電話機10から自動転送された発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを作業メモリ6に記憶させる(ステップS23)。
この場合、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データ及び着信履歴データの件数がそれぞれ例えば20件である。また、作業メモリ6に記憶可能な発信履歴データ及び着信履歴データの件数は、それぞれ例えば5件である。また、作業メモリ6に記憶可能な発信履歴データ及び着信履歴データの件数は、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データ及び着信履歴データの件数よりも少ない。
このため、制御部2は、発信履歴データについては、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データのうち発信日時が古い発信履歴データを破棄する。そして、制御部2は、携帯電話機10から自動転送された20件分の発信履歴データのうち、発信日時が新しい5件分の発信履歴データを優先して作業メモリ6に携帯側発信履歴データとして記憶させる。また、制御部2は、着信履歴データについても発信履歴データと同様に、着信履歴データのうち着信日時が古い着信履歴データを破棄する。そして、制御部2は、携帯電話機10から自動転送された20件分の着信履歴データのうち、着信日時が新しい5件分の着信履歴データを優先して作業メモリ6に携帯側着信履歴データとして記憶させる。
つまり、制御部2は、携帯電話機10から発信履歴データが自動転送された直後では、作業メモリ6の発信履歴データとして、図9(a)に示す発信履歴データを保持する。この状態からユーザが発信履歴データを表示させる操作を行うと、制御部2は、図11(b)に示す表示画面を表示部5に表示させる。また、制御部2は、携帯電話機10から着信履歴データが自動転送された直後では、作業メモリ6の着信履歴データとして、図10(a)に示す着信履歴データを保持する。そして、この状態からユーザが着信履歴データを表示させる操作を行うと、制御部2は、図12(b)に示す表示画面を表示部5に表示させる。
このようにして、携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とが近距離無線通信回線を確立すると、携帯電話機10が近距離無線通信回線を確立する前に記憶しておいた発信履歴データ及び着信履歴データが、車載ナビゲーション装置1の作業メモリ6に自動転送される。これにより、携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とで1つの電話システムが構成され、この電話システムによりハンズフリー通話を行うことが可能となる。
また、携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とにより1つの電話システムが構成されると、ユーザは、テンキー入力による発信操作、発信履歴による発信操作、着信履歴による発信操作及び電話帳による発信操作のいずれかの発信操作を選択できる。また、ユーザは、携帯電話網からの着信を待機できる。
(最新の発着信履歴データの処理)
ここで、本例では、近距離無線通信の手順として、ステップS5でPBAP接続→ステップS8でPBAP通信を切断→ステップS9でHFP接続との、シリアルなプロファイル切り替えを行っている。ステップS9のHFP接続後に、携帯電話機10に対して新たな着信があった場合、又は、新たな発信処理が行われた場合、その着信及び発信に対応する着信履歴データ又は発信履歴データは、携帯電話機10側のメモリに記憶される。このため、車載ナビゲーション装置1の制御部2は、これら最新の発着信履歴データを、再度、携帯電話機10から取得するために、HFPでの無線通信中にPBAPでの無線通信(同時接続)を行ってもよい。
しかしながら、同時接続は、できる限り避けるという考えに基づいて、シリアル接続において、HFP接続を切断してPBAP接続を行うとする。この場合、HFP接続を切断してPBAP接続を行っている間、ハンズフリー通話を行うために1つの電話システムを構成している携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とが分離された状態となり、ハンズフリー通話が困難となる状態が発生する。
このため、第1の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、ステップS9でHFP接続を行った場合、それ以降もHFPでの無線通信接続のみで、最新の発着信履歴データを車載ナビゲーション装置1で自己取得し、自己管理する。
具体的には、制御部2は、ユーザがテンキー入力による発信操作を行ったか否かを判定する(ステップS24)。また、制御部2は、ユーザが発信履歴による発信操作を行ったか否かを判定する(ステップS25)。また、制御部2は、ユーザが着信履歴による発信操作を行ったか否かを判定する(ステップS26)。また、制御部2は、ユーザが電話帳による発信操作を行ったか否かを判定する(ステップS27)。また、制御部2は、携帯電話網からの着信の有無を判定する(ステップS28)。
制御部2は、ユーザがテンキー入力による発信操作を行った旨を判定すると(ステップS24:YES)、テンキーを介してユーザにより入力された電話番号を発信電話番号とした発信処理を行う(ステップS29)。制御部2は、テンキー入力による発信処理を終了すると、図9(b)に示すように、その時点で作業メモリ6に記憶されている発信履歴データのうち、発信日時が最古の発信履歴データを消去する(ステップS30)。そして、制御部2は、テンキー入力による発信に対応する自装置の最新の発信履歴データを、自己発信履歴データとして、作業メモリ6に追加して記憶させる(ステップS31)。
すなわち、ユーザによりテンキーが操作され、例えば電話番号「09000000100」が入力され、制御部2が、当該電話番号「09000000100」を発信電話番号とする発信処理を行ったとする。この場合、制御部2は、図9(b)に示すように、電話番号「09000000100」を表す発信履歴データを、自己発信履歴データとして、作業メモリ6に追加して記憶させる。
この際、制御部2は、電話番号「09000000100」に対応する発信日時として、車載ナビゲーション装置1のGPS装置で取得される日時をタイムスタンプとして記憶させる。つまり、図9(b)に示す最新の電話番号「09000000100」の発信日時は、車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時である。また、残りの4件の電話番号の発信日時は、携帯電話機10の時計部の計時情報を取得して形成された発信日時である。なお、ユーザにより発信履歴データを表示させる操作が行われると、制御部2は、図11(c)に示す表示画面を表示部5に表示させる。
また、発信履歴に基づく発信操作を行う場合、ユーザは、「履歴ボタン4a」を操作し、続いて「発信履歴ボタン4b」を操作する。この発信履歴に基づく発信操作が行われると(ステップS25:YES)、制御部2は、作業メモリ6に記憶されている発信履歴データを参照し(ステップS32)、作業メモリ6に記憶されている電話帳データを参照する(ステップS33)。そして、制御部2は、図11(b),(c)に示すように、発信履歴による発信操作画面を表示部5に表示させる(ステップS34)。この際、制御部2は、発信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていれば、その電話番号に対応する登録名を表示部5に表示させる。また、制御部2は、発信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていなければ、その電話番号を表示部5に表示させる。
次いで、制御部2は、そのうちからユーザが選択した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(ステップS35)。そして、制御部2は、発信履歴による発信処理を終了すると、作業メモリ6に記憶されている発信履歴データのうち、発信日時が最古の発信履歴データを消去する(ステップS30)。また、制御部2は、その発信履歴による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを自己発信履歴データとして、作業メモリ6に追加して記憶させる(ステップS31)。この場合も、制御部2は、発信電話番号に対応する発信日時として、車載ナビゲーション装置1のGPS装置で取得した日時をタイムスタンプとして作業メモリ6に記憶させる。
また、着信履歴による発信操作を行う場合、ユーザは、「履歴ボタン4a」を操作し、続いて「着信履歴ボタン4c」を操作する。このような着信履歴による発信操作を検出すると(ステップS26:YES)、制御部2は、作業メモリ6に記憶されている着信履歴データを参照し(ステップS36)、作業メモリ6に記憶されている電話帳データを参照する(ステップS37)。そして、制御部2は、図12(b),(c)に示すように、着信履歴による発信操作画面を表示部5に表示させる(ステップS38)。この場合、制御部2は、着信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていれば、その電話番号に対応する登録名を表示部5に表示させる。また、制御部2は、着信履歴データの発信電話番号が電話帳データに登録されていなければ、その電話番号を表示部5に表示させる。
