JP6820227B2 - Vehicle heating system - Google Patents
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Description
本発明は、エンジンの冷却液を熱源に用いる車両用暖房装置に関する。 The present invention relates to a vehicle heating device that uses an engine coolant as a heat source.
動力源としてエンジンを備える車両には、冷却液を循環させてエンジンを冷却する冷却システムが搭載されている。また、冷却システムの流路には熱交換器であるヒータコアが設けられており、車室内に供給される空気がヒータコアによって暖められている(特許文献1〜4参照)。 Vehicles equipped with an engine as a power source are equipped with a cooling system that circulates coolant to cool the engine. Further, a heater core, which is a heat exchanger, is provided in the flow path of the cooling system, and the air supplied to the vehicle interior is warmed by the heater core (see Patent Documents 1 to 4).
ところで、ヒータコアを備える車両用暖房装置、つまりエンジンの冷却液を熱源に用いる車両用暖房装置においては、エンジン始動後に素早く車室内を暖めることが困難であった。つまり、ヒータコアに流入する冷却液を十分に暖めるためには、エンジンの暖機が完了する迄の時間が必要となっていた。このため、ヒータコアに流入する冷却液を素早く暖めることにより、暖房能力を素早く立ち上げることが求められている。 By the way, in a vehicle heating device provided with a heater core, that is, a vehicle heating device using an engine coolant as a heat source, it is difficult to quickly warm the interior of the vehicle after starting the engine. That is, in order to sufficiently warm the coolant flowing into the heater core, it takes time to complete the warm-up of the engine. Therefore, it is required to quickly raise the heating capacity by quickly warming the coolant flowing into the heater core.
本発明の目的は、冷却液を素早く暖めることにある。 An object of the present invention is to quickly warm the coolant.
本発明の車両用暖房装置は、エンジンの冷却液を熱源に用いる車両用暖房装置であって、吸引ポートおよび吐出ポートを備える冷却液ポンプと、第1入力ポート、第2入力ポート、第1出力ポートおよび第2出力ポートを備えるバルブ機構と、前記吐出ポートと前記第1入力ポートとに接続され、前記吐出ポートから前記第1入力ポートに冷却液を案内する第1流路と、前記吐出ポートと前記第2入力ポートとに接続され、前記吐出ポートから前記第2入力ポートに冷却液を案内する第2流路と、前記第1出力ポートと前記吸引ポートとに接続され、前記第1出力ポートから前記吸引ポートに冷却液を案内する第3流路と、前記第2出力ポートと前記吸引ポートとに接続され、前記第2出力ポートから前記吸引ポートに冷却液を案内するバイパス流路と、前記第1流路に設けられ、前記第1流路を流れる冷却液によって前記エンジンのシリンダ部を冷却するシリンダ冷却部と、前記第2流路に設けられ、前記第2流路を流れる冷却液によって前記エンジンの排気部を冷却する排気冷却部と、前記第3流路に設けられ、前記第3流路を流れる冷却液によって空調用の空気を暖めるヒータコアと、を有し、前記バルブ機構を、前記第1入力ポートおよび前記第1出力ポートを遮断し、かつ前記第2入力ポートと前記第2出力ポートとを互いに連通させる、暖房準備状態に作動させることにより、前記吐出ポートから前記排気冷却部および前記バイパス流路を経て前記吸引ポートに達する経路で冷却液を循環させる。 The vehicle heating device of the present invention is a vehicle heating device that uses engine coolant as a heat source, and includes a coolant pump having a suction port and a discharge port, and a first input port, a second input port, and a first output. A valve mechanism including a port and a second output port, a first flow path connected to the discharge port and the first input port and guiding a coolant from the discharge port to the first input port, and the discharge port. And the second input port, the second flow path for guiding the coolant from the discharge port to the second input port, and the first output port and the suction port are connected to the first output. A third flow path that guides the coolant from the port to the suction port, and a bypass flow path that is connected to the second output port and the suction port and guides the coolant from the second output port to the suction port. , A cylinder cooling unit provided in the first flow path and cooling the cylinder portion of the engine with a coolant flowing through the first flow path, and a cooling unit provided in the second flow path and flowing through the second flow path. The valve mechanism includes an exhaust cooling unit that cools the exhaust unit of the engine with liquid, and a heater core provided in the third flow path that warms air for air conditioning by the cooling liquid flowing through the third flow path. Is operated in a heating ready state in which the first input port and the first output port are cut off and the second input port and the second output port are communicated with each other, whereby the exhaust from the discharge port is performed. The coolant is circulated through the cooling unit and the bypass flow path to reach the suction port.
本発明によれば、バルブ機構を暖房準備状態に作動させることにより、吐出ポートから排気冷却部およびバイパス流路を経て吸引ポートに達する経路で冷却液が循環する。これにより、冷却液を素早く暖めることができる。 According to the present invention, by operating the valve mechanism in the heating ready state, the coolant circulates in the path from the discharge port to the suction port via the exhaust cooling unit and the bypass flow path. As a result, the coolant can be warmed quickly.
[実施形態1]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態(実施形態1)である車両用暖房装置10の構成を示す概略図である。また、図2はエンジン11に設けられるウォータジャケット21,23,25の例を示す概略図である。なお、図示する車両用暖房装置10は、エンジン11の冷却水を熱源に用いて車室内を暖める暖房装置であり、エンジン11を冷却する冷却装置としても機能している。
[Embodiment 1]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic view showing a configuration of a
