JP6799261B2 - 電子機器及びその電子機器筐体への回路基板の取付方法 - Google Patents

電子機器及びその電子機器筐体への回路基板の取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、特に、ソケットなどの部品が外側に突出するように実装された回路基板を、電子機器筐体の天地を反転させた状態で、垂直方向に下降させて取り付けられない電子機器、及びそれに適する電子機器筐体への回路基板の取付構造に関する。
図9は、特許文献1に記載されたような、電子機器筐体の天地を反転させた状態で、回路基板及び底板を垂直方向に下降させて取り付けられた電子機器、具体的には携帯機器の充電装置100を示す。電子機器筐体101は、例えば樹脂成形によって形成されており、底面視(矢印B方向)で略矩形の開口101A及び回路基板102を収容する空洞部101Bが形成されている。また、電子機器筐体101の天井部101C、すなわち携帯機器載置面101Dの反対側には、電子機器筐体101の天地を反転した状態で、回路基板102の上面102Aと当接し、回路基板102を空洞部101B内に保持するためのリブ101E及びねじ穴101Gを有するボス101Fなどが形成されている。
回路基板102には、充電状態を表示するためのLED素子103や、携帯機器(図示せず)が携帯機器載置面101Dに載置されたときに、携帯機器の充電端子と接触する板ばね状の接触端子104などが設けられている。電子機器筐体101の天井部101Cには、LED素子103と対向する位置に、LED素子103の発光部を表示部101Jから露出させるためのガイドリブ101Kが形成されている。電子機器筐体101の天地を反転させた状態で、回路基板102を垂直方向に下降させると、LED素子103の発光部がガイドリブ101Kに当接し、ガイドリブ101Kに沿って移動し、表示部101Jから露出される。一方、接触端子104は、電子機器筐体101の空洞部101B内に形成されたリブなどとはほとんど接触すること無く、端子部101Mから外部に露出される。なお、特許文献1では、電源コードを差し込むためのインレットや、AC/DCコンバータなどの電源と接続されるコネクタのソケットなどについては特に記載されていない。
電子機器筐体101の天地を反転させた状態で、電子機器筐体101の空洞部101B内に回路基板102が装着されると、回路基板102の上からさらに金属製の底板105を垂直方向に下降させ、回路基板102の下面102B上に載置させる。底板105のうち、ねじ穴101G及びボス101Fに対向する部分には、ねじ106を貫通させるための貫通孔105A及びねじ106の頭部を隠すためのすり鉢状の凹部105Bが形成されている。ねじ106を底板105の貫通孔を貫通させ、さらにねじ穴101Gに締め付けることによって、回路基板102及び底板105が電子機器筐体101に固定され、充電装置100の組み立てが完了する。
特許文献1に記載された充電装置100では、ねじ穴101G及びボス101Fが電子機器筐体101の天井部101Cのほぼ中央部に設けられているため、1本のねじ106によって回路基板102及び底板105が電子機器筐体101に固定することができる。また、電子機器筐体101の天地を反転させた状態で、回路基板102及び底板105を垂直方向に下降させて取り付けることができるので、組み立て工程が非常に簡単である。
特開2009−152473号公報
しかしながら、充電装置100には、充電される携帯機器の二次電池の電圧を検出して充電が完了したか否かを判断し、LED素子103の点灯状態を、例えば連続点灯から点滅に又はその逆に変化させたり、或いはLED素子103の発光色を、例えば赤色から緑色に変化させたりする機能、及び二次電池の充電完了後の過充電防止機能などが設けられている。そのため、回路基板102には、ASIC(application specific integrated circuit、特定用途向け集積回路)などが実装されている。そのため、充電装置を含む全ての電子機器において、図9に示した充電装置100のように電子機器筐体101の天井部101Cの中央部において1本のねじ106によって固定できるわけではない。