次いで、制御部2は、そのうちからユーザが選択した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(ステップS39)。そして、制御部2は、着信履歴による発信処理を終了すると、この場合も、その時点で作業メモリ6に記憶されている発信履歴データのうち発信日時が最古の発信履歴データを消去し(ステップS30)、その着信履歴による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ6に自己発信履歴データとして追加記憶させる(ステップS31)。この場合も、制御部2は、発信電話番号に対応する発信日時として車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。
また、制御部2は、ユーザが「電話帳ボタン4d」を操作したことにより、電話帳による発信操作を行った旨を判定すると(ステップS27:YES)、作業メモリ6に記憶されている電話帳データを参照する(ステップS40)。そして、制御部2は、図13(b)に示すように、電話帳による発信操作画面を表示部5に表示させる(ステップS41)。次いで、制御部2は、そのうちからユーザが選択した電話番号を発信電話番号として発信する発信処理を行う(ステップS42)。そして、制御部2は、電話帳による発信処理を終了すると、この場合も、その時点で作業メモリ6に記憶されている発信履歴データのうち、発信日時が最古の発信履歴データを消去する(ステップS30)。そして、制御部2は、その電話帳による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを、自己発信履歴データとして作業メモリ6に追加して記憶させる(ステップS31)。この場合も、制御部2は、発信電話番号に対応する発信日時として、車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。
さらに、制御部2は、携帯電話機10から通信部3を介して、携帯電話網から着信した旨を判定すると(ステップS28:YES)、着信を知らせるための報知等の着信処理を行う(ステップS43)。制御部2は、着信処理が終了すると、その時点で作業メモリ6に記憶されている着信履歴データのうち、着信日時が最古の着信履歴データを消去する(ステップS44)。そして、制御部2は、その着信を表す自装置の最新の着信履歴データを、自己着信履歴データとして作業メモリ6に追加して記憶させる(ステップS45)。
すなわち、制御部2は、携帯電話網から電話番号「09000000200」を着信電話番号として近距離無線通信部3を経由して受信すると、電話番号「09000000200」を表す着信履歴データを、自己着信履歴データとして作業メモリ6に追加して記憶させる。
このようにすることで、ステップS9でのHFPでの無線通信接続以降、PBAPでの無線通信接続を行わなくとも、ステップS9以降での新たな着信処理、発信処理があった場合、自己の発着信履歴データを追加し、ユーザに表示させることが可能となる。この結果、やはり、HPFとPBAPとの同時接続を行わなくて済む。また、ステップS9でのHFP接続後、HFP接続を切断してPBAP接続を行う必要がなくなるため、1つの電話システムとなった携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とが、実質分離された状態となる不都合を防止できる。
(発着信履歴データの表示処理)
次に、PBAPでの無線通信にて受信した発着信履歴データと、ステップS9以降に発生した発信処理、着信処理にて発生した発着信履歴データの表示処理について説明する。
ステップS9でHFP無線接続状態において、携帯電話機10は、着信時に、着信電話番号を車載ナビゲーション装置1に送信するが、このとき着信日時情報を送信しない。そのため、制御部2は、電話番号「09000000200」に対応する着信日時として車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。つまり、図10(b)では、最新の電話番号「09000000200」の着信日時は車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時であり、残りの4件の電話番号の着信日時は携帯電話機10の時計部が取得した日時である。なお、制御部2は、この状態からユーザが着信履歴データを表示させる操作を行うと、図12(c)に示す表示画面を表示部5に表示させる。
なお、以上は、作業メモリ6に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数が携帯電話機10から自動転送された発信履歴データや着信履歴データの件数よりも少ない場合に、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データや着信履歴データのうち発信日時や着信日時が古い発信履歴データや着信履歴データを破棄し、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データや着信履歴データのうち発信日時や着信日時が新しい発信履歴データや着信履歴データを優先して作業メモリ6に記憶する場合を説明したが、PBAPでの無線通信を接続するときに車載ナビゲーション装置1が携帯電話機10に対して自動転送すべき件数(この実施の形態の例では5件)を指定し、発信日時や着信日時が新しい発信履歴データや着信履歴データを優先して作業メモリ6に記憶するようにしてもよい。
また、上記した構成では、車載ナビゲーション装置1において、新たな発信処理や新たな着信処理を行った場合に、作業メモリ6に記憶されている発信履歴データや着信履歴データのうち最古の発信履歴データや最古の着信履歴データを消去する場合を説明したが、ユーザの視点からすると、下記のような要望があるため、制御部2が以下に示す代替処理を行ってもよい。これは、本例のように、ステップS9以降、PBAPでの無線通信接続を行わない場合に必要となる処理である。
すなわち、携帯電話機10の時計部が計時する日時と、車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時とを比較すると、携帯電話機10の時計部が計時する日時はGPS装置が取得した日時に比べて誤差が多く正確でない場合があり、また、ユーザが任意に設定することが可能であるので、ユーザが意図的に所定時間分(例えば10分)進めて設定したり逆に遅れて設定したりする場合がある。
したがって、仮にユーザが携帯電話機10の日時を所定時間分進めて設定しており、車載ナビゲーション装置1が当該進められて設定された日時を作業メモリ6に記憶していたとすると、この状態から携帯電話機10から自動転送された発信履歴データや着信履歴データと車載ナビゲーション装置1の自装置の発信履歴データや着信履歴データとを日時順にしたがって並替えると、車載ナビゲーション装置1での新たな発信処理や新たな着信処理を行った発信履歴データや着信履歴データが、時間軸では最新であるにも拘らず、一覧表示の表示画面で最上位の欄に表示されることなく、最上位の欄以外の欄(例えば2番目や3番目の欄)に表示されることとなる。これでは、ユーザが記憶している時間軸と表示部5が表示する時間軸とにずれを発生し、ユーザが違和感を抱いてしまうことになる。
このような不具合に対応すべく、制御部2は、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データや着信履歴データについては、それらのみの範囲内で最上位の欄以外の欄に日時順にしたがって並べて表示させ、自装置の新たな発信履歴データや新たな着信履歴データについては、最上位の欄に表示させる。これにより、ユーザが記憶している時間軸と調和して表示させることができ、ユーザに違和感を抱かせないようにすることができる。
なお、制御部2は、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データや着信履歴データを日時順にしたがって並べて表示させる場合に、その発信履歴データや着信履歴データに含まれる日時データで並び替えしなくとも、それら発信履歴データや着信履歴データに発信順を表す発信順データや着信順を表す着信順データが含まれている場合であれば、それら発信順データや着信順データに基づいて発信履歴データや着信履歴データを並べて表示させてもよい。
また、発信順データ、着信順データが明示的に含まれていない場合でも、携帯電話機10から、図3(a)、図4(a)、図5(a)のようなリスト形式でデータが送信され、車載ナビゲーション装置1で受信した場合、上位にあるデータほど、最新のデータであるというルールに基づき、表示させるようにしてもよい。つまり、携帯電話機10は、車載ナビゲーション装置1にて、現実の発信順、着信順を識別可能な形式で、データを送信する。
この場合、タイムスタンプを秒でなく、分までとすると、例えば12時00分00秒にAさんから着信があり、12時00分30秒にBさんから着信があった場合に、同じ12時00分が着信時刻となり、これが携帯電話機10の着信履歴データとして記憶される。このデータを受信した車載ナビゲーション装置1では、順位が決められないため、着信時刻順に並び替えることが困難となる。この場合、携帯電話機10側で、発信順データ、着信順データを付与して車載ナビゲーション装置1に送信し、又は、上述のリスト形式で車載ナビゲーション装置1に送信するとよい。これにより、ユーザが記憶している時間軸と調和して表示させることができ、ユーザに違和感を抱かせないようにすることができる。
