JP6829835B2 - 生体情報測定装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、生体情報測定装置に関する。
従来、膀胱機能に関する医療では、膀胱内の尿量、尿流率(単位時間当たりに排出される尿の量)などの生体情報が用いられている。尿流率や尿量の測定結果を組合わせることで、例えば下部尿路の疾病の有無や状態をより的確に判断することができる。または、排尿に関する介護予防や予防医療を実現することができる(例えば特許文献1)。
特許第5941304号公報 特許第5553315号公報
尿流率の測定には、例えば、便器と一体化された生体情報測定装置が用いられている。この場合、尿流率を測定する際に使用者が用いることができる便器が、生体情報測定装置が一体化された便器に限られるという問題があった。排尿は、精神的な影響を受けやすいとされており、排尿に際しては、使用者に負荷や制約を与えないことが望ましい。
また、尿量の測定には、例えば超音波を用いて膀胱内の尿量を測定する尿量測定装置が用いられている。このような尿量測定装置によれば、尿量を簡易に測定することができる。しかし、尿量測定装置では、尿流率のような経時変化する情報を精度良く測定することは難しい場合がある。
一方、尿に関する測定装置としては、例えばドップラーセンサなどを利用して尿流速(排出された尿の速度)を測定する尿流速測定装置も提案されている(例えば特許文献2)。このような尿流速測定装置は、便器と一体でなくとも尿流速を測定可能なため、排尿場所が限定されないという利点を有する。しかし、尿流速測定装置では、排尿量や尿流率などの尿の量に関する情報を精度良く測定することは難しい場合がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、尿流率を算出することができ、利便性を向上させることができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、尿流速測定装置により測定された使用者が排泄する尿の速度に関する尿流速情報と、尿量測定装置により測定された前記尿の量に関する尿量情報と、を取得し、前記尿流速情報と前記尿量情報とに基づき、尿流率を算出する演算部を備え、前記尿流速測定装置は、前記使用者が前記尿を排泄した時間を測定可能であり、前記演算部は、前記時間に関する排尿時間情報をさらに取得し、前記尿流速情報と前記排尿時間情報と前記尿量情報とに基づき、前記尿流率を算出することを特徴とする生体情報測定装置である。
この生体情報測定装置によれば、尿流速測定装置の測定結果及び尿量測定装置の測定結果に基づいて尿流率を算出することができる。また、一般に尿流速や尿量は、測定装置が便器に設置されていなくても測定可能な量である。このため、尿流率を測定する際に用いられる便器が限定されない。したがって、利便性を向上させることができる。
尿量測定装置においては、使用者の排尿時間などの時間的な情報を精度良く測定することが難しい場合がある。これに対して、この生体情報測定装置によれば、尿流速測定装置によって測定された使用者が尿を排泄した時間に関する情報に基づき、尿流率を算出する。これにより、測定精度を向上させることができる。
の発明は、第1の発明において、前記尿流速測定装置及び前記尿量測定装置をさらに備え、前記尿流速測定装置は、前記尿に向けて波動を放射し、前記波動の反射波に基づいて前記尿の前記速度を算出し、前記尿量測定装置は、前記使用者の膀胱へ向けて超音波を放射し、前記超音波の反射波に基づいて前記尿の前記量を算出することを特徴とする生体情報測定装置である。
この生体情報測定装置によれば、波動を利用した尿流速測定装置および超音波を利用した尿量測定装置が用いられる。これにより、尿流速測定装置及び尿量測定装置のそれぞれを携帯可能とすることができ、利便性をより向上させることができる。
第3の発明は、尿流速測定装置により測定された使用者が排泄する尿の速度に関する尿流速情報と、尿量測定装置により測定された前記尿の量に関する尿量情報と、を取得し、前記尿流速情報と前記尿量情報とに基づき、尿流率を算出する演算部と、前記尿流速測定装置及び前記尿量測定装置と、を備え、前記尿流速測定装置は、前記尿に向けて波動を放射し、前記波動の反射波に基づいて前記尿の前記速度を算出し、前記尿量測定装置は、前記使用者の膀胱へ向けて超音波を放射し、前記超音波の反射波に基づいて前記尿の前記量を算出することを特徴とする生体情報測定装置である。