また、電源コードを差し込むためのインレットや、AC/DCコンバータなどの電源と接続されるコネクタのソケットなどは、電子機器筐体101の側壁又は背壁101Nを突き抜けるように回路基板102に実装されるため、上記のように回路基板102を垂直方向に下降させて取り付けるためには、電子機器筐体101の側壁又は背壁101Nのうちインレットやソケットと抵触する部分は切り欠かれていなければならない。そうすると、電子機器筐体101の側壁又は背壁101Nの切り欠き部において、インレットやソケットと底板105との間に比較的大きな隙間が生じ、その隙間から回路基板102の下面102B側が見えてしまうため、充電装置100の外観としては好ましくない。そのため、このインレットやソケットと底板105との間の隙間を埋めるために、樹脂製の別の部品を用意するなどの対策が必要となる。なお、上記のように底板105は金属製であり、回路基板102の下面102B側にはインレットやソケットを回路基板102の導体にはんだ付けするための端子などが突出しているため、底板105の一部を回路基板102側に折り曲げて隙間を埋めることは好ましくない。
そこで、電子機器筐体101の側壁又は背壁101Nにインレットやソケットなどの突出部品と嵌合される嵌合孔を設け、回路基板102を電子機器筐体101の開口に対して斜め上から挿入し、突出部品と嵌合孔の接触部を支点にして回路基板を回転させるようにして、回路基板102を電子機器筐体101の空洞部101Bに取り付けることが考えられる。ところが、回路基板102上に実装されている接触端子104などのその他の部品が電子機器筐体101の側壁や天井部に形成されたリブなどに接触して変形される虞がある。
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、回路基板から外側に突出するように部品が実装されている場合であっても、電子機器筐体の外観を損なうことなく、電子機器筐体の天地を反転させた状態で、回路基板を簡単に取り付けることができる電子機器及びそれ電子機器筐体への回路基板の取付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収納する空洞部を有し、前記回路基板を前記空洞部に挿入するための開口を有する電子機器筐体と、前記開口を塞ぐための底板を備え、
前記電子機器筐体の前記開口は、少なくとも1つの略直線状の第1辺を有しており、
前記回路基板は、前記第1辺に対向する第2辺から外側に突出するように実装された少なくとも1つの突出部品を有し、
前記電子機器筐体は、前記第1辺の壁に形成された前記少なくとも1つの突出部品が嵌合される第1嵌合孔と、前記第1辺の壁から垂直に内側に突出し、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する少なくとも1つのリブを有し、
前記少なくとも1つのリブは、前記電子機器筐体の天井部から第1の高さを有し、前記回路基板に実装された前記突出部品を前記第1嵌合孔に嵌合させる際に前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第1当接部と、前記第1辺の壁から前記第1当接部よりも所定寸法だけ内側に位置し、前記電子機器筐体の天井部から前記第1の高さよりも低い第2の高さを有し、前記突出部品が前記第1嵌合孔に嵌合されたあと前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第2当接部を備えた、
ことを特徴とする。
前記リブの前記第1当接部は、第2当接部に向けて傾斜しているように構成してもよい。
前記回路基板は、さらに前記第2辺の略中央部から前記第2辺に対して垂直な方向に所定距離だけ離れた位置に形成され、ねじが貫通する第1貫通孔を有し、
前記底板は、前記第1辺に対向する第3辺から外側に突出するように形成された少なくとも1つの係止爪と、前記回路基板側に突出するように形成され、前記回路基板の下面に当接する少なくとも1つのストッパーと、前記第1貫通孔に対向する位置の近傍に前記回路基板側に突出するように形成され、前記回路基板の下面に当接する当接部と、前記当接部の前記第1貫通孔と対向する位置に形成され、ねじが貫通する第2貫通孔を有し、
