JP6829426B2 - 推論システム - Google Patents

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Description

本発明は、推論システム、推論方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
推論システムは、事実および事実間の関係を記述した規則を使用して、知識として明示されていない事実を引き出す情報処理システムである。このような推論システムに関する技術として、以下のようなものが提案されている。
例えば、特許文献1には、重みの付いた規則の集合と観測された事実データとを使用して、知識として明示されていない事実が成り立つ確率を計算する推論システムが記載されている。
また、非特許文献1には、DeepDiveと呼ばれるオープンソースソフトウェアを使用して、テキスト等の非構造化データから推論システムで使用できる構造化された事実データを抽出する特徴抽出器が記載されている。さらに、非特許文献1には、特徴抽出器で抽出された事実データと重みの付いた規則の集合とを使用して、知識として明示されていない事実が成り立つ確率を計算する推論システムが記載されている。
また、特許文献2には、入力に対して推論ルール毎の推論演算を行って各推論出力より確定値出力を生成するファジィ推論装置であって、推論ルール毎の推論演算を行うための手段と、各推論ルールに対して各ルール固有の絶対重み係数およびルール間での相対重み係数を設定するための手段と、推論出力を絶対および相対の重み係数により修正するための手段とを備えたファジィ推論装置が記載されている。
また、特許文献3には、能動学習において、学習データを無作為にリサンプリングして部分データを生成することが記載されている。学習データは、そのラベル(クラスまたは関数値)が設定されたデータであり、事実データに相当する。
特開2013−008221号公報 特開平2−244331号公報 特開2005−107743号公報
Jaeho Shin, Sen Wu, Feiran Wang, Christopher De Sa, Ce Zhang, and Christopher Re, "Incremental Knowledge Base Construction Using DeepDive" Proceedings of the VLDB Endowment (PVLDB), 2015.
一般に、推論システムでは、事実データが大規模になると推論のための計算量が増えて、推論に必要な計算時間が指数関数的に増大する傾向がある。
そこで、推論に要する計算時間を短縮するために、特許文献3に記載するように推論に使用する事実データの量を削減することが考えられる。しかしながら、推論に使用する事実データの量を無作為に削減すると、推論の精度が大きく低下してしまう。
本発明の目的は、上述した課題、即ち、計算量を削減するために事実データの量を無作為に削減すると推論の精度が大きく低下する、という課題を解決する推論システムを提供することにある。
本発明の一形態に係る推論システムは、
事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、前記規則の重要度を表す重みとを記憶する規則記憶手段と、
入力データを記憶する入力データ記憶手段と、
クエリを記憶するクエリ記憶手段と、
前記規則で定義されている前記事実の種類毎の重要度を計算する重要度計算手段と、
前記入力データから、前記事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する事実データ生成手段と、
前記事実データを記憶する事実データ記憶手段と、
前記事実データと前記規則と前記重みとを用いて、前記クエリの結果を確率的に推論する推論実行手段と、
前記推論の結果を出力する出力手段と、
を含む。
本発明の他の形態に係る推論方法は、
事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、前記規則の重要度を表す重みと、入力データと、クエリとを記憶する記憶手段、および前記記憶手段に接続されたプロセッサを有する情報処理装置が実行する推論方法であって、
前記プロセッサが、前記規則で定義されている前記事実の種類毎の重要度を計算し、
前記プロセッサが、前記入力データから、前記事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ生成し、
前記プロセッサが、前記事実データと前記規則と前記重みとを用いて、前記クエリの結果を確率的に推論し、
前記プロセッサが、前記推論の結果を出力する。
また、本発明の他の形態に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、前記規則の重要度を表す重みと、入力データと、クエリとを記憶する記憶手段に接続されたプロセッサを、
前記規則で定義されている前記事実の種類毎の重要度を計算する重要度計算手段と、
前記入力データから、前記事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する事実データ生成手段と、
前記事実データと前記規則と前記重みとを用いて、前記クエリの結果を確率的に推論する推論実行手段と、
前記推論の結果を出力する出力手段と、
して機能させるプログラムを記録する。
