JP6822885B2 - コンベアベルト - Google Patents

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Description

本発明は、無端環状のベルト体を含むコンベアベルトに関し、より詳しくは、複数の貫通孔を有するベルト体を含むコンベアベルトに関する。
従来から、物品を搬送するコンベアベルトは、図20に示す如く、無端環状のベルト体101を含む。無端環状のベルト体101は、図示しない二つ以上のプーリーに巻き掛けられる。二つ以上のプーリーのうちの少なくとも一つのプーリーは、回転駆動可能に構成される。これにより、ベルト体101がプーリーから駆動力(回転力)を受け、コンベアベルト100全体が周回する。
ところで、ベルト体101は、図21に示す如く、無端環状にされる前は、第一方向に幅を有し且つ第一方向と直交する第二方向に厚みを有する帯状であり、第一方向及び第二方向のそれぞれと直交する第三方向における自身の両端が互い接続されることで、無端環状にされる(図20参照)。ベルト体101の両端の接続には、種々の手法があり、一般的に、ベルト体101が薄手の場合、フィンガージョイントが採用される(例えば、特許文献1参照)。
フィンガージョイントが採用される場合、第三方向におけるベルト体101の両端部のそれぞれは、第一方向に間隔をあけて配置された複数の突片102…,103…を含む。複数の突片102…,103…のそれぞれは、第三方向に基端部と該基端部の反対側の先端部とを有する。複数の突片102…,103…のそれぞれの基端部は、ベルト体101の第三方向における両端部の間にある部分(ベルト体101の実態のある部分)と連続する。
第三方向におけるベルト体101の一方の端部(以下、第一端部という)150の突片(以下、第一突片という)102と第三方向におけるベルト体101の他方の端部(以下、第二端部という)151の突片(以下、第二突片という)103とは、第一方向に半ピッチずつずれて配置される。複数の第一突片102…のそれぞれは、第二端部151において第一方向で隣り合う第二突片103,103の間の領域であって、自身と対応する位置にある領域の平面形状と対応している。これに対し、複数の第二突片103…のそれぞれは、第一端部150において第一方向で隣り合う第一突片102,102の間の領域であって、自身と対応する位置にある領域の平面形状と対応している。
これに伴い、図22に示す如く、複数の第一突片102のそれぞれは、対応する位置にある第二突片103,103の間の領域に配置されるとともに、複数の第二突片103のそれぞれは、対応する位置にある第一突片102,102間の領域に配置される。これに併せ、第一端部150の端面(第一突片102における第二方向と直交する方向に向く外面)と第二端部151の端面(第二突片103における第二方向と直交する方向に向く外面)とが接続用(接着用)の樹脂を介して接続される。
これにより、第三方向におけるベルト体101の両端面同士が接続され、ベルト体101が無端環状になる(図20参照)。この状態において、第一端部150の端面及び第二端部151の端面の形態に即した接続ライン104が、第一方向におけるベルト体101の全幅に亘って形成される。すなわち、複数の第一突片102の連続した外縁(複数の第二突片103の連続した外縁)に即してジグザク状で連続した接続ライン104が形成される。この接続ライン104の長さは、ベルト体101の第一端部150の端面と第二端部151の端面とを接続する範囲(長さ)に相当するため、第一端部150の端面と第二端部151の端面との接続面積(接着面積)を決定する。
従って、フィンガージョイントを採用することにより、第一方向に真っすぐに延びる直線状の接続ラインが形成される場合に比して、第一端部150の端面と第二端部151の端面との接続距離が長くなり(接続面積が広くなり)、ベルト体101に対して周方向に作用する張力に対抗し得る接続強度が得られる。
ところで、この種のコンベアベルト100では、図23に示す如く、使用者の要求に応じてベルト体101に複数の貫通孔105…が設けられることがある。すなわち、ベルト体101は、物品を配置或いは通過させるための複数の貫通孔105…であって、周方向及び幅方向に整列した複数の貫通孔105…を備えることがある。
この場合、周方向で隣り合う貫通孔105…の間隔が必要最小限の間隔に設定されることがあり、ベルト体101の両端の接続にフィンガージョイントが採用されると、ベルト体101に貫通孔105…を形成する際(貫通孔105を打ち抜く際)に、フィンガージョイントを構成する第一突片102及び第二突片103のそれぞれの先端部や基端部が一緒に打ち抜かれてしまうことがある。
これに伴い、連続していた接続ライン104が分断され、接続ライン104の総長さが短くなる。すなわち、第一端部150の端面と第二端部151の端面との接続距離が短くなり(接続面積が狭くなり)、ベルト体101の両端同士を接続する接続強度が低くなる。
また、先端部及び基端部が打ち抜かれた第一突片102及び第二突片103は、ベルト体101の実態のある部分から独立したものとなり、接続用の樹脂を介して第一方向で隣り合う突片102,103(独立した第一突片102又は第二突片103)のみと接続された状態になる。そのため、ベルト体101に対して周方向に張力が作用したときに、独立した突片102,103からベルト体101の実態のある部分に対して直接力が伝達されず、該張力が独立した突片102,103(独立した第一突片102及び第二突片103)同士を接続した接続用の樹脂(分断された長さの短い接続ライン104)に剪断力として作用する。
従って、第三方向におけるベルト体101の端部同士の接続にフィンガージョイントが採用され、該ベルト体101に複数の貫通孔105…が設けられた場合、第三方向におけるベルト体101の端部(端面)同士を接続する接続強度が十分に得られない場合がある。
特開2008−56472号公報
そこで、本発明は、ベルト体が複数の貫通孔を有していても、ベルト体の接続強度を十分に得ることのできるコンベアベルトを提供することを課題とする。
本発明のコンベアベルトは、第一方向に幅を有するとともに第一方向と直交する第二方向に厚みを有する少なくとも一つのベルト体であって、端面を含む端部を第三方向に有するとともに第二方向に貫通した貫通孔を有するベルト体と、第三方向で突き合わされたベルト体の端面同士が接続されて形成される接続ラインとを備え、貫通孔は、接続ラインを挟んで少なくとも二つ設けられ、該二つの貫通孔のうちの少なくとも何れか一方の貫通孔を画定する内周面は、少なくとも他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部のそれぞれは、少なくとも貫通孔と対応する範囲に配置された複数の突片であって、前記二つの貫通孔の並ぶ方向及び第二方向のそれぞれと交差する方向に並び且つ相手方の端部の突片間に相互に嵌り込む複数の突片を含み、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部の複数の突片のそれぞれは、第二方向と直交する方向に向く外面であって、相互に連続することで前記端面を構成する外面を有し、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部のそれぞれにおける複数の突片の突出量は、一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔に対応して設定されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部の複数の突片のそれぞれは、第二方向と直交する方向に向く外面であって、相互に連続することで前記端面を構成する外面を有するため、ベルト体の第三方向の端面同士が接続されて形成される接続ラインは、分断されることなく、互いに嵌り込んだ複数の突片の輪郭と対応してベルト体の第一方向の全長に亘って形成される。
そして、二つの貫通孔のうちの少なくとも何れか一方の貫通孔を画定する内周面は、少なくとも他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、端面同士が互いに突き合わされたベルト体の端部のそれぞれにおける複数の突片の突出量は、一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔に対応して設定されるため、一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔が最小の箇所では、突片の突出量が最小になり、一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔が最小以外の箇所(最小よりも広い箇所)では、突片の突出量が最少の突出量よりも多くなる。
