JP6820513B2 - 無線電力伝送システムおよび無線電力伝送方法 - Google Patents

無線電力伝送システムおよび無線電力伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線電力伝送システムおよび無線電力伝送方法に関する。
スマートフォンやタブレットPC(パーソナルコンピュータ)などのモバイル端末、電気自動車の普及段階に入っているが、これらに必須な蓄電池は現状では必要十分な容量を有しているとは言い難い。至る所に充電インフラを揃える事で、常に蓄電池はフル充電という状況を作り出せる。その一つの方策として、無線電力伝送がにわかに注目を浴びている。無線電力伝送には、電磁誘導方式、電界共鳴方式(電界共振方式等ともいう)、磁界共鳴方式(磁界共振方式等ともいう)、電波放射方式など各種方式が提案されている。特に電磁誘導方式や電界・磁界共鳴方式では、送電装置と受電装置の相対的な位置関係によっては、電力の伝送効率が著しく低下するという課題がある。例えば、送受電装置が正対する方向から数cmずれると、電力伝送効率が半分以下に低下することが報告されている。
従来技術としては、例えば特許文献1に記載されているシステムのように、伝送効率を最大化する位置関係からのずれの影響が小さくなるシステムは存在するが、給電方向は制御できない。
また、特許文献2に記載されているシステムのように、給電方向をある程度特定するシステムは存在するが、送電方向の特定が2次元平面上に限られている。
また、特許文献3に記載されているシステムのように、給電方向により伝送効率を最適化するシステムは存在するが、送受電装置内のコイルを物理的に移動する必要があり、次の(1)〜(3)の問題が挙げられる。(1)コイルが最適な位置に移動するまでの時間は伝送効率が低下する。(2)送受信装置の位置関係が頻繁に変化する場合、コイルの移動が間に合わず、伝送効率が定常的に低下する可能性がある。(3)コイル移動のためのモータなどの駆動機構が必要になり、装置の大型化、高コスト化につながる。
特開2013−208012号公報 特開2011−151989号公報 特開2012−147659号公報
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、送電装置と受電装置の任意の位置関係において高効率な電力伝送を実現することができる無線電力伝送システムおよび無線電力伝送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の一態様は、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に電力を供給する交流電源を有する送電装置と、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を1または複数有するとともに前記各受電側共振回路の負荷回路を有する受電装置とを備え、前記複数の送電側共振回路と前記1または複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送するシステムであって、さらに、前記受電装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づく位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有するように、前記各リアクタンスを制御する制御部とを備える無線電力伝送システムである。
また、本発明の一態様は、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に電力を給する交流電源を有する送電装置と、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を1または複数有するとともに前記各受電側共振回路の負荷回路を有する受電装置と、前記受電装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報と前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスとの対応関係を表す情報を含むデータベースと、前記データベースを参照して、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づき前記各リアクタンスを制御する制御部とを備え、前記複数の送電側共振回路と前記1または複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送するシステムであって、前記データベースに登録されている前記各位置情報に対応する前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報に対応する位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有する無線電力伝送システムである。
