JP6826819B2 - 細胞分析装置用の圧伝達液体、細胞分析装置、および液体細胞試料を分析するための方法 - Google Patents

細胞分析装置用の圧伝達液体、細胞分析装置、および液体細胞試料を分析するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体試料の自動化取り扱いの分野にあり、そしてより詳細には、細胞分析装置用の圧伝達液体、細胞分析装置、および液体細胞試料を分析するための方法に関する。
関連技術
アッセイにおける化学的、生化学的および遺伝的分析において、現在進行中の増加があるという事実を考慮して、液体細胞試料の自動化ピペッティングに関する強い要求が観察されうる。
多様な分析装置において、異なるタイプのピペッティングユニットおよびピペッティング法が実行されてきている。多様なピペッティング法の中で、最も困難なものは、試験液体容器のキャップを通じて、ある体積の試験液体を吸引することを要するものである。これは、典型的には、試験液体が含有される試験液体容器を密封する弾性材料の隔壁を、ピペッティングユニットのノズルで貫通することによって行われる。試験液体容器が部分的に空でありそして/または吸引しようとする体積が小さい、例えば5〜10マイクロリットル未満である場合、体積の精度および再現性を達成することが特に困難でありうる。これは、ピペッティングユニット中に空気が存在する可能性があるという事実のためであり、そしてまた陰圧、すなわち大気圧より低い圧が液体容器中に存在するという事実のためである。この陰圧は、容器間で異なる可能性もあり、ピペッティングユニット中の空気に影響を有する可能性もある。これは次に、吸引される液体の実際の体積、およびピペッティングユニット中の吸引される体積の位置に影響を及ぼす可能性もある。これは、第一のピペッティングエラーが吸引時(誤った体積)に起こる可能性があり、そして第二のピペッティングエラーが分配時(誤った位置)に起こる可能性があることを意味し、その結果、吸引された試験液体の一部のみが分配されるか、または液体がまったく分配されない可能性もある。
ピペッティングの精度を改善するため、ピペッティングユニットを、圧伝達液体とともに操作することも可能であり、この場合、ピペッティングユニット中の空気の存在が最小限になる。しかし、少量の空気は、圧伝達液体中に、例えば微小気泡の形で、なお分散している可能性もある。空気は、典型的にはまた、ノズルの末端に存在する可能性もあり、これは例えば、圧伝達液体の蒸発のため、または吸引しようとする試験液体から圧伝達液体を分離するために空気のプラグを吸引することによって意図的に、存在する。容器内の圧条件によって影響を受けるこの空気は、特に、上述のような小体積のためのピペッティングエラーの主な原因要因でありうる。
今日、自動化細胞分析装置、例えば血液学分析装置、例えば3または5分類示差血液学分析装置、または他の分析装置、および細胞試料をピペッティングするピペッティングロボットは、細胞試料を正確に、的確に、安全に、そして汚染なくピペッティングする必要がある。こうした細胞試料は、例えば、血液、希釈血液、プロセシングした血液産物、細胞を含有する他の体液、例えば骨髄から得られる細胞懸濁物、脳脊髄液(CSF)、尿、スメアから得られる細胞懸濁物、あるいは他の細胞調製物または細胞物質を含有する細胞培地である。こうした細胞試料はしばしば、試験管または他の適切な容器、例えばキャップ付きまたはキャップなしの血液収集試験管、プラスチック試験管、コーティングされたガラス試験管等の中に保持され、提供され、そしてプロセシングされる。
一方で、こうした自動化分析装置上のピペッティングおよび圧伝達液体は、自動装置の完全な制御の下に行われ、そして一般的にヒト使用者は付き添わず、そして他方で、こうした分析装置は、多くの場合、非常に重要な結果、例えばヒトの健康状態を生じるため、安全で、信頼性があり、的確で、正確で、そして交差汚染のない操作が必須である。これを補助する効率的な手段は、容量性レベル検出の使用である。容量性レベル検出として、試料の上部表面を検出可能な手段は、分析装置が試料の上部レベルに位置し、そして続いて、試料の上部および下部レベルを考慮に入れながら、安全で、正確でそして的確なピペッティングを行うことを補助することが理解されるものとする。いずれにしても、多くの細胞分析装置はこうした手段を用いない。いくつかの分析装置は、ピペッティングチップのため、固定された浸漬深度を用いる。こうした系では、しばしば、試料が完全に存在しないことのみが検出される。US 4,818,492 Aに記載されるような容量性レベル検出を用いる他の分析装置は、圧伝達液体として脱イオン水を用い、これは細胞試料とは適合せず、試料および圧伝達液体の界面の低張性条件下で、細胞の溶解を導く。イオン性構成要素の等張性溶液を用いる、EP 2 607 905 A1に記載されるような液体レベル検出を用いる他の分析装置は、電磁波による障害を起こす傾向があり、これは、試料の上部レベルを見出す際にエラーを引き起こしうる。
US 8,030,093 B2は、圧伝達液体として精製水を含むピペッティングユニット、ならびに圧伝達液体および空気などの気体によって分配されるべき液体から分離される、ピペッティングユニット中の等張性液体の使用を記載する。
ピペッティングユニット中の異なる液体の使用は、かなり複雑であり、特に電気容量の変動を捕捉することによる液体レベル検出に関しては複雑である。
したがって、本発明の目的は、細胞分析装置用の圧伝達液体、細胞分析装置、および単純化され、そして細胞適合性である必要条件を満たす圧伝達液体を用いて、そしてピペッティングチップによって引き起こされる、有意により低い電子ノイズを提供する、液体細胞試料を分析するための方法である。言い換えると、圧伝達液体、細胞分析装置、および細胞試料の、正確で、信頼性があり、そして的確な検出、およびこうした試料のアリコットの続くピペッティングトランスファーを可能にする、細胞試料を分析するための方法を提供することが本発明の目的である。
この問題は、細胞分析装置用の圧伝達液体、細胞分析装置、および独立請求項の特徴を持つ圧伝達液体を用いて液体細胞試料を分析するための方法によって解決される。分離された方式で、または任意の恣意的な組み合わせで達成可能である、好ましい態様は、従属請求項中に列挙される。
以下で用いられるように、用語「有する」、「含む」または「含まれる」あるいはそれらの任意の文法的変形は、非排他的方式で用いられる。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入される特徴に加えて、この文脈で記載される実体中にさらなる特徴がまったく存在しない状況、ならびに1またはそれより多いさらなる特徴が存在する状況の両方を指すことも可能である。例えば、表現「AがBを有する」、「AがBを含む」および「AにはBが含まれる」はすべて、Bの他には、いかなる他の要素もA中に存在しない状況(すなわちAがもっぱらそして排他的にBからなる状況)、およびBの他に、1またはそれより多いさらなる要素、例えば要素C、要素CおよびDまたはさらなる要素さえもが存在する状況を指すことも可能である。
