以上を考慮して、本開示は、eNBにおいてトラフィックがオフロードされるときに異なるバンドのデータ使用における異なる課金をサポートするためのコアネットワーク、及び、コアネットワークによって実行される方法を提供する。
本開示の第1の態様では、課金のためのバンド使用情報を生成するバンド使用情報生成ステップと、バンド使用情報をコアネットワーク(CN)へ報告するバンド使用情報報告ステップとを備える、eNBによって行なわれる無線通信のためのバンド使用情報生成・報告方法であって、バンド使用情報が少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、eNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられる、バンド使用情報生成・報告方法が提供される。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報は、eNBから移動性管理エンティティ(MME)及びサービングゲートウェイ(SGW)を介してパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)へ報告される。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報報告ステップは、バンド使用情報をS1−APインタフェースによってMMEへ報告することを含み、この場合、MMEにより求められる初期コンテキストセットアップ要求において新たな情報要素(IE)を加えることによって報告をサポートするための初期セットアップが行なわれる。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報報告ステップは、バンド使用情報をS1−APインタフェースによってMMEへ報告することを含み、この場合、MMEにより求められるE−RABセットアップ要求において新たなIEを加えることによって報告をサポートするための初期セットアップが行なわれる。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報報告ステップは、バンド使用情報をS1−APインタフェースによってMMEへ報告することを含み、この場合、eNBにより求められるS1セットアップ要求において新たなIEを加えることによって報告をサポートするための初期セットアップが行なわれる。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報報告ステップは、バンド使用情報をS1−APインタフェースによってMMEへ報告することを含み、この場合、報告をトリガするためにMMEにより求められるUEコンテキスト変更要求において新たなIEが加えられ、また、バンド使用情報をMMEへ報告するためにUEコンテキスト変更応答において新たなIEが加えられる。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報報告ステップは、バンド使用情報をS1−APインタフェースによってMMEへ報告することを含み、この場合、報告をトリガするためにMMEにより求められるE−RAB変更要求において新たなIEが加えられ、また、バンド使用情報をMMEへ報告するためにE−RAB変更応答において新たなIEが加えられる。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報報告ステップは、バンド使用情報をS1−APインタフェースによってMMEへ報告することを含み、この場合、バンド使用情報をMMEへ報告するためにeNBによりトリガされるセルトラフィックトレース(CELL TRAFFIC TRACE)に対して新たなIEが加えられる。
本開示の第1の態様において、特に、バンド使用情報生成ステップでは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層における計数エンティティが、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したPDCPサービスデータ単位(SDU)のバンド使用量を計数する。
本開示の第1の態様では、特に、非トランスペアレントモード無線リンク制御(RLC)において、バンド使用情報生成ステップは、各RLCプロトコルデータ単位(PDU)のバンド使用状態をRLC層へ報告する媒体アクセス制御(MAC)層における計数エンティティと、対応するRLC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて各PDCP PDUのバンド使用状態を導き出して各PDCP PDUのバンド使用状態をPDCP層へ報告するRLC層における計数エンティティと、バンド使用情報を生成するために対応するPDCP PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて全ての或いは正常に受信したPDCP SDUのバンド使用量を計数するPDCP層における計数エンティティとを備える。
本開示の第1の態様では、特に、トランスペアレントモードRLCにおいて、バンド使用情報生成ステップは、各RLC PDUのバンド使用状態をPDCP層へ報告するMAC層における計数エンティティと、バンド使用情報を生成するために対応するRLC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて全ての或いは正常に受信したPDCP SDUのバンド使用量を計数するPDCP層における計数エンティティとを備える。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報生成ステップは、各MAC PDUのバンド使用状態をMAC層へ報告するPHY層における計数エンティティと、対応するMAC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて各RLC PDUのバンド使用状態を導き出すMAC層における計数エンティティとを更に備える。
本開示の第1の態様では、特に、各PDUのバンド使用状態を報告する間、PDUが正常に受信したかどうかを示すACK/NACKインジケータも対応する層の計数エンティティによって報告され、また、ACK/NACKインジケータは、各PDUのバンド使用状態と共に、PDUに対応するSDUのバンド使用状態を導き出すために使用される。
本開示の第1の態様では、特に、各PDCP SDUのバンド使用状態がCNがマーキングしたフローの優先順位(CN marked priority of flow)によって導き出される。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報生成ステップにおいて、PHY層の計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したトランスポートブロック(TB)のバンド使用量を計数する。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報生成ステップにおいて、MAC層における計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したMAC SDUのバンド使用量を計数する。
本開示の第1の態様では、特に、バンド使用情報生成ステップにおいて、RLC層の計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したRLC SDUのバンド使用量を計数し、また、各RLC SDUのバンド使用状態は、PHY層及び/又はMAC層から導き出される。
