JP6808115B1 - 設計支援システム、設計支援方法および設計支援プログラム - Google Patents

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Abstract

サーバ(10)は、複数のエンジニアリング装置から出力された構成情報ファイルが反映された構成情報マスターファイル(170)と、所望の機器情報を抽出するための抽出条件を含むフィルターファイル(180)と、エンジニアリング装置から出力された構成情報ファイル、または構成情報マスターファイル(170)から、フィルターファイル(180)を用いて機器情報を抽出する抽出部(142)と、を備える。また、サーバ(10)は、エンジニアリング装置から出力された構成情報ファイルからフィルターファイル(180)を用いて抽出部(142)によって抽出された機器情報を構成情報マスターファイル(170)に反映する反映部(143)と、構成情報マスターファイル(170)からフィルターファイル(180)を用いて抽出部(142)によって抽出された機器情報をエンジニアリング装置に出力する出力部(144)と、を備える。

Description

本開示は、システム設計を支援する設計支援システム、設計支援方法および設計支援プログラムに関する。
ファクトリーオートメーション(Factory Automation:FA)システムの設計を行う際には、エンジニアリング装置が用いられる。機械設計、電気設計、制御設計等、FAシステムの設計を行う際、設計フェーズ毎に使用するエンジニアリング装置が異なる。しかしながら、異なる設計フェーズにおいても、一部重複する作業が存在する。すなわち、異なるエンジニアリング装置においても、一部重複する作業が存在する。エンジニアリング装置における設計作業は、人の手入力による作業である。このため、入力ミス等に起因して、異なるエンジニアリング装置における重複する作業の作業結果において、エンジニアリング装置間で乖離が発生することがある。
エンジニアリングツール間の連携技術として、特許文献1には、エンジニアリングツールのデータ形式等の違いを吸収して、プラント制御装置を連携させて動作させるエンジニアリングを可能にするエンジニアリングツール連携装置が記載されている。
一方、異なるエンジニアリング装置における重複する作業を省くための機能として、Extensible Markup Language(XML)ファイルの相互交換機能がある。XMLファイルの相互交換機能を用いることにより、設計工程の上流フェーズにおいて保持されている情報を、乖離を生じさせることなく、設計工程の下流フェーズに反映することができる。また、下流フェーズで変更した内容を上流フェーズへ反映することもできる。同様に、XMLファイルの相互交換機能を用いることにより、設計工程の下流フェーズにおいて保持されている情報を、乖離を生じさせることなく、設計工程の上流フェーズに反映することができる。
特開2018−73055号公報
しかしながら、エンジニアリング装置間で機器情報が記載されたXMLファイルの相互交換を行うためには、エンジニアリング装置で扱うことのできる機器の機器情報以外は処理することができない。このため、エンジニアリング装置間における機器情報の相互交換において、機器情報が欠落してしまうケースが多かった。エンジニアリング装置で扱うことのできる機器は、エンジニアリング装置におけるシステム設計において設定可能な機器である。
例えば、設計工程の下流フェーズである同じフェーズのシステム設計を行うための下流エンジニアリング装置である、A社製のエンジニアリング装置とB社製のエンジニアリング装置とがある場合を想定する。A社製のエンジニアリング装置とB社製のエンジニアリング装置とは、システム設計において共に機能上の制限がある。A社製のエンジニアリング装置は、システム設計においてB社製の機器を設定できない。B社製のエンジニアリング装置は、システム設計においてA社製の機器を設定できない。
一方、設計工程の上流フェーズの設計を行うための上流エンジニアリング装置は、システム設計において設定可能な機器の範囲が広く、A社製の機器およびB社製の機器のどちらの機器も設定可能である。このため、上流工程のエンジニアリング装置から出力される機器情報をA社製のエンジニアリング装置またはB社製のエンジニアリング装置がインポートする際に、各エンジニアリング装置における処理対象外の機器情報が存在する場合には、処理対象外の機器情報はインポートされず欠落していた。
そして、A社製のエンジニアリング装置またはB社製のエンジニアリング装置で変更した機器情報を上流エンジニアリング装置の保持している機器情報に反映する場合、A社製またはB社製のエンジニアリング装置が出力する機器情報は一部の機器情報が欠落しているため、本来必要な機器情報が上流エンジニアリング装置において保持されない、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、システム設計において設定できる機器が異なるエンジニアリング装置間での情報の授受を、情報の欠落を生じさせずに実施可能な設計支援システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる設計支援システムは、システム設計の支援を行う複数のエンジニアリング装置と、複数のエンジニアリング装置と通信可能なサーバとを備え、複数のエンジニアリング装置とサーバとの間で、システム設計において設計される機器構成に設定される機器を特定する機器情報を授受可能な設計支援システムである。複数のエンジニアリング装置のそれぞれは、システム設計において異なる機器を設定可能であり、機器情報を用いて作成された機器構成の情報である構成情報を含む構成情報ファイルを保持する。サーバは、複数のエンジニアリング装置から出力された構成情報ファイルが反映された構成情報マスターファイルと、所望の機器情報を抽出するための抽出条件を含むフィルターファイルと、エンジニアリング装置から出力された構成情報ファイル、または構成情報マスターファイルから、フィルターファイルを用いて機器情報を抽出する抽出部と、を備える。また、サーバは、エンジニアリング装置から出力された構成情報ファイルからフィルターファイルを用いて抽出部によって抽出された機器情報を構成情報マスターファイルに反映する反映部と、構成情報マスターファイルからフィルターファイルを用いて抽出部によって抽出された機器情報をエンジニアリング装置に出力する出力部と、を備える。
本開示にかかる設計支援システムは、システム設計において設定できる機器が異なるエンジニアリング装置間での情報の授受を、情報の欠落を生じさせずに実施可能である、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる設計支援システムの構成を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムのサーバの機能構成を示す図 実施の形態1にかかるフィルターファイルの詳細情報の一例を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムのエンジニアリング装置の機能構成を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムのサーバにおける第1の動作の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる設計支援システムのサーバの表示部に表示される反映ダイアログボックスの一例を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムのサーバにおける第2の動作の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる設計支援システムのサーバの表示部に表示される出力ダイアログボックスの一例を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムにおいて構成情報マスターファイルに構成情報ファイルを反映する処理の概要を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムにおいて、フィルター情報のパターンがパターンAであるフィルターファイルを用いて構成情報マスターファイルに構成情報ファイルが反映された場合の反映結果を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムにおいて、フィルター情報のパターンがパターンBであるフィルターファイルを用いて構成情報マスターファイルに構成情報ファイルが反映された場合の反映結果を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムにおいて、フィルター情報のパターンがパターンCであるフィルターファイルを用いて構成情報マスターファイルに構成情報ファイルが反映された場合の反映結果を示す図 実施の形態1にかかる設計支援システムにおいて構成情報マスターファイルから構成情報ファイルを出力する処理の概要を示す図
以下に、実施の形態にかかる設計支援システム、設計支援方法および設計支援プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる設計支援システム100の構成を示す図である。設計支援システム100は、複数のFA機器から構成されるFAシステムのシステム設計を支援するFAシステム設計支援システムである。
