JP6811377B2 - 通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法 - Google Patents

通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法 Download PDF

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Description

本開示は、通信ネットワークにおいて必要な情報を伝送する通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法に関する。
近年、通信ネットワークにおける複数の通信経路を利用してパケットの伝送を行うMPTCP(Multipath TCP)に関する技術が開発されている(非特許文献1参照)。このMPTCPによれば、1つのセッションに対して複数のTCPコネクション(通信経路)を利用するため、伝送速度の向上や、通信の安定性の向上が図れる等の利点がある。
従来、通信ネットワークで接続された送信側と受信側間のパケット通信におけるセキュリティを高めるための通信方法としては、例えば、元データが分割されてデータ単位をパケットに格納し、該パケットにスクランブルしたパケット順序を示す偽のパケット識別子を付与して該パケットを組み立てた後、該パケットを偽のパケット識別子に基づいてスクランブルしたパケット順序でネットワークに送信する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−321750号公報
本開示は、通信ネットワークで複数の通信経路を利用してパケット通信を行う場合に、簡易な構成によりセキュリティを確保可能とした通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法を提供することを主目的とする。
本開示の通信システムは、信機および受信機を備えた通信システムであって、前記送信機は、第1の通信パターンを記憶する第1の記憶部と、前記受信機とのパケット通信を互いに異なる通信経路で行う第1の通信部及び第2の通信部と、1つのセッションで送られるデータを構成するパケットの順序を示すシーケンス番号の付された複数の有効なパケットを、前記第1の通信パターンにしたがって前記有効なパケット毎に選択された前記第1の通信部または前記第2の通信部により送信し、かつ、前記第1の通信部及び前記第2の通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部に、前記シーケンス番号と同じシーケンス番号が付され、かつ、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入する第1のプロセッサとを備え、前記受信機は、前記第1の通信パターンに対応する第2の通信パターンを記憶する第2の記憶部と、前記第1の通信部及び前記第2の通信部とそれぞれ対応して設けられ、前記送信機との前記パケット通信をそれぞれ実行する第3の通信部及び第4の通信部と、前記第2の通信パターンにしたがって、前記第3の通信部及び前記第4の通信部によって受信した前記パケット群から前記有効なパケットを抽出し、前記シーケンス番号にしたがって、抽出した前記有効なパケットを並び替えることで、前記データを復元する第2のプロセッサとを備えことを特徴とする。
本開示によれば、例えば公衆ネットワークの様なセキュリティ確保が必要なネットワークを利用してパケット通信を行う場合でも、簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
図1は、本開示に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、通信システムの通常モードによるパケット通信方法の概要を示す説明図である。 図3は、通信システムのセキュア通信モードによるパケット通信方法の概要を示す説明図である。 図4は、通信システムにおける送信機の動作を示すフロー図である。 図5は、通信システムにおける受信機の動作を示すフロー図である。
上記課題を解決するためになされた第1の開示は、相互に通信を行う送信機および受信機を備えた通信システムであって、前記送信機は、第1の通信パターンの情報を記憶する第1の記憶部と、前記受信機とのパケット通信を互いに異なる通信経路で行う第1及び第2の通信部と、前記第1及び第2の通信部による前記パケット通信を制御する第1のプロセッサとを備え、前記受信機は、前記第1の通信パターンに対応する第2の通信パターンの情報を記憶する第2の記憶部と、前記第1及び第2の通信部とそれぞれ対応して設けられ、前記送信機とのパケット通信をそれぞれ実行する第3及び第4の通信部と、前記第3及び第4の通信部による前記パケット通信を制御する第2のプロセッサとを備え、前記第1のプロセッサは、前記第1の通信パターンにしたがって前記パケット毎に選択された前記第1の通信部または前記第2の通信部により前記受信機に対して前記パケットを送信し、かつ前記第1の通信部及び第2の通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部には、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入し、前記第2のプロセッサは、前記第2の通信パターンにしたがって、前記第3及び第4の通信部によって前記送信機から受信した前記パケットにおける前記ダミーパケットを除く有効なパケットから元データを復元することを特徴とする。
