JP6818353B2 - 力計測方法及び力計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物体が発生した力を計測する方法及び装置に関する。
細胞が発生する力(特に収縮力)は、細胞の運動、増殖、自死、分化、発生などの機能調節において重要な役割を担っている。そこで、細胞が発生する力を計測する様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、表面の弾性率が増大された高分子材料(例えばポリジメチルシロキサン)を細胞に接触させ、高分子材料の表面に生じるシワに基づいて、細胞が発生した力を計測する技術が開示されている。
特開2016−42071号広報
しかしながら、従来技術では、手動でシワの計測が行われるため、大量のサンプルに対して細胞が発生する力を計測することが難しい。
そこで、本発明は、細胞が発生した力を効率的に計測することができる力計測方法等を提供する。
本発明の一態様に係る力計測方法は、表面の弾性率が内部の弾性率よりも高い高分子材料と、当該高分子材料に接触している物体とが撮影された入力画像を取得する取得ステップと、取得された前記入力画像を周波数領域に変換する第1変換ステップと、変換された前記入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する第1フィルタリングステップと、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記入力画像を空間領域に逆変換する第1逆変換ステップと、逆変換された前記入力画像に基づいて前記高分子材料の表面に形成されたシワの幾何情報を抽出する抽出ステップと、抽出された前記シワの幾何情報に基づいて前記物体が発生している力を計測する計測ステップと、を含む。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の一態様に係る力計測方法は、細胞が発生した力を効率的に計測することができる。
図1Aは、細胞に接触している高分子材料の一例を示す図である。 図1Bは、細胞が発生した力により高分子材料の表面に形成されるシワの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る力計測装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る力計測装置の処理を示すフローチャートである。 図4Aは、実施の形態1において撮影された細胞及び高分子材料の画像(原画像)の一例を示す図である。 図4Bは、実施の形態1において周波数変換された画像の一例を示す図である。 図4Cは、実施の形態1においてバンドパスフィルタリングされた画像の一例を示す図である。 図4Dは、実施の形態1において逆周波数変換された画像の一例を示す図である。 図5は、実施の形態1におけるシワの総長さと力との関係を示すグラフである。 図6は、実施の形態2に係る力計測装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2に係る力計測装置の処理を示すフローチャートである。 図8Aは、実施の形態2においてぼかし処理された画像(ぼかし画像)の一例を示す図である。 図8Bは、実施の形態2において周波数変換されたぼかし画像の一例を示す図である。 図8Cは、実施の形態2においてバンドパスフィルタリングされたぼかし画像の一例を示す図である。 図8Dは、実施の形態2において逆周波数変換されたぼかし画像の一例を示す図である。 図9は、実施の形態2における減算結果を示す図である。 図10は、実施の形態2における細線化された画像を示す図である。 図11は、実施の形態3に係る力計測装置の機能構成を示すブロック図である。 図12は、実施の形態3に係る力計測装置の処理を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態3に係る力計測装置の角度範囲の限定処理を示すフローチャートである。 図14Aは、実施の形態3においてブロック分割された画像の一例を示す図である。 図14Bは、実施の形態3において周波数変換されたブロック画像の一例を示す図である。 図14Cは、実施の形態3においてバンドパスフィルタリングされた周波数領域のブロック画像の一例を示す図である。 図15は、実施の形態3の変形例に係る力計測装置の角度範囲の限定処理を示すフローチャートである。
(本発明の基礎となった知見)
高分子材料を用いて細胞が発生する力を計測する技術が知られている。図1Aは、細胞10に接触している高分子材料20の一例を示す図である。図1Bは、細胞10が発生した力12により高分子材料20の表面20aに形成されるシワ21の一例を示す図である。
高分子材料20は、10nm〜1μmの厚さのガラス状の薄層が表面20aに形成されたシリコーンゲルである。ガラス状の薄層は、例えばシリコーンゲルの表面を酸素プラズマ処理することにより形成することができる。なお、高分子材料20は、シリコーンゲルに限定されない。高分子材料20は、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂及びフッ素樹脂等であってもよい。
細胞10は、このような高分子材料20の表面20aに接触して配置される。このとき、細胞10が発生する力が増加すると、高分子材料20の表面20aのシワが増加する。例えば、細胞10が発生する力11(図1A)よりも力12(図1B)の方が大きいので、図1Bにおいて多くのシワ21が形成される。
シワとは、細胞が発生した力によって生じる高分子材料の表面の変形又は歪みである。ここでは、シワは、周期性を有する凹凸構造であるが、図1Bの形状には限定されない。
シワ21の量(例えばシワの長さの合計)は、細胞10が発生する力と正の相関関係を有している。したがって、シワ21の量を計測することにより、細胞10が発生する力を計測することができる。
シワ21は、顕微鏡などにより目視することができるので、シワ21の量を手動で計測することもできる。しかし、このような手動の計測では、多くのサンプルを処理することが難しい。
そこで、細胞及び高分子材料が撮影された画像を処理して、シワの量を自動で計測することが考えられる。画像においてシワの輝度は相対的に高いので、例えばエッジ強調処理された画像からシワを抽出することができる。
しかしながら、エッジ強調処理では、細胞の輪郭又は細胞内の小器官も強調されてしまうため、細胞の輪郭又は細胞内の小器官もシワとして抽出されてしまい、シワの量を正確に計測することが難しい。
そこで、本発明の一態様に係る力計測装置は、表面の弾性率が内部の弾性率よりも高い高分子材料と、当該高分子材料に接触している物体とが撮影された入力画像を取得する取得ステップと、取得された前記入力画像を周波数領域に変換する第1変換ステップと、変換された前記入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する第1フィルタリングステップと、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記入力画像を空間領域に逆変換する第1逆変換ステップと、逆変換された前記入力画像に基づいて前記高分子材料の表面に形成されたシワの幾何情報を抽出する抽出ステップと、抽出された前記シワの幾何情報に基づいて前記物体が発生している力を計測する計測ステップと、を含む。