前記電子機器筐体の前記第1辺の壁は、前記少なくとも1つの突出部品が嵌合される第1嵌合孔と、前記少なくとも1つの係止爪と嵌合される第2嵌合孔を有し、
前記電子機器筐体の天井部は、前記第1貫通孔と対向する位置に、ねじが締め付けられるねじ穴を有し、前記回路基板の上面に当接するボスを有するように構成してもよい。
前記電子機器筐体を底面から見て、前記底板の前記少なくとも1つの係止爪は、前記回路基板の前記少なくとも1つの突出部品と干渉しない位置に形成されているように構成してもよい。
また、前記電子機器筐体を底面から見て、前記底板の前記少なくとも1つのストッパーは、前記回路基板の前記少なくとも1つの突出部品と干渉しない位置に形成されているように構成してもよい。
また、本発明に係る電子機器筐体への回路基板の取付方法は、電子部品が実装された回路基板を電子機器筐体の底部に形成された開口から前記電子機器筐体の空洞部に取り付ける方法であって、
前記電子機器筐体の前記開口は、少なくとも1つの略直線状の第1辺を有しており、
前記回路基板は、前記第1辺に対向する第2辺から外側に突出するように実装された少なくとも1つの突出部品と、前記第2辺の略中央部から前記第2辺に対して垂直な方向に所定距離だけ離れた位置に形成され、ねじが貫通する第1貫通孔を有し、
前記電子機器筐体は、前記第1辺の壁に形成された前記少なくとも1つの突出部品が嵌合される第1嵌合孔と、前記第1辺の壁から垂直に内側に突出し、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する少なくとも1つのリブを有し、
前記少なくとも1つのリブは、前記電子機器筐体の天井部から第1の高さを有し、前記回路基板に実装された前記突出部品を前記第1嵌合孔に嵌合させる際に前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第1当接部と、前記第1辺の壁から前記第1当接部よりも所定寸法だけ内側に位置し、前記電子機器筐体の天井部から前記第1の高さよりも低い第2の高さを有し、前記突出部品が前記第1嵌合孔に嵌合されたあと前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第2当接部を備えており、
前記電子機器筐体への回路基板の取付方法は、
電子機器筐体の天地を反転させる工程と、
前記突出部品を前記電子機器筐体の前記第1嵌合孔に嵌合させるように、前記回路基板を前記電子機器筐体の開口に対して斜め上から挿入する工程と、
前記突出部品を前記第1嵌合孔に挿入しつつ、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と前記リブの前記第1当接部の接触点を支点にして前記回路基板を回転させる工程と、
前記突出部品が前記第1嵌合孔に嵌合されたあと、前記回路基板が前記第1辺の壁から離れる方向にスライドすることによって、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍を前記第2当接部と当接させ、前記回路基板を前記電子機器筐体の前記空洞部の所定の位置に保持する工程と、
を備えたことをすることを特徴とする。
上記構成によれば、電子機器筐体の天地を反転させた状態で、回路基板に実装され、第2辺から外側に突出している突出部品を電子機器筐体の第1辺の壁に形成された第1嵌合孔に嵌合させるように、回路基板を電子機器筐体の開口に対して斜め上から挿入し、突出部品を第1嵌合孔に挿入しつつ、回路基板の上面の第2辺の近傍とリブの第1当接部の接触点を支点にして回路基板を回転させる。このとき、例えば電子機器筐体の前後方向におけるリブの第1当接部の寸法は、回路基板を回転させても接触端子が電子機器筐体の天井部などに接触しないように、回路基板に実装された接触端子と開口との間の距離を大きくするために設定されているので、接触端子21などの変形を防止しつつ、回路基板を電子機器筐体の空洞部に挿入することができる。そして、突出部品が第1嵌合孔に嵌合されると、回路基板が第1辺の壁から離れる方向にスライドし、回路基板の上面の第2辺の近傍が第2当接部と当接し、回路基板が電子機器筐体の空洞部の所定の位置に保持される。また、回路基板に実装された突出部品と電子機器筐体の第1嵌合孔の隙間を回路基板の厚み以下にすれば、突出部品と第1嵌合孔の隙間から回路基板の下面など電子機器の内部が見えることはなく、電子機器の外観を損なうことはない。
