JP6801857B2 - 冷風乾燥機 - Google Patents

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Description

この発明は、食品等の各種の被乾燥物を乾燥させるのに用いる冷風乾燥機に関するものである。
冷却器と再熱器とを乾燥庫内に配置した乾燥機が、食品の乾燥(例えば、干物などを)によく用いられている。
この種の乾燥機として、例えば、乾燥庫内に冷却器と再熱器を配置し、ファンで送風することによって冷却器で庫内の空気を冷却し、再熱器で再熱して減湿するものがある。この種の乾燥機では、庫内の空気を冷却器で露点温度以下に冷却して湿気を取るとともに、再熱器で加熱することによって元の温度にして、空気を循環している。
ところで、一般に、除湿により相対湿度(飽和水蒸気量に対する空気中の実際の水蒸気量の重量割合)が低下すると、それに合わせて除湿能力も低下するという問題がある。例えば、図2に示す空気線図において、庫内への吸い込み空気の温度をaとし、冷却器を通過した後の空気の温度をbとすると、相対湿度が90%の場合、cの除湿水量が得られる。ところが、相対湿度が40%に低下すると、除湿水量はdしか得られないこととなる。このように、相対湿度の低下にともない除湿水量が低下するので、被乾燥物の乾燥に時間がかかり、エネルギー効率も悪いという問題がある。
ここで、仮に、冷却器による設定温度をさらに下げることができれば、絶対湿度(湿り空気中に含まれる乾き空気(水分を含まない空気)1kgに対する実際の水蒸気量の重量割合)を低くすることにより、相対的に除湿水量を向上できる。しかし、冷却器による設定可能温度を下げるには、圧縮機(冷凍機)のパワーアップやエントロピーの高い冷媒への変更等を伴うので、装置の大型化やコストアップになる問題がある。
そこで、例えば、特許文献1では、乾燥庫内に冷却器と再熱器を配置し、庫外に凝縮器(コンデンサ)と圧縮機(冷凍機)とを配置し、圧縮機の下流側に、再熱器と凝縮器とを冷媒の切換手段を介して並列に接続して、その再熱器と凝縮器との並列部分が合流した地点よりも下流側に、レシーバタンク、膨張弁、冷却器を直列に接続して圧縮機に戻る冷媒回路とし、冷媒の切換手段によって再熱器と凝縮器とを交互に作動させるようにしている。
これにより、庫内の温度が設定温度よりも低い場合、冷媒の切換手段を切り換えて、圧縮機から再熱器に冷媒を供給し、レシーバタンクと膨張弁とを介して冷却器に冷媒を供給する。これにより、再熱器が凝縮器として作用し、再熱器は冷却器の冷風によって冷却され、再熱器の冷媒の凝縮圧力は低下する。そのため、膨張弁の入口側(高圧側)と出口側(低圧側)の圧力差は少なくなり、出口側から噴出する冷媒も減少する。その結果、相対的に圧縮機による吸引力が大きくなり、冷却器(低圧)の圧力を下げるため、蒸発温度が低くなり、冷却器の温度をより低くすることができる。
この際、冷却器の着霜を生じやすくなるが、庫内の温度が設定温度以上に上昇すれば、切換手段を切り換えて圧縮機から凝縮器に冷媒を供給し、レシーバタンクと膨張弁とを介して冷却器に冷媒を供給する。冷媒を庫外の凝縮器で冷却すると、庫外は冷却器の冷風よりも温度が高いため、上述の再熱器の場合より凝縮圧力は高くなる。そのため、膨張弁の入口側(高圧側)と出口側(低圧側)の圧力差は大きくなって噴出する冷媒は増加する。その結果、相対的に圧縮機による吸引力は小さくなり、冷却器の圧力が上がり蒸発温度が上がるため、冷却器の温度を上昇させ、着霜を溶かすことができる。
