JP6825694B2 - スピーカー用バスレフレックスダクト及びスピーカー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカー用バスレフレックスダクト及びスピーカー装置に関する。
コーンをコイルによって振動させることで空気を振動させて音を発するスピーカーユニットを筐体(一般的にボックス)の前面開口に配設したスピーカー装置が広く普及している。このようなスピーカー装置の中には、筐体内に筐体表面に開口するようダクト(バスレフレックスダクト)を設け、コーンの背面に発生する音波を反射して、前記ダクトを介して外部に放射させることで低音域の音圧を補うよう構成されたバスレフレックス型(位相反転型)スピーカー装置がある。
低音域の音圧を向上するためには、筐体内に配置するダクトの長さを大きくする必要がある。筐体のサイズを大きくすることなく、前記ダクトの長さを大きくできる構成として、例えば特開2000−23279号公報に記載されているように、複数の管体を入れ子状態に多重に配置して断面視同心円状の複数の音波行路を形成し、一つの音波行路を通った音波を筐体の内壁面で反射して隣接する音波行路に折り返すことで実質的に長さの大きいダクトとして機能させる構成が知られている。
前記公報に記載されるような多重管を用いたバスレフレックス型スピーカー装置では、多重管の端部における音波の反射時に定在波(周波数特性のピーク又はディップ)が生じたり空気の乱れによる風切り音が生じたりすることで音波が歪んでしまうという問題がある。
特開2000−23279号公報
前記実情に鑑みて、本発明は、低音域の周波数特性が比較的フラットなスピーカー用バスレフレックスダクト及びバスレフレックス型スピーカーを提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るバスレフレックスダクトは、入れ子状に配設される多重管と、この多重管の端部に配設され、音波を折り返す反射板とを備えるスピーカー用バスレフレックスダクトであって、前記反射板が中央縦断面視で外側に凸になるよう湾曲した環状の反射面を有することを特徴とする。
当該スピーカー用バスレフレックスダクトにおいて、前記複数の管体が互いに接続されていることが好ましい。
当該スピーカー用バスレフレックスダクトは、最も外側の前記管体の端部外側に接続されるフランジをさらに備えることが好ましい。
また、本発明の別の態様に係るスピーカー装置は、当該スピーカー用バスレフレックスダクトと、音を発するスピーカーユニットと、前記スピーカー用バスレフレックスダクトが配置される第1開口及び前記スピーカーユニットが配置される第2開口を有する筐体と、を備える。
当該スピーカー装置において、前記スピーカー用バスレフレックスダクトが、前記管体の内側から外側に向かって音波が進行するよう配置されていることが好ましい。
本発明の一態様に係るスピーカー用バスレフレックスダクトは、中央縦断面視で外側に凸になるよう湾曲した環状の反射面によって音波を折り返すので、特定周波数での共振が生じ難く、且つ反射面に沿って空気がスムーズに振動することができるので風切り音を生じ難い。このため、当該スピーカー用バスレフレックスダクトを用いたスピーカー装置は、低音域の周波数特性が比較的フラットである。
本発明の一実施形態のスピーカー装置を示す模式的断面図である。 本発明の図1とは異なる実施形態のスピーカー装置を示す模式的断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に、本発明の第一実施形態に係るスピーカー装置を示す。当該スピーカー装置は、筐体1と、この筐体1内の正面側に配設され、音を発するスピーカーユニット2と、筐体1内の背面側に配設されるバスレフレックスダクト3とを備える。このバスレフレックスダクト3は、それ自体が本発明の別の実施形態である。
〔筐体〕
筐体1は、正面視概略方形状で正面の幅に比して奥行きが大きい直方体箱状に形成され、正面壁にスピーカーユニット2が外接される第1開口4を有し、背面壁にバスレフレックスダクト3が配設される第2開口5を有する。第1開口4と第2開口5とは対向するよう形成され、これにより、スピーカーユニット2とバスレフレックスダクト3とが同軸に配置される。