これにより、二つの貫通孔の間隔が最小の部分で、突出量の少ない突片の外面同士の接続長さが短くなっても、それ以外の部分(該接続ライン側から離間する面によって間隔が広がった部分)で突出量の多い突片の外面同士の接続長さが長くなる。これにより、接続ラインが分断されることなく必要十分な長さになる。従って、貫通孔の間隔が狭く設定されても、ベルト体の端面同士を接続した接続距離(接続面積)が必要十分に確保され、ベルト体の接続強度が十分に得られる。
本発明の一態様として、第三方向で端面同士が互いに突き合わされるベルト体の端部の複数の突片のそれぞれは、第二方向と直交する方向に基端と該基端の反対側の先端とを有し、前記二つの貫通孔のうちの一方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの一方の端面を含む端部側にある貫通孔を画定する内周面は、前記二つの貫通孔のうちの他方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの他方の端面を含む端部側にある貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、前記一方の端面を含む端部における複数の突片の基端及び前記他方の端面を含む端部における複数の突片の先端は、前記一方の貫通孔の外側に設定された第一仮想線であって、前記一方の貫通孔を画定する内周面の接続ライン側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線上に位置してもよい。
上記構成によれば、一方の端面を含む端部における複数の突片の基端及び前記他方の端面を含む端部における複数の突片の先端は、前記一方の貫通孔の外側に設定された第一仮想線であって、一方の貫通孔を画定する内周面の接続ライン側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線上に位置するため、一方の端面を含む端部における複数の突片の基端及び他方の端面を含む端部における複数の突片の先端が一方の貫通孔を画定する内周面に近接した位置に配置される。
これにより、他方の端面を含む端部における複数の突片のそれぞれの突出量が一方の貫通孔の形態に応じて設定される。すなわち、他方の端面を含む端部における複数の突片のそれぞれが、接続ラインを挟んで並ぶ二つの貫通孔の間隔に応じた最大限の突出量に設定される。従って、接続ラインの総距離が長くなり、接続強度が向上する。
この場合、前記二つの貫通孔のうちの他方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの他方の端面を含む端部側にある貫通孔を画定する内周面は、前記二つの貫通孔のうちの一方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの一方の端面を含む端部側にある貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、前記一方の端面を含む端部における複数の突片の先端及び前記他方の端面を含む端部における複数の突片の基端は、前記他方の貫通孔の外側に設定された第二仮想線であって、前記他方の貫通孔を画定する内周面の接続ライン側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線上に位置してもよい。
上記構成によれば、一方の端面を含む端部における複数の突片の先端及び前記他方の端面を含む端部における複数の突片の基端は、前記他方の貫通孔の外側に設定された第二仮想線であって、他方の貫通孔を画定する内周面の接続ライン側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線上に位置するため、一方の端面を含む端部における複数の突片の先端及び他方の端面を含む端部における複数の突片の基端が他方の貫通孔を画定する内周面に近接した位置に配置される。
これにより、一方の端面を含む端部における複数の突片のそれぞれの突出量が他方の貫通孔の形態に応じて設定される。すなわち、一方の端面を含む端部における複数の突片のそれぞれが、接続ラインを挟んで並ぶ二つの貫通孔の間隔に応じた最大限の突出量に設定される。従って、接続ラインの総距離が最大限に長くなり、接続強度が向上する。
本発明の別の態様として、接続ラインを挟んだ二つの貫通孔を含む貫通孔の列が、第一方向に間隔をあけて二列以上設けられ、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部のそれぞれは、第一方向における全幅に亘って配置された複数の突片を含み、ベルト体の端部のそれぞれの第一方向における全幅に亘って設けられた複数の突片のうちの貫通孔の列と対応する範囲にある複数の突片の突出量は、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔のうちの一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔のうちの他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔に対応して設定されてもよい。
上記構成によれば、各列に対応する範囲にある複数の突片の突出量が、各列に含まれる二つの貫通孔の間隔に応じた突出量に設定される。これに伴い、貫通孔が第一方向に並んで貫通孔の列が第一方向に間隔をあけて二列以上設けられたとしても、接続ラインの長さを最大限に長くすることができるため、ベルト体の接続強度が向上する。
この場合、ベルト体における第一方向の中央を通って第三方向に延びる中心線を境にした一方側の領域にある複数の突片と、中心線を境にした他方側の領域にある複数の突片とが前記中心線を基準にして対称的であることが好ましい。このようにすれば、ベルト体の全幅において接続ラインでの接続強度が均一化する。
本発明によれば、ベルト体が複数の貫通孔を有していても、ベルト体の接続強度を十分に得ることができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンベアベルトを採用した搬送装置を含む製造設備の概略斜視図である。 図2は、同実施形態に係るコンベアベルトを採用した搬送装置を含む製造設備の搬送装置の側面図である。 図3は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)を展開した状態の平面図である。 図4は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)を展開した状態の第一端部を含む部分平面図である。 図5は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)を展開した状態の第二端部を含む部分平面図である。 図6は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の斜視図である。 図7は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の平面図である。 図8は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の底面図である。 図9は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の正面図である。 図10は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の背面図である。 図11は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の右側面図(第三方向の一方側から見た図)である。 図12は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の左側面図(第三方向の他方側から見た図)である。 図13は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の部分平面図であって、図7のXIII部の平面図である。 図14は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の部分平面図であって、図13のXIV部の平面図である。 図15は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の部分平面図であって、図7のXV部の平面図である。 図16は、同実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の部分平面図であって、図15のXVI部の平面図である。 図17は、図7のXVII−XVII断面(端面)図である。 図18は、本発明の他実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の部分平面図である。 図19は、本発明の別の実施形態に係るコンベアベルト(ベルト体)の部分平面図である。 図20は、従来のコンベアベルトの斜視図である。 図21は、従来のコンベアベルト(ベルト体)を展開した状態の平面図である。 図22は、従来のコンベアベルトの部分拡大図であって、ベルト体の両端部を接続した部分を含む部分拡大図である。 図23は、従来のコンベアベルトの部分拡大図であって、貫通孔を有するベルト体の両端部を接続した部分を含む部分拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、本発明に係るコンベアベルトは、物品を搬送する種々の搬送装置に採用され得るが、本実施形態においては、餃子の皮の製造設備に含まれる搬送装置に採用された場合を一例に説明する。
