JP6826195B2 - イメージを色で表現する方法および色表現図 - Google Patents

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Description

本発明は、イメージを色で表現する方法、色表現図、セット、香りの表現方法、調香方法、色の決定方法およびイメージの類似性の評価方法に関する。
香り、文字および人物等のイメージは、人間の生活の中で大きな役割を占めており、例えば、飲食品、嗜好品および化粧品では、これらのイメージが品質判断の大きな要素の一つとなっている。
しかしながら、これらのイメージ、特に香りのイメージを他の人間に正確に伝えて他人とイメージを共有することは非常に難しいのが実情であった。例えば、香りを表現する方法として文字(または言語)を使用する方法が一般的ではあるが、文字の意味解釈の違いや、その文字から連想するイメージの違いにより、香りのイメージが正確に共有できなかった。香りのイメージが正確に共有できない結果、特に飲食品、嗜好品および化粧品等の商品開発担当者の間で、香りの変更をする場合などに大きな問題となっていた。
特許文献1には、複数の被験者が、可視化すべき香りに対応するイメージの色彩を選択し、各被験者が選択した各色彩を同じ面積の1または複数の色要素単位として選択し、被検者が選択した色要素単位全てに基づいて、明度値の平均値を求め、この値で香りの量的特徴を表現することを特徴とする香りの量的特徴の数値化方法が記載されている。特許文献1の[0014]では「複数の被験者で香りのイメージに対応する色彩を選択することにより、異なる複数の色で表現される」とあり、1人の被験者では色彩の選択が1種類であることを前提としており、さらに[0018]では「1の色票を選択」と限定されている。
特許文献2でも特許文献1と類似の方法が提案されているが、特許文献2の[0015]では「複数の被験者で香りのイメージに対応する色彩を選択することにより、異なる複数の色で表現される」とあり、1人の被験者では色彩の選択が1種類であることを前提としている。
非特許文献1には、色相とトーンの2次元で表現される18種類の色から実験協力者に香りに調和する色を複数色選択させて色と香りの調和性を検討している。非特許文献1では、具体的には被験者が3種類の色票を選択することが記載されている。
特開2008−225238号公報 特許2007−47503号公報
J.Japan Association on Odor Environment,Vol.42,No.52(2011)
特許文献1および2に記載の方法は、多数の色票をそのまま扱っており、色相、彩度および明度の特徴が体系的ではないため、客観的に高い再現性でイメージを伝達および共有することは容易ではなかった。また、香りに対応する色票を1種類しか選択しない方法であったため、被験者の主観(ピンクが強いが、少し黒のイメージも混じっている、といった悩み)に起因する負担があった。
非特許文献1に記載の方法は、3種類の色票を選択するものの、選択した色の寄与率は考慮しない方法であったため、被験者の主観(ほとんどピンクで、少し黒、3色目は感じないがあえて挙げるならば緑、といった悩み。1色をよりよく表現するために混色して表現しようとする被験者もいる)に起因する負担があった。
また、特許文献1および2ならびに非特許文献1に記載の方法は、選択した色票を他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化するための手段を提供しておらず、香りイメージを直観的に共有できない方法であった。
本発明が解決しようとする課題は、被験者の負担が少なく、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる、イメージを色で表現する方法を提供することである。
また、本発明が解決しようとする課題は、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる色表現図を提供することである。
さらに、本発明が解決しようとする課題は、この色表現図と可視化すべき香りのセット、このセットを用いた香りの表現方法および調香方法、ならびに、この色表現図を用いた色の決定方法およびイメージの類似性の評価方法を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、第1の系統および第2の系統を少なくとも含む系統的に配置された色票群の中から、被験者が可視化すべきイメージに合致する色票を2色以上選択し、選択した色の寄与率も回答することにより、被験者の負担が少なく、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するための具体的な手段である本発明およびその好ましい態様は以下のとおりである。
[1] 少なくともa×b種類の色票を含む色票群の中から、被験者が可視化すべきイメージに対応するs種類(a≧2、b≧2、s≧2)の色票をそれぞれの寄与率pを含めて選択する第1の段階;
色票群を構成するそれぞれの色票に第1の段階で選択された寄与率pに対応する値を付与することにより、被験者の表現図を作成する第2の段階;および
n人(n≧1)の被験者が同じイメージに対して第1の段階および第2の段階を行い、各被験者の表現図に含まれる寄与率に対応する値を合計する第3の段階を経てイメージに対応する色表現図を作成し;
色票群がa種類の色の第1の系統およびb種類の色の第2の系統を含み;
色票群が第1の系統の順に第1の方向に配列され、かつ、第2の系統の順に第2の方向に配列された部分を含む;
イメージを色で表現する方法。
[2] イメージが、被験者が嗅いだ香りのイメージである[1]に記載のイメージを色で表現する方法。
[3] イメージが、被験者が見た文字のイメージである[1]に記載のイメージを色で表現する方法。
[4] イメージが、被験者が見た人物のイメージである[1]に記載のイメージを色で表現する方法。
[5] 第1の系統がa種類の色相である[1]〜[4]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[6] 第2の系統がb種類のトーンであり、
トーンが明度および彩度から決定される[1]〜[5]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[7] 色票群が、さらにc種類の色の質感に関する第3の系統を有するa×b+c(a≧2、b≧2、c≧1)種類の色票群である[1]〜[6]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[8] 第3の系統がc=2の金属色であり、
金属色が金色および銀色である[7]に記載のイメージを色で表現する方法。
[9] 色表現図が、
横軸を色票群のa種類の第1の系統を少なくとも含む範囲とし、
縦軸を
(A1)寄与率に対応する値の合計、または、
(A2)寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、
第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフである[1]〜[8]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[10] 色表現図が、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
色配列表の各色に対応する部分が色パレットを含み;
(B1)色パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いて表現される、または、
(B2)色パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する;
[1]〜[8]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[11] 色表現図が、色票群の第1の系統の種類aに対応する辺を有するa角形以上の多角形状のコア部を有する花弁図であって、
多角形の第1の系統の種類aに対応する各辺にほぼ平行な方向に、第1の系統に属するすべての色の色パレットが配列されており;
各色パレットの段が、コア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれて配列されており;
各色の色パレットの段数が、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数である;
[1]〜[8]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[12] コア部が、色票群の第1の系統の種類aおよび第3の系統の種類cに対応する辺を有するa+c角形の多角形状のコア部を有する花弁図である[11]に記載のイメージを色で表現する方法。
[13] 色パレットの形状が3角形以上の多角形状または円形状である[10]〜[12]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法。
[14] 少なくともa×b種類の色票を含む色票群の中から、被験者が可視化すべきイメージに対応するs種類(a≧2、b≧2、s≧2)の色票をそれぞれの寄与率pを含めて選択する第1の段階;、
色票群を構成するそれぞれの色票に第1の段階で選択された寄与率pに対応する値を付与することにより、被験者の表現図を作成する第2の段階;および
n人(n≧1)の被験者が同じイメージに対して第1の段階および第2の段階を行い、各被験者の表現図に含まれる寄与率に対応する値を合計する第3の段階を経て作成されるイメージに対応する色表現図であって;
色票群がa種類の色の第1の系統およびb種類の色の第2の系統を含み;
色票群が第1の系統の順に第1の方向に配列され、かつ、第2の系統の順に第2の方向に配列された2次元配列部分を含む;
色表現図。
[15] 色表現図が、
横軸を色票群のa種類の第1の系統とし、
縦軸を
(A1)寄与率に対応する値の合計、または、
(A2)寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、
第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフである、[14]に記載の色表現図。
[16] 色表現図が、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
色配列表の各色に対応する部分が、色パレットを含み;
(B1)色パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いて表現される、または、
(B2)色パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する;
[14]に記載の色表現図。