筐体1は、例えば合板、無垢板、MDF(中密度繊維板:medium density fiberboard)等の木質板から形成することができる。また、筐体1は、例えば塗装鋼板等から形成される外装材6を有してもよい。さらに、筐体1は、底面に、防振性を有する複数の脚部材7を有してもよい。
〔スピーカーユニット〕
スピーカーユニット2は、駆動部8と、この駆動部8によって振動させられるコーン(振動板)9とを有する一般的な構成のものを用いることができる。
駆動部8は、コーン9に接続されるボビンと、ボビンの内側に配置されるマグネットと、ボビンの外周に巻き付けられるボイスコイルとを備える構成とすることができる。一方コーン9は、例えば鈍角円錐状のものを用いることができる。
〔バスレフレックスダクト〕
バスレフレックスダクト3は、入れ子状に配設される多重管(内側から順に第1管体10、第2管体11及び第3管体12)と、この多重管の端部に配設され、音波を折り返す反射板(第1反射板13及び第2反射板14)とを備える。さらに、バスレフレックスダクト3は、最も外側に配置される第3管体12の端部外側に接続されるフランジ15をさらに備える。
バスレフレックスダクト3は、スピーカーユニット2が筐体1の内側に向かって発する音のうち低音域の音をヘルムホルツ共鳴によって増幅して筐体1から放射する。つまり、バスレフレックスダクト3は、当該スピーカー装置が発する音の低音域を増幅し、低音域でのゲインの落ち込みを低減する。
<多重管>
多重管の各管体10,11,12の断面形状としては、角を有しない形状とされることが好ましく、円形が特に好ましい。また、多重管の管体10,11,12は、同芯に配置されることが好ましい。これによって、隣接し合う管体の間(第1管体10及び第2管体11間並びに第2管体11及び第3管体12間)にそれぞれ断面視で幅が一定の環状の音波行路(音波の通り道)を形成する。
各管体10,11,12の径は、音波行路の断面積が略等しくなるよう選定されることが好ましい。具体的には、隣接する管体間の間隔(第1管体10及び第2管体11の間隔並びに第2管体11及び第3管体12の間隔)が外側ほど小さくなることが好ましい。これによって、第1管体10及び第2管体11間の空間と第2管体11及び第3管体12間の空間とが1つの共鳴管として機能することができる。
筐体1の大きさ等によっても異なるため、必ずしも限定されないが、最も内側の第1管体10と隣接する第2管体11との平均間隔の下限としては、3mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、第1管体10と第2管体11との平均間隔の上限としては、15mmが好ましく10mmがより好ましい。第1管体10と第2管体11との平均間隔が前記下限に満たない場合、空気振動に対する抵抗が大きくなって風切り音等を生じやすくなるおそれがある。逆に、第1管体10と第2管体11との平均間隔が前記上限を超える場合、一定の低音域を増幅するためには音波行路の断面積に比例して管体10,11,12の長さを大きくする必要があるため、バスレフレックスダクト3ひいては当該スピーカー装置が不必要に大きくなるおそれがある。
筐体1の大きさ等によっても異なるため、必ずしも限定されないが、最も内側の第1管体10の平均内径(音波の行路の円相当径)は、例えばスピーカーユニット2の出力及び周波数特性等、つまりバスレフレックスダクト3によって得ようとするゲインに応じて定められる。最も内側の第1管体10の平均内径の下限としては、例えばスピーカーユニット2の出力及び周波数特性等によっても異なるが、20mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、最も内側の第1管体10の平均内径の上限としては、70mmが好ましく、50mmがより好ましい。第1管体10の平均内径が前記下限に満たない場合、スピーカーユニット2からバスレフレックスダクト3への入力が小さくなり、低音の音圧レベルを十分に向上できないおそれがある。逆に、第1管体10の平均内径が前記上限を超える場合、空気の流路面積が大きくなり共鳴による増幅率が小さくなることで低音を十分に増幅できないおそれがある。
多重管の各管体10,11,12の平均肉厚としては、例えば材質等の諸条件にもよるが、例えば2mm以上5mm以下とすることができる。管体10,11,12の平均肉厚が前記下限に満たない場合、管体10,11,12の強度が不十分となるおそれがある。逆に、管体10,11,12の平均肉厚が前記上限を超える場合、バスレフレックスダクト3ひいては当該スピーカー装置が不必要に大きくなるおそれがある。
