JP6827697B2 - インテリア建材 - Google Patents
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例えば、特許文献1では、LEDプレートを形材本体に配置し、そのLEDプレートの上からコーティング材を充填して照明器具を構成し、その照明器具を内ケースとして、外ケースに組み込んでいる建材を提案している。
かかる建材は、建物の方立、無目、巾木、下枠等に取り付け、室内においては壁面の巾木等に取り付けられるもので、建物の出入り口、通路等での足元灯、誘導灯の照明として、通行者等に安全、安心感を与え、また建物のライトアップを図ることとしている(同文献の段落0041)。
同文献の図9(b)には、部屋Rの壁面Hに複数の照明装置10が設けられている構成が示されていて、この場合、壁面オブジェのようになり、室内の見栄えが向上する(同文献段落0098)とされている。
また、照明装置10の操作には、コントロール装置12等の機器が必要とされ(同文献段落0066)、コスト高となる恐れがあった。
前記取付材、前記リフレクタ材及び前記フサギ材は、前記フレームに対して係脱自在に配置され、かつ、前記フレームの長手方向に対する取付位置を互いに交換可能であることを特徴とするインテリア建材とした(請求項1に記載の発明)。
本願発明の照明器具には、前記LEDプレートを光源とするものの他、各種の照明器具が含まれる。
また、本願発明によれば、これらの要素の組合わせを選択することで、変化に富んだ光の演出が可能となっている。
また、前記リフレクタ材は、前記照明器具の照明光の進行方向に沿って配置されているので、前記照明器具の照明光を反射させるリフレクタ材の機能を発揮させることができ、変化に富んだ光の演出が可能となっている。
また、前記フサギ材を用いて前記照明器具を前記フレームに取り付けることとしたので、前記フサギ材に、フレームの開口を塞ぐことができる機能に加えて、取付材としての機能を付加することができ、各種の照明器具の取付手段として、柔軟に対応することができる。
さらに、前記取付材、前記リフレクタ材及び前記フサギ材は、前記フレームに対して係脱自在に配置されているので、インテリア建材のメンテナンスが容易になり、また、趣向の変化に柔軟に対応することができる。
前記フレーム1の開口10は、前記照明器具2、前記取付材3、前記リフレクタ材4及び前記フサギ材5を取付るための取付空間11となっている。
前記取付空間11に、照明器具2を取付けた前記取付材3、前記リフレクタ材4及び前記フサギ材5を組合わせて、インテリア建材とすることができる。
なお、以下に詳述する本願発明のインテリア建材に共通する構成は、共通する用語を用いると共に、各図において略同一に図示して詳細な説明は省略し、且つ、必要に応じて同一の符号で示すことがある。
前記開口10は、取付空間11を構成し、照明器具2を収容することができる第一の空間12と、前記取付材3、リフレクタ材4及び前記フサギ材5を取付けることができる取付ヒレ13と、照明器具2の配線等を納めることができる第二の空間14とからなる。
前記取付空間11は、フレーム1の両側面15,16及び背面17の辺に囲まれて構成されている。
前記取付ヒレ13は、両側面15,16の内面18,18からそれぞれ起立する起立片130,130と、各起立片130,130の端部から略ハの字状に傾斜する傾斜部131,131を備えている。これらの傾斜部131,131は、前記取付材3の起立係止片32,32(後述)を係止する際に、その起立係止片32,32に加えられる押圧力により、起立係止片32,32と係止されるようになっている。
前記LEDプレートは、詳細な図示は省略するが、LEDチップを電極パターンが描かれた基板に直接配置したモジュールから構成される。具体的には、LEDプレートは、例えば配線パターン及びアンカー部が形成される基板と、前記配線パターン上に一方の電極が接続されると共に、前記配線パターン上に施される補助メッキ及び金メッキを介して他方の電極が接続されるLEDチップからなる。ここにLEDチップは、単一の発光色のもの、赤色、緑色及び青色に発光する各チップを並べたマルチタイプのもの等がある。前記LEDチップの周囲には、レンズ状(凸状)のコーティング層が形成されている。
