JP6826853B2 - 外気処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デシカントロータを用いて外気を除湿処理して空調空間に給気する外気処理装置に関する。
従来、デシカントロータを用いて外気を潜熱処理して、空調空間に給気する外気処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開2012−172880号公報
外気処理装置は、ヒートポンプサイクルを有し、例えば凝縮器または蒸発器として機能する外部熱源熱交換器を有する。この外部熱源熱交換器が外部熱源として熱源水を使用する場合、別途、ボイラや冷却塔で熱源水を温度制御する必要がある。
近年、ヒートポンプの成績係数(COP、Coefficient Of Performance)は要素技術の改善などで向上している。しかし、外気処理装置のみならず、ボイラや冷却塔、室内機を含めたシステム全体のエネルギー効率(システム効率)のさらなる向上が望まれている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、空調システム全体のエネルギー効率を向上させることができる外気処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る外気処理装置は、上述した課題を解決するために、圧縮機と、冷媒の流路を切り替える第一および第二四方弁と、外部の熱源水と前記冷媒との間で熱交換する第一水熱交換器と、前記冷媒と空気との間で熱交換する第一から第四空気熱交換器と、前記外部の熱源水と前記給気路を流れる空気との間で熱交換する熱源水コイルと、前記冷媒を膨張させる第一および第二膨張弁と、排気路と給気路とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理するデシカントロータと、前記圧縮機後段および前記圧縮機前段に接続された冷媒配管と、前記圧縮機後段で前記冷媒配管から2つに分岐し、前記圧縮機前段で前記冷媒配管に合流した第一分岐配管と第二分岐配管と、を備え、前記第一分岐配管は、前記第一四方弁と、前記第一空気熱交換器と、前記第二空気熱交換器と、前記第一膨張弁と、前記第三空気熱交換器とを順次接続し、前記第二分岐配管は、前記第二四方弁と、前記第一水熱交換器と、前記第二膨張弁と、前記第四空気熱交換器とを順次接続し、前記給気路を流れる空気は、前記第二空気熱交換器、前記デシカントロータ、前記熱源水コイル、および前記第一空気熱交換器を順次流れ、前記排気路を流れる空気は、前記第三空気熱交換器、前記デシカントロータ、および前記第四空気熱交換器を順次流れ、前記熱源水は、前記熱源水コイルおよび前記第一水熱交換器を順次流れる。
また、本発明に係る外気処理装置は、圧縮機と、冷媒の流路を切り替える第一および第二四方弁と、外部の熱源水と前記冷媒との間で熱交換する第一水熱交換器と、前記冷媒と空気との間で熱交換する第一から第五空気熱交換器と、前記冷媒を膨張させる第一および第二膨張弁と、排気路と給気路とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理するデシカントロータと、前記圧縮機後段および前記圧縮機前段に接続された冷媒配管と、前記圧縮機後段で前記冷媒配管から2つに分岐し、前記圧縮機前段で前記冷媒配管に合流した第一分岐配管と第二分岐配管と、を備え、前記第一分岐配管は、前記第一四方弁と、前記第一空気熱交換器と、前記第二空気熱交換器と、前記第一膨張弁と、前記第三空気熱交換器とを順次接続し、前記第二分岐配管は、前記第二四方弁と、前記第一水熱交換器と、第五空気熱交換器と、前記第二膨張弁と、前記第四空気熱交換器とを順次接続し、前記給気路を流れる空気は、前記第二空気熱交換器、前記デシカントロータ、前記第五空気熱交換器、および前記第一空気熱交換器を順次流れ、前記排気路を流れる空気は、前記第三空気熱交換器、前記デシカントロータ、および前記第四空気熱交換器を順次流れ、前記熱源水は、前記第一水熱交換器を流れる。