本開示の第1の態様では、特に、第1のバンドがライセンスバンドであり、また、第2のバンドがアンライセンスバンドである。
本開示の第1の態様において、特に、オプション3Cのdual connectivity(DC)シナリオに関し、バンド使用情報生成ステップでは、Xnを介したデータパケットが全て第1のバンド及び第2のバンドのうちの一方のバンド使用量として計数される。
本開示の第1の態様において、特に、バンド使用情報は、第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれのデータ量、第1のバンド又は第2のバンドのデータ量、第1のバンド又は第2のバンドのバンド使用比率、或いは、第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用量に基づく基準レートである。
本開示の第1の態様において、特に、バンド使用情報のための1つの有効期間は、バンド使用情報の報告がCNによって受動的にトリガされる場合には、少なくとも2つのトリガ事象間の時間であり、或いは、バンド使用情報の報告がeNBによって能動的に行なわれる場合には、最後の報告から現在の報告までの時間であり、或いは、第1のバンドと第2のバンドとの間の2つの切り換え事象間の時間である。
本開示の第1の態様において、特に、バンド使用情報生成・報告方法は、課金を目的とするUEへバンド使用情報を送信することを更に含むことができる。
本開示の第2の態様では、課金のためのバンド使用情報をeNBから得るバンド使用情報取得ステップと、バンド使用情報に基づいて課金を処理する課金処理ステップとを備える、コアネットワーク(CN)によって行なわれる無線通信のための課金方法であって、バンド使用情報が少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる、課金方法が提供される。
本開示の第2の態様では、特に、CNは、MME、SGW、及び、PGWを少なくとも備え、また、バンド使用情報取得ステップにおいて、eNBから報告されるバンド使用情報は、最初にMMEによって受けられた後、MMEによりSGWを介してPGWへ報告される。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、MMEがS1−APインタフェースによってeNBから報告されるバンド使用情報を受けることを備え、この場合、MMEにより求められる初期コンテキストセットアップ要求において新たな情報要素(IE)を加えることによって報告をサポートするための初期セットアップが行なわれる。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、MMEがS1−APインタフェースによってeNBから報告されるバンド使用情報を受けることを備え、この場合、MMEにより求められるE−RABセットアップ要求において新たなIEを加えることによって報告をサポートするための初期セットアップが行なわれる。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、MMEがS1−APインタフェースによってeNBから報告されるバンド使用情報を受けることを備え、この場合、eNBにより求められるS1セットアップ要求において新たなIEによって報告をサポートするための初期セットアップが行なわれる。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、MMEがS1−APインタフェースによってeNBから報告されるバンド使用情報を受けることを備え、この場合、報告をトリガするためにMMEにより求められるUEコンテキスト変更要求において新たなIEが加えられ、また、バンド使用情報をMMEへ報告するためにUEコンテキスト変更応答において新たなIEが加えられる。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、MMEがS1−APインタフェースによってeNBから報告されるバンド使用情報を受けることを備え、この場合、報告をトリガするためにMMEにより求められるE−RAB変更要求において新たなIEが加えられ、また、バンド使用情報をMMEへ報告するためにE−RAB変更応答において新たなIEが加えられる。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、MMEがS1−APインタフェースによってeNBから報告されるバンド使用情報を受けることを備え、この場合、バンド使用情報をMMEへ報告するためにeNBによりトリガされるセルトラフィックトレースに対して新たなIEが加えられる。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、変更ベアラ要求中の変更されるべきベアラコンテキストにおいて新たなIEを加えることによってバンド使用情報をMMEからSGWへ又はSGWからPGWへ報告することを含む。
本開示の第2の態様において、特に、バンド使用情報取得ステップは、トリガのために更新ベアラ要求中のベアラコンテキストにおいて新たなIEを加えるとともに報告のために更新ベアラ応答中のベアラコンテキストにおいて新たなIEを加えることによってバンド使用情報をMMEからSGWへ又はSGWからPGWへ報告することを含む。
本開示の第2の態様では、特に、第1のバンドがライセンスバンドであり、また、第2のバンドがアンライセンスバンドである。
本開示の第2の態様では、特に、課金処理ステップにおいて、前払いのユーザに関しては、ライセンスバンドにおける単位が最初に確保される或いはブロックされ、その後、バンド使用情報に基づいて過剰に確保された単位がユーザの口座へ戻され、また、後払いのユーザに関しては、バンド使用情報に基づいて請求書が生成される。
本開示の第3の態様では、課金のためのバンド使用情報を生成するバンド使用情報生成ステップと、バンド使用情報を非アクセス層(NAS)によってコアネットワーク(CN)へ報告するバンド使用情報報告ステップとを備える、UEにより行なわれる無線通信のためのバンド使用情報生成・報告方法であって、バンド使用情報が、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、UEが付随されるeNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられる、バンド使用情報生成・報告方法が提供される。
本開示の第4の態様では、課金のためのバンド使用情報を生成するように構成されるバンド使用情報生成ユニットと、バンド使用情報をコアネットワーク(CN)へ報告するように構成されるバンド使用情報報告ユニットとを備える、無線通信のためのバンド使用情報を生成して報告するためのeNode B(eNB)であって、バンド使用情報が、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、eNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられる、eNode B(eNB)が提供される。
本開示の第5の態様では、課金のためのバンド使用情報をeNBから得るように構成されるバンド使用情報取得ユニットと、バンド使用情報に基づいて課金を処理するように構成される課金処理ユニットとを備える、無線通信のための課金を処理するためのコアネットワーク(CN)であって、バンド使用情報が、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる、コアネットワーク(CN)が提供される。