本発明の一実施形態に係る電子機器の一例である携帯機器の充電器の正面側から見た外観を示す斜視図。 上記充電器の底面側から見た外観を示す斜視図。 上記充電器の天地を反転させた状態で底板を取り付ける工程を示す斜視図。 上記充電器の電子機器筐体と底板の形状を示す底面図。 上記充電器の回路基板の構成を示す上面側から見た斜視図。 上記充電器の回路基板の構成を示す下面側から見た斜視図。 上記充電器の内部構造及び電子機器筐体の断面構造を示す側部断面図。 (a)は上記充電器の回路基板を電子機器筐体の空洞部に取り付ける第1工程を示す断面図、(b)回路基板を電子機器筐体の空洞部に取り付ける第2工程を示す断面図、(c)は回路基板を電子機器筐体の空洞部に取り付ける第3工程及びさらに底板を取り付ける工程を示す断面図。 従来の充電器及びその電子機器筐体への回路基板及び底板の取付構造を示す断面図。
本発明の一実施形態に係る電子機器及び電子機器筐体への回路基板の取付方法について説明する。図1は、電子機器の一例として携帯機器の充電器1を正面側から見た外観を示す。充電器1の電子機器筐体10は、例えば樹脂により成形したものであり、略直方体状の本体部11と、本体部11の上面の携帯機器載置面11Aから略垂直に起立し、上面視で略コ状の保持壁12が形成されている。本体部11の携帯機器載置面11Aと保持壁12の内周面12Aとで、充電される携帯機器(図示せず)を保持するための充電台を構成する。背面側の保持壁12の内周面12Aには、複数(例えば4個)の略長方形状の開口12Bが形成されており、これらの開口12Bから、複数の板ばね状の接触端子21の一部が露出している。
図2は、充電器1をその底面側から見た外観を示す。また、図3は、充電器1の天地を反転させた状態で底板を取り付ける(電子機器筐体10の開口10Aを底板30で塞ぐ)工程を示す。図3からわかるように、この充電器1の電子機器筐体10の本体部11の背壁(第1辺)11Dには、AC/DCコンバータなどの電源と接続されるコネクタのソケット22を電子機器筐体10の本体部11の外部に露出させるための略矩形の第1嵌合孔13が形成されている。そして、図2からわかるように、電子機器筐体10の本体部11の背壁11D側において、コネクタのプラグ23がソケット22に接続される。電子機器筐体10の上下方向において、第1嵌合孔13とソケット22の隙間は、後述する回路基板20の厚み程度であり、第1嵌合孔13とソケット22の隙間から充電器1の内部が見えにくくなるように処理されている。
図4は、充電器1の底面、特に電子機器筐体10と底板30の形状を示す。また、図7は、充電器1の内部の構造及び電子機器筐体10の断面構造を示す。図4からわかるように、電子機器筐体10は、底面視(矢印B方向)で略矩形の開口10Aを有し、図7からわかるように、回路基板20を収容する空洞部10Bが形成されている。また、電子機器筐体10の本体部11の天井部11B、すなわち携帯機器載置面11Aの反対側で、かつ、本体部11の前壁11Cの近傍には、電子機器筐体10の天地を反転した状態で、回路基板20の上面20Aと当接し、回路基板20を空洞部10B内に保持するためのリブ15(図8参照)や、ねじ穴10Cを有するボス10Dなどが形成されている。また、本体部11の背壁11Dの近傍には、電子機器筐体10をテーブルなどに固定する際に使用されるねじ穴を有するボス10Eが形成されている。