さらに、本発明に係る外気処理装置は、圧縮機と、冷媒の流路を切り替える第一および第二四方弁と、前記冷媒と空気との間で熱交換する第一から第五空気熱交換器と、前記冷媒を膨張させる第一および第二膨張弁と、排気路と給気路とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理するデシカントロータと、前記圧縮機後段および前記圧縮機前段に接続された冷媒配管と、前記圧縮機後段で前記冷媒配管から2つに分岐し、前記圧縮機前段で前記冷媒配管に合流した第一分岐配管と第二分岐配管と、を備え、前記第一分岐配管は、前記第一四方弁と、前記第一空気熱交換器と、前記第二空気熱交換器と、前記第一膨張弁と、前記第三空気熱交換器とを順次接続し、前記第二分岐配管は、前記第二四方弁と、第五空気熱交換器と、前記第二膨張弁と、前記第四空気熱交換器とを順次接続し、前記給気路を流れる空気は、前記第二空気熱交換器、前記デシカントロータ、前記第五空気熱交換器、および前記第一空気熱交換器を順次流れ、前記排気路を流れる空気は、前記第三空気熱交換器、前記デシカントロータ、および前記第四空気熱交換器を順次流れる。
本発明に係る外気処理装置においては、空調システム全体のエネルギー効率を向上させることができる。
第1実施形態における外気処理装置が適用される建物内の空調システムの説明図。 第1実施形態における外気処理装置が暖房加湿運転している例を説明する概略構成図。 図2の外気処理装置が冷房除湿運転している例を説明する概略構成図。 第2実施形態における外気処理装置が暖房加湿運転をしている例を説明する概略構成図。 図4の外気処理装置が冷房除湿運転している例を説明する概略構成図。 第3施形態における外気処理装置が暖房加湿運転をしている例を説明する概略構成図。 図6の外気処理装置が冷房除湿運転している例を説明する概略構成図。
本発明に係る外気処理装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態における外気処理装置10が適用される建物内の空調システム1の説明図である。
空調システム1は、圧縮機内蔵の複数の水熱源ヒートポンプユニット2a〜2gと、外気処理装置10とを建物3内に配置し、個別空調を行う。この空調システム1においては、外部熱源としての熱源水が、各水熱源ヒートポンプユニット2a〜2gおよび外気処理装置10に対して配管4、ポンプ5を通じて供給されている。熱源水は、冷熱源装置(冷却塔)7で冷却された熱源水、温熱源装置(ボイラ)8で加熱された熱源水、または外気処理装置10にて加熱または冷却された熱源水が適宜選択されて供給される。また、外気処理装置10で空調された給気SAが、各水熱源ヒートポンプユニット2a〜2gに供給される。これにより、各水熱源ヒートポンプユニット2a〜2gは、冷房または暖房による個別空調を行う。また、各水熱源ヒートポンプユニット2a〜2gは、送風のみの運転をしたり、または運転を停止したりする。
なお、水熱源ヒートポンプユニット2a、2bは天井に設置される形式であり、水熱源ヒートポンプユニット2c、2d、2eは床に設置される形式である。水熱源ヒートポンプユニット2fは天井に設置され横吹するダクトを有する形式であり、水熱源ヒートポンプユニット2gは放射パネルを有する形式である。
図2は、第1実施形態における外気処理装置10が暖房加湿運転をしている例を説明する概略構成図である。
外気処理装置10は、筐体11の内部に給気路12と、排気路13とを有している。給気路12は、送風機により取り込まれた外気OAを加湿処理して空調空間に給気SAとして供給する。排気路13は、送風機により空調空間から排出された還気RAを、排気EAとして外部に排気する。
外気処理装置10は、圧縮機21と、第一および第二四方弁22a、22bと、第一および第二水熱交換器23a、23bと、第一から第四空気熱交換器24a、24b、24c、24dと、熱源水コイル25と、第一および第二膨張弁26a、26bと、デシカントロータ28と、を有する。
第一および第二四方弁22a、22bは、4つの出入口P1、P2、P3、P4を有し、冷媒の流路を切り替える。第一および第二水熱交換器23a、23bは、外部から供給される熱源水と冷媒との間で熱交換する。第一から第四空気熱交換器24a、24b、24c、24dは、冷媒と空気との間で熱交換する。熱源水コイル25は、外部から供給される熱源水と給気路12を流れる空気との間で熱交換する。第一および第二膨張弁26a、26bは、冷媒を膨張させる。デシカントロータ28は、排気路13と給気路12とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理する。デシカントロータ28は、乾燥剤を保持することにより通気性を有し、円筒形状を有する。デシカントロータ28の半分は排気路13に配置され、デシカントロータ28の残りの半分は給気路12に配置されている。デシカントロータ28は回転することにより、デシカントロータ28の側面が給気路12と排気路13を交互に移動するようになっている。
