JP6805346B2 - ガス漏れ判定装置、ガス漏れ判定プログラム、及びガス漏れ判定方法 - Google Patents

ガス漏れ判定装置、ガス漏れ判定プログラム、及びガス漏れ判定方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、ガス漏れ判定装置、ガス漏れ判定プログラム、及びガス漏れ判定方法に関する。
従来、絶縁性が高いガス(例えば、六フッ化硫黄)を封入し、母線電線路等を絶縁するガス絶縁開閉装置が知られている。また、上記のようなガス絶縁開閉装置のガス漏れを検出するガス漏れ検出装置が提案されている。
特開2007−263584号公報 特開2006−311756号公報 国際公開第2016/038908号
ところで、ガス漏れ検出装置は、ガス漏れをさらに高い精度で検出することが期待されている。
本発明が解決しようとする課題は、検出精度の向上を図ることができるガス漏れ判定装置、ガス漏れ判定プログラム、及びガス漏れ判定方法を提供することである。
実施形態のガス漏れ判定装置は、複数のタンクがスペーサを介して連結され、前記タンクそれぞれと前記スペーサとにより密閉構造のガス区分が形成され、それぞれの前記ガス区分に絶縁性ガスが封入されるガス絶縁開閉装置の前記ガス区分における前記絶縁性ガスの圧力変化を計測することにより、前記タンクからの前記絶縁性ガスのガス漏れを判定するガス漏れ判定装置であって、絶対圧力情報取得部と、温度情報取得部と、温度補正係数算出部と、換算部と、判定部と、を持つ。絶対圧力情報取得部は、前記ガス区分の絶対圧力を示す絶対圧力情報を前記ガス区分毎に取得する。温度情報取得部は、前記タンクの表面の温度を示す温度情報を取得する。温度補正係数算出部は、所定の期間に取得された前記温度情報と、前記所定の期間に取得された絶対圧力情報に基づき、前記ガス区分の温度を補正する温度補正係数をガス区分毎に算出する。換算部は、前記絶対圧力情報と、前記温度情報と、前記温度補正係数算出部が算出した前記温度補正係数とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を所定の基準温度における絶対圧力換算する。判定部は、前記換算部が換算した前記所定の基準温度における絶対圧力に基づいて、前記タンクから前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する。
本実施形態のガス漏れ判定装置の概要を示す図である。 本実施形態のガス漏れ判定システムの構成の一例を示す構成図である。 本実施形態のガス情報の一例を示す図である。 本実施形態の測定情報の一例を示す図である。 本実施形態の相関直線と理論直線との関係を示す図である。 本実施形態の補正情報の一例を示す図である。 本実施形態の換算情報の一例を示す図である。 本実施形態のガス漏れ判定装置の動作の一例を示す第1の流れ図である。 本実施形態のガス漏れ判定装置の動作の一例を示す第2の流れ図である。 本実施形態の補正圧力と、時間との関係を示す図である。 本実施形態の傾き算出部の処理の一例を示す図である。
以下、実施形態のガス漏れ判定装置を、図面を参照して説明する。本願でいう「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
実施形態のガス漏れ判定装置は、六フッ化硫黄等の絶縁性ガス(以下、単に「ガス」と記載する。)を封入した容器内に、遮断器、断路器、母線電線路、避雷器、計器用変成器、作業用接地装置などを収めることにより絶縁するガス絶縁開閉装置(GIS;Gas Insulated Switchgear)にガス漏れが発生しているか否かを判定する装置である。ガス絶縁開閉装置は、容器の経年劣化や外的要因等によってガス漏れが発生する場合がある。ガス漏れ判定装置は、ガス絶縁開閉装置に封入されるガスの圧力、ガス絶縁開閉装置の温度、及びガス絶縁開閉装置が設置される位置の大気圧に基づいて、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する。
(実施形態)
図1は、本実施形態のガス漏れ判定装置10の概要を示す図である。
上述したようにガス漏れ判定装置10は、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する装置である。ガス絶縁開閉装置は、複数のタンク910(図示するタンク910−1〜910−n)と、複数のスペーサ920(図示するスペーサ920−1〜920−n)と備える。nとは、自然数である。複数のタンク910は、連結された構成になっており、隣接するタンク910同士は、絶縁材料によって形成されるスペーサ920によって区切られる。以降の説明において、タンク910と、スペーサ920とによって区切られた空間をガス区分SC(図示するガス区分SC1〜SCn)と記載する。ガス区分SCには、ガスが所定の圧力によって封入される。各ガス区分SCを貫通する母線電線路900は、ガスによって絶縁される。
ガス絶縁開閉装置は、ガス区分SC毎に配管930(図示する配管930−1〜930−n)を備える。また、ガス絶縁開閉装置には、配管930を介して複数のゲージ圧センサ20(図示するゲージ圧センサ20−1〜20−n)が設置される。ゲージ圧センサ20は、配管930を介してガス区分SCに封入されるガスの圧力(以下、ゲージ圧力)を測定する。ゲージ圧センサ20とは、例えば、ゲージ圧力計である。したがって、ゲージ圧センサ20は、ガス区分SCの圧力と大気圧との差分をゲージ圧力として測定する。各ゲージ圧センサ20は、測定したゲージ圧力を示す情報(以下、ゲージ圧情報GP)をガス漏れ判定装置10に出力する。
また、ガス絶縁開閉装置には、当該ガス絶縁開閉装置(タンク910)の表面の温度を検出する温度センサ30が設置される。温度センサ30は、例えば、ガス絶縁開閉装置(タンク910)に接して設置される。温度センサ30は、例えば、各ガス区分SCに温度変化が生じない程度の間隔によって配置される。各ガス区分SCに温度変化が生じない程度の間隔とは、例えば、隣接する20個のガス区分SC毎の間隔である。したがって、温度センサ30は、隣接する20個のガス区分SCに対して1つ程度の割合によって配置される。温度センサ30は、測定した温度を示す情報(以下、温度情報TM)をガス漏れ判定装置10に出力する。
ガス絶縁開閉装置には、当該ガス絶縁開閉装置の周辺の大気圧を測定する大気圧センサ40が設置される。大気圧センサ40は、例えば、ガス絶縁開閉装置が設置される位置の大気圧と、大気圧が合致する位置に設置される。大気圧センサ40とは、絶対圧センサの一例である。