これらの場合は、発信履歴データや着信履歴データに含まれる日時データは付属的なものとなり、上記した発信順データや着信順データがユーザの実際の着信順や発信順となる。なお、携帯電話機10は、その単独動作において、着信処理や発信処理を繰り返すが、自分単独の動作であるため、これは発着信の順番は、把握できるため、その順番通りに、発着信履歴を管理することが可能である。このため、自己の時計部による発信日時、着信日時にとらわれずに、発信毎や着信毎に発信順データや着信順データを付与して車載ナビゲーション装置1に送信して、車載ナビゲーション装置1で着信順データ、発信順データに基づいて発着信履歴データを並べるように処理する。もしくは発信順データや着信順データを付与せずに携帯電話機10で実際の発信順、着信順を判断して構成した上記リストを、車載ナビゲーション装置1に送信し、車載ナビゲーション装置1では、上記ルールに従って、実際の発信、着信順に並べるように処理する。
このようにすれば、仮に、携帯電話機10の時計が、あるタイミングで進めたり、遅くしたり設定すると、この直後に発信、着信が発生すると、携帯電話機10での発信履歴表示、着信履歴表示は、実際の順どおり表示されるが、各データに付加される発信日時、着信日時は、この表示順とは異なることとなる。したがって、このような発着信履歴データを、車載ナビゲーション装置1で発信日時、着信日時を基準に並び替えすると、実際とは異なる順に表示される。このため、上記発信順データ、着信順データの手法、もしくはリスト形式の手法は、実際の発着信順と並べるには、最も好都合であると言える。
この結果、制御部2は、携帯電話機10での実際の発信順通り、着信順通りに表示部5にデータを表示することができる。車載ナビゲーション装置1では、このようなデータ処理を行った後に、上述のように自己のテンキー入力での発信処理、発信履歴による発信処理、着信履歴による発信処理、電話帳データによる発信処理を行った場合、その時点で作業メモリ6に記憶されている発信履歴データのうち発信順データが最古の発信履歴データ、もしくは最古と見なされる発信履歴データを消去し、その発信履歴による発信を表す自装置の最新の発信履歴データを作業メモリ6に自己発信履歴データとして追加記憶させる。一方、制御部2は、新たな着信処理が発生した場合、その時点で作業メモリ6に記憶されている着信履歴データのうち着信順データが最古の発信履歴データ、もしくは最古と見なされる着信履歴データを消去し、その着信履歴による着信を表す自装置の最新の着信履歴データを作業メモリ6に自己着信履歴データとして追加記憶させる。
これらの発信処理、着信処理の場合、制御部2は、発信電話番号に対応する発信日時、着信電話番号に対応する着信日時として車載ナビゲーション装置1のGPS装置が取得した日時をタイムスタンプとして記憶させる。このように、ユーザが記憶している時間軸と調和して表示させることができ、ユーザに違和感を抱かせないようにすることができる。
ただし、制御部2は、発信履歴データ、着信履歴データを纏めて表示する全履歴データの表示要求があった場合、上記発信履歴データだけ、上記着信履歴データだけを表示する場合に比べて、所定のソート処理が必要となる。つまり、上述のように着信履歴データ又は発信履歴データが、実際の時間軸通りに、携帯電話機10から、発信順データや着信順データを含めて最新順が分かるように送信が行われ、また、これらデータを含まずに上記リスト形式で送信が行われたとする。車載ナビゲーション装置1は、受信したデータに含まれる発信日時、着信日時を基準とせずに、通知されたままの順に表示すると、発信履歴表示だけの場合又は着信履歴表示だけの場合、携帯電話機10で指定された表示順に表示したものとなる。
しかし、全履歴データを表示する場合、以下の問題が生じる。車載ナビゲーション装置1では、最新の発信履歴データと、最新の着信履歴データを把握できるが、二つの最新のデータのうち、どちらが最新のデータであるかは、把握困難である。そこで、実施の形態の車載ナビゲーション装置1では、全履歴データを表示する場合、発信履歴データに含まれる発信日時、着信履歴データに含まれる着信日時を比較し、日時が最新の方を、最新データとして表示する。
例えば、5件の着信履歴データと、5件の発信履歴データの場合、10件を日時順にソートし、この順に表示する。これによって、ほとんどの場合、ほぼユーザの実際の時間軸通りに発信履歴データと着信履歴データを順に表示させることが可能となる。ただし、携帯電話機10でのタイムスタンプ機能が「分」までであると、12時00分00秒にAさんから着信があり、12時00分30秒にBさんへ発信した場合、発信日時と着信日時とは、全く同じの12時00分となるため、車載ナビゲーション装置1では、この場合、発信を着信より最新として表示し、又は、その逆の表示等の所定の並べ替え処理を行う必要がある。
また、PBAPでの無線通信で受信した着信履歴データ3件(A~C)の最新順が上述のように把握でき、PBAPで受信した発信履歴データ(D~F)の最新順が把握できる場合、発信履歴データと着信履歴データの日時を、以下のように比較して、並べ替え処理を行う。
先ず、AとDの日時を比較し、新しいものを1番目(例えばA)とし、次にBとDを比較し、新しいものを2番目(例えばB)とする。次に、CとDとを比較し、新しいものを3番目(例えばD)とし、次にCとEの日時を比較し、新しいものを4番目(例えばC)とする。次に、残りのEとFとは、Eが最新なので、5番目をE、6番目をFとする。この場合、比較した日時が同じである場合、所定の並べ替えルールとして、発信を着信より優先する、もしくはその逆といったように並べ替える。
また、携帯電話機10では、電話帳データを転送する場合には当該電話帳データのデータ形式をブルートゥース(登録商標)通信規格で規定されている「vCard」のデータフォーマットに変換して転送する必要がある。また、電話帳データが発信履歴データ及び着信履歴データに対して一般的にデータ更新の頻度が低いという事情がある。このことから、制御部2は、携帯電話機10から発信履歴データ及び着信履歴データを近距離無線通信部3により先に受信し、その後、携帯電話機10から電話帳データを近距離無線通信部3により受信してもよい。また、制御部2は、携帯電話機10から発信履歴データ及び着信履歴データを近距離無線通信部3により受信し、その後、ユーザが操作部4にて所定操作を行った場合に限って携帯電話機10から電話帳データを近距離無線通信部3により受信してもよい。
また、このようなユーザ操作での電話帳データを転送させるか自動転送させるかは、車載ナビゲーション装置1においてユーザが手動転送あるいは自動転送を選択して設定しておき、この設定に応じて転送処理を行うようにしてもよい。自動転送による設定を「転送しない」に設定した状態で、ステップS9でのHFPでの無線接続後に、ユーザによって手動転送操作を行って、電話帳データのみを転送するようにすることもできる。ただし、この手動転送操作によって、ステップS9でのHFPでの無線通信接続は、切断され、PBAPでの無線通信接続が行われる。データ転送が終了すると、再度、その携帯電話機10に対してHFPでの無線通信を接続し、ハンズフリー通話を可能な状態とする。
この「転送しない」と設定した場合、データ更新の頻度が高い発信履歴データ又は着信履歴データを、データ更新の頻度が低い電話帳データよりも優先して受信する。また、発信履歴データ又は着信履歴データの転送にデータ変換処理は不要であるが、電話帳データの転送にはデータ変換処理が必要となる。このため、転送時間が短い発信履歴データ又は着信履歴データを、転送時間が長い電話帳データよりも優先して受信する。そして、その後に、発信履歴データのみ、又は、着信履歴データのみを転送する。これにより、転送するデータ量を低減できる。この結果、転送プロトコルでの通信を早期に行うことができ、その後のハンズプロトコルでの通信を早期に行うことができる。このため、携帯電話機を車両に持ち込んだ場合に、ハンズフリー通話を行うまでの時間を短縮できる。さらに、データ更新の頻度が低く、かつ、転送時間が長い電話帳データを受信するか否かを、必要に応じて選択することができ、利便性を高めることができる。
ユーザの上記手動転送操作により、必要に応じて電話帳データを転送した場合、転送が終了すると、自動的にハンフリープロトコルでの通信を実行する。このため、その電話帳データを利用して、発信する際、ハンズフリー通話を行うことが可能となり、利便性が向上する。また、手動転送操作による電話帳データの転送を行った場合、電話帳データだけは不揮発性の記憶メモリ7に記憶しておき、記憶されたデータは次回の車載ナビゲーション装置1の起動時に記憶メモリ7から読み出して電話帳データとして利用してもよい。
また、制御部2は、携帯電話機10から受信した発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを当該携帯電話機10毎に区別して作業メモリ6に記憶させてもよい。この場合、制御部2は、携帯電話機10と作業メモリ6に記憶させているデータとを例えば下記のように対応付ける。
すなわち、制御部2は、携帯電話機10に付与されている固有の携帯電話機IDと車載ハンズフリー装置1に付与されている固有の装置IDとに基づいてリンクキーを生成する。そして、携帯電話機10から受信した発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを、生成したリンクキーに対応付けて作業メモリ6に記憶させる。制御部2は、これ以降に、携帯電話機10から携帯電話機IDを受信すると、その受信した携帯電話機IDと装置IDとに基づいてリンクキーを再度生成し、その生成したリンクキーに対応付けられて作業メモリ6に記憶されている各データの更新を行う。
(HFP処理動作)