さらに、内ケーシングにセットされているLEDプレートにコーティング層を充填して構成してもよい。
以上のように構成される前記LEDプレートは、12チップ、16チップ又は20チップ等で必要に応じて任意のチップ数を単位に構成され、基盤連結部(図示せず)を介して、長尺状に接続できるようになっている。
これらの照明器具2は、取付材3の他、フサギ材5を介して前記取付空間11に配置される。
前記起立係止片32,32の先端には、前記取付材3を押圧しつつ前記取付ヒレ13の傾斜部131,131に前記起立係止片32,32を係止する際に、その先端が傾斜部131,131に当接する滑面35,35が形成されている。また起立係止片32,32には、前記取付材3を前記フレーム1から取外す場合に、容易に取外すことができるように、前記滑面35,35に連続して、略半円状の係止部36,36が形成されている。
これによりインテリア建材のメンテナンスの容易性、趣向の変化に対応させる取付材3、後述のように同様に構成されているリフレクタ材4、フサギ材5等の交換の容易性が図られている。
なお、前記取付材3と前記フレーム1との係脱を更に自在に容易にするために、前記取付材3の薄板30の上下方向の端部に、治具を挿入できる切欠(図示せず)を設けてもよい。
なお、前記フサギ材5に、スポットライト等の照明器具2を固定して取付ることができるので、フサギ材5は取付材を兼用できるようになっている。
この反射片44は、円筒をその直径に沿って左右に2つに分割した半円筒状のもので、円筒の内面が反射面45となっている。その他の構成は、前記取付材3と同様である。
このような構成のフサギ材5は、前記フレーム1の開口10に前記取付材3、リフレクタ材4を取付けない箇所において、その開口10を塞ぐものであると共に、前記薄板50の正面53に照明器具2を固定できるようになっている。その他の構成は、前記取付材3と同様である。
前記スポットライト2Aは、前記フサギ材5の薄板50の正裏面51,53間を貫通させた孔54を介して、スポットライト2Aのアーム21をネジ止めし、その配線22を第一の空間12から第二の空間14に向けて延在させている。
このスポットライト2Aのアーム21に取付られているカサ23は、アーム21の両端に回転軸が設けられており、その回転軸を中心に、回転自在に構成されている。
前記ブラケットライト2Bは、図6A及び図6Bのように、その照明光が前記リフレクタ材4Aに向けて放射される位置に固定されている。即ち、ブラケットライト2Bのカサ23の外周が前記取付材3の配置片34に密着して載置され、カサ23が薄板30の正裏面31,33間を貫通させた孔を介してネジ止めされていると共に、別の貫通孔を介して第二の空間14に配線を延在させている。
前記ブラケットライト2Bは、図7Bのように、その照明光が前記リフレクタ材4に向けて放射される位置に固定されている。
前記フサギ材5には、電気製品に電力を供給するためのコンセント7が仕込まれている。
この実施形態では、壁面等に前記LEDライト2Cによる光の模様が形成されると共に、前記拡散板6により、光が拡散して、床及び天井にも光の模様が形成される。
なお、図9Cのように、前記LEDライト2Cに対して供給されたる電力は、コネクターに接続される配線22が前記フレーム1の上端から第二の空間14に延在されている。
また、図10のように、前記取付材3Aの上下端には、端部フサギ9が設けられている。
(1) インテリア建材を構成する要素として、フレーム1と、スポットライト2A、ブラケットライト2B、LEDライト2C等の照明器具2と、これらの照明器具2を前記フレーム1に取り付けたるための取付材3,3Aと、これらの照明器具2の照明光を反射させるために前記フレーム1に取付けられるリフレクタ材4,4Aと、前記フレーム1が備える開口10を塞ぐフサギ材5を用いることで、インテリア建材のバリエーションを高めて建材と照明とのコラボレーションを図ることができる。