さらに、用語「少なくとも1つ」、「1またはそれより多く」、あるいは、特徴または要素が1回または典型的には1回より多く存在してもよいことを示す類似の表現は、それぞれの特徴または要素を導入する際に一度だけ用いられるであろう。その後は、大部分の場合、それぞれの特徴または要素に言及する際、それぞれの特徴または要素が1回または1回より多く存在してもよいという事実にもかかわらず、表現「少なくとも1つ」または「1またはそれより多く」は反復されないであろう。
さらに、以下で用いるように、用語「好ましくは」、「より好ましくは」、「詳細には」、「より詳細には」、「特に」、「より特異的に」または類似の用語は、代替の可能性を制限することなく、場合による特徴と組み合わせて用いられる。したがって、これらの用語によって導入される特徴は場合による特徴であり、そしていかなる点でも請求項の範囲を制限することを意図しない。本発明は、当業者が認識するであろうように、代替特徴を用いることによって実行可能である。同様に、「本発明の態様において」または類似の表現によって導入される特徴は、本発明の代替態様に関するいかなる制限も伴わず、本発明の範囲に関するいかなる制限も伴わず、そして本発明の他の場合によるまたは場合によらない特徴を伴うような方式で導入される特徴を組み合わせる可能性に関するいかなる制限も伴わず、場合による特徴であることが意図される。
本発明にしたがって、細胞分析装置用の圧伝達液体を開示する。本発明の意味での圧伝達液体は、細胞サンプラーのピペッティングユニットおよびそれに連結されたそれぞれの圧伝達液体導管内で用いられるように適応させた液体である。こうした圧伝達液体はピペッティングユニットから液体を分配するかまたは該ユニット内に液体を吸い込むために、ピペッティングユニット中に陽圧または陰圧を提供するために用いられる。圧伝達液体は、少なくとも1つの物質の水溶液を含み、該溶液は等張特性および実質的な非導電特性を有する。用語「等張性」は、本発明の意味において、該溶液が細胞分析装置によって分析しようとする試料または細胞と同じモル浸透圧濃度を有すると理解されるものとする。本発明の分野において、すなわち細胞試料の分析において、圧伝達液体が、150mOsm/l〜600mOsm/lのモル浸透圧濃度を有することが好ましい。用語「実質的な非導電性」は、本発明の意味において、該溶液が、基本的に、溶液が電気容量変動の明らかな検出を可能にするように、電気容量変動の検出中に起こる電子ノイズの臨界閾値未満の電気伝導度を有すると理解されるものとする。電気伝導度はイオンによって引き起こされるため、該溶液は電気容量変動の検出中に生じる電子ノイズの臨界閾値未満のイオン特性を有する。言い換えると、溶液は、電気容量変動による検出に基づく、液体細胞試料レベルの検出を妨害しない量までのイオンを含む。したがって、該溶液は、特定の閾値未満の電気伝導度を有する。本発明の分野において、溶液が、2mS/cmを超えない電気伝導度を有することが好ましい。溶液の特性は、少なくとも1つの物質の特性によって影響を受けるため、少なくとも1つの物質は、非イオン、双性イオンまたは低イオン特性を有することも可能である。溶液が等張特性および実質的な非導電特性を有するため、圧伝達液体は、細胞適合性であり、そしてピペッティングチップによって引き起こされる有意に低い電子ノイズを提供する。
等張特性を提供するため、少なくとも1つの物質は、対応する濃度の炭水化物またはその誘導体を含むことも可能である。例えば、少なくとも1つの物質は:単糖、二糖、オリゴ糖、そのエステルおよびそのエーテルからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含むことも可能である。少なくとも1つの物質は、あるいは、またはさらに:ソルビトール、グルコース、スクロース、フルクトース、ラクトース、ヘキソースおよびペントースからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む。したがって、圧伝達液体は、細胞適合性であり、そしていかなる細胞の溶解も導かないことが保証される。
実質的に非導電特性を提供するため、少なくとも1つの物質はアミノ酸を含むことも可能であり、ここで溶液は、アミノ酸が実質的にその等電点であるpHを有する。例えば、アミノ酸は、グリシン、アラニンまたはベタイン(トリメチルグリシン)であることも可能である。
上述のように、少なくとも1つの物質は、いくつかのイオン性構成要素を含むことも可能である。この場合、溶液は2mS/cmより高くない、より好ましくは1mS/cmより高くない、そして最も好ましくは0.5mS/cmより高くない電気伝導度を有する。イオン性構成要素は:アルカリまたはアルカリ土類金属のイオン、ハロゲン化物、銅リン酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、炭酸塩、アジ化物、アミノ酸、および有機酸のイオン、安息香酸塩、およびEDTAの塩からなる群より選択される少なくとも1つの要素を含むことも可能である。こうした微量のイオン性構成要素を添加して、残りの伝導度を調整し、pHを調整することも可能であるし、複合体形成剤として、抗菌剤として、または下流分析を補助するためなどの他の目的のために添加することも可能である。例えば、下流分析がコールターカウンター原理、または何らかの伝導度を要する他の原理に基づく場合、電気伝導度は0.1mS/cm〜2mS/cmである。
溶液は、少なくとも1つの抗菌性保存剤をさらに含むことも可能である。例えば、抗菌性保存剤は、アジ化ナトリウムまたはフェノキシエタノールであることも可能である。したがって、圧伝達液体の微生物劣化は防止可能である。
本発明にしたがって、細胞分析装置を開示する。細胞分析装置は、ピペッティングチップを有するピペッティングモジュール、ピペッティングモジュールを配置するための自動化配置デバイス、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出するための容量性液体レベルセンサー、前述のような圧伝達液体を含む圧伝達液体リザーバー、ならびにピペッティングチップおよび圧伝達液体リザーバーに連結された圧伝達液体導管を含む。したがって、細胞分析装置は、信頼可能に、細胞試料の液体レベルを検出可能であり、そして溶解など、試料のいかなる劣化も防止可能である。
容量性液体レベルセンサーを適応させて、容量変動によって、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出することも可能である。したがって、よく確立された方法で、液体レベルを検出することも可能である。
細胞分析装置は、圧伝達液体導管への流体連結内にまたは該連結中に配置されたポンプをさらに含むことも可能であり、ここでポンプは、ピペッティングチップに陰圧または陽圧を選択的にトランスファーするよう適応している。したがって、ピペッティングプロセスを単純化し、そして自動化することも可能である。
本発明にしたがって、前述のような細胞分析装置を用いて、液体細胞試料を分析するための方法を開示する。
該方法は:
−液体細胞試料にまたはその近傍でピペッティングチップを配置し、
