JP6808228B2 - 画像データ生成プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、加熱駆動されるサーマルヘッドにより、熱転写箔を加熱して所望の画像を被転写物に転写する熱転写プリンタのための画像データ生成プログラムに関する。詳細には、線により描かれる線画像と、線画像の内側を塗りつぶして描かれる塗り画像とを順番に被転写物に転写する熱転写プリンタのための画像データ生成プログラムに関する。
従来、サーマルヘッドにより、熱転写箔を加熱して所望の画像を被転写物に転写する熱転写印刷装置として、種々の構成の印刷装置が提案されている。たとえば、特許文献1に記載のサーマルプリント装置は、カードなどの定型サイズの被転写物を支持する支持体と、支持体に対して移動可能なヘッドユニットと、を備える。ヘッドユニットは、サーマルヘッドと、熱転写箔としてホットスタンプ箔を供給するとともに巻き取る機構とを搭載する。ホットスタンプ箔は、ベース層と、ベース層に積層された箔層とから構成される。ベース層は、ポリエチレンテレフタレートなどからなるベースフィルムにより形成される。箔層は、離型層と、着色層と、蒸着層と、接着層とが順番に積層されて構成される。サーマルヘッドによりホットスタンプ箔が加熱されたときには、箔層の離型層がベース層から剥離することにより、箔層全体が被転写物に転写される。
特開2005−313386号公報
被転写物に転写される画像として、線画像と、装飾画像とが考えられる。線画像は、直線および曲線により描かれる画像である。装飾画像は、線画像と、線画像の内側を所望の色で塗りつぶす塗り画像とにより描かれる画像である。線画像と装飾画像とを比べた場合、装飾画像の方が、奥行きが感じられる画像であり、見た目の良い画像である。
特許文献1に記載のサーマルプリント装置を使用して、装飾画像を被転写物に転写する場合を考える。先ず、線画像および塗り画像のうちの一方の画像を形成する画像データに従って、ホットスタンプ箔がサーマルヘッドにより加熱されて転写され、一方の画像が被転写物に形成される。その後に、線画像および塗り画像のうちの他方の画像を形成する画像データに従って、ホットスタンプ箔がサーマルヘッドにより加熱されて転写され、他方の画像が、一方の画像が形成された被転写物に形成される。
サーマルヘッドによりホットスタンプ箔が加熱されたときに、箔層の離型層がベース層から剥離するとともに、箔層の接着層が被転写物に接着する。一方の画像が最初に被転写物に形成された状態において、一方の画像を形成する箔層の離型層が、最も上方に位置する層になる。次に、他方の画像を形成する箔層が、一方の画像が形成された被転写物に転写されるとき、他方の画像を形成する箔層の接着層が、一方の画像を形成する箔層の離型層の上に重なった状態で配置されるおそれがある。他方の画像を形成する箔層の接着層が、一方の画像を形成する箔層の離型層の上に重なると、他方の画像の輪郭部分が接着されないことから、他方の画像の輪郭部分が不鮮明となり、美しい装飾画像を被転写物に形成することができない問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、線画像と塗り画像とを含む装飾画像を、熱転写箔により被転写物に鮮明に形成することができる熱転写プリンタのための画像データ生成プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明態様の画像データ生成プログラムは、画像データを生成して熱転写プリンタに送信する情報処理装置のコンピュータが実行する画像データ生成プログラムであって、熱転写プリンタは、熱転写箔を供給するとともに巻き取る箔供給機構と、サーマルヘッドと被転写物との相対的位置を変化させる変位機構と、サーマルヘッドを加熱駆動する駆動部と、線画像および塗り画像を含む装飾画像を形成するための画像データに従って、駆動部を制御する制御部と、を備え、熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成され、情報処理装置のコンピュータは、原画像の画像データを取得する原画像取得処理と、線画像が描かれるように、原画像の画像データに基いて、第1画像データを生成する第1データ生成処理と、線画像から所定間隔をあけて塗り画像が描かれるように、第1画像データに基いて、第2画像データを生成する第2データ生成処理と、第1画像データおよび第2画像データを熱転写プリンタの制御部に送信する送信処理と、を実行する。
本発明態様では、熱転写プリンタの各構成要素、および、コンピュータが実行する処理は、以下に記載の参考例の態様と同様に、種々の態様で具現化される。
第1の参考例の熱転写印刷装置は、熱転写箔を供給するとともに巻き取る箔供給機構と、サーマルヘッドと被転写物との相対的位置を変化させる変位機構と、サーマルヘッドを加熱駆動する駆動部と、線画像および塗り画像を含む装飾画像を形成するための画像データに従って、駆動部を制御する制御部と、を備え、熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成され、制御部は、線画像と、その線画像の内側を塗りつぶす塗り画像とのうちの一方の画像を形成するための第1画像データと、線画像および塗り画像のうちの他方の画像を、一方の画像との間で所定間隔をあけて形成するための第2画像データとを取得するデータ取得処理と、第1画像データに従って、駆動部を制御する第1駆動処理と、第1駆動処理の実行後に、第2画像データに従って、駆動部を制御する第2駆動処理と、を実行する。
第1の参考例では、箔供給機構は、モータなどの駆動手段の駆動力により熱転写箔を巻き取る構成であってもよいし、使用者が手動で熱転写箔を巻き取る構成であってもよい。
第1の参考例では、箔供給機構は、1種類の熱転写箔を支持する構成であってもよいし、複数種類の熱転写箔を支持し、選択された1つの熱転写箔を被転写物と対向して位置させる構成であってもよい。
第1の参考例では、変位機構は、サーマルヘッドが、所定位置に保持された被転写物に対して移動する構成であってもよいし、被転写物が、所定位置に配置されたサーマルヘッドに対して移動する構成であってもよい。
第1の参考例では、熱転写箔の箔構成層の構成は、特に限定されない。たとえば、箔構成層は、金または銀などの金属箔の層、種々の色のカラー顔料の層、および、ホログラム画像を得るためのホログラム層のいずれから構成されてもよい。また、箔構成層は、複数の層から構成されてもよい。たとえば、箔構成層は、カラー顔料の層と、アルミニウムなどの金属の蒸着層とから構成されてもよい。
第1の参考例では、データ取得処理は、制御部とは別個の手段が生成した第1画像データおよび第2画像データを制御部が受信して取得する処理であってもよいし、制御部自体が第1画像データおよび第2画像データを生成することにより取得する処理であってもよい。
第1の参考例では、所定間隔は、線画像と塗り画像との間に設定される構成であれば、特に限定されない。たとえば、線画像から所定間隔をあけるために、塗り画像を小さく形成する構成であってもよいし、塗り画像から所定間隔をあけるために、線画像を大きく形成する構成であってもよい。
第1の参考例では、所定間隔は、箔切れ性または剥離性などの熱転写箔の特性、装飾画像の大きさ、線画像の線の太さ、および、被転写物の表面の粗さなどの種々の要因を考慮して設定され、種々の要因に基いて自動的に設定される構成であってもよいし、使用者により入力設定される構成であってもよい。
第2の参考例の熱転写印刷装置は、被転写物を所定の印刷位置に保持する保持部材と、保持部材に対して所定のヘッド移動方向にサーマルヘッドを移動させる変位機構と、サーマルヘッドを加熱駆動する駆動部と、複数種類の熱転写箔の各熱転写箔を供給するとともに巻き取る箔供給機構であって、複数種類の熱転写箔のうちの所望の1つの熱転写箔が保持部材に対向して位置するように、所定のヘッド移動方向と直交する方向に複数種類の熱転写箔を移動可能に支持する箔供給機構と、線画像と、その線画像の内側を塗りつぶす塗り画像を含む装飾画像を形成するための画像データに従って、駆動部を制御する制御部と、を備え、各熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、熱転写箔の種類に応じて色が異なる箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成され、制御部は、線画像および塗り画像のうちの一方の画像を形成するための第1画像データと、線画像および塗り画像のうちの他方の画像を、一方の画像との間で所定間隔をあけて形成するための第2画像データとを取得するデータ取得処理と、第1画像データに従って、駆動部を制御する第1駆動処理と、第1駆動処理の実行後に、第2画像データに従って、駆動部を制御する第2駆動処理と、を実行する。
第2の参考例では、箔供給機構は、複数種類の熱転写箔のうちから選択された1つの熱転写箔が被転写物と対向する位置に、使用者が手動で熱転写箔を移動させる構成であってもよいし、第1画像データおよび第2画像データにそれぞれ対応付けられた熱転写箔のうちの1つの熱転写箔が被転写物と対向する位置に、駆動手段の駆動力により移動される構成であってもよい。
第2の参考例では、熱転写箔の種類は、2種類以上であればよい。熱転写箔の種類が3種類以上である場合には、線画像および塗り画像のうちの少なくとも一方の画像が、2種類以上の熱転写箔により形成される。たとえば、塗り画像として、赤色の塗り画像の部分と、青色の塗り画像の部分とが形成されてもよい。
第2の参考例では、箔供給機構において熱転写箔を巻き取る構成、熱転写箔の箔構成層の構成、データ取得処理の処理方法、および、所定間隔の設定方法は、第1の発明態様と同様に、種々の態様で具現化される。
第2の参考例に従う第1の具体的態様では、箔供給機構は、所定のヘッド移動方向と直交する方向において、所望の1つの熱転写箔が保持部材に対向する位置を保持する位置保持手段を含む。
第1の具体的態様では、位置保持手段は、マグネットの磁力、および、機械的な係止力などの物理的な力を保持力として熱転写箔の位置を保持する構成であればよい。
