JP6819819B2 - 物体位置検出システム - Google Patents

物体位置検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP6819819B2
JP6819819B2 JP2020518245A JP2020518245A JP6819819B2 JP 6819819 B2 JP6819819 B2 JP 6819819B2 JP 2020518245 A JP2020518245 A JP 2020518245A JP 2020518245 A JP2020518245 A JP 2020518245A JP 6819819 B2 JP6819819 B2 JP 6819819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
detection
received
pairing
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020518245A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019216214A1 (ja
Inventor
前川 拓也
拓也 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6819819B2 publication Critical patent/JP6819819B2/ja
Publication of JPWO2019216214A1 publication Critical patent/JPWO2019216214A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/02Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/06Systems determining position data of a target
    • G01S13/42Simultaneous measurement of distance and other co-ordinates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/87Combinations of radar systems, e.g. primary radar and secondary radar
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/02Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/06Systems determining position data of a target
    • G01S13/46Indirect determination of position data
    • G01S2013/466Indirect determination of position data by Trilateration, i.e. two antennas or two sensors determine separately the distance to a target, whereby with the knowledge of the baseline length, i.e. the distance between the antennas or sensors, the position data of the target is determined
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
    • G01S7/024Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00 using polarisation effects
    • G01S7/025Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00 using polarisation effects involving the transmission of linearly polarised waves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

本発明は、複数のレーダ装置を使って複数の検知対象物の各位置を検出する物体位置検出システムに関するものである。
従来、この種の装置としては、例えば、特許文献1に開示された障害物検出装置がある。この障害物検出装置は、第1のレーダ装置および第2のレーダ装置の2つのレーダ装置を使用して、踏切内線路上における障害物を検知する。すなわち、障害物検出装置は、第1のレーダ装置で検出した反射物までの距離と、第2のレーダ装置で検出した反射物までの距離と、第1および第2のレーダ装置間の距離とから、反射物の2次元位置を算出し、所定エリア内にある反射物を障害物として検出する。この障害物検出装置では、電波をスキャンする必要がなく、リアルタイムでの物体検出が可能である。