本発明は上述した構成を有することにより、計算量を削減するために事実データの量を削減しても推論の精度が大きく低下するのを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る推論システムのブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムで使用する規則(推論ルール)の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムで使用する入力データの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムで使用するクエリの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムで使用する事実データ生成条件としての事実データの総量と原始式の重要度の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムで使用する事実データの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムの推論結果の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムにおいて規則から原始式を抽出する例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムにおいて規則の重みを利用して、原始式の種類毎の重要度を計算する例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムにおいてクエリとなる原始式までのホップ数を利用して原始式の種類毎の重要度を計算する例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムにおいてクエリとなる原始式までのホップ数を利用して原始式の種類毎の重要度を計算する際のネットワークの別の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る推論システムにおいて入力データから事実データを抽出する例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る推論システムのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る推論システムで使用する入力データの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る推論システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る推論システムにおいて入力データから事実データを抽出する例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る推論システムのブロック図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る推論システム100のブロック図である。本実施形態に係る推論システム100は、論理式で表された知識をもとに推論を実行する論理推論システムである。より具体的には、推論システム100は、重み付きの規則の集合と事実として観測された事実データとに基づいて、クエリの成立確率を求める確率推論を行う。推論システム100は、主なハードウェアとして、通信インターフェイス部101、操作入力部102、画面表示部103、記憶部104、および演算処理部105と、を備えている。
通信インターフェイス部101は、データ通信回路から成り、図示しない有線または無線の通信回線を通じて図示しない外部の各種装置との間でデータ通信を行う機能を有している。
操作入力部102は、キーボードやマウスなどの操作入力装置から成り、オペレータの操作を検出して演算処理部105に出力する機能を有している。
画面表示部103は、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などの画面表示装置から成り、演算処理部105からの指示に応じて、操作メニューや推論結果などの各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部104は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置から成る。記憶部104は、演算処理部105で実行する各種の処理に必要な処理情報やプログラムを記憶する記憶領域を有する。具体的には、記憶部104は、規則記憶領域111、入力データ記憶領域112、クエリ記憶領域113、事実データ生成条件記憶領域114、事実データ記憶領域115、推論結果記憶領域116、およびプログラム記憶領域117を有する。
規則記憶領域111は、1以上の規則131を記憶する。規則131は、事実および事実間の関係を定義した論理式である。規則131は、推論ルールとも呼ばれる。
図2は、規則(推論ルール)131の例を示す。この例では、規則131を一階述語論理の形式で表現している。ここでは、一階述語論理で記述された規則の例を示したが、命題論理で記述された規則であってもよい。
図2に示す1つ目の推論ルール1は、或る人物xはタバコを吸っているという事実を表す原始式Smoke(x)と、或る人物xはガンであるという事実を表す原始式Cancer(x)とを、合意を表す論理結合子⇒で結合した論理式である。原始式中のSmoke、Cancerは述語記号、xは変数記号と呼ばれる。推論ルール1は、「たばこを吸う人はガンになりやすい」という意味を表している。また、推論ルール1に付加された、w=5は、このルール1の重みである。ルールの重みは、ルールの重要度を表す。ルールの重みの値がより大きくなる程、重要度がより高くなる。
図2に示す2つ目の推論ルール2は、或る人物xと別の或る人物yとは友達であるという事実を表す原始式Friend(x,y)と、或る人物xはタバコを吸っているという事実を示す原始式Smoke(x)と或る人物yはタバコを吸っているという事実を示す原始式Smoke(y)とを同値を表す論理結合子⇔で結合した論理式とを、合意を表す論理結合子⇒で更に結合した論理式である。推論ルール2は、「タバコを吸う人の友達はタバコを吸っている可能性が高い」という意味を表している。また、ルール2には、w=1という重みが付加されている。
入力データ記憶領域112は、1以上の入力データ132を記憶する。本実施形態の場合、入力データ132は、事実として真偽が観測された事実を一階述語論理の形式で表現した事実データである。