第1または第2の参考例に従う第2の具体的態様では、第1画像データは、線画像を形成する画像データであり、第2画像データは、塗り画像を形成する画像データである。
第1または第2の参考例に従う第3の具体的態様は、所定間隔を設定するために操作可能な間隔操作部と、第1画像データおよび第2画像データをそれぞれ生成し、各画像データを制御部に送信するデータ生成部と、を備える。本具体的態様では、データ生成部は、間隔操作部により設定された所定間隔に従って、線画像の内側における塗り画像の大きさを決定し、その決定した大きさにより第2画像データを生成する。
第1または第2の参考例に従う第4の具体的態様は、線により描かれる複数種類の画像パターンを記憶する記憶部と、複数種類の画像パターンのうちから、所望の画像パターンを選択するために操作可能な選択操作部と、第1画像データおよび第2画像データをそれぞれ生成し、各画像データを制御部に送信するデータ生成部と、を備える。本具体的態様では、データ生成部は、原画像を取得する原画像取得処理と、原画像の最も外側の輪郭線を生成する輪郭生成処理と、輪郭線の内側の領域に、選択された所望の画像パターンを連続して配置することにより、輪郭線と、連続した所望の画像パターンとから構成される線画像を作成し、その作成した線画像が描かれるように、第1画像データを生成する第1データ生成処理と、を実行する。
第4の具体的態様では、原画像は、スキャナにより読み取った画像、通信回線を介してダウンロードされた画像、または、これらの画像が公知の方法で画像処理された画像であってもよい。
第4の具体的態様に従う第5の具体的態様では、データ生成部は、線画像に基いて、塗り画像を作成し、その作成した塗り画像が描かれるように、第2画像データを生成する第2データ生成処理を実行する。
第4または第5の具体的態様に従う第6の具体的態様では、輪郭生成処理は、装飾画像の解像度に応じて定められる太さの線により輪郭線を生成し、第1データ生成処理は、装飾画像の解像度に拘わらず、連続した所望の画像パターンの線の太さを一定に維持した状態で、線画像を作成する。
第6の具体的態様では、装飾画像の解像度は、1つの一定の解像度であってもよいし、複数の異なる解像度のうちから選択される構成であってもよい。
第1または第2の参考例に従う第7の具体的態様は、第1画像データおよび第2画像データをそれぞれ生成し、各画像データを制御部に送信するデータ生成部を備え、データ生成部は、生成した第1画像データおよび第2画像データのうちで指定された画像データを制御部に送信するために操作可能な送信操作部を含む。
請求項1に記載の発明態様では、熱転写プリンタは、熱転写箔を供給するとともに巻き取る箔供給機構と、サーマルヘッドと被転写物との相対的位置を変化させる変位機構と、サーマルヘッドを加熱駆動する駆動部と、線画像および塗り画像を含む装飾画像を形成するための画像データに従って、駆動部を制御する制御部と、を備える。熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成される。情報処理装置のコンピュータは、原画像の画像データを取得する原画像取得処理と、線画像が描かれるように、原画像の画像データに基いて、第1画像データを生成する第1データ生成処理と、線画像から所定間隔をあけて塗り画像が描かれるように、第1画像データに基いて、第2画像データを生成する第2データ生成処理と、第1画像データおよび第2画像データを熱転写プリンタの制御部に送信する送信処理と、を実行する。この結果、線画像および塗り画像が所定間隔をあけて形成されることから、線画像と塗り画像とを含む装飾画像を、熱転写箔により被転写物に鮮明に形成することができる。
第1の参考例では、熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成される。制御部は、線画像と、その線画像の内側を塗りつぶす塗り画像とのうちの一方の画像を形成するための第1画像データと、線画像および塗り画像のうちの他方の画像を、一方の画像との間で所定間隔をあけて形成するための第2画像データとを取得するデータ取得処理と、第1画像データに従って、サーマルヘッドの駆動部を制御する第1駆動処理と、第1駆動処理の実行後に、第2画像データに従って、サーマルヘッドの駆動部を制御する第2駆動処理と、を実行する。この結果、線画像および塗り画像が所定間隔をあけて形成されることから、線画像と塗り画像とを含む装飾画像を、熱転写箔により被転写物に鮮明に形成することができる。
第2の参考例では、保持部材が、被転写物を所定の印刷位置に保持する。変位機構が、保持部材に対して所定のヘッド移動方向にサーマルヘッドを移動させる。箔供給機構が、複数種類の熱転写箔のうちの所望の1つの熱転写箔が保持部材に対向して位置するように、所定のヘッド移動方向と直交する方向に複数種類の熱転写箔を移動可能に支持する。各熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、熱転写箔の種類に応じて色が異なる箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成される。制御部は、線画像および塗り画像のうちの一方の画像を形成するための第1画像データと、線画像および塗り画像のうちの他方の画像を、一方の画像との間で所定間隔をあけて形成するための第2画像データとを取得するデータ取得処理と、第1画像データに従って、サーマルヘッドの駆動部を制御する第1駆動処理と、第1駆動処理の実行後に、第2画像データに従って、サーマルヘッドの駆動部を制御する第2駆動処理と、を実行する。この結果、線画像および塗り画像の各画像が形成されるときに、被転写物が所定の印刷位置に保持されることから、線画像と塗り画像との間に所定間隔を正確にあけることができ、線画像と塗り画像とを含む装飾画像を、熱転写箔により被転写物に鮮明に形成することができる。
第2の参考例に従う第1の具体的態様では、箔供給機構の位置保持手段は、所定のヘッド移動方向と直交する方向において、所望の1つの熱転写箔が保持部材に対向する位置を保持する。この結果、所望の1つの熱転写箔を保持部材に対向する位置に確実に保持することができる。
第1および第2の参考例に従う第2の具体的態様では、第1画像データは、線画像を形成する画像データであり、第2画像データは、塗り画像を形成する画像データである。この結果、線画像が形成された後に、塗り画像が形成されることから、所定間隔が変動したとしても、装飾画像の輪郭線および境界線を描く線画像を鮮明に形成することができる。
第1および第2の参考例に従う第3の具体的態様では、所定間隔が、間隔操作部の操作により設定される。データ生成部は、間隔操作部により設定された所定間隔に従って、線画像の内側における塗り画像の大きさを決定し、その決定した大きさにより第2画像データを生成する。この結果、使用者は、実際に形成された装飾画像の鮮明さを目で確認した結果に応じて、間隔操作部を操作して所定間隔を調整することができる。
第1および第2の参考例に従う第4の具体的態様では、複数種類の画像パターンのうちから、所望の画像パターンが、選択操作部の操作により選択される。データ生成部は、原画像を取得する原画像取得処理と、原画像の最も外側の輪郭線を生成する輪郭生成処理と、輪郭線の内側の領域に、選択された所望の画像パターンを連続して配置することにより、輪郭線と、連続した所望の画像パターンとから構成される線画像を作成し、その作成した線画像が描かれるように、第1画像データを生成する第1データ生成処理と、を実行する。この結果、使用者は、原画像から、所望の画像パターンの線画像を作成することができ、形成できる装飾画像の種類を容易に増やすことができる。
第4の具体的態様に従う第5の具体的態様では、データ生成部は、線画像に基いて、塗り画像を作成し、その作成した塗り画像が描かれるように、第2画像データを生成する第2データ生成処理を実行する。この結果、塗り画像が線画像に基いて作成されることから、塗り画像と線画像との配置関係を一定の関係に保つことが容易になる。
第4および第5の具体的態様に従う第6の具体的態様では、輪郭生成処理は、装飾画像の解像度に応じて定められる太さの線により輪郭線を生成し、第1データ生成処理は、装飾画像の解像度に拘わらず、連続した所望の画像パターンの線の太さを一定に維持した状態で、線画像を作成する。この結果、輪郭像の線の太さが装飾画像の解像度に応じて定められることから、連続した所望の画像パターンの形状を変更することなく、輪郭線を鮮明に形成することができる。
第1および第2の参考例に従う第7の具体的態様では、データ生成部は、生成した第1画像データおよび第2画像データのうちで指定された画像データを制御部に送信するために操作可能な送信操作部を含む。この結果、使用者は、複数種類の熱転写箔のうちで、所望の1つの熱転写箔を保持部材に対応する位置に位置決めする作業を完了した段階で、送信操作部を操作することにより、位置決めされた熱転写箔により形成される画像の画像データを送信することができ、各画像について所望の熱転写箔を任意に選ぶことができる。
本発明の実施形態である画像データ生成プログラムが実行される熱転写印刷システム1の熱転写プリンタ2の全体構成を示す正面図である。 熱転写プリンタ2の平面図である。 ヘッドユニット12などを取り外した状態で熱転写プリンタ2を上方から見た平面面である。 熱転写印刷システム1を構成する熱転写プリンタ2、および情報処理装置3の電気的構成を示すブロック図である。 熱転写プリンタ2が実行する印刷制御処理を示すフローチャートである。 情報処理装置3が実行する画像データ生成処理を示すフローチャートである。 第1生成モードの詳細な処理を示すフローチャートである。 第2生成モードの詳細な処理を示すフローチャートである。 第1生成モードの実行に伴って処理される画像の変化を示す説明図である。 図9の(E)に示す円形の範囲内の線画像を拡大して示す説明図である。 図9の(G)に示す円形の範囲内の白黒反転の画像を拡大して示す説明図である。 図9の(H)に示す円形の範囲内の塗り画像を拡大して示す説明図である。 第2生成モードの実行に伴って処理される画像の変化を示す説明図である。 図3に示す熱転写プリンタ2の平面図であって、スペーサ106、112がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させた状態を示す平面図である。 図3に示す熱転写プリンタ2の平面図であって、巻取スプール102および供給スプール108がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させた状態を示す平面図である。 印刷された線画像と塗り画像とから構成される装飾画像の一部を拡大して示す説明図である。
