JP6814264B1 - 超音波装置及びその制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】手技者が3次元方向への超音波の走査を行なうことなく、被検体に注入された液体が漏れ出ている可能性を知ることができる超音波装置を提供する。【解決手段】超音波装置は、被検体に対して超音波を送受信する超音波プローブと、プロセッサと、被検体に注入された液体の体積についての入力を受け付けるインタフェースと、を備え、プロセッサは、超音波プローブで受信した超音波のエコー信号に基づいてBモード画像BIを作成し、Bモード画像BIにおいて、被検体に注入された液体の輪郭を抽出して、輪郭で囲まれた2次元領域R2Dの面積を算出し、2次元領域R2Dの面積と、被検体に注入された液体の体積とに基づいて、2次元領域R2Dと交差する方向における液体の広がりに関する情報である第1の3次元領域の奥行を示す数値VDを表示するよう構成される。【選択図】図11

Description

本発明は、被検体の超音波画像を作成する超音波装置及びその制御プログラムに関する。
超音波診断装置など、被検体の超音波画像を表示する超音波装置は、リアルタイムで被検体の断面を観察できるという特性を生かした様々な用途に用いられる。例えば、整形超音波領域などにおいて、被検体に薬液を注入するペインクリニックやfasciaリリース注射(fascia release injection)などにおいても、超音波装置を用いた手技が行なわれている。
上述のfasciaリリース注射は近年注目されている手法であり、筋肉など運動器の痛みに対して、筋膜(fascia)などの隙間に注射針を穿刺し、そこから生理食塩水などの薬液を注入することで、帯状の構造物を剥がし(=リリース)、筋膜を介した組織の滑動性や伸張性を改善することで痛みを除去するという手法である(例えば、非特許文献1参照)。この手法は、超音波ガイド下で行われる。具体的に説明すると、超音波画像であるBモード画像において、注入した薬液は、周囲より輝度が低い低エコー領域となる。従って、一般的には、手技者は、ターゲットとなる筋膜の隙間に、薬液が均一に入っていくよう針先を移動させながら少しずつ注入を行ない、Bモード画像において、間隙に液体の層があるか確認する。
柏口新二、「無刀流整形外科 メスのいらない運動器治療」、日本医事新報社、2017年5月31日発行、p.38,39
上述のペインクリニックやfasciaリリース注射などの薬液を注入した手技を行なう場合、薬液の3次元的な広がりを確認したい場合がある。例えば、fasciaリリース注射の場合、筋膜などに薬液を注入するとき、理想的には液体は一様に広がって筋膜を全体的にリリースすることが望ましい。しかし、実際には、薬液は抵抗が小さい隙間(剥がれやすい隙間)に入っていく。例えば、超音波断面上では5mm程度の広がりであっても、断面から外れた方向に抵抗の小さな間隙があれば、薬液はどんどんその間隙に漏れ入ってしまう。したがって、このようなことが生じることなく薬液が3次元的に一様に広がっているかどうかを確認することが必要になることがある。
しかし、2次元の超音波画像を観察するだけでは、断面上の薬液の広がりを把握することしかできない。そこで、断面と交差する方向への広がりを、断面を変えて3次元的に観察することが必要である。しかしながら、上述した手技においては、手技者は針および針先を注意深く追跡することが重要であり、超音波プローブを3次元的に動かしている余裕はない。同様な理由で、3次元プローブなどを利用して3D画像を再構成することも、ワークフローに即したものとは言えない。そこで、本願発明者は、手技者が3次元方向への超音波の走査を行なうことなく、被検体に注入された液体が漏れ出ている可能性を知るという課題を解決すべく、本願発明に至った。
上記課題を解決するためになされた一の観点の発明は、被検体に対して超音波を送受信する超音波プローブと、プロセッサと、前記被検体に注入された液体の体積についての入力を受け付けるインタフェースと、を備え、前記プロセッサは、前記超音波プローブで受信した超音波のエコー信号に基づいて2次元の超音波画像を作成し、前記2次元の超音波画像において、前記被検体に注入された液体の輪郭を抽出し、前記輪郭で囲まれた2次元領域の面積を算出し、この2次元領域の面積と、前記被検体に注入された液体の体積とに基づいて、前記2次元領域と交差する方向における前記液体の広がりに関する情報を得て報知するための処理を行なう、よう構成される超音波装置である。
上記観点の発明によれば、前記被検体に注入された液体の輪郭で囲まれた2次元領域の面積と、前記被検体に注入された液体の体積とに基づいて、前記2次元領域と交差する方向における前記液体の広がりに関する情報が報知される。これにより、手技者は、3次元の超音波走査を行なうことなく、被検体に注入された液体が漏れ出ている可能性を知ることができる。