図1に示すように、車両用暖房装置10は、冷却液を圧送するウォータポンプ(冷却液ポンプ)12と、後述する各流路の連通状態を切り替える切替バルブ(バルブ機構)13と、を有している。ウォータポンプ12は、冷却液を吸引する吸引ポート12iと、冷却液を吐出する吐出ポート12oと、を備えている。ウォータポンプ12としては、エンジン動力によって駆動されるポンプであっても良く、電動モータによって駆動されるポンプであっても良い。
As shown in FIG. 1, the
また、切替バルブ13は、冷却液が流入する3つの入力ポートPa〜Pcと、冷却液が流出する3つの出力ポートPd〜Pfと、を備えている。切替バルブ13としては、各ポートPa〜Pfの連通状態を切替可能なバルブであれば良く、例えば、円筒状や円板状の弁体を回転させて各ポートPa〜Pfの連通状態を切り替えるロータリバルブを用いることができる。なお、入力ポートPa,Pbは第1入力ポートとして機能し、入力ポートPcは第2入力ポートとして機能する。また、出力ポートPdは第3出力ポートとして機能し、出力ポートPeは第1出力ポートとして機能し、出力ポートPfは第2出力ポートとして機能する。
Further, the
[回路構造]
冷却液が流れる回路構造について説明する。吐出ポート12oと入力ポートPaとは、冷却流路(第1流路)20を用いて互いに接続されている。冷却流路20を介して吐出ポート12oから入力ポートPaには冷却液が案内されており、冷却流路20には後述するシリンダブロック用のウォータジャケット21が設けられている。また、吐出ポート12oと入力ポートPbとは、冷却流路(第1流路)22を用いて互いに接続されている。冷却流路22を介して吐出ポート12oから入力ポートPbには冷却液が案内されており、冷却流路22には後述するシリンダヘッド用のウォータジャケット23が設けられている。さらに、吐出ポート12oと入力ポートPcとは、冷却流路(第2流路)24を用いて互いに接続されている。冷却流路24を介して吐出ポート12oから入力ポートPcには冷却液が案内されており、冷却流路24には後述する排気ポート用のウォータジャケット25が設けられている。
[Circuit structure]
The circuit structure through which the coolant flows will be described. The discharge port 12o and the input port Pa are connected to each other by using a cooling flow path (first flow path) 20. The coolant is guided from the discharge port 12o to the input port Pa via the
出力ポートPdと吸引ポート12iとは、冷却流路(第4流路)30を用いて互いに接続されている。冷却流路30を介して出力ポートPdから吸引ポート12iには冷却液が案内されており、冷却流路30には冷却液を冷却するための熱交換器としてラジエータ31が設けられている。また、出力ポートPeと吸引ポート12iとは、暖房流路(第3流路)32を用いて互いに接続されている。暖房流路32を介して出力ポートPeから吸引ポート12iには冷却液が案内されており、暖房流路32には空調用の空気を暖めるための熱交換器としてヒータコア33が設けられている。さらに、出力ポートPfと吸引ポート12iとは、バイパス流路34を用いて互いに接続されている。ラジエータ31やヒータコア33を迂回するバイパス流路34を介して、出力ポートPfから吸引ポート12iには冷却液が案内されている。
The output port Pd and the
[ウォータジャケット]
図2に示すように、シリンダブロック用のウォータジャケット(シリンダ冷却部)21は、エンジン11のシリンダブロック(シリンダ部)40に形成される冷却液空間41を備えている。冷却液空間41はシリンダボア42の周囲に形成されており、冷却液空間41には冷却流路20から冷却液が案内されている。ウォータポンプ12を駆動して冷却流路20に冷却液を流すことにより、冷却液空間41に冷却液を供給してシリンダブロック40のシリンダボア42等を冷却することができる。
[Water jacket]
As shown in FIG. 2, the water jacket (cylinder cooling section) 21 for the cylinder block includes a
シリンダヘッド用のウォータジャケット(シリンダ冷却部)23は、エンジン11のシリンダヘッド(シリンダ部)43に形成される冷却液空間44を備えている。冷却液空間44は燃焼室45の周囲に形成されており、冷却液空間44には冷却流路22から冷却液が案内されている。ウォータポンプ12を駆動して冷却流路22に冷却液を流すことにより、冷却液空間44に冷却液を供給してシリンダヘッド43の燃焼室45等を冷却することができる。
The water jacket (cylinder cooling unit) 23 for the cylinder head includes a
排気ポート用のウォータジャケット(排気冷却部)25は、シリンダヘッド43に設けられた排気部46に形成される冷却液空間47を備えている。冷却液空間47は排気ポート48の周囲に形成されており、冷却液空間47には冷却流路24から冷却液が案内されている。ウォータポンプ12を駆動して冷却流路24に冷却液を流すことにより、冷却液空間47に冷却液を供給して排気部46の排気ポート48等を冷却することができる。
The water jacket (exhaust cooling unit) 25 for the exhaust port includes a
エンジン11のウォータジャケット21,23,25は、互いに独立つまり分離された冷却液空間41,44,47を備えている。図示する例では、ウォータジャケット21,23の冷却液空間41,44は互いに独立しているが、これに限られることはなく、ウォータジャケット21,23の冷却液空間41,44を互いに連通させても良い。つまり、シリンダ冷却部を構成するウォータジャケット21,23の冷却液空間41,44と、排気冷却部を構成するウォータジャケット25の冷却液空間47とが、互いに独立している構造であれば、シリンダ冷却部を構成するウォータジャケット21,23の冷却液空間41,44を互いに連通させても良い。
The
[制御系]
図1に示すように、車両用暖房装置10は、切替バルブ13等の作業状態を制御するためのコントローラ50を有している。コンピュータ等によって構成されるコントローラ50には、外気の温度(以下、外気温度Taと記載する)を検出する外気温センサ51と、ウォータポンプ12に流入する冷却液の温度(以下、冷却液温度Tbと記載する。)を検出する水温センサ52と、が接続されている。
[Control system]
As shown in FIG. 1, the
また、コントローラ50には、暖房ユニット53の作動時に乗員に操作されるヒータスイッチ54と、ヒータコア33に送風する暖房ユニット53のブロアモータ55と、が接続されている。ヒータスイッチ54の操作等によってブロアモータ55が駆動されると、ブロアモータ55から送風される空気がヒータコア33を通過する際に暖められる。このヒータコア33はエンジン11の冷却液によって暖められるため、低温環境下ではヒータコア33に流れる冷却液を素早く暖めることが求められている。
Further, the
[流路切替制御・暖房準備モード]
続いて、低温環境下においてヒータコア33に流れる冷却液を素早く暖めるため、コントローラ50によって実行される流路切替制御について説明する。図3は流路切替制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。また、図4〜図6は流路切替制御における切替バルブ13の作動状況を示す概略図である。
[Flow path switching control / heating preparation mode]
Subsequently, the flow path switching control executed by the
図3に示すように、ステップS10では、図示しないスタータモータが駆動され、エンジン11が始動される。ステップS11では、外気温度Taが所定の温度閾値Ta1(例えば10℃)以下であるか否かが判定される。ステップS11において、外気温度Taが温度閾値Ta1を下回ると判定された場合、つまり暖房能力の素早い立ち上げが要求される低温環境下であると判定された場合には、ステップS12に進み、暖房準備モードが実行される。
As shown in FIG. 3, in step S10, a starter motor (not shown) is driven to start the
暖房準備モードを実行する際には、図4に示すように、切替バルブ13は、入力ポートPcと出力ポートPfとを互いに連通させる暖房準備状態に作動する。暖房準備状態に作動する切替バルブ13は、第1入力ポートPa,Pb、第1出力ポートPeおよび第3出力ポートPdを遮断し、かつ第2入力ポートPcと第2出力ポートPfとを互いに連通させる。
When executing the heating preparation mode, as shown in FIG. 4, the switching
このように、切替バルブ13を暖房準備状態に作動させることにより、図4に矢印で示すように、ウォータポンプ12の吐出ポート12oから吐出された冷却液は、排気ポート用のウォータジャケット25およびバイパス流路34を通過し、ウォータポンプ12の吸引ポート12iに吸引される。つまり、切替バルブ13が暖房準備状態に作動する暖房準備モードにおいては、吐出ポート12oからウォータジャケット25およびバイパス流路34を経て吸引ポート12iに達する経路で冷却液を循環させている。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25だけで冷却液を循環させることができ、冷却液の温度を暖房用の温度域に向けて素早く上昇させることができる。
By operating the switching