図3は、入力データ132の例を示す。この例の入力データ132は、変数と真偽とのペアで構成されている。変数は、特定の個体に関する事実を表す原始式であり、真偽はその事実が真か、偽かを表している。例えば、変数がSmoke(A)、真偽が1である入力データは、Aという特定の個人がタバコを吸っているという事実が真であることを表す事実データである。また、変数がSmoke(C)、真偽が0である入力データは、Cという特定の個人がタバコを吸っているという事実が偽であることを表す事実データである。また、図3は、入力データが原始式の種類でソートされている例を示している。
クエリ記憶領域113は、クエリ133を記憶する。クエリは、それが真となる確率を知りたい原始式の集合である。
図4は、クエリ133の例を示す。この例のクエリ133は、変数で構成されている。変数は、特定の個体に関する事実を表す原始式である。例えば、変数がCancer(A)であるクエリは、Aという特定の個人がガンである確率を問い合わせるクエリである。
事実データ生成条件記憶領域114は、入力データ記憶領域112に記憶されている入力データ132の集合から推論に使用する事実データを生成するための条件を記憶する。本実施形態の場合、事実データ生成条件記憶領域114は、事実データの総量134と原始式の重要度135の2つの条件を記憶する。事実データの総量134は、推論に使用する事実データの総量を表す。原始式の重要度135は、規則記憶領域111に記憶されている規則に含まれる原始式の種類毎の重要度を表す。
図5は、事実データの総量134と原始式の重要度135の例を示す。この例では、事実データの総量134は、120件であることを表している。また、この例では、原始式Smoke(x)の重要度は6、原始式Cancer(x)の重要度は5、原始式Friend(x,y)の重要度は1であることを表している。
事実データ記憶領域115は、入力データ132の集合から生成された、推論に使用する事実データ136を記憶する。事実データ記憶領域115に記憶される事実データ136は、入力データ記憶領域112に記憶される入力データ132と同様に、図6に示すように変数と真偽とのペアで構成されている。
推論結果記憶領域115は、推論結果137を記憶する。推論結果137は、クエリ記憶領域113に記憶されたクエリ133の成立確率を表す。
図7は、推論結果137の例を示す。この例の推論結果137は、変数と確率とのペアで構成されている。変数は、特定の個体に関する事実を表す原始式であり、確率はクエリの成立確率である。例えば、変数がCancer(A)、確率が80%である推論結果は、Aという特定の個人がガンであるクエリの成立確率は80%であることを表している。
プログラム記憶領域117は、プログラム138を記憶する。プログラム138は、演算処理部105に読み込まれて実行されることにより各種の処理部を実現するプログラムである。プログラム138は、通信インターフェイス部101などのデータ入出力機能を介して図示しない外部装置やCD−ROM等のプログラム記憶媒体から予め読み込まれてプログラム記憶領域117に保存される。
演算処理部105は、MPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部104からプログラム138を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム138とを協働させて各種処理部を実現する機能を有している。演算処理部105で実現される主な処理部は、入力部121、重要度計算部122、事実データ生成部123、推論実行部124、および出力部125である。
入力部121は、通信インターフェイス部101または操作入力部102を通じて外部から、規則131、入力データ132、クエリ133、および事実データの総量134を入力し、記憶部104の規則記憶領域111、入力データ記憶領域112、クエリ記憶領域113、および事実データ生成条件記憶領域114に保存する機能を有する。
重要度計算部122は、規則131で定義されている事実の種類毎、即ち原始式の種類毎の重要度を計算する機能を有する。具体的には、重要度計算部122は、規則記憶領域111から全ての規則131を読み出し、規則131で定義されている原始式の種類毎に、その重要度を計算する機能を有する。また、重要度計算部122は、計算して得られた結果の原始式の種類毎の重要度を、事実データ生成条件記憶領域114に原始式の重要度135として保存する機能を有する。
事実データ生成部123は、入力データ132の集合から事実データ136の集合を生成する機能を有する。具体的には、事実データ生成部123は、入力データ記憶領域112から全ての入力データを読み出し、また事実データ生成条件記憶領域114から事実データの総量134と原始式の重要度135とを読み出す。次に、事実データ生成部123は、事実データの総量134のうち、個々の原子式の種類に割り当てる事実データの件数を、個々の原始式の重要度135に基づいて決定する。このとき、重要度のより高い原始式の種類には、重要度のより低い原始式の種類よりもより多くの事実データの件数を割当てる。次に、事実データ生成部123は、サンプリング器126を使用して、原始式の種類毎に、入力データ132に含まれる当該原始式の種類に対応する入力データ132の集合から、当該原始式の種類に割り当てられた事実データの件数分を、無作為にサンプリングする。事実データ生成部123は、上記サンプリングして得られた入力データ132を、事実データ記憶領域115に事実データ136として保存する。
推論実行部124は、規則記憶領域111に記憶された規則131の集合と事実データ記憶領域115に記憶された事実データ136の集合とに基づいて、クエリ記憶領域113に記憶されたクエリ133の成立確率を求める確率推論を行う機能を有する。推論実行部124は、確率推論の結果を、推論結果記憶領域116に推論結果137として保存する。
出力部125は、推論結果記憶領域116から推論結果137を読み出し、画面表示部103に出力する機能を有する。また、出力部125は、推論結果記憶領域116から推論結果137を読み出し、通信インターフェイス部101を通じて外部の装置へ出力する機能を有する。
図8は、本実施形態に係る推論システム100の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、本実施形態にかかる推論システム100の動作について説明する。
