JP6817176B2 - 加入者線端局装置及び付加処理実行方法 - Google Patents
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Description
一方、ONUからOLTへの通信である上り方向の通信では、ONUは、自己のONUに割り当てられたLLIDを、送信フレームのプリアンブルに埋め込んでOLTへ送信する。OLTは、受信フレームのプリアンブルに含まれるLLIDによって、どのONUから送信された受信フレームであるかを判別する。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるOLT1aを有するアクセスシステムA1の全体構成図である。図1に図示するように、アクセスシステムA1は、OLT1aと、ONU2と、を備える。OLT1aとONU2とは、光ファイバによって通信接続されている。
図1に図示するように、光回線信号処理部10は、ワイヤードロジック部11と、第一の中央演算処理部12と、を含んで構成される。
図1に図示するように、付加制御処理部20aは、第二の中央演算処理部21と、プログラム保持部22と、を含んで構成される。
付加制御処理部20aは、光回線の制御信号に対し付加的な処理を行う。
主信号送受信部30は、外部の装置と通信接続し光回線の主信号を送受信する。
制御信号送受信部40は、外部の装置と接続し光回線の制御信号を送受信する。
制御信号振分部50は、制御信号送受信部40によって受信された制御信号を、光回線信号処理部10又は前記付加制御処理部20aのいずれかに振り分ける。
光回線送受信器60は、光ファイバを介してONU(加入者線終端装置)と通信接続する。
光回線設定値保持部70は、光回線の主信号の制御における設定を示す情報を保持する。
光回線状態保持部80は、光回線の状態を示す情報を保持する。
第一の中央演算処理部12は、ワイヤードロジック部11とともに光回線状態保持部80に保持された情報を参照して、光回線の主信号と光回線の制御信号とに対し基本的な処理を行う。
プログラム保持部22は、制御信号に基づいて実行されるプログラムを保持する。
なお、プログラム保持部22に保持されたプログラムは、光回線信号処理部10に対して光回線信号処理部10の処理内容を変更させる付加命令を発行する手順と、光回線信号処理部10に対して光回線状態保持部80に保持された情報を第二の中央演算処理部21へ出力させる状態取得命令を発行する手順と、を含む。
第一の中央演算処理部12がワイヤードロジック部11を占有的に監視しながら、第二の中央演算処理部21が外部からの入力を受け付ける。また、本実施形態によるOLT1aは、外部から入力されたデータの処理を第二の中央演算処理部21によって行うため、第一の中央演算処理部12への負荷を増加させることなく、外部からの入力に対応して付加的な処理を実行することができる。
図2に図示する従来のアクセスシステムでは、第一の中央演算処理部(例えば、チップCPU)が、必要に応じてワイヤードロジック部の設定を行う。ワイヤードロジック部は、第一の中央演算処理部によって与えられた設定にしたがって自律的に動作する。
したがって、ワイヤードロジック部から出力された情報が第一の中央演算処理部に伝達され、第一の中央演算処理部によってその情報が処理され、処理された結果がワイヤードロジック部に伝達され、ワイヤードロジック部において設定として書き込まれるまでの一連の処理にかかる時間が、動的にワイヤードロジック部の動作を変更する場合における処理遅延となる。
さらに、本実施形態によるOLT1aは、プログラム保持部22を備えていることにより、必要に応じて第二の中央演算処理部21が実行するプログラムを書き換えることができる。したがって、本実施形態によるOLT1aは、プログラム保持部22に保持されるプログラムが受け付ける外部入力のフォーマットに変更が生じた場合であっても、プログラムを書き換えることによって、外部入力のフォーマット変更に追随することができる。
図3は、本発明の第1の実施形態によるOLT1aの動作を示すフローチャートである。
制御信号振分部50は、制御信号送受信部40から出力された制御信号を取得する。制御信号振分部50は、取得した制御信号を、所定の条件に基づいて光回線信号処理部10又は付加制御処理部20aへ振り分ける(ステップS02)。
