JP6828926B1 - 疾病情報管理システム、疾病情報管理サーバ、疾病情報管理方法、及び疾病情報管理プログラム - Google Patents

疾病情報管理システム、疾病情報管理サーバ、疾病情報管理方法、及び疾病情報管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 伝染病の発生前における農場の疾病に関するリスクを推定する。【解決手段】 家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理システム1であって、対象農場及び/又は対象農場と異なる他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報と、を用いて対象農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する疾病侵入リスク推定部101を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、疾病情報管理システム、疾病情報管理サーバ、疾病情報管理方法、及び疾病情報管理プログラムに関する。
畜産分野、特に養豚業において、口蹄疫や豚熱(豚コレラ)など治療法が確立されておらず発生した場合には廃棄しか対応策がなく、発生した場合周囲への感染拡大を防止する観点から予防的殺処分やワクチン接種などが求められる伝染病が存在する。
これらの伝染病は畜産業全体への影響が大きい疾病として国から家畜伝染病予防法にて指定されており、農場には伝染病罹患を防ぐための対策が求められている。他方、畜産業全体としては農場の大規模化が進んでおり、家畜に罹患した場合の影響が大きくなる傾向がある。
その対策として、例えば特許文献1には、動物伝染病対策に関係する少なくとも自治体および農場の各主体が抑止策の作業段階にて意思決定を行うための客観的な指標を提供し、動物伝染病に関するリスク情報を可視化する技術が記載されている。
特開2014−199556号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術は、伝染病が発生してからのリスクや、対応作業を対象とするものであり、伝染病の発生前の農場単位での伝染病の罹患等のリスクを把握し、予防的な対策を可能とするものではない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、伝染病の発生前における農場の疾病に関するのリスクを推定することができる疾病情報管理システム、疾病情報管理サーバ、疾病情報管理方法、及び疾病情報管理プログラムを提供することにある。
上記した目的を達成するために本開示に係る疾病情報管理システムは、家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理システムであって、情報記憶部に記憶されている、対象農場及び/又は前記対象農場と異なる他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報と紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、対象農場の外部の家畜の疾病の発生状況を含む外部疾病情報と、を用いて数理モデルである疾病侵入推定モデルを生成し、疾病侵入推定モデルに対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報を適用し、対象農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する疾病侵入リスク推定部を備える。
また、前記疾病対策情報は、農場における、疾病測定方法、抗体保有測定方法、抗体保有測定頻度、ワクチン接種方法、ワクチン接種頻度、畜舎での飼養形態、畜舎の洗浄状況、畜舎の消毒管理状況、農場の担当獣医師、診断・投薬指示、農場内の畜舎又は施設の配置、畜舎の構造、衛生管理区域設定状況、人の出入の管理方法又は発生頻度、物の搬入搬出の管理方法又は発生頻度、に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報であってもよい。
また、前記外部疾病情報は、疾病種類、発生場所、発生伝播経路、発生家畜種別、発生農家数、発生家畜数、病原体、病状情報、に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報であってもよい。
また、前記疾病侵入リスク推定部は、前記対象農場の位置情報、飼養形態、飼養頭数、飼養状態、給餌内容、取引先に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報である農場基礎情報と、飼養家畜種類、前記他の農場の位置情報、飼養形態、飼養頭数に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報である農場情報と、用いて、前記疾病侵入リスクを推定してもよい。
また、前記疾病侵入リスク推定部は、疾病種別毎の疾病侵入リスクを推定してもよい。
また、推定された前記疾病侵入リスクと、前記農場基礎情報と、前記農場情報と、を用いて前記農場の外部への疾病の伝播する程度を示す疾病伝播リスクを推定する疾病伝播リスク推定部を更に備えてもよい。
また、前記疾病伝播リスク推定部は、疾病種別毎の疾病伝播リスクの推定、及び/又は、他の農場、取引先毎の疾病伝播リスクを推定してもよい。
また、推定された前記疾病侵入リスクと、疾病別の、罹患率、感染発病率、二次発病率、死亡率、育成遅延率に関する情報の少なくとも1つを含む情報である係数情報と、を用いて前記農場の内部で疾病の蔓延する程度を示す疾病蔓延リスクを推定する疾病蔓延リスク推定部を更に備えてもよい。
また、前記疾病蔓延リスク推定部は、疾病種別毎の疾病蔓延リスクを推定してもよい。
また、推定された前記疾病蔓延リスクと、前記対象農場の飼養頭数を含む情報である農場育成情報と、を用いて、疾病に罹患する可能性のある家畜の数である疾病罹患予測頭数を算出する経済影響演算部を更に備えてもよい。
また、前記経済影響演算部は、前記農場育成情報に含まれる繁殖用家畜の産子成績を用いて、繁殖用家畜が疾病に罹患した際の、当該繁殖用家畜が出産することを予測される非繁殖用家畜の頭数を算出し、更に、市場価格情報を用いて、繁殖用家畜の疾病に罹患による経済損失額を推定してもよい。
また、前記対象農場で疾病の発生又は発生の可能性を示す疾病発生情報と、前記疾病対策情報に含まれる農場の担当獣医師に関する情報を用いて、前記対象農場における疾病発生に関する情報を前記担当獣医師へ通知するための獣医師連絡情報を生成する獣医師連携部を更に備えてもよい。
また、前記疾病発生情報は、前記疾病侵入リスク推定部が推定した疾病侵入リスクを用いて生成してもよい。