設計支援システム100は、サーバ10と、複数のエンジニアリング装置20とがネットワーク30を介して接続されている。
サーバ10は、複数のエンジニアリング装置20との間で、FAシステムのシステム設計において用いられる機器の機器情報を相互に授受するとともに保持する装置である。サーバ10がエンジニアリング装置20との間で授受する機器情報は、機器構成を示す情報である構成情報に含まれる機器情報である。機器構成は、システム設計において設定される第1の機器である複数の個別の機器を組み合わせて設定することにより構成された第2の機器である組立機器の構成である。個別の機器は、組立機器を構成する構成要素となる機器である。機器構成は、システム設計において設定される個別の機器を特定する情報である機器情報を用いて作成されている。以下では、個別の機器を単に機器と呼ぶ場合がある。したがって、以下における機器情報は、システム設計において設計される第2の機器である組立機器を構成するために設定される第1の機器である個別の機器を特定する情報である。
サーバ10は、複数のエンジニアリング装置20とネットワーク30を介して接続されており、複数のエンジニアリング装置20と有線通信可能である。なお、サーバ10と複数のエンジニアリング装置20との通信は、無線通信であってもよい。なお、サーバ10は、必要時にのみ複数のエンジニアリング装置20と接続される。
エンジニアリング装置20は、FAシステムを構築するための、機械設計、電気設計、制御設計等、各種設計の支援を行う装置である。本実施の形態1では、設計支援システム100は、FAシステムの設計において異なるフェーズのシステム設計を支援するエンジニアリング装置20である、第1エンジニアリング装置20aと、エンジニアリング装置20である第2エンジニアリング装置20bと、を備える。なお、設計支援システム100は、同じフェーズのシステム設計を支援する、または異なるフェーズのシステム設計を支援する、3台以上のエンジニアリング装置20を備えてもよい。
図2は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のサーバ10の機能構成を示す図である。図3は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のフィルターファイル180の一例を示す図である。図4は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のエンジニアリング装置20の機能構成を示す図である。
サーバ10は、情報が入力される入力部11と、複数のエンジニアリング装置20との間の通信を行う通信部12と、情報を表示する表示部13と、各種処理を実行するプロセッサ14と、情報を記憶するメモリ15と、を有する。入力部11、通信部12、表示部13、プロセッサ14およびメモリ15は、バスライン16を介して接続される。
入力部11は、サーバ10の外部から各種の情報が入力される。入力部11は、たとえばキーボード、マウスあるいはタッチパネルといった装置が例示され、ユーザによる操作によって情報が入力される。通信部12は、複数のエンジニアリング装置20との間で双方向の通信を行う。表示部13は、画面にて情報を表示する。
プロセッサ14は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又はDSP(Digital Signal Processor)である。
メモリ15は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、外部記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)または外部記憶装置であるSSD(Solid State Drive)を含む。メモリ15には、各種データとサーバ10の処理プログラムである設計支援プログラムが格納される。プロセッサ14は、メモリ15に格納されている設計支援プログラムを実行する。
RAMには、プロセッサ14によって実行されるサーバ10における処理手順を記載した設計支援プログラムがロードされ、またプロセッサ14によって使用されるデータが一時的に保持される。設計支援プログラムは、サーバ10が、システム設計において設定される機器を特定する機器情報をエンジニアリング装置20との間で授受する設計支援方法をコンピュータに実行させる設計支援プログラムである。ROMには、コンピュータの基本となる制御のためのプログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)あるいはUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)が記憶されている。外部記憶装置には、設計支援プログラムと、各種データと、が記憶される。なお、設計支援プログラムは、ROMに記憶されてもよい。
ROMおよび外部記憶装置に記憶されているプログラムは、RAMにロードされる。プロセッサ14は、RAMに設計支援プログラムをロードして各種処理を実行する。実施の形態1では、プロセッサ14は、設計支援プログラムを実行することによって、後述するサーバ制御部140の各処理部の機能を実現する。
設計支援プログラムは、コンピュータによる読み取りが可能とされた記憶媒体に記憶されたものであってもよい。サーバ10は、記憶媒体に記憶された設計支援プログラムを外部記憶装置へ格納してもよい。記憶媒体は、フレキシブルディスクである可搬型記憶媒体、あるいは半導体メモリであるフラッシュメモリであってもよい。設計支援プログラムは、他のコンピュータあるいはサーバ装置からネットワークを介して、サーバ10となるコンピュータへインストールされてもよい。
メモリ15は、構成情報マスターファイル170と、フィルターファイル180と、が記憶されたデータベース160を有する。データベース160は、後述するように反映部143によって更新される構成情報マスターファイル170を格納して保持する。また、データベース160は、後述するように抽出部142が機器情報の抽出に使用するフィルターファイル180を格納して保持する。
構成情報マスターファイル170は、エンジニアリング装置20が出力した後述する構成情報ファイル250の反映先となるファイルである。また、構成情報マスターファイル170は、エンジニアリング装置20に向けてフィルターファイル180を通してサーバ10から出力する構成情報ファイル250の元となるファイルである。
構成情報マスターファイル170は、エンジニアリング装置20が保持している構成情報ファイル250の機器情報をフィルターファイル180を通して取り込むことで、エンジニアリング装置20が保持している最新の構成情報を保持している。すなわち、構成情報マスターファイル170は、エンジニアリング装置20が保持している最新の機器構成に用いられている機器の機器情報を保持している。構成情報マスターファイル170は、エンジニアリング装置20が出力した構成情報ファイル250が反映されているため、エンジニアリング装置20が保持している最新の構成情報ファイル250の情報が記述されている。すなわち、構成情報マスターファイル170は、エンジニアリング装置20において設計された、最新の構成情報が記述されている。このため、エンジニアリング装置20とサーバ10との間で機器情報を授受することにより、エンジニアリング装置20が保持している構成情報ファイル250の内容と、構成情報マスターファイル170との内容とは、同一となる。
機器情報とは、エンジニアリング装置20におけるシステム設計において使用可能な個別の機器を特定するための情報である。エンジニアリング装置20におけるシステム設計において、使用できる機器、すなわち設定可能な機器は、設計フェーズごとおよびエンジニアリング装置20ごとに異なる。このため、システム設計における各設計フェーズにおいて使用されるエンジニアリング装置20ごとに、システム設計において使用できる機器、すなわち設定可能な機器は、異なる。
すなわち、設計支援システム100では、第1エンジニアリング装置20aと、第2エンジニアリング装置20bとにおいて、システム設計において使用対象となる機器は異なる。ただし、第1エンジニアリング装置20aにおいて使用対象となる機器と、第2エンジニアリング装置20bにおいて使用対象となる機器とは、全く異なるわけではない。したがって、第1エンジニアリング装置20aと第2エンジニアリング装置20bとの両方において使用対象となる機器も存在する。
したがって、第1エンジニアリング装置20aでのシステム設計においては設定可能であるが、第2エンジニアリング装置20bでのシステム設計においては設定できない機器がある。また、第1エンジニアリング装置20aでのシステム設計においては設定できないが、第2エンジニアリング装置20bでのシステム設計においては設定可能な機器がある。また、第1エンジニアリング装置20aでのシステム設計および第2エンジニアリング装置20bでのシステム設計において、共に設定可能な機器がある。
