JP6804106B2 - 軸受ユニット、ゼンマイ駆動式軸受装置およびゼンマイ式自走車輪装置 - Google Patents

軸受ユニット、ゼンマイ駆動式軸受装置およびゼンマイ式自走車輪装置 Download PDF

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Description

本発明は、主として工場で用いられる作業台車等の動力源として利用可能なゼンマイ式駆動装置と共に用いる軸受ユニット、工場で用いられる作業台車等に利用可能なゼンマイ駆動式軸受装置およびゼンマイ式自走車輪装置に関する。
従来、作業台車等の動力源として利用可能なゼンマイ式駆動装置がある(例えば、特許文献1)。
WO2017/047370A1
しかしながら、上記特許文献1に記載のゼンマイ式駆動装置においては、ゼンマイを収容するスペースを確保するため、出力軸の径を大きくすることができず、出力軸が中心軸線に垂直な方向に大きな荷重を負担することはできないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、出力軸の中心軸線に垂直な方向に大きな荷重を負担できるように構成可能な軸受ユニット、ゼンマイ駆動式軸受装置およびゼンマイ式自走車輪装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
ケーシングと、
前記ケーシングを貫通し、前記ケーシングに相対回転可能に取り付けられた第1の出力軸と、
前記ケーシング内で前記第1の出力軸に外嵌した一方向クラッチと、
前記ケーシング内に収容され、前記一方向クラッチの外輪に対して径方向内側の端部が固定され、前記第1の出力軸が前記一方向クラッチのトルク伝達方向に回転した際に巻き締められるゼンマイと、を有するゼンマイ式駆動装置と共に用いられ、
前記ケーシングの外に位置する前記第1の出力軸の部分を径方向外側で囲うように前記ケーシングに取付可能な枠体と、
前記枠体が前記ケーシングに取り付けられる際、前記第1の出力軸と中心軸線を共通にするように前記枠体の内側で前記枠体に保持された軸受と、
前記軸受により中心軸線を中心として回転自在に保持され、中心軸線方向において前記ゼンマイ式駆動装置とは反対側で前記枠体の外側まで延びてラジアル荷重を負担し、前記軸受の径方向内側で前記第1の出力軸に外嵌し、前記第1の出力軸と一体に回転してトルクを出力する第2の出力軸と、を有し、
前記ゼンマイ式駆動装置は前記第1の出力軸に外嵌したセットカラーを有し、
中心軸線方向において、前記ゼンマイ式駆動装置側の前記第2の出力軸の端部に、前記ゼンマイ式駆動装置側とは反対側に向かって凹み、前記セットカラーの少なくとも一部を受け入れる第2の凹部が形成されている軸受ユニットを提供する。
また、上記課題を解決するため、本発明は、
ケーシングと、
前記ケーシングを貫通し、前記ケーシングに相対回転可能に取り付けられた第1の出力軸と、
前記ケーシング内で前記第1の出力軸に外嵌した一方向クラッチと、
前記ケーシング内に収容され、前記一方向クラッチの外輪に対して径方向内側の端部が固定され、前記第1の出力軸が前記一方向クラッチのトルク伝達方向に回転した際に巻き締められるゼンマイと、
前記ケーシングの外に位置する前記第1の出力軸の部分を径方向外側で囲うように前記ケーシングに取り付けられた枠体と、
前記枠体の内側で前記枠体に保持され、前記第1の出力軸と中心軸線を共通にする軸受と、
前記軸受により中心軸線を中心として回転自在に保持され、中心軸線方向において前記ゼンマイとは反対側で前記枠体の外側まで延びてラジアル荷重を負担し、前記軸受の径方向内側で前記第1の出力軸に外嵌し、前記第1の出力軸と一体に回転してトルクを出力する第2の出力軸と、
前記第1の出力軸に外嵌したセットカラーと、を有し、
中心軸線方向において、前記ゼンマイ側の前記第2の出力軸の端部に、前記ゼンマイ側とは反対側に向かって凹んだ第2の凹部が形成されており、
前記セットカラーの少なくとも一部が前記第2の凹部の径方向内側に配置されているゼンマイ駆動式軸受装置を提供する。
また、上記課題を解決するため、本発明は、
ケーシングと、
前記ケーシングを貫通し、前記ケーシングに相対回転可能に取り付けられた第1の出力軸と、