また、前記疾病発生情報は、前記疾病蔓延リスク推定部が推定した疾病蔓延リスクを用いて生成してもよい。
また、前記獣医師連携部は、前記対象農場で疾病の発生の際に、獣医師により実施された診断・投薬指示を、前記疾病対策情報として記憶してもよい。
また、推定された前記疾病侵入リスクが所定条件を満たす場合に疾病侵入のアラートを生成する通知情報生成部を更に備えてもよい。
また、推定された前記疾病蔓延リスクが所定条件を満たす場合に疾病蔓延のアラートを生成する通知情報生成部を更に備えてもよい。
また、疾病侵入リスクが増加する要素となる監視情報を予め設定し、前記監視情報が所定条件を満たす場合に疾病侵入リスクの増加をアラートとして生成する通知情報生成部を更に備えてもよい。
また、前記家畜は豚であってもよい。
また、上記した目的を達成するために本開示に係る疾病情報管理サーバは、家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理サーバであって、前記農場及び/又は他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記農場の所定タイミングにおける疾病対策情報と、を用いて前記農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する疾病侵入リスク推定部を備える。
また、上記した目的を達成するために本開示に係る疾病情報管理方法は、家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理方法であって、前記農場及び/又は他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記農場の所定タイミングにおける疾病対策情報と、を用いて、疾病侵入リスク推定部が、前記農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する。
また、上記した目的を達成するために本開示に係る疾病情報管理プログラムは、家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理プログラムであって、前記農場及び/又は他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記農場の所定タイミングにおける疾病対策情報と、を用いて、前記農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクの推定をコンピュータに実施させる。
上記手段を用いる本発明の疾病情報管理システム、疾病情報管理サーバ、疾病情報管理方法、及び疾病情報管理プログラムによれば、伝染病の発生前における農場の疾病に関するリスクを推定することができる。
本実施形態に係る疾病情報管理システムを示すシステム構成図である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される全国疾病発生情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される全国疾病情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される全国農場情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される農場基礎情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される農場毎の農場疾病罹患情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される農場毎の農場育成情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される農場毎の農場被繁殖用家畜の産子成績の情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される農場毎の農場疾病対策情報を示す表である。 本実施形態に係る情報記憶部に記憶される係数情報を示す表である。 コンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について以下に説明する。
はじめに、一般的に家畜というとき、家きん(家禽)などの鳥は含まれず、牛、馬、めん羊、山羊、及び豚等の動物のみを示す場合がある。しかし、本実施形態で開示する疾病情報管理システムを用いて管理する対象としては、これらの動物に限られず、同じく畜産物である家きんであってもよい。家きんとは、例えば、鶏、うずら、あひる及びかも等の鳥類をいう。以下では、特に説明の無い限り、本実施形態で開示する疾病情報管理システムで管理されうる畜産物の対象は、家畜には家きんも含まれるものとして説明する。
なお、以下で説明する本発明の実施形態は、家畜として主に豚を例として説明を行う。
実施形態において、豚ではない家畜を対象とする場合の用語等については、例えば牛、馬について以下のように読み替えることができる。畜産物が飼養される施設である畜舎は、豚の場合は豚舎、牛の場合は牛舎、馬の場合は厩舎である。畜舎内の仕切られた区画の単位である畜房は、豚の場合は豚房、牛の場合は牛房、馬の場合は馬房である。繁殖用家畜の子取り用めすは、豚の場合は母豚(又は繁殖母豚)、牛の場合は母牛(又は繁殖母牛)、馬の場合は牝馬(繁殖牝馬)である。繁殖用家畜の種おすは、豚の場合は雄豚(種雄豚)、牛の場合は種雄牛、馬の場合は種牡馬である。
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係る疾病情報管理サーバ101を含む疾病情報管理システム1を示すシステム構成図である。図1で示すように、本発明の実施形態に係る疾病情報管理システム1は、疾病情報管理サーバ101と、ユーザが使用するユーザ端末装置201と、獣医師が使用する獣医師端末装置301が、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。説明の簡略化のため、図1では、1つのユーザを想定してユーザ端末装置201のみを示しているが、疾病情報管理サーバ101はネットワークNWを介して複数のユーザの端末装置と接続可能である。同様に図1では、1つの獣医師を想定して獣医師端末装置301のみを示しているが、疾病情報管理サーバ101はネットワークNWを介して複数の獣医師の端末装置と接続可能である。
