JP6816138B2 - 内視鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡システムに関する。
内視鏡システムは、レーザ光源などの光源が発する光により被写体を照明して、被写体の画像を得る。
例えば特許文献1は、ペルチェ素子などの温調素子を用いてレーザ光源の温度を調整することで、レーザ光源の温度ばらつきを少なくし、発光ばらつきを高精度に低減する技術を開示している。
特開2012−66015号公報
特許文献1の技術によると、温調素子の駆動のために消費電力が増大する。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、低消費電力でありながら、均一な明るさの画像を得ることができる内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の内視鏡システムの一態様は、供給される駆動電流の大きさに応じた光量で発光する光源を備え、当該光源が発する光を、被写体を照明する照明光として出射する照明部と、前記被写体を撮像して画像を得る撮像部と、前記照明光の明るさを目標値に近付けるように、前記光源へと供給する駆動電流の大きさを、供給上限値を越えない範囲で調整することで前記照明部を制御する制御部と、前記光源の温度を検出する温度センサと、予め定められた基準温度のときの前記光源の駆動電流及び光出力の比例関係に基づき、前記光出力の上限値までの範囲内において、前記温度センサにより検出された前記光源の温度であるときの駆動電流と前記検出された温度に相当する前記基準温度であるときの駆動電流との差から求められる補正値を算出する補正部と、前記予め定められた基準温度時の前記光源の駆動電流の上限値と前記補正部が出力する補正値とに基づいて前記供給上限値を決定する決定部とを備え、前記光源の温度に応じて前記供給上限値を設定する設定部と、を備える。
本発明によれば、低消費電力でありながら、均一な明るさの画像を得ることができる内視鏡システムを提供できる。
図1は第1の実施形態に係る内視鏡システムの概略的な構成を示す斜視図である。 図2は図1に示す内視鏡システムの内部構成を示す図である。 図3は補正値の設定の様子の一例を示す図。 図4は第2の実施形態に係る内視鏡システムの内部構成を示すブロック図である。 図5は図4中の光源の駆動電流と駆動電圧との関係を示す図である。 図6は第3の実施形態に係る内視鏡システムの内部構成を示すブロック図である。 図7は駆動電流と効率との関係を示した図である。 図8は第4の実施形態に係る内視鏡システムの概略的な構成を示す斜視図である。 図9は図8に示す内視鏡システムの内部構成を示す図である。 図10は第5の実施形態に係る内視鏡システムの内部構成を示すブロック図である。 図11は駆動電流と光出力との関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態に係る内視鏡システム100の概略的な構成を示す斜視図である。
内視鏡システム100は、内視鏡装置1、本体2及びモニタ3を備える。
内視鏡装置1は、例えば患者等の管腔といった管路内を撮像する。内視鏡装置1は、典型的には、上部消化管内視鏡装置、大腸内視鏡装置、超音波内視鏡装置、膀胱鏡装置、腎盂鏡装置又は気管支鏡装置等の医療用内視鏡装置、あるいは工業用内視鏡装置である。しかしながら、撮像対象とする管路は任意であってよく、医療用あるいは工業用とは異なる用途で使用されるものであってもよい。また内視鏡装置1は、直視型及び側視型のいずれであってもよい。以下においては、内視鏡装置1は医療用であるとして説明する。
内視鏡装置1は、挿入モジュール11、操作モジュール12及びユニバーサルコード13を含む。挿入モジュール11の基端は、操作モジュール12に接続されている。挿入モジュール11の先端は、撮像時には体腔内へと挿入される。操作モジュール12には、ユニバーサルコード13の先端が接続されている。ユニバーサルコード13は、基端に図示しないコネクタが配されて、本体2に着脱自在に接続され得る。
なお、挿入モジュール11は、挿入モジュール11の先端から基端に向かって、先端硬質部、湾曲部及び可撓管部に分けられる。先端硬質部は、容易には変形しない。湾曲部は、操作者による操作モジュール12での操作に応じて、所望の方向に湾曲する。この湾曲部の湾曲により、先端硬質部の位置と向きが変えられる。可撓管部は、所望な可撓性を有しており、外力を受けることによって曲がる。
操作モジュール12は、操作者により把持される。操作モジュール12は、挿入モジュール11における湾曲部の湾曲状態を変更するためのアングルノブ等を周知のように備える。
挿入モジュール11及び操作モジュール12には、操作モジュール12から挿入モジュール11の先端まで通じる通気・通水チャネル及び処置具チャネルが周知のように設けられる。通気・通水チャネルは、操作モジュール12挿入モジュール11の先端との間で気体又は液体を送るために利用される。処置具チャネルは、操作モジュール12及び挿入モジュールの先端においてそれぞれ外部に開放している。処置具チャネルは、操作モジュール12側から挿入された処置具を、挿入モジュール11の先端側へとガイドする。
ユニバーサルコード13は、操作モジュール12と本体2との間で後述する各種の信号を伝送する。
本体2は、内視鏡装置1により後述するように撮像される映像を処理する。
モニタ3は、本体2により処理された映像を表示する。
図2は内視鏡システム100の内部構成を示す図である。