前記ケーシング内で前記第1の出力軸に外嵌した一方向クラッチと、
前記ケーシング内に収容され、前記一方向クラッチの外輪に対して径方向内側の端部が固定され、前記第1の出力軸が前記一方向クラッチのトルク伝達方向に回転した際に巻き締められるゼンマイと、
前記ケーシングの外に位置する前記第1の出力軸の部分を径方向外側で囲うように前記ケーシングに取り付けられた枠体と、
前記枠体の内側で前記枠体に保持され、前記第1の出力軸と中心軸線を共通にする軸受と、
前記軸受により中心軸線を中心として回転自在に保持され、中心軸線方向において前記ゼンマイとは反対側で前記枠体の外側まで延びてラジアル荷重を負担し、前記軸受の径方向内側で前記第1の出力軸に外嵌し、前記第1の出力軸と一体に回転してトルクを出力する第2の出力軸と、
前記枠体の外側に延びた前記第2の出力軸の部分に外嵌した車輪と
前記第1の出力軸に外嵌したセットカラーと、を有し、
中心軸線方向において、前記ゼンマイ側の前記第2の出力軸の端部に、前記車輪側に向かって凹んだ第2の凹部が形成されており、
前記セットカラーの少なくとも一部が前記第2の凹部の径方向内側に配置されているゼンマイ式自走車輪装置を提供する。
本発明によれば、出力軸の中心軸線に垂直な方向に大きな荷重を負担できるように構成可能な軸受ユニット、ゼンマイ駆動式軸受装置およびゼンマイ式自走車輪装置を提供することができる。
図1は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置を車輪側から見た斜視図である。 図2は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置をゼンマイ式駆動装置側から見た斜視図である。 図3は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置を走行方向に見た側面図である。 図4は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置を車輪側から見た側面図である。 図5は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置の図4に示すA−A切断面における断面図である。 図6は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置の図4に示すA−B切断面における断面図である。 図7は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式駆動装置を中心軸線方向に見た側面図である。 図8は本願の第1実施形態に係るケーシングの一部を取り外した状態で、ゼンマイ式駆動装置を中心軸線方向に見た側面図である。 図9は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式駆動装置の図7に示すC−C切断面における断面図である。 図10は本願の第2実施形態に係る軸受ユニットを中心軸線に対して垂直な方向から見た側面図である。 図11は本願の第2実施形態に係る軸受ユニットを図10に向かって左側から見た側面図である。 図12は本願の第2実施形態に係る軸受ユニットの図11に示すD−D切断面における断面図である。 図13は本願の第2実施形態に係る軸受ユニットを図10に向かって右側から見た側面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら本願の第1実施形態について説明する。図1は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000を車輪100側から見た斜視図である。図2は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000をゼンマイ式駆動装置200側から見た斜視図である。