この第1の開示に係る通信システムによれば、通信ネットワークにおける複数の通信経路(第1の通信部および第3の通信部による経路、ならびに第2の通信部および第4の通信部による経路)を利用してパケット通信を行う場合に、ダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
また、第2の開示では、上記第1の開示において、前記第1のプロセッサは、前記第1の通信パターンにしたがって選択された前記第1及び第2の通信部の一方から有効なパケットを送信し、前記第1及び第2の通信部の他方から前記有効なパケットに対応する前記ダミーパケットを送信することを特徴とする。
この第2の開示に係る通信システムによれば、受信機は、送信機側の第1及び第2の通信部(パケットのフロー)によって有効なパケットが選択的に送信されるパターンの情報を第2の通信パターンとして取得しておくことにより、各パケットの有効性を判定する必要なく、より簡易な構成によりセキュリティを確保することができる。
また、第3の開示では、上記第1の開示において、前記第1のプロセッサは、前記受信機との間で実行するネゴシエーションに基づき前記第1の記憶部に記憶される前記第1の通信パターンの情報を設定し、前記第2のプロセッサは、前記ネゴシエーションに基づき前記第2の記憶部に記憶された前記第2の通信パターンの情報を設定することを特徴とする。
この第3の開示に係る通信システムによれば、第1の通信パターンおよびそれに対応する第2の通信パターンがネゴシエーションによって設定されるため、より高いセキュリティを確保することが可能となる。
また、第4の開示では、上記第1の開示において、前記ダミーパケットには、前記有効なパケットに含まれるデータの代替としてランダムデータが含まれることを特徴とする。
この第4の開示に係る通信システムによれば、送信機から送信されたパケットが外部の装置(第三者)に受信(傍受)された場合でも、ダミーパケットを判別することがより困難となり、より高いセキュリティを確保することが可能となる。
また、第5の開示では、上記第1の開示において、前記送信機では、前記パケットに前記ダミーパケットが挿入されない通常モードと、前記パケットに前記ダミーパケットが挿入されるセキュア通信モードとを実行可能であり、前記第1のプロセッサは、前記受信機に対して送信するデータの量が所定の閾値未満の場合にのみ前記セキュア通信モードを実行することを特徴とする。
この第5の開示に係る通信システムによれば、送信するデータ量が大きい(所定の閾値以上である)場合には、ダミーパケットが挿入されない通常モードを実行することにより、通信負荷を低減することが可能となる。
また、第6の開示は、上記第1の開示において、前記第1のプロセッサは、前記第1の通信パターンにしたがって前記パケット毎に選択された前記第1の通信部または前記第2の通信部により前記受信機に対して前記パケットを送信し、かつ前記第1の通信部及び第2の通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一方に、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入することを特徴とする。
この第6の開示に係る通信システムによれば、第1の通信部及び第2の通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一方にダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
また、第7の開示は、受信機と通信を行う送信機であって、第1の通信パターンの情報を記憶する第1の記憶部と、前記受信機とのパケット通信を互いに異なる経路で行う第1及び第2の通信部と、前記第1及び第2の通信部による前記パケット通信を制御する第1のプロセッサとを備え、前記第1のプロセッサは、前記第1の通信パターンにしたがって前記パケット毎に選択された前記第1の通信部または前記第2の通信部により前記受信機に対して送信し、かつ前記第1の通信部及び第2の通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部には、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入することを特徴とする。
この第7の開示に係る送信機によれば、通信ネットワークにおける複数の通信経路(第1の通信部による経路、ならびに第2の通信部による経路)を利用してパケット通信を行う場合に、ダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
また、第8の開示は、送信機と通信を行う受信機であって、第2の通信パターンの情報を記憶する第2の記憶部と、前記送信機とのパケット通信を実行するべく、前記送信機に設けられた互いに異なる経路での通信を行う2つの通信部とそれぞれ対応して設けられ、前記送信機とのパケット通信をそれぞれ実行する第3及び第4の通信部と、前記第3及び第4の通信部による前記パケット通信を制御する第2のプロセッサとを備え、前記送信機からは、パケット毎に選択された前記2つの通信部のいずれかより送信され、かつ前記2つの通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部には、有効なデータを含まないダミーパケットが挿入されており、前記第2のプロセッサは、前記第2の通信パターンにしたがって、前記第3及び第4の通信部によって前記送信機から受信した前記パケットにおける前記ダミーパケットを除く有効なパケットから元データを復元することを特徴とする。