筐体1の大きさ等によっても異なるため、必ずしも限定されないが、多重管の管体10,11,12の合計長さとしては、多重管の管体10,11,12の径に応じて選定されるが、例えば10cm以上30cm以下とすることができる。多重管の管体10,11,12の合計長さが前記下限に満たない場合、相対的に定められる音波行路の断面積が小さくなることで、低音域を増幅する効果が小さくなるおそれがある。逆に、多重管の管体10,11,12の合計長さが前記上限を超える場合、バスレフレックスダクト3ひいては当該スピーカー装置が不必要に大きくなるおそれがある。
<反射板>
バスレフレックスダクト3では、管体10,11,12の内側から外側に向かって音波が進行するよう反射板13,14が配置されている。つまり、第1反射板13は、スピーカーユニット2から放射されて第1管体10の内側を進行する音波を第1管体10の外側且つ第2管体11の内側の空間に折り返し、第2反射板14は、第1管体10の外側且つ第2管体11の内側の空間をスピーカーユニット2に向かって進行する音波を第2管体11の外側且つ第3管体12の内側の空間に折り返すよう配置されている。
反射板13,14は、中央縦断面視(管体10,11,12の中心軸を通る断面)で外側に凸になるよう湾曲した環状の反射面(第1反射板13の第1反射面16及び第2反射板14の第2反射面17)を有する。反射板13,14は、好ましくは外側に凸状の曲線を管体10,11,12の中心軸の周りに回転して描かれる環状ドーム状に形成される。なお、反射面16,17が環状とは、反射面16,17の軸方向の頂部が環状であることを意味し、第1反射面16は中心部が閉じた面とすることが好ましい。
第1反射板13の第1反射面16の環状の頂点は、概略第1管体10の延長線上に配置されることが好ましい。これによって、第1反射面16は、第1管体10の内側から外側へ音波を効率よく折り返すことができる。同様に、第2反射板14の第2反射面17の環状の頂点は、第2管体11の内側から外側へ音波を効率よく折り返すことができるよう、概略第2管体11の延長線上に配置されることが好ましい。なお、第1反射面16及び第2反射面17の頂点は、幅を有していてもよい。
反射板13,14の反射面16,17は、管体10,11,12の壁面と滑らかに連続する面とされることが好ましい。このように、音波行路の内面に角がないことで、周波数特性にピークやディップが形成されにくいと共に、空気の移動がスムーズになり、風切り音を発生しにくくなる。
筐体1の大きさ等によっても異なるため、必ずしも限定されないが、反射面16,17の曲率半径の最小値の下限としては、接続する管体のうちで外側の管体11,12とその内側に隣接する管体10,11との平均間隔の0.5倍が好ましく、0.8倍がより好ましい。一方、反射面16,17の曲率半径の最小値の上限としては、接続する外側の管体11,12とその内側の管体10,11との平均間隔の2.0倍が好ましく、1.5倍がより好ましい。反射面16,17の曲率半径の最小値が前記下限に満たない場合、定在波が形成されて周波数特性にピークやディップができるおそれがある。逆に、反射面16,17の曲率半径の最小値が前記上限を超える場合、反射面16,17と管体10,11,12の壁面との間に角が形成されて風切り音を生じるおそれがある。
バスレフレックスダクト3は、管体10,11,12及び反射板13,14が互いに接続されていることが好ましい。このように、管体10,11,12及び反射板13,14が互いに接続されることによって、バスレフレックスダクト3を一体のユニットとして取り扱うことができ、スピーカーユニット2の構成が簡素となり、スピーカーユニット2の製造が容易となる。
より詳しくは、バスレフレックスダクト3において、第1管体10及び第1反射板13が一体に形成され、第2管体11、第3管体12及び第2反射板14が一体に形成されていることが好ましい。このように、管体10,11,12を一つ置きに反射板13,14で接続した一体成形体とすることによって、バスレフレックスダクト3の部品点数ひいては製造コストを低減できると共に組み立て精度を向上することができる。
管体10,11,12及び反射板13,14の材質としては、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド等を挙げることができる。