−液体細胞試料の液体レベルを検出し、
−液体細胞試料内にピペッティングチップを浸し、そして
−ピペッティングチップ内に液体細胞試料のアリコットを吸引するように、ピペッティングチップに陰圧をトランスファーする
工程を含む。
したがって、試料のいかなる劣化、例えば溶解も防止しながら、細胞試料の液体レベルを信頼可能に検出可能である。
本発明の知見を要約すると、以下の態様が好ましい:
態様1:細胞分析装置用の圧伝達液体であって、少なくとも1つの物質の水溶液を含み、該溶液が等張特性および実質的な非導電特性を有する、前記液体。
態様2:少なくとも1つの物質が非イオン、双性イオンまたは低イオン特性を有する、態様1記載の圧伝達液体。
態様3:溶液が150mOsm/l〜600mOsm/l、そしてより好ましくは200mOsm/l〜450mOsm/lのモル浸透圧濃度を有する、態様1または2に記載の圧伝達液体。
態様4:少なくとも1つの物質が炭水化物またはその誘導体を含む、態様1〜3のいずれか1つに記載の圧伝達液体。
態様5:少なくとも1つの物質が:単糖、二糖、オリゴ糖、そのエステルおよびそのエーテルからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む、態様4記載の圧伝達液体。
態様6:少なくとも1つの物質がアミノ酸を含み、溶液がアミノ酸が実質的にその等電点であるpHを有する、態様1〜5のいずれか1つに記載の圧伝達液体。
態様7:アミノ酸がグリシン、アラニンまたはベタインである、態様6記載の圧伝達液体。
態様8:少なくとも1つの物質が:ソルビトール、グルコース、スクロース、フルクトース、ラクトース、ヘキソースおよびペントースからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む、態様1〜7のいずれか1つに記載の圧伝達液体。
態様9:溶液が2mS/cmより高くない、より好ましくは1mS/cmより高くない、そして最も好ましくは0.5mS/cmより高くない電気伝導度を有する、態様1〜8のいずれか1つに記載の圧伝達液体。
態様10:少なくとも1つの物質がイオン性構成要素を含む、態様9記載の圧伝達液体。
態様11:イオン性構成要素が:アルカリまたはアルカリ土類金属のイオン、ハロゲン化物、銅リン酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、炭酸塩、アジ化物、アミノ酸、および有機酸のイオン、安息香酸塩、およびEDTAの塩からなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む、態様10記載の圧伝達液体。
態様12:溶液が少なくとも1つの抗菌性保存剤をさらに含む、態様1〜11のいずれか1つに記載の圧伝達液体。
態様13:抗菌性保存剤がアジ化ナトリウムまたはフェノキシエタノールである、態様12記載の圧伝達液体。
態様14:ピペッティングチップを有する少なくとも1つのピペッティングモジュール、ピペッティングモジュールを配置するための自動化配置デバイス、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出するための容量性液体レベルセンサー、態様1〜13のいずれか1つに記載の圧伝達液体を含む圧伝達液体リザーバー、ならびにピペッティングチップおよび圧伝達液体リザーバーに連結された圧伝達液体導管を含む、細胞分析装置。
態様15:容量性液体レベルセンサーを適応させて、電気容量変動によって、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出する、態様14記載の細胞分析装置。
態様16:圧伝達液体導管内に配置されたポンプをさらに含み、ここでポンプが、ピペッティングチップに陰圧または陽圧を選択的にトランスファーするよう適応している、態様14または15記載の細胞分析装置。
態様17:ピペッティングモジュールが、ピペッティングチップを通じて吸引される流体試料を受け取るための流体試料導管を含む、態様14〜16のいずれか1つに記載の細胞分析装置。
態様18:圧伝達液体導管が、ピペッティングモジュール内部に少なくとも1つの屈曲を有する、態様14〜17のいずれか1つに記載の細胞分析装置。
態様19:態様14〜18のいずれか1つに記載の細胞分析装置を用いて液体細胞試料を分析するための方法。
態様20:−液体細胞試料にまたはその近傍でピペッティングチップを配置し、
−液体細胞試料の液体レベルを検出し、
−液体細胞試料内にピペッティングチップを浸し、そして
−ピペッティングチップ内に液体細胞試料のアリコットを吸引するように、ピペッティングチップに陰圧をトランスファーする
工程を含む、態様19記載の方法。
本発明のさらなる場合による特徴および態様を、好ましい態様の続く説明においてより詳細に、好ましくは従属請求項と組み合わせて、開示するであろう。その中で、それぞれの場合による特徴を、分離された方式で、ならびに当業者が実現するであろうような、任意の実現可能な組み合わせで、実現することも可能である。本発明の範囲は、好ましい態様に制限されない。態様を図に模式的に示す。その中で、これらの図中の同一の参照番号は、同一のまたは機能的に匹敵する要素を指す。
図1は、本発明記載の細胞分析装置の例示的態様の模式的透視図を示す。 図2は、細胞分析装置のピペッティングチャネルの模式図を示す。 図3は、本発明記載のピペッティングモジュールの例示的態様の模式的透視図を示す。 図4は、時間に渡る容量性シグナルの例示的ターゲット曲線を示す。 図5は、時間に渡る抵抗性シグナルの例示的ターゲット曲線を示す。 図6は、圧伝達液体として導電等張液体を用いた際の時間に渡る容量性シグナルの曲線を示す。 図7は、圧伝達液体として導電等張液体を用いた際の時間に渡る抵抗性シグナルの曲線を示す。 図8は、圧伝達液体として脱イオン水を用いた際の時間に渡る容量性シグナルの曲線を示す。 図9は、圧伝達液体として脱イオン水を用いた際の時間に渡る抵抗性シグナルの曲線を示す。 図10は、本発明記載の圧伝達液体を用いた際の時間に渡る容量性シグナルの曲線を示す。 図11は、時間に渡る抵抗性シグナルの曲線を示す。
本発明は、付随する図に言及しながら以下により詳細に記載され、ここで同様の呼称は、同様のまたは類似の要素を示す。
図1は、本発明記載の細胞分析装置100の例示的態様の模式的透視図を示す。細胞分析装置は、少なくとも1つのピペッティングモジュール102を含む。ピペッティングモジュール102は、ピペッティングチップ104を含む。より詳細には、細胞分析装置100は、図1に例示するような、複数のピペッティングモジュール102を含む。したがって、ピペッティングモジュール102の各々にはピペッティングチップ104が含まれる。図1には、4つのピペッティングモジュール102が例示されるが、流体試料のピペッティングに関する特定の要求にしたがって、より多いまたはより少ないピペッティングモジュール102が使用可能であることが理解されるものとする。