この構成によれば、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタが適用された入力画像に基づいてシワの幾何情報を抽出することができる。したがって、シワに適した第1通過帯域を用いることで、入力画像内の物体の輪郭等を減衰させてシワを強調することができ、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができる。その結果、物体が発生している力の計測精度を向上させることができる。さらに、画像処理によりシワの幾何情報を自動的に抽出することができるので、物体が発生した力を効率的に計測することができ、大量のサンプルに対する力の計測も可能となる。
また例えば、前記第1通過帯域は、変換された前記入力画像の振幅値に基づいて適応的に決定されてもよい。
この構成によれば、入力画像の振幅値に基づいて第1通過帯域を適応的に決定することができる。したがって、入力画像内のシワに適した第1通過帯域を決定することができる。入力画像では、シワの周期性によりシワに対応する周波数の振幅値が相対的に大きい。したがって、入力画像において振幅値の代表値が最も大きい周波数帯域を探索することで、入力画像内のシワの間隔(周期)に対応する周波数帯域を第1通過帯域として決定することができる。その結果、第1バンドパスフィルタによってシワをさらに強調することができ、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができる。
また例えば、前記力計測方法は、さらに、撮影された前記入力画像にぼかし処理を行うことでぼかし画像を生成するぼかしステップと、前記ぼかし画像を周波数領域に変換する第2変換ステップと、変換された前記ぼかし画像に対して、第2通過帯域を有する第2バンドパスフィルタを適用する第2フィルタリングステップと、前記第2バンドパスフィルタが適用された前記ぼかし画像を空間領域に逆変換する第2逆変換ステップと、逆変換された前記入力画像から逆変換された前記ぼかし画像を減算して差分画像を生成する減算ステップと、を含み、前記抽出ステップでは、前記差分画像に基づいて前記シワの幾何情報を抽出してもよい。
この構成によれば、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像から、第2バンドパスフィルタが適用されたぼかし画像を減算して差分画像を生成することができる。入力画像において、シワは、比較的細い構造を有するので、ぼかし画像では、シワが減衰され、物体の輪郭等が相対的に強調される。したがって、差分画像では、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像よりも、物体の輪郭等が減衰され、シワが強調される。このような差分画像からシワの幾何情報を抽出することにより、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、物体が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
また例えば、前記第1通過帯域と前記第2通過帯域とは同一であってもよい。
この構成によれば、第1通過帯域と第2通過帯域とを同一にすることができる。これにより、処理の簡素化及びシワの幾何情報の精度を向上させることができる。
また例えば、前記力計測方法は、さらに、前記入力画像を複数のブロックに分割する分割ステップを含み、前記第1変換ステップでは、前記複数のブロックの各々を周波数領域に変換し、前記第1フィルタリングステップでは、変換された前記複数のブロックの各々に前記第1バンドパスフィルタを適用し、前記第1逆変換ステップでは、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記複数のブロックの各々を前記空間領域に逆変換し、前記第1通過帯域は、前記周波数領域において角度範囲が限定されてもよい。
この構成によれば、第1通過帯域の角度範囲を限定することができる。角度範囲とは、周波数領域における周方向の範囲を表し、原点(DC)からの方向を示す角度によって定義される。高分子材料に発生するシワは、局所的には同一の方向に並ぶことが多い。したがって、ブロックごとにシワの方向に適した角度範囲で第1通過帯域を限定することで、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像において物体の輪郭等をさらに減衰することができ、シワをさらに強調することができる。その結果、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、物体が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
また例えば、前記第1フィルタリングステップは、前記周波数領域において前記第1通過帯域を複数の角度範囲に分割するステップと、ブロックごとに、変換された当該ブロックの振幅値に基づいて、前記複数の角度範囲の中から1以上の角度範囲を選択するステップと、ブロックごとに、選択された前記1以上の角度範囲で前記第1通過帯域を限定するステップと、を含んでもよい。
この構成によれば、ブロックごとに、当該ブロックの振幅値に基づいて、複数の角度範囲の中から1以上の角度範囲を選択することができる。シワの方向に対応する角度範囲では振幅値が大きくなるので、比較的簡単にシワの方向に適した1以上の角度範囲を選択することができる。その結果、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、物体が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
また例えば、前記第1フィルタリングステップは、前記周波数領域において前記ブロックの前記第1通過帯域内を予め定められた大きさの角度範囲で走査することにより、最も大きい周波数成分の角度範囲を決定するステップと、決定された前記角度範囲で前記第1通過帯域を限定するステップと、を含んでもよい。
この構成によれば、第1通過帯域内を予め定められた大きさの角度範囲で走査することにより、最も大きい振幅値の代表値を有する角度範囲を決定することができる。したがって、複数の角度範囲の中から角度範囲を選択する場合よりも分割方法の影響を除外することができ、よりシワの方向に適した角度範囲を決定することができる。その結果、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、物体が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