また、本発明の一態様は、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に第1可変リアクタンス回路を介して電力を供給する交流電源を有する送電装置と、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を複数有するとともに前記各受電側共振回路に第2可変リアクタンス回路を介して接続された負荷回路を有する受電装置と、前記受電装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報と前記各可変リアクタンス回路、前記第1可変リアクタンス回路および前記第2可変リアクタンス回路の各リアクタンスとの対応関係を表す情報を含むデータベースと、前記データベースを参照して、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づき前記各リアクタンスを制御する制御部とを備え、前記複数の送電側共振回路と前記複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送するシステムであって、前記データベースに登録されている前記各位置情報に対応する前記各可変リアクタンス回路、前記第1可変リアクタンス回路および前記第2可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報に対応する位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有する無線電力伝送システムである。
また、本発明の一態様は、上記無線電力伝送システムであって、前記受電装置が複数であり、前記負荷回路が蓄電池を含み、前記制御部が、前記各蓄電池の充電状態に応じて電力を無線伝送する1の前記受電装置を選択し、前記選択した受電装置の前記位置情報に基づき前記各リアクタンスを制御する。
また、本発明の一態様は、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に電力を供給する交流電源を有する送電装置と、コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を1または複数有するとともに前記各受電側共振回路の負荷回路を有する受電装置と、位置情報取得部と、制御部とを用いて、前記複数の送電側共振回路と前記1または複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送する方法であって、前記位置情報取得部によって、前記受電装置の位置情報を取得し、前記制御部によって、前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づく位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有するように、前記各リアクタンスを制御する無線電力伝送方法である。
本発明によれば、送電装置と受電装置の任意の位置関係において高効率な電力伝送を実現することができる。
本発明の実施形態の構成例を説明するための模式図である。 図1に示すデータベース53の構成例を説明するための模式図である。 本発明の実施形態の構成例を説明するための回路図である。 図1に示す無線電力伝送システム10の適用例を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明による無線電力伝送システムの一実施形態の構成例を概略的に示す模式図である。図1に示す無線電力伝送システム10は、磁界共鳴方式の無線電力伝送システムであり、送電装置1と、受電装置2−1および2−2と、制御装置5とを備える。
送電装置1は、コイル(インダクタ)と可変リアクタンス回路からなる複数の共振回路(送電側共振回路)11、12、13および14を有するとともに、共振回路11、12、13および14に電力を供給する交流電源15を有する。また、送電装置1は、可変リアクタンス回路(第1可変リアクタンス回路)16と制御部17を有する。本願においてリアクタンス回路とは、容量性リアクタンスを有するコンデンサや誘導性リアクタンスを有するコイルから構成される回路である。また、可変リアクタンス回路とは、リアクタンスを可変制御することができるリアクタンス回路である。例えば、各可変リアクタンス回路は各1個の可変コンデンサで構成することができる。また、コイルと可変リアクタンス回路からなる共振回路の共振周波数は、可変リアクタンス回路のリアクタンスを予め定めた所定の値に制御した場合に共振回路の誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスが等しくなる周波数である。共振回路11は直列接続されたコイル111および可変リアクタンス回路112を有する。共振回路12は直列接続されたコイル121および可変リアクタンス回路122を有する。共振回路13は直列接続されたコイル131および可変リアクタンス回路132を有する。共振回路14は直列接続されたコイル141および可変リアクタンス回路142を有する。なお、コイル111、121、131および141は、軸方向が一定方向となるように配列されている。また、送電装置1は、可変リアクタンス回路16を有し、可変リアクタンス回路16を介して交流電源15から共振回路11、12、13および14へ電力を供給する。交流電源15の出力周波数と、共振回路11、12、13および14の共振周波数とは同一である。