また、外気処理装置10は、供給された水分を保持し、通過する空気を加湿する自然蒸発加湿器29を有している。
さらに、外気処理装置10は、冷媒配管31と、第一および第二分岐配管32a、32bとを有する。冷媒配管31は、圧縮機21後段および圧縮機21前段に接続されている。第一および第二分岐配管32a、32bは、圧縮機21後段で冷媒配管31から2つに分岐し、圧縮機21前段で冷媒配管31に合流している。
第一分岐配管32aは、第一四方弁22aと、第一空気熱交換器24aと、第二空気熱交換器24bと、第一膨張弁26aと、第二水熱交換器23bと、第三空気熱交換器24cとを順次接続する。第二分岐配管32bは、第二四方弁22bと、第一水熱交換器23aと、第二膨張弁26bと、第四空気熱交換器24dとを順次接続する。これにより、外気処理装置10は、1つの圧縮機21で2つのヒートポンプ回路40a、40b(ヒートポンプ回路40)を有する。
なお、第一四方弁22aの出入口P2に接続された第一分岐配管32a、および第二四方弁22bの出入口P2に接続された第二分岐配管32bは、圧縮機21前段で冷媒配管31に合流している。
給気路12を流れる空気(外気OA)は、第二空気熱交換器24b、デシカントロータ28、熱源水コイル25、および第一空気熱交換器24aを順次流れる。また、第一空気熱交換器24aの吹出側には、自然蒸発加湿器29が設けられている。
排気路13を流れる空気(還気RA)は、第三空気熱交換器24c、デシカントロータ28、および第四空気熱交換器24dを順次流れる。
外気処理装置10は、ヒートポンプ回路40とは別に、外部熱源として供給された熱源水が流れる熱源水流路41を有する。熱源水は、ヒートポンプ回路40とは別系統の熱源装置である冷熱源装置7や温熱源装置8で温度制御された水である(図1参照)。熱源水は、この熱源水流路41において、熱源水コイル25、第二水熱交換器23b、および第一水熱交換器23aを順次流れる。熱源水流路41には、熱源水コイル25から第一水熱交換器23aへ熱源水をバイパスするバイパス弁45(三方弁)が設けられる。
このような外気処理装置10は、暖房加湿運転時、ヒートポンプ回路40の排熱を利用して、熱源水に熱を与え温水を製造することができる。これにより、外気処理装置10は、上述した温熱源装置を不要または小容量とすることができる。以下、外気処理装置10の作用を説明する。
暖房加湿運転の状態では、四方弁22a、22bは、出入口P1と出入口P4とを接続し、出入口P2と出入口P3とを接続する。
第一分岐配管32aで接続されたヒートポンプ回路40aにおいては、冷媒は、圧縮機21を起点として、第一四方弁22a、第一空気熱交換器24a、第二空気熱交換器24b、第一膨張弁26a、第二水熱交換器23b、および第三空気熱交換器24cの順に流れる。このとき、第一空気熱交換器24aと第二空気熱交換器24bとは、凝縮器として機能する。第二水熱交換器23bと第三空気熱交換器24cとは、蒸発器として機能する。第二水熱交換器23bは、冷媒の蒸発温度を上げ、圧縮機の効率を向上させる。
第二分岐配管32bで接続されたヒートポンプ回路40bにおいては、冷媒は、圧縮機21を起点として、第二四方弁22b、第一水熱交換器23a、第二膨張弁26b、および第四空気熱交換器24dの順に流れる。このとき、第一水熱交換器23aは、凝縮器として機能する。第四空気熱交換器24dは、蒸発器として機能する。