本開示の第6の態様では、課金のためのバンド使用情報をeNBから受信するように構成されるバンド使用情報受信ユニットと、SGWを介してバンド使用情報をPGWへ報告するように構成されるバンド使用情報報告ユニットとを備える、無線通信のためのバンド使用情報を通信するための移動性管理エンティティ(MME)であって、バンド使用情報が、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる、移動性管理エンティティ(MME)が提供される。
本開示の第7の態様では、課金のためのバンド使用情報を生成するように構成されるバンド使用情報生成ユニットと、バンド使用情報を非アクセス層(NAS)によってコアネットワーク(CN)へ報告するように構成されるバンド使用情報報告ユニットとを備える、無線通信のためのバンド使用情報を生成して報告するためのユニット機器(UE)であって、バンド使用情報が、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、UEが付随されるeNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられる、ユニット機器(UE)が提供される。
なお、文脈が別段に示唆しなければ、第1の態様及び第2の態様に関する先の特定の説明を第3〜第7の態様に適用することもできる。
本開示によれば、異なるバンドのバンド使用にかかわるバンド使用情報は、異なるバンドのバンド使用に基づいて課金を処理するためにCNへ報告され得る。したがって、料金請求がより正確で且つ妥当である。
以上は、概要であり、したがって当然に、簡素化、一般化、及び、細部の省略を含む。本明細書中に記載される装置及び/又はプロセス及び/又は他の主題の他の態様、特徴、及び、利点は、本明細書中に記載される教示において明らかになる。概要は、詳細な説明において以下に更に記載される概念の選択を簡略化された形態でもたらすように与えられる。この概要は、特許請求の範囲に記載される主題の重要な特徴又は本質的特徴を特定するように意図されておらず、特許請求の範囲に記載される主題の範囲を決定するのに役立つものとして使用されるようにも意図されていない。
本開示の前述の特徴及び他の特徴は、添付図面と併せて解釈される以下の説明及び添付の特許請求の範囲から更に十分に明らかになる。これらの図面が、本開示に係る幾つかの実施形態を単に描くにすぎず、したがって、その範囲を限定すると見なされるべきでないことを理解して、添付図面の使用により本開示を更なる特異性及び詳細を伴って説明する。
以下の詳細な説明では、この説明の一部を成す添付図面が参照される。図面中、同様の記号は、一般に、文脈が別段定めなければ、同様の構成要素を特定する。本開示の態様を多種多様な異なる構成で配置し、置換し、組み合わせ、及び、設計することができ、それらの構成の全てが明示的に考慮されてこの開示の一部を成すことが容易に理解される。
現在のCNアーキテクチャに基づき、(単一のEPS(進化型パケットシステム)ベアラを介した)単一のサービスデータフローは、RANオフローディング(例えば、DL(ダウンリンク))をサポートできる。しかしながら、以下の問題が存在する。すなわち、1)価格においてアンライセンスバンド及びライセンスバンドを介したデータ間の区別がない。2)オペレータに対しては、統計値に基づいてアンライセンスバンド及びライセンスバンドの両方をサポートするベアラに関してアンライセンス価格とライセンス価格との間の平均価格が明らかにされてもよいが、これは、CNでバンド使用に気付かないことにより実行不可能である。3)アンライセンスバンドを介してより多くのデータ量を有する特定のユーザに対して平均価格を何とかしてサポートできる場合であっても、実際に支払いは変わらない。そのような課金ポリシーは、可能なときにアンライセンスバンドのより多くの利用を促す良好な動機付けではない。WiFi価格が現在はLTEよりもかなり安いのと同様、アンライセンスバンドの利用価格はライセンスバンドの利用よりも安くなければならない。したがって、ライセンスバンドを介したデータ量とアンライセンスバンドを介したデータ量とを別々にカウントすることが両方のバンドで機能するUEにとっては必要である。
ライセンスバンド及びアンライセンスバンドを介したデータ量に別々に課金するために、2つのバンドのバンド使用にかかわる課金に関するバンド使用情報がCNにおける課金システムへ報告されるべきである。言い換えると、CNは、異なるバンドのデータ量を別々に知らなければならない。なお、幾つかの実施形態は、別々に課金されるべき2つのバンドとしてのライセンスバンド及びアンライセンスバンドとの関連で説明される場合があるが、2つのバンドは、ライセンスバンド及びアンライセンスバンドに限定されず、一般に本開示では第1のバンド及び第2のバンドと称される無線通信のために使用され得る任意の2つの異なるバンドであってもよい。
この開示では、バンド使用情報がRAN(eNB又はUE)で生成されてRAN/CNインタフェースを介してCNへ報告されることが提案される。トラフィックがeNBで異なるバンドに割り当てられるため、eNB及びUEは、スケジューリング情報に基づいていずれのデータがいずれのバンドを使用するのかを知ることができる。バンド使用情報をCNへ報告するための2つの報告メカニズムが存在し得る。一方の報告メカニズムは、周期的となり得る及び/又はイベントトリガされ得るeNBによりトリガされる能動的な報告である。他方の報告メカニズムは、同様に周期的となり得る及び/又はイベントトリガされ得る(例えば、PCEF(ポリシー及び課金実施機能)を介して)CNによりトリガされる受動的な報告である。
図2は、本開示の一実施形態に係るバンド使用情報生成・報告方法を説明するためのRAN及びCNを備える典型的な無線通信システムを示す。図2において、RANはeNBとUEとを備え、また、CNは、少なくともMME、SGW、及び、PGWを備える。また、CNは、例えばPCRF(ポリシー及び課金ルール機能)、課金システム、料金請求ドメイン等を位置付けるための他の要素を備えることもできる。本開示によれば、バンド使用情報は、eNB又はUEで生成された後、CNへ、例えばPCEFが位置付けられるPGWへ、MME及びSGWを介して報告され得る。PGWによって得られるバンド使用情報は、CNに位置付けられる課金システムによって課金を処理するために使用される。
前述したように、2つのタイプのオフローディング(CNオフローディング及びRANオフローディング)が存在してもよい。一例として、オフローディング初期化の手続きは以下のようになり得る。
1)ベアラ確立手続き
a)ステップ−1:UEは、能力及びサブスクリプションに基づきアンライセンスバンドのみを介して又はアンライセンスバンド及びライセンスバンドの両方を介して1つのサービスを要求できる。ここで、ライセンスバンドに特有の伝統的なサービスは影響されない。
b)ステップ−2:PCRFは、UE要求及びサブスクリプションにしたがってベアラを確立するように求めることができる。
c)ステップ−3:eNBは、CNからの要求通りにアンライセンスバンド又はライセンスバンドで或いはこれらの両方でベアラを確立できる。
2)オフローディングを行なう
a)eNBは、チャネル状態及びトラフィック負荷(例えば、CNから知らされる優先順位/選好/サービスのマーキング/パケット/ユーザ)に基づいてアンライセンスバンドに特有でないベアラに関して第1のバンドと第2のバンド(例えば、ライセンスバンドとアンライセンスバンド)との間でRANオフローディングを行なう。
