JP6807052B2 - トルクロッド、及び組付対象に対するトルクロッドの組付方法 - Google Patents

トルクロッド、及び組付対象に対するトルクロッドの組付方法 Download PDF

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Description

本発明は、トルクロッド、及び組付対象に対するトルクロッドの組付方法に関する。
特許文献1には、トルクロッドが記載されている。トルクロッドの小径の第1筒部には、外径が小径をなす第1ブッシュが圧入により組み付けられて保持されている。第1ゴムブッシュは、円筒状をなす金属製の剛性の内筒と、その周りに一体に加硫接着されたゴム弾性体とから成っており、そのゴム弾性体の外周面において直接第1筒部に圧入され、嵌合状態に保持されている。第1筒部は、その軸方向長がゴム弾性体の軸方向長と同等長となるように形成されており、ゴム弾性体が全長に亘って径方向に弾性圧縮状態で第1筒部に嵌合されている。
特開2010−38195号公報
特許文献1に記載のトルクロッドでは、第1ゴムブッシュ(以下、単にゴムブッシュという。)のゴム弾性体が全長に亘って径方向に弾性圧縮状態で第1筒部(ハウジング)に嵌合されているので、ゴムブッシュがハウジング側に圧接し、ゴムブッシュがハウジングに対して回転し難い。このような、ハウジングに対して回転し難い非回転型のゴムブッシュのトルクロッドでは、例えば、トルクロッドのゴムブッシュの中心部に軸方向に沿って延びる心棒(鉄心等)を設け、心棒を組付対象である他の部材(アクスルケースなど)に対してボルトによって締結固定する場合、トルクロッドを所望の方向に延ばした状態で、心棒のボルト孔と組付対象のボルト孔との角度を合わせることが難しく、組付対象に対するトルクロッドの組み付け性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、非回転型のゴムブッシュを有するトルクロッドの組付対象に対する組み付け性を向上させることが可能なトルクロッド及び、組付対象に対するトルクロッドの組付方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のトルクロッドは、ハウジングとゴムブッシュと抑え部材とを備える。ハウジングは、ロッドの一端側に設けられる略円筒状である。ゴムブッシュは、円形状の外形を有する。抑え部材は、ゴムブッシュの外周を覆い、ゴムブッシュの径方向の外側への膨張を規制し、ゴムブッシュの外径をハウジングの内径以下の大きさに保持する。ゴムブッシュ及び抑え部材は、ハウジング内に配置されてハウジングに回転自在に支持される。抑え部材は、薄膜状に形成されて破断可能である。
上記構成では、ゴムブッシュ及び抑え部材が、ハウジング内に配置されてハウジングに回転自在に支持されるので、例えば、トルクロッドのゴムブッシュの中心部に軸方向に沿って延びる心棒(鉄心等)を設け、心棒を組付対象である他の部材(アクスルケースなど)に対してボルトによって締結固定する場合であっても、トルクロッドを所望の方向に延ばした状態でゴムブッシュをハウジングに対して回転させて、心棒のボルト孔と他の部材のボルト孔との角度を容易に合わせることができる。
また、抑え部材は、薄膜状に形成されて破断可能であるので、上記心棒のボルト孔と組付対象のボルト孔との角度を合わせた後、例えば、抑え部材に切込みを入れるなどして抑え部材を破断させることによって、ハウジング内でゴムブッシュを膨張させることができる。これにより、ハウジングに対して非回転型のゴムブッシュとすることができる。
従って、非回転型のゴムブッシュを有するトルクロッドの組付対象に対する組み付け性を向上させることができる。
また、ハウジングの軸方向の少なくとも一方側の上記抑え部材の端縁部は、ゴムブッシュ及び抑え部材がハウジング内に配置された状態で、ハウジングから外部に露出してもよい。
上記構成では、ハウジングの軸方向の少なくとも一方側の抑え部材の端縁部がハウジングから外部に露出するので、上記心棒のボルト孔と組付対象のボルト孔との角度を合わせた後、抑え部材を破断させるために抑え部材の端縁部に切込み等を入れ易い。このように、抑え部材に容易に切込み等を入れて抑え部材を破断させることができるので、組付対象に対するトルクロッドの組付作業の作業性の低下を抑制することができる。
