JP6821196B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来、遊技機では、図柄を変動させて行う図柄変動ゲームが行われ、図柄変動ゲームにおいて予め定めた特定の表示結果が表示された後に、遊技者に有利な有利状態が付与される。また、有利状態が付与される期待度が特定可能な各種の演出が実行されることによって、有利状態が付与されることに対する期待感を高揚させることができる。
このような遊技機において、例えば、特許文献1に示すように、操作有効期間内において、操作手段の操作を促す画像などが表示され、遊技者により操作手段が操作されると結果画像が表示される操作演出を実行させるものが開示されており、操作演出を実行させることによって、遊技者に遊技に積極的に参加させることができる。
特開2015−195893号公報
しかしながら、このような遊技機において、例えば、操作演出について適切に制御することで操作演出の演出効果を更に高めるなど、遊技に対する興趣の向上を図ることが望まれている。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技に対する興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決する遊技機は、図柄変動ゲームで大当りとなった後に、大当り遊技を付与する遊技機において、前記大当り遊技に関する有利度合いを定めた複数の設定情報のうち何れかの設定情報を設定する設定制御手段と、遊技者により操作可能な第1操作手段と、遊技者により操作可能な第2操作手段と、前記第1操作手段を振動させる第1振動手段と、前記第2操作手段を振動させる第2振動手段と、前記第1振動手段及び前記第2振動手段の振動を制御する振動制御手段と、を備え、前記振動制御手段は、前記第1操作手段の振動及び前記第2操作手段の振動により大当りに関する内容を特定可能な大当り関連演出を実行させる制御を行い、前記第1操作手段の振動により前記設定制御手段によって設定された設定情報に関する内容を特定可能な演出を実行させる制御を行う一方で、前記第2操作手段の振動により大当り期待度を特定可能な演出を実行させる制御を行うことを要旨とする。
本発明によれば、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
パチンコ遊技機を模式的に示す図。 設定値(設定情報)を示す図。 電源投入時の制御内容の概略を示す図。 当りの種類を示す図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示す図。 (a)及び(b)は、演出モードを示す図。 演出モードの遷移を示す図。 操作演出による示唆内容を示す図。 (a)〜(h)は、演出表示装置の表示態様を示す図。 (a)〜(h)は、演出表示装置の表示態様を示す図。 (a)〜(h)は、演出表示装置の表示態様を示す図。
[第1実施形態]
以下、パチンコ遊技機の一実施形態について説明する。
本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、遊技盤20などの各種の部品を搭載するための部材である。
パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を備えている。例えば、発射ハンドル16は、枠体11の前面側に設けられている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技球(遊技媒体)が遊技盤20の遊技領域21に向けて発射される。すなわち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。
パチンコ遊技機10は、装飾ランプ17を備えている。例えば、装飾ランプ17は、枠体11の前面側に設けられている。装飾ランプ17は、図示しない発光体を内蔵しており、該発光体によって発光、点滅、及び消灯が可能に構成されている。装飾ランプ17は、演出の1つとして、発光、点滅、及び消灯する演出(以下、発光演出と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、スピーカ18を備えている。例えば、スピーカ18は、枠体11の前面側に設けられている。スピーカ18は、演出の1つとして、人や動物の声、効果音、及び楽曲などの音声を出力する演出(以下、音声演出と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、遊技者により操作可能な操作ボタン19aを備えている。操作ボタン19aは、枠体11の前面側であって、遊技球を貯留可能な上皿の上面側に設けられている。操作ボタン19aは、例えば、演出の際に用いることができ、第1振動装置39a(図5に示す)の作動により振動する。本実施形態において、操作ボタン19aが第1操作手段に相当する。
パチンコ遊技機10は、遊技者により操作可能な特別操作レバー19bを備えている。特別操作レバー19bは、枠体11の前面側であって、遊技球を貯留可能な下皿の左側方に設けられている。特別操作レバー19bは、例えば、演出の際に用いることができ、第2振動装置39b(図5に示す)の作動により振動する。本実施形態において、特別操作レバー19bが操作手段及び第2操作手段にそれぞれ相当する。
パチンコ遊技機10は、情報表示装置22を備えている。例えば、情報表示装置22は、遊技盤20において、遊技者から視認可能な位置に設けられている。情報表示装置22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。
情報表示装置22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、1種類又は複数種類の第1特別図柄を表示可能に構成されている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(第1変動ゲーム)を実行可能である。以下の説明では、「第1特別図柄変動ゲーム」を略して「第1特別ゲーム」と示す場合がある。
情報表示装置22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、1種類又は複数種類の第2特別図柄を表示可能に構成されている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(第2変動ゲーム)を実行可能である。以下の説明では、「第2特別図柄変動ゲーム」を略して「第2特別ゲーム」と示す場合がある。
また、以下の説明では、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームとを区別しない場合、これらを纏めて「特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)」と示し、特別図柄変動ゲームを「特別ゲーム」と示す場合がある。第1特別図柄及び第2特別図柄は、パチンコ遊技機10において内部的に実行される抽選(後述する大当り抽選及び小当り抽選)の結果を報知するための図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。本明細書においては、図柄について「確定停止表示」と「導出」とは同じ意味である。第1特別図柄表示部22a、第2特別図柄表示部22bにおいて導出可能な特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、小当り表示結果としての小当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄とがある。特別ゲームにおいて、大当り図柄が導出された場合、遊技者により大当りとなることが認識可能である。特別ゲームにおいて、小当り図柄が導出された場合、遊技者により小当りとなることが認識可能である。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出された場合、遊技者によりはずれとなることが認識可能である。本実施形態において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されない。本実施形態において、第2特別ゲームは、第1特別ゲームに優先して実行される。
本実施形態では、大当り抽選に当選した場合、特別ゲームにおいて大当り図柄が導出され、該特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。つまり、大当り遊技は、大当り抽選に当選したことを条件として付与される遊技であり、特別ゲームで大当り表示結果が表示された後に付与される遊技である。詳しくは後述するが、大当り遊技は、多数の賞球が獲得できる遊技であるため、遊技者にとって有利な遊技(状態)である。
また、本実施形態では、小当り抽選に当選した場合、特別ゲームにおいて小当り図柄が導出され、該特別ゲームの終了後、小当り遊技が付与される。つまり、小当り遊技は、小当り抽選に当選したことを条件として付与される遊技であり、特別ゲームで小当り表示結果が表示された後に付与される遊技である。
以下、大当り抽選と小当り抽選とをまとめて当り抽選、大当り図柄と小当り図柄とをまとめて当り図柄、大当り遊技と小当り遊技とをまとめて当り遊技とそれぞれ示す場合がある。この場合、当り抽選に当選した場合、特別ゲームにおいて当り図柄が導出され、該特別ゲームの終了後、当り遊技が付与される。つまり、当り遊技は、当り抽選に当選したことを条件として付与される遊技であり、特別ゲームで当り表示結果が表示された後に付与される遊技である。また、大当り遊技を含む当り遊技は、多数の賞球が獲得できる遊技であるため、遊技者にとって有利な遊技(状態)であるといえる。
情報表示装置22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の第1特別ゲームの回数を「第1特別保留数」(第1保留ゲーム数)と示す。情報表示装置22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の第2特別ゲームの回数を「第2特別保留数」(第2保留ゲーム数)と示す。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の最大値は、それぞれ「4」である。
情報表示装置22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、1種類又は複数種類の普通図柄を表示可能に構成されている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(普通変動ゲーム)を実行可能である。以下の説明では、普通図柄変動ゲームを略して「普通ゲーム」と示す。普通図柄表示部22eに導出可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄とがある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出された場合、遊技者により普通当りとなることが認識可能となる。普通ゲームにおいて、普通はずれ図柄が導出された場合、遊技者により普通はずれとなることが認識可能となる。本実施形態では、普通図柄の当り抽選に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出され、該普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。詳しくは後述するが、普通当り遊技は、第2特別ゲームの保留条件を成立させ易くなることから、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示装置22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(普通保留ゲーム数)を認識可能な情報を表示する。例えば、普通保留数の最大値は、「4」である。
次に、遊技盤20について説明する。
遊技盤20は、その遊技盤20の表面側(前面側)をレールによって略円形に区画することによって、遊技領域21が形成されている。また、パチンコ遊技機10は、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠26を備えている。センター枠26は、開口部26aを備えている。なお、センター枠26は、センター役物と表現してもよい。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置27を備えている。演出表示装置27は、画像が表示される表示領域27rを備えている。演出表示装置27は、センター枠26の開口部26aを介して、遊技者により表示領域27rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置27は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した画像(絵柄)を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
本実施形態において、演出表示装置27が実行可能な表示演出には、演出図柄を複数列で変動表示させるとともに、最終的に演出図柄の組み合わせを導出させる演出図柄変動ゲームがある。以下の説明では、演出図柄変動ゲームを略して「演出ゲーム」と示す。演出図柄は、キャラクタや模様等の装飾が施された図柄(飾り図柄)であって、表示演出を多様化させるためのものである。本実施形態において、演出ゲームは、第1列、第2列、及び第3列の図柄列をそれぞれ所定の方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。
演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて導出された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて、大当り図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄による大当りの図柄組み合わせが導出される。例えば、演出図柄による大当りの図柄組み合わせは、「333」や「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。特別ゲームにおいて、小当り図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄による小当りの図柄組み合わせが導出される。例えば、演出図柄による小当りの図柄組み合わせは、「123」や「234」などのような図柄組み合わせである。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせが導出される。例えば、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせは、「787」や「556」などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示されてもよい。本明細書において「一旦停止表示」とは、演出図柄が確定停止表示される前の仮停止状態であり、例えば、演出図柄がゆれ変動表示されている状態である。
演出ゲームは、リーチを形成して行うリーチ演出を含む場合がある。リーチは、複数列のうち特定列(本実施形態では第1列と第3列)に同一の演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定列とは異なる列(本実施形態では第2列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。例えば、リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。
パチンコ遊技機10は、センター枠26の下方において、遊技領域21に開口している第1始動口28を備えている。第1始動口28は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。第1入球口としての第1始動口28は、遊技球が入球可能である。パチンコ遊技機10は、第1始動口28に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1を備えている。例えば、第1始動センサSE1は、第1始動口28に入球した遊技球が通過する通路に設けられている。本実施形態では、第1始動センサSE1で遊技球が検知されると、第1特別ゲームの保留条件(第1保留条件)が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。このように、第1始動センサSE1は、第1始動口28への遊技球の入球(第1始動口28へ入球した遊技球)を検知する。また、第1特別ゲームは、第1始動口28に遊技球が入球したときに実行される場合がある(実行可能である)。
パチンコ遊技機10は、センター枠26の下方において、遊技領域21に開口している第2始動口29を備えている。第2入球口としての第2始動口29は、遊技球が入球可能である。パチンコ遊技機10は、第2始動口29に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2を備えている。例えば、第2始動センサSE2は、第2始動口29に入球した遊技球が通過する通路に設けられている。本実施形態では、第2始動センサSE2で遊技球が検知されると、第2特別ゲームの保留条件(第2保留条件)が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。このように、第2始動センサSE2は、第2始動口29への遊技球の入球(第2始動口29へ入球した遊技球)を検知する。また、第2特別ゲームは、第2始動口29に遊技球が入球したときに実行される場合がある(実行可能である)。
パチンコ遊技機10は、遊技領域21において、許容状態(開状態)と、規制状態(閉状態)と、に動作が可能な開閉手段としての普通可変部材30を備えている。許容状態は、遊技球を第2始動口29へ入球させることができる、又は入球させ易い状態である。規制状態は、遊技球を第2始動口29へ入球させることができない、又は入球させ難い状態である。パチンコ遊技機10は、普通可変部材30を動作させる普通アクチュエータA1を備えている(図5に示す)。普通可変部材30は、普通当り遊技において、許容状態に動作される。このように、普通可変部材30は、第2始動口29が許容状態と規制状態とを取り得るように動作する。