本第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000は、図2に示すように、車輪100と、ゼンマイ式駆動装置200と、軸受ユニット300とを有する。ゼンマイ式駆動装置200と軸受ユニット300は、ゼンマイ駆動式軸受装置400を構成する。ゼンマイ式自走車輪装置1000は、ゼンマイ式駆動装置200が発生する駆動力を、軸受ユニット300を介して車輪100に伝達し、車輪100を回転させる。ゼンマイ式自走車輪装置1000は、軸受ユニット300の上側に作業台車のフレームなどを取り付けることにより、駆動力を発生する車輪として利用することができる。
図3は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000を走行方向に見た側面図である。図4は、本第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000をゼンマイ式駆動装置200側から見た側面図である。図5は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000の図4に示すA−A切断面における断面図である。図6は本願の第1実施形態に係るゼンマイ式自走車輪装置1000の図4に示すA−B切断面における断面図である。
図5に示すように、ゼンマイ式駆動装置200は、ケーシング201と、ゼンマイ202と、第1の出力軸203とを有している。ゼンマイ202はケーシング201内に収容されている。第1の出力軸203は、長手方向の中間部がケーシング201内に配置されている。ゼンマイ202は、第1の出力軸203を所定の方向に回転させることで、弾性変形し、駆動力を発生させるエネルギーを蓄えることができる。ゼンマイ202が巻き締められた状態で第1の出力軸203を解放すると、ゼンマイ202が弾性復帰し、第1の出力軸203が回転する。ゼンマイ式駆動装置200についての詳細は後述する。
第1の出力軸203の回転力は、軸受ユニット300の第2の出力軸301によって車輪100に伝達される。第2の出力軸301は、中心軸線方向におけるゼンマイ式駆動装置200側で第1の出力軸203に外嵌している。軸受ユニット300は、第2の出力軸301と、軸受302a、302bと、枠体303とを有する。軸受302a、302bは、枠体303の内側で枠体303に保持されている。第2の出力軸301は、軸受302a、302bによって中心軸線を中心として回転自在に保持されている。第2の出力軸301は、中心軸線方向においてゼンマイ式駆動装置200とは反対側で枠体303の外側まで延びている。図5および図6に示すように、本第1実施形態において、第2の出力軸301は中空軸としている。しかし、第2の出力軸301は中空軸に限らず、出力軸203と一体に回転してトルクを出力する軸部材であれば足りる。
枠体303は、ゼンマイ式駆動装置200のケーシング201に取付可能である。枠体303は、図6に示すように、ねじ304によってケーシング201に固定される。ねじ304は、円周方向に略等間隔に4本配置される。枠体303をケーシング201に取り付けたとき、軸受302a、302b、及び、ゼンマイ式駆動装置200の第1の出力軸203は、中心軸線を共通するように配置される。
ゼンマイ式駆動装置200のケーシング201は、中心軸線方向において第2の出力軸301側に環状に突出した凸部201aを有している。枠体303は、凸部201aに嵌合する第1の凹部303aを有している。凸部201aと第1の凹部303aの嵌合により、ゼンマイ式駆動装置200と軸受ユニット300を容易に組み合わせることができる。
第1の出力軸203は、第1の出力軸203に外嵌したセットカラー204a、204bによって中心軸線方向の移動が制限されている。第2の出力軸301は、中心軸線方向におけるゼンマイ式駆動装置200側の端部に、セットカラー204aを受け入れる第2の凹部301aを有している。セットカラー204aの一部は、第2の凹部301aの径方向内側に配置されている。これにより、中心軸線方向のゼンマイ駆動式軸受装置400の寸法を小さくすることができる。
第1の出力軸203の両端部には、中心軸線方向に沿ってキー溝が形成されており、このキー溝にキー205a、205bがはめ込まれている。キー205aは第1の出力軸203から第2の出力軸301へトルクを伝達する。