すなわち、再熱器を介して冷却器に冷媒を供給すると、冷却器の蒸発温度をより低くすることができるので、絶対湿度を低くして除湿水量を多く取り出すことができる。このとき、冷却器に発生する霜は、凝縮器を働かせれば、冷却器の温度を上昇させることができるので、除去することができる。したがって、この動作を繰り返すことにより、効率よく乾燥できる。これにより、圧縮機のパワーアップやエントロピーの高い冷媒等を使用することなく、除湿水量の低下を克服している。
特開平11−294896号公報
一般的な冷風乾燥機では、電気ヒータを装置内に組み込んで相対湿度のコントロールと
乾燥庫内の温度コントロールをしている。しかし、この装置では、冷風乾燥機の総電気容量に占める電気ヒータ容量の割合は非常に大きなものとなる。一般的な冷風乾燥機では、総電気容量の概ね1/2〜3/4程度が電気ヒータの電気容量となっている。
この点、特許文献1の冷風乾燥機では、庫内に設置した再熱器を介して冷却器に冷媒を供給することで、絶対湿度を低くして除湿水量を多く取り出し、このとき、冷却器に発生する霜は、凝縮器を働かせることにより冷却器の温度を上昇させて除去することができる。しかし、庫内の相対湿度のコントロールには、やはり電気ヒータ(補助ヒータ)による加熱が必要である。このため、従来よりも電気容量をさらに小さくした冷風乾燥機が求められている。
そこで、この発明の課題は、冷風乾燥機の電気容量をできるかぎり小さくすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、被乾燥物が収容される乾燥庫と、前記乾燥庫内に配置され冷媒が供給される冷却器及び複数の再熱器と、前記冷媒が流通する圧縮機、凝縮器及びレシーバタンクと、前記圧縮機から前記複数の再熱器及び前記凝縮器のそれぞれへ通じる第一冷媒通路と、前記圧縮機から前記複数の再熱器の少なくとも一つ及び前記凝縮器のそれぞれへの冷媒の供給量を複数段階に又は無段階に調整する弁装置からなる流量調整手段と、前記複数の再熱器及び凝縮器のそれぞれから前記レシーバタンクへ通じる第二冷媒通路と、前記レシーバタンクから前記冷却器へと通じる第三冷媒通路に配置される膨張弁と、前記冷却器から前記圧縮機へと通じる第四冷媒通路と、を備える冷風乾燥機を採用した。
ここで、前記第二冷媒通路に前記複数の再熱器のいずれかから前記レシーバタンクへの冷媒の供給量を調整する開閉弁を備える構成を採用することができる。
また、前記流量調整手段を構成する前記弁装置は、前記第一冷媒通路に配置されるボール弁である構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記複数の再熱器として第一再熱器と第二再熱器が配置され、前記第一冷媒通路は、前記第一再熱器に通じる第一の分岐通路と、前記第二再熱器に通じる第二の分岐通路と、前記凝縮器に通じる第三の分岐通路と、を備え、前記流量調整手段を構成する前記弁装置は前記第二の分岐通路及び前記第三の分岐通路に配置される構成を採用することができる。
また、前記第二冷媒通路は、前記第一再熱器から引き出された第一の合流通路と、前記第二再熱器から引き出された第二の合流通路と、前記凝縮器から引き出された第三の合流通路とを備え、前記開閉弁を前記第一の合流通路に備える構成を採用することができる。
さらに、前記第二冷媒通路に、前記レシーバタンクから前記再熱器への冷媒の逆流を防止する逆止弁を備える構成を採用することができる。
この発明は、被乾燥物が収容される乾燥庫内に冷却器及び複数の再熱器と、圧縮機、凝縮器及びレシーバタンクを備え、圧縮機から複数の再熱器の少なくとも一つ及び凝縮器のそれぞれへの冷媒の供給量を複数段階に又は無段階に調整する弁装置からなる流量調整手段を備えたので、その流量調整手段によって、圧縮機から、複数の再熱器の少なくとも一つ及び凝縮器への冷媒の供給を任意に調整できる。このため、除湿に使用する圧縮機(冷凍機)の圧縮熱を利用することによって、相対湿度のコントロールと庫内温度のコントロールを安定して行うことができ、継続した除湿運転が可能となる。