[17] 色表現図が、色票群の第1の系統の種類aに対応する辺を有するa角形以上の多角形状のコア部を有する花弁図であって、
多角形の第1の系統の種類aに対応する各辺にほぼ平行な方向に、第1の系統に属するすべての色の色パレットが配列されており;
各色パレットの段が、コア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれて配列されており;
各色の色パレットの段数が、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数である;
[14]に記載の色表現図。
[18] コア部が、色票群の第1の系統の種類aおよび第3の系統の種類cに対応する辺を有するa+c角形の多角形状のコア部を有する花弁図である[17]に記載の色表現図。
[19] 色パレットの形状が3角形以上の多角形状または円形状である[16]〜[18]のいずれか一つに記載の色表現図。
[20] a角形(a≧2)以上の多角形状のコア部を有する花弁図であって、
多角形の各辺にほぼ平行な方向に、色パレットが配列されており;
各色パレットの段が、コア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれて配列されている;
色表現図。
[21] [14]〜[19]のいずれか一つに記載の色表現図と、
可視化すべき香りの、セット。
[22] [21]に記載のセットに含まれる香りを嗅いだ評価者が、香りを変更したいイメージを色表現図に含まれる色を用いて表現する第4の段階を含む、香りの表現方法。
[23] 新しい可視化すべき香りを調合してする第5の段階;
新しい可視化すべき香りを[1]〜[13]のいずれか一つに記載のイメージを色で表現する方法の色表現図で表現する第6の段階;および
[22]に記載の香りの表現方法を用いて評価者が表現した香りを変更したいイメージの色表現図と、第6の段階で表現された色表現図との間の類似性を確認する第7の段階を含む;
調香方法。
[24] [14]〜[19]のいずれか一つに記載の色表現図に含まれる色に対応させて、可視化すべき香りを奏するフレグランス、可視化すべき香りを奏するフレーバーを添加した賦香品、あるいは、フレグランスまたは賦香品の包装の色を決定する、色の決定方法。
[25] 少なくとも2種類の[14]〜[20]のいずれか一つに記載の色表現図の間の類似性を確認する段階を含む、イメージの類似性の評価方法。
[26] 色表現図が、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
色配列表の各色に対応する部分が色パレットを含む場合に;
色表現図の間の類似性を、
(C1)色パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いた相関係数またはパターン類似率、または、
(C2)色パレットの各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を用いた相関係数またはパターン類似率
に基づいて判断する[25]に記載のイメージの類似性の評価方法。
本発明によれば、被験者の負担が少なく、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる、イメージを色で表現する方法を提供することができる。
また、本発明によれば、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる色表現図を提供することができる。
さらに、本発明によれば、この色表現図と可視化すべき香りのセット、このセットを用いた香りの表現方法および調香方法、ならびに、この色表現図を用いた色の決定方法およびイメージの類似性の評価方法を提供することができる。
図1は、本発明のイメージを色で表現する方法に用いられる色票群の一例の写真である。 図2は、色票群の第1の系統を少なくとも含む範囲と、寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を第1の系統の種類ごとにさらに合計した値との関係を示したグラフの一例である。 図3は、色票群の第1の系統を少なくとも含む範囲と、寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を第1の系統の種類ごとにさらに合計した値との関係を示したグラフの他の一例である。 図4は、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表である色表現図の一例である。 図5は、実施例1で作成した、5種類の香水に関する花弁図である色表現図の例である。 図6は、実施例1〜3で被験者の人数が異なる場合の対比のために作成した、5種類の香水に関する花弁図である色表現図の例である。 図7は、実施例4で作成した、「華やかな」との文字に関する花弁図である色表現図の一例である。 図8は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の例である。 図9は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図10は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図11は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図12は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図13は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図14は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図15は、実施例4および参考例1で被験者が選択する色票および寄与率が異なる場合の対比のために作成した、文字に関する花弁図である色表現図の他の例である。 図16は、実施例5で検討した、文字に関する花弁図である色表現図どうしのパターン類似率の結果の概略図である。 図17は、実施例6で検討した、J’ADOREの香りに関する花弁図である色表現図の一例に対し、パターン類似率が高い上位5語の文字に関する花弁図である色表現図を示した概略図の例である。 図18は、実施例6で検討した、CHANEL No.5の香りに関する花弁図である色表現図の一例に対し、パターン類似率が高い上位5語の文字に関する花弁図である色表現図を示した概略図の例である。 図19は、実施例6で検討した、LIGHT BLUEの香りに関する花弁図である色表現図の一例に対し、パターン類似率が高い上位5語の文字に関する花弁図である色表現図を示した概略図の例である。 図20は、実施例6で検討した、COCO mademoiselleの香りに関する花弁図である色表現図の一例に対し、パターン類似率が高い上位5語の文字に関する花弁図である色表現図を示した概略図の例である。 図21は、実施例6で検討した、ANGELの香りに関する花弁図である色表現図の一例に対し、パターン類似率が高い上位5語の文字に関する花弁図である色表現図を示した概略図の例である。 図22は、実施例7で作成した、人物に関する花弁図である色表現図の例である。 図23(A)は、選択された比率に応じた大きさを有する長方形のパレットが、多角形状のコア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれた配列された花弁図の一例である。図23(B)は、選択された比率に応じた面積の円形のパレットが、円形状のコア部の内部からの放射線の延長線上に向けて配列された花弁図の一例である。図23(C)は、選択された比率に応じた面積の円形のパレットが、ランダムに配置された花弁図の一例である。 図24(A)は、横軸をJ’ADORE、縦軸をCHANEL No.5にして各色票の番号の寄与率の合計の値で作成した散布図である。図24(B)は、横軸をJ’ADORE、縦軸をCOCO mademoiselleにして各色票の番号の寄与率の合計の値で作成した散布図である。 図25は、「気分があがりそう」、「陽気な」、「華やかな」および「健康的な」の文字のイメージに関する花弁図である色表現図である。 図26は、実施例1で作成した、各色票の選択比率を規格化せずに可視化した色表現図の例である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
[イメージを色で表現する方法]
本発明のイメージを色で表現する方法は、少なくともa×b種類の色票を含む色票群の中から、被験者が可視化すべきイメージに対応するs種類(a≧2、b≧2、s≧2)の色票をそれぞれの寄与率pを含めて選択する第1の段階;
色票群を構成するそれぞれの色票に第1の段階で選択された寄与率pに対応する値を付与することにより、被験者の表現図を作成する第2の段階;および
n人(n≧1)の被験者が同じイメージに対して第1の段階および第2の段階を行い、各被験者の表現図に含まれる寄与率に対応する値を合計する第3の段階を経てイメージに対応する色表現図を作成し;
色票群がa種類の色の第1の系統およびb種類の色の第2の系統を含み;
色票群が第1の系統の順に第1の方向に配列され、かつ、第2の系統の順に第2の方向に配列された部分を含む。
この構成により、本発明によれば、被験者の負担が少なく、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる。
色表現図の情報は、伝達、管理および保存が容易な情報であるため、e−メールなどを使って短時間で伝達することができ、またデータとしてパソコン上にストックできる。また、香り等のイメージの特徴を、言葉を使わず、色表現図で表現するので、評価者(被験者以外の人間)によるバラつきが少なく、再現性が高い、客観的データとして得られる。
被験者が2種類以上の色票を寄与率を含めて選択するため、被験者の人数が少ない場合であっても、香りのイメージの可視化を再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる(被験者の人数が多くより客観的である場合とのパターン類似率が高くなる)。
また、被験者の主観(ピンクが強いが、少し黒のイメージも混じっている、といった悩み)を寄与率で反映できる。
本明細書中、1人の被験者の表現図(の寄与率に対応する値)を、n人分合計したものを「色表現図」とする。
本発明のイメージを色で表現する方法で作成する色表現図の好ましい範囲は、後述の本発明の色表現図の説明で後述する。
以下、本発明の好ましい態様について説明する。
<第1の段階>
第1の段階では、少なくともa×b種類の色票を含む色票群の中から、被験者が可視化すべきイメージに対応するs種類(a≧2、b≧2、s≧2)の色票をそれぞれの寄与率pを含めて選択する。
(イメージ)