このような外気処理装置10の給気路12においては、室外から取り込まれた外気OAは、第二空気熱交換器24b、デシカントロータ28、熱源水コイル25、第一空気熱交換器24a、自然蒸発加湿器29の順に流れる。具体的には、外気OA(例えば0℃DB/−3.01℃WB)は、プレヒータとしての第二空気熱交換器24bにおいて、冷媒の凝縮により加熱される。ここで外気OAは、デシカントロータ28の再生温度まで上昇される。第二空気熱交換器24bを通過した空気50aは、デシカントロータ28から脱着された水分により加湿される(デシカントロータ28は再生する)。デシカントロータ28を通過した空気50bは、熱源水コイル25において高温の熱源水と熱交換して加熱される。熱源水コイル25を通過した空気50cは、アフターヒータとしての第一空気熱交換器24aにおいて、冷媒の凝縮により加熱される。第一空気熱交換器24aを通過した空気は、自然蒸発加湿器29において加湿され、最終的には加湿された給気SAとして室内に送られる。自然蒸発式加湿器29は、室内の必要湿分に応じて加湿量を制御する。
一方、排気路13においては、室内から取り込まれた還気RAは、第三空気熱交換器24c、デシカントロータ28、および第四空気熱交換器24dの順に流れる。具体的には、還気RA(22℃DB/19.4℃WB)は、プレクーラとしての第三空気熱交換器24cにおいて、冷媒の蒸発により冷却される。第三空気熱交換器24cを通過した空気50dは、デシカントロータ28で水分が吸着されることにより除湿される。デシカントロータ28を通過した空気50e(24℃DB)は、アフタークーラとしての第四空気熱交換器24dにおいて、冷媒の蒸発により冷却され、最終的には冷却加湿された排気EA(10℃DB)として室外に送られる。
熱源水流路41においては、温度制御された熱源水(例えば25℃)が、外部熱源として供給される。熱源水は、熱源水コイル25で空気50bと熱交換し、冷却される(例えば22.3℃)。また、熱源水は、第二水熱交換器23bで冷媒と熱交換されずにヒートポンプ回路40bの凝縮器としての第一水熱交換器23aにおいて冷媒と熱交換することにより、加熱される(例えば30℃)。これにより、外気処理装置10に供給された熱源水は、入口温度(25℃)よりも高温の出口温度(30℃)を得ることができる。
これは、四方弁を2つ設けたことに伴い、外気処理装置10が、外気OAおよび還気RAを空調するために主に用いられるヒートポンプ回路40aと、上記の通り温水としての熱源水を得るために主に用いられるヒートポンプ回路40bとを有することができたためである。すなわち、ヒートポンプ回路40bの第一水熱交換器23aで、空気50b(外気OA)と熱交換し低温となった熱源水を加熱することができるためである。これにより、暖房加湿運転時において温熱源水を製造する温熱源装置8を不要または小容量とすることができ、空調システム1全体のエネルギーを低減することができる。
さらに、ヒートポンプ回路40bは、第四空気熱交換器24dによりデシカントロータ28下流側の空気50eで蒸発するため、排熱を有効に利用できる。
なお、第1実施形態における外気処理装置10は、冷房除湿運転中においては冷水を製造することができる。
図3は、図2の外気処理装置10が冷房除湿運転している例を説明する概略構成図である。図3に示す外気処理装置10は、図2に示す自然蒸発加湿器29を有していない点以外は、図2に示す外気処理装置10と同様の構成を有している。
冷房除湿運転の状態では、四方弁22a、22bは、出入口P3と出入口P4とを接続し、出入口P1と出入口P2とを接続する。
第一分岐配管32aで接続されたヒートポンプ回路40aにおいては、冷媒は、圧縮機21を起点として、第一四方弁22a、第三空気熱交換器24c、第二水熱交換器23b、第一膨張弁26a、第二空気熱交換器24b、および第一空気熱交換器24aの順に流れる。このとき、第三空気熱交換器24cと第二水熱交換器23bとは、凝縮器として機能する。第二空気熱交換器24bと第一空気熱交換器24aとは、蒸発器として機能する。なお、暖房加湿運転時と同様、第二水熱交換器23bは、バイパス弁45により熱源水が供給されない場合がある。
第二分岐配管32bで接続されたヒートポンプ回路40bにおいては、冷媒は、圧縮機21を起点として、第二四方弁22b、第四空気熱交換器24d、第二膨張弁26b、および第一水熱交換器23aの順に流れる。このとき、第四空気熱交換器24dは、凝縮器として機能する。第一水熱交換器23aは、蒸発器として機能する。
