JP6801973B2 - 回転機械翼及び回転機械 - Google Patents
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Description
腹面及び背面のうち一方を構成する第1壁部と、
前記腹面及び前記背面のうち他方を構成し、前記第1壁部と結合された第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に形成された空間に、前記第1壁部及び前記第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、
前記空間に配置された少なくとも1つのガイド部と、を備える回転機械翼であって、
前記少なくとも1つの板ばねは、
前記第1壁部に固定された固定部と、
前記第1壁部及び前記第2壁部によって構成される翼型において、翼弦線方向にて前記固定部よりも後縁側に位置する板ばね側対向領域であって、前記固定部と反対側に自由端を有し、前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向する板ばね側対向領域と、
前記回転機械翼の高さ方向と直交する断面でみて、前記固定部と前記板ばね側対向領域との間に湾曲部と、を含み、
前記第2壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第2壁部側対向領域を含み、
前記第1壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第1壁部側対向領域を含み、
前記少なくとも1つのガイド部は、
前記板ばね側対向領域と前記第2壁部側対向領域との間の隙間の大きさを制限するように、前記板ばね側対向領域と前記第1壁部側対向領域との間に配置された少なくとも1つの第1ガイド部と、
前記湾曲部の曲率を規定するように前記湾曲部と前記第2壁部との間に配置された少なくとも1つの第2ガイド部と、を含む。
また、上記構成(1)によれば、第2ガイド部によって板ばねの湾曲部の曲率が規定されることで、板ばね側対向領域と第2壁部側対向領域との間の接触面の大きさ及び位置がより一層的確に決定される。この結果として、回転機械翼の振動時の振動数や摩擦減衰特性の安定化をより一層図ることができる。
腹面及び背面のうち一方を構成する第1壁部と、
前記腹面及び前記背面のうち他方を構成し、前記第1壁部と結合された第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に形成された空間に、前記第1壁部及び前記第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、
前記空間に配置された少なくとも1つのガイド部と、を備える回転機械翼であって、
前記少なくとも1つの板ばねは、
前記第1壁部に固定された固定部と、
前記第1壁部及び前記第2壁部によって構成される翼型において、翼弦線方向にて前記固定部よりも後縁側に位置する板ばね側対向領域であって、前記固定部と反対側に自由端を有し、前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向する板ばね側対向領域と、
前記回転機械翼の高さ方向と直交する断面でみて、前記固定部と前記板ばね側対向領域との間に湾曲部と、を含み、
前記第2壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第2壁部側対向領域を含み、
前記第1壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第1壁部側対向領域を含み、
前記少なくとも1つのガイド部は、
前記板ばね側対向領域と前記第2壁部側対向領域との間の隙間の大きさを制限するように、前記板ばね側対向領域と前記第1壁部側対向領域との間に配置された少なくとも1つの第1ガイド部と、
前記湾曲部の曲率を規定するように前記湾曲部と前記第1壁部との間に配置された少なくとも1つの第3ガイド部と、を含む。
また、上記構成(2)によれば、第3ガイド部によって板ばねの湾曲部の曲率が規定されることで、板ばね側対向領域と第2壁部側対向領域との間の接触面の大きさ及び位置がより一層的確に決定される。この結果として、回転機械翼の振動時の振動数や摩擦減衰特性の安定化をより一層図ることができる。
前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記回転機械翼の高さ方向に配列された複数の第1ガイド部を含む。
前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記第1壁部に固定されている。
前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記板ばね側対向領域から前記第1壁部に向かって突出する凸部によって構成されている。
前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記板ばね側対向領域を跨いで前記第2壁部に固定されている。
前記少なくとも1つの板ばねは、前記回転機械翼の高さ方向と直交する断面でみて、前記固定部と前記板ばね側対向領域との間に湾曲部を有し、
前記少なくとも1つのガイド部は、前記湾曲部の曲率を規定するように前記湾曲部と前記第1壁部との間に配置された少なくとも1つの第3ガイド部を含む。
上記構成(1)乃至(7)の何れか1つに記載の回転機械翼を備える。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹突起や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、以下の説明では、静翼3a〜3hを一括して静翼3とも称する。