可視化すべきイメージの種類としては、制限はない。例えば、香り、文字、人物(ある人物の氏名、写真、実物など)、音、触感、味などの対象およびそれらの統合された対象(香りと味など)などを挙げることができる。文字としては、特に限定はない。日本語で用いられる平仮名、片仮名、漢字、アルファベットなどの文字や、外国語で用いられる文字(例えばハングルなど)を挙げることができる。人物の氏名についても同様に特に限定はなく、日本語で用いられる文字で記載された人物の氏名であっても、外国語で用いられる文字で記載された人物の氏名であってもよい。
本発明では、可視化するイメージが、被験者が嗅いだ香りのイメージ、被験者が見た文字のイメージおよび被験者が見た人物のイメージのうち少なくとも1種類であることが好ましい。
(色票群)
色票群は、少なくともa×b種類の色票を含む。
具体的には、色票群がa種類の色の第1の系統およびb種類の色の第2の系統を含む。
また、色票群が第1の系統の順に第1の方向に配列され、かつ、第2の系統の順に第2の方向に配列された部分を含む。
本発明では、第1の系統がa種類の色相であることが好ましい。aは2〜100であることが好ましく、3〜10であることがより好ましく、5〜7であることが特に好ましい。
本発明では、第2の系統がb種類のトーンであり、トーンが明度および彩度から決定されることが好ましい。bは2〜100であることが好ましく、3〜10であることがより好ましく、4〜6であることが特に好ましい。
色相およびトーンは、公知の表色系から選択することができる。例えば、一般財団法人日本色彩研究所が開発したPCCS(日本色研配色体系:Practical Color Co−ordinate System)と呼ばれる色彩調和を主な目的とした表色系、「JIS Z8721 色の表示方法−三属性による表示」に基づいて作成した標準色票や、マンセル国際標準色票の他、市販されている色票、カラーチャートを用いてもよい。これらの中でも、色相およびトーンは、PCCSから選択することが好ましい。PCCS表色系の色相としては、赤、橙、黄、緑、青および紫などを挙げることができる。PCCS表色系のトーンとしては、ペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークなどを挙げることができる。
また、色票群の第1の系統と第2の系統は、形式的に決めればよく、必要に応じて第1の系統と第2の系統を互いに入れ換えて解釈してもよい。
本発明では、色票群が、さらにc種類の色の質感に関する第3の系統を有するa×b+c(a≧2、b≧2、c≧1)種類の色票群であることが好ましい。cは1〜100であることが好ましく、2〜20であることがより好ましく、6〜10であることが特に好ましい。
色の質感に関する第3の系統としては、無彩色、金属色(光沢)および模様(色ムラ)などを挙げることができる。これらの中でも、無彩色および金属色のうち少なくとも一方を採用することが、被験者の可視化すべきイメージに合致する色の主観に合致する可能性を高められる観点から、好ましい。本発明では、第3の系統が金属色であり、金属色が金色および銀色であることがより好ましい。さらに無彩色および金属色の両方を採用することが特に好ましい。
無彩色としては、白色、灰色および黒色を挙げることができる。灰色として、濃度が異なる2種類以上の灰色を用いてもよい。無彩色は1〜10種類であることが好ましく、2〜9種類であることがより好ましく、4〜8種類であることが特に好ましい。
金属色としては、金色および銀色、ならびに、その他の公知の金属色を挙げることができる。金属色は1〜5種類であることが好ましく、2または3種類であることがより好ましく、2種類であることが特に好ましい。
模様(色ムラ)としては特に制限はなく、例えば、マット状、マーブル状などを挙げることができる。
第1の方向および第2の方向は、特定の始点からの直線方向に限定されず、任意の曲線状であってもよい。すなわち、色票を二次元配列ではなく、歪んで配列させてもよい。ただし、少なくともa×b種類の色票を二次元配列することが、被験者の負担が少なく、再現性が高くなる観点から、より好ましい。すべての色票を二次元配列することが、被験者の負担が少なく、再現性が高くなる観点から、特に好ましい。
(色票)
被験者が選択する色票はs種類(s≧2)である。sは2〜20であることが好ましく、2または3であることがより好ましく、2であることが特に好ましい。
被験者はs種類の色票を選択する際にそれぞれの寄与率pを含めて選択する。寄与率pは割合または百分率などで表すことができる。被験者は、選択していない色票の寄与率を決定する必要はないが、便宜上、例えば選択していない色票の寄与率を0としてよい。また、選択するs種類の色票の寄与率の合計が1(=100%)未満であってもよい。例えばs種類の色票の寄与率の合計が0.8(=80%)、その他の色0.2(=20%)としても解析は可能である。
好ましくは寄与率の合計は1(=100%)である。
<第2の段階>
第2の段階では、色票群を構成するそれぞれの色票に第1の段階で選択された寄与率pに対応する値を付与することにより、被験者の表現図を作成する。
被験者の表現図を作成する方法としては、公知のピボットテーブルによる解析などを用いることができる。
得られた1人の被験者の表現図では、すべての色票に付与された寄与率の合計は好ましくは1(=100%)である。
<第3の段階>
第3の段階では、n人(n≧1)の被験者が同じイメージに対して第1の段階および第2の段階を行い、各被験者の表現図に含まれる寄与率に対応する値を合計する。nは2〜1000であることが好ましく、5〜100であることがより好ましく、10〜50であることが特に好ましく、10〜20であることがより特に好ましい。nが2以上であると、複数人の被験者で可視化すべきイメージに対応する色票を選択することにより、表現される色票の種類が増える可能性が生じ、そのイメージに対し、多くの人が平均的に合致すると判断する色票を多く包含させられる。nが10以上であることが、より香りのイメージの可視化を再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる観点から、特に好ましい。
得られたn人の被験者の表現図を合計した色表現図では、すべての色票に付与された寄与率の合計はn(=n×100%)である。
[色表現図]
本発明の色表現図は、少なくともa×b種類の色票を含む色票群の中から、被験者が可視化すべきイメージに対応するs種類(s≧2)の色票をそれぞれの寄与率pを含めて選択する第1の段階;、
色票群を構成するそれぞれの色票に第1の段階で選択された寄与率pに対応する値を付与することにより、被験者の表現図を作成する第2の段階;および
n人(n≧1)の被験者が同じイメージに対して第1の段階および第2の段階を行い、各被験者の表現図に含まれる寄与率に対応する値を合計する第3の段階を経て作成されるイメージに対応する色表現図であって;
色票群がa種類の色の第1の系統およびb種類の色の第2の系統を含み;
色票群が第1の系統の順に第1の方向に配列され、かつ、第2の系統の順に第2の方向に配列された2次元配列部分を含む。
第1の段階、第2の段階および第3の段階ならびに色票群の好ましい態様は、本発明のイメージを色で表現する方法におけるそれらの好ましい態様と同様である。
本発明の色表現図の好ましい態様として、後述の第1の態様、第2の態様および第3の態様を挙げることができ、また、その他の態様であってもよい。
本発明の色表現図は、本発明のイメージを色で表現する方法で作成されるものである。本発明の色表現図は、イメージを色で表現する方法の統計処理を反映したものであるため、当該色表現図をその構造又は特性により直接特定することが不可能であるという事情がある。
一方、本発明の色表現図の第3の態様の形状自体も新規である。そのため、本発明の色表現図の第3の態様から、統計処理部分を除いた形状に関する色表現図(本発明の色表現図の第4の態様とも言う)は、色表現図をその物の製造方法で規定していない場合に該当する。
以下、本発明の色表現図の好ましい態様である第1の態様、第2の態様および第3の態様、ならびに、別の態様である第4の態様およびその他の態様について説明する。
<第1の態様>
本発明の色表現図の第1の態様は、横軸を色票群のa種類の第1の系統とし、
縦軸を
(A1)寄与率に対応する値の合計、または、
(A2)寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、
第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフである。
本発明の色表現図の第1の態様において、横軸を色票群のa種類の第1の系統とするが、横軸にさらに任意の他の系統を加えてもよい。例えば、横軸をa種類の第1の系統およびc種類の第3の系統としてもよい。
ここで、本発明のイメージを色で表現する方法で作成された色表現図は、第3の段階で得られたn人の被験者の表現図を合計した色表現図では、すべての色票に付与された寄与率の合計はn(=n×100%)である。
本発明の色表現図の第1の態様において、縦軸を(A1)寄与率に対応する値の合計を、第1の系統の種類ごとにさらに合計した値とする場合、このn(=n×100%)の値を合計値として用いる。
本発明の色表現図の第1の態様において、縦軸を(A2)寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、第1の系統の種類ごとにさらに合計した値とする場合、このn(=n×100%)の値をnで割った値、すなわち1(=100%)を合計値として用いる。図2に、色票群のa種類の第1の系統を色相とした場合における、(A2)に関するグラフを示した。図2は、色票群の第1の系統を少なくとも含む範囲と、寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を第1の系統の種類ごとにさらに合計した値との関係を示したグラフの一例である。図2の横軸は、第1の系統として6種類の色相およびさらに5種類の第3の系統である。図2の縦軸に関し、例えば横軸が赤系の棒グラフの高さは、赤の色相の色票の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、5種類のトーン(ペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダーク)それぞれの赤の色相の色票の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、さらに5種類のトーンすべてについて合計した値を意味する。そして、横軸の11種類について、それぞれの横軸に対応する棒グラフの高さを合計すると、1(=100%)となる。
また、図3に示したように、横軸に、第1の系統として5種類のトーンおよびさらに2種類の第3の系統をとり、色表現図を作成してもよい。
<第2の態様>