細胞分析装置100は、トランスファーし、そして分析しようとする流体試料を含有する空洞または容器に関して、ピペッティングチップ104をトランスファーするために用いることが可能な、自動化配置デバイス106を含む。各ピペッティングモジュール102は、トランスファーヘッド108に取り外し可能であるように搭載され、該ヘッドは例えばスピンドルドライブによって、垂直に伸長する垂直ガイドレール110に沿って垂直方向にスライド可能であるように移動可能である。トランスファーヘッド108をガイドする垂直ガイドレール110は、スライドキャリッジ112に固定され、該キャリッジは、トランスファーヘッド108を移動させるため、互いに関して直交性の関係で配置された2レールを含む、2レール並進(translation)系を用いて、水平平面の行程の2方向で移動可能である。図1において、1つの水平ガイドレール114を例示する。こうした配置系は当業者に周知であるため、本明細書において、さらに詳述はしない。
ここで、流体試料をピペッティングするために用いる細胞分析装置100のピペッティングモジュール102を含むピペッティングチャネル116の模式図を例示する、図2を参照する。ピペッティングチャネル116は、個々のピペッティングモジュール102を含む、流体のピペッティングのための機能的実体である。4つのピペッティングモジュール102のため、細胞分析装置100は、4つの同一のピペッティングチャネル116を有し、これらには各々、個々のピペッティングモジュール102が含まれる。
図2からわかるように、細胞サンプラー100は、以下にさらに詳細に記載するように、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出するための容量性液体レベルセンサー118、圧伝達液体122を含む圧伝達液体リザーバー120、ならびにピペッティングチップ104および圧伝達液体リザーバー120に連結された圧伝達液体導管124をさらに含む。容量性液体レベルセンサー118は、電気容量変動によって、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出するよう適応される。
より詳細には、図1に示すように、ピペッティングモジュール102は、圧伝達液体導管124を機械的に保護する複数の鎖連結132で構成される別個の金属ガイド鎖130によってガイドされた、圧伝達液体導管124によって、ピストンポンプ、置換ポンプまたはマイクロギアホイールポンプなどのポンプ128に、流体的に連結された流体連結装置126を含む。各ポンプ128は、スライドキャリッジ112に固定され、そしてしたがって、水平平面で、スライドキャリッジ112と一緒に移動する。あるいは、ポンプ128は、トランスファーヘッド108に固定されている可能性もある。各ポンプ128は、圧伝達液体導管124によって、圧伝達液体リザーバー120に流体的に連結される(図2に模式的に例示する)。したがって、個々のピペッティングモジュール102を含む細胞分析装置100の個々のピペッティングチャネル116は、ピペッティングモジュール102のピペッティングチップ104、ポンプ128の第一の入口/出口ポート134とピペッティングチップ104を連結する圧伝達液体導管124、ならびに圧伝達液体リザーバー120とポンプ128の第二の入口/出口ポート136を連結する圧伝達液体導管124を含む。したがって、ポンプ128は、圧伝達液体導管124内に配置される。さらに、圧伝達液体導管124は、圧伝達液体導管124を選択的に開放しそして閉鎖するよう適応させた圧伝達液体バルブ138を通過し、そして圧伝達液体導管124における圧伝達液体圧を感知するための圧センサー140とともに提供される。圧伝達液体導管124内の流動方向は、ポンプ128の駆動方向を変化させて、逆転させることが可能である。
ピペッティングチャネル116の各々のピペッティングチップ104における陽圧または陰圧を生成するためのポンプ128は、圧伝達液体を含むピペッティングチャネル116の圧伝達液体導管124(少なくとも流体試料導管162の他に)を少なくとも部分的に満たすため、圧伝達液体リザーバー120に連結される。ポンプ128がカートリッジ142の外側に位置する場合、カートリッジ142の外側に位置する圧伝達液体導管124の部分が、圧伝達液体でもっぱら満たされていることが好ましい可能性もある。
ポンプ128が、これが属するピペッティングモジュール102のカートリッジ142の空洞146に収容されている場合、ピペッティングチャネル116の各々は、ピペッティングモジュール102に同定されるような構造実体である。言い換えると、ピペッティングモジュール102の各々には、図2に例示するようなピペッティングチャネル116のすべての構成要素が含まれていてもよい。
図3は、本発明記載のピペッティングモジュール102の例示的態様の模式的透視図を示す。上に説明するように、ピペッティングモジュール102には、再使用可能なピペッティングチップ104が含まれ、該チップは、流体試料をピペッティングするための針であり、該針は、スレッド状連結によって、伸長した中空カートリッジ142に固定されている。スレッド状連結は、カートリッジ142のスレッド状の穴にねじ込まれたスレッド状ピンで構成される(図3ではさらなる詳述をしない)。ピペッティングチップ104のカートリッジ側の端の波形の外側表面144は、カートリッジ142と締めるかまたはそこから緩めるため、ピペッティングチップ104の回転を容易にする。したがって、ピペッティングチップ104を、容易に固定するか、または取り外し、そして望ましいような別のピペッティングチップ104と交換することも可能である。図3において、カートリッジ142は、例示目的のみのため、側壁を伴わずに示される。より具体的に言及すると、カートリッジ142は、ピペッティングチップ104および流体連結装置10を固定するためのねじ込み穴とは別の閉鎖筐体である。
電気的伝導物質、特に金属性物質、例えば鋼鉄で作製されるピペッティングチップ104は、ピペッティングチップ104に、ポンプで生成された陰圧または陽圧をトランスファーするため、カートリッジ142の空洞146に収容されたプラスチック製圧伝達液体導管124に流体的に連結される。カートリッジ142の空洞146は、圧伝達液体導管124をガイドするため、カートリッジ142の内壁150に沿って配置された複数のガイド面148を提供される。ガイド面148に補助されるように、圧伝達液体導管124は、流体連結装置126で最終的に連結されるカートリッジ142の内壁150に沿って3回半、巻かれている。
空洞146がほぼ長方形の、例えば直方体(parallel−epipedic)形状であるため、圧伝達液体導管124は、第一の方向に直線状に伸長する、より長い導管部分152、および第一の方向に対して垂直に調整された第二の方向に直線状に伸長する、より短い導管部分154を有し、これらは曲線状導管部分156によって連結される。引力に対して垂直の方向で伸長したカートリッジ142を配置する際、より長い導管部分152は、垂直方向に伸長する。