これに伴い、餃子の皮の製造設備について概略説明すると、図1に示す如く、餃子の皮の製造設備1は、餃子の皮の原材料を帯状に成型した一次加工材料(図示しない)を長手方向に移送する移送装置(図示しない)と、該移送装置によって移送される一次加工食品から所定形状の二次加工食品である餃子の皮(図示しない)を切り出す切出装置2と、切出装置2によって切り出された餃子の皮(二次加工食品)を集積位置にまで搬送する搬送装置3とを備える。
移送装置は、例えば、一次加工食品を案内する案内ローラであって、一次加工食品を移送する方向に間隔をあけて配置された複数の案内ローラを備える。移送装置における各案内ローラは、一次加工食品を移送する方向と直交する方向に延びる軸線周りで回転可能に構成される。これにより、複数の案内ローラは、一次加工食品を長手方向に案内する。
切出装置2は、一次加工食品を移送する方向で隣り合う案内ローラ間に配置される。切出装置2は、案内ローラ間にある一次加工食品と対向するように配置された受台20と、案内ローラ間にある一次加工食品を挟んで受台20と対向する刃物21であって、受台20に対して接離する刃物21とを備える。
受台20は、受面200を有し、該受面200を案内ローラ間にある一次加工材料に向けている。刃物21は、餃子の皮の輪郭に対応した環状の刃先部210を備える。刃物21は、図示しないアクチュエータの駆動を受けて受台20と面直交する方向に往復動し、刃先部210を受面200に接近させた切断位置と、刃先部210を受面200から離間させた待機位置とに位置変更するようになっている。
搬送装置3は、図1及び図2に示す如く、間隔をあけて配置される少なくとも二つのプーリー30,30と、無端環状のベルト体32を含むコンベアベルト31であって、二つ以上のプーリー30,30にベルト体32が巻き掛けられたコンベアベルト31とを備える。
本実施形態において、搬送装置3は、二つのプーリー30,30を備える。二つのプーリー30,30のそれぞれは、移送装置の案内ローラの回転中心となる軸線と同方向に延びる軸線周りで回転可能に設けられる。二つのプーリー30,30のうち、一方のプーリー30には、モータ(図示しない)が接続され、該一方のプーリー30は間欠的に回転駆動する。
コンベアベルト31は、無端環状になったベルト体32を含む。ベルト体32は、図1に示す如く、第一方向に幅を有し且つ第一方向と直交する第二方向に厚みを有し、第一方向及び第二方向と直交する第三方向(周方向)に間隔をあけた複数の貫通孔34…を有する。
具体的に説明すると、コンベアベルト31は、第一方向に幅を有するとともに第一方向と直交する第二方向に厚みを有する少なくとも一つのベルト体32であって、第二方向に貫通した貫通孔34…を有するベルト体32と、第一方向及び第二方向のそれぞれと直交する第三方向におけるベルト体32の端面同士が突き合わされた状態で互いに接続されることで形成される接続ライン33とを備える。
ベルト体32は、環状にされる前の状態は、図3に示す如く、第三方向で長手の帯状体である。すなわち、コンベアベルト31は、一枚のベルト体32を備える。ベルト体32は、薄手の樹脂ベルトである。
ベルト体32は、複数の貫通孔34…を有する。本実施形態において、複数の貫通孔34…は、第一方向において二列に並んでいる。すなわち、複数の貫通孔34…は、二行多列に配置されている。
各列において、複数の貫通孔34…は、ベルト体32の第三方向の略全長に亘って配置される。
すなわち、複数の貫通孔34…は、第二方向から見てベルト体32を取り囲む外接矩形Sから所定量内側に入り込んだ矩形領域SA内に配置される。これにより、各列の複数の貫通孔34…は、第一方向の端部及び第三方向における端部E1,E2を避けて配置される。
各貫通孔34…は、同形且つ同サイズである。本実施形態において、各貫通孔34…は、餃子の皮の輪郭形状と相似形又は略相似形であり、餃子の皮のサイズよりも僅かに大きい。すなわち、各貫通孔34…は、刃物21の刃先部210の外形サイズよりも僅かに大きい。
貫通孔34を画定する内周面340の少なくともベルト体32の第三方向の端面ES1,ES2側にある部分は、該端面ES1,ES2側から離間する面340a,340bを含む。本実施形態において、貫通孔34を画定する内周面340の少なくともベルト体32の第三方向の端面ES1,ES2側にある部分(ベルト体32の第三方向の端面ES1,ES2側から離間する面340a,340b)は、円弧面である。すなわち、貫通孔34を画定する内周面340のうちの第三方向に向く部分は、第二方向に延びる仮想線を曲率中心とした円弧面340a,340bを含む。
本実施形態においては、図4及び図5に示す如く、貫通孔34を画定する内周面340のうちの第三方向に向く部分は、それぞれが第二方向に延びる仮想線を曲率中心とした複数の円弧面340a,340bであって、曲率半径を異にする複数の円弧面340a,340bを含む。
具体的には、貫通孔34を画定する内周面340のうちの第三方向に向く部分は、曲率半径の大きな第一円弧面340aと、第一円弧面340aの両端と連続する一対の第二円弧面340b,340bであって、それぞれが第一円弧面340aの曲率半径よりも小さな曲率半径に設定された一対の第二円弧面340b,340bとを含む。
また、貫通孔34を画定する内周面340のうちの第一方向に向く部分にも円弧面(以下、第三円弧面という)340cを含む。本実施形態において、第三円弧面340cは、内周面340のうちの第一方向に向く部分全体である。第三円弧面340cは、第二方向に延びる仮想線を曲率中心とし、第一円弧面340aの曲率半径及び第二円弧面340b,340bの曲率半径よりも大きな曲率半径に設定される。第三円弧面340cの両端は、第三方向の両側にある第二円弧面340b,340bと連続している。これにより、本実施形態における貫通孔34…では、第一方向の孔径よりも第三方向の穴径の方が大きくなっている。
帯状のベルト体32の両端部E1,E2のそれぞれは、第二方向と直交する方向に向く端面ES1,ES2を含む。すなわち、第三方向におけるベルト体32の一方の端部(以下、第一端部という)E1は、第二方向と直交する方向の端面(以下、第一端面という)ES1を含み、第三方向における第三方向におけるベルト体32の他方の端部(以下、第二端部という)E2は、第二方向と直交する方向の端面(以下、第二端面という)ES2を含む。
また、帯状のベルト体32の両端部E1,E2は、第一方向に並ぶ複数の突片35…,36…を含む。すなわち、ベルト体32の第一端部E1は、第一方向に並ぶ複数の突片(以下、第一突片という)35…を含み、ベルト体32の第二端部E2は、第一方向に並ぶ複数の突片(以下、第二突片という)36…を含む。
複数の第一突片35…は、図4に示す如く、第一方向におけるベルト体32の全幅に亘って配置される。これに伴い、各列の第三方向に並ぶ貫通孔34…と対応する範囲(以下、第一対応範囲という)R1にある複数の第一突片35…は、各列において第一端部E1側で最も端にある貫通孔34に近接して設けられる。第一対応範囲R1内にある複数の第一突片35…は、第一端部E1側で最も端にある貫通孔34の周囲にあるベルト体32の実態のある部分に接続されている。
本実施形態において、第一対応範囲R1内にある複数の第一突片35…の基端は、第一端部E1側で最も端にある貫通孔34の外側に設定された仮想線(以下、第一仮想線という)VL1であって、第一端部E1側で最も端にある貫通孔34を画定する内周面340のうちの第一端面ES1側にある部分に沿った又は略沿った第一仮想線VL1上に位置している。