以上に説明した本第1実施形態に係る軸受ユニット300によれば、第2の出力軸301を第1の出力軸203よりも太くすることができるため、第2の出力軸301の中心軸線方向に対して垂直な方向に大きな荷重(ラジアル荷重)を負担することができる。具体的には、軸受ユニット300の枠体303の上に作業台車のフレームなどを固定することで、作業台車のフレームなどからの荷重を、ゼンマイ式駆動装置200に負担させることなく、車輪100に伝えることができる。
図7は本第1実施形態に係るゼンマイ式駆動装置200を中心軸線方向に見た側面図である。図8は本第1実施形態に係るケーシング201の一部を取り外した状態で、ゼンマイ式駆動装置200を中心軸線方向に見た側面図である。
図8に示すように、ケーシング201の内側で第1の出力軸203の周囲にはゼンマイ(ぜんまいばね)202が収容されている。ケーシング201は、ゼンマイ202の径方向外側でゼンマイ202を囲う周壁201bを有している。
ゼンマイ202の径方向外側の端部は、径方向外側に折れ曲がり、径方向外側へ突出した凸部202aを形成して内側に折り込まれている。周壁201bの径方向内側には、径方向外側に向かって円弧状に凹んだ凹部201cが、周方向に略等間隔に8つ形成されている。凸部202aは、径方向外側の部分が凹部201c内に嵌り込み、係合している。なお、凸部202aは、上記のようにゼンマイ202の端部を変形させて形成しても良いが、ゼンマイ202とは別体に形成された部材を取り付けても良い。
図9は本第1実施形態に係るゼンマイ式駆動装置200の図7に示すC−C切断面における断面図である。
ゼンマイ202の径方向内側の端部は、第1の出力軸203を内側に通した円筒状のブッシュ210に固定されている。ケーシング201には、ブッシュ210の端部をそれぞれ径方向外側から囲う円環部201f、201gが形成されている。この円環部201f、201gによって、ブッシュ210の径方向の移動が制限される。なお、円環部201f、201gは、ブッシュ210の径方向の移動を制限するものであれば足り、円環状以外の形状とすることもできる。例えば、円環部201f、201gをC字型の部分に置き換えることもできる。また、ブッシュ210の径方向の移動を制限する部分は、ケーシング201とは別体に形成されていても良い。
円環部201f、201gを設けることにより、第1の出力軸203を取り外した状態であっても、第1の出力軸203を通す貫通孔を保つことができる。仮に、円環部201f、201gを設けない場合、第1の出力軸203をゼンマイ式駆動装置200から取り外すと、ブッシュ210はゼンマイ202のみによって支持されることとなるため、ゼンマイ202の弾性変形によってブッシュ210が変位し、第1の出力軸203を挿入しにくくなる。円環部201f、201gを設けることで、第1の出力軸203をゼンマイ式駆動装置200から取り外してもブッシュ210の位置は保たれるため、第1の出力軸203を容易に貫通孔に挿入することができる。
円環部201f、201gの径方向外側には、環状の透明板218、219がそれぞれ配置されている。透明板218、219は、ケーシング201の開口部201dを通してゼンマイ式駆動装置200の内部を観察可能にしながら、ゼンマイ式駆動装置200内部への手指や異物等の侵入を防ぐ。透明板218、219は、プラスチック、ガラスなどから形成することができる。
ブッシュ210と第1の出力軸203の間には、第1のニードル軸受211と、一方向クラッチ212と、第2のニードル軸受213とが介在している。第1のニードル軸受211と、一方向クラッチ212と、第2のニードル軸受213は、それぞれ外輪がブッシュ210に内嵌している。一方向クラッチ212は、ゼンマイ202を巻き締める向きに第1の出力軸203を回転した場合にはブッシュ210にトルクを伝達し、その反対向きに第1の出力軸203が回転した場合に空転する向きに配置されている。
第1の出力軸203は、ケーシング201に外輪が固定された第1の転がり軸受214と第2の転がり軸受215によって、ケーシング201に対して相対回転可能に取り付けられている。第1の転がり軸受214と第1の出力軸203の間には第1のスリーブ216が介在しており、第2の転がり軸受215と第1の出力軸203の間には第2のスリーブ217が介在している。第1、第2のスリーブ216、217は、それぞれ、径方向に広がり、第1、第2の転がり軸受214、215とブッシュ210との間に位置するフランジ216a、217aを有する。