b)又は、CNがトラフィックをアンライセンスベアラへオフロードする。
具体的には、ベアラ確立手続きの各ステップを以下のように詳しく典型的に説明できる。
1)ステップ−1におけるUEの決定
a)RANオフローディングをサポートするUEは、
i)UEがRANオフローディングサービスに加入する場合に、
ii)又は、UEが手動でRANオフローディングを選択する場合に、
iii)又は、同様のものである場合に、
アンライセンスバンドに特有でないベアラを要求する(RANオフローディング)。
b)それ以外の場合、UEは、アンライセンスバンドに特有のベアラを要求する(CNオフローディング)。
2)ステップ−2におけるPCRFの決定
a)PCRFは、
i)UEがアンライセンスバンドに特有でないベアラを要求するとともに、UEがRANオフローディングサービスに加入する場合に、
ii)又は、同様のものである場合に、
アンライセンスバンドに特有でないベアラを確立するように求める(RANオフローディング)。
b)それ以外の場合、PCRFは、アンライセンスバンドに特有のベアラを確立するように求める(CNオフローディング)。
3)ステップ−3におけるeNBの決定
a)eNBは、
i)PCRFがアンライセンスバンドに特有でないベアラを確立するに求めるとともに、eNBがRANオフローディングをサポートする場合に、
ii)又は、同様のものである場合に、
アンライセンスバンドに特有でないベアラを確立する(RANオフローディング)。
随意的に、アンライセンスバンドにおけるSeNB(第2のeNB)は、DCオプション−1の場合にアンライセンス無線ベアラを確立する。
その後、eNBは、送信中、
i)アンライセンスバンドが使われていない場合に、
ii)又は、アンライセンスバンドがQoS要件を満たすことができる場合に、
iii)又は、ライセンスバンドが高負荷である場合に、
iv)又は、CNが優先順位/選好/サービスのマーキング/フロー/パケット/ユーザを知らせる場合に、
v)又は、同様のものである場合に、
一部の/全体のデータをアンライセンスバンドへオフロードする。
b)それ以外の場合、eNBは、アンライセンスバンドに特有のベアラを確立する(CNオフローディング)。
特に、オフローディング初期化の手続きにおいて、UEは、CNによる更に容易な承認のために実際に必要とされるQoSよりも低いQoSを要求でき、これは高負荷下にあるライセンスバンドに有益である。より低いQoSのために、より低い価格が適用される。実際に必要とされるQoSを満たすために、アンライセンスバンドを利用可能な場合には使用できる。
RANオフローディングの場合に関しては、トラフィックがeNBにおいて第1のバンド(例えばライセンスバンド)及び/又は第2のバンド(例えばアンライセンスバンド)に割り当てられる。したがって、CNは、トラフィックがいずれのバンドを使用するのかを知らない。本開示の一実施形態によれば、eNBは、2つのバンドにかかわるバンド使用情報を生成して、それをCNへ報告する。図3は、本開示の一実施形態に係るeNBにより行なわれる無線通信のためのバンド使用情報生成・報告方法300のフローチャートを示す。方法300は、課金のためのバンド使用情報を生成するバンド使用情報生成ステップ301と、バンド使用情報をCNへ報告するバンド使用情報報告ステップ302とを備える。この実施形態では、eNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられ、すなわち、トラフィックがRANオフローディングである。バンド使用情報は、少なくとも、第1のバンド及び第2のバンド、例えばライセンスバンド及びアンライセンスバンドのバンド使用にかかわる。なお、以下の実施形態が第1のバンド及び第2のバンドに関して記載される場合があるが、3つ以上のバンドが本開示に関与し得る。バンド使用情報は、課金を処理するためにCNにより使用され得る任意の形態の情報となり得る。例えば、バンド使用情報は、第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれのデータ量であってもよく、すなわち、バンド使用情報は、第1のバンドを消費するデータ量及び第2のバンドを消費するデータ量、例えば第1のバンドにおける1MB(メガバイト)及び/又は第2のバンドにおける2MBの両方を備える。或いは、バンド使用情報は、第1のバンド及び第2のバンドのうちの一方のバンドのデータ量のみを備えることができる。この場合、他方のバンドのデータ量は、CN側における全データ量から一方のバンドのデータ量を差し引くことによって導き出すことができる。或いは、バンド使用情報は、第1のバンド又は第2のバンドのバンド使用比率(0〜100%)であってもよく、例えば、第1のバンド及び第2のバンドのうちの一方(例えばアンライセンスバンド)を使用するデータ量は、全体の量の70%である。この場合、CN側は、バンド使用比率に基づいて価格又は割引額を計算できる。他の代わりの手段として、バンド使用情報は、第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用に基づく基準レート(例えば10ドル)であってもよい。基準レートは、例えば、基準単位価格に第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用量をそれぞれ乗じることによって導き出すことができる。更に、バンド使用情報は、IPフローごとに、ベアIDごとに、UEごとに、セルごとに、又は、eNBごとに生成され得る。
したがって、CN側では、無線通信のための課金方法を与えることができる。図4は、CNによって行なわれる無線通信のための課金方法400のフローチャートを示す。方法400は、課金のためのバンド使用情報をeNBから得るバンド使用情報取得ステップ401と、バンド使用情報に基づいて課金を処理する課金処理ステップ402とを備え、この場合、バンド使用情報は、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる。図2に示されるように、CNは、MME、SGW、及び、PGWを少なくとも備え、また、eNBから報告されるバンド使用情報は、最初にMMEによって受けられた後、MMEによりSGWを介してPGWへ報告され得る。課金処理ステップ402は、CNにおける課金システムによって行なわれ得る。例えば、前払いのユーザにおいては、ライセンスバンドにおける単位を最初に確保する或いはブロックすることができ、その後、バンド使用情報に基づいて過剰に確保された単位がユーザの口座へ戻され、また、後払いのユーザにおいては、バンド使用情報に基づいて請求書を生成することができる。なお、バンド使用情報に基づいて課金を処理する特定の方法は、本開示の範囲を限定せず、当業者は、実用的用途に応じて課金を処理するための様々な方法を案出できる。
以下では、バンド使用情報生成ステップ301を実施形態によって詳しく説明する。