すなわち、シリンダブロック用のウォータジャケット21、シリンダヘッド用のウォータジャケット23、ラジエータ31およびヒータコア33に冷却液を流した場合には、冷却液の循環量が増加するだけでなく、循環する冷却液が触れる部品の熱容量も増加するため、冷却液温度の上昇速度が低下することになる。これに対し、排気ポート用のウォータジャケット25だけで冷却液を循環させた場合には、冷却液の循環量が減少するだけでなく、冷却液が通過する各部品の熱容量も減少することから、冷却液の温度を素早く上昇させることができる。
That is, when the coolant is flowed through the
しかも、エンジン始動後に温度が上昇し難いシリンダブロック用やシリンダヘッド用のウォータジャケット21,23ではなく、エンジン始動後に温度が上昇し易い排気ポート用のウォータジャケット25、つまり高温の排出ガスが流れる排気ポート用のウォータジャケット25で冷却液を循環させるようにしたので、この点からも、冷却液の温度を素早く上昇させることができる。
Moreover, instead of the
[流路切替制御・早期暖房モード]
図3に示すように、続くステップS13では、冷却液温度Tbが所定の温度閾値Tb1(例えば40℃)を上回るか否かが判定される。ステップS13において、冷却液温度Tbが温度閾値Tb1以下であると判定された場合、つまり冷却液が暖房用の温度域に達していないと判定された場合には、ステップS12に戻り、ウォータジャケット25で冷却液を循環させる暖房準備モードが継続される。一方、冷却液温度Tbが温度閾値Tb1を上回ると判定された場合、つまり冷却液が暖房用の温度域に到達したと判定された場合には、ステップS14に進み、早期暖房モードが実行される。
[Flow path switching control / early heating mode]
As shown in FIG. 3, in the following step S13, it is determined whether or not the coolant temperature Tb exceeds a predetermined temperature threshold Tb1 (for example, 40 ° C.). If it is determined in step S13 that the coolant temperature Tb is equal to or less than the temperature threshold Tb1, that is, if it is determined that the coolant has not reached the heating temperature range, the process returns to step S12 and the
早期暖房モードを実行する際には、図5に示すように、切替バルブ13は、入力ポートPcと出力ポートPeとを互いに連通させる早期暖房状態に作動する。早期暖房状態に作動する切替バルブ13は、第1入力ポートPa,Pb、第2出力ポートPfおよび第3出力ポートPdを遮断し、かつ第2入力ポートPcと第1出力ポートPeとを互いに連通させる。
When the early heating mode is executed, as shown in FIG. 5, the switching
このように、切替バルブ13を早期暖房状態に作動させることにより、図5に矢印で示すように、ウォータポンプ12の吐出ポート12oから吐出された冷却液は、排気ポート用のウォータジャケット25およびヒータコア33を通過し、ウォータポンプ12の吸引ポート12iに吸引される。つまり、早期暖房モードにおいては、切替バルブ13を早期暖房状態に作動させることにより、吐出ポート12oからウォータジャケット25およびヒータコア33を経て吸引ポート12iに達する経路で冷却液を循環させている。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア33との間で冷却液を循環させることができ、ヒータコア33を素早く暖めて車室内に温風を供給することができる。
By operating the switching
すなわち、前述した暖房準備モードによって冷却液温度を上昇させた場合であっても、シリンダブロック用のウォータジャケット21、シリンダヘッド用のウォータジャケット23およびラジエータ31に冷却液を流した場合には、冷却液の循環量が増加するだけでなく、循環する冷却液が触れる部品の熱容量も増加するため、一時的に冷却液温度を大きく低下させてしまう虞がある。これに対し、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア33との間で冷却液を循環させた場合には、冷却液の循環量の増加や、冷却液が触れる部品の熱容量の増加を、最低限に抑えることができる。これにより、冷却液の過度な温度低下を抑制することができ、ヒータコア33から車室内に素早く温風を供給することができる。
That is, even when the coolant temperature is raised by the heating preparation mode described above, when the coolant is passed through the
[流路切替制御・通常冷却モード]
図3に示すように、続くステップS15では、冷却液温度Tbが所定の温度閾値Tb2(例えば70℃)を上回るか否かが判定される。ステップS15において、冷却液温度Tbが温度閾値Tb2以下であると判定された場合、つまりラジエータ31を用いて冷却液を冷却する温度域に達していないと判定された場合には、ステップS14に戻り、ヒータコア33だけに冷却液を供給する早期暖房モードが継続される。一方、冷却液温度Tbが温度閾値Tb2を上回ると判定された場合、つまりラジエータ31を用いて冷却液を冷却する温度域に到達したと判定された場合には、ステップS16に進み、通常冷却モードが実行される。また、前述したステップS11において、外気温度Taが温度閾値Ta1以上であると判定された場合、つまり外気温度Taが高い環境下であると判定された場合にも、ステップS16に進み、通常冷却モードが実行される。
[Flow path switching control / normal cooling mode]
As shown in FIG. 3, in the following step S15, it is determined whether or not the coolant temperature Tb exceeds a predetermined temperature threshold Tb2 (for example, 70 ° C.). If it is determined in step S15 that the coolant temperature Tb is equal to or less than the temperature threshold Tb2, that is, if it is determined that the temperature range for cooling the coolant using the
通常冷却モードを実行する際には、図6に示すように、切替バルブ13は、入力ポートPa〜Pcおよび出力ポートPd,Peを互いに連通させる通常冷却状態に作動する。通常冷却状態に作動する切替バルブ13は、出力ポートPfを遮断し、入力ポートPa〜Pcおよび出力ポートPd,Peを互いに連通させる。このように、切替バルブ13を通常冷却状態に作動させることにより、図6に矢印で示すように、ウォータポンプ12の吐出ポート12oから吐出された冷却液は、各ウォータジャケット21,23,25からラジエータ31やヒータコア33を通過し、ウォータポンプ12の吸引ポート12iに吸引される。このように、各ウォータジャケット21,23,25からラジエータ31に冷却液を流すことにより、エンジン11を適切に冷却することができる。なお、通常冷却モードが実行される状況としては、冷却液温度が十分に上昇している状況や外気温度Taが高い状況であることから、車両用暖房装置10の暖房能力が不足することはない。
When the normal cooling mode is executed, as shown in FIG. 6, the switching
[流路切替制御・まとめ]
これまで説明したように、外気温度Taが温度閾値Ta1(例えば10℃)以下であった場合には、エンジン始動後に切替バルブ13が暖房準備状態に切り替えられ、吐出ポート12oからウォータジャケット25およびバイパス流路34を経て吸引ポート12iに達する経路で冷却液を循環させる。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25だけで冷却液を循環させることができるため、冷却液温度を暖房用の温度域に向けて素早く上昇させることができる。
[Flow path switching control / summary]
As described above, when the outside air temperature Ta is equal to or lower than the temperature threshold value Ta1 (for example, 10 ° C.), the switching
また、切替バルブ13が暖房準備状態に作動した状態のもとで、冷却液温度Tbが温度閾値(閾値)Tb1(例えば40℃)を上回る場合には、切替バルブ13が暖房準備状態から早期暖房状態に切り替えられる。このように、切替バルブ13が早期暖房状態に切り替えられると、吐出ポート12oからウォータジャケット25およびヒータコア33を経て吸引ポート12iに達する経路で冷却液が循環する。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア33との間で冷却液を循環させることができるため、ヒータコア33に流入する冷却液の温度低下を抑制することができ、ヒータコア33から車室内に素早く温風を供給することができる。
Further, when the coolant temperature Tb exceeds the temperature threshold (threshold value) Tb1 (for example, 40 ° C.) while the switching