挿入モジュール11は、光ファイバ11a、光変換素子11b、撮像ユニット11c及び信号ケーブル11dを内蔵する。操作モジュール12は、光源12a、光源制御部12b、温度センサ12c及び補正部12dを内蔵する。ユニバーサルコード13は、信号ケーブル11d及び信号ケーブル13aを内蔵する。本体2は、画像プロセッサ2a、調光部2b及び入力部2cを内蔵する。
光ファイバ11aは、一端が光源12aに接続されている。光ファイバ11aの他端には、光変換素子11bが取り付けられている。光源12aは、1次光を発する。光源12aとしては、典型的にはレーザダイオードが使用される。しかしながら光源12aは、後述する照明光として撮像に適した光が得られるような1次光を発するものであれば、どのようなものであってもよい。光源12aは、複数の発光デバイスを含んでいてもよい。光ファイバ11aは、光源12aで発せられた1次光を光変換素子11bまで伝播する。光変換素子11bは、光ファイバ11aによって伝播された1次光を被写体へと射出するための照明光に変換する。光変換素子11bは、一例として、波長変換する機能を備える。照明光は、光ファイバ11aの先端から被写体へと向けて出射される。光変換素子11bは、1次光を励起光として蛍光を発する蛍光体を含んでもよい。光変換素子11bは、1次光がレーザ光であるとき、被検体に対する侵襲性の低い照明光を得るために、1次光の広がり角を広げる光拡散機能を有していてもよい。光変換素子11bは、例えば1次光がレーザ光であるとき、スペックルの発生を防ぐために、位相変換して可干渉性を軽減する機能を有していてもよい。光変換素子11bは、先端硬質部に配置される。かくして、光源12a、光ファイバ11a及び光変換素子11bにより、被写体を照明する照明光を出射する照明部としての機能が実現される。
撮像ユニット11cは、被写体からの反射光により形成される映像、すなわち被写体の映像を電気信号(映像信号)に変換する。撮像ユニット11cは、映像信号を信号ケーブル11dへと送出する。撮像ユニット11cは、例えばCCD(charge-coupled device)イメージャ又はCMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージャである。信号ケーブル11dは、挿入モジュール11、操作モジュール12及びユニバーサルコード13を介して、本体2内の画像プロセッサ2aまで通じる。かくして映像信号は、信号ケーブル11dを介して画像プロセッサ2aへと伝送される。撮像ユニット11cは、被写体を撮像して画像を得る撮像部の一例である。
画像プロセッサ2aは、信号ケーブル11dを介して撮像ユニット11cから送られた映像信号を処理し、モニタ3で表示するための画像を生成する。例えば、映像信号が単板カラー画像である場合、画像プロセッサ2aは、デモザイキング(同時化)して、各画素についてRGB3色の色信号が揃った、いわゆる三板カラー画像を生成する。また画像プロセッサ2aは、生成したカラー画像のカラーバランス調整、ガンマ変換及び色変換等の処理を行う。さらに画像プロセッサ2aは、モニタ3に表示するための信号形式に変換してモニタ3へ出力する。モニタ3は、画像プロセッサ2aで生成された画像を表示する。モニタ3としては、周知の種々の表示デバイスを適宜に利用可能であるが、一例としてはカラー液晶表示デバイスが利用される。ただし、画像プロセッサ2a及びモニタ3はそれぞれ、モノクロ画像を処理、表示するものであってもよい。
画像プロセッサ2aで生成される画像は、調光部2bへも入力される。調光部2bは、カラー画像上での被写体の輝度を検出する。以下、調光部2bが検出する輝度を検出輝度と称する。一方、調光部2bには、入力部2cが接続されている。入力部2cは、カラー画像上での被写体の輝度の目標値に関する情報、すなわち目標輝度情報を、操作者による操作に応じて、あるいは図示しない他の機器から入力する。入力部2cは、目標輝度情報を入力すると、当該目標輝度情報を調光部2bに与える。調光部2bは、検出輝度を目標輝度情報に応じた輝度に近付けるための光量制御信号を生成する。調光部2bは、光量制御信号を信号ケーブル13aへと出力する。信号ケーブル13aは、ユニバーサルコード13を介して、操作モジュール12内の光源制御部12bまで通じる。かくして光量制御信号は、信号ケーブル13aを介して光源制御部12bへと伝送される。
光源制御部12bは、光量制御信号に基づいて照明光の光量を調整するべく、光源12aを制御する。光源制御部12bは、光源12aを制御するに当たり、補正部12dが後述するように生成する補正値を考慮する。
温度センサ12cは、光源12aの温度を検出する。温度センサ12cとしては、温度の検出値に応じた電気信号を出力できるものであれば、サーミスタ、熱電対又は温度抵抗体(RTD)等、さまざまなデバイスを任意に適用できる。温度センサ12cは、例えば熱伝導率が高い金属などを介して光源12aに近接して設けることにより、光源12aの温度を高精度に検出可能とすることが望ましい。温度センサ12cによる検出温度は、補正部12dへと与えられる。
補正部12dは、光源12aに印加する電流と光源12aの光出力との関係が雰囲気温度に応じて変化することに対応するための補正値を生成する。補正部12dは、生成した補正値を光源制御部12bへと与える。
次に、以上のように構成された内視鏡システム100の動作について説明する。なお以下においては、光源12aとしてレーザダイオードが用いられる場合の例である。
(基本動作)