また、従来、この種の装置として、特許文献2に開示された目標検出システムもある。この目標検出システムにおける目標検出装置では、複数のセンサ手段と信号処理を行う送受信手段とをスイッチ手段で時分割的に接続することにより、単一の送受信手段を複数のセンサ手段で共用する。第1および第2の各目標検出装置は、それぞれ異なる角度範囲に向けて第1および第2の送信信号を送信し、目標により反射された信号を複数のセンサ手段で受信する。そして、それぞれ受信信号から目標の第1および第2の距離情報を抽出する。処理手段は、第1および第2の距離情報から三角測量法により目標の位置を計算する。複数の目標がある場合は、各センサ手段の検知領域を考慮した計算を行ったり、また、一方の目標検出装置から各目標を経由して他方の目標検出装置に至る総合伝搬距離情報を用いて、誤検出を防止する。
特開2005−254869号公報 特開2013−238616号公報
しかしながら、特許文献1に開示された上記従来の障害物検出装置は、第1および第2のレーダ装置で検出する各距離情報のみを用いて検知対象物の2次元位置を算出する。このため、複数の検知対象物があるときには、同一検知対象物の距離情報の組み合わせを特定するペアリングにミスが生じ、検知対象物の誤検出が発生する。
また、特許文献2に開示された上記従来の目標検出システムは、目標までの第1および第2の距離情報を抽出するのに、受信信号と送信信号の位相情報を用いる。位相情報は、送信波および受信波が伝搬する媒質の影響を受けて、変動し易い。さらに、目標検出装置から送信されるレーダ信号に対して目標が低仰角になるほど、目標検出装置に対して推定される目標の相対角度に含まれる誤差が大きくなる。このため、検出される目標の位置情報は精度が悪くなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
送信アンテナから送出した送信波が複数の検知対象物で反射して戻ってくる受信波を受信アンテナで受信して複数の検知対象物との間の各相対距離を送信波および受信波の各位相情報を用いることなく算出する複数のレーダ装置と、
各レーダ装置によって算出される複数の検知対象物との間の各相対距離の中で同一の検知対象物についての相対距離の組み合わせを特定するペアリングを異なる複数の手法で行うペアリング手段、および、このペアリング手段によってペアリングされる各相対距離に基づいて各検知対象物の位置を算出する位置算出手段を備える演算装置とから、
物体位置検出システムを構成した。
本構成によれば、各検知対象物の位置は、送信波および受信波の各位相情報を用いることなく、演算装置により、個別のレーダ装置から各検知対象物までの相対距離のみによって算出される。このため、送信波および受信波が伝搬する媒質の影響を受けて変動することなく、各検知対象物の位置が正確に求められる。また、検知対象物が低仰角にある場合でも、レーダ装置によって算出されて推定される相対距離の誤差は、レーダ装置に対する検知対象物の相対角度に依存しないため、精度よく検出することができる。また、各受信アンテナ間の位相差情報を用いずに検知対象物との間の相対角度が演算装置により求められるため、検知対象物の最大検知可能数はアンテナ数によって制限を受けることがない。また、検知対象物へは複数のレーダ装置から複数の送信波が入射し、それら送信波の入射角はレーダ装置によって異なる。したがって、検知対象物で反射して受信される受信波の強度もレーダ装置によって異なる。このため、信号強度の大きい受信波を受信するレーダ装置において算出される検知対象物までの相対距離を参照することで、信号強度の小さな受信波を受信するレーダ装置においても、算出された相対距離に相当する受信波を探し出すことが可能になる。このため、各レーダ装置における検知対象物の検出確率が向上する。また、同一の検知対象物についての相対距離の組み合わせを特定するペアリングは、演算装置におけるペアリング手段で異なる複数の手法で行われるため、ペアリングの精度が向上する。この結果、物体位置検出システム全体での検知対象物の検出精度が向上する。
本発明によれば、各検知対象物の位置が正確に求められると共に、ペアリングの精度が向上し、検知対象物の検出精度が向上する物体位置検出システムを提供することができる。
本発明の一実施形態による物体位置検出システムのブロック構成図である。 凹凸のある物体に電波が当たって反射するときの反射モードを説明するための図である。 (a)は、物体の凸部に電波が当たって反射するモードにおける水平偏波成分と垂直偏波成分の入射角に応じた反射率を示すグラフ、(b)は、物体の凹部に電波が当たって反射するモードにおける水平偏波成分と垂直偏波成分の入射角に応じた反射率を示すグラフである。 一実施形態による物体位置検出システムを構成する演算装置で行われる検知対象物の位置演算を説明するための図である。
次に、本発明の物体位置検出システムを実施するための形態について、説明する。
図1は、本発明の一実施形態による物体位置検出システム1のブロック構成図である。
物体位置検出システム1は複数のレーダ装置2A,2Bと演算装置4とから構成され、複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmを検知対象物とする。
各レーダ装置2A,2Bは、送信部20および受信部30から構成されるFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)レーダであり、同じ構成をしている。送信部20は、電圧制御部21、VCO(Voltage-controlled oscillator:電圧制御発振器)22、分配器23、偏波切替部24、並びに、水平および垂直偏波両用送信アンテナ25を備える。VCO22は、その印加電圧が電圧制御部21によって制御されることで、周波数変調されたGHz帯の高周波信号を発振する。この高周波信号は分配器23を介して偏波切替部24に出力される。偏波切替部24は、入力した高周波信号の水平偏波成分および垂直偏波成分を時分割に切り替えて、水平および垂直偏波両用送信アンテナ25へ出力する。したがって、水平および垂直偏波両用送信アンテナ25からは、周波数変調された水平偏波成分の電磁波と垂直偏波成分の電磁波とが一定時間毎に交互に送出される。送信部20は、レーダ装置2A,2B間で干渉しないようにレーダ装置2A,2Bによって異なる周波数に周波数変調する電磁波の水平偏波成分および垂直偏波成分を連続波として送出する。