疾病情報管理システム1は、主に畜産業者が、家畜情報の管理を支援するためのシステムである。疾病情報管理システムの運営業者は、当該システムを用いて畜産業者に家畜情報の管理を支援するサービスを提供する。運営者は、複数の畜産業者に対してサービスを提供することができる。疾病情報管理サーバ101は、疾病情報管理システム1の運営者が管理を行い、畜産業者がユーザ端末装置201を使用するものである。なお、疾病情報管理サーバ101は、畜産業者自身が管理を行っても構わない。
ユーザ端末装置201及び獣医師端末装置301は、例えばPCや、スマートフォン、タブレットPC、及び携帯電話のような装置である。ユーザ端末装置201は、端末にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェアによって疾病情報管理サーバ101にアクセスしてもよい。また、疾病情報管理サーバ101が提供する動作環境(API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、クラウドサービス、プラットフォーム等)を利用して疾病情報管理サーバ101にアクセスしてもよい。
ユーザ入力部211及び獣医師入力部311は、例えば、キーボードや、マウス、トラックボール、タッチパッド等のユーザが操作することにより情報の入力や選択が可能な装置である。また、スマートフォンやタブレット、PCにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のユーザ表示部212又は獣医師表示部312と一体であるタッチパネルでもよい。ユーザ入力部211及び獣医師入力部311は、音声入力装置であっても構わない。
ユーザ表示部212及び獣医師表示部312は、情報等をユーザに表示するディスプレイ装置等である。ユーザ端末装置201又は獣医師端末装置301と独立したディスプレイ装置であっても構わないし、スマートフォンやタブレットにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置であっても構わない。
なおユーザ端末装置201は、疾病情報管理サーバ101とネットワークNWを介さず、サーバと一体として構成されていても構わない。
図1に示すように、本実施形態に係る疾病情報管理システム1は、インターネット、VPN(Virtual Private Network)等のネットワークNWを介して、ユーザが使用する端末装置であるユーザ端末装置201と、獣医師等が使用する端末装置である獣医師端末装置301とが、疾病情報管理サーバ101とが、相互に接続されて構成されている。なお、説明の簡略化のため図1では1人のユーザを想定してユーザ端末装置201のみを示しているが、疾病情報管理サーバ101はネットワークNWを介して2以上のユーザ端末装置、2人以上のユーザと接続可能である。また、一台のユーザ端末装置を複数のユーザが使用しても構わない。同様に図1では1人の獣医師を想定して獣医師端末装置301のみを示しているが、疾病情報管理サーバ101はネットワークNWを介して2以上の獣医師端末装置、2人以上の獣医師と接続可能である。また、一台の獣医師端末装置を複数の獣医師が使用しても構わない。また、獣医師端末装置301は必要に応じて行政機関の所属者が閲覧しても構わない。
疾病情報管理サーバ101は、疾病侵入リスク推定部111、疾病伝播リスク推定部112、疾病蔓延リスク推定部113、経済影響演算部114、獣医師連携部115、通知情報生成部116、情報記憶部121を備える。
図1に示した疾病侵入リスク推定部111は、情報記憶部121に記憶される情報を用いて、後述する疾病侵入リスクを推定する機能を有する。
疾病伝播リスク推定部112は、疾病侵入リスク推定部111が推定した疾病侵入リスクと情報記憶部121に記憶される情報を用いて、後述する疾病伝播リスクを推定する機能を有する。
疾病蔓延リスク推定部113は、疾病侵入リスク推定部111が推定した疾病侵入リスクと情報記憶部121に記憶される情報を用いて、後述する疾病蔓延リスクを推定する機能を有する。
経済影響演算部114は、疾病蔓延リスク推定部113が推定した疾病蔓延リスクと情報記憶部121に記憶される情報を用いて、後述する疾病に罹患した家畜の数や、経済損失額を算出する機能を有する。
獣医師連携部115は、疾病侵入リスク推定部111が推定した疾病侵入リスクや、疾病蔓延リスク推定部113が推定した疾病蔓延リスクや、疾病発生情報により、情報記憶部121に記憶される担当獣医師へ疾病の発生又は発生リスクを通知するための獣医師連絡情報を生成する機能を有する。疾病発生情報は、ユーザがユーザ端末装置201から入力することができる。また、生成された獣医師連絡情報は、情報記憶部121に記憶される担当獣医師の情報に基づいて担当獣医師が使用する獣医師端末装置301へ通知されることで、担当獣医師は、自分が担当する農場での疾病の発生又は疾病の発生の可能性について知ることができ、その対応を開始することができる。
通知情報生成部116は、疾病侵入リスク推定部111が推定した疾病侵入リスクや、疾病蔓延リスク推定部113が推定した疾病蔓延リスクが所定条件を満たす場合に、疾病侵入のアラートや、疾病蔓延のアラートを生成する機能を有する。
情報記憶部121は、疾病情報管理システム1による管理を実行するために用いる情報を記憶する機能を有する。情報記憶部121は、全国疾病発生情報、全国疾病情報、全国農場情報、係数情報、市場情報を記憶する。また、各農場別の情報として、各農場のIDに紐づけられる農場基礎情報、農場育成情報、農場疾病罹患情報、農場疾病対策情報を記憶する。情報記憶部121は、図1では疾病情報管理サーバ101と一体に記載しているが、疾病情報管理サーバと物理的に独立した記憶装置であっても構わない。以下、情報記憶部121に記憶される情報について説明する。
全国疾病発生情報は、国内において発生する伝染性の疾病に関する情報であり、図2で示すように、情報の時期を示す年月の情報と、伝染病種類、伝染病の発生場所を示す発生都道府県、伝染病の発生家畜の種類、伝染病の発生家畜の数、伝染病の原因となる病原体、そして、伝染病の状況として、伝染病による家畜の死亡数、殺処分数、伝染病から回復した家畜の数、の情報である。これらの情報は、国等の公的機関が公表する情報に基づいており、例えば農林水産省が公表する情報である。これらの情報は適宜、情報記憶部121に更新又は追加される。
全国疾病情報は、国内における伝染病の概要、主たる原因、主な症状や予防対策に関する情報であり、図3で示すように、情報の時期を示す年月の情報と、伝染病種類、伝染病に対する家畜に接種するワクチン種類、ワクチン接種を家畜に対して行う地域(ワクチン接種地域)、家畜等の移動(畜産物移動禁止区域)、伝染病の検疫を行う地域(検疫設定地域)、伝染病の伝播経路、伝染病の伝播強度、伝染病の伝染媒介種類、およびそれらの関連情報である。これらの情報は、公的機関等が公表する情報に基づいており、例えば独立行政法人農研機構、家畜保健衛生所、日本獣医師会、農林水産省等が公表する情報である。これらの情報は適宜、情報記憶部121に更新又は追加される。