大気圧センサ40は、日光の影響による気圧の変化が少ない位置に設置されることが好ましい。大気圧センサ40は、例えば、ガス絶縁開閉装置に接して設置され、かつガス絶縁開閉装置の鉛直方向下側に設置される。ここで、ガス絶縁開閉装置の鉛直方向下側とは、ガス絶縁開閉装置の鉛直方向の上下方向に分割した場合、下側に位置する領域のいずれかである。大気圧センサ40は、測定した大気圧を示す情報(以下、大気圧情報AP)をガス漏れ判定装置10に出力する。なお、ゲージ圧センサ20、及び温度センサ30についても、大気圧センサ40と同様にガス絶縁開閉装置の鉛直方向下側に設置される構成であってもよい。また、ゲージ圧センサ20は、ガス区分SCのゲージ圧力を測定可能であれば、いずれの場所に設置されていてもよい。また、温度センサ30は、タンク910の表面の温度を測定できれば、いずれの場所に設置されていてもよい。また、大気圧センサ40は、ガス絶縁開閉装置が設置される位置の大気圧と、大気圧が合致する位置であれば、いずれの場所に設置されていてもよい。
ガス漏れ判定装置10は、各ゲージ圧センサ20からゲージ圧情報GPが入力される。また、ガス漏れ判定装置10は、温度センサ30から温度情報TMが入力される。また、ガス漏れ判定装置10は、大気圧センサ40から大気圧情報APが入力される。
ガス漏れ判定装置10は、入力されたゲージ圧情報GPと、温度情報TMと、大気圧情報APとに基づいて、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する。具体的には、ガス漏れ判定装置10は、ゲージ圧情報GPと、温度情報TMと、大気圧情報APとを1年間取得し、温度情報TMが示す温度をガス区分SC内のガスの温度に補正する際に用いられる係数(以下、温度補正係数CF)を算出する。ガス漏れ判定装置10は、算出した温度補正係数CFと、ゲージ圧情報GPと、大気圧情報APと、温度情報TMとに基づいて、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する。
まず、ガス漏れ判定装置10が、温度補正係数CFを算出する処理について説明し、次に、ガス漏れ判定装置10が温度補正係数CFに基づいて、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する処理について説明する。
<ガス漏れ判定装置10の構成:温度補正係数CFの算出処理>
以下、図2を参照して、ガス漏れ判定装置10の具体的な構成について説明する。
図2は、本実施形態のガス漏れ判定システム1の構成の一例を示す構成図である。
図2に示す通り、ガス漏れ判定システム1は、ガス漏れ判定装置10と、複数のゲージ圧センサ20と、温度センサ30と、大気圧センサ40とを備える。ガス漏れ判定装置10には、複数のゲージ圧センサ20と、温度センサ30と、大気圧センサ40とが接続される。
ガス漏れ判定装置10は、制御部100と、記憶部300を備える。
記憶部300には、測定情報300−1と、ガス情報300−2と、補正情報300−3と、換算情報300−4とが記憶される。測定情報300−1は、各種センサが測定した値と、各種センサが測定を行った日時とが対応付けられた情報である。ガス情報300−2は、ガス区分SCに封入されたガスの詳細を示す情報である。補正情報300−3は、ガス漏れ判定装置10が算出したガス区分SC毎の温度補正係数CFを示す情報である。換算情報300−4は、ゲージ圧センサ20が測定したガス区分SCの圧力を補正した補正圧力(以下、補正圧力CP)を、ガス区分SC毎に示す情報である。
以下、図3を参照して、ガス情報300−2の詳細について説明する。
図3は、本実施形態のガス情報300−2の一例を示す図である。
本実施形態の一例では、ガス情報300−2には、ガス区分識別情報IDと、ガス区分SCに封入されたガスの種別(以下、ガス種別情報GI)と、当該ガスが封入された際のガス区分SCのガス密度を示す情報(以下、初期ガス密度FD)とが対応付けられた情報である。図3に示す通り、ガス情報300−2には、各ガス区分SCに「六フッ化硫黄ガス(ガス種別情報GI)」が「15気圧(初期ガス密度FD1)」によって封入されることが示される。なお、ガス区分SCに封入されるガスの種別や、初期ガス密度FDは、ガス区分SC毎に異なる種別や圧力であってもよい。
図2に戻り、制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部300に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部100は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。制御部100は、例えば、ゲージ圧情報取得部110と、大気圧情報取得部120と、温度情報取得部130と、絶対圧力算出部140と、温度補正係数算出部150と、換算部160と、傾き算出部170と、判定部180と、出力部190とをその機能として実現する。
ゲージ圧情報取得部110は、各ゲージ圧センサ20からゲージ圧情報GPを取得する。ゲージ圧情報取得部110は、取得したゲージ圧情報GPを絶対圧力算出部140に供給する。ここで、ゲージ圧情報取得部110は、ゲージ圧情報GPと、当該ゲージ圧情報GPが測定されたガス区分SCを識別する情報(以下、ガス区分識別情報ID)とを対応付けて、絶対圧力算出部140に供給する。大気圧情報取得部120は、大気圧センサ40から大気圧情報APを取得する。大気圧情報取得部120は、取得した大気圧情報APを絶対圧力算出部140に供給する。
温度情報取得部130は、温度センサ30から温度情報TMを取得する。温度情報取得部130は、取得した温度情報TMを測定情報300−1として記憶部300に記憶させる。
絶対圧力算出部140は、ゲージ圧情報GPと、大気圧情報APとに基づいて、ガス区分SCの絶対圧力を算出する。具体的には、絶対圧力算出部140は、ゲージ圧情報GPが示すガス区分SCのゲージ圧力と、大気圧情報APが示すガス絶縁開閉装置(タンク910)周辺の大気圧との和を、ガス区分SCの絶対圧力として算出する。絶対圧力算出部140は、算出した絶対圧力を示す情報(以下、絶対圧力情報ABP)と、ガス区分識別情報IDとを換算部160に供給する。また、絶対圧力算出部140は、算出した絶対圧力情報ABPと、ガス区分識別情報IDとを測定情報300−1として記憶部300に記憶させる。
以下、図4を参照して、測定情報300−1の詳細について説明する。図4は、本実施形態の測定情報300−1の一例を示す図である。本実施形態の一例では、測定情報300−1は、各センサが測定を行った日時と、ガス区分識別情報IDと、絶対圧力情報ABPと、温度情報TMとが対応付けられた情報である。上述したように、この一例では、ゲージ圧センサ20、温度センサ30、及び大気圧センサ40は、各日の日の出直前(例えば、日の出の5分前)に測定を行う。したがって、測定情報300−1に含まれる日時は、測定が行われた日の日付と、当該日付の日の出直前の時刻とを示す。記憶部300には、各日の測定に応じて測定情報300−1(図示する測定情報300−1:1〜300−1:m)が記憶される。mとは、自然数である。
なお、測定情報300−1には、絶対圧力情報ABPが記憶される場合について説明したが、これに限られない。測定情報300−1には、例えば、ゲージ圧情報GPと、大気圧情報APとが含まれる構成であってもよい。