以上の構成により、本第1実施形態に係るゼンマイ式駆動装置200は、第1の出力軸203の回転によりゼンマイ202を弾性変形させ、ゼンマイ202にエネルギーを一時的に蓄え、そのエネルギーを第1の出力軸203のトルクとして出力することができる。
また、本第1実施形態に係るゼンマイ式駆動装置200は、ゼンマイ202の内側端部に固定されたブッシュ210と第1の出力軸203との間に一方向クラッチ212が介在しているため、第1の出力軸203がゼンマイ202を巻き締める向きとは反対向きに回転させられた場合でもゼンマイ202の破損を防止することができる。また、ゼンマイ式自走車輪装置1000のようにゼンマイ式駆動装置200が車輪100を駆動する場合、ゼンマイ202が蓄えたエネルギーの全てを出力した後でも、ゼンマイ式自走車輪装置1000を取り付けた作業台車などは慣性により走行し続けることができる。
さらに、ゼンマイ202の外側の端部に形成された凸部202aと周壁201bに形成された凹部201cの構成により、ゼンマイ202が過剰に巻き締められた場合であっても、凸部202aが凹部201cから外れることで、ゼンマイ202の破損を防ぐことができる。
具体的には、ゼンマイ202が巻き締められると、ゼンマイ202の外径寸法が小さくなり、凸部202aと、凸部202aの径方向内側のゼンマイ202の部分との間に隙間ができる。ゼンマイ202が所定の回転数(巻き締め量)まで巻き締められ、凸部202aが所定の力で引っ張られると、凸部202aは、凹部201cの傾斜面を滑って径方向内側に移動し、凹部201cとの係合から解放され、ゼンマイ202の回転方向の固定を解除する。この後、凸部202aは、ゼンマイ202の付勢により周方向に移動し、周方向で隣に位置する凹部201cに係合して、再びゼンマイ202の回転を制限する。その後も第1の出力軸203が巻き締め方向に回転し続けると、同様の動きを繰り返す。
図7および図8に示すように、ゼンマイ式駆動装置200は、ケーシング201の一部を構成する周壁201bの外径側に、第1の出力軸203の中心軸線方向に略平行に延び、周壁201bを貫通して形成された8つのT溝201eが形成されている。周壁201bは正面または裏面から見たときに概略四角形の外形をしており、T溝201eは、その四隅に2つずつ形成されている。換言すれば、T溝201eは、概略四角形の外形をした周壁201bの一辺の両端部近傍にそれぞれ1つずつ形成されている。これにより、使用者は、T溝ナットとボルトなどを使用して、ゼンマイ式駆動装置200を作業台車のフレーム等に比較的自由な態様で取り付けることが可能となる。使用者は、T溝ナットやボルトなどの取付具の数や種類、取付具の位置を選択することができる。また、周壁201bを上記形状とすることで、押し出し成形によってケーシング201を容易に量産することができる。
(第2実施形態)
次に本願の第2実施形態に係る軸受ユニット500について図10から図13を参照しながら説明する。軸受ユニット500は、上記第1実施形態に係る軸受ユニット300と同様に、ゼンマイ式駆動装置200と共にゼンマイ駆動式軸受装置400を構成することができる。
本第2実施形態に係る軸受ユニット500は、第2の出力軸501の内側に第2の一方向クラッチ505が設けられている点において上記第1実施形態とは異なる。その他については、第1実施形態と同様であるため、軸受ユニット500の第1実施形態に対応する部分に第1実施形態の参照符号に「200」を足した数からなる参照符号を付し、説明は省略する。例えば、第1実施形態の第2の出力軸301に対応する本第2実施形態の第2の出力軸には「501」という参照符号を付する。軸受ユニット500以外については上記第1実施形態で用いた参照符号を使用する。
図10は本第2実施形態に係る軸受ユニット500を中心軸線に対して垂直な方向に見た側面図である。図11は軸受ユニット500を図10に向かって左側から、中心軸線方向に見た側面図である。図12は軸受ユニット500の図11に示すD−D切断面を示す断面図である。図13は軸受ユニット500を図10に向かって右側から、中心軸線方向に見た側面図である。