この発明の実施形態を示す冷風乾燥機の構成図 一般的な除湿のしくみを説明するグラフ図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に実施形態の冷風乾燥機を示す。この冷風乾燥機は、上段に機械室を、下段に乾燥庫10を備えている。なお、小型の冷風乾燥機では、下段に機械室を、上段に乾燥庫10を備える場合もある。
下段の乾燥庫10には、食品等の各種の被乾燥物を載置することができる棚が複数段設けられている。乾燥庫10は、ガラス扉によって開閉自在になっており、その乾燥庫10内には、冷却器1、複数の再熱器2、ファン3が設けられている。この実施形態では、二つの再熱器2が備えられ、それぞれを以下、第一再熱器2a、第二再熱器2bと称する。
乾燥庫10外である上段の機械室には、圧縮機(冷凍機)11とコンデンサ(凝縮器)12、及び、レシーバタンク13が設けられている。図では理解がしやすいよう、機械室内の圧縮機11、コンデンサ12、レシーバタンク13は、機械室を示す枠の外側に大きく記載している。
乾燥庫10には庫内温調サーモスタット4が備えられている。乾燥庫10内は、庫内温調サーモスタット4の動作によって、乾燥庫10内の温度が所定の範囲内に制御されるようになっている。また、モータ等の駆動力でファン3が回転することによって、冷却器1や再熱器2の周囲に空気が循環するようになっている。
コンデンサ12は、ファン12aと凝縮温調サーモスタット12bとを備えている。モータ等の駆動力でファン12aが回転することによって、コンデンサ12に外気を当てている。
圧縮機11から第一再熱器2a、第二再熱器2b、凝縮器12のそれぞれへは、冷媒が流通可能な第一冷媒通路21で結ばれている。第一冷媒通路21は、圧縮機11から第一再熱器2aに通じる第一の分岐通路21aと、圧縮機11から第二再熱器2bに通じる第二の分岐通路21bと、圧縮機11から凝縮器12に通じる第三の分岐通路21cとを備える。
第一冷媒通路21の第一、第二、第三の分岐通路21a,21b,21cは、圧縮機11から引き出された冷媒通路が途中に設けられた分岐部で3本に分岐して構成されている。すなわち、分岐部の上流側では、第一、第二、第三の分岐通路21a,21b,21cは、1本の冷媒通路で共通となっており、分岐部の下流側では、第一、第二、第三の分岐通路21a,21b,21cはそれぞれ別の冷媒通路となっている。なお、第一、第二、第三の分岐通路21a,21b,21cを、始点の圧縮機11から終点の第一再熱器2a、第二再熱器2b、凝縮器12まで全区間別々に設定することも可能であり、また、途中の分岐地点の位置を変更することも可能である。
分岐部の上流側の第一冷媒通路21には、高圧圧力スイッチ29が配置されている。圧縮機11によって供給される冷媒圧力が所定の圧力以上になれば、高圧圧力スイッチ29がオフとなって圧縮機11の稼働が停止する。
分岐部の下流側の第一冷媒通路21には、圧縮機11から再熱器2のうち少なくとも一つ、及び、凝縮器12のそれぞれへ通じる冷媒通路に、冷媒の供給量を複数段階に又は無段階に調整する弁装置20a,20bからなる流量調整手段20が配置されている。この実施形態では、圧縮機11から第二再熱器2bへ通じる第二の分岐通路21bと、圧縮機11から凝縮器12へ通じる第三の分岐通路21cに、それぞれ弁装置20a,20bが配置されている。