(2) また、フレーム1と、スポットライト2A、ブラケットライト2B、LEDライト2C等の照明器具2と、これらの照明器具2を前記フレーム1に取り付けたるための取付材3,3Aと、これらの照明器具2の照明光を反射させるために前記フレーム1に取付けられるリフレクタ材4,4Aと、前記フレーム1が備える開口10を塞ぐフサギ材5の組合わせを選択することで、変化に富んだ光の演出が可能となっている。
(3) 前記リフレクタ材4,4Aは、前記照明器具2の照明光の進行方向に沿って配置されているので、前記リフレクタ材4,4Aが備えている独自の反射面45,46の機能を発揮させることができ、変化に富んだ光の演出が可能となっている。
(4) 前記フサギ材5を用いて前記照明器具2を前記フレーム1に取り付けることもできるので、前記フサギ材5に、フレーム1の開口10を塞ぐことができる機能に加えて、取付材としての機能を付加することができ、各種の照明器具2の取付手段として、柔軟に対応することができる。
(5) 前記取付材3,3A、前記リフレクタ材4,4A及び前記フサギ材5は、前記フレーム1に対して係脱自在に配置されているので、インテリア建材のメンテナンスが容易になり、また、趣向の変化に柔軟に対応することができる。
前記ハズレ止め8は、図11のように、例えばフサギ材5を例示して説明すれば、その起立係止片52,52を支持する支持板80と、フサギ材5がフレーム1の室内側(図11の横断面図において紙面の下側)に係脱することを防止するフック片81からなる。
また、前記フレーム1の上下端に、開口10を塞ぐための端部フサギ(図示なし)を設けているので、フレーム1を壁面等に固定する前に、フレーム1の長手方向から前記取付材3,3A、リフレクタ材4,4A、フサギ材5が抜け出すことを防止している。
10 開口
11 取付空間 12 第一の空間
13 取付ヒレ 14 第二の空間
15,16 両側面 17 背面
18,18 内面
130,130 起立片 131,131 傾斜部
2 照明器具
2A スポットライト 2B ブラケットライト
2C LEDライト
21 アーム 22 配線
23 カサ
3 3A 取付材
30 薄板 31 裏面
32,32 起立係止片 33 正面
34 配置片
35,35 滑面 36,36 係止部
37,37 起立取付片
38,38 取付枠
4 4A リフレクタ材
40 薄板 41 裏面
42,42 起立係止片 43 正面
44 反射片 45,46 反射面
5 フサギ材
50 薄板 51 裏面
52,52 起立係止片 53 正面
54 孔
6 拡散板
7 コンセント
8 ハズレ止め
9 端部フサギ
Claims (5)
- 長尺状のコ字状のフレームを備えると共に、
照明器具、この照明器具を前記フレームに取り付けたるための取付材、前記照明器具の照明光を反射させるために前記フレームに取付けられるリフレクタ材及び前記フレームの開口を塞ぐフサギ材を組合わせて配置できる取付空間を、前記フレームの開口に設け、
前記取付材、前記リフレクタ材及び前記フサギ材は、前記フレームに対して係脱自在に配置され、かつ、前記フレームの長手方向に対する取付位置を互いに交換可能であることを特徴とするインテリア建材。 - 前記取付空間は、前記取付材、前記リフレクタ材及び前記フサギ材の少なくとも1つを配置することで、第1空間と第2空間とに区切られることを特徴とする請求項1に記載のインテリア建材。
- 前記第1空間は、前記取付材、前記リフレクタ材及び前記フサギ材の少なくとも1つの薄板と、前記フレームの両側面とから構成されていることを特徴とする請求項2に記載のインテリア建材。
- 前記リフレクタ材は、前記照明器具の照明光の進行方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインテリア建材。
- 前記フサギ材を用いて前記照明器具を前記フレームに取り付けることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインテリア建材。
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