水平および垂直偏波両用送信アンテナ25から送出される電磁波は、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmに照射される。ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmに照射されて反射する電磁波は受信部30に受信される。
受信部30は、水平および垂直偏波両用受信アンテナ31、偏波切替部32、ミキサ33、A/D変換器34、FFT計算部および計算結果保存用メモリ35、並びにピーク検出および距離計算部36を備える。また、送信アンテナ25および受信アンテナ31の前方に、送信アンテナ25および受信アンテナ31を保護するレドーム3を備える。FFT計算部および計算結果保存用メモリ35、並びにピーク検出および距離計算部36は、電子回路のハードウエア、または、マイクロプロセッサのプログラムによるソフトウエア、または、これらハードウエアとソフトウエアとの組み合わせによって構成される。
水平および垂直偏波両用受信アンテナ31は、送信部20によって送出されて、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmで反射して戻る反射波の水平偏波成分および垂直偏波成分を各周波数毎に受信する。偏波切替部32は、水平および垂直偏波両用受信アンテナ31に受信される電磁波の水平偏波成分と垂直偏波成分とを時分割に切り替えて、各周波数毎に受信部30に入力する。そして、水平および垂直偏波両用受信アンテナ31に受信される電磁波の水平偏波成分と垂直偏波成分とを一定時間毎に交互にミキサ33へ出力する。
ミキサ33には、送信部20のVCO22が出力する発振器出力が分配器23によって与えられている。ミキサ33は、水平および垂直偏波両用受信アンテナ31に受信されるGHz帯の高周波信号に、分配器23から与えられる発振器出力をミキシングして、受信されるGHz帯の高周波信号をMHz帯の中間周波信号(IF信号)に引き下げ、IF信号を反射波の各周波数毎にA/D変換器34へ出力する。A/D変換器34は、ミキサ33から出力されるIF信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して、FFT計算部および計算結果保存用メモリ35へ出力する。FFT計算部および計算結果保存用メモリ35は、デジタル信号に変換されたIF信号を反射波の各周波数毎に高速フーリエ変換して、時間信号を周波数信号に変換する。そして、反射波の各周波数毎に、偏波切替部32によって切り替えられる反射波の水平偏波成分のIF信号を主データとしてFFT計算部および計算結果保存用メモリ35のメモリに一旦記憶し、偏波切替部32によって切り替えられる反射波の垂直偏波成分のIF信号を補助データとして同メモリに一旦記憶する。
ピーク検出および距離計算部36は、FFT計算部および計算結果保存用メモリ35に一旦記憶された反射波の水平偏波成分および垂直偏波成分を反射波の各周波数毎に読み出し、受信部30に受信される反射波の水平偏波成分および垂直偏波成分の各強度を反射波の各周波数毎に比較する。そして、反射波の水平偏波成分および垂直偏波成分毎に、各強度のピークが現れる周波数を複数検出する。引き続いて、検出した周波数についての送信波および受信波の周波数差(ビート周波数)から、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの各相対距離を計算し、計算結果を演算装置4へ送信する。
すなわち、レーダ装置2A,2Bは、送信アンテナ25から送出した送信波が複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmで反射して戻ってくる受信波を受信アンテナ31で受信して、複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対距離を、送信波および受信波の各位相情報を用いることなく算出する。
演算装置4は、マイクロプロセッサのプログラムによるソフトウエア、電子回路のハードウエア、または、これらハードウエアとソフトウエアとの組み合わせによって構成され、ペアリング手段および位置算出手段を備える。ペアリング手段は、ペアリングを異なる複数の手法で行う。ここで、ペアリングとは、各レーダ装置2A,2Bによって算出される複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対距離の中で、同一のターゲットについての相対距離の組み合わせを特定することを意味する。本実施形態では、ペアリング手段は、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmから受信される受信波の受信電力とターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの相対距離とに基づいて、同一のターゲットについての相対距離の組み合わせを特定するペアリング手法、および、受信波の水平偏波成分と垂直偏波成分とに基づいて、同一のターゲットについての相対距離の組み合わせを特定するペアリング手法を併用する。