本発明の組付対象に対するトルクロッドの組付方法は、以下の第1ステップ〜第4ステップを備える。第1ステップでは、トルクロッドの円筒状のハウジングの内径以下の大きさの外径を有する無負荷状態の外形円形状のゴムブッシュの外周を、薄膜状の抑え部材で覆う。第2ステップでは、抑え部材で外周を覆われたゴムブッシュをハウジングに挿入し、ゴムブッシュをハウジングの軸方向に圧縮し、ゴムブッシュを軸方向に圧縮した状態に保持してゴムブッシュをハウジング内に収納する。第3ステップでは、ゴムブッシュをハウジングに対して回転させて回転方向の所望の位置に設定した状態で、トルクロッドを組付対象と連結する。第4ステップでは、抑え部材を破断して、軸方向に圧縮されたゴムブッシュをハウジング内で径方向に膨張させる。
上記構成では、ゴムブッシュをハウジング内で径方向に膨張させる第4ステップよりも前の第3ステップでゴムブッシュをハウジングに対して回転させて回転方向の所望の位置に設定する。このため、トルクロッドのゴムブッシュの中心部に軸方向に沿って延びる心棒を設け、心棒を組付対象である他の部材(アクスルケースなど)に対してボルトによって締結固定する場合であっても、心棒のボルト孔と組付対象のボルト孔との角度を合わせてボルト留めした後(第3ステップ)、ゴムブッシュをハウジング内で復元させて膨張させて(第4ステップ)、非回転型のゴムブッシュとすることができる。
従って、非回転型のゴムブッシュを有するトルクロッドの他の部材に対する組み付け性を向上させることができる。
本発明によれば、非回転型のゴムブッシュを有するトルクロッドの組付対象に対する組み付け性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るトルクロッドを備えた車両の要部の側面図である。 トルクロッドの外観図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。 図2(a)のIII−III矢視断面図である。 ブッシュの外観斜視図である。 トルクロッドを組み付ける際の説明図であり、(a)は第1ステップを、(b)は第2ステップを、(c)は第3ステップを、(d)は第4ステップをそれぞれ示す。 ゴムブッシュの状態の説明図であり、(a)は無負荷状態を、(b)は軸方向に圧縮されて径方向への膨張が規制された状態を、(c)は軸方向に圧縮されて径方向への膨張が許容された状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示し、一点鎖線CLはハウジングの中心軸を示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、図5(c)及び図5(d)は、部分断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るトルクロッド10は、車体フレーム2の後部がトラニオンサスペンション装置3を介して後輪2軸に支持されるトラックやトレーラ等の車両1のトルクロッド10に適用される。車両1の車体フレーム2には、トラニオンブラケット4が固定され、車軸のアクスルケース5には、トルクロッドブラケット6が固定される。
図2(a)及び図2(b)に示すように、トルクロッド10は、前後方向に延びて、一端側(本実施形態では、後端側)がアクスルケース5のトルクロッドブラケット(組付対象)6に連結され、他端側(本実施形態では、前端側)がトラニオンブラケット(組付対象)4に連結され、アクスルケース5の位置決め(アクスルケース5の車軸を中心とした回転方向の角度を含む)を行う。トラニオンブラケット4からはボルト軸7(図1参照)が突出し、トルクロッドブラケット6には、ボルト挿通孔8(図5(c)及び図5(d)参照)が形成される。
図2(a)、図2(b)及び図3に示すように、トルクロッド10は、ロッド11と、ロッド11の両端に固定的に設けられた1対のハウジング12と、1対のハウジング12内に設けられた1対のブッシュ13とを備える。なお、1対のハウジング12と1対のブッシュ13とは、ロッド11の両側に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では、ロッド11の後側のハウジング12及びブッシュ13について説明し、前側の説明を省略する。
ハウジング12は、車幅方向に貫通するブッシュ挿入孔14を有する略円筒状に形成される。ハウジング12のブッシュ挿入孔14の軸方向(一点鎖線CLに沿った方向)一側の開口15は、他側の開口16よりも大きい。ハウジング12の内周面17は、一側の開口15から他側へ向かって開口15と同径で延び、他側の開口16の近傍で径方向内側へ開口16の大きさにまで縮径してから開口16へ向かって開口16と同径で延びる。すなわち、ハウジング12は、ブッシュ挿入孔14の他側の開口16の近傍に、径方向内側へ突出する突出部29を有し、内周面17のうちの他側の開口16の近傍に段差部25が形成される。ハウジング12の内周面17のうち一側の開口15の近傍には、周方向に沿ってリング挿入孔24が形成される。