パチンコ遊技機10は、センター枠26の右下方において、遊技領域21に開口している大入賞口31を備えている。パチンコ遊技機10は、大入賞口31に入球した遊技球を検知する特別入賞センサSE3を備えている。例えば、特別入賞センサSE3は、大入賞口31に入球した遊技球が通過する通路に設けられている。本実施形態では、特別入賞センサSE3で遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、遊技領域21において、許容状態(開状態)と、規制状態(閉状態)と、に動作が可能な特別可変部材32を備えている。許容状態は、遊技球を大入賞口31へ入球させることができる、又は入球させ易い状態である。規制状態は、遊技球を大入賞口31へ入球させることができない、又は入球させ難い状態である。パチンコ遊技機10は、特別可変部材32を動作させる特別アクチュエータA2を備えている(図5に示す)。特別可変部材32は、大当り遊技及び小当り遊技において、許容状態に動作される。このように、特別可変部材32は、大入賞口31が許容状態と規制状態とを取り得るように動作する。つまり、大当り遊技及び小当り遊技は、大入賞口31が許容状態となる(許容状態にする)遊技である。
パチンコ遊技機10は、遊技領域21のうち、センター枠26の右方に、遊技球が通過(入球)可能なゲート33を備えている。普通始動入球口としてのゲート33は、遊技球が入球可能であり、ゲート33を通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4を備えている(図5に示す)。本実施形態では、ゲートセンサSE4で遊技球が検知されると、普通ゲームの保留条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、センター枠26の右方において、遊技領域21に開口している一般入賞口34を備えている。パチンコ遊技機10は、一般入賞口34に入球した遊技球を検知する一般入賞センサSE5を備えている(図5に示す)。例えば、一般入賞センサSE5は、一般入賞口34に入球した遊技球が通過する図示しない通路に設けられている。本実施形態では、一般入賞センサSE5で遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。なお、パチンコ遊技機10は、複数の一般入賞口を備えていてもよい。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、入賞口として、第1始動口28、第2始動口29、大入賞口31、及び一般入賞口34を備えている。なお、パチンコ遊技機10は、上記入賞口とは異なる入賞口を備えていてもよい。「入賞」は、遊技球が入賞口に入球することである。また、パチンコ遊技機10は、釘や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための部材を備えている。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当り抽選に当選する可能性が低確率状態に比して高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。
パチンコ遊技機10は、遊技球の発射数に対する賞球数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態と高ベース状態とを備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、第2始動口29に遊技球が入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。高ベース状態では、第2始動口29に遊技球が入球する確率が高まり、第2始動口29への遊技球の入球が容易になることから、遊技者にとって有利な遊技状態(入球容易状態、入球率向上状態)となる。
例えば、高ベース状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通図柄の当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における普通可変部材30の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における普通可変部材30の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における普通可変部材30の1回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。
本実施形態では、低ベース状態における普通当り確率は0を超えている。このため、普通可変部材30は、低ベース状態において、許容状態に動作され得る。なお、低ベース状態における普通当り確率は0であってもよい。この場合、普通可変部材30は、低ベース状態において、許容状態に動作されない。つまり、低ベース状態は、高ベース状態と比べて第2始動口29に遊技球が入球し難い又は第2始動口29に遊技球が入球しない状態であるといえる。
また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、特別図柄についての、所謂「変動時間短縮状態」となる。これに対して、低ベース状態は、特別図柄についての、所謂「非変動時間短縮状態」となる。
以下の説明では、低確率状態且つ低ベース状態である遊技状態を「低確低ベース状態」と示し、高確率状態且つ低ベース状態である遊技状態を「高確低ベース状態」と示す。また、低確率状態且つ高ベース状態である遊技状態を「低確高ベース状態」と示し、高確率状態且つ高ベース状態である遊技状態を「高確高ベース状態」と示す。
このように、本実施形態において、遊技状態には、低確率状態及び高確率状態と、高ベース状態(入球率向上状態)及び低ベース状態(非入球率向上状態)とがある。
次に、本実施形態に特徴的な設定変更機能について説明する。
図2に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、複数種類の設定値(設定情報)として大当り確率を設定可能である。具体的に言えば、本実施形態のパチンコ遊技機10では、複数種類の設定値として第1設定値から第6設定値までの全6段階にわたって大当り確率を設定可能である。以下の説明では、「第n設定値が設定されている」ことを、単に[設定n]と示す場合がある(但し、n=1〜6)。
各設定(設定1〜設定6)の大当り確率K1〜K6は、大当り確率K1<K2<K3<K4<K5<K6の順に高確率であり、大当りに当選し易くなっている。大当り確率K1〜K6は、低確率状態であるときの大当り確率と、高確率状態であるときの大当り確率とをセットにしたものである。つまり、複数種類の設定値には、低確率状態における大当り確率と、高確率状態における大当り確率とが定められている。以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、設定値に応じて大当り確率が変化する。また、高確率状態に制御されている場合における大当り確率(大当り抽選の当選確率)と、低確率状態に制御されている場合における大当り確率とは、現状の設定値に応じて異なることとなる。なお、設定値は、6段階である必要はなく、2段階から5段階、及び7段階以上のうち何れであってもよい。なお、本実施形態において、設定値に応じて大当り確率が異なる一方で、設定値が何れであっても、大当りの種類の決定確率(決定割合)、小当り確率(小当り抽選の当選確率)、小当りの種類の決定確率(決定割合)が同じとなる。
図3に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、設定器40e(図5に示す)の設定操作部(図示せず)をオン状態に操作した状態であって、且つRWMクリアスイッチ40d(図5に示す)をオン状態に操作した状態にて電源投入されると、設定変更モードへ移行する。
設定変更モードでは、内部的に設定された(設定されている)設定値が報知され、RWMクリアスイッチ40dの操作毎に、内部的に設定された設定値を、[設定1]→[設定2]→…→[設定5]→[設定6]→[設定1]→…というように、ループするように変更できる。また、設定変更モードは、設定器40eの設定操作部をオフ状態に操作すると終了する。
また、RWMクリアスイッチ40dをオン状態に操作した状態にて電源投入されると、バックアップされている各種情報が初期化されることから、設定変更モードへ移行したときには、バックアップされている各種情報が初期化されるように構成されている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、設定器40eの設定操作部をオン状態に操作した状態であって、RWMクリアスイッチ40dがオフ状態である状態にて電源投入されると、設定確認モードへ移行する。
設定確認モードでは、内部的に設定された設定値が報知され、RWMクリアスイッチ40dを操作しても、内部的に設定された設定値を変更できない。設定確認モードは、設定器40eの設定操作部をオフ状態に操作すると終了する。
次に、パチンコ遊技機10における大当り及び小当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。複数種類の大当り図柄(大当りの種類)には、それぞれ大当り遊技の種類が定められている。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング時間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング時間の経過後に、大入賞口31を開放する複数回のラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、上限回数を上限として行われる。本実施形態において、上限回数は、予め定めた回数である。
1回のラウンド遊技は、予め定めた上限数(本実施形態では「9」)の遊技球が大入賞口31に入球する第1終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2終了条件が成立することによって終了される。つまり、複数回のラウンド遊技のそれぞれが終了する終了条件には、大入賞口31に入球した遊技球の入球数が上限数となる第1終了条件と、大入賞口31に入球した遊技球の入球数が上限数とならずに予め定めた上限時間が経過する第2終了条件とがある。ラウンド遊技において、大入賞口31は、所定の開放態様で開放され、詳しくは、ラウンド遊技の開始を契機として開状態を取り、ラウンド遊技の終了を契機として閉状態を取る。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。このように、特別可変部材32は、複数回のラウンド遊技のそれぞれにおいて大入賞口31が開状態を取り得るように動作することとなり、各ラウンド遊技が開始する開始条件が成立すると大入賞口31が開状態を取り、各ラウンド遊技が終了する終了条件が成立すると大入賞口31が閉状態を取ることとなる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング時間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング時間の経過に伴って終了される。
また、特別図柄の小当り図柄として、複数種類の小当り図柄を備えている。複数種類の小当り図柄には、それぞれ小当りの種類が定められている。複数種類の小当り図柄(小当りの種類)には、それぞれ小当り遊技の種類が定められている。
小当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング時間の経過後に、大入賞口31が所定の開放態様で開放される。小当り遊技における大入賞口31の開放制御は、予め定めた上限数(本実施形態では「9」)の遊技球が大入賞口31に入球する第1終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2終了条件が成立することによって終了される。つまり、小当り遊技における大入賞口31の開放制御が終了する終了条件には、大入賞口31に入球した遊技球の入球数が上限数となる第1終了条件と、大入賞口31に入球した遊技球の入球数が上限数とならずに予め定めた上限時間が経過する第2終了条件とがある。そして、小当り遊技は、大入賞口31の開放制御の終了条件が成立すると、予め定めたエンディング時間の経過に伴って終了される。また、小当り遊技では、オープニング時間が開始されてからエンディング時間が終了するまでの間で、小当り遊技が付与されたことを特定可能な演出が実行される。
次に、パチンコ遊技機10における具体的な大当り及び小当りについて説明する。
図4に示すように、本実施形態において、第1特別ゲームのゲーム結果として第1特別図柄表示部22aに表示される100種類の大当り図柄のうち、75種類の大当り図柄が図柄ZAに、15種類の大当り図柄が図柄ZBに、10種類の大当り図柄が図柄ZCにそれぞれ分類されている。また、第2特別ゲームのゲーム結果として第2特別図柄表示部22bに表示される100種類の大当り図柄のうち、75種類の大当り図柄が図柄Zaに、25種類の大当り図柄が図柄Zcにそれぞれ分類されている。このように、本実施形態において、第1特別ゲームの大当りの種類としては3種類の大当りがあり、第2特別ゲームの大当りの種類としては2種類の大当りがあるが、これに限らない。以下、大当りの種類としては、大当り図柄の種類を用いて、図柄ZA〜Zc,Za,Zcに基づく大当りと表現する。また、大当りの種類に基づいて付与される大当り遊技の種類としても、大当り図柄の種類を用いて、図柄ZA〜ZC,Za,Zcに基づく大当り遊技と表現する。
図柄ZA〜ZCに基づく大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限回数として8回が定められている。図柄Zaに基づく大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限回数として8回よりも多い10回が定められている。図柄Zcに基づく大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限回数として8回よりも少ない5回が定められている。
本実施形態において、各大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限時間としては25sが規定されている。また、本実施形態において、全ての種類の大当り遊技としては、同じオープニング時間(本実施形態では10s)、同じエンディング時間(本実施形態では25s)がそれぞれ定められている。
図柄ZA、Zaには、大当り遊技終了後の遊技状態として、高確率状態と、高ベース状態と、が定められている。図柄ZA、Zaに基づく大当り遊技終了後には、予め定められた上限回数(本実施形態では150回)の特別ゲームが終了される迄の間、又は上限回数の特別ゲームが終了される前に大当り遊技が付与される迄の間、高確率状態と、高ベース状態と、が付与される。図柄ZB,ZC,Zbには、大当り遊技終了後の遊技状態として、低確率状態と、高ベース状態と、が定められている。図柄ZB,ZC,Zbに基づく大当り遊技終了後には、低確率状態が付与されるとともに、予め定められた上限回数(本実施形態では100回)の特別ゲームが終了される迄の間、又は上限回数の特別ゲームが終了される前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態が付与される。
本実施形態において、第1特別ゲームのゲーム結果として第1特別図柄表示部22aに表示される20種類の小当り図柄のうち、20種類の小当り図柄が図柄ZDに分類されている。また、第2特別ゲームのゲーム結果として第2特別図柄表示部22bに表示される20種類の小当り図柄のうち、20種類の大当り図柄が図柄Zdに分類されている。このように、本実施形態において、第1特別ゲームの小当りの種類としては1種類の小当りがあり、第2特別ゲームの小当りの種類としては1種類の小当りがあるが、これに限らない。以下、小当りの種類としては、小当り図柄の種類を用いて、図柄ZD,Zdに基づく小当りと表現する。また、小当りの種類に基づいて付与される小当り遊技の種類としても、小当り図柄の種類を用いて、図柄ZD,Zdに基づく小当り遊技と表現する。
本実施形態において、小大当り遊技としては、開放制御の上限時間としては40msが規定されている。また、本実施形態において、全ての種類の小当り遊技としては、同じオープニング時間(本実施形態では8ms)、同じエンディング時間(本実施形態では8ms又は14s)がそれぞれ定められている。
各小当り遊技終了後の遊技状態としては、直前の遊技状態が維持される。このため、直前の遊技状態が低確低ベース状態であった場合、小当り遊技の終了後、低確低ベース状態が維持され、直前の遊技状態が高確高ベース状態であった場合、小当り遊技の終了後、高確高ベース状態が維持される。このように、小当り抽選に当選したときには、小当り遊技の終了後、小当り抽選の当選に応じて遊技状態が変更されない。
なお、本実施形態において、大当り確率としては、図2に示すような確率がそれぞれ定められている。小当り確率としては、第1特別ゲームでは、545/65536が、第2特別ゲームでは、1/65536がそれぞれ定められている。普通当り確率としては、低ベース状態では1/65536が、高ベース状態では65534/65535がそれぞれ定められている。1回の普通当り遊技における普通可変部材30の合計開放時間としては、低ベース状態では396msが、高ベース状態では5400msがそれぞれ定められている。賞球数としては、第1始動センサSE1で遊技球が検知されたときには「4」が、第2始動センサSE2で遊技球が検知されたときには「1」が、特別入賞センサSE3で遊技球が検知されたときには「15」が、一般入賞センサSE5で遊技球が検知されたときには「5」がそれぞれ定められている。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図5に示すように、パチンコ遊技機10は、遊技盤20の裏側(後方)に主制御基板40を備えている。主制御基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)を出力する。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20の裏側(後方)に副制御基板41を備えている。副制御基板41は、主制御基板40から入力した制御信号に基づいて所定の処理を実行する。例えば、副制御基板41は、装飾ランプ17による発光演出、スピーカ18による音声演出、及び演出表示装置27による表示演出を実行させるための処理を行う。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20の裏側(後方)に電源ユニット60を備えている。電源ユニット60は、電源スイッチ60aがオン状態に切り替える操作が行われることによって、各制御基板40,41に電力供給を行うユニットである。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10は、バックアップ機能を搭載している。バックアップ機能は、外部電源からの電力供給が停止した場合でも遊技制御に関する各種情報を内部的に保持(バックアップ)しておき、電力供給が開始されたときに、保持している各種情報に基づいて遊技制御を復帰する機能である。また、本実施形態において、主制御基板40がバックアップ機能を搭載しており、副制御基板41は、バックアップ機能を搭載していない。