本発明の超音波装置の一例である超音波診断装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。 被検体の体表面に超音波プローブが当接した状態で、注入器具の針が被検体に刺入された状態を示す説明図である。 超音波の走査面であるXY平面において、筋膜の間に刺入された注入器具の針を示す説明図である。 XY平面において、針から液体が注入された状態を示す説明図である。 XY平面と直交するXZ平面において、針から液体が注入された状態を示す説明図である。 図5に示す状態から針を移動させながら液体を注入することを説明する図である。 針から注入された液体が漏れ出ている状態の説明図である。 第1実施形態において、被検体に注入された液体が漏れ出ているかどうかを確認することを可能にするための処理を示すフローチャートである。 ディスプレイに表示されたBモード画像における低輝度の液体の領域を示す図である。 第1の3次元領域を示す説明図である。 第1の3次元領域の奥行を示す数値が表示されたディスプレイを示す図である。 超音波の走査面であるXY平面と直交するXZ平面における平面視の滞留部を示し、液体が一様に広がっている状態の説明図である。 第1の3次元領域の一例を示す斜視図である。 図13に示す第1の3次元領域の平面図である。 第1の3次元領域の他例を示す斜視図である。 図15に示す第1の3次元領域の平面図である。 第1実施形態の第1変形例におけるフローチャートである。 第1変形例においてカラー画像が表示されたディスプレイを示す図である。 第1実施形態の第2変形例におけるフローチャートである。 第2変形例において図形が表示されたディスプレイを示す図である。 第1実施形態の第3変形例の超音波診断装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態において、被検体に注入された液体が漏れ出ているかどうかを確認することを可能にするための処理を示すフローチャートである。 2次元領域の一例を示す図である。 第2の3次元領域の説明図である。 第2の3次元領域の説明図である。 比が表示されたディスプレイを示す図である。 第2実施形態の第1変形例におけるフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、本発明に係る超音波装置の一例として、診断等を目的として被検体の超音波画像を表示する超音波診断装置について説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。図1に示すシステム100は、超音波診断装置1及び注入器具50を含む。超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、受信ビームフォーマ6、プロセッサ7、ディスプレイ8、メモリ9、ユーザインタフェース10及び通信インタフェース11を有している。
超音波プローブ2は、被検体に対して超音波を送受信する。より詳細に説明すると、送信ビームフォーマ3および送信機4は、超音波プローブ2内に配列された複数の振動素子2aをドライブしてパルス超音波信号を被検体(図示せず)に放射するよう構成されている。パルス超音波信号は、被検体内において反射して振動素子2aに戻るエコーを生成する。エコーは、振動素子2aによって電気信号に変換され、電気信号は、受信機5によって受信される。受信されたエコーを表す電気信号、すなわちエコー信号は、受信ビームフォーマ6に入力され、この受信ビームフォーマ6において受信ビームフォーミングが行われる。受信ビームフォーマ6は、受信ビームフォーミング後の超音波データを出力する。
受信ビームフォーマ6は、ハードウェアビームフォーマであってもソフトウェアビームフォーマであってもよい。受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、受信ビームフォーマ6は、グラフィックス処理ユニット(GPU)、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または論理演算を実行することができる他の種類のプロセッサのうちの任意の1つまたは複数を含む1つまたは複数のプロセッサを備えることができる。受信ビームフォーマ6を構成するプロセッサは、プロセッサ7とは別のプロセッサで構成されていてもよいし、プロセッサ7で構成されていてもよい。
超音波プローブ2は、送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングの全部または一部を行うための電気回路を含むことができる。例えば、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6の全部または一部は、超音波プローブ2内に設けられていてもよい。
プロセッサ7は、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6を制御する。プロセッサ7は、超音波プローブ2と電子通信している。プロセッサ7は、超音波プローブ2を制御して超音波データを取得することができる。プロセッサ7は、振動素子2aのどれがアクティブであるか、および超音波プローブ2から送信される超音波ビームの形状を制御する。プロセッサ7はまた、ディスプレイ8とも電子通信しており、プロセッサ7は、超音波データを処理してディスプレイ8上に表示するための超音波画像にすることができる。「電子通信」という用語は、有線通信と無線通信の両方を含むように定義することができる。プロセッサ7は、一実施形態によれば中央処理装置(CPU)を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、または他のタイプのプロセッサなど、処理機能を実行することができる他の電子構成要素を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、処理機能を実行することができる複数の電子構成要素を含むことができる。例えばプロセッサ7は、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、およびグラフィックスプロセッシングユニットを含む電子構成要素のリストから選択された2つ以上の電子構成要素を含むことができる。