図3及び図4に示すように、ブッシュ13は、鉄心(心棒)18と、1対のブッシュピン19と、ゴムブッシュ20と、フィルム(抑え部材)21とを有する。なお、本発明におけるゴムブッシュ20の外径とは、フィルム21が薄膜状であるので、フィルム21の厚さは無視できるものとして、ゴムブッシュ20にフィルム21を巻き付けた状態の外径を意味する。
鉄心18は、ハウジング12の軸方向(以下、単に軸方向という。)に延びる略円柱形に形成される。鉄心18の外径は、ハウジング12の他側の開口16の径D2よりも小さい。
1対のブッシュピン19は、軸方向と直交する方向に貫通するボルト挿通孔22をそれぞれ有し、鉄心18の軸方向の両端面から軸方向両側へ突出する。1対のブッシュピン19のボルト挿通孔22は、互いに平行方向に延びる。
ゴムブッシュ20は、軸方向に貫通する貫通孔23を有する円筒形状に形成される。ゴムブッシュ20の貫通孔23には、鉄心18が圧入される。ゴムブッシュ20の貫通孔23に鉄心18を圧入した状態で、1対のブッシュピン19は、ゴムブッシュ20の軸方向の両端からそれぞれ突出している。無負荷状態のゴムブッシュ20の軸方向の長さL1は、鉄心18の軸方向の長さよりも短く、且つハウジング12の段差部25とリング挿入孔24との間の長さL2よりも長い。また、無負荷状態のゴムブッシュ20の外径D1は、ハウジング12の他側の開口16の径D2よりも大きく、且つハウジング12の内径D3(開口15の径D3)よりも僅かに小さい。なお、本実施形態における無負荷状態とは、鉄心18を圧入した後のゴムブッシュ20に対し、鉄心18からの負荷以外に外部から負荷が掛かっていない状態をいう。
フィルム21は、無負荷状態のゴムブッシュ20の外周に巻き付けられる薄膜状の樹脂製のフィルム21である。フィルム21は、後述するようにフィルム21を巻き付けた状態のゴムブッシュ20を軸方向に圧縮した際に、ゴムブッシュ20の径方向外側への膨張を規制し、ゴムブッシュ20の外径を少なくともハウジング12の内径D3以下の大きさに保持可能な強さを有する。また、フィルム21は、例えば、カッターナイフ等で容易に切込みを入れることが可能であり、フィルム21に引張荷重が掛かった状態で切込みを入れると、容易に破断する性質を有する。
次に、トルクロッド10を組み立てる際の作業について説明する。図5(a)に示すように、ハウジング12(図5(b)参照)にブッシュ13を取り付ける際には、先ず、鉄心18を圧入した後の無負荷状態のゴムブッシュ20にフィルム21を巻き付ける(第1ステップ)。次に、図5(b)に示すように、ゴムブッシュ20にフィルム21を巻き付けた状態のブッシュ13をハウジング12のブッシュ挿入孔14に開口15から挿入し、ゴムブッシュ20の軸方向の他側の端部がハウジング12の段差部25に当接した状態で、ゴムブッシュ20の一側の端部がハウジング12のリング挿入孔24よりも軸方向他側に位置するまでゴムブッシュ20を軸方向他側へ圧縮してリング挿入孔24にスナップリング26を装着し、ゴムブッシュ20の軸方向への復元を規制する(第2ステップ)。このように、ハウジング12に対してブッシュ13を取り付けることによって、トルクロッド10が組み立てられる。ハウジング12に対してブッシュ13を取り付けた状態で、ブッシュ13は、ハウジング12に回転自在に支持される。また、ハウジング12に対してブッシュ13を取り付けた状態で、ゴムブッシュ20に巻き付けられたフィルム21の軸方向他側の端縁部21aは、ハウジング12の開口16の径方向内側に配置されて、ハウジング12から外部に露出する。