本発明の色表現図の第2の態様は、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
色配列表の各色に対応する部分が、パレットを含み;
(B1)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いて表現される、または、
(B2)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する。
色表現図の第2の態様は、この中でも、(B2)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する態様が好ましい。パレットの段数によって寄与率の多さ(得票率)を表現することにより、より他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる。
色表現図の第2の態様における色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表の好ましい態様は、本発明のイメージを色で表現する方法の色票群の好ましい態様と同様である。例えば、図1に示した色票群において、各色票に対応する位置に(B1)で求められる値に対応するパレットを表現するか、(B2)で決定された段数のパレットを表現する。
色表現図の第2の態様では、パレットの形状が3角形以上の多角形状または円形状であることが好ましい。色表現図の第2の態様では、パレットの形状は、3角形以上の多角形状であることがより好ましく、四角形状であることが特に好ましい。
ここで、本発明のイメージを色で表現する方法で作成された色表現図は、第3の段階で得られたn人の被験者の表現図を合計した色表現図では、すべての色票に付与された寄与率の合計はn(=n×100%)である。
本発明の色表現図の第2の態様において、(B1)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いて表現される場合、このn(=n×100%)の値をnで割った値、すなわち1(=100%)を合計値として用いる。すなわち、各色票に付与された値の合計は1(=100%)となる。
本発明の色表現図の第2の態様において、(B2)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する場合、各色票に付与された値を規格化する。規格化する際の基準は特に制限はない。例えば、3%ごとに1段としてもよく、5%ごとに1段としてもよく、10%ごとに1段としてもよい。さらに色表現図の特徴を先鋭化する目的で、ある閾値以下の比率しか得られなかった色に対しては色表現図におけるパレットを与えなくてもよい。図4に、(B2)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する場合の色配列表を示した。図4は、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表である色表現図の一例である。図4では、5%ごとに1段のパレットで表されている。
<第3の態様>
本発明の色表現図の第3の態様は、色票群の第1の系統の種類aに対応する辺を有するa角形以上の多角形状のコア部を有する花弁図であって、
多角形の第1の系統の種類aに対応する各辺にほぼ平行な方向に、第1の系統に属するすべての色のパレットが配列されており;
各パレットの段が、コア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれて配列されており;
各色のパレットの段数が、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数である。
花弁図とは、コア部およびパレットを有し、パレットがコア部の周囲に配列されていることを意味し、色表現図の形状をわかりやすくする目的で形式的に使用した表現である。「花弁」との記載は、本発明の色表現図の形状を何ら限定するものではない。
各辺にほぼ平行な方向にパレットが配列されるとは、パレットが配列される場合に、パレットが延長線上に配列されるコア部の内部からの放射線と、各辺とのなす角度がほぼ平行+90°(ほぼ垂直)であることを意味する。各辺にほぼ平行な方向は、その方向と各辺とのなす角が好ましくは±20°、より好ましくは±10°、特に好ましくは±5°、より特に好ましくは±1°である。
また、パレットが四角形状である場合は、パレットの1辺と、各辺とのなす角が好ましくは±20°、より好ましくは±10°、特に好ましくは±5°、より特に好ましくは±1°である。
色表現図の第3の態様では、コア部が、色票群の第1の系統の種類aおよび第3の系統の種類cに対応する辺を有するa+c角形の多角形状のコア部を有することが好ましい。
例えば、a=6種類の色相であり、c=2種類の系統(金属色および無彩色)である場合を挙げることができる。
色表現図の第3の態様では、コア部の内部に空欄を設けることができる。また、コア部の内部に、色表現図の説明を記載してもよい。コア部の内部に記載する説明の例としては、可視化したイメージ(可視化した香りの匂い素材や、可視化した文字列など)を挙げることができる。また、コア部の内部に記載する説明の例として、被験者の人数を記載してもよい。色表現図の第3の態様では、コア部の内部に可視化したイメージを記載することが、より他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる観点から好ましい。
色表現図の第3の態様では、パレットの形状が3角形以上の多角形状または円形状であることが好ましい。色表現図の第3の態様では、パレットの形状は、3角形以上の多角形状であることがより好ましく、四角形状であることが特に好ましい。
色表現図の第3の態様で用いられるパレットの好ましい段数は、色表現図の第2の態様で用いられるパレットの好ましい段数と同様である。
本発明の色表現図の第3の態様の好ましい一例を、図5に示した。図5は、選択された比率に応じた段数の長方形のパレットが、多角形状のコア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれた配列された花弁図の一例である。
本発明の色表現図の第3の態様の好ましい一例を、図23(A)に示した。図23(A)は、選択された比率に応じた大きさを有する(面積)長方形のパレットが、多角形状のコア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれた配列された花弁図の一例である。
<第4の態様>
本発明の色表現図の第4の態様は、a角形(a≧2)以上の多角形状のコア部を有する花弁図であって、
多角形の各辺にほぼ平行な方向に、パレットが配列されており;
各パレットの段が、コア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれて配列されている;
色表現図である。
本発明の色表現図の第4の態様の好ましい範囲は、本発明の色表現図の第3の態様の好ましい範囲と同様である。
<その他の態様>
本発明の色表現図のその他の態様として、例えば、第3の態様の変形例である花弁図を挙げることができる。具体的には、図23(B)および図23(C)に挙げた花弁図が挙げられる。図23(B)は、選択された比率に応じた面積の円形のパレットが、円形状のコア部の内部からの放射線の延長線上に向けて配列された花弁図の一例である。図23(C)は、選択された比率に応じた面積の円形のパレットが、ランダムに配置された花弁図の一例である。
また、その他の態様として、選択された色を規格化せずに、寄与率から計算した比率により表現したグラフを挙げることができる。例えば、各色票の選択比率を帯グラフ(100%積み上げ横棒グラフなど)とし、色票と同じ色を帯グラフの各要素に付して、各色票の選択比率を規格化せずに可視化した色表現図を挙げることができる(図26参照)。図26では、帯グラフの各要素の幅が各色票の選択比率に対応し、帯グラフの各要素の色が選択した各色票に対応するため、各色票の選択比率を一目で理解することができる。
[セット]
本発明のセットは、本発明の色表現図と、可視化すべき香りの、セットである。
本発明の色表現図と、可視化すべき香りの、セットとすることにより、より他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる。
香りのイメージを可視化して得られた色表現図と、可視化した香りのセットを提供することで、被験者以外の他人と香りのイメージを共有することができる。
なお、香り以外の対象をセット化してもよい。すなわち、本発明の色表現図と、可視化すべき文字または人物のセットとしてもよい。
[香りの表現方法]
本発明の香りの表現方法は、本発明のセットに含まれる香りを嗅いだ評価者が、香りを変更したいイメージを色表現図に含まれる色を用いて表現する第4の段階を含む。
本発明のセットに含まれる香りを嗅いだ評価者(被験者以外の他人)が、香りを変更したいイメージを色表現図に含まれる色を用いて表現する香りの表現方法を行うことにより、評価者以外の他人と香りの変更したい方針のイメージを共有することができる。
評価者以外の他人としては、例えば、調香師などを挙げることができる。
<第4の段階>
第4の段階では、本発明のセットに含まれる香りを嗅いだ評価者が、香りを変更したいイメージを色表現図に含まれる色を用いて表現する。具体的な香りを変更したいイメージを色表現図に含まれる色を用いて表現する方法としては、色表現図に含まれる任意の色を1段階増加または減少したい等の表現ができる。さらに、評価者は、香りを変更したいイメージの色表現図を具体的に作成することが好ましい。
本発明のセットに含まれる香りを嗅いだ評価者が、香りを変更したいイメージを色表現図に含まれていない色を用いて表現したい場合は、色表現図に含まれず色票群に含まれる色を用いて表現することが好ましい。
第4の段階で用いられる色票群の好ましい態様は、本発明のイメージを色で表現する方法の第1の段階で用いられる色票群の好ましい態様と同様である。
なお、本発明のセットに含まれる香りを嗅いだ評価者が、香りを変更したいイメージを色以外の方法(例えば、言葉)でも表現したい場合は、さらに色以外の方法(例えば、言葉)でも表現してもよい。
[調香方法]
本発明の調香方法は、新しい可視化すべき香りを調合してする第5の段階;
新しい可視化すべき香りを本発明のイメージを色で表現する方法の色表現図で表現する第6の段階;および
本発明の香りの表現方法を用いて評価者が表現した香りを変更したいイメージの色表現図と、第6の段階で表現された色表現図との間の類似性を確認する第7の段階を含む。
特に、本発明の香りの表現方法である評価者が評価した後、評価者以外の他人は、新しい可視化すべき香りを調合し、新しい可視化すべき香りを色表現図で表現し、評価者が表現した香りを変更したいイメージの色表現図と、新しい可視化すべき香りの色表現図との間の類似性を確認することで、評価者が香りを変更したい方針のイメージに合致しやすい新しい香りを調香しやすくなる。