<実施形態>
以下に、本発明の一実施形態である画像データ生成プログラムが実行される熱転写印刷システムについて、図面を参照して説明する。熱転写印刷システム1は、熱転写プリンタ2と、情報処理装置3とから構成される。熱転写プリンタ2は、金属、ホログラム、または顔料などの箔を有する熱転写箔シートを使用して、用紙、またはカードなどの被転写物に、サーマルヘッドにより箔を転写して印刷するプリンタである。情報処理装置3は、熱転写プリンタ2と通信可能なコンピュータから構成され、画像データ、および各種の指令を熱転写プリンタ2に送信する。図1は、熱転写プリンタ2の全体構成を示す。なお、上下方向、および左右方向は、図1に矢印で示す方向であり、前後方向は、これらの方向と直交する方向であり、図2以降の他の図面でも同様に、各方向を示す。
[熱転写プリンタ2の機械的構成]
図1において、熱転写プリンタ2は、プリンタフレーム10と、ヘッドユニット12と、箔供給機構14と、を備える。プリンタフレーム10は、ベース20と、一対の支持板22、24と、一対の搬送ガイド軸26、28と、を備える。ベース20は、金属材料から形成され、左右方向に延びる。一対の支持板22、24は、ベース20の左右両端部に、ねじなどの固定手段によりそれぞれ固定され、ベース20から上方に起立して延びる。図2は、ヘッドユニット12などを取り外した状態で熱転写プリンタ2を上方から見た平面面である。図2において、一対の搬送ガイド軸26、28は、両支持板22、24の上方端部に、ねじなどの固定手段によりそれぞれ固定され、前後方向に互いに間隔をあけて左右方向に延びる。両搬送ガイド軸26、28は、ヘッドユニット12が左右方向に移動するようにヘッドユニット12を支持する。
図2において、一対のテーブル30、32が、金属材料から形成され、ベース20の前後両側端部に、ねじなどの固定手段によりそれぞれ固定される。プラテンシートが、ウレタンゴムなどの合成樹脂材料から形成され、ベース20の上面に接着される。両テーブル30、32の上面と、ベース20に接着されたプラテンシートの上面とは、前後方向、および左右方向に広がる同一平面を形成する。
ヘッドユニット12は、搬送モータ40と、搬送機構42と、昇降モータ44と、昇降機構46と、サーマルヘッド48と、各種のセンサと、制御回路基板と、を搭載する。本実施形態では、搬送モータ40、および昇降モータ44は、ステップモータから構成される。搬送ベルト50が、歯付きベルトから構成され、両支持板22、24の間に張設され、左右方向に延びる。搬送ベルト50の両端部は、両支持板22、24の上方部分にそれぞれ固定される。搬送機構42は、搬送ベルト50の歯と噛み合う歯を有する駆動プーリと、搬送モータ40の回転を駆動プーリに伝達する伝達機構と、を含む。搬送モータ40の回転量、および回転方向に従って、ヘッドユニット12は、両搬送ガイド軸26、28に沿って左右方向に所定の量だけ移動する。
昇降機構46は、サーマルヘッド48を昇降させる機構であり、回動可能なねじ軸52と、サーマルヘッド48を支持する昇降可能な支持部材54と、支持部材54に固定され、ねじ軸に螺合するナット部材と、昇降モータ44の回転をねじ軸52に伝達する伝達機構と、を含む。昇降モータ44の回転量、および回転方向に従って、サーマルヘッド48は、上下方向に所定の量だけ昇降する。
ヘッドユニット12は、原点センサ70と、搬送終端センサ72と、ヘッド上端センサ74と、ヘッド下端センサ76と、を搭載する。原点センサ70は、右側の支持板22に固定された検出片70Aを光学的に検出することにより、ヘッドユニット12が左右方向において予め定められた原点位置に到達したことを検出する。搬送終端センサ72は、左側の支持板24に固定された検出片72Aを光学的に検出することにより、ヘッドユニット12が左右方向において予め定められた搬送終端位置に到達したことを検出する。
ヘッド上端センサ74は、サーマルヘッド48の支持部材54が上下方向において予め定められた上端位置に到達したことを光学的に検出する。ヘッド下端センサ76は、サーマルヘッド48の支持部材54が上下方向において予め定められた下端位置に到達したことを光学的に検出する。
箔供給機構14は、一対の軸受80、82と、一対の支持軸84、86と、両支持軸84、86の後方端部を連結する連結体88と、4本の箔ガイド軸90〜96と、一対の軸保持体98、100と、を含む。連結体88、および、一対の軸保持体98、100は、金属材料から形成される。一対の軸受80、82は、後方のテーブル32の後方端部に近接した位置において、両支持板22、24の下方部分に、ねじなどの固定手段によりそれぞれ固定される。一対の支持軸84、86は、前後方向に移動するように両軸受80、82により支持される。連結体88が両支持軸84、86の後方端部を連結することにより、両支持軸84、86は、一体的に前後方向に移動することができる。一対の軸保持体98、100は、両支持軸84、86の前後方向の所定位置にそれぞれ固定される。2本の箔ガイド軸90、92は、右側の支持軸84と平行に前後方向に延びる状態で、連結体88と、右側の軸保持体98とにより、保持される。残りの2本の箔ガイド軸94、96は、左側の支持軸86と平行に前後方向に延びる状態で、連結体88と、左側の軸保持体100とにより、保持される。
帯状の熱転写箔シートを供給するための供給スプールが、左側の支持軸86に挿通されて装着される。その熱転写箔シートを巻き取るための巻取スプールが、右側の支持軸84に挿通されて装着される。本実施形態では、異なる色の2種類の熱転写箔シートを使用するために、図2において、第1巻取スプール102、および第2巻取スプール104が、スペーサ106を挟んで右側の支持軸84に装着され、第1供給スプール108、および第2供給スプール110が、スペーサ112を挟んで左側の支持軸86に装着される。各巻取スプール、および各供給スプールは、熱転写箔シートが巻かれる円筒部分と、円筒部分の両側端に固定された鍔部分とを有する。各スプールの円筒部分は、回転方向において所定の摩擦抵抗をもった状態で、支持軸84、86にそれぞれ装着される。
両巻取スプール102、104が右側の支持軸84から脱落するのを防止するために、巻取側の止めねじ114が支持軸84の前端部に螺合して装着される。両供給スプール108、110が左側の支持軸86から脱落するのを防止するために、供給側の止めねじ116が支持軸86の前端部に螺合して装着される。両巻取スプール102、104、およびスペーサ106は、右側の軸保持体98と止めねじ114とにより挟まれた状態で、右側の支持軸84の前後方向の所定位置に保持される。両供給スプール108、110、およびスペーサ112は、左側の軸保持体100と止めねじ116とにより挟まれた状態で、左側の支持軸86の前後方向の所定位置に保持される。
図1において、第1熱転写箔シート122は、第1供給スプール108から供給され、左側の箔ガイド軸94、96により案内される。両箔ガイド軸94、96により案内された第1熱転写箔シート122は、右側の箔ガイド軸92、90により案内され、第1巻取スプール102により巻き取られる。第1熱転写箔シート122は、左側の箔ガイド軸96と右側の箔ガイド軸92との間で、左右方向に引っ張られた状態で保持される。同様に、第2熱転写箔シート124は、第2供給スプール110から供給され、左側の箔ガイド軸94、96により案内される。両箔ガイド軸94、96により案内された第2熱転写箔シート124は、右側の箔ガイド軸92、90により案内され、第2巻取スプール104により巻き取られる。第2熱転写箔シート124は、左側の箔ガイド軸96と右側の箔ガイド軸92との間で、左右方向に引っ張られた状態で保持される。
本実施形態において、熱転写箔シート122、124は、ベース層と、サーマルヘッド48の加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成され、その積層構成は、特許第4453945号公報などに記載されて公知である。箔構成層は、金または銀などの金属箔の層、種々の色のカラー顔料の層、および、ホログラム画像を得るためのホログラム層のいずれかから構成される。一般的に、熱転写箔シートの特性は、熱転写箔シートごとに異なり、その特性として、たとえば、箔切れ性と、剥離性とが挙げられる。箔切れ性は、被転写物に転写される転写層である離型層と箔構成層と接着層との3つの層が引っ張られたときに破断する破断強度の強さを示す特性である。剥離性は、ベース層から転写層が剥離する剥離強度の強さを示す特性である。箔切れ性である破断強度が大きいと、転写層が破断するときに転写層が伸びる量が比較的大きくなる。また、剥離性である剥離強度が大きいと、転写層がベース層から剥離するときに転写層が伸びる量が比較的大きくなる。このため、箔切れ性、または剥離性が大きい熱転写箔シートを使用して画像を印刷する場合、画像を構成する輪郭線などの線が太くなる傾向にある。
マグネットシート126、128が、右側の軸受80の前端面、および後端面にそれぞれ接着されて固定される。マグネットシート130、132が、左側の軸受82の前端面、および後端面にそれぞれ接着されて固定される。前側のマグネットシート126、130は、両軸保持体98、100を磁力によりそれぞれ吸着することができ、後側のマグネットシート128、132は、連結体88を磁力により吸着することができる。
