JP6795590B2 - 種子をコーティングするための方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コーティングされた種子を調製するための方法、前記方法によって得られるコーティングされた種子、及び粉末製剤におけるワックスの使用に関する。
植物種子は、例えば取り扱い中の損傷から種子を保護するため、及び/又は取り扱い特性を改善するために、播種前にしばしばコーティングされる。種子は、発芽時に種子及び苗に有用な物質(活性成分)、例えば植物栄養素、成長促進剤、及び植物保護製品を提供するために、しばしばコーティングされる。種子コーティング中に活性成分を提供することの重要な利点は、苗ごとに正確かつ制御された放出及び用量を可能にすることである。典型的な種子コーティング方法は、種子のフィルムコーティング、ペレット化及びエンクラスティング(encrusting)を含む。
種子コーティングは多くの成分を含むことができ、これら成分のそれぞれがその利点と欠点を有する。コーティング組成物中の活性成分を塗布する際に起こり得る欠点の一つは、結果として得られるコーティングされた種子が粘着性になることである。コーティングされた種子のそのような粘着性の表面は、コーティングされた種子の可能なさらなる処理、例えば袋詰め(bagging)及び播種の速度に深刻な悪影響を及ぼし得る。種子が粘着性であり、かつ互いに付着する傾向を有する場合、コーティングされた種子のさらなる処理は深刻に遅くなり、そして複雑になる可能性がある。処理速度を低下させ、そして必要な処理工程を実施するのに必要とされる時間を増加させることによって、全体のコストは増大され、これは言うまでもなく望ましくない。
種子コーティング組成物への従来の乾燥剤の添加が、当該技術分野において提案されている。
当該技術分野において開示されている従来の乾燥剤の例は、タルク、珪藻土及び鉱物土、例えばカオリンである。
国際公開第2013/150261号は、植物種子と、ワックスから成るエレクトレット粒子の少なくとも1つの種から成る乾燥自由流動性(free flowing)粒子とを、接触させることを教示し、ここで、前記エレクトレット粒子は、鉱物土成分であるか又は鉱物土成分を含む乾燥自由流動性物質を含有する粒子が行うよりも、植物種子に強固に接着する。
国際公開第2013/158284号は、塵を低減する方法を記載し、前記方法は、以下(a)1又は複数の殺虫、殺害虫、殺菌、又は除草処理剤;及び(b)1又は複数の有機潤滑組成物、を用いて種子を処理することを含む。
国際公開第2013/166012号は、農業活性成分及び結合剤製剤を含有する水性種子処理混合物を開示し、前記結合剤製剤は、以下:重量で約5%〜約50%のラテックス担体;及び重量で約1%〜約40%のワックス、を含有し;ここで、前記結合剤製剤は添加された無機粒子材料を実質的に含まず;ここで、前記ラテックス担体はスチレン−アクリレートベースのコポリマーを含む。
先行技術は、コーティングされた種子のその後の処理を高速化し、従って処理コストを下げることを可能にするプロセス条件を開示していない。
本発明の目的は、当該技術分野におけるこの必要性に対処し、先行技術の方法の欠点を克服することである。
本発明者らは、この目的が、少なくとも部分的に、コーティングの直後にコーティングされた種子を特定の粉末製剤で処理する方法によって満たされ得ることを見出した。
従って、第一の態様において、本発明は、コーティングされた種子を調製するための方法であって、以下、
−種子コーティング組成物を種子に塗布し;並びに
−その直後に、前記コーティングされた種子と粉末製剤とを接触させること、
を含み、
ここで、前記粉末製剤がワックスを含む、方法に関する。
本発明のプロセスは有利には、処理時間を短縮して後続のプロセスに供することができるコーティングされた種子をもたらす。さらに、活性成分の塵(dust-off)が比較的低いことを見出した。さらに、本発明の方法は、種子に静的に付着する遊離粉末を有さないコーティングされた種子を生じるということが見出された。前記粉末は有利には、コーティングの外側に付着し、そこに固定される。さらに、本発明は、広範囲の可能なワックスを使用することを可能にする。価格と有効性との良好なバランスを見つけるように、ワックスを他の安価な粉末と混合することも可能である。
用語「粘着性(tacky)」は、当該技術分野においてよく知られている。本明細書で使用される場合、用語「粘着性」は、粘着特性(sticky nature)又は粘着感覚(sticky feel)を有する、及び/又は、湿った性質又は湿った感覚を有する、特性を指すことを意味する。この特性は木の表面に塗布されている塗料と比較することができる。塗料の塗布において、いくつかの乾燥状態を同定することができる。塗布直後は、塗料は湿っている。その後乾燥すると、塗料は塵(dust)がなく、不粘着性で乾燥した状態になる。本願は主として、不粘着性状態に達しないか、又は十分に高速で不粘着性状態に達しない、種子コーティングシステムに関する。湿った段階及び粘着性段階では、塗料は完全に固定されておらず、塗ることができるが、塗料は化合物を取り込むこともできる。コーティングされた種子についても同様である。粘着性の度合いは、例えばグローブ(glove)試験又は摩擦落ち(rub-off)試験を用いて、決定することができる。この試験では、種子をグローブでつかみ、次いでグローブに移った色の量を定量することができる。ケーキング(caking)試験を用いて粘着性の程度を決定することもでき、当該試験では、コーティングされた種子をカップに押し付け、その後種子がカップからどのように出るかを試験する。
用語「種子」は、本明細書で使用される場合、特に、保護的覆いで囲まれた胚を含む、裸子植物及び被子植物の成熟した胚珠を指すことを意味する。特に、前記用語は穀類の仁(kernels)を包含する。前記保護的覆いは種子被膜(種皮)を含み得る。いくつかの種子は、種子被膜の周りに果皮又は果実被膜を含む。特に、穀類の仁のように、この層が種子に密着している場合、一部の場合には、それは穎果又は痩果と称される。本明細書で使用される場合、用語「種子被膜」は、穎果又は痩果を含むことを意味する。実際には、用語「種子」は、ペレット種子、真正種子(true seeds)、植物苗、根茎、及び塊茎又は球根を含む、植物を産生するために農業において植え付けることができるものを含むが、これに限定されない。
用語「コーティング(coating)」は、本明細書で使用される場合、例えば種子の周りの材料の層として、種子の表面に材料を塗布することを指すことを意味する。コーティングは、フィルムコーティング、ペレット化及びエンクラスティングを含む。ペレット化により得られるペレットは、種子ピル(seed pills)としても知られている。コーティングは好ましくは、実質的に種子の全面にわたって、例えば種子の表面積の90%以上にわたって塗布されて、層を形成する。しかしながら、コーティングは完全又は部分的であってもよく、例えば種子の表面積の20%以上、又は50%以上にわたってもよい。