まず、主制御基板40について説明する。
主制御基板40は、主制御CPU40aと、主制御ROM40bと、主制御RAM40cと、RWMクリアスイッチ40dと、設定器40eと、表示器40fとを備えている。主制御CPU40aは、主制御プログラムを実行することにより、各種の処理を行う。
主制御ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられるテーブルや判定値などを記憶している。また、主制御ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。変動パターンは、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の変動時間を特定可能な情報である。また、本実施形態において、変動パターンは、例えば、リーチ演出の種類など、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の間に行われる演出ゲームの演出内容(演出態様)を特定可能な情報である。なお、例えば、変動パターンは、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の変動時間を特定可能な情報であれば、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の間に行われる演出ゲームの演出内容を特定可能な情報でなくてもよい。
変動パターンには、大当り変動パターンと、はずれリーチ変動パターンと、はずれ変動パターンとがある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に大当りの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。なお、本実施形態において、大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に小当りの図柄組み合わせを導出させる演出内容も定められている。つまり、本実施形態において、大当り変動パターンは、最終的に大当りの図柄組み合わせ又は小当りの図柄組み合わせを導出させる演出内容を特定可能な当り変動パターンともいえる。はずれリーチ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。はずれ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。
主制御RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御RAM40cが記憶する情報は、例えばフラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、主制御基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数として生成してもよく、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
主制御CPU40aと、センサSE1〜SE5とは、接続されている。主制御CPU40aは、センサSE1〜SE5が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力可能に構成されている。
主制御CPU40aと、アクチュエータA1,A2とは、接続されている。主制御CPU40aは、アクチュエータA1,A2の動作を制御可能に構成されている。主制御CPU40aと、情報表示装置22とは、接続されている。主制御CPU40aは、情報表示装置22の表示内容を制御可能に構成されている。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、主制御RAM40cは、電源断がされても、電源断がされたときに記憶している各種情報を所定期間にわたって保持可能に構成されている。例えば、主制御RAM40cは、電源ユニット60に搭載された図示しないバックアップ用電源(例えば電気二重層コンデンサ)から供給される電力によって、電源断がされた後にも各種情報を保持するとよい。例えば、主制御RAM40cは、電力の供給を受けない状態であっても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであることにより、電源断がされた後にも各種情報を保持するようになっていてもよい。主制御CPU40aは、これらの各種情報を主制御RAM40cに記憶させる制御を行う。
ここで、バックアップの対象となる各種情報には、遊技の進行に関する遊技情報と、設定値に関する設定値情報とが含まれている。例えば、遊技情報には、特別ゲームに関する情報、大当り遊技に関する情報、遊技状態に関する情報、及び賞球の払出しに関する情報が含まれている。
RWMクリアスイッチ40dは、バックアップされている各種情報の初期化を指示する操作を可能に構成されている。本実施形態では、RWMクリアスイッチ40dがオン状態であるときに電源投入されることにより、バックアップされている各種情報が初期化される。以下、RWMクリアスイッチ40dをオン状態であるときに電源投入される操作を、初期化操作として説明する。
設定器40eは、設定値に関する制御を行う設定制御状態としての設定制御モードへの移行を指示する操作を可能に構成されている。なお、本実施形態において、設定制御モードとしては、内部的に設定された設定値を変更可能な設定変更モードと、内部的に設定された設定値を変更不能であるが設定値を特定可能に表示する設定確認モードとがある。本実施形態では、設定器40eの設定操作部(図示せず)がオン状態であって、RWMクリアスイッチ40dがオン状態であるときに電源投入されることにより、設定変更モードに移行し、設定器40eの設定操作部がオン状態であって、RWMクリアスイッチ40dがオフ状態であるときに電源投入されることにより、設定確認モードに移行する。
表示器40fは、本実施形態において、内部的に設定された設定値を報知する表示を行うが、これに限らず、別の情報の表示を行ってもよい。
次に、副制御基板41について説明する。
副制御基板41と、主制御基板40とは、接続されている。パチンコ遊技機10では、主制御基板40から副制御基板41への一方向に制御信号を出力可能に構成されている。
副制御基板41は、副制御CPU41aと、副制御ROM41bと、副制御RAM41cと、を備えている。副制御CPU41aは、副制御プログラムを実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられるテーブルや判定値などを記憶している。副制御ROM41bは、演出表示装置27における表示演出に関する表示演出データを記憶している。副制御ROM41bは、装飾ランプ17における発光演出に関する発光演出データを記憶している。副制御ROM41bは、スピーカ18における音声演出に関する音声演出データを記憶している。
副制御RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御RAM41cが記憶する情報は、例えばフラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、副制御基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数として生成してもよく、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
副制御CPU41aと、演出表示装置27とは、接続されている。副制御CPU41aは、演出表示装置27の表示態様を制御可能に構成されている。副制御CPU41aと、装飾ランプ17とは、接続されている。副制御CPU41aは、装飾ランプ17の発光態様を制御可能に構成されている。副制御CPU41aと、スピーカ18とは、接続されている。副制御CPU41aは、スピーカ18の出力態様を制御可能に構成されている。副制御CPU41aと、操作ボタン19aとは、接続されている。副制御CPU41aは、操作ボタン19aが操作されたことを示す操作信号を入力可能に構成されている。副制御CPU41aと、特別操作レバー19bとは、接続されている。副制御CPU41aは、特別操作レバー19bが操作されたことを示す操作信号を入力可能に構成されている。
副制御CPU41aと、第1振動装置39aとは、接続されている。副制御CPU41aは、第1振動装置39aの振動態様を制御可能に構成されている。第1振動装置39aは、操作ボタン19aを振動させるための装置である。このため、副制御CPU41aは、第1振動装置39aの振動態様を制御することによって、操作ボタン19aを振動させる制御を行うことができる。本実施形態において、第1振動装置39aが第1振動手段に相当する。
副制御CPU41aと、第2振動装置39bとは、接続されている。副制御CPU41aは、第2振動装置39bの振動態様を制御可能に構成されている。第2振動装置39bは、特別操作レバー19bを振動させるための装置である。このため、副制御CPU41aは、第2振動装置39bの振動態様を制御することによって、特別操作レバー19bを振動させる制御を行うことができる。本実施形態において、第2振動装置39bが振動手段及び第2振動手段に相当する。
次に、電源ユニット60について説明する。
電源ユニット60は、遊技場などの外部電源から供給される電源電圧を各制御基板40,41へ供給すべき電源電圧に変換する。電源ユニット60は、電源供給線を介して各制御基板40,41と接続されており、電源供給線を通じて各制御基板40,41に電力供給する。
電源ユニット60は、電源スイッチ60aを備えており、外部電源からパチンコ遊技機10へ電力が供給されている状態において、電源スイッチ60aをオフ状態からオン状態に操作にすると、各制御基板40,41に電力が供給され、さらにオフ状態に操作すると各制御基板40,41への電力供給が遮断される。
次に、パチンコ遊技機10において行われる各種の処理について説明する。
最初に、主制御CPU40aが行う電源投入処理について説明する。
主制御CPU40aは、電源投入時の起動処理(ブート処理)によって起動すると、最初に電源投入処理を行う。電源投入処理では、電源投入時のRWMクリアスイッチ40d及び設定器40eの設定操作部の操作状態に応じて、設定制御モード(設定変更モード及び設定確認モード)への移行の有無、及び主制御RAM40cの初期化の有無が制御される。
まず、主制御CPU40aは、電源投入時にRWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作されたかを判定する。主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作されたときに出力される操作信号を入力した場合に、RWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作されたと判定する。
電源投入時にRWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作されたと判定した場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cのRWMクリア処理を行う。主制御RAM40cのRWMクリア処理において、主制御CPU40aは、主制御RAM40cにバックアップされている遊技情報を初期化する一方で、主制御RAM40cにバックアップされている設定値情報を初期化しない。このように、本実施形態において、主制御CPU40aは、電源投入された場合にRWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作されたとき(初期化操作が行われたとき)には、主制御RAM40cに記憶させた遊技情報を初期化する。
主制御RAM40cのRWMクリア処理を行った後、主制御CPU40aは、電源投入時に設定器40eがオン状態に操作されたかを判定する。主制御CPU40aは、設定器40eがオン状態に操作されたときに出力される操作信号を入力した場合に、設定器40eがオン状態に操作されたと判定する。
電源投入時に設定器40eがオン状態に操作されたと判定しない場合(電源投入時に設定器40eがオフ状態に操作されたと判定した場合)、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに割り当てられた主設定値フラグに記憶されている設定値を読み出すとともに、読み出した設定値を特定可能な設定値コマンドを出力バッファに設定する。本実施形態において、出力バッファに設定された情報(制御コマンド)は、割り込み処理として行われるコマンド出力処理において副制御基板41へと出力される。この設定値コマンドにより特定される設定値は、電源断がされたときの設定値であり、バックアップされていた設定値でもある。
主制御CPU40aは、設定値コマンドを副制御基板41に出力すると、初期化による起動を指定する情報(以下、「電源投入初期時コマンド」と示す)を出力バッファに設定し、電源投入処理を終了する。
その一方で、電源投入時に設定器40eがオン状態に操作されたと判定した場合、主制御CPU40aは、設定変更制御処理を行う。設定変更制御処理において、主制御CPU40aは、設定変更モードへ移行する。主制御CPU40aは、設定変更モードへ移行すると、設定変更モードの開始を特定可能な情報(以下、「変更開始コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。
また、主制御CPU40aは、設定変更モードへ移行すると、主制御RAM40cに割り当てられた主設定値フラグに記憶されている設定値を読み出すとともに、読み出した設定値を報知する表示を行うように表示器40fを制御する。即ち、表示器40fでは、電源断がされたときの設定値が報知される。また、上記主設定値フラグは、設定された設定値を主制御CPU40aが特定するためのフラグである。そして、主制御CPU40aは、読み出した設定値を特定可能な情報(以下、「電源投入時設定値コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。
設定変更モードにおいて、主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作される毎に、設定値を、[設定1]→[設定2]→…→[設定5]→[設定6]→[設定1]→…というように、ループするように変更する。この処理において、主制御CPU40aは、主設定値フラグに記憶されている設定値を更新することにより、設定値を変更する。また、主制御CPU40aは、設定値を変更する毎に、変更後の設定値を報知する表示を行うように表示器40fを制御する。
主制御CPU40aは、設定変更モードにおいて、設定器40eがオフ状態に操作されると(設定器40eがオン状態に操作されたときに出力される操作信号が入力されなくなると)、その時点において主設定値フラグに記憶させている設定値を確定し、設定変更モードを終了する。その後、主制御CPU40aは、設定変更制御処理を終了する。
主制御CPU40aは、設定変更制御処理を終了すると、確定した設定値を特定可能な情報(以下、「設定値コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。また、主制御CPU40aは、設定変更モードの終了を特定可能な情報(以下、「変更終了コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。
その後、主制御CPU40aは、初期化による起動を指定する情報(以下、「電源投入初期時コマンド」と示す)を出力バッファに設定し、電源投入処理を終了する。
また、電源投入時にRWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作されたと判定しない場合(電源投入時にRWMクリアスイッチ40dがオフ状態に操作されたと判定した場合)、主制御CPU40aは、復帰処理を行う。復帰処理において、主制御CPU40aは、バックアップされている各種情報が正常であるかを確認する。バックアップされている各種情報が正常であるか、異常であるかの確認は、例えばバックアップフラグの状態確認とチェックサムの一致確認によって行われる。バックアップされている各種情報が異常である場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cのRWMクリア処理を行う。バックアップされている各種情報が正常である場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cのRWMクリア処理を行わない。
復帰処理を行った後、主制御CPU40aは、電源投入時に設定器40eがオン状態に操作されたかを判定する。主制御CPU40aは、設定器40eがオン状態に操作されたときに出力される操作信号を入力した場合に、設定器40eがオン状態に操作されたと判定する。
電源投入時に設定器40eがオン状態に操作されたと判定していない場合(電源投入時に設定器40eがオフ状態に操作されたと判定した場合)、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに割り当てられた主設定値フラグに記憶されている設定値を読み出すとともに、読み出した設定値を特定可能な設定値コマンドを出力バッファに設定する。この設定値コマンドにより特定される設定値は、電源断がされたときの設定値であり、バックアップされていた設定値でもある。
主制御CPU40aは、設定値コマンドを出力バッファに設定すると、電源投入復電時コマンド及び図柄状態指定コマンドを出力バッファに設定し、電源投入処理を終了する。
その一方で、電源投入時に設定器40eがオン状態に操作されたと判定した場合、主制御CPU40aは、設定確認制御処理を行う。設定確認制御処理において、主制御CPU40aは、設定確認モードへ移行する。主制御CPU40aは、設定確認モードへ移行すると、設定確認モードの開始を特定可能な情報(以下、「確認開始コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。