そうでない場合、すなわち、制御信号が制御信号振分部50によって付加制御処理部20aへ振り分けられた場合(ステップS03:NO)、付加制御処理部20aの第二の中央演算処理部21は、振り分けられた制御信号に対して、付加的な処理を実行する(ステップS05)。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態によるOLT1bを有するアクセスシステムA2の全体構成図である。図1に図示するように、アクセスシステムA2は、OLT1bと、ONU2と、を備える。OLT1bとONU2とは、光ファイバによって通信接続されている。
図4に図示するように、光回線信号処理部10は、ワイヤードロジック部11と、第一の中央演算処理部12と、を含んで構成される。
図4に図示するように、付加制御処理部20bは、第二の中央演算処理部21と、プログラム保持部22と、設定値調停部23と、設定値管理部24と、設定値変換部25と、を含んで構成される。
付加制御処理部20aは、光回線の制御信号に対し付加的な処理を行う。
主信号送受信部30は、外部の装置と通信接続し光回線の主信号を送受信する。
制御信号送受信部40は、外部の装置と接続し光回線の制御信号を送受信する。
制御信号振分部50は、制御信号送受信部40によって受信された制御信号を、光回線信号処理部10又は前記付加制御処理部20aのいずれかに振り分ける。
光回線送受信器60は、光ファイバを介してONU(加入者線終端装置)と通信接続する。
光回線設定値保持部70は、光回線の主信号の制御における設定を示す情報を保持する。
光回線状態保持部80は、光回線の状態を示す情報を保持する。
第一の中央演算処理部12は、ワイヤードロジック部11とともに光回線状態保持部80に保持された情報を参照して、光回線の主信号と光回線の制御信号とに対し基本的な処理を行う。
プログラム保持部22は、制御信号に基づいて実行されるプログラムを保持する。
なお、プログラム保持部22に保持されたプログラムは、光回線信号処理部10に対して光回線信号処理部10の処理内容を変更させる付加命令を発行する手順と、光回線信号処理部10に対して光回線状態保持部80に保持された情報を第二の中央演算処理部21へ出力させる状態取得命令を発行する手順と、を含む。
設定値管理部24は、制御用インターフェースから受信したパケットによる設定変更を受け付ける。制御用インターフェースは、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)又はNETCONF(Network Configuration Protocol)等の通信プロトコルによって外部の装置からパケットを受信する。
設定値変換部25は、外部入力インターフェースから受信したパケットによる設定変更を受け付ける。外部入力インターフェースは、例えば、CLI(コマンドラインインターフェース)等である。
図5に図示する従来のアクセスシステムでは、設定値変換部は、設定インターフェース(例えば、RS(Recommended Standard)232C)を介して取得した設定変更命令となる電気信号を、第一の中央演算処理部が解釈できる形式のデータに変換する。
しかしながら、図5に図示する従来のアクセスシステムにおいて、設定値変換部が実行できるのは機械的な変換のみであり、設定値変換部に改修を加えることなく新たなフォーマットへ対応することは困難である。
例えば、ある利用者に対してサービス変更を実施するため、設定値変換部25によって、該当のONU2の最大帯域を100Mbpsから200Mbpsに変更する場合を想定する。さらに、その一方で、複数のONU間の公平性を考慮するため、第二の中央演算処理部21が、該当のONU2の最大帯域を一時的に半減させる場合を想定する。
さらに、本実施形態によるOLT1bは、設定値変換部として変更が困難なハードウェアを適用した場合、設定値変換部25としてプロプライエタリで変更の困難なソフトウェアを適用した場合、あるいは、規模が大きいことにより解析や変更が困難なソフトウェアを適用した場合等であっても、上記のように設定値に対する整合性を保つことができる。
上述したように、従来技術においては、主信号を制御する動的帯域割当のような機能に対して機能変更を行う場合、短い周期で定期的に帯域割当の制御を行う必要があるため、主信号を制御する処理の遅延が増加してしまうという課題があった。
一方、本発明の実施形態によるOLTは、上記の構成によって、主信号に対する処理の遅延を抑えつつ付加処理を実行することができる。
一方、本発明の実施形態によるOLTは、制御に用いるインターフェースを柔軟に変更することができ、異なる上位システムとの接続を容易にすることができる。これにより、本発明の実施形態によるOLTは、アクセスシステムを長期間にわたって使い続けることを可能にする。