プロセッサ7は、RFデータを復調する複合復調器(図示せず)を含むこともできる。別の実施形態では、処理チェーンの早いうちに復調を実行することができる。
プロセッサ7は、複数の選択可能な超音波モダリティに従った1つまたは複数の処理動作をデータに行うように構成されている。エコー信号が受信されるとき、データは走査セッション中にリアルタイムで処理することができる。この開示のために、「リアルタイム」という用語は、いかなる意図的な遅延もなく行われる手順を含むように定義される。
また、データは、超音波の走査中に一時的にバッファ(図示せず)に格納し、ライブ操作またはオフライン操作でリアルタイムではなく処理することができる。この開示において、「データ」という用語は、本開示においては、超音波装置を用いて取得される1つまたは複数のデータセットを指すように使用することができる。
超音波データ(ローデータ(raw data))は、プロセッサ7によって他のまたは異なるモード関連モジュール(例えば、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、など)で処理して超音波画像のデータを作ることができる。例えば、1つまたは複数のモジュールが、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、およびそれらの組合せ、などの超音波画像を生成することができる。画像ビームおよび/または画像フレームは保存され、データがメモリに取得された時を示すタイミング情報を記録することができる。前記モジュールは、例えば、画像フレームを座標ビーム空間から表示空間座標に変換するために走査変換演算を実行する走査変換モジュールを含むことができる。被検体に処置が実施されている間にメモリから画像フレームを読み取り、その画像フレームをリアルタイムで表示する映像プロセッサモジュールが設けられてもよい。映像プロセッサモジュールは画像フレームを画像メモリに保存することができ、超音波画像は画像メモリから読み取られディスプレイ8に表示される。
プロセッサ7が複数のプロセッサを含む場合、プロセッサ7が担当する上述の処理タスクを、複数のプロセッサが担当してもよい。例えば、第1のプロセッサを使用して、RF信号を復調および間引きすることができ、第2のプロセッサを使用して、データをさらに処理した後、画像を表示することができる。
また、例えば受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、その処理機能は、単一のプロセッサで実行されてもよいし、複数のプロセッサで実行されてもよい。
ディスプレイ8は、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどである。
メモリ9は、任意の既知のデータ記憶媒体であり、非一過性の記憶媒体及び一過性の記憶媒体を含む。非一過性の記憶媒体は、例えば、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の記憶媒体である。非一過性の記憶媒体は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬性の記憶媒体を含んでいてもよい。プロセッサ7によって実行されるプログラムは、非一過性の記憶媒体に記憶されている。
一過性の記憶媒体は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶媒体である。
ユーザインタフェース10は、操作者の入力を受け付けることができる。例えば、ユーザインタフェース10は、ユーザーからの指示や情報の入力を受け付ける。ユーザインタフェース10は、キーボード(keyboard)、ハードキー(hard key)、トラックボール(trackball)、ロータリーコントロール(rotary control)及びソフトキー等を含んで構成されている。ユーザインタフェース10は、ソフトキー等を表示するタッチスクリーンを含んでいてもよい。
通信インタフェース11は、注入器具50との間で有線又は無線での通信を行なう。本例では、通信インタフェース11は、注入器具50との間で無線での通信を行なう。例えば、通信インタフェース11は、注入器具50から、被検体に注入された液体Lの体積Vについてのデータを受信することにより、かかるデータの入力を受け付けるようになっている。通信インタフェース11は、本発明におけるインタフェースの実施の形態の一例である。
次に、注入器具50について説明する。注入器具50は、針51を備えており、針51によって、被検体に薬液等の液体を注入するよう構成されている。また、注入器具50は、通信インタフェース11との間で有線又は無線での通信を行なうよう構成されている。本例では、注入器具50は、無線での通信を行なう。
次に、本例の作用について説明する。本例では、超音波ガイド下において、fasciaリリース注射が行なわれるものとする。ただし、本発明は、これに限られるものではない。