なお、全国疾病発生情報、全国疾病情報に換えて、一地域の情報としての地域疾病発生情報、地域疾病情報としてもよいし、世界規模でとらえて、複数国にまたがる情報として扱っても構わない。
その他の情報については、以下で適宜説明を行う。
以下に、本発明の実施形態に係る疾病情報管理システムで管理される情報の扱いについて説明する。なお、対象農場とは、複数ある農場のうち、疾病侵入リスクを評価する対象となる1つの農場を示すものである。他の農場とは、複数ある農場のうち、対象農場を除いた農場を示すものである。
(疾病侵入リスク推定)
本発明の実施形態に係る疾病侵入リスク推定について説明する。疾病侵入リスクとは、家畜(豚)を飼養する農場に対して、農場の外部から伝染性の疾病が、農場内に侵入する度合い(例えば確率)を示す指標である。疾病情報管理サーバ101の疾病侵入リスク推定部111は、疾病侵入リスクを、情報記憶部121に記憶される対象農場や対象農場と異なる他の農場における過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、疾病対策情報と紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報と、を用いて推定する。疾病対策情報と、疾病罹患情報は、例えば各農場毎に割り当てられる農場IDによって紐づけることができる。
より詳細には、疾病侵入リスク推定部111は、情報記憶部121に記憶されている、対象農場を含む他の農場を含む豚の過去の疾病対策情報と、それらの農場での過去の疾病罹患情報の関係から、疾病対策の状況と疾病罹患の関係から数理モデル(疾病侵入推定モデル。例えば、ロジスティック回帰分析、ベイズ推定)として生成する。疾病侵入リスク推定部111は、生成された疾病侵入推定モデルに、現時点での対象農場の疾病対策情報を適用することで、対象農場への疾病の侵入リスクを推定することができる。なお、疾病侵入推定モデルは、必ずしも都度生成する必要はなく、また、予め生成された数理モデルを用いても構わない。
疾病対策情報は、図9で示すように農場毎の(図9は農場IDがP123456の農場の情報)情報の時期(図9は年月)、疾病測定方法、抗体保有測定方法、抗体保有測定頻度、ワクチン接種方法、ワクチン接種頻度、畜舎での飼養形態、畜舎の洗浄状況、畜舎の消毒管理状況、農場の担当獣医師、診断・投薬指示を含む情報である。また、疾病対策情報は、農場内の畜舎又は施設の配置、畜舎の構造、衛生管理区域設定状況、人の出入の管理方法又は発生頻度、物の搬入搬出の管理方法又は発生頻度の情報も含む。
また、農場の疾病罹患情報は、図6で示すように、農場毎(図6は農場IDがP123456の農場の情報)の情報の時期(図6は年月日)、疾病発生の有無(疾病種類)、抗体保有情報、抗体保有状況、抗体保有株種類、病原体濃度、媒介発生度を含む情報である。
このように、疾病侵入リスク推定部111は、農場毎の疾病対策情報(農場疾病対策情報)の各情報と、同じ農場の疾病罹患情報(農場疾病罹患情報)の各情報のそれぞれをパラメータとして、複数の農場の過去の情報から疾病侵入推定モデルを生成することができる。
また、疾病侵入リスク推定部111は、疾病対策情報に含まれる情報(パラメータ)の中で、当該パラメータの変化と、疾病侵入リスクの変化の対応から、疾病侵入リスクへの影響の大きなパラメータを抽出することができる。
ユーザは、対象農場としてユーザが管理する農場の疾病推定リスクを推定するために、ユーザ端末装置201のユーザ入力部211から所定の情報(自己の農場のID等)を入力し、所定タイミング(例えば情報を入力したタイミング)における、自己の農場(対象農場)の疾病対策情報を、疾病侵入推定モデルに適用し、自己の農場(対象農場)への疾病侵入リスクを推定することができる。推定された疾病侵入リスクは、ユーザ端末装置201のユーザ表示部212に表示することができ、ユーザは、当該表示を見ることで、自己の農場の疾病侵入リスクを知ることができる。また、ユーザは、疾病侵入リスクへの影響の大きなパラメータとして、例えば、「畜舎の構造」の情報が抽出された場合に、疾病侵入リスクが大きく変動する要因を知ることができ、疾病侵入リスクへの対策を施すことが可能となる。

疾病侵入リスク推定部111は、対象農場の外部の家畜の疾病の発生状況を含む外部疾病情報を更に用いて、疾病侵入リスクを推定することができる。外部疾病情報は、図2で示す全国疾病発生情報を用いることができる。具体的には、全国疾病発生情報の、情報の時期を示す年月の情報と、伝染病種類、伝染病の発生場所を示す発生都道府県、伝染病の発生家畜の種類、伝染病の発生家畜の数、伝染病の原因となる病原体、そして、伝染病の状況(病状状況)として、伝染病による家畜の死亡数、殺処分数、伝染病から回復した家畜の数、の情報を用いることができる。このように、全国疾病発生情報を用いることで、例えば、情報記憶部121の疾病罹患情報に記憶されていない、すなわち過去に発生履歴の無い病原体により発症する疾病についての情報を得ることができる。
疾病侵入リスク推定部111は、対象農場の農場基礎情報と、対象農場の他の農場である農場情報を更に用いて、疾病侵入リスクを推定することができる。農場基礎情報は、情報記憶部121に記憶されており、図5で示すように、豚を飼養する各農場の位置情報、飼養形態、飼養頭数、飼養状態、給餌内容、取引先に関する情報を含む情報である。また農場情報は、情報記憶部121に記憶されており、図4で示すように、豚以外の様々な家畜を飼養する各農場の位置情報、飼養家畜種類、飼養形態、飼養頭数に関する情報である。農場基礎情報と、農場情報を用いて疾病侵入リスクを推定することで、例えば、疾病の侵入における、他の農場との位置関係の影響や、同じ取引先を利用していることによる影響を疾病侵入推定モデルの生成に適用することで、疾病侵入リスクの推定精度高めることができる。また、豚以外の家畜を飼養する農場を含めた農場情報を用いることで、例えば、口蹄疫のように豚以外の家畜が罹患した場合でも、豚に伝染する恐れがある伝染病に対して、対象農場の近隣に口蹄疫に罹患する可能性のある家畜を飼養する農場がある影響を疾病侵入リスクの推定に用いることができる。
なお、疾病侵入リスク推定部111は、以上で説明した疾病侵入リスクを疾病毎に推定することができる。また、複数の疾病の疾病侵入リスクを、それぞれの疾病に応じた係数により重みづけをし、対象農場全体としての疾病侵入リスクとして推定することもできる。
以上説明したように、ユーザは、自己の農場への疾病侵入リスクの推定を行い、疾病侵入リスクを知ることができる。それにより、伝染性の疾病の発生前において、農場の疾病罹患のリスクを推定して、適切な対応の指針とすることができる。