一方、本発明の実施形態によるOLTは、OSSを用いてシステムを構築する場合であってもデータの整合性を確保することができるため、タイミングや順序を気にすることなく主信号を制御する機能の動作を変更することを可能にする。
Claims (4)
- 光ファイバを介して加入者線終端装置と通信接続する光回線送受信器と、
外部の装置と通信接続し光回線の主信号を送受信する主信号送受信部と、
前記外部の装置と接続し前記光回線の制御信号を送受信する制御信号送受信部と、
前記光回線の状態を示す情報を保持する光回線状態保持部と、
前記光回線の前記主信号及び前記光回線の前記制御信号に対し基本的な処理を行う光回線信号処理部と、
前記光回線の前記制御信号に対し付加的な処理を行う付加制御処理部と、
前記制御信号送受信部によって受信された前記制御信号を、前記光回線信号処理部又は前記付加制御処理部のいずれかに振り分ける制御信号振分部と、
を備え、
前記光回線信号処理部は、
前記光回線の前記主信号と前記光回線の前記制御信号とを多重分離し、前記光回線状態保持部に保持された前記情報を参照して、前記光回線の前記主信号と前記光回線の前記制御信号とに対し前記基本的な処理を行うワイヤードロジック部と、
前記ワイヤードロジック部とともに前記光回線状態保持部に保持された前記情報を参照して、前記光回線の前記主信号と前記光回線の前記制御信号とに対し前記基本的な処理を行う第一の中央演算処理部と、
を備え、
前記付加制御処理部は、
前記制御信号に基づいて実行されるプログラムを保持するプログラム保持部と、
前記プログラム保持部に保持された前記プログラムを実行する第二の中央演算処理部と、
を備える加入者線端局装置。 - 前記プログラムは、前記光回線信号処理部に対して前記光回線信号処理部の処理内容を変更させる付加命令を発行する手順と、前記光回線信号処理部に対して前記光回線状態保持部に保持された前記情報を前記第二の中央演算処理部へ出力させる状態取得命令を発行する手順と、を含む
請求項1に記載の加入者線端局装置。 - 制御用インターフェースから受信したパケットによる設定変更を受け付ける設定値管理部と、
外部入力インターフェースから受信したパケットによる設定変更を受け付ける設定値変換部と、
前記設定値管理部と前記設定値変換部の双方から受信したパケットに係る設定について、設定手順や設定値の整合性を図り、設定値操作の順番を一律に保つことで一連の設定操作に対する整合性を担保する設定値調停部と、
を備える請求項1または請求項2に記載の加入者線端局装置。 - コンピュータによる付加処理実行方法であって、
光回線送受信器が、光ファイバを介して加入者線終端装置と通信接続する光回線送受信ステップと、
主信号送受信部が、外部の装置と通信接続し光回線の主信号を送受信する主信号送受信ステップと、
制御信号送受信部が、前記外部の装置と接続し前記光回線の制御信号を送受信する制御信号送受信ステップと、
光回線状態保持部が、前記光回線の状態を示す情報を保持する光回線状態保持ステップと、
光回線信号処理部が、前記光回線の前記主信号及び前記光回線の前記制御信号に対し基本的な処理を行う光回線信号処理ステップと、
付加制御処理部が、前記光回線の前記制御信号に対し付加的な処理を行う付加制御処理ステップと、
制御信号振分部が、前記制御信号送受信部によって受信された前記制御信号を、前記光回線信号処理部又は前記付加制御処理部のいずれかに振り分ける制御信号振分ステップと、
ワイヤードロジック部が、前記光回線の前記主信号と前記光回線の前記制御信号とを多重分離する多重分離ステップと、
前記ワイヤードロジック部と第一の中央演算処理部とが、前記光回線状態保持部に保持された前記情報を参照して、前記光回線の前記主信号と前記光回線の前記制御信号とに対し前記基本的な処理を行う第一の中央演算処理ステップと、
プログラム保持部が、前記制御信号に基づいて実行されるプログラムを保持するプログラム保持ステップと、
第二の中央演算処理部が、前記プログラム保持部に保持された前記プログラムを実行する第二の中央演算処理ステップと、
を有する付加処理実行方法。
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JP2017221245A JP6817176B2 (ja) | 2017-11-16 | 2017-11-16 | 加入者線端局装置及び付加処理実行方法 |
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