本実施形態では、被転写物は、クレジットカードなどの定型サイズのカードである。カードをベース20のプラテンシート上に保持するために、カード保持部材134が設けられる。図3は、図2においてヘッドユニット12、搬送ガイド軸26、28、および搬送ベルト50などを取り外した状態で、上方から見た熱転写プリンタ2を示す。図3において、カード保持部材134は、ベース20の左右方向の中央位置に配置される。カード保持部材134は、長方形の保持用開口136と、半円形の着脱用開口138とを有する。保持用開口136は、カードが嵌合する形状を有し、カードを保持する。着脱用開口138は、使用者が保持用開口136に対してカードの装着および取り外しを行う際に指先を挿入するように形成される。マクネットシートが、カード保持部材134の裏面に接着されて固定される。このマグネットシートの磁力により、使用者は、カード保持部材134をベース20、および両テーブル30、32に吸着させることができる。
三角形の目印140、142が、両テーブル30、32の上面において、両テーブル30、32の左右方向の中央位置に配置される。三角形の目印144、146が、ベース20のプラテンシートの上面において、ベース20の前後方向の中央位置に配置される。三角形の目印148、150が、カード保持部材134の上面において、保持用開口136の左右方向の中央位置であって、目印140、142にそれぞれ近接するように前後方向の位置に配置される。三角形の目印152、154が、カード保持部材134の上面において、保持用開口136の前後方向の中央位置であって、目印144、146にそれぞれ近接するように左右方向の位置に配置される。使用者は、これらの目印を見ながら、カード保持部材134を、ベース20、および両テーブル30、32の所定位置に装着することができる。
[熱転写印刷システム1の電気的構成]
熱転写印刷システム1の電気的構成について、図4を参照して説明する。図4は、熱転写印刷システム1の電気的構成を示すブロック図である。図4において、熱転写プリンタ2は、制御処理ユニット200と、プログラムメモリ210と、作業メモリ220と、インターフェース230と、を主に備える。制御処理ユニット200は、CPU、およびゲートアレイなどのデータ処理回路を含んで構成される。プログラムメモリ210は、熱転写プリンタ2の全体動作を統括して制御するメイン処理プログラム、および印刷制御処理プログラムなどの各種のプログラムと、各種の設定値とを固定記憶する。作業メモリ220は、インターフェース230を通して外部から送られる各種のデータ、および制御処理ユニット200の演算処理結果を一時的に記憶する。印刷制御処理プログラムは、図5に示す印刷制御処理を実行する。
制御処理ユニット200は、インターフェース230、およびLAN240を通して、外部の情報処理装置3に接続される。情報処理装置3は、パーソナルコンピュータから構成され、各種の画像データを作成して、印刷指令とともに画像データを制御処理ユニット200に送信することができる。
制御処理ユニット200は、図示しない操作パネル、ヘッド駆動回路250、昇降駆動回路252、搬送駆動回路254、ランプ駆動回路256、原点センサ70、搬送終端センサ72、ヘッド上端センサ74、およびヘッド下端センサ76にそれぞれ接続される。ヘッド駆動回路250は、制御処理ユニット200から供給される印刷制御指令、および画像データに従って、サーマルヘッド48を加熱駆動する。昇降駆動回路252は、制御処理ユニット200からの回転制御指令に従って、昇降モータ44を回転させる。搬送駆動回路254は、制御処理ユニット200からの回転制御指令に従って、搬送モータ40を回転させる。ランプ駆動回路256は、制御処理ユニット200からの点灯制御指令に従って、レディランプ260を連続点灯させたり、または点滅させる。レディランプ260は、ヘッドユニット12に配置される。
情報処理装置3は、演算処理ユニット300と、プログラムメモリ310と、作業メモリ320と、画像メモリ330と、操作部340と、表示部350と、を主に備える。演算処理ユニット300は、CPUなどのデータ処理回路を含んで構成される。プログラムメモリ310は、情報処理装置3の全体動作を統括して制御するメイン処理プログラム、および画像データ生成処理プログラムなどの各種のプログラムと、各種の設定値とを固定記憶する。作業メモリ320は、演算処理ユニット300の演算処理結果を一時的に記憶する。画像メモリ330は、データの読み書き可能な不揮発性メモリから構成され、線画像を作成するために使用される多種類の連続パターンの画像データを記憶する。操作部340は、キーボード、およびマウスなどの操作可能な入力操作手段を含んで構成される。表示部350は、液晶ディスプレイなどの表示手段から構成され、画像データを作成するために必要な画面を表示する。画像データ生成処理プログラムは、図6に示す画像データ生成処理を実行する。画像データ生成処理プログラムは、図7に示す第1生成モードを実行するサブルーチンと、図8に示す第2生成モードを実行するサブルーチンとを含む。
[実施形態の動作および作用]
本実施形態である画像データ生成プログラムが実行される熱転写印刷システム1の動作および作用について、図5乃至図8を主に参照して説明する。熱転写印刷システム1の動作として、熱転写プリンタ2の印刷制御処理と、情報処理装置3の画像データ生成処理とに分けて説明する。
≪印刷制御処理≫
熱転写プリンタ2の電源が投入されると、制御処理ユニット200は、プログラムメモリ210から印刷制御処理プログラムを読み出して、図5に示す印刷制御処理の実行を開始する。図5に示す各ステップの処理は、制御処理ユニット200が実行する処理である。
初期設定が実行される(SA1)。たとえば、作業メモリ220の所定記憶領域がクリアされる。また、連続点灯指令がランプ駆動回路256に供給される。連続点灯指令に従って、ランプ駆動回路256は、レディランプ260を連続点灯させる。
ヘッドユニット12が原点復帰するように、原点復帰指令が搬送駆動回路254に供給される(SA2)。原点復帰指令に従って、搬送駆動回路254は、ヘッドユニット12が図1において右方に移動されるように、搬送モータ40を駆動する。ヘッドユニット12に搭載された原点センサ70が検出片70Aを検出して検出信号を制御処理ユニット200に供給すると、制御処理ユニット200は、搬送停止指令を搬送駆動回路254に供給する。搬送停止指令に従って、搬送駆動回路254は搬送モータ40の駆動を停止する。この結果、ヘッドユニット12は、右側の支持板22の近傍に定められた原点位置に位置決めされる。
画像データの受信が開始されたか否かが判断される(SA3)。具体的には、制御処理ユニット200が、インターフェース230を通して、情報処理装置3から画像データの受信を開始したか否かが判断される。画像データの受信を開始していないと判断されたとき(SA3:NO)、ステップSA3の処理が繰り返される。画像データの受信を開始したと判断されたとき(SA3:YES)、処理はステップSA4に移され、受信した画像データが作業メモリ220に一時記憶される。
レディランプ260の点滅指令がランプ駆動回路256に供給される(SA4)。点滅指令に従って、ランプ駆動回路256は、レディランプ260を点滅させる。
画像データの受信が終了したか否かが判断される(SA5)。画像データの受信が終了していないと判断されたとき(SA5:NO)、処理はステップSA4に戻り、受信した画像データが作業メモリ220に一時記憶される。使用者は、レディランプ260が点滅することを見ることで、現在、画像データの受信中であることを認識することができる。画像データの受信が終了したと判断されたとき(SA5:YES)、処理はステップSA6に移され、制御処理ユニット200は、点滅指令の供給を停止して連続点灯指令をランプ駆動回路256に供給する。使用者は、レディランプ260が点滅状態から連続点灯状態に変化したことを見ることで、画像データの受信が完了したことを認識することができる。
受信した画像データが印刷データに変換される(SA6)。具体的には、作業メモリ220に一時記憶された画像データが、サーマルヘッド48の多数の発熱素子を加熱駆動するための印刷データに変換され、作業メモリ220に一時記憶される。
印刷データへの変換が終了したか否かが判断される(SA7)。印刷データへの変換が終了していないと判断されたとき(SA7:NO)、処理はステップSA6に戻る。印刷データへの変換が終了したと判断されたとき(SA7:YES)、処理はステップSA8に移される。
作業メモリ220に一時記憶された最初の印刷データが読み出される(SA8)。最初の印刷データは、ヘッドユニット12を加工原点位置に位置決めするための加工原点データを含む。
ヘッドユニット12を加工原点位置に移動させるための加工原点位置決め指令が搬送駆動回路254に供給される(SA9)。ヘッドユニット12が右側の支持板22の近傍に定められた原点位置から加工原点位置まで移動されるように、加工原点位置決め指令に従って、搬送駆動回路254は搬送モータ40を駆動する。
サーマルヘッド48の下降指令が昇降駆動回路252に供給される(SA10)。サーマルヘッド48の支持部材54が下降するように、下降指令に従って、昇降駆動回路252は昇降モータ44を駆動する。ヘッド下端センサ76が、支持部材54が予め定められた下端位置に到達したことを検出して検出信号を制御処理ユニット200に供給すると、制御処理ユニット200は、停止指令を昇降駆動回路252に供給する。停止指令に従って、昇降駆動回路252は昇降モータ44の駆動を停止する。この結果、サーマルヘッド48の支持部材54が予め定められた下端位置に位置決めされ、サーマルヘッド48は、熱転写箔シートを介して、カード保持部材134により保持されたカードの表面に接触する状態になる。
印刷データが終了したか否かが判断される(SA11)。具体的には、作業メモリ220に一時記憶された印刷データの全ての印刷データが読み出されたか否かが判断される。印刷データが終了していないと判断されたとき(SA11:NO)、処理はステップSA12に移される。印刷データが終了したと判断されたとき(SA11:YES)、処理はステップSA15に移される。