第1の実施形態において、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層における計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したPDCPサービスデータ単位(SDU)のバンド使用量を計数する。この実施形態では、バンド使用情報がPDCP層で生成され、したがって、PDCP SDUのバンド使用量(すなわち、IPパケット)を計数できる。したがって、オーバーヘッド(例えば、ヘッダ及び制御PDU)を排除できる。この実施形態において、計数エンティティは、全てのPDCP SDUをそれらが正常に受信したかどうかにかかわらず計数してもよい。或いは、計数エンティティは、正常に受信できなかったPDCP SDUを省きつつ、正常に受信したPDCP SDUのみを計数してもよい。本明細書中において、「正常に受信したSDU又はPDU」は、eNBがアップリンクに関してSDU又はPDUを正常に受信したとともにeNBがダウンリンクに関してSDU又はPDUのACKフィードバックを正常に受信したことを意味する。無損失ハンドオーバーの場合にソースeNBにより転送されるデータに関しては、そのデータがCNからのものであるときには同じ計数基準を採用できる。好ましくは、無損失ハンドオーバー中に転送されるデータは1回だけ計数される。
第1の実施形態の第1の例としては、PHY層を発端として、各層がそのバンド使用状態をその上層へ報告し、また、PDCP層の計数エンティティは、RLC層のバンド使用状態に基づいてPDCP SDUのバンド使用量を計数する。特に、PHY層の計数エンティティは、各MAC PDUのバンド使用状態をMAC層へ報告し、MAC層の計数エンティティは、対応するMAC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて各RLC PDUのバンド使用状態を導き出して、各PLC PDUのバンド使用状態をRLC層へ報告し、RLC層の計数エンティティは、対応するRLC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて各PDCP PDUのバンド使用状態を導き出して、各PDCP PDUのバンド使用状態をPDCP層へ報告し、及び、PDCP層の計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために、対応するPDCP PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて全ての或いは正常に受信したPDCP SDUのバンド使用量を計数する。
PHY層は、TBがいずれのバンドを使用するのかを示す各MAC PDU(TB)のバンド使用状態をスケジューリング情報から得ることができる。各MAC PDUのバンド使用状態がMAC層へ報告された後、MAC層は、対応するMAC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて、各RLC PDU(MAC SDU)のバンド使用状態を導き出すことができる。なお、MAC SDU及びMAC PDUは一対一の関係を成さなくてもよい。例えば、1つのMAC SDUが幾つかのMAC PDUへ分けられてもよく、或いは、幾つかのMAC SDUが1つ以上のMAC PDUへと組み合わされてもよい。したがって、MAC SDUのバンド使用状態は、MAC SDUの何パーセンテージが第1のバンド又は第2のバンドを使用するのかを示してもよい。例えば、1つのMAC SDUが2つのMAC PDUへ分けられるとともに、MAC PDUのうちの1つが第1のバンドでスケジュールされる場合、MAC SDUのバンド使用状態は、MAC SDUの50%が第1のバンドを使用することを示すことができる。或いは、MAC SDUのバンド使用状態を丸めることができる。例えば、MAC SDUの半分以上が第1のバンドを使用する場合、MAC SDUのバンド使用状態は、MAC SDUが第1のバンドを使用することを示す。先の例では、MAC SDUの50%が第1のバンドを使用し、したがって、MAC SUDのバンド使用状態は、MAC SDUが第1のバンドを使用することを示すように丸められ得る。加えて、MAC SDUのバンド使用状態は、MAC PDUの再送信(HARQプロセス)が存在する場合があるため、パーセンテージ又は丸められた状態であってもよい。例えば、MAC PDUは、最初に、第1のHARQプロセスにおいてアンライセンスバンドで送信される場合があるが、その送信は成功せず、また、その後、同じMAC SDUに対応するMAC PDUが第1のHARQプロセスにおいてライセンスバンドで送信され、その送信は成功する。この場合、成功する及び成功しないHARQプロセスの両方が考慮されれば、MAC SDUのバンド使用状態は、MAC SDUの50%がライセンス(又はアンライセンス)バンドを使用することを示すはずである。或いは、成功するHARQプロセスのみが考慮されれば、MAC SDUのバンド使用状態は、MAC SDUがライセンスバンドを使用することを示すはずである。各RLC PDU(MAC SDU)のバンド使用状態がRLC 層へ報告された後、RLC 層は、対応するRLC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて、各PDCP PDUのバンド使用状態を導き出すことができる。RLC PDUのバンド使用状態と同様に、PDCP PDUのバンド使用状態は、ARQプロセス、セグメンテーション、及び/又は、RLC層のための連結が存在し得るため、パーセンテージ又は丸められた状態になることもできる。PDCP PDUのバンド使用状態がPDCP層へ報告された後、PDCP層は、各PDCP SDUのバンド使用状態(IPパケット)を導き出すことができるとともに、第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関してPDCP SDUのバンド使用量を計数することができる。
前述の第1の例は、非トランスペアレントモードRLCに関するものである。第2の例としてのトランスペアレントモードRLCでは、RLC層における計数を省くことができる。特に、MAC層における計数エンティティは、各RLC PDUのバンド使用状態をPDCP層へ直接に報告し、また、PDCP層における計数エンティティは、バンド使用状態を生成するために、対応するRLC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて全ての或いは正常に受信したPDCP SDUのバンド使用量を計数する。
加えて、eNBにおけるMAC層は各MAC SDUのバンド使用状態をMAC SDUのバンドスケジューリングから知ることができるため、PHYの報告を省くことができる。したがって、第3の例では、第1及び第2の例に基づき、PHY層の計数エンティティが各MAC PDUのバンド使用状態をMAC層へ報告するとともにMAC層の計数エンティティが対応するMAC PDUの知らされるバンド使用状態に基づいて各RLC PDUのバンド使用状態を導き出すステップが省かれる。代わりに、MAC層における計数エンティティは、MAC SDUのバンドスケジューリングから導き出される各RLC PDU(MAC SDU)のバンド使用状態をRLC層へ報告する。