コイル111、121、131および141の各一端は、交流電源15の出力の一方に共通に接続されている。コイル111の他端は可変リアクタンス回路112の一端に接続されている。コイル121の他端は可変リアクタンス回路122の一端に接続されている。コイル131の他端は可変リアクタンス回路132の一端に接続されている。コイル141の他端は可変リアクタンス回路142の一端に接続されている。可変リアクタンス回路112、122、132および142の各他端は、可変リアクタンス回路16の一端に共通に接続されている。可変リアクタンス回路16の他端は交流電源15の出力の他方に接続されている。
可変リアクタンス回路112、122、132、142および16は、例えば、可変コンデンサを用いて構成する場合、MEMS(Micro Electro Mechanical System)可変容量素子、可動部とトリマコンデンサの組み合わせ等、制御部17が例えば電気的に静電容量を可変することができる素子を用いて構成することができる。また、可変リアクタンス回路112、122、132、142および16は、例えば、可変インダクタを用いて構成する場合、可動部とフェライトコイルの組み合わせ等、制御部17が例えば電気的にインダクタンスを可変することができる素子を用いて構成することができる。制御部17は、制御装置5から受信したリアクタンス制御用の制御信号に基づき、可変リアクタンス回路112、122、132、142および16のリアクタンスを制御する。送電装置1は、例えば無線LAN(ローカルエリアネットワーク)等を用いて可変リアクタンス回路112、122、132、142および16のリアクタンスを制御するための制御信号を制御装置5から受信する。
一方、受電装置2−1および2−2は、互いに同一構成であり、コイルと可変リアクタンス回路からなる共振回路(受電側共振回路)21を有するとともに共振回路21の負荷回路22を有する。また、受電装置2−1および2−2は、制御部23を有する。共振回路21は、直列接続されたコイル211および可変リアクタンス回路212を有する。共振回路21の共振周波数は、共振回路11、12、13および14の共振周波数と同一である。コイル211の一端は負荷回路22の一端に接続されている。コイル211の他端は可変リアクタンス回路212の一端に接続されている。可変リアクタンス回路212の他端は負荷回路22の他端に接続されている。負荷回路22は、例えば図示しているように1個の電球であってもよいし、整流回路、電圧変換回路、蓄電池、その他の電気・電子回路等を含むものであってもよい。また、受電装置2−1および2−2は、図示してない入出力装置、位置取得装置や通信装置を備えている。受電装置2−1および2−2は、例えば、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル端末、電気自動車等に搭載あるいは内蔵されている。また、制御部23は、モバイル端末、電気自動車等が備えるコントローラ(コンピュータ)が提供する一機能として構成されていてもよい。
可変リアクタンス回路212は、可変リアクタンス回路112、122、132、142、16等と同様に、制御部23が例えば電気的にリアクタンスを可変することができる素子を用いて構成することができる。制御部23は、制御装置5から受信したリアクタンス制御用の制御信号に基づき、可変リアクタンス回路212のリアクタンスを制御する。また、制御部23は、受電装置2−1または2−2の位置情報を制御装置5に対して提供する。受電装置2−1および2−2と制御装置5は例えば無線LAN(ローカルエリアネットワーク)等を用いて可変リアクタンス回路212のリアクタンスを制御するための制御信号や位置情報を送受信する。制御部23は、例えば、受電装置2−1および2−2が有する図示していない屋内GPS(Global Positioning System)やビーコンの受信機を用いて受電装置2−1または2−2の位置情報を取得したり、ユーザの受電装置2−1および2−2に対する図示していない入力部に対する所定の入力操作に基づいて位置情報を決定したりすることができる。
位置情報は、例えば、3次元(あるいは2次元)の受電装置2−1または2−2の座標と、共振回路21が有するコイル211の軸方向とによって定義することができる。ただし、コイル211の軸方向を表す情報は位置情報に必ずしも含まれていなくてもよい。例えば、受電時の受電装置2−1および2−2の向きが固定である場合、すなわちコイル211の軸方向が例えば鉛直方向一定である場合とか、一定の傾斜角と向きで固定されている場合等には、位置情報は座標情報から構成されるものとすることができる。なお、コイル211の軸方向は、例えば、受電装置2−1および2−2が有する図示していない地磁気センサ、加速度センサ、傾斜角センサ等を用いて検知することができる。
本実施形態の無線電力伝送システム10は、上述した送電装置1と受電装置2−1および2−2によって、送電側の複数の共振回路11〜14と受電側の共振回路21を共鳴結合することで交流電源15から負荷回路22へ電力を無線伝送する。
一方、制御装置5は、コンピュータであり、中央処理装置、記憶装置、通信装置、入出力装置等を有する。制御装置5は、例えば記憶装置に記憶されている所定のプログラムを実行することで各装置を制御して次の機能を提供する。すなわち、本実施形態において、制御装置5は、制御部51および位置情報取得部52として機能するとともに、記憶装置内にデータベース53を格納して管理する。
