JP6814524B2 - ソフトウェアの自動起動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末に備わるアプリケーションソフトウェアの内、移動先の場所に最適なアプリケーションソフトウェアを選択して自動的に起動する、ソフトウェアの自動起動装置に関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末が非常に普及している。多くの人が、これらの携帯端末を所持して、通信やアプリケーションソフトウェアの機能を享受している。また、これらの携帯端末の機能や性能は年々向上しており、従来では考えられなかったような機能を発揮できるようになっている。この機能向上に伴って、携帯端末には、様々なアプリケーションソフトウェアが備わるようになってきている。
また、店舗や施設などの多くが、自身への集客や顧客へのサービス提供を目的として、利用者の便益を図るアプリケーションソフトウェアを開発し、利用者の携帯端末にインストールさせることを行っている。例えば、ある利用者がある店舗を利用した際に、店舗側の提案に基づいて、店舗が提供するアプリケーションソフトウェアを、自身の携帯端末にインストールすることがある。例えば、2次元バーコードを読み込んで店舗提供のアプリケーションソフトウェア(以下、必要に応じて「アプリケーション」と略す)を、自動で携帯端末にインストールするなどの行為が行われる。
携帯端末の所有者は、様々な店舗や施設を訪れたり利用したりすることがある。これらの店舗や施設を訪れる回数が増えていけばいくほど、携帯端末にこれらの店舗などに係るアプリケーションがインストールされていく。インストールされていくことで、携帯端末には、多くのアプリケーションが備わった状態となる。
例えば、飲食店Aにおいては、飲食店の住所、メニュー、特典などを提供できる飲食店Aに適したアプリケーションが携帯端末にインストールされる。飲食店Bにおいては、飲食源Bに適した同じようなアプリケーションが携帯端末にインストールされる。あるいは、ガソリンスタンドAでは、住所、ポイント、特典、点検時期などを確認する機能などを有したアプリケーションがインストールされる。
このように、携帯端末の性能向上、アプリケーションの開発容易性の向上などが相まって、日常生活の中で、携帯端末に次々とアプリケーションが増えていく環境がある。
このような環境で携帯端末にアプリケーションが増えていっても、利用者は、そのアプリケーションの存在を忘れてしまったり、アプリケーションと対応する店舗等との関連性を忘れてしまったりして、アプリケーションに対応する店舗等を訪れても、アプリケーションを使用することをしないことがあり得る。また、アプリケーションを探すのも難しくなっている状況もある。あるいは、アプリケーションを思い出したり探し出せたりしても、アプリケーションの中から、ジブにとって必要な機能を探し出せないなども問題も発生している。
このように、携帯端末に多数のアプリケーションが備わっているにも関わらず、利用者は、これを探し出して利用することができていない(難しい)問題が生じている。特に、これらの店舗などが提供するアプリケーションを、当該店舗を訪れたときに使用できない問題があり、利用者の便益が下がっている問題がある。
同様に、これらのアプリケーションは、店舗などの提供者にとっても、利用者へ便益を与えて集客等につなげたいとの目的があるが、利用者での使用ができないことで、この目的を達成できない問題が生じている。店舗提供型のアプリケーションが増えるほど、これらの問題が大きくなってきている。
すなわち、様々な便益提供につなげるアプリケーションにおいて、利用者の便益の実現や、提供者のメリット増加の実現が難しい背景がある。
このような中、アプリケーションの起動に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開2012−165045号公報 特開2012−114602号公報 特開2006−309664号公報
特許文献1は、通話中に表示していた情報および情報を表示するためのアプリケーションソフトに係わる表示情報を当該通話相手の電話番号と対応付けて記憶する表示情報記憶手段と、新たな発信または着信を受付けると、当該発信または着信の通話相手の電話番号を特定し、表示情報記憶手段を参照して当該通話相手の電話番号に対応する表示情報を検索し、対応する表示情報が1以上存在する場合に、最新の表示情報または自電話装置を操作する者が指定するいずれかの表示情報に対応するアプリケーションソフトを自動起動して過去の通話中に表示していた情報を表示するアプリ自動起動手段と、を有する電話装置により、達成できる電話装置を開示する。
特許文献1では、電話をしながら必要となるアプリケーションが自動で起動する技術が開示される。
しかしながら、携帯端末にインストールされている多数のアプリケーションやその機能を自動的に検索して起動することはできない問題がある。また、携帯端末にインストールされている多数のアプリケーションは、当該携帯端末が、そのアプリケーションと対応する店舗などの場所に近接している際に選択されて起動されることが望まれる。しかしながら、特許文献1の技術は、このように移動品がらアプリケーションを提供する場所において、当該場所に対応するアプリケーションを選択して起動することはできない。結果として、利用者や提供者における問題となっている背景を解決できない。
特許文献2は、通信装置(APサーバ5)は、携帯端末に対して音声発着信を行う第1の接続回路(51)と、携帯端末に対してパケットデータ接続を行う第2の接続回路(52)と、携帯端末に対して発呼するためのアドレス帳管理を行うアドレス帳管理回路(53)と、第1の接続回路及び第2の接続回路を切替えて携帯端末を相手携帯端末に接続する切替制御回路(54)とを有し、待機中の携帯端末に対して第1の接続回路にて音声発信を行い、その直後に第2の接続回路にてパケットデータ接続に切替えてデータ通信に移行する通信装置を開示する。
特許文献2も、特許文献1と同様の問題を有している。
特許文献3は、車載情報サービスの基本機能を提供する基本機能モジュール24と、基本機能モジュールでは提供されない車載情報サービスの拡張機能を提供するアプリケーションを基本機能モジュールと連携しながら動作させる拡張機能モジュール25とを備え、拡張機能モジュール25は、アプリケーションを蓄積するアプリ蓄積手段41と、アプリケーションを実行するアプリ実行手段44と、所定条件が満たされたと判断したときに所定のアプリケーションの自動起動を指示するアプリ自動起動手段43と、アプリ自動起動手段からの指示に応答して、所定のアプリケーションをアプリ蓄積手段から読み出し、該読み出した所定のアプリケーションをアプリ実行手段に送って実行させるアプリ管理手段42とを備えている車載情報システムを開示する。