図8を参照すると、先ず、入力部121は、操作入力部102または通信インターフェイス部101を通じて外部から、規則131の集合、入力データ132の集合、および事実データ生成条件の一部である事実データの総量134を入力し、記憶部104の規則記憶領域111、入力データ記憶領域112、および事実データ生成条件記憶領域114に保存する(ステップS101)。但し、記憶部104の規則記憶領域111、入力データ記憶領域112、および事実データ生成条件記憶領域114に規則131の集合、入力データ132の集合、および事実データの総量134が既に記憶されている場合、ステップS101を省略してよい。
次に、入力部121は、操作入力部102または通信インターフェイス部101を通じて外部から、クエリ133の集合を入力し、記憶部104のクエリ記憶領域113に保存する(ステップS102)。但し、記憶部104のクエリ記憶領域113にクエリ133の集合が既に記憶されている場合、ステップS102を省略してよい。
次に、重要度計算部122は、記憶部104の規則記憶領域111から全ての規則131を読み出して解析し、規則131に含まれる原始式の種類をすべて抽出する(ステップS103)。例えば、重要度計算部122は、読み出した規則131が図2に示した推論ルール1と推論ルール2の場合、図9に示すように、Smoke(x)、Cancer(x)、Friend(x,y)の3種類の原始式を抽出する。このとき、重要度計算部122は、推論ルール2に含まれるSmoke(y)は、推論ルール1に含まれるSmoke(x)と同じ種類の原始式であると認識する。
次に、重要度計算部122は、抽出した原始式の種類の重要度を計算し、事実データ生成条件記憶領域114に原始式の重要度135として保存する(ステップS104)。
次に、事実データ生成部123は、記憶部104の事実データ生成条件記憶領域114から事実データの総量134と原始式の重要度135とを読み出し、事実データの総量134と原始式の重要度135とに基づいて、原始式の種類毎の事実データの件数を計算する(ステップS105)。次に、事実データ生成部123は、記憶部104の入力データ記憶領域112から全ての入力データ132を読み出し、原始式の種類毎の入力データの集合から、原始式の種類毎の事実データの件数分、入力データをサンプリングし、事実データ記憶領域115に事実データ136として保存する(ステップS106)。
次に、推論実行部124は、記憶部104の規則記憶領域111、事実データ記憶領域115、およびクエリ記憶領域113から、全ての規則131、全ての事実データ136、および全てのクエリ133を読み出し、クエリ133毎に、そのクエリの成立確率を全ての規則131および全ての事実データ136に基づいて推論し、推論結果を推論結果記憶領域116に推論結果137として保存する(ステップS107)。
次に、出力部125は、記憶部104の推論結果記憶領域116から推論結果137を読み出し、画面表示部103に出力し、または/および、通信インターフェイス部101を通じて外部の装置へ出力する(ステップS108)。
次に、重要度計算部122が、規則131で定義されている原始式の種類毎の重要度を計算する方法について詳細に説明する。
<規則の重みを利用する方法>
最初に、規則131の重みを利用して、原始式の種類毎の重要度を計算する方法について説明する。規則131の重みはその規則131の重要度を表す。そのため、重要度のより高い規則に含まれる原始式の種類ほどより重要度が高いと考えられる。そこで、重要度計算部122は、原始式の種類の1つ1つに注目して、以下のような処理を実行する。
まず、重要度計算部122は、注目中の原始式の種類の重要度を0に初期化する。次に、1つ1つの規則131に注目し、注目中の原始式の種類が注目中の規則131に含まれていれば、注目中の規則131の重みを注目中の原始式の種類の重要度に加算していく。全ての規則131に注目し終えた時点の注目中の原始式の種類の重要度の累積値が、注目中の原始式の種類の最終的な重要度となる。具体例を図10に示す。
図10において、Smoke(x)に注目すると、その原始式は、推論ルール1と推論ルール2とに含まれている。その結果、Smoke(x)の重要度は、推論ルール1の重み「5」と推論ルール2の重み「1」とを加算した「6」となる。また、Cancer(x)に注目すると、その原始式は、推論ルール1だけに含まれている。その結果、Cancer(x)の重要度は、「5」となる。また、Friend(x,y)に注目すると、その原始式は、推論ルール2だけに含まれている。その結果、Friend(x,y)の重要度は、「1」である。
<クエリとなる原始式までのホップ数を利用する方法>
次に、クエリとなる原始式までのホップ数を利用して、原始式の種類毎の重要度を計算する方法について説明する。確率論理推論では、規則の集合と事実として観測された事実データとに基づいて、クエリの成立確率を求める。そのため、クエリとなる原始式が一番重要であることは明らかである。また、クエリとなる原始式以外の原始式を含む規則のうち、クエリの確率に影響を及ぼす規則は、クエリとなる原始式に合意や同値などの論理結合子によって直接あるいは1以上の他の規則を介して連結する規則である。そして、クエリの確率への影響の度合いは、クエリとなる原始式により近く連結する規則ほど大きくなる。そこで、重要度計算部122は、以下のような処理を実行する。
まず、重要度計算部122は、規則131によって関連付けられている原始式同士をリンクで繋いだネットワークを生成する。次に、重要度計算部122は、そのネットワークにおける原始式から、クエリとなる原始式までに至る最小のリンク数であるホップ数を原始式の種類毎に計算する。そして、重要度計算部122は、上記計算した原始式の種類毎のホップ数を、その原始式の種類毎の重要度とする。具体例を図11に示す。