用語「種子コーティング組成物」は、本明細書で使用される場合、おそらく、組成物と、他の材料、例えば植物保護製品製剤、希釈剤、例えば水、栄養素、及び/又は、添加物、例えば有益な真菌若しくは細菌とを組み合わせた後に、種子のコーティングのために使用されることになる組成物を指すことを意味する。従って、前記用語は、植物保護製品製剤を含む組成物と含まない組成物との両方を含む。
用語「植物増強剤」は、本明細書で使用される場合、例えば植物、種子、又は植物に有害な生物、例えば真菌、害虫及び昆虫に対する生物学的効果を通じて、直接的又は間接的に植物又は植物種子に有利である任意の成分を指すことを意味する。植物増強剤は、植物保護製品、薬害軽減剤、成長促進剤、成長調節剤などを含む。
本発明の方法によれば、1つのステップでは、種子コーティング組成物が種子に塗布される。種子コーティング組成物は好ましくは、コーティング組成物の総重量で0.5〜50%の粘着性を提供する成分を含む。これは、この成分が、結果として得られる種子コーティングに粘着特性又は粘着感覚を与えることを意味する。いずれの場合においても、粘着性を提供する成分の存在は、特定の成分を欠く同じ組成物を用いてコーティングされた種子よりも粘着性である、コーティングされた種子をもたらす。当業者は、その技術的スキル及び従来の試験方法を用いて、1つのコーティングが他のコーティングよりも粘着性であるかどうかを評価することができるであろう。
種子は、植物種子、例えば農作物、野菜種子、ハーブ種子、野草種子、観賞用種子、草種子、樹木種子、又は低木種子の種子である。
好ましくは、植物種子は農作物の種子である。種子は、単子葉植物網(Monocotyledoneae)の目、又は双子葉植物網(Dicotyledoneae)の目の種子であり得る。好適な種子は、大豆の種子、ワタ、トウモロコシ(corn)、ピーナッツ、トウモロコシ(maize)、小麦、大麦、オーツ麦、ライムギ、マスタード、ヒマワリ、サトウダイコン、ベニバナ、キビ(millet)、チコリ、亜麻、レイプ種子(rapeseed)、ソバ、タバコ、麻種子、アルファルファ、シグナルグラス(signal grass)、クローバー、ソルガム、ヒヨコマメ、豆、エンドウ豆、ベッチ(vetch)、米、及び亜麻仁、を含む。好適な野菜種子の例としては、アスパラガス、チャイブ(chives)、セロリ、ニラ、ニンニク、ビートルート(beetroot)、ホウレンソウ、ビート、カーリーケール、カリフラワー、発芽ブロッコリー、サボイキャベツ、白キャベツ、赤キャベツ、コールラビ(kohlrabi)、ハクサイ、カブ、エンダイブ(endive)、チコリ、スイカ、メロン、キュウリ、ガーキン(gherkin)、マロー(marrow)、パセリ、フェンネル、エンドウ豆、豆、ダイコン、ブラック・サルシファイ(black salsify)、ナス、スイートコーン、ポップコーン、ニンジン、タマネギ、トマト、ピーマン(pepper)、レタス、サヤエンドウ、ウリ科植物、エシャロット、ブロッコリー、アブラナ属(Brassica)、及び芽キャベツ、が挙げられる。
好ましくは、植物種子は発芽することが可能である。場合により、種子は、殻が除かれていてもよい(いわゆる、脱穀(husked)種子又は脱皮(de-hulled)種子)。種子はプライミング(発芽率を改善するための処理、例えばオスモプライミング(osmopriming)、ハイドロプライミング(hydropriming)、マトリクスプライミング(matrix priming)に供されていること)されていてもいなくてもよい。
一実施形態では、前記種子は、本発明の方法を実行する前に人工層、例えばポリマーなどの結合剤を含有する層を、まだ備えていない。従って、種子コーティング組成物は好ましくは、種子の天然の外表面上に直接塗布される。それにも関わらず、種子表面が、種子コーティング組成物を塗布する前に表面処理を受けている可能性がある。そのような表面処理は、人工層の提供を伴わないが、種子の一部の表面又は種子の表面全体の物理的変化又は改変を含むことが可能である。例えば、前記表面処理は、例えば種子被膜の一部の選択的除去、種子被膜の選択的変形、又はそれらの組み合わせによって、種子の表面粗さの増大を伴い得る。典型的には、前記処理は、種子表面上に微細な粗さを導入することを含み得る。種子表面を、人工層の提供を含む表面処理、例えば種子表面へのプライマーコーティング層の塗布に供することも可能である。他の好適な表面処理は、例えば、プラズマ表面処理、種子と研磨剤との接触、高温及び湿潤空気への暴露、火炎処理、レーザー処理、並びに電子ビーム表面処理を含む。
本発明の方法は、種子コーティング組成物を種子に塗布することを含む。好ましくは、コーティング組成物は、液体組成物及び/又はラテックス組成物として塗布され、その後固化されて(硬化及び/又は乾燥を含む)、種子コーティングを形成する。用語「液体コーティング組成物」は、本明細書で使用される場合、懸濁液、溶液、乳液、又は分散液の形態でのコーティング組成物を含むことを意味する。
従来の手法のコーティングが、種子をコーティングするために採用され得る。種々のコーティング装置が当業者に利用可能である。いくつかのよく知られた技法としては、ドラムコーター(drum coaters)の使用、流動床技法、ロータリーコーター(rotary coaters)(統合乾燥(integrated drying)有り及び無し)、及び噴流層、が挙げられる。好適には、種子コーティング組成物は、ロータリーコーター、ロータリードライコーター、パンコーター又は連続処理装置によって種子に塗布される。
典型的には、種子に塗布される種子コーティング組成物の量は、0.5〜50g/kg種子、例えば1〜40g/kg種子、2〜35g/kg種子、又は3〜30g/kg種子の範囲である。
種子コーティング組成物は、例えば、種子コーティング組成物のフィルムコーティング、噴霧、浸漬、又ははけ塗りによって塗布することができる。場合により、前記種子コーティング組成物は、−25℃〜50℃の温度で、例えば−5℃〜35℃、より多くの場合15℃〜30℃で、例えば室温で、例えば18℃〜25℃で、塗布される。好ましくは、種子コーティング組成物は、フィルムコーティングによって種子に塗布される。フィルムコーティングは好適には、種子上に液体コーティング組成物を噴霧することによって塗布されてもよく、典型的には、種子がコーティング装置を通って落下し又は流れる間に塗布されてもよい。好ましくは、前記方法は、フィルムコーティング組成物の形態で種子コーティング組成物を塗布するための、種子のフィルムコーティングを含む。本発明によれば、種子コーティング組成物を種子に、1〜180秒、好ましくは5〜60秒、より好ましくは10〜30秒の範囲の時間で、塗布することが有利である。種子コーティング組成物が相当に遅く塗布されると、これは、個々の種子にわたって分布の悪い種子コーティングをもたらす。次に、塗布された種子コーティングはまた、より摩耗を被ることになり、コーティング装置はより速く汚染される。また、種子コーティング組成物がゆっくりと塗布される場合、後続の粉末は不十分に付着する場合があり、これは望ましくない。
前記方法は典型的には、種子の表面上に強固に付着する水分透過性コーティングを形成することを含む。そのプロセスは典型的には、植え付け前に種子に液体種子コーティング組成物を塗布することを含む。