(疾病伝播リスク推定)
次に本発明の実施形態に係る疾病伝播リスク推定について説明する。疾病伝播リスクとは、対象農場から農場の外部への伝染病の伝播する度合い(例えば確率)を示す指標である。疾病情報管理サーバ101の疾病伝播リスク推定部112は、疾病伝播リスクを、疾病侵入リスク推定部111で推定された対象農場への疾病侵入リスクと、情報記憶部121に記憶される農場基礎情報と、農場情報と、を用いて推定する。
より詳細には、疾病伝播リスク推定部112は、情報記憶部121に記憶されている、対象農場の農場基礎情報と、対象農場の他の農場の情報としての農場情報を用いて、過去の各農場の疾病罹患情報の関係から数理モデル(疾病伝播推定モデル。例えば、マルコフモデル、ロジスティック混合モデル、最尤推定法)として生成する。疾病伝播リスク推定部112は、生成された疾病伝播推定モデルに、疾病侵入リスク推定部111で推定された対象農場への疾病侵入リスクと、所定タイミング(例えば現時点)における、対象農場の農場基礎情報と、対象農場の他の農場の情報としての農場情報を用いることで、他の農場への疾病伝播リスクを推定することができる。なお、疾病伝播推定モデルは、必ずしも都度生成する必要はなく、また、予め生成された数理モデルを用いても構わない。
前述したように農場基礎情報は、情報記憶部121に記憶されており、図5で示すように、豚を飼養する各農場の位置情報、飼養形態、飼養頭数、飼養状態、給餌内容、取引先に関する情報を含む情報である。また農場情報は、情報記憶部121に記憶されており、図4で示すように、豚以外の様々な家畜を飼養する各農場の位置情報、飼養家畜種類、飼養形態、飼養頭数に関する情報である。農場基礎情報と、農場情報を用いて疾病伝播リスクを推定することで、他の農場への疾病の伝播における、他の農場との位置関係の影響や、同じ取引先を利用していることによる影響を数理モデルとしての疾病侵伝播定モデルの生成に適用することで、疾病伝播リスクを推定することができる。また、豚以外の家畜を飼養する農場を含めた農場情報を用いることで、例えば、口蹄疫のように豚以外の家畜にも伝染する恐れがある伝染病に対して、対象農場の近隣に口蹄疫に罹患する可能性のある家畜を飼養する農場がある影響を疾病伝播リスクの推定に用いることができる。
ユーザは、対象農場としてユーザが管理する農場の疾病伝播リスクを推定するために、ユーザ端末装置201のユーザ入力部211から所定の情報(自己の農場のID、他の農場の名称等)を入力し、所定のタイミング(例えば情報を入力したタイミング)における、自己の農場(対象農場)の農場基礎情報と他の農場の農場情報と、対象農場への疾病侵入リスクと、を疾病伝播推定モデルに適用し、自己の農場(対象農場)から他の農場への疾病伝播リスクを推定することができる。対象農場への疾病侵入リスクをパラメータとして用いるのは、疾病伝播リスクと疾病侵入リスクには関係があり、疾病侵入リスクが低ければ、疾病伝播リスクも低くなるためである。推定された疾病伝播リスクは、ユーザ端末装置201のユーザ表示部212に表示することができ、ユーザは、当該表示を見ることで、自己の農場から他の農場への疾病伝播リスクを知ることができ、適宜対応を取る指針とすることができる。
なお、疾病伝播リスク推定部112は、以上で説明した疾病伝播リスクを疾病毎に推定することができる。また、他の農場毎に、疾病伝播リスクを推定することができる。また、複数の疾病の疾病伝播リスクを、それぞれの疾病に応じた係数により重みづけをし、対象農場全体としての疾病伝播リスクとして推定することもできる。
(疾病蔓延リスク推定)
次に本発明の実施形態に係る疾病蔓延リスク推定について説明する。疾病蔓延リスクとは、対象農場の内部で飼養される家畜(豚)に伝染病が蔓延する度合い(例えば確率)を示す指標である。疾病情報管理サーバ101の疾病蔓延リスク推定部113は、疾病蔓延リスクを、疾病侵入リスク推定部111で推定された対象農場への疾病侵入リスクと、情報記憶部121に記憶される、疾病別の、罹患率、感染発病率、二次発病率、死亡率、育成遅延率に関する情報である係数情報と、を用いて推定する。
より詳細には、疾病蔓延リスク推定部113は、情報記憶部121に記憶されている、疾病別の係数情報を用いて、過去の各農場の疾病罹患情報の関係から数理モデル(疾病蔓延推定モデル。例えば、ロジスティック回帰分析、ベイズ推定)として生成する。疾病蔓延リスク推定部113は、生成された疾病蔓延推定モデルに、疾病侵入リスク推定部111で推定された対象農場への疾病侵入リスクと、係数情報と、を用いて、対象農場内での疾病蔓延リスクを推定することができる。なお、疾病蔓延推定モデルは、必ずしも都度生成する必要はなく、また、予め生成された数理モデルを用いても構わない。
係数情報は、情報記憶部121に記憶されており、図10で示すように疾病別の、罹患率、感染発病率、二次発病率、死亡率、育成遅延率に関する情報である。罹患率は、農場内に伝染病が侵入した際に農場内の豚が単位期間内に伝染病に罹患する確率の指標である。また、感染発症率は、豚の体内に病原体が侵入した際の、疾病症状を発症する確率の指標である。さらに、二次発病率は、豚の管理群において、最初に伝染病の発症が認められた後に、一定期間経過後に他の家畜に伝染病が発症する確率の指標である。死亡率は、伝染病に罹患した家畜が死亡する確率の指標である。育成遅延率は、伝染病に罹患した豚の育成度合いを示す指標である。具体的には、例えば180日の育成機関で出荷可能な体重に成長するところが、伝染病の罹患により200日の育成期間を要する場合、育成遅延率は200/180=約1.11(約111%)となる。
ユーザは、対象農場としてユーザが管理する農場の疾病蔓延リスクを推定するために、ユーザ端末装置201のユーザ入力部211から所定の情報(自己の農場のID等)を入力し、対象農場への疾病侵入リスクと、係数情報を疾病伝播推定モデルに適用し、自己の農場(対象農場)内での疾病蔓延リスクを推定することができる。対象農場への疾病侵入リスクをパラメータとして用いるのは、疾病蔓延リスクと疾病侵入リスクには関係があり、疾病侵入リスクが低ければ、疾病蔓延リスクも低くなるためである。推定された疾病蔓延リスクは、ユーザ端末装置201のユーザ表示部212に表示することができ、ユーザは、当該表示を見ることで、自己の農場内での疾病蔓延リスクを知ることができ、適宜対応を取る指針とすることができる。
なお、疾病蔓延リスク推定部113は、以上で説明した疾病蔓延リスクを疾病毎に推定することができる。また、複数の疾病の疾病蔓延リスクを、それぞれの疾病に応じた係数により重みづけをし、対象農場全体としての疾病蔓延リスクとして推定することもできる。
(経済損失の算出)