印刷データが終了していないと判断されたとき(SA11:NO)、ヘッドユニット12が所定の搬送速度で図1において左方に向って移動されるように、搬送指令が搬送駆動回路254に供給される(SA12)。搬送指令に従って、搬送駆動回路254は搬送モータ40を駆動する。印刷の開始直後においては、ヘッドユニット12は、加工原点位置から左方に向って移動を開始する。
サーマルヘッド48の印刷指令がヘッド駆動回路250に供給される(SA13)。印刷指令に含まれる印刷データに従って、ヘッド駆動回路250はサーマルヘッド48を加熱駆動する。印刷の開始直後においては、最初の印刷データに従って、ヘッド駆動回路250はサーマルヘッド48を加熱駆動する。
作業メモリ220に一時記憶された印刷データのうちから次の印刷データが読み出される(SA14)。ステップSA14の実行後に、処理はステップSA11に戻る。ステップSA11〜SA14は、全ての印刷データが読み出されるまで繰り返される。
印刷データが終了したと判断されたとき(SA11:YES)、サーマルヘッド48の停止指令がヘッド駆動回路250に供給される(SA15)。停止指令に従って、ヘッド駆動回路250はサーマルヘッド48の加熱駆動を停止する。
サーマルヘッド48の上昇指令が昇降駆動回路252に供給される(SA16)。サーマツヘッド48の支持部材54が上昇するように、上昇指令に従って、昇降駆動回路252は昇降モータ44を駆動する。ヘッド上端センサ74が、支持部材54が予め定められた上端位置に到達したことを検出して検出信号を制御処理ユニット200に供給すると、制御処理ユニット200は、停止指令を昇降駆動回路252に供給する。停止指令に従って、昇降駆動回路252は昇降モータ44の駆動を停止する。この結果、サーマルヘッド48の支持部材54が予め定められた上端位置に位置決めされ、サーマルヘッド48は、カード保持部材134により保持されたカードの表面から離間した状態になる。
ヘッドユニット12が原点復帰するように、原点復帰指令が搬送駆動回路254に供給される(SA17)。原点復帰指令に従って、搬送駆動回路254は、ヘッドユニット12が図1において右方に移動されるように、搬送モータ40を駆動する。ヘッドユニット12に搭載された原点センサ70が検出片70Aを検出して検出信号を制御処理ユニット200に供給すると、制御処理ユニット200は、搬送停止指令を搬送駆動回路254に供給する。搬送停止指令に従って、搬送駆動回路254は搬送モータ40の駆動を停止する。この結果、ヘッドユニット12は、右側の支持板22の近傍に定められた原点位置に位置決めされる。
≪画像データ生成処理≫
情報処理装置3において、使用者がプログラムを起動するために操作部340を操作すると、演算処理ユニット300は、プログラムメモリ310から画像データ生成処理プログラムを読み出して、図6に示す画像データ生成処理の実行を開始する。図6乃至図8に示す各ステップの処理は、演算処理ユニット300が実行する処理である。
初期設定が実行される(SB1)。たとえば、画像データ生成処理のために使用される作業メモリ320の所定記憶領域がクリアされる。
第1生成モードが選択されたか否かが判断される(SB2)。本実施形態では、画像データを生成するモードとして、第1生成モードと、第2生成モードとが存在する。第1生成モードは、使用者が選択した所望の連続パターンに基いて線画像を作成し、線画像と塗り画像との画像データを生成するモードである。第2生成モードは、すでに完成された線画像と、塗り画像との画像データを生成するモードである。ステップSB2において、生成モード選択画面が情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、生成モード選択画面を見ながら、操作部340を操作することにより、第1生成モードおよび第2生成モードのいずれかを選択することができる。本実施形態では、線画像は、線のみにより描かれる画像であり、塗り画像は、線画像を構成する線により囲まれた領域を塗りつぶす画像である。
第1生成モードが選択されたと判断されたとき(SB2:YES)、処理はステップSB3に移される。第2生成モードが選択されたと判断されたとき(SB2:NO)、処理はステップSB4に移される。第1生成モードおよび第2生成モードの詳細な処理については、後述する。
第1画像の送信が指示されたか否かが判断される(SB5)。第1画像の送信が指示されたと判断されたとき(SB5:YES)、処理はステップSB6に移される。第1画像の送信が指示されていないと判断されたとき(SB5:NO)、処理はステップSB7に移される。ステップSB5において、第1画像の送信を指示する送信指示画面が情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、送信指示画面を見ながら、操作部340を操作することにより、第1画像の送信を指示することができる。本実施形態では、第1画像の送信を指示しない場合には、使用者は、第1画像の送信指示画面を、第2画像の送信指示画面に切り換えるために、操作部340を操作する。
第1画像の送信が指示されたと判断されたとき(SB5:YES)、作業メモリ320に一時記憶された第1画像データが熱転写プリンタ2に送信される(SB6)。
第1画像の送信が指示されていないと判断されたとき(SB5:NO)、第2画像の送信が指示されたか否かが判断される(SB7)。第2画像の送信が指示されたと判断されたとき(SB7:YES)、処理はステップSB8に移される。第2画像の送信が指示されていないと判断されたとき(SB7:NO)、処理はステップSB5に戻る。ステップSB7において、第2画像の送信を指示する送信指示画面が情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、送信指示画面を見ながら、操作部340を操作することにより、第2画像の送信を指示することができる。本実施形態では、第2画像の送信を指示しない場合には、使用者は、第2画像の送信指示画面を、第1画像の送信指示画面に切り換えるために、操作部340を操作する。
第2画像の送信が指示されたと判断されたとき(SB7:YES)、作業メモリ320に一時記憶された第2画像データが熱転写プリンタ2に送信される(SB8)。
2つの画像データの送信が終了したか否かが判断される(SB9)。第1画像データおよび第2画像データの送信がともに終了したと判断されたとき(SB9:YES)、画像データ生成処理は終了する。第1画像データおよび第2画像データの送信が終了していないと判断されたとき(SB9:NO)、処理はステップSB5に戻る。
本実施形態では、第1画像は線画像であり、第2画像は塗り画像である。ステップSB5またはステップSB7において、使用者は、情報処理装置3の表示部350に表示される画像選択画面を見ながら操作部340を操作することにより、第1画像および第2画像のいずれかを選択して送信指示を行うことができる。
≪第1生成モード≫
画像間隔が指定されたか否かが判断される(SC1)。具体的には、画像間隔を入力する入力画面が、情報処理装置3の表示部350に表示される。入力画面には、入力可能な間隔の範囲が表示される。本実施形態では、入力可能な間隔の範囲は、画素数で表示され、たとえば、「0」画素から「10」画素までの範囲として表示される。使用者は、印刷に使用する熱転写箔シート122、124の特性、印刷される装飾画像の大きさ、線画像の線の太さ、および、被転写物の表面の粗さなどの種々の要因を考慮して、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、画像間隔としての画素数を入力し、その入力された画素数を確定するために操作部340を操作する。画素数の入力などの操作により、画像間隔の指定が使用者によって行われる。
熱転写箔シート122、124の特性として、たとえば、箔切れ性、および剥離性が考えられる。箔切れ性、および剥離性の大きい熱転写箔シートを使用する場合には、画像を構成する輪郭線などの線が太くなる傾向にあることから、線画像と塗り画像との間の画像間隔としての画素数として、大きな画素数が入力される。通常は、複数回の試印刷を行って最適な画像間隔が決定される。
入力された画像間隔が作業メモリ320に一時記憶される(SC2)。ステップSC2の実行後に、連続パターンが選択されたか否かが判断される(SC3)。連続パターンが選択されたと判断されたとき(SC3:YES)、処理はステップSC4に移される。連続パターンが選択されていないと判断されたとき(SC3:NO)、処理はステップSC3に戻る。ステップSC3において、画像メモリ330に記憶される多種類の連続パターンの画像データのサムネイル画像が、情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、多種類のサムネイル画像を見ながら、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、所望のサムネイル画像を選択する。所望のサムネイル画像の選択により、使用者は連続パターンを選択することができる。説明の便宜上、本実施形態では、所望の連続パターンとして、図9の(A)に示す六角形の連続パターンが選択されたものとして説明する。
選択された連続パターンのサイズが変更されたか否かが判断される(SC4)。連続パターンのサイズが変更されたと判断されたとき(SC4:YES)、処理はステップSC5に移される。連続パターンのサイズが変更されていないと判断されたとき(SC4:NO)、処理はステップSC6に移される。ステップSC4において、サイズ変更画面が、情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、サイズ変更画面を見ながら、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、所望のサイズ変更率、たとえば、拡大率または縮小率を入力する。所望のサイズ変更率の入力により、使用者は連続パターンのサイズを変更することができる。連続パターンのサイズを変更しない場合、すなわち、連続パターンの初期サイズを指定する場合には、使用者は、サイズ変更画面中の「変更なし」を指示する。