特許文献3は、移動する車において、移動の中で必要となる情報を運転者に自動で提供する技術を開示する。この点では、移動しながら情報を自動提供する点で、特許文献1、2よりも移動する者に対する自動的な情報提供の点で進んでいる部分もある。
しかしながら、特許文献3は、運転の中で定められている機能を、移動の中で必要に応じて起動するに過ぎない。すなわち、定められた機能が定められた条件で起動することに過ぎない。
携帯端末にインストールされた多数のアプリケーションを提供する場所に携帯端末が近接する際に、当該提供場所に対応するアプリケーションを検索して利用者が利用可能となる状況を作り出すことはできない問題が残っている。すなわち、携帯端末に多数のアプリケーションがインストールされている状態で、利用者とアプリケーションの提供者との便益を高めることを実現できない。
以上のように、従来技術においては、店舗などの提供者が提供する多数のアプリケーションがインストールされている携帯端末において、利用者が提供場所に近接する際に、当該アプリケーションを自ら探したり思い出したりすることなく、利用可能とすることはできない問題があった。
本発明は、これらの課題に鑑み、提供場所に対応するアプリケーションソフトウェアを、携帯端末が提供場所に近接する場合に、自動的に当該アプリケーションソフトウェアを起動して、利用者の便益を高めるソフトウェアの自動起動装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明のソフトウェアの自動起動装置は、
複数の携帯端末識別子、複数の施設識別子およびアプリケーションソフトウェアのリストを記憶する記憶部と、
携帯端末から送信される携帯端末識別子および施設から送信される施設識別子を受信する受信部と、
受信部で受信された携帯端末識別子および施設識別子の組み合わせに基づいて、アプリケーションソフトウェアのリストから施設に対応する対応アプリケーションソフトウェアを選択する選択部と、
選択部で選択された対応アプリケーションソフトウェアの起動命令信号を、選択部で確認された携帯端末識別子に対応する携帯端末に送信する命令送信部と、を備え、
起動命令信号は、携帯端末において、対応アプリケーションソフトウェアを自動で起動させる。
本発明のソフトウェアの自動起動装置は、アプリケーションソフトウェアの提供場所に携帯端末が近接すると、自動的に当該提供場所に対応するアプリケーションソフトウェアを、携帯端末から検索して自動で起動させる。この結果、利用者は、当該アプリケーションソフトウェアを探したりせずとも利用が可能となる。
この可能となる結果、利用者の便益が図られると共に、利用者に提供するサービスにより、提供者も集客や営業活動などの面でメリットを享受できる。
また、アプリケーションソフトウェアの起動のみでなく、その中に含まれる機能を自動起動することもできる。この結果、提供場所において利用者にとって最も必要となるアプリケーションソフトウェアの機能を、利用可能とできる。
本発明におけるソフトウェアの自動起動装置が使用される使用環境を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における自動起動装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1における携帯端末に対するソフトウェアの自動起動の環境を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における動作開始前の携帯端末の模式図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアのリストである。 対応ソフトウェアが起動した状態の携帯端末の模式図である。 発明の実施の形態2における通知画面が起動した携帯端末の正面図である。 本発明の実施の形態3におけるあるソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。 この最適機能が起動した状態の携帯端末の模式図である。 本発明の実施の形態3におけるソフトウェアの自動起動システムの模式図である。
本発明の第1の発明に係るソフトウェアの自動起動装置は、複数の携帯端末識別子、複数の施設識別子およびアプリケーションソフトウェアのリストを記憶する記憶部と、携帯端末から送信される携帯端末識別子および施設から送信される施設識別子を受信する受信部と、受信部で受信された携帯端末識別子および施設識別子の組み合わせに基づいて、アプリケーションソフトウェアのリストから施設に対応する対応アプリケーションソフトウェアを選択する選択部と、選択部で選択された対応アプリケーションソフトウェアの起動命令信号を、選択部で確認された携帯端末識別子に対応する携帯端末に送信する命令送信部と、を備え、起動命令信号は、携帯端末において、対応アプリケーションソフトウェアを自動で起動させる。
この構成により、施設に近づくだけで、施設に対応するソフトウェアが、近づいた利用者の所持する携帯端末において、自動で起動する。
本発明の第2の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1の発明に加えて、記憶部は、ネットワーク上の記憶空間に含まれる。
この構成により、クラウドコンピューティングやネットワークコンピューティングなどの環境にも対応できる。
本発明の第3の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1または第2の発明に加えて、記憶部は、携帯端末から携帯端末識別子が新たに送信されると、記憶する携帯端末識別子を増加させ、記憶部は、施設から施設識別子が新たに送信されると、記憶する施設識別子を増加させる。
この構成により、記憶部が自己学習して対応できる対象を増加させていくことができる。
本発明の第4の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、施設には、中継機器が設置されており、中継機器は、中継機器と通信範囲にある携帯端末の携帯端末識別子を、中継機器が設置されている施設の施設識別子と共に、受信部に送信する。