このような外気処理装置10の給気路12において、外気OAは、プレクーラとしての第二空気熱交換器24bにおいて、冷媒の蒸発により冷却される。第二空気熱交換器24bを通過した空気50aは、デシカントロータ28で水分が吸着されることにより除湿される。デシカントロータ28を通過した空気50bは、熱源水コイル25において低温の熱源水と熱交換して冷却される。熱源水コイル25を通過した空気50cは、アフタークーラとしての第一空気熱交換器24aにおいて、冷媒の蒸発によりさらに冷却され、最終的には冷却除湿された給気SAとして室内に送られる。
一方、排気路13において、還気RAは、プレヒータとしての第三空気熱交換器24cにおいて、冷媒の凝縮により加熱される。ここで還気RAは、デシカントロータ28の再生温度まで上昇される。第三空気熱交換器24cを通過した空気50dは、デシカントロータ28から脱着された水分により加湿される(デシカントロータ28は再生する)。デシカントロータ28を通過した空気50eは、アフターヒータとしての第四空気熱交換器24dにおいて、冷媒の凝縮により加熱され、最終的には加熱された排気EAとして室外に送られる。
ここで、熱源水流路41においては、温度制御された熱源水(例えば32℃)が、外部熱源として供給される。熱源水は、熱源水コイル25で空気50bと熱交換し、加熱される(例えば35℃)。また、熱源水は、第二水熱交換器23bで冷媒と熱交換することにより、加熱される(例えば37℃)。最後に、熱源水は、ヒートポンプ回路40bの蒸発器としての第一水熱交換器23aにおいて冷媒と熱交換することにより、冷却される(例えば32℃)。これにより、外気処理装置10に供給された熱源水は、入口温度(32℃)と同じ出口温度(32℃)を得ることができる。
これは、ヒートポンプ回路40bの第一水熱交換器23aで、空気50b(外気OA)と熱交換し高温となった熱源水を冷却することができるためである。これにより、冷房除湿運転時において冷水を製造する温冷熱源装置を不要または小容量とすることができ、空調システム1全体のエネルギーを低減することができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態における外気処理装置60が暖房加湿運転をしている例を説明する概略構成図である。
外気処理装置60が第1実施形態における外気処理装置10と異なる点は、熱源水コイル25が第五空気熱交換器61である点である。外気処理装置60における第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第五空気熱交換器61は、第二分岐配管32bを流れる冷媒と給気路12を流れる空気50bとの間で熱交換する。これにより、給気路12を流れる空気(外気OA)は、第二空気熱交換器24b、デシカントロータ28、第五空気熱交換器61、第一空気熱交換器24a、自然蒸発加湿器29を順次流れる。第二分岐配管32bは、第二四方弁22bと、第一水熱交換器23aと、第五空気熱交換器61と、第二膨張弁26bと、第四空気熱交換器24dとを順次接続する。また、熱源水は、熱源水流路41において、第二水熱交換器23b、および第一水熱交換器23aを順次流れる。
このような外気処理装置60は、第1実施形態における外気処理装置10と同様、暖房加湿運転時、ヒートポンプ回路40の排熱を利用して、熱源水に熱を与え温水を製造することができる。また、ヒートポンプ回路40bの冷媒の排熱を利用して、第五空気熱交換器61において空気50bは熱交換する。すなわち、ヒートポンプ回路40bの冷媒は、第五空気熱交換器61で必要な温度まで空気50bを加熱する。
図5は、図4の外気処理装置60が冷房除湿運転している例を説明する概略構成図である。図5に示す外気処理装置60は、図4に示す自然蒸発加湿器29を有していない点以外は、図4に示す外気処理装置60と同様の構成を有している。外気処理装置60が冷房除湿運転する場合においては、ヒートポンプ回路40の冷媒の排熱を利用して、熱源水を冷却し冷水を製造することができる。また、ヒートポンプ回路40bの冷媒の排熱を利用して、第五空気熱交換器61において空気50bは熱交換する。すなわち、ヒートポンプ回路40bの冷媒は、第五空気熱交換器61で必要な温度まで空気50bを冷却する。
これにより、冷房除湿運転時において冷水を製造する温冷熱源装置を不要または小容量とすることができ、空調システム1全体のエネルギーを低減することができる。このような、暖房加湿運転および冷房除湿運転を行う外気処理装置60は、第1実施形態における外気処理装置10に比べ、温水および冷水の製造の観点から、特に給気路12を流れる空気(外気OA)を加温しかつ温水を製造し、または冷却しかつ冷水を製造することができるという利点を有する。