手技者は、図2に示すように、被検体Pの体表面に超音波プローブ2を当接した状態で超音波の送受信を行なう。プロセッサ7は、超音波プローブ2で受信した超音波のエコー信号に基づいて2次元の超音波画像を作成する。ここでは、2次元の超音波画像は、2次元のBモード画像である。プロセッサ7は、Bモード画像をディスプレイ8に表示する。
次に、手技者は、注入器具50の針51を被検体に刺入する。手技者は、Bモード画像において針51を確認できるよう、超音波の送受信面に沿って針51を刺入する。手技者は、Bモード画像において針51の位置を確認しながら、図3に示すように、被検体Pにおける筋膜F1と筋膜F2の間に針51を刺入する。針51が挿入される前においては、筋膜F1と筋膜F2の間には隙間がない状態である。
針51が目標の位置に到達すると、図4に示すように手技者は針51から生理食塩水などの液体Lを注入する。注入された液体Lにより、筋膜F1と筋膜F2とが剥がれた状態になる。液体Lは、筋膜F1と筋膜F2の間に滞留し、滞留部Cを形成する。この滞留部Cは、後述するようにBモード画像において、周囲より輝度が低くなる。
図3、4は、超音波の走査面であるXY平面における針51及び筋膜F1、F2を示している。図5は、XY平面と直交するXZ平面(体表側から見た平面)における筋膜F2上における針51及び滞留部Cを示している。X軸の方向は、振動素子2aの配列方向(アジマス(azimuth)方向)、Y軸及びZ軸はX軸と直交する方向である。Z軸方向は、エレベーション(elevation)方向である。図5等において二点鎖線は超音波の走査面Sを示す。手技者は、滞留部Cが形成されると、図6に示すように、刺入方向とは逆方向に針51を移動させながら液体Lを注入して滞留部Cを大きくし、筋膜F1と筋膜F2をリリースしていく。
理想的には、注入された液体Lは一様に広がって筋膜F1、F2を全体的にリリースすることが望ましい。しかし、実際には、液体Lは抵抗が小さい隙間(剥がれやすい隙間)に入っていく。例えば、図7に示すように、液体Lが、超音波の走査面Sから外れた方向に漏れ出て、漏れ部LLが形成される場合がある。この場合、針51から注入された液体Lは、漏れ部LLから漏れ出てしまい、3次元的に一様に広がらないおそれがある。
そこで、手技者が3次元方向への超音波の走査を行なうことなく、被検体に注入された液体Lが漏れ出ているかどうかを確認することを可能にすべく、図8に示すフローチャートの処理が行なわれる。
図8に示すフローチャートでは、針51から注入された液体Lが漏れ出ているかどうかを確認するためのきっかけを、手技者に知らせることができる。具体的に、先ずステップS1では、通信インタフェース11は、注入器具50から、被検体に注入された液体Lの体積Vについてのデータを受信する。受信されたデータは、メモリ9に格納される。
次に、ステップS2では、プロセッサ7は、液体Lの輪郭をBモード画像において抽出する。液体Lは、例えば図9に示されるように、Bモード画像BIにおいて周囲より低輝度で表示されるので、プロセッサ7は、Bモード画像に対して公知の画像処理を行なうことにより、周囲より輝度が低い領域を検出し液体Lの輪郭を抽出する。図9において、符号R2Dは、抽出された輪郭で囲まれた2次元領域を示している。
次に、ステップS3では、プロセッサ7は、ステップS2において抽出された輪郭で囲まれた2次元領域R2Dの面積Sを算出してメモリに格納する。次に、ステップS4では、プロセッサ7は、図10に示すように、2次元領域R2Dを一断面とし、被検体に注入された液体Lの体積Vを有する第1の3次元領域R13Dの奥行Dを算出する。この図10に示すように、奥行Dは、2次元領域R2Dと交差する方向、より具体的には直交する方向における奥行である。第1の3次元領域R13Dは、2次元領域R2Dと直交する方向に延びており、なおかつ2次元領域R2Dと平行な断面が、どの位置においても2次元領域R2Dと同一形状になっている立体である。
プロセッサ7は、ステップS3で算出された2次元領域R2Dの面積Sのデータと、ステップS2で受信された液体Lの体積Vのデータをメモリから読み出し、奥行Dを算出する。具体的には、プロセッサ7は、下記(式1)に基づいて奥行Dを算出する。
D=V/S ・・・(式1)
次に、ステップS5では、プロセッサ7は、第1の3次元領域R13Dの奥行Dに関する情報を報知する処理を行なう。ここでは、プロセッサ7は、ステップS4において算出された奥行Dを示す数値VDを、ディスプレイ8に表示する処理を行なう。これにより、図11に示すように数値VDがディスプレイ8に表示される。プロセッサ7は、Bモード画像BIとともに数値VDを表示する。数値VDは、本発明における第1の3次元領域の奥行に関する情報及び液体の広がりに関する情報の実施の形態の一例である。
奥行Dを示す数値VDの意義について説明する。上述のように、針51から注入された液体Lは、3次元的に一様に広がる滞留部Cを形成することが望ましい。ここに、3次元的に一様に広がるとは、ある位置に針51を停止した状態で液体を注入してその位置に滞留部Cを形成した場合、図12に示すように、少なくとも、超音波の走査方向における滞留部Cの長さCL1と、超音波の走査面に直交する方向における長さCL2とが、所要の範囲内にあることを意味する。例えば、長さCL1は、超音波の走査方向における滞留部Cの最大の長さであり、長さCL2は、超音波の走査面に直交する方向における最大の長さである。図12では、長さCL1、CL2は同じになっており、滞留部Cは平面視において円であって、長さCL1、CL2は、円の直径である。ただし、液体Lが一様に広がっている状態は、図12に示された滞留部Cのような円に限られるものではない。