図2に戻り、温度補正係数算出部150は、所定の期間に取得された情報(この一例では、絶対圧力情報ABP、及び温度情報TM)に基づいて、ガス区分SC毎の温度補正係数CFを算出する。所定の期間とは、例えば、1年間である。温度補正係数算出部150は、記憶部300に1年分の測定情報300−1が記憶されたことに応じて、温度補正係数CFを算出する。なお、所定の期間は複数の季節が含まれる期間であって、時間的に連続した期間であれば、いずれの期間であってもよい。所定の期間は、例えば、夏、秋、冬のおおよそ9か月分であってもよく、2年間であってもよい。また、所定の期間には、夏と冬とが含まれていることが好ましい。
以下、図5を参照して、本実施形態の温度補正係数算出部150が温度補正係数CFを算出する処理の詳細について説明する。
図5は、本実施形態の相関直線と理論直線との関係を示す図である。図5に示す波形W1は、測定情報300−1が示すあるガス区分SCの1年間の絶対圧力情報ABPと、温度情報TMとの関係を最小二乗法によって直線回帰した値を示す波形である。つまり、波形W1は、あるガス区分SCの1年間の絶対圧力情報ABPと、温度情報TMとの相関を示す相関直線である。また、波形W2は、当該あるガス区分SCに封入されたガスの圧力と、温度との関係を示す波形である。
ここで、ある所定の圧力(密度)と、温度との対応は、理論的に一意に定まる。したがって、ガス区分SCに封入したガスの種別と、当該がガスの圧力(密度)とに基づいて、当該ガス区分SC内の圧力と、温度との対応は、一意に定まる。図5に示す波形W2は、ガス情報300−2(ガス種別情報GIと、初期ガス密度FD)に基づいて定まる波形であって、ガス区分SCの絶対圧力と、当該ガス区分SC内のガスの温度との関係を示す理論直線である。
温度補正係数算出部150は、測定情報300−1に基づいて、あるガス区分SCの相関直線を算出する。また、温度補正係数算出部150は、当該あるガス区分SCのガス区分識別情報IDを検索キーとしてガス情報300−2を検索し、合致するガス区分識別情報IDに対応付けられたガス種別情報GIと、初期ガス密度FDとを取得する。温度補正係数算出部150は、取得した当該あるガス区分SCのガス種別情報GIと、初期ガス密度FDとに基づいて、当該あるガス区分SCの理論直線を算出する。
図5に示す通り、相関直線と、理論直線とは、合致しない場合がある。これは、温度情報TMが、ガス絶縁開閉装置(タンク910)の表面(外側)の温度を示しており、理論直線の温度が、ガス区分SC内のガスの平均温度(つまり、内側の平均温度)を示しているためである。したがって、ガス区分SC内のガスの状態を詳細に把握するには、温度情報TMが示すガス絶縁開閉装置の外側の温度を、ガス区分SC内のガスの温度(以下、ガス区分内平均温度Tgas)に補正する必要がある。温度補正係数算出部150は、相関直線の情報(例えば、相関直線の傾き、及び切片)と、理論直線の情報(例えば、理論直線の傾き、及び切片)に基づいて、温度情報TMをガス区分内平均温度Tgasに補正する温度補正係数CFをガス区分SC毎に算出する。
ここで、ガス絶縁開閉装置(タンク910)の表面の温度の値をTMと記載し、ガス区分内平均温度TgasをTgasと記載する場合、TMと、Tgasとの関係は、式(1)によって示される。
Tgas=f1(TM)…(1)
ここで、TMを変数とする関数f1は、温度補正係数CFに対応する関数である。
温度補正係数算出部150は、算出した温度補正係数CFと、算出対象のガス区分SCのガス区分識別情報IDとを対応付けて記憶部300に補正情報300−3として記憶させる。
以下、図6を参照して補正情報300−3の詳細について、説明する。
図6は、本実施形態の補正情報300−3の一例を示す図である。
図6に示す通り、補正情報300−3は、ガス区分識別情報IDと、温度補正係数算出部150が算出した温度補正係数CFとが対応付けられた情報である。
<ガス漏れ判定装置10の構成:ガス漏れの判定処理>
以下、図2を参照して、ガス漏れ判定装置10がガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する構成について説明する。
ガス漏れ判定装置10が、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する時点において、記憶部300には、上述した構成によって取得された補正情報300−3が記憶される。
ゲージ圧情報取得部110は、ゲージ圧センサ20からゲージ圧情報GPを取得し、ガス区分識別情報IDと、ゲージ圧情報GPとを絶対圧力算出部140に供給する。大気圧情報取得部120は、大気圧センサ40から大気圧情報APを取得し、絶対圧力算出部140に供給する。
絶対圧力算出部140は、取得したゲージ圧情報GPと、大気圧情報APとに基づいて、絶対圧力を算出する。また、絶対圧力算出部140は、算出した絶対圧力を示す絶対圧力情報ABPと、ガス区分識別情報IDとを換算部160に供給する。温度情報取得部130は、温度センサ30から温度情報TMを取得する。温度情報取得部130は、取得した温度情報TMを換算部160に供給する。換算部160は、取得した絶対圧力情報ABPと、温度情報TMと、温度補正係数CFとに基づいて、絶対圧力情報ABPが示す絶対圧力を、所定の基準温度における圧力に換算する。以降の説明において、換算部160が、ガス区分SCの絶対圧力を所定の基準温度における圧力に換算した値を補正圧力CPと記載する。本実施形態の一例において、基準温度とは、20度である。換算部160は、例えば、絶対圧力情報ABPと、温度情報TM、と、温度補正係数CFと、基準温度(この一例では、20度)とを変数としたBeattie-Bridgeman状態方程式を用いて絶対圧力情報ABPを補正圧力CPに換算する。
ここで、絶対圧力情報ABPが示す絶対圧力の値をABPと、記載し、ガス区分内平均温度TgasをTgasと記載し、基準温度(20度)における絶対圧力をP20と記載する場合、P20と、ABPと、Tgasの関係は、式(2)によって示される。
P20=f2(ABP,Tgas)…(2)
図2に戻り、換算部160は、ガス区分SC毎に絶対圧力情報ABPを補正圧力CPに換算する。換算部160は、換算対象の絶対圧力情報ABPを取得したガス区分SCのガス区分識別情報IDと、換算した補正圧力CPとを対応付けて、記憶部300に換算情報300−4として記憶させる。
以下、図7を参照して、換算情報300−4の詳細について説明する。図7は、本実施形態の換算情報300−4の一例を示す図である。
図7に示す通り、換算情報300−4は、換算対象の絶対圧力情報ABPの元データ(ゲージ圧情報GPや、大気圧情報AP)が測定された日時と、ガス区分識別情報IDと、補正圧力CPとが対応付けられた情報である。記憶部300には、各日の測定に応じて換算情報300−4(図示する換算情報300−4:1〜300−4:m)が記憶される。
図2に戻り、傾き算出部170は、ある時期から過去の時期までの間に換算部160によって算出された複数の補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きをガス区分SC毎に算出する。ある時期から過去の時期までの間とは、例えば、傾き算出部170が、近似直線の傾きを算出する時刻から、当該時刻の1年前までの間である。傾き算出部170は、例えば算出対象のガス区分SCのガス区分識別情報IDを検索キーとして換算情報300−4を検索する。温度補正係数算出部150は、合致するガス区分識別情報IDに対応付けられた補正圧力CPであって、かつ現在時刻から1年前までの間の日時が対応付けられた補正圧力CPを取得する。