図5は、回路基板20を上面側から見た状態を示し、図6は、回路基板20を下面側から見た状態を示す。図5からわかるように、回路基板20の上面20A側の後端(第2辺)20Dの右側端部近傍には、ソケット(突出部品)22が回路基板20の後端20Dから突出するように実装されている。また、回路基板20の上面20A側の中央部近傍には、複数(例えば4個)の接触端子21が回路基板20の前端20Cに沿って平行に配置され、実装されている。また、回路基板20の後端20Dの略中央部であって、回路基板20が電子機器筐体10の空洞部10Bに収納された状態で、上記ボス10Dに対向する位置(回路基板20の第2辺の略中央部から第2辺に対して垂直な方向に所定距離だけ離れた位置)には、後述するねじ35が貫通する第1貫通孔20Eが形成されている。図6からわかるように、回路基板20下面20B側には、充電される携帯機器の二次電池の電圧を検出して充電が完了したか否かを判断し、LED素子などの点灯状態を変化させたり、二次電池の充電完了後の過充電を防止したりするための機能などが設けられたASIC24などの電子部品が実装されている。また、接触端子21及びソケット22を回路基板20に固定するための爪25が、回路基板20の上面20A側から下面20B側に貫通しており、下面20B側においてはんだ付けなどによって回路基板20に固定されている。
底板30は、例えばアルミニウムなどの金属板をプレス加工により成形したものであり、図7に示すように、底板30の外面、すなわち下面30Aが電子機器筐体10の本体部11の下端11Eよりも少し内側になるように、電子機器筐体10に取り付けられる。また、図3、図4及び図7からわかるように、底板30の後端(第3辺)30Dの左右両側部近傍には、底板30の後端30Dからさらに外側に突出するように一対の係止爪31A及び31Bが形成されている。図4中下側に位置するソケット22に近い側の係止爪31Aは、底面視でソケット22の底部に設けられた固定用の爪25と干渉しない位置に設けられており、他方の係止爪31Bも、底板30の中心線に対して係止爪31Aとほぼ対称になる位置に設けられている。図7に示すように、係止爪31A及び31Bは、底板30の一部を一端内側(回路基板20側)に略垂直に折り曲げた後、さらに底板30の下面30Aと平行になるように折り曲げて形成されており、底板30の後端30Dから外側への突出量は、電子機器筐体10の本体部11の壁の厚みとほぼ同じで、かつ、背壁11Dから外側へ突出しないように壁の厚みよりも少なくなるように設定されている。そして、電子機器筐体10の本体部11の背壁の係止爪31A及び31Bと対向する位置には、背面視で略矩形の一対の第2嵌合孔14が形成されている。なお、後述するように、底板30を電子機器筐体10に取り付ける際、第2嵌合孔14のエッジ部に一定の力が加えられることがあるため、第2嵌合孔14の周囲に一定の厚みを設ける必要がある。そのため、係止爪31A及び31Bの略垂直に折り曲げられた部分の高さは、第2嵌合孔14の周囲の厚みによって決定される。
さらに、底板30の内面、すなわち上面30B側であって、底板30の後端30Dの近傍には、底板30の一部を内側に折り曲げて形成され、回路基板20の下面20Bと当接する一対のストッパー32が形成されている。これらのストッパー32も、平面視で回路基板20の下面20B側に突出する固定用の爪25や回路基板20の下面20Bに形成された導体などと干渉しない位置に設けられている。また、底板30の前端30Cの中央部近傍において、底板30が電子機器筐体10の空洞部10Bに収納された状態で、上記ボス10Dに対向する位置には、底面視で略U状を有し、内側、すなわち上面30Bを基準にして、回路基板20側に突出したねじ止め固定用の当接部33が形成されている。また、ボス10Dのねじ穴10Cと対向する位置には、ねじ35が貫通する第2貫通孔34が形成されている。ねじ35は、一般的にセルフタップねじと呼ばれるものであり、電子機器筐体10のボス10Dのねじ穴10Cには、雌ねじは形成されていない。図7に示すように、底板30の上面30Bを基準として、ストッパー32の高さと、当接部33の突出量はほぼ同じであり、当接部33がねじ35によってボス10Dに固定されると、回路基板20の上面20A及び下面20Bが電子機器筐体10の本体部11の天井部11Bとこれら底板のストッパー32及び当接部33の間に挟まれて固定される。
