JP6813990B2 - 海底鉱床の採鉱探査方法、並びに、海底鉱床採鉱探査基地、海底鉱床探査装置および蛍光x線分析装置 - Google Patents
海底鉱床の採鉱探査方法、並びに、海底鉱床採鉱探査基地、海底鉱床探査装置および蛍光x線分析装置 Download PDFInfo
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Description
ここで、連続して広範囲を探査し得る探査方法として、電磁波探査方法が知られている(例えば非特許文献1参照)。非特許文献1記載の電磁波探査方法では、深海潜水船と支援母船とにより海底鉱床の電磁波探査を行うことで、連続して広範囲を探査できる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、海底鉱床の産業的探査に好適な、海底で広範囲を連続して効率良く探査し得る海底鉱床の採鉱探査方法、並びに、海底鉱床採鉱探査基地、海底鉱床探査装置および蛍光X線分析装置を提供することを課題とする。
なお、本発明において、「海中」とは、海水との接触状態を問わず「海のなか」の意である。例えば、仮に有底穴内に海水が無い場合であっても、有底穴の内部は、「海中」にあたる。分析工程で用いる分析装置等について同様である。
そして、採掘装置は、プラットフォームに装備され、プラットフォームは、海中に配置されて且つ海底に立設されるとともにX方向およびY方向の少なくとも一方に自走可能なので、海底で広範囲を連続して効率良く探査できる。また、探査を行いつつ、または探査を行わないで、スラリー状の海底鉱物を揚鉱することができる。
ここで、本発明の一態様に係る蛍光X線分析装置において、前記窓部は、前記照射部からのX線および前記試料に照射して得られる蛍光X線を透過させるアクリル製の探査用ドームであり、耐圧構造として凸の半球状に検査筒側に張り出していることは好ましい。
この採鉱探査システムは、海底鉱床の探査および採掘が可能なシステムであって、図1に示すように、海上基地として海上SLに配置される母船1と、海底SBに配置される採鉱探査基地20および揚鉱ユニット4とを有する。なお、海中での探査を限って行い、揚鉱を行わない場合には、揚鉱ユニット4とこれに関連する揚鉱設備を不要とすることができる。
各採掘探査装置30は、海底SBないし海底鉱床ODに、さく孔により有底穴である竪穴VHを形成可能に構成されている。また、各採掘探査装置30は、海底鉱物を竪穴VH内でスラリー状にして採掘可能に構成されている。そして、この採鉱探査システムでは、各採掘探査装置30は、採掘されたスラリー状の海底鉱物を、海中で検査筒に回収するとともに、検査筒内のスラリーを、蛍光X線分析器を用いて海中で分析可能に構成されている。
詳しくは、本実施形態の例では、母船1、架設配置用母船2および運搬船3が目的とする海域の海上SLに停泊される。架設配置用母船2は、揚鉱ユニット4および採鉱探査基地20を運搬するとともに、これらを海底SBに架設配置するための架設配置用の母船である。母船1は、架設配置用母船2よりも小型の船舶なので、架設配置用母船2に比べて用船費が安価である。
図2に示すように、採鉱探査基地20は、平面視が、矩形枠体状のベースフレーム21を有する。ベースフレーム21は、枠体の四隅が複数(この例では4脚)の支持脚26で支持されている。各支持脚26は、ジャッキ機構49を介してベースフレーム21に固定されている。ジャッキ機構49は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有する。ラックは支持脚26の軸方向に沿って形成されている。ジャッキ機構49は、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、支持脚26を上下方向(Z方向)にスライド移動可能に且つその移動位置の保持が可能になっている。