図13〜図16は、第1の3次元領域R13Dの例を示している。第1の3次元領域R13DはステップS5で得られた領域であり、XY平面において2次元領域R2Dの断面を有するものの、実際に液体Lが滞留している領域である滞留部Cとは異なる形状であることがありうる。しかし、例えば第1の3次元領域R13Dが、図13及び図14に示すように、超音波の走査方向における2次元領域R2Dの長さR1Lが奥行Dと等しくなっている立体であれば、滞留部Cは3次元的に一様に広がっていると推定できる。ここで、長さR1Lは、例えば超音波の走査方向における2次元領域R2Dの最大の長さである。
一方、漏れ部LLが発生して、走査面Sと交差する方向に液体Lが漏れ出ている場合、注入した液体Lの量の割に、走査方向に滞留部Cが広がらない。この場合、図15及び図16に示すように、2次元領域R2Dの長さR1Lよりも、奥行Dが所要の範囲を超えて大きい立体となる。従って、奥行Dが長さR1Lよりも所要の範囲を超えて大きければ、滞留部Cは3次元的に一様に広がっていないと推定できる。
また、漏れ部LLが発生して、走査面Sにおいて走査方向に液体Lが漏れ出ている場合、注入した液体Lの量の割に、走査方向において広範囲に滞留部Cが広がる。この場合、特に図示しないが2次元領域R2Dの長さR1Lよりも、奥行Dが所要の範囲を超えて小さい立体となる。従って、奥行Dが長さR1Lよりも所要の範囲を超えて小さければ、滞留部Cは3次元的に一様に広がっていないと推定できる。
手技者は、ディスプレイ8に表示された奥行Dの数値VDが、Dth1≦VD≦Dth2である場合、針51を後退させながら液体Lの注入を継続する。ただし、Dth1=R1L−X、Dth2=R1L+Xである。Xは、Dth1≦VD≦Dth2である場合に、経験的あるいは実験的に滞留部Cが一様に広がっていると推定できる値に設定される。一方、ディスプレイ8に表示された奥行Dの数値VDが、Dth1≦VD≦Dth2ではない場合、液体Lが漏れ出ている可能性がある。この場合、手技者は液体Lが漏れ出ているかどうかを確認するため、例えば超音波プローブ2を走査面と交差する方向に移動することによって他の断面のBモード画像を表示させる。そして、この他の断面のBモード画像において確認を行なう。従って、奥行Dの数値VDは、針51から注入された液体Lが3次元的に一様に広がっているかどうかを確認するためのきっかけになるということができる。
奥行Dとの比較のため、プロセッサ7は、Bモード画像において2次元領域R2Dの長さR1Lを検出してその数値をディスプレイ8に表示させてもよい。
本例によれば、奥行Dの数値VDが表示されることにより、手技者は3次元の超音波走査を行なうことなく、被検体に注入された液体Lが漏れ出ている可能性を知ることができる。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。先ず、第1変形例について説明する。図17は、第1変形例において、被検体に注入された液体が漏れ出ているかどうかを確認することを可能にするための処理を示すフローチャートである。図17に示すフローチャートにおいて、ステップS11〜S14は上述のステップS1〜S4と同一の処理であり、説明を省略する。
ステップS15では、プロセッサ7は、第1の3次元領域R13Dの奥行Dを閾値Dthと比較し、Dth1≦D≦Dth2であるか否かを判定する。上述の通り、Dth1=R1L−X、Dth2=R1L+Xである。Xは、メモリ9に記憶されていてもよい。例えば、プロセッサ7が、メモリ9から読み出したXを2次元領域R2Dの長さR1Lに対して加算及び減算して閾値Dth1、Dth2を求めるようになっていてもよい。
ステップS15において、Dth1≦D≦Dth2ではないと判定されると(ステップS15において「NO」)、ステップS16へ移行する。このステップS16では、プロセッサ7は、図18に示すようにBモード画像BIにおける2次元領域R2Dを色で表示させることにより、カラー画像CIを表示させる。カラー画像CIは、本発明における比較結果の実施の形態の一例である。また、Dth1及びDth2は、それぞれ本発明における第一の閾値及び第二の閾値の実施の形態の一例であり、カラー画像CIは、Dth1≦D≦Dth2ではないことを示すので、本発明における第1の3次元領域の奥行に関する情報の実施の形態の一例である。
カラー画像CIが表示された場合、手技者は液体Lが漏れ出ているかどうかを確認するため、例えば超音波プローブ2を走査面と交差する方向に移動することによって他の断面のBモード画像を表示させる。
一方、ステップS15において、Dth1≦D≦Dth2であると判定されると(ステップS15において「YES」)、処理を終了する。或いは、ステップS15において、Dth1≦D≦Dth2であると判定されると、ステップS12の処理へ戻ってもよい。
次に、第2変形例について説明する。図19は、第2変形例において、被検体に注入された液体が漏れ出ているかどうかを確認することを可能にするための処理を示すフローチャートである。図19に示すフローチャートにおいて、ステップS21〜S24は上述のステップS1〜S4及びステップS11〜S14と同一の処理であり、説明を省略する。