この生体情報測定装置によれば、尿流速測定装置の測定結果及び尿量測定装置の測定結果に基づいて尿流率を算出することができる。また、一般に尿流速や尿量は、測定装置が便器に設置されていなくても測定可能な量である。このため、尿流率を測定する際に用いられる便器が限定されない。したがって、利便性を向上させることができる。また、この生体情報測定装置によれば、波動を利用した尿流速測定装置および超音波を利用した尿量測定装置が用いられる。これにより、尿流速測定装置及び尿量測定装置のそれぞれを携帯可能とすることができ、利便性をより向上させることができる。

本発明の態様によれば、尿流率を算出することができ、利便性を向上させることができる生体情報測定装置が提供される。
実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。 尿流速測定装置の一例の使用状況を例示する斜視図である。 尿流速測定装置の近傍の一部を表す模式図である。 尿量測定装置の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。 実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。 実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。
図1に示すように、実施形態に係る生体情報測定装置101は、演算部50を有する。演算部50には、例えばマイコンなどの回路が用いられる。
この例では、生体情報測定装置101は、尿流速測定装置10と、尿量測定装置20と、をさらに有する。
尿流速測定装置10は、使用者が排泄する尿の速度(尿流速)を測定し、その尿流速に関する情報(尿流速情報S)を出力する。尿流速測定装置10の具体例については、図2及び図3に関して後述する。
また、尿流速測定装置10は、使用者が尿を排泄した時間(排尿時間)を測定可能である。尿流速測定装置10は、測定した排尿時間に関する情報(排尿時間情報T)を出力する。なお、排尿時間情報Tは、尿の排泄が開始した時刻、尿の排泄が終了した時刻、および、尿流速を測定した各時刻の少なくともいずれかに関する情報を含む。例えば、排尿時間情報Tから使用者が尿の排泄に要した時間の長さなどが分かる。
尿量測定装置20は、使用者が排泄した尿の量(排尿量)を測定し、その排尿量に関する情報(尿量情報U)を出力する。尿量測定装置20の具体例については、図4に関して後述する。
演算部50は、尿流速情報Sと排尿時間情報Tと尿量情報Uとを取得する。演算部50と尿流速測定装置10との接続、および、演算部50と尿量測定装置20との接続は、有線接続であっても無線接続であってもよい。演算部50は、尿流速情報Sと排尿時間情報Tと尿量情報Uとに基づいて、尿流率を算出する。
例えば、尿流率は、次の式(1)〜(3)に基づいて算出(推定)することができる。
Figure 0006829835

ここで、Qは、尿量測定装置20によって測定された排尿量であり、尿量情報Uに含まれる。v(t)は、尿流速測定装置10によって測定された尿流速であり、尿流速情報Sに含まれる。積分時間に関する情報は、排尿時間情報Tに含まれる。q(t)は、尿流率である。尿流率は、例えば臨床的な活用実績が高く、q(t)を算出(推定)することが望まれる。
A(t)は、下部尿路の面積を表す。ここで、下部尿路が尿流によって拡径して一定であるとする。すなわちA(t)が一定値であると考えると、
Figure 0006829835

このとき、尿流率(q(t))は、式(3)により表される。
Figure 0006829835
このように、実施形態に係る生体情報測定装置においては、尿流速測定装置10の測定結果及び尿量測定装置20の測定結果に基づいて尿流率を算出することができる。一般に尿流速や尿量は、測定装置が便器に設置されていなくても測定可能な量である。このため、尿流率を測定する際に用いられる便器が限定されない。したがって、利便性を向上させることができる。
次に、尿流速測定装置10の一例について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、尿流速測定装置の一例の使用状況を例示する斜視図である。
図3は、図2のうち尿流速測定装置の近傍の一部を表す模式図である。