図11において、推論ルール1は、原始式Smoke(x)、Cancer(x)を含み、両者は合意を意味する論理結合子⇒で連結されている。また、推論ルール2は、原始式Friend(x,y)、Smoke(x)、Smoke(y)を含み、Smoke(x)とSmoke(y)とは論理結合子⇔で連結され、その連結されたものとFriend(x,y)とが論理結合子⇒で連結されている。そこで、x、yに代入するA、Bの2人の登場人物を仮定し、原始式をノード、連結をリンクとすると、図11に示すようなネットワークが生成される。
今、Cancerをクエリとする。また、クエリ自身のホップ数を1とする。そして、最も近隣のCancerに行き着くまでのホップ数の逆数を、原始式の重要度とする。図11を参照すると、Smokeからクエリまでのホップ数の最小値は2、Friendからクエリまでのホップ数の最小値は3である。従って、Smoke(x)の重要度は「1/2」、Cancer(x)の重要度は「1/1」、Friend(x,y)の重要度は「1/3」となる。
図11では、A、Bの2人の登場人物を仮定してネットワークを生成したが、そのような仮定をせずに、図12に示すようなネットワークを生成してもよい。図12に示すネットワークでは、Smoke(x)からクエリまでのホップ数は2、Friend(x,y)からクエリまでのホップ数は3である。Smoke(y)からクエリまでのホップ数は3であるが、Smoke(y)はSmoke(x)と同じ種類の原始式なので、より少ないSmoke(x)からクエリまでのホップ数「2」を採用する。そして、原始式の重要度をホップ数の逆数とすると、その結果は図11と同じく、Smoke(x)の重要度は「1/2」、Cancer(x)の重要度は「1/1」、Friend(x,y)の重要度は「1/3」となる。
<その他の方法>
上記では、原始式の種類毎の重要度を計算する方法として、規則の重みを利用する方法とクエリとなる原始式までのホップ数を利用する方法とを説明したが、その他の規則の構造を利用して原始式の種類毎の重要度を計算してもよい。その他の規則の構造として、図11および図12に示したネットワークにおける各ノードである原始式の出線数を利用する方法が考えられる。また、そのような出線数と上述した規則の重み、クエリとなる原始式までのホップ数を組み合わせて、原始式の種類毎の重要度を計算してもよい。ここで、規則の重み、クエリとなる原始式までのホップ数、および原始式の出線数は、規則の構造パラメータと呼ぶことができる。
次に、事実データ生成部123が、入力データ132の集合から事実データ136の集合を生成する方法について詳細に説明する。
今、事実データの総量134は、120件であるとする。また、原始式の種類は、Smoke(x)、Cancer(x)、Friend(x,y)の3種類であり、それぞれの重要度135は、「6」、「5」、「1」とする。この場合、事実データ生成部123は、原始式の種類毎の事実データ数を次式により計算する。
原始式Smoke(x)の事実データの件数
=120×(6/(6+5+1))=60
原始式Cancer(x)の事実データの件数
=120×(5/(6+5+1))=50
原始式Friend(x,y)の事実データの件数
=120×(1/(6+5+1))=10
次に、事実データ生成部123は、図13に示すように、入力データ記憶領域112に記憶されている図3の原始式Smokeに分類されている入力データから、無作為に60件の入力データをサンプリングし、事実データ記憶領域115に保存する。また、事実データ生成部123は、図13に示すように、入力データ記憶領域112に記憶されている図3の原始式Cancerに分類されている入力データから、無作為に50件の入力データをサンプリングし、事実データ記憶領域115に保存する。また、事実データ生成部123は、図13に示すように、入力データ記憶領域112に記憶されている図3の原始式Friendに分類されている入力データから、無作為に10件の入力データをサンプリングし、事実データ記憶領域115に保存する。
このように本実施形態によれば、計算量を削減するために事実データの量を削減しても推論の精度が大きく低下するのを防止することができる。その理由は、規則131の構造に基づいて、規則131で定義されている事実の種類毎の重要度を計算する重要度計算部122と、入力データ132の集合から、事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データ136を、事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する事実データ生成部123とを備えているためである。
また本実施形態によれば、事実データの量が削減されるため、事実データを記憶するコンピュータのメモリ量を削減することができる。また本実施形態によれば、事実データの量が削減されるため推論に必要なコンピュータの計算量・計算時間を削減することができる。また本実施形態によれば、上記のようにコンピュータのメモリ量・計算量・計算時間を削減できるため、コンピュータの電力消費量を削減することができる。
[第2の実施形態]
図14は、本発明の第2の実施形態に係る推論システム200のブロック図である。本実施形態に係る推論システム200は、主なハードウェアとして、通信インターフェイス部201、操作入力部202、画面表示部203、記憶部204、および演算処理部205と、を備えている。そのうち、通信インターフェイス部201、操作入力部202、および画面表示部203は、図1に示した第1の実施形態における通信インターフェイス部101、操作入力部102、および画面表示部103と同じである。