そして、切替バルブ13が早期暖房状態に作動した状態のもとで、冷却液温度Tbが温度閾値Tb2(例えば70℃)を上回る場合には、切替バルブ13が早期暖房状態から通常冷却状態に切り替えられる。これにより、各ウォータジャケット21,23,25からラジエータ31やヒータコア33に冷却液を流すことができ、エンジン11を適切に冷却することができる。なお、切替バルブ13を通常冷却状態に切り替える際には、冷却液の温度が十分に上昇していることから、ヒータコア33に流入する冷却液温度の過度な低下によって暖房能力が不足することはない。
Then, when the coolant temperature Tb exceeds the temperature threshold value Tb2 (for example, 70 ° C.) under the state in which the switching
このように、低温環境下におけるエンジン始動後には、ウォータポンプ12に吸引される冷却液の温度、つまり排気ポート用のウォータジャケット25を通過する冷却液の温度に基づいて、切替バルブ13の切替制御を実行するようにしたので、ヒータコア33に流入する冷却液の温度を効率良く上昇させることができ、車両用暖房装置10の暖房能力を素早く立ち上げることができる。これにより、低温環境下であっても車室内に素早く温風を供給することができる。
In this way, after the engine is started in a low temperature environment, the switching control of the switching
[実施形態2]
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。図7は本発明の他の実施の形態(実施形態2)である車両用暖房装置110の構成を示す概略図である。この車両用暖房装置110は、前述した車両用暖房装置10と同様に、図2に示したエンジン11の冷却水を熱源に用いて車室内を暖める暖房装置である。なお、図示する車両用暖房装置110は、エンジン11の冷却水を熱源に用いて車室内を暖める暖房装置として機能するだけでなく、エンジン11を冷却する冷却装置としても機能している。
[Embodiment 2]
Hereinafter, other embodiments of the present invention will be described. FIG. 7 is a schematic view showing the configuration of the
図7に示すように、車両用暖房装置110は、冷却液を圧送するウォータポンプ(冷却液ポンプ)112と、後述する各流路の連通状態を切り替えるバルブユニット(バルブ機構)13と、を有している。ウォータポンプ112は、冷却液を吸引する吸引ポート112iと、冷却液を吐出する吐出ポート112oと、を備えている。ウォータポンプ112としては、エンジン動力によって駆動されるポンプであっても良く、電動モータによって駆動されるポンプであっても良い。
As shown in FIG. 7, the
バルブユニット113は、各流路の連通状態を切り替える第1切替バルブ114と、各流路の連通状態を切り替える第2切替バルブ115と、によって構成されている。第1切替バルブ114は、冷却液が流入する2つの入力ポートP1a,P1bと、冷却液が流出する3つの出力ポートP1c〜P1eと、を備えている。また、第2切替バルブ115は、冷却液が流入する1つの入力ポートP2aと、冷却液が流出する3つの出力ポートP2b〜P2dと、を備えている。これらの切替バルブ114,115としては、各ポートP1a〜P1e,P2a〜P2dの連通状態を切替可能なバルブであれば良く、例えば、円筒状や円板状の弁体を回転させて各ポートP1a〜P1e,P2a〜P2dの連通状態を切り替えるロータリバルブを用いることができる。
The
なお、第1切替バルブ114において、入力ポートP1a,P1bは第1入力ポートとして機能し、出力ポートP1dは第3出力ポートとして機能する。また、第2切替バルブ115において、入力ポートP2aは第2入力ポートとして機能し、出力ポートP2cは第1出力ポートとして機能し、出力ポートP2dは第2出力ポートとして機能し、出力ポートP2bは第3出力ポートとして機能する。
In the
[回路構造]
冷却液が流れる回路構造について説明する。吐出ポート112oと入力ポートP1aとは、冷却流路(第1流路)120を用いて互いに接続されている。冷却流路120を介して吐出ポート112oから入力ポートP1aには冷却液が案内されており、冷却流路120には後述するシリンダブロック用のウォータジャケット21が設けられている。また、吐出ポート112oと入力ポートP1bとは、冷却流路(第1流路)122を用いて互いに接続されている。冷却流路122を介して吐出ポート112oから入力ポートP1bには冷却液が案内されており、冷却流路122には後述するシリンダヘッド用のウォータジャケット23が設けられている。さらに、吐出ポート112oと入力ポートP2aとは、冷却流路(第2流路)124を用いて互いに接続されている。冷却流路124を介して吐出ポート112oから入力ポートP2aには冷却液が案内されており、冷却流路124には後述する排気ポート用のウォータジャケット25が設けられている。
[Circuit structure]
The circuit structure through which the coolant flows will be described. The discharge port 112o and the input port P1a are connected to each other by using a cooling flow path (first flow path) 120. The coolant is guided from the discharge port 112o to the input port P1a via the
出力ポートP1cと吸引ポート112iとは、冷却流路130を用いて互いに接続されている。後述するラジエータ132やヒータコア134を迂回する冷却流路130を介して、出力ポートP1cから吸引ポート112iには冷却液が案内されている。また、出力ポートP1dと吸引ポート112iとは、冷却流路(第4流路)131を用いて互いに接続されている。冷却流路131を介して出力ポートP1dから吸引ポート112iには冷却液が案内されており、冷却流路131には冷却液を冷却するための熱交換器としてラジエータ132が設けられている。また、ラジエータ132の上流側で分岐する冷却流路131は、第1切替バルブ114の出力ポートP1dに接続されるだけでなく、第2切替バルブ115の出力ポートP2dにも接続されている。つまり、出力ポートP1dや出力ポートP2dから出力された冷却液は、冷却流路131上のラジエータ132を経て吸引ポート112iに案内される。
The output port P1c and the
出力ポートP2cと吸引ポート112iとは、暖房流路(第3流路)133を用いて互いに接続されている。暖房流路133を介して出力ポートP2cから吸引ポート112iには冷却液が案内されており、暖房流路133には空調用の空気を暖めるための熱交換器としてヒータコア134が設けられている。また、ヒータコア134の上流側で分岐する暖房流路133は、第2切替バルブ115の出力ポートP2cに接続されるだけでなく、第1切替バルブ114の出力ポートP1eにも接続されている。つまり、出力ポートP2cや出力ポートP1eから出力された冷却液は、暖房流路133上のヒータコア134を経て吸引ポート112iに案内される。さらに、出力ポートP2dと吸引ポート112iとは、バイパス流路135を用いて互いに接続されている。ラジエータ132やヒータコア134を迂回するバイパス流路135を介して、出力ポートP2dから吸引ポート112iには冷却液が案内されている。
The output port P2c and the
[制御系]
図7に示すように、車両用暖房装置110は、切替バルブ114,115等の作動状態を制御するためのコントローラ150を有している。コンピュータ等によって構成されるコントローラ150には、外気の温度(以下、外気温度Taと記載する)を検出する外気温センサ151と、ウォータポンプ112に流入する冷却液の温度(以下、冷却液温度Tbと記載する。)を検出する水温センサ152と、が接続されている。また、コントローラ150には、シリンダブロック用のウォータジャケット21を流れる冷却液の温度(以下、冷却液温度Tcと記載する。)を検出する水温センサ153と、シリンダヘッド用のウォータジャケット23を流れる冷却液の温度(以下、冷却液温度Tdと記載する。)を検出する水温センサ154と、が接続されている。
[Control system]
As shown in FIG. 7, the
また、コントローラ150には、暖房ユニット155の作動時に乗員に操作されるヒータスイッチ156と、ヒータコア134に送風する暖房ユニット155のブロアモータ157と、が接続されている。ヒータスイッチ156の操作等によってブロアモータ157が駆動されると、ブロアモータ157から送風される空気がヒータコア134を通過する際に暖められる。このヒータコア134はエンジン11の冷却液によって暖められるため、低温環境下ではヒータコア134に流れる冷却液を素早く暖めることが求められている。
Further, the
[流路切替制御・暖房準備モード]
続いて、低温環境下においてヒータコア134に流れる冷却液を素早く暖めるため、コントローラ150によって実行される流路切替制御について説明する。図8および図9は流路切替制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図8および図9においては、符号A,Bの箇所で互いに接続されている。また、図10〜図13は流路切替制御における切替バルブ114,115の作動状況を示す概略図である。
[Flow path switching control / heating preparation mode]
Subsequently, the flow path switching control executed by the