受信電力と相対距離とに基づく前者のペアリング手法は、次の原理に基づく。
以下の(1)式の関係式に表されるように、同一のターゲットから受信アンテナ31に受信される受信波の受信電力Prと、同一のターゲットとの間の相対距離Rの4乗との積Pr・Rは、一定となる。ここで、Ptは送信アンテナ25の送信電力、Gtは送信アンテナ25のアンテナ利得、Grは受信アンテナ31のアンテナ利得、σtはターゲットのレーダ有効反射断面積、λは送信波の波長である。
Pr・R=Pt・Gt・Gr・σt・λ/(4π) …(1)
上記の(1)式は、次の(2)式に表されるレーダ方程式から導かれる。
Pr=Pt・Gt・Gr・σt・λ/(4π)・R …(2)
(1)式において、レーダ有効反射断面積σtの値だけが、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmに応じて変化する値になる。したがって、各レーダ装置2A,2Bによって算出される複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対距離の中で、積Pr・Rの値が同じもしくは近いものどうしを組み合わせることで、ペアリングを行うことができる。
受信波の水平偏波成分と垂直偏波成分とに基づく後者のペアリング手法は、次の原理に基づく。
図2に示すような物体5に電波が到来して、物体5の凸部5aに電波S1aが入射すると、その反射波S1bは図示するように破線で囲む1箇所で1回跳ねて、到来した方向に反射する。また、物体5の凹部5bに電波S2aが入射すると、その反射波S2bは図示するように破線で囲む2箇所で2回跳ねて、到来した方向に反射する。ここで、図示するように物体5に入射する各電波S1a,S2aの入射角をθ[deg]とすると、凸部5aに入射して1回で跳ねる電波S1の反射率Rは、入射角θに応じてRθと表される。また、凹部5bに入射して2回跳ねる電波S2の反射率Rは、1回目の跳ね時の反射率Rθと2回目の跳ね時の反射率R90−θとの乗算により、入射角θに応じてRθ・R90−θと表される。
図3(a)のグラフは、凸部5aで反射する電波S1の反射特性を表し、実線で示す特性線Aは電波S1の水平偏波成分、破線で示す特性線Bは電波S1の垂直偏波成分の反射特性を表す。また、図3(b)のグラフは、凹部5bで反射する電波S2の反射特性を表し、実線で示す特性線Cは電波S2の水平偏波成分、破線で示す特性線Dは電波S2の垂直偏波成分の反射特性を表す。ここで、各グラフの横軸は入射角θ[deg]、縦軸は反射率R[−]を表す。また、物体5の誘電率εrを3(εr=3)とする。
図3(a)のグラフにおける各特性線A,Bに示されるように、凸部5aで反射する電波S1は、破線で囲む入射角θが0°(Rθ=0)近辺で水平偏波成分と垂直偏波成分とに偏波による差が見られない。これに対し、図3(b)のグラフにおける各特性線C,Dに示されるように、凹部5bで反射する電波S2は各入射角θで水平偏波成分と垂直偏波成分とに偏波による差が見られる。特にθ=15°〜75°近辺で、垂直偏波成分の反射率Rが小さく、水平偏波成分の反射率Rとの間に大きな差が見られる。すなわち、物体5の凸部5aにおける電波S1の反射強度は、水平偏波成分と垂直偏波成分とに偏波による差が少なくもしくは無く、凹部5bにおける電波S2の反射強度は、水平偏波成分と垂直偏波成分とに偏波による差が大きく現れる。また、細長い円柱のように、ある方向に長さを持つターゲットの場合、その長さに沿った偏波の方が、反射強度が大きくなる。
したがって、各レーダ装置2A,2Bで検出されたピークを持つ反射波の水平偏波成分および垂直偏波成分の各強度の比を各レーダ装置2A,2B毎に求め、各レーダ装置2A,2Bによって算出される複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対距離の中で、求めた比の値が同じもしくは近いものどうしを組み合わせることで、ペアリングを行うことができる。
本実施形態による物体位置検出システム1では、受信波の受信電力PrとターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの相対距離Rとに基づく上記の前者の手法でペアリングが行われると共に、受信波の水平偏波成分と垂直偏波成分とに基づく上記の後者の手法でペアリングが行われる。
演算装置4における位置算出手段は、ペアリング手段によってペアリングされる各相対距離に基づいて、各ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmの位置を算出する。例えば、ターゲットT1,T2については、位置算出手段は、次のようにして、それらの位置を算出する。
図4に示すように、ペアリング手段により、ターゲットT1について、レーダ装置2Aで算出された距離a1とレーダ装置2Bで算出された距離b1とがペアリングされ、ターゲットT2について、レーダ装置2Aで算出された距離a2とレーダ装置2Bで算出された距離b2とがペアリングされたものとする。また、レーダ装置2Aの直交座標を(xa,ya)、レーダ装置2Bの直交座標を(xb,yb)、レーダ装置2A,2B間の中間位置を原点Mの直交座標(0,0)とする。これらの直交座標(xa,ya)、(xb,yb)、および(0,0)は既知のものとなる。また、ターゲットT1の未知の直交座標を(xt1,yt1)、極座標を(r1,θ1)、ターゲットT2の未知の直交座標を(xt2,yt2)、極座標を(r2,θ2)とする。この場合、ターゲットT1の未知の直交座標(xt1,yt1)の値は、幾何学的に次の(3)式,(4)式によって算出することができる。