好ましい種子コーティング組成物は、1又は複数の結合剤を含有する。前記結合剤は典型的にはポリマーを含む。多くの好適な結合剤が知られている。前記結合剤は、例えば、以下、ポリビニルアセテート、ポリビニルアセテートコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ポリウレタン、セルロース(エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びヒドロキシメチルプロピルセルロースを含む)、ポリビニルピロリドン、デキストリン、マルトデキストリン、多糖類、脂肪、油、タンパク質、アラビアゴム、セラック、塩化ビニリデン、塩化ビニリデンコポリマー、カルシウムリグノスルホネート、ポリアクリレート、アクリルコポリマー、デンプン、ポリビニルアクリレート(polyvinylacrylates)、ゼイン、カゼイン、ゼラチン、キトサン、プルラン、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、エチレンビニルアセテート、アクリルアミドポリマー、アクリルアミドコポリマー、ポリヒドロキシエチルアクリレート、メチルアクリルアミド(methylacrylimide)モノマー、ポリ(N−ビニルアセトアミド)、アルギン酸ナトリウム、ポリクロロプレン及びシロップ、からなる群から選択することができる。また、ワックス、例えばカルナバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ミツロウ、及びポリプロピレンワックスを結合剤として使用することができる。これら結合剤は、単独で、又は2つ以上の組み合わせで使用されてもよい。好ましい結合剤は、以下、 ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、多糖類(例えばデンプン)、タンパク質、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、及びポリアクリレート、からなる群から選択することができる。
種子コーティング組成物中の結合剤の量は通常、種子の1kgあたり0.1〜100g、好ましくは種子の1kgあたり0.5〜50g、より好ましくは種子の1kgあたり1〜20gの範囲である。典型的には、コーティング組成物中の結合剤の量は、コーティング組成物の総重量で1%以上、好ましくは10%以上である。典型的には、コーティング組成物中の結合剤の量は、コーティング組成物の総重量で80%以下、好ましくは60%以下である。
好ましい種子コーティング組成物はさらに、1又は複数の活性成分(植物増強剤、特に植物保護製品(plant protective product)(PPPとも称する)を含む)を含有する。活性成分、特に植物増強剤の好適な例は、殺真菌剤、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺軟体動物剤、殺ダニ剤(acaricides)又は殺ダニ剤(miticides)、殺害虫剤、及び殺生物剤である。さらに可能な活性成分としては、消毒剤、微生物、殺齧歯類剤(rodent killer)、除草剤(weed killers)(herbicides)、誘引剤、(鳥)忌避剤、植物成長調節剤(例えば、ジベレリン酸、オーキシン又はサイトカイニン)、栄養素(例えば硝酸カリウム、硫酸マグネシウム、鉄キレート)、植物ホルモン、ミネラル、植物抽出物、発芽刺激剤、フェロモン、生物学的製剤、等が挙げられる。
塗布される活性成分の量は、言うまでもなく、活性成分の種類及び使用される種子の種類に強く依存する。しかしながら通常、1又は複数の活性成分の量は、種子の1kgあたり0.001〜200gの範囲である。当業者は、活性成分及び使用される種子の種類に応じて、活性成分の好適な量を決定することができる。
典型的な殺真菌剤は、キャプタン(N−トリクロロメチル)チオ−4−シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド)、チラム テトラメチルチオペルオキシ二炭酸ジアミド(Proseed(商標)として市販されている)、メタラキシル(メチル−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(メトキシアセチル)−D,L−アラニナート)、フルジオキソニル(4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−1−H−ピロール−3−カルボニトリル;Maxim(商標) XLとしてメフォノキサム(mefonoxam)とのブレンドで市販されている)、ジフェノコナゾール(Dividend(商標) 3FSとして市販されている)、カルベンダジム・イプロジオン(Rovral(商標)として市販されている)、イプコナゾール、メフェノキサム(mefonoxam)(Apron(商標) XLとして市販されている)、テブコナゾール、カルボキシン、チアベンダゾール、アゾキシストロビン、プロクロラズ、及びオキサジキシル(N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)アセトアミド)、を含む。殺真菌剤(fungicide)は、種子コーティング組成物中に、コーティングされた種子の総重量で0.0001〜10%の量で含まれ得る。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、本発明者らは、以下の殺真菌剤が種子コーティング組成物に含まれた場合、粘着性の誘導に寄与し得ることを見出した:プロチオコナゾール(BayerからRedigoとして市販されている)、セダキサン(SyngentaからVibranceとして市販されている)、メタラキシル、シモキサニル、フルジオキソニル(メタラキシル、シモキサニル及びフルジオキソニルの混合物が、SyngentaからWakilとして市販されている)並びに、イプコナゾール(AgripharからRanconaとして市販されている)。従って、前記粘着性を提供する成分は、好適には、プロチオコナゾール、セダキサン、メタラキシル、シモキサニル(cymoxyanil)、フルジオキソニル、及びイプコナゾールからなる群から選択される1つ又は複数を含み得る。
典型的な殺菌剤は、ストレプトマイシン、ペニシリン、テトラサイクリン、アンピシリン、及びオキソリン酸を含む。