次に本発明の実施形態に係る経済損失の算出について説明する。経済損失とは、対象農場の内部で飼養される家畜(豚)が疾病に罹患することによる、農場の経済的な損失を示す値である。疾病情報管理サーバ101の経済影響演算部114は、対象農場で想定される経済損失を、農場育成情報を用いて算出することができる。
農場育成情報は、情報記憶部121に記憶される情報であり、各農場(図7、図8は農場IDがP123456の農場)の飼養頭数や、図7で示す過去の非繁殖用家畜(例えば肉豚)の肥育実績、出荷実績、過去の出荷非繁殖用家畜(例えば肉豚)に関する取引価格(例えば卸売価格)や、図8で示す繁殖用家畜(母豚)の産子成績を含む情報である。また、過去の疾病罹患時の対応費用及び/又は疾病罹患時の逸失利益、に関する情報を含んでもよい。
より詳細には、経済影響演算部114は、疾病蔓延リスク推定部113で推定された疾病蔓延リスクと、農場育成情報に含まれる対象農場の飼養頭数を用いて、疾病に罹患する可能性のある家畜の数である疾病罹患予測頭数や死亡予測頭数を算出することができる。さらに、経済影響演算部114は、算出された疾病罹患予測頭数や死亡頭数と、農場育成情報に含まれる、対象農場の過去の非繁殖用家畜(例えば肉豚)の肥育実績、出荷実績、過去の出荷非繁殖用家畜(例えば肉豚)に関する取引価格(例えば卸売価格)を用いて、疾病の発生した際に予測される非繁殖用家畜(例えば肉豚)の経済損失額を算出することができる。また、前述した係数情報に含まれる育成遅延率を更に用いて経済損失額を算出することができる。例えば、育成遅延率が200/180=約1.11(約111%)である場合、本来180日で出荷できた肉豚の育成に200日を要することになるため、遅延した育成日数に係る餌代や管理コスト、農場の回転率の低下の影響を含めて経済損失額を算出することができる。
また、経済影響演算部114は、農場育成情報に含まれる過去の疾病罹患時の対応費用及び/又は疾病罹患時の逸失利益の情報を用いて、家畜の疾病罹患による対象農場の経済損失額の予測額を算出することができる。
また、経済影響演算部114は、農場育成情報に含まれる繁殖用家畜の産子成績を用いて、繁殖用家畜(例えば母豚)が疾病に罹患した際の、繁殖用家畜が出産することを予測される非繁殖用家畜(例えば肉豚)の頭数を算出し、更に、将来予測される市場情報(市場価格情報)を用いて、繁殖用家畜の疾病に罹患により予測される経済損失額を算出することができる。
より詳細には、経済影響演算部114は、対象農場内で疾病が蔓延した際に予測される、疾病罹患の可能性がある繁殖用家畜(例えば母豚)の頭数を算出する。疾病罹患の可能性があると算出される繁殖用家畜それぞれの産子成績の情報を用いて、疾病罹患しなかった場合に、当該繁殖用家畜が出産することが予測される被繁殖用家畜の頭数を算出する。そして、算出された出産されること予測される非繁殖用家畜の頭数と、将来の市場価格情報を用いて、繁殖用家畜が疾病に罹患する場合に予測される経済損失額を算出することができる。産子成績は、図8で示すように、母豚のID,年齢、産次、産歴、平均分娩数の情報であり、例えば、年齢が若く、産次、産歴が少ない母豚は、将来的に出産することが期待される肉豚の頭数が多いため、当該母豚が疾病に罹患した場合は経済損失が大きく算出される。
算出される疾病罹患予測頭数、死亡予測頭数や経済損失額の予測値は、ユーザ端末装置201のユーザ表示部212に表示することができる。そのため、ユーザは、疾病罹患予測頭数、死亡予測頭数や経済損失額の予測値を把握することができ、疾病侵入リスクや、疾病蔓延リスクの低減に投入するコストとの、費用対効果等を検討する指針とすることができる。
(獣医師との連携)
次に本発明の実施形態に係る獣医師との連携について説明する。獣医師連携部115は、対象農場で疾病の発生又は発生の可能性を示す疾病発生情報と、対象農場の疾病対策情報に含まれる農場の担当獣医師に関する情報を用いて、対象農場における疾病発生に関する情報を担当獣医師へ通知するための獣医師連絡情報を生成することができる。生成された獣医師連絡情報は、対象農場の疾病対策情報に含まれる農場の担当獣医師に関する情報に基づいて、担当獣医師が使用する獣医師端末装置301に送信され、獣医師表示部312に疾病発生情報に関する情報を表示することができる。
疾病発生情報は、ユーザ等が対象農場内での疾病の発生を認識した際に、ユーザ等が、ユーザ端末装置201のユーザ入力部211から、入力することができる情報である。また、疾病発生情報は、疾病侵入リスク推定部111が自動的に推定する疾病侵入リスクが所定の閾値を超えた場合に、疾病侵入リスク推定部111が自動的に生成することができる。また、疾病蔓延リスク推定部113が自動的に推定する疾病蔓延リスクが、所定の閾値を超えた場合に、疾病蔓延リスク推定部113が自動的に生成することができる。
そのため、疾病情報管理サーバ101は、対象農場において疾病罹患(疾病の発生)があった場合、又は疾病罹患の可能性がある場合に、速やかに対象農場の担当獣医師に通知をすることができる。
また、獣医師連携部115は、対象農場で疾病の発生の際に、獣医師により実施された診断・投薬指示を、疾病対策情報として記憶することができる。具体的には、担当獣医師が、対象農場において診断、投薬を行った際の指示情報を、例えば獣医師端末装置301の獣医師入力部311から入力し、当該情報が、情報記憶部121における対象農場の疾病対策情報に紐づけられて記憶される。これにより、対象農場において発生した疾病に対しての対策情報が、フィードバック情報として対象農場の疾病対策情報として蓄積され、疾病侵入リスク等の推定の精度を高めることができる。
(アラートの発砲)
次に本発明の実施形態に係るアラートの発砲について説明する。疾病情報管理サーバ101は、以上で説明してきた、疾病侵入リスク、疾病伝播リスク、又は疾病蔓延リスクが、予め定めた所定の閾値を超えた際に、自動的にアラートを発砲することができる。
詳細には、通知情報生成部116は、疾病侵入リスク推定部111で推定された疾病侵入リスクが所定条件を満たす場合に疾病侵入のアラートを生成することができる。また、通知情報生成部116は、疾病伝播リスク推定部112で推定された疾病伝播リスクが所定条件を満たす場合に疾病伝播のアラートを生成することができる。さらに、通知情報生成部116は、疾病蔓延リスク推定部113で推定された疾病蔓延リスクが所定条件を満たす場合に疾病蔓延のアラートを生成することができる。生成されたアラートは、ユーザ端末装置201に送信され、ユーザが速やかに疾病侵入リスク、疾病伝播リスク、又は疾病蔓延リスクが高まったことを知ることができる。さらに、生成されたアラート及び各リスクの情報は、外部の組織(例えば行政等の公的機関)に自動的に通知することができる。それにより、疾病罹患リスクの高まりに対して、行政等がいち早く対策を取ることができる。