また、一体に形成される第1管体10及び第1反射板13のいずれかと、一体に形成される第2管体11、第3管体12及び第2反射板14のいずれかとの間は、音波行路に突出する接続構造によって一体に接続することができる。
このような接続構造としては、第1管体10の端部内側に部分的に突出するよう設けられるリブ18と、第1反射板13からリブ18に向かって突出する支柱19と、リブ18を支柱19に固定するねじ20とを有する構造とすることができる。このように、管体10,11,12及び反射板13,14の接続構造を管体10,11,12の間に設けず、最も内側の第1管体10の内側に設けることによって、この接続構造による音波行路の狭窄の影響を比較的小さくすることができるので、接続構造による音の歪みを抑制することができる。
<フランジ>
フランジ15は、バスレフレックスダクト3を筐体1の第2開口に配設するために用いられる。従って、フランジ15は、第3管体12と一体に形成されることが好ましい。
このフランジ15は、最も外側の第3管体12から連続的に拡径して最終的に径方向に拡がるフレア形状を有することが好ましい。このように、第3管体12とフランジ15との間に角を形成しないことで、バスレフレックスダクト3内の空気の流れに乱れを生じさせにくくなり、風切り音等の異音を低減することができる。
〔利点〕
以上のように、バスレフレックスダクト3は、外側に凸状に湾曲した反射面16,17によって音波を折り返すよう構成されているので、特定周波数での共振が生じ難く、且つ反射面16,17に沿って空気がスムーズに振動することができるので風切り音を生じ難い。このため、バスレフレックスダクト3を用いた当該スピーカー装置は、低音域の周波数特性が比較的フラットである。
[第二実施形態]
図2に、本発明の図1とは異なる実施形態に係るスピーカー装置を示す。当該スピーカー装置は、筐体21と、この筐体21内の正面側に配設され、音を発するスピーカーユニット22と、筐体21内の背面側に配設されるバスレフレックスダクト23とを備える。このバスレフレックスダクト23は、それ自体が本発明の別の実施形態である。
〔筐体〕
筐体21は、正面視概略方形状で正面の幅に比して奥行きが大きい直方体箱状に形成され、正面壁にスピーカーユニット22が外接される第1開口24を有し、背面壁にバスレフレックスダクト23が配設される第2開口25を有する。第1開口24と第2開口25とは対向するよう形成され、これにより、スピーカーユニット22とバスレフレックスダクト23とが同軸に配置される。
筐体21は、例えば合板、無垢板、MDF等の木質板から形成することができる。また、筐体21は、例えば塗装鋼板等から形成される外装材及び防振性を有する複数の脚部材を有してもよい。
〔スピーカーユニット〕
スピーカーユニット22は、駆動部26と、この駆動部26によって振動させられるコーン(振動板)27とを有する一般的な構成のものを用いることができるが、本実施形態のスピーカーユニット22は、駆動部26の背面にバスレフレックスダクト23を取り付ける取り付け構造を有する。
〔バスレフレックスダクト〕
バスレフレックスダクト23は、入れ子状に配設される多重管(内側から順に第1管体28及び第2管体29)と、この多重管のスピーカーユニット22側の端部に配設され、音波を折り返す反射板30とを備える。
反射板30は、中央縦断面視で外側(スピーカーユニット22)に凸になるよう湾曲した環状の反射面31を有する。
このバスレフレックスダクト23において、第1管体28と反射板30とは一体に形成され、反射板30がスピーカーユニット22の背面にねじ32で固定されている。一方、第2管体29は、スピーカーユニット22と反対側の端部が筐体21の背面壁に形成された第2開口25に嵌合して保持されている。つまり、バスレフレックスダクト23は、それ自体に第1管体28と第2管体29との相対位置を定める構造を有しておらず、筐体21及びスピーカーユニット22を介して第1管体28と第2管体29との相対位置が定められる。
図2のバスレフレックスダクト23も、図1のバスレフレックスダクト3と同様に、スピーカーユニット22が筐体21の内側に向かって発する音のうち低音域の音をヘルムホルツ共鳴によって増幅して筐体21から放射することで、当該スピーカー装置の低音域でのゲインの落ち込みを低減する。