各第一突片35…は、第二方向と直交する方向に向く外面350であって、第一端面ES1の一部を構成する外面350を有する。具体的に説明すると、本実施形態において、複数の第一突片35…のそれぞれは、第二方向から見て三角形状である。すなわち、複数の第一突片35…のそれぞれは、第三方向に基端と先端とを有し、基端から先端に向けて先細りしている。
これにより、第一突片35…の第二方向と直交する方向に向く外面350は、一対の平面(以下、第一平面という)350a,350aにより構成される。一対の第一平面350a,350aは、第一方向と第三方向との合成方向に向き、第一突片35の先端から基端に向けて相互の間隔を拡大させる。
本実施形態において、一対の第一平面350a,350aは、第一突片35…の先端を通って第二方向及び第三方向に広がる仮想面を基準に対称又は略対称である。複数の第一突片35…のそれぞれの第一平面350a,350a(複数対の第一平面350a,350a)は、相互に連続し、第三方向におけるベルト体32の第一端面ES1を構成する。
複数の第一突片35…のそれぞれが三角形状にされるに伴い、第一方向で隣り合う第一突片35…は、それぞれの一方の第一平面350aであって、互い向き合う第一平面350a,350aによって三角状の領域(以下、第一領域という)Aを画定する。
図5に示す如く、複数の第二突片36…は、第一方向におけるベルト体32の全幅に亘って配置される。複数の第二突片36…は、複数の第一突片35…に対して第一方向において半ピッチずれて配置される。すなわち、複数の第二突片36…のそれぞれは、複数の第一突片35…間(第一領域A)のそれぞれに対応するように配置される。
これに伴い、各列の第三方向に並ぶ貫通孔34…と対応する範囲(以下、第二対応範囲という)R2にある複数の第二突片36…は、各列において第二端部E2側で最も端にある貫通孔34に近接して設けられる。第二対応範囲R2内にある複数の第二突片36…は、第二端部E2側で最も端にある貫通孔34の周囲にあるベルト体32の実態のある部分に接続されている。
本実施形態において、第二対応範囲R2内にある複数の第二突片36…の基端は、第二端部E2側で最も端にある貫通孔34の外側に設定された仮想線(以下、第二仮想線という)VL2であって、第二端部E2側で最も端にある貫通孔34を画定する内周面340のうちの第二端面ES2側にある部分に沿った又は略沿った第二仮想線VL2上に位置している。
各第二突片36…は、第二方向と直交する方向に向く外面360であって、ベルト体32の第三方向における端面の一部を構成する外面360を有する。具体的に説明すると、本実施形態において、複数の第二突片36…のそれぞれは、第二方向から見て三角形状である。すなわち、複数の第二突片36…のそれぞれは、第三方向に基端と先端とを有し、基端から先端に向けて先細りしている。
これにより、第二突片36…の第二方向と直交する方向に向く外面は、一対の平面(以下、第二平面という)360a,360aにより構成される。すなわち、一対の第二平面360a,360aは、第一方向と第三方向との合成方向に向き、当該第二突片36…の先端から基端に向けて相互の間隔を拡大させる。
本実施形態において、一対の第二平面360a,360aは、第二突片36…の先端を通って第二方向及び第三方向に広がる仮想面を基準に対称又は略対称である。複数の第二突片36…のそれぞれの第二平面360a,360a(複数対の第二平面360a,360a)は、相互に連続し、第三方向におけるベルト体32の第二端面ES2を構成する。
複数の第二突片36…のそれぞれが三角形状にされるに伴い、第一方向で隣り合う第二突片36…は、それぞれの一方の第二平面360a,360aであって、互い向き合う第二平面360a,360aによって三角状の領域(以下、第二領域という)Bを画定する。
複数の第二領域Bのそれぞれの形態及びサイズは、複数の第一突片35…のうちの対応する位置にある第一突片35…と一致している。すなわち、複数の第一突片35…のそれぞれの形態及びサイズは、複数の第二突片36…によって形成された複数の第二領域Bのうちの対応する位置にある第二領域Bと一致している。これにより、複数の第一突片35…は、複数の第二突片36…間(第二領域B)と嵌合可能である。
ベルト体32は、図6及び図7に示す如く、複数の第一突片35…が複数の第二突片36…間(第二領域B)に嵌め合わされ且つ複数の第二突片36…が複数の第一突片35…間(第一領域A)に嵌め合わされた状態で、ベルト体32の第三方向の第一端面ES1及び第二端面ES2同士が接続される。
これにより、図6〜図12に示す如く、ベルト体32は、無端環状になる。本実施形態において、ベルト体32の第三方向の第一端面ES1及び第二端面ES2は接続用の樹脂を介して接続される。これにより、図7、図13〜図16に示す如く、ベルト体32の第一端面ES1と第二端面ES2との間に、ベルト体32の第一端面ES1と第二端面ES2とを接続した接続ライン33が形成される。
以下、無端環状になったベルト体32について具体的に説明すると、本実施形態において、複数の第一突片35…及び第二突片36…のそれぞれが第二方向から見て三角形状に形成されるため、ベルト体32の第一端面ES1及び第二端面ES2を接続した接続ライン33は、複数の第一突片35…の外縁及び複数の第二突片36…の外縁の形態に対応するように、第二方向から見てジグザク状に連続して形成される。
接続ライン33は、ベルト体32の外面上に露呈するが、第一突片35…の第一平面350aと第二突片36…の第二平面360aとの接続により形成されるため、第二方向に長さを有する。そして、上記の通り、接続ライン33がジグザク状に形成されるに伴い、本実施形態に係る接続ライン33は、図17に示す如く、環状になったベルト体32の第三方向から見た断面(第一方向及び第二方向に沿った切断端面)に対し、第一方向に間隔をあけた複数の縦線330…であって、それぞれがベルト体32の厚みに対応する長さの複数の縦線330…を形成する。ベルト体32の外面上に露呈する接続ライン33の総長さと、縦線330…の長さとの積が接続(接着)面積となる。
そして、図14及び図16に示す如く、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれの突出量は、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34,34のうちの一方の貫通孔34(第一端面ES1側の貫通孔34)を画定する内周面340のうちの他方の貫通孔34(第二端面ES2側の貫通孔34)と対応する接続ライン33側の部分(該接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b))と、他方の貫通孔34(第二端面ES2側の貫通孔34)を画定する内周面340のうちの一方の貫通孔34(第一端面ES1側の貫通孔34)と対応する接続ライン33側の部分(該接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b))との間隔に対応する。
本実施形態において、複数の第一突片35…の基端及び複数の第二突片36…の先端は、接続ライン33を挟んで並ぶ二つの貫通孔34,34のうちの一方の貫通孔34(第一端面ES1側の貫通孔34)の外側に設定された第一仮想線VL1であって、一方の貫通孔34を画定する内周面340の接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線VL1上に位置する。本実施形態においては、複数の第一突片35…の先端及び複数の第二突片36…の基端は、接続ライン33を挟んで並ぶ二つの貫通孔34,34のうちの他方の貫通孔34(第二端面ES2側の貫通孔34)の外側に設定された第二仮想線VL2であって、該他方の貫通孔34を画定する内周面340の接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線VL2上に位置する。
本実施形態において、ベルト体32が第一方向に間隔をあけて並ぶ少なくとも二つの貫通孔34…を有することで、接続ライン33を挟んだ二つの貫通孔34,34を含む貫通孔34…の列が、第一方向に間隔をあけて二列以上設けられる。第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれは、第一方向における全幅に亘って配置された複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)を含む。