光源12aは、駆動電流の印加により動作し、レーザ光を1次光として発する。この1次光は、光ファイバ11aにより光変換素子11bへと伝播される。そして、1次光が光変換素子11bにより変換して得られた照明光が、挿入モジュール11の先端から出射される。ここで、図2に示すように、挿入モジュール11の先端に被写体が対峙した状態にあるならば、照明光により被写体が照明される。
被写体での反射光によりなる被写体の映像は、撮像ユニット11cにより撮られる。そして撮像ユニット11cからは、被写体の映像を表した映像信号が信号ケーブル11dへと出力される。この映像信号は、信号ケーブル11dを介して画像プロセッサ2aへと送られる。この映像信号に基づき、画像プロセッサ2aでカラー画像が生成される。このカラー画像は、モニタ3により表示される。
(光源12aの駆動及び調光)
光源12aの光出力は、駆動電流がしきい値未満であるときにはほぼゼロである。光源12aの光出力は、駆動電流がしきい値以上である場合には、駆動電流の大きさにほぼ比例した大きさとなる。ただし、光源12aは、温度特性を有し、温度に応じて閾値が変化する。このため、ある大きさの駆動電流を印加した場合であっても、光源12aの温度に応じて光出力に差が生じる。
そこで調光部2b及び光源制御部12bは、画像プロセッサ2aが生成したカラー画像における被写体の輝度として検出輝度を得て、この検出輝度を目標値に近付けるように光源12aを制御する。
具体的には、調光部2bは、目標値に対する検出輝度の差分値を表す信号として光量制御信号を生成する。すなわち調光部2bは例えば、検出輝度から目標値を減算して求まる値を表す信号として光量制御信号を生成する。ただし、光量制御信号は、光源12aの光出力をどれだけ変化させれば良いかを表すものであればよい。したがって調光部2bは、目標値に対する検出輝度の比を表す信号として光量制御信号を生成してもよい。このときには調光部2bは例えば、検出輝度を目標値で除算して求まる値を表す信号として光量制御信号を生成する。
光源制御部12bは、パルス形状の駆動電流を光源12aに印加する。この駆動電流の印加のためには、周知の電流出力型の駆動回路を使用することができる。そして光源制御部12bは、調光部2bから与えられる光量制御信号に従い、パルスのオン期間の時間幅を増減することで、光源12aの光出力を制御する。光源制御部12bは、予め定められたオン期間下限値からオン期間上限値までの範囲内の値として上記の時間幅を決定する。なお、光源制御部12bは、パルスをオンする周期は、光量制御信号とは無関係に一定とする。そして光源制御部12bは、1周期内においてパルスをオンする期間を、0%から100%までの値として定める。ただし、オン期間下限値は0%には限られず、0%から100%の間の任意の値に、例えば内視鏡システム100の設計者などにより予め定められる。またオン期間上限値は100%には限られず、0%から100%の間の下限値よりも大きな任意の値に、例えば内視鏡システム100の設計者などにより予め定められる。
なお、撮像ユニット11cとして、ローリングシャッタによる露光制御を行うデバイスを用いることが想定される。この場合に光源制御部12bは、撮像ユニット11cの読み出しラインの全てで読み出し動作を行っていない期間、すなわち全てのラインで露光を行っている期間に点灯する様にパルス駆動をするとよい。ちなみにローリングシャッタとは、撮像ユニット11cの複数のラインに関する撮像素子の1フレーム期間あるいは1フィールド期間における露光を、ライン毎に順次開始させ、露光開始から所定の露光期間が経過したライン毎に順次読み出しを行う方式である。
光源制御部12bは、光出力が予め定められた出力上限値Plim以下となる範囲でパルスの振幅を設定する。パルスの振幅は、パルスがオンであるときの駆動電流の電流値に相当する。出力上限値Plimは、例えば内視鏡システム100の設計者などが設定者となって予め定められる。設定者は、例えば光変換素子11bの耐久性などを踏まえて、その大きさの光出力でも光変換素子11bの正常な動作を継続できる値として、出力上限値Plimを設定する。あるいは設定者は、光変換素子11bから出射される照明光の射出特性を基に出力上限値Plimを設定する。すなわち設定者は、射出される照明光が、被写体への影響が少ない範囲となる様に設定する。例えば設定者は、照明光による被写体への影響が許容できる範囲に収まる照明光の最大光度を判定し、照明光の光度がその最大光度となる1次光の光量を出力上限値Plimとする。あるいは上記設定者は、挿入モジュール11の先端の照明光射出口に付着した異物が固着しないような光量、又は付着した異物に照明光が吸収されたことによる温度上昇が問題無い範囲となるように出力上限値Plimを設定する。出力上限値Plimは、上記のような種々の条件に基づいて定まる極限値に定められる必要はなく、当該極限値に対してマージンを設けて低めに設定されてもよい。このような動作により光源制御部12bは、照明部を制御する制御部として機能する。
このように、光源12aの光出力の大きさは、カラー画像における被写体の輝度が目標輝度に近づくようにフィードバック制御される。なお、カラー画像における被写体の輝度には、光源12aの温度特性による光出力の大きさの変動が表れている。従って、上記のフィードバック制御により、光源12aの光出力の調整に関しては、光源12aの温度特性の補償が行われている。
なお、光出力が出力上限値Plimとなるときのパルス振幅は、光源12aの温度に応じて変化する。このため、駆動電流の上限値(以下、電流上限値と称する)が固定であると、光出力が出力上限値Plimを越えてしまい、光変換素子を劣化させてしまう恐れがある。これを防ぐために、想定される温度範囲のどの温度においても光出力が出力上限値Plimを越えないように電流上限値を十分に小さく定めると、光出力が必要以上に低くされてしまい、被写体の輝度を目標値とすることができない恐れがある。