制御部51は、データベース53を参照して、位置情報取得部52が取得した受電装置2−1および2−2の位置情報に基づき送電装置1ならびに受電装置2−1および2−2の各可変リアクタンス回路の各リアクタンスを制御する。制御部51は、例えば、送電装置1と受電装置2−1および2−2の任意の位置関係において予め取得したコイル111、121、131および141ならびにコイル211の自己インダクタンスと各コイル間の相互インダクタンスとに基づいて、電力の伝送効率が高効率となるように、可変リアクタンス回路112、122、132および142と可変リアクタンス回路212(あるいはさらに可変リアクタンス回路16)の各リアクタンスを最適化した値に制御する。
位置情報取得部52は、受電装置2−1および2−2の位置情報を受電装置2−1および2−2から取得する。
データベース53は、受電装置2−1および2−2の位置情報と各可変リアクタンス回路の各リアクタンスを決定するための情報との対応関係を表す情報を含む。データベース53は、例えばその対応関係を表す情報を1または複数のテーブルとして含む。各リアクタンスを決定するための情報とは、例えば、各位置情報に対応した各リアクタンスの値そのものであってもよいし、各位置情報に対応した各リアクタンスの値を計算する際に用いる情報、例えば、各コイルの自己インダクタンスや各コイル間の相互インダクタンスの値を示す情報等であってもよい。複数の位置情報の個数は、例えば、受電装置2−1および2−2を受電可能とする範囲を一定の領域毎に区分した各区分に対応する個数である。図2は、データベース53の構成例を説明するための模式図である。図2はデータベース53が含むテーブルの構成例を示す図であり、図2(a)と図2(b)は異なる構成例を示す。図2(a)および図2(b)はデータベース53が含むテーブルが含むレコードの構成例を示す。
図2(a)に示すレコード53R1は、位置情報フィールド531とインダクタンス情報フィールド532とを含む。位置情報フィールド531は、受電装置2−1および2−2から位置情報取得部52が取得する受電装置2−1および2−2の位置情報と同一の(あるいは対応する)情報が格納される。位置情報は、例えば3次元または2次元の受電装置2−1または2−2の座標を表す情報と共振回路21が有するコイル211の軸方向を表す情報とを含む。インダクタンス情報フィールド532は、受電装置2−1または2−2が位置情報フィールド531に格納された位置情報で示される位置に配置された場合、すなわち、送電装置1と受電装置2−1または2−2を位置情報フィールド531に格納された位置情報に基づく位置関係に配置した場合に得られるコイル111、121、131および141ならびにコイル211の自己インダクタンスと各コイル間の相互インダクタンスを表す情報が格納される。自己インダクタンスと相互インダクタンスは、位置情報に基づく送電装置1と受電装置2−1または2−2の位置関係において、コイル111、121、131および141ならびにコイル211の各自己インダクタンスと各コイル間の各相互インダクタンスを、実際に計測したり、あるいは計算処理によって求めたり、あるいは計測と計算処理を組み合わせて求めたりすることで取得することができる。制御部51は、データベース53を参照し、インダクタンス情報フィールド532に格納されている受電装置2−1または2−2の位置情報に基づく位置関係におけるコイル111、121、131および141ならびにコイル211の各自己インダクタンスと各コイル間の各相互インダクタンスを用いて、電力の伝送効率が高効率となるように、可変リアクタンス回路112、122、132および142と可変リアクタンス回路212(あるいはさらに可変リアクタンス回路16)の各リアクタンスの最適値を求め、各リアクタンスを制御する。各リアクタンスの求め方については後述する。
図2(b)に示すレコード53R2は、位置情報フィールド531とリアクタンス情報フィールド533とを含む。位置情報フィールド531は、レコード53R1の位置情報フィールド531と同一である。リアクタンス情報フィールド533は、位置情報に基づく送電装置1と受電装置2−1または2−2の位置関係におけるコイル111、121、131および141ならびにコイル211の各自己インダクタンスと各コイル間の各相互インダクタンスを用いて、電力の伝送効率が高効率となるように求めた、可変リアクタンス回路112、122、132および142と可変リアクタンス回路212(あるいはさらに可変リアクタンス回路16)の各リアクタンスの最適値を表す情報を格納する。
なお、データベース53は、図2に示すテーブルの他、例えば、交流電源15の出力電圧、出力周波数および出力抵抗、負荷回路22の抵抗値等を表す情報を格納するテーブルを含むことができる。
以上の構成おいて、図1に示す無線電力伝送システム10では、受電装置2−1および2−2は、自装置の位置情報を例えば定期的に制御装置5に対して送信する。制御装置5では、受電装置2−1および2−2が送信した位置情報を位置情報取得部52が受信する。位置情報取得部52が位置情報を受信すると、制御部51は、送電装置1の位置(既知)と受電装置2−1または2−2から送信された位置情報により、電力伝送効率が最大となるように送電装置1および受電装置2−1または2−2内の各可変リアクタンス回路の最適リアクタンスを、計算することで(あるいはデータベース53から読み出すことで)決定する。そして、制御部51は、決定した最適リアクタンスに基づき、送電装置1および受電装置2−1または2−2に設置した可変リアクタンス回路のリアクタンスを制御する。これによって、本実施形態によれば、送受電装置の位置関係によらず高効率な無線電力伝送が可能となる。