さらに、ベースフレーム21には、動力ユニット45および吸込チャンバ51が設けられている。動力ユニット45には、上記アンビリカルケーブル8が接続されている。動力ユニット45には、採鉱探査基地20および採掘探査装置30を駆動するために、以下不図示の、高圧水供給ポンプと、高圧水供給ポンプを駆動するモータと、採鉱探査基地20全体の作動を制御する制御部とが内蔵されている。
さらに、X方向用移動機構52およびY方向用移動機構44の駆動により、ガイドシェル48をX方向およびY方向に移動するとともに、高圧水供給ポンプの駆動により、取水した海水を高圧水として採掘探査装置30に供給し、ガイドシェル48に設けられた採掘探査装置30を駆動可能になっている。
図4に示すように、ガイドシェル48には、スライダ46を介して採掘探査装置30が装備されている。ガイドシェル48の上部には、ガイドシェル48に沿ってスライダ46をZ方向にスライド移動させるスライド移動機構47が設けられている。スライド移動機構47は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有し、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、ガイドシェル48に沿ってスライダ46をZ方向にスライド移動可能になっている。
図5に採掘装置本体の部分を拡大して示すように、この採掘探査装置30は、二重管ロッド40よりも前方の部分に採掘装置本体10が装備される。採掘装置本体10は、円筒状のシリンダ31を備える。シリンダ31の内周面には、略円筒状のシリンダライナ33が嵌め込まれている。シリンダ31とシリンダライナ33との間には、シリンダ31の軸方向に沿って通水孔32が形成されている。
シリンダ31の前端には、打撃用の破砕工具であるビット50が装着される。ビット50の後端とハンマ34の前方部分との間にシリンダ前室41が画成される。ビット50は、シリンダ前室41の前側面を塞ぐとともに、ハンマ34からの打撃力を自身後端が受けて、軸方向で所定ストロークの往復摺動が可能に装着されている。ハンマ34の外周面には、複数の制御溝34a、34cおよび連通流路34bが形成されている。
通水孔32は、ハンマ34の軸方向での位置に応じて、シリンダライナ33の複数の連通孔33a〜33dに対し、ハンマ34の制御溝34a、34cを所期の位置で連通させることで、ハンマ34をシリンダ31内で前後進させるようにシリンダ前室41またはシリンダ後室42に高圧水を給排するハンマ往復動切換機構を構成している。
スリーブ38には、排水用通路38aの先端側の位置に吐出孔38gが穿孔されている。吐出孔38gは、スリーブ38の外周から中心の吸入孔38tに向けて且つ二重管ロッド40の方向に向けて後方側に傾斜している。スリーブ38の吸入孔38tには、吐出孔38gの出口に、シリンダ前室41への土砂等の侵入を防ぐ為の可撓性のチェックバルブ37が取り付けられている。
したがって、この採掘探査装置30によれば、さく孔により破砕された海底鉱物を排水流によって採掘探査装置30の内部に吸引し、吸入孔38tの内部で海水と混合してスラリーを生成することができる。また、この採掘探査装置30によれば、二重管ロッド40の内筒40bの吸入孔40tから、生成されたスラリーを回収することができる。
詳しくは、蛍光X線分析装置60は、図4に示すように、分岐管5jに自身上部が接続される円管状の検査筒65と、検査筒65の周面に装着された圧力容器66と、圧力容器66内に収容された蛍光X線分析器61とを備える。検査筒65は、分岐管5jの下端に設けられたフランジ部5fで分岐管5jと相互に着脱可能に多数のボルト・ナットにより接続されている。検査筒65の下部開口65pには、液圧駆動式のシリンダ72によって開閉可能な開閉蓋73が装備されている。
探査用ドーム67と胴部68との合せ面、および後部ドーム69と胴部68との合せ面には、それぞれ円環状のフランジが各部材それぞれに設けられ、対向するフランジ相互は、多数のボルト・ナットによって締結されている。また、圧力容器66全体は、検査筒65の外周面に対して二本の固縛ワイヤによって固縛されて固定されている。