フィルターファイル180は、構成情報マスターファイル170または構成情報ファイル250から機器情報を抽出するため抽出条件が記述されているフィルターファイルである。フィルターファイル180は、エンジニアリング装置20が出力した構成情報ファイル250を、データベース160が保持する構成情報マスターファイル170に反映する場合に、データベース160に反映させたい所望の機器情報を抽出するために用いられる。また、フィルターファイル180は、ユーザが指定した出力先のエンジニアリング装置20に、ユーザが必要とする機器情報のみをデータベース160が保持する構成情報マスターファイル170から出力する場合に、ユーザが必要とする機器情報のみを構成情報マスターファイル170から抽出するために用いられる。
したがって、サーバ10からエンジニアリング装置20に機器情報を出力する際に用いられるフィルターファイル180は、機器情報を出力する出力先のエンジニアリング装置20におけるシステム設計において設定不可能な機器の機器情報が抽出されない抽出条件が記述されている。
構成情報ファイル250は、エンジニアリング装置20が出力するXMLファイルである。構成情報ファイル250は、エンジニアリング装置20が設定できる機器の機器情報を用いてユーザがエンジニアリング装置20において作成した機器構成の情報である構成情報を、ファイル化したものである。すなわち、構成情報ファイル250には、設計支援システム100のエンジニアリング装置20におけるシステム設計において作成された機器構成に用いられている個別の機器の機器情報が記述されている。構成情報ファイル250に含まれる機器情報は、複数のエンジニアリング装置20において重複する機器情報も存在するが、エンジニアリング装置20ごとに異なる機器情報が含まれる。
また、フィルターファイル180は、構成情報マスターファイル170からの機器情報の出力先のエンジニアリング装置20に個別に対応した、出力先のエンジニアリング装置20に固有のフィルターファイル180が用いられる。たとえば、構成情報マスターファイル170から機器情報の出力先のエンジニアリング装置20が第1エンジニアリング装置20aである場合には、第1エンジニアリング装置20a用の固有のフィルターファイル180が用いられる。
フィルターファイル180は、各エンジニアリング装置20の種類に対して、1つ以上のフィルターファイル180がデータベース160に格納されている。すなわち、各エンジニアリング装置20の種類に対して、基本的に1つのフィルターファイル180がデータベース160に記憶されている。ただし、エンジニアリング装置20の種類に対して複数のフィルターファイル180を使い分けたい場合には、各エンジニアリング装置20の種類に対して複数のフィルターファイル180がデータベース160に記憶されてもよい。フィルターファイル180は、入力部11を介してユーザによってデータベース160に登録される。図3に示すように、フィルターファイル180は、例えばフィルター情報181を有する。
フィルター情報181は、構成情報マスターファイル170に含まれる機器情報のうち所望の機器情報のみを抽出するため、またはエンジニアリング装置20に保持されておりサーバ10に送信される構成情報ファイル250に含まれる機器情報のうち所望の機器情報のみを抽出するための抽出条件を示す情報である。
図3に示すように、フィルター情報181は、抽出条件として、(1)抽出するベンダーの情報と、(2)抽出する機器の情報と、(3)抽出する要素の情報と、を含む。ベンダーの情報は、エンジニアリング装置20におけるシステム設計において使用対象とできる機器を提供しているベンダーの情報であり、社名等である。機器の情報は、エンジニアリング装置20におけるシステム設計において使用対象とできる機器の情報であり、機器の名称または機器の品番等である。要素の情報は、機器情報の記述方法のフォーマットに記載される要素である。
フィルターファイル180は、抽出条件として、フィルター情報181に含まれる、(1)抽出するベンダーの情報と、(2)抽出する機器の情報と、(3)抽出する要素の情報と、の3つの情報のうち、(1)から(3)のすべての情報、または(1)の情報と(3)の情報と、もしくは(2)の情報と(3)の情報と、を有するものとする。
構成情報ファイル250に含まれる機器情報のうち、フィルターファイル180が有するフィルター情報181の抽出情報の全てを満たす機器情報のみが、フィルターファイル180を通して抽出する、抽出対象の機器情報となる。
図2には、プロセッサ14を使用することによって実現されるサーバ10の機能構成を示している。サーバ10は、サーバ10全体の処理を制御するサーバ制御部140を備える。サーバ制御部140は、情報取得部141と、抽出部142と、反映部143と、出力部144と、表示処理部145と、を備える。
情報取得部141は、後述する反映ダイアログボックス300においてユーザが指定したファイル名を反映部143に送信する。また、情報取得部141は、出力ダイアログボックス400においてユーザが指定したファイル名を出力部144に送信する。
抽出部142は、構成情報マスターファイル170または構成情報ファイル250から、フィルターファイル180に記述されたフィルター情報181に該当する所望の機器情報を抽出する。抽出部142は、エンジニアリング装置20が出力した構成情報ファイル250を、データベース160が保持する構成情報マスターファイル170に反映する場合に、データベース160に反映させたい所望の機器情報のみを構成情報ファイル250から抽出する。また、抽出部142は、ユーザが指定した出力先のエンジニアリング装置20に、ユーザが必要とする機器情報のみをデータベース160が保持する構成情報マスターファイル170から出力する場合に、ユーザが必要とする所望の機器情報のみを構成情報マスターファイル170から抽出する。以下では、抽出部142によって抽出された機器情報を、抽出済み機器情報と呼ぶ場合がある。
反映部143は、エンジニアリング装置20から送信された構成情報ファイル250からフィルターファイル180に記述されたフィルター情報181に基づいて抽出部142によって抽出された抽出済み機器情報を、サーバ10の構成情報マスターファイル170に反映する。
出力部144は、フィルターファイル180に記述されたフィルター情報181に基づいて抽出部142によって構成情報マスターファイル170から抽出された抽出済み機器情報を、エンジニアリング装置20に出力する。
表示処理部145は、表示部13における表示のための処理を行う。表示処理部145は、情報取得部141の制御に従って、後述する出力ダイアログボックス400または後述する反映ダイアログボックス300を表示部13に表示させる処理を行う。すなわち、表示処理部145は、エンジニアリング装置20から送信された構成情報ファイル250の機器情報を構成情報マスターファイル170に反映する際に、後述する反映ダイアログボックス300を表示部13に表示させる処理を行う。また、表示処理部145は、構成情報マスターファイル170の機器情報をエンジニアリング装置20に出力する際に、後述する出力ダイアログボックス400を表示部13に表示させる処理を行う。
また、表示処理部145は、エンジニアリング装置20から受け取った情報を、表示部13に表示させる。
つぎに、エンジニアリング装置20の構成について説明する。エンジニアリング装置20は、図4に示すように、情報が入力される入力部21と、複数のエンジニアリング装置20との間の通信を行う通信部22と、情報を表示する表示部23と、各種処理を実行するプロセッサ24と、情報を記憶するメモリ25と、を有する。入力部21、通信部22、表示部23、プロセッサ24およびメモリ25は、バスライン26を介して接続される。
入力部21は、エンジニアリング装置20の外部から各種の情報が入力される。入力部21は、たとえばキーボード、マウスあるいはタッチパネルといった装置が例示され、ユーザによる操作によって情報が入力される。通信部22は、サーバ10との間で双方向の通信を行う。表示部23は、画面にて情報を表示する。
プロセッサ24は、CPU、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又はDSPである。
メモリ25は、構成情報ファイル250を記憶している。メモリ25は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROMまたはEEPROM、HDDまたはSSDを含む。エンジニアリング装置20の処理プログラムであるエンジニアリングプログラムは、メモリ25に格納される。プロセッサ24は、メモリ25に格納されているエンジニアリングプログラムを実行する。エンジニアリングプログラムは、エンジニアリング装置20におけるシステム設計をコンピュータに実行させるプログラムである。
第1エンジニアリング装置20aは、構成情報ファイル250である第1構成情報ファイル250aをメモリ25に記憶している。第2エンジニアリング装置20bは、構成情報ファイル250である第2構成情報ファイル250bをメモリ25に記憶している。第1構成情報ファイル250aと第2構成情報ファイル250bとは、同じ言語であるXML言語で作成されている。
図4には、プロセッサ24を使用することによって実現されるエンジニアリング装置20の機能構成を示している。エンジニアリング装置20は、エンジニアリング装置20全体の処理を制御する制御部240を備える。制御部240は、エディタ部241と、出力部242と、表示処理部243と、を備える。