また、主制御CPU40aは、設定確認モードへ移行すると、主制御RAM40cに割り当てられた主設定値フラグに記憶されている設定値を読み出すとともに、読み出した設定値を報知する表示を行うように表示器40fを制御する。即ち、表示器40fでは、電源断がされたときの設定値が報知される。設定確認モードにおいて、主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dが操作されても、設定値を変更せず、表示器40fの表示内容も変化させない。
主制御CPU40aは、設定確認モードにおいて、設定器40eがオフ状態に操作されると(設定器40eがオン状態に操作されたときに出力される操作信号が入力されなくなると)、設定確認モードを終了する。その後、主制御CPU40aは、設定確認制御処理を終了する。
主制御CPU40aは、設定確認制御処理を終了すると、主制御RAM40cに割り当てられた主設定値フラグに記憶されている設定値を特定可能な設定値コマンドを出力バッファに設定する。前述したように、設定確認モードにおいては設定値が変更されないため、主設定値フラグに記憶されている設定値は、電源投入されたときの設定値であり、電源断がされたときの設定値でもある。また、主制御CPU40aは、設定確認モードの終了を特定可能な情報(以下、「確認終了コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。
その後、主制御CPU40aは、バックアップされている各種情報に基づく復帰を指定する情報(以下、「電源投入復電時コマンド」と示す)を出力バッファに設定する。また、主制御CPU40aは、復帰時(電断時でもある)の制御状態を指定する情報(以下、「図柄状態指定コマンド」と示す)を出力バッファに設定し、電源投入処理を終了する。この図柄状態指定コマンドは、第1特別ゲームの実行中への復帰、第2特別ゲームの実行中への復帰、第1特別ゲームに基づく大当り遊技中への復帰、第1特別ゲームに基づく小当り遊技中への復帰、第2特別ゲームに基づく大当り遊技中への復帰、及び第2特別ゲームに基づく小当り遊技中への復帰の何れかを指定するコマンドである。
以上のようにして、主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作され、且つ設定器40eがオン状態に操作された場合、電源投入処理において、主制御RAM40cのRWMクリア処理、及び設定変更制御処理を行う。その一方で、主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dがオン状態に操作され、且つ設定器40eがオフ状態に操作された場合、電源投入処理において、主制御RAM40cのRWMクリア処理を行い、設定変更制御処理を行わない。
また、主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dがオフ状態に操作され、且つ設定器40eがオン状態に操作された場合、電源投入処理において、復帰処理、及び設定確認制御処理を行う。その一方で、主制御CPU40aは、RWMクリアスイッチ40dがオフ状態に操作され、且つ設定器40eがオフ状態に操作された場合、電源投入処理において、復帰処理を行い、設定確認制御処理を行わない。
以上説明したように、本実施形態において、上述した電源投入処理を行う主制御CPU40aは、大当り確率を定めた複数の設定値のうち何れかの設定値を(少なくとも)設定する設定制御手段に相当する。また、本実施形態において、大当り確率が、大当り遊技に関する有利度合いに相当する。
次に、電源投入処理が行われた後、主制御CPU40aが行う各種の処理について説明する。主制御CPU40aは、所定の制御周期(例えば4ms)毎に行う割り込み処理として、特別図柄入力処理、及び特別図柄開始処理などを行う。
特別図柄入力処理において、主制御CPU40aは、第1始動センサSE1から検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口28に遊技球が入球したか否かを判定する。
第1始動口28に遊技球が入球した場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する。
第1特別保留数が上限数未満である場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数を「1」加算して更新する。これにより、第1特別ゲームの保留条件(第1保留条件)が成立する。この処理において、主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように、情報表示装置22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに設定する。
次に、主制御CPU40aは、主制御基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM40cに記憶させる。例えば、乱数は、大当り抽選及び小当り抽選に用いる乱数、大当り図柄及び小当り図柄の決定に用いる乱数、変動パターンの決定に用いる乱数などである。この処理において、主制御CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM40cに記憶させておくことで、該第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。
第1特別保留数が上限数未満でない場合、主制御CPU40aは、第1特別保留数が上限数未満である場合に実行される上記処理を実行しない。このように、第1保留条件は、第1特別保留数(第1特別ゲームの実行が保留されている保留ゲーム数)が予め定めた上限数(上限ゲーム数、第1上限ゲーム数)に達しているときには成立しない条件である。また、主制御CPU40aは、第1特別保留数が予め定めた上限数に達しているときには、第1特別保留数が上限数に達しているときに第1始動口28に遊技球が入球したことを特定可能な情報(以下、第1始動入賞コマンドと示す)を出力バッファに設定する。
第1始動口28に遊技球が入球していない場合、第1特別保留数が上限数未満ではない場合、及び第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM40cに記憶させた場合、主制御CPU40aは、第2始動センサSE2から検知信号を入力したか否かに基づいて、第2始動口29に遊技球が入球したか否かを判定する。第2始動口29に遊技球が入球していない場合、主制御CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
第2始動口29に遊技球が入球した場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する。第2特別保留数が上限数未満でない場合、主制御CPU40aは、第2特別保留数が上限数に達しているときに第2始動口29に遊技球が入球したことを特定可能な情報(以下、第2始動入賞コマンドと示す)を出力バッファに設定し、特別図柄入力処理を終了する。このように、第2保留条件は、第2特別保留数(第2特別ゲームの実行が保留されている保留ゲーム数)が予め定めた上限数(上限ゲーム数、第2上限ゲーム数)に達しているときには成立しない条件である。
第2特別保留数が上限数未満である場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第2特別保留数を「1」加算して更新する。これにより、第2特別ゲームの保留条件(第2保留条件)が成立する。この処理において、主制御CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように、情報表示装置22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに設定する。
次に、主制御CPU40aは、主制御基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM40cに記憶させる。この処理において、主制御CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM40cに記憶させておくことで、該第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。
次に、主制御CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。特別図柄開始処理は、割り込み処理として行われる。
特別図柄開始処理において、主制御CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。主制御CPU40aは、大当り遊技中及び小当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、大当り遊技中、小当り遊技中、又は特別ゲーム中である場合に否定判定する。特別ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
その一方で、特別ゲームの実行条件が成立している場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第2特別保留数が「1」以上であるか否かを判定する。第2特別保留数が「1」以上である場合、主制御CPU40aは、第2特別ゲームを開始させるように所定の処理を行う。一方、第2特別保留数が「1」以上でない場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数が「1」以上であるか否かを判定する。第1特別保留数が「1」以上である場合、主制御CPU40aは、第1特別ゲームを開始させるように所定の処理を行う。一方、第1特別保留数が「1」以上でない場合、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。このように、主制御CPU40aは、第1特別ゲームよりも第2特別ゲームを優先して実行させる。
第1特別ゲームを開始させる場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数を「1」減算して更新する。この処理において、主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示装置22を制御する。次に、主制御CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから読み出す。なお、主制御CPU40aは、最先に記憶された乱数情報を読み出すと、該乱数情報を主制御RAM40cから消去する。
次に、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御RAM40cに割り当てられた主設定値フラグに記憶されている設定値と、主制御ROM40bに記憶されている大当り判定値とに基づいて、大当りに当選するか否かを判定する。この処理は、大当り抽選(大当り判定)に相当し、大当り抽選を行う主制御CPU40aが大当り抽選手段に相当する。本実施形態においては、例えば、各設定値(第1〜第6設定値)と各確率状態(高確率状態及び低確率状態)とに対応する大当り判定値が特定可能となるように、主制御ROM40bに大当り判定値が記憶されている。そして、大当りに当選するか否かの判定は、乱数情報から特定される乱数の値と、現状の設定値及び現在の確率状態に対応する大当り判定値とが一致するか否かにより判定される。なお、大当りに当選するか否かの判定は、乱数情報から特定される乱数の値と大当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。
大当りに当選する場合、主制御CPU40aは、第1特別ゲームで導出される大当り図柄と、第1特別ゲームの変動パターンとを決定する。例えば、主制御CPU40aは、読み出した第1特別ゲーム用の乱数情報を用いた抽選により、第1特別ゲームで導出される大当り図柄と、第1特別ゲームの変動パターンとを決定する。第1特別ゲームで導出される大当り図柄を決定すると、主制御CPU40aは、決定した大当り図柄を特定可能な情報(以下、図柄コマンドと示す)を出力バッファに設定する。第1特別ゲームの変動パターンを決定すると、主制御CPU40aは、決定した変動パターンを特定可能であって、該変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する情報(以下、ゲーム開始コマンドと示す)を出力バッファに設定する。図柄コマンド及び第1ゲーム開始コマンドを出力バッファに設定した後、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。このように、大当り図柄(大当りの種類)を決定する主制御CPU40aが大当り種類決定手段に、所定の決定条件に基づいて変動パターンを決定する主制御CPU40aが変動パターン決定手段にそれぞれ相当する。
一方、大当りに当選しなかった場合、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御ROM40bに記憶されている小当り判定値とに基づいて、小当りに当選するか否かを判定する。この処理は、小当り抽選(小当り判定)に相当し、小当り抽選を行う主制御CPU40aが小当り抽選手段に相当する。本実施形態においては、例えば、各設定値(第1〜第6設定値)及び各確率状態(高確率状態及び低確率状態)に関係なく、特別ゲームの種類が第1特別ゲームであるか第2特別ゲームであるかに対応する小当り判定値が特定可能となるように、主制御ROM40bに小当り判定値が記憶されている。そして、小当りに当選するか否かの判定は、乱数情報から特定される乱数の値と、特別ゲームの種類とに対応する小当り判定値とが一致するか否かにより判定される。なお、小当りに当選するか否かの判定は、乱数情報から特定される乱数の値と小当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。
小当りに当選する場合、主制御CPU40aは、第1特別ゲームで導出される小当り図柄と、第1特別ゲームの変動パターンとを決定する。例えば、主制御CPU40aは、読み出した第1特別ゲーム用の乱数情報を用いた抽選により、第1特別ゲームで導出される小当り図柄と、第1特別ゲームの変動パターンとを決定する。第1特別ゲームで導出される小当り図柄を決定すると、主制御CPU40aは、決定した小当り図柄を特定可能な情報(以下、図柄コマンドと示す)を出力バッファに設定する。第1特別ゲームの変動パターンを決定すると、主制御CPU40aは、決定した変動パターンを特定可能であって、該変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する情報(以下、ゲーム開始コマンドと示す)を出力バッファに設定する。図柄コマンド及び第1ゲーム開始コマンドを出力バッファに設定した後、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。このように、小当り図柄(小当りの種類)を決定する主制御CPU40aが小当り種類決定手段に、所定の決定条件に基づいて変動パターンを決定する主制御CPU40aが変動パターン決定手段にそれぞれ相当する。
一方、大当り及び小当りに当選しないはずれの場合、主制御CPU40aは、はずれ図柄を第1特別図柄表示部22aにて確定停止表示される最終停止図柄として決定する。次に、主制御CPU40aは、読み出した変動パターンの決定に用いる乱数の値に基づき、はずれリーチ変動パターン及びはずれ変動パターンの中から変動パターンを決定する。このように、所定の決定条件に基づいて変動パターンを決定する主制御CPU40aが変動パターン決定手段にそれぞれ相当する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定した場合、主制御CPU40aは、大当りの場合と同じように、図柄コマンド及び第1ゲーム開始コマンドを出力バッファに設定した後、特別図柄開始処理を終了する。
第2特別ゲームを開始させる場合、主制御CPU40aは、前述した第1特別ゲームを開始させる場合の制御と同様の制御を行う。つまり、主制御CPU40aは、第2特別保留数の減算、当り抽選(大当り抽選及び小当り抽選)、当り抽選の結果に基づく特別図柄の決定、当り抽選の結果に基づく変動パターンの決定、及び図柄コマンドと第2ゲーム開始コマンドとを出力バッファに設定し、特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示装置22を制御する。主制御CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに定められた変動時間を計測する。そして、主制御CPU40aは、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示装置22を制御する。また、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに定められた変動時間が経過すると、演出図柄の変動停止を指示し、演出図柄による図柄組み合わせを導出させるための情報(以下、ゲーム終了コマンドと示す)を出力バッファに設定する。
次に、主制御CPU40aが行う大当り処理について説明する。
大当り処理において、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(大当りの種類)に基づく大当り遊技を付与する制御を行う。即ち、主制御CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。
主制御CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、最初にオープニング時間の開始を特定可能な情報(以下、オープニングコマンドと示す)を出力バッファに設定する。主制御CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。具体的に、主制御CPU40aは、大当り図柄(大当りの種類)により決定される開放パターンに基づいて大入賞口31が開放されるように、特別アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1終了条件又は第2終了条件が成立すると、大入賞口31が閉鎖されるように特別アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御CPU40aは、このようなラウンド遊技を実行させるための処理を、規定回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主制御CPU40aは、ラウンド遊技を開始するごとに、ラウンド遊技の開始を特定可能な情報(以下、ラウンドコマンドと示す)を出力バッファに設定する。