これに伴い、ベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれにおいて全幅に亘って配置された複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量は、貫通孔34の列に応じて設定される。具体的には、ベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれの第一方向における全幅に亘って設けられた複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)のうちの貫通孔34の列と対応する範囲R1,R2(第一対応範囲R1、第二対応範囲R2)にある複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量は、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔34,34のうちの一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分340a,340bと、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔34,34のうちの他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分340a,340bとの間隔に対応して設定される。
本実施形態において、図13及び図14に示す如く、ベルト体32における第一方向の中央を通って第三方向に延びる中心線CLを境にした一方側の領域にある複数の突片35…,36…(第一突片35、第二突片36)と、中心線CLを境にした他方側の領域にある複数の突片35…,36…(第一突片35、第二突片36)とが前記中心線CLを基準にして対称的にもなっている。
そして、無端環状にされたベルト体32は、図2、図9、及び図10に示す如く、二つのプーリー30,30に巻き掛けられる。これに伴い、無端環状のベルト体32は、プーリー30,30間で真っすぐ延びる一対のストレート部32a,32aと、それぞれがプーリー30の外周に沿った一対のターン部32b,32bであって、それぞれが一対のストレート部32a,32aに繋がる一対のターン部32b,32bとを含む形態になる。
そして、上述の如く、一方のプーリー30は、間欠的に回転するため、二つのプーリー30,30に巻き掛けられたベルト体32(コンベアベルト31)は、間欠的に周回する。すなわち、コンベアベルト31は、周方向において停止状態にあるベルト体32が所定量移動した後所定時間停止することを繰り返す。なお、各図において、接続ライン33は、一方のストレート部32aに位置しているが、上述の如く、ベルト体32が周回することにより、接続ライン33の位置は周方向で変更される。
製造設備1の構成は、以上の通りであり、本実施形態に係る製造設備1においては、図1に示す如く、一方のプーリー30が停止している状態において、切出装置2の刃物21が待機位置から切断位置に移動することで、刃物21(刃先部210)が一次加工材料から餃子の皮を切り抜き、該餃子の皮を切り抜いた後に刃物21(刃先部210)が待機位置に戻る。
これにより、餃子の皮は、コンベアベルト31(ベルト体32)の貫通孔34…内に落とされた状態で残る。そして、一次加工材料が長手方向に移送されるのに併せ、コンベアベルト31(ベルト体32)も所定量移動する。そうすると、貫通孔34…内に残った餃子の皮は、貫通孔34…を画定する内周面340によって押され、コンベアベルト31(ベルト体32)の移動に対応して移送される。
この工程が繰り返されることで、ベルト体32における一部の領域であって、餃子の皮のある貫通孔34…を含む領域がターン部に到達すると、餃子の皮が貫通孔34…から脱落し、集積位置に集積される。なお、集積位置に集積された餃子の皮は次の工程における装置(例えば、袋詰め装置)に移される。
以上のように、本実施形態に係るコンベアベルト31は、第一方向に幅を有するとともに第一方向と直交する第二方向に厚みを有する一つのベルト体32であって、端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)を含む端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)を第三方向に有するとともに第二方向に貫通した貫通孔34…を有するベルト体32と、第三方向で突き合わされたベルト体32の端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が接続されて形成される接続ライン33とを備え、貫通孔34…は、接続ライン33を挟んで少なくとも二つ設けられ、該二つの貫通孔34…のうちの少なくとも何れか一方の貫通孔34を画定する内周面340は、少なくとも他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分に該接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b)を含み、第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれは、少なくとも貫通孔34…と対応する範囲R1,R2(第一対応範囲R1、第二対応範囲R2)に配置された複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)であって、前記二つの貫通孔34…の並ぶ方向及び第二方向のそれぞれと交差する方向に並び且つ相手方の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)間に相互に嵌り込む複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)を含み、第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)の複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)のそれぞれは、第二方向と直交する方向に向く外面350,360であって、相互に連続することで前記端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)を構成する外面350,360を有し、第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれにおける複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量は、一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔に対応して設定されている。
かかる構成によれば、第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)の複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)のそれぞれは、第二方向と直交する方向に向く外面350,360であって、相互に連続することで前記端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)を構成する外面350,360を有するため、ベルト体32の第三方向の端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が接続されて形成される接続ライン33は、分断されることなく、互いに嵌り込んだ複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の輪郭と対応してベルト体32の第一方向の全長に亘って形成される。
そして、二つの貫通孔34…のうちの少なくとも何れか一方の貫通孔34を画定する内周面340は、少なくとも他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分に該接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b)を含み、端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が互いに突き合わされたベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれにおける複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量は、一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、他方の貫通孔34…を画定する内周面340の一方の貫通孔34…と対応する接続ライン33側の部分との間隔に対応して設定されるため、一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔が最小の箇所では、突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量が最小になり、一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔が最小以外の箇所(最小よりも広い箇所)では、突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量が最少の突出量よりも多くなる。