エディタ部241は、表示部23にシステム設計画面を表示させ、入力部21に対して行われたユーザの操作に対応して、システムの設計書を作成または編集する処理を行う。エディタ部241は、作成または編集したシステムの設計書をメモリ25に記憶させる。エディタ部241におけるシステムの設計書を作成および編集する機能は、一般的なエンジニアリングツールのエディタ機能と同様である。エディタ部241は、システムの設計書の作成処理の一部として、機器情報を含む構成情報をファイル化した構成情報ファイル250を作成する。
出力部242は、エディタ部241によって作成された構成情報ファイル250をサーバ10に出力する。また、出力部242は、エディタ部241によって作成された構成情報ファイル250を、エンジニアリング装置20間で相互交換するために出力する。
つぎに、設計支援システム100の動作について説明する。図5は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のサーバ10における第1の動作の手順を示すフローチャートである。第1の動作は、エンジニアリング装置20が保持する構成情報ファイル250をサーバ10にアップロードして構成情報マスターファイル170に反映する動作である。より詳細には、エンジニアリング装置20が保持する構成情報ファイル250に含まれる機器情報を、構成情報マスターファイル170に反映する動作である。
ステップS10において、サーバ10の表示処理部145が、反映ダイアログボックス300を表示部13に表示させる。図6は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のサーバ10の表示部13に表示される反映ダイアログボックス300の一例を示す図である。
反映ダイアログボックス300は、構成情報ファイル250を構成情報マスターファイル170に反映する場合に使用されるファイルが指定される画面である。具体的に、反映ダイアログボックス300では、反映先マスターファイルと、反映元構成情報ファイルと、フィルターファイルと、が指定される。反映ダイアログボックス300は、反映先マスターファイル名310が入力される反映先マスターファイル入力領域311と、反映元構成情報ファイル名320が入力される反映元構成情報ファイル入力領域321と、フィルターファイル名330が入力されるフィルターファイル入力領域331と、を有する。
ここで、反映先マスターファイルは、ユーザが構成情報ファイル250を反映させたい、反映先の構成情報マスターファイル170である。反映先マスターファイル名310は、反映先マスターファイルのファイル名である。
反映元構成情報ファイルは、ユーザが構成情報マスターファイル170に反映させたい、反映元の構成情報ファイル250である。反映元構成情報ファイル名320は、反映元構成情報ファイルのファイル名である。
フィルターファイルは、構成情報ファイル250を構成情報マスターファイル170に反映させる際に使用されるフィルターファイル180である。フィルターファイル名330は、フィルターファイルのファイル名である。
つぎに、ステップS20において、反映ダイアログボックス300においてファイルが指定される。具体的に、表示処理部145が、反映元構成情報ファイル名320などの、反映ダイアログボックス300における入力項目の情報を受信して、受信した情報を反映ダイアログボックス300に表示する。反映ダイアログボックス300における入力項目の情報は、ユーザの操作により入力部11から入力される。
反映先マスターファイル入力領域311に反映先マスターファイル名310が入力されることにより、反映先マスターファイルが指定される。また、反映元構成情報ファイル入力領域321に反映元構成情報ファイル名320が入力されることにより、反映元構成情報ファイルが指定される。また、フィルターファイル入力領域331にフィルターファイル名330が入力されることにより、フィルターファイルが指定される。
ここで、反映ダイアログボックス300に入力される項目として、反映元構成情報ファイル名320の入力が必須とされる。また、反映先マスターファイル入力領域311に反映先マスターファイル名310が入力されている場合は、フィルターファイル入力領域331におけるフィルターファイル名330の入力が必須とされる。
反映ダイアログボックス300に各入力項目の情報が入力された後、サーバ制御部140は、反映指示情報を受信した場合には、構成情報ファイル250の反映処理に移行する。すなわち、情報取得部141が、反映ダイアログボックス300に入力された入力項目の情報を表示処理部145から取得する。また、反映ダイアログボックス300に各入力項目の情報が入力された後、サーバ制御部140は、キャンセル指示情報を受信した場合には、処理を中止する。すなわち、表示処理部145が反映ダイアログボックス300を閉じ、一連の処理が終了する。
反映ダイアログボックス300においてユーザが反映ボタン340を選択することで、サーバ10に反映指示情報が入力される。また、反映ダイアログボックス300においてユーザがキャンセルボタン350を選択することで、サーバ10にキャンセル指示情報が入力される。
つぎに、ステップS30において、情報取得部141は、反映先マスターファイル入力領域311に反映先マスターファイル名310が入力されているか否かを判定する。反映先マスターファイル入力領域311に反映先マスターファイル名310が入力されていない場合は、ステップS30においてNoとなり、ステップS40に進む。反映先マスターファイル入力領域311に反映先マスターファイル名310が入力されている場合は、ステップS30においてYesとなり、ステップS50に進む。
ステップS40において、エンジニアリング装置20から出力された構成情報ファイル250が、新規の構成情報マスターファイル170としてデータベース160に登録され、記憶される。具体的に、反映部143は、エンジニアリング装置20から出力された構成情報ファイル250を含む新規の構成情報マスターファイル170を作成する。ここでのエンジニアリング装置20から出力された構成情報ファイル250は、反映元構成情報ファイル入力領域321に反映元構成情報ファイル名320が入力されている構成情報ファイル250である。反映部143は、作成した新規の構成情報マスターファイル170を、データベース160に登録して記憶させる。
そして、反映部143は、新規の構成情報マスターファイル170がデータベース160に登録されたことをユーザに報知して、一連の反映処理を終了する。具体的に、反映部143は、新規の構成情報マスターファイル170がデータベース160に登録された旨の新規登録情報を表示処理部145に出力する。表示処理部145は、新規登録情報を受け取ると、新規登録情報に基づいて、新規の構成情報マスターファイル170がデータベース160に登録されたことを表示部13に表示させて、ユーザに報知する。
ステップS50において、情報取得部141は、反映ダイアログボックス300で指定された構成情報マスターファイル170がデータベース160に存在するか否かを判定する。すなわち、情報取得部141は、反映先マスターファイル入力領域311に入力された反映先マスターファイル名310に対応する構成情報マスターファイル170が、データベース160に存在するか否かを判定する。反映ダイアログボックス300で指定された構成情報マスターファイル170がデータベース160に存在すると判定された場合は、ステップS50においてYesとなり、ステップS60に進む。反映ダイアログボックス300で指定された構成情報マスターファイル170がデータベース160に存在しないと判定された場合は、ステップS50においてNoとなり、ステップS80に進む。
ステップS60において、機器情報の抽出が行われる。具体的に、抽出部142は、反映ダイアログボックス300で指定された、反映元構成情報ファイル名320とフィルターファイル名330とを情報取得部141から取得する。つぎに、抽出部142は、取得した反映元構成情報ファイル名320に対応する構成情報ファイル250を、エンジニアリング装置20から取得する。また、抽出部142は、取得したフィルターファイル名330に対応するフィルターファイル180を、データベース160から取得する。
そして、抽出部142は、フィルターファイル180に含まれている抽出条件であるフィルター情報181に該当する機器情報を、構成情報ファイル250から抽出する。抽出部142は、構成情報ファイル250に含まれている機器情報のうち、フィルター情報181に該当しない機器情報は破棄する。
つぎに、ステップS70において、抽出部142において構成情報ファイル250から抽出された機器情報が、構成情報マスターファイル170に反映される。具体的に、反映部143は、抽出部142において構成情報ファイル250から抽出された機器情報を抽出部142から取得し、取得した機器情報を反映ダイアログボックス300で反映先マスターファイルに指定された構成情報マスターファイル170に反映して、一連の反映処理を終了する。すなわち、反映部143は、取得した機器情報を用いて構成情報マスターファイル170を更新する。