図8(a)は、回路基板20を電子機器筐体10の空洞部10Bに挿入する第1工程を示し、(b)は回路基板を電子機器筐体の空洞部に取り付ける第2工程を示す断面図、(c)は回路基板を電子機器筐体の空洞部に取り付ける第3工程及びさらに底板を取り付ける工程を示す。上記のように、電子機器筐体10の底部に開口10Aが形成されているため、電子機器筐体10の天地を反転させ、開口10Aを上側に配置する。そして、図8(a)に示すように、回路基板20も天地を反転させ、回路基板20の後端20Dから外側に突出しているソケット22を電子機器筐体10の背壁11Dに形成された第1嵌合孔13に嵌合させるように、回路基板20を電子機器筐体10の開口10Aに対して斜め上から挿入する。その際、電子機器筐体10の本体部11の内側で、背壁(第1辺)11Dの近傍には、背壁11Dから垂直に内側に突出する複数のリブ15が形成されている。リブ15は、電子機器筐体10の天井部11Bから第1の高さを有する第1当接部15Aと、背壁11Dから第1当接部15Aよりも内側に位置し、第1の高さよりも低い第2の高さを有する第2当接部15Bを備えている。また、リブ15の第1当接部15Aは、第2当接部15Bに向けて傾斜している。そして、回路基板20に実装されたソケット(突出部品)22を第1嵌合孔13に嵌合させる際に、回路基板20の上面20Aの後端(第2辺)20Dの近傍をリブ15の第1当接部15Aと背壁11Dとの境界付近に当接させ、これらの接触点を支点にして回路基板20を回転させる。電子機器筐体10の前後方向(X方向)におけるリブ15の第1当接部15Aの寸法は、回路基板20を回転させても接触端子21が電子機器筐体10の本体部11の天井部11Bと開口12Bのエッジ12Cなどに接触しないように、回路基板20に実装された接触端子21と開口12Bのエッジ部12Cとの間の距離を大きくするために設定されているので、図8(b)に示すように、接触端子21などの変形を防止しつつ、回路基板20を電子機器筐体10の空洞部10Bに挿入することができる。リブ15の第1当接部15Aは第2当接部15Bに向けて傾斜面となっているので、ソケット22が第1嵌合孔13に嵌合されると、回路基板20は、リブ15の第1当接部15Aの傾斜に沿って背壁11Dから離れる方向にスライドし、図8(c)に示すように、回路基板20の上面20Aの後端20Dの近傍をリブ15の第2当接部15Bに当接する。それによって、回路基板20が電子機器筐体10の空洞部10Bの所定の位置に保持される。回路基板20のスライド量、すなわち電子機器筐体10の前後方向(X方向)におけるリブ15の第1当接部15Aの寸法は、回路基板20上における接触端子21の位置、高さ、湾曲度などや、電子機器筐体10の本体部11の天井部11Bの厚みなどに応じて適宜設定されるが、一例として3mm程度としてもよい。また、リブ15の第1当接部15Aの第1の高さと第2当接部15Bの第2の高さの差(段差)は、回路基板20の厚みに応じて適宜設定されるが、一例として3mm程度としてもよい。背壁11Dの肉厚を、本体11の下端11E向かうほど薄肉となるようにしてもよい。このようにした場合、接触端子21と開口12bのエッジ部12CとのX方向の距離を大きくすることができる。
その状態で、図8(c)に示すように、底板30の後端30Dから外側に突出している2つの係止爪31A及び31Bを電子機器筐体10の背壁11Dに形成された第2嵌合孔14に嵌合させるように、底板30を電子機器筐体10の開口10Aに対して斜め上から挿入し、係止爪31A及び31Bと第2嵌合孔14の接触部Pを支点にして底板30を回転させる。それによって、底板30の2つのストッパー32と当接部33が回路基板20の下面20Bに当接し、回路基板20は電子機器筐体10と底板30によって挟持される。そして、ねじ35を底板30の第2貫通孔34及び回路基板20の第1貫通孔20Eを介して電子機器筐体10のねじ穴10Cに締め付けることにより、回路基板20及び底板30が電子機器筐体10に取り付けられる。その結果、回路基板20及び底板30を1本のねじ35で電子機器筐体10に取り付けることができ、電子機器の低コスト化を実現することができる。また、回路基板20に実装されたソケット22と電子機器筐体10の第1嵌合孔13の隙間を回路基板20の厚み以下にすれば、ソケット22と第1嵌合孔13の隙間から回路基板20の下面など電子機器の内部が見えることはなく、電子機器の外観を損なうことはない。