(電流上限値の設定)
そこで光源制御部12bは、予め定められた基準上限値に補正値を加えて求まる値を電流上限値とし、パルス振幅をこの電流上限値以下に定める。光源制御部12bは具体的には、電流上限値の所定の割合の値、たとえば80%の値をパルス振幅とする。光源制御部12bはあるいは、電流上限値と同値をパルス振幅としても良い。かくして光源制御部12bは、供給上限値としての電流上限値を決定する決定部として機能する。
補正部12dは、温度センサ12cでの検出温度に基づいて、補正値を次のようにして生成する。
補正部12dは、メモリを備える。そして補正部12dは、メモリにテーブルデータを記憶する。テーブルデータは、複数の温度に対応付けて補正値をそれぞれ記述したものである。補正値は、対応付けられた温度が光源12aの温度である状況において設定すべき電流上限値と予め定められた基準上限値との差として、例えば内視鏡システム100の設計者などにより予め定められる。
図3は補正値の設定の様子の一例を示す図である。
図3において、一点鎖線は光源12aが予め定められた基準温度Trefであるときの駆動電流と光出力との関係を示す。この一点鎖線で示される特性に従い、基準温度Trefに対する電流上限値である基準上限値はILrefと定まる。一方、実線は光源12aの温度が温度T1であるときの駆動電流と光出力との関係を示す。この実線で示される特性に従い、温度T1に対する設定すべき電流上限値はIL1と定まる。そして温度T1に対応する補正値は、[IL1−ILref]により求まる値C1として設定される。
かくして、上述した決定部としての光源制御部12bの機能と、光源12aの温度を判定する判定部としての温度センサ12cと、補正部12dとの協働によって、光源12aの温度に応じて電流上限値を設定する設定部としての機能が実現される。
なお、各温度における電流上限値は実測される。あるいは電流上限値は、シミュレーションにより得てもよいし、光源12aとして使用するデバイスのメーカが発表している仕様値に基づいて定めてもよい。
補正部12dは、テーブルデータに記述された温度の中から、温度センサ12cによる検出温度に最も近い温度を選択し、この選択した温度に対応付けられた補正値をテーブルデータから読み出す。そして補正部12dは、当該読み出した補正値を光源制御部12bへと出力する。
なお、光源制御部12bは、パルス振幅を電流下限値以上に定めるようにしてもよい。この場合の電流下限値は、光源12aがレーザ発光を開始する駆動電流の最低値、すなわちしきい値電流値とするか、あるいはしきい値電流値にマージンを加えた電流値とすることが想定される。光源12aのしきい値電流値も温度により変動するので、電流下限値も光源12aの温度に応じて変更することが好ましい。例えば光源制御部12bは、上記のように設定した電流上限値に基づいて電流下限値を設定する。この場合に光源制御部12bは、一例として、電流上限値との差又は比が予め定められた値となるように電流下限値を設定することが考えられる。光源制御部12bは、基準温度Trefにおける光源12aの光出力特性を考慮して先に述べるように求めた電流下限値の基準値に補正部12dで生成された補正値を加えて電流下限値を設定してもよい。
(効果)
内視鏡システム100によれば、カラー画像における被検体の輝度として検出輝度を得て、この検出輝度を目標値に近付けるように光源12abを制御する。このため、現在の温度での光出力がカラー画像における被検体の輝度を目標値とするための大きさに調整されることとなり、カラー画像における被検体の輝度を目標値としておくことができる。
そして内視鏡システム100では、光源12aの温度に応じて電流上限値を補正していることにより、光出力を過剰に大きしてしまう不具合は生じない。このため内視鏡システム100は、光源12aの温度を調整するためにペルチェ素子などの温調素子を備える必要が無く、温調素子による電力消費も生じない。
[第2の実施形態]
図4は第2の実施形態に係る内視鏡システム100Aの内部構成を示すブロック図である。なお、図4において図2と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
内視鏡システム100Aは、内視鏡装置1A、本体2及びモニタ3を備える。すなわち内視鏡システム100Aは、内視鏡システム100における内視鏡装置1に代えて内視鏡装置1Aを備える。
内視鏡装置1Aは、挿入モジュール11、操作モジュール12A及びユニバーサルコード13を含む。すなわち内視鏡装置1Aは、内視鏡装置1における操作モジュール12に代えて操作モジュール12Aを備える。
操作モジュール12Aは、光源12a、光源制御部12bA、補正部12dA及び電圧検出部12eを内蔵する。すなわち操作モジュール12Aは、操作モジュール12における光源制御部12b及び補正部12dに代えて光源制御部12bA及び補正部12dAを備えるとともに、温度センサ12cを備えず、電圧検出部12eを追加して備える。
光源制御部12bAは、第1の実施形態における光源制御部12bと同様な機能を備える。これに加えて光源制御部12bAは、光源12aへと印加している駆動電流の大きさを補正部12dAに通知する機能を備える。電圧検出部12eは、光源制御部12bから光源12aへの駆動電流の印加により生じる駆動電圧を検出する。補正部12dAは、光源制御部12bAから通知される駆動電流と電圧検出部12eにより検出された駆動電圧とに基づいて光源12aの温度を判定する。そして補正部12dAは、この判定した温度に応じた補正値を出力する。