xt1=(a1−b1−xa+xb)/2(xb−xa) …(3)
yt1={a1−(xa−xt1)1/2 …(4)
また、ターゲットT2の未知の直交座標(xt2,yt2)の値は、幾何学的に次の(5)式,(6)式によって算出することができる。
xt2=(a2−b2−xa+xb)/2(xb−xa) …(5)
yt2={a2−(xa−xt1)1/2 …(6)
ターゲットT1,T2の極座標(r1,θ1),(r2,θ2)は、ターゲットT1,T2の直交座標(xt1,yt1),(xt2,yt2)から算出することができる。また、その他のターゲットT3,T4,…,Tmについても、同様に位置座標を算出することができる。
このような本実施形態による物体位置検出システム1によれば、レーダ装置2A,2Bと複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対距離は、送信波および受信波の各位相情報を用いることなく、ビート周波数の周波数情報のみを用いて、レーダ装置2A,2Bにより算出される。そして、各ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmの位置は、演算装置4により、個別のレーダ装置2A,2Bから各ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの相対距離のみによって算出される。このため、送信アンテナ25および受信アンテナ31の前方にレドーム3を備えていても、送信波および受信波の位相誤差の影響を受けることなく、複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対位置、すなわち相対距離および相対角度が正確に求められる。また、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmがレーダ装置2A,2Bに対して低仰角にある場合でも、レーダ装置2A,2Bによって算出されて推定される相対距離の誤差は、レーダ装置2A,2Bに対するターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmの相対角度に依存しないため、精度よく検出することができる。
また、各受信アンテナ31間の位相差情報を用いずにターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の相対角度が演算装置4により求められる。このため、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmの最大の角度分離可能数、すなわち最大検知可能数は、受信アンテナ31の数から1少ない数になるといったような、アンテナ数によって制限を受けることがない。
また、レーダ装置2A,2Bは2つに限られず、3つ以上のレーダ装置2A,2B,…を用いることもできる。2つのレーダ装置2A,2Bを用いる場合、および、3つ以上のレーダ装置2A,2B,…を用いる場合にも、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmへは複数のレーダ装置2A,2B,…から複数の送信波が入射し、それら送信波の入射角はレーダ装置2A,2B,…によって異なる。したがって、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmで反射して受信される受信波の強度も、レーダ装置2A,2B,…によって異なる。このため、信号強度の大きい受信波を受信するいずれかのレーダ装置2A,2B,…において算出されるターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの相対距離を参照することで、信号強度の小さな受信波を受信するレーダ装置2A,2B,…においても、算出された相対距離に相当する周波数において、微弱な受信波を探し出すことが可能になる。このため、各レーダ装置2A,2B,…におけるターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmの検出確率が向上する。また、3つのレーダ装置2A,2B,2Cを用いる場合は、例えば仰角方向にもレーダ装置2Cを設置することにより、本手法を3次元的に応用することも可能である。
また、同一のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmについての相対距離の組み合わせを特定するペアリングは、演算装置4におけるペアリング手段で異なる複数の手法で行われるため、ペアリングの精度が向上する。この結果、物体位置検出システム1の全体での、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmの検出精度が向上する。
なお、上記の実施形態では、送信アンテナ25および受信アンテナ31の前方にレドーム3を備えた場合について説明したが、レドーム3は必ずしも設ける必要はなく、無くてもよい。