機器情報のそれぞれには、固有の識別情報が記述されている。反映部143は、識別情報が一致している機器情報が、構成情報ファイル250から抽出された機器情報と、構成情報マスターファイル170に含まれている機器情報との双方に存在する場合に、構成情報マスターファイル170に含まれている機器情報を、構成情報ファイル250から抽出された機器情報に更新する。
また反映部143は、識別情報が一致せず、構成情報ファイル250にしか存在しない機器情報が存在する場合は、この機器情報を構成情報マスターファイル170に新規の機器情報として反映する。すなわち、反映部143は、構成情報ファイル250から抽出された機器情報であって、構成情報マスターファイル170に含まれていなかった機器情報を新規の機器情報として構成情報マスターファイル170に追加する。
また、反映部143は、識別情報が一致せず、構成情報マスターファイル170にしか存在しない、且つフィルターファイル180に含まれているフィルター情報181に該当する機器情報が存在する場合は、この機器情報はエンジニアリング装置20に保持されている構成情報ファイル250から削除されていると判定する。このため、反映部143は、この機器情報を構成情報マスターファイル170から削除する。反映部143は、抽出部142から取得した機器情報の全てに対して、上述した処理のうちのいずれかの処理を実施することで、反映処理を終了する。
一方、ステップS80において、エンジニアリング装置20から出力された構成情報ファイル250が、新規の構成情報マスターファイル170としてデータベース160に登録され、記憶される。具体的に、反映部143は、エンジニアリング装置20から出力された構成情報ファイル250を含む新規の構成情報マスターファイル170を作成する。ここでのエンジニアリング装置20から出力された構成情報ファイル250は、反映元構成情報ファイル入力領域321に反映元構成情報ファイル名320が入力されている構成情報ファイル250である。反映部143は、作成した新規の構成情報マスターファイル170を、データベース160に登録して記憶させる。
そして、反映部143は、新規の構成情報マスターファイル170がデータベース160に登録されたことをユーザに報知して、一連の反映処理を終了する。
つぎに、設計支援システム100の他の動作について説明する。図7は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のサーバ10における第2の動作の手順を示すフローチャートである。第2の動作は、サーバ10が保持する構成情報マスターファイル170からユーザが必要とする機器情報のみをエンジニアリング装置20に出力する動作である。
ステップS110において、サーバ10の表示処理部145が、出力ダイアログボックス400を表示部13に表示させる。図8は、実施の形態1にかかる設計支援システム100のサーバ10の表示部13に表示される出力ダイアログボックス400の一例を示す図である。
出力ダイアログボックス400は、構成情報マスターファイル170からユーザが必要とする機器情報のみをエンジニアリング装置20に出力する場合に使用されるファイルが指定される画面である。具体的に、出力ダイアログボックス400では、出力元マスターファイルと、フィルターファイルと、が指定される。出力ダイアログボックス400は、出力元マスターファイル名410が入力される出力元マスターファイル入力領域411と、フィルターファイル名420が入力されるフィルターファイル入力領域421と、を有する。
ここで、出力元マスターファイルは、ユーザがエンジニアリング装置20に出力したい、出力元の構成情報マスターファイル170である。出力元マスターファイル名410は、出力元マスターファイルのファイル名である。
フィルターファイルは、構成情報マスターファイル170からユーザが必要とする機器情報のみをエンジニアリング装置20に出力する際に使用されるフィルターファイル180である。フィルターファイル名420は、フィルターファイルのファイル名である。
つぎに、ステップS120において、出力ダイアログボックス400においてファイルが指定される。具体的に、表示処理部145が、出力元マスターファイル名410などの出力ダイアログボックス400における入力項目の情報を受信して、受信した情報を出力ダイアログボックス400に表示する。出力ダイアログボックス400における入力項目の情報は、ユーザの操作により入力部11から入力される。
出力元マスターファイル入力領域411に出力元マスターファイル名410が入力されることにより、出力元マスターファイルが指定される。また、フィルターファイル入力領域421にフィルターファイル名420が入力されることにより、フィルターファイルが指定される。ここで、フィルターファイルは、構成情報マスターファイル170からの機器情報の出力先のエンジニアリング装置20に個別に対応した、出力先のエンジニアリング装置20に固有のフィルターファイル180が用いられる。たとえば、構成情報マスターファイル170から機器情報の出力先のエンジニアリング装置20が第1エンジニアリング装置20aである場合には、第1エンジニアリング装置20a用の固有のフィルターファイル180が用いられる。
具体的に、出力先のエンジニアリング装置20に個別に対応した固有のフィルターファイル180は、出力先のエンジニアリング装置20におけるシステム設計において使用対象とできる機器の構成情報のみを抽出するためのフィルター情報181を有している。すなわち、出力先のエンジニアリング装置20に個別に対応した固有のフィルターファイル180は、出力先のエンジニアリング装置20におけるシステム設計において使用対象とできる機器の構成情報のみを抽出するための抽出条件を示す情報を有している。
出力ダイアログボックス400に各入力項目の情報が入力された後、サーバ制御部140は、出力指示情報を受信した場合には、構成情報マスターファイル170の出力処理に移行する。すなわち、情報取得部141が、出力ダイアログボックス400に入力された入力項目の情報を表示処理部145から取得する。また、出力ダイアログボックス400に各入力項目の情報が入力された後、サーバ制御部140は、キャンセル指示情報を受信した場合には、処理を中止する。すなわち、表示処理部145が出力ダイアログボックス400を閉じ、一連の処理が終了する。
出力ダイアログボックス400においてユーザが出力ボタン430を選択することで、サーバ10に出力指示情報が入力される。また、出力ダイアログボックス400においてユーザがキャンセルボタン440を選択することで、サーバ10にキャンセル指示情報が入力される。
ステップS130において、機器情報の抽出が行われる。具体的に、抽出部142は、出力ダイアログボックス400で指定された、出力元マスターファイル名410とフィルターファイル名420とを情報取得部141から取得する。つぎに、抽出部142は、取得した出力元マスターファイル名410に対応する構成情報マスターファイル170を、データベース160から取得する。また、抽出部142は、取得したフィルターファイル名420に対応するフィルターファイル180を、データベース160から取得する。
そして、抽出部142は、フィルターファイル180に含まれている抽出条件であるフィルター情報181に該当する機器情報を、構成情報マスターファイル170から抽出する。抽出部142は、構成情報マスターファイル170に含まれている機器情報のうち、フィルター情報181に該当しない機器情報は破棄する。
ステップS140において、抽出部142において抽出された機器情報から新規の構成情報ファイル250が作成される。具体的に、出力部144は、抽出部142において抽出された機器情報を抽出部142から取得する。そして、出力部144は、取得した機器情報を含む新規の構成情報ファイル250を作成する。
ステップS150において、出力部144は、作成した新規の構成情報ファイル250を、出力先のエンジニアリング装置20に出力する。出力部144は、抽出部142から取得した機器情報の全てに対して、上述した出力処理を実施することで、一連の出力処理を終了する。
つぎに、設計支援システム100における処理について具体的な例を参照して説明する。図9は、実施の形態1にかかる設計支援システム100において構成情報マスターファイル170に構成情報ファイル250を反映する処理の概要を示す図である。なお、ここでは、設計支援システム100が、第1エンジニアリング装置20aと、第2エンジニアリング装置20bと、第3エンジニアリング装置20cと、を備える場合について説明する。
図9において、「device」と、「device」の下層に配置された「deviceitem label」および「sample label」と、が記述されたツリー構成が機器構成に対応する。そして、ツリー構成に記述されている情報が構成情報に対応する。「device」は、機器構成の名称である。
図10は、実施の形態1にかかる設計支援システム100において、フィルター情報181のパターンがパターンAであるフィルターファイル180を用いて構成情報マスターファイル170に構成情報ファイル250が反映された場合の反映結果を示す図である。図11は、実施の形態1にかかる設計支援システム100において、フィルター情報181のパターンがパターンBであるフィルターファイル180を用いて構成情報マスターファイル170に構成情報ファイル250が反映された場合の反映結果を示す図である。図12は、実施の形態1にかかる設計支援システム100において、フィルター情報181のパターンがパターンCであるフィルターファイル180を用いて構成情報マスターファイル170に構成情報ファイル250が反映された場合の反映結果を示す図である。