流量調整手段20を構成する弁装置20a,20bとは、冷媒の供給量を複数段階に又は無段階に調整するものであり、これは、弁装置20a,20bの開度を、全開状態を含む複数の開度(ここで、全閉状態は含まず、開放状態にある弁体の開度が複数種類の状態に設定可能である意味)に設定可能であるか、あるいは、全開状態から全閉状態までの連続的に任意の開度に設定可能であることを意味する。
この実施形態では、流量調整手段20を構成する弁装置20a,20bはボール弁で構成されており、その弁体の開度が全開状態、全閉状態と、その全開状態と全閉状態の間の中間開度にも設定可能となっている。このため、各冷媒通路を通過する冷媒の流量、圧力の調整が可能である。流量調整手段20を構成する弁装置20a,20bとしては、ボール弁以外にも、弁体の開度が全開状態、全閉状態と、その全開状態と全閉状態の間の中間開度にも設定可能な種々の装置を採用することができる。流量調整手段20としては、通電のオン、オフ等により弁体を全開状態と全閉状態とに切り替え、中間開度には設定できない電磁弁は不向きである。
以下、第二再熱器2bへの冷媒の供給量を調整する弁装置20aを第一弁装置20aと称し、コンデンサ12への冷媒の供給量を調整する弁装置20bを第二弁装置20bと称する。
第一再熱器2a、第二再熱器2b、凝縮器12のそれぞれからレシーバタンク13へは、冷媒が流通可能な第二冷媒通路22で結ばれている。第二冷媒通路22は、第一再熱器2aから引き出されてレシーバタンク13に通じる第一の合流通路22aと、第二再熱器2bから引き出されてレシーバタンク13に通じる第二の合流通路22bと、凝縮器12から引き出されてレシーバタンク13に通じる第三の合流通路22cとを備える。
第二冷媒通路22の第一、第二、第三の合流通路22a,22b,22cは、第一再熱器2a、第二再熱器2bからそれぞれ引き出された冷媒通路が途中で1本に合流し、さらにその下流側で、凝縮器12から引き出された冷媒通路が合流して構成されている。すなわち、最も上流側の領域では、第一、第二、第三の合流通路22a,22b,22cはそれぞれ別の冷媒通路となっており、最も下流側の領域では、第一、第二、第三の合流通路22a,22b,22cは共通の冷媒通路となっている。なお、第一、第二、第三の合流通路22a,22b,22cを、始点の第一再熱器2a、第二再熱器2b、凝縮器12から、終点のレシーバタンク13まで全区間別々に設定することも可能であり、また、途中の合流地点の位置を変更することも可能である。
第一の合流通路22aには、レシーバタンク13内の冷媒の充填量を調整する開閉弁25が配置されている。開閉弁25としては、通電のオン、オフ等により、弁体を全開状態と全閉状態とに切り替えることができる電磁弁を採用しているが、流路を開閉できるものであれば、他の構成からなる開閉弁でもよい。
また、第二冷媒通路22には、レシーバタンク13から第一再熱器2a、及び、第二再熱器2bへの冷媒の逆流を防止する逆止弁26が配置されている。この実施形態では、逆止弁26は、第一の合流通路22aと第二の合流通路22bの合流部よりも下流側に配置されているが、第一の合流通路22aと第二の合流通路22bの合流部よりも上流側において、第一の合流通路22aと第二の合流通路22bのそれぞれに逆止弁26を配置してもよい。
また、第二冷媒通路22には、レシーバタンク13から凝縮器12への冷媒の逆流を防止する逆止弁27が配置されている。
レシーバタンク13から冷却器1へは、冷媒が流通可能な第三冷媒通路23で結ばれている。第三冷媒通路23には、上流側から下流側へ向かって順に、ドライヤ14、膨張弁15が配置されている。膨張弁15は、圧力が高められた冷媒を急激に減圧させる機能を有している。
冷却器1から圧縮機11へは、冷媒が流通可能な第四冷媒通路24で結ばれている。第四冷媒通路24には、蒸発圧力調整弁28が配置されている。蒸発圧力調整弁28は、圧縮機11に吸引される冷媒の量を調整することができる。