上記の実施形態による物体位置検出システム1では、レーダ装置2A,2B,…をFMCWレーダで構成し、相互に干渉しないように異なる周波数に周波数変調した連続波をそれぞれ送信して、送信波と受信波のビート周波数からターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの各相対距離を算出した場合について、説明した。しかし、レーダ装置2A,2B,…はFMCWレーダに限定されることはなく、送信波および受信波の各位相情報を用いることなく各相対距離を算出するものであればよい。例えば、レーダ装置2A,2B,…はパルスレーダで構成することも可能である。パルスレーダは、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmに向けて、相互に干渉しないように時分割にパルス送信波をそれぞれ放射し、そのパルス送信波がターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmで反射して返ってくる受信波を受信するまでの時間から、ターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmまでの各相対距離を算出する。このような、複数のターゲットT1,T2,T3,T4,…,Tmとの間の各相対距離を送信波および受信波の各時間情報に基づいて算出するパルスレーダを用いて物体位置検出システム1を構成した場合においても、上記の実施形態と同様な作用効果が奏される。
1…物体位置検出システム
2A,2B…レーダ装置
3…レドーム
4…演算装置
5…物体
5a…凸部
5b…凹部
20…送信部
21…電圧制御部
22…VCO(電圧制御発振器)
23…分配器
24,32…偏波切替部
25…水平および垂直偏波両用送信アンテナ
30…受信部
31…水平および垂直偏波両用受信アンテナ
33…ミキサ
34…A/D変換器
35…FFT計算部および計算結果保存用メモリ
36…ピーク検出および距離計算部
T1,T2,T3,T4,…,Tm…ターゲット(検知対象物)

Claims (4)

  1. 送信アンテナから送出した送信波が複数の検知対象物で反射して戻ってくる受信波を受信アンテナで受信して複数の検知対象物との間の各相対距離を送信波および受信波の各位相情報を用いることなく算出する複数のレーダ装置と、
    各レーダ装置によって算出される複数の検知対象物との間の各相対距離の中で同一の検知対象物についての相対距離の組み合わせを特定するペアリングを異なる複数の手法で行うペアリング手段、および、このペアリング手段によってペアリングされる各相対距離に基づいて各検知対象物の位置を算出する位置算出手段を備える演算装置と
    から構成される物体位置検出システム。
  2. 前記ペアリング手段は、受信波の受信電力と検知対象物までの相対距離とに基づいて同一の検知対象物についての相対距離の組み合わせを特定するペアリング手法、および、受信波の水平偏波成分と垂直偏波成分とに基づいて同一の検知対象物についての相対距離の組み合わせを特定するペアリング手法を併用することを特徴とする請求項1に記載の物体位置検出システム。
  3. 各前記レーダ装置は、複数の検知対象物との間の各相対距離を送信波および受信波の各周波数情報に基づいて算出するFMCWレーダ装置、または、複数の検知対象物との間の各相対距離を送信波および受信波の各時間情報に基づいて算出するパルスレーダ装置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物体位置検出システム。
  4. 各前記レーダ装置は、送信アンテナおよび受信アンテナの前方にレドームを備えること特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の物体位置検出システム。
JP2020518245A 2018-05-10 2019-04-23 物体位置検出システム Active JP6819819B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018091557 2018-05-10
JP2018091557 2018-05-10
PCT/JP2019/017316 WO2019216214A1 (ja) 2018-05-10 2019-04-23 物体位置検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6819819B2 true JP6819819B2 (ja) 2021-01-27
JPWO2019216214A1 JPWO2019216214A1 (ja) 2021-02-12

Family

ID=68467059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020518245A Active JP6819819B2 (ja) 2018-05-10 2019-04-23 物体位置検出システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11906615B2 (ja)
JP (1) JP6819819B2 (ja)
DE (1) DE112019001829T5 (ja)
WO (1) WO2019216214A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102312939B1 (ko) * 2020-04-17 2021-10-14 국방과학연구소 다중 표적 탐지 장치 및 방법
JP7296345B2 (ja) * 2020-06-26 2023-06-22 酒井重工業株式会社 転圧ローラの障害物検知装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05256941A (ja) * 1992-03-13 1993-10-08 Honda Motor Co Ltd Fmレーダ装置