以上のように各可変リアクタンス回路の各リアクタンスを制御することで、本実施形態では、磁界共鳴方式の無線電力伝送システムにおいて特定の方向への給電に際して(すなわち任意の位置関係に配置した場合でも)例えば送電装置の物理的回転をすることなく高い電力伝送効率を実現することができる。
なお、本発明の実施形態は、図1に示す構成に限定されない。例えば送電装置1が有する共振回路11〜14は、4個に限らず、2以上の複数個とすることができる。ただし、立体的に給電方向を調整する場合には3以上の複数個であることが望ましい。また、受電装置2−1および2−2が有する共振回路21は、1個に限らず、2以上の複数個であってもよい。また、共振回路を2以上の複数個とする場合には、各共振回路と負荷回路22の間に可変リアクタンス回路(第2可変リアクタンス回路)を設けてもよい。受電装置2−1および2−2に共振回路を複数設置した場合、更なる高効率化を図ることが可能である。
なお、本実施形態では、送電装置1が固定して設置されていて、受電装置2−1および2−2は移動可能な状態で使用される。ただし、送電装置1と受電装置2−1および2−2の両方を移動可能な状態で使用したり、受電装置2−1または2−2の一方を固定して設置したりしてもよい。送電装置1を移動させる場合には、送電装置1に位置情報の検知部と送信部とを設け、送電装置1が送信した位置情報を位置情報取得部52が受信するようにする。また、データベース53の位置情報フィールド531には、例えば、送電装置1と受電装置2−1および2−2の双方の位置情報あるいは相対的な位置関係を示す情報を格納する。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態における各可変リアクタンス回路の各リアクタンスの決定手順について説明する。図3は、本発明による無線電力伝送システムの一実施形態の構成例を示す回路図である。図3に示す無線電力伝送システム10aは、送電装置1aと、受電装置2aとを備える。また、図示を省略しているが、無線電力伝送システム10aは、図1に示すものと同じ制御装置5を備える。送電装置1aは、共振回路31と共振回路32と交流電圧源301と抵抗(レジスタ)302と可変リアクタンス回路(第1可変リアクタンス回路)303を有する。ここで、交流電圧源301は内部抵抗が零の理想的な電圧源であり、抵抗302は現実の電圧源の内部抵抗に相当する。共振回路31は、直列接続された可変リアクタンス回路304とコイル305を有する。共振回路32は、直列接続された可変リアクタンス回路306とコイル307を有する。受電装置2aは、共振回路41と共振回路42と可変リアクタンス回路(第2可変リアクタンス回路)405と抵抗406を有する。共振回路41は、直列接続された可変リアクタンス回路401とコイル402を有する。共振回路42は、直列接続された可変リアクタンス回路403とコイル404を有する。また、図示していないが、送電装置1aは、図1に示す制御部17と同じ制御部を備えている。また、図示していないが、受電装置2aは、図1に示す制御部23と同じ制御部を備えている。
送電装置1aにおいて、交流電圧源301の出力の一方は接地されていて、他方は抵抗302の一端に接続されている。抵抗302の他端は可変リアクタンス回路303の一端に接続されている。可変リアクタンス回路303の他端は、可変リアクタンス回路304および可変リアクタンス回路306の各一端に接続されている。可変リアクタンス回路304の他端はコイル305の一端に接続されている。可変リアクタンス回路306の他端はコイル307の一端に接続されている。コイル305およびコイル307の各他端は接地されている。
受電装置2aにおいて、コイル402の一端は可変リアクタンス回路401の一端に接続されていて、他端は接地されている。コイル404の一端は可変リアクタンス回路403の一端に接続されていて、他端は接地されている。可変リアクタンス回路401および可変リアクタンス回路403の各他端は、可変リアクタンス回路405の一端に接続されている。可変リアクタンス回路405の他端は抵抗406の一端に接続されている。抵抗406の他端は接地されている。
図1に示す無線電力伝送システム10では、送電装置1が4つの共振回路11〜14を有するとともに、受電装置2−1および2−2が1つの共振回路21を有していた。これに対し、図3に示す無線電力伝送システム10aでは、送電装置1aが2つの共振回路31および32を有するとともに、受電装置2aが2つの共振回路41および42を有している。図3に示す無線電力伝送システム10aでは共振回路31および32が、例えば図1に示す共振回路11および12に対応する。図3の可変リアクタンス回路303が図1の可変リアクタンス回路16に対応する。図3の交流電圧源301と抵抗302が図1の交流電源15に対応する。例えば図3の共振回路41が図1の共振回路21に対応する。図3の抵抗406が図1の負荷回路22に対応する。また、図3の受電装置2aには、共振回路42と可変リアクタンス回路405が新たに設けられている。