これらの構成により、圧縮機11、コンデンサ12、レシーバタンク13、膨張弁15、冷却器1と再熱器2等からなる、冷風乾燥用の除湿回路を構成している。
ここで、再熱器2の総容量(第一再熱器2aと第二再熱器2bの合計容量)とコンデンサ12の容量は、いずれも熱量換算で、再熱器2の総容量>コンデンサ12の容量となるよう設定されている。特に、この実施形態では、第一再熱器2aと第二再熱器2bとコンデンサ12の容量が、互いに等しくなるように設定されている。ただし、仕様によっては、第一再熱器2aの容量>第二再熱器2bの容量としてもよいし、逆に、第一再熱器2aの容量<第二再熱器2bの容量としてもよい。
なお、第一再熱器2aは主として乾燥庫10内の温度コントロールに大きく関与し、第二再熱器2bは相対湿度の低減に大きく関与するので、例えば、円滑な温度コントロールを重視する場合には、第一再熱器2aの容量>第二再熱器2bの容量と設定することが望ましい。
(作用)
この冷風乾燥機の作用を、以下説明する。
まず、除湿用冷凍機として機能する圧縮機11で圧縮された冷媒(高温高圧の気体)は、弁装置を介さず第一再熱器2aへ、ボール弁からなる第一弁装置20aを経て第二再熱器2bへ、同じくボール弁からなる第二弁装置20bを経てコンデンサ12への3つのルートのうちの一つに、または、3つのルートの中から選択される複数のルートに同時に供給可能である。また、それらの各ルートへの冷媒の供給量の調整が可能である。
ここで、第二弁装置20bは、圧縮機11からの高温高圧の冷媒が、必要以上に凝縮器12に流入しないようにバルブ調整を行っている。また、第一弁装置20aは、圧縮機11から第二再熱器2bに送る高温高圧の冷媒の量の調整を行っている。
第一再熱器2aは、主に乾燥庫10内の温度のコントロールに使用する。第二再熱器2bは、主に除湿用の冷却器1の冷風出口の相対湿度を下げることに使用する。
高温高圧である冷媒(気体)が、第二弁装置20bを経てコンデンサ12に入ると、そこで冷却されて、冷媒は液体となる。液体である冷媒は、逆止弁27を通過してレシーバタンク13に液体として入ることになる。ここで、逆止弁27の役割は、主として冬期時における冷媒(液体)の逆流防止である。冬期時に、外気が乾燥庫10内の温度より低い状態である際、冷媒の液温が過冷却状態になった時に、第一再熱器2a、第二再熱器2bの冷媒(液体)が、コンデンサ12側に逆流するのを防止する。
高温高圧ガスである冷媒が、第一弁装置20aを経て第二再熱器2bに入ると、冷媒は内部で徐々に冷やされて高圧の液体となる。そして、第一再熱器2aの冷媒(液体)は、第二再熱器2bの冷媒(液体)と合流して、それらの冷媒は、逆止弁26を通過してレシーバタンク13に入る。この逆止弁26の役割は、主として、夏期時における冷媒(液体)の逆流防止である。夏期時に、外気が乾燥庫10内の温度より高い状態である際、第一再熱器2a、第二再熱器2bの冷媒の液温が過冷却状態になった時に、コンデンサ12の冷媒(液体)が、第一再熱器2a、第二再熱器2b側へ逆流するのを防止する。
また、高温高圧ガスである冷媒が、弁装置を介することなく直接に第一再熱器2aに入ると、冷媒は内部で徐々に冷やされて高圧の液体となる。ここで、冷媒(液体)は、電磁弁からなる開閉弁25を通過して、第二再熱器2bの高圧の冷媒(液体)と合流して、逆止弁26を通過してレシーバタンク13に入る。
レシーバタンク13に入った高圧の冷媒(液体)は、レシーバタンク13から送り出された後、ドライヤ14、膨張弁15を通過して除湿用の冷却器1に入る。ここで、冷媒は、膨張弁15を通過した際に低圧ガスとなっており、膨張弁15を通過して所定の圧力で冷凍機1に吸い込まれる。冷却器1によって、乾燥庫10内の温度が所定の温度に冷却され、除湿が行われるとともに、被乾燥物の乾燥が進んでいく。