主制御CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング時間の開始を特定可能な情報(以下、エンディングコマンドと示す)を出力バッファに設定する。主制御CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主制御CPU40aが行う小当り処理について説明する。
小当り処理において、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した小当り図柄(小当りの種類)に基づく小当り遊技を付与する制御を行う。即ち、主制御CPU40aは、小当り処理を実行することにより、小当り遊技を付与する。
主制御CPU40aは、小当りの特別ゲームが終了すると、最初にオープニング時間の開始を特定可能な情報(以下、オープニングコマンドと示す)を出力バッファに設定する。主制御CPU40aは、オープニング時間が経過すると、大入賞口31の開放制御を実行させるための処理を行う。具体的に、主制御CPU40aは、小当り図柄(小当りの種類)により決定される開放パターンに基づいて大入賞口31が開放されるように、特別アクチュエータA2を制御し、開放制御を開始させる。また、主制御CPU40aは、開放制御を開始すると、開放制御の開始を特定可能な情報(以下、開放制御コマンドと示す)を出力バッファに設定する。主制御CPU40aは、開放制御を開始させた後、第1終了条件又は第2終了条件が成立すると、大入賞口31が閉鎖されるように特別アクチュエータA2を制御し、開放制御を終了させる。
主制御CPU40aは、開放制御が終了すると、エンディング時間の開始を特定可能な情報(以下、エンディングコマンドと示す)を出力バッファに設定する。主制御CPU40aは、エンディング時間が経過すると、小当り遊技を終了する。
次に、主制御CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主制御CPU40aは、図柄ZA,Zaに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、高確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM40cに記憶されている主確率状態フラグに設定する。また、主制御CPU40aは、図柄ZA,Zaに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM40cに記憶されている主ベース状態フラグに設定する。この場合、主制御CPU40aは、上限回数を定めた高ベース状態を付与することから、上限回数に相当する回数(本実施形態では150回)を、主制御RAM40cに記憶されている高ベース状態カウンタに設定する。この高ベース状態カウンタは、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数を計数するためのカウンタであり、高確率状態に制御された場合には、高確率状態を付与する特別ゲームの残り回数を計数するためのカウンタであるともいえる。
主制御CPU40aは、図柄ZB,ZC,Zcに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、低確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM40cに記憶されている主確率状態フラグに設定する。また、主制御CPU40aは、図柄ZB,ZC,Zcに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM40cに記憶されている主ベース状態フラグに設定する。この場合、主制御CPU40aは、上限回数を定めた高ベース状態を付与することから、上限回数に相当する回数(本実施形態では100回)を、主制御RAM40cに記憶されている高ベース状態カウンタに設定する。
そして、主制御CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主制御RAM40cに割り当てられた高ベース状態カウンタを「1」減算する。主制御CPU40aは、高ベース状態カウンタが「0」となった場合、高ベース状態カウンタが「0」となった特別ゲームの終了に伴って、低確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM40cに記憶されている主確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定する。即ち、主制御CPU40aは、図柄ZA,Zaに基づく大当り遊技を付与した場合、上限回数(本実施形態では150回)の特別ゲームの終了に伴って、高確高ベース状態を終了させ、低確低ベース状態へ移行させる。一方、主制御CPU40aは、図柄ZB,ZC,Zcに基づく大当り遊技を付与した場合、上限回数(本実施形態では100回)の特別ゲームの終了に伴って、低確高ベース状態を終了させ、低確低ベース状態へ移行させる。このように、主制御CPU40aは、大当り抽選に当選して大当り(特に、図柄ZBに基づく大当り)が決定された場合に、大当り遊技の終了後、規定回数の特別ゲームを上限として入球率向上状態に制御する。
主制御CPU40aは、大当り遊技を付与する場合、大当り遊技を開始するときに、低確率状態に制御することを特定可能な値を主確率状態フラグに設定する。また、主制御CPU40aは、大当り遊技を付与する場合、大当り遊技を開始するときに、低ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定する。
主制御CPU40aは、低確率状態に制御することを特定可能な値を主確率状態フラグに設定すると、低確率状態であることを特定可能な情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに設定する。その一方で、主制御CPU40aは、高確率状態に制御することを特定可能な値を主確率状態フラグに設定すると、高確率状態であることを特定可能な情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに設定する。
主制御CPU40aは、低ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定すると、低ベース状態であることを特定可能な情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに設定する。その一方で、主制御CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定すると、高ベース状態であることを特定可能な情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに設定する。
また、主制御CPU40aは、小当り遊技を付与した場合、小当り遊技を終了するときに、主制御RAM40cに記憶されている主確率状態フラグ、主ベース状態フラグ及び高ベース状態カウンタを、小当り遊技の付与に応じて変更しない。このように、主制御CPU40aは、小当り抽選に当選したときには、小当り遊技の終了後、小当り抽選の当選に応じて遊技状態を変更させない。なお、本実施形態において、遊技状態の制御を行う主制御CPU40aが遊技状態制御手段に相当する。
次に、副制御CPU41aが行う各種の処理について説明する。
最初に、副制御CPU41aは、電源の投入(供給)に伴い、電源投入時に必要な各種設定(初期設定)を行う。各種設定が終了した後、副制御CPU41aは、主制御CPU40aから各種コマンドの入力を待ち受けする。本実施形態において、副制御CPU41aは、主制御CPU40aよりも早く起動するようになっており、主制御CPU40aから各種コマンドが入力されるときに、副制御CPU41aは、待ち受けできるようになっている。
副制御CPU41aは、設定値コマンドを入力すると、設定値コマンドから設定値を特定し、特定した設定値を、副制御RAM41cに割り当てられた副設定値フラグに記憶させる。この副設定値フラグは、設定された設定値を副制御CPU41aが特定するためのフラグである。
副制御CPU41aは、電源投入初期時コマンドを入力すると、副制御ROM41bから初期状態の演出内容を示す情報を読み出し、初期状態の演出内容で演出を実行させるように制御する。一方、副制御CPU41aは、電源投入復電時コマンドを入力すると、電源投入復電時コマンドとともに入力された図柄状態指定コマンドなどに基づいて、復帰前の状態の演出内容で演出を実行させるように制御する。
そして、初期状態又は復帰前の状態の演出内容から演出を実行させた場合、主制御CPU40aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、副制御CPU41aは、それに応じて各種処理を行うこととなる。
ここで、主制御CPU40aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力したときに、副制御CPU41aが行う各種処理の一例について以下に説明する。
副制御CPU41aが行う演出ゲーム処理について説明する。
副制御CPU41aは、ゲーム開始コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて導出させる図柄組み合わせを決定する。副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が大当り図柄である場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が小当り図柄である場合、演出図柄による小当りの図柄組み合わせを決定する。副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄がはずれ図柄である場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。
特に、副制御CPU41aは、ゲーム開始コマンドに基づいて変動パターンを特定する。副制御CPU41aは、特定した変動パターンに基づいて、リーチ演出の実行条件が成立しており、演出ゲームにおいてリーチ演出を実行する場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせ(例えば、「787」)を決定する。本実施形態では、リーチ演出の実行条件として、はずれリーチ変動パターンが決定されたことが定められている。なお、リーチ演出の実行条件として、副制御CPU41aが所定のリーチ抽選を行い、該リーチ抽選に当選したことが定められていてもよい。また、本実施形態において、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が小当り図柄である場合、複数列のうち特定列(本実施形態では第1列と第3列)に同一の演出図柄が一旦停止表示された後に、小当りの図柄組み合わせとして確定停止表示される。
また、副制御CPU41aは、ゲーム開始コマンドの入力を契機として、各列において演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置27を制御する。即ち、副制御CPU41aは、演出ゲームを開始させる。副制御CPU41aは、演出ゲームを開始させてから、所定のタイミングが到来すると、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させるとともに、ゲーム終了コマンドの入力を契機に、決定した演出図柄による図柄組み合わせを導出させる。なお、副制御CPU41aは、ゲーム終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを導出させてもよい。この場合、ゲーム終了コマンドは省略してもよい。
このように、演出表示装置27は、特別ゲームの実行中に、変動パターンに基づく演出(例えばリーチ演出など)を実行することとなる。つまり、副制御CPU41aは、演出を実行させる制御を行うこととなる。本実施形態において、このような副制御CPU41aが演出制御手段に相当する。
次に、副制御CPU41aが行う当り演出処理について説明する。
副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が大当り図柄である場合、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、演出表示装置27を制御する。副制御CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、演出表示装置27を制御する。また、副制御CPU41aは、ラウンド終了コマンドを入力すると、ラウンド演出を終了させる。副制御CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、演出表示装置27を制御する。このように、副制御CPU41aは、大当り遊技中において、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出を大当り演出として実行させることとなる。
なお、本実施形態において、副制御CPU41aは、各種演出が行われるように、演出表示装置27に加えて、装飾ランプ17及びスピーカ18のうち少なくとも一方を制御してもよい。
一方、副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が小当り図柄である場合、オープニングコマンドを入力すると、小当り遊技中において小当り演出が行われるように、演出表示装置27を制御する。特に、本実施形態において、副制御CPU41aは、低ベース状態である場合において、図柄ZD,Zdに基づく小当りに当選した小当り図柄が特定可能な図柄コマンドが入力されたときには、小当り遊技の終了後に制御される演出内容(後述の演出モード)を特定可能な画像を演出表示装置27に表示させるように制御する。また、本実施形態において、小当り演出としては、開放制御コマンド及びエンディングコマンドの入力に関係なく継続して実行される演出であるが、これに限らず、例えば、開放制御コマンド及びエンディングコマンドの入力を契機として演出内容が切り替わる演出であってもよい。
次に、副制御CPU41aが行う遊技状態処理について説明する。
副制御CPU41aは、低確率状態コマンドを入力すると、副制御RAM41cに記憶されている副確率状態フラグに、低確率状態であることを特定可能な値を設定する。副制御CPU41aは、高確率状態コマンドを入力すると、副制御RAM41cに記憶されている副確率状態フラグに、高確率状態であることを特定可能な値を設定する。副制御CPU41aは、副制御RAM41cに記憶されている副確率状態フラグを参照することにより、現在の遊技状態が低確率状態であるか、高確率状態であるかを特定できる。
副制御CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副制御RAM41cに記憶されている副ベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副制御RAM41cに記憶されている副ベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御CPU41aは、副制御RAM41cに記憶されている副ベース状態フラグを参照することにより、現在の遊技状態が低ベース状態であるか、高ベース状態であるかを特定できる。
本実施形態では、各当り遊技の終了後や特別ゲームの開始を条件として、演出モードが移行可能に制御される。演出モードは、演出表示装置27の背景画像の種類に対応し、その背景画像により遊技者により特定可能であり、変動パターンの種類に関係なく表示される画像である。演出モードは、連続する複数回の特別ゲームに跨り実行可能である。
図6(a)に示すように、本実施形態には複数種類の演出モードがある。複数種類の演出モードには、大きく分けて、演出モードMA,MB,MCの3種類が含まれている。
演出モードMAは、低ベース状態であるときの演出モードであり、演出モードMBは、高ベース状態であるときの演出モードである。一方、演出モードMCは、低ベース状態であるときと高ベース状態であるときとの両方で制御可能な演出モードである。このように、演出モードには、演出モードMA,MBのように、低ベース状態に制御されているときと高ベース状態に制御されているときとのうち何れか一方に限り制御可能な専用演出モードと、演出モードMCのように、低ベース状態に制御されているときと高ベース状態に制御されているときとの両方で制御可能な共用演出モードとがある。以下、低ベース状態で制御される演出モードMCを演出モードMC1と示す場合があり、高ベース状態で制御される演出モードMCを演出モードMC2と示す場合がある。
また、演出モードMBは、低確率状態に制御されている場合と高確率状態に制御されている場合とで滞在可能な演出モードであり、演出モードMA,MCは、高確率状態に制御されている場合に滞在することはなく、低確率状態に制御されている場合に滞在可能な演出モードである。
図6(b)及び図7に示すように、演出モードMC1は、低ベース状態で図柄ZD,Zdに基づく小当りに当選した場合において、小当り遊技の終了後に移行条件が成立し、その小当り遊技の終了後、20回の特別ゲームの実行中で滞在条件が成立する演出モードである。この場合、小当り遊技の終了後、20回の特別ゲームが実行された後には、演出モードMC1から演出モードMAに移行される。つまり、演出モードMC1は、小当りの種類が図柄ZD,Zdに基づく小当りであることに基づいて制御可能であって、その小当り遊技の終了後、20回の特別ゲームを上限として制御される演出モードである。
演出モードMC2は、低ベース状態で図柄ZBに基づく大当りに当選した場合において、大当り遊技の終了後に移行条件が成立し、その大当り遊技の終了後、高ベース状態において、100回の特別ゲームの実行中で滞在条件が成立する演出モードである。この場合、大当り遊技の終了後、100回の特別ゲームが実行された後には、高ベース状態から低ベース状態に制御されるとともに、演出モードMC2から演出モードMAに移行される。つまり、演出モードMC2は、大当りの種類が図柄ZBに基づく大当りであることに基づいて制御可能であって、大当り遊技の終了後、100回の特別ゲームを上限として制御される演出モードである。また、低ベース状態において演出モードMC(MC1)に制御されるときと、高ベース状態において演出モードMC(MC2)に制御されるときとでは、演出モードMCに制御される制御期間が異なることとなる。
演出モードMBは、低ベース状態で図柄ZA,ZC,Za,Zcに基づく大当りに当選した場合と、高ベース状態で各大当りに当選した場合とにおいて、大当り遊技の終了後に移行条件が成立し、その大当り遊技の終了後、高ベース状態が継続されているときに滞在条件が成立する演出モードである。この場合、大当り遊技の終了後、100回又は150回の特別ゲームが実行された後には、高ベース状態から低ベース状態に制御されるとともに、演出モードMBから演出モードMAに移行される。