この構成により、施設がオリジナルに通信機能を有していない場合でも、簡易に通信機能を持つことができる。
本発明の第5の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第4の発明に加えて、携帯端末は、当該携帯端末の利用者の移動に合わせて移動し、当該移動において、施設の中継機器の通信範囲に進入する。
この構成により、通信範囲に入ることと、利用者が施設に近づくこととを一致させて、施設への利用者の誘引を実現できる。
本発明の第6の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第4または第5の発明に加えて、中継機器は無線ルーターであり、施設識別子は、無線ルーターに固有に付与されたMACアドレスを含む。
この構成により、無線ルーターとの普及している機器で、簡易に実現できる。
本発明の第7の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第6のいずれかの発明に加えて、記憶部が記憶するアプリケーションソフトウェアのリストは、複数の施設のそれぞれに対応し、起動命令信号は、施設に近接している携帯端末に、当該施設に対応するアプリケーションソフトウェアを起動させる。
この構成により、施設に近づいている携帯端末に、施設に対応するソフトウェアを自動で起動させて、利用者が施設の利用の便利性を享受できる。
本発明の第8の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第7のいずれかの発明に加えて、アプリケーションソフトウェアのリストに対応する複数のアプリケーションソフトウェアのそれぞれは、対応する施設に合わせて作成されたものである。
この構成により、施設に対応するソフトウェアが起動される。
本発明の第9の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第8の発明に加えて、アプリケーションソフトウェアのリストに含まれる複数のアプリケーションソフトウェアは、施設識別子と関連付けられ、選択部は、受信部で受信された携帯端末識別子とセットである施設識別子と関連付けられているアプリケーションソフトウェアを選択する。
この構成により、施設と携帯端末との組み合わせに対応するソフトウェアが、自動で起動される。
本発明の第10の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第9のいずれかの発明に加えて、起動命令信号は、携帯端末においてアプリケーションソフトウェアを起動する前に、通知信号を発生させる。
この構成により、いきなりソフトウェアが起動せず、利用者に準備を促すことができる。
本発明の第11の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第10のいずれかの発明に加えて、起動命令信号は、携帯端末にアプリケーションソフトウェアがインストールされていない場合には、インストール機能を起動させる。
この構成により、インストールされていない場合でも、ソフトウェアを使用できる状態を作ることができる。
本発明の第12の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第11のいずれかの発明に加えて、携帯端末は、受信する起動命令信号の機能の少なくとも一部を制限するフィルター機能を備える。
この構成により、利用者の便益が高まる。
本発明の第13の発明に係るソフトウェアの自動起動装置では、第1から第12のいずれかの発明に加えて、記憶部は、アプリケーションソフトウェアに含まれる機能リストも更に記憶し、選択部は、携帯端末識別子および施設識別子に基づいて、機能リストから携帯端末の利用者にとって最適である最適機能を選択し、命令送信部は、起動命令信号に最適機能の起動を命令する機能特定信号を含めて送信し、機能特定信号は、携帯端末において、アプリケーションソフトウェアが含む最適機能を自動で起動させる。
この構成により、より便利が高まる。
以下、図面を用いながら本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
(使用環境の説明)
図1は、本発明におけるソフトウェアの自動起動装置が使用される使用環境を示す模式図である。なお、以下において、ソフトウェアの自動起動装置を、適宜、「自動起動装置」と略す。なお、ソフトウェアとは、アプリケーションソフトウェアなどの、プロセッサ上で命令信号と処理信号に基づいて動作して、定められた処理を行うソフトウェアプログラムをいう。
店舗や公共施設など、様々な施設100が、様々な場所に存在する。店舗100は、自身への顧客誘導のために種々のソフトウェアを作成して有しており、このソフトウェアを、利用者300の携帯端末200にインストールさせていることが多い。例えば、施設100が飲食店であれば、飲食店の案内、メニュー、価格、地図、お勧め内容、特典などの情報を含むソフトウェアを、携帯端末200にインストールさせている。
このように、施設100が作成して、顧客への利便性を提供しつつ顧客誘引を実現できるソフトウェアを、携帯端末200にインストールさせておくことで、施設100に近づいた利用者に、施設100の利用を促すことができる。このような目的をもった施設100は、多数あるので、利用者300の携帯端末200には、多くの施設100のそれぞれに対応する多くのソフトウェアがインストールされてしまっていることが多い。
図1では、本発明の自動起動装置1が使用される全体環境が示されている。施設100には、中継機器110が備わっている。中継機器110を介して、施設100には、ネットワーク120が接続されている。ネットワーク120に、自動起動装置1が接続されている。このようなネットワーク接続によって、自動起動装置1は、施設100を基点として、利用者300の携帯端末200に対する命令を実行することができる。
利用者300は、街中などを移動する。この移動の中で、様々な施設の中で、ある施設100に近づくことがある。当該施設100に向かうことが目的であることもあるし、偶然に施設100の近くを通りかかることもある。施設100としては、このとき、利用者300が携帯端末200にインストールされているソフトウェアを使用してほしい。しかしながら、従来技術で説明したように、携帯端末200には、同種あるいは異種の多数のソフトウェアがあふれており、利用者300は、当該施設100に対応するソフトウェアが携帯端末200にあることを忘れていたり、探し出すのが難しかったりする。