この第8の開示に係る受信機によれば、通信ネットワークにおける複数の通信経路(第3の通信部による経路、ならびに第の通信部による経路)を利用してパケット通信を行う場合に、ダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
また、第9の開示は、相互に通信を行う送信機および受信機を備えた通信システムによる通信方法であって、前記送信機により、複数のパケットを、互いに異なる複数の通信経路の中から前記パケット毎に選択された通信経路で前記受信機に対して送信する送信ステップと、前記送信ステップにおいて、前記複数の通信経路でそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部に、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入するダミーパケット挿入ステップと、前記受信機により、前記送信機から受信した前記パケットにおける前記ダミーパケットを除く有効なパケットから元データを復元するデータ復元ステップとを含むことを特徴とする。
この第9の開示に係る通信方法によれば、通信ネットワークにおける複数の通信経路を利用してパケット通信を行う場合に、ダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
また、第10の開示は、受信機と通信を行う送信機による送信方法であって、複数のパケットを、互いに異なる複数の通信経路の中から前記パケット毎に選択された通信経路で前記受信機に対して送信する送信ステップと、前記送信ステップにおいて、前記複数の通信経路でそれぞれ送信される前記パケットの少なくとも一部に、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入するダミーパケット挿入ステップとを含むことを特徴とする。
この第10の開示に係る送信方法によれば、通信ネットワークにおける複数の通信経路を利用してパケット通信を行う場合に、ダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
また、第11の開示は、送信機と通信を行う受信機による受信方法であって、前記送信機からは、互いに異なる複数の通信経路の中から前記パケット毎に選択されたいずれかの通信経路に基づき複数のパケットが送信され、かつ前記選択された通信経路に基づきそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一方には、有効なデータを含まないダミーパケットが挿入されており、前記受信機により、前記送信機から受信した前記パケットにおける前記ダミーパケットを除く有効なパケットから元データを復元するデータ復元ステップを含むことを特徴とする。
この第11の開示に係る受信方法によれば、通信ネットワークにおける複数の通信経路を利用してパケット通信を行う場合に、ダミーパケットを挿入する簡易な構成によりセキュリティを確保することが可能となる。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本開示の実施形態に係る通信システム1の概略構成を示すブロック図である。通信システム1は、通信ネットワーク(特に、公衆ネットワーク)における複数の通信経路を同時に利用して相互に通信を行う送信機2および受信機3を備えている。ここでは、送信機2および受信機3が、TCP(Transmission Control Protocol)を拡張したMPTCP(Multipath TCP)に基づき、複数の通信経路を用いて相互にパケット通信を行う例を示す。
送信機2は、受信機3との通信に必要な各種情報を記憶する第1の記憶部11と、受信機3とのパケット通信を互いに異なる通信方式に基づきそれぞれ実行する第1の通信部12及び第2の通信部13と、第1の通信部12及び第2の通信部13にそれぞれ接続された無線通信用のアンテナ14、15と、それら第1の通信部12及び第2の通信部13によるパケット通信を含む送信機2の各種動作を統括制御する第1のプロセッサ16とを備える。なお、本実施の形態では第1の通信部12と第2の通信部13とは互いに異なる通信方式に基づきパケット通信を実行するものとしたが、第1の通信部12と第2の通信部13とが互いに同じ通信方式に基づきパケット通信を実行するものとしてもよい。要は第1の通信部12と第2の通信部13とは互いに異なるパスで通信を行うものであれば良い。
第1の記憶部11は、公知の不揮発性メモリを有し、後に詳述する受信機3との間のセキュア通信モードによるパケット通信に関する第1の通信パターンを記憶する。この第1の通信パターンは、通信システム1における通信のセキュリティ機能を実現するためのものであり、通信システム1(送信機2)のユーザ以外には秘匿されている。
第1の通信部12は、公知の通信方式(ここでは、LTE(Long Term Evolution)規格)に準拠した通信を実行可能な通信モジュールを有し、また、第2の通信部13は、第1の通信部12とは異なる公知の通信方式(ここでは、無線LAN規格)に準拠した通信を実行可能な通信モジュールを有する。送信機2では、互いに通信方式の異なる第1の通信部12及び第2の通信部13により、1つのセッションに対して複数の通信経路を利用(ここでは、LTEおよび無線LANによる複数のTCPコネクションを確立)したパケットの伝送が可能となっている。