連続パターンの変更処理が実行される(SC5)。具体的には、初期サイズの連続パターンが、所望のサイズ変更率に従って変更され、その変更されたサイズの連続パターンの画像データが作業メモリ320に一時記憶される。本実施形態では、図9の(A)に示す連続パターンの六角形の大きさが変更される。
原画像が読み込まれる(SC6)。具体的には、図6に示す画像データ生成処理の実行が開始される前に、使用者は、少なくとも1つの所望の原画像を作業メモリ320に一時記憶しておく。所望の原画像としては、カラー写真、またはカラーイラストなどのカラー画像を、スキャンしたり、インターネットからダウンロードすることにより、作業メモリ320に一時記憶しておく。ステップSC6において、原画像の選択画面が、情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、原画像の選択画面を見ながら、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、所望の原画像を選択する。選択された所望の原画像の画像データは、作業メモリ320の一時記憶領域から読み出され、作業メモリ320の画像処理記憶領域に読み込まれる。説明の便宜上、本実施形態では、所望の原画像として、満月を表す円形のカラー画像が読み込まれたとして説明する。
選択された所望の原画像の配置が確定されたか否かが判断される(SC7)。所望の原画像の配置が確定されたと判断されたとき(SC7:YES)、処理はステップSC8に移される。所望の原画像の配置が確定されていないと判断されたとき(SC7:NO)、ステップSC7の処理が繰り返される。ステップSC7において、原画像の配置を確定するための配置確定画面が、情報処理装置3の表示部350に表示される。配置確定画面において、カード保持部材134が配置される印刷可能範囲を示す範囲領域画像が、画面の所定位置に固定して表示され、所望の原画像が、画面中で移動可能に表示される。使用者は、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、範囲領域画像に対して配置される原画像の位置を移動させながら、原画像の所望の配置位置を確定する。
所望の原画像の配置が確定されたと判断されたとき(SC7:YES)、加工原点位置が算出されて作業メモリ320に一時記憶される(SC8)。具体的には、ステップSC7において配置位置が確定された所望の原画像の中の基準となる基準位置と、図1において右側の支持板22に近接して予め定められた原点位置との間の距離が算出され、この距離に基いて、所望の原画像の印刷が開始される位置である加工原点位置を示す加工原点データが生成され、作業メモリ320に一時記憶される。
カラー画像である所望の原画像の画像データがグレースケールの画像データに変換される(SC9)。カラー画像をグレースケールの画像に変換する方法はよく知られており、その変換方法の詳細な説明を省略する。本実施形態では、カラー画像の画像データは、そのカラー画像の光度に従って、256階調のグレースケールの画像データに変換され、作業メモリ320に一時記憶される。
グレースケールの画像が2階調の画像に変換される(SC10)。この変換された2階調の画像は、作業メモリ320に一時記憶される。グレースケールの画像が2階調の画像に変換される方法もよく知られており、その変換方法の詳細な説明を省略する。説明の便宜上、本実施形態では、2階調の画像は、図9の(B)に示す白黒の画像であるものとして説明する。
選択された連続パターンが2階調の画像の選択範囲に配置される(SC11)。ステップSC11において、2階調の画像を表示する範囲選択画面が、情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、範囲選択画面の2階調の画像を見ながら、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、連続パターンを配置するための範囲を選択する。たとえば、使用者は、操作部340のマウスなどの操作手段を使用して、図9の(B)に示す2階調の画像のうちの黒色の範囲をクリックすることにより、選択範囲として黒色の範囲を選択する。この選択された黒色の範囲に、連続パターンが繰り返し描かれた状態で配置される。図9の(C)は、六角形の連続パターンが黒色の範囲に配置された状態を示す。
印刷解像度により線の太さが設定される(SC12)。設定された線の太さは、作業メモリ320に一時記憶される。本実施形態では、印刷解像度として、たとえば、600DPIなどの一定の解像度が予め設定されていることから、この一定の解像度により、線の太さが設定される。通常、一定の解像度が高い解像度に設定されるほど、線の太さは細い太さに設定される。
2階調の画像と、設定された線の太さとにより、輪郭線が作成される(SC13)。作成された輪郭線の画像データは、作業メモリ320に一時記憶される。ステップSC13において、2階調の画像のうちの選択範囲である黒色の範囲の外形形状を特定するために、2階調の画像のエッジ部分が検出される。このエッジ部分の検出により、黒色の範囲の外形形状が特定される。この特定された外形形状を、設定された太さの線により描くことにより、黒色の範囲の輪郭線が作成される。図9の(D)は、作成された輪郭線の画像を示す。
連続パターンが配置された画像と、輪郭線の画像とが合成される(SC14)。ステップSC14の実行後に、この合成された画像の画像データは、第1画像データとして作業メモリ320に一時記憶される(SC15)。図9の(E)に示すように、合成された画像は線のみで描かれる線画像である。この線画像において、線の部分のみが黒色で描かれ、他の部分は白色で描かれる。図9の(E)において、線画像が描かれた円形の範囲と、その円形の範囲の外側であって、外枠の四角形の内側の範囲とが、1つの線画像の画像形成範囲であり、第1画像データは、画像形成範囲の全範囲を描くためのデータである。
合成された画像の画像データである第1画像データが白黒反転される(SC16)。白黒反転された画像の画像データは、作業メモリ320に一時記憶される。図9の(F)は、白黒反転された画像を示す。
白黒反転された画像の輪郭線の外側の範囲が白色に変換される(SC17)。変換された画像の画像データは、作業メモリ320に一時記憶される。図9の(G)は、ステップSC17において変換された画像を示す。
白黒反転された画像の境界線の内側の黒色の範囲が、ステップSC2において一時記憶された画像間隔により、縮小される(SC18)。縮小された画像の画像データは、第2画像データとして作業メモリ320に一時記憶される(SC19)。図9の(H)は、図9の(G)に示す黒色の範囲に比べて、縮小された画像を示す。ステップSC19の実行後に、第1生成モードの処理が終了する。図9の(H)において、塗り画像が描かれた円形の範囲と、その円形の範囲の外側であって、外枠の四角形の内側の範囲とが、1つの塗り画像の画像形成範囲であり、第2画像データは、画像形成範囲の全範囲を描くためのデータである。
(ステップSC18における画像の縮小処理)
ステップSC18における画像の縮小処理について、図10乃至図12を参照して説明する。図10は、図9の(E)に示す円形の範囲内の画像を拡大して示し、図11は、図9の(G)に示す円形の範囲内の画像を拡大して示し、図12は、図9の(H)に示す円形の範囲内の画像を拡大して示す。
図10において、多数の六角形が組み合わされた線画像のうちの各六角形の1辺は、太い線と、2本の細い線とにより構成される。各六角形の1辺の幅は、幅WAである。図10において、線画像の輪郭線は、線SLで示される。図11において、黒色で塗りつぶされた六角形の画像GBが多数配置される。2つの隣接する六角形の画像GBの間の間隔は、間隔WBであり、幅WAと同じ大きさである。各画像GBの六角形の外形線が、ステップSC18における「白黒反転された画像の境界線」に相当する。本実施形態では、図11に示すように、2つの隣接する六角形の画像GBの間に、六角形の各辺部分を構成する線の画像が存在するが、ステップSC18において、この線の画像は、所定の幅より小さい幅を有することから、塗り画像ではないと判断され、削除される。
図10に示す線画像の各六角形の1辺は、図11に示す2つの隣接する六角形の画像GBの間に配置されるが、間隔WBが幅WAと同じ大きさであることから、各画像GBの六角形の外形線が、線画像の各六角形の1辺の部分と重なることがある。この画像の重なりを避けるために、本実施形態では、各画像GBの六角形の外形の大きさが、画像間隔に相当する画素数だけ縮小される。
図12において、黒色で塗りつぶされた六角形の画像GCは、画像GBから縮小された画像である。2つの隣接する六角形の画像GCの間の間隔は、間隔WCである。各画像GBの六角形の外形の大きさが、画像間隔に相当する画素数だけ縮小されたことにより、間隔WCは、幅WAより、画像間隔に相当する画素数の2倍だけ、大きくなる。この場合、画像間隔は、(WC−WA)/2に相当する値である。この結果、線画像の各六角形の1辺の部分が間隔WCの間に配置された場合、各六角形の1辺の部分と、縮小された六角形の画像GCの外形線との間に、画像間隔に相当する画素数の間隙が形成される。
≪第2生成モード≫
画像間隔が指定されたか否かが判断される(SD1)。ステップSD1の処理は、ステップSC1の処理と同様に実行される。
入力された画像間隔が作業メモリ320に一時記憶される(SD2)。ステップSD2の実行後に、原画像が読み込まれる(SD3)。具体的には、図6に示す画像データ生成処理の実行が開始される前に、使用者は、少なくとも1つの所望の原画像を作業メモリ320に一時記憶しておく。所望の原画像としては、線のみで描かれるカラーイラストなどのカラー画像を、スキャンしたり、インターネットからダウンロードすることにより、作業メモリ320に一時記憶しておく。ステップSD3において、原画像の選択画面が、情報処理装置3の表示部350に表示される。使用者は、原画像の選択画面を見ながら、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、所望の原画像を選択する。選択された所望の原画像の画像データは、作業メモリ320の一時記憶領域から読み出され、作業メモリ320の画像処理記憶領域に読み込まれる。