また例えば、前記力計測方法は、さらに、前記入力画像を複数のブロックに分割する分割ステップを含み、前記第1変換ステップでは、前記複数のブロックの各々を周波数領域に変換し、前記第1フィルタリングステップでは、変換された前記複数のブロックの各々に前記第1バンドパスフィルタを適用し、前記第1逆変換ステップでは、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記複数のブロックの各々を前記空間領域に逆変換し、前記第1通過帯域は、ブロックごとに、当該ブロックの振幅値に基づいて適応的に決定されてもよい。
この構成によれば、ブロックごとに、当該ブロックの振幅値に基づいて第1通過帯域を適応的に決定することができる。したがって、ブロック内のシワに適した第1通過帯域を決定することができる。ブロックでは、シワの周期性によりシワに対応する周波数の振幅値が相対的に大きい。したがって、ブロックにおいて振幅値の代表値が最も大きい周波数帯域を探索することで、ブロック内のシワの間隔(周期)に対応する周波数帯域を第1通過帯域として決定することができる。その結果、第1バンドパスフィルタによってシワをさらに強調することができ、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができる。
また例えば、前記抽出ステップでは、前記シワの長さの合計を前記シワの幾何情報として抽出してもよい。
この構成によれば、シワの長さの合計をシワの幾何情報として抽出することができる。シワの数及び太さ等は画像処理の影響を受けやすいので、シワの長さの合計を用いることで比較的安定して物体が発生している力を計測することができる。
また例えば、前記抽出ステップは、前記差分画像を二値化して二値画像を生成する二値化ステップと、前記二値画像を細線化する細線化ステップと、細線化された前記二値画像において前記シワに対応する画素の数を計数することにより、前記シワの長さの合計を前記シワの幾何情報として抽出する計数ステップと、を含んでもよい。
この構成によれば、細線化された二値画像においてシワに対応する画素の数を計数することにより、シワの長さの合計を抽出することができる。二値画像を細線化することによりシワの太さの情報を除去することができ、シワの長さの合計をより正確に抽出することができる。
また例えば、前記計測ステップでは、記憶部に格納された、前記物体が発生する力と前記高分子材料の表面に形成されるシワの幾何情報との対応関係を示す情報を参照して、抽出された前記シワの幾何情報に対応する力を取得してもよい。
この構成によれば、物体が発生する力と高分子材料の表面に形成されるシワの幾何情報との対応関係を示す情報を参照することで、絶対的な力を計測することができる。
また例えば、前記計測ステップでは、抽出された前記シワの幾何情報と、他の入力画像に基づいて抽出されたシワの幾何情報とを比較することにより、相対的な力を計測してもよい。
この構成によれば、抽出されたシワの幾何情報と、前に抽出されたシワの幾何情報とを比較することにより、相対的な力を計測することができる。
また例えば、前記第1通過帯域は、前記高分子材料の表面に形成されるシワの間隔に対応してもよい。
この構成によれば、第1通過帯域として、高分子材料の表面に形成されるシワの間隔に対応する帯域を用いることができる。これにより、シワに適した第1通過帯域を用いることができ、第1バンドパスフィルタによってシワをより強調することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[力計測装置の機能構成]
まず、本実施の形態に係る力計測装置の機能構成について図2を参照しながら具体的に説明する。
図2は、実施の形態に係る力計測装置100の機能構成を示すブロック図である。力計測装置100は、撮影部110と、画像処理部120と、力計測部130と、記憶部140と、を備える。例えば、力計測装置100は、画像処理部120及び力計測部130に対応する1以上の専用の電子回路によって実現される。1以上の専用の電子回路は、1個のチップ上に集積されてもよいし、別々のチップ上に形成されてもよい。また、力計測装置100の画像処理部120及び力計測部130は、1以上の専用の電子回路の代わりに、汎用プロセッサ(図示せず)と、ソフトウェアプログラム又はインストラクションが格納されたメモリ(図示せず)とによって実現されてもよい。この場合、ソフトウェアプログラム又はインストラクションが実行されたときに、プロセッサは、画像処理部120及び力計測部130として機能する。
撮影部110は、例えばイメージセンサであり、表面の弾性率が内部の弾性率よりも高い高分子材料と、当該高分子材料に接触している細胞とを撮影して入力画像(例えば324x324画素)を取得する。なお、力計測装置100は、撮影部110の代わりに、外部撮影装置から入力画像を取得する取得部を備えてもよい。
画像処理部120は、撮影部110によって取得された入力画像を処理する。図3に示すように、画像処理部120は、変換部121と、フィルタ部122と、逆変換部123と、シワ抽出部124と、を備える。
変換部121は、入力画像を空間周波数領域(単に「周波数領域」ともいう)に変換する。この周波数領域への変換としては、例えば、高速フーリエ変換(FFT)が用いられる。なお、変換は、FFTに限定される必要はなく、例えば、離散コサイン変換(DCT)又は離散サイン変換(DST)が用いられてもよい。
フィルタ部122は、変換部121によって変換された入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する。つまり、フィルタ部122は、第1通過帯域内の入力画像の周波数成分を通過させ、第1通過帯域外の入力画像の周波数成分を遮断(減衰)する。
第1通過帯域は、高分子材料の表面に形成されるシワの間隔(周期)に対応する。例えば、シワが3〜6μmの間隔で形成される場合、第1通過帯域としては、3μm〜6μmの波長帯が用いられる。シワの間隔は、高分子材料の硬さ等に依存する。第1通過帯域は、実験的又は経験的に予め定められればよい。
逆変換部123は、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像を空間領域に逆変換する。この逆変換は、変換部121で用いられた変換の逆変換である。例えば、変換部121でFFTが用いられた場合、逆変換部123では逆高速フーリエ変換(IFFT)が用いられる。
シワ抽出部124は、逆変換部123によって逆変換された入力画像に基づいて、高分子材料の表面に形成されたシワの幾何情報を抽出する。シワの幾何情報とは、シワの形状に関する情報である。シワの幾何情報としては、例えば複数のシワの長さの合計(総長さ)が用いられる。また、シワの幾何情報は、シワの数、太さもしくは高さ(振幅)、又はこれらの組合せの情報を含んでもよい。なお、シワの高さは、位相差顕微鏡によって輝度の高さとして観察される。
力計測部130は、シワ抽出部124によって抽出されたシワの幾何情報に基づいて、高分子材料に接触している細胞が発生している力を計測する。具体的には、力計測部130は、例えば細胞が発生する力とシワの幾何情報との関係を表す情報を参照して、抽出されたシワの幾何情報に対応する力を取得する。