ここで、採鉱探査基地20のベースフレーム21に設けられた高圧水供給ポンプから供給される高圧水は、図5において、採掘探査装置30の二重管ロッド40の内筒40bと外筒40aの間の給水路40cを通って、連結部材35の給水路35cから第一入水孔31bから連通孔33eを経て通水孔32に入る。
ハンマ34の後退により、ハンマ34後方のシリンダ後室42内の海水は、排水用通路38aを通り、吐出孔38gからチェックバルブ37を経て吸入孔38tに向けて吐出される。次いで、ハンマ34が、図6に示すように、後退限に達すると、シリンダライナ33に形成された通水孔33bがハンマ34の外周面で遮断される。
そのため、この採掘探査装置30によれば、海底鉱床ODにさく孔により竪穴VHを形成しつつ海底鉱物の採掘を継続することができる。そして、この採掘探査装置30によれば、竪穴VH内に自身の採掘装置本体10が存在しているので、竪穴VHの開口側を塞いだ状態のままさく孔を進めることができる。したがって、海底鉱物の破砕粉が海中に流出することが防止または抑制される。そのため、海水の懸濁が防止または抑制される(採掘部、採掘工程に対応)。
ここで、探査を行う上では必ずしもスラリー化する必要はなく、むしろ含水量が少ない方が分析の上では好ましい。但し、本実施形態の蛍光X線分析装置60のように、圧力容器66が半球状の探査用ドーム67を有する構成の場合、蛍光X線分析器61の照射部62/検出部63から試料までの距離が近い方が好ましく、耐圧構造のドーム型に試料を偏りなく載置すると言う意味では粒状が好ましい。また、試料が粒状であることも、本実施形態の採掘探査装置30の破砕方式から得られたもので、これに限定するものではなく、通常の資源探査同様に、コアドリルを用いて試料を得ることもできる。但し、サンプリングのスピードは、本実施形態の採掘探査装置30の方がコアドリルに比べて格段に速いといえる。
探査深度を浅く(例えば10cm)すればきめ細かい分析および探査が可能となり、探査深度を深く(例えば1m)すれば迅速に分析および探査が可能となる。そのため、探査深度は固定値でなく、制御用コンピュータが取得した分析データに基づき、適宜変更することで、よりきめ細かく且つより迅速に分析および探査が可能となる。
そして、その圧力容器66内には、探査用ドーム67を介して試料に一次X線を照射する照射部62と、試料から発生する蛍光X線を、探査用ドーム67を介して検出する検出部63とが設けられ、さらに、元素分析部64は、検出部63での蛍光X線の検出結果に基づいた元素分析を行うことができる。よって、一連の分析作業を海中で行えるので、試料の分析時に揚鉱が不要であり、海底で広範囲を連続して効率良く探査する海底鉱床探査用の蛍光X線分析装置として優れている。なお、元素分析部64については、これを海上の基地に設けても、試料の分析時に揚鉱が不要であり、所期の探査が可能である。
一方、分離されたスラリー状の鉱物のうち、所望の比重の鉱物は、揚鉱用ポンプ25に送られ、揚鉱管6を介して探査母船1の貯蔵器13に揚鉱される。探査母船1では、貯蔵器13に貯蔵するときに、スラリー状の鉱物を海水と分離し、海底鉱物が貯蔵器13内部に貯蔵される。
なお、所定範囲でのさく孔の密度は、選択されたモードや、探査の目的や所期の精度、効率等に応じて適宜設定することができる。同図(b)の例では、探査を目的として、比較的に粗いさく孔数を設定した例である。
また、X−Y平面での所定範囲の移動および移動後のさく孔並びにその位置での探査処理は、本実施形態のように、コンピュータにより自動的に行ってもよいし、各採鉱探査基地20の状況をオペレータが母船1から監視しつつ、オペレータの手動操作によって行ってもよい。