記憶部204は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置から成る。記憶部204は、演算処理部205で行う各種の処理に必要な処理情報やプログラムを記憶する記憶領域を有する。具体的には、記憶部204は、規則記憶領域211、入力データ記憶領域212、クエリ記憶領域213、事実データ生成条件記憶領域214、事実データ記憶領域215、推論結果記憶領域216、およびプログラム記憶領域217を有する。そのうち、規則記憶領域211、クエリ記憶領域213、事実データ生成条件記憶領域214、事実データ記憶領域215、および推論結果記憶領域216は、図1に示した第1の実施形態における規則記憶領域111、クエリ記憶領域113、事実データ生成条件記憶領域114、事実データ記憶領域115、および推論結果記憶領域216と同じである。また、規則記憶領域211に記憶される規則231、クエリ記憶領域213に記憶されるクエリ233、事実データ生成条件記憶領域214に記憶される事実データの総量234と原始式の重要度235、および推論結果記憶領域216に記憶される推論結果237は、図1に示した第1の実施形態における規則記憶領域111に記憶される規則131、クエリ記憶領域113に記憶されるクエリ133、事実データ生成条件記憶領域114に記憶される事実データの総量134と原始式の重要度135、および推論結果記憶領域116に記憶される推論結果137と同じである。
入力データ記憶領域212は、入力データ232を記憶する。入力データ232は、テキストデータや画像データなどの非構造化データを含む。また、入力データ232は、リレーショナルデータのような構造化データを含んでいてもよい。本実施形態の場合、テキストデータ等の非構造化データを含む入力データ232から、一階述語論理の形式で表現した事実データを抽出する。このような入力データ232は、生データとも呼ばれる。
図15は、入力データ232の例を示す。この例の入力データ232は、テキストデータである。入力データ232は、「Aさんは愛煙家として知られている。」、「Aさんは、友人のBさんと良く一緒に散歩に出かける。」といった記事が含まれている。
プログラム記憶領域217は、プログラム238を記憶する。プログラム238は、演算処理部205に読み込まれて実行されることにより各種の処理部を実現するプログラムである。プログラム238は、通信インターフェイス部201などのデータ入出力機能を介して図示しない外部装置やCD−ROM等のプログラム記憶媒体から予め読み込まれてプログラム記憶領域217に保存される。
演算処理部205は、MPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部204からプログラム238を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム238とを協働させて各種処理部を実現する機能を有している。演算処理部205で実現される主な処理部は、入力部221、重要度計算部222、事実データ生成部223、推論実行部224、および出力部225である。そのうち、入力部221、重要度計算部222、推論実行部224、および出力部225は、図1に示した第1の実施形態における入力部121、重要度計算部122、推論実行部124、および出力部125と同じである。
事実データ生成部223は、入力データ232から事実データ236を生成する機能を有する。具体的には、事実データ生成部223は、入力データ記憶領域212から入力データ232を読み出し、また事実データ生成条件記憶領域214から事実データの総量234と原始式の重要度235とを読み出す。次に、事実データ生成部223は、事実データの総量234のうち、個々の原子式の種類に割り当てる事実データの件数を、個々の原始式の重要度235に基づいて決定する。このとき、重要度のより高い原始式の種類には、重要度のより低い原始式の種類よりもより多くの事実データの件数を割当てる。次に、事実データ生成部223は、特徴抽出器226を使用して、原始式の種類毎に、入力データ232から当該原始式の種類に割り当てられた事実データの件数分の事実データを抽出する。事実データ生成部223は、上記抽出して得られた事実データを、事実データ記憶領域215に事実データ236として保存する。
ここで、特徴抽出器226は、原始式の種類に1対1に対応する。例えば、1つの特徴抽出器226は、原始式Smoke(x)に対応する。また別の1つの特徴抽出器226は、原始式Cancer(x)に対応する。さらに別の1つの特徴抽出器226は、原始式Friend(x,y)に対応する。事実データ生成部223は、入力データ231を所定のデータサイズに分割する。分割して得られたデータの塊をチャンクと呼ぶ。上記所定のデータサイズは、固定化されていてもよいし、事実データ生成条件の1つとして外部から指定できるようになっていてもよい。事実データ生成部223は、入力データ231を構成するチャンクの集合から無作為に1つのチャンクを取り出し、個々の特徴抽出器226に入力する。個々の特徴抽出器226は、入力されたチャンクを解析し、個々の特徴抽出器226に対応する原始式に相当する事実がチャンクに含まれていれば、その事実を抽出して一階述語論理の形式で出力する。事実データ生成部223は、個々の特徴抽出器226から出力される事実データの個数をカウントし、原始式の種類毎に割り当てた件数の事実データを出力した特徴抽出器226の動作を停止させる。また、特徴抽出器226から出力された事実データを、事実データ記憶領域215に事実データ236として保存する。このような特徴抽出器226として、例えば非特許文献1に記載された特徴抽出器を使用することができる。
図16は、本実施形態に係る推論システム200の動作の一例を示すフローチャートである。図16に示すステップS201〜S208のうち、ステップS201〜S205、S207〜S208は、図8に示した第1の実施形態に係る推論システム100のステップS101〜S108、S107〜108の動作と同じである。
図16のステップS206では、事実データ生成部223は、記憶部204の入力データ記憶領域212から入力データ232を読み出し、原始式の種類毎の特徴抽出器226を用いて、入力データ232から、原始式の種類毎の事実データの件数分の事実データを抽出し、事実データ記憶領域215に事実データ236として保存する。
次に、事実データ生成部223が、入力データ232から事実データ236を生成する方法について詳細に説明する。
今、事実データの総量234は、120件であるとする。また、原始式の種類は、Smoke(x)、Cancer(x)、Friend(x,y)の3種類であり、それぞれの重要度235は、「6」、「5」、「1」とする。この場合、事実データ生成部223は、原始式の種類毎の事実データ数を、原始式Smoke(x)は60件、原始式Cancer(x)は50件、原始式Friend(x,y)は10件として計算する。