これにより、二つの貫通孔34…の間隔が最小の部分で、突出量の少ない突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の外面350,360同士の接続長さが短くなっても、それ以外の部分(接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b)によって間隔が広がった部分)で突出量の多い突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の外面350,360同士の接続長さが長くなる。これにより、接続ライン33が分断されることなく必要十分な長さになる。従って、貫通孔34…の間隔が狭く設定されても、ベルト体32の端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士を接続した接続距離(接続面積)が必要十分に確保され、ベルト体32の接続強度が十分に得られる。また、上記の接続態様(所謂、フィンガージョイント)を採用することにより、コンベアベルト(ベルト体32)の可撓性(曲げ性)が阻害されることもない。
本実施形態において、第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が互いに突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)の複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)のそれぞれは、第二方向と直交する方向に基端と該基端の反対側の先端とを有し、前記二つの貫通孔34…のうちの一方の貫通孔34であって、第三方向で突き合わされた端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)のうちの一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)側にある貫通孔34…を画定する内周面340は、前記二つの貫通孔34…のうちの他方の貫通孔34であって、第三方向で突き合わされた端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)のうちの他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)側にある貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分に該接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b)を含み、前記一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)の基端及び前記他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)の先端は、前記一方の貫通孔34の外側に設定された第一仮想線VL1であって、前記一方の貫通孔34を画定する内周面340の接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線VL1上に位置している。
かかる構成によれば、一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)の基端及び前記他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)の先端は、前記一方の貫通孔34の外側に設定された第一仮想線VL1であって、一方の貫通孔34を画定する内周面340の接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線VL1上に位置するため、一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)の基端及び他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)の先端が一方の貫通孔34を画定する内周面340に近接した位置に配置される。
これにより、他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)のそれぞれの突出量が一方の貫通孔34の形態に応じて設定される。すなわち、他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)のそれぞれが、接続ライン33を挟んで並ぶ二つの貫通孔34…の間隔に応じた最大限の突出量に設定される。従って、接続ライン33の総距離が長くなり、接続強度が向上する。
特に、本実施形態においては、前記二つの貫通孔34…のうちの他方の貫通孔34であって、第三方向で突き合わされた端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)のうちの他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)側にある貫通孔34…を画定する内周面340は、前記二つの貫通孔34…のうちの一方の貫通孔34であって、第三方向で突き合わされた端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)のうちの一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)側にある貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分に該接続ライン33側から離間する面340a,340b(第一円弧面340a、第二円弧面340b)を含み、前記一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)の先端及び前記他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)の基端は、前記他方の貫通孔34の外側に設定された第二仮想線VL2であって、前記他方の貫通孔34を画定する内周面340の接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線VL2上に位置している。
かかる構成によれば、一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)の先端及び前記他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)の基端は、前記他方の貫通孔34の外側に設定された第二仮想線VL2であって、他方の貫通孔34を画定する内周面340の接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線VL2上に位置するため、一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)の先端及び他方の端面ES2(第二端面ES2)を含む端部E2(第二端部E2)における複数の突片36…(第二突片36…)の基端が他方の貫通孔34を画定する内周面340に近接した位置に配置される。
これにより、一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)のそれぞれの突出量が他方の貫通孔34の形態に応じて設定される。すなわち、一方の端面ES1(第一端面ES1)を含む端部E1(第一端部E1)における複数の突片35…(第一突片35…)のそれぞれが、接続ライン33を挟んで並ぶ二つの貫通孔34…の間隔に応じた最大限の突出量に設定される。従って、接続ライン33の総距離が最大限に長くなり、接続強度が向上する。