図8に示すように、ステップS110では、図示しないスタータモータが駆動され、エンジン11が始動される。ステップS111では、外気温度Taが所定の温度閾値Ta1(例えば10℃)以下であるか否かが判定される。ステップS111において、外気温度Taが温度閾値Ta1を下回ると判定された場合、つまり暖房能力の素早い立ち上げが要求される低温環境下であると判定された場合には、ステップS112に進み、暖房準備モードが実行される。
As shown in FIG. 8, in step S110, a starter motor (not shown) is driven to start the
暖房準備モードを実行する際には、図10に示すように、バルブユニット113は、入力ポートP2aと出力ポートP2dとを互いに連通させる暖房準備状態に作動する。つまり、バルブユニット113を構成する第1切替バルブ114は、入力ポートP1a,P1bおよび出力ポートP1c〜P1eを遮断する。また、バルブユニット113を構成する第2切替バルブ115は、出力ポートP2b,P2cを遮断し、入力ポートP2aと出力ポートP2dとを互いに連通させる。このように、暖房準備状態に作動するバルブユニット113は、第1入力ポートP1a,P1b、第1出力ポートP2cおよび第3出力ポートP1d,P2bを遮断し、かつ第2入力ポートP2aと第2出力ポートP2dとを互いに連通させる。
When executing the heating preparation mode, as shown in FIG. 10, the
このように、バルブユニット113を暖房準備状態に作動させることにより、図10に矢印で示すように、ウォータポンプ112の吐出ポート112oから吐出された冷却液は、排気ポート用のウォータジャケット25およびバイパス流路135を通過し、ウォータポンプ112の吸引ポート112iに吸引される。つまり、バルブユニット113が暖房準備状態に作動する暖房準備モードにおいては、吐出ポート112oからウォータジャケット25およびバイパス流路135を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液を循環させている。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25だけで冷却液を循環させることができ、冷却液の温度を暖房用の温度域に向けて素早く上昇させることができる。
By operating the
すなわち、シリンダブロック用のウォータジャケット21、シリンダヘッド用のウォータジャケット23、ラジエータ132およびヒータコア134に冷却液を流した場合には、冷却液の循環量が増加するだけでなく、循環する冷却液が触れる部品の熱容量も増加するため、冷却液温度の上昇速度が低下することになる。これに対し、排気ポート用のウォータジャケット25だけで冷却液を循環させた場合には、冷却液の循環量が減少するだけでなく、冷却液が通過する各部品の熱容量も減少することから、冷却液の温度を素早く上昇させることができる。
That is, when the coolant is flowed through the
しかも、エンジン始動後に温度が上昇し難いシリンダブロック用やシリンダヘッド用のウォータジャケット21,23ではなく、エンジン始動後に温度が上昇し易い排気ポート用のウォータジャケット25、つまり高温の排出ガスが流れる排気ポート用のウォータジャケット25で冷却液を循環させるようにしたので、この点からも、冷却液の温度を素早く上昇させることができる。
Moreover, instead of the
[流路切替制御・早期暖房モード]
図8に示すように、続くステップS113では、冷却液温度Tbが所定の温度閾値Tb1(例えば40℃)を上回るか否かが判定される。ステップS113において、冷却液温度Tbが温度閾値Tb1以下であると判定された場合、つまり冷却液が暖房用の温度域に達していないと判定された場合には、ステップS112に戻り、ウォータジャケット25で冷却液を循環させる暖房準備モードが継続される。一方、冷却液温度Tbが温度閾値Tb1を上回ると判定された場合、つまり冷却液が暖房用の温度域に到達したと判定された場合には、ステップS114に進み、早期暖房モードが実行される。
[Flow path switching control / early heating mode]
As shown in FIG. 8, in the subsequent step S113, it is determined whether or not the coolant temperature Tb exceeds a predetermined temperature threshold Tb1 (for example, 40 ° C.). If it is determined in step S113 that the coolant temperature Tb is equal to or less than the temperature threshold Tb1, that is, if it is determined that the coolant has not reached the heating temperature range, the process returns to step S112 and the
早期暖房モードを実行する際には、図11に示すように、バルブユニット113は、入力ポートP2aと出力ポートP2cとを互いに連通させる早期暖房状態に作動する。つまり、バルブユニット113を構成する第1切替バルブ114は、入力ポートP1a,P1bおよび出力ポートP1c〜P1eを遮断する。また、バルブユニット113を構成する第2切替バルブ115は、出力ポートP2b,P2dを遮断し、入力ポートP2aと出力ポートP2cとを互いに連通させる。このように、早期暖房状態に作動するバルブユニット113は、第1入力ポートP1a,P1b、第2出力ポートP2dおよび第3出力ポートP1d,P2bを遮断し、かつ第2入力ポートP2aと第1出力ポートP2cとを互いに連通させる。
When the early heating mode is executed, as shown in FIG. 11, the
このように、バルブユニット113を早期暖房状態に作動させることにより、図11に矢印で示すように、ウォータポンプ112の吐出ポート112oから吐出された冷却液は、排気ポート用のウォータジャケット25およびヒータコア134を通過し、ウォータポンプ112の吸引ポート112iに吸引される。つまり、バルブユニット113が早期暖房状態に作動する早期暖房モードにおいては、吐出ポート112oからウォータジャケット25およびヒータコア134を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液を循環させている。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア134との間で冷却液を循環させることができ、ヒータコア134を素早く暖めて車室内に温風を供給することができる。
By operating the
すなわち、前述した暖房準備モードによって冷却液温度を上昇させた場合であっても、シリンダブロック用のウォータジャケット21、シリンダヘッド用のウォータジャケット23およびラジエータ132に冷却液を流した場合には、冷却液の循環量が増加するだけでなく、循環する冷却液が触れる部品の熱容量も増加するため、一時的に冷却液温度を大きく低下させてしまう虞がある。これに対し、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア134との間で冷却液を循環させた場合には、冷却液の循環量の増加や、冷却液が触れる部品の熱容量の増加を、最低限に抑えることができる。これにより、冷却液の過度な温度低下を抑制することができ、ヒータコア134から車室内に素早く温風を供給することができる。
That is, even when the coolant temperature is raised by the heating preparation mode described above, when the coolant is passed through the
[流路切替制御・分離冷却モード]
前述したように、早期暖房モードにおいては、シリンダブロック用やシリンダヘッド用のウォータジャケット21,23における冷却液の流れを停止させている。このため、シリンダブロック40やシリンダヘッド43の温度上昇状況によっては、ウォータジャケット21,23に冷却液を流してシリンダブロック40やシリンダヘッド43を冷却する必要がある。ここで、ウォータジャケット21,23,25に冷却液を流して冷却を開始するため、バルブユニット113の各ポートP1a,P1b,P1d,P1e,P2a〜P2cを開放することは、ヒータコア134に流れ込む冷却液の温度を一時的に低下させてしまう要因である。
[Flow path switching control / separate cooling mode]
As described above, in the early heating mode, the flow of the coolant in the
すなわち、ウォータジャケット21,23に連通する入力ポートP1a,P1bが開放された場合には、様々な箇所に停滞していた低温の冷却液がヒータコア134に流れ込み、ヒータコア134の温度を一時的に低下させてしまう虞がある。このように、ヒータコア134の温度を下げることは、車室内に吹き出す温風の温度を下げる要因であるため、乗員に違和感を与えてしまう虞がある。そこで、車両用暖房装置110は、流路切替制御の制御モードとして、ウォータジャケット21,23を通過する冷却液の流れと、ウォータジャケット25を通過する冷却液の流れとを、互いに分離する分離冷却モードを備えている。
That is, when the input ports P1a and P1b communicating with the