特に、圧伝達液体導管124には、第一のより長い部分158が含まれ、これはピペッティングチップ104と直線状に調整され、ピペッティングチップ104から、圧伝達液体導管124の第一の曲線状導管部分160の始まりまで伸長する。圧伝達液体導管124の第一のより長い部分158およびピペッティングチップ104は、ピペッティングチップ104を通じて吸引される流体試料を受け取るための流体試料導管162を共通して定義することも可能である。伸長したカートリッジ142を垂直に配向する(すなわちピペッティングチップ104を垂直に配向する)際、流体試料導管162は、落下方向に伸長する。
液体圧伝達液体を用いる際、垂直に配向された流体試料導管162は、流体試料中に含有される顕微鏡的(固形)粒子、例えば磁気ビーズを、引力の純粋作用によって落下させ、これは好適に、粒子が圧伝達液体内に拡散することを回避する。このため、顕微鏡的粒子を含有する流体試料は、好ましくは、この垂直に配向された流体試料導管162内に吸引されるのみであり、これを超えず、すなわちこうした流体試料は、第一の曲線状導管部分160内に吸引されない。そうでなければ、顕微鏡的粒子を含まない流体試料はまた、圧伝達液体導管124の第一のより長い部分158を超えて吸引されることも可能である。後者の場合、1またはそれより多いより長い導管部分152、1またはそれより多いより短い導管部分154、1またはそれより多い曲線状導管部分156およびピペッティングチップ104は、流体試料導管を共通して定義することも可能である。
こうした内部流体試料導管162を含むピペッティングモジュール102は、有意な利点を有する。ピペッティングが、圧伝達液体以外の他の流体が流体試料導管162内に吸引されるのみであるように制御されている場合、これは、汚染が起こりうる唯一の場所であろう。実際のところ、試料流体に含有される、例えばタンパク質のような物質は、導管の内壁上に吸着される。続くピペッティングプロセス中、例えば吸着物質は、部分的に脱着し、そして分配された流体を汚染する。実際のところ、汚染された管系は、何ヶ月か後に交換する必要があり、この時間は、試料流体のタイプおよび使用強度に非常に依存する。管系の交換は、非常に煩雑である可能性もあり、そしてしばしば保守技術者を必要とする。本発明のモジュラーピペッティングユニットならば、交換される唯一のアイテムが、交換されるべき管系を取り込む脱着可能なピペッティングモジュール102であるため、この保守作業が非常に単純化されうる。
ピペッティングモジュール102の内部に圧伝達液体導管124の少なくとも1つの屈曲を有するさらなるモジュラーピペッティングモジュール102が好適である。これによって、ピペッティングモジュール102の体積容量が増加し、そしてピペッティングプロセスが、流体試料がピペッティングモジュール102内に吸引されるのみで、そこを超えないという必要性によってそれほど制限されることがなくなる。
モジュラーピペッティングモジュール102のカートリッジ142内部に流体導管を有すれば、さらに、導管が機械的ストレスおよび紫外照射に対して保護されるという利点がある。さらに、カートリッジ142は、例えば相境界の検出、液体レベルの検出が妨害されないように、電磁照射に対する保護を提供する、金属筐体として形成することも可能である。
十分に多量の流体試料のピペッティングを可能にするため、圧伝達液体導管124の第一のより長い部分158は、好ましくは、5cmより長い長さを有し、そして例えば、粒子拡散の十分に強い阻害を達成するため、5〜25cmの範囲の長さを有することも可能である。さらに、圧伝達液体導管124の第一のより長い部分158は、好ましくは3mm未満の直径を有する。
図1に示すように、細胞分析装置内に設置した際、各ピペッティングモジュール102は、引力に関して垂直に配向され、これによって、ピペッティングチップ104を通じて吸引される流体試料を収容するための垂直配向流体試料導管162を生じ、その結果、流体試料中に含有される顕微鏡的粒子は、引力の作用によって落下する。図1に例示するように、細胞分析装置100中で、ピペッティングモジュール102は、互いに関して連続して整列され、ここで、隣接するピペッティングチップ104の間の距離は、隣接する空洞の間、または複数の等間隔の空洞の容器の間、またはトランスファーしようとする流体試料を含有する容器の間の距離に対応するよう選択される。図1の細胞分析装置100は、したがって、マルチウェルプレートのウェルなどの等間隔の空洞中に含有される流体試料のピペッティングのために好適に使用可能である。
ピペッティングモジュール102には、ピペッティング操作を制御するためのコントローラー(例示していない)に電気的に連結された複数のセンサーを含む、センサー配置(詳細には示されていない)がさらに含まれることも可能である。ピペッティングモジュール102は、コントローラーとピペッティングモジュール102を連結するための電気的ラインと連結されるべき電気的連結装置164とともに提供される。センサー配置のセンサーは、物理的パラメーターの感知のために適応されており、特に流体のピペッティング中、例えば流体試料導管162中の流体流速および流体圧、またはピペッティングチップ104および別の物体、例えば作業表面の間の距離を感知するよう適応される。これによって、センサーシグナルに基づいて、ピペッティングプロセスを制御し、そして/または監視するかいずれかが可能になる。
細胞分析装置100には、さらに、ピペッティングチャネル116の各々の流体のピペッティングを制御するためのコントローラー166が含まれる。この中で、コントローラーは、流体の各ピペッティング体積が、関連するピペッティングモジュール102の流体試料導管162の体積よりも小さいように、ピペッティングチャネル116の各々のピペッティングを制御するように設定される。
細胞分析装置100を用いて液体細胞試料を分析する場合、上述の理由のため、純水または脱イオン水などのいかなる圧伝達液体も使用不可能である。したがって、本発明は、以下に記載するような特異的圧伝達液体122を使用することを示唆する。圧伝達液体122は、少なくとも1つの物質の水溶液を含む。該溶液は等張特性および実質的な非導電特性を有する。例えば、少なくとも1つの物質は、非イオン、双性イオンまたは低イオン特性を有する。いかなる場合でも、溶液は150mOsm/l〜600mOsm/l、そしてより好ましくは200mOsm/l〜450mOsm/l、例えば350mOsm/のモル浸透圧濃度を有する。例えば、モル浸透圧濃度は、炭水化物またはその誘導体を含む物質によって提供されうる。特に少なくとも1つの物質は:単糖、二糖、オリゴ糖、そのエステルおよびそのエーテルからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含むことも可能である。さらにまたはあるいは、少なくとも1つの物質はアミノ酸を含む。この場合、溶液はアミノ酸が実質的にその等電点であるpHを有する。アミノ酸はグリシン、アラニンまたはベタインであることも可能である。さらにまたはあるいは、少なくとも1つの物質は:ソルビトール、グルコース、スクロース、フルクトース、ラクトース、ヘキソースおよびペントースからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む。溶液は2mS/cmより高くない、より好ましくは1mS/cmより高くない、そして最も好ましくは0.5mS/cmより高くない電気伝導度、例えば0.40mS/cmをさらに有することも可能である。