選択された所望の原画像の配置が確定されたか否かが判断される(SD4)。所望の原画像の配置が確定されたと判断されたとき(SD4:YES)、処理はステップSD5に移される。所望の原画像の配置が確定されていないと判断されたとき(SD4:NO)、ステップSD4の処理が繰り返される。ステップSD4の処理は、ステップSC7の処理と同様に実行される。
所望の原画像の配置が確定されたと判断されたとき、加工原点位置が算出されて作業メモリ320に一時記憶される(SD5)。ステップSD5の処理は、ステップSC8の処理と同様に実行される。
カラー画像である所望の原画像の画像データがグレースケールの画像データに変換される(SD6)。グレースケールの画像が2階調の画像に変換される(SD7)。ステップSD6、SD7の処理は、ステップSC9、SC10の処理と同様に実行される。説明の便宜上、本実施形態では、2階調の画像は、図13の(A)に示す白黒の画像であり、図9の(E)に示す線画像であるものとして説明する。
変換された2階調の画像の画像データが第1画像データとして作業メモリ320に一時記憶される(SD8)。
2階調の画像の画像データである第1画像データが白黒反転される(SD9)。白黒反転された画像の画像データは、作業メモリ320に一時記憶される。図13の(B)は、白黒反転された画像を示し、図9の(F)に示す画像に相当する。
白黒反転された画像の輪郭線の外側の範囲が白色に変換される(SD10)。変換された画像の画像データは、作業メモリ320に一時記憶される。図13の(C)は、ステップSD10において変換された画像を示し、図9の(G)に示す画像に相当する。
白黒反転された画像の境界線の内側の黒色の範囲が、ステップSD2において一時記憶された画像間隔により、縮小される(SD11)。縮小された画像の画像データは、第2画像データとして作業メモリ320に一時記憶される(SD12)。ステップSD11の処理は、ステップSC18の処理と同様に実行される。図13の(D)は、図13の(C)に示す黒色の範囲に比べて、縮小された画像を示し、図9の(H)に示す画像に相当する。ステップSD12の実行後に、第2生成モードの処理が終了する。
≪具体的な印刷態様≫
熱転写印刷システム1を使用した具体的な印刷態様について、図3と、図14乃至図16とを参照して説明する。具体的な印刷態様として、2種類の熱転写箔シートを使用する印刷態様と、1種類の熱転写箔シートのみを使用する印刷態様とを、説明する。図14は、スペーサ106、112がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させた状態を示す。図15は、巻取スプール102および供給スプール108がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させた状態を示す。図16は、印刷された線画像と塗り画像とから構成される装飾画像の一部を拡大して示す。
(2種類の熱転写箔シートを使用する印刷態様)
2種類の熱転写箔シートとして、熱転写箔シート122、124が使用される。使用者は、熱転写箔シート124が巻かれた供給スプール110、および巻取スプール104を、両支持軸86、84に装着するとともに、熱転写箔シート122が巻かれた供給スプール108、および巻取スプール102を、両支持軸86、84に装着する。各スプールの装着時に、使用者は、スペーサ106、112も、両支持軸84、86に装着する。
使用者は、図14に示すように、スペーサ106、112がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させる。図14に示す状態において、使用者は、両熱転写箔シート122、124の間の前後方向の空間から、被転写物である定型サイズのカードを、カード保持部材134の保持用開口136に嵌め込む。
情報処理装置3は、線画像を描くための第1画像データと、塗り画像を描くための第2画像データとを作成して、作業メモリ320に一時記憶している。各画像データが作成されている状態で、使用者は、熱転写箔シート124を使用して線画像を印刷するために、図3に示すように、巻取スプール104および供給スプール110がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させる。図3に示す状態は、後側のマグネットシート128、132が連結体88を磁力により吸着することによって、保持される。
使用者は、線画像を描くための第1画像データを熱転写プリンタ2に送信するために、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、第1画像データの送信を指示する。情報処理装置3において、図6に示すステップSB5、SB6の処理が実行され、第1画像データが情報処理装置3から送信されて熱転写プリンタ2の作業メモリ220に一時記憶される。熱転写プリンタ2は、第1画像データに従って、線画像をカードに印刷する。
次に、使用者は、熱転写箔シート122を使用して塗り画像を印刷するために、図15に示すように、巻取スプール102および供給スプール108がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させる。図15に示す状態は、前側のマグネットシート126、130が両軸保持体98、100を磁力により吸着することによって、保持される。
使用者は、塗り画像を描くための第2画像データを熱転写プリンタ2に送信するために、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、第2画像データの送信を指示する。情報処理装置3において、図6に示すステップSB7、SB8の処理が実行され、第2画像データが情報処理装置3から送信されて熱転写プリンタ2の作業メモリ220に一時記憶される。熱転写プリンタ2は、第2画像データに従って、線画像がすでに印刷されたカードに、塗り画像を印刷する。この結果、線画像と塗り画像とから構成される装飾画像が、図16に示す被転写物であるカードに、印刷される。
図16において、黒色で塗りつぶされた六角形の塗り画像GP1と、太い線と細い線とで形成された六角形の線画像GP2とが、連続して描かれる。2つの隣り合う塗り画像GP1の間の間隔は、間隔WPである。線画像GP2の六角形の各辺部分、すなわち、1本の太い線と2本の細い線とからなる各辺部分は、間隔WPの間に配置される。2本の細い線の各線は、各塗り画像GP1の外形線から、画像間隔に相当する間隔KPをあけて配置される。通常、画像がカードに転写されるときに、各熱転写箔シートの箔構成層が伸びながら破断される。このため、転写により印刷された状態での間隔WPは、図12に示す間隔WCより小さくなるが、線画像GP2が塗り画像GP1と重ならないように、画像間隔に相当する画素数が設定される。
両熱転写箔シート122、124を使用した印刷が終了した後に、使用者は、次の印刷に備えて、印刷に使用されたシート長さ分だけ、両巻取スプール102、104を手動で回転させて両熱転写箔シート122、124を巻き取る。
(1種類の熱転写箔シートを使用する印刷態様)
1種類の熱転写箔シートとして、熱転写箔シート122、124のいずれかが使用されるが、ここでは、熱転写箔シート122が使用されるとして説明する。先ず、使用者は、図14に示すように、スペーサ106、112がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させる。図14に示す状態において、使用者は、両熱転写箔シート122、124の間の前後方向の空間から、被転写物である定型サイズの新たなカードを、カード保持部材134の保持用開口136に嵌め込む。
情報処理装置3は、線画像を描くための第1画像データと、塗り画像を描くための第2画像データとを作成して、作業メモリ320に一時記憶している。各画像データが作成されている状態で、使用者は、熱転写箔シート122を使用して線画像を印刷するために、図15に示すように、巻取スプール102および供給スプール108がベース20の上方に位置するように箔供給機構14を前後方向に移動させる。図15に示す状態は、後側のマグネットシート128、132が連結体88を磁力により吸着することによって、保持される。
使用者は、線画像を描くための第1画像データを熱転写プリンタ2に送信するために、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、第1画像データの送信を指示する。情報処理装置3において、図6に示すステップSB5、SB6の処理が実行され、第1画像データが情報処理装置3から送信されて熱転写プリンタ2の作業メモリ220に一時記憶される。熱転写プリンタ2は、第1画像データに従って、線画像をカードに印刷する。
熱転写箔シート122を使用した線画像の印刷が終了した後に、使用者は、同じ熱転写箔シート122を使用して塗り画像を印刷するために、図15に示す状態に、箔供給機構14の前後方向の位置を維持する。この状態において、使用者は、塗り画像の印刷に備えて、線画像の印刷に使用されたシート長さ分だけ、巻取スプール102を手動で回転させて熱転写箔シート122を巻き取る。
使用者は、塗り画像を描くための第2画像データを熱転写プリンタ2に送信するために、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、第2画像データの送信を指示する。情報処理装置3において、図6に示すステップSB7、SB8の処理が実行され、第2画像データが情報処理装置3から送信されて熱転写プリンタ2の作業メモリ220に一時記憶される。熱転写プリンタ2は、第2画像データに従って、線画像がすでに印刷されたカードに、塗り画像を印刷する。この結果、線画像と塗り画像とから構成される装飾画像が、被転写物であるカードに印刷される。
[実施形態の効果]