図8および図9に示すように、ステップS114において、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア134との間で冷却液を循環させる早期暖房モードが実行されると、ステップS115に進み、シリンダブロック用のウォータジャケット21内の冷却液温度Tcが、所定の温度閾値Tc1を上回るか否かが判定される。ステップS115において、冷却液温度Tcが温度閾値Tc1以下であると判定された場合には、ステップS116に進み、シリンダヘッド用のウォータジャケット23内の冷却液温度Tdが、所定の温度閾値Td1を上回るか否かが判定される。ステップS115において、冷却液温度Tcが温度閾値Tc1を上回ると判定された場合や、ステップS116において、冷却液温度Tdが温度閾値Td1を上回ると判定された場合には、ステップS117に進み、シリンダブロック40やシリンダヘッド43の冷却を開始する分離冷却モードが実行される。
As shown in FIGS. 8 and 9, when the early heating mode in which the coolant is circulated between the
分離冷却モードを実行する際には、図12に示すように、バルブユニット113は、入力ポートP1a,P1bと出力ポートP1cとを互いに連通させ、かつ入力ポートP2aと出力ポートP2cとを互いに連通させる流路分離状態に作動する。流路分離状態に作動するバルブユニット113は、出力ポートP1d、出力ポートP1e、出力ポートP2bおよび出力ポートP2dを遮断し、入力ポートP1a,P1bと出力ポートP1cとを互いに連通させ、かつ入力ポートP2aと出力ポートP2cとを互いに連通させる。つまり、第1切替バルブ114は、出力ポートP1d,P1eを遮断し、入力ポートP1a,P1bと出力ポートP1cとを互いに連通させる。また、第2切替バルブ115は、出力ポートP2b,P2dを遮断し、入力ポートP2aと出力ポートP2cとを互いに連通させる。
When executing the separate cooling mode, as shown in FIG. 12, the
このように、バルブユニット113を流路分離状態に作動させることにより、図12に矢印で示すように、シリンダブロック用やシリンダヘッド用のウォータジャケット21,23を流れる冷却液の循環流路と、排気ポート用のウォータジャケット25を流れる冷却液の循環流路とを、互いに分離することができる。つまり、バルブユニット113が流路分離状態に作動する分離冷却モードにおいては、吐出ポート112oからウォータジャケット21,23および冷却流路130を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液を循環させ、かつ吐出ポート112oからウォータジャケット25およびヒータコア134を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液を循環させている。
By operating the
これにより、シリンダブロック用やシリンダヘッド用のウォータジャケット21,23からヒータコア134に流入する冷却液を削減することができるため、様々な箇所に停滞していた低温の冷却液がヒータコア134に流入することを抑制することができ、ヒータコア134の温度が低下することを抑制することができる。このように、ヒータコア134の温度低下を抑制するようにしたので、乗員に違和感を与える温風の温度低下を招くことなく、シリンダブロック40やシリンダヘッド43の冷却を開始することができる。
As a result, the amount of coolant flowing into the
なお、図9に示すように、ステップS115において、冷却液温度Tcが温度閾値Tc1以下であると判定された後に、ステップS116において、冷却液温度Tdが温度閾値Td1以下であると判定された場合には、ステップS118に進み、早期暖房モードが継続される。つまり、シリンダブロック40やシリンダヘッド43の冷却が必要な温度域に、ウォータジャケット21,23内の冷却液温度Tc,Tdが到達していないため、ウォータジャケット25とヒータコア134との間で冷却液を循環させる早期暖房モードが継続される。
As shown in FIG. 9, when the coolant temperature Tc is determined to be the temperature threshold Tc1 or less in step S115, and then the coolant temperature Td is determined to be the temperature threshold Td1 or less in step S116. In step S118, the early heating mode is continued. That is, since the coolant temperatures Tc and Td in the
[流路切替制御・通常冷却モード]
図9に示すように、分離冷却モードや早期暖房モードが実行されると、続くステップS119では、冷却液温度Tbが所定の温度閾値Tb2(例えば70℃)を上回るか否かが判定される。ステップS119において、冷却液温度Tbが温度閾値Tb2以下であると判定された場合、つまりラジエータ132を用いて冷却液を冷却する温度域に達していないと判定された場合には、ステップS115に戻り、冷却液温度Tc,Tdに基づいて分離冷却モードや早期暖房モードの実行が継続される。一方、冷却液温度Tbが温度閾値Tb2を上回ると判定された場合、つまりラジエータ132を用いて冷却液を冷却する温度域に到達したと判定された場合には、ステップS120に進み、通常冷却モードが実行される。また、前述したステップS111において、外気温度Taが温度閾値Ta1以上であると判定された場合、つまり外気温度Taが高い環境下であると判定された場合にも、ステップS120に進み、通常冷却モードが実行される。
[Flow path switching control / normal cooling mode]
As shown in FIG. 9, when the separate cooling mode or the early heating mode is executed, in the subsequent step S119, it is determined whether or not the coolant temperature Tb exceeds a predetermined temperature threshold Tb2 (for example, 70 ° C.). If it is determined in step S119 that the coolant temperature Tb is equal to or lower than the temperature threshold Tb2, that is, if it is determined that the temperature range for cooling the coolant using the
通常冷却モードを実行する際には、図13に示すように、バルブユニット113は、入力ポートP1a,P1b,P2aおよび出力ポートP1d,P1e,P2b,P2cを互いに連通させる通常冷却状態に作動する。通常冷却状態に作動するバルブユニット113は、出力ポートP1c,P2dを遮断し、入力ポートP1a,P1b,P2aおよび出力ポートP1d,P1e,P2b,P2cを互いに連通させる。このように、バルブユニット113を通常冷却状態に作動させることにより、図13に矢印で示すように、ウォータポンプ112の吐出ポート112oから吐出された冷却液は、各ウォータジャケット21,23,25からラジエータ132やヒータコア134を通過し、ウォータポンプ112の吸引ポート112iに吸引される。このように、各ウォータジャケット21,23,25からラジエータ132に冷却液を流すことにより、エンジン11を適切に冷却することができる。なお、通常冷却モードが実行される状況としては、冷却液温度が十分に上昇している状況や外気温度Taが高い状況であることから、車両用暖房装置110の暖房能力が不足することはない。
When executing the normal cooling mode, as shown in FIG. 13, the
[流路切替制御・まとめ]
これまで説明したように、外気温度Taが温度閾値Ta1(例えば10℃)以下であった場合には、エンジン始動後にバルブユニット113が暖房準備状態に切り替えられ、吐出ポート112oからウォータジャケット25およびバイパス流路135を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液を循環させる。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25だけで冷却液を循環させることができるため、冷却液温度を暖房用の温度域に向けて素早く上昇させることができる。
[Flow path switching control / summary]
As described above, when the outside air temperature Ta is equal to or lower than the temperature threshold value Ta1 (for example, 10 ° C.), the
また、バルブユニット113が暖房準備状態に作動した状態のもとで、冷却液温度Tbが温度閾値(閾値)Tb1(例えば40℃)を上回る場合には、バルブユニット113が暖房準備状態から早期暖房状態に切り替えられる。このように、バルブユニット113が早期暖房状態に切り替えられると、吐出ポート112oからウォータジャケット25およびヒータコア134を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液が循環する。これにより、排気ポート用のウォータジャケット25とヒータコア134との間で冷却液を循環させることができるため、ヒータコア134に流入する冷却液の温度低下を抑制することができ、ヒータコア134から車室内に素早く温風を供給することができる。
Further, when the coolant temperature Tb exceeds the temperature threshold (threshold value) Tb1 (for example, 40 ° C.) while the