図12に示すように、第1の転がり軸受502a及び第2の転がり軸受502bによって支持された第2の出力軸501の部分の径方向内側には第2の一方向クラッチ505が設けられている。第2の一方向クラッチ505は、ゼンマイ式駆動装置200の第1の出力軸203がトルクを出力する際には、第1の出力軸203からのトルクを第2の出力軸501に伝達し、第1の出力軸203がその逆に回転する際には、空転する向きに配置されている。第2の一方向クラッチ505の中心軸線方向の位置は、図12に示す位置が好ましいが、第2の出力軸501の内側であれば、他の位置とすることもできる。
本第2実施形態に係る軸受ユニット500によれば、ゼンマイ式駆動装置200のゼンマイ202を巻き締めてエネルギーを蓄える際、第2の出力軸501をゼンマイ202の巻き締め方向に回転させても良いし、第2の出力軸501を回転させず、第1の出力軸203のみをゼンマイ202の巻き締め方向に回転させても良い。したがって、例えば、第2の出力軸501に車輪100を取り付けた場合、車輪100が床又は地面に着いた状態でも、車輪100を回転させることなく、第1の出力軸203のみを回転させてゼンマイ202にエネルギーを蓄えることができる。
以上によれば、出力軸の中心軸線に垂直な方向に大きな荷重を負担できるように構成可能な軸受ユニット、ゼンマイ駆動式軸受装置およびゼンマイ式自走車輪装置を提供することができる。
100 車輪
200 ゼンマイ式駆動装置
201 ケーシング
201a 凸部
201b 周壁
201c 凹部
201d 開口部
201e T溝
201f、201g 円環部
202 ゼンマイ
202a 凸部
203 第1の出力軸
204a、204b セットカラー
210 ブッシュ
211 第1のニードル軸受
212 一方向クラッチ
213 第2のニードル軸受
214 第1の転がり軸受
215 第2の転がり軸受
216 第1のスリーブ
216a フランジ
217 第2のスリーブ
217a フランジ
218、219 透明板
300、500 軸受ユニット
301a、501a 第2の凹部
301、501 第2の出力軸
302a、302b、502a、502b 軸受
303、503 枠体
303a、503a 第1の凹部
304、504 ねじ
400 ゼンマイ駆動式軸受装置
505 第2の一方向クラッチ
1000 ゼンマイ式自走車輪装置

Claims (12)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングを貫通し、前記ケーシングに相対回転可能に取り付けられた第1の出力軸と、
    前記ケーシング内で前記第1の出力軸に外嵌した一方向クラッチと、
    前記ケーシング内に収容され、前記一方向クラッチの外輪に対して径方向内側の端部が固定され、前記第1の出力軸が前記一方向クラッチのトルク伝達方向に回転した際に巻き締められるゼンマイと、を有するゼンマイ式駆動装置と共に用いられ、
    前記ケーシングの外に位置する前記第1の出力軸の部分を径方向外側で囲うように前記ケーシングに取付可能な枠体と、
    前記枠体が前記ケーシングに取り付けられる際、前記第1の出力軸と中心軸線を共通にするように前記枠体の内側で前記枠体に保持された軸受と、
    前記軸受により中心軸線を中心として回転自在に保持され、中心軸線方向において前記ゼンマイ式駆動装置とは反対側で前記枠体の外側まで延びてラジアル荷重を負担し、前記軸受の径方向内側で前記第1の出力軸に外嵌し、前記第1の出力軸と一体に回転してトルクを出力する第2の出力軸と、を有し、
    前記ゼンマイ式駆動装置は前記第1の出力軸に外嵌したセットカラーを有し、
    中心軸線方向において、前記ゼンマイ式駆動装置側の前記第2の出力軸の端部に、前記ゼンマイ式駆動装置側とは反対側に向かって凹み、前記セットカラーの少なくとも一部を受け入れる第2の凹部が形成されている軸受ユニット。
  2. 更に、前記第1の出力軸と前記第2の出力軸との間に介在する第2の一方向クラッチを有することを特徴とする請求項1に記載の軸受ユニット。
  3. 前記第2の出力軸は中空軸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受ユニット。