<第5の段階>
第5の段階としては特に制限は無く、公知の方法で新しい可視化すべき香りを調合できる。
<第6の段階>
第6の段階の好ましい態様は、本発明のイメージを色で表現する方法の好ましい態様と同様である。
<第7の段階>
第7の段階では、本発明の香りの表現方法を用いて評価者が表現した香りを変更したいイメージの色表現図と、第6の段階で表現された色表現図との間の類似性を確認する。
一般に、任意の色表現図と、他の色表現図との間の類似性を確認する方法としては特に制限は無い。例えば後述の本発明のイメージの類似性の評価方法を用いることができる。
本発明の香りの表現方法を用いて評価者が表現した香りを変更したいイメージの色表現図としては、例えば、本発明の香りの表現方法において、評価者が香りを変更したいイメージの色表現図を具体的に作成した場合はその色表現図を用いることができる。本発明の香りの表現方法において、評価者が香りを変更したいイメージの色表現図を具体的に作成しなかった場合は、本発明の調香方法を行う調香師が、評価者が香りを変更したいイメージの色表現図を作成してもよい。
[色の決定方法]
本発明の色の決定方法は、本発明の色表現図に含まれる色に対応させて、可視化すべき香りを奏するフレグランス、可視化すべき香りを奏するフレーバーを添加した賦香品、あるいは、フレグランスまたは賦香品の包装の色を決定する。
例えば、香りのイメージを可視化して得られた色を用いて、香粧品(香水、シャンプー、ボディーソープなど)や食品などの賦香品の包装の色を決定することができる。
[イメージの類似性の評価方法]
本発明のイメージの類似性の評価方法は、少なくとも2種類の本発明の色表現図の間の類似性を確認する段階を含む。
本発明のイメージの類似性の評価方法に用いられる色表現図は、同種類のイメージの色表現図であっても、異なる種類のイメージの色表現図であってもよい。
例えば、第1の匂い素材の香りイメージの色表現図と、第2の匂い素材の香りイメージの色表現図とを用いて、両者のイメージの類似性を評価することができる。第1の匂い素材を評価した後、評価者の希望に応じて第1の匂い素材から香りを微調整した第2の匂い素材を評価する場合に、微妙な香りの違いをイメージの類似性として表現することができる。
また、第1の匂い素材の香りイメージの色表現図と、香りに関する文字(言葉)イメージの色表現図とを用いて、両者のイメージの類似性を評価することができる。ここで、文字(言葉)のイメージも、人間によって様々である。本発明のイメージの類似性の評価方法では、香りのイメージを色表現図に変え、文字のイメージを色表現図に変え、同じ色表現図の状態で比較することにより、香りを文字(言葉)で直接表現するよりも、客観的に香りのイメージ文字(言葉)で表現することができる。この場合に用いられる文字または言葉としては、特に限定はない。平仮名、片仮名、漢字、アルファベットなどの文字を用いて日本語で表現してもよく、外国語で用いられる文字を用いて外国語で表現してもよい(例えばハングルを用いて韓国語で表現するなど)。
本発明のイメージの類似性の評価方法では、色表現図が、色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
色配列表の各色に対応する部分がパレットを含む場合に;
色表現図の間の類似性を、
(C1)パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いた相関係数またはパターン類似率、または、
(C2)パレットの各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を用いた相関係数またはパターン類似率
に基づいて判断することが好ましい。
「パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値」がわかる場合は、色表現図の間の類似性を、「(C1)パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を用いた相関係数またはパターン類似率」に基づいて判断することが好ましい。
一方、「パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値」がわからない場合は、色表現図の間の類似性を、「(C2)パレットの各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を用いた相関係数またはパターン類似率」に基づいて判断することが好ましい。この場合、「(C2)パレットの各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数」から、「パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値」の範囲を逆算して、後述のパターン類似率の範囲を求めてもよい。
なお、色表現図が花弁図である場合も、「パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値」がわからない場合と同様に、花弁図のパレットの段数から「パレットの表現する各色の寄与率に対応する値の合計または各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値」の範囲を逆算して、後述のパターン類似率の範囲を求めてもよい。
相関係数については、公知の方法で求めることができる。例えば、色票ごとの寄与率の平均値および標準偏差を用いて、最小二乗法または表計算ソフトの関数により、相関係数R(またはR)を求めることができる。色票ごとの寄与率の代わりに、色相ごとの寄与率の合計、トーンごとの寄与率の合計、色相ごとの寄与率およびトーンごとの寄与率の両方の合計を用いてもよい。相関係数Rは、1に近いほど類似していると評価できる。
パターン類似率は、例えば、「パターン類似率とその応用−食品研究におけるパターン解析−」,田村真八郎・鈴木忠直・松永隆司, Nippon Shokuhin Kogyo Gakkai Vol.32, No.11, 847〜856(1985)に記載の以下の方法で求めることができる。
<パターン類似率の測定方法>
n個の測定項目の数値からなる二つの数値群パターンA;(a、a、・・・、a)とパターンB;(b、b、・・・、b)とが同一パターンであるということは、
:a:・・・:a=b:b:・・・:b
を意味する。
したがって、数値群Aと数値群BとをそれぞれOを原点とするn次元空間の位置ベクトル
の成分表示と考えれば、ベクトル
とベクトル
との方向(向きも含める)が一致することは明らかである。
数値群パターンAとBとが一致する場合は、ベクトル
との方向が一致し,パターンの差異が大きくなれば
との作る角度θが大きくなると考えられる。よって、
の作る角度θ、またはその関数を用いて、パターンの類似性あるいは異質性を数値として計算することができる。パターン類似率は、cosθで示される。
パターンA;(a、a、・・・、a)とパターンB;(b、b、・・・、b)との間のパターン類似率をS(A,B)と書くとする。ベクトルの内積の公式
から、
となる。
パターンが同一の場合はθ=0となる。したがって、この場合のパターン類似率は、
(A,B)=COS0°=1となる。
また、AとBとが共通の成分を全く含まない場合はθ=90°となる。したがって、この場合のパターン類似率は、
(A,B)=COS90°=0となる。パターン類似率は1から0までの間の数値となり、パターンが類似しているほど1に近い数値、例えば0.999などとなり、直感的にわかりやすい。
本発明では、パターン類似率cosθは、0.3を超え0.5以下であると少し似ていると判断でき、0.5を超え0.71未満であると似ていると判断でき、0.71以上であると非常に似ていると判断できる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[実施例1]
<香りのイメージの可視化>
(香り)
匂い素材としてフランスおよびアメリカにおいて人気のある以下の5種類の香水を用い、それぞれの香りのイメージの可視化を行った。かっこ内に各香水の香調を示した。
(1)J’ADORE(Floral)
(2)CHANEL No.5(Floral)
(3)LIGHT BLUE(Woody)
(4)COCO mademoiselle(Chypre)
(5)ANGEL(Oriental)
<評価方法>
(色票)
一般財団法人日本色彩研究所が開発したPCCSと呼ばれる色彩調和を主な目的とした表色系から選択した。色相6種類(赤、橙、黄、緑、青、紫)、トーン(色調;明度と彩度の複合概念)5種類の30色、無彩色6色および色の質感に関する第3の系統(金属色)である金銀をあわせた38色を被選択色とした。PCCSを採用し、色相とトーンの2次元配列上に選択色を配置することで、色の配置により香りを比較することが容易となり、香りの特徴も捉えやすくなる。
第1の系統としてa=6種類の色相(赤、橙、黄、緑、青、紫)と、第2の系統としてb=5種類のトーン(ペール(pale)、ライト(light)、ビビッド(vivid)、ディープ(deep)、ダーク(dark))からなる30種類の色票と、第3の系統として6種類の無彩色(白、4段階の灰、黒)および2種類の金属色(金、銀)の色票からなる、合計38種類の色票の色票群を準備した。色相とトーンの2次元配列上に無彩色および金属色も配置した。これにより色の配置により香りを比較することがより容易となり、香りの特徴も捉えやすくなる。また、第1の系統と第2の系統は、形式的に決めたものである。必要に応じてトーンを第1の系統とし、色相を第2の系統として、色表現図を作成してもよい。
実施例1で用いた色票群の概略図を図1に示した。図1では、各色票に番号を振った。
図1中、
11、21、31、41および51は、色相が赤である場合のペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークに対応する色票である;
12、22、32、42および52は、色相が橙である場合のペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークに対応する色票である;
13、23、33、43および53は、色相が黄である場合のペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークに対応する色票である;
14、24、34、44および54は、色相が緑である場合のペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークに対応する色票である;
15、25、35、45および55は、色相が青である場合のペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークに対応する色票である;