典型的な殺虫剤は、ピレスロイド、有機リン酸塩、カラモイルオキシム(caramoyloxime)、ピラゾール、アミジン、ハロゲン化炭化水素、ネオニコチノイド、及びカルバメート及びそれらの誘導体を含む。殺虫剤の特に好適なクラスは、有機リン酸塩、フェニルピラゾール及びピレスロイド(pyrethoid)を含む。好ましい殺虫剤は、テルブホス、クロルピリホス、フィプロニル、クロルエトキシホス、テフルトリン、カルボフラン、イミダクロプリド、及びテブピリムホスとして知られている殺虫剤である。市販の殺虫剤は、イミダクロプリド(Gaucho(商標)として市販されている)、及びクロチアニジン(Poncho(商標)としてBayerから市販されている)、チアメトキサム(Cruiser(商標)としてSyngentaから市販されている)シペルメトリン(Cypermetrin)(Langis(登録商標)としてAgripharから市販されている)、及びフィプロニル(Regent(商標)としてBASFから市販されている)を含む。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、本発明者らは以下の殺虫剤が、種子コーティング組成物に含まれた場合、粘着性の誘導に寄与し得ることを見出した: チアクロプリド(BayerからSonidoとして市販されている)及びメチオカルブ(BayerからMesurolとして市販されている)。従って、前記粘着性を提供する成分は、好適には、チアクロプリド及びメチオカルブからなる群から選択される1つ又は複数を含み得る。
市販の殺線虫剤は、アバメクチン(Avicta(商標)としてSyngentaから市販されている)チオジカルブ(Aeris(商標)としてBayerから市販されている)を含む。
典型的な殺軟体動物剤、メタアルデヒド(Meta(登録商標)としてLonzaから市販されている)又はニクロサミド(Bayluscide(登録商標)としてBayerから市販されている)、Cyazypir及びRynaxypir(DuPontから入手可能)を含む。
粘着性はまた、単一の活性成分要素よりもむしろ特定の植物保護製品製剤によって、又は使用されている植物保護製剤中の特定の成分によって、誘導され得る。係る植物保護製品製剤の正確な組成は、時には供給業者の占有情報である。
これらのリストは網羅的ではなく、新しい活性成分が継続的に開発され、種子コーティング組成物に組み込まれ得る。コーティング製剤はしばしば、包装、貯蔵及び/又は輸送され、その後はじめて係る植物増強剤の製剤と組み合わされる。
種子コーティング組成物はさらなる成分を含むことができ、前記さらなる成分は、例えば湿潤及び分散添加剤(時には顔料分散剤とも呼ばれる)、充填剤、溶媒、増粘剤、着色剤、消泡剤、保存剤、界面活性剤、滑剤及び効果顔料(effect pigment)から選択された1つ又は複数である。
コーティング製剤は典型的には、前記成分の1又は複数と好適な結合剤とを混合し、包装、貯蔵及び/又は輸送することによって調製され、その後はじめて植物増強剤の製剤と組み合わされる。
湿潤及び分散剤は、種子コーティング組成物中の無機粒子を混合するのを助けることができる。好適な湿潤及び分散添加物は、イオン性及び非イオン性生成物を含み、かつ、有機変性ポリアクリレート、ポリアクリレート、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリウレタン、リン酸エステル、スターポリマー(star polymers)、及び/又は変性ポリエーテルの溶液を含む。湿潤及び分散添加材は、例えば、本発明の種子コーティング組成物のいくつかの実施形態では、無機粒子の総重量で0〜40%、例えば0.10〜10%の量で、存在し得る。
好適な増粘剤は、寒天、カルボキシメチルセルロース、カラギーン、キチン、フコイダン、ガティ(ghatti)、アラビアガム、カラヤ(karaya)、ラミナラン、ローカストビーンガム、ペクチン、アルギン酸塩、グアーガム、キサンタンガム、ダイユータンガム、及びトラガカント、ベントナイト粘土、HEUR(疎水変性エトキシ化ウレタン)増粘剤、HASE(疎水変性、アルカリ膨潤性エマルジョン)増粘剤、及びポリアクリレートを含む。ガムが一般的に好ましく、それは、低コスト、有用性、及び得られるフィルムの物理的特性を増強する優れた能力のためである。
着色剤の例としては、染料又は色素性顔料分散体(pigmented pigment dispersion)が挙げられる。好適な染料の例としては:アントラキノン、トリフェニルメタン、フタロシアニン、及びそれらの誘導体、及びジアゾニウム塩が挙げられる。顔料分散体は、顔料、例えばピグメントレッド112(CAS No.6535-46-2)、ピグメントレッド2(CAS No.6041-94-7)、ピグメントレッド48:2(CAS No.7023-61-2)、ピグメントブルー15:3(CAS No.147-14-8)、ピグメントグリーン36(CAS No.14302-13-7)、ピグメントグリーン7(CAS No.1328-53-6)、ピグメントイエロー74(CAS No.6358-31-2)、ピグメントオレンジ5(CAS No.3468-63-1)、ピグメントバイオレット23(CAS No.6358-30-1)、ピグメントブラック7(CAS No.97793-37-8)、及びピグメントホワイト6(CAS No.98084-96-9)、を含むことができる。前記着色剤は、種子コーティング組成物中に、種子コーティング組成物の総重量で0〜50%、例えば1〜10%の量で存在してもよい。
好適な消泡剤の例としては、ポリエチレングリコール、グリセリン、鉱油消泡剤、シリコーン消泡剤、及び非シリコーン消泡剤(例えばポリエーテル、ポリアクリレート)、ジメチルポリシロキサン(シリコーン油)アリールアルキル変性ポリシロキサン(arylalkyd modified polysiloxanes)、フュームドシリカを含有するポリエーテルシロキサンコポリマーが挙げられる。消泡剤は、種子コーティング組成物のいくつかの実施形態では、少なくとも1重量ppm、又は種子コーティング組成物の総重量で0.1〜0.3%の量で存在してもよい。
好適な効果顔料の例としては、異なる粒子径の真珠光沢顔料が挙げられる。15μm以下の粒子径、又は60μm以下の粒子径を有する効果顔料が、一般的に使用される。効果顔料の粒子径は通常、200μm以下、好ましくは100μm以下である。通常、効果顔料の粒子径は1μm以上である。別の効果顔料はアルミニウムであり得る。全ての効果顔料は、種子上に美しい外観を作り出すために一般的に使用される。
殺生物剤は、種子コーティング組成物のいくつかの実施形態では、種子に塗布される前に種子コーティング組成物の貯蔵寿命を延ばすために、例えば貯蔵される際に、例えば保存剤として含まれ得る。好適な殺生物剤の例としては、MIT(2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン;CAS No.2682-20-4)及びBIT(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン;CAS No.2632-33-5)が挙げられる。
一実施形態では、種子コーティング組成物は、例えば国際公開第03/003812号に記載されたような、光反射性外観を有する種子を提供するために、不活性担体(存在する量で、環境に、特に種子又は成長する植物に有害な検出可能な結果をもたらさない担体)上に半透明ポリマーフィルムのフレークをさらに含む。好ましくは、半透明ポリマーフィルムは光反射性粒子を含む。