記憶部140は、例えば半導体メモリ又はハードディスクドライブであり、シワの幾何情報と物体が発生する力との関係を表す情報を記憶している。シワの幾何情報と細胞が発生する力との関係を表す情報は、例えば、シワの幾何情報と力とを対応付けるテーブル形式の情報であってもよいし、力をシワの幾何情報の関数として表した情報であってもよい。
なお、記憶部140は、必ずしも力計測装置100に含まれる必要はなく、例えば通信ネットワークを介して力計測装置100に接続されてもよい。この場合、記憶部140は、ネットワークハードディスク(NAS)として実現されてもよい。また、記憶部140は、力計測装置100に着脱可能な外付けメモリ又はハードディスクとして実現されてもよい。
[力計測装置の動作]
次に、以上のように構成された力計測装置100の動作について図3〜図5を参照しながら具体的に説明する。図3は、実施の形態1に係る力計測装置100の処理を示すフローチャートである。図4A〜図4Dは、実施の形態1に係る力計測装置100における画像処理を説明するための図である。
図3に示すように、まず、撮影部110は、高分子材料及び細胞の画像(入力画像)を撮影する(S101)。これにより、例えば図4Aに示すように入力画像1010が取得される。ここでは、入力画像1010は、空間領域で表現されている。
変換部121は、入力画像を周波数領域に変換する(S102)。これにより、例えば図4Bに示すように、周波数領域で表現された入力画像1020が得られる。図4Bは、中心にDC成分を表し、中心から離れるほどより高い周波数成分を表す。
図4Bにおいて、第1通過帯域1021は、第1波長1021a及び第2波長1021bの間の帯域である。ここでは、第1波長1021a及び第2波長1021bは、6μm及び3μmである。
フィルタ部122は、周波数領域に変換された入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する(S103)。例えば図4Bの入力画像1020において、第1通過帯域1021内の成分のみを抽出することで、図4Cのフィルタ済画像1030が得られる。
逆変換部123は、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像を空間領域に逆変換する(S104)。これにより、例えば図4Cに示す周波数領域で表されたフィルタ済画像1030が、図4Dに示す空間領域で表されたフィルタ済画像1040に変換される。図4Dに示されるように、フィルタ済画像1040では、図4Aの入力画像1010よりも高分子材料のシワが強調されている。
シワ抽出部124は、逆変換された入力画像からシワの幾何情報を抽出する(S105)。例えば、シワ抽出部124は、図4Dのフィルタ済画像1040において、所定閾値よりも大きい輝度値を有する画素の数をシワの幾何情報として計数する。
力計測部130は、シワの幾何情報に基づいて、高分子材料に接触している細胞が発生している力を計測する(S106)。例えば、力計測部130は、細胞が発生している力とシワの幾何情報との関係を示す情報を参照して、抽出されたシワの幾何情報に対応する力を取得する。
図5は、実施の形態1におけるシワの総長さと力との関係を示すグラフであり、シワの幾何情報と力との関係を示す情報の一例である。図5において、横軸は力を表し、縦軸はシワの総長さを表す。
図5の情報は、事前の実験等による計測結果の情報である。図5のグラフには、細胞に外から3つの異なる大きさの力を加えることで高分子材料に生じたシワの総長さがプロットされている。このように事前に得られたシワの総長さと力との関係に基づいて、図4Dのフィルタ済画像1040から抽出されたシワの総長さに対応する力を内挿により求めることができる。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る力計測装置100によれば、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタが適用された入力画像に基づいてシワの幾何情報を抽出することができる。したがって、シワに適した第1通過帯域を用いることで、入力画像内の細胞の輪郭等を減衰させてシワを強調することができ、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができる。その結果、細胞が発生している力の計測精度を向上させることができる。さらに、画像処理によりシワの幾何情報を自動的に抽出することができるので、細胞が発生した力を効率的に計測することができ、大量のサンプルに対する力の計測も可能となる。
また、本実施の形態に係る力計測装置100によれば、シワの長さの合計をシワの幾何情報として抽出することができる。シワの数及び太さ等は画像処理の影響を受けやすいので、シワの長さの合計を用いることで比較的安定して細胞が発生している力を計測することができる。
また、本実施の形態に係る力計測装置100によれば、第1通過帯域として、高分子材料の表面に形成されるシワの間隔に対応する帯域を用いることができる。これにより、シワに適した第1通過帯域を用いることができ、第1バンドパスフィルタによってシワをより強調することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、シワの幾何情報への細胞の輪郭又は細胞内の小器官の影響を低減するためにぼかし画像を用いる点が上記実施の形態1と異なる。以下に、本実施の形態に係る力計測装置について、実施の形態1と異なる点を中心に図6〜図10を参照しながら説明する。
[力計測装置の機能構成]
まず、本実施の形態に係る力計測装置の機能構成について図6を参照しながら具体的に説明する。
図6は、実施の形態2に係る力計測装置200の機能構成を示すブロック図である。力計測装置200は、撮影部110と、画像処理部220と、力計測部130と、記憶部140と、を備える。
画像処理部220は、実施の形態1と同様に入力画像に画像処理を行うとともに、ぼかされた入力画像であるぼかし画像に画像処理を行う。図6に示すように、画像処理部220は、ぼかし部221と、変換部222と、フィルタ部223と、逆変換部224と、シワ抽出部225と、を備える。
ぼかし部221は、撮影部110により取得された入力画像にぼかし処理を行うことでぼかし画像を生成する。入力画像において、シワは、細胞の輪郭又は細胞内の小器官よりも細い構造を有する。したがって、ぼかし画像では、細胞の輪郭又は細胞内の小器官がシワに対して相対的に強調される。
ぼかし処理は、入力画像全体をぼかすための処理である。ぼかし処理は、例えば、処理対象の画素ごとに、当該画素の輝度値を、当該画素を含む領域(例えば3x3画素)内の最小輝度値に置き換える。また例えば、ぼかし処理は、予め定められた点拡がり関数(PSF)と入力画像との畳み込みであってもよい。なお、畳み込みは、周波数領域で行われてもよい。つまり、PSFの周波数領域表現(つまり、光伝達関数(OTF))が入力画像の周波数領域表現に乗算されてもよい。
変換部222は、実施の形態1と同様に、入力画像を周波数領域に変換する。本実施の形態では、変換部222は、さらに、ぼかし画像を周波数領域に変換する。