ハウジング10は、例えば中央上部に、蒸気のための入口18を有し、下部に蒸気のための出口20を有している。入口18には、例えば湿分分離加熱器(不図示)によって水滴が除去された、蒸気が供給される。出口20から流出した蒸気は、例えば復水器(不図示)に送られ、復水器によって冷却されて凝縮させられる。ハウジング10内には、ロータ12の周りに円筒形状の内部流路22が区画され、内部流路22を通じて、入口18と出口20とが連通している。
なお、蒸気の流れ方向にて入口18から出口20に近づくにつれて、ロータ12の径方向での、動翼列14を構成する動翼24の高さ、及び、静翼列16を構成する静翼3の高さが徐々に大きくなる。
2つの壁部30,32のうち一方の壁部30は、静翼3の腹面(凹面)を構成しており、他方の壁部32は、静翼3の背面(凸面)を構成している。2つの壁部30,32は、静翼3の前縁側及び後縁側にて、例えば溶接により結合され、この場合、溶接部36,38によって結合されている。壁部30と壁部32との間には空間33が形成され、空間33は、静翼3の高さ方向に延びている。
板ばね34は、壁部30,32のうち一方に固定された固定部40を有している。固定部40は、例えば溶接により、壁部30,32のうち一方に固定される。
また、板ばね34は、弾性変形状態に起因する付勢方向にて、壁部30,32のうち他方に対向する板ばね側対向領域42を有する。図5、図9及び図11は、板ばね34の付勢方向を説明するための図であり、付勢方向は、2点鎖線Aで示した弾性変形させられる前の状態へ復元しようとする方向である。
第1壁部44は、板ばね側対向領域42と対向する第1壁部側対向領域49を有する。
第1ガイド部50は、板ばね側対向領域42と第2壁部側対向領域48との間の隙間の大きさを制限するように、板ばね側対向領域42と第1壁部側対向領域49との間に配置されている。
このように、端部52が第1壁部側対向領域49側に偏位してしまうと、板ばね側対向領域42と第2壁部側対向領域48との間の隙間が大きくなり、板ばね側対向領域42と第2壁部側対向領域48との間の接触面の面積が小さくなったり、接触面の位置がばらついてしまう。
なお、接触面の大きさ(面積)のばらつきの抑制は、摩擦減衰特性の安定化に寄与し、接触面の位置のばらつきの抑制は、振動数の安定化及び摩擦減衰特性の安定化に寄与する。
上記構成によれば、第1ガイド部50が第1壁部44に固定されているので、簡単な構成にて、振動時の振動数や摩擦減衰特性の安定化を図ることができる。
上記構成によれば、第1ガイド部50が第2壁部46に固定されているので、簡単な構成にて、振動時の振動数や摩擦減衰特性の安定化を図ることができる。
上記構成によれば、第1ガイド部50が板ばね34に固定されているので、簡単な構成にて、振動時の振動数や摩擦減衰特性の安定化を図ることができる。
幾つかの実施形態では、図16及び図17に示したように、第2ガイド部68は、静翼3の前縁と後縁とを結ぶ翼弦線43に沿う方向にて、翼弦線43の中央と固定部40との間に位置している。
なお、複数のスリット86,88が形成される場合、板ばね34によってスリット86,88が完全に閉塞されないように、板ばね34又はスリット86,88の配置が決定される。
例えば、上述した実施形態では、回転機械として蒸気タービンについて説明したが、回転機械は蒸気タービンに限定されることはなく、ガスタービン等であってもよい。また例えば、上記した蒸気タービン1は、低圧タービンであったが、中圧タービンや高圧タービンであってもよい。ただし、静翼3の振動は、静翼3の高さが高くなるほど問題になるので、上述した実施形態の静翼3は、低圧タービンに適しており、特に低圧タービンの最終段に適している。
例えば、上述した実施形態では、静翼3の高さ方向の開口端がシュラウド26及び翼根リング28によって覆われていたが、シュラウド26や翼根リング28とは別体の蓋体によって覆われていてもよい。
例えば、上述した実施形態では、静翼3の腹面は凹面によって構成され、背面は凸面によって構成されていたが、回転機械翼の腹面及び背面の両方が凸面によって構成されていてもよい。
例えば、上述した実施形態では、凸部62は角錘台形状を有していたが、半円筒形状等を有していてもよい。
3,3a〜3h 静翼(回転機械翼)
10 ハウジング
12 ロータ
14 動翼列
16 静翼列
18 入口
20 出口
22 内部流路
24 動翼
26 シュラウド
28 翼根リング
30 壁部
32 壁部
33 空間
34 板ばね
35 ガイド部
36 溶接部
38 溶接部
40 固定部
42 板ばね側対向領域(第1板ばね側対向領域)
43 翼弦線
44 第1壁部
46 第2壁部
48 第2壁部側対向領域
49 第1壁部側対向領域
50 第1ガイド部
52 板ばね側対向領域の端部
54 部材
56 ガイド面
58 部材
60 ガイド面
62 凸部
64 ガイド面
66 湾曲部(第1湾曲部)
68 第2ガイド部
70 部材
72 ガイド面
74 第3ガイド部
76 部材
78 ガイド面
80 板ばね側対向領域(第2板ばね側対向領域)
82 板ばね側対向領域の端部
84 湾曲部(第2湾曲部)
86 スリット
88 スリット
90 排水孔
Claims (8)
- 腹面及び背面のうち一方を構成する第1壁部と、
前記腹面及び前記背面のうち他方を構成し、前記第1壁部と結合された第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に形成された空間に、前記第1壁部及び前記第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、
前記空間に配置された少なくとも1つのガイド部と、を備える回転機械翼であって、
前記少なくとも1つの板ばねは、
前記第1壁部に固定された固定部と、
前記第1壁部及び前記第2壁部によって構成される翼型において、翼弦線方向にて前記固定部よりも後縁側に位置する板ばね側対向領域であって、前記固定部と反対側に自由端を有し、前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向する板ばね側対向領域と、