なお、上記実施形態では、電子機器筐体10の本体部11を略直方体状としたが、これに限定されるものではなく、電子機器筐体10の底部の開口10Aが少なくとも1つの略直線状の辺(第1辺)を有していればよく、その他の辺は曲線状であってもよい。また、回路基板20及び底板30も同様に、電子機器筐体10の第1辺に対向する略直線状の第2辺及び第3辺を有していればよい。また、底板30から回路基板20側に突出するストッパー32は、電子機器筐体10に設けられたボス10Eとの干渉を避けるために、2つに分けて形成されているが、ストッパー32は少なくとも1つ設けられていればよい。また、ソケット22など回路基板20の後端から外側に突出する突出部品のうち、電子機器筐体10の本体部の内側に位置する部位にフランジなどを形成することにより、ソケット22と第1嵌合孔13の隙間から回路基板20の下面など電子機器の内部をより見えにくくすることができる。また、本発明に係る電子機器筐体への回路基板及び底板の取付構造が適用される電子機器は、携帯機器用の充電装置に限られず、無線受信装置やその他の電子機器であってもよい。
1 電子機器
10 電子機器筐体
10A 電子機器筐体の開口
10B 電子機器筐体の空洞部
10C ねじ穴
10D ボス
11 電子機器筐体の本体部
11A 携帯機器載置面
11B 本体部の天井部
11C 本体部の前壁
11D 本体部の背壁(第1辺)
11E 本体部の下端
13 第1嵌合孔
14 第2嵌合孔
15 リブ
15A 第1当接部
15B 第2当接部
20 回路基板
20A 回路基板の上面
20B 回路基板の下面
20C 回路基板の前端
20D 回路基板の後端(第2辺)
20E 第1貫通孔
21 接触端子
22 ソケット(突出部品)
23 プラグ
24 ASIC(特定用途向け集積回路)
25 固定用の爪
30 底板
30A 底板の下面
30B 底板の上面
30C 底板の前端
30D 底板の後端(第3辺)
31A、31B 係止爪
32 ストッパー
33 当接部
34 第2貫通孔
35 ねじ

Claims (6)

  1. 電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収納する空洞部を有し、前記回路基板を前記空洞部に挿入するための開口を有する電子機器筐体と、前記開口を塞ぐための底板を備えた電子機器であって、
    前記電子機器筐体の前記開口は、少なくとも1つの略直線状の第1辺を有しており、
    前記回路基板は、前記第1辺に対向する第2辺から外側に突出するように実装された少なくとも1つの突出部品を有し、
    前記電子機器筐体は、前記第1辺の壁に形成された前記少なくとも1つの突出部品が嵌合される第1嵌合孔と、前記第1辺の壁から垂直に内側に突出し、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する少なくとも1つのリブを有し、
    前記少なくとも1つのリブは、前記電子機器筐体の天井部から第1の高さを有し、前記回路基板に実装された前記突出部品を前記第1嵌合孔に嵌合させる際に前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第1当接部と、前記第1辺の壁から前記第1当接部よりも所定寸法だけ内側に位置し、前記電子機器筐体の天井部から前記第1の高さよりも低い第2の高さを有し、前記突出部品が前記第1嵌合孔に嵌合されたあと前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第2当接部を備えた、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記リブの前記第1当接部は、第2当接部に向けて傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記回路基板は、さらに前記第2辺の略中央部から前記第2辺に対して垂直な方向に所定距離だけ離れた位置に形成され、ねじが貫通する第1貫通孔を有し、