16、26、36、46および56は、色相が紫である場合のペール、ライト、ビビッド、ディープおよびダークに対応する色票である;
61〜66は無彩色である場合の白、4段階の灰、黒に対応する色票である;
71および72は金属色である場合の金、銀に対応する色票である。
(第1の段階)
被験者として、n=18人を選び、各被験者が選択する色は2色とした。
1人の被験者に図1に示した色票群を示し、被験者が嗅いだ5種類の香りのイメージについて、それぞれに合致するs=2種類の色票およびそれらの寄与率pおよびp(単位:%)を色票群より選択させた。所定の匂い評価用紙片に香水を一定量塗布して評価した。
(第2の段階)
1人の被験者の選択した色票およびその寄与率をもとに、38種類の色票群に対応する38個の欄を有するピボットテーブルを作成し、各色票の選択された寄与率を各欄で求めた。
(第3の段階)
残りの17人の被験者についても、同様に第1の段階を行った。
第2の段階として被験者全員分について、38種類の色票群に対応する38個の欄を有するピボットテーブルを作成し、各色票の選択された寄与率の合計を各欄で求めた。
得られたピボットテーブル上の各色票の寄与率の合計を、被験者全員分の寄与率の合計(被験者数18人×100%=1800)で割り、各色票の選択比率に変換した。
(各色票の選択比率を可視化した色表現図、色相を1次元上へ表示した色表現図、トーンを1次元上へ表示した色表現図)
各色票の選択比率を帯グラフ(100%積み上げ横棒グラフ)とし、色票と同じ色を帯グラフの各要素に付して、各色票の選択比率を規格化せずに可視化した色表現図とした。図26に、実施例1で被験者18人が5種類の香水の香りのイメージを色で表現した、各色票の選択比率を規格化せずに可視化した色表現図を示した。
各色票の比率を第1の系統を「色相」として「色相」を含む範囲で集計し、色相を1次元上へ表示した色表現図とした。具体的には、横軸を色票群の第1の系統(色相)、無彩色および金属色を含む範囲とし、縦軸を(A2)寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフを作成した。得られた結果のうち、図2に、実施例1で被験者18人がJ’ADOREの香りのイメージを色で表現した、色相を1次元上へ表示した色表現図を示した。
同様に、各色票の比率を第1の系統を「トーン」として「トーン」を含む範囲で集計し、トーンを1次元上へ表示した色表現図とした。具体的には、横軸を色票群の第1の系統(トーン)、無彩色および金属色を含む範囲とし、縦軸を(A2)寄与率に対応する値の合計を比率に変換した値を、第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフを作成した。図3に、実施例1で被験者18人がJ’ADOREの香りのイメージを色で表現した、トーンを1次元上へ表示した色表現図を示した。
これらの色表現図では、色相やトーンなど、1種類の系統にフォーカスした香りの比較が可能となる。
(色票群と同様の配列で各色が配列された色表現図の作成)
色票群と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;色配列表の各色に対応する部分がパレットを含み;(B2)パレットが、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数を有する、色表現図を作成した。
ピボットテーブルによる解析で求められた各色の選択比率より、パレットの段数を決定した。本実施例では5%ごとに段数を区切り、0%を0段、0%以上5%未満を1段、5%以上10%未満を2段、10%以上15%未満を3段、15%以上20%未満を4段、20%以上を5段とした。
色票と同様に、縦軸に色相(赤、橙、黄、緑、青、紫)、横軸にトーン(p: pale, lt: light, v: vivid, dp: deep, dk: dark)を配置した。無彩色および金銀は図2のとおりに配置した。
各匂い素材について、求められた各色票の選択比率によりパレットの段数を決定し、結果を色表現図に図示した。
その内、図4に、実施例1で被験者18人がJ’ADOREの香りのイメージを色で表現した、色票群と同様の配列で各色が配列された色表現図を示した。
(花弁図の色表現図の作成)
色票群の第1の系統の種類aに対応する辺を有するa角形以上の多角形状のコア部を有する花弁図であって、多角形の第1の系統の種類aに対応する各辺にほぼ平行な方向に、第1の系統に属するすべての色のパレットが配列されており;各パレットの段が、コア部の内部からの放射線の延長線上に向けて積まれて配列されており;各色のパレットの段数が、各色の寄与率に対応する値の合計を比率に変換し、比率の所定の範囲ごとに規格化して決定された段数である、色表現図を作成した。
まず、花弁図のパレットの段数として、色票群と同様の配列で各色が配列された色表現図の作成で決定したパレットの段数を用いた。
次に、選択色をa=6種類の色相と、無彩色および金属色の合計8種類に分割した。そして、花弁図のコア部を正八角形状とし、正八角形の8つの辺をそれぞれ1種類ずつの色相(合計6辺)、無彩色(1辺)および金属色(1辺)に割り当てた。
正八角形の8つの辺にそれぞれ平行な方向に、各色相、無彩色および金属色にそれぞれ属するすべての色のパレットを、トーンが暗い順番に積み上げて、表現した。
5種類の香水の花弁図の色表現図を、各香水の香調とあわせて、図5に示した。図5では、紙面上側から反時計周りに、無彩色、赤、橙(紙面左側)、黄、緑(紙面下側)、青、紫(紙面右側)、金属色の順に、各パレットを積み上げてある。なお、他のコア部が八角形状の花弁図でも同様の順である。
図5を解析した結果を下記に示す。
(1)J’ADORE(Floral)について、トーンはlightが中心であり、緑、青が特徴的な色相であった。
(2)CHANEL No.5(Floral)について、トーンはdarkが中心であり、赤、橙、黄が特徴的な色相であった。
(3)LIGHT BLUE(Woody)について、最も明るいトーンが選ばれた香水であった。lightトーンが中心で、darkトーンは全く選ばれなかった。色相は黄と青が中心で無彩色は全く選択されなかった。比較的、色相は均等に選択されトーンに偏りのある香水であった。
(4)COCO mademoiselle(Chypre)について、花弁図(ART−Flower)を比較するとLIGHT BLUEと似ているが、ややトーンが暗めであり、色相も緑系の選択比率がかなり高かった。
(5)ANGEL(Oriental)について、LIGHT BLUEと対照的に選択される色のトーンに偏りはない一方で、色相は赤、橙、紫にほぼ集中し、黄や緑系の色は選択されなかった。
[実施例2]
<被験者の人数による影響:5人>
被験者の人数を5人に変更し、実施例1と同様の評価を行い、花弁図の色表現図を作成した。
得られた花弁図の色表現図を、図6の紙面上側の1段目に示した。図6の1段目では、花弁図のコア部に匂い素材の名称および被験者の人数(5人)を示した。
[実施例3]
<被験者の人数による影響:12人>
被験者の人数を12人に変更し、実施例1と同様の評価を行い、花弁図の色表現図を作成した。
得られた花弁図の色表現図を、図6の紙面上側の2段目に示した。図6の2段目では、花弁図のコア部に匂い素材の人称および被験者の人数(12人)を示した。
図6より、被験者の人数が5人の場合の花弁図と被験者の人数が12人の場合の花弁図とのパターン類似率、および、被験者の人数が5人の場合の花弁図と被験者の人数が18人の場合の花弁図とのパターン類似率はある程度高く、匂い素材の種類に対応する傾向がはっきりと示されていたことがわかった。したがって、本発明のイメージを色で表現する方法は、被験者の人数が少ない(10人未満、例えば5人)場合であっても、香りのイメージの可視化を再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できることがわかった。特に、被験者が寄与率を含めて2色以上を選択する本発明のイメージを色で表現する方法の方が、被験者が1色を選択する特開2007−47503号公報に記載の方法よりも、被験者の人数が少ない場合であっても、香りのイメージの可視化を再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる(被験者の人数が多くより客観的である場合とのパターン類似率が高くなる)と考えられる。また、被験者の主観(ピンクが強いが、少し黒のイメージも混じっている、といった悩み)を寄与率で反映できるという利点もある。
さらに、被験者の人数が12人の場合の花弁図と被験者の人数が18人の場合の花弁図とのパターン類似率が実施例1〜3の中では最も高いことがわかった。そのため、被験者の人数を10人以上とすることが、より香りのイメージの可視化を再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できる観点から、好ましいことがわかった。
なお、パターン類似率は、後述の実施例に記載の方法で測定できる。
[実施例4]
<文字のイメージの可視化>
(文字)
PCCS表色系において、ふさわしい色のトーンが設定されている下記(A)〜(F)の文字を選択した。
(A)ホワイト(明るい):清潔な
(B)ペールおよびライト(明るい):女性的、やさしい、かわいい、透明感のある、さわやかな、健康的な、陽気な
(C)ビビッド(鮮やかな):派手な
(D)グレイ(中間のトーン):おだやかな、柔らかな、落ち着いた、渋い
(E)ディープおよびダーク(暗い):円熟した、大人っぽい、男性的、
(F)ブラック(暗い):高級な、フォーマルな、おしゃれな
さらに、下記(G)その他の言葉を選択した。
(G)みずみずしい、凛とした、ナチュラルな、心地よい、気分があがりそう、上品な、まろやかな、シャープな、甘い、繊細な、華やかな
以上のトーン(色調;明度と彩度の複合概念)に関する言葉19語、および、その他の言葉11語をあわせた30語を用い、それぞれの文字のイメージの可視化を行った。
用いた色票は、実施例1と同じとした。
被験者が匂い素材を嗅いだ香りのイメージの代わりに、見た文字のイメージに合致するs=2種類の色票およびそれらの寄与率(単位:%)を色票群より選択させた以外は実施例1と同様にして、花弁図の色表現図を作成した。
図7に、「華やかな」の文字のイメージを色で表現した花弁図の色表現図を示した。
[参考例1]
<文字のイメージの可視化>
実施例4において、被験者が見た文字のイメージに合致する5種類以内の色票を、寄与率を考慮せずに(すなわち、例えば、5種類の色票を選択した場合は寄与率を強制的に20%ずつに固定して。4種類の色票を選択した場合は寄与率を強制的に25%ずつに固定して)選択させた以外は実施例4と同様にして、花弁図の色表現図を作成した。