次に、以上のように構成された内視鏡システム100Aの動作について説明する。なお、内視鏡システム100Aの動作において、内視鏡システム100の動作と異なるのは、補正値の決定に関わる動作である。そこでここでは、補正値の決定に関わる動作に絞って説明する。
(補正値の決定)
補正部12dAは、メモリを備える。そして補正部12dAは、メモリに第1及び第2のテーブルデータを記憶する。第1のテーブルデータは、複数の温度に対応付けて補正値をそれぞれ記述したものである。つまり第1のテーブルデータは、第1の実施形態における補正部12dが記憶しているテーブルデータである。第2のテーブルデータは、複数の温度に対応付けて、駆動電流と駆動電圧との組み合わせを多数記述したものである。第2のテーブルデータは、例えば内視鏡システム100Aの設計者などにより予め定められる。
図5は光源12aの駆動電流と駆動電圧との関係を示す図である。
図5は、光源12aに印加する駆動電流を変化させた場合の駆動電圧の変化を示している。この図に示すように、光源12aとしてレーザダイオードを用いる場合は、光源12aに印加する駆動電流の増減に伴って駆動電圧も増減するが、その変化の度合いは光源12aの温度に応じて変化する。一例としては図5に示すように、光源12aの温度が低いほど、上記の度合いは大きくなる。なお図5においては、温度T1<温度T2<温度T3の関係にある。
設計者などは、このような光源12aの特性から判明する、温度と、駆動電流及び駆動電圧の組み合わせとの対応付けを第2のテーブルデータに記述しておく。
補正部12dAは、光源制御部12bAから通知される駆動電流と、電圧検出部12eで検出された駆動電圧との組み合わせに最も近い組み合わせを第2のテーブルデータに記述された組み合わせの中から選択する。そして補正部12dAは、その選択した組み合わせが対応付けられた温度として光源12aの温度を判定する。そして補正部12dAは、このように判定した温度を、温度センサ12cでの検出温度と同様に扱い、以降は第1の実施形態において補正部12dが行っているのと同様な処理により、補正値を光源制御部12bAへと出力する。
(効果)
内視鏡システム100Aにおいても、第1の実施形態の内視鏡システム100により達成される効果を同様に達成できる。さらに内視鏡システム100Aによれば、内視鏡システム100が備えていた温度センサ12cを備える必要がない。
[第3の実施形態]
図6は第3の実施形態に係る内視鏡システム100Bの内部構成を示すブロック図である。なお、図6において図2と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
内視鏡システム100Bは、内視鏡装置1B、本体2及びモニタ3を備える。すなわち内視鏡システム100Bは、内視鏡システム100における内視鏡装置1に代えて内視鏡装置1Bを備える。
内視鏡装置1Bは、挿入モジュール11、操作モジュール12B及びユニバーサルコード13を含む。すなわち内視鏡装置1Bは、内視鏡装置1における操作モジュール12に代えて操作モジュール12Bを備える。
操作モジュール12Bは、光源12a、光源制御部12bB、温度センサ12c及び補正部12dを内蔵する。すなわち操作モジュール12Bは、操作モジュール12における光源制御部12bに代えて光源制御部12bBを備える。
光源制御部12bBは、第1の実施形態における光源制御部12bと同様な機能を備える。ただし光源制御部12bBは、電流上限値を、光源12aの効率をも考慮して設定する機能を備える。光源制御部12bBはメモリを備える。そして光源制御部12bBは、メモリに後述する第3のテーブルデータを記憶する。
次に、以上のように構成された内視鏡システム100Bの動作について説明する。なお、内視鏡システム100Bの動作において、内視鏡システム100の動作と異なるのは、電流上限値の決定に関わる動作である。そこでここでは、電流上限値の決定に関わる動作に絞って説明する。
(電流上限値の決定)
図7は駆動電流と効率との関係を示した図である。
図7に示すように、光源12aとしてレーザダイオードを用いる場合、光源12aに対する電流印加により投入した電力に対してどれだけの光出力が得られるかを示す効率は、駆動電流の大きさ及び光源12aの温度に応じて変化する。
そこで光源制御部12bBは、第1の実施形態における光源制御部12bと同様にして電流上限値を設定し、これを第1の候補値とする。これとは別に光源制御部12bBは、温度センサ12cでの検出温度に対応付けて第3のテーブルデータに記述されている電流値を第2の候補値として選択する。
ここで第3のテーブルデータは、複数の温度に対応付けて、光源12aがその温度であるときに効率が最大となる駆動電流の電流値を記述したものである。第3のテーブルデータは、図7に示すような光源12aの特性を考慮して、例えば内視鏡システム100Bの設計者などにより予め定められる。
そして光源制御部12bBは、第1の候補値と第2の候補値のうちで低い方の値を電流上限値として設定する。
(効果)
内視鏡システム100Bにおいても、第1の実施形態の内視鏡システム100により達成される効果を同様に達成できる。さらに内視鏡システム100Bによれば、第1の実施形態により設定される電流上限値の駆動電流を印加するよりも、上記電流上限値より低い電流値の駆動電流を印加した方が高効率で光源12aが発光できる場合には、その電流値までに駆動電流が制限される。この結果、内視鏡システム100Bは、駆動電流を増大させ過ぎることにより効率が低下することを防止できる。