施設100には、携帯端末200と送受信可能な中継機器110が備わっており、この中継機器110が、携帯端末200と信号の送受信を行うことで、ネットワーク120に接続される自動起動装置1が、携帯端末200に命令信号を送ることができる。この命令信号によって、施設100に近づいた携帯端末200において、当該施設100に対応するソフトウェアが、自動で起動するようになる。
施設100が中継機器110を備えることで、施設100に近づいた利用者300の所持する携帯端末200と通信が可能となる。加えて、中継機器110がネットワーク120を介して自動起動装置1と接続されていることで、施設100と自動起動装置1とが通信可能となる。結果として、施設100に近づいた利用者300の所持する携帯端末200と自動起動装置1とが、施設100に近づいたことを基点に、通信を開始することができるようになる。
(全体概要)
図2を用いて全体概要について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における自動起動装置のブロック図である。自動起動装置1は、図1で説明したように、施設100とのネットワーク120に通信可能に接続されている装置である。自動起動装置1は、専用の装置であってもよいし、サーバーやコンピューターに実装されているものでもよい。後者の場合には、コンピューター上で動作するハードウェアやソフトウェアなどによって、自動起動装置1が実現される。コンピューターなどの汎用機器の有する処理機能の一部ないしは全部が、自動起動装置1の機能を発揮することでもよい。
例えば、汎用コンピューターのプロセッサが動作し、このプロセッサに必要となるメモリなどのハードウェアと、記憶されているソフトウェアがプロセッサにより動作させられることで、自動起動装置1の有する機能が実現されることでもよい。もちろん、専用のハードウェアが組み込まれた専用装置でもよいし、汎用機器に追加的に専用のハードウェアが組み合わされてもよい。
自動起動装置1は、記憶部2、受信部3、選択部4、命令送信部5を備える。
記憶部2は、携帯端末を識別する識別子である携帯端末識別子を記憶する。このとき、記憶部2は、複数の携帯端末のそれぞれに対応する複数の携帯端末識別子を記憶する。更に、記憶部2は、施設を識別する識別子である施設識別子を記憶する。このとき、記憶部2は、複数の施設のそれぞれに対応する複数の施設識別子を記憶する。
また、記憶部2は、複数の施設のそれぞれが携帯端末に提供している(あるいは提供できる状態にある)アプリケーションソフトウェア(以下、適宜「ソフトウェア」と略す)のリストを記憶する。
ここで、記憶部2は、自動起動装置1の内部に備わるメモリや記憶用デバイスの全部あるいは一部であってもよいし、自動記憶装置1が繋がるネットワーク120のいずれかに接続される記憶空間に含まれるものであってもよい。後者はすなわち、クラウドなどと呼ばれるネットワーク上に設けられた共通の記憶空間である。記憶部2は、この記憶空間の一部を利用する態様であってもよい。
受信部3は、携帯端末から送信される携帯端末識別子および施設(実際には中継機器)から送信される施設識別子を受信する。図1の環境下では、施設100における中継機器110と通信可能な範囲に入った携帯端末200からの携帯端末識別子を受信する。この携帯端末識別子を受信するのに合わせて、施設100の施設識別子を受信する。
このとき、施設100(中継機器110)が、通信範囲に携帯端末200が入ったところで、中継機器110は、携帯端末200と通信を開始する。この通信開始に伴って、携帯端末200から携帯端末識別子を受け取る。施設100は、中継機器110を介して、携帯端末200から携帯端末識別子を受け取るのに合わせて、自身の施設100の施設識別子を、携帯端末識別子と一緒に、受信部3に送信する。
受信部3は、この送信された携帯端末識別子と施設識別子とを受信する。
なお、施設100が送信しているのか、中継機器110が送信しているのかについては、厳密に区別する必要はなく、外見上、施設100が携帯端末200と通信して、識別子を送信していると把握すればよい。このとき、施設100に実際の通信機能を有する中継機器110が設けられていることで、この中継機器110が、携帯端末200との通信と識別子の送信を行う。
選択部4は、受信された携帯端末識別子と施設識別子の組み合わせに基づいて、記憶部2に記憶されているソフトウェアのリストから、施設識別子に対応するソフトウェアを選択する。すなわち、図1のように携帯端末200と通信可能になった施設100が提供する(あるいは提供可能である)ソフトウェアを、リストから選択する。この選択されたソフトウェアは、対応アプリケーションソフトウェア(以下、適宜「対応ソフトウェア」と略す)である。
命令送信部5は、選択部4の選択に基づいて、選択された対応ソフトウェアの起動命令信号を、携帯端末200に送信する。送信する携帯端末200は、図1での施設100の通信範囲に入った携帯端末であり、受信部3で受信されて選択部4で確認された携帯端末である。ネットワーク120、および中継機器110を介して、命令送信部5が出力した起動命令信号は、携帯端末200に送信される。
起動命令信号は、携帯端末200において、対応ソフトウェアを自動で起動させる。対応ソフトウェアは、携帯端末200にすでにインストールされていることが多く、起動命令信号によって、対応ソフトウェアは自動で起動される。
(動作手順の詳細)
次に、動作詳細について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における携帯端末に対するソフトウェアの自動起動の環境を示す模式図である。図3は、図1と同じように、ある施設100の通信範囲に利用者300の所持する携帯端末200が入り込んだ場合を示している。
(動作開始前)
図4は、本発明の実施の形態1における動作開始前の携帯端末の模式図である。携帯端末200は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ノートブック型パソコン、携帯ゲーム機、携帯型パソコンなどの、持ち運びが可能であって、画面における表示と信号の通信機能を有している端末である。