また、本実施形態において、接続ライン33を挟んだ二つの貫通孔34…を含む貫通孔34…の列が、第一方向に間隔をあけて二列設けられ、第三方向で端面ES1,ES2(第一端面ES1、第二端面ES2)同士が突き合わされるベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれは、第一方向における全幅に亘って配置された複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)を含み、ベルト体32の端部E1,E2(第一端部E1、第二端部E2)のそれぞれの第一方向における全幅に亘って設けられた複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)のうちの貫通孔34…の列と対応する範囲R1,R2(第一対応範囲R1、第二対応範囲R2)にある複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量は、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔34…のうちの一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔34…のうちの他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔に対応して設定される。
かかる構成によれば、各列に対応する範囲R1,R2(第一対応範囲R1、第二対応範囲R2)にある複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)の突出量が、各列に含まれる二つの貫通孔34…の間隔に応じた突出量に設定される。これに伴い、貫通孔34…が第一方向に並んで貫通孔34…の列が第一方向に間隔をあけて二列以上設けられたとしても、接続ライン33の長さを最大限に長くすることができるため、ベルト体32の接続強度が向上する。
また、本実施形態において、ベルト体32における第一方向の中央を通って第三方向に延びる中心線CLを境にした一方側の領域にある複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)と、中心線CLを境にした他方側の領域にある複数の突片35…,36…(第一突片35…、第二突片36…)とが前記中心線CLを基準にして対称的であるため、ベルト体32の全幅において接続ライン33での接続強度が均一化する。
以上のように、本実施形態に係るコンベアベルト31によれば、ベルト体32が複数の貫通孔34…を有していても、ベルト体32の接続強度を十分に得ることができるという優れた効果を奏し得る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態において、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…の基端及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…の先端は、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34,34のうちの一方の貫通孔34の外側に設定された第一仮想線VL1であって、該一方の貫通孔34を画定する内周面340のうちの接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線VL1上に位置したが、これに限定されない。例えば、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…の基端及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…の先端は、第一仮想線VL1から外れた位置にあってもよい。
但し、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…のそれぞれの突出量は、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34,34のうちの一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34,34のうちの他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔に対応して設定されることは勿論である。
上記実施形態において、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…の先端及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…の基端は、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34,34のうちの他方の貫通孔34の外側に設定された第二仮想線VL2であって、該他方の貫通孔34を画定する内周面340のうちの接続ライン33側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線VL2上に位置したが、これに限定されない。例えば、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…の先端及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…の基端は、第二仮想線VL2から外れた位置にあってもよい。
また、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…の先端及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…の基端は、第一方向に真っすぐに延びる仮想線上に位置してもよい。但し、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…の基端及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…の先端は、貫通孔34…を画定する内周面340に沿った又は略沿った第一仮想線VL1上に位置するか、第一仮想線VL1から外れた位置に位置することで、第一端面ES1を含む第一端部E1における複数の第一突片35…及び第二端面ES2を含む第二端部E2における複数の第二突片36…のそれぞれの突出量が、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34…のうちの一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34…のうちの他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔に対応して設定されることは勿論である。
上記実施形態において、コンベアベルト31がベルト体32及び接続ライン33のみを備えたが、これに限定されない。例えば、コンベアベルト31は、複数の桟部材を備え、複数の桟部材がベルト体32の周方向(第三方向)に間隔をあけて該ベルト体32の表面に固定(接続)されたものであってもよい。
上記実施形態において、コンベアベルト31が餃子の皮の製造設備1に含まれる搬送装置3に採用されたが、これに限定されない。例えば、コンベアベルト31は、餃子の皮以外の食品の製造設備1に含まれる搬送装置3や、異物除去等を行う選別ラインに含まれる搬送装置3等に採用されてもよい。すなわち、コンベアベルト31は、種々設備の搬送装置3に採用してもよい。
上記実施形態のコンベアベルト31において、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34…を含む貫通孔34…の列が二列にされたが、これに限定されない。例えば、図18に示す如く、ベルト体32の幅方向に三つ以上(図18においては三つ)の貫通孔34…が配置され、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34…を含む貫通孔34…の列が三列以上(図18においては三列)にされても勿論よい。
上記実施形態において、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれが三角形状にされたが、これに限定されない。例えば、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれは、矩形状にされてもよいし、半楕円状にされてもよい。すなわち、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれの形状は適宜変更可能である。但し、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれの突出量が、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34…のうちの一方の貫通孔34を画定する内周面340の他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分と、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34…のうちの他方の貫通孔34を画定する内周面340の一方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分との間隔に対応して設定されることは勿論である。