(第4の実施形態)
図8は第4の実施形態に係る内視鏡システム100Cの概略的な構成を示す斜視図である。図9は内視鏡システム100Cの内部構成を示す図である。なお、図8及び図9において、図1及び図2と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
内視鏡システム100Cは、内視鏡装置1C、本体2C及びモニタ3を備える。すなわち内視鏡システム100Cは、内視鏡システム100における内視鏡装置1及び本体2に代えて内視鏡装置1C及び本体2Cを備える。
内視鏡装置1Cは、挿入モジュール11及び操作モジュール12Cを含む。内視鏡装置1Cは、内視鏡装置1における操作モジュール12に代えて操作モジュール12Cを備え、内視鏡装置1におけるユニバーサルコード13を備えない。
操作モジュール12Cは、光源12a、光源制御部12b、補正部12d、無線送信機12f、無線受信機12g及び電池12hを内蔵する。すなわち操作モジュール12Cは、操作モジュール12における温度センサ12cを備えず、無線送信機12f、無線受信機12g及び電池12hを追加して備える。ただし電池12hは、別の任意の種類の電源に置き換えることができる。
本体2Cは、画像プロセッサ2a、調光部2b、入力部2c、無線受信機2d及び無線送信機2eを備える。すなわち本体2Cは、本体2に対し、無線受信機2d及び無線送信機2eを追加して備える。ただし、無線受信機2d及び無線送信機2eは、本体2Cに着脱自在に外付けされる形態であってもよい。
信号ケーブル11dの撮像ユニット11cが接続されているのと反対側の端部は、本体2Cまでは通じておらず、操作モジュール12Cにて無線送信機12fに接続されている。これにより無線送信機12fには、撮像ユニット11cが送出する映像信号が信号ケーブル11dを介して入力される。無線送信機12fは、映像信号を無線送信する。無線受信機2dは、無線送信機12fから無線送信された映像信号を受信し、画像プロセッサ2aへと与える。無線送信機2eは、調光部2bが出力する光量制御信号を無線送信する。無線受信機12gは、無線送信機2eから無線送信された光量制御信号を受信し、光源制御部12bへと与える。かくして、内視鏡システム100Cは、内視鏡装置1Cと本体2Cとの間での各種信号の伝送は、ユニバーサルコード13を用いず、無線通信により行うようにしている。つまり内視鏡システム100Cは、内視鏡装置1と本体2との間をワイヤレスとした、いわゆるワイヤレス内視鏡となっている。なお、無線通信には、電波、赤外線又は光など様々な媒質を用いる種々の方式を適宜に利用できる。なお、無線送信機12f及び無線受信機12gは、あるいは無線受信機2d及び無線送信機2eは、アンテナ等の一部の要素を共用として一体化した送受信機に置き換えてもよい。
第1の実施形態のように内視鏡装置1と本体2とがユニバーサルコード13を用いて接続される場合、典型的には、本体2からユニバーサルコード13を介して内視鏡装置1へと給電される。しかしながら本実施形態のようなワイヤレスタイプの場合は、電池12hから内視鏡装置1内の各電気要素に給電する。電池12hとしては、例えばリチウムイオン電池等の2次電池が適用できる。特に本実施形態においては電池12hとして、電池12h自体の温度管理のための温度センサ12iを備えるものを用いる。そして温度センサ12iでの検出温度を、補正部12dに通知するように構成している。
次に、以上のように構成された内視鏡システム100Cの動作について説明する。なお、内視鏡システム100Cの動作において、内視鏡システム100の動作と異なるのは、補正値の決定に関わる動作である。そこでここでは、補正値の決定に関わる動作に絞って説明する。
(補正値の決定)
補正部12dは、温度センサ12iでの検出温度を用いて、第1の実施形態と同様に電流上限値を設定する。
つまり、補正部12dは、電池12hの温度を光源12aの温度と見做して電流上限値の設定を行う。このため、光源12aの温度と電池12hの温度との温度差は小さいほどよい。そこで、光源12aと電池12hとを、可能な限り近接させた状態で配置することが好ましい。さらには、光源12aと電池12hとを、熱伝導率が高い部材を介して熱的に接続することが望ましい。
光源12aと電池12hとの間の熱的な影響の度合いを考慮し、温度センサ12iでの検出温度を補正部12dにおいて補正して光源12aの温度を得てもよい。具体的には、電池12hでの発熱により検出温度が変動する事を考慮し、電池12hによる発熱の影響を差し引く処理を行っても良い。つまり電池12hより出力される電力又は電流の大きさに基づいて電池12h自身での発熱量を推測し、その値を用いて温度センサ12iの検出温度を調整する。
(効果)
内視鏡システム100Cにおいても、第1の実施形態の内視鏡システム100により達成される効果を同様に達成できる。さらに内視鏡システム100Cによれば、内視鏡システム100が備えていた温度センサ12cを備える必要がない。
[第5の実施形態]
図10は第5の実施形態に係る内視鏡システム100Dの内部構成を示すブロック図である。なお、図10において図2と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
内視鏡システム100Dは、内視鏡装置1D、本体2及びモニタ3を備える。すなわち内視鏡システム100Dは、内視鏡システム100における内視鏡装置1に代えて内視鏡装置1Dを備える。