携帯端末200の画面201には、インストールされている多数のアイコン202が表示されていることが多く、図4のような状態である。利用者300は、様々な場面で、新しいソフトウェアを携帯端末200にインストールする。このインストールの際に、携帯端末200の画面201には、ソフトウェアのそれぞれに対応するアイコン202が生成される。利用者300は、このアイコン202をクリック等することで、アイコン202に対応するソフトウェアを起動することができる。
利用者300は、主体的に様々なソフトウェアをインストールすることもあるが、様々な施設を訪問した際に、施設からの勧めでソフトウェアをインストールすることも多い。例えば、図3の施設100に以前に訪れたことがあり、その際に施設100側の勧めで施設100に対応するソフトウェアをインストールしていることがある。
例えば、施設100が飲食店である場合に、飲食店を紹介したり特典を得ることのできる選択画面などがあるソフトウェアがインストールされている。このインストールを行った際に、図4のように、画面201にアイコン202が生成されている。
しかしながら、利用者300は、施設100に対応する対応ソフトウェアをインストールしたことを忘れていたり、これに対応するアイコン202を探すことができなくなっていたりする。特に図4のように、多くのソフトウェアをインストールしていることで、多数のアイコン202が画面201に表示される状態となっており、利用者300が施設100に再び訪れた際に、このアイコン202を思い出したり探したりすることを忘れていることも多い。
(施設100への訪問)
利用者300は、図3のように施設100に訪問あるいは近づくことがある。施設100は、中継機器110を備えるなどして、利用者300の所持する携帯端末200と通信可能な状態を有している。この通信可能な範囲に、携帯端末200が入り込むと、施設100は、中継機器110などを用いて携帯端末200と通信を開始する。
例えば、中継機器110は、通信範囲にある通信機能を有する携帯端末200に通信を開始させる信号を出力しており、図4の携帯端末200が通信範囲に入ると、携帯端末200は、この開始させる信号を受信する。開始させる信号を受信した携帯端末200は、中継機器110と通信を開始する。
携帯端末200は、他の携帯端末と区別して識別させる携帯端末識別子を有している。同様に、施設100(中継機器110)も、自身を識別させる施設識別子を有している。中継機器110と携帯端末200とが通信を開始すると、携帯端末200は、中継機器110に携帯端末識別子を送信する。
この携帯端末識別子の送信によって、中継機器110は、ネットワーク120を介して自動起動装置1に携帯端末200に固有の携帯端末識別子を送信できるようになる。図3にこの状態が示されている。
(施設からの識別子の送信)
中継機器110は、すでに施設100を示す施設識別子を記憶している。携帯端末200から受信した携帯端末識別子と記憶している施設識別子を、ネットワーク120を介して自動起動装置1に送信する。中継機器110が実行することもあるが、すなわち、施設100は、自身の通信範囲に入った携帯端末200の携帯端末識別子と施設100を示す施設識別子を自動起動装置1に送信する。
自動起動装置1は、この携帯端末識別子と施設識別子を受信する。
(自動起動装置での対応ソフトウェアの選択)
自動起動装置1では、受信部3が、帯端末識別子と施設識別子を受信する。
記憶部2には、予め複数の携帯端末識別子と複数の施設識別子が記憶されている。また、複数の施設のそれぞれに対応するソフトウェアのリストが記憶されている。
選択部4は、受信部3で受信された携帯端末識別子と施設識別子とを、記憶部2に記憶されているそれぞれの識別子と比較する。この比較によって一致するソフトウェアをリストから探し出す。図5は、本発明の実施の形態1におけるソフトウェアのリストである。記憶部2は、このようなリストを記憶している。リストは、施設識別子とソフトウェアの対応を示しており、この対応に基づいて、選択部4は、施設識別子に対応する対応ソフトウェアを選択する。
また、リストには、ソフトウェアのそれぞれをインストールしている携帯端末を示す携帯端末識別子も含まれている。施設に対応するソフトウェアをインストールしている携帯端末がどれであるかを示す携帯端末識別子もリストに含まれている。この部分に基づいて、選択部4は、施設識別子に対応する対応ソフトウェアを、受信部3で受信した携帯端末識別子の携帯端末がインストール済みであるかを把握することができる。
選択部4は、携帯端末識別子が対応ソフトウェアをインストール済みであることも踏まえて、施設識別子に対応する対応ソフトウェアを、リストから選択する。もちろん、携帯端末識別子に対応する携帯端末が対応ソフトウェアをインストール済みでない場合でも、施設識別子と対応するソフトウェアを対応ソフトウェアとして選択することでもよい。
(起動命令信号の送信)
選択部4が対応ソフトウェアを選択すると、その結果が命令送信部5に出力される。命令送信部5は、対応ソフトウェアと携帯端末識別子とを関連付けて、起動命令信号を生成する。すなわち、どの携帯端末において施設に対応する対応ソフトウェアを起動させるかを明確にした起動命令信号を生成する。
図3の場合では、携帯端末200において施設100に対応する対応ソフトウェアを起動させる起動命令信号を生成する。命令送信部5は、この起動命令信号をネットワーク120を介して施設100(中継機器110)に送信する。図3のネットワーク120での信号送信の方向が、これを示している。
起動命令信号は、施設100(中継機器110)に到達する。施設100(中継機器110)は、この起動命令信号を、通信範囲に入っている(起点となった)携帯端末200に送信する。
(ソフトウェアの起動)
携帯端末200は、起動命令信号を受信する。起動命令信号は、携帯端末200において、指定している対応ソフトウェアを自動で起動させる。このとき、利用者300がアイコン202を探したり起動操作を思い出したりする手間を省き、自動で対応ソフトウェアが起動する。
図6は、対応ソフトウェアが起動した状態の携帯端末の模式図である。携帯端末200の画面201に、対応ソフトウェア210が起動している。例えば、施設100店舗であり、この店舗を紹介したり必要な情報を入手できたりするソフトウェアが起動している。このソフトウェアが起動していることで、利用者300は、施設100において便利である対応ソフトウェア210を使用することができるようになる。
特に、自動で起動するので、利用者300にとってアイコン202を探したり、作業を把握したりなどの手間や負担が減少する。忘れていたとしても、自動で対応ソフトウェアが起動するので、施設100の利用における利便性を享受できる。