「華やかな」の文字以外の29語について、図8〜15に、実施例4および参考例1で用いた文字のイメージを色で表現した花弁図の色表現図を示した。図8〜15中、「2色+寄与率」と記載されたものが実施例4で被験者が見た文字のイメージに合致するs=2種類の色票およびそれらの寄与率(単位:%)を色票群より選択した結果の花弁図の色表現図である。図8〜15中、「5色」と記載されたものが参考例1で被験者が見た文字のイメージに合致する5種類以内の色票を、寄与率を考慮せずに選択した結果の花弁図の色表現図である(すなわち、例えば、5種類の色票を選択した場合は寄与率を強制的に20%ずつに固定した。4種類の色票を選択した場合は寄与率を強制的に25%ずつに固定した)。
図8〜15より、2種類の色票を寄与率を考慮して選択した場合の花弁図と5種類以内の色票を寄与率を考慮せず選択した場合の花弁図とのパターン類似率はある程度高く、文字の種類に対応する傾向がはっきりと示されていたことがわかった。したがって、本発明のイメージを色で表現する方法は、色票の選択時に寄与率を考慮するため、選択する色票の数が少ない(2種類)場合であっても、より多く(最大5種類)の色票を寄与率を考慮せずに選択した場合と概ね同程度のレベルで、再現性が高く、他人と直観的に共有できるようにイメージを可視化できることがわかった。また、寄与率も計算することにより、少ない被験者の人数で香りの特徴を色で表現できるという利点もある。また、被験者の主観(ほとんどピンクで、少し黒、3色目は感じないが挙げるならば緑、といった悩み。1色をよりよく表現するために混色して表現しようとする被験者もいる)を寄与率で反映できるという利点もある。そのため、本発明のイメージを色で表現する方法は、被験者の負担が少ない。
なお、パターン類似率は、後述の実施例に記載の方法で測定できる。
[実施例5]
<パターン類似率の評価:文字のイメージ間>
実施例4で求めた「かわいい」、「女性的」および「大人っぽい」の3種類の文字のイメージについて、パターン類似率を評価した。
下記表1に実施例4で求めた「かわいい」、「女性的」および「大人っぽい」の3種類の文字の各色票の選択割合と、38種類の各色票の選択割合を38成分としたベクトルの大きさ、「女性的」または「大人っぽい」についての「かわいい」とのベクトル内積および「かわいい」とのパターン類似率をまとめた。下記表1中、色票は、実施例1で振った番号で表してある。
上記表1より、「かわいい」と「女性的」はパターン類似率cosθが0.87であり、似ていることがわかった。
一方、「かわいい」と「大人っぽい」はパターン類似率cosθが0.00であり、全く似ていないことがわかった。
得られた結果を、図16にまとめた。図16より、本発明のイメージの類似性の評価方法は、直観的な花弁図の色表現図どうしの類似の判断と整合し、かつ数値化できることがわかった。
[実施例6]
<パターン類似率の評価:香りのイメージと文字のイメージ間>
実施例1で得られた5種類の香水の香りのイメージと、実施例4で得られた30語の文字のイメージ間のパターン類似率を評価した。
具体的には、実施例1で得られた5種類の香水の香りのイメージについて、それぞれの香りのイメージとのパターン類似率cosθを上述の方法で計算し、パターン類似率cosθが高い文字のイメージ上位5語を決定した。
得られた結果を図17〜21にまとめた。
また、得られた結果から、各香水の香りのイメージは、以下の文字のイメージとパターン類似率が高いことが分かった。
(1)J’ADORE(Floral):「さわやかな」、「清潔な」、「みずみずしい」、「心地よい」、「ナチュラルな」。
(2)CHANEL No.5(Floral):「渋い」、「円熟した」、「大人っぽい」、「甘い」、「上品な」。
(3)LIGHT BLUE(Woody):「まろやかな」、「やさしい」、「繊細な」、「柔らかな」、「さわやかな」。
(4)COCO mademoiselle(Chypre):「さわやかな」、「健康的な」、「心地よい」、「みずみずしい」、「ナチュラルな」。
(5)ANGEL(Oriental):「華やかな」、「派手な」、「凛とした」、「おしゃれな」、「上品な」。
以上より、本発明のイメージの類似性の評価方法を用いることにより、香りのイメージと文字のイメージを関連付けできることがわかった。
なお、本実施例とは別に、9種類の香水の香りのイメージとハングルで記載された韓国語の文字のイメージ間のパターン類似率を評価した場合も、各香水の香りのイメージと文字のイメージとのパターン類似率の高さの関係を求めることができた。
[実施例7]
<人物のイメージの可視化>
(人物)
下記の人物の氏名を選択した。
(1人目)桑田佳祐
(2人目)浅田真央
(3人目)錦織圭
(4人目)米倉涼子
以上の4人の人物の氏名(漢字)を用い、それぞれの人物(氏名)のイメージの可視化を行った。
用いた色票は、実施例1と同じとした。
被験者が匂い素材を嗅いだ香りのイメージの代わりに、見た人物(氏名)のイメージに合致するs=2種類の色票およびそれらの寄与率(単位:%)を色票群より選択させた以外は実施例1と同様にして、花弁図の色表現図を作成した。
図22に、人物(氏名)のイメージを色で表現した花弁図の色表現図を示した。
図22より、本発明のイメージを色で表現する方法は、被験者の負担が少なく、再現性が高く、他人と直観的に共有できるように人物のイメージの可視化をできることがわかった。
[実施例8]
<相関係数の評価:香りのイメージ間を比較>
実施例1で求めたJ’ADOREの香りのイメージとCHANEL No.5の香りのイメージ間の相関係数、および、J’ADOREの香りのイメージとCOCO mademoiselleの香りのイメージ間の相関係数を評価した。
下記表2に、J’ADORE、CHANEL No.5およびCOCO mademoiselleについて、各色票の番号の寄与率、(全色票の)寄与率の合計、平均および標準偏差を示した。色票は、実施例1で振った番号で表してある。被験者の人数が18人の結果であるため、各香水の寄与率の合計は1800(%)となる。各香水の寄与率の平均および標準偏差を求めた。
横軸をJ’ADORE、縦軸をCHANEL No.5にして各色票の番号の寄与率の合計の値で散布図を作成した。上記表2に記載の平均および標準偏差を用いて、最小二乗法により近似直線を作成し、相関係数を求めた。得られた結果を図24(A)に示した。図24(A)より、相関係数の二乗値R=0.032と計算された。
横軸をJ’ADORE、縦軸をCOCO mademoiselleにして各色票の番号の寄与率の合計の値で散布図を作成した。上記表2に記載の平均および標準偏差を用いて、最小二乗法により近似直線を作成し、相関係数を求めた。得られた結果を図24(B)に示した。図24(B)より、相関係数の二乗値R=0.4167と計算された。
なお、近似曲線の傾きによりRの正負が決定でき、相関係数の二乗値Rの値と近似曲線の傾きから相関係数Rを求められる。
[実施例9]
<相関係数の評価:香りと文字のイメージ間を比較>
実施例1で求めた5種類の香りのイメージ、ならびに、実施例4で求めた「気分があがりそう」、「陽気な」、「華やかな」および「健康的な」の文字のイメージのうち2種類のイメージ間の相関係数を評価した。
下記表3に、各イメージについて、各色票の番号の寄与率を示した。色票は、実施例1で振った番号で表してある。
実施例8と同様にして、下記表3の結果から各イメージの寄与率の平均および標準偏差を求め、相関係数Rを計算した。得られた結果を下記表4に示した。
[実施例10]
<相関係数の評価:香りと文字のイメージ間を比較>
実施例9において、色票の番号の寄与率の代わりに、色相ごとの寄与率およびトーンごとの寄与率を用いて、相関係数を求めた。
色相はそれぞれ以下の色票の番号とし、以下の色票の番号の寄与率の合計をそれぞれの色相の寄与率として求めた。
赤;11、21、31、41および51
橙;12、22、32、42および52
黄;13、23、33、43および53
緑;14、24、34、44および54
青;15、25、35、45および55
紫;16、26、36、46および56
白;61
灰;62、63、64、65
黒;66
金;71、銀;72
トーンはそれぞれ以下の色票の番号とし、以下の色票の番号の寄与率の合計をそれぞれのトーンの寄与率として求めた。
pale ;11、12、13、14、15、16
light;21、22、23、24、25、26
vivid;31、32、33、34、35、36
deep ;41、42、43、44、45、46
dark ;51、52、53、54、55、56
下記表5に、各イメージについて、色相ごとの寄与率およびトーンごとの寄与率を示した。色票は、実施例1で振った番号で表してある。
上記は類似度を評価する際における色番号のまとまりの一例である。
無彩色 61,62,63,64,65,66
金属色 71,72
として評価してもよい。
その他、暖色、寒色、中性色など色彩理論に基づいた分類により相関係数、パターン類似度を求めることも可能である。
実施例8と同様にして、上記表5の結果から各イメージの寄与率の平均および標準偏差を求め、色相ごとの寄与率を用いた場合の相関係数R、トーンごとの寄与率を用いた場合の相関係数Rをそれぞれ計算した。さらに、色相ごとの寄与率およびトーンごとの寄与率の各相関係数Rを乗じた値(表6色相×トーン)を求めた。
得られた結果のうち、「気分があがりそう」、「陽気な」、「華やかな」および「健康的な」の文字のイメージについて、上記表4の抜粋(色票の番号の寄与率を用いた場合の相関係数R)とあわせて、下記表6に示した。
一方、図25に示した「気分があがりそう」、「陽気な」、「華やかな」および「健康的な」の文字のイメージに関する花弁図である色表現図をもとに、主観的に見た目で類似している順番を、官能的に評価した。
その結果、「気分があがりそう」の文字のイメージに関する花弁図と「陽気な」の文字のイメージに関する花弁図は非常に似ている;「気分があがりそう」の文字のイメージに関する花弁図と「華やかな」の文字のイメージに関する花弁図は少し類似している;「気分があがりそう」の文字のイメージに関する花弁図と「健康的な」の文字のイメージに関する花弁図はあまり類似していない;との評価であった。
上記表6から、色相ごとの寄与率およびトーンごとの寄与率の各相関係数Rを乗じた値(表6 色相×トーン)の方が、色票の番号の寄与率を用いた場合の相関係数Rよりも、主観的に見た目で類似している順番を官能的に評価した結果と類似していることがわかった。具体的には、色相ごとの寄与率およびトーンごとの寄与率の両方を用いた場合、「気分があがりそう」と「陽気な」の相関係数Rが0.99と非常に高く、「気分があがりそう」と「華やかな」の相関係数Rが0.75と少し低く、「気分があがりそう」と「健康的な」の相関係数Rが0.68と有意に低かった。
本発明によれば、言葉を使用することなく、香り、文字および人物などのイメージを色で表現でき、さらにその色の特徴を色表現図で表現できる。色表現図の情報は、伝達、管理および保存が容易な情報であるため、複数のイメージどうしの特徴を対比することなどができる。