図3に示すように、尿流速測定装置10は、波動装置11と、受信装置13と、筐体15と、を有する。波動装置11及び受信装置13は、筐体15に設けられる。例えば、波動装置11及び受信装置13は、筐体15の内部に収納されている。
波動装置11は、使用者が便器200に向けて排泄する尿(尿流)UFに向けて波動TWを放射する。波動装置11が放射する波動TWは、例えばマイクロ波又はミリ波などの電磁波である。ただし、実施形態において用いられる波動は、超音波や光などであってもよい。以下では、波動がマイクロ波である場合を例に挙げて説明する。
受信装置13は、使用者が排泄する尿UFによって反射された波動TWの反射波RWを受信する。例えば、波動TWの周波数は、尿UFによって反射されると変化する。すなわち、波動TWの周波数と反射波RWの周波数とは異なる。
波動装置11及び受信装置13は、制御装置19(図1参照)に接続されている。制御装置19には、例えばマイコンなどの回路が用いられる。制御装置19の少なくとも一部は、筐体15内に収められていてもよいし、筐体15とは別に設けられていてもよい。また、制御装置19との接続は、有線接続であっても無線接続であってもよい。
制御装置19は、波動装置11及び受信装置13の動作を制御する。例えば、制御装置19は、波動装置11に波動TWを放射させる制御信号を送信する。また、制御装置19は、受信装置13から受信された反射波RWの情報を受信する。制御装置19は、波動TWの情報(例えば周波数、波長など)と、反射波RWの情報(例えば周波数、波長など)と、から尿UFの流れる速度(尿流速)や流れる方向を検出することができる。波動装置11、受信装置13及び制御装置19は、例えばドップラーセンサとして機能する。
図2に示すように、筐体15は、固定手段32によって便器200に対して固定されている。固定手段32は、アーム部32aと装着部32bとを有する。アーム部32aには、例えば、樹脂製のチューブ(パイプ)や、曲げ耐性に優れた金属製のチューブを用いることができる。アーム部32aの一端に装着部32bが取り付けられ、アーム部32aの他端側に筐体15が取り付けられている。装着部32bには、例えば、吸盤や両面テープなどを用いることができる。装着部32bは、便器200の側面に取り付けられている。
アーム部32a及び装着部32bは、便器200に対して着脱可能であることが望ましい。すなわち、筐体15(尿流速測定装置10)は、便器200に対して着脱可能であることが望ましい。また、「固定」とは、尿流速などの測定中に筐体15等の位置や向きを固定できればよく、測定の前後において筐体15等の位置及び向きは調整可能であってもよい。
筐体15は、固定手段32により、便器200のボウル61表面へ到達する途中の尿UFに波動TWが当たるように配置される。例えば、筐体15内の波動装置11は、使用者(尿流)に対向するように配置され、使用者の陰茎7の方向へ波動TWを放射する。または、波動装置11は、固定手段32により、ボウル61内へ向けて波動TWを放射するように配置されてもよい。波動TWの進行方向は、尿UFの流れる方向(又はその逆方向)に沿った方向であることが望ましい。言い換えれば、波動TWの進行方向は、尿の流れる方向と平行(又は逆平行)が望ましい。ただし、波動TWの進行方向と尿UFの流れる方向とが直交しなければよい。
また、この例では、尿流速測定装置10は、投光器33と筒34と袋体16とをさらに有する。投光器33は、ボウル61に向けて光Ltを射出する。投光器33には、例えば、LED(light emitting diode)やレーザポインタなどを用いることができる。投光器33の位置及び向きは、例えば、筐体15に対して定められており、投光器33は、筐体15に対して直接的又は間接的に固定されている。例えば、光Ltの進行方向が波動TWの進行方向に沿うように投光器33が配置される。投光器33は、筐体15内に収められていてもよい。
使用者は、投光器33によって照らされるボウル61の領域、すなわち光Ltが投光される領域R1を視認することができる。そして、使用者は、領域R1に向けて尿を排泄する。このように投光器33は、波動TWの進行方向に対して尿が放出される方向をガイドする。これにより、尿UFに対して波動TWを当てやすくなり、測定精度を向上させることができる。