また、通知情報生成部116は、疾病侵入リスクが増加する要素となる監視情報を予め設定し、監視情報が所定条件を満たす場合に疾病侵入リスクの増加をアラートとして生成することができる。
上記で説明したように、疾病侵入リスクは、対象農場の疾病対策情報により推定される。疾病対策情報のうち、疾病測定方法、抗体保有測定方法、抗体保有測定頻度、接種ワクチン種類、ワクチン接種方法、ワクチン接種頻度、畜舎での飼養形態、畜舎の洗浄状況、畜舎の消毒管理状況、農場の担当獣医師、診断・投薬指示を含む情報である。また、疾病対策情報は、農場内の畜舎又は施設の配置、畜舎の構造、衛生管理区域設定状況、人の出入の管理方法又は発生頻度、物の搬入搬出の管理方法又は発生頻度の情報に係る要素が変動することにより、疾病侵入リスクが変化する。そのため、これらの要素の中から疾病侵入リスクが増加する要素となる監視情報を予め定め、当該関し情報が所定の閾値を超えた場合に、通知情報生成部116が疾病侵入のアラートを生成することができる。そのため、疾病侵入リスクは閾値を超えていない場合であっても、事前に疾病侵入リスクの増加を予測し、予防的措置を取ることができる。
なお、情報記憶部121に記憶される情報等の更新や追加に伴い、上述した数理モデルは逐次更新することができる。実際に発生する疾病の情報を教師データとして、機械学習により推定精度を高めることができる。
(プログラム)
図11は、コンピュータ801の構成を示す概略ブロック図である。コンピュータ801は、CPU802、主記憶装置803、補助記憶装置804、インタフェース805を備える。
ここで、各実施形態に係る疾病情報管理サーバ101を構成する各機能を実現するためのプログラムの詳細について説明する。
疾病情報管理サーバ101は、コンピュータ801に実装される。そして、疾病情報管理サーバ101の各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置804に記憶される。CPU802は、プログラムを補助記憶装置804から読みだして主記憶装置803に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU802は、プログラムに従って、上記した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置803に確保する。
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ801において、家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理プログラムであって、前記農場及び/又は他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記農場の所定タイミングにおける疾病対策情報と、を用いて、前記農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクの推定、を実現するプログラムである。
なお、補助記憶装置804は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース805を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークNWを介してコンピュータ801に配信される場合、配信を受けたコンピュータ801が当該プログラムを主記憶装置803に展開し、上記処理を実行してもよい。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置804に既に記憶される他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)
であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。また、実施形態の説明では家畜として豚を例として説明したが、牛や鳥のような他の家畜、家きんに疾病情報管理システムを適用しても構わない。
1…疾病情報管理システム
101…疾病情報管理サーバ
111…疾病侵入リスク推定部
112…疾病伝播リスク推定部
113…疾病蔓延リスク推定部
114…経済影響演算部
115…獣医師連携部
116…通知情報生成部
121…情報記憶部
201…ユーザ端末装置
211…ユーザ入力部
212…ユーザ表示部
301…獣医師端末装置
311…獣医師入力部
312…獣医師表示部
801…コンピュータ
802…CPU
803…主記憶装置
804…補助記憶装置
805…インタフェース

Claims (22)

  1. 家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理システムであって、
    情報記憶部に記憶されている、対象農場及び/又は前記対象農場と異なる他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記対象農場の外部の家畜の疾病の発生状況を含む外部疾病情報と、を用いて、数理モデルである疾病侵入推定モデルを生成し、前記疾病侵入推定モデルに前記対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報を適用し、前記対象農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する疾病侵入リスク推定部を備える疾病情報管理システム。
  2. 前記疾病対策情報は、農場における、疾病測定方法、抗体保有測定方法、抗体保有測定頻度、ワクチン接種方法、ワクチン接種頻度、畜舎での飼養形態、畜舎の洗浄状況、畜舎の消毒管理状況、農場の担当獣医師、診断・投薬指示、農場内の畜舎又は施設の配置、畜舎の構造、衛生管理区域設定状況、人の出入の管理方法又は発生頻度、物の搬入搬出の管理方法又は発生頻度、に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報である請求項1に記載の疾病情報管理システム。
  3. 前記外部疾病情報は、疾病種類、発生場所、発生伝播経路、発生家畜種別、発生農家数、発生家畜数、病原体、病状情報、に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報である請求項に記載の疾病情報管理システム。