次に、事実データ生成部223は、図17に示すように、入力データ232から無作為に抽出したチャンクを、原始式Smoke(x)に対応する特徴抽出器226−1、原始式Cancer(x)に対応する特徴抽出器226−2、および原始式Friend(x,y)に対応する特徴抽出器226−3に入力する。特徴抽出器226−1は、入力されたチャンクを解析し、原始式Smoke(x)に相当する事実が存在すれば、それを抽出して所定のフォーマットで出力する。また、特徴抽出器226−2は、入力されたチャンクを解析し、原始式Cancer(x)に相当する事実が存在すれば、それを抽出して所定のフォーマットで出力する。また、特徴抽出器226−3は、入力されたチャンクを解析し、原始式Friend(x,y)に相当する事実が存在すれば、それを抽出して所定のフォーマットで出力する。
事実データ生成部223は、特徴抽出器226−1〜226−3から事実データが出力されたか否かを監視する。事実データ生成部223は、特徴抽出器226−1〜226−3から事実データが出力されたならば、その出力された事実データを事実データ記憶領域215に保存する。また事実データ生成部223は、特徴抽出器226−1〜226−3毎に事実データの生成数をカウントする。
事実データ生成部223は、1つのチャンクの処理を終えると、無作為に抽出した次の1つのチャンクについて上記と同様の動作を繰り返す。そして、事実データ生成部223は、特徴抽出器226−1から合計60件の事実データが出力されると、特徴抽出器226−1の動作を停止させる。また、事実データ生成部223は、特徴抽出器226−2から合計50件の事実データが出力されると、特徴抽出器226−2の動作を停止させる。また、事実データ生成部223は、特徴抽出器226−3から合計10件の事実データが出力されると、特徴抽出器226−3の動作を停止させる。
このように本実施形態によれば、計算量を削減するために事実データの量を削減しても推論の精度が大きく低下するのを防止することができる。その理由は、規則231の構造に基づいて、規則231で定義されている事実の種類毎の重要度を計算する重要度計算部222と、テキスト等の非構造データを含む入力データ232から、事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データ236を、事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する事実データ生成部223とを備えているためである。
また、テキスト等の非構造データを含む入力データ232から、論理推論で用いる事実データのフォーマットで抽出する事実データの数が削減できるため、その分、生データから事実データを抽出するのに要する計算時間を削減することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図18は、本発明の第3の実施形態に係る推論システムのブロック図である。図18を参照すると、本実施形態に係る推論システム300は、規則記憶部301と、入力データ記憶部302と、クエリ記憶部303と、重要度計算部304と、事実データ生成部305と、事実データ記憶部306と、推論実行部307と、出力部308とから構成される。
規則記憶部301は、事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、規則の重要度を表す重みとを記憶する。入力データ記憶部302は、入力データを記憶する。クエリ記憶部303は、クエリを記憶する。重要度計算部304は、規則の構造に基づいて、規則で定義されている事実の種類毎の重要度を計算する。事実データ生成部305は、入力データから、事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する。事実データ記憶部は、事実データを記憶する。推論実行部307は、事実データと規則と重みとを用いて、クエリの結果を確率的に推論する。出力部308は、推論の結果を出力する。上記の重要度計算部304、推論実行部307、および出力部308は、図1の重要度計算部122、推論実行部124、および出力部125と同様に実現することができる。また、上記の事実データ生成部は、図1の事実データ生成部123または図14の事実データ生成部223と同様に実現することができる。
このように構成された本実施形態に係る推論システムは、以下のように動作する。即ち、重要度計算部304は、規則記憶部301に記憶された規則の構造に基づいて、規則で定義されている事実の種類毎の重要度を計算する。次に、事実データ生成部305は、入力データ記憶部302に記憶された入力データから、事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、重要度計算部304で計算された事実の種類の重要度に応じた数だけ生成し、事実データ記憶部306に記憶する。次に、推論実行部307は、事実データ記憶部306に記憶された事実データと規則記憶部301に記憶された記憶と重みとを用いて、クエリ記憶部に記憶されたクエリの結果を確率的に推論する。次に、出力部308は、推論実行部307の推論結果を出力する。
このように本実施形態によれば、計算量を削減するために事実データの量を削減しても推論の精度が大きく低下するのを防止することができる。その理由は、推論に使用する規則の構造に基づいて、推論に使用する規則で定義されている事実の種類毎の重要度を計算し、入力データの集合から、事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、事実の種類の重要度に応じた数だけ生成するためである。
以上、本発明を幾つかの実施形態を挙げて説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