内視鏡装置1Dは、挿入モジュール11、操作モジュール12D及びユニバーサルコード13を含む。すなわち内視鏡装置1Dは、内視鏡装置1における操作モジュール12に代えて操作モジュール12Dを備える。
操作モジュール12Dは、光源12a、光源制御部12bD、光分岐器12j及び光量モニタ12kを内蔵する。すなわち操作モジュール12Dは、操作モジュール12における光源制御部12bに代えて光源制御部12bDを備えるとともに、温度センサ12c及び補正部12dを備えず、光分岐器12j及び光量モニタ12kを追加して備える。
光分岐器12jは、光源12aから発せられた1次光を2つに分岐し、一方を光ファイバ11aへと入射させ、他方を光量モニタ12kに入射させる。光分岐器12jとしては、光カプラ又はハーフミラー等を用いる事ができる。光量モニタ12kは、入射した一次光の光量を検出する。光量モニタ12kとしては、例えばフォトダイオードを用いることができる。光量モニタ12kは、光源や回路等の熱源から熱的に分離して配置することが好ましい。さらには、光量モニタ12kと熱源との間に断熱材を配置し、熱的に隔離することが望ましい。光源制御部12bDは、第1の実施形態における光源制御部12bと同様な機能を備える。ただし光源制御部12bDは、光量モニタ12kで検出された光量に基づいて電流上限値を設定する。
次に、以上のように構成された内視鏡システム100Dの動作について説明する。なお、内視鏡システム100Dの動作において、内視鏡システム100の動作と異なるのは、電流上限値の設定に関わる動作である。そこでここでは、電流上限値の設定に関わる動作に絞って説明する。
(電流上限値の設定)
内視鏡装置1Dは、予め定められたタイミング毎に始まる予め定められた期間を設定期間とする。そしてこの設定期間において光源制御部12bDは、電流上限値を次のようにして設定する。なお、設定期間は、被写体の撮像を行っている期間を避けた期間とすることが好ましい。しかしながら、被写体の撮像を行っている最中に設定期間を定めてもよい。設定期間を開始するタイミングは、例えば内視鏡システム100Dの設計者により任意に定められてよいが、光源12aの温度変化に追従して電流上限値が適正に設定されるような頻度であることが好ましい。
設定期間において光源制御部12bDは、光源12aに対し、予め定められた電流値Idrvの駆動電流を印加する。そして光源制御部12bDは、この状態で光量モニタ12kでの検出値を光量検出値Pdetとし、次の式により電流上限値Ilimを設定する。
Ilim=(Plim−Pdet)÷η+Idrv
ここで、Plimは光出力の上限値であり、ηは光源12aの特性としての微分効率(単位電流当たりの光出力増加量)である。
図11は駆動電流と光出力との関係を示す図である。
光量検出値Pdetは、図11に示すように、温度T1のときにはPdet1となり、温度T2のときにはPdet2となる。そしてこのような光量検出値Pdetの変化に応じて、電流上限値は、温度T1のときにはIlim1に設定され、温度T2のときにはIlim2に設定される。
つまり、光源制御部12bDは、光源12aに供給される電流が予め定められた大きさであるときにおいて光源12aの温度に応じて光量モニタ12kにより検出された出力光量に生じる変化に応じて電流上限値を設定する設定部として機能する。
(効果)
内視鏡システム100Dにおいても、第1の実施形態の内視鏡システム100により達成される効果を同様に達成できる。さらに内視鏡システム100Dによれば、内視鏡システム100が必要とするテーブルデータを必要としない。
本実施形態は、次のような変形実施が可能である。
(1) 前記各実施形態においては、次のような変形実施が可能である。
(1-1) 図10に示すように光量モニタ12kを設けるか、あるいは光量モニタ12kを光変換素子11bから出射する照明光の光量を検出するように設けることにより光出力の光量を検出可能とする。光源制御部12b,12bA,12bB,12bDは、光量モニタ12kで検出された光量を目標値に近付けるように光源12aを制御する。
(1-2) モニタ3を備えず、画像プロセッサ2aで生成された画像を記録する画像レコーダを備える。なお、モニタ3と画像レコーダとの双方を備えてもよい。
(1-3) 撮像ユニット11cが出力する映像信号を信号ケーブル11dにより伝送するのに代えて、無線伝送する。この場合、撮像ユニット11cから本体2,2Cに直接的に無線伝送してもよいし、撮像ユニット11cから操作モジュール12,12A,12B,12C,12Dへと無線伝送し、さらに本体2,2Cへは信号ケーブルを用いて伝送してもよい。
(1-4) 光源制御部12b,12bA,12bB,12bDは、駆動電流の電流値を固定として、パルスをオンする期間を調整することで光出力を調整する。この場合は、光源制御部12b,12bA,12bBは、オン期間の上限値の基準値を、補正部12d、12dAから与えられる補正値により補正してオン期間の上限値を設定する。
(1-5) いずれか1つの実施形態における手法と、その他の少なくとも1つの実施形態の手法とで、それぞれ設定される電流上限値を候補値とし、これら候補値の中で最小の値を電流上限値として設定する。
(2) 前記第1〜第4の実施形態においては、次のような変形実施が可能である。
(2-1) 光源12aが複数の発光デバイスを備える場合、光源制御部12bは、これら複数の発光デバイスのそれぞれについて個別に電流上限値を設定する。この場合に補正部12d,12dAには、複数の発光デバイスのそれぞれに関するテーブルデータを容易しておく。あるいは、補正部12d,12dAには、標準的な補正値を記述した1つのテーブルデータと、複数の発光デバイスのそれぞれの個体差情報とを用意しておき、補正部12d,12dAはこれらに基づいて補正値を決定してもよい。