ステップS24において第1の3次元領域R13Dの奥行Dが算出されると、ステップS25では、プロセッサ7は、図20に示すように、図形GをBモード画像BIとともにディスプレイ8に表示させる。図形Gは、第1の3次元領域R13Dを示す第1の図形G1、2次元領域R2Dを示す第2の図形G2、超音波の走査面を示す直線G3を含んでいる。第1の図形G1は、超音波の走査面と直交するXZ平面における第1の3次元領域R13Dを示している。第1の図形G1における縦方向の長さG1Laが奥行Dであり、横方向の長さG1Lbが2次元領域R2Dの長さR1Lである。なお、図20において長さG1La、G1Lbを示す矢印は、ディスプレイ8に表示されなくてもよい。第1の図形G1は、本発明における第1の3次元領域の奥行に関する情報の実施の形態の一例である。
第1の図形G1において、長さG1Laが長さG1Lbよりも所要の範囲を超えて大きい場合、または長さG1Laが長さG1Lbよりも所要の範囲を超えて小さい場合、手技者は液体Lが漏れ出ているかどうかを確認するため、例えば超音波プローブ2を走査面と交差する方向に移動することによって他の断面のBモード画像を表示させる。
次に、第3変形例について説明する。第3変形例の超音波診断装置1は、図21に示すようにスピーカー12を有している。プロセッサ7は、2次元領域R2Dと交差する方向における液体の広がりに関する情報を、スピーカー12から音で出力させる。
例えば、プロセッサ7は、図8に示すフローチャートのステップS5において、奥行Dを示す数値VDをディスプレイ8に表示する代わりに、数値VDを音声でスピーカー12から出力するための信号処理を行なって、スピーカー12から音声を出力させてもよい。また、プロセッサ7は、数値VDをディスプレイ8に表示するとともに、数値VDを音声でスピーカー12から出力させてもよい。この場合、プロセッサ7は、数値VDに応じた音量で数値VDの音声をスピーカー12から出力させてもよい。また、プロセッサ7は、数値VDに応じた音量の音をスピーカー12から出力させてもよい。
また、プロセッサ7は、図17に示すフローチャートのステップS16において、カラー画像CIを表示する代わりに、Dth1≦D≦Dth2ではないことを示す音声やアラーム音などを、スピーカー12から出力させてもよい。また、プロセッサ7は、カラー画像CIを表示するとともに、Dth1≦D≦Dth2ではないことを示す音声やアラーム音などを、スピーカー12から出力させてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本例の超音波診断装置も、図1に示す超音波診断装置1であり、その構成については、図1及び第1実施形態の説明を援用する。
本例の超音波診断装置1において、手技者が3次元方向への超音波の走査を行なうことなく、被検体に注入された液体Lが漏れ出ているかどうかを確認することを可能にすべく、図22に示すフローチャートの処理が行なわれる。
図22において、ステップS31〜S33については、第1実施形態で説明したステップS1〜S3、S11〜S13、S21〜S23と同一の処理であり、説明を省略する。ステップS34では、プロセッサ7は、2次元領域R2Dの面積Sに基づいて、2次元領域R2Dを断面として含み、なおかつ2次元領域R2Dと直交する方向における奥行が超音波の走査方向における2次元領域R2Dの長さと同じである第2の3次元領域R23Dの体積VR2を算出する。
第2の3次元領域R23Dについてより詳細に説明する。図23は、2次元領域R2Dの一例であり、図中の一点鎖線は、超音波の走査方向(X軸方向)における2次元領域R2Dの長さR1Lの中心であって、超音波の走査面と直交する方向(Z軸方向)及び超音波の走査方向(X軸方向)の両方と直交する方向、すなわちY軸方向に延びる軸Aを示している。第2の3次元領域R23Dは、図24及び図25に示すように軸Aを中心として、2次元領域R2Dを回転させて得られる立体である。ただし、図24及び図25は平面図である。
液体Lが一様に広がっていると仮定した場合、滞留部Cは、軸Aを中心として2次元領域R2Dを回転させて得られる立体に近い場合があると考えられる。第2の3次元領域R23Dは、液体Lが一様に広がっていると仮定した場合の滞留部Cの理想的な形状の一例である。
ステップS34において第2の3次元領域R23Dの体積VR2が算出されると、ステップS35では、プロセッサ7は、第2の3次元領域R23Dの体積VR2と被検体に注入された液体の体積Vの比を算出する。本例では、プロセッサ7は、比として下記(式2)に基づいて比の値Rvを算出する。
Rv=V/VR2 ・・・(式2)
比の値Rvは、本発明における比の実施の形態の一例であり、本発明において比は比の値を含む。
次に、ステップS36では、プロセッサ7は、図26に示すように、Bモード画像BIとともに、比の値Rvをディスプレイ8に表示させる。比の値Rvは、本発明において、第2の3次元領域の体積と被検体に注入された液体の体積との比較結果に関する情報及び液体の広がりに関する情報の実施の形態の一例である。