種子コーティング組成物はしばしば、1又は複数の溶媒をさらに含有する。溶媒は、水、アルコール、及び炭化水素からなる群から選択され得る。溶媒の混合物も使用され得る。溶媒は、20℃及び1atmで液体であることが好ましい。好適な溶媒の例としては、グリコール並びにそのエステル及びエーテル、特にエチレン及びプロピレングリコール並びにそのエステル及びエーテル、例えば、C1−C6アルキル基及び/又は芳香族基を有するエステル及びエーテル、例えば、モノエーテル及びジアルキルエーテルを含む、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ベンジル及びフェニルエーテル、並びにこれらエーテルのエステル、例えばアセテート、及び、例えば脂肪酸のエチレン及びプロピレングリコールエステル;ポリエチレングリコール(PEG)及びポリプロピレングリコール並びに、特に脂肪酸とのそのエステル;ブチルセロソルブ、ブチルカルビトール、ポリエチレングリコール;N−メチルピロリドン、グリセリン、最大で10個の炭素原子を有するアルキルアルコール、例えばエタノール、プロパノール及びブタノール、が挙げられる。溶媒の他の例としては、ジプロピレングリコールメチルエーテル及びプロピレングリコールメチルエーテルが挙げられる。重要な溶媒はエチレングリコールである。さらなる例としては、プロピレンテトラマー及び合成エステル油、例えば乳酸エステル、特に乳酸エチル及び安息香酸エステル、例えばイソプロピル又は2−エチルヘキシルベンゾエートが挙げられる。芳香族炭化水素、例えばキシレン、脂肪族及びパラフィン系溶媒並びに植物油がまた、溶媒として使用されてもよい。芳香族溶媒はあまり好ましくない。
種子コーティング組成物はまた、可塑化効果を有する成分、例えば界面活性剤又は不凍剤を含んでもよい。一般的な界面活性剤は両親媒性有機化合物を含み、両親媒性有機化合物は通常、分枝状、直鎖状、又は芳香族炭化水素、フッ化炭素又はシロキサン鎖を尾部及び親水基として含む。いくつかの種類の界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性及び両性界面活性剤、並びに有機シリコーン(organosilicone)及び有機フッ素界面活性剤を含む。界面活性剤の一部の例としては、ポリオキシエチレングリコール及びポリオキシプロピレンエーテル及びエステル、特にそのアルキル、アリール及びアルキルアリールエーテル、並びにそのようなエーテルのスルフェート、ホスフェート及びスルホン酸化合物、グルコシド(アルキル)エーテル、グリセロールエステル、例えばアルキル及び脂肪酸エステル、ソルビタン(アルキル)エステル、アセチレン化合物、コカミド化合物、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールのブロックコポリマー、が挙げられる。界面活性剤のさらなる例としては、アルキルアミン塩及びアルキル第4級アンモニウム塩、例えばベタイン型界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤;及び多面体(polyhedric)アルコール、脂肪酸エステル、特にC12−C18脂肪酸、例えばポリグリセリンの、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、及びショ糖、多価アルコールアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、及びプロポキシル化及びエトキシル化化合物、例えば脂肪アルコールエトキシレート、ポリエトキシ化牛脂アミン(polyethyxlated tallow amine)及びアルキルフェノールエトキシレートが挙げられる。アニオン性界面活性剤のいくつかの例としては、カルボン酸、カルボン酸のコポリマー、スルフェート、スルホン酸化合物及びホスフェート、例えばリグニンスルホネート及び(直鎖状)アルキルアリールスルホネート、が挙げられる。
不凍剤としては、例えば:エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、及びグリセリンが挙げられ、好ましいグリコールは、エチレングリコール及びプロピレングリコールである。
種子コーティング組成物は好ましくは、結果として得られるコーティングされた種子が、粘着性を提供する成分を欠く同じコーティング組成物を用いて得られたコーティングされた種子よりも粘着性であるように、コーティング組成物の総重量で0.5〜50%の粘着性を提供する成分を含む。好ましくは、粘着性を提供する成分の量は、コーティング組成物の総重量で1〜40%、例えば2〜35%、又は3〜30%である。
粘着性を提供する成分は単一の成分であってもよいが、複数の成分であってもよい。上記の種子コーティング組成物中の前記成分のいずれか1つが、粘着性を提供し得る。例えば、種子コーティング組成物中の活性成分の1つ又は複数は、結果として得られる種子コーティングを、この特定の活性成分を欠く同じコーティング組成物から得られた種子コーティングよりも粘着性にすることが可能である。別の可能性は、種子コーティング組成物中の溶媒の1つ又は複数が、結果として得られる種子コーティングを、この特定の溶媒を欠く同じコーティング組成物から得られた種子コーティングよりも粘着性にすることである。種子コーティング組成物中の添加物の1つ又は複数が、結果として得られる種子コーティングを、この特定の添加物を欠く同じコーティング組成物から得られた種子コーティングよりも粘着性にすることも可能である。上記の組み合わせも可能である。粘着性を提供する成分は、塗布される種子コーティング組成物の種類に非常に依存する。しかしながら、当業者は、種子コーティング組成物中のどの成分が粘着性の提供に関与しているのかを決定することができる。
粘着性を提供する前記成分は、例えば、溶媒、例えば水、アルコール、炭化水素;活性成分、例えば殺真菌剤、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺軟体動物剤、殺ダニ剤(acaricide)、殺ダニ剤(miticide)、殺害虫剤(pesticide)、殺生物剤、消毒剤、微生物、殺齧歯類剤(rodent killer)、除草剤、誘引剤、忌避剤、植物成長調節剤、植物ホルモン、植物抽出物、発芽刺激剤、フェロモン;栄養素;フロー剤(flow agent);湿潤剤;展着剤;結合剤;及び油からなる群から選択される1つ又は複数を含み得る。
本発明の方法によれば、粉末製剤は、種子コーティング組成物を種子に塗布した直後に、コーティングされた種子に塗布される。粉末製剤が種子コーティング組成物の直後に塗布されることが重要である。種子コーティング組成物の塗布と、粉末製剤の塗布との間の時間窓(time window)が大きすぎると、特異な種子の粘着特性は、一方では、種子がより大きな塊に凝集し、それはもはや別個の種子に分離することができない(又は単に困難性を有する)という不利な効果を有することになり、そして他方では、別個の種子が、種子が配置されるそれぞれの装置の表面に付着することになるという不利な効果を有することになる。しかしながら、所望のコーティングをもたらさないことになるので、種子コーティング組成物中に粉末製剤を含むことも不利である。これは、コーティングされた種子の摩耗及び塵のレベルの増加につながり得る。実際に、種子コーティング組成物のワックス含有量が高すぎる場合、結果として得られるコーティングされた種子がより粘着性になり得ることが見出された。