適用可能な場合、少なくとも1つの物質はイオン性構成要素を含むことも可能である。イオン性構成要素は:アルカリまたはアルカリ土類金属のイオン、ハロゲン化物、銅リン酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、炭酸塩、アジ化物、アミノ酸、および有機酸のイオン、安息香酸塩、およびEDTAの塩からなる群より選択される少なくとも1つの要素を含むことも可能である。溶液は少なくとも1つの抗菌性保存剤をさらに含むことも可能である。抗菌性保存剤はアジ化ナトリウムまたはフェノキシエタノールであることも可能である。
溶液の正確な組成は、25g/l〜110g/lグルコース、例えば55g/lグルコース、25g/l〜110g/lソルビトール、例えば55g/lソルビトール、50g/l〜205g/lスクロース、例えば92.5g/lスクロースであってもよく、2mS/cmより高くない電気伝導度であることも可能である。別の代替適用可能溶液は、6.0のpHの10g/l〜45g/lグリシン、例えば22g/lグリシン、および2mS/cmより高くない電気伝導度を含むことも可能である。
以下、細胞分析装置100を用いて、液体細胞試料を分析するための方法を記載する。基本的に、該方法は以下の行程を含む。自動化配置デバイス106によって、液体細胞試料にまたはその近傍でピペッティングチップ104を配置する。用語「液体細胞試料に」または「その近傍で」は、ピペッティングチップ104が液体細胞試料の液体レベルを検出することを可能とする位置に、ピペッティングチップ104が配置されるかまたは位置づけられると理解されるものとする。例えば、ピペッティングチップ104は、液体細胞試料の上に配置される。次いで、液体細胞試料の液体レベルは、ピペッティングチップ104内に空気を吸引することを防止するため、容量性液体レベルセンサー118によって検出される。例えば、ピペッティングチップ104は、液体細胞試料の液体レベルと接触するように、自動化配置デバイス106によって、移動されるかまたは下げられる。続いて、ピペッティングチップ104は、液体細胞試料内に浸される。最後に、ピペッティングチップ104内に液体細胞試料のアリコットを吸引するように、ポンプ128によって、ピペッティングチップ104に陰圧をトランスファーする。
したがって、圧伝達液体リザーバー120に向けられる液体圧伝達液体流動を生じると、ピペッティングチップ104中に陰圧が生じ、それによって、流体試料導管162内に流体が吸引される。一方、ピペッティングチップ104に向けられる液体圧伝達液体流動を生じると、ピペッティングチップ104中に陽圧が生じ、それによって流体試料導管162に含有される流体が分配される。
圧伝達液体バルブ138は、ポンプ128に機能可能であるようにカップリングし、そしてポンプ128のポンピング操作が行われて、圧伝達液体導管124を通じた液体圧伝達液体流動が可能になった場合は開放され、そしてポンプ128が操作されず、圧伝達液体導管124を閉鎖する場合は閉鎖される。圧センサー140は、圧伝達液体導管124中の圧伝達液体圧の感知のために用いられる。
ポンプ128は、例えば、10μl〜1500μlの範囲の流体試料体積のピペッティングのために用いられることも可能である。さらに、例えば、1200μl/秒〜72ml/秒の範囲の流速を有する流体試料のピペッティングのために用いられることも可能である。こうした広範囲の流速に基づいて、ポンプ128はまた、例えばピペッティングチップ104を通じた圧伝達液体の分配において、ピペッティングチップ104を洗浄するためにも使用可能である。
上記態様において、ピペッティングモジュール102は、各々、別個のポンプ128に連結され、特に、ピペッティングモジュール102の外にポンプ128が位置する場合はそうであることが示されてきているが、ピペッティングモジュール102を単一の共通のポンプ128に連結することが好ましい可能性もある。
ピペッティングモジュール102は、上記態様において、同じトランスファーヘッド108に搭載されることが示されてきているが、ピペッティングチップ104を独立に移動させるため、ピペッティングモジュール102を各々、別個のトランスファーヘッド108に搭載することが好ましい可能性もある。
細胞分析装置100には、ピペッティングチャネル116の各々の流体のピペッティングの制御のためのコントローラー166がさらに含まれる。この中で、コントローラーは、流体のピペッティングされる体積各々が、関連するピペッティングモジュール102の流体試料導管162の体積よりも小さい方式で、ピペッティングチャネル116の各々のピペッティングを制御するよう設定されている。
以後、液体レベル検出の原理および本発明記載の圧伝達流体122の影響をさらに詳細に記載する。以下の説明はすべて、液体細胞試料としてのヒト全血の液体レベル検出に関連することが注目されるものとする。もちろん、以下の説明は、動物細胞または細菌細胞を含む試料などの、他の種類の液体細胞試料にも対応して当てはまる。全血は、細胞として赤血球を含む。赤血球は、本発明の分野における細胞の代表的なタイプであると見なされうるため、以下の説明には全血を用いる。図4は、時間172に渡る容量性シグナル170の例示的なターゲット曲線168を示す。時間172はX軸上に示され、そして容量性シグナル170はY軸上に示される。ターゲット曲線168の正確なコースは以下の説明には関連がなく、定性的なコースのみである。用語、ターゲット曲線168は、そのコースまたはそれによく似たコースにより、ピペッティングチップ104での電気容量変動によって、液体レベルを明らかに検出することが可能であると理解されるものとする。したがって、ターゲット曲線168は、基本的に、少なくとも第一の振幅範囲174、第二の振幅範囲176および第三の振幅範囲178を含み、ここで、第二の振幅範囲176は、第一の振幅範囲174および第三の振幅範囲178の間に位置する。第一の振幅範囲174および第三の振幅範囲178において、ピペッティングチップ104は、液体レベルより上に配置される。第二の振幅範囲176において、ピペッティングチップ104は、液体レベルと接触する。例えば、ピペッティングチップ104を、第二の振幅範囲176において、液体内に浸す。ターゲット曲線168からわかるように、容量性シグナル170の振幅は、第一の振幅範囲174および第三の振幅範囲178におけるよりも、第二の振幅範囲176において有意により高い。したがって、容量性シグナル170の振幅の変動は、ピペッティングチップ104が液体レベルに接触しているかどうかを検出することを可能にする。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかのターゲット曲線168が提供される。