アンテナ14は、第1の通信部12での通信方式に対応する公知の構成を備えており、例えば、MIMO(Multi-Input Multi-Output)技術を利用した公知のアンテナである。同様に、アンテナ15は、第2の通信部13での通信方式に対応する公知の構成を備えている。なお、上述したように第1の通信部12と第2の通信部13が複数の通信経路を使用できれば、アンテナ14、アンテナ15の構成はこれに限定されない。たとえばMIMO技術を使用せずSISO(Single Input Single Output)技術を使用した一のアンテナを使用した構成であってもよい。
第1のプロセッサ16は、所定の通信制御プログラムに基づき第1及び第2の通信部12、13によるパケット通信を制御する。図示は省略するが、第1のプロセッサ16の周辺には、プロセッサのワークエリア等として機能する揮発性メモリや、プロセッサが実行する通信制御プログラムやデータを格納する不揮発性メモリ等が設けられている。
後に詳述するように、第1のプロセッサ16は、パケットの伝送に関し、セキュリティよりも通信速度を優先する通常モード、及び通信速度よりもセキュリティを優先するセキュア通信モードを含む複数の動作モードを選択的に実行することが可能である。各動作モードでは、MPTCPに基づき複数経路を利用したパケット通信が実行される。第1のプロセッサ16は、通信制御プログラムの実行により、受信機3に送信する各種データ(以下、「元データ」という。)を分割したデータ断片をパケットに格納し、それらパケット毎に互いに異なる複数の通信経路の中から1つの通信経路(すなわち、第1の通信部12または第2の通信部13)を選択し、その選択した第1の通信部12または第2の通信部13介して各パケットを受信機3に向けて送信する。
受信機3は、送信機2との通信に必要な各種情報を記憶する第2の記憶部21と、送信機2とのパケット通信を互いに異なる通信方式に基づきそれぞれ実行する第3の通信部22及び第4の通信部23と、第3の通信部22及び第4の通信部23にそれぞれ接続された無線通信用のアンテナ24、25と、それら第3の通信部22及び第4の通信部23によるパケット通信を含む受信機3の各種動作を統括制御する第2のプロセッサ26とを備える。なお、本実施の形態では第3の通信部22と第4の通信部23とは互いに異なる通信方式に基づきパケット通信を実行するものとしたが、第3の通信部22と第4の通信部23とが互いに同じ通信方式に基づきパケット通信を実行するものとしてもよい。要は第3の通信部22と第4の通信部23とは互いに異なるパスで通信を行うものであれば良い。
第2の記憶部21は、第1の記憶部11と同様に、公知の不揮発性メモリを有し、後に詳述する送信機2との間のパケット通信に関する第2の通信パターンを記憶する。この第2の通信パターンは、上述の第1の通信パターンと対をなすものであり、通信システム1(受信機3)のユーザ以外には秘匿されている。
第3の通信部22は、第1の通信部12と同じ通信方式に準拠した通信を実行可能な通信モジュールを有し、また、第4の通信部23は、第3の通信部22とは異なる通信方式であって第2の通信部13と同じ通信方式に準拠した通信を実行可能な通信モジュールを有する。受信機3では、送信機2からの要求に応じて、複数の通信経路を同時に利用したパケットの伝送が可能となっている。
アンテナ24は、上記アンテナ14と同様に、第3の通信部22での通信方式に対応する公知の構成を備えている。また、アンテナ25は、上記アンテナ15と同様に、第4の通信部23での通信方式に対応する公知の構成を備えている。なお、上述したように第3の通信部22と第4の通信部23が複数の通信経路を使用できれば、アンテナ24、アンテナ25の構成はこれに限定されない。たとえばMIMO技術を使用せずSISO(Single Input Single Output)技術を使用した一のアンテナを使用した構成であってもよい。
第2のプロセッサ26は、第1のプロセッサ16と同様の構成を有しており、所定の通信制御プログラムに基づき第3及び第4の通信部22、23によるパケット通信を制御する。第2のプロセッサ26は、パケットの伝送に関し、送信機2の要求に応じて、上述の送信機2側の通常モードおよびセキュア通信モードにそれぞれ対応する通常モードおよびセキュア通信モードを選択的に実行することが可能である。
なお、本実施形態では、便宜上、送信機2(パケットの送信側)および受信機3(パケットの受信側)として説明するが、必要に応じて送信機2が受信機3として機能する一方、受信機3が送信機2として機能する構成も可能である。また、送信機2および受信機3には、タッチパネル、マイク、及びスピーカなどの公知の構成を設けることが可能である。
図2は、通信システム1の通常モードによるパケット通信方法の概要を示す説明図である。図2の上部に示すように、通常モードにおける送信機2によるパケット通信では、第1の通信部12(LTE)によってパケットを送信するパケットフロー(以下、「サブフロー1」という。)と、第2の通信部13(無線LAN)によってパケットを送信するパケットフロー(以下、「サブフロー2」という。)とが用いられる。各パケットには、サブフロー毎(すなわち、通信方式毎)に設定されたシーケンス番号(以下、「サブフローシーケンス番号」という。)の情報と、サブフロー1、2とは無関係に同一セッションの全パケットを対象として設定されたシーケンス番号(以下、「パケットシーケンス番号」という。)の情報とが含まれる。この通常モードで伝送されるパケット群は、全て有効なパケット(すなわち、少なくとも元データまたはその伝送に有用な情報を含むパケット)によって構成される。