従って、驚くべきことに、コーティングされた種子の粘着性の問題は、好適には、前記コーティングされた種子と粉末製剤とを、本明細書に記載したように、コーティング組成物を塗布した直後に、接触させることによって克服され得ることが見出された。「直後」という表現は、本明細書で使用される場合、例えば、全ての種子コーティング組成物を種子に塗布してから、粘着性のコーティングされた種子と粉末製剤とを接触させるまでの間の時間が、30秒以下、20秒以下、より好ましくは10秒以下、及びさらにより好ましくは5秒以下であるように、解釈することができる。通常、実用的な詳細は、全ての種子コーティング組成物を種子に塗布してから、粘着性のコーティングされた種子と粉末製剤とを接触させるまでの間の時間が、少なくとも0.1、例えば少なくとも0.5秒、又は少なくとも1秒であることを必要とする。
粘着性のコーティングされた種子との接触のために使用される粉末製剤の量は、好適には、乾燥したコーティングされていない種子の総重量で0.5〜6%、好ましくは1〜5%、例えば2〜4%の範囲であり得る。種子コーティングの重量に対して、粘着性のコーティングされた種子との接触のために使用される粉末製剤の量は、好適には、種子コーティングの総重量で0.5〜20%、好ましくは1〜15%、例えば2〜10%の範囲であり得る。粉末製剤の量が、乾燥したコーティングされていない種子の総重量で0.5%未満であり、及び/又は種子コーティングの総重量で0.5%未満である場合、処理された種子は(処理前よりも低いが)まだある程度の粘着性を有し得る。粉末製剤の量が、乾燥したコーティングされていない種子の総重量で6%よりも高く、及び/又は種子コーティングの総重量で20%よりも高い場合、前記粉末はコーティングされた種子に効果的に付着せず、これは不必要に高い塵レベルをもたらす。
好ましい実施形態では、種子コーティング組成物及び粉末製剤は、ドラムコーター、ロータリーコーター、ロータリードライコーター、パンコーター、又は連続処理装置で、種子に連続的に塗布される。これは有利には、種子をその間に運ぶことなく、両方の処理ステップを同じ容器内で行うことを可能にする。
粉末製剤は典型的には、種子コーティング組成物の後に、0.1〜10秒、好ましくは0.5〜7秒、より好ましくは1〜5秒、さらにより好ましくは2〜3秒の範囲の時間で、コーティングされた種子に適用される。粉末製剤がコーティングされた種子にあまりにもゆっくりと塗布される場合、粘着性を減少させることによって得られる時間の利益は、粉末製剤を添加するために必要とされる時間によって損なわれる。さらに、粉末製剤の遅い添加は、機械汚染をもたらす可能性がある。また、種子はいくらかの粘着性を失う場合があり(例えば摩耗によって)、その後には、粉末はもはや種子に十分に付着することができない。
本発明の方法で使用される粉末製剤は、ワックスを含む。前記ワックスは好適には、天然ワックス、鉱物ワックス及び合成ワックスからなる群から選択することができる。ワックスのいくつかの好適な例としては、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、モンタンワックス(例えばBayerから入手可能なLumax(登録商標))、セレシンワックス、オゾケライト、ピート(peat)ワックス、フィッシャー−トロプシュワックス、アミドワックス、エチレン−アクリル酸ワックス、ポリオレフィンワックス、エチレンビスステアルアミドワックス(ethylene bis stearamide wax)、ミツロウ、ラノリンワックス、及び植物性ワックスが挙げられる。粉末製剤中のワックスの量は、粉末製剤の総重量で1〜100%、例えば5〜100%、10〜100%、30〜99.5%、50〜99%又は75〜98%であり得る。一実施形態では、本発明の方法に使用される粉末製剤は、本質的にワックスからなる。これは、痕跡量の他の成分のみが粉末製剤中に存在することになり、従って例えば、粉末製剤の99%以上がワックスであり、好ましくは99.5%以上、さらにより好ましくは99.9%以上であることを意味する。
ワックス以外に、粉末製剤は、任意にさらなる成分、例えばタルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸塩、硫酸バリウム、及び硫酸カルシウムからなる群から選択される1つ又は複数を含むことができる。これら付加的成分は、粉末製剤中に、粉末製剤の総重量で0〜99%、例えば0〜90%、0.5〜70%、1〜50%、又は 2〜25%の量で存在し得る。例えば、粉末製剤は、ワックスとタルクとの組み合わせを含むことができる。
粉末製剤は好ましくは、微粒子形態である。好ましい実施形態では、粉末製剤は、2〜200μmの、好ましくは3〜150μmの範囲で、例えば4〜100μmの範囲で、又は5〜50μmの範囲での、レーザー回折粒子径分析によって決定された平均粒子径を有する。粉末製剤の平均粒子径が2μm未満である場合、プロセスは塵状(dusty)になる可能性があり、これは好ましくない。これは、粉末製剤の添加中に相当量の塵が形成されることを意味する。粉末製剤には小さすぎる粒子径の別の欠点は、コーティングされた種子の色に影響を及ぼし得るということである。そのような種子コーティングはしばしば意図的にコーティングされた種子に特定の色を与えるので、その後の色が粉末製剤でのさらなる処理によって変更されるならば望ましくない。粉末製剤の平均粒子径が200μmよりも大きい場合、粘着性の減少、及び結果として後続のプロセスステップについての時間の減少は小さい。次に、粉末製剤の粒子は、コーティングされた種子に付着しない(又は不十分に付着する)ことになり、従って後続のプロセスステップのための粘着性を減少させ得る。
好ましくは、コーティングされた種子は、1〜30秒の範囲の時間、例えば2〜25秒の範囲の時間、又は3〜20秒の範囲の時間、粉末製剤と接触される。コーティングされた種子が、より短時間、粉末製剤と接触される場合、これは悪い被覆率につながり得る。接触が長すぎると、より多い摩耗及びより多い塵をもたらすことになる。
コーティングされた種子と粉末製剤とを接触させた後に、コーティングされた種子は場合により、コーティングされた種子に付着しなかった粉末製剤から分離され得る。そのような分離は、篩の使用及び/又は吸引による除去を含み得る。しかしながら、後の分離ステップが必要でないように、最小量の粉末を使用することが好ましい。
場合により、処理された種子は、本発明の方法の後に乾燥され得る。乾燥中に、液体は蒸発し、小分子は重合し、及び/又は、粒子は滲出し得る。乾燥は、例えば従来の乾燥装置を用いて行われてもよい。
結果として得られる種子をさらに、以下の1又は複数の後続の処理ステップ、包装し、(サイロ内で)貯蔵し、例えば輸送のために、種子を(サイロから)袋に注入し(本発明に従って処理された種子は袋内で凝集しない)、種子で充填された袋を空にし、及び播種すること、に供することができる。従って前記方法は、コーティングされた種子の迅速かつ費用効果の高い処理及び/又は取り扱いを可能にする。