フィルタ部223は、実施の形態1と同様に、変換部222によって変換された入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する。本実施の形態では、さらに、フィルタ部223は、変換部222によって変換されたぼかし画像に対して、第2通過帯域を有する第2バンドパスフィルタを適用する。ここでは、第1通過帯域と第2通過帯域とは同一であり、例えば3μm〜6μmの波長帯である。
逆変換部224は、実施の形態1と同様に、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像を空間領域に逆変換する。本実施の形態では、さらに、逆変換部224は、第2バンドパスフィルタが適用されたぼかし画像を空間領域に逆変換する。
シワ抽出部225は、逆変換された入力画像から、逆変換されたぼかし画像を減算して差分画像を生成する。つまり、シワ抽出部225は、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像から第2バンドパスフィルタが適用されたぼかし画像を空間領域において減算する。
さらに、シワ抽出部225は、差分画像を二値化して二値画像を生成する。そして、シワ抽出部225は、二値画像を細線化する。つまり、シワ抽出部225は、二値画像を幅が1画素の線画像に変換する。シワ抽出部225は、細線化された二値画像において、シワに対応する画素の数を計数することにより、シワの長さの合計をシワの幾何情報として抽出する。
[力計測装置の動作]
次に、以上のように構成された力計測装置200の動作について図7〜図10を参照しながら具体的に説明する。図7は、実施の形態2に係る力計測装置200の処理を示すフローチャートである。図8A〜図10は、実施の形態2に係る力計測装置200における画像処理を説明するための図である。
ステップS102〜S104の処理と並行して、ぼかし部221は、入力画像にぼかし処理を行うことでぼかし画像を生成する(S201)。これにより、例えば図8Aに示すように、ぼかし画像2010が得られる。
変換部222は、ぼかし画像を周波数領域に変換する(S202)。これにより、例えば図8Bに示すように、周波数領域で表現されたぼかし画像2020が得られる。
フィルタ部223は、ぼかし画像に対して、第2通過帯域を有する第2バンドパスフィルタを適用する(S203)。例えば図8Bのぼかし画像2020において、第2通過帯域2021内の成分のみを抽出することで、図8Cのフィルタ済画像2030が得られる。
逆変換部224は、第2バンドパスフィルタが適用されたぼかし画像を空間領域に逆変換する(S204)。これにより、例えば図8Cに示す周波数領域で表されたフィルタ済画像2030が図8Dに示す空間領域で表されたフィルタ済画像2040に変換される。図8Dのフィルタ済画像2040では、細胞の輪郭及び細胞内の小器官が強調されている。
シワ抽出部225は、逆変換された入力画像から逆変換されたぼかし画像を減算する(S205)。例えば図9に示すように、フィルタ済画像1040からフィルタ済画像2040を減算することにより差分画像2050が生成される。なお、図9の差分画像2050では、シワを見やすくするために輝度値が反転されている。
シワ抽出部225は、差分画像を二値化して二値画像を生成する(S206)。例えば、シワ抽出部225は、画素ごとに輝度値を閾値と比較することにより差分画像の二値化を行う。
シワ抽出部225は、二値画像を細線化する(S207)。これにより、例えば、図10に示すように、細線化された二値画像2060が得られる。
シワ抽出部225は、細線化された二値画像において、シワに対応する画素の数を計数することにより、シワの総長さを算出する(S208)。例えば、図10の二値画像2060において、黒画素の数を計数することにより、複数のシワの長さの合計が得られる。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る力計測装置200によれば、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像から、第2バンドパスフィルタが適用されたぼかし画像を減算して差分画像を生成することができる。入力画像において、シワは、比較的細い構造を有するので、ぼかし画像では、シワが減衰され、細胞の輪郭等が相対的に強調される。したがって、差分画像では、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像よりも、細胞の輪郭等が減衰され、シワが強調される。このような差分画像からシワの幾何情報を抽出することにより、シワの幾何情報の精度を向上させることができ、細胞が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態に係る力計測装置200によれば、第1通過帯域と第2通過帯域とを同一にすることができる。これにより、処理の簡素化及びシワの幾何情報の精度を向上させることができる。
本実施の形態に係る力計測装置200によれば、細線化された二値画像においてシワに対応する画素の数を計数することにより、シワの長さの合計を抽出することができる。二値画像を細線化することによりシワの太さの情報を除去することができ、シワの長さの合計をより正確に抽出することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、入力画像をブロック分割し、ブロックごとにフィルタリングを行う点が上記実施の形態1と異なる。以下に、本実施の形態に係る力計測装置について、実施の形態1と異なる点を中心に図11〜図14Cを参照しながら説明する。
[力計測装置の機能構成]
まず、本実施の形態に係る力計測装置の機能構成について図11を参照しながら具体的に説明する。
図11は、実施の形態3に係る力計測装置300の機能構成を示すブロック図である。力計測装置300は、撮影部110と、画像処理部320と、力計測部130と、記憶部140と、を備える。
画像処理部320は、入力画像を複数のブロックに分割し、各ブロックに対して変換、フィルタリング及び逆変換を行う。画像処理部320は、ブロック分割部321と、変換部322と、フィルタ部323と、逆変換部324と、シワ抽出部124と、を備える。
ブロック分割部321は、入力画像を複数のブロックに分割する。例えば、ブロック分割部321は、予め定められた固定サイズ(例えば54x54画素)を有する複数のブロックに入力画像を分割する。なお、複数のブロックは空間的にオーバーラップしてもよい。
変換部322は、入力画像の複数のブロックの各々を周波数領域に変換する。つまり、変換部322は、ブロック単位で入力画像を周波数領域に変換する。
フィルタ部323は、変換された複数のブロックの各々に、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する。本実施の形態では、第1通過帯域は、周波数領域において角度範囲が限定されている。角度範囲とは、周波数領域における周方向の範囲を表し、原点からの方向を示す角度によって定義される。