前述の第1〜第3の例では、好ましくは、各PDUのバンド使用状態を報告する間、PDUが正常に受信したかどうかを示すACK/NACKインジケータも対応する層の計数エンティティによって報告され、また、ACK/NACKインジケータは、各PDUのバンド使用状態と共に、PDUに対応するSDUのバンド使用状態を導き出すために使用される。ここで、「PDU」は、MAC PDU、RLC PDU、及び、PDCP PDUのいずれかを示し得る。この好ましい例によれば、計数エンティティは、PDUが正常に受信したかどうかを決定できる。したがって、計数エンティティがPDUに対応するSDUのバンド使用状態を導き出すとき、計数エンティティは、SDUに関連する全てのPDUを考慮することができ、或いは、正常に受信したPDUのみを考慮することができる。言い換えると、ここでは、再送信(例えば、MAC層におけるHARQプロセス及びRLC層におけるARQプロセス)を考慮することができる。前述したように、MAC層にはMAC PDUのHARQプロセスが存在することができ、また、MAC SDUのバンド使用状態を決定する際には、HARQプロセスの全てを考慮することができ或いは成功するHARQプロセスのみが考慮される。RLC層にはPLC PDUのARQプロセスが存在することができ、また、PLC SDUのバンド使用状態を決定する際に、ARQプロセスの全てを考慮することができ或いは成功するARQプロセスのみが考慮される。したがって、PDCP層における計数エンティティは、知らされるバンド使用状態と対応するPDCP PDUのACK/NACKインジケータとに基づいて、全ての或いは正常に受信したPDCP SDUのバンド使用量を計数することができる。
第1の実施形態の第4の例において、各PDCP SDUのバンド使用量は、下位層により報告されるのではなく、CNがマーキングしたフローの優先順位によって導き出され得る。例えば、比率に換算したバンド使用量は、CNがマークキングしたフローの優先順位レベルから導き出され得る。例えば、レベル1=10%、レベル2=20%,...,レベル9=90%である。RANオフローディング基準は、CN指示優先順位/マーキングに基づき得る。GGSN/PGW/TDFがダウンリンク方向に配信されるそれぞれのユーザプレーンデータパケットをマーキングするユーザプレーンCONgestion管理(UPCON)関連機構がRANオフローディング基準として採用されてもよい。マーキングは、同じQCIに対してマッピングされるフロー間のトラフィック優先順位付けをサポートするようになっている。すなわち、ベアラ内の異なるIPフローは、RANユーザプレーン混雑状態を扱うためにマーキングの異なる値と関連付けられてもよい。したがって、混雑状態がライセンスバンドで起こる場合には、より低い優先順位付けを伴うフローがアンライセンスバンドへオフロードされる。
先の第1の実施形態では、バンド使用情報がPDCP層で生成される。しかしながら、バンド使用情報を他の層、すなわち、PHY層、MAC層、又は、RLC層で生成することもできる。
第2の実施形態において、PHY層の計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したトランスポートブロック(TB)のバンド使用量を計数できる。この場合、バンド使用情報は、PHYデータのバンド使用量をCNへ知らせることができる。好ましくは、仕様影響及び計数不正確を減らすために、PHY層は、第1のバンド及び第2のバンドに関するバンド使用量の相対比率をバンド使用情報として計数できる。
第3の実施形態において、MAC層における計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したMAC SDUのバンド使用量を計数できる。この場合、バンド使用情報は、MACデータのバンド使用量をCNへ知らせることができる。好ましくは、仕様影響及び計数不正確を減らすために、MAC層は、全ての或いは正常に受信したMAC SDUに関してバンド使用量の相対比率を計数できる。特に、MAC層は、最初に、スケジュールされたバンド(第1のバンド及び第2のバンド)に係る全ての或いは正常に受信したMAC PDUのデータ量、例えば、ライセンスバンドを介した1kビット及びアンライセンスバンドを介した2kビットを観測期間にわたって別々に計数する。その後、MAC層の計数エンティティは、全データ量に対する第1又は第2のバンドデータ量(例えば、アンライセンスデータ量)の比率を生成する。上位層及びオーバーヘッド再送信のパーセンテージは、アンライセンスバンドを介したMAC PDUとライセンスバンドを介したMAC PDUとの間で等しいため、長期間にわたって観測される比率は、その期間にわたって観測されるデータ量よりも過剰計数による影響が小さい。例えば、比率は、4ビットにより表わされ得る2k/(1k+2k)=0.67≒70%であってもよい。バンド使用情報としてのバンド使用比率が生成された後、そのバンド使用比率は、RLC及びPDCPに対してトランスペアレントな方法でCNへ報告され得る。
第4の実施形態において、RLC層の計数エンティティは、バンド使用情報を生成するために第1のバンド及び第2のバンドのそれぞれに関して全ての或いは正常に受信したRLC SDUのバンド使用量を計数でき、また、各RLC SDUのバンド使用状態は、PHY層及び/又はMAC層から導き出され得る。好ましくは、仕様影響及び計数不正確を減らすために、RLC層は、第1のバンド及び第2のバンドに関するバンド使用量の相対比率をバンド使用情報として計数できる。
先の第1〜第4の実施形態では、基本的な適用シナリオがキャリアアグリゲーションである。第5の実施形態では、オプション3C(3GPP TR 36.842、E−UTRA及びE−UTRANにおけるSmall Cell増進に関する研究;上位層態様を参照)のdual connectivityシナリオ(DC)に関して、Xnを介したデータパケットが全て第1のバンド及び第2のバンドのうちの一方、例えばアンライセンスバンドのバンド使用量として計数され得る。その後、計数手続きは、Xn分離にしたがってPDCP層がPDCP SDUのデータ量を別々に計数することである。
以上では、バンド使用情報生成ステップが実施形態によって詳しく説明される。バンド使用情報が生成された後、バンド使用情報をCNへ報告できる。加えて、課金を目的とするUEへバンド使用情報を送信することもできる。この場合、UEは、そのバンド使用状態を知ることができる。
以下では、eNBによるバンド使用情報報告ステップ302及びCNによるバンド使用情報取得ステップ401を実施形態により詳しく説明し、該実施形態において、バンド使用情報は、最初に、TS 36.413(3GPP TS36.413:S1アプリケーションプロトコル(S1AP)参照)に定められるようにS1−APインタフェースによってeNBからMMEへ報告される。実際にバンド使用情報をeNBからMMEへ報告する前に、報告をサポートするための初期セットアップが行なわれなければならない。
第6の実施形態では、バンド使用情報をS1−MMEのコンテキスト管理手続き(TS 36.413におけるS1−AP)において報告することができる。eNB及びUEの両方が初期UEメッセージに基づいて2つのバンド動作(例えばLTE−U)をサポートする場合には、MMEにより求められる初期コンテキストセットアップ要求において新たなIEを加えることによって報告をサポートするための初期セットアップを行なうことができる。ここで、新たなIEを全てのE−RABのために加えることができ或いは特定のE−RABのために加えることができる。表1は、全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(アンライセンスバンド動作)と共に加えられる初期コンテキストセットアップ要求を示す。
表1 初期コンテキストセットアップ要求
表1では、下線を引いた新たなIE(アンライセンスバンド動作)がUE(全てのE−RAB)及び/又は特定のE−RABに関して加えられる。なお、IEの名前は単なる一例にすぎない。初期セットアップを行なう際、MMEは、新たなIEが加えられる初期コンテキストセットアップ要求をeNBへ送ることができ、また、この実施形態における報告の初期セットアップを概略的に示す図5に示されるように、eNBは、初期コンテキストセットアップ完了をMMEへフィードバックしてもよい。