演出モードMAは、低ベース状態において、演出モードMC1の滞在条件が成立しないときに、滞在条件が成立する演出モードである。
次に、副制御CPU41aによって実行される演出モードに関する制御について説明する。
副制御CPU41aは、エンディングコマンドの入力を契機として、直前の当りの種類と遊技状態の種類とに対応する演出モードを特定可能な情報を演出モードフラグに設定する。そして、副制御CPU41aは、当り遊技の終了後に演出モードMC1,MC2に移行させる場合には、演出モードMC1,MC2に対応する初期カウント値を演出モードカウンタに設定する。演出モードフラグは、副制御RAM41cに割り当てられており、滞在する演出モードを示すフラグである。演出モードカウンタは、副制御RAM41cに割り当てられており、当り遊技の終了後に実行される特別ゲームの実行回数を計数するためのカウンタである。そして、副制御CPU41aは、ゲーム開始コマンドが入力されることを契機として、演出モードカウンタを更新する(本実施形態では「1」減算する)。これによって、副制御CPU41aは、大当り遊技の終了後に実行される特別ゲームの実行回数を計数し、特定可能となる。
具体的に、副制御CPU41aは、低ベース状態で図柄ZBを特定可能な図柄コマンドが入力されたときには、エンディングコマンドの入力を契機として、演出モードMC(MC2)を特定可能な情報を演出モードフラグに設定する。そして、副制御CPU41aは、初期カウント値として「100」を演出モードカウンタに設定する。
副制御CPU41aは、低ベース状態で図柄ZD,Zdを特定可能な図柄コマンドが入力されたときには、エンディングコマンドの入力を契機として、演出モードMC(MC1)を特定可能な情報を演出モードフラグに設定する。そして、副制御CPU41aは、初期カウント値として「20」を演出モードカウンタに設定する。
また、副制御CPU41aは、低ベース状態で図柄ZA,ZC,Za,Zcを特定可能な図柄コマンドが入力されたときには、エンディングコマンドの入力を契機として、演出モードMBを特定可能な情報を演出モードフラグに設定する。そして、副制御CPU41aは、演出モードカウンタを初期化する(演出モードカウンタに「0」を設定する)。また、副制御CPU41aは、高ベース状態で各大当り図柄を特定可能な図柄コマンドが入力されたときにも、エンディングコマンドの入力を契機として、演出モードMBを特定可能な情報を演出モードフラグに設定し、演出モードカウンタを初期化する。
そして、副制御CPU41aは、低ベース状態で演出モードカウンタに記憶された値が「0」となったときには、演出モードMAを特定可能な情報を演出モードフラグに設定する。
また、副制御CPU41aは、低ベース状態コマンドの入力を契機として、演出モードMAを特定可能な情報を演出モードフラグに設定する。なお、本実施形態において、図柄ZBに基づく大当り遊技の終了後、演出モードカウンタに記憶された値が「0」となったときに、高ベース状態から低ベース状態に制御されることとなる。
なお、副制御CPU41aは、高ベース状態で各小当りに当選したときにも、エンディングコマンドの入力を契機として、演出モードフラグを変更せず、演出モードカウンタを初期化しない。
このように、副制御CPU41aは、演出モードMC(MC1,MC2)に制御された特別ゲームの実行回数(ゲーム回数)を計数する。特に、副制御CPU41aは、低ベース状態で演出モードMC1に制御している場合に図柄ZD,Zdに基づく小当りに当選したときには、小当り遊技の終了後から、再度、演出モードMC(MC1)に制御された特別ゲームのゲーム回数を計数する。そして、副制御CPU41aは、計数された特別ゲームのゲーム回数に基づいて、演出モードを制御する。本実施形態において、このような処理を実行する副制御CPU41aがゲーム回数計数手段に相当する。
そして、副制御CPU41aは、ゲーム開始コマンドを入力すると、副制御RAM41cに割り当てられた演出モードフラグから値を読み出し、その値に基づいて滞在している演出モードを特定する。そして、副制御CPU41aは、特定した演出モードに対応する背景画像を表示させるように演出表示装置27を制御する。これによって、演出表示装置27は、演出モードに対応する演出を実行することとなる。
本実施形態において、演出モードを制御する副制御CPU41aが演出モード制御手段に相当する。本実施形態において、各演出モードMA,MB,MC(MC1,MC2)の何れか一つが特別演出モードに相当する。本実施形態において、低ベース状態において制御可能な演出モードMA,MC1が第1演出モード及び第1特定演出モードに、高ベース状態において制御可能な演出モードMB,MC2が第2演出モード及び第2特定演出モードにそれぞれ相当し、演出モードMCが共用演出モードに相当する。また、本実施形態において、低ベース状態における演出モードに制御されているときに成立可能な条件が第1条件に、高ベース状態における演出モードに制御されているときに成立可能な条件が第2条件にそれぞれ相当する。
特に、本実施形態において、演出モードMCに滞在しているときには、副制御CPU41aは、演出モードMC1と演出モードMC2とで共通の背景画像を演出表示装置27に表示させる。また、演出モードMCに滞在しているときには、副制御CPU41aは、演出モードMC1と演出モードMC2とで共通のキャラクタ画像を演出表示装置27に表示させる。
本実施形態において、操作ボタン19a及び特別操作レバー19bの操作に応じた操作演出が実行可能である。操作演出は、特別ゲームの実行中において、演出図柄として、リーチの図柄組み合わせが一旦停止表示された後であり、かつ、確定停止表示される前に実行可能な演出である。また、操作演出は、予め定めた操作有効期間において操作ボタン19a又は特別操作レバー19bが操作されることに応じて、失敗演出又は成功演出(結果演出)が操作演出として実行される。成功演出は、大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されることが特定可能な演出であり、失敗演出は、大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されないことが特定可能な演出である。
また、本実施形態において、操作有効期間では、操作ボタン19aや特別操作レバー19bの操作を促すための操作報知画像を演出表示装置27に表示させる演出が操作演出として実行される。このような操作報知画像には、操作ボタン19aを模した形状であり、操作ボタン19aの操作を促すように報知する第1操作報知画像と、特別操作レバー19bを模した形状であり、特別操作レバー19bの操作を促すように報知する第2操作報知画像とがある。本実施形態において、同じ遊技状態、同じ演出モードに制御されている場合、第2操作報知画像を表示させる演出のほうが、第1操作報知画像を表示させる演出よりも大当り期待度が高い。
また、第1操作報知画像の表示態様には、複数種類の表示態様があり、そのなかには、通常表示態様と、通常表示態様よりも大きいサイズの特別表示態様とがある。第1操作報知画像は、特別表示態様で表示されるときのほうが、通常表示態様で表示されるときよりも大当り期待度が高い画像である。また、第1操作報知画像は、制御されている遊技状態及び演出モードが何れであっても同じ表示態様で表示される画像である。
第2操作報知画像の表示態様にも、複数種類の表示態様があり、そのなかには、通常表示態様と、通常表示態様よりも大きいサイズの特別表示態様とがある。第2操作報知画像も、特別表示態様で表示されるときのほうが、通常表示態様で表示されるときよりも大当り期待度が高い画像である。また、第2操作報知画像も、制御されている遊技状態及び演出モードが何れであっても同じ表示態様で表示される画像である。
また、本実施形態において、操作有効期間では、第1振動装置39aの作動により操作ボタン19aを振動させる演出や、第2振動装置39bの作動により特別操作レバー19bを振動させる演出が操作演出として実行可能である。第1振動装置39aの作動により操作ボタン19aを振動させる場合には、第1振動装置39aの作動により操作ボタン19aを振動させない場合よりも大当り期待度が高い。また、第2振動装置39bの作動により特別操作レバー19bを振動させる場合には、第2振動装置39bの作動により特別操作レバー19bを振動させない場合よりも大当り期待度が高い。
このように、操作演出としては、操作有効期間において、第1操作報知画像が表示されるか第2操作報知画像が表示されるか、各操作報知画像の表示態様、操作ボタン19aや特別操作レバー19bの振動の組み合わせによって、特定可能となる内容が異なる。また、操作演出としては、制御されている遊技状態(ベース状態)や演出モードの組み合わせによっても、特定可能となる内容が異なる。
本実施形態において、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像が表示された場合には、特別操作レバー19bが振動することはなく、操作ボタン19aが振動する場合があるが、これに限らず、例えば、特別操作レバー19bが振動する場合があってもよい。また、本実施形態において、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像が表示された場合には、特別操作レバー19bの操作が有効とならずに、操作ボタン19aの操作が有効となるが、これに限らず、例えば、特別操作レバー19bの操作が有効となってもよい。また、本実施形態において、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像が表示された場合には、操作ボタン19aが振動することはなく、特別操作レバー19bが振動する場合があるが、これに限らず、例えば、操作ボタン19aが振動する場合があってもよい。また、本実施形態において、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像が表示された場合には、操作ボタン19aの操作が有効とならずに、特別操作レバー19bの操作が有効となるが、これに限らず、例えば、操作ボタン19aの操作が有効となってもよい。
ここで、図8を参照して、操作演出により特定可能となる内容について詳しく説明する。なお、図8では、通常表示態様で操作報知画像が表示されることを「通常報知」、特別表示態様で操作報知画像が表示されることを「特別報知」と示している。
図8に示すように、低ベース状態で演出モードMAに滞在しているときに、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させない演出が実行されると、大当り期待度が低いことが特定可能となる。操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されると、大当り期待度が高いことが特定可能となる。操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されると、大当りとなることが特定可能となる。
なお、本実施形態において、大当り期待度が低いことが特定可能な演出と、大当り期待度が高いことが特定可能な演出とがあるが、これらの演出を比較しての大当り期待度となる。また、大当り期待度が低いことが特定可能な演出と、大当り期待度が高いことが特定可能な演出とは、大当りとならないときもある演出であり、大当りとなることを特定可能な演出よりも大当り期待度が低い演出といえる。
また、低ベース状態で演出モードMAに滞在しているときに、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させない演出が実行されると、大当り期待度が高いことが特定可能となる。特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させる演出が実行されると、大当りとなることが特定可能となる。特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させる演出が実行されると、図柄ZA,Zaに基づく大当り(確変大当り)となることが特定可能となる。
次に、低ベース状態で演出モードMC(MC1)に滞在しているときに、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させない演出が実行されると、大当り期待度が低いことが特定可能となる。操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されると、設定されている設定値が設定4以上であることが特定可能となる。つまり、低ベース状態で演出モードMC(MC1)に滞在しているときに、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出は、設定されている設定値を示唆する示唆演出であるといえる。なお、本実施形態において、低ベース状態で演出モードMC(MC1)に滞在しているときに、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を表示される演出が実行されることはないが、これに限らない。
次に、高ベース状態で演出モードMB、MC(MC2)に滞在しているときに、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させない演出が実行されると、大当り期待度が高いことが特定可能となる。操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されると、大当りとなることが特定可能となる。なお、本実施形態において、高ベース状態で演出モードMB,MC(MC2)に滞在しているときに、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させる演出が実行されることはないが、これに限らない。
また、高ベース状態で演出モードMB,MC(MC2)に滞在しているときに、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させない演出が実行されると、大当りとなることが特定可能となる。特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させる演出が実行されると、10回のラウンド遊技が行われる図柄Zaに基づく大当り(図中では「10R大当り」と示す)となることが特定可能となる。なお、本実施形態において、高ベース状態で演出モードMB,MC(MC2)に滞在しているときに、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させる演出が実行されることはないが、これに限らない。
このように、制御されている遊技状態、演出モード、操作演出の種類によって、特定可能となる内容が異なることとなる。本実施形態において、操作演出が、大当りに関する内容を特定可能な大当り関連演出に相当する。また、本実施形態において、第1操作報知画像を表示させる演出が第1操作報知演出に、第2操作報知画像を表示させる演出が第2操作報知演出にそれぞれ相当する。
ここで、操作演出を実行させる制御を行うための操作演出制御処理について説明する。操作演出制御処理は、ゲーム開始コマンドの入力を契機として副制御CPU41aによって呼び出される処理である。
最初に、副制御CPU41aは、入力したゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが特定の変動パターンであるか否かを判定する。本実施形態において、特定の変動パターンとしては、特定のリーチ演出を実行させるための大当り変動パターン及びはずれリーチ変動パターンが該当する。また、本実施形態において、特定の変動パターンは、低ベース状態と高ベース状態との両方で共通して選択可能な変動パターンであるが、これに限らず、例えば、低ベース状態で選択可能な変動パターンと、高ベース状態で選択可能な変動パターンとがあってもよい。特定の変動パターンではないと判定した場合、副制御CPU41aは、操作演出制御処理を終了する。
一方、特定の変動パターンであると判定した場合、副制御CPU41aは、操作演出を実行させるか否か、実行させる操作演出の種類を決定する操作演出決定処理を実行する。この処理において、副制御CPU41aは、副ベース状態フラグに記憶されている値に基づいて、制御されているベース状態が低ベース状態であるか高ベース状態であるかを特定する。また、副制御CPU41aは、演出モードフラグに記憶されている値に基づいて、制御されている演出モードを特定する。そして、副制御CPU41aは、入力したゲーム開始コマンド及び図柄コマンドと、制御されているベース状態と、制御されている演出モードとに対応する操作演出決定テーブルを参照し、操作演出決定抽選を行う。また、副制御CPU41aは、操作演出決定抽選の結果に基づいて、操作演出を実行させるか否かと操作演出の種類とを決定し、決定結果(主に操作演出の種類)を特定可能な情報を副制御RAM41cに記憶し、操作演出制御処理を終了する。
特に、副制御CPU41aは、制御されている遊技状態(ベース状態)及び演出モードの種類によって、異なる内容が遊技者により特定可能となるように、表示させる操作報知演出の種類、振動させる操作手段(操作ボタン19a及び特別操作レバー19b)の種類を決定することとなる。このように、操作演出は、制御されている遊技状態及び演出モードの種類によって、表示させる操作報知演出の種類、振動させる操作手段(操作ボタン19a及び特別操作レバー19b)の種類から異なる内容を特定可能な演出であるといえる。
また、操作演出制御処理とは別の処理において、操作演出の種類を特定可能な情報が副制御RAM41cに記憶されている場合、副制御CPU41aは、操作演出の種類を特定可能な情報に対応するように操作演出を実行させる。
具体的に、副制御CPU41aは、特別ゲームの開始から予め定めた時間が経過したときに、操作有効期間を設定する。特に、副制御CPU41aは、操作演出の種類に対応するように、操作ボタン19aの操作を有効とする操作有効期間、又は、特別操作レバー19bの操作を有効とする操作有効期間を設定する。また、副制御CPU41aは、操作演出の種類に対応するように、操作報知画像を演出表示装置27に表示させるとともに、第1振動装置39a又は第2振動装置39bの制御を行うことによって、操作ボタン19a又は特別操作レバー19bを振動させる制御を行う。