また、交流電圧源301の出力電圧は電圧Vinである。コイル305、307、402および404の自己インダクタンスはそれぞれインダクタンスL11、L22、L33およびL44である。コイル305とコイル307の間の相互インダクタンスはインダクタンスL12またはL21である。コイル305とコイル402の間の相互インダクタンスはインダクタンスL13またはL31である。コイル305とコイル404の間の相互インダクタンスはインダクタンスL14またはL41である。コイル307とコイル402の間の相互インダクタンスはインダクタンスL23またはL32である。コイル307とコイル404の間の相互インダクタンスはインダクタンスL24またはL42である。コイル402とコイル404の間の相互インダクタンスはインダクタンスL34またはL43である。抵抗302(現実の交流電圧源の内部抵抗)の抵抗値(レジスタンス)は抵抗値Rである。抵抗406の抵抗値は抵抗値Rである。
また、可変リアクタンス回路303、304、306、401、403および405のリアクタンスはそれぞれリアクタンスX、X、X、X、XおよびXであるとする。抵抗302、可変リアクタンス回路304、可変リアクタンス回路306、可変リアクタンス回路401、可変リアクタンス回路403および抵抗406に流れる電流はそれぞれ電流i、i、i、i、iおよびiであるとする。交流電圧源301と抵抗302の直列回路(すなわち現実の交流電圧源の出力回路)、コイル305、コイル307、コイル402、コイル404、抵抗406の各端子電圧は、それぞれ電圧V、V、V、V、VおよびVであるとする。電圧Vは無線電力伝送システム10aの出力電圧Voutである。
図3に示す無線電力伝送システム10a(送電装置1aおよび受電装置2a)を示す回路は、次の回路方程式で表すことができる。次の回路方程式は、定常状態の正弦波交流回路を表していて、電流i、i、i、i、iおよびiならびに電圧V、V、V、V、VおよびVはフェーサで表され、回路素子は複素インピーダンスで表されている。
Figure 0006820513
ここで、ωは交流電圧源301の出力の角周波数であり、jは虚数単位である。
本実施形態において、上記回路方程式を用いて各可変リアクタンス回路の各リアクタンスを決定する際には、決定に先立って、送電装置1aと受電装置2aの複数の位置関係において、自己インダクタンスL11、L22、L33およびL44と、相互インダクタンスL12またはL21、L13またはL31、L14またはL41、L23またはL32、L24またはL42、L34またはL43を実測や計算によって取得しておく。また、抵抗値RおよびRも実測や計算によって取得しておく。また、電圧Vinは所定の値に設定しておく。この場合、電圧Vin、インダクタンスL11、L22、L33およびL44、L12またはL21、L13またはL31、L14またはL41、L23またはL32、L24またはL42、L34またはL43、抵抗値R(現実の交流電圧源の内部抵抗)および抵抗値Rは既知の値(すなわち定数)である。一方、可変リアクタンス回路303、304、306、401、403および405のリアクタンスX、X、X、X、XおよびXは未決定の値(すなわち変数)である。
そして、各可変リアクタンス回路の各リアクタンスは、以下に示す電力伝送効率ηが最大となるように決定する。
Figure 0006820513
ここで、Pは抵抗406に供給される電力であり、Pinは交流電圧源301から出力される電力であり、次のように表される。
Figure 0006820513
Figure 0006820513
ここで、関数Reは実部を返す関数であり、関数conjは共役複素数を返す関数である。また、式中のV、i、Vおよびiは上記回路方程式を解くことにより算出する。
なお、電力伝送効率ηが最大(あるいは一定以上の高効率)となる各可変リアクタンス回路の各リアクタンスの値は、例えば各リアクタンスを一定の範囲で変化させて電力伝送効率ηを複数回算出し、算出した複数の電力伝送効率ηのうちで電力伝送効率ηが最大(あるいは一定以上の高効率)となる各リアクタンスの組み合わせを選択することで決定することができる。最大(あるいは一定以上の高効率)となる電力伝送効率ηが複数の組み合わせで算出された場合には、例えば、共振回路のQ値(Quality factor)や結合係数k等の値を考慮していずれかの組み合わせを選択することができる。
図2(a)を参照して説明したように、位置情報とインダクタンス情報とを対応づける情報をデータベース53が含む場合、制御部51は、受電装置2aから位置情報を受信すると、その位置情報に対応するインダクタンス情報をデータベース53から取得する。次に、制御部51は、各コイルの各自己インダクタンスおよび各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、各可変リアクタンス回路の各リアクタンスを変数として一定の範囲で変化させて、上記回路方程式を用いて電力伝送効率ηを複数回算出する。次に、制御部51は、算出した複数の電力伝送効率ηに基づき、例えば電力伝送効率ηが最大となる場合のリアクタンスX、X、X、X、XおよびXの各値を制御目標として決定する。次に、制御部51は、決定した各値を制御目標として、送電装置1aおよび受電装置2aに所定の制御信号を送信し、可変リアクタンス回路303、304、306、401、403および405のリアクタンスX、X、X、X、XおよびXを制御する。