(第1のパターン)
まず、第1エンジニアリング装置20aが出力した第1構成情報ファイル250aを、構成情報マスターファイル170に反映する場合について説明する。上述した反映ダイアログボックス300において、パターンAの内容の第1フィルター情報181aが記述された第1フィルターファイル180aが選択された場合、ベンダーが「A社」であり、且つエレメントが、「device」である機器情報もしくは「deviceitem」である機器情報が、抽出部142によって第1構成情報ファイル250aから抽出される。エレメントは、上述した(3)抽出する要素の情報である。
このため、ベンダーおよびエレメントの条件に該当する、「A社_機器A」、「A社_機器X」および「A社_機器Z」の機器情報が、第1構成情報ファイル250aから抽出される。そして、抽出された機器情報が、反映部143によって構成情報マスターファイル170に反映される。
ここで、反映前の構成情報マスターファイル170において、パターンAの第1フィルター情報181aの記述内容に該当する機器は、「A社_機器A」、「A社_機器B」および「A社_機器C」である。反映する機器情報には「機器B」および「機器C」の機器情報は存在しない。このため、反映部143は、第1エンジニアリング装置20aが保持する第1構成情報ファイル250aでは「機器B」および「機器C」の機器情報が削除されていると判定し、構成情報マスターファイル170に対して「機器B」および「機器C」の機器情報を削除反映する。すなわち、反映部143は、「A社_機器B」および「A社_機器C」の機器情報を、構成情報マスターファイル170から削除する。
機器Aは、第1構成情報ファイル250aおよび反映前の構成情報マスターファイル170の双方に存在する。このため、反映部143は、第1構成情報ファイル250aにおける機器Aの機器情報の内容を、構成情報マスターファイル170の機器Aの機器情報に反映する。「機器X」および「機器Z」は、第1構成情報ファイル250aのみに存在する。このため、反映部143は、「機器X」および「機器Z」の機器情報を、追加機器の機器情報として構成情報マスターファイル170に新しく追加反映する。
ベンダーが「A社」である機器以外の機器の機器情報は、第1フィルターファイル180aの記述内容に該当しない。このため、ベンダーが「A社」である機器以外の機器の機器情報は、第1構成情報ファイル250aからの抽出および構成情報マスターファイル170への反映は実施されない。これらの反映処理が行われることにより、構成情報マスターファイル170は、図10に示す反映後の構成情報マスターファイル170aである「反映後の構成情報マスターファイル:パターンA」の記述内容に更新される。
(第2のパターン)
つぎに、第2エンジニアリング装置20bが出力した第2構成情報ファイル250bを、構成情報マスターファイル170に反映する場合について説明する。上述した反映ダイアログボックス300において、パターンBの内容の第2フィルター情報181bが記述された第2フィルターファイル180bが選択された場合、ベンダーが「B社」であり、且つエレメントが、「device」である機器情報もしくは「deviceitem」である機器情報が、抽出部142によって第2構成情報ファイル250bから抽出される。
このため、ベンダーおよびエレメントの条件に該当する、「B社_機器F」および「B社_機器E2」の機器情報が、第2構成情報ファイル250bから抽出される。そして、抽出された機器情報が、反映部143によって構成情報マスターファイル170に反映される。
ここで、反映前の構成情報マスターファイル170において、パターンBの第2フィルター情報181bの記述内容に該当する機器は、「B社_機器D」および「B社_機器E」である。反映する機器情報には「機器D」および「機器E」の機器情報は存在しない。このため、反映部143は、第2エンジニアリング装置20bが保持する第2構成情報ファイル250bでは「機器D」および「機器E」の機器情報が削除されていると判定し、構成情報マスターファイル170に対して「機器D」および「機器E」の機器情報を削除反映する。すなわち、反映部143は、「B社_機器D」および「B社_機器E」の機器情報を、構成情報マスターファイル170から削除する。
「機器F」および「機器E2」は、第2構成情報ファイル250bのみに存在する。このため、反映部143は、「機器F」および「機器E2」の機器情報を、追加機器の機器情報として構成情報マスターファイル170に新しく追加反映する。
ベンダーが「B社」である機器以外の機器の機器情報は、第2フィルターファイル180bの記述内容に該当しない。このため、ベンダーが「B社」である機器以外の機器の機器情報は、第2構成情報ファイル250bからの抽出および構成情報マスターファイル170への反映は実施されない。これらの反映処理が行われることにより、構成情報マスターファイル170は、図11に示す反映後の構成情報マスターファイル170bである「反映後の構成情報マスターファイル:パターンB」の記述内容に更新される。
(第3のパターン)
つぎに、第3エンジニアリング装置20cが出力した第3構成情報ファイル250cを、構成情報マスターファイル170に反映する場合について説明する。上述した反映ダイアログボックス300において、パターンCの内容の第3フィルター情報181cが記述された第3フィルターファイル180cが選択された場合、第3構成情報ファイル250cから、ベンダーが「A社」、「B社」、「C社」のいずれかであり、且つエレメントが、「device」である機器情報もしくは「deviceitem」である機器情報が、抽出部142によって抽出される。
このため、ベンダーおよびエレメントの条件に該当する、「A社_機器A」、「A社_機器X」、「A社_機器Z」、「B社_機器D」、「B社_機器E2」および「C社_機器1」の機器情報が、第3構成情報ファイル250cから抽出される。そして、抽出された機器情報が、反映部143によって構成情報マスターファイル170に反映される。
ここで、反映前の構成情報マスターファイル170において、パターンCの第3フィルター情報181cの記述内容に該当する「A社」の機器は、「A社_機器A」、「A社_機器B」および「A社_機器C」である。反映する機器情報には「機器B」および「機器C」の機器情報は存在しない。このため、反映部143は、第3エンジニアリング装置20cが保持する第3構成情報ファイル250cでは「機器B」および「機器C」の機器情報が削除されていると判定し、構成情報マスターファイル170に対して「機器B」および「機器C」の機器情報を削除反映する。すなわち、反映部143は、「A社_機器B」および「A社_機器C」の機器情報を、構成情報マスターファイル170から削除する。
「A社」の機器Aは、第3構成情報ファイル250cおよび反映前の構成情報マスターファイル170の双方に存在する。このため、反映部143は、第3構成情報ファイル250cにおける機器Aの機器情報の内容を、構成情報マスターファイル170の機器Aの機器情報に反映する。「機器X」および「機器Z」は、第3構成情報ファイル250cのみに存在する。このため、反映部143は、「機器X」および「機器Z」の機器情報を、追加機器の機器情報として構成情報マスターファイル170に新しく追加反映する。
また、反映前の構成情報マスターファイル170において、パターンCの第3フィルター情報181cの記述内容に該当する「B社」の機器は、「B社_機器D」および「B社_機器E」である。反映する機器情報には「機器E」の機器情報は存在しない。このため、反映部143は、第3エンジニアリング装置20cが保持する第3構成情報ファイル250cでは「機器E」の機器情報が削除されていると判定し、構成情報マスターファイル170に対して「機器E」の機器情報を削除反映する。すなわち、反映部143は、「B社_機器E」の機器情報を、構成情報マスターファイル170から削除する。
機器Dは、第3構成情報ファイル250cおよび反映前の構成情報マスターファイル170の双方に存在する。このため、反映部143は、第3構成情報ファイル250cにおける機器Dの機器情報の内容を、構成情報マスターファイル170の機器Dの機器情報に反映する。「機器E2」は、第3構成情報ファイル250cのみに存在する。このため、反映部143は、「機器E2」の機器情報を、追加機器の機器情報として構成情報マスターファイル170に新しく追加反映する。
また、パターンCの第3フィルター情報181cの記述内容に該当する「C社」の機器は、「C社_機器1」である。「C社」は、第3構成情報ファイル250cのみに存在する。このため、反映部143は、「C社_機器1」の機器情報を、追加機器の機器情報として構成情報マスターファイル170に新しく追加反映する。これらの反映処理が行われることにより、構成情報マスターファイル170は、図12に示す反映後の構成情報マスターファイル170cである「反映後の構成情報マスターファイル:パターンC」の記述内容に更新される。