初期セットアップが完了された後、バンド使用情報をeNBからMMEへ報告することができる。この実施形態において、報告は、UEコンテキスト変更手続きでMMEによりトリガされ得る。図6に示されるように、MMEは、報告をトリガするためにUEコンテキスト変更要求をeNBへ送り、また、eNBは、UEコンテキスト変更応答をバンド使用情報と共にMMEへフィードバックする。特に、報告をトリガするためにMMEにより要求されるUEコンテキスト変更要求に新たなIEを加えることができ、また、バンド使用情報をMMEへ報告するために新たなIEをUEコンテキスト変更応答に加えることができる。ここで、トリガ及び報告をUE(全てのE−RAB)及び/又は特定のE−RABに関して行なうことができる。表2は、全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(バンド使用クエリー)が加えられるUEコンテキスト変更要求を示す。
表2 UEコンテキスト変更要求
表2では、下線を引いた新たなIE(バンド使用クエリー)がUE(全てのE−RAB)及び/又は特定のE−RABに関して加えられる。なお、IEの名前は単なる一例にすぎない。MMEが、バンド使用クエリーが加えられるUEコンテキスト変更要求を送った後、eNBは、バンド使用情報をMMEへ報告するために新たなIE(例えば、バンド使用報告)と共にUEコンテキスト変更応答をフィードバックすることができる。表3は、UE(全てのE−RAB)及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(バンド使用報告)が加えられるUEコンテキスト変更応答を示し、この場合、新たなIEには下線が引かれる。表3では、「バンド使用報告」の「IEタイプ及び基準」が「比率」として規定され、また、「意味説明」が「ライセンスバンドに対するアンライセンスバンド」である。言い換えると、この例において、バンド使用情報は、ライセンスバンドのバンド使用量に対するアンライセンスバンドのバンド使用量の比率を示す。しかしながら、バンド使用情報のこの形態が単なる一例にすぎず、本明細書中のバンド使用情報が任意の他の適した形態をとることができることは明らかである。
表3 UEコンテキスト変更応答
第7の実施形態では、バンド使用情報をS1−MMEのE−RAB管理手続き(TS 36.413におけるS1−AP)において報告することができる。eNB及びUEの両方が初期UEメッセージに基づいて2つのバンド動作(例えばLTE−U)をサポートする場合には、MMEにより求められるE−RABセットアップ要求において新たなIEを加えることによって報告をサポートするための初期セットアップを行なうことができる。ここで、新たなIEをUE(全てのE−RAB)のために加えることができ或いは特定のE−RABのために加えることができる。表4は、全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(アンライセンスバンド動作)が加えられるE−RABセットアップ要求を示す。
表4 E−RABセットアップ要求
表4では、下線を引いた新たなIE(アンライセンスバンド動作)がUE(全てのE−RAB)及び/又は特定のE−RABに関して加えられる。なお、IEの名前は単なる一例にすぎない。初期セットアップを行なう際、MMEは、新たなIEが加えられるE−RABセットアップ要求をeNBへ送ることができ、また、この実施形態における報告の初期セットアップを概略的に示す図7に示されるように、eNBは、E−RABセットアップ完了をMMEへフィードバックしてもよい。
初期セットアップが完了された後、バンド使用情報をeNBからMMEへ報告することができる。この実施形態において、報告は、E−RAB変更手続きでMMEによりトリガされ得る。図8に示されるように、MMEは、報告をトリガするためにE−RAB変更要求をeNBへ送り、また、eNBは、E−RAB変更応答をバンド使用情報と共にMMEへフィードバックする。特に、報告をトリガするためにMMEにより要求されるE−RAB変更要求に新たなIEを加えることができ、また、バンド使用情報をMMEへ報告するために新たなIEをE−RAB変更応答に加えることができる。ここで、トリガ及び報告を全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABに関して行なうことができる。表5は、全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(バンド使用クエリー)が加えられるE−RAB変更要求を示す。
表5 E−RAB変更要求
表5では、下線を引いた新たなIE(バンド使用クエリー)がUE(全てのE−RAB)及び/又は特定のE−RABに関して加えられる。なお、IEの名前は単なる一例にすぎない。MMEがバンド使用クエリーが加えられるE−RAB変更要求を送った後、eNBは、バンド使用情報をMMEへ報告するために新たなIE(例えば、バンド使用報告)と共にE−RAB変更応答をフィードバックすることができる。表6は、全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(バンド使用報告)が加えられるE−RAB変更応答を示し、この場合、新たなIEには下線が引かれる。表6では、「バンド使用報告」の「IEタイプ及び基準」が「比率」として規定され、また、「意味説明」が「ライセンスバンドに対するアンライセンスバンド」である。言い換えると、この例において、バンド使用情報は、ライセンスバンドのバンド使用量に対するアンライセンスバンドのバンド使用量の比率を示す。しかしながら、バンド使用情報のこの形態が単なる一例にすぎず、本明細書中のバンド使用情報が任意の他の適した形態をとることができることは明らかである。
表6 E−RAB変更応答
なお、第6の実施形態及び第7の実施形態における初期セットアップ手続き及び報告手続きを置き換えることができる。また、他の初期セットアップ手続き及び報告手続きを適用することもでき、また、全てのそれらの初期セットアップ手続き及び報告手続きを任意に組み合わせることができる。特に、初期セットアップは、eNB及びCNの実施に係る報告のために必要とされなくてもよい。
第8の実施形態では、別の初期セットアップ手続きが与えられる。この実施形態では、初期セットアップがeNBによって要求される。特に、報告をサポートするための初期セットアップは、eNBにより求められるS1セットアップ要求において新たなIEを加えることによって行なわれる。表7は、新たなIE(アンライセンスバンド動作)が加えられるS1セットアップ要求を示す。
表7 S1セットアップ要求
表7では、下線が引かれる新たなIE(バンド使用報告)が加えられる。なお、IEの名前は単なる一例にすぎない。初期セットアップを行なう際、eNBは、新たなIEが加えられるS1セットアップ要求をMMEへ送ることができ、また、この実施形態における報告の初期セットアップを概略的に示す図9に示されるように、MMEは、S1セットアップ完了をeNBへフィードバックしてもよい。