  4. 前記ケーシングは、中心軸線方向で前記第2の出力軸側に突出した凸部を有し、
    前記枠体は、前記凸部に嵌合する第1の凹部を有する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の軸受ユニット。
  5. ケーシングと、
    前記ケーシングを貫通し、前記ケーシングに相対回転可能に取り付けられた第1の出力軸と、
    前記ケーシング内で前記第1の出力軸に外嵌した一方向クラッチと、
    前記ケーシング内に収容され、前記一方向クラッチの外輪に対して径方向内側の端部が固定され、前記第1の出力軸が前記一方向クラッチのトルク伝達方向に回転した際に巻き締められるゼンマイと、
    前記ケーシングの外に位置する前記第1の出力軸の部分を径方向外側で囲うように前記ケーシングに取り付けられた枠体と、
    前記枠体の内側で前記枠体に保持され、前記第1の出力軸と中心軸線を共通にする軸受と、
    前記軸受により中心軸線を中心として回転自在に保持され、中心軸線方向において前記ゼンマイとは反対側で前記枠体の外側まで延びてラジアル荷重を負担し、前記軸受の径方向内側で前記第1の出力軸に外嵌し、前記第1の出力軸と一体に回転してトルクを出力する第2の出力軸と、
    前記第1の出力軸に外嵌したセットカラーと、を有し、
    中心軸線方向において、前記ゼンマイ側の前記第2の出力軸の端部に、前記ゼンマイ側とは反対側に向かって凹んだ第2の凹部が形成されており、
    前記セットカラーの少なくとも一部が前記第2の凹部の径方向内側に配置されているゼンマイ駆動式軸受装置。
  6. 更に、前記第1の出力軸と前記第2の出力軸との間に介在する第2の一方向クラッチを有することを特徴とする請求項5に記載のゼンマイ駆動式軸受装置。
  7. 前記第2の出力軸は中空軸であることを特徴とする請求項5又は6に記載のゼンマイ駆動式軸受装置。
  8. 前記ケーシングは、中心軸線方向において前記第2の出力軸側に突出した凸部を有し、
    前記枠体は、前記凸部に嵌合した第1の凹部を有する請求項5から7のいずれか一項に記載のゼンマイ駆動式軸受装置。
  9. ケーシングと、
    前記ケーシングを貫通し、前記ケーシングに相対回転可能に取り付けられた第1の出力軸と、
    前記ケーシング内で前記第1の出力軸に外嵌した一方向クラッチと、
    前記ケーシング内に収容され、前記一方向クラッチの外輪に対して径方向内側の端部が固定され、前記第1の出力軸が前記一方向クラッチのトルク伝達方向に回転した際に巻き締められるゼンマイと、
    前記ケーシングの外に位置する前記第1の出力軸の部分を径方向外側で囲うように前記ケーシングに取り付けられた枠体と、
    前記枠体の内側で前記枠体に保持され、前記第1の出力軸と中心軸線を共通にする軸受と、
    前記軸受により中心軸線を中心として回転自在に保持され、中心軸線方向において前記ゼンマイとは反対側で前記枠体の外側まで延びてラジアル荷重を負担し、前記軸受の径方向内側で前記第1の出力軸に外嵌し、前記第1の出力軸と一体に回転してトルクを出力する第2の出力軸と、
    前記枠体の外側に延びた前記第2の出力軸の部分に外嵌した車輪と
    前記第1の出力軸に外嵌したセットカラーと、を有し、
    中心軸線方向において、前記ゼンマイ側の前記第2の出力軸の端部に、前記車輪側に向かって凹んだ第2の凹部が形成されており、
    前記セットカラーの少なくとも一部が前記第2の凹部の径方向内側に配置されているゼンマイ式自走車輪装置。
  10. 更に、前記第1の出力軸と前記第2の出力軸との間に介在する第2の一方向クラッチを有することを特徴とする請求項9に記載のゼンマイ式自走車輪装置。
  11. 前記第2の出力軸は中空軸であることを特徴とする請求項9又は10に記載のゼンマイ式自走車輪装置。
  12. 前記ケーシングは、中心軸線方向において前記第2の出力軸側に突出した凸部を有し、
    前記枠体は、前記凸部に嵌合した第1の凹部を有する請求項9から11のいずれか一項に記載のゼンマイ式自走車輪装置。
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