筒34(例えば円筒)は、アーム部32aの端部に取り付けられている。筐体15及び投光器33は、筒34に対して固定されている。すなわち、筐体15及び投光器33は、筒34を介してアーム部32aに支持されている。
使用者は、筒34の内側を尿が通るように排尿を行う。すなわち、尿UFは、筒34を通過して便器200に放出される。このような筒34を設けることにより、尿UFがボウル61に至るまでの経路や、尿UFの流れる方向を限定することができる。また、使用者によっては、尿が飛散しやすい場合があるが、筒34によって尿の流れを導くことができる。筐体15は、経路や方向が限定された尿UFに波動TWが当たるように配置されている。これにより、尿の飛散や尿が流れる方向のばらつきによって発生する測定誤差を抑制することができる。
袋体16は、筐体15及び投光器33の少なくともいずれかを覆う。袋体16には、例えば、薄体樹脂を用いることができる。袋体16は、尿などによる汚染を配慮して、ディスポーザブルであることが望ましい。袋体16により、尿の飛散による汚れや、尿飛沫の付着による感染症を防止することができる。使用の度に袋体16を交換することで衛生性が保たれる。
なお、尿流速測定装置10には、固定手段32、投光器33、筒34及び袋体16は必ずしも設けられなくてもよい。例えば、使用者が排尿及び測定時に、筐体15を保持してもよい。この場合、筐体15は、使用者の手指等に装着可能な構造が望ましい。または、筐体15を便器200の側面や背面等に着脱可能に固定してもよい。筐体15は、ボウル61の内側及び外側のいずれに配置されてもよい。また、この例では、便器200は小便器であるが、洋式腰掛大便器であってもよい。実施形態において、便器の形状や機能は限定されない。
また、尿流速測定装置10は、波動を利用するセンサに限られず、例えば、羽根車などを利用してもよい。便器に向けて排泄された尿が羽根車に当たることで羽根車が回転し、その回転速度等から尿流速を算出(推定)してもよい。
波動を利用する尿流速測定装置10を用いた場合には、尿流速測定装置10を、便器200に対して着脱可能、携帯可能としやすい。これにより、使用者は、排尿場所に関わらず尿流速を測定することができ、利便性を向上させることができる。
次に、尿量測定装置20の一例について、図4を参照して説明する。
図4は、尿量測定装置の一例を示す斜視図である。図4に示すように、尿量測定装置20は、プローブ部21と本体部22とを有する。
プローブ部21は、例えば平板状であり、超音波を放射し、その反射波を受信することができる。本体部22には、表示部24及び制御装置29が設けられている。制御装置29には、例えばマイコンなどの回路が用いられる。プローブ部21は、ケーブル23を介して制御装置29と接続されている。
制御装置29は、プローブ部21の動作を制御する。例えば、制御装置29は、プローブ部21に超音波を放射させる制御信号を送信する。また、制御装置29は、放射した超音波の反射波の情報をプローブ部21から受信する。表示部24は、例えば液晶ディスプレイであり、使用者は、表示部24の表示を見ながら尿量測定装置20を操作することができる。
尿量測定装置20により尿量を測定する際には、プローブ部21を使用者の下腹部に貼り付ける。まず、使用者が尿を排泄する前に、プローブ部21(排尿前膀胱容量測定手段21b(図1参照))は、使用者の膀胱へ向けて超音波を放射し、膀胱や膀胱内の尿などによって反射された超音波の反射波を受信する。制御装置29は、その反射波に基づいて膀胱内の尿量を算出する。例えば、超音波を対象物に放射してから、対象物によって反射された反射波を受信するまでの時間に基づいて、対象物までの距離を算出することができる。これにより、例えば膀胱の形状に関する情報を取得し、膀胱内の尿量を算出することができる。
使用者が尿の排泄及び尿流速の測定を行った後、プローブ部21(排尿後膀胱容量測定手段21a(図1参照))は、再び、使用者の膀胱へ向けて超音波を放射し、その反射波を受信する。制御装置29は、その反射波に基づいて膀胱内の尿量を算出する。
以上により、使用者が尿を排泄する前後の膀胱内の尿量が測定される。尿を排泄する前の膀胱内の尿量と、尿を排泄した後の膀胱内の尿量と、の差から、排泄した尿の量(排尿量)が算出される。
下腹部に貼り付けられるプローブを有するものに限らず、任意の超音波診断装置を用いてもよい。また、尿量測定装置20は、超音波を利用する装置に限られず、例えば、排尿前後の使用者の体重差から排尿量を算出してもよい。