次に、アクスルケース5のトルクロッドブラケット(組付対象)6にトルクロッド10を組み付ける際の作業について説明する。図5(c)に示すように、トルクロッドブラケット6にトルクロッド10を組み付ける際には、先ず、上述した第1ステップ及び第2ステップによって組み立てられたトルクロッド10を、所望の位置(本実施形態では、トラニオンブラケット4(図1参照)とトルクロッドブラケット6との間)に配置し、ブッシュ13をハウジング12に対して回転させることによってゴムブッシュ20を回転させて、トルクロッドブラケット6のボルト挿通孔8とブッシュピン19のボルト挿通孔22とが連通するようにゴムブッシュ20を回転方向の所望の位置に設定する(第3ステップ)。そして、トルクロッドブラケット6のボルト挿通孔8とブッシュピン19のボルト挿通孔22とを連通させた状態で、ボルト27及びナット28によってトルクロッドブラケット6とブッシュピン19とを締結固定して、トルクロッド10とトルクロッドブラケット6とを連結する(第3ステップ)。次に、ハウジング12の開口16から外部に露出するフィルム21の端縁部21a(図5(c)参照)にカッターナイフ等(図示省略)で切込みを入れることによってフィルム21を破断して、ゴムブッシュ20の径方向外側への膨張を許容する(第4ステップ)。図5(d)に示すように、軸方向に圧縮された状態で軸方向への復元が規制されているゴムブッシュ20は、フィルム21を破断することによって径方向の外側へ膨張し、ハウジング12に圧接してハウジング12に対する回転が抑制される(第4ステップ)。
次に、第1ステップ〜第4ステップにおけるゴムブッシュ20の状態を、図6(a)〜図6(c)に基づいて説明する。なお、図6(a)〜図6(c)では、図面上の左側には、ゴムブッシュ20を軸方向から視た状態を、図面上の右側には、ゴムブッシュ20を軸方向と直交する方向から視た状態を図示している。
図6(a)に示すように、第1ステップにおいて、フィルム21が巻き付けられた無負荷状態のゴムブッシュ20は、その外径D1が、ハウジング12の内径D3(開口15の径D3)よりも小さく、軸方向の長さL1が、ハウジング12の段差部25とリング挿入孔24との間の長さL2よりも長い。
図6(b)に示すように、第2ステップにおいて、ゴムブッシュ20がハウジング12の段差部25とリング挿入孔24との間の長さL2になるまで軸方向に圧縮された状態に保持されると、ゴムブッシュ20が径方向に膨張しようとするが、フィルム21によって径方向外側への膨張が規制されるので、ゴムブッシュ20の外径はD1に保持される。この状態では、ゴムブッシュ20が径方向に膨張しようとしているので、フィルム21は周方向に引張荷重が掛かった状態となる。なお、第3ステップにおけるゴムブッシュ20の状態も、図6(b)に示す状態である。
図6(c)に示すように、第4ステップにおいて、フィルム21が破断されたゴムブッシュ20は、軸方向への復元が規制されて軸方向の長さがL2の長さに保持された状態であるので、ハウジング12内で径方向に膨張しようとする。ゴムブッシュ20がハウジング12の内径D3よりも大きな径まで膨張しようとすると、その膨張はハウジング12によって規制され、ゴムブッシュ20はハウジング12の内周面17を径方向外側へ押圧する。これにより、ハウジング12に対するゴムブッシュ20の回転が抑制され、非回転型のゴムブッシュ20となる。
上記のように構成されたトルクロッド10では、ハウジング12に対してブッシュ13を取り付けた状態で、ブッシュ13は、ハウジング12に回転自在に支持される。すなわち、ハウジング12に対してブッシュ13を取り付けた状態で、ゴムブッシュ20及びフィルム21が、ハウジング12内に配置されてハウジング12に回転自在に支持されるので、トルクロッド10を所望の方向に延ばした状態でゴムブッシュ20をハウジング12に対して回転させて、ブッシュピン19のボルト挿通孔22とトルクロッドブラケット6のボルト挿通孔8との角度を容易に合わせることができ、両ボルト挿通孔22,8を容易に連通させることができる。
また、フィルム21は、薄膜状に形成されて破断可能であるので、ブッシュピン19のボルト挿通孔22とトルクロッドブラケット6のボルト挿通孔8とを連通させた後、フィルム21の端縁部21aにカッターナイフ等(図示省略)で切込みを入れることによってフィルム21を破断し、ハウジング12内でゴムブッシュ20を膨張させる。これにより、ハウジング12に対して非回転型のゴムブッシュ20とすることができる。
また、ゴムブッシュ20をハウジング12内で径方向に膨張させる第4ステップよりも前の第3ステップでゴムブッシュ20をハウジング12に対して回転させてブッシュピン19のボルト挿通孔22とトルクロッドブラケット6のボルト挿通孔8とを連通させて、非回転型のゴムブッシュとすることができるので、トルクロッド10をトルクロッドブラケット6に対して組み付ける際の組み付け性が向上する。
従って、非回転型のゴムブッシュ20を有するトルクロッド10をトルクロッドブラケット6に対して組み付ける際の組み付け性を向上させることができる。