図2では、図中の左から右に時間経過が示されており、最初のパケット(パケットシーケンス番号0)はサブフロー1のパケット(サブフローシーケンス番号0)として第1の通信部12から送信され、2番目のパケット(パケットシーケンス番号1)はサブフロー2のパケット(サブフローシーケンス番号0)として第2の通信部13から送信される。同様に、その後のパケット(パケットシーケンス番号2−7)についてもサブフロー1またはサブフロー2が選択され、それぞれ第1の通信部12または第2の通信部13から受信機3に向けて順次送信される。
また、通常モードにおける受信機3によるパケットの受信では、図2の下部に示すように、サブフロー1のパケットは第3の通信部22によって順次受信され、サブフロー2のパケットは第4の通信部23によって順次受信される。受信機3では、第3の通信部22および第4の通信部23によって受信されたパケットが、それらのパケットシーケンス番号0−7にしたがって正しい順序(ここでは、数字の小さい順)で並び替えられる。それら並び替えられたパケットは、受信機3で実行される所定のアプリケーションソフトウェアによって処理され、元データとして復元される。
図3は、通信システム1のセキュア通信モードによるパケット通信方法の概要を示す説明図である。図3の上部に示すように、セキュア通信モードにおける送信機2によるパケット通信では、図2に示した通常モードと同様に、サブフロー1およびサブフロー2によってパケットが順次送信される。
一方、セキュア通信モードでは、第1の記憶部11に記憶された第1の通信パターンにしたがって伝送経路(通信方式)が選択される点において、通常のMPTCPの処理を実行する通常モードの場合とは異なる。さらに、セキュア通信モードによるパケットの送信では、通常モードの場合とは異なり、上記第1の通信パターンにしたがって、第1の通信部12および第2の通信部13からそれぞれ送信されるパケットには、有用な情報を含まないダミーパケットが有効なパケット間に所定のタイミングで挿入される。
本実施形態では、サブフロー1およびサブフロー2の一方から所定のパケットシーケンス番号が付された有効なパケットが送信される際に、他方からその有効なパケットと同一のパケットシーケンス番号が付されたダミーパケットが送信される。ここで、第1の通信パターンには、順次送信される各パケットについて、有効なパケット(或いは、ダミーパケット)を送信すべきサブフローを表現する情報(ここでは、いずれのサブフローから有効なパケット(或いは、ダミーパケット)を送信すべきかを表現する情報)が含まれる。例えば第1の通信パターンは、所定のテーブル形式を用いて表現されるものでもよいし、所定のアルゴリズムを用いて表現されるものでもよい。
なお、ダミーパケットの挿入方法については本実施形態に示すものに限定されない。少なくとも、サブフロー1およびサブフロー2でそれぞれ送信されるパケット群の一部にダミーパケットが挿入されても良い。また、本実施の形態で例示したようにサブフロー1およびサブフロー2でそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一方に、(あるサブフローシーケンス番号(またはあるパケットシーケンス番号)に対して必ず一方は有効パケットで他方はダミーパケットという関係で)ダミーパケットが挿入される構成であれば、後述するダミーパケットを排除する処理の後には既存のTCPプロトコルに従った元データ生成処理を流用できる点でなお好ましい。
図3では、図2と同様に図中の左から右に時間経過が示されており、サブフロー1における最初のパケット(パケットシーケンス番号0、サブフローシーケンス番号0)が有効なパケットとして第1の通信部12から送信され、これと略同時に、サブフロー2における最初のパケット(パケットシーケンス番号0、サブフローシーケンス番号0)がダミーパケットとして第2の通信部13から送信される。その後、サブフロー1では、パケットシーケンス番号2−7およびサブフローシーケンス番号2−7がそれぞれ付された有効なパケットまたはダミーパケットが順次送信される。同様に、サブフロー2では、サブフロー1のパケットの種別(有効なパケットまたはダミーパケット)と背反するように、パケットシーケンス番号2−7およびサブフローシーケンス番号2−7がそれぞれ付されたダミーパケットまたは有効なパケットが順次送信される。なお、ダミーパケットのデータ部分には、有効でないデータ(ここでは、ランダムデータ)が含まれている。
また、セキュア通信モードにおける受信機3によるパケットの受信では、通常モードの場合と同様に、サブフロー1のパケットは第3の通信部22によって受信され、サブフロー2のパケットは第4の通信部23によって受信される。
一方、セキュア通信モードでは、第2の記憶部21に記憶された第2の通信パターンにしたがって、サブフロー1およびサブフロー2のパケット群の中からダミーパケット(図3の下部に破線で示す)が廃棄され、有効なパケットのみが抽出される点において通常モードの場合とは異なる。ここで、第2の通信パターンには、順次受信される各パケットについて、有効なパケット(或いは、ダミーパケット)を受信すべきサブフローを示すパターン(ここでは、いずれのサブフローから有効なパケット(或いは、ダミーパケット)を受信すべきかを示す命令)が含まれる。