逆に、施設100は、利便性を提供することが確実にできて集客や顧客満足度を向上させることができるようになる。
なお、図6においては対応ソフトウェア210が起動しているが、起動する画面は、対応ソフトウェア210の初期画面でもよいし、ある機能のメニューでもよい。後者の場合には、例えば、飲食店の初期画面ではなく飲食店の特典に関する画面が起動しており、より高い利便性を受けることができる。あるいは、ガソリンスタンドにおいて、車検時期やオイル交換時期が近付いていることを知らせる画面であり、利用者300が、これに対応する作業を進めやすくなることでもよい。
以上のようにして、実施の形態1における自動起動装置1は、施設100に対応する対応ソフトウェアを、施設100との通信範囲に入った携帯端末200において自動で起動させることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、各部の詳細や各部のバリエーションなどについて説明する。
(記憶部)
記憶部2は、上述したように、携帯端末識別子、施設識別子およびソフトウェアのリストを記憶する。ここで、携帯端末識別子は、自動記憶装置1を運営する運営者によって、記憶部2に予め記憶されていればよい。しかしながら、予め記憶させておくことには限界がある場合もある。
受信部3は、施設から携帯端末識別子を受信すると、記憶している携帯端末識別子と比較する。比較の結果、まだ記憶していない携帯端末識別子である場合には、記憶部2は、この携帯端末識別子を記憶する。すなわち、記憶部2は、新たな携帯端末識別子を記憶のリストに増加させる。
同様に、記憶部2は、施設識別子を記憶している。これも予め記憶部2に記憶されているが、新しい施設からの施設識別子を受信すると、この新しい施設識別子を記憶する。すなわち、記憶のリストに増加させる。
このようにして、記憶部2は、通信の際に、記憶する携帯端末識別子と施設識別子とを増加させていき、自動で起動する能力を向上させていく。
(施設と中継機器)
図3のように施設100に利用者300の所持する携帯端末200が近付くことで、処理が始まる。このとき、携帯端末200と通信をしたり、自動起動装置1とデータのやり取りを行うのは施設100である。このとき、施設100そのものがサーバーを有していれば通信が可能である。またサーバーがあれば、自身に対応ソフトウェアを作成した上で、そこに記憶しておくことも可能である(メンテナンスなどに対応するため)しかしながら、施設100毎にサーバーを備えるのは施設にとって負担が大きい場合もある。
このため、施設100には、通信機能を有する中継機器110が設置されていることも好適である。中継機器110のみであれば、比較的安価であり、負担が少ないからである。
中継機器110は、通信機能を有しており、近づいてくる携帯端末200と通信が可能である。このとき、中継機器110は、通信範囲を有しており、この通信範囲に入る携帯端末200と通信を実行できる。また、ネットワーク120とも接続されており、自動起動装置1ともデータ通信が可能である。
中継機器110は、通信範囲にある携帯端末200の携帯端末識別子を受信して、ネットワーク120を介して自動起動装置1に送信する。併せて、施設100の施設識別子も送信する。このようにして、安価で事後的に設置される中継機器110によって、施設100は、携帯端末200に自身の対応ソフトウェアを自動起動させることができる。
一例として、中継機器110は、無線ルーターである。無線ルーターであることで、入手や設置が容易であり、低コストであるからである。また、無線ルーターは、固有のMACアドレスを有している。このため、施設識別子として、このMACアドレスが使用されてもよい。中継機器110として無線ルーターが使用される場合には、無線ルーターは自身のMACアドレスを施設識別子として、自動起動装置1に送信する。
(携帯端末)
携帯端末200は、利用者300の移動に合わせて移動し、移動において、施設100(中継機器110)の通信範囲に進入する。この進入が生じたところで、携帯端末200と施設100とは自動で通信を開始して、通信によって携帯端末識別子を送信する手順が開始される。
なお、通信範囲に入った携帯端末200と施設100との通信開始は、施設100が出力しているビーコン信号などによって自動で開始される。自動開始は、公知の種々の技術が使用されればよい。
また、携帯端末200は、受信する起動命令信号の機能の少なくとも一部を制限するフィルター機能を備えていることも好適である。例えば、起動命令信号を受信しても、自動で対応ソフトウェアを起動することを制限する機能である。あるいは、後述するように、起動前の通知信号の発生を制限する機能である。
利用者300によっては、施設を訪れるたびに、所持している携帯端末200において自動で対応ソフトウェアが起動することは好ましくない場合もある。あるいは、いちいち通知信号が発生して、音や信号が携帯端末200で生じることが面倒である場合もある。このような場合に備えて、フィルター機能は、起動命令信号の機能の少なくとも一部を制限する。
あるいは、後述するように、近づいた施設の対応ソフトウェアをインストールしていない場合には、インストールすることを促すインストール機能が起動することがある。この場合であっても、利用者300によっては好ましくない場合もある。フィルター機能は、このようなインストール機能の起動を制限することでもよい。
(ソフトウェアのリスト)
記憶部2が記憶するソフトウェアのリストは、図5のようなものが一例である。ソフトウェアのリストは、複数の施設のそれぞれに対応する。施設識別子に対応するソフトウェアとの対応関係が、リストにおいて明確にされており、選択部4は、施設識別子に基づいて、ソフトウェアのリストから携帯端末200が近接している施設100に対応するソフトウェアを選択する。結果として、起動命令信号は、この対応ソフトウェアを起動させる信号となる。
また、ソフトウェアのリストにあるソフトウェアのそれぞれは、対応する施設に合わせて作成されたものである。このソフトウェアは、施設を運営する運営者によって作成されてもよい。あるいは、自動起動装置1を運営する運営者によって、作成されてもよい。後者の場合には、施設100のソフトウェアの作成、中継機器110の設置、自動起動装置1における施設100の施設識別子の記憶などの、種々の手配が一括して運営者によって行われる。