図13は、実施の形態1にかかる設計支援システム100において構成情報マスターファイル170から構成情報ファイル250を出力する処理の概要を示す図である。ここでは、第4構成情報ファイル250dが出力される場合について説明する。上述した出力ダイアログボックス400においてパターンAの内容の第1フィルター情報181aが記述された第1フィルターファイル180aが選択された場合、ベンダーが「A社」であり、且つエレメントが「device」もしくは「deviceitem」である機器情報が、抽出部142によって構成情報マスターファイル170から抽出される。
このため、ベンダーおよびエレメントの条件に該当する、「A社_機器A」、「A社_機器B」および「A社_機器C」の機器情報が、構成情報マスターファイル170から抽出される。出力部144は、抽出された機器情報を含む新規の第4構成情報ファイル250dを作成し、出力先のエンジニアリング装置20に出力する。
パターンAの第1フィルター情報181aには、「B社」の定義がないため、構成情報マスターファイル170から「B社」の機器情報は抽出されない。したがって、出力される第4構成情報ファイル250dには、「B社」の機器情報は含まれない。同様に、エレメントが「sample」である「A社_機器B」の機器情報は、ベンダーの条件は第1フィルター情報181aに該当するが、エレメントが異なるため、抽出されず、第4構成情報ファイル250dには含まれない。
出力ダイアログボックス400において第2フィルターファイル180bが選択された場合は、上記と同様の処理によって、第5構成情報ファイル250eがサーバ10の外部の装置に向けて出力される。また、出力ダイアログボックス400において第3フィルターファイル180cが選択された場合は、上記と同様の処理によって、第6構成情報ファイル250fがサーバ10の外部の装置に向けて出力される。
なお、上記においては、サーバ10およびエンジニアリング装置20がパーソナルコンピュータにより実現される場合について示したが、サーバ10およびエンジニアリング装置20は、専用の装置として構成されてもよい。
上記のように構成された設計支援システム100では、サーバ10を介すことにより、システム設計において設定できる機器が異なる複数のエンジニアリング装置20の間での機器情報の授受を、機器情報の欠落を生じさせずに実施可能である。
例えば、設計工程の下流フェーズである同じフェーズのシステム設計を行うための下流エンジニアリング装置である、A社製のエンジニアリング装置である第1エンジニアリング装置20aと、B社製のエンジニアリング装置である第2エンジニアリング装置20bと、設計工程の上流フェーズのシステム設計を行うための上流エンジニアリング装置である第3エンジニアリング装置20cと、がある場合を想定する。第3エンジニアリング装置20cは、A社、B社およびC社とは異なる他の機器メーカである、例えばD社製のエンジニアリング装置20である。第1エンジニアリング装置20aと第2エンジニアリング装置20bとは、システム設計において共に機能上の制限がある。第1エンジニアリング装置20aは、システム設計においてB社製の機器を設定できない。第2エンジニアリング装置20bは、システム設計においてA社製の機器を設定できない。また、第3エンジニアリング装置20cは、システム設計において、A社製の機器とB社製の機器とC社製の機器とを設定できる。第1エンジニアリング装置20aと第2エンジニアリング装置20bとは、システム設計においてC社製の機器を設定できない。
例えば、第1エンジニアリング装置20aではシステム設計において使用対象とできないが、第2エンジニアリング装置20bではシステム設計において使用対象とできるB社製の機器の機器情報と、A社製の機器の機器情報とが存在する構成情報マスターファイル170を想定する。
この構成情報マスターファイル170に、第1エンジニアリング装置20aから出力された構成情報ファイル250を反映した場合、第1エンジニアリング装置20a用のフィルターファイル180を用いて機器情報を抽出することにより、構成情報マスターファイル170では、第1エンジニアリング装置20aでシステム設計において使用対象とできる機器情報のみが反映されて編集される状態となる。このため、構成情報ファイル250内に第1エンジニアリング装置20aで処理できないB社製の機器の機器情報が存在しなくても、第2エンジニアリング装置20bで処理できるB社製の機器の機器情報を欠落させずに、第1エンジニアリング装置20aから出力された構成情報ファイル250を構成情報マスターファイル170に反映することができる。すなわち、構成情報マスターファイル170においては、第2エンジニアリング装置20bで処理できる機器情報が削除されずに保持される。
また、第2エンジニアリング装置20bではシステム設計において使用対象とできないが、第1エンジニアリング装置20aではシステム設計において使用対象とできるA社製の機器の機器情報と、B社製の機器の機器情報とが存在する構成情報マスターファイル170に、第2エンジニアリング装置20bから出力された構成情報ファイル250を反映する場合も同様である。すなわち、設計支援システム100は、第1エンジニアリング装置20aで処理できるA社製の機器の機器情報を欠落させずに、第2エンジニアリング装置20bから出力された構成情報ファイル250を構成情報マスターファイル170に反映することができる。
また、A社製の機器の機器情報とB社製の機器の機器情報とC社製の機器の機器情報とが存在する構成情報マスターファイル170に、第3エンジニアリング装置20cから出力された構成情報ファイル250を反映する場合も同様である。すなわち、設計支援システム100は、A社製の機器の機器情報およびB社製の機器の機器情報を欠落させずに、構成情報ファイル250におけるC社製の機器の機器情報を構成情報マスターファイル170に反映することができる。
これにより、設計支援システム100では、サーバ10が、設計支援システム100の複数のエンジニアリング装置20におけるシステム設計における最新の構成情報および機器情報を保持できるため、下流エンジニアリング装置である第1エンジニアリング装置20aおよび第2エンジニアリング装置20bと、上流エンジニアリング装置である第3エンジニアリング装置20cとの間での機器情報の相互交換において、機器情報の欠落が発生しない。すなわち、設計支援システム100では、フィルターファイル180を用いることで、各エンジニアリング装置20から構成情報ファイル250をデータベース160にアップロードしても、構成情報マスターファイル170の機器情報の欠落を発生させることなく、構成情報ファイル250を構成情報マスターファイル170に反映することができる。
このため、データベース160に保持された構成情報マスターファイル170を第3エンジニアリング装置20cに反映する場合でも、機器情報の欠落のない機器情報を第3エンジニアリング装置20cに反映することができる。また、第3エンジニアリング装置20cにおいて必要な機器情報を第3エンジニアリング装置20cに出力する場合でも、機器情報の欠落のない機器情報を第3エンジニアリング装置20cに出力することができる。
これにより、第1エンジニアリング装置20aと第2エンジニアリング装置20bと第3エンジニアリング装置20cとのシステム設計において、機器情報の確認作業等の余分な処理が発生せず、第1エンジニアリング装置20aと第2エンジニアリング装置20bと第3エンジニアリング装置20cとにおいてシステム設計を平行して実施することができ、システムの並行開発が容易になる。
すなわち、設計支援システム100によれば、複数のエンジニアリング装置20とサーバ10との間における構成情報の機器情報の授受において、授受を行う機器情報をフィルターファイル180によって制御でき、複数のエンジニアリング装置20でのシステム設計において使用されている全ての機器の機器情報を構成情報マスターファイル170で確実に管理できるため、構成情報を含むファイルの相互交換による機器情報の欠落を防ぐことができ、システムの並行開発が容易になる。
また、設計支援システム100では、第1エンジニアリング装置20aにおいて構成情報マスターファイル170の機器情報を変更したい場合、第1エンジニアリング装置20a専用のフィルターファイル180を用いることにより、第1エンジニアリング装置20aで使用対象とできる機器の機器情報のみを構成情報マスターファイル170から抽出できる。そして、抽出された機器情報のみを含むファイルを作成し、構成情報ファイル250として第1エンジニアリング装置20aに出力することができる。すなわち、設計支援システム100では、フィルターファイル180を用いることで、ユーザが必要とする機器情報のみを第1エンジニアリング装置20aが構成情報マスターファイル170から取得することができる。
このため、設計支援システム100では、構成情報マスターファイル170に含まれる機器情報を第1エンジニアリング装置20aでインポートする際に、第1エンジニアリング装置20aでは処理できない不要な機器情報を読み込むことがない。すなわち、第1エンジニアリング装置20aが構成情報ファイル250をインポートした際、使用対象とできる機器情報のみが構成情報ファイル250に記述されているため、構成情報ファイル250に含まれる機器情報について、第1エンジニアリング装置20aで機器情報の欠落が発生しない。