傾き算出部170は、記憶部300から取得した1年間分の補正圧力CPに基づいて、補正圧力CPの近似直線の傾きをガス区分SC毎に算出する。傾き算出部170は、算出した近似直線の傾きを示す情報(以下、傾き情報)と、算出対象のガス区分SCのガス区分識別情報IDとを判定部180に供給する。
判定部180は、傾き算出部170から傾き情報を取得する。判定部180は、傾き情報が示す近似直線の傾きに基づいて、ガス絶縁開閉装置(近似直線が算出されたガス区分SC)にガス漏れが発生しているか否かを判定する。判定部180は、例えば、傾き情報が示す近似直線の傾きが、所定の傾き以上である場合、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していると判定する。また、判定部180は、例えば、傾き情報が示す近似直線の傾きが、所定の傾き以上ではない場合、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していないと判定する。判定部180は、判定結果を示す情報を出力部190に供給する。
出力部190は、判定部180から判定結果を示す情報を取得する。出力部190は、取得した判定結果に基づいて、各種情報を出力する。出力部190は、例えば、判定結果がガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していることを示す場合、ガス絶縁開閉装置の管理者に対して警報を出力する。ガス絶縁開閉装置の管理者は、当該警報に基づいて、ガス絶縁開閉装置の状態を確認することができる。
<ガス漏れ判定装置10の動作>
以下、図8、及び図9を参照して、ガス漏れ判定装置10の動作について説明する。
図8は、本実施形態のガス漏れ判定装置10の動作の一例を示す第1の流れ図である。具体的には、図8は、ガス漏れ判定装置10が温度補正係数CFを算出する動作の一例を示す流れ図である。ガス漏れ判定装置10は、温度補正係数CFを算出する際に用いられるデータの測定を開始してから所定の期間(この一例では、1年間)ステップS120〜ステップS160までの処理を繰り返す(ステップS110)。ゲージ圧情報取得部110は、ゲージ圧センサ20からゲージ圧情報GPを取得する(ステップS120)。本実施形態の一例では、ゲージ圧情報取得部110は、1日毎に各ゲージ圧センサ20からゲージ圧情報GPを取得する。ここで、ゲージ圧情報取得部110は、所定の時刻においてゲージ圧センサ20がゲージ圧力を測定したゲージ圧情報GPを取得することが好ましい。所定の時刻とは、例えば、日光の影響によるタンク910、及びガス絶縁開閉装置周辺の外気の温度変化が少ない時刻である。具体的には、所定の時刻とは、日の出前の時刻である。ゲージ圧情報取得部110は、例えば、各日の日の出時刻を示す情報に基づいて、日の出直前(例えば、日の出時刻の5分前)にゲージ圧センサ20が測定したゲージ圧力を示すゲージ圧情報GPを取得する。ガス漏れ判定装置10は、例えば、ネットワークを介して各日の日の出時刻を示す情報を取得する構成であってもよく、判定対象のガス絶縁開閉装置が設置される経度、緯度、標高、及び年月日を示す情報に基づいて、各日の日の出時刻を算出する構成であってもよい。
大気圧情報取得部120は、大気圧センサ40から大気圧情報APを取得する(ステップS130)。ここで、大気圧情報取得部120は、ゲージ圧情報取得部110が取得したゲージ圧情報GPに示されるゲージ圧力が測定された時刻と合致する時刻(例えば、日の出直前)に測定された大気圧を示す大気圧情報APを取得する。つまり、大気圧情報取得部120は、ゲージ圧センサ20がガス区分SCのゲージ圧力を測定した際の、大気圧を測定した大気圧情報APを取得する。
温度情報取得部130は、温度センサ30から温度情報TMを取得する(ステップS140)。ここで、温度情報取得部130は、ゲージ圧情報取得部110が取得したゲージ圧情報GPに示されるゲージ圧力が測定された時刻と合致する時刻(例えば、日の出直前)に測定された温度を示す温度情報TMを取得する。つまり、温度情報取得部130は、ゲージ圧センサ20がゲージ圧力を測定した際の、タンク910の表面温度を測定した温度情報TMを取得する。
絶対圧力算出部140は、ゲージ圧情報取得部110が取得したゲージ圧情報GPと、大気圧情報取得部120が取得した大気圧情報APとに基づいて、ガス区分SCの絶対圧力をガス区分SC毎に算出する(ステップS150)。記憶部300には、測定情報300−1として、各センサが測定を行った日時と、ガス区分識別情報IDと、絶対圧力情報ABPと、温度情報TMとが対応付けられて記憶される(ステップS160)。上述したように、ゲージ圧情報GP、大気圧情報AP、及び温度情報TMは、1日毎に取得される。したがって、データの測定を開始してから所定の期間(この一例では、1年間)ステップS120〜ステップS160の処理は、1日毎に行われる。
温度補正係数算出部150は、記憶部300に1年間の測定情報300−1が記憶されたことに応じて、測定情報300−1と、ガス情報300−2とに基づいて、温度補正係数CFをガス区分SC毎に算出する(ステップS170)。記憶部300には、補正情報300−3として、ガス区分識別情報IDと、温度補正係数CFとが対応付けられて記憶される(ステップS180)。
図9は、本実施形態のガス漏れ判定装置10の動作の一例を示す第2の流れ図である。具体的には、図9は、ガス漏れ判定装置10がガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する動作の一例を示す流れ図である。
ガス漏れ判定装置10は、補正圧力CPの近似直線の傾きを算出する際に用いられるデータの測定を開始してから所定の期間(この一例では、1年間)ステップS220〜ステップS260の処理を繰り返す(ステップS210)。
ゲージ圧情報取得部110は、上述したステップS120と同様の構成によってゲージ圧センサ20からゲージ圧情報GPを取得する(ステップS220)。大気圧情報取得部120は、上述したステップS130と同様の構成によって大気圧センサ40から大気圧情報APを取得する(ステップS230)。温度情報取得部130は、上述したステップS140と同様の構成によって温度センサ30から温度情報TMを取得する(ステップS240)。絶対圧力算出部140は、上述したステップS150と同様の構成によってガス区分SCの絶対圧力を算出する(ステップS250)。
換算部160は、絶対圧力算出部140が算出した絶対圧力と、補正情報300−3に基づいて、絶対圧力情報ABPを補正圧力CPに換算する(ステップS260)。上述したように、ゲージ圧情報GP、大気圧情報AP、及び温度情報TMは、1日毎に取得される。したがって、データの測定を開始してから所定の期間(この一例では、1年間)ステップS220〜ステップS260の処理は、1日毎に行われる。