ソフトウェアのリストにおいては、ソフトウェアが施設識別子関連付けられている。この関連づけによって、選択部4は、受信された携帯端末識別子とセットになっている施設識別子から、選択すべき対応ソフトウェアを選択できる。
すなわち、選択部4には、施設識別子と携帯端末識別子とがセットで受信される。このうち、施設識別子に基づいて、選択部4は、対応ソフトウェアをリストから選択する。携帯端末識別子に基づいて、選択部4は、選択した対応ソフトウェアを起動させる起動命令信号を、どの携帯端末に送信するかを選択することができる。これらの選択結果が、命令送信部5に出力されて、命令送信部5が、起動命令信号を正しい相手に送信できる。
(起動命令信号)
命令送信部5は、起動命令信号を送信する。送信された起動命令信号は、ネットワーク、施設100(中継機器110)を介して、携帯端末200にて受信される。ここで、通常は、上述した通り、携帯端末200にインストールされている対応ソフトウェアを自動で起動させる。
ここで、所持している携帯端末200においていきなり対応ソフトウェアが起動することは、利用者300にとって好ましくないこともある。驚いてしまったり、自動起動することが好ましくない場合などである。このような場合に対応して、起動命令信号は、対応ソフトウェアを起動する前に、通知信号を携帯端末200において発生させることも好適である。
例えば、起動命令信号を受信すると、携帯端末200には、図7のような通知画面が起動することも好適である。図7は、本発明の実施の形態2における通知画面が起動した携帯端末の正面図である。携帯端末200の画面201には、通知画面220が起動している。
図7に示されるような通知画面が起動していることで、利用者300は、対応ソフトウェア(図7では、アプリケーションA)を起動するかどうかを判断して進めることができる。
通知信号は、画像として表示されるだけでなく、音声信号や振動などによって実現されてもよい。特定の音声信号が発生することで、利用者300は、起動が促されていることを把握できる。あるいはバイブレーション機能による振動が発生することで、利用者300は、起動が促されていることを把握できる。
このように、いきなり対応ソフトウェアが自動起動する前に、利用者300がそれを知ることができれば、利用者300にとっての便益が更に高まる。また、起動後の操作への準備が整っており、対応ソフトウェアの操作をスムーズに行うことができる。提供側にとっても、利用者300が受け入れやすいので便利が高いこともある。
すなわち、起動命令信号は、どのソフトウェアを対応ソフトウェアとして自動で起動させるかについての情報を含んでいる。また、送信される施設100と起動させる携帯端末200の情報も含んでいる。これらの情報がセットとなっていることで、図3のような状況で、施設100に対応する対応ソフトウェアを施設100を通じて経緯端末200に送信して起動につなげることができる。
また、起動命令信号を受信した携帯端末200が、施設100に対応する対応ソフトウェアをインストールしていないこともあり得る。この場合には、起動命令信号は、携帯端末200において当該対応ソフトウェアのインストール機能を起動させる。携帯端末200においてインストール開始のための画面が起動して、利用者300は、この画面に従って、対応ソフトウェアをインストールするインストールすれば、対応ソフトウェアを、その施設100において使用することがすぐにでき、利便性が高まる。施設100にとっても同様である。
図5のソフトウェアのリストでは、ソフトウェアをインストールしているか否かについての情報も含まれていた。この情報に基づいて、命令送信部5は、対応ソフトウェアを自動起動させるのではなく、対応ソフトウェアをインストールさせる情報を含んだ起動命令信号を生成する。この起動命令信号によって、携帯端末200では、インストール機能が起動して、インストールの処理を実現できる。
以上のように、実施の形態2においては、種々の工夫によって更なる利便性の向上が実現できる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。ソフトウェアは、種々の機能で構成されている。例えば、ある施設がガソリンスタンドである場合には、この施設に対応するソフトウェアは、ガソリンスタンドの案内、料金案内、地図、特典、車検時期の案内、部品等の交換時期の案内などの機能を含む。
図8は、本発明の実施の形態3におけるあるソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。図8のソフトウェア230は、上述のガソリンスタンドに対応するものである。このようなソフトウェア230が携帯端末200にインストールされている場合には、利用者300は、このソフトウェア300の初期画面を起動して、それからこれらの機能を探し出して使用しなければならない。
このように、ソフトウェアの初期画面が自動で起動するだけでは、利用者300の目的に合致する機能をすぐに利用できないことがある。また、利用者300の状況に応じて、このソフトウェアに含まれる特定の機能のみに興味があることがある。図8のソフトウェア230であれば、利用者300は、車検時期の案内に興味を持っており、他の機能には興味を持っていないこともある。
このような場合に、起動命令信号によって、ソフトウェア230を自動起動させたとしても、利用者300への便益が不十分であることもある。
ソフトウェアのリストは、ソフトウェアリストに含まれる機能リストをも更に記憶していることも好ましい。選択部4は、施設識別子および携帯端末識別子に基づいて、機能リストから、利用者300にとっての最適な最適機能を選択する。命令送信部5は、この選択された最適機能の情報を、起動命令信号に含んで生成し、これを送信する。すなわち、最適機能の起動を命令する機能特定信号を含めて送信する。
機能特定信号は、携帯端末200において、ソフトウェアが含む機能の内、この最適機能を自動で起動させる。図9は、この最適機能が起動した状態の携帯端末の模式図である。この最適機能の画面が、自動起動において最初に起動する。これにより、利用者300の興味に最適なところから、ソフトウェアが案内を開始することができる。最適機能に対応する画面231が起動している。
利用者300は、車検時期の案内に興味を持っており、この画面231から起動されると、施設における利用を高く考えて、利用者300および施設の両者の便益が高まる。