また、フィルム21の端縁部21aがハウジング12の開口16から外部に露出するので、ブッシュピン19のボルト挿通孔22とトルクロッドブラケット6のボルト挿通孔8とを連通させた後、フィルム21を破断させるためにフィルム21の端縁部21aに切込み等を入れ易い。このように、フィルム21に容易に切込み等を入れてフィルム21を破断させることができるので、トルクロッドブラケット6に対するトルクロッド10の組付作業の作業性の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、ブッシュ13の心棒を、略円柱形に形成される鉄心18としたが、心棒の形状及び材質は、これに限定されるものではなく、様々な形状及び材質の心棒とすることができる。
また、本実施形態では、無負荷状態のゴムブッシュ20の外径D1を、ハウジング12の内径D3よりも僅かに小さくしたが、ゴムブッシュ20の外径D1は、ハウジング12の内径D3以下の大きさであればよく、例えば、ゴムブッシュ20の外径D1を、ハウジング12の内径D3と同じ大きさとしてもよい。
また、本実施形態では、ゴムブッシュ20を軸方向に圧縮した際のゴムブッシュ20の径方向外側への膨張を規制する抑え部材として、薄膜状のフィルム21をゴムブッシュ20に巻き付けたが、抑え部材はこれに限定されるものではなく、例えば、薄膜状の円筒状体であってもよい。抑え部材は、樹脂製に限定されず、金属製の薄膜状の抑え部材であってもよい。
また、例えば、図4中の二点鎖線で示すように、フィルム21の一側の端縁部21aの少なくとも一か所に、フィルム21を容易に破断させることが可能な点線状の切込み30(易破断部)を設けてもよい。なお、前記易破断部を、フィルム21(抑え部材)の軸方向の一側の端縁部21aから他側の端縁部まで延ばしてもよい。また、前記易破断部を、複数本設けてもよい。また、前記易破断部は、点線状の切込みに限定されるものではなく、抑え部材(本実施形態では、フィルム21)を容易に破断させることが可能な構造であればよい。例えば、抑え部材の内部に抑え部材の一側から他側まで延びる糸等の線状部材を設け、前記線状部材を引っ張ることによって抑え部材を破断可能な易破断部であってもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、本発明に係るトルクロッド、及び組付対象に対するトルクロッドの組付方法を、Vロッド(V字状のトルクロッド)、及び組付対象に対するVロッド(V字状のトルクロッド)の組付方法に適用してもよい。
10:トルクロッド
11:ロッド
12:ハウジング
13:ブッシュ
20:ゴムブッシュ
21:フィルム(抑え部材)
21a:フィルムの端縁部(抑え部材の端縁部)

Claims (3)

  1. ロッドの一端側に設けられる略円筒状のハウジングと、
    円形状の外形を有するゴムブッシュと、
    前記ゴムブッシュの外周を覆い、前記ゴムブッシュの径方向の外側への膨張を規制し、前記ゴムブッシュの外径を前記ハウジングの内径以下の大きさに保持する抑え部材と、を備え、
    前記ゴムブッシュ及び前記抑え部材は、前記ハウジング内に配置されて前記ハウジングに回転自在に支持され、
    前記抑え部材は、薄膜状に形成されて破断可能である
    ことを特徴とするトルクロッド。
  2. 請求項1に記載のトルクロッドであって、
    前記ハウジングの軸方向の少なくとも一方側の前記抑え部材の端縁部は、前記ゴムブッシュ及び前記抑え部材が前記ハウジング内に配置された状態で、前記ハウジングから外部に露出する
    ことを特徴とするトルクロッド。
  3. 組付対象に対するトルクロッドの組付方法であって、
    前記トルクロッドの円筒状のハウジングの内径以下の大きさの外径を有する無負荷状態の外形円形状のゴムブッシュの外周を、薄膜状の抑え部材で覆う第1ステップと、
    前記抑え部材で外周を覆われた前記ゴムブッシュを前記ハウジングに挿入し、前記ゴムブッシュを前記ハウジングの軸方向に圧縮し、前記ゴムブッシュを前記軸方向に圧縮した状態に保持して前記ゴムブッシュを前記ハウジング内に収納する第2ステップと、
    前記ゴムブッシュを前記ハウジングに対して回転させて回転方向の所望の位置に設定した状態で、前記トルクロッドを前記組付対象と連結する第3ステップと、
    前記抑え部材を破断して、前記軸方向に圧縮された前記ゴムブッシュを前記ハウジング内で径方向に膨張させる第4ステップと、を備えた
    ことを特徴とする組付対象に対するトルクロッドの組付方法。
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