比の値Rvが1に近い値であるほど、第2の3次元領域R23Dの体積VR2と被検体に注入された液体の体積Vの差が小さくなることを意味する。上述のように、第2の3次元領域R23Dは、液体Lが一様に広がっていると仮定した場合の滞留部Cの理想的な形状の一例である。従って、比の値Rvが1に近い値であるほど、注入された液体Lが漏れ出ている可能性が小さくなる。逆に、比の値Rvが1から離れた値になるほど、注入された液体Lが漏れ出ている可能性が高くなる。従って、比の値Rvが表示されることにより、手技者は3次元の超音波走査を行なうことなく、被検体に注入された液体Lが漏れ出ている可能性を知ることができる。
次に、第2実施形態の変形例について説明する。先ず、第1変形例について説明する。図27は、第1変形例において、被検体に注入された液体が漏れ出ているかどうかを確認することを可能にするための処理を示すフローチャートである。図27に示すフローチャートにおいて、ステップS41〜S45は上述のステップS31〜S35と同一の処理であり、説明を省略する。
ステップS46では、プロセッサ7は、ステップS45において算出された比の値Rvと、閾値Rth1、Rth2とを比較し、Rth1≦Rv≦Rth2であるか否かを判定する。閾値Rth1は1よりも小さい値に設定され、閾値Rth2は1よりも大きい値に設定される。なおかつ、閾値Rth1、Tth2は、経験的あるいは実験的に液体Lが漏れ出ていないと推定される数値に設定される。閾値Rth1、Rth2は、メモリ9に記憶されている。
ステップS46において、Rth1≦Rv≦Rth2ではないと判定されると(ステップS46において「NO」)、ステップS47へ移行する。このステップS47では、プロセッサ7は、第1実施形態の第1変形例におけるステップS16と同様に、カラー画像CIを表示させる。本例におけるカラー画像CIは、Rth1≦Rv≦Rth2ではないことを示すので、本発明において、第2の3次元領域の体積及び被検体に注入された液体の体積の比と、閾値との比較結果の実施の形態の一例である。また、本例におけるカラー画像CIは、本発明において、第2の3次元領域の体積と、被検体に注入された液体の体積とを比較した比較結果に関する情報の一例である。
本例においても、カラー画像CIが表示された場合、手技者は液体Lが漏れ出ているかどうかを確認するため、例えば超音波プローブ2を走査面と交差する方向に移動することによって他の断面のBモード画像を表示させる。
一方、ステップS46において、Rth1≦Rv≦Rth2ではないと判定されると(ステップS46において「YES」)、処理を終了する。或いは、ステップS46において、Rth1≦Rv≦Rth2ではないと判定されると、ステップS42の処理へ戻ってもよい。
次に、第2変形例について説明する。第2変形例の超音波診断装置1は、第1実施形態の第3変形例と同様、図21に示すようにスピーカー12を有している。プロセッサ7は、図22に示すフローチャートのステップS36において、比Rvをディスプレイ8に表示する代わりに、比の値Rvを音声でスピーカー12から出力させてもよい。また、プロセッサ7は、比の値Rvをディスプレイ8に表示するとともに、比の値Rvを音声でスピーカー12から出力させてもよい。
また、プロセッサ7は、図27に示すフローチャートのステップS47において、カラー画像CIを表示する代わりに、Rth1≦Rv≦Rth2ではないことを知らせる音声やアラーム音などを、スピーカー12から出力させてもよい。また、プロセッサ7は、カラー画像CIを表示するとともに、Rth1≦Rv≦Rth2ではないことを知らせる音声やアラーム音などをスピーカー12から出力させてもよい。
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、上記各実施形態において説明したフローチャートは一例であり、本発明の趣旨を損なわない限りにおいて変形可能である。
また、上記各実施形態において、注入器具50から、被検体に注入された液体Lの体積Vについてのデータを受信することに代えて、被検体に注入された液体Lの体積Vの手技者等のユーザーによる入力をユーザインタフェース10が受け付けるようになっていてもよい。
また、上記実施形態は、
被検体に対して超音波を送受信する超音波プローブと、
プロセッサと、
前記被検体に注入された液体の体積についての入力を受け付けるインタフェースと、
を備えた超音波装置の制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記超音波プローブで受信した超音波のエコー信号に基づいて2次元の超音波画像を作成し、
前記2次元の超音波画像において、前記被検体に注入された液体の輪郭を抽出し、
前記輪郭で囲まれた2次元領域の面積を算出し、
該2次元領域の面積と、前記被検体に注入された液体の体積とに基づいて、前記2次元領域と交差する方向における前記液体の広がりに関する情報を得て報知する、
超音波装置の制御方法としてもよい。
1 超音波診断装置
2 超音波プローブ
7 プロセッサ
8 ディスプレイ
11 通信インタフェース
12 スピーカー
50 注入器具

Claims (17)

  1. 被検体に対して超音波を送受信する超音波プローブと、
    プロセッサと、
    前記被検体に注入された液体の体積についての入力を受け付けるインタフェースと、
    を備え、
    前記プロセッサは、
    前記超音波プローブで受信した超音波のエコー信号に基づいて2次元の超音波画像を作成し、
    前記2次元の超音波画像において、前記被検体に注入された液体の輪郭を抽出し、
    前記輪郭で囲まれた2次元領域の面積を算出し、