ここで、庫内温調サーモスタット4は、乾燥庫10内の温度に合わせて開閉弁25を開閉して、第一再熱器2aからレシーバタンク13に供給される冷媒の量を調整し、その冷媒の量の調整により、乾燥庫10内の温度を制御する。
庫内温調サーモスタット4の作用により、乾燥庫10内の温度が、例えば、約20℃〜25℃の範囲となるよう、開閉弁25をオン、オフさせることにより、第一再熱器2a内の冷媒の通過量を調整する。圧縮機11から第一再熱器2a内に入り込む冷媒(高温高圧ガス)は温度が高いので、開閉弁25を開放して冷媒の通過量が多くなれば、冷媒からの熱の放出により、乾燥庫10内の温度が上昇する。また、冷媒の通過量が少なくなれば、冷媒からの熱の放出が少なくなり、乾燥庫10内の温度上昇は抑制される。この冷媒供給量の調整により、乾燥庫10内の温度をコントロールすることができる。この第一再熱器2aによる庫内温度の調整により、従来のような電熱ヒータによる加熱を行う必要がなくなり、冷風乾燥機における総電気容量の低減が可能となる。
ここで、ボール弁からなる第一弁装置20aと第二弁装置20bは、弁体の開度を最大限落として通過する冷媒の流量を抑制している場合でも、冷媒の通過は完全に遮断されることなく、第一弁装置20a、第二弁装置20bを通過する冷媒の供給は常時継続されている。このため、第一再熱器2aだけでなく、第二再熱器2bへも冷媒の供給は継続している。前述のように、第一再熱器2aは主として乾燥庫10内の温度コントロールに大きく関与し、第二再熱器2bは相対湿度の低減に大きく関与するが、第二再熱器2bへの冷媒の供給が継続している限り、第二再熱器2bは、乾燥庫10内の温度コントロールにも補完的に関与することができる。
また、凝縮温調サーモスタット12bは、コンデンサ12内の高圧の冷媒(液体)の温度の制御を行う。コンデンサ12のファン12aを駆動するモータへの通電のオン、オフによって、コンデンサ12内の冷媒の凝縮を制御する。
特に、冬季において、乾燥庫10外の温度が低い時は、圧縮機11の圧力(高圧)が低くなり、圧縮熱量が少なくなる。このため、乾燥庫10内の温度を上昇させるための熱量が不足する場合がある。このとき、コンデンサ12内の温度に応じて凝縮温調サーモスタット12bを作用させ、ファン12aの回転を止めることで、圧縮機11の圧力(高圧)を上昇させて、圧縮熱量を大きくすることにより、第一再熱器2aと第二再熱器2bに高温高圧の冷媒(気体)を送ることができる。このような制御により、特に外気の温度が低い冬期時において、再熱温度を上昇させることができる。例えば、コンデンサ12内の温度が、約35℃〜40℃の範囲といったように一定の範囲になるよう、ファン12aの回転をオン、オフさせる制御が可能である。
なお、蒸発圧力調整弁28は、除湿用の冷却器1が凍結しない温度(圧力)となるように冷媒の流量を調整している。
また、開閉弁25は、庫内温調サーモスタット4の動作に基づいてオン、オフされ、その開閉が制御される。圧縮機11から第一再熱器2aへの高温高圧の冷媒(気体)の供給によって乾燥庫10内の温度のコントロールが成されるとともに、乾燥庫10内の温度が上昇して一定の温度に到達すると、開閉弁25が閉じられる。開閉弁25が閉じられた状態(オフ状態)になれば、第一再熱器2a内に冷媒(液体)が蓄えられる。庫内温調サーモスタット4がオンになれば、開閉弁25が開放された状態(オン状態)となり、内部の冷媒(液体)が一気にレシーバタンク13に供給される。