また、バルブユニット113が早期暖房状態に作動した状態のもとで、冷却液温度Tc,Tdが温度閾値(閾値)Tc1,Td1を上回る場合には、バルブユニット113が早期暖房状態から流路分離状態に切り替えられる。このように、バルブユニット113が流路分離状態に切り替えられると、吐出ポート112oからウォータジャケット21,23および冷却流路130を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液が循環し、かつ吐出ポート112oからウォータジャケット25およびヒータコア134を経て吸引ポート112iに達する経路で冷却液が循環する。これにより、低温の冷却液がヒータコア134に流入することを抑制することができるため、乗員に違和感を与える温風の温度低下を招くことなく、シリンダブロック40やシリンダヘッド43の冷却を開始することができる。
Further, when the coolant temperatures Tc and Td exceed the temperature thresholds Tc1 and Td1 under the state in which the
そして、バルブユニット113が早期暖房状態や分離冷却状態に作動した状態のもとで、冷却液温度Tbが温度閾値Tb2(例えば70℃)を上回る場合には、バルブユニット113が早期暖房状態や分離冷却状態から通常冷却状態に切り替えられる。これにより、各ウォータジャケット21,23,25からラジエータ132やヒータコア134に冷却液を流すことができ、エンジン11を適切に冷却することができる。なお、バルブユニット113を通常冷却状態に切り替える際には、冷却液の温度が十分に上昇していることから、ヒータコア134に流入する冷却液温度の過度な低下によって暖房能力が不足することはない。
Then, when the coolant temperature Tb exceeds the temperature threshold Tb2 (for example, 70 ° C.) under the state in which the
このように、低温環境下におけるエンジン始動後には、排気ポート用のウォータジャケット25を流れる冷却液の温度に基づいて、バルブユニット113を暖房準備状態から早期暖房状態に切り替えるようにしたので、ヒータコア134に流入する冷却液の温度を効率良く上昇させることができ、車両用暖房装置110の暖房能力を素早く立ち上げることができる。これにより、低温環境下であっても車室内に素早く温風を供給することができる。
In this way, after starting the engine in a low temperature environment, the
また、バルブユニット113を早期暖房状態に作動させた後には、シリンダブロック用やシリンダヘッド用のウォータジャケット21,23を流れる冷却液の温度に基づいて、バルブユニット113を早期暖房状態から流路分離状態に切り替えるようにしたので、低温の冷却液がヒータコア134に流入することを抑制することができる。このように、ヒータコア134の温度低下を抑制することができるため、乗員に違和感を与える温風の温度低下を招くことなく、シリンダブロック40やシリンダヘッド43を冷却する際にも車両用暖房装置110を制御することができる。
Further, after the
[ウォータジャケットの他の形態]
図2に示した例では、シリンダヘッド43に一体に設けられた排気部46に対し、排気冷却部としてのウォータジャケット25を形成しているが、これに限られることはなく、シリンダヘッド43に別体に設けられた排気マニホールドに対し、排気冷却部としてのウォータジャケットを形成しても良い。ここで、図14はエンジン60に設けられるウォータジャケットの他の例を示す概略図である。図14において、図2に示した部位や部品と同様の部位や部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Other forms of water jacket]
In the example shown in FIG. 2, a
図14に示すように、エンジン60のシリンダヘッド61には、排気マニホールド(排気部)62が取り付けられている。排気マニホールド62にはウォータジャケット(排気冷却部)63が設けられており、ウォータジャケット63は排気管64の周囲に形成される冷却液空間65を備えている。ウォータジャケット63は前述した冷却流路24,124に設けられており、冷却液空間65には冷却流路24,124から冷却液が案内されている。ウォータポンプ12を駆動して冷却流路24,124に冷却液を流すことにより、冷却液空間65に冷却液を供給して排気マニホールド62の排気管64等を冷却することができる。
As shown in FIG. 14, an exhaust manifold (exhaust portion) 62 is attached to the
このように、シリンダヘッド61とは別体の排気マニホールド62に、排気冷却部としてのウォータジャケット63が設けられる場合であっても、前述した流路切替制御を実行することによって、ヒータコア33,134に流入する冷却液の温度を効率良く上昇させることができ、車両用暖房装置10,110の暖房能力を素早く立ち上げることができる。
As described above, even when the
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、排気ポート用のウォータジャケット25を流れる冷却液の温度として、ウォータポンプ12に流入する冷却液の温度を用いているが、これに限られることはない。例えば、水温センサ52,152をウォータジャケット25に設けることにより、ウォータジャケット25を流れる冷却液の温度を直に検出しても良い。また、水温センサ52,152を、吐出ポート12o,112o、冷却流路24,124またはバイパス流路34,135に設けることにより、ウォータジャケット25を流れる冷却液の温度を間接的に検出しても良い。
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the gist thereof. In the above description, the temperature of the coolant flowing into the
図1に示した例では、切替バルブ13は、3つの入力ポートPa〜Pcおよび3つの出力ポートPd〜Pfを備えているが、これに限られることはない。例えば、車両用暖房装置10が暖房機能に特化するものであれば、切替バルブ13から出力ポートPdを削減しても良い。また、図示する例では、バルブ機構を1つの切替バルブ13によって構成しているが、これに限られることはなく、バルブ機構を複数の切替バルブによって構成しても良い。また、図示する例では、第1流路として2本の冷却流路20,22(120,122)を設けているが、これに限られることはなく、ウォータジャケット21,23を互いに連通させた回路構造である場合には、第1流路として1本の冷却流路が設けられていても良い。
In the example shown in FIG. 1, the switching
図3および図8に示すフローチャートでは、外気温度Taが温度閾値Ta1以下である場合に、暖房準備モードや早期暖房モードを実行しているが、これに限られることはなく、外気温度Taが温度閾値Ta1を上回る場合であっても、冷却液温度Tbに基づいて暖房準備モードや早期暖房モードを実行しても良い。また、図3、図8および図9に示すフローチャートでは、暖房準備モード、早期暖房モード、通常冷却モードの順に、制御モードを切り替えているが、これに限られることはない。例えば、冷却液温度Tbの推移によっては、早期暖房モードを実行することなく、暖房準備モードから通常冷却モードに切り替えても良い。同様に、冷却液温度Tbの推移によっては、暖房準備モードを実行することなく、早期暖房モードを最初に実行しても良い。 In the flowcharts shown in FIGS. 3 and 8, when the outside air temperature Ta is equal to or less than the temperature threshold Ta1, the heating preparation mode or the early heating mode is executed, but the present invention is not limited to this, and the outside air temperature Ta is the temperature. Even when the threshold Ta1 is exceeded, the heating preparation mode or the early heating mode may be executed based on the coolant temperature Tb. Further, in the flowcharts shown in FIGS. 3, 8 and 9, the control mode is switched in the order of the heating preparation mode, the early heating mode, and the normal cooling mode, but the present invention is not limited to this. For example, depending on the transition of the coolant temperature Tb, the heating preparation mode may be switched to the normal cooling mode without executing the early heating mode. Similarly, depending on the transition of the coolant temperature Tb, the early heating mode may be executed first without executing the heating preparation mode.