その後、受信機3では、パケットシーケンス番号にしたがって、それら抽出された有効なパケットが正しい順序(ここでは、数字の小さい順)で並び替えられる。この際本実施の形態のように、サブフロー1およびサブフロー2でそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一方にダミーパケットが挿入されるようにすると、ダミーパケットの排除後にはパケットシーケンス(あるいはサブフローシーケンス)番号に基づいて一意にパケットを並べることができるので、既存のTCPプロトコルで用いられる元データの生成処理を流用することができる。それら並び替えられたパケットは、受信機3で実行される所定のアプリケーションソフトウェアによって処理され、元データとして復元される。なお、パケットシーケンス番号によらず、上記第2の通信パターンに基づき有効なパケットが正しい順序で並び替えられる構成も可能である。
図4は、通信システム1における送信機2の動作を示すフロー図である。送信機2によるパケット送信の際には、所定の通信制御プログラムが起動され、受信機3との単一の通信経路(ここでは、第1の通信部12)による通信のネゴシエーションが実行される。そこで、マルチパス通信(複数の通信経路による通信)が必要か否かについて判定され(ST101)、マルチパス通信が必要であると判定されると(Yes)、受信機3との間の新しい通信パスに使用するサブフローの追加設定が実行される(ST102)。
ここで、ステップST101での判定に関し、送信機2のユーザは、予めマルチパス通信の実行の要否を設定しておくことができる。また、ステップST102では、MPTCPにしたがって、第1の通信部12による(LTE)によるフロー(サブフロー1)に加え、第2の通信部13(無線LAN)によるフロー(サブフロー2)が新たなTCPパケットの経路として追加設定され、受信機3とのネゴシエーションによりマルチパスの接続が確立される。
次に、送信機2では、動作モードがセキュア通信モードであるか否かが判定され(ST103)、ユーザによってセキュア通信モードが選択されている場合(Yes)には、第1の通信パターンにしたがって、各パケットの伝送経路の選択が実行される(ST104)。続いて、一方の通信部(例えば、第1の通信部12)から送信される有効なパケットの各々に対応して、他方の通信部(例えば、第2の通信部13)から送信されるダミーパケットが順次生成される(ST105)。
次に、送信機2では、各有効なパケットおよびそれらに対応するダミーパケットが、それぞれの送信元となる第1の通信部12または第2の通信部13に順次送出され(ST106)、それら第1の通信部12または第2の通信部13を介して受信機3に対して順次送信される(ST107)。
また、ステップST101において、マルチパス通信が必要でないと判定された場合(No)には、ステップST102−ST106の処理は省略され、ダミーパケットを含まない有効なパケットのみが第1の通信部12を介して受信機3に対して順次送信される(ST108)。また、ステップST103において、セキュア通信モード以外の動作モード(ここでは、通常モード)が選択されている場合(No)、通常のMPTCPの処理手順にしたがって、各パケットの経路の選択が実行される(ST109)。このステップST109では、元データの通信速度を最適化する(最大とする)ように各パケットの経路を選択することができる。
なお、セキュア通信モードでは、全ての有効なパケットの送信が完了するまでステップST104−ST107が順次または並行して実行される。なお、ステップST103では、セキュリティの要請如何にかかわらず、受信機3に対して送信するデータの量を所定の閾値と比較し、そのデータ量がその閾値未満の場合にのみセキュア通信モードを実行する(Yes)構成としてもよい。その場合、データ量が閾値以上となると通常モードが実行される。
また、ステップST104で利用する第1の通信パターン(例えば、有効なパケットを送信すべきサブフローを示すパターン)の内容を、送信機2(第1のプロセッサ16)と受信機3との間で実行するネゴシエーションに基づき設定する構成としてもよい。また、図示しない管理装置から専用回線を用いて第1の通信パターンを送信機2に送信する構成も可能である(第2の通信パターンも同様)。
図5は、通信システム1における受信機3の動作を示すフロー図である。受信機3によるパケット受信の際には、所定の通信制御プログラムが起動され、送信機2からの要求に基づき単一の通信経路(ここでは、第3の通信部22)による通信のネゴシエーションが実行される。そこで、受信機3では、送信機2とのネゴシエーションの結果に基づきマルチパス通信が必要であると判定されると(ST201:Yes)、送信機2との間のTCPパスに使用するサブフローの追加設定が実行される(ST202)。ここでは、送信機2からの要求に応じて、第1の通信部12に対応する第3の通信部22によるサブフロー1に加え、第2の通信部13に対応する第4の通信部23によるサブフロー2が新たなTCPパケットの経路として追加設定される。
次に、受信機3では、送信機2の動作モードがセキュア通信モードであるか否かが判定され(ST203)、セキュア通信モードである場合(Yes)には、第2の通信パターンにしたがって、サブフロー1およびサブフロー2で受信したパケットの中からダミーパケット(図3の下部に破線で示す)が廃棄され、有効なパケットのみが抽出される(ST204)。