なお、換算部160は、ステップS170において温度補正係数CFが算出されたことに応じて、ステップS110〜ステップS160までに取得されたゲージ圧情報GP、大気圧情報AP、温度情報TM、及び絶対圧力情報ABPに基づいて、絶対圧力情報ABPを補正圧力CPに換算する構成であってもよい。換言すると、換算部160は、温度補正係数算出部150が温度補正係数CFを算出する際に用いられる情報を用いて、1年間の各ガス区分SCの補正圧力CPを算出する構成であってもよい。
傾き算出部170は、ある時期から過去の時期までの間に換算部160によって算出された補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きをガス区分SC毎に算出する(ステップS270)。傾き算出部170は、例えば、現在時刻から過去1年分の補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きを算出する処理を1か月毎に行う。
なお、傾き算出部170は、換算部160が補正圧力CPを算出する度、つまり1日毎に、当該算出処理が行われた時刻から過去1年分の補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きを算出してもよい。
また、上述では、傾き算出部170は、近似直線の傾きを算出する時刻から1年前までの間の補正圧力CP情報に基づいて、近似直線の傾きを算出する場合について説明したが、これに限られない。傾き算出部170は、例えば、近似直線の傾きとしてガス絶縁開閉装置のガス漏れが判定できる期間であれば、いずれの長さの期間内の補正圧力CP情報に基づいて、近似直線の傾きを算出してもよい。
判定部180は、傾き算出部170が算出した近似直線の傾きに基づいて、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する(ステップS280)。判定部180は、例えば、近似直線の傾きが所定の傾き以上である場合(ステップS280;YES)、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していると判定する(ステップS290)。また、判定部180は、近似直線の傾きが所定の傾き以上ではない場合(ステップS280;NO)、ガス漏れが発生していないと判定し(ステップS300)、処理を終了する。出力部190は、判定部180の判定結果がガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していることを示す場合、ガス絶縁開閉装置の管理者に対して警報を出力する(ステップS310)。
<ガス漏れ判定装置10の判定の一例>
以下、図10を参照して、ガス漏れ判定装置10がガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していると判定する場合の詳細について説明する。図10は、本実施形態の補正圧力CPと、時間との関係を示す図である。図10の縦軸には、あるガス区分SCの補正圧力CPが示され、横軸には、当該補正圧力CPが算出された日付が示される。また、図10には、換算部160が換算した補正圧力CPの値を示す点が複数示される。傾き算出部170は、換算情報300−4に基づいて、所定の期間内に算出された複数の補正圧力CPの近似直線の傾きをガス区分SC毎に求める。図10に示す波形W3は、「2017年1月1日」から「2018年1月1日」までに算出されたあるガス区分SCの補正圧力CPに基づいて、傾き算出部170が算出した近似直線である。また、波形W4は、傾き算出部170が「2018年1月1日」から「2019年1月1日」までに算出された当該あるガス区分SCの補正圧力CPに基づいて、傾き算出部170が算出した近似直線である。また、波形W5は、「2019年1月1日」から「2020年1月1日」までに算出された当該ガス区分SCの補正圧力CPに基づいて、傾き算出部170が算出した近似直線である。
図10に示す通り、波形W3、及び波形W4が示す近似直線は、ほとんど傾きが見られない。これに対し、波形W5が示す近似直線は、負勾配の傾きを示す。判定部180は、波形W5が示す近似直線の負勾配の傾きが所定の傾き以上の傾きである場合、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していると判定する。つまり、図10に示す一例の場合、判定部180は、「2019年1月1日」から「2020年1月1日」までの間は、ガス漏れが発生していると判定する。
<実施形態のまとめ>
本実施形態のガス漏れ判定装置10は、複数のタンク910がスペーサ920を介して連結され、タンク910それぞれとスペーサ920とにより密閉構造のガス区分SCが形成され、それぞれのガス区分SCにガスが封入されるガス絶縁開閉装置に対して、ガス区分SCにおけるガスの圧力変化を計測することにより、タンク910からのガスのガス漏れを判定する。
本実施形態のガス漏れ判定装置10は、ゲージ圧情報取得部110と、大気圧情報取得部120と、温度情報取得部130と、絶対圧力算出部140と、温度補正係数算出部150と、換算部160と、判定部180とを備える。本実施形態のゲージ圧情報取得部110が、ゲージ圧センサ20がガス区分SCのゲージ圧力をガス区分SC毎に測定したゲージ圧情報GPを取得する。大気圧情報取得部120が、ゲージ圧センサ20が設置される位置における大気圧を示す大気圧情報APを取得する。温度情報取得部130が、タンク910の表面の温度を測定した温度情報TMを取得する。温度情報取得部130が、所定の期間(この一例では、1年間)に取得された温度情報TMと、絶対圧力情報ABPとに基づき、ガス区分SCの温度を補正する温度補正係数CFをガス区分SC毎に算出する。換算部160が、絶対圧力情報ABPと、温度情報TMと、温度補正係数算出部150が算出した温度補正係数CFとに基づいて、ガス区分SCの絶対圧力を所定の基準温度における絶対圧力(補正圧力CP)に換算する。判定部180は、換算部160が換算した補正圧力CPに基づいて、タンク910からガス漏れが発生しているか否かを判定する。
ここで、ゲージ圧センサ20、温度センサ30、及び大気圧センサ40が測定する各種情報は、時期(例えば、季節)に応じて温度変化、及び大気圧変化が生じる場合がある。したがって、ガス絶縁開閉装置のガス漏れ判定に各種情報を用いる際には、複数の時期(季節)を含む所定の期間(この一例では、1年間)の測定情報300−1に基づいて、各種情報を補正することが好ましい。本実施形態のガス漏れ判定装置10は、温度補正係数算出部150が、温度情報TMをガス区分SC内のガスの温度に補正する温度補正係数CFをガス区分SC毎に算出する。これにより、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、ガス区分SC内のガスの温度変化を精度高く取得し、かつ、当該温度変化に応じたガス区分SC内のガスの圧力変化を精度高く取得することができる。