JP2005254869A (ja) 2004-03-09 2005-09-22 Fujitsu Ltd 障害物検出方法及び障害物検出装置
US20070176822A1 (en) 2006-01-30 2007-08-02 Fujitsu Limited Target detection apparatus and system
JP4371115B2 (ja) * 2006-03-01 2009-11-25 トヨタ自動車株式会社 物体検出装置
JP4843003B2 (ja) * 2008-08-05 2011-12-21 富士通テン株式会社 信号処理装置、レーダ装置、及び信号処理方法
JP2010203918A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Toyota Motor Corp 車両用レーダ装置
JP2012168156A (ja) * 2011-02-11 2012-09-06 National Univ Corp Shizuoka Univ 車載用のマルチビーム方式レーダ装置、マルチビーム方式レーダ方法およびマルチビーム方式レーダプログラム
JPWO2015088030A1 (ja) * 2013-12-12 2017-03-16 日本電産エレシス株式会社 反射波到来方向の推定方法、及びプログラム
JP6659367B2 (ja) 2016-01-15 2020-03-04 パナソニック株式会社 物体検出装置および物体検出方法
US11131768B2 (en) * 2016-09-23 2021-09-28 Mediatek Inc. Method and apparatus for automotive parking assistance using radar sensors

Also Published As

Publication number Publication date
US11906615B2 (en) 2024-02-20
WO2019216214A1 (ja) 2019-11-14
JPWO2019216214A1 (ja) 2021-02-12
DE112019001829T5 (de) 2020-12-31
US20210055403A1 (en) 2021-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4238375B2 (ja) レーダ装置
EP2495582B1 (en) Radar apparatus
US9470782B2 (en) Method and apparatus for increasing angular resolution in an automotive radar system
US7196656B2 (en) Apparatus for estimating direction of arrival of signal
JP2012185039A (ja) レーダ装置及び該レーダ装置の到来角算出方法
JP6819819B2 (ja) 物体位置検出システム
JPWO2005026769A1 (ja) レーダ装置
JP5811931B2 (ja) 位相モノパルスレーダ装置
US7119737B2 (en) Microwave sensor
US8482457B2 (en) Radar apparatus
JP5678692B2 (ja) レーダ装置
JP5134453B2 (ja) 踏切障害物検知装置
JP2010197138A (ja) レーダ装置
US11467242B2 (en) Direction-of-arrival estimation apparatus, method, and non-transitory medium
JP2004037380A (ja) レーダ
RU2375723C2 (ru) Радиолокационный запросчик системы активного запроса-ответа
US20220057504A1 (en) Radar apparatus, vehicle, and method of removing unnecessary point
JPH0792258A (ja) 車両用レーダ装置
JPH0968573A (ja) モノパルスレーダ装置
JPH1153030A (ja) ミリ波誘導装置
US5051753A (en) Array antenna system with direction finding capability
JP3593630B2 (ja) 人体検知センサ
RU149857U1 (ru) Бортовое устройство обнаружения объектов
KR20190129282A (ko) 복수의 전자 스캐너를 이용하여 타겟을 검출하는 타겟 검출 시스템
US11885909B2 (en) Object shape detection apparatus, vehicle including the same, and object shape detection method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201028

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201028

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6819819

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150