なお、携帯端末識別子と施設識別子の組み合わせにおいて、過去の履歴などから、選択部4は、この車検時期の案内が最適機能であるとの判断を行うことができる。例えば、過去の車検をこの施設で受けたことがあり、それが丁度2年前であって次の車検時期が来ていることを、識別子の組み合わせから判断する。
(自動起動システム)
実施の形態1〜3で説明された自動起動装置1を含んだ、ソフトウェアの自動起動システムとして、発明を把握することも適当である。図10は、本発明の実施の形態3におけるソフトウェアの自動起動システムの模式図である。
ソフトウェアの自動起動システムは、実施の形態1〜3で説明された自動起動装置1と、施設100にせっちされ受信部3と通信可能な中継機器110と、中継機器110と通信可能な領域に親友可能であって利用者300に所持されて移動する携帯端末200とを備える。
このような構成および上述した自動起動装置1の機能によって、携帯端末200において施設100に対応する対応ソフトウェアが自動で起動される。
なお、実施の形態1〜2説明されたアプリケーションの制御装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 ソフトウェアの自動起動装置
2 記憶部
3 受信部
4 選択部
5 命令送信部
100 施設
110 中継機器
120 ネットワーク
200 携帯端末
300 利用者

Claims (14)

  1. 複数の携帯端末識別子、複数の施設識別子およびアプリケーションソフトウェアのリストを記憶する記憶部と、
    携帯端末から送信される前記携帯端末識別子および施設から送信される前記施設識別子を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された前記携帯端末識別子および前記施設識別子の組み合わせに基づいて、前記アプリケーションソフトウェアのリストから前記施設に対応する対応アプリケーションソフトウェアを選択する選択部と、
    前記選択部で選択された対応アプリケーションソフトウェアの起動命令信号を、前記選択部で確認された前記携帯端末識別子に対応する前記携帯端末に送信する命令送信部と、を備え、
    前記起動命令信号は、前記携帯端末において、前記対応アプリケーションソフトウェアを自動で起動させる、ソフトウェアの自動起動装置。
  2. 前記記憶部は、ネットワーク上の記憶空間に含まれる、請求項1記載のソフトウェアの自動起動装置。
  3. 前記記憶部は、前記携帯端末から前記携帯端末識別子が新たに送信されると、記憶する前記携帯端末識別子を増加させ、
    前記記憶部は、前記施設から前記施設識別子が新たに送信されると、記憶する前記施設識別子を増加させる、請求項1または2記載のソフトウェアの自動起動装置。
  4. 前記施設には、中継機器が設置されており、
    前記中継機器は、前記中継機器と通信範囲にある前記携帯端末の前記携帯端末識別子を、前記中継機器が設置されている前記施設の前記施設識別子と共に、前記受信部に送信する、請求項1から3のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  5. 前記携帯端末は、当該携帯端末の利用者の移動に合わせて移動し、当該移動において、前記施設の前記中継機器の通信範囲に進入する、請求項4記載のソフトウェアの自動起動装置。
  6. 前記中継機器は無線ルーターであり、前記施設識別子は、前記無線ルーターに固有に付与されたMACアドレスを含む、請求項4または5記載のソフトウェアの自動起動装置。
  7. 前記記憶部が記憶するアプリケーションソフトウェアのリストは、前記複数の施設のそれぞれに対応し、
    前記起動命令信号は、前記施設に近接している前記携帯端末に、当該施設に対応するアプリケーションソフトウェアを起動させる、請求項1から6のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  8. 前記アプリケーションソフトウェアのリストに対応する複数のアプリケーションソフトウェアのそれぞれは、対応する前記施設に合わせて作成されたものである、請求項1から7のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  9. 前記アプリケーションソフトウェアのリストに含まれる複数の前記アプリケーションソフトウェアは、前記施設識別子と関連付けられ、
    前記選択部は、前記受信部で受信された前記携帯端末識別子とセットである前記施設識別子と関連付けられている前記アプリケーションソフトウェアを選択する、請求項8記載のソフトウェアの自動起動装置。
  10. 前記起動命令信号は、前記携帯端末において前記アプリケーションソフトウェアを起動する前に、通知信号を発生させる、請求項1から9のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  11. 前記起動命令信号は、前記携帯端末に前記アプリケーションソフトウェアがインストールされていない場合には、インストール機能を起動させる、請求項1から10のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  12. 前記携帯端末は、受信する前記起動命令信号の機能の少なくとも一部を制限するフィルター機能を備える、請求項1から11のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  13. 前記記憶部は、前記アプリケーションソフトウェアに含まれる機能リストも更に記憶し、
    前記選択部は、前記携帯端末識別子および前記施設識別子に基づいて、前記機能リストから前記携帯端末の利用者にとって最適である最適機能を選択し、
    前記命令送信部は、前記起動命令信号に前記最適機能の起動を命令する機能特定信号を含めて送信し、
    前記機能特定信号は、前記携帯端末において、前記アプリケーションソフトウェアが含む前記最適機能を自動で起動させる、請求項1から12のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置。
  14. 請求項1から13のいずれか記載のソフトウェアの自動起動装置と、
    前記施設に設置され、前記受信部と通信可能な中継機器と、
    前記中継機器と通信可能な領域に進入可能であって利用者に所持されて移動する携帯端末と、を備えるソフトウェアの自動起動システム。
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