これにより、設計支援システム100では、第1エンジニアリング装置20aでは処理できない不要な機器情報を読み込むことに起因したエラー発生が防止されるため、エラーによりインポート処理が中断することがなく、第1エンジニアリング装置20aにおけるシステム設計作業が滞ることがない。
また、設計支援システム100では、第1エンジニアリング装置20aでのインポートによる機器情報の欠落が防止されているため、機器情報が欠落した構成情報ファイル250が第1エンジニアリング装置20aからサーバ10に出力されてサーバ10でインポートされることがない。これにより、第1エンジニアリング装置20aから出力された、機器情報が欠落した構成情報ファイル250をサーバ10でインポートすることに起因して、必要な機器情報が意図せずサーバ10から削除される、という問題が発生しない。
そして、エンジニアリング装置20ごとにフィルターファイルを用意することで、各エンジニアリング装置20が設計支援システム100におけるその他の装置に対して上述したサーバ10の機能を実行することが可能である。
なお、第1エンジニアリング装置20aとサーバ10との間での機器情報の授受において、第1エンジニアリング装置20aが処理できない機器情報も第1エンジニアリング装置20aのインポート対象として第1エンジニアリング装置20aで保持しておく方法が考えられる。しかしながら、サーバ10において機器情報の変更があった場合には、意図しない変更が発生してしまう。
したがって、本実施の形態1にかかる設計支援システム100によれば、システム設計において設定できる機器が異なるエンジニアリング装置間での情報の授受を、情報の欠落を生じさせずに実施可能である、という効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 サーバ、11,21 入力部、12,22 通信部、13,23 表示部、14,24 プロセッサ、15,25 メモリ、16,26 バスライン、20 エンジニアリング装置、20a 第1エンジニアリング装置、20b 第2エンジニアリング装置、20c 第3エンジニアリング装置、30 ネットワーク、100 設計支援システム、140 サーバ制御部、141 情報取得部、142 抽出部、143 反映部、144 出力部、145 表示処理部、160 データベース、170 構成情報マスターファイル、170a,170b,170c 反映後の構成情報マスターファイル、180 フィルターファイル、180a 第1フィルターファイル、180b 第2フィルターファイル、180c 第3フィルターファイル、181 フィルター情報、181a 第1フィルター情報、181b 第2フィルター情報、181c 第3フィルター情報、240 制御部、241 エディタ部、242 出力部、243 表示処理部、250 構成情報ファイル、250a 第1構成情報ファイル、250b 第2構成情報ファイル、250c 第3構成情報ファイル、250d 第4構成情報ファイル、250e 第5構成情報ファイル、250f 第6構成情報ファイル、300 反映ダイアログボックス、310 反映先マスターファイル名、311 反映先マスターファイル入力領域、320 反映元構成情報ファイル名、321 反映元構成情報ファイル入力領域、330,420 フィルターファイル名、331,421 フィルターファイル入力領域、340 反映ボタン、350,440 キャンセルボタン、400 出力ダイアログボックス、410 出力元マスターファイル名、411 出力元マスターファイル入力領域、430 出力ボタン。

Claims (5)

  1. システム設計の支援を行う複数のエンジニアリング装置と、前記複数のエンジニアリング装置と通信可能なサーバとを備え、前記複数のエンジニアリング装置と前記サーバとの間で、前記システム設計において設計される機器構成に設定される機器を特定する機器情報を授受可能な設計支援システムであって、
    前記複数のエンジニアリング装置のそれぞれは、前記システム設計において異なる前記機器を設定可能であり、前記機器情報を用いて作成された前記機器構成の情報である構成情報を含む構成情報ファイルを保持し、
    前記サーバは、
    前記複数のエンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルが反映された構成情報マスターファイルと、
    所望の前記機器情報を抽出するための抽出条件を含むフィルターファイルと、
    前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイル、または前記構成情報マスターファイルから、前記フィルターファイルを用いて前記機器情報を抽出する抽出部と、
    前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルから前記フィルターファイルを用いて前記抽出部によって抽出された前記機器情報を前記構成情報マスターファイルに反映する反映部と、
    前記構成情報マスターファイルから前記フィルターファイルを用いて前記抽出部によって抽出された前記機器情報を前記エンジニアリング装置に出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする設計支援システム。
  2. 前記反映部は、前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルから前記フィルターファイルを用いて前記抽出部によって抽出された前記機器情報のうち、前記構成情報マスターファイルに含まれていない前記機器情報を前記構成情報マスターファイルに追加すること、
    を特徴とする請求項1に記載の設計支援システム。
  3. 前記サーバから前記エンジニアリング装置に前記機器情報を出力する際に用いられる前記フィルターファイルは、前記機器情報を出力する出力先の前記エンジニアリング装置におけるシステム設計において設定不可能な前記機器の前記機器情報が抽出されない前記抽出条件が記述されていること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の設計支援システム。
  4. システム設計の支援を行う複数のエンジニアリング装置と、前記複数のエンジニアリング装置と通信可能なサーバとの間で、前記システム設計において設計される機器構成に設定される機器を特定する機器情報を授受する設計支援方法であって、
    前記複数のエンジニアリング装置のそれぞれは、前記システム設計において異なる前記機器を設定可能であり、前記機器情報を用いて作成された前記機器構成の情報である構成情報を含む構成情報ファイルを保持し、
    前記サーバが、
    前記複数のエンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルが反映された構成情報マスターファイルまたは前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルから、所望の前記機器情報を抽出するための抽出条件を含むフィルターファイルを用いて、前記機器情報を抽出する抽出ステップと、
    前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルから前記フィルターファイルを用いて抽出された前記機器情報を前記構成情報マスターファイルに反映する反映ステップと、
    前記構成情報マスターファイルから前記フィルターファイルを用いて抽出された前記機器情報を前記エンジニアリング装置に出力する出力ステップと、
    を実行することを特徴とする設計支援方法。
  5. システム設計の支援を行う複数のエンジニアリング装置と、前記複数のエンジニアリング装置と通信可能なサーバとの間で、前記システム設計において設計される機器構成に設定される機器を特定する機器情報を授受する設計支援方法を、前記サーバを構成するコンピュータに実行させる設計支援プログラムであって、
    前記複数のエンジニアリング装置のそれぞれは、前記システム設計において異なる前記機器を設定可能であり、前記機器情報を用いて作成された前記機器構成の情報である構成情報を含む構成情報ファイルを保持し、
    前記複数のエンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルが反映された構成情報マスターファイルまたは前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルから、所望の前記機器情報を抽出するための抽出条件を含むフィルターファイルを用いて、前記機器情報を抽出する抽出ステップと、
    前記エンジニアリング装置から出力された前記構成情報ファイルから前記フィルターファイルを用いて抽出された前記機器情報を前記構成情報マスターファイルに反映する反映ステップと、
    前記構成情報マスターファイルから前記フィルターファイルを用いて抽出された前記機器情報を前記エンジニアリング装置に出力する出力ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
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