  4. 前記疾病侵入リスク推定部は、前記対象農場の位置情報、飼養形態、飼養頭数、飼養状態、給餌内容、取引先に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報である農場基礎情報と、前記他の農場の位置情報、飼養家畜種類、飼養形態、飼養頭数に関する情報のうち少なくとも1つを含む情報である農場情報と、用いて、前記疾病侵入リスクを推定する請求項1からのいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  5. 前記疾病侵入リスク推定部は、疾病種別毎の疾病侵入リスクを推定する請求項1からのいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  6. 推定された前記疾病侵入リスクと、前記農場基礎情報と、前記農場情報と、を用いて前記農場の外部への疾病の伝播する程度を示す疾病伝播リスクを推定する疾病伝播リスク推定部を更に備える請求項に従属する請求項に記載の疾病情報管理システム。
  7. 前記疾病伝播リスク推定部は、疾病種別毎の疾病伝播リスクの推定、及び/又は、他の農場、取引先毎の疾病伝播リスクを推定する請求項に記載の疾病情報管理システム。
  8. 推定された前記疾病侵入リスクと、疾病別の、罹患率、感染発病率、二次発病率、死亡率、育成遅延率に関する情報の少なくとも1つを含む情報である係数情報と、を用いて前記農場の内部で疾病の蔓延する程度を示す疾病蔓延リスクを推定する疾病蔓延リスク推定部を更に備える請求項1からのいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  9. 前記疾病蔓延リスク推定部は、疾病種別毎の疾病蔓延リスクを推定する請求項に記載の疾病情報管理システム。
  10. 推定された前記疾病蔓延リスクと、
    前記対象農場の飼養頭数を含む情報である農場育成情報と、
    を用いて疾病に罹患する可能性のある家畜の数である疾病罹患予測頭数を算出する経済影響演算部を更に備える請求項又はに記載の疾病情報管理システム。
  11. 前記経済影響演算部は、前記農場育成情報に含まれる繁殖用家畜の産子成績を用いて、
    繁殖用家畜が疾病に罹患した際の、当該繁殖用家畜が出産することを予測される非繁殖用家畜の頭数を算出し、
    更に、市場価格情報を用いて、繁殖用家畜の疾病に罹患による経済損失額を推定する請求項10に記載の疾病情報管理システム。
  12. 前記対象農場で疾病の発生又は発生の可能性を示す疾病発生情報と、前記疾病対策情報に含まれる農場の担当獣医師に関する情報を用いて、前記対象農場における疾病発生に関する情報を前記担当獣医師へ通知するための獣医師連絡情報を生成する獣医師連携部を更に備える請求項1から1のいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  13. 前記疾病発生情報は、前記疾病侵入リスク推定部が推定した疾病侵入リスクを用いて生成する請求項1に記載の疾病情報管理システム。
  14. 前記疾病発生情報は、前記疾病蔓延リスク推定部が推定した疾病蔓延リスクを用いて生成する請求項に従属する請求項1に記載の疾病情報管理システム。
  15. 前記獣医師連携部は、前記対象農場で疾病の発生の際に、獣医師により実施された診断・投薬指示を、前記疾病対策情報として記憶する請求項1に記載の疾病情報管理システム。
  16. 推定された前記疾病侵入リスクが所定条件を満たす場合に疾病侵入のアラートを生成する通知情報生成部を更に備える請求項1から1のいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  17. 推定された前記疾病蔓延リスクが所定条件を満たす場合に疾病蔓延のアラートを生成する通知情報生成部を更に備える請求項又は請求項に従属する請求項から1のいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  18. 疾病侵入リスクが増加する要素となる監視情報を予め設定し、前記監視情報が所定条件を満たす場合に疾病侵入リスクの増加をアラートとして生成する通知情報生成部を更に備える請求項1から1のいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  19. 前記家畜は豚である、請求項1から1のいずれか一項に記載の疾病情報管理システム。
  20. 家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理サーバであって、
    情報記憶部に記憶されている、対象農場及び/又は前記対象農場と異なる他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記対象農場の外部の家畜の疾病の発生状況を含む外部疾病情報と、を用いて、数理モデルである疾病侵入推定モデルを生成し、前記疾病侵入推定モデルに前記対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報を適用し、前記対象農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する疾病侵入リスク推定部を備える疾病情報管理サーバ。
  21. 家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理方法であって、
    情報記憶部に記憶されている、前記対象農場及び/又は前記対象農場と異なる他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記対象農場の外部の家畜の疾病の発生状況を含む外部疾病情報と、を用いて、数理モデルである疾病侵入推定モデルを生成し、前記疾病侵入推定モデルに前記対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報を適用し、
    疾病侵入リスク推定部が、前記対象農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定する疾病情報管理方法。
  22. 家畜を飼養する農場における伝染性の疾病に関する情報を管理する疾病情報管理プログラムであって、
    情報記憶部に記憶されている、前記対象農場及び/又は前記対象農場と異なる他の農場における、過去の疾病対策に関する疾病対策情報と、前記疾病対策情報に紐づけられる過去の家畜の疾病罹患状況に関する疾病罹患情報と、前記対象農場の外部の家畜の疾病の発生状況を含む外部疾病情報と、を用いて、数理モデルである疾病侵入推定モデルを生成し、前記疾病侵入推定モデルに前記対象農場の所定タイミングにおける疾病対策情報を適用し、
    疾病侵入リスク推定部が、前記対象農場へ外部から伝染性の疾病が侵入する程度を示す疾病侵入リスクを推定するステップ、をコンピュータに実施させる疾病情報管理プログラム。
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