前記回転機械翼の高さ方向と直交する断面でみて、前記固定部と前記板ばね側対向領域との間に湾曲した湾曲部と、を含み、
前記第2壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第2壁部側対向領域を含み、
前記第1壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第1壁部側対向領域を含み、
前記少なくとも1つのガイド部は、
前記板ばね側対向領域と前記第2壁部側対向領域との間の隙間の大きさを制限するように、前記板ばね側対向領域と前記第1壁部側対向領域との間に配置された少なくとも1つの第1ガイド部と、
前記湾曲部の曲率を規定するように前記湾曲部と前記第2壁部との間に配置された少なくとも1つの第2ガイド部と、を含む
ことを特徴とする回転機械翼。 - 腹面及び背面のうち一方を構成する第1壁部と、
前記腹面及び前記背面のうち他方を構成し、前記第1壁部と結合された第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に形成された空間に、前記第1壁部及び前記第2壁部の両方に接するように弾性変形状態で配置された、少なくとも1つの板ばねと、
前記空間に配置された少なくとも1つのガイド部と、を備える回転機械翼であって、
前記少なくとも1つの板ばねは、
前記第1壁部に固定された固定部と、
前記第1壁部及び前記第2壁部によって構成される翼型において、翼弦線方向にて前記固定部よりも後縁側に位置する板ばね側対向領域であって、前記固定部と反対側に自由端を有し、前記弾性変形状態に起因する付勢方向にて前記第2壁部と対向する板ばね側対向領域と、
前記回転機械翼の高さ方向と直交する断面でみて、前記固定部と前記板ばね側対向領域との間に湾曲部と、を含み、
前記第2壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第2壁部側対向領域を含み、
前記第1壁部は、前記板ばね側対向領域と対向する第1壁部側対向領域を含み、
前記少なくとも1つのガイド部は、
前記板ばね側対向領域と前記第2壁部側対向領域との間の隙間の大きさを制限するように、前記板ばね側対向領域と前記第1壁部側対向領域との間に配置された少なくとも1つの第1ガイド部と、
前記湾曲部の曲率を規定するように前記湾曲部と前記第1壁部との間に配置された少なくとも1つの第3ガイド部と、を含む
ことを特徴とする回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記回転機械翼の高さ方向に配列された複数の第1ガイド部を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記第1壁部に固定されている
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記板ばね側対向領域から前記第1壁部に向かって突出する凸部によって構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの第1ガイド部は、前記板ばね側対向領域を跨いで前記第2壁部に固定されている
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転機械翼。 - 前記少なくとも1つの板ばねは、前記回転機械翼の高さ方向と直交する断面でみて、前記固定部と前記板ばね側対向領域との間に湾曲部を有し、
前記少なくとも1つのガイド部は、前記湾曲部の曲率を規定するように前記湾曲部と前記第1壁部との間に配置された少なくとも1つの第3ガイド部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の回転機械翼。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載の回転機械翼を備えることを特徴とする回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016059477A JP6801973B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 回転機械翼及び回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016059477A JP6801973B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 回転機械翼及び回転機械 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017172464A JP2017172464A (ja) | 2017-09-28 |
JP6801973B2 true JP6801973B2 (ja) | 2020-12-16 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016059477A Active JP6801973B2 (ja) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | 回転機械翼及び回転機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6801973B2 (ja) |
-
2016
- 2016-03-24 JP JP2016059477A patent/JP6801973B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2017172464A (ja) | 2017-09-28 |
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