[第3実施形態]
図6は、第3施形態における外気処理装置70が暖房加湿運転をしている例を説明する概略構成図である。
外気処理装置70が第1実施形態における外気処理装置10と異なる点は、熱源水コイル25が第五空気熱交換器61である点である。また、さらに異なる点は、熱源水流路41、第一水熱交換器23a、第二水熱交換器23bおよびバイパス弁45が設けられておらず、外部の熱源水を利用しない点である。外気処理装置70における第1および第2実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第五空気熱交換器61は、第二分岐配管32bを流れる冷媒と給気路12を流れる空気50bとの間で熱交換する。これにより、給気路12を流れる空気(外気OA)は、第二空気熱交換器24b、デシカントロータ28、第五空気熱交換器61、第一空気熱交換器24a、自然蒸発加湿器29を順次流れる。
また、外気処理装置70は、第1および第2実施形態のように外部の熱源を利用しない。このため、第二分岐配管32bは、第1実施形態における外気処理装置10とは異なり、第二四方弁22bと、第五空気熱交換器61と、第二膨張弁26bと、第四空気熱交換器24dとを順次接続する。
このような外気処理装置70は、暖房加湿運転時、ヒートポンプ回路40bの冷媒の排熱を利用して、第五空気熱交換器61において空気50bは熱交換する。すなわち、ヒートポンプ回路40bの冷媒は、第五空気熱交換器61で必要な温度まで空気50bを加熱する。これにより、外気処理装置70は、上述した温熱源装置を設けなくてもアフターヒータとしての第五空気熱交換器61を設けることができる。
図7は、図6の外気処理装置70が冷房除湿運転している例を説明する概略構成図である。図7に示す外気処理装置70は、図6に示す自然蒸発加湿器29を有していない点以外は、図6に示す外気処理装置70と同様の構成を有している。外気処理装置60が冷房除湿運転する場合においては、ヒートポンプ回路40bの冷媒の排熱を利用して、第五空気熱交換器61において空気50bは熱交換する。すなわち、ヒートポンプ回路40bの冷媒は、第五空気熱交換器61で必要な温度まで空気50bを冷却する。これにより、外気処理装置70は、上述した冷熱源装置を設けなくてもアフタークーラとしての第五空気熱交換器61を設けることができる。
この結果、図6および7に示す外気処理装置70は、空調システム全体のエネルギー効率を向上させることができる。また、このような、暖房加湿運転および冷房除湿運転を行う外気処理装置70は、第1および第2実施形態における外気処理装置10、60に比べ、給気路12を流れる空気(外気OA)を水熱源による熱交換器なしに加熱または冷却できるので、構造が簡単になり、コストが低減できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1実施形態において第二水熱交換器23bおよびバイパス弁45は、省略してもよい。
1 空調システム
2a〜2f 水熱源ヒートポンプユニット
7 冷熱源装置
8 温熱源装置
10、60、70 外気処理装置
12 給気路
13 排気路
21 圧縮機
22a、22b 第一、第二四方弁
23a〜23b 第一〜第二水熱交換器
24a〜24d 第一〜第四空気熱交換器
25 熱源水コイル
26a、26b 第一、第二膨張弁
28 デシカントロータ
29 自然蒸発加湿器
31 冷媒配管
32a、32b 第一、第二分岐配管
40a、40b ヒートポンプ回路
45 バイパス弁
50 空気
61 第五空気熱交換器

Claims (6)

  1. 圧縮機と、
    冷媒の流路を切り替える第一および第二四方弁と、
    外部の熱源水と前記冷媒との間で熱交換する第一水熱交換器と、
    前記冷媒と空気との間で熱交換する第一から第四空気熱交換器と、
    前記外部の熱源水と給気路を流れる空気との間で熱交換する熱源水コイルと、
    前記冷媒を膨張させる第一および第二膨張弁と、
    排気路と前記給気路とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理するデシカントロータと、