なお、本発明は、日本国にて2017年5月11日に特許出願された特願2017−094948の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
本発明は、事実および事実間の関係を記述した規則を使用して、知識として明示されていない事実を推論する推論システム、特に確率推論システムに利用できる。
100…推論システム
101…通信インターフェイス部
102…操作入力部
103…画面表示部
104…記憶部
105…演算処理部
111…規則記憶領域
112…入力データ記憶領域
113…クエリ記憶領域
114…事実データ生成条件記憶領域
115…事実データ記憶領域
116…推論結果記憶領域
117…プログラム記憶領域
121…入力部
122…重要度計算部
123…事実データ生成部
124…推論実行部
125…出力部
126…サンプリング器
131…規則
132…入力データ
133…クエリ
134…事実データの総量
135…原始式の重要度
136…事実データ
137…推論結果
138…プログラム
200…推論システム
201…通信インターフェイス部
202…操作入力部
203…画面表示部
204…記憶部
205…演算処理部
211…規則記憶領域
212…入力データ記憶領域
213…クエリ記憶領域
214…事実データ生成条件記憶領域
215…事実データ記憶領域
216…推論結果記憶領域
217…プログラム記憶領域
221…入力部
222…重要度計算部
223…事実データ生成部
224…推論実行部
225…出力部
226…特徴抽出器
226−1…Smoke抽出器
226−2…Cancer抽出器
226−3…Friend抽出器
231…規則
232…入力データ
233…クエリ
234…事実データの総量
235…原始式の重要度
236…事実データ
237…推論結果
238…プログラム
300…推論システム
301…規則記憶部
302…入力データ記憶部
303…クエリ記憶部
304…重要度計算部
305…事実データ生成部
306…事実データ記憶部
307…推論実行部
308…出力部

Claims (9)

  1. 事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、前記規則の重要度を表す重みとを記憶する規則記憶手段と、
    入力データを記憶する入力データ記憶手段と、
    クエリを記憶するクエリ記憶手段と、
    前記規則で定義されている前記事実の種類毎の重要度を計算する重要度計算手段と、
    前記入力データから、前記事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する事実データ生成手段と、
    前記事実データを記憶する事実データ記憶手段と、
    前記事実データと前記規則と前記重みとを用いて、前記クエリの結果を確率的に推論する推論実行手段と、
    前記推論の結果を出力する出力手段と、
    を含む推論システム。
  2. 前記入力データは、前記事実データの集合であり、
    前記事実データ生成手段は、前記入力データから、前記事実の種類毎に、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ前記事実データをサンプリングする、
    請求項1に記載の推論システム。
  3. 前記入力データは、非構造化データを含み、
    前記事実データ生成手段は、前記非構造化データから、前記事実の種類毎に、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ前記事実データを抽出する、
    請求項1に記載の推論システム。
  4. 前記事実データ生成手段は、前記非構造化データから前記事実データを抽出する特徴抽出器を含む、
    請求項3に記載の推論システム。
  5. 前記重要度計算手段は、前記規則の重みに基づいて、前記事実の種類毎の重要度を計算する、
    請求項1乃至4の何れかに記載の推論システム。
  6. 前記重要度計算手段は、前記規則によって関連付けられている前記事実の種類同士をリンクで繋いだネットワークにおける前記事実の種類から、前記クエリとなる前記事実の種類までに至る最小のリンク数に基づいて、前記事実の種類毎の重要度を計算する、
    請求項1乃至4の何れかに記載の推論システム。
  7. 前記事実データ生成手段は、前記事実の種類毎の前記事実データの合計数が予め設定された値に達すると前記生成を停止する、
    請求項1乃至6の何れかに記載の推論システム。
  8. 事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、前記規則の重要度を表す重みと、入力データと、クエリとを記憶する記憶手段、および前記記憶手段に接続されたプロセッサを有する情報処理装置が実行する推論方法であって、
    前記プロセッサが、前記規則で定義されている前記事実の種類毎の重要度を計算し、
    前記プロセッサが、前記入力データから、前記事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ生成し、
    前記プロセッサが、前記事実データと前記規則と前記重みとを用いて、前記クエリの結果を確率的に推論し、
    前記プロセッサが、前記推論の結果を出力する、
    推論方法。
  9. 事実及び事実間の関係を定義した規則の集合と、前記規則の重要度を表す重みと、入力データと、クエリとを記憶する記憶手段に接続されたプロセッサを、
    前記規則で定義されている前記事実の種類毎の重要度を計算する重要度計算手段と、
    前記入力データから、前記事実の種類毎に、事実として真偽が観測された事実データを、前記事実の種類の重要度に応じた数だけ生成する事実データ生成手段と、
    前記事実データと前記規則と前記重みとを用いて、前記クエリの結果を確率的に推論する推論実行手段と、
    前記推論の結果を出力する出力手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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