夏季においてはコンデンサ12周囲の外気の温度が比較的高温であり、冬季は、コンデンサ12周囲の外気の温度が比較的低温であり、夏季と冬季とでコンデンサ12内における冷媒温度、すなわち、凝縮温度に差が生じる。このため、季節の変化に伴う冷媒の供給条件の切り替えの際に、冷媒の安定的な供給がバランスを失い、レシーバタンク13内において一時的な冷媒(液体)の不足を生じることがある。開閉弁25は、乾燥庫10内の冷却と再熱の切り替え時等、冷媒の供給条件の切り替えの際における、レシーバタンク13内の一時的な冷媒(液体)の不足を補う役割を果たすことができる。
(制御例)
具体的な制御例として、例えば、乾燥庫10内温度が設定温度より低い場合、この冷風乾燥機が備える温度コントローラ(制御装置)は、電磁弁からなる開閉弁25を開放して(オン状態にして)、第一再熱器2aに高温高圧の冷媒(気体)を送り込み、乾燥庫10内の温度を上昇させる。乾燥庫10内の温度が設定された温度になれば、開閉弁25を全閉にして(オフ状態にして)、温度の上昇を停止させる。
すなわち、圧縮機11によって圧縮された高温高圧の冷媒(気体)は、コンデンサ12と第一再熱器2aと第二再熱器2bに供給される。コンデンサ12に供給された高温高圧の冷媒(気体)は外気によって冷やされて液体となる。また、第一再熱器2aと第二再熱器2bに供給された高温高圧の冷媒(気体)は冷却器1からの冷風によって冷却されて液体になる。コンデンサ12、第一再熱器2a、第二再熱器2bで液体となった冷媒は、レシーバタンク13に貯蔵される。液化された冷媒は、膨張弁15で減圧されて冷却器1に供給される。
このとき、第一再熱器2aや第二再熱器2bは、冷却器1により低い温度(例えば、約5℃)の冷風により冷却されるため、第一再熱器2aや第二再熱器2bにおける高圧(凝縮圧力)は、例えば、10kg/cm〜11kg/cm程度に低下する。従来の冷風乾燥機では、夏季において温度の高い外気によって凝縮される場合、再熱器における高圧(凝縮圧力)は、例えば、18kg/cm〜20kg/cm程度となっていた。しかし、この発明の冷風乾燥機では、圧縮熱量の概ね70%以上を、再熱器による乾燥庫10内の相対湿度の低減と、乾燥庫10内の温度のコントロールに使用することができる。このため、再熱器における高圧(凝縮圧力)は、例えば、14kg/cm〜15kg/cm程度で運転することが可能である。
さらに、コンデンサ12を経由する冷却器1への冷媒の供給が停止している場合にも、第一弁装置20aの開度を制御して、第二再熱器2bへの冷媒の供給量を適宜調整することにより、乾燥庫10内における温度のきめ細かな調整や、相対湿度を下げる制御が可能である。
これらの実施形態では、乾燥庫10内等の温度や圧力の制御のために、庫内温調サーモスタット4、凝縮温調サーモスタット12b等のサーモスタットを利用したが、サーモスタット以外の手段によって、乾燥庫10内等の温度や圧力の制御を行ってもよい。例えば、乾燥庫10内やコンデンサ12内等に温度センサを配置して、その温度センサが取得した情報に基づいて、温度コントローラが各弁等の制御を行うようにしてもよい。
以上のように、この発明の冷風乾燥機の最大の利点は、除湿に使用する冷凍機(圧縮機)の圧縮熱によって、乾燥庫内における相対湿度のコントロールと、乾燥庫内の温度のコントロールを年間を通じて安定して行うことができ、従来のような電熱ヒータによる大きな電力消費をなくし、継続した除湿運転ができる装置である。これにより、電気容量は、一般的な冷風乾燥機の約50%以下を実現でき、また、従来の排熱量の70%以上を乾燥庫内での温度制御に活用するため、実際の排熱量は約30%以下に低減される。また、水冷式のコンデンサを用いた冷風乾燥機においても、この発明を適用できる。
1 冷却器
2 再熱器
2a 第一再熱器