また、本実施形態の採掘探査装置30およびこれを備える採鉱探査基地20、並びに、海底鉱物の採鉱探査システムによる探査、揚鉱方法によれば、探査、揚鉱時のいずれのときも、スラリー状の海底鉱物が竪穴VH内にあるので、海底鉱物が海水中に舞い上がって飛散してしまうことが防止または抑制される。さらに、本実施形態の採鉱探査システムは、採掘探査装置30で採掘されたスラリー状の海底鉱物を竪穴VH内部から吸込管5に直接導入するので、探査、揚鉱時の海水中への飛散も防止または抑制できる。
例えば、上記実施形態では、海上基地として母船1を例に説明したが、これに限定されず、海上基地として機能すれば、例えば海上に建設されたプラットフォームなどであってもよい。
また、例えば上記実施形態では、スラリー状の鉱物を、母船1内に設けられた貯蔵器13まで運搬する例で説明したが、これに限定されず、海底で採掘した鉱物を有底穴である竪穴VH内部から直接運搬すれば、海上の近傍や海面下(例えば船底近くに貯蔵器を設ける)で揚鉱もしくは貯蔵、または分級を行ってもよい。
また、例えば上記実施形態では、揚鉱ユニット4が分級器27を有し、この分級器27により海中でスラリー状の鉱物を分級する例を示したが、これに限定されず、本発明に係る採掘装置によれば、採掘した鉱物がスラリー状であり、粒子径が非常に細かくて粒度が均一になるので、スラリー状の海底鉱物を分級することなしに揚鉱してもよい。
すなわち、同図に示すように、この採掘装置130は、単管のロッド57を有し、ロッド57の前方に採掘装置本体100が装着されている。採掘装置本体100は、ロッド57の先端にテーパねじ部56aで連結されたシリンダ56を有する。シリンダ56には、上方から順に、チェックバルブ51、ハンマ54およびビット50が内装され、ハンマ54の前後には、シリンダ前室52とシリンダ後室53が画成されている。
この採掘装置130において、高圧水は、上部のチェックバルブ51を通り、ハンマ往復動切換え機構により、シリンダ前室52とシリンダ後室53とに給排されてハンマ54を前後に駆動し、ハンマ54がビット50を打撃した衝撃によって海底鉱床ODに有底穴である竪穴VHをさく孔する(採掘部、採掘工程に対応)。
打撃後の高圧水は、ビット50の軸心に設けた吸入孔50aを経てビット先端に出るが、さく孔で採掘された海底鉱物は、竪穴VH内で海水と混合されてスラリーとなる(スラリー生成部、スラリー生成工程に対応)。
また、上記実施形態同様に、吸込管5から分岐する分岐管5jに、蛍光X線分析装置60を接続して探査を行うこともできる。
第一のベースフレーム21Aのコ字状の幅は、第二のベースフレーム21Bのコ字状の幅よりも狭い。第一のベースフレーム21Aと第二のベースフレーム21Bとは、相互のフレーム21A、21Bのコ字状の開口部分が組み合わせ可能に対向配置される。相互のフレーム21A、21Bの横枠は、不図示の第一のラック・ピニオン機構およびリニアガイド等の第一のスライド案内装置を介して対向面で係合しており、不図示の第一のモータで第一のラック・ピニオン機構を駆動することにより、X方向に相対的にスライド移動可能になっている。
したがって、このような構成であっても、X方向およびY方向の少なくとも一方に移動可能であり、さく孔により有底穴である竪穴を形成しつつ海底鉱物を採掘し、その海底鉱物を竪穴内でスラリーにするとともに、そのスラリーを竪穴の内部から直接回収することができる。
また、このような構成であれば、プラットフォームがX方向およびY方向の少なくとも一方に自走可能なので、これに装備された上記実施形態同様の採掘探査装置30によれば、海底で広範囲を連続して効率良く探査する上で好適である。
第二変形例の採掘探査基地220は、上記実施形態同様の採掘探査装置30と、X方向およびY方向へ自走可能なプラットフォーム21とを備える。プラットフォーム21は、上部プラットフォーム(Upper platform)21X、下部プラットフォーム(Lower platform)21Y、および、中間フレーム(Middle frame)21Mを有する。
2 架設配置用母船
3 運搬船
4 揚鉱ユニット
5 吸込管
6 揚鉱管
7 排出管