10 車両用暖房装置
11 エンジン
12 ウォータポンプ(冷却液ポンプ)
12i 吸引ポート
12o 吐出ポート
13 切替バルブ(バルブ機構)
20 冷却流路(第1流路)
21 ウォータジャケット(シリンダ冷却部)
22 冷却流路(第1流路)
23 ウォータジャケット(シリンダ冷却部)
24 冷却流路(第2流路)
25 ウォータジャケット(排気冷却部)
30 冷却流路(第4流路)
31 ラジエータ
32 暖房流路(第3流路)
33 ヒータコア
34 バイパス流路
40 シリンダブロック(シリンダ部)
43 シリンダヘッド(シリンダ部)
46 排気部
60 エンジン
62 排気マニホールド(排気部)
63 ウォータジャケット(排気冷却部)
Pa 入力ポート(第1入力ポート)
Pb 入力ポート(第1入力ポート)
Pc 入力ポート(第2入力ポート)
Pd 出力ポート(第3出力ポート)
Pe 出力ポート(第1出力ポート)
Pf 出力ポート(第2出力ポート)
110 車両用暖房装置
112 ウォータポンプ(冷却液ポンプ)
112i 吸引ポート
112o 吐出ポート
113 バルブユニット(バルブ機構)
120 冷却流路(第1流路)
122 冷却流路(第1流路)
124 冷却流路(第2流路)
131 冷却流路(第4流路)
132 ラジエータ
133 暖房流路(第3流路)
134 ヒータコア
135 バイパス流路
P1a 入力ポート(第1入力ポート)
P1b 入力ポート(第1入力ポート)
P1d 出力ポート(第3出力ポート)
P2a 入力ポート(第2入力ポート)
P2b 出力ポート(第3出力ポート)
P2c 出力ポート(第1出力ポート)
P2d 出力ポート(第2出力ポート)
Tb 冷却液温度(温度)
Tb1 温度閾値(閾値)
10
12i Suction port
20 Cooling flow path (first flow path)
21 Water jacket (cylinder cooling unit)
22 Cooling flow path (first flow path)
23 Water jacket (cylinder cooling unit)
24 Cooling flow path (second flow path)
25 Water jacket (exhaust cooling unit)
30 Cooling flow path (4th flow path)
31
33
43 Cylinder head (cylinder part)
46
63 Water jacket (exhaust cooling unit)
Pa input port (first input port)
Pb input port (first input port)
Pc input port (second input port)
Pd output port (third output port)
Pe output port (first output port)
Pf output port (second output port)
110
112i Suction port
120 Cooling flow path (first flow path)
122 Cooling flow path (first flow path)
124 Cooling flow path (second flow path)
131 Cooling flow path (4th flow path)
132
134
P1b input port (first input port)
P1d output port (third output port)
P2a input port (second input port)
P2b output port (third output port)
P2c output port (first output port)
P2d output port (second output port)
Tb coolant temperature (temperature)
Tb1 temperature threshold (threshold)
Claims (5)
吸引ポートおよび吐出ポートを備える冷却液ポンプと、
第1入力ポート、第2入力ポート、第1出力ポートおよび第2出力ポートを備えるバルブ機構と、
前記吐出ポートと前記第1入力ポートとに接続され、前記吐出ポートから前記第1入力ポートに冷却液を案内する第1流路と、
前記吐出ポートと前記第2入力ポートとに接続され、前記吐出ポートから前記第2入力ポートに冷却液を案内する第2流路と、
前記第1出力ポートと前記吸引ポートとに接続され、前記第1出力ポートから前記吸引ポートに冷却液を案内する第3流路と、
前記第2出力ポートと前記吸引ポートとに接続され、前記第2出力ポートから前記吸引ポートに冷却液を案内するバイパス流路と、
前記第1流路に設けられ、前記第1流路を流れる冷却液によって前記エンジンのシリンダ部を冷却するシリンダ冷却部と、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路を流れる冷却液によって前記エンジンの排気部を冷却する排気冷却部と、
前記第3流路に設けられ、前記第3流路を流れる冷却液によって空調用の空気を暖めるヒータコアと、
を有し、
前記バルブ機構を、前記第1入力ポートおよび前記第1出力ポートを遮断し、かつ前記第2入力ポートと前記第2出力ポートとを互いに連通させる、暖房準備状態に作動させることにより、
前記吐出ポートから前記排気冷却部および前記バイパス流路を経て前記吸引ポートに達する経路で冷却液を循環させる、
車両用暖房装置。 A vehicle heating system that uses engine coolant as a heat source.
A coolant pump with a suction port and a discharge port,
A valve mechanism having a first input port, a second input port, a first output port and a second output port,
A first flow path that is connected to the discharge port and the first input port and guides the coolant from the discharge port to the first input port.
A second flow path that is connected to the discharge port and the second input port and guides the coolant from the discharge port to the second input port.
A third flow path that is connected to the first output port and the suction port and guides the coolant from the first output port to the suction port.
A bypass flow path that is connected to the second output port and the suction port and guides the coolant from the second output port to the suction port.
A cylinder cooling unit provided in the first flow path and cooling the cylinder portion of the engine with a coolant flowing through the first flow path.
An exhaust cooling unit provided in the second flow path and cooling the exhaust part of the engine with a coolant flowing through the second flow path.
A heater core provided in the third flow path and warming air for air conditioning by a cooling liquid flowing through the third flow path,
Have,
By operating the valve mechanism in a heating ready state, which shuts off the first input port and the first output port, and communicates the second input port and the second output port with each other.
The coolant is circulated from the discharge port through the exhaust cooling unit and the bypass flow path to the suction port.
Vehicle heating system.
前記バルブ機構を、前記第1入力ポートおよび前記第2出力ポートを遮断し、かつ前記第2入力ポートと前記第1出力ポートとを互いに連通させる、早期暖房状態に作動させることにより、
前記吐出ポートから前記排気冷却部および前記ヒータコアを経て前記吸引ポートに達する経路で冷却液を循環させる、
車両用暖房装置。 In the vehicle heating device according to claim 1,
By operating the valve mechanism in an early heating state in which the first input port and the second output port are shut off and the second input port and the first output port communicate with each other.
The coolant is circulated from the discharge port through the exhaust cooling unit and the heater core to the suction port.
Vehicle heating system.
前記バルブ機構は、前記暖房準備状態に作動した状態のもとで、前記排気冷却部を流れる冷却液の温度が閾値を上回る場合に、前記暖房準備状態から前記早期暖房状態に切り替えられる、
車両用暖房装置。 In the vehicle heating device according to claim 2.
The valve mechanism is switched from the heating ready state to the early heating state when the temperature of the coolant flowing through the exhaust cooling unit exceeds the threshold value under the state of being operated in the heating ready state.
Vehicle heating system.
前記吸引ポートと前記バルブ機構が備える第3出力ポートとに接続され、前記第3出力ポートから前記吸引ポートに冷却液を案内する第4流路と、
前記第4流路に設けられ、前記第4流路を流れる冷却液を冷却するラジエータと、
を有し、
前記暖房準備状態に作動する前記バルブ機構は、前記第1入力ポート、前記第1出力ポートおよび前記第3出力ポートを遮断し、かつ前記第2入力ポートと前記第2出力ポートとを互いに連通させる、
車両用暖房装置。 In the vehicle heating device according to any one of claims 1 to 3.
A fourth flow path that is connected to the suction port and the third output port of the valve mechanism and guides the coolant from the third output port to the suction port.
A radiator provided in the fourth flow path and cooling the coolant flowing through the fourth flow path,
Have,
The valve mechanism that operates in the heating ready state shuts off the first input port, the first output port, and the third output port, and communicates the second input port and the second output port with each other. ,
Vehicle heating system.
前記吸引ポートと前記バルブ機構が備える第3出力ポートとに接続され、前記第3出力ポートから前記吸引ポートに冷却液を案内する第4流路と、
前記第4流路に設けられ、前記第4流路を流れる冷却液を熱交換によって冷却するラジエータと、
を有し、
前記早期暖房状態に作動する前記バルブ機構は、前記第1入力ポート、前記第2出力ポートおよび前記第3出力ポートを遮断し、かつ前記第2入力ポートと前記第1出力ポートとを互いに連通させる、
車両用暖房装置。 In the vehicle heating device according to claim 2 or 3.
A fourth flow path that is connected to the suction port and the third output port of the valve mechanism and guides the coolant from the third output port to the suction port.
A radiator provided in the fourth flow path and cooling the cooling liquid flowing through the fourth flow path by heat exchange.
Have,
The valve mechanism that operates in the early heating state shuts off the first input port, the second output port, and the third output port, and communicates the second input port and the first output port with each other. ,
Vehicle heating system.
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