また、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、換算部160が、絶対圧力情報ABPを基準温度(この一例では、20度)における補正圧力CPにガス区分SC毎に換算する。これにより、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、補正圧力CPに換算することにより、季節や気象条件によってガス区分SC内の絶対圧力が変動する場合であっても、補正圧力CPをガス区分SCの絶対圧力の比較に用いることができる。これにより、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、より精度高くガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する。
また、本実施形態のガス漏れ判定装置10において、傾き算出部170は、第1の時期(本実施形態の一例では、傾き算出部170が処理を行う時刻)から、第1の時期よりも過去の第2の時期(本実施形態の一例では、傾き算出部170が処理を行う時刻の1年前)までの間に算出された補正圧力CPの経時変化に基づいて、近似直線の傾き算出する。ここで、傾き算出部170が、ガス絶縁開閉装置が使用開始された時点から現在までの補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きを算出する場合、算出に係る処理負荷が増加する場合がある。したがって、本実施形態のガス漏れ判定装置10によれば、所定の期間(本実施形態の一例では、第1の時期から第2の時期まで)の補正圧力CPに基づいて、簡便に近似直線の傾きを算出し、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。
また、第1の時期から第2の時期までの期間が極端に短い場合、傾き算出部170が算出した近似直線の傾きによって、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することが困難である場合がある。換言すると、傾き算出部170が算出した近似直線の傾きによって、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定する場合、ある程度長い期間(例えば、1年程度)の間の補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きを算出することが求められる。本実施形態のガス漏れ判定装置10によれば、近似直線の傾きによって、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定可能な期間(本実施形態の一例では、1年間)の補正圧力CPに基づいて、簡便に近似直線の傾きを算出し、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。
また、本実施形態のガス漏れ判定装置10において、大気圧センサ40は、ガス絶縁開閉装置の近傍に設置され、かつ日光の直射を受けない位置に設置される。具体的には、大気圧センサ40は、ガス絶縁開閉装置の鉛直方向下側に配置される。ここで、大気圧センサ40が直射日光を受ける位置に配置される場合、日光の影響により大気圧センサ40の周辺の気圧が変化する場合がある。本実施形態のガス漏れ判定装置10によれば、大気圧センサ40が日光の影響を受けない位置において大気圧を測定することができる。つまり、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、より精度高くガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。
また、本実施形態のガス漏れ判定装置10において、ゲージ圧情報取得部110は、ゲージ圧センサ20が、日の出前にゲージ圧力を測定したゲージ圧情報GPを取得し、温度情報取得部130は、温度センサ30が日の出前にタンク910の表面の温度を測定した温度情報TMを取得する。ここで、日中時間帯において、ガス区分SC(タンク910)に日光が当たる場合、ゲージ圧力、及びタンク910の表面温度が上昇する場合がある。したがって、ゲージ圧情報取得部110は、日光の影響によってゲージ圧力に変化が生じない時刻において測定されたゲージ圧力を示すゲージ圧情報GPを取得することが好ましい。また、温度情報取得部130は、日光の影響によってゲージ圧力に変化が生じない時刻において測定されたタンク910の表面温度を示す温度情報TMを取得することが好ましい。日光の影響によってゲージ圧力に変化が生じない時刻とは、例えば、夜間である。また、夜間のうち、日中の日光の影響が少ない時刻とは、例えば、日の出前である。したがって、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、ゲージ圧情報取得部110が、日の出前に測定されたゲージ圧力を示すゲージ圧情報GPを取得し、温度情報取得部130が、日の出前に測定されたタンク910の表面温度を示す温度情報TMを取得することにより、より精度高くガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。
また、本実施形態の判定部180は、傾き算出部170が1か月毎に算出した近似直線の傾きに基づいて、タンク910からガス漏れが発生しているか否かを判定する。ここで、ガス絶縁開閉装置に発生しているガス漏れの程度がわずかな場合には、短い期間(例えば、数日間)では、ゲージ圧力(又は、ゲージ圧力に基づく補正圧力CP)にガス漏れを判定するまでの大きな変化が見られない場合がある。本実施形態の判定部180によれば、ガス漏れが生じることによって近似直線の傾きに変化が生じる期間(本実施形態の一例では、1か月)毎に当該傾きを判定し、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。
また、本実施形態の大気圧情報取得部120は、ガス絶縁開閉装置が設置される位置において大気圧センサ40が測定した測定データを前記大気圧情報APとして取得する。ここで、大気圧センサ40は、ゲージ圧センサ20と比較して高価である場合がある。本実施形態の大気圧センサ40は、ガス絶縁開閉装置が設置される位置の大気圧と、大気圧が合致する位置に設置される。また、本実施形態の大気圧センサ40が測定した大気圧は、各ゲージ圧センサ20が検出したゲージ圧力の補正に用いることができる。したがって、本実施形態のガス漏れ判定装置10によれば、各ゲージ圧センサ20の補正に大気圧センサ40が検出した値を用いることにより、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを、比較的安価な構成によって判定することができる。
<大気圧情報APの取得について>