図4と同様に、図5は、時間184に渡る抵抗性シグナル182の例示的ターゲット曲線180を示す。ピペッティングチップ104での抵抗性の検出は、液体レベルの検出のためのさらなるまたは別の可能性であることが注目される。時間184はX軸上に示され、そして抵抗性シグナル182はY軸上に示される。ターゲット曲線180の正確なコースは以下の説明には関連がなく、定性的なコースのみである。用語、ターゲット曲線180は、そのコースまたはそれによく似たコースにより、ピペッティングチップ104での抵抗性の変動によって、液体レベルを明らかに検出することが可能であると理解されるものとする。したがって、ターゲット曲線180は、基本的に、少なくとも第一の振幅範囲186、第二の振幅範囲188および第三の振幅範囲190を含み、ここで、第二の振幅範囲188は、第一の振幅範囲186および第三の振幅範囲190の間に位置する。第一の振幅範囲186および第三の振幅範囲190において、ピペッティングチップ104は、液体レベルより上に配置される。第二の振幅範囲188において、ピペッティングチップ104は、液体レベルと接触する。例えば、ピペッティングチップ104を、第二の振幅範囲188において、液体内に浸す。ターゲット曲線180からわかるように、抵抗性シグナル182の振幅は、第一の振幅範囲186および第三の振幅範囲190におけるよりも、第二の振幅範囲188において有意により高い。したがって、抵抗性シグナル182の振幅の変動もまた、ピペッティングチップ104が液体レベルに接触しているかどうかを検出することを可能にする。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかのターゲット曲線180が提供される。
図6は、圧伝達液体として導電等張液体を用いた際に検出される時間172に渡る容量性シグナル170の曲線192を示す。時間172はX軸上に示され、そして容量性シグナル170はY軸上に示される。曲線192からわかるように、開始部分に液体の伝導率が比較的高いことによる電子ノイズによって引き起こされる、検出中央よりも高い振幅があるため、図4で示すターゲット曲線168とは対照的に、第一の振幅範囲174、第二の振幅範囲176および第三の振幅範囲178を明らかに同定することが不可能である。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかの曲線192が提供される。
図6と同様、図7は、時間184に渡る抵抗性シグナル182の例示的曲線194を示す。時間184はX軸上に示され、そして抵抗性シグナル182はY軸上に示される。曲線194は、基本的には、少なくとも第一の振幅範囲186、第二の振幅範囲188および第三の振幅範囲190を含み、ここで、抵抗性シグナル182の振幅は、第二の振幅範囲188において、第一の振幅範囲186および第三の振幅範囲190におけるよりも高く、曲線は、互いに過剰に異なるため、ピペッティングチップ104が液体レベルと接触した正確な時点を判断することが不可能である。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかの曲線194が提供される。
図8は、圧伝達液体として脱イオン水を用いた際に検出される時間172に渡る容量性シグナル170の曲線196を示す。時間172はX軸上に示され、そして容量性シグナル170はY軸上に示される。図8からわかるように、曲線196は、図4に示すターゲット曲線168と非常に類似である。したがって、曲線196は、基本的に、少なくとも第一の振幅範囲174、第二の振幅範囲176および第三の振幅範囲178を含む。曲線196からわかるように、容量性シグナル170の振幅は、第一の振幅範囲174および第三の振幅範囲178におけるより、第二の振幅範囲176において有意により高い。したがって、容量性シグナル170の振幅の変動は、ピペッティングチップ104が液体レベルに接触しているかどうかを検出することを可能にする。しかし、脱イオン水は低張性であり、そして細胞試料の細胞の溶解を引き起こすため、脱イオン水は本発明の分野においては使用不能でありうる。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかの曲線196が提供される。
図8と同様、図9は、時間184に渡る抵抗性シグナル182の例示的曲線198を示す。時間184はX軸上に示され、そして抵抗性シグナル182はY軸上に示される。図9からわかるように、曲線198は、図5に示すターゲット曲線180と非常に類似である。したがって、曲線198は、少なくとも第一の振幅範囲186、第二の振幅範囲188および第三の振幅範囲190を含む。曲線198からわかるように、抵抗性シグナル182の振幅は、第一の振幅範囲186および第三の振幅範囲190におけるより、第二の振幅範囲188において有意により高い。したがって、抵抗性シグナル182の振幅の変動は、ピペッティングチップ104が液体レベルに接触しているかどうかを検出することを可能にする。しかし、脱イオン水は低張性であり、そして細胞試料の細胞の溶解を引き起こすため、脱イオン水と組み合わせたこの液体レベル検出法は本発明の分野においては使用不能でありうる。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかの曲線198が提供される。
図10は、圧伝達液体として本発明記載の圧伝達液体122を用いた際に検出される時間172に渡る容量性シグナル170の曲線200を示す。時間172はX軸上に示され、そして容量性シグナル170はY軸上に示される。図10からわかるように、曲線200は、図4に示すターゲット曲線168と非常に類似である。したがって、曲線200は、基本的に、少なくとも第一の振幅範囲174、第二の振幅範囲176および第三の振幅範囲178を含む。曲線200からわかるように、容量性シグナル170の振幅は、第一の振幅範囲174および第三の振幅範囲178におけるより、第二の振幅範囲176において有意により高い。したがって、容量性シグナル170の振幅の変動は、ピペッティングチップ104が液体レベルに接触しているかどうかを検出することを可能にする。さらに、圧伝達液体122は等張特性を有するため、電子ノイズおよび細胞試料の細胞の溶解を引き起こさないために、本発明の分野において使用可能である。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかの曲線200が提供される。
図10と同様、図11は、時間184に渡る抵抗性シグナル182の例示的曲線202を示す。時間184はX軸上に示され、そして抵抗性シグナル182はY軸上に示される。図11からわかるように、曲線202は、図5に示すターゲット曲線180と非常に類似である。したがって、曲線202は、基本的に、少なくとも第一の振幅範囲186、第二の振幅範囲188および第三の振幅範囲190を含む。曲線198からわかるように、抵抗性シグナル182の振幅は、第一の振幅範囲186および第三の振幅範囲190におけるより、第二の振幅範囲188において有意により高い。したがって、抵抗性シグナル182の振幅の変動は、ピペッティングチップ104が液体レベルに接触しているかどうかを検出することを可能にする。さらに、圧伝達液体122は等張特性を有するため、電子ノイズおよび細胞試料の細胞の溶解を引き起こさないために、本発明の分野において使用可能である。液体内にピペッティングチップ104を浸し、そして液体からピペッティングチップ104を引っ込めるプロセスが数回反復される間、いくつかの曲線202が提供される。