(2-2) 温度センサ12c,12iを用いるのに代えて、光源12aに印加された駆動電流の履歴からの推測によって光源12aの温度を判定しても良い。具体的には、補正部12d,12dA又は光源制御部12bBは、駆動電流の電流値を一定の時間間隔でメモリに蓄積することにより、履歴データを生成する。そして補正部12d,12dA又は光源制御部12bBは、当該履歴データが示す駆動電流の履歴に基づいて発熱量の変化を求め、周辺への放熱量を踏まえて光源12aの温度を判定する。この際、光源12aの雰囲気温度を検出する温度センサを備え、補正部12d,12dA又は光源制御部12bBが判定した温度、あるいは当該温度に基づいて補正された電流上限値を、上記温度センサが検出した雰囲気温度に応じて補正しても良い。また、駆動電流が変化した場合、それによる温度の変化の過渡応答を光源12aおよびその付近の部材の熱容量より求め、過渡応答特性からの推測により各時点の温度を判定してもよい。
(2-3) 電流上限値の設定を、光源制御部12b,12bA,12bBで行うのに代えて、補正部12d,12dAで行う。この場合、予め定められた基準上限値に補正値を加えて電流上限値を求める処理を補正部12d,12dAでそのまま行う。あるいは、複数の温度に基準上限値をそれぞれ対応付けて記述したテーブルデータから検出温度に対応する電流上限値を選択する処理を補正部12d,12dAで行う。
(3) 前記第1、第2、第3又は第5の実施形態においては、次のような変形実施が可能である。
光源12aを本体2又は別途の光源装置に備える。この場合は、光ファイバ11aを信号ケーブル11dと同様にユニバーサルコード13を介して本体2又は別途の光源装置まで通す。
(4) 前記第4の実施形態においては、次のような変形実施が可能である。
出力上限値を、光源12aでの消費電力を基に設定しても良い。その際、それ以上は許容できない発熱量を元に、その発熱量が発生する消費電力となる状態での出力光量の値を出力上限値とするとよい。又は、電池12hで供給可能な電力量を基に、その電力量を光源に供給したときに得られる出力光量を出力上限値として決定してもよい。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。

Claims (8)

  1. 供給される駆動電流の大きさに応じた光量で発光する光源を備え、当該光源が発する光を、被写体を照明する照明光として出射する照明部と、
    前記被写体を撮像して画像を得る撮像部と、
    前記照明光の明るさを目標値に近付けるように、前記光源へと供給する駆動電流の大きさを、供給上限値を越えない範囲で調整することで前記照明部を制御する制御部と、
    前記光源の温度を検出する温度センサと、
    予め定められた基準温度のときの前記光源の駆動電流及び光出力の比例関係に基づき、前記光出力の上限値までの範囲内において、前記温度センサにより検出された前記光源の温度であるときの駆動電流と前記検出された温度に相当する前記基準温度であるときの駆動電流との差から求められる補正値を算出する補正部と、前記予め定められた基準温度時の前記光源の駆動電流の上限値と前記補正部が出力する補正値とに基づいて前記供給上限値を決定する決定部とを備え、前記光源の温度に応じて前記供給上限値を設定する設定部と、
    を具備した内視鏡システム。
  2. 前記制御部は、
    前記駆動電流をパルス形状に間欠的に供給することで前記光源を駆動し、
    前記光源の光量の増減をパルス幅の増減により行い、
    前記供給上限値によりパルス振幅を制限する、
    請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記照明部は、前記光源が発する光を前記照明光に変換する光変換素子をさらに備え、
    前記設定部は、前記光源の温度に応答する補正値を出力し、前記補正値を用いて、前記光変換素子が正常に動作可能である上限値以下となるように前記供給上限値を設定する、
    請求項1又は請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記設定部は、前記温度センサにより検出された検出温度を前記補正値で補正し、補正された前記光源の温度に基づき、前記光源の発熱量が予め定められた上限値以下となるように前記供給上限値を設定する、請求項1又は請求項2に記載の内視鏡システム。
  5. 前記設定部は、前記光源の発熱量を発生させる前記光源の消費電力が、予め定められた上限値以下となるように前記供給上限値として設定する、請求項4に記載の内視鏡システム。
  6. 前記制御部は、
    前記供給上限値に基づいて供給下限値を設定し
    前記光源を発光させるべきときには前記光源に供給される駆動電流を供給下限値以上とする、
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  7. 前記光源はレーザダイオードであり、
    前記温度センサは、前記レーザダイオードに関する電気特性の温度変化に基づいて前記レーザダイオードの温度を検出する、
    請求項に記載の内視鏡システム。
  8. 前記光変換素子は、前記光源が発する光の波長を変換する機能を備える、
    請求項3に記載の内視鏡システム。
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