超音波を利用する尿量測定装置20を用いた場合には、図4に示した尿量測定装置20のように、尿量測定装置20を携帯可能としやすく、利便性を向上させることができる。
このような尿量測定装置20は、例えば排尿障害のある患者や尿意を感じにくい患者などの看護または介護に用いられる。
例えば、尿流速測定装置10を用いず、尿量測定装置20の測定結果から尿流率を算出する方法も考えられる。この方法では、例えば弾性変形する膀胱の形状から尿流率を算出する。ここで、超音波の照射により膀胱の形状の時間的な変化を測定するには、測定中に超音波の伝搬が恥骨等によって妨げられないように、使用者が適切な姿勢を保つことが望ましい。すなわち、排尿中に使用者の姿勢が制限されることとなり、測定における負荷が増大する。尿量測定装置20においては、排尿時間や経時的に変化する尿流率などの時間的な情報を精度良く測定することは、難しい場合がある。
一方、尿量測定装置20を用いず、尿流速測定装置10の測定結果から尿流率を算出する方法も考えられる。しかし、この場合には、下部尿路の面積(式(3)のA)を測定できないため、測定精度が低下するおそれがある。また、例えば、反射波の強度から下部尿路の面積(A)を推定する方法も考えられるが、ドップラーセンサの信号強度は、センサの周辺環境によっても変化するため、推定精度が低いおそれがある。
これに対し、実施形態においては、尿量測定装置20により、排尿前後の膀胱の容量差から排尿量(Q)を測定する。この排尿量(Q)と、尿流速測定装置10により測定された時間的な情報(排尿時間、尿流速)と、に基づいて下部尿路の面積(A)を算出する(式(2))。そして、下部尿路の面積(A)と尿流速とに基づき、尿流率を算出する(式(3))。以上により、測定における負荷を抑制しつつ、臨床指標として活用されてきた尿流率を得ることができる。
なお、図1に示した例では、生体情報測定装置101は、尿流速測定装置10及び尿量測定装置20を含むが、実施形態に係る生体情報測定装置は、必ずしも尿流速測定装置及び尿量測定装置を有していなくてもよい。演算部50は、専用の回路チップを含んでもよいし、汎用プロセッサを含んでもよい。すなわち、実施形態に係る生体情報測定装置は、上述の尿流率の算出処理を実行するプログラムがインストールされたコンピュータ(PC)であってもよい。また、実施形態に係る生体情報測定装置は、演算部50と、尿流速測定装置10及び尿量測定装置20のいずれかと、を含む装置であってもよい。また、演算部50への情報の入力は、有線通信、無線通信、または手動のデータ入力であってもよい。
図5は、実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。
図5に示した生体情報測定装置102においては、演算部50は、尿流速測定装置10と一体に設けられている。例えば、演算部50は、尿流速測定装置10の筐体(例えば筐体15)内に収納されている。演算部50は、制御装置19と同じ基板上に形成された回路であってもよい。演算部50と制御装置19とは、1つの制御回路に統合されていてもよい。演算部50を尿流速測定装置10の一部とみなしてもよい。なお、本願明細書の各実施形態において、各機能ブロックの一部を適宜分割してもよいし、各機能ブロックの少なくとも一部同士を適宜統合してもよい。
尿流速測定装置10は、入力装置17及び出力装置18をさらに有する。入力装置17及び出力装置18は、例えば有線または無線を介して外部と通信する入出力インターフェイスである。入力装置17は、入力端子や尿流速測定装置10を操作するためのスイッチ類であってもよい。出力装置18は、出力端子や表示手段(液晶ディスプレイなど)であってもよい。
尿流速測定装置10の制御装置19は、尿流速情報S及び排尿時間情報Tを演算部50へ送信する。尿量測定装置20の制御装置29は、入力装置17を介して尿量情報Uを演算部50へ送信する。入力装置17への入力には、有線通信及び無線通信のいずれが用いられてもよい。また、手動のデータ入力を行ってもよい。演算部50は、取得した尿流速情報S、尿量情報Uなどに基づき、尿流率を算出する。得られた尿流率は、出力装置18から出力される。
図6は、実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。