次に、ステップS2でのHFP処理について詳述する。ステップS2でのHFP及びPBAPの接続を図15に示すフローチャートにしたがって制御する。すなわち、制御部2は、近距離無線通信圏内に存在する携帯電話機10との間で通信回線を確立した旨を判定すると、HFPでの無線通信接続(起動)し(ステップS51)、携帯電話機10が通話中にあるか否かを判定する(ステップS52)。なお、携帯電話機10が通話中であるか待受中であるかは、HFPでの無線通信で通知され、車載ナビゲーション装置1が受信し、この受信した通信状態によって判断する。なお、ステップS51は、ステップS2の処理に対応している。
ここで、制御部2は、携帯電話機10が通話中にない旨なった、つまり着信を待ち受ける待受中となったことを、判定すると(ステップS52:NO)、接続しているHFPでの無線通信を切断(終了)し(ステップS54)、PBAPでの無線通信を接続する(ステップS55)。つまり、制御部2は、携帯電話機10が通話中でなければ、接続したHFPでの無線通信を速やかに自動的に切断してPBAPでの無線通信を自動接続する。これにより、携帯電話機10から送信された発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを近距離無線通信部3により受信させる。
これに対して、制御部2は、携帯電話機10が通話中であることを判定すると(ステップS52:YES)、車載ナビゲーション装置1を用いたハンズフリー通話で、その通話を実行する可能性があるとして、HFPでの無線通信を維持する。なお、この通話を実行するか否かは、基本的には、携帯電話機10に依存する。すなわち、携帯電話機10が通話中にHFP接続されると、近距離無線通信部3に受話音声を自動的に送信する場合もあれば、携帯電話機10の操作に応じて、近距離無線通信部3に受話音声を送信する場合もある。
そして、制御部2は、携帯電話機10が通話を終了したか否かを判定する(ステップS53)。制御部2は、携帯電話機10が通話を終了した旨を判定すると(ステップS53:YES)、接続しているHFPでの無線通信を切断(終了)し(ステップS54)、PBAPでの無線通信を接続する(ステップS35)。つまり、制御部2は、携帯電話機10が通話中であれば、接続したHFPでの無線通信を当該通話が終了した後に切断してPBAPでの無線通信を接続する。これにより、ユーザがハンズフリー通話を終了した後に携帯電話機10から送信された発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを近距離無線通信部3により受信させることになる。なお、ステップS52、ステップS53は、ステップS3とステップS4との間の処理に対応している。
このように携帯電話機10が車載ナビゲーション装置1に接続される場合、その携帯電話機10が通話中か否かを判断する。通話中の場合、PBAPでの無線通信接続に切り替えると、ハンズフリー通話に移行できないため、HFPでの無線通信を維持し、通話中はPBAPでの無線通信接続を行わない。そして、通話が終了したと判断すると、HFPでの無線通信を切断し、PBAPでの無線通信接続を行う。この結果、携帯電話機10が単独で通話している場合、スムーズにハンズフリー通話に切り替えることができる。
また、制御部2は、携帯電話機10から着信履歴データとして応答した着信履歴と応答しなかった着信(不在着信)履歴とを区別して受信して記憶するようにしてもよい。この場合、制御部2は、ユーザが「履歴ボタン4a」を操作し、続いて「着信履歴ボタン4c」が操作されると、着信履歴による発信操作が行われたものと判定する。そして、制御部2は、作業メモリ6に記憶されている着信履歴データ及び電話帳データを参照し、図16(b),(c)に示すように、着信履歴による発信操作画面を表示部5に表示させる。この際、制御部2は、応答した着信である旨を表すアイコン図形(受話器と矢印との組合わせからなる図形)及び応答しなかった着信(不在着信)である旨を表すアイコン図形(受話器と×印との組み合わせからなる図形)のうちいずれかをデータ毎に表示させる。
なお、以上は、携帯電話機10から転送された発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データが作業メモリ6に記憶される場合や電話帳データのみが記憶メモリ7に記憶される場合である。しかし、携帯電話機10から転送された発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データが記憶メモリ7に記憶される構成でもよい。そのような構成では、装置電源がオフされた場合であっても、記憶メモリ7に記憶された発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データは記憶保持されることになる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、HFP、PBAPでのより確実な処理手順として、HFPとPBAPとの同時接続をできる限り無くすため、HFPとPBAPとは時間的に分割したシリアル接続を行う。これにより、多数のメーカーのHFPとPBAPとに対応した携帯電話機に対して、通信処理を確実に安定して行うことが可能となる。また、車載ハンズフリー装置1での処理を複雑にせず、簡素な処理でPBAPとHFPとの処理を実行することが可能となる。
また、PBAPでの無線通信の切断後のHFPでの無線通信接続時に、携帯電話網への発信又は携帯電話網からの着信があった際に、発信日時又は着信日時が最古の発信履歴データ又は着信履歴データを作業メモリ6から消去する。そして、自装置の発信履歴データ又は着信履歴データを、作業メモリ6に追加して記憶する。これにより、携帯電話網への発信又は携帯電話網からの着信がある毎に、自装置の最新の発信履歴データ又は着信履歴データを記憶させることができる。
また、携帯電話機10との間で通信回線を確立し、ステップS2にてHFP接続を行った後に、携帯電話機10が通話中であるか否かを判定する。携帯電話機10が通話中であるときには、通話が終了した後に、PBAPでの無線通信を接続して、携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを受信する。これにより、携帯電話機10からの発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データの転送による影響を受けることなくハンズフリー通話を行うことができる。
また、車載ナビゲーション装置1は、携帯電話機10との間で近距離無線通信回線を確立し、携帯電話機10が近距離無線通信回線を確立する前に記憶した発信履歴データ又は着信履歴データを携帯電話機10から受信する。そして、車載ナビゲーション装置1は、携帯電話機10から受信した発信履歴データ及び着信履歴データを、自装置の発信履歴データ及び着信履歴データと同等に作業メモリ6に記憶する。また、これ以降、車載ナビゲーション装置1は、作業メモリ6に記憶した発信履歴データ及び着信履歴データによる発信操作を可能とする。これにより、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データ又は着信履歴データから所望の電話番号を選択して発信することができる。また、自装置の発信履歴データ又は着信履歴データのうち、所望の電話番号を選択して発信することができ、利便性の向上を図ることができる。
また、発信履歴データ又は着信履歴データの表示が要求された際に、作業メモリ6に関連付けされて記憶されている登録名を表示する。これにより、携帯電話機10から受信した発信履歴データ又は着信履歴データを、電話帳データに登録されている登録名で表示することができる。
また、携帯電話機10が取得する日時と車載ナビゲーション装置1が取得する日時とが一致していない場合がある。この場合、携帯電話機10から自動転送された発信履歴データの発信日時又は着信履歴データの着信日時と、車載ナビゲーション装置1の発信履歴データの発信日時又は着信履歴データの着信日時とが時間軸で一致しない。このため、車載ナビゲーション装置1は、発信処理を行う毎に、車載ナビゲーション装置1の発信履歴データを、発信日時が最新の発信履歴データとして、発信履歴データの一覧表示画面に表示する。また、車載ナビゲーション装置1は、着信処理を行う毎に、車載ナビゲーション装置1の着信履歴データを、着信日時が最新の着信履歴データとして、発信履歴データの一覧表示画面に表示する。これにより、車載ナビゲーション装置1と携帯電話機10との間に、日時のずれによりユーザが違和感を抱く不都合を防止できる。
また、発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを携帯電話機10毎に区別して作業メモリ6に記憶する。これにより、携帯電話機10毎に発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを管理することができる。また、発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを携帯電話機10毎に区別して記憶メモリ7に記憶する。これにより、車載ナビゲーション装置1の電源がオンする毎に、携帯電話機10から電話帳データを受信する必要がない。この場合、ユーザは、自身の携帯電話機10に記憶されている電話帳データを利用して速やかに電話発振等を行うことができ、電話帳機能を使用するときの利便性を格段に高めることができる。
さらに、発信履歴データ、着信履歴データ及び不在着信履歴データを纏めて全履歴データとして表示する場合に、発信電話番号が同一の(重複する)発信履歴データについては発信日時が最新の電話番号のみを表示する。これにより、履歴情報を増大させることができる。