なお、上述では、大気圧情報取得部120は、大気圧センサ40が測定した大気圧を示す大気圧情報APを取得する場合について説明したが、これに限られない。大気圧情報取得部120は、例えば、大気圧情報APを提供するサーバから大気圧情報APを取得する構成であってもよい。大気圧情報APを提供するサーバとは、例えば、気象庁のサーバである。この場合、ガス漏れ判定装置10は、ネットワークを介して当該サーバにアクセスし、ガス絶縁開閉装置が設置される位置の近傍において測定された大気圧を示す情報を大気圧情報APとして取得する。これにより、ガス漏れ判定装置10は、大気圧センサ40を備えない場合であっても、大気圧情報APを取得し、ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。なお、大気圧情報取得部120は、気象庁のサーバが送信する大気圧情報APを単に受信する構成であってもよい。
<ゲージ圧センサ20を用いない場合>
また、上述では、ガス絶縁開閉装置には、配管930を介してゲージ圧センサ20が設置される場合について説明したが、これに限られない。ガス絶縁開閉装置は、例えば、配管930を介してガス区分SC内の圧力の絶対圧力を測定する絶対圧力センサが設置されていてもよい。この場合、ガス漏れ判定装置10は、ゲージ圧情報取得部110、大気圧情報取得部120、及び絶対圧力算出部140に代えて、絶対圧力情報取得部を備えていてよい。
<警報出力の他の例について>
また、上述では、出力部190が、判定部180の判定結果がガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していることに伴って、ガス絶縁開閉装置の管理者に対して警報を出力する場合について説明したが、これに限られない。出力部190は、例えば、判定部180が連続して複数回(例えば、2回連続で)ガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生していると判定する場合、ガス絶縁開閉装置の管理者に対して警報を出力する構成であってもよい。ここで、近似直線の傾きが所定の傾きと合致する時期において、判定部180の判定が一意に定まらない場合がある。具体的には、ある時期において、判定部180が、ガス漏れが発生していると判定した場合であっても、次の時期(例えば、1か月後)には、ガス漏れが発生していないと判定する場合がある。出力部190は、判定部180の判定結果が複数回連続して(例えば、2回連続で)ガス漏れが発生していることを示す場合に警報を出力し、ガス漏れが発生している可能性が高い場合に管理者に通知することができる。
<出力の他の例について>
また、上述では、出力部190が判定部180の判定結果に基づいて、警報を出力する場合について説明したが、これに限られない。出力部190は、判定結果を示す情報を出力する構成であってもよい。また、出力部190は、換算部160が算出した補正圧力CPと、時間との関係(例えば、図10)を示す情報を出力する構成であってもよい。また、出力部190は、傾き算出部170が算出した近似直線を示す情報を出力する構成であってもよい。また、出力部190から各種情報が入力される装置(例えば、サーバ装置)は、当該各種情報をウェブ(Web)ページによって提示する機能を備えていてもよい。この場合、サーバ装置は、ガス漏れ判定装置10から入力された各種情報を閲覧可能なウェブページを開設し、当該ウェブページにより各種情報を公開する。なお、サーバ装置が、換算部160が算出した補正圧力CPと、時間との関係を示す情報を提示する場合、当該補正圧力CPは、最新の1年間に算出された値であってもよく、それ以外の期間(1年以上や1年未満等)に算出された値であってもよい。また、サーバ装置が、傾き算出部170が算出した近似直線を示す情報を出力する場合、補正圧力CPと、時間との関係を示す情報に重畳して提示する構成であってもよい。
<標準偏差に基づく測定ノイズの除去について>
また、上述では、傾き算出部170は、所定の期間(第1の期間から第2の期間まで)の補正圧力CPに基づいて、近似直線の傾きを算出する場合について説明したが、これに限られない。傾き算出部170は、例えば、所定の期間(第1の期間から第2の期間まで)の補正圧力CPのうち、近似直線の傾きを算出する際の参考データとして適した補正圧力CPに基づいて、当該傾きを算出する構成であってもよい。
以下、図11を参照して傾き算出部170が、近似直線の傾きを算出する際の参考データとして適した補正圧力CPに基づいて、当該傾きを算出する場合の詳細について説明する。
図11は、本実施形態の傾き算出部170の処理の一例を示す図である。図11に示す通り、補正圧力CPの値には、他の値と近似するもの(図示する波形W6から波形W7の範囲の値)と、バラついているもの(図示する波形W6以上、及び波形W7以下の値)とが存在する。ここで、各センサの設置場所、日照条件、天候の影響、及びセンサ信号のノイズ等によっては、ゲージ圧センサ20、温度センサ30、及び大気圧センサ40が正確な値を測定することが困難である場合がある。このような場合に取得されたゲージ圧情報GP、大気圧情報AP、及び温度情報TMに基づいて、換算部160が補正圧力CPを算出すると、補正圧力CPの値にバラつきが生じる。
傾き算出部170は、例えば、補正圧力CPの標準偏差に基づいて、補正圧力CPのフィルタリングを行うことにより、精度高く近似直線を算出することができる。例えば、傾き算出部170は、補正圧力CPの標準偏差の3倍以上(+3σ)の値(図示する波形W6以上の値)を近似直線の算出に用いない。また、傾き算出部170は、補正圧力CPの標準偏差の3倍以下(−3σ)の値(図示する波形W7以下の値)を近似直線の算出に用いない。これにより、傾き算出部170は、より精度高く近似直線の傾きを算出することができる。したがって、本実施形態のガス漏れ判定装置10は、より精度高くガス絶縁開閉装置にガス漏れが発生しているか否かを判定することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、ガス漏れ判定装置10は、ゲージ圧情報GPと、大気圧情報APと、温度情報TMとに基づき、タンク910(ガス区分SC)から前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する。これにより、ガス漏れ判定装置10は、ガス絶縁開閉装置のガス漏れの検出精度の向上を図ることができることができる。
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。

Claims (12)

  1. 複数のタンクがスペーサを介して連結され、前記タンクそれぞれと前記スペーサとにより密閉構造のガス区分が形成され、それぞれの前記ガス区分に絶縁性ガスが封入されるガス絶縁開閉装置の前記ガス区分における前記絶縁性ガスの圧力変化を計測することにより、前記タンクからの前記絶縁性ガスのガス漏れを判定するガス漏れ判定装置であって、
    ゲージ圧センサが測定した前記ガス区分のゲージ圧力を示すゲージ圧力情報を取得するゲージ圧情報取得部と、
    絶対圧センサが測定した大気圧を示す大気圧情報を取得する大気圧情報取得部と、