図6に示した生体情報測定装置103においては、演算部50は、尿量測定装置20と一体に設けられている。例えば、演算部50は、尿量測定装置20の筐体(例えば本体部22)内に収納されている。演算部50は、制御装置29と同じ基板上に形成された回路であってもよい。演算部50は、制御装置29と同じ基板上に形成された回路であってもよい。演算部50と制御装置29とは、1つの制御回路に統合されていてもよい。演算部50を尿量測定装置20の一部とみなしてもよい。
尿量測定装置20は、入力装置27及び出力装置28をさらに有する。入力装置27及び出力装置28は、例えば有線または無線を介して外部と通信する入出力インターフェイスである。入力装置27は、入力端子や尿量測定装置20を操作するためのスイッチ類であってもよい。出力装置28は、出力端子や表示手段であってもよい。
尿流速測定装置10の制御装置19は、入力装置27を介して尿流速情報S及び排尿時間情報Tを演算部50へ送信する。入力装置27への入力には、有線通信及び無線通信のいずれが用いられてもよい。また、手動のデータ入力を行ってもよい。尿量測定装置20の制御装置29は、尿量情報Uを演算部50へ送信する。演算部50は、取得した尿流速情報S、尿量情報Uなどに基づき、尿流率を算出する。得られた尿流率は、出力装置28から出力される。
図7は、実施形態に係る生体情報測定装置を例示するブロック図である。
図7に示した生体情報測定装置104においては、通信にルータ41、42及びサーバ43が用いられる。これらは、例えば病院などの施設に設けられた設備であってもよい。演算部50は、ルータ41及びサーバ43を介して、尿流速測定装置10から尿流速情報S及び排尿時間情報Tを取得する。また、演算部50は、ルータ42及びサーバ43を介して尿量測定装置20から尿量情報Uを取得する。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、生体情報測定装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
7 陰茎、 10 尿流速測定装置、 11 波動装置、 13 受信装置、 15 筐体、 16 袋体、 17 入力装置、 18 出力装置、 19 制御装置、 20 尿量測定装置、 21 プローブ部、 22 本体部、 23 ケーブル、 24 表示部、 27 入力装置、 28 出力装置、 29 制御装置、 32 固定手段、 32a アーム部、 32b 装着部、 33 投光器、 34 筒、 41、42 ルータ、 43 サーバ、 50 演算部、 61 ボウル、 101〜104 生体情報測定装置、 200 便器

Claims (3)

  1. 尿流速測定装置により測定された使用者が排泄する尿の速度に関する尿流速情報と、
    尿量測定装置により測定された前記尿の量に関する尿量情報と、
    を取得し、前記尿流速情報と前記尿量情報とに基づき、尿流率を算出する演算部を備え
    前記尿流速測定装置は、前記使用者が前記尿を排泄した時間を測定可能であり、
    前記演算部は、前記時間に関する排尿時間情報をさらに取得し、前記尿流速情報と前記排尿時間情報と前記尿量情報とに基づき、前記尿流率を算出することを特徴とする生体情報測定装置。
  2. 前記尿流速測定装置及び前記尿量測定装置をさらに備え、
    前記尿流速測定装置は、前記尿に向けて波動を放射し、前記波動の反射波に基づいて前記尿の前記速度を算出し、
    前記尿量測定装置は、前記使用者の膀胱へ向けて超音波を放射し、前記超音波の反射波に基づいて前記尿の前記量を算出することを特徴とする請求項1記載の生体情報測定装置。
  3. 尿流速測定装置により測定された使用者が排泄する尿の速度に関する尿流速情報と、
    尿量測定装置により測定された前記尿の量に関する尿量情報と、
    を取得し、前記尿流速情報と前記尿量情報とに基づき、尿流率を算出する演算部と、
    前記尿流速測定装置及び前記尿量測定装置と、
    を備え、
    前記尿流速測定装置は、前記尿に向けて波動を放射し、前記波動の反射波に基づいて前記尿の前記速度を算出し、
    前記尿量測定装置は、前記使用者の膀胱へ向けて超音波を放射し、前記超音波の反射波に基づいて前記尿の前記量を算出することを特徴とする生体情報測定装置。
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