(変形例)
上述の第1の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、上述の構成及び動作に限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
車載ナビゲーション装置1は、ハンズフリー機能を主として実現するハンズフリー専用装置から構成されていてもよいし、CDやラジオを再生する車両用オーディオ装置にハンズフリー機能を搭載した装置であってもよい。また、車載ナビゲーション装置1がポータブル性を有する(可搬タイプの)構成であってもよい。
携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とがブルートゥース(登録商標)の無線通信を行う構成に限らず、Wi-Fi(登録商標)等の他の近距離無線通信を行う構成であってもよい。または、有線通信を行う構成であってもよい。
携帯電話機10から受信した発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを記憶メモリ7に記憶し、携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを受信する毎に発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを更新記憶する構成であってもよい。また、携帯電話機10から受信した発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを作業メモリ6と記憶メモリ7との双方に記憶し、記憶メモリ7をバックアップメモリとして使用する構成であってもよい。
作業メモリ6に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数は1件であってもよい。この場合は、車載ナビゲーション装置1での発信処理、着信処理があると、必ずPBAPでの無線通信接続で受信した発信履歴データ、着信履歴データが消去されることとなる。
また、車載ナビゲーション装置1において、複数の発信履歴データ、複数の着信履歴を同時に表示するようにしたが、1件ずつ表示するようにしてもよい。この場合、例えば、先ず、最初に、最新のデータを表示し、操作部4の操作により、次に最新のデータを順に表示するようにしてもよい。
作業メモリ6に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数は1件であってもよい。この場合は、車載ナビゲーション装置1での発信処理、着信処理があると、必ずPBAPでの無線通信接続で受信した発信履歴データ、着信履歴データが消去されることとなる。
携帯電話機10と車載ナビゲーション装置1とが近距離無線通信回線を確立した際に、発信履歴データ及び着信履歴データを自動転送する構成に限らず、ユーザが車載ナビゲーション装置1又は携帯電話機10を操作することで、発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを転送する構成であってもよい。
携帯電話機10から受信した発信履歴データ、着信履歴データ及び電話帳データを当該携帯電話機10毎に区別して作業メモリ6に記憶させる場合に、携帯電話機10と作業メモリ6に記憶させているデータとをリンクキーを生成する方法により対応付ける構成に限らず、両者を他の方法により対応付ける構成であってもよい。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置の説明をする。この第2の実施の形態は、携帯電話機10との間でHFP接続が行われている場合に、所定の契機において別の携帯電話機10への自動切換えを行う車載ナビゲーション装置の例である。すなわち、複数の携帯電話機10の間でHFP接続の自動切換えを行う車載ナビゲーション装置の例である。また、車載ナビゲーション装置1は、車載ハンズフリー装置の一例である。
なお、上述の第1の実施の形態の車載ナビゲーション装置と、以下に説明する第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置とは、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複した説明は省略する。
(機能ブロック構成)
まず、図17に、図1に示す制御部2が、記憶メモリ7に記憶されている通信制御プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図を示す。この図17に示すように、制御部2は、記憶メモリ7に記憶されている通信制御プログラムを実行することで、優先順位設定部31、通信制御部32、表示制御部33及びキーロック制御部34の各機能を実現する。
この第2の実施の形態の場合、同じユーザが複数の携帯電話機10を所有し、又は、それぞれ携帯電話機10を所有する各ユーザが同じ車両に乗車することで、車載ナビゲーション装置1が複数の携帯電話機10との間で近距離無線通信を行うことを想定している。このため、ユーザは、例えば車載ナビゲーション装置1の起動時等の所定のタイミングで、近距離無線通信又は操作部4を介して入力操作等を行うことで、複数の携帯電話機10の優先順位を予め設定する。優先順位設定部31は、ユーザにより設定された各携帯電話機10の優先順位を、各携帯電話機10の機器識別情報又は電話番号等の固有の識別情報に関連付け、優先順位データとして作業メモリ7に記憶する。
通信制御部32は、各種通信制御を行うと共に、複数の携帯電話機10に対する通信接続を自動的に切り替え制御する。また、通信制御部32は、近距離無線通信可能な複数の携帯電話機10から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データを取得して作業メモリ6に記憶する。
表示制御部33は、各携帯電話機10から取得された電話帳データを複合化し、登録名及び各登録名が登録されている携帯電話機10の優先順位等を表示部5に一覧表示する。詳しくは、後述する。また、近距離無線通信中の複数の携帯電話機10のうち、一台又は複数台の携帯電話機10との近距離無線通信が切断された場合、通信制御部32は、切り替え制御部を含み、近距離無線通信可能な携帯電話機10に、HFP接続の切り替えを行う。表示制御部33は、このようなHFP接続の切り替えが行われた際に、表示部5に対してHFP接続の切り替えが行われた旨の表示を行う。
また、ユーザは、例えば近距離無線通信又は操作部4を介して入力操作等を行うことで、車両のドアの開閉及び運転を可能とする一つ又は複数の携帯電話機10を登録する。キーロック制御部34は、ユーザにより指定された一つ又は複数の携帯電話機10の機器識別情報又は電話番号等の固有の識別情報を、車両のドアの開閉及び運転を可能とする携帯電話機10のキーロックデータとして作業メモリ7に記憶する。
ユーザにより携帯電話機10を介して車両のキーロック解除操作が行われると、制御部2には、例えば車両のCAN(Controller Area Network)を介して、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10の固有の識別情報を含むキーロック解除端末通知信号が供給される。制御部2は、作業メモリ6に記憶されているキーロックデータに基づいて、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10を認証処理する。そして、制御部2は、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10が、キーロックデータで示される携帯電話機10であった場合に、その携帯電話機10に対して優先的にHFP接続を図る。詳しくは、後述する。
第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1で実行される通信制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1で実行される通信制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1で実行される通信制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1で実行される通信制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
(複数の携帯電話機に対するHFP接続動作)
次に、車載ナビゲーション装置1における複数の携帯電話機10に対するHFP接続動作を説明する。車載ナビゲーション装置1は、複数の携帯電話機10との通信接続を行う場合、まず、図18のフローチャートに従って動作することで、各携帯電話機10から電話帳データ等を取得し、次に、図19のフローチャートに従って動作することで、優先順位に基づくHFP接続を行う。
図18のフローチャートは、車載ナビゲーション装置1が各携帯電話機10から電話帳データ等を取得する動作に対応するフローチャートである。この図18のフローチャートは、上述のように各携帯電話機10に対する優先順位が設定され、各携帯電話機10が車両に設けられている車載ナビゲーション装置1との間でブルートゥース(登録商標)通信等の近距離無線通信が可能となることでスタートとなる。なお、車載ナビゲーション装置1との間の近距離無線通信が可能な携帯電話機10は、優先順位が1位の第1の携帯電話機10、及び、優先順位が2位の第2の携帯電話機10であるとして説明を行う。