    前記底板は、前記第1辺に対向する第3辺から外側に突出するように形成された少なくとも1つの係止爪と、前記回路基板側に突出するように形成され、前記回路基板の下面に当接する少なくとも1つのストッパーと、前記第1貫通孔に対向する位置の近傍に前記回路基板側に突出するように形成され、前記回路基板の下面に当接する当接部と、前記当接部の前記第1貫通孔と対向する位置に形成され、ねじが貫通する第2貫通孔を有し、
    前記電子機器筐体の前記第1辺の壁は、前記少なくとも1つの突出部品が嵌合される第1嵌合孔と、前記少なくとも1つの係止爪と嵌合される第2嵌合孔を有し、
    前記電子機器筐体の天井部は、前記第1貫通孔と対向する位置に、ねじが締め付けられるねじ穴を有し、前記回路基板の上面に当接するボスを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記電子機器筐体を底面から見て、前記底板の前記少なくとも1つの係止爪は、前記回路基板の前記少なくとも1つの突出部品と干渉しない位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器筐体を底面から見て、前記底板の前記少なくとも1つのストッパーは、前記回路基板の前記少なくとも1つの突出部品と干渉しない位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 電子部品が実装された回路基板を電子機器筐体の底部に形成された開口から前記電子機器筐体の空洞部に取り付ける電子機器筐体への回路基板の取付方法であって、
    前記電子機器筐体の前記開口は、少なくとも1つの略直線状の第1辺を有しており、
    前記回路基板は、前記第1辺に対向する第2辺から外側に突出するように実装された少なくとも1つの突出部品と、前記第2辺の略中央部から前記第2辺に対して垂直な方向に所定距離だけ離れた位置に形成され、ねじが貫通する第1貫通孔を有し、
    前記電子機器筐体は、前記第1辺の壁に形成された前記少なくとも1つの突出部品が嵌合される第1嵌合孔と、前記第1辺の壁から垂直に内側に突出し、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する少なくとも1つのリブを有し、
    前記少なくとも1つのリブは、前記電子機器筐体の天井部から第1の高さを有し、前記回路基板に実装された前記突出部品を前記第1嵌合孔に嵌合させる際に前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第1当接部と、前記第1辺の壁から前記第1当接部よりも所定寸法だけ内側に位置し、前記電子機器筐体の天井部から前記第1の高さよりも低い第2の高さを有し、前記突出部品が前記第1嵌合孔に嵌合されたあと前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と当接する第2当接部を備えており、
    前記電子機器筐体への回路基板の取付方法は、
    電子機器筐体の天地を反転させる工程と、
    前記突出部品を前記電子機器筐体の前記第1嵌合孔に嵌合させるように、前記回路基板を前記電子機器筐体の開口に対して斜め上から挿入する工程と、
    前記突出部品を前記第1嵌合孔に挿入しつつ、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍と前記リブの前記第1当接部の接触点を支点にして前記回路基板を回転させる工程と、
    前記突出部品が前記第1嵌合孔に嵌合されたあと、前記回路基板が前記第1辺の壁から離れる方向にスライドすることによって、前記回路基板の上面の前記第2辺の近傍を前記第2当接部と当接させ、前記回路基板を前記電子機器筐体の前記空洞部の所定の位置に保持する工程と、
    を備えたことをすることを特徴とする。
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