細胞試料の細胞の溶解が起きているかどうかを検出するための方法を、ヒト赤血球に関して以下に記載する。50μl全血の細胞試料を、950μlの圧伝達液体122と混合する。混合物を、室温または周囲温度で5分間の期間、インキュベーションする。溶解していない細胞を、450gの加速で5分間の期間の遠心分離によって分離する。遠心分離プロセスから生じた、上清中の遊離ヘモグロビンを検出する。上清の色によって、生じたいかなる溶解も定性的に検出可能である。上清が赤い場合、細胞溶解が起きている。本発明記載の圧伝達液体などの任意の等張液体を用いると、上清が無色となり、これは細胞溶解が起こっていないことを示す。細胞試料の細胞の溶解が起きているかどうかを検出するための任意のさらなる適切な方法、例えば測光ヘモグロビン検出等は当業者に知られ、そして本明細書において詳細には記載されない。上記例において、圧伝達液体として脱イオン水を用いた場合、溶血が視覚的に観察されたが、導電等張性圧伝達液体または本発明の圧伝達液体の場合は観察されなかった。したがって、本発明記載の圧伝達液体は、信頼性がある容量性液体レベル検出および細胞試料の溶解を伴わないピペッティングの両方を可能にすることが示されてきている。
100 細胞分析装置
102 ピペッティングモジュール
104 ピペッティングチップ
106 自動化配置デバイス
108 トランスファーヘッド
110 垂直ガイドレール
112 スライドキャリッジ
114 水平ガイドレール
116 ピペッティングチャネル
118 容量性液体レベルセンサー
120 圧伝達液体リザーバー
122 圧伝達液体
124 圧伝達液体導管
126 流体連結装置
128 ポンプ
130 ガイド鎖
132 鎖連結
134 第一の入口/出口ポート
136 第二の入口/出口ポート
138 圧伝達液体バルブ
140 圧センサー
142 カートリッジ
144 波形の外側表面
146 空洞
148 ガイド面
150 内壁
152 より長い導管部分
154 より短い導管部分
156 曲線状導管部分
158 第一のより長い部分
160 第一の曲線状導管部分
162 流体試料導管
164 電気的連結装置
166 コントローラー
168 ターゲット曲線
170 容量性シグナル
172 時間
174 第一の振幅範囲
176 第二の振幅範囲
178 第三の振幅範囲
180 ターゲット曲線
182 抵抗性シグナル
184 時間
186 第一の振幅範囲
188 第二の振幅範囲
190 第三の振幅範囲
192 曲線
194 曲線
196 曲線
198 曲線
200 曲線
202 曲線

Claims (16)

  1. 細胞分析装置(100)用の圧伝達液体(122)であって、少なくとも1つの物質の水溶液を含み、該溶液が等張特性および0.1mS/cm〜2mS/cm電気伝導度を有する、前記液体。
  2. 前記少なくとも1つの物質が非イオン、双性イオンまたはイオン特性を有する、請求項1記載の圧伝達液体(122)。
  3. 前記溶液が150mOsm/l〜600mOsm/l、または200mOsm/l〜450mOsm/lのモル浸透圧濃度を有する、請求項1または2に記載の圧伝達液体(122)。
  4. 前記少なくとも1つの物質が炭水化物またはその誘導体を含む、請求項1〜3のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)。
  5. 前記少なくとも1つの物質が、単糖、二糖、オリゴ糖、単糖、二糖、またはオリゴ糖のエステル、および単糖、二糖、またはオリゴ糖のエーテルからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項4記載の圧伝達液体(122)。
  6. 前記少なくとも1つの物質がアミノ酸を含み、該溶液が該アミノ酸の等電点に相当するpHを有する、請求項1〜5のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)。
  7. 前記アミノ酸がグリシン、アラニンまたはベタインである、請求項6記載の圧伝達液体(122)。
  8. 前記少なくとも1つの物質がヘキソースおよびペントースからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項1〜7のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)。
  9. 前記少なくとも1つの物質が、ソルビトール、グルコース、スクロース、フルクトース、およびラクトースからなる群より選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項1〜7のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)。
  10. 前記少なくとも1つの物質がイオン性構成要素を含む、請求項1〜9のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)。
  11. 前記溶液が少なくとも1つの抗菌性保存剤をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)。
  12. ピペッティングチップ(104)を有するピペッティングモジュール(102)、該ピペッティングモジュール(102)を配置するための自動化配置デバイス(106)、分析しようとする液体細胞試料の液体レベルを検出するための容量性液体レベルセンサー(118)、請求項1〜11のいずれか一項記載の圧伝達液体(122)を含む圧伝達液体リザーバー(120)、ならびに該ピペッティングチップ(104)および該圧伝達液体リザーバー(120)に連結された圧伝達液体導管(124)を含む、細胞分析装置(100)。
  13. 前記ピペッティングモジュール(102)が、前記ピペッティングチップ(104)を通じて吸引される流体試料を受け取るための流体試料導管(162)を含む、請求項12記載の細胞分析装置(100)。
  14. 前記圧伝達液体導管(124)が、前記ピペッティングモジュール(102)内部に少なくとも1つの屈曲を有する、請求項12または13記載の細胞分析装置(100)。
  15. 請求項12〜14のいずれか一項記載の細胞分析装置(100)を用いて液体細胞試料を分析するための方法。
  16. −液体細胞試料にまたはその近傍でピペッティングチップ(104)を配置し、
    −該液体細胞試料の液体レベルを検出し、
    −該液体細胞試料内に該ピペッティングチップ(104)を浸し、そして
    −該ピペッティングチップ(104)内に該液体細胞試料のアリコットを吸引するように、該ピペッティングチップ(104)に陰圧をトランスファーする
    工程を含む、請求項15記載の方法。
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