一方、図2(b)を参照して説明したように、位置情報とリアクタンス情報とを対応づける情報をデータベース53が含む構成とする場合、複数の位置関係において上述したようにして電力伝送効率ηに基づいてリアクタンスX、X、X、X、XおよびXの各値を予め算出しておき、算出結果をデータベース53に登録しておく。この場合、制御部51は、受電装置2aから位置情報を受信すると、その位置情報に対応するリアクタンスX、X、X、X、XおよびXの各値をデータベース53から取得する。次に、制御部51は、取得した各値を制御目標として、送電装置1aおよび受電装置2aに所定の制御信号を送信し、可変リアクタンス回路303、304、306、401、403および405のリアクタンスX、X、X、X、XおよびXを制御する。
以上のように、本実施形態によれば、送受電の位置関係によらず高効率なワイヤレス給電が実現できる。
図4は、図1に示す無線電力伝送システム10(あるいは図3に示す無線電力伝送システム10a)の構成を一部変更してオフィスに利用した場合の適用イメージを示す。図4に示す無電電力伝送システム10bでは、送電装置1をオフィスの天井あるいは天井裏に設置する。受電装置2−1bはスマートフォン6−1に内蔵され、受電装置2−2bはスマートフォン6−2に内蔵されている。受電装置2−1b、受電装置2−2bおよび制御装置5bは、図1に示す受電装置2−1、受電装置2−2および制御装置5にそれぞれ対応する構成であり、次の点が異なる。すなわち、受電装置2−1bおよび受電装置2−2bは、負荷回路22(図1)が、スマートフォン6−1およびスマートフォン6−2の電源である蓄電池を含む。また、受電装置2−1bおよび受電装置2−2bは、制御部23(図1)が、位置情報を制御装置5bに対して送信するとともに、蓄電池の電池残量を示す情報を制御装置5bに対して送信する。一方、制御装置5bは、受電装置2−1bおよび受電装置2−2bから位置情報と電池残量を示す情報を受信し、各蓄電池の充電状態に応じて電力を無線伝送する一つの受電装置2−1bまたは2−2bを選択し、選択した受電装置2−1bまたは2−2bの位置情報に基づき各リアクタンスを制御する。本実施形態では、スマートフォンの電池残量と位置情報を制御装置5bが管理することにより、電池残量が少ないスマートフォンに優先的に給電(充電)することができる。本実施形態によれば、送電ロスを最小限に抑えながら給電することが可能となる。なお、無電電力伝送システム10bでは、複数の受電装置に対して時分割で選択給電を行ったり、各受電装置に対する給電の平均時間を充電状態に応じて変化させるようにしたりしてもよい。
以上のように本発明の各実施形態によれば、送電装置と受電装置の任意の位置関係において高効率な電力伝送を実現することができる。また、本発明の各実施形態によれば、物理的な移動が必要となる素子をなくすことができるため、常に高効率な電力伝送が実現できる。また、送受電装置の位置関係が連続的に変化した場合も高効率な電力伝送が実現でき、装置の大型化、高コスト化が防止できる。また、磁界共鳴型のワイヤレス給電において、装置の大型化や複雑化を防ぎつつ、給電方向を制御することにより高い伝送効率を実現することができる。
なお、本発明の実施形態は上記のものに限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲のものを含む。例えば、各可変リアクタンス回路や各コイルは、複数の可変リアクタンス回路や複数のコイルを並列や直列に接続した構成を有していてもよい。
1、1a 送電装置
2−1、2−2、2a、2−1b、2−2b 受電装置
5、5b 制御装置
10、10a、10b 無線電力伝送システム
11、12、13、14、21、31、32、41、42 共振回路
15 交流電源
16、112、122、132、142、212、303、304、306、401、403、405 可変リアクタンス回路
22 負荷回路
51 制御部
52 位置情報取得部
53 データベース
111、121、131、141、211、305、307、402、404 コイル
301 交流電圧源
302、406 抵抗

Claims (5)

  1. コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に電力を供給する交流電源を有する送電装置と、
    コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を1または複数有するとともに前記各受電側共振回路の負荷回路を有する受電装置と
    を備え、
    前記複数の送電側共振回路と前記1または複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送するシステムであって、
    さらに、
    前記受電装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づく位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有するように、前記各リアクタンスを制御する制御部と