また、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれの形態が同種の形態にされたものに限定されない。例えば、複数の第一突片35…及び複数の第二突片36…のそれぞれが異なる種類の形態にされてもよい。但し、この場合においても、ベルト体32の第一端面ES1を含む第一端部E1にある複数の第一突片35…のそれぞれが、ベルト体32の第二端面ES2を含む第二端部E2にある複数の第二突片36…の間(第二領域B)のそれぞれに嵌り込み、ベルト体32の第二端面ES2を含む第二端部E2にある複数の第二突片36…のそれぞれが、ベルト体32の第一端面ES1を含む第一端部E1にある複数の第一突片35…の間(第一領域A)のそれぞれに嵌り込むことが前提である。
上記実施形態において、ベルト体32の貫通孔34が第三方向の僅かに長手をなした形状に形成されたが、これに限定されない。また、ベルト体32の複数の貫通孔34…が第一方向及び第二方向で整列し、マトリックス状に配置されたが、これに限定されない。例えば、図19に示す如く、ベルト体32の複数の貫通孔34…は、千鳥状に配置されてもよい。また、ベルト体32の貫通孔34…は、円形であってもよい。また、貫通孔34…は、内周面340の少なくとも他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分の全部または一部に第一方向の何れか一方に向かうに連れて接続ライン33側から離間する傾斜した平面(傾斜面)を含む多角形状であってもよい。すなわち、接続ライン33を挟む二つの貫通孔34,34のうちの少なくとも一方の貫通孔34を画定する内周面340が、少なくとも他方の貫通孔34と対応する接続ライン33側の部分に該接続ライン33側から離間する面(第一方向の何れか一方側に向かうほど第三方向に変移して接続ライン33(端面ES1,ES2)から離間する面)を含んでいれば、ベルト体32の貫通孔34…の形状や、サイズ、配置等は、用途に応じて設定されればよい。
上記実施形態において、帯状に形成された一枚のベルト体32における第三方向の第一端面ES1及び第二端面ES2を接続することで、該ベルト体32が環状にされたが、これに限定されない。例えば、二つ以上のベルト体32…が接続されて環状にされてもよい。この場合、各ベルト体32…の第三方向の両端部に複数の突片35…,36…が含まれ、隣り合うベルト体32の第三方向の端面(複数の突片35…,36…の第二方向と直交する方向に向く外面350,360)同士が接続されるため、周方向の二か所以上に接続ライン33が形成されるが、各接続ライン33を形成する複数の突片35…,36…のそれぞれの突出量は、接続ライン33を挟んで並ぶ貫通孔34…を画定する内周面340の間隔に応じて設定されればよい。
1…製造設備、2…切出装置、3…搬送装置、20…受台、21…刃物、30…プーリー、31…コンベアベルト、32…ベルト体、32a…ストレート部、32b…ターン部、33…接続ライン、34…貫通孔、35…第一突片(突片)、36…第二突片(突片)、200…受面、210…刃先部、330…縦線、340…内周面、340a…第一円弧面(接続ライン側から離間する面(円弧面))、340b…第二円弧面(接続ライン側から離間する面(円弧面))、340c…第三円弧面(円弧面)、350,360…外面、350a…第一平面、360a…第二平面、A…第一領域、B…第二領域、E1…第一端部、E2…第二端部、ES1…第一端面、ES2…第二端面、R1…第一対応範囲(貫通孔と対応する範囲)、R2…第二対応範囲(貫通孔と対応する範囲)、VL1…第一仮想線、VL2…第二仮想線、S…外接矩形、SA…矩形領域

Claims (5)

  1. 第一方向に幅を有するとともに第一方向と直交する第二方向に厚みを有する少なくとも一つのベルト体であって、端面を含む端部を第三方向に有するとともに第二方向に貫通した貫通孔を有するベルト体と、第三方向で突き合わされたベルト体の端面同士が接続されて形成される接続ラインとを備え、貫通孔は、接続ラインを挟んで少なくとも二つ設けられ、該二つの貫通孔のうちの少なくとも何れか一方の貫通孔を画定する内周面は、少なくとも他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部のそれぞれは、少なくとも貫通孔と対応する範囲に配置された複数の突片であって、前記二つの貫通孔の並ぶ方向及び第二方向のそれぞれと交差する方向に並び且つ相手方の端部の突片間に相互に嵌り込む複数の突片を含み、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部の複数の突片のそれぞれは、第二方向と直交する方向に向く外面であって、相互に連続することで前記端面を構成する外面を有し、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部のそれぞれにおける複数の突片の突出量は、一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔に対応して設定されていることを特徴とするコンベアベルト。
  2. 第三方向で端面同士が互いに突き合わされるベルト体の端部の複数の突片のそれぞれは、第二方向と直交する方向に基端と該基端の反対側の先端とを有し、前記二つの貫通孔のうちの一方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの一方の端面を含む端部側にある貫通孔を画定する内周面は、前記二つの貫通孔のうちの他方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの他方の端面を含む端部側にある貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、前記一方の端面を含む端部における複数の突片の基端及び前記他方の端面を含む端部における複数の突片の先端は、前記一方の貫通孔の外側に設定された第一仮想線であって、前記一方の貫通孔を画定する内周面の接続ライン側の部分に沿った又は略沿った第一仮想線上に位置している請求項1に記載のコンベアベルト。
  3. 前記二つの貫通孔のうちの他方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの他方の端面を含む端部側にある貫通孔を画定する内周面は、前記二つの貫通孔のうちの一方の貫通孔であって、第三方向で突き合わされた端面のうちの一方の端面を含む端部側にある貫通孔と対応する接続ライン側の部分に該接続ライン側から離間する面を含み、前記一方の端面を含む端部における複数の突片の先端及び前記他方の端面を含む端部における複数の突片の基端は、前記他方の貫通孔の外側に設定された第二仮想線であって、前記他方の貫通孔を画定する内周面の接続ライン側の部分に沿った又は略沿った第二仮想線上に位置している請求項2に記載のコンベアベルト。
  4. 接続ラインを挟んだ二つの貫通孔を含む貫通孔の列が、第一方向に間隔をあけて二列以上設けられ、第三方向で端面同士が突き合わされるベルト体の端部のそれぞれは、第一方向における全幅に亘って配置された複数の突片を含み、ベルト体の端部のそれぞれの第一方向における全幅に亘って設けられた複数の突片のうちの貫通孔の列と対応する範囲にある複数の突片の突出量は、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔のうちの一方の貫通孔を画定する内周面の他方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分と、対応する列に含まれる前記二つの貫通孔のうちの他方の貫通孔を画定する内周面の一方の貫通孔と対応する接続ライン側の部分との間隔に対応して設定される請求項1乃至3の何れか一項に記載のコンベアベルト。
  5. ベルト体における第一方向の中央を通って第三方向に延びる中心線を境にした一方側の領域にある複数の突片と、中心線を境にした他方側の領域にある複数の突片とが前記中心線を基準にして対称的である請求項4に記載のコンベアベルト。
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