例えば、フィルタ部323は、周波数領域において第1通過帯域を複数の角度範囲に分割する。そして、フィルタ部323は、ブロックごとに、変換された当該ブロックの周波数成分の大きさに基づいて、複数の角度範囲の中から1以上の角度範囲を選択する。例えば、フィルタ部323は、1番目及び2番目に大きい振幅値の合計を有する、第1通過帯域内の2つの角度範囲を選択する。そして、フィルタ部323は、選択された1以上の角度範囲で第1通過帯域を限定する。これにより、各ブロックに適した角度範囲で第1通過帯域が限定される。
逆変換部324は、第1バンドパスフィルタが適用された複数のブロックの各々を空間領域に逆変換する。
[力計測装置の動作]
次に、以上のように構成された力計測装置300の動作について図12〜図14Cを参照しながら具体的に説明する。図12は、実施の形態3に係る力計測装置300の処理を示すフローチャートである。図13は、実施の形態3に係る力計測装置300の角度範囲の限定処理を示すフローチャートである。図14A〜図14Cは、実施の形態3に係る力計測装置300における画像処理を説明するための図である。
入力画像が取得された後(S101)、ブロック分割部321は、入力画像を複数のブロックに分割する(S301)。これにより、例えば図14Aに示すように、入力画像3010が複数のブロックに分割される。
ブロック分割部321は、複数のブロックの中から、未選択のブロックを処理対象ブロックとして選択する(S302)。例えば、ブロック分割部321は、図14Aのブロック3011を処理対象ブロックとして選択する。
変換部322は、処理対象ブロックを周波数領域に変換する(S303)。これにより、例えば図14Bに示すように、図14Aのブロック3011の周波数領域表現であるブロック3020が得られる。
フィルタ部323は、周波数領域において第1通過帯域の角度範囲を限定する(S304)。例えば、図14Bの第1通過帯域3021が、角度範囲3021c及び3021d並びにそれらと点対称の角度範囲に限定される。この角度範囲の限定の詳細については、図13を用いて後述する。
フィルタ部323は、処理対象ブロックに対して、限定された第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する(S305)。例えば図14Bのブロック3020において、角度範囲3021c及び3021d並びにそれらと点対称の角度範囲の成分のみを通過させることで、図14Cのフィルタ済ブロック3030が得られる。
逆変換部324は、第1バンドパスフィルタが適用された処理対象ブロックを空間領域に逆変換する(S306)。次に、ブロック分割部321は、入力画像内のすべてのブロックが選択されたか否かを判定する(S307)。
ここで、入力画像内のいずれかのブロックが選択されていない場合(S307のNo)、ステップS302に戻る。一方、入力画像内のすべてのブロックが選択された場合(S307のYes)、シワ抽出部124は、逆変換された複数のブロックからシワの幾何情報を抽出する(S105)。力計測部130は、シワの幾何情報に基づいて、高分子材料に接触している細胞が発生している力を計測する(S106)。
ここで、ステップS304の角度範囲の限定について、図13を参照しながら具体的に説明する。
フィルタ部323は、周波数領域において第1通過帯域を複数の角度範囲に分割する(S401)。例えば図14Bに示すように、フィルタ部323は、ブロック3020において第1通過帯域3021の半周分を4つの角度範囲3021a〜3021dに分割する。
フィルタ部323は、複数の角度範囲の各々における処理対象ブロックの振幅値の代表値を算出する(S402)。代表値とは、角度範囲内の振幅値を要約する統計量である。例えば、代表値は、合計値、平均値、中央値又は最頻値である。ここでは、フィルタ部323は、4つの角度範囲3021a〜3021dの各々における振幅値の合計値を代表値として算出する。
フィルタ部323は、算出された振幅値の代表値に基づいて、複数の角度範囲の中から1以上の角度範囲を選択する(S403)。例えば、フィルタ部323は、1番目及び2番目に大きい振幅値の合計値を有する2つの角度範囲3021c及び3021dを選択する。
フィルタ部323は、選択された1以上の角度範囲を用いて第1通過帯域を限定する(S404)。例えば、フィルタ部323は、第1通過帯域3021を、角度範囲3021c及び3021d並びにそれらと点対称の角度範囲に限定する。
以上のように、処理対象ブロックのために、周波数領域において第1通過帯域の角度範囲が限定される。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る力計測装置300によれば、第1通過帯域の角度範囲を限定することができる。高分子材料に発生するシワは、局所的には同一の方向に並ぶことが多い。したがって、ブロックごとにシワの方向に適した角度範囲で第1通過帯域を限定することで、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像において細胞の輪郭等をさらに減衰することができ、シワをさらに強調することができる。その結果、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、細胞が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態に係る力計測装置300によれば、ブロックごとに、当該ブロックの振幅値に基づいて、複数の角度範囲の中から1以上の角度範囲を選択することができる。シワの方向に対応する角度範囲では振幅値が大きくなるので、比較的簡単にシワの方向に適した1以上の角度範囲を選択することができる。その結果、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、細胞が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
(実施の形態3の変形例)
次に、実施の形態3の変形例について説明する。本変形例では、角度範囲を用いた第1通過帯域の限定において角度範囲を走査する点が上記実施の形態3と異なる。以下に、上記実施の形態3と異なる点を中心に、図15を参照しながら具体的に説明する。
[力計測装置の動作]
図15は、実施の形態3の変形例に係る力計測装置300の角度範囲の限定処理を示すフローチャートである。
本変形例に係るフィルタ部323は、周波数領域において処理対象ブロックの第1通過帯域内を予め定められた大きさの角度範囲で走査する(S501)。具体的には、フィルタ部323は、例えば90度の角度範囲で0度から180度まで1度ずつ回転して処理対象ブロックの第1通過帯域内を走査する。
フィルタ部323は、各走査位置において角度範囲内の処理対象ブロックの振幅値の代表値を算出する(S502)。第1通過帯域の走査範囲内の走査が完了するまで走査及び算出が繰り返される(S503)。第1通過帯域内の振幅値の分布は原点(DC)を対称点とした点対称となるので、走査範囲は、第1通過帯域の半周分の範囲であってもよい。