    を備える無線電力伝送システム。
  2. コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に電力を供給する交流電源を有する送電装置と、
    コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を1または複数有するとともに前記各受電側共振回路の負荷回路を有する受電装置と、
    前記受電装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報と前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスとの対応関係を表す情報を含むデータベースと、
    前記データベースを参照して、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づき前記各リアクタンスを制御する制御部と
    を備え、
    前記複数の送電側共振回路と前記1または複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送するシステムであって、
    前記データベースに登録されている前記各位置情報に対応する前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報に対応する位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有する
    無線電力伝送システム。
  3. コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に第1可変リアクタンス回路を介して電力を供給する交流電源を有する送電装置と、
    コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を複数有するとともに前記各受電側共振回路に第2可変リアクタンス回路を介して接続された負荷回路を有する受電装置と、
    前記受電装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報と前記各可変リアクタンス回路、前記第1可変リアクタンス回路および前記第2可変リアクタンス回路の各リアクタンスとの対応関係を表す情報を含むデータベースと、
    前記データベースを参照して、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づき前記各リアクタンスを制御する制御部と
    を備え、
    前記複数の送電側共振回路と前記複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送するシステムであって、
    前記データベースに登録されている前記各位置情報に対応する前記各可変リアクタンス回路、前記第1可変リアクタンス回路および前記第2可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報に対応する位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有する
    無線電力伝送システム。
  4. 前記受電装置が複数であり、
    前記負荷回路が蓄電池を含み、
    前記制御部が、前記各蓄電池の充電状態に応じて電力を無線伝送する1の前記受電装置を選択し、前記選択した受電装置の前記位置情報に基づき前記各リアクタンスを制御する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  5. コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる送電側共振回路を複数有するとともに前記各送電側共振回路に電力を供給する交流電源を有する送電装置と、
    コイルと、少なくとも可変コンデンサを含む可変リアクタンス回路からなる受電側共振回路を1または複数有するとともに前記各受電側共振回路の負荷回路を有する受電装置と、
    位置情報取得部と、
    制御部と
    を用いて、前記複数の送電側共振回路と前記1または複数の受電側共振回路とを共鳴結合する磁界共鳴方式で前記交流電源から前記負荷回路へ電力を無線伝送する方法であって、
    前記位置情報取得部によって、前記受電装置の位置情報を取得し、
    前記制御部によって、前記各可変リアクタンス回路の各リアクタンスが、前記送電装置と前記受電装置とを前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づく位置関係に配置した場合に得られる前記各コイルの各自己インダクタンスおよび前記各コイル間の各相互インダクタンスを定数とし、前記各リアクタンスを変数とする前記送電装置および前記受電装置を表す回路方程式を用いて算出された前記電力の伝送効率に基づき決定された各値を有するように、前記各リアクタンスを制御する
    無線電力伝送方法。
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