本実施形態では、ステップSC1、SC2、またはステップSD1、SD2の処理により、線画像と塗り画像との間の画像間隔が、使用する熱転写箔シート122、124の箔切れ性および剥離性などの特性を少なくとも考慮して、設定される。この結果、図16に示すように、六角形の塗り画像GP1の外形線である塗り画像の境界線と、六角形の線画像GP2の各辺部分を構成する細い線である線画像の境界線との間に、設定された画像間隔に応じた間隙をあけることができ、六角形の塗り画像GP1の外形と、六角形の線画像GP2の各辺部分とを、重なることなく鮮明に印刷することができる。
本実施形態では、線画像を描く第1画像データが、塗り画像を描く第2画像データより先に熱転写プリンタ2に送信されたことから、線画像が、先に被転写物であるカードに印刷され、その後に、塗り画像がカードに印刷される。この結果、線画像を描く熱転写箔シートの箔構成層が接着層によりカードに確実に転写され、塗り画像GP1の印刷位置がずれたとしても、線画像GP2の六角形の各辺部分を構成する1本の太い線と2本の細い線とを鮮明に印刷することができる。
本実施形態では、使用者が、第1画像データおよび第2画像データの送信順序と、2種類の熱転写箔シートの使用順序とを、任意に決めることができる。この結果、図5および図6に示す処理を実行するプログラムを変更することなく、画像の印刷順序と、各画像の印刷に使用する熱転写箔シートの種類、たとえば、箔の色とを、使用者は簡単に変更することができる。
本実施形態では、画像メモリ330は、多種類の連続パターンの画像データを記憶する。ステップSC3の処理により、使用者は、多種類の連続パターンのうちから所望の連続パターンを選択することができる。ステップSC11の処理により、選択された所望の連続パターンは、図9の(B)に示す黒色の範囲を選択範囲として、その選択範囲に配置される。この結果、使用者は、所望の連続パターンにより所望の線画像を作成することができる。
本実施形態では、ステップSC12〜SC14の処理により、所望の連続パターンを含む所望の線画像が作成される。ステップSC12の処理により、所望の線画像の輪郭線、たとえば、図10に示す線画像の輪郭線SLの太さは、装飾画像の印刷解像度により設定される。この結果、輪郭線SLの太さは、印刷解像度に応じて変化し、印刷解像度が高いほど、細く設定され、輪郭線Slを鮮明に印刷することができる。一方、所望の連続パターンの線、たとえば、図10に示す線画像の六角形の各辺部分を構成する1本の太い線の太さと、2本の細い線の太さとは、印刷解像度に応じて変化することがなく、所望の連続パターンの初期の外形形状を維持することができる。
本実施形態では、塗り画像を描く第2画像データは、ステップSC16〜SC19の処理、または、ステップSD9〜SD12の処理により、線画像を描く第1画像データを画像処理することにより、作成される。この結果、線画像の形状に適合する外形形状の塗り画像の画像データを正確に作成することができる。
<構成の対応関係>
熱転写プリンタ2は、本発明の熱転写プリンタの一例である。情報処理装置3は、本発明の情報処理装置の一例である。熱転写箔シート122、124は、本発明の熱転写箔の一例である。箔供給機構14は、本発明の箔供給機構の一例である。サーマルヘッド48は、本発明のサーマルヘッドの一例である。搬送モータ40、および搬送機構42は、本発明の変位機構の一例である。ヘッド駆動回路250は、本発明のサーマルヘッドを加熱駆動する駆動部の一例である。熱転写プリンタ2の制御処理ユニット200は、本発明の制御部の一例である。ステップSC6の処理は、本発明の原画像取得処理の一例である。ステップSC15、SC16の処理、またはステップSD8の処理は、本発明の第1データ生成処理の一例である。ステップSC16〜SC19の処理、またはステップSD10〜SD12の処理は、本発明の第2データ生成処理の一例である。ステップSB6、SB8の処理は、本発明の送信処理の一例である。画像間隔に相当する(WC−WA)/2の数値は、本発明の線画像と塗り画像との間の所定間隔の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態では、第1画像データおよび第2画像データが生成され、2種類の熱転写箔シート122、124が各画像データに対応して使用された。しかし、3種類以上の画像データが生成され、3種類以上の熱転写箔シートが使用されてもよい。たとえば、異なる形状の複数種類の塗り画像の色を各画像毎に異なる色に設定する場合、複数種類の塗り画像について、複数種類の画像データが生成され、複数種類の熱転写箔シートが使用されてもよい。
(2)本実施形態では、ステップSC1、SC2の処理、または、ステップSD1、SD2の処理により、使用者が、情報処理装置3の操作部340を操作することにより、画像間隔を入力する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、線画像に使用される熱転写箔シートと、塗り画像に使用される熱転写箔シートとの組み合わせに応じて、予め定められた画像間隔を記憶する間隔記憶部を設け、使用者が、使用する熱転写箔シートを指定したときに、その指定された熱転写箔シートの組み合わせに応じて、画像間隔が間隔記憶部から読み出される構成であってもよい。
(3)本実施形態では、第1画像データおよび第2画像データの各画像データが、使用者による送信指示に従って、異なるタイミングで熱転写プリンタ2に送信される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、第1画像データおよび第2画像データが同時に熱転写プリンタ2に送信され、使用者が、使用する熱転写箔シートに応じて、画像データを選択する構成であってもよい。また、第1画像データおよび第2画像データの各画像データと、使用する熱転写箔シートとの対応関係が、予め記憶されていれば、この対応関係に従って、送信されてきた画像データに対応する熱転写箔シートが自動的に選択されて、被転写物に対向する位置に移動される構成であってもよい。
(4)本実施形態では、ステップSC17の処理、またはステップSD10の処理により、白黒反転された画像の輪郭線の外側の範囲が白色に変換され、図9の(G)または図13の(C)に示す画像が作成される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、図9の(F)に示す画像のうちで、図9の(B)に示す黒色で塗りつぶされた範囲であって、使用者により選択された選択範囲に存在する画像を抜き出す処理を実行することにより、図9の(G)に示す画像が作成される構成であってもよい。
(5)本実施形態では、熱転写箔シート122、124の各熱転写箔シートは、ベース層と、離型層と、箔構成層と、接着層とを有する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、熱転写箔シートは、オーバコート層が離型層と箔構成層との間に積層される構成であってもよい。
(6)本実施形態では、熱転写プリンタ2と通信可能な外部の情報処理装置3が、第1画像データおよび第2画像データを生成する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、熱転写プリンタ2が、第1画像データおよび第2画像データを生成する機能を備える構成であってもよい。または、線画像を描く第1画像データと、塗り画像を描く第2画像データとの組み合わせが多種類記憶された外部の情報提供サーバから、熱転写プリンタ2が、所望の組み合わせの画像データをダウンロードして記憶する機能を備える構成であってもよい。
(7)本実施形態では、原画像が、図9の(B)に示す円形の画像であり、線画像が、図9の(E)に示す六角形の連続パターンを含む画像であるが、これらの画像に限定されない。たとえば、原画像として、動物および植物の外形、山および建物の外形など、種々の形状の画像が使用されてもよいし、連続パターンとして、直線だけでなく複雑な曲線を含むパターンであってもよい。
(8)本実施形態では、印刷解像度は一定の解像度に予め設定されているが、情報処理装置3において、印刷解像度が複数の解像度のうちから選択される構成であってもよい。この変形例では、ステップSC12の処理において、輪郭線SLの線の太さは、選択された印刷解像度により設定される構成となる。
(9)本実施形態では、被転写物として、定型サイズのカードが採用されたが、カードに限定されない。たとえば、被転写物として、カードよりサイズが大きいクリアファイル、または用紙などが採用されてもよい。
1 熱転写印刷システム
2 熱転写プリンタ
3 情報処理装置
14 箔供給機構
40 搬送モータ
42 搬送機構
48 サーマルヘッド
122、124 熱転写箔シート
126、128、130、132 マグネットシート
134 カード保持部材
200 制御処理ユニット
250 ヘッド駆動回路
330 演算処理ユニット
330 画像メモリ
340 操作部

Claims (1)

  1. 画像データを生成して熱転写プリンタに送信する情報処理装置のコンピュータが実行する画像データ生成プログラムであって、
    熱転写プリンタは、
    熱転写箔を供給するとともに巻き取る箔供給機構と、
    サーマルヘッドと被転写物との相対的位置を変化させる変位機構と、
    サーマルヘッドを加熱駆動する駆動部と、
    線画像および塗り画像を含む装飾画像を形成するための画像データに従って、駆動部を制御する制御部と、を備え、
    熱転写箔は、ベース層と、サーマルヘッドの加熱によりベース層から剥離可能な離型層と、箔構成層と、被転写物に接着可能な接着層とが順番に積層されて構成され、
    情報処理装置のコンピュータは、
    原画像の画像データを取得する原画像取得処理と、
    線画像が描かれるように、原画像の画像データに基いて、第1画像データを生成する第1データ生成処理と、
    線画像から所定間隔をあけて塗り画像が描かれるように、第1画像データに基いて、第2画像データを生成する第2データ生成処理と、
    第1画像データおよび第2画像データを熱転写プリンタの制御部に送信する送信処理と、
    を実行する画像データ生成プログラム。
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