フィルタ部323は、複数の走査位置における角度範囲の中で最も大きい代表値を有する角度範囲を決定する(S504)。具体的には、フィルタ部323は、第1通過帯域を、最も大きい代表値を有する角度範囲とそれと点対称な角度範囲を決定する。
フィルタ部323は、決定された角度範囲で第1通過帯域を限定する(S505)。つまり、第1通過帯域が決定された角度範囲に限定され、決定された角度範囲以外の角度範囲が第1通過帯域から除外される。
[効果等]
以上のように、本変形例に係る力計測装置300によれば、第1通過帯域内を予め定められた大きさの角度範囲で走査することにより、最も大きい振幅値の代表値を有する角度範囲を決定することができる。したがって、複数の角度範囲の中から角度範囲を選択する場合よりも分割方法の影響を除外することができ、よりシワの方向に適した角度範囲を決定することができる。その結果、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができ、細胞が発生している力の計測精度をさらに向上させることができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の1つまたは複数の態様に係る力計測装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態2及び3を組み合わせてもよい。つまり、第1バンドパスフィルタが適用された入力画像から第2バンドパスフィルタが適用されたぼかし画像の減算と、角度範囲が限定された第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタの入力画像への適用と、の両方が行われてもよい。
なお、上記各実施の形態では、絶対的な力が計測されていたが、力の計測はこれに限られない。例えば、入力画像に基づいて抽出されたシワの幾何情報と、他の入力画像に基づいて抽出されたシワの幾何情報とを比較することにより、相対的な力が計測されてもよい。相対的な力とは、他の入力画像内の細胞が発生している力に対する、入力画像内の細胞が発生している力の相対的な大きさを意味する。例えば、入力画像に基づいて抽出されたシワの総長さが他の入力画像に基づいて抽出されたシワの総長さよりも長い場合、入力画像内の細胞が発生している力は、他の入力画像内の細胞が発生している力よりも大きいと判定される。逆に、入力画像に基づいて抽出されたシワの総長さが他の入力画像に基づいて抽出されたシワの総長さよりも短い場合、入力画像内の細胞が発生している力は、他の入力画像内の細胞が発生している力よりも小さいと判定される。
なお、上記各実施の形態では、力を計測する対象が細胞である場合について説明したが、これに限られない。力を計測する対象は、電力等の動力源によって力を発生する物体であってもよいし、外部から力を受けて変形する物体であってもよい。
なお、上記各実施の形態では、第1通過帯域が実験的又は経験的に予め定められている場合について説明したが、これに限られない。第1通過帯域は、変換された入力画像又はそのブロックの振幅値に基づいて適応的に決定されてもよい。例えば、周波数領域に変換された入力画像又はそのブロックから、振幅値の代表値が最も大きい周波数帯域を探索することにより、第1通過帯域が決定されてもよい。このとき、探索範囲は、周波数領域のすべてである必要はなく、予め定められた周波数帯域に限定されてもよい。また、探索方法は、どのような方法であってもよく、特に限定される必要はない。
これにより、入力画像又はそのブロック内のシワに適した第1通過帯域を決定することができる。入力画像又はそのブロックでは、シワの周期性によりシワに対応する周波数の振幅値が相対的に大きい。したがって、入力画像又はそのブロックにおいて振幅値の代表値が最も大きい周波数帯域を探索することで、入力画像又はそのブロック内のシワの間隔(周期)に対応する周波数帯域を第1通過帯域として決定することができる。その結果、第1バンドパスフィルタによってシワをさらに強調することができ、抽出されるシワの幾何情報の精度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態2では、第1通過帯域と第2通過帯域とが同一である場合について説明したが、これに限られない。例えば、第2通過帯域は、第1通過帯域よりも低周波の帯域であってもよいし、第1通過帯域よりも高周波の帯域であってもよい。また、第2通過帯域の帯域幅は、第1通過帯域の帯域幅と異なってもよい。
なお、上記実施の形態2では、シワが減衰され、かつ細胞の輪郭等が相対的に強調された画像を得るためにぼかし画像を用いていたが、シワが減衰され、細胞の輪郭等が相対的に強調された画像を得るための方法はこれに限られない。細胞の輪郭を抽出する従来の方法が応用されてもよい。
また、本発明の一態様は、このような力計測装置だけではなく、力計測装置に含まれる特徴的な構成部をステップとする力計測方法であってもよい。また、本発明の一態様は、力計測方法に含まれる特徴的な各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであってもよい。また、本発明の一態様は、そのようなコンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体であってもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の力計測装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、表面の弾性率が内部の弾性率よりも高い高分子材料と、当該高分子材料に接触している物体とが撮影された入力画像を取得する取得ステップと、取得された前記入力画像を周波数領域に変換する第1変換ステップと、変換された前記入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する第1フィルタリングステップと、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記入力画像を空間領域に逆変換する第1逆変換ステップと、逆変換された前記入力画像に基づいて前記高分子材料の表面に形成されたシワの幾何情報を抽出する抽出ステップと、抽出された前記シワの幾何情報に基づいて前記物体が発生している力を計測する計測ステップとを含む、力計測方法を実行させる。
細胞に発生した力を自動計測する力計測装置として利用することができる。
10 細胞
11、12 力
20 高分子材料
20a 表面
21 シワ
100、200、300 力計測装置
110 撮影部
120、220、320 画像処理部
121、222、322 変換部
122、223、323 フィルタ部
123、224、324 逆変換部
124、225 シワ抽出部
130 力計測部
140 記憶部
221 ぼかし部
321 ブロック分割部
1010、1020、3010 入力画像
1021 第1通過帯域
1021a 第1波長
1021b 第2波長
1030、1040、2030、2040 フィルタ済画像
2010、2020 ぼかし画像