    該2次元領域の面積と、前記被検体に注入された液体の体積とに基づいて、前記2次元領域と交差する方向における前記液体の広がりに関する情報を得て報知するための処理を行なう、
    よう構成される超音波装置。
  2. さらに、ディスプレイを備えており、
    前記プロセッサは、前記液体の広がりに関する情報を前記ディスプレイに表示するための処理を行なう、請求項1に記載の超音波装置。
  3. さらに、スピーカーを備えており、
    前記プロセッサは、前記液体の広がりに関する情報を前記スピーカーから音で出力するための処理を行なう、請求項1に記載の超音波装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記2次元領域を一断面とし、前記被検体に注入された液体の体積を有する第1の3次元領域の奥行であって、前記2次元領域と交差する方向における奥行を、前記2次元領域の面積と前記被検体に注入された液体の体積に基づいて算出し、
    前記第1の3次元領域の奥行に関する情報を、前記液体の広がりに関する情報として報知する、
    よう構成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波装置。
  5. 前記プロセッサは、前記第1の3次元領域の奥行を示す数値を、前記第1の3次元領域の奥行に関する情報として報知する、請求項4に記載の超音波装置。
  6. 前記プロセッサは、前記第1の3次元領域の奥行を閾値と比較し、比較結果を前記第1の3次元領域の奥行に関する情報として報知する、請求項4に記載の超音波装置。
  7. 前記閾値は、第一の閾値及び該第一の閾値よりも大きい第二の閾値を含み、
    前記プロセッサは、前記第1の3次元領域の奥行が前記第一の閾値と前記第二の閾値の間にないことを、前記比較結果として報知する、請求項6に記載の超音波装置。
  8. 前記第1の3次元領域の奥行に関する情報は、該第1の3次元領域を示す図形である、請求項4に記載の超音波装置。
  9. 前記プロセッサは、
    前記2次元領域の面積に基づいて、該2次元領域を断面として含み、なおかつ該2次元領域と直交する方向における奥行が前記超音波の走査方向における前記2次元領域の長さと同じである第2の3次元領域の体積を算出し、
    該第2の3次元領域の体積と、前記被検体に注入された液体の体積とを比較し、比較結果に関する情報を前記液体の広がりに関する情報として報知する、
    よう構成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波装置。
  10. 前記第2の3次元領域は、前記超音波の走査方向における前記2次元領域の長さの中心を通り、前記超音波の走査面と直交する方向及び前記超音波の走査方向の両方と直交する方向に延びる軸を中心として、前記2次元領域を回転させて得られる立体である、請求項9に記載の超音波装置。
  11. 前記比較結果に関する情報は、前記第2の3次元領域の体積及び前記被検体に注入された液体の体積の比である、請求項9又は10に記載の超音波装置。
  12. 前記比較結果に関する情報は、前記第2の3次元領域の体積及び前記被検体に注入された液体の体積の比と、閾値との比較結果である、請求項9又は10に記載の超音波装置。
  13. 前記閾値は、第一の閾値及び該第一の閾値よりも大きい第二の閾値であり、
    前記プロセッサは、前記比が前記第一の閾値と前記第二の閾値の間にないことを、前記比較結果として報知する、請求項12に記載の超音波装置。
  14. 前記プロセッサは、
    前記2次元の超音波画像としてBモード画像を作成し、
    該Bモード画像において、周囲より輝度が低い領域の輪郭を前記被検体に注入された液体の輪郭として抽出する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の超音波装置。
  15. 前記インタフェースは、前記被検体に対して液体を注入する注入器具から、前記被検体に注入された液体の体積についてのデータを受信する通信インタフェースで構成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の超音波装置。
  16. 前記インタフェースは、前記被検体に注入された液体の体積の入力を受け付けるユーザインタフェースで構成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の超音波装置。
  17. 被検体に対して超音波を送受信する超音波プローブと、
    プロセッサと、
    前記被検体に注入された液体の体積についての入力を受け付けるインタフェースと、
    を備えた超音波装置の制御プロブラムであって、
    前記プロセッサが、
    前記超音波プローブで受信した超音波のエコー信号に基づいて2次元の超音波画像を作成し、
    前記2次元の超音波画像において、前記被検体に注入された液体の輪郭を抽出し、
    前記輪郭で囲まれた2次元領域の面積を算出し、
    該2次元領域の面積と、前記被検体に注入された液体の体積とに基づいて、前記2次元領域と交差する方向における前記液体の広がりに関する情報を得て報知する、
    超音波装置の制御プログラム。
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