さらなる態様では、本発明は、本発明の方法によって得られるコーティングされた種子に関する。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、粉末製剤と粘着性のコーティングされた種子とを接触させることは、大部分の粉末製剤が粘着性のコーティングされた種子に付着することをもたらし、それによって粘着性の度合いを低減すると考えられる。有利には、特定の粉末製剤、及び本発明の方法で使用される特定のプロセス条件が、粘着性を提供する成分がコーティングされた種子上に残る(又は少なくとも実質的に残る)ことを確実にする。特定の粉末製剤及び本発明の方法で使用される特定のプロセス条件は、粘着性を提供する重要な成分(例えば活性成分)が粉末製剤に付着し、そして以前に有していた望ましい特性をもはや有さないコーティングされた種子を残すことを避ける(又は少なくとも本質的に避ける)。従って、本発明の方法は、種子コーティングによって提供された望ましい特性を依然として有するが、望ましくない粘着特性を有さない、コーティングされた種子をもたらす。そのようなコーティングされた種子は、従来の種子コーティング技法によっては得られない。前記コーティングされた種子はユニークな特性を有する。典型的には、本発明の方法によって得られるコーティングされた種子は、種子コーティング、並びに、本明細書に定義されたように種子コーティングの外表面に付着した粉末製剤を有する。
さらに別の態様では、本発明は、コーティング組成物を種子に塗布した直後に前記粉末製剤を塗布することによってコーティングされた種子の粘着性を減少させるための薬剤としての、粉末製剤におけるワックスの使用に関する。好ましくは、前記ワックスは、本明細書に記載されたワックスである。さらに、前記粉末製剤は好ましくは、本明細書に記載された粉末製剤である。前記粉末製剤は、その粘着性を低減するようにコーティングされた種子と接触されることになる。
本発明は、様々な実施形態、組成物及び方法を参照することによって記載されている。当業者は、様々な実施形態、組成物及び方法の特徴を互いに組み合わせることができることを理解する。例えば、好ましいコーティング組成物を様々な方法で使用することができ、同様にして、方法の好ましいステップを互いに及び好ましいコーティング組成物と組み合わせることができる。
本発明を説明する文脈における(特に特許請求の範囲の文脈における)用語「a」及び「an」及び「the」及び同様の指示対象の使用は、本明細書に特段指示され又は文脈により明らかに矛盾していない限り、単数形及び複数形の両方を包含するものと解釈されるべきである。用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」及び「含む(containing)」は、特に断りの無い限り、オープンエンドな(open-ended)用語(すなわち、「を含むが、これらに限定されない」を意味する)と解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は単に、本明細書中に別段の指示がない限り、範囲内のそれぞれ別個の値を個別に参照する簡略方法としての役割を果たすことを意図しており、それぞれ別個の値は、本明細書中に個別に列挙されているかのように本明細書中に組み込まれる。本明細書に提供された任意の及び全ての例、又は例示的用語(例えば、「例えば(such as)」)の使用は、単に本発明をより明確にすることを意図し、特に断らない限り、本発明の範囲を限定するものではない。明細書中の言語は、請求されていない要素が本発明の実施に必須であると示すように解釈されるべきでない。説明及び添付の特許請求の範囲の目的のために、別段指示された場合を除き、量(amounts)、量(quantities)、パーセンテージ等を表す全ての数字は、全ての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、全ての範囲は、開示された最大点及び最小点の任意の組み合わせを含み、かつその中の任意の中間範囲を含むが、これは本明細書中に具体的に列挙されてもされていなくてもよい。
明瞭化及び簡潔な説明のために、特徴は、同一又は別個の実施形態の一部として本明細書に記載されるが、しかしながら、本発明の範囲は、記載された特徴の全て又は一部の組み合わせを有する実施形態を含み得ることが理解されるであろう。
本発明は、これより、以下の比限定的な例によってさらに説明されることになる。
実施例
実施例1
トウモロコシ種子を種子コーティング組成物でコーティングした。フィルムコート製剤DISCO(商標) AG Red L−350はINCOTECから市販されている。これは、水ベースの、典型的にはトウモロコシ種子に使用される、赤色フィルムコート液である。
種子コーティング組成物を、Royal Flo(Chemical Agrosavaから入手可能な殺真菌活性成分)、Maxim XL(Syngentaから入手可能な殺真菌活性成分)及びSonido(Bayer CropScienceから入手可能な殺害虫活性成分)と混合した。トウモロコシ種子1kgあたり1.0又は2.0mlのDISCO(商標)製剤を、トウモロコシ種子1kgあたり3.35mlのRoyal Flo、トウモロコシ種子1kgあたり0.75mlのMaxim XL、及びトウモロコシ種子1kgあたり8.5mlのSonidoを混合した。結果として得られる混合物を、トウモロコシ種子への塗布のための種子コーティング組成物として使用した。種子コーティング組成物の塗布の直後(すなわち2〜3秒以内)に、コーティングされた種子を、表1に示された粉末製剤と接触させた。表1に示されたワックスは、10μmの平均粒子径を有するLonzaから入手可能な噴霧ACRAWAX(商標) C(N,N’−エチレンビス(ステアルアミド))である。本実施例において粘着性を提供する成分は、殺害虫(pesitice)活性成分Sonidoである。
Figure 0006795590
実施例2
亜麻仁(Linseed)を種子コーティング組成物でコーティングした。フィルムコート製剤DISCO(商標) AG Red L−551及びDISCO(商標) AG Red L−802は、INCOTECから市販されている。これらフィルムコート製剤のいずれも、水ベースの、赤色フィルムコート液である。DISCO(商標) AG Red L−551は典型的には、穀類種子をコーティングするために使用される。DISCO(商標) AG Red L−802は典型的には、亜麻仁及びエンドウ豆種子をコーティングするために使用される。
種子コーティング組成物を、以下の表2に詳述したように、YaraVita Teprosyn Zn(Yaraから入手可能な栄養成分)、Prelude 20FS(BASFから入手可能な殺真菌活性成分)、Celest(Syngentaから入手可能な殺真菌活性成分)、Apron XL(Syngentaから入手可能な殺真菌活性成分)、及び溶媒としての水と混合した。結果として得られる混合物を、亜麻仁への塗布のための種子コーティング組成物として使用した。種子コーティング組成物の塗布の直後(すなわち2〜3秒以内)に、コーティングされた種子を、表3に示された粉末製剤と接触させた。本実施例において粘着性を提供する成分は、殺真菌活性成分Prelude 20FSである。