2021 第2通過帯域
2050 差分画像
2060 二値画像
3011、3020 ブロック
3021 第1通過帯域
3021a、3021b、3021c、3021d 角度範囲
3030 フィルタ済ブロック

Claims (15)

  1. 表面の弾性率が内部の弾性率よりも高い高分子材料と、当該高分子材料に接触している物体とが撮影された入力画像を取得する取得ステップと、
    取得された前記入力画像を周波数領域に変換する第1変換ステップと、
    変換された前記入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用する第1フィルタリングステップと、
    前記第1バンドパスフィルタが適用された前記入力画像を空間領域に逆変換する第1逆変換ステップと、
    逆変換された前記入力画像に基づいて前記高分子材料の表面に形成されたシワの幾何情報を抽出する抽出ステップと、
    抽出された前記シワの幾何情報に基づいて前記物体が発生している力を計測する計測ステップと、を含む、
    力計測方法。
  2. 前記第1通過帯域は、変換された前記入力画像の振幅値に基づいて適応的に決定される、
    請求項1に記載の力計測方法。
  3. 前記力計測方法は、さらに、
    撮影された前記入力画像にぼかし処理を行うことでぼかし画像を生成するぼかしステップと、
    前記ぼかし画像を周波数領域に変換する第2変換ステップと、
    変換された前記ぼかし画像に対して、第2通過帯域を有する第2バンドパスフィルタを適用する第2フィルタリングステップと、
    前記第2バンドパスフィルタが適用された前記ぼかし画像を空間領域に逆変換する第2逆変換ステップと、
    逆変換された前記入力画像から逆変換された前記ぼかし画像を減算して差分画像を生成する減算ステップと、を含み、
    前記抽出ステップでは、前記差分画像に基づいて前記シワの幾何情報を抽出する、
    請求項1又は2に記載の力計測方法。
  4. 前記第1通過帯域と前記第2通過帯域とは同一である、
    請求項3に記載の力計測方法。
  5. 前記力計測方法は、さらに、前記入力画像を複数のブロックに分割する分割ステップを含み、
    前記第1変換ステップでは、前記複数のブロックの各々を周波数領域に変換し、
    前記第1フィルタリングステップでは、変換された前記複数のブロックの各々に前記第1バンドパスフィルタを適用し、
    前記第1逆変換ステップでは、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記複数のブロックの各々を前記空間領域に逆変換し、
    前記第1通過帯域は、前記周波数領域において角度範囲が限定されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の力計測方法。
  6. 前記第1フィルタリングステップは、
    前記周波数領域において前記第1通過帯域を複数の角度範囲に分割するステップと、
    ブロックごとに、変換された当該ブロックの振幅値に基づいて、前記複数の角度範囲の中から1以上の角度範囲を選択するステップと、
    ブロックごとに、選択された前記1以上の角度範囲で前記第1通過帯域を限定するステップと、を含む、
    請求項5に記載の力計測方法。
  7. 前記第1フィルタリングステップは、
    前記周波数領域において前記ブロックの前記第1通過帯域内を予め定められた大きさの角度範囲で走査することにより、最も大きい周波数成分の角度範囲を決定するステップと、
    決定された前記角度範囲で前記第1通過帯域を限定するステップと、を含む、
    請求項5に記載の力計測方法。
  8. 前記力計測方法は、さらに、前記入力画像を複数のブロックに分割する分割ステップを含み、
    前記第1変換ステップでは、前記複数のブロックの各々を周波数領域に変換し、
    前記第1フィルタリングステップでは、変換された前記複数のブロックの各々に前記第1バンドパスフィルタを適用し、
    前記第1逆変換ステップでは、前記第1バンドパスフィルタが適用された前記複数のブロックの各々を前記空間領域に逆変換し、
    前記第1通過帯域は、ブロックごとに、当該ブロックの振幅値に基づいて適応的に決定される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の力計測方法。
  9. 前記抽出ステップでは、前記シワの長さの合計を前記シワの幾何情報として抽出する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の力計測方法。
  10. 前記抽出ステップは、
    前記差分画像を二値化して二値画像を生成する二値化ステップと、
    前記二値画像を細線化する細線化ステップと、
    細線化された前記二値画像において前記シワに対応する画素の数を計数することにより、前記シワの長さの合計を前記シワの幾何情報として抽出する計数ステップと、を含む、
    請求項3に記載の力計測方法。
  11. 前記計測ステップでは、記憶部に格納された、前記物体が発生する力と前記高分子材料の表面に形成されるシワの幾何情報との対応関係を示す情報を参照して、抽出された前記シワの幾何情報に対応する力を取得する、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の力計測方法。
  12. 前記計測ステップでは、抽出された前記シワの幾何情報と、他の入力画像に基づいて抽出されたシワの幾何情報とを比較することにより、相対的な力を計測する、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の力計測方法。
  13. 前記第1通過帯域は、前記高分子材料の表面に形成されるシワの間隔に対応している、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の力計測方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の力計測方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 表面の弾性率が内部の弾性率よりも高い高分子材料と、当該高分子材料に接触している物体とを撮影して入力画像を取得する撮影部と、
    取得された前記入力画像を周波数領域に変換する変換部と、
    変換された前記入力画像に対して、第1通過帯域を有する第1バンドパスフィルタを適用するフィルタ部と、
    前記第1バンドパスフィルタが適用された前記入力画像を空間領域に逆変換する逆変換部と、
    逆変換された前記入力画像に基づいて前記高分子材料の表面に形成されたシワの幾何情報を抽出するシワ抽出部と、
    抽出された前記シワの幾何情報に基づいて前記物体が発生している力を計測する力計測部と、を備える、
    力計測装置。
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