ステップS61では、通信制御部32が、作業メモリ7に記憶されている優先順位データに基づいて、現在、近距離無線通信が可能な複数の携帯電話機10のうち、優先順位が1位の第1の携帯電話機10を選択する。そして、第1の携帯電話機10に対して、PBAP接続を行う。
ステップS62では、通信制御部32が、第1の携帯電話機10に対するPBAP接続が成功したか否かを判別する。第1の携帯電話機10に対するPBAP接続が成功した場合(ステップS62:YES)、通信制御部32は、第1の携帯電話機10から上述の発着信履歴及び不在着信履歴等の履歴データを取得する(ステップS63)。
次に、通信制御部32は、ステップS64において、第1の携帯電話機10から電話帳データを取得する。通信制御部32は、第1の携帯電話機10から電話帳データの取得が完了すると、第1の携帯電話機10のPBAP接続を切断する(ステップS65)。
次に、ステップS62で第1の携帯電話機10に対するPBAP接続が成功しなかった場合(ステップS62:NO)、及び、ステップS65で第1の携帯電話機10のPBAP接続が切断されると、処理がステップS66に進む。ステップS66では、通信制御部32が、優先順位が2位の第2の携帯電話機10に対してPBAP接続を行う。
ステップS67では、通信制御部32が、第2の携帯電話機10に対するPBAP接続が成功したか否かを判別する。第2の携帯電話機10に対するPBAP接続が成功した場合(ステップS67:YES)、通信制御部32は、第2の携帯電話機10から上述の発着信履歴及び不在着信履歴等の履歴データを取得する(ステップS68)。
次に、通信制御部32は、ステップS69において、第2の携帯電話機10から電話帳データを取得する。通信制御部32は、第2の携帯電話機10から電話帳データの取得が完了すると、第2の携帯電話機10のPBAP接続を切断する(ステップS70)。
次に、ステップS67で第2の携帯電話機10に対するPBAP接続が成功しなかった場合(ステップS67:NO)、及び、ステップS70で第2の携帯電話機10のPBAP接続が切断されると、図19のフローチャートのステップS71に処理が進む。
ステップS71は、各携帯電話機10から電話帳データを取得した後に進むステップである。このステップS71では、通信制御部32が、優先順位が1位の第1の携帯電話機10を選択してHFP接続を行う。ステップS72では、通信制御部32が、第1の携帯電話機10に対するHFP接続が成功したか否かを判別する。第1の携帯電話機10に対するHFP接続が成功した場合(ステップS72:YES)、通信制御部32は、第1の携帯電話機10との間で、ブルートゥース(登録商標)の別プロファイルであるSPP接続(SPP:Serial Port Profile)を行う。これにより、第1の携帯電話機10がHFP待ち受け状態となる。なお、SPP接続の代わりに、Wi-Fi(登録商標)接続を行ってもよい。
これに対して、第1の携帯電話機10に対するHFP接続が失敗した場合(ステップS72:NO)、通信制御部32は、優先順位が2位の第2の携帯電話機10に対してHFP接続を行う(ステップS74)。そして、通信制御部32は、ステップS75において、第2の携帯電話機10に対するHFP接続が成功したか否かを判別する。
第2の携帯電話機10に対するHFP接続が失敗した場合(ステップS75:NO)、通信制御部32は、HFP接続可能な携帯電話機10は存在しないものとして、図18及び図19のフローチャートの処理を終了する。
第2の携帯電話機10に対するHFP接続が成功した場合(ステップS75:YES)、通信制御部32は、第2携帯電話機10との間で、SPP接続を行う。これにより、第2携帯電話機10がHFP待ち受け状態となる。なお、SPP接続の代わりに、Wi-Fi(登録商標)接続を行ってもよい。
(変形例)
また、以上の説明は、第1の携帯電話機10及び第2の携帯電話機10の、計2台の携帯電話機10に対してHFP接続を行う例であった。しかし、HFP接続を行う携帯電話機10の台数は一例であり、3台以上の携帯電話機10に対してHFP接続を行ってもよい。3台以上の携帯電話機10に対してHFP接続を行う場合も、3台以上の携帯電話機10の台数分、PBAP同期を行い電話帳データ等の取得を行うことが好ましい。
ただし、PBAP同期には時間を要する場合がある。このため、車載ナビゲーション装置1のベンダー側の仕様として、PBAP同期する携帯電話機10の台数を例えば6台等のように制限してもよい。また、ユーザが、PBAP同期する台数を、例えば優先順位の最上位から3台等のように、所望の台数を設定できるようにしてもよい。
(HFP接続端末の切り替え動作)
次に、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、第1の携帯電話機10及び第2の携帯電話機10の間で、所望のタイミングでHFP接続を切り替え可能となっている。具体的には、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1の場合、例えば車両のステアリング等にHFP接続を切り替え操作するための切り替えスイッチ(ステアリングスイッチ)が設けられている。ユーザは、このステアリングスイッチを操作して、第1の携帯電話機10及び第2の携帯電話機10の間で、HFP接続の切り替えを行う。ステアリングスイッチは、切り替え操作部の一例である。
図20のフローチャートに、ステアリングスイッチを用いたHFP接続切り替え動作の流れを示す。例えば、上述のように、第1の携帯電話機10がHFP待ち受け状態となっており、第2の携帯電話機10にHFP接続を切り替えるとする。この場合、ユーザは、ステアリングスイッチを操作する。ステップS81では、通信制御部32が、このステアリングスイッチの操作の有無を判別している。
ステアリングスイッチの操作を検出すると(ステップS81:YES)、通信制御部32は、ステップS82において、現在、HFP待ち受け状態となっている第1の携帯電話機10のHFP接続を切断処理する。そして、通信制御部32は、ステップS83において、第2の携帯電話機10に対してHFP接続を行う。これにより、HFP接続されている携帯電話機10が、第1の携帯電話機10から第2の携帯電話機10に切り替わり、第2の携帯電話機10がHFP待ち受け状態となる(ステップS84)。
このようにHFP接続の切り替え処理を行うと、通信制御部32は、ステアリングスイッチの操作の有無を監視する(ステップS85)。そして、再度、ステアリングスイッチの操作を検出すると(ステップS85:YES)、通信制御部32は、ステップS86において、現在、HFP待ち受け状態となっている第2の携帯電話機10のHFP接続を切断処理する。そして、通信制御部32は、ステップS87において、第1の携帯電話機10に対してHFP接続を行う。これにより、HFP接続されている携帯電話機10が、第2の携帯電話機10から第1の携帯電話機10に切り替わり、第1の携帯電話機10がHFP待ち受け状態となり(ステップS88)、ステップS81に処理が戻る。
このように通信制御部32は、ステアリングスイッチが操作される毎に、現在、HFP接続がされている携帯電話機10から他の携帯電話機10に、HFP接続を切り替え制御する。これにより、所望の携帯電話機10に対して、所望のタイミングでHFP接続を切り替えることができる。
次に、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、現在、HFP接続されている携帯電話機10との間で近距離無線通信を行うことができなくなった場合、他の携帯電話機10に自動でHFP接続を切り替えるようになっている。図21が、このようなHFP接続の切り替え動作の流れを示すフローチャートである。
例えば、現在、第1の携帯電話機10に対してHFP接続されており、この第1の携帯電話機10のユーザが、車両から降りて近距離無線通信圏外に移動した場合、車載ナビゲーション装置1の通信制御部32と第1の携帯電話機10との間の近距離無線通信が切断される。または、現在、HFP接続されている第1の携帯電話機10が消費電力の削減を行うパワーセーブモードに移行することで、通信制御部32と第1の携帯電話機10との間の近距離無線通信が困難となる。さらに、HFP接続されている第1の携帯電話機10が電源切れとなった場合に、通信制御部32と第1の携帯電話機10との間の近距離無線通信が切断されることがある。
図21のステップS91では、通信制御部32が、このように、現在、HFP接続されている第1の携帯電話機10との間の近距離無線通信が切断されたか否かを判別する。そして、第1の携帯電話機10との間の近距離無線通信が切断されたことを検出すると、通信制御部32は、ステップS92において、他の携帯電話機10である第2の携帯電話機10に対してHFP接続を行う。
また、このようにHFP接続先を切り替えた場合、表示制御部33は、例えば「第1の携帯電話機10から第2の携帯電話機10に、HFP接続を切り替えました」等のメッセージを表示部5に表示制御することで、ユーザに対してHFP接続の切り替え通知を行う。なお、HFP接続の切り替え通知は、音声出力で行ってもよいし、発光ダイオード等の発光部を発光制御して行ってもよい。
(着信時におけるHFP接続端末の切り替え動作)
次に、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、一方の携帯電話機10に対してHFP接続を行っている状態で、他方の携帯電話機10に対して着信があった場合、一方の携帯電話機10から他方の携帯電話機10に対してHFP接続を切り替え制御する。図22のフローチャートに、このようなHFP切り替え動作の流れを示す。