より詳しくは、バスレフレックスダクト23は、音波行路が1回だけ折り返された共鳴管を構成する。このバスレフレックスダクト23は、音波が管体の外側から内側に向かって進行するよう配置されている。つまり、バスレフレックスダクト23は、第1管体28外側且つ第2管体29の内側の空間(音波行路)に侵入した音波を、反射板30によって第1管体28の内側の空間に折り返し、第1管体28の端部を保持する筐体21の第2開口25から外部に放射する。
各管体28,29の径は、音波行路の断面積が略等しくなるよう、第1管体28の内部空間の断面積と、第1管体28及び第2管体29間の空間の断面積とが略等しくなるよう選択される。また、図2のバスレフレックスダクト23は、図1のバスレフレックスダクト3と音波行路の断面積が等しい場合、その長さが図1のバスレフレックスダクト3の約1.5倍となる。
図2のバスレフレックスダクト23における反射面31の形状は、図1のバスレフレックスダクト3における第1反射面16の形状と同様とすることができる。
〔利点〕
本実施形態に係るバスレフレックスダクト23は、外側に凸状に湾曲した反射面31によって音波を折り返すよう構成されているので、特定周波数での共振が生じ難く、且つ反射面31に沿って空気がスムーズに振動することができるので風切り音を生じ難い。このため、バスレフレックスダクト23を用いた当該スピーカー装置は、低音域の周波数特性が比較的フラットである。
[その他の実施形態]
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該バスレフレックスダクトは、4本以上の管体を有するものであってもよい。その場合、奇数番目の管体間及び偶数番目の管体間がそれぞれ反射板によって接続されていることが好ましい。
当該スピーカー装置において、スピーカーユニットは、コーン型以外の形態の振動板を有するものであってもよい。
当該スピーカー装置において、バスレフレックスダクトは、背面に音を放射するものに限られず、例えばスピーカーユニットが配設される第1開口の下方に形成された第2開口から音を放射するようバスレフレックスダクトが配設されるものであってもよい。
本発明の一態様に係るバスレフレックスダクト及びスピーカー装置は、オーディオ用スピーカー装置に特に好適に利用される。
1 筐体
2 スピーカーユニット
3 バスレフレックスダクト
4 第1開口
5 第2開口
6 外装材
7 脚部材
8 駆動部
9 コーン
10 第1管体
11 第2管体
12 第3管体
13 第1反射板
14 第2反射板
15 フランジ
16 第1反射面
17 第2反射面
18 リブ
19 支柱
20 ねじ
21 筐体
22 スピーカーユニット
23 バスレフレックスダクト
24 第1開口
25 第2開口
26 駆動部
27 コーン
28 第1管体
29 第2管体
30 反射板
31 反射面
32 ねじ

Claims (5)

  1. 入れ子状に配設される多重管と、この多重管の端部に配設され、音波を折り返す反射板とを備えるスピーカー用バスレフレックスダクトであって、
    前記反射板が中央縦断面視で外側に凸になるよう湾曲した環状の反射面を有し、上記多重管におけるそれぞれの管体の中心軸位置から円周状に対称に広がり、
    スピーカーユニットと同軸に配置されていることを特徴とするスピーカー用バスレフレックスダクト。
  2. 前記複数の管体が互いに接続されている請求項1に記載のスピーカー用バスレフレックスダクト。
  3. 最も外側の前記管体の端部外側に接続されるフランジをさらに備える請求項1又は請求項2に記載のスピーカー用バスレフレックスダクト。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載のスピーカー用バスレフレックスダクトと、
    音を発するスピーカーユニットと、
    前記スピーカー用バスレフレックスダクトが配置される第1開口及び前記スピーカーユニットが配置される第2開口を有する筐体と、
    を備えるスピーカー装置。
  5. 前記スピーカー用バスレフレックスダクトが、前記管体の内側から外側に向かって音波が進行するよう配置されている請求項4に記載のスピーカー装置。
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