    前記圧縮機後段および前記圧縮機前段に接続された冷媒配管と、
    前記圧縮機後段で前記冷媒配管から2つに分岐し、前記圧縮機前段で前記冷媒配管に合流した第一分岐配管と第二分岐配管と、を備え、
    前記第一分岐配管は、前記第一四方弁と、前記第一空気熱交換器と、前記第二空気熱交換器と、前記第一膨張弁と、前記第三空気熱交換器とを順次接続し、
    前記第二分岐配管は、前記第二四方弁と、前記第一水熱交換器と、前記第二膨張弁と、前記第四空気熱交換器とを順次接続し、
    前記給気路を流れる空気は、前記第二空気熱交換器、前記デシカントロータ、前記熱源水コイル、および前記第一空気熱交換器を順次流れ、
    前記排気路を流れる空気は、前記第三空気熱交換器、前記デシカントロータ、および前記第四空気熱交換器を順次流れ、
    前記熱源水は、前記熱源水コイルおよび前記第一水熱交換器を順次流れる外気処理装置。
  2. 外部の熱源水と前記冷媒との間で熱交換する第二水熱交換器をさらに備え、
    前記第一分岐配管は、前記第一膨張弁と前記第三空気熱交換器との間に前記第二水熱交換器を接続し、
    前記熱源水は、前記熱源水コイル、前記第二水熱交換器、および前記第一水熱交換器を順次流れる請求項1記載の外気処理装置。
  3. 前記熱源水コイルから前記第一水熱交換器へ熱源水をバイパスするバイパス弁をさらに備えた請求項2記載の外気処理装置。
  4. 前記給気路の前記第一空気熱交換器の吹出側に設けられた自然蒸発加湿器をさらに備えた請求項1記載の外気処理装置。
  5. 圧縮機と、
    冷媒の流路を切り替える第一および第二四方弁と、
    外部の熱源水と前記冷媒との間で熱交換する第一水熱交換器と、
    前記冷媒と空気との間で熱交換する第一から第五空気熱交換器と、
    前記冷媒を膨張させる第一および第二膨張弁と、
    排気路と給気路とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理するデシカントロータと、
    前記圧縮機後段および前記圧縮機前段に接続された冷媒配管と、
    前記圧縮機後段で前記冷媒配管から2つに分岐し、前記圧縮機前段で前記冷媒配管に合流した第一分岐配管と第二分岐配管と、を備え、
    前記第一分岐配管は、前記第一四方弁と、前記第一空気熱交換器と、前記第二空気熱交換器と、前記第一膨張弁と、前記第三空気熱交換器とを順次接続し、
    前記第二分岐配管は、前記第二四方弁と、前記第一水熱交換器と、第五空気熱交換器と、前記第二膨張弁と、前記第四空気熱交換器とを順次接続し、
    前記給気路を流れる空気は、前記第二空気熱交換器、前記デシカントロータ、前記第五空気熱交換器、および前記第一空気熱交換器を順次流れ、
    前記排気路を流れる空気は、前記第三空気熱交換器、前記デシカントロータ、および前記第四空気熱交換器を順次流れ、
    前記熱源水は、前記第一水熱交換器を流れる外気処理装置。
  6. 圧縮機と、
    冷媒の流路を切り替える第一および第二四方弁と、
    前記冷媒と空気との間で熱交換する第一から第五空気熱交換器と、
    前記冷媒を膨張させる第一および第二膨張弁と、
    排気路と給気路とにまたがって回転自在に配置され、空気を潜熱処理するデシカントロータと、
    前記圧縮機後段および前記圧縮機前段に接続された冷媒配管と、
    前記圧縮機後段で前記冷媒配管から2つに分岐し、前記圧縮機前段で前記冷媒配管に合流した第一分岐配管と第二分岐配管と、を備え、
    前記第一分岐配管は、前記第一四方弁と、前記第一空気熱交換器と、前記第二空気熱交換器と、前記第一膨張弁と、前記第三空気熱交換器とを順次接続し、
    前記第二分岐配管は、前記第二四方弁と、第五空気熱交換器と、前記第二膨張弁と、前記第四空気熱交換器とを順次接続し、
    前記給気路を流れる空気は、前記第二空気熱交換器、前記デシカントロータ、前記第五空気熱交換器、および前記第一空気熱交換器を順次流れ、
    前記排気路を流れる空気は、前記第三空気熱交換器、前記デシカントロータ、および前記第四空気熱交換器を順次流れる外気処理装置。
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