Figure 0006795590
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Claims (14)

  1. コーティングされた種子を調製するための方法であって、以下、
    −種子コーティング組成物を種子に塗布し;並びに
    −その直後に、前記コーティングされた種子と粉末製剤とを接触させること、
    を含み、
    ここで、
    前記粉末製剤がワックスを含み、
    結果として得られるコーティングされた種子が、粘着性を提供する成分を欠く同じコーティング組成物を用いて得られたコーティングされた種子よりも粘着性であるように、前記コーティング組成物が、コーティング組成物の0.5〜50重量%の粘着性を提供する成分を含有し、ここで、
    前記粘着性を提供する成分が、以下、溶媒、例えば水、アルコール、炭化水素;活性成分、例えば殺真菌剤、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺軟体動物剤、殺ダニ剤(acaricide)、殺ダニ剤(miticide)、殺害虫剤(pesticide)、殺生物剤、消毒剤、微生物、殺齧歯類剤(rodent killer)、除草剤、誘引剤、忌避剤、植物成長調節剤、植物ホルモン、植物抽出物、発芽刺激剤、フェロモン;栄養素;フロー剤(flow agent);湿潤剤;展着剤;結合剤;及び油、からなる群から選択される1つ又は複数を含み、
    全ての種子コーティング組成物を種子に塗布してから、コーティングされた種子と粉末製剤とを接触させるまでの間の時間が、30秒以下であり、そして、
    前記種子に塗布された種子コーティング組成物の量が、0.5〜50g/kg種子の範囲である、方法。
  2. 前記コーティングされた種子に塗布された前記粉末製剤の量が、
    燥したコーティングされていない種子の総重量で0.5〜6%範囲
    である、請求項1記載の方法。
  3. 前記コーティングされた種子に塗布された前記粉末製剤の量が、
    前記コーティングの総重量で0.5〜20%の範囲である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記種子コーティング組成物が、1〜180秒範囲の時間で、前記種子に塗布される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記粉末製剤が、種子コーティング組成物の後に、0.1〜10秒範囲の時間で、前記コーティングされた種子に塗布される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記コーティングされた種子が、1〜30秒の範囲の時間前記粉末製剤と接触される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記粉末製剤が、粉末製剤の総重量で1〜100%のワックス含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ワックスが、天然ワックス、鉱物ワックス及び合成ワックスからなる群から選択され、好ましくは前記ワックスが、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、モンタンワックス、フィッシャー−トロプシュワックス、アミドワックス、エチレン−アクリル酸ワックス、ポリオレフィンワックス、エチレンビスステアルアミドワックス(ethylene bis stearamide wax)、ミツロウ、ラノリンワックス、及び植物性ワックスからなる群から選択される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記粉末製剤がさらに、タルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸塩、硫酸バリウム、及び硫酸カルシウム、からなる群から選択される1つ又は複数を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記粉末製剤が、2〜200μmの囲での、レーザー回折粒子径分析によって決定された平均粒子径を有する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記種子コーティング組成物が、植物保護剤を、種子コーティング組成物の総重量で27〜80%の量で有する、請求項1から1のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記コーティング組成物及び前記粉末製剤が、同じ容器内で前記種子に塗布される、請求項1から1のいずれか一項に記載の方法。
  13. コーティング組成物を種子に塗布した直後に粉末製剤を塗布することによりコーティングされた種子の粘着性を低減するための薬剤としての粉末製剤におけるワックスの使用であって、
    結果として得られるコーティングされた種子が、粘着性を提供する成分を欠く同じコーティング組成物を用いて得られたコーティングされた種子よりも粘着性であるように、前記コーティング組成物が、コーティング組成物の0.5〜50重量%の粘着性を提供する成分を含有し、ここで、
    前記粘着性を提供する成分が、以下、溶媒、例えば水、アルコール、炭化水素;活性成分、例えば殺真菌剤、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺軟体動物剤、殺ダニ剤(acaricide)、殺ダニ剤(miticide)、殺害虫剤(pesticide)、殺生物剤、消毒剤、微生物、殺齧歯類剤(rodent killer)、除草剤、誘引剤、忌避剤、植物成長調節剤、植物ホルモン、植物抽出物、発芽刺激剤、フェロモン;栄養素;フロー剤(flow agent);湿潤剤;展着剤;結合剤;及び油、からなる群から選択される1つ又は複数を含み、
    全ての種子コーティング組成物を種子に塗布してから、コーティングされた種子と粉末製剤とを接触させるまでの間の時間が、30秒以下であり、そして、
    前記種子に塗布された種子コーティング組成物の量が、0.5〜50g/kg種子の範囲である、使用。
  14. 前記ワックスが、天然ワックス、鉱物ワックス及び合成ワックスからなる群から選択され、好ましくは前記ワックスが、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、モンタンワックス、フィッシャー−トロプシュワックス、アミドワックス、エチレン−アクリル酸ワックス、ポリオレフィンワックス、エチレンビスステアルアミドワックス(ethylene bis stearamide wax)、ミツロウ、ラノリンワックス、及び植物性ワックスからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
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