2b 第二再熱器
3 ファン
4 庫内温調サーモスタット
10 乾燥庫
11 圧縮機(冷凍機)
12 コンデンサ(凝縮器)
13 レシーバタンク
15 膨張弁
20 流量調整手段
21 第一冷媒通路
22 第二冷媒通路
23 第三冷媒通路
24 第四冷媒通路
25 開閉弁
26,27 逆止弁

Claims (5)

  1. 被乾燥物が収容される乾燥庫(10)と、
    前記乾燥庫(10)内に配置され冷媒が供給される冷却器(1)及び第一再熱器(2a)と第二再熱器(2b)とからなる複数の再熱器(2と、
    前記冷媒が流通する圧縮機(11)、凝縮器(12)及びレシーバタンク(13)と、
    前記圧縮機(11)から前記第一再熱器(2a)、前記第二再熱器(2b)及び前記凝縮器(12)のそれぞれへ通じる第一冷媒通路(21;21a,21b,21c)と、
    前記圧縮機(11)から前記第二再熱器(2b)及び前記凝縮器(12)のそれぞれへの冷媒の供給量を複数段階に又は無段階に調整する弁装置からなる流量調整手段(20)と、
    前記第一再熱器(2a)、前記第二再熱器(2b)及び前記凝縮器(12)のそれぞれから前記レシーバタンク(13)へ通じる第二冷媒通路(22;22a,22b,22c)と、
    前記レシーバタンク(13)から前記冷却器(1)へと通じる第三冷媒通路(23)に配置される膨張弁(15)と、
    前記冷却器(1)から前記圧縮機(11)へと通じる第四冷媒通路(24)と、
    前記第二冷媒通路(22)に設けられ前記第一再熱器(2a)から前記レシーバタンク(13)への冷媒の供給量を調整する電磁弁からなる開閉弁(25)と、
    を備え
    前記圧縮機(11)から前記凝縮器(12)及び前記第二再熱器(2b)への冷媒の供給は常時継続され、
    前記乾燥庫(10)内の温度が上昇して設定温度になれば前記開閉弁(25)が閉鎖されて前記第一再熱器(2a)による前記乾燥庫(10)内の温度の上昇が停止されるとともに前記第一再熱器(2a)内に冷媒が蓄えられ、前記乾燥庫(10)内の温度が設定温度よりも低くなれば前記開閉弁(25)の開放により前記第一再熱器(2a)内に蓄えられた冷媒を前記レシーバータンク(13)に供給する冷風乾燥機。
  2. 前記流量調整手段(20)を構成する前記弁装置は、前記第一冷媒通路(21)に配置されるボール弁である
    請求項に記載の冷風乾燥機。
  3. 前記第一冷媒通路(21)は、
    前記第一再熱器(2a)に通じる第一の分岐通路(21a)と、
    前記第二再熱器(2b)に通じる第二の分岐通路(21b)と、
    前記凝縮器(12)に通じる第三の分岐通路(21c)と、
    を備え、
    前記流量調整手段(20)を構成する前記弁装置は前記第二の分岐通路(21b)及び前記第三の分岐通路(21c)に配置される
    請求項1又は2に記載の冷風乾燥機。
  4. 前記第二冷媒通路(22)は、
    前記第一再熱器(2a)から引き出された第一の合流通路(22a)と、
    前記第二再熱器(2b)から引き出された第二の合流通路(22b)と、
    前記凝縮器(12)から引き出された第三の合流通路(22c)と、
    を備え、
    前記開閉弁(25)を前記第一の合流通路(22a)に備える
    請求項に記載の冷風乾燥機。
  5. 前記第二冷媒通路(22)に、前記レシーバタンク(13)から前記第一再熱器(2a)及び前記第二再熱器(2b)への冷媒の逆流を防止する逆止弁(26)
    を備える請求項3又は4に記載の冷風乾燥機。
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