本発明は、特にフレグランスまたはフレーバーを用いた商品の開発において、商品の香り、文字および人物などのイメージの評価を共有化し、イメージの変更において双方向に利用でき、これに適したパッケージデザインや、宣伝広告を製作する際の、色選び、配色にも利用できる。

Claims (26)

  1. 第1の段階、第2の段階及び第3の段階を経て、可視化すべきイメージに対応する色表現図を作成してイメージを色で表現する方法であり、
    当該第1の段階では、n人の被験者が少なくともa×b個の色票を含む色票群の中から、前記イメージに対応するs種類の色票を選択し、かつ、選択した各色票の寄与率を決定し、
    当該第2の段階では、前記色票群を構成する各色票と、前記第1の段階で決定された前記寄与率とにより、各被験者の表現図を作成し、
    当該第3の段階では、各被験者の前記表現図に含まれる前記寄与率を色票ごとに合計した合計値を算出し、前記選択した各色票に対応する色を付した要素により前記合計値を表現した色表現図を作成し、
    そのうち、a≧2、b≧2、s≧2、n≧1である、
    イメージを色で表現する方法。
  2. 前記色票群がa種類の色の第1の系統およびb種類の色の第2の系統を含み;
    前記a×b個の色票は、前記第1の系統の順に第1の方向に配列され、かつ、前記第2の系統の順に第2の方向に配列されている、
    請求項1に記載のイメージを色で表現する方法。
  3. 前記イメージが、前記被験者が嗅いだ香りのイメージである、
    請求項1または2に記載のイメージを色で表現する方法。
  4. 前記イメージが、前記被験者が見た文字のイメージである、
    請求項1または2に記載のイメージを色で表現する方法。
  5. 前記イメージが、前記被験者が見た人物のイメージである、
    請求項1または2に記載のイメージを色で表現する方法。
  6. 前記第1の系統がa種類の色相、前記第2の系統がb種類のトーンであるか、又は、
    前記第1の系統がa種類のトーン、前記第2の系統がb種類の色相であり、
    前記トーンが明度および彩度から決定される、
    請求項2に記載のイメージを色で表現する方法。
  7. 前記色票群が、さらに色の質感に関する第3の系統を含む、
    請求項6に記載のイメージを色で表現する方法。
  8. 前記第3の系統が金属色および無彩色のうち少なくとも一方を含む、
    請求項7に記載のイメージを色で表現する方法。
  9. 前記色表現図が、
    横軸又は縦軸のいずれか一方を前記色票群の前記第1の系統の種類を含むようにし、
    他方を(A1)前記合計値を、前記第1の系統の種類ごとにさらに合計して得た値または(A2)前記合計値を比率に変換した値を、前記第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフである、
    請求項2および6〜8のいずれか一項に記載のイメージを色で表現する方法。
  10. 前記色表現図が、前記色票群に含まれる前記色票と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
    前記色配列表の各色に対応する部分がパレットを含み;
    (B1)前記パレットが、各色の前記合計値、または各色の前記合計値を比率に変換した値を用いて作成される、あるいは、
    (B2)前記パレットが、各色の前記合計値を比率に変換し、前記比率の所定の数値範囲ごとに規格化して決定された段数を有する;
    請求項2に記載のイメージを色で表現する方法。
  11. 前記色表現図が、多角形状のコア部を有する花弁図であって、
    当該多角形は前記色票群の前記第1の系統の種類に対応する辺を有しており、
    前記多角形の各辺に沿って、各辺に対応する前記第1の系統の種類に属する色を付したパレットが前記コア部から外方に向かって段状に積まれて配列されており;
    各色の前記パレットの段数が、各色の前記合計値を比率に変換し、前記比率の所定の数値範囲ごとに規格化して決定された段数である;
    請求項2および6〜8のいずれか一項に記載のイメージを色で表現する方法。
  12. 前記第1の系統がa種類の色相、前記第2の系統がb種類のトーンであるか、又は、
    前記第1の系統がa種類のトーン、前記第2の系統がb種類の色相であり、
    前記トーンが明度および彩度から決定され、
    前記色票群が、さらに色の質感に関する第3の系統を含み、
    前記色表現図が、多角形状のコア部を有する花弁図であって、
    当該多角形は前記色票群の前記第1の系統の種類に対応する辺を有しており、
    前記多角形の各辺に沿って、各辺に対応する前記第1の系統の種類に属する色を付したパレットが前記コア部から外方に向かって段状に積まれて配列されており;
    各色の前記パレットの段数が、各色の前記合計値を比率に変換し、前記比率の所定の数値範囲ごとに規格化して決定された段数であり;
    前記多角形は、さらに前記色票群の前記第3の系統の種類に対応する辺を有している、
    請求項に記載のイメージを色で表現する方法。
  13. 前記パレットの形状が3角形以上の多角形状または円形状である、
    請求項10〜12のいずれか一項に記載のイメージを色で表現する方法。
  14. 第1の段階、第2の段階及び第3の段階を経て、可視化すべきイメージに対応する色表現図を作成する色表現図の製造方法であり、
    当該第1の段階では、n人の各被験者が少なくともa×b個の色票を含む色票群の中から、前記イメージに対応するs種類の色票を選択し、かつ、選択した各色票の寄与率を決定し、
    当該第2の段階では、前記色票群を構成する各色票と、前記第1の段階で決定された前記寄与率とにより、各被験者の表現図を作成し、
    当該第3の段階では、各被験者の前記表現図に含まれる前記寄与率を色票ごとに合計した合計値を算出し、前記選択した各色票に対応する色を付した要素により前記合計値を表現した色表現図を作成し、
    そのうち、a≧2、b≧2、s≧2、n≧1である、
    色表現図の製造方法
  15. 前記色票群がa種類の色の第1の系統及びb種類の色の第2の系統を含み、
    前記a×b個の色票は、前記第1の系統の順に第1の方向に沿って配列され、かつ、前記第2の系統の順に第2の方向に沿って配列され、2次元配列を構成している、
    請求項14に記載の色表現図の製造方法
  16. 前記色表現図が、
    横軸又は縦軸のいずれか一方を前記色票群の前記第1の系統の種類を含むようにし、
    他方を(A1)前記合計値を、前記第1の系統の種類ごとにさらに合計して得た値または(A2)前記合計値を比率に変換した値を、前記第1の系統の種類ごとにさらに合計した値としたグラフである、
    請求項15に記載の色表現図の製造方法
  17. 前記色表現図が、前記色票群に含まれる前記色票と同様の配列で各色が配列された色配列表であり;
    前記色配列表の各色に対応する部分がパレットを含み;
    (B1)前記パレットが、各色の前記合計値、または各色の前記合計値を比率に変換した値を用いて作成される、あるいは、
    (B2)前記パレットが、各色の前記合計値を比率に変換し、前記比率の所定の数値範囲ごとに規格化して決定された段数を有する;
    請求項15に記載の色表現図の製造方法
  18. 前記色表現図が、多角形状のコア部を有する花弁図であって、
    当該多角形は前記色票群の前記第1の系統の種類に対応する辺を有しており、
    前記多角形の各辺に沿って、各辺に対応する前記第1の系統の種類に属する色を付したパレットが前記コア部から外方に向かって段状に積まれて配列されており;
    各色の前記パレットの段数が、各色の前記合計値を比率に変換し、前記比率の所定の数値範囲ごとに規格化して決定された段数である;
    請求項15に記載の色表現図の製造方法
  19. 前記第1の系統がa種類の色相、前記第2の系統がb種類のトーンであるか、又は、
    前記第1の系統がa種類のトーン、前記第2の系統がb種類の色相であり、
    前記トーンが明度および彩度から決定され、
    前記色票群が、さらに色の質感に関する第3の系統を含み、
    前記多角形は、さらに前記色票群の前記第3の系統の種類に対応する辺を有している、
    請求項18に記載の色表現図の製造方法
  20. 前記パレットの形状が3角形以上の多角形状または円形状である、
    請求項17〜19のいずれか一項に記載の色表現図の製造方法
  21. 前記色表現図は多角形状のコア部を有する花弁図であって、
    前記多角形の各辺に沿って、パレットが前記コア部から外方に向かって段状に積まれて配列されている;
    請求項14に記載の色表現図の製造方法
  22. 請求項14〜21のいずれか一項に記載の色表現図の製造方法を用いる香りの表現方法であって、
    前記第1の段階、前記第2の段階及び前記第3の段階を経て、可視化すべき香りのイメージに対応する色表現図を作成し、前記色表現図と前記香りとのセットとし、
    さらに第4の段階を含み、
    当該第4の段階では、前記セットに含まれる前記香りを嗅いだ評価者が、前記色表現図に含まれる色及び/又は前記色表現図に含まれないが前記色票群に含まれる色を用いて前記香りを変更したい方針のイメージを表現する、
    香りの表現方法。
  23. 請求項22に記載の香りの表現方法を用いて前記評価者が表現した、前記香りを変更したい方針のイメージに合致する新しい可視化すべき香りを調合してする第5の段階;
    前記新しい可視化すべき香りを請求項1〜13のいずれか一項に記載のイメージを色で表現する方法で作成した前記色表現図で表現する第6の段階;および
    前記香りを変更したい方針のイメージと、前記第6の段階で表現された色表現図との間の類似性を確認する第7の段階を含む;
    調香方法。
  24. 前記イメージが可視化すべき香りのイメージである請求項14〜21のいずれか一項に記載の色表現図の製造方法で作成された色表現図に含まれる色を用いて、前記可視化すべき香りを奏するフレグランス又はフレーバーを添加した賦香品の色、あるいは、前記賦香品の包装の色を決定する、
    色の決定方法。
  25. 請求項14〜21のいずれか一項に記載の色表現図の製造方法を用いて色表現図を少なくとも2種類作成し、作成した色表現図の間の類似性を確認する段階を含む、
    イメージの類似性の評価方法。
  26. 前記色表現図の間の類似性を、相関係数又はパターン類似率に基づいて判断し、
    前記相関係数又はパターン類似率は、前記合計値または前記合計値を比率に変換した値を用いて算出する、
    請求項25に記載のイメージの類似性の評価方法。
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