そして、操作有効期間において、操作ボタン19a又は特別操作レバー19bからの操作信号が有効な信号として入力された場合、又は、操作ボタン19a又は特別操作レバー19bからの操作信号が有効な信号として入力されずに操作有効期間が終了した場合、副制御CPU41aは、成功演出又は失敗演出を実行させる。特に、入力したゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンである場合には、副制御CPU41aは、成功演出を実行させる。一方、入力したゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンがはずれリーチ変動パターンである場合には、副制御CPU41aは、失敗演出を実行させることとなる。
ここで、操作演出決定処理について詳しく説明する。
副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンであるときとはずれリーチ変動パターンであるときとの両方で、大当り期待度が低いことが特定可能な演出と、大当り期待度が高いことが特定可能な演出とを操作演出の種類として決定可能である。特に、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンであるときには、大当り期待度が低いことが特定可能な演出よりも高い確率で、大当り期待度が高いことが特定可能な演出を操作演出の種類として決定する。また、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンがはずれリーチ変動パターンであるときには、大当り期待度が高いことが特定可能な演出よりも高い確率で、大当り期待度が低いことが特定可能な演出を操作演出の種類として決定する。
また、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンであるときには、大当りとなることが特定可能となる演出を操作演出の種類として決定可能である。一方、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンがはずれリーチ変動パターンであるときには、大当りとなることが特定可能となる演出を操作演出の種類として決定不能である。
また、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンであり、かつ、図柄コマンドにより指定される図柄の種類が図柄ZA,Zaであるときには、図柄ZA,Zaに基づく大当りとなることが特定可能となる演出を操作演出の種類として決定可能である。一方、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンではない、又は、図柄コマンドにより指定される図柄の種類が図柄ZA,Zaではないときには、図柄ZA,Zaに基づく大当りとなることが特定可能となる演出を操作演出の種類として決定不能である。
また、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンであり、かつ、図柄コマンドにより指定される図柄の種類が図柄Zaであるときには、図柄Zaに基づく大当りとなることが特定可能となる演出を操作演出の種類として決定可能である。一方、副制御CPU41aは、入力されたゲーム開始コマンドにより指定された変動パターンが大当り変動パターンではない、又は、図柄コマンドにより指定される図柄の種類が図柄Zaではないときには、図柄Zaに基づく大当りとなることが特定可能となる演出を操作演出の種類として決定不能である。
特に、副制御CPU41aは、低ベース状態であって、演出モードMC(MC1)に制御されているときには、副設定値フラグの値に基づいて、設定されている設定値を特定する。そして、副制御CPU41aは、設定されている設定値が設定4以上である場合には、操作演出の種類として、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出を所定の確率で決定する。一方、副制御CPU41aは、設定されている設定値が設定3以下である場合には、操作演出の種類として、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出を決定しない。このように、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されることによって、設定されている設定値が設定4以上であることが特定可能となり、設定されている設定値を示唆する示唆演出が実行されることとなる。このように、副制御CPU41aは、低ベース状態での演出モードMC(MC1)において、操作報知画像の表示、操作ボタン19aの振動により、設定されている設定値を示唆する演出を実行させる制御を行うこととなる。
なお、本実施形態において、演出モードMC(MC1)に制御されているとき以外では、設定されている設定値に基づいて、操作演出を実行させるか否か、操作演出の種類が決定されない。このため、副制御CPU41aは、低ベース状態での演出モードMA、又は、高ベース状態での演出モードMB,MC(MC2)において、操作報知画像の表示、操作ボタン19a及び特別操作レバー19bの振動により、設定されている設定値に関しない大当り期待度を示唆する演出を実行させる制御を行うこととなる。また、言い換えると、副制御CPU41aは、同じ演出モードMC(MC1,MC2)において、操作ボタン19aの振動に応じて、設定されている設定値を示唆する演出を実行させる制御を行う一方で、特別操作レバー19bの振動に応じて、設定されている設定値に関しない大当り期待度を示唆する演出を実行させる制御を行うこととなる。
このように、副制御CPU41aは、各種の操作報知画像を表示させるとともに、操作ボタン19aの振動及び特別操作レバー19bを振動させた後に、成功演出又は失敗演出を実行させることによって、操作演出を実行させることとなる。本実施形態において、第1振動装置39a及び第2振動装置39bの振動を制御する副制御CPU41aが振動制御手段に相当する。本実施形態において、図柄ZAに基づく大当りや図柄Zaに基づく大当りが特定大当りに相当する。
次に、図9〜図11を参照して演出表示装置27における画像の表示態様について説明する。
図9(a)に示すように、演出表示装置27の表示領域27rにおいて、特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。また、この場合、低ベース状態において演出モードMAに滞在しており、演出モードMAに対応する背景画像が表示されている。そして、図9(b)に示すように、左列及び右列の演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示される。その後、図9(c)に示すように、操作ボタン19aの操作有効期間となると、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるが、操作ボタン19aを振動させない演出が実行される場合があり、大当り期待度が低いことが特定可能となる。そして、操作ボタン19aの操作に応じて失敗演出が実行されて、図9(d)に示すように、演出図柄がはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
また、図9(e)に示すように、操作ボタン19aの操作有効期間となると、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行される場合もあり、大当り期待度が高いことが特定可能となる。そして、操作ボタン19aの操作に応じて成功演出が実行されて、図9(f)に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
また、図9(g)に示すように、操作ボタン19aの操作有効期間となると、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行される場合もあり、大当りとなることが特定可能となる(大当り確定)。そして、操作ボタン19aの操作に応じて成功演出が実行されて、図9(h)に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
図10(a)に示すように、演出表示装置27の表示領域27rにおいて、特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。また、この場合、低ベース状態において演出モードMAに滞在しており、演出モードMAに対応する背景画像が表示されている。そして、図10(b)に示すように、左列及び右列の演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示される。その後、図10(c)に示すように、特別操作レバー19bの操作有効期間となると、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を通常表示態様で表示させるが、特別操作レバー19bを振動させない演出が実行される場合があり、大当り期待度が高いことが特定可能となる。そして、特別操作レバー19bの操作に応じて失敗演出が実行されて、図10(d)に示すように、演出図柄がはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
また、図10(e)に示すように、特別操作レバー19bの操作有効期間となると、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を通常表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させる演出が実行される場合もあり、大当りとなることが特定可能となる。そして、特別操作レバー19bの操作に応じて成功演出が実行されて、図10(f)に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
また、図10(g)に示すように、特別操作レバー19bの操作有効期間となると、特別操作レバー19bを模した第2操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、特別操作レバー19bを振動させる演出が実行される場合もあり、図柄ZA,Zaに基づく大当り(確変大当り)となることが特定可能となる(確変大当り確定)。そして、特別操作レバー19bの操作に応じて成功演出が実行されて、図10(h)に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
図11(a)に示すように、演出表示装置27の表示領域27rにおいて、特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。また、この場合、低ベース状態において演出モードMC(MC1)に滞在しており、演出モードMCに対応する背景画像が表示されている。そして、図11(b)に示すように、左列及び右列の演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示される。その後、図11(c)に示すように、操作ボタン19aの操作有効期間となると、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を通常表示態様で表示させるが、操作ボタン19aを振動させない演出が実行される場合があり、大当り期待度が低いことが特定可能となる。そして、操作ボタン19aの操作に応じて失敗演出が実行されて、図11(d)に示すように、演出図柄がはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
図11(e)に示すように、演出表示装置27の表示領域27rにおいて、特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。また、この場合、低ベース状態において演出モードMC(MC1)に滞在しており、演出モードMCに対応する背景画像が表示されている。そして、図11(f)に示すように、左列及び右列の演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示される。その後、図11(g)に示すように、操作ボタン19aの操作有効期間となると、操作ボタン19aを模した第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行される場合があり、設定されている設定値が設定4以上であることが特定可能となる。そして、操作ボタン19aの操作に応じて成功演出が実行されて、図11(h)に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせとして確定停止表示されることがある。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)操作ボタン19aの振動により、設定されている設定値に関する内容を特定可能な演出を実行させる制御が行われる一方で、特別操作レバー19bの振動により大当り期待度を特定可能な演出を実行させる制御が行われる。このため、操作ボタン19aの振動により、設定されている設定値に関する内容が特定可能となり、設定されている設定値を推測する機会を提供することができる。その一方で、特別操作レバー19bの振動により大当り期待度を特定可能となり、大当りとなることに期待感を持たせることができるとともに、操作ボタン19aが振動するか、特別操作レバー19bが振動するかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(2)同じ演出モードMC(MC1,MC2)であっても、操作ボタン19aの振動に応じて、設定されている設定値を示唆する演出を実行させる制御が行われる一方で、特別操作レバー19bの振動に応じて大当り期待度を示唆する演出を実行させる制御が行われる。このため、制御されている演出モードが同じであっても、操作ボタン19aが振動するか、特別操作レバー19bが振動するかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(3)演出モードMC1において、操作ボタン19aの振動に応じて、設定されている設定値を示唆する演出を実行させる制御を行う一方で、演出モードMB,MC2において、特別操作レバー19bの振動に応じて大当り期待度を示唆する演出を実行させる制御が行われる。このため、制御されている演出モードが演出モードMC1であるか、演出モードMB,MC2であるかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(4)演出モードMC1は、低ベース状態において制御可能な演出モードであり、演出モードMB,MC2は、高ベース状態において制御可能な演出モードである。このため、制御されている演出モードが、低ベース状態における演出モードMC1であるか、高ベース状態における演出モードMB,MC2であるかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(5)演出モードMCは、低ベース状態と高ベース状態との両方において制御可能な演出モードである。このため、低ベース状態での演出モードMC(MC1)において、操作ボタン19aの振動に応じて、設定されている設定値を示唆する演出を実行させる制御が行われる一方で、高ベース状態での演出モードMC(MC2)において、特別操作レバー19bの振動に応じて大当り期待度を示唆する演出を実行させる制御が行われる。したがって、低ベース状態での演出モードMC(MC1)においては、操作ボタン19aの振動により、設定されている設定値に関する内容が特定可能となり、設定されている設定値を推測する機会を提供することができる。その一方で、高ベース状態での演出モードMC(MC2)においては、特別操作レバー19bの振動により大当り期待度を特定可能となり、大当りとなることに期待感を持たせることができる。そして、これに加えて、演出モードMCであるか、低ベース状態に制御されているか高ベース状態に制御されているかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(6)また、同じ特別操作レバー19bの振動により大当りに関する内容を特定可能な操作演出(大当り関連演出)を実行させる制御が行われ、操作演出は、第1条件が成立しているときに特別操作レバー19bが振動する場合と、第2条件が成立しているときに特別操作レバー19bが振動する場合とで異なる内容を特定可能な演出である。このため、同じように特別操作レバー19bが振動する場合であっても、成立する条件によって特定可能となる内容を異ならせることができ、特別操作レバー19bの振動と、第1条件が成立しているか第2条件が成立しているかとの両方に対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(7)第1条件は、演出モードMA,MC1に制御されているときに成立可能な条件であり、第2条件は、演出モードMB,MC2に制御されているときに成立可能な条件である。このため、制御されている演出モードが演出モードMA,MC1であるか演出モードMB,MC2であるかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(8)演出モードMA,MC1は、低ベース状態において制御可能な演出モードであり、演出モードMB,MC2は、高ベース状態において制御可能な演出モードである。このため、制御されている演出モードが、低ベース状態における演出モードMA,MC1であるか、高ベース状態における演出モードMB,MC2であるかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(9)演出モードMCは、低ベース状態と高ベース状態との両方において制御可能な共用演出モードである。第1条件は、低ベース状態において演出モードMC(MC1)に制御されているときに成立可能な条件であり、第2条件は、高ベース状態において演出モードMC(MC2)に制御されているときに成立可能な条件である。このため、低ベース状態において演出モードMC(MC1)に制御されている場合と、高ベース状態において演出モードMC(MC2)に制御されている場合とで、特別操作レバー19bの振動により特定可能な内容を異ならせることができる。そして、同じ演出モードMC(MC1,MC2)に制御されている場合において特別操作レバー19bの振動により操作演出が実行されたときであっても、低ベース状態に制御されているか高ベース状態に制御されているかに対して注意させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(10)また、演出モードMCに制御されている場合には、例えば、低ベース状態に制御されているときであっても、高ベース状態に制御されているかのような感覚を遊技者に持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、高ベース状態で演出モードMC(MC2)に制御される場合、特別ゲームの実行回数が計数されたが、これに限らず、例えば、低ベース状態コマンドの入力を契機として、演出モードMAに制御されれば、特別ゲームの実行回数が計数されなくてもよい。