    前記ゲージ圧力情報が示す前記ガス区分のゲージ圧力と、前記大気圧情報が示す前記大気圧とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を示す絶対圧力情報を前記ガス区分毎に取得する絶対圧力情報取得部と、
    前記タンクの表面の温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部と、
    所定の期間に取得された前記温度情報と、前記所定の期間に取得された絶対圧力情報に基づき、前記ガス区分の温度を補正する温度補正係数をガス区分毎に算出する温度補正係数算出部と、
    前記所定の期間に並行して取得された前記絶対圧力情報および前記温度情報と、前記温度補正係数算出部が算出した前記温度補正係数とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を所定の基準温度における絶対圧力に換算する換算部と、
    前記換算部が換算した前記所定の基準温度における絶対圧力に基づいて、前記タンクから前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する判定部と、
    を備えるガス漏れ判定装置。
  2. 前記判定部は、前記換算部により換算された前記所定の基準温度における絶対圧力の経時変化に基づき、前記タンクから前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する、
    請求項1に記載のガス漏れ判定装置。
  3. 前記判定部は、第1の時期と、前記第1の時期よりも過去の第2の時期との間における前記所定の基準温度における絶対圧力の経時変化に基づき、前記タンクから前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する、
    請求項4に記載のガス漏れ判定装置。
  4. 前記大気圧情報取得部は、前記ガス絶縁開閉装置が設置される位置において絶対圧センサが測定した測定データを前記大気圧情報として取得する、
    請求項1、又は、請求項4から請求項5のいずれか一項に記載のガス漏れ判定装置。
  5. 前記大気圧情報取得部は、大気圧情報を提供するサーバから前記大気圧情報を取得する、
    請求項1、又は、請求項4から請求項5のいずれか一項に記載のガス漏れ判定装置。
  6. 前記絶対圧センサは、前記ガス絶縁開閉装置の表面または近傍に設置され、かつ日光の直射を受けない位置に設置される、
    請求項6に記載のガス漏れ判定装置。
  7. 前記絶対圧センサは、前記ガス絶縁開閉装置の鉛直方向下側に配置される、
    請求項8に記載のガス漏れ判定装置。
  8. 前記ゲージ圧情報取得部は、前記ゲージ圧センサが、日の出前に前記ゲージ圧力を測定した前記ゲージ圧力情報を取得し、
    前記温度情報取得部は、温度センサが、日の出前に前記タンクの表面の温度を測定した前記温度情報を取得する、
    請求項1、又は、請求項4から請求項9のいずれか一項に記載のガス漏れ判定装置。
  9. 前記判定部は、所定の期間毎に前記タンクからの前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する、
    請求項1、又は、請求項4から請求項10のいずれか一項に記載のガス漏れ判定装置。
  10. 前記判定部が判定した結果を出力する出力部
    を更に備え、
    前記出力部は、前記判定部が、前記絶縁性ガスのガス漏れが発生していると連続して複数回判定した場合、ガス漏れが発生していることを示す情報を出力する、
    請求項1、又は、請求項4から請求項11のいずれか一項に記載のガス漏れ判定装置。
  11. 複数のタンクがスペーサを介して連結され、前記タンクそれぞれと前記スペーサとにより密閉構造のガス区分が形成され、それぞれの前記ガス区分に絶縁性ガスが封入されるガス絶縁開閉装置の前記ガス区分における前記絶縁性ガスの圧力変化を計測することにより、前記タンクからの前記絶縁性ガスのガス漏れを判定するガス漏れプログラムであって、
    ゲージ圧センサが測定した前記ガス区分のゲージ圧力を示すゲージ圧力情報を取得するゲージ圧情報取得機能と、
    絶対圧センサが測定した大気圧を示す大気圧情報を取得する大気圧情報取得機能と、
    前記ゲージ圧力情報が示す前記ガス区分のゲージ圧力と、前記大気圧情報が示す前記大気圧とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を示す絶対圧力情報を前記ガス区分毎に取得する絶対圧力情報取得機能と、
    前記タンクの表面の温度を示す温度情報を取得する温度情報取得機能と、
    所定の期間に取得された前記温度情報と、前記所定の期間に取得された絶対圧力情報に基づき、前記ガス区分の温度を補正する温度補正係数をガス区分毎に算出する温度補正係数算出機能と、
    前記所定の期間に並行して取得された前記絶対圧力情報および前記温度情報と、前記温度補正係数算出機能によって算出された前記温度補正係数とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を所定の基準温度における絶対圧力に換算する換算機能と、
    前記換算機能によって換算された前記所定の基準温度における絶対圧力に基づいて、前記タンクから前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する判定機能と、
    を実現するガス漏れ判定プログラム。
  12. 複数のタンクがスペーサを介して連結され、前記タンクそれぞれと前記スペーサとにより密閉構造のガス区分が形成され、それぞれの前記ガス区分に絶縁性ガスが封入されるガス絶縁開閉装置の前記ガス区分における前記絶縁性ガスの圧力変化を計測することにより、前記タンクからの前記絶縁性ガスのガス漏れを判定するガス漏れ判定方法であって、
    ゲージ圧センサが測定した前記ガス区分のゲージ圧力を示すゲージ圧力情報を取得し、
    絶対圧センサが測定した大気圧を示す大気圧情報を取得し、
    前記ゲージ圧力情報が示す前記ガス区分のゲージ圧力と、前記大気圧情報が示す前記大気圧とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を示す絶対圧力情報を前記ガス区分毎に取得し、
    前記タンクの表面の温度を示す温度情報を取得し、
    所定の期間に取得された前記温度情報と、前記所定の期間に取得された絶対圧力情報に基づき、前記ガス区分の温度を補正する温度補正係数をガス区分毎に算出し、
    前記所定の期間に並行して取得された前記絶対圧力情報および前記温度情報と、算出された前記温度補正係数とに基づいて、前記ガス区分の絶対圧力を所定の基準温度における絶対圧力に換算し、
    換算された前記所定の基準温度における絶対圧力に基づいて、前記タンクから前記絶縁性ガスのガス漏れが発生しているか否かを判定する、
    ガス漏れ判定方法。
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