その後、パケットシーケンス番号(あるいはサブフローシーケンス番号)にしたがって、ステップST204で抽出された有効なパケットが正しい順序で並び替えられ(ST205)、それら並び替えられたパケットは、受信機3で実行される所定のアプリケーションソフトウェアによって処理され、元データとして復元される(ST206)。
また、ステップST201において、マルチパス通信が必要でないと判定された場合(No)には、ステップST202−ST204の処理は省略され、単一のTCPフローでパケット(すなわち、ダミーパケットを含まない有効なパケットのみ)が第3の通信部22を介して順次受信される(ST207)。受信されたパケットは、パケットシーケンス番号に基づき並び替えられた後(ST205)、元データとして復元される(ST206)。
また、ステップST203において、送信機2でセキュア通信モード以外の動作モード(ここでは、通常モード)が実行されていると判定された場合(No)、MPTCPの処理手順にしたがって、サブフロー1(第3の通信部22)およびサブフロー2(第4の通信部23)によってパケットが受信される(ST208)。それら受信されたパケットは、パケットシーケンス番号に基づき並び替えられた後(ST205)、元データとして復元される(ST206)。
以上、本開示を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本開示はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、本開示に係る通信システムで使用される複数の通信経路は、LTEおよび無線LANに限らず他の公知の通信方式(3G、有線LAN)を採用することも可能である。また、通信経路の場合によっては、複数の通信経路の一部を専用回線としてもよい。なお、上記実施形態に示した本開示に係る通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本開示の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本開示に係る通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法は、通信ネットワークにおける複数の通信経路を利用してパケット通信を行う場合に、簡易な構成によりセキュリティを確保可能とし、例えば公衆ネットワーク等のセキュリティ確保が必要なネットワークにおいて必要な情報を伝送するための通信システム、送信機、及び受信機ならびに通信方法、送信方法、及び受信方法などとして有用である。
1 通信システム
2 送信機
3 受信機
11 第1の記憶部
12 第1の通信部
13 第2の通信部
16 第1のプロセッサ
21 第2の記憶部
22 第3の通信部
23 第4の通信部
26 第2のプロセッサ

Claims (13)

  1. 信機および受信機を備えた通信システムであって、
    前記送信機は、
    第1の通信パターンを記憶する第1の記憶部と、
    前記受信機とのパケット通信を互いに異なる通信経路で行う第1の通信部及び第2の通信部と
    1つのセッションで送られるデータを構成するパケットの順序を示すシーケンス番号の付された複数の有効なパケットを、前記第1の通信パターンにしたがって前記有効なパケット毎に選択された前記第1の通信部または前記第2の通信部により送信し、かつ、前記第1の通信部及び前記第2の通信部からそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部に、前記シーケンス番号と同じシーケンス番号が付され、かつ、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入する第1のプロセッサとを備え、
    前記受信機は、
    前記第1の通信パターンに対応する第2の通信パターンを記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の通信部及び前記第2の通信部とそれぞれ対応して設けられ、前記送信機との前記パケット通信をそれぞれ実行する第3の通信部及び第4の通信部と、
    前記第2の通信パターンにしたがって、前記第3の通信部及び前記第4の通信部によって受信した前記パケット群から前記有効なパケットを抽出し、前記シーケンス番号にしたがって、抽出した前記有効なパケットを並び替えることで、前記データを復元する第2のプロセッサとを備えこと
    を特徴とする通信システム。
  2. 前記第1のプロセッサは、前記第1の通信パターンにしたがって選択された前記第1の通信部及び前記第2の通信部の一方から前記有効なパケットを送信し、前記第1の通信部及び前記第2の通信部の他方から前記ダミーパケットを送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1のプロセッサは、前記受信機との間で実行するネゴシエーションに基づき前記第1の記憶部に記憶される前記第1の通信パターンを設定し、