・上記実施形態において、低ベース状態で演出モードMC(MC1)に制御される場合、図柄ZD,Zdに基づく小当りに当選すると、再度、20回の特別ゲームを上限として、演出モードMC(MC1)に制御されたが、これに限らず、例えば、演出モードMC(MC1)の上限ゲーム数を変更しなくてもよい(継続してもよい)。
・上記実施形態において、演出モードMC(MC1)への移行契機としては、小当り抽選に当選したことが採用されたが、これに限らず、例えば、小当り抽選の当選に関係なく、所定の抽選に当選したことが採用されてもよい。また、例えば、高ベース状態から低ベース状態に移行したときに制御されてもよい。
・上記実施形態において、複数種類の演出モードとして、演出モードMA〜MCが採用されたが、これに限らない。例えば、低ベース状態で図柄ZC,Zcに基づく大当りに当選した場合に、大当り遊技の終了後に移行する演出モードMDなど、別の演出モードがあってもよく、演出モードMCなど、何れかの演出モードがなくてもよい。
・上記実施形態において、表示サイズが異なる操作報知画像の表示態様が2種類あったが、これに限らず、例えば、表示色が異なる操作報知画像の表示態様であってもよい。また、例えば、操作報知画像の表示態様が1種類又は3種類以上あってもよい。
・上記実施形態において、1種類の振動態様で操作ボタン19aや特別操作レバー19bが振動したが、これに限らず、例えば、複数種類の振動態様のうち何れかで操作ボタン19aや特別操作レバー19bが振動してもよい。
・上記実施形態において、操作有効期間において操作ボタン19aや特別操作レバー19bが操作される前から、操作ボタン19aや特別操作レバー19bが振動したが、これに限らず、例えば、操作有効期間において操作ボタン19aや特別操作レバー19bが操作されてから、操作ボタン19aや特別操作レバー19bが振動してもよい。
・上記実施形態において、大当りとなることが特定可能な成功演出と、大当りとならないことが特定可能な失敗演出とが実行可能であったが、これに限らず、例えば、失敗演出が実行された後に、大当りとなることが特定可能な復活演出が実行されてもよい。また、例えば、大当り期待度が低いことが特定可能な第1演出と、大当り期待度が高いことが特定可能な第2演出とが実行可能であってもよい。
・上記実施形態において、操作報知画像の表示、操作ボタン19aや特別操作レバー19bの振動、成功演出又は失敗演出の実行により、大当りに関する内容を特定可能な操作演出が実行されたが、これに限らず、例えば、操作報知画像の表示、操作ボタン19aや特別操作レバー19bの振動、成功演出又は失敗演出の実行のうち何れかがなくてもよい。
・上記実施形態において、操作有効期間において操作ボタン19aや特別操作レバー19bが1回操作されたこと(所謂「単打」)に応じて成功演出又は失敗演出が実行されたが、これに限らない。例えば、操作有効期間において操作ボタン19aや特別操作レバー19bが複数回操作されたこと(所謂「連打」)、操作有効期間において操作ボタン19aや特別操作レバー19bが予め定めた時間操作されたこと(所謂「長押し」)に応じて成功演出又は失敗演出が実行されてもよい。また、例えば、操作有効期間において操作ボタン19aや特別操作レバー19bが操作されたタイミングに応じて成功演出又は失敗演出が実行されてもよい。
・上記実施形態において、特別ゲームの実行中であって、演出図柄としてリーチの図柄組み合わせが一旦停止表示されてから確定停止表示されるまでの期間で、操作演出が実行されたが、これに限らない。例えば、演出図柄としてリーチの図柄組み合わせが一旦停止表示される前に、操作演出が実行されてもよい。また、例えば、演出図柄が一旦停止表示される前に、操作演出が実行されてもよい。また、例えば、はずれ変動パターンが決定された特別ゲームの実行中に操作演出が実行されてもよい。また、例えば、大当り遊技中に操作演出が実行されてもよく、この場合、大当り遊技の有利度合いや大当り遊技の終了後における有利度合いが特定可能であればよい。
・上記実施形態において、操作ボタン19aを第1操作手段として採用したが、これに限らない。例えば、上下左右の操作態様で操作可能な十字ボタンなど、複数種類の操作態様で操作可能であるボタンを第1操作手段として採用してもよく、例えば、装飾ランプ17が発光する光量を調整する光量調整ボタン、スピーカ18から出力される音声の音量を調整する音量調整ボタンを第1操作手段として採用してもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。また、例えば、第1操作手段としては、遊技者により操作可能であれば、上皿の上面側に設けられていても、別の位置に設けられていてもよい。
・上記実施形態において、特別操作レバー19bを第2操作手段として採用したが、これに限らない。例えば、レバー式のボタンではなく、押しボタン式のボタンであってもよい。また、例えば、第2操作手段としては、遊技者により操作可能であれば、下皿の側方に設けられていても、下皿の上方、枠体11の右側方など、別の位置に設けられていてもよい。
・上記実施形態において、例えば、第1操作報知画像が表示される場合のほうが、第2操作報知画像が表示される場合よりも大当り期待度が高くてもよい。
・上記実施形態において、同じ種類の遊技状態及び演出モードに制御されている場合であっても、操作報知画像の種類に応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせたが、これに限らない。例えば、操作報知画像の種類に応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容が同じとなる場合があってもよい。
・上記実施形態において、同じ種類の遊技状態及び演出モードに制御されている場合であっても、操作ボタン19aの操作が有効となるか特別操作レバー19bの操作が有効となるかに応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせたが、これに限らない。例えば、操作ボタン19aの操作が有効となるか特別操作レバー19bの操作が有効となるかに応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容が同じとなる場合があってもよい。
・上記実施形態において、同じ種類の遊技状態及び演出モードに制御されている場合であっても、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されたか特別操作レバー19bを振動させる演出が実行されたかに応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせたが、これに限らない。例えば、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されたか特別操作レバー19bを振動させる演出が実行されたかに応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容が同じとなる場合があってもよい。
・上記実施形態において、同じ種類の操作演出が実行される場合であっても、制御されているベース状態と制御されている演出モードとに応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせたが、これに限らない。例えば、制御されているベース状態と制御されている演出モードとの何れかに応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせてもよい。また、例えば、制御されている確率状態に応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせてもよい。つまり、制御されている遊技状態に応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせてもよい。また、例えば、当り遊技の終了後に実行された特別ゲームの実行回数に応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせてもよい。また、例えば、所定の抽選結果に応じて、操作演出の実行により特定可能となる内容を異ならせてもよい。
・上記実施形態において、大当り期待度が低いこと、大当り期待度が高いこと、大当りとなること(大当り期待度が最も高いこと)、図柄ZA,Zaに基づく大当りとなること、図柄Zaに基づく大当りとなること、設定されている設定値が設定4以上であることが大当りに関する内容として採用されたが、これに限らない。例えば、図柄ZBに基づく大当りとなること、図柄ZD,Zdに基づく小当りとなること、設定されている設定値が設定2以上であることなど、他の内容が大当りに関する内容として採用されてもよく、例えば、これら大当りに関する内容のうち何れかがなくてもよい。
・上記実施形態において、操作ボタン19aの振動により、設定されている設定値が示唆されたが、これに限らず、例えば、特別操作レバー19bの振動により、設定されている設定値が示唆されてもよく、これらの組み合わせであってもよい。
・上記実施形態において、低ベース状態で演出モードMC(MC1)に制御されているときに、第1操作報知画像を特別表示態様で表示させるとともに、操作ボタン19aを振動させる演出が実行されたときに、現状の設定値が設定4以上であることを特定可能とすることによって、現状の設定値が示唆されたが、これに限らない。例えば、現状の設定値が設定6であることを特定可能とすることによって、現状の設定値が報知されてもよい。つまり、設定されている設定値が示唆される示唆演出、及び、設定されている設定値が報知される報知演出のうち少なくとも何れか一方が実行されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、大当り遊技の終了後、次回の大当り遊技が付与される迄、高確率状態が付与されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、大当りの種類に基づいて、大当り遊技の終了後に高確率状態に制御されるか低確率状態に制御されるかが決定されたが、これに限らない。例えば、大当り遊技中において、大入賞口31に入球した遊技球が特殊通過領域を通過したときに、大当り遊技の終了後に高確率状態に制御される一方で、大当り遊技中において、大入賞口31に入球した遊技球が特殊通過領域を通過しなかったときに、大当り遊技の終了後に低確率状態に制御されてもよい。また、例えば、大入賞口31に入球した遊技球が特殊通過領域を通過し易い大当りと、大入賞口31に入球した遊技球が特殊通過領域を通過し難い大当りとがあってもよい。この場合、大入賞口31に入球した遊技球を振り分ける振分部材が設けられており、大当りの種類に基づいて振分部材の振分態様が決定される。そして、振分部材の振分態様に応じて、大入賞口31に入球した遊技球が特殊通過領域を通過する確率が異なるように制御されてもよい。
・上記実施形態において、遊技状態として確率状態及びベース状態が採用されたが、これに限らず、例えば、遊技状態として確率状態が採用されずにベース状態が採用されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、変動パターンに、小当り抽選に当選したときの変動パターンがあってもよい。
・上記実施形態において、例えば、大当り遊技の終了後、低ベース状態となる大当りの種類があってもよい。
・上記実施形態において、第1特別ゲームよりも第2特別ゲームを優先的に実行したが、これに限らず、例えば、第2特別ゲームよりも第1特別ゲームを優先的に実行してもよい。また、例えば、第1始動口28及び第2始動口29に遊技球が入球した順序で実行されてもよく、例えば、第1特別ゲームと第2特別ゲームとが同時に実行可能であってもよい。
・上記実施形態において、主制御基板40と副制御基板41とが配設され、各種機能が搭載されたが、これに限らず、例えば、一方の基板における機能が他方の基板における機能として搭載されてもよい。また、演出表示装置27の制御を行う手段が別々に備えられてもよい。また、このような2種類の基板に限らず、例えば、一体的な基板として構成されてもよく、3種類以上の基板として構成されてもよい。具体的な一例としては、副制御基板41の機能を、演出に関する制御を統括的に行う統括制御基板と、画像の表示に関する制御を行う表示制御基板とに分けてもよい。
・上記実施形態において、図柄コマンドにより、大当り(大当り遊技)の種類を指定していたが、ゲーム開始コマンドや、その他専用の制御コマンドにより、大当りの種類を指定するようにしてもよい。
・上記実施形態において、特別ゲームに係わる各種の乱数情報は、特別保留数に応じて設けられた記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、特別ゲームが実行される毎に、乱数情報がシフト処理され、特別保留数が「1」減算された記憶領域に記憶してもよい。
・上記実施形態において、例えば、所定の抽選により特別可変部材32が開状態に動作し、大入賞口31に入球した遊技球が特定通過領域を通過したことにより大当り遊技が付与される遊技機(所謂、「2種の遊技機」)であってもよい。また、例えば、特別ゲームにおける大当り抽選に当選することにより特別可変部材32が開状態に動作する遊技機(所謂、「1種2種混合の遊技機」)であってもよい。また、所定の入球口への遊技球の入球を契機として大当り遊技が開始される遊技機(所謂、3種の遊技機)であってもよい。また、例えば、高確率状態が付与されなくてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)図柄変動ゲームで大当り表示結果となった後に、遊技者にとって有利な大当り遊技が付与される遊技機において、大当り抽選を行う大当り抽選手段と、小当り抽選を行う小当り抽選手段と、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、演出モードを制御する演出モード制御手段と、を備え、前記遊技状態制御手段は、小当り抽選に当選したときには、小当り遊技の終了後、小当り抽選の当選に応じて遊技状態を変更させず、前記演出モード制御手段は、小当り抽選に当選した場合、第1特定条件が成立すると、小当り遊技の終了後、小当り抽選に当選した図柄変動ゲームでの演出モードとは異なる演出モードに制御する一方で、第2特定条件が成立すると、小当り遊技の終了後も、小当り抽選に当選した図柄変動ゲームでの演出モードを継続して制御することを特徴とする。
(ロ)大当り抽選に当選した場合、大当りの種類を決定する大当り種類決定手段を備え、前記遊技状態制御手段は、大当り抽選に当選して特定大当りが決定された場合に、大当り遊技の終了後、規定回数の図柄変動ゲームを上限として前記入球率向上状態に制御し、大当り抽選に当選して特定大当りが決定された場合に、大当り遊技の終了後、前記規定回数の図柄変動ゲームを上限として、前記入球率向上状態における前記第2特定演出モードに制御されるときに、前記演出モード制御手段は、前記規定回数目の図柄変動ゲームで小当り抽選に当選したか否かに関係なく、前記規定回数の図柄変動ゲームの実行が終了した後に、前記第1特定演出モードに制御することを特徴とする。
(ハ)図柄変動ゲームで当り表示結果となった後に遊技者にとって有利な当り遊技を付与する遊技機において、遊技球が入球可能な第1入球口と、遊技球が入球可能な第2入球口と、前記第2入球口に遊技球が入球可能な開状態及び前記第2入球口に遊技球が入球不能な閉状態を取り得るように動作する開閉手段と、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、演出モードを制御する演出モード制御手段と、を備え、前記遊技状態には、非入球率向上状態と、前記非入球率向上状態よりも前記第2入球口に入球し易い入球率向上状態とがあり、前記演出モードには、前記非入球率向上状態に制御されているときと前記入球率向上状態に制御されているときとのうち何れか一方に限り制御可能な専用演出モードと、前記非入球率向上状態に制御されているときと前記入球率向上状態に制御されているときとの両方で制御可能な共用演出モードと、があることを特徴とする。
(ニ)前記状態制御手段は、第1条件の成立により付与された当り遊技の終了後に前記非入球率向上状態に制御する一方で、第2条件の成立により付与された当り遊技の終了後に前記入球率向上状態に制御し、前記モード制御手段は、前記第1条件の成立により付与された当り遊技の終了後と、前記第2条件の成立により付与された当り遊技の終了後との両方で、前記共用演出モードに制御することを特徴とする。
A1…普通アクチュエータ、A2…特別アクチュエータ、SE1…第1始動センサ、SE2…第2始動センサ、SE3…特別入賞センサ、SE4…ゲートセンサ、SE5…一般入賞センサ、10…パチンコ遊技機、17…装飾ランプ、18…スピーカ、19a…操作ボタン(第1操作手段)、19b…特別演出レバー(操作手段、第2操作手段)、20…遊技盤、21…遊技領域、22a…第1特別図柄表示部、22b…第2特別図柄表示部、27…演出表示装置、28…第1始動口(第1入球口)、29…第2始動口(第2入球口)、30…普通可変部材(開閉手段)、31…大入賞口、32…特別可変部材、33…ゲート、39a…第1振動装置(第1振動手段)、39b…第2振動装置(振動手段、第2振動手段)、40…主制御基板、40a…主制御CPU(設定制御手段、遊技状態制御手段)、40b…主制御ROM、40c…主制御RAM、41…副制御基板、41a…副制御CPU(演出モード制御手段、振動制御手段)、41b…副制御ROM、41c…副制御RAM。

Claims (1)

  1. 図柄変動ゲームで大当りとなった後に、大当り遊技を付与する遊技機において、
    前記大当り遊技に関する有利度合いを定めた複数の設定情報のうち何れかの設定情報を設定する設定制御手段と、
    遊技者により操作可能な第1操作手段と、
    遊技者により操作可能な第2操作手段と、
    前記第1操作手段を振動させる第1振動手段と、
    前記第2操作手段を振動させる第2振動手段と、
    前記第1振動手段及び前記第2振動手段の振動を制御する振動制御手段と、を備え、
    前記振動制御手段は、
    前記第1操作手段の振動及び前記第2操作手段の振動により大当りに関する内容を特定可能な大当り関連演出を実行させる制御を行い、
    前記第1操作手段の振動により前記設定制御手段によって設定された設定情報に関する内容を特定可能な演出を実行させる制御を行う一方で、前記第2操作手段の振動により大当り期待度を特定可能な演出を実行させる制御を行う遊技機
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