例えば、現在、第1の携帯電話機10に対してHFP接続されている状態とする。この状態において第2の携帯電話機10に着信があった場合(ステップS95:YES)、第2の携帯電話機10の制御部は、図1に示すハンズフリーアプリケーションプログラム(ハンズフリーAP)に基づいて、着信をフックする。そして、第2の携帯電話機10の制御部は、車載ナビゲーション装置1の通信制御部32に、着信があった旨の通知を、近距離無線通信回線を介して行う(ステップS96)。
車載ナビゲーション装置1の通信制御部32は、第2の携帯電話機10から着信があった旨の通知を受信すると、ステップS97において、第1の携帯電話機10のHFP接続を切断処理する。そして、通信制御部32は、ステップS98において、着信があった第2の携帯電話機10に対してHFP接続を行う。これにより、着信のあった第2の携帯電話機10を着信状態に移行させることができる。
このように着信のあった携帯電話機10に対してHFP接続を切り替え制御することで、HFP接続の切り替えを臨機応変に行うことができる。
(発信時におけるHFP接続端末の切り替え動作)
次に、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、一方の携帯電話機10に対してHFP接続を行っている状態で、他方の携帯電話機10から発信が行われる場合、一方の携帯電話機10から他方の携帯電話機10に対してHFP接続を切り替え制御する。図23のフローチャートに、このようなHFP切り替え動作の流れを示す。
例えば、現在、第1の携帯電話機10に対してHFP接続されている状態とする。この状態で、第2の携帯電話機10が発信操作されたとする。第2の携帯電話機10が発信操作されると、第2の携帯電話機10の制御部は、ハンズフリーAPに基づいて、車載ナビゲーション装置1の通信制御部32に、第2の携帯電話機10の発信操作が行われた旨の通知を、近距離無線通信回線を介して行う(ステップS96)。
車載ナビゲーション装置1の通信制御部32は、第2の携帯電話機10の発信操作が行われた旨の通知を受信すると(ステップS101:YES)、現在接続されている第1の携帯電話機10のHFP接続を切断処理する(ステップS102)。そして、通信制御部32は、第2の携帯電話機10に対するHFP接続を行う(ステップS103)。これにより、第2の携帯電話機10を介して発信することができる。
(電話帳及び発信画面の表示形態)
次に、図24(a)に各携帯電話機10から取得した電話帳の表示画面を示す。車載ナビゲーション装置1の通信制御部32は、上述のようにPBAP通信により、各携帯電話機10から各種履歴データ及び電話帳データを取得する。表示制御部33は、図24(a)に示すように、各携帯電話機10から取得した電話帳に登録されている登録名、及び、各登録名が登録されている携帯電話機10を示す一覧画面を形成する。一例ではあるが、表示制御部33は、例えばユーザにより操作部4を介して電話帳の表示操作が行われたタイミングで、このような一覧画面を形成して表示部5に表示制御する。
表示制御部33は、図24(a)に示すように、第1の携帯電話機10及び第2の携帯電話機10のうち、いずれか一方又は両方に記憶されている登録名を一覧表示する。各携帯電話機10に同じ登録名が登録されていた場合、表示制御部33は、同じ登録名の電話番号同士を比較する。そして、同じ登録名の電話番号が同じ電話番号である場合、表示制御部33は、一つの登録名のみ表示する。これに対して、同じ登録名の電話番号が異なる電話番号である場合は、表示制御部33は、携帯電話機10の優先順位に従って、異なる電話番号の同じ登録名を並べて表示する。
また、図24(a)に示す「1」及び「2」の数字は、その登録名の電話番号が登録されている携帯電話機10を示している。すなわち、図24(a)において、例えば登録名が青木さんの電話番号は、第1の携帯電話機10の電話帳に登録されていることを示している。また、登録名が岡田さんの電話番号は、第1の携帯電話機10及び第2の携帯電話機10の両方に登録されていることを示している。このように、登録名と共に、その登録名が登録されている携帯電話機10を示すオブジェクトを表示する。これにより、ユーザに対して、その登録名が登録されている携帯電話機10を、一目で認識させることができる。
次に、ユーザが電話発信を行う場合、このように表示される電話帳の一覧表示画面から、電話発信を行うユーザの登録名の表示領域を操作する。上述のように表示部5は、タッチパネルを備えている。表示制御部33は、例えば岡田さんの登録名の表示領域が接触操作されたことを検出すると、例えば図24(b)に示すように、発信先となるユーザの登録名、及び、発信に用いる携帯電話機10を指定可能とするオブジェクトの表示を行う。
図24(a)の例では、岡田さんの登録名及び電話番号は、第1の携帯電話機10及び第2の携帯電話機10の両方に登録されている。このため、表示制御部33は、図24(b)に示すように、岡田さんの登録名、「第1の端末から発信」及び「第2の端末から発信」等の発信に用いる携帯電話機10を指定可能とするオブジェクトの表示を行った発信画面を形成して表示部5に表示する。
同様に、例えば石川さんの登録名の表示領域が、ユーザにより接触操作されたとする。石川さんの登録名及び電話番号は、第2の携帯電話機10に登録されている。このため、表示制御部33は、石川さんの登録名及び「第2の端末から発信」との、発信に用いる携帯電話機10を指定可能とするオブジェクトの表示を行った発信画面を形成して表示部5に表示する。
ユーザは、発信を行う際に、発信画面に表示されている発信に用いる携帯電話機10を指定可能とするオブジェクトの表示領域を接触操作する。通信制御部32が、ユーザにより接触操作されたオブジェクトに対応する発信先に対して発信制御を行う。これにより、ユーザは、発信に用いる携帯電話機10を簡単に指定して、発信を行うことができる。
上述の説明では、図24(a)に示すいずれかの登録名の表示領域が接触操作されると、図24(b)に示す発信画面を表示することとした。しかし、図24(a)に示したように、その登録名が登録されている携帯電話機10を示す「1」又は「2」の数字のオブジェクトの表示領域が接触操作された際に、接触操作された数字に対応する携帯電話機10から発信を行ってもよい。この場合、電話帳の一覧画面に表示された携帯電話機10の数字の表示領域を接触操作するだけで、発信を行うユーザ、及び、発信に用いる携帯電話機10を同時に指定して発信を行うことができ、発信操作の簡略化を図ることができる。
(キーロック解除端末の優先接続動作)
次に、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1においては、予め登録した携帯電話機10で近距離無線通信を行うことで、車両のキーロック及びキーロックの解除が可能となっている。通信制御部32は、車両のキーロックの解除に用いられた携帯電話機10を優先的にHFP接続する。
具体的には、まず、ユーザは、例えば近距離無線通信又は操作部4を介して入力操作等を行うことで、車両のドアの開閉及び運転を可能とする一つ又は複数の携帯電話機10を予め登録する。制御部2は、ユーザにより指定された一つ又は複数の携帯電話機10の機器識別情報又は電話番号等の固有の識別情報を、車両のドアの開閉及び運転を可能とする携帯電話機10のキーロックデータとして、図1に示す作業メモリ7に記憶する。
登録された携帯電話機10を介して車両のキーロック解除操作が行われると、制御部2には、図1に示すように、例えば車両のCAN(Controller Area Network)を介して、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10の固有の識別情報を含むキーロック解除端末通知信号が供給される。図17に示すキーロック制御部34は、作業メモリ6に記憶されているキーロックデータに基づいて、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10を認証処理する。そして、キーロック制御部34は、キーロック解除操作に用いられた携帯電話機10が、キーロックデータで示される携帯電話機10であった場合、その携帯電話機10に対して優先的にHFP接続を図る。
図25は、キーロックを解除した携帯電話機10に対して、優先的にHFP接続を行う動作の流れを示すフローチャートである。例えば、第2の携帯電話機10がキーロックの解除に用いられたとすると、車載ナビゲーション装置1のキーロック制御部34は、上述のように第2の携帯電話機10の認証処理を行う。第2の携帯電話機10が、キーロックデータで示される正規の携帯電話機である場合、キーロック制御部34は、図25のフローチャートのステップS110において、車載ナビゲーション装置1を起動制御する。
車載ナビゲーション装置1が起動制御されると、通信制御部32は、図18のフローチャートのステップS61~ステップS70で説明したように、優先順位に従って各携帯電話機10とのPBAP接続を図り、各携帯電話機10から各種履歴データと共に、電話帳データを取得する。
次に、この例は、優先順位が2位の第2の携帯電話機10で車両のキーロックが解除された例である。このため、通信制御部32は、ステップS111において、第2の携帯電話機10に対してHFP接続を行う。ステップS112では、通信制御部32が、第2の携帯電話機10に対するHFP接続が成功したか否かを判別する。第2の携帯電話機10に対するHFP接続が成功した場合(ステップS112:YES)、通信制御部32は、第2の携帯電話機10に対してSPP接続を行う(ステップS113)。これにより、第2の携帯電話機10がHFP待ち受け状態となる。