    前記第2のプロセッサは、前記ネゴシエーションに基づき前記第2の記憶部に記憶され前記第2の通信パターンを設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記ダミーパケットには、前記有効なパケットに含まれるデータの代替としてランダムデータが含まれること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 前記送信機では、前記パケットに前記ダミーパケットが挿入されない通常モードと、前記パケットに前記ダミーパケットが挿入されるセキュア通信モードとを実行可能であり、前記第1のプロセッサは、前記受信機に対して送信するデータの量が所定の閾値未満の場合にのみ前記セキュア通信モードを実行すること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 前記送信機では、前記パケット群に前記ダミーパケットが挿入されない通常モードと、前記パケット群に前記ダミーパケットが挿入されるセキュア通信モードとを実行可能であり、前記受信機は、前記通常モードと前記セキュア通信モードを問わず、前記シーケンス番号にしたがって前記有効なパケットを並び替えることで、元データを復元すること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  7. 前記第1のプロセッサは、前記第1の通信パターンにしたがって前記パケット毎に選択された前記第1の通信部または前記第2の通信部により前記受信機に対して前記パケットを送信し、かつ前記第1の通信部及び前記第2の通信部からそれぞれ送信される前記パケット群の少なくとも一方に、記ダミーパケットを挿入すること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  8. 前記第1の通信部及び前記第2の通信部は、同じ前記シーケンス番号の付された前記有効なパケット及び前記ダミーパケットを略同時に送信すること
    を特徴とする請求項記載の通信システム。
  9. 請求項1に記載の通信システムにおける送信機。
  10. 請求項1に記載の通信システムにおける受信機。
  11. 第1の通信パターンを記憶している送信機と、前記第1の通信パターンに対応する第2の通信パターンを記憶している受信機を備えた通信システムによる通信方法であって、
    前記送信機により、1つのセッションで送られるデータを構成するパケットの順序を示すシーケンス番号の付された複数の有効なパケットを、互いに異なる複数の通信経路の中から前記第1の通信パターンにしたがって前記有効なパケット毎に選択された通信経路で送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにおいて、前記複数の通信経路でそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部に、前記シーケンス番号と同じシーケンス番号が付され、かつ、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入するダミーパケット挿入ステップと、
    前記受信機により、前記第2の通信パターンにしたがって、受信した前記パケット群から前記有効なパケットを抽出し、前記シーケンス番号にしたがって、抽出した前記有効なパケットを並び替えることで、前記データを復元するデータ復元ステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  12. 受信機と通信を行い、第1の通信パターンを記憶している送信機による送信方法であって、
    1つのセッションで送られるデータを構成するパケットの順序を示すシーケンス番号の付された複数の有効なパケットを、互いに異なる複数の通信経路の中から前記第1の通信パターンにしたがって前記有効なパケット毎に選択された通信経路で送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにおいて、前記複数の通信経路でそれぞれ送信されるパケットの少なくとも一部に、前記シーケンス番号と同じシーケンス番号が付され、かつ、有効なデータを含まないダミーパケットを挿入するダミーパケット挿入ステップとを含み、
    前記受信機は、予め記憶している前記第1の通信パターンに対応する第2の通信パターンにしたがって、受信した前記パケット群から前記有効なパケットを抽出し、前記シーケンス番号にしたがって、抽出した前記有効なパケットを並び替えることで、前記データを復元すること
    を特徴とする送信方法。
  13. 第1の通信パターンを記憶している送信機と通信を行い、前記第1の通信パターンに対応する第2の通信パターンを記憶している受信機による受信方法であって、
    前記送信機は、1つのセッションで送られるデータを構成するパケットの順序を示すシーケンス番号の付された複数の有効なパケットを、互いに異なる複数の通信経路の中から前記第1の通信パターンにしたがって前記有効なパケット毎に選択されたいずれかの通信経路で送、かつ前記選択された通信経路でそれぞれ送信されるパケット群の少なくとも一部に、前記シーケンス番号と同じシーケンス番号が付され、かつ、有効なデータを含まないダミーパケット挿入
    前記受信方法は
    前記受信機により、前記第2の通信パターンにしたがって、前記送信機から受信した前記パケットから前記有効なパケットを抽出し、前記シーケンス番号にしたがって、抽出した前記有効なパケットを並び替えることで、前記データを復元するデータ復元ステップを含むこと
    を特徴とする受信方法。
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