8 アンビリカルケーブル
9 高圧水供給管
10 採掘装置本体
11 作業機
12 発電機
13 貯蔵器
20 採鉱探査基地(海底鉱床探査基地)
21 ベースフレーム(プラットフォーム)
25 揚鉱用ポンプ
26 支持脚
27 分級器
30 採掘探査装置(海底鉱床探査装置)
31 シリンダ
32 通水孔
33 シリンダライナ
34 ハンマ
35 連結部材
36 シリンダブシュ
37 チェックバルブ
38 スリーブ
39 リング
40 二重管ロッド
41 シリンダ前室
42 シリンダ後室
43 移動フレーム
45 動力ユニット
48 ガイドシェル
49 ジャッキ機構
50 ビット
60 蛍光X線分析装置(分析装置、分析部)
61 蛍光X線分析器
62 照射部
63 検出部
64 元素分析部
65 検査筒
66 圧力容器
67 探査用ドーム(窓部)
68 胴部
69 後部ドーム
71 ハウジング部
72 開閉シリンダ
73 開閉蓋
SL 海上
SB 海底
OD 海底鉱床
VH 竪穴(有底穴)
Claims (5)
- 海底鉱床から鉱物を揚鉱する揚鉱モードと、前記海底鉱床の鉱物に含有される有用金属の品位を海中で分析する分析モードと、を選択してまたは同時に実行可能な機器を用いた海底鉱床の採鉱探査方法であって、
前記揚鉱モードは、
海底にさく孔により有底穴を形成することで鉱物を採掘する採掘工程と、
該採掘工程で採掘された鉱物を海中でスラリーにするスラリー生成工程と、
該スラリー生成工程で生成されたスラリーを揚鉱する揚鉱工程と、を含み、
前記分析モードは、
前記スラリー生成工程で生成されたスラリーを海中で検査筒に回収する回収工程と、
前記検査筒内のスラリーを海中で分析する分析工程と、
を含むことを特徴とする海底鉱床の採鉱探査方法。 - 請求項1に記載の海底鉱床の採鉱探査方法に用いられる前記機器であって、
海中に配置されて且つ海底に立設されるとともにX方向およびY方向の少なくとも一方に自走可能なプラットフォームと、
該プラットフォームに装備されて海底に有底穴を形成しつつその有底穴内から採掘された鉱物を海中でスラリーにして吸込管を介して揚鉱管に移送可能に構成されるとともに、前記吸込管から分岐する分岐管から前記スラリーを検査筒に回収可能に構成される採掘装置と、
前記検査筒を含み該検査筒内のスラリーを海中で分析する分析装置と、
を備えることを特徴とする海底鉱床採鉱探査基地。 - 請求項1に記載の海底鉱床の採鉱探査方法に用いられる前記機器であって、
海底にさく孔により有底穴を形成することで試料を採掘する採掘部と、
該採掘部で採掘された試料を海中でスラリーにするスラリー生成部と、
該スラリー生成部で生成されたスラリーを吸込管を介して揚鉱管に移送可能に構成されるとともに、前記吸込管から分岐する分岐管から前記スラリーを海中で検査筒に回収するスラリー回収部と、
前記検査筒内のスラリーを海中で分析する分析部と、
を有することを特徴とする海底鉱床採鉱探査装置。 - 請求項1に記載の海底鉱床の採鉱探査方法における前記分析工程で用いられる蛍光X線分析装置であって、
海底から採掘された試料を海中で収容可能に設けられて自身周面に窓穴が形成された円管状の検査筒と、
X線を透過可能な窓部が前記窓穴に臨むように前記検査筒の周面に付設される圧力容器と、
該圧力容器内に設けられて前記窓部に対向配置されて前記窓部を介して前記試料に一次X線を照射する照射部と、
前記圧力容器内に設けられて前記試料から発生する蛍光X線を前記窓部を介して検出する検出部と、
該検出部での蛍光X線の検出結果に基づいた元素分析を行う元素分析部と、
を備えることを特徴とする蛍光X線分析装置。 - 前記窓部は、前記照射部からのX線および前記試料に照射して得られる蛍光X線を透過させるアクリル製の探査用ドームであり、耐圧構造として凸の半球状に検査筒側に張り出している請求項4に記載の蛍光X線分析装置。
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