一方、ステップS112で、第2の携帯電話機10に対するHFP接続が失敗したと判別した場合(ステップS112:NO)、通信制御部32は、第1の携帯電話機10に対してHFP接続を行う(ステップS114)。第1の携帯電話機10に対してHFP接続が成功した場合(ステップS115:YES)、通信制御部32は、第1の携帯電話機10に対してSPP接続を行う(ステップS116)。これにより、キーロックの解除に用いられたが、HFP接続に失敗した第2の携帯電話機10に代えて、第1の携帯電話機10をHFP待ち受け状態とすることができる。
これに対して、第1の携帯電話機10に対するHFP接続が失敗したということは(ステップS115:NO)、キーロックの解除に用いられた第2の携帯電話機10に対するHFP接続、及び、第1の携帯電話機10に対するHFP接続の両方が失敗いたことを意味する。このため、通信制御部32は、いずれの携帯電話機10に対してもHFP接続を行うことなく、この図25のフローチャートの処理を終了する。
車両のキーロックの解除に用いられた携帯電話機10は、その車両において、ユーザにより主として使用される可能性の高い携帯電話機10であると言える。このため、車両のキーロックの解除に用いられた携帯電話機10に対して、優先的にHFP接続を行うことで、ユーザにより主として使用される可能性の高い携帯電話機10に対して、自動的にHFP接続を図り、待ち受け状態とすることができる。
(第2の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第2の実施の形態の車載ナビゲーション装置1は、以下の効果を得ることができる。
1.車載ナビゲーション装置1との近距離無線通信が可能な複数の携帯電話機10を、各携帯電話機10の優先順位に従って、自動的にHFP接続することができる。
2.各携帯電話機10のHFP接続を図る際に、各携帯電話機10に対してPBAP接続に基づいて、各携帯電話機10に記憶されている各種履歴データ及び電話帳データを、車載ナビゲーション装置1で取得することができる。
3.車両のステアリングに設けられたステアリングスイッチを操作する毎に、複数の携帯電話機10の間で、HFP接続を切り替え操作することができる。
4.HFP接続中の携帯電話機10がとの間の近距離無線通信が困難となった場合、近距離無線通信可能な他の携帯電話機10に、自動的に切り替えたHFP接続を行うことができる。
5.HFP接続されていない携帯電話機10に対して着信があった場合、携帯電話機10から車載ナビゲーション装置1に対して着信があった旨の通知を行う。車載ナビゲーション装置1は、着信があった旨の通知を受信した携帯電話機10に対して、自動的に切り替えてHFP接続を行う。これにより、着信があった携帯電話機10で着信処理を可能とすることができる。
6.複数の携帯電話機10から取得した電話帳を纏めて一覧表示する。この際、各登録名と共に、その登録名が登録されている携帯電話機10を示すオブジェクトも表示する。これにより、ユーザに対して、その登録名が登録されている携帯電話機10を、一目で認識させることができる。
7.一覧表示された電話帳から登録名及び発信に用いる携帯電話機10が選択され、発信が指定されると、車載ナビゲーション装置1は、選択された携帯電話機10に対して自動的にHFP接続を行い、発信処理を行う。これにより、複数の携帯電話機10のうち、ユーザにより選択された携帯電話機10を用いて発信を行うことができる。
8.車両のキーロックの解除に用いられた携帯電話機10に対して、優先的にHFP接続を行う。これのより、その車両で主として用いられる可能性の高い携帯電話機10に対して、優先的にHFP接続を行うことができる。
以上、本開示の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は一例であり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ハンズフリー機能付き車載ナビゲーション装置
2 制御部
3 通信部
4 操作部
5 表示部
6 作業メモリ
10 近距離無線通信機能付き携帯電話機
31 優先順位設定部
32 通信制御部
33 表示制御部
34 キーロック制御部

Claims (11)

  1. 複数の携帯電話機に対する無線接続を行うことで、各携帯電話機のハンズフリー通話を可能とする車載ハンズフリー装置であって、
    各前記携帯電話機のうち、一つの携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする通信制御部と、
    所定のタイミングで。ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え制御を行う切り替え制御部と、
    を有する車載ハンズフリー装置。
  2. 前記通信制御部は、各前記携帯電話機に対して順次無線通信接続を行い、各携帯電話機に記憶されている少なくとも電話帳データを取得し、前記電話帳データの取得後に、各前記携帯電話機のうち、一つの携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする
    請求項1に記載の車載ハンズフリー装置。
  3. 各前記携帯電話機から取得された前記電話帳データに電話番号と共に登録されている登録名、及び、登録先となる携帯電話機を示すオブジェクトを表示部に一覧表示制御する表示制御部をさらに備える、
    請求項2に記載の車載ハンズフリー装置。
  4. 前記通信制御部は、各前記携帯電話機に対して予め付されている優先順位に基づいて選択した携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする
    請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の車載ハンズフリー装置。
  5. 前記ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え操作を行うための切り替え操作部を備え、
    前記切り替え制御部は、前記切り替え操作部を介して切り替え操作が行われる毎に、複数の前記携帯電話機の間で、前記ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え制御を行う
    請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の車載ハンズフリー装置。
  6. 前記切り替え制御部は、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態としている携帯電話機との間の無線通信が切断された場合、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機を、無線通信可能な他の携帯電話機に切り替える
    請求項1から請求項5のうち、いずれか一項に記載の車載ハンズフリー装置。
  7. 前記切り替え制御部は、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態としている携帯電話機以外の携帯電話機に対して着信があった場合、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機を、着信のあった携帯電話機に切り替える
    請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の車載ハンズフリー装置。
  8. 前記切り替え制御部は、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態としている携帯電話機以外の携帯電話機の発信操作が行われた場合、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機を、発信操作が行われた携帯電話機に切り替える
    請求項1から請求項7のうち、いずれか一項に記載の車載ハンズフリー装置。
  9. 前記通信制御部は、各前記携帯電話機のうち、車両のキーロック解除に用いられた携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする
    請求項1から請求項8のうち、いずれか一項に記載の車載ハンズフリー装置。
  10. 複数の携帯電話機に対する無線接続を行うことで、各携帯電話機のハンズフリー通話を可能とする車載ハンズフリー装置の通信制御方法であって、
    通信制御部が、各前記携帯電話機のうち、一つの携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする通信制御ステップと、
    切り替え制御部が、所定のタイミングで。ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え制御を行う切り替え制御ステップと、
    を有する通信制御方法。
  11. 複数の携帯電話機に対する無線接続を行うことで、各携帯電話機のハンズフリー通話を可能とする車載ハンズフリー装置の通信制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    各前記携帯電話機のうち、一つの携帯電話機を、ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする通信制御部と、
    所定のタイミングで。ハンズフリー通話の発着信待ち受け状態とする携帯電話機の切り替え制御を行う切り替え制御部として機能させる、
    通信制御プログラム。
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