第9の実施形態では、他の報告手続きが与えられる。この実施形態において、報告は、eNBによってトリガされる(すなわち、能動的な報告)とともに、S1−MME(TS36.413におけるS1−AP)インタフェースのトレース手続きで行なわれる。特に、新たなIEは、バンド使用情報をMMEへ報告するためにeNBによってトリガされるセルトラフィックトレースに加えられる。表8は、全てのE−RAB及び/又は特定のE−RABにおける新たなIE(下線が引かれるバンド使用報告)が加えられるセルトラフィックトレースを示す。表8では、「バンド使用報告」の「IEタイプ及び基準」が「比率」として定義され、また、「意味説明」が「ライセンスバンドに対するアンライセンスバンド」である。言い換えると、この例において、バンド使用情報は、ライセンスバンドのバンド使用量に対するアンライセンスバンドのバンド使用量の比率を示す。しかしながら、バンド使用情報のこの形態が単なる一例にすぎず、本明細書中のバンド使用情報が任意の他の適した形態をとることができることは明らかである。図10は、実施形態に係るセルトラフィックトレースにより能動的な報告を概略的に示す。
表8 セルトラフィックトレース
以上では、eNBからMMEへの報告が実施形態によって詳しく説明される。MMEがバンド使用情報を受けた後、MMEがバンド使用情報をSGWへ報告することができ、また、SGWがバンド使用情報をPGWへ報告することができる。MMEからSGWへ及びSGWからPGWへの報告は、GTP(GPRS Tunnelling Protocol)に基づくインタフェース(S11、S5/S8)によって行なわれ得る。以下では、MMEからSGWへ及びSGWからPGWへのバンド使用情報の報告を実施形態により説明する。
第10の実施形態では、バンド使用情報がMMEからSGWへ又はSGWからPGWへ能動的に報告される。特に、バンド使用情報は、変更ベアラ要求中の変更されるべきベアラコンテキストにおいて新たなIEを加えることによってMMEからSGWへ及びSGWからPGWへ報告される。表9は、新たなIE(バンド使用報告)と共に加えられる変更ベアラ要求中の変更されるべきベアラコンテキストを示す。表9において、「バンド使用報告」は、典型的に、「ライセンスバンドに対するアンライセンスバンドの比率」として規定され、言い換えると、バンド使用情報は、ライセンスバンドのバンド使用量に対するアンライセンスバンドのバンド使用量の比率を示す。しかしながら、バンド使用情報のこの形態が単なる一例にすぎず、本明細書中のバンド使用情報が任意の他の適した形態をとることができることは明らかである。
表9 変更ベアラ要求中の変更されるべきベアラコンテキスト
第11の実施形態では、バンド使用情報がMMEからSGWへ又はSGWからPGWへ受動的に報告される。特に、バンド使用情報は、トリガのために更新ベアラ要求中のベアラコンテキストにおいて新たなIEを加えるとともに報告のために更新ベアラ応答中のベアラコンテキストにおいて新たなIEを加えることによってMMEからSGWへ又はSGWからPGWへ報告される。表10及び表11は、新たなIE(バンド使用クエリー)と共に加えられる更新ベアラ要求中のベアラコンテキスト及び新たなIE(バンド使用報告)と共に加えられる更新ベアラ応答中のベアラコンテキストをそれぞれ示す。表11において、「バンド使用報告」は、典型的に、「ライセンスバンドに対するアンライセンスバンドの比率」として定義され、言い換えると、バンド使用情報は、ライセンスバンドのバンド使用量に対するアンライセンスバンドのバンド使用量の比率を示す。しかしながら、バンド使用情報のこの形態が単なる一例にすぎず、本明細書中のバンド使用情報が任意の他の適した形態をとることができることは明らかである。
表10 更新ベアラ要求中のベアラコンテキスト
表11 更新ベアラ応答中のベアラコンテキスト
第11の実施形態では、MMEからSGWへ報告するときに、SGWは、トリガのために更新ベアラ要求中のベアラコンテキストをMMEへ送り、また、MMEは、報告のために更新ベアラ応答中のベアラコンテキストをSGWへフィードバックする。SGWからPGWへ報告するときに、PGWは、トリガのために更新ベアラ要求中のベアラコンテキストをSGWへ送り、また、SGWは、報告のために更新ベアラ応答中のベアラコンテキストをPGWへフィードバックする。
先の実施形態から、バンド使用情報をeNBによってCNへ能動的に或いは受動的に報告できることが分かる。バンド使用情報のためのそれぞれの有効期間を要求に応じて設定できる。例えば、バンド使用情報のための1つの有効期間は、バンド使用情報の報告がCNによって受動的にトリガされる場合には、最後の2つのトリガ事象間の時間であってもよく、或いは、バンド使用情報の報告がeNBによって能動的に行なわれる場合には、最後の報告から現在の報告までの時間であってもよく、或いは、第1のバンドと第2のバンドとの間の2つの切り換え事象間の時間であってもよい。
バンド使用情報がPGWに到達した後、PCEF(Policy and Charging Enforcement Function)、PCRF(Policy and Charging Rules Function)、OFCS(OFfline Charging System)、及び、OCS(Online Charging System)がバンド使用情報に基づいて課金を扱う。課金を処理するため、支払金を割り引くため(例えば、アンライセンスバンドでの価格を下げる)、又は、データ量をユーザへ払い戻すために、様々な課金ポリシーを採用できる。例えば、OFCS(3GPP TS 32.240:遠隔通信監理;課金管理;課金アーキテクチャ、及び、原理参照)の場合には、バンド使用報告(バンド使用情報)がRfから知らされ、その後、OFCSは、対応するバンド使用報告に基づいて各ベアラのデータ量の課金をもたらす。OCS(TS 32.240)の場合には、バンド使用報告がR0及び/又はGyから知らされる。OCSは、特定量の(通貨又は非通貨)単位を加入者の口座で使用するライセンスバンドとして確保し或いはブロックし、また、単位確保と適合する量のリソースを使用するための許可がネットワークへ戻される。送信後、実際のリソース使用量(すなわち、ライセンスバンド及びアンライセンスバンドのそれぞれのために使用される単位)が、OCSへのバンド使用報告から推定され、それにより、最終的に、過剰に確保された量を加入者口座へ再び入れることができる。例えば、前払いのユーザにおいては、ライセンスバンドにおける単位が最初に確保される或いはブロックされ、その後、過剰に確保された単位が、バンド使用情報に基づいてユーザの口座へ戻され、また、後払いのユーザにおいては、バンド使用情報に基づいて請求書が生成される。
なお、先の説明ではその詳細が省かれる前述のプロトコルは、
例えばTS 36.413、TS 32.240などの関連する仕様を参照できる。
更に、前述したように、バンド使用情報をUEで生成することができる。これに関して、本開示は、図11に示されるように、UEにより行なわれる無線通信のためのバンド使用情報生成・報告方法1100も提供する。方法1100は、課金のためのバンド使用情報を生成するバンド使用情報生成ステップ1101と、バンド使用情報を非アクセス層(NAS)によってコアネットワーク(CN)へ報告するバンド使用情報報告ステップ1102とを備え、この場合、バンド使用情報は、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、UEが付随されるeNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられる。なお、文脈が別段に示唆しなければ、前述したeNBにおけるバンド使用情報生成手続きをバンド使用情報生成ステップ1101に適用することもできる。
また、本開示では、前述の方法を行なうためのeNB、CN、MME、及び、UEも提案される。なお、方法に関する先の説明を本明細書で与えられるeNB、CN、MME、及び、UEに適用することもできる。
図12は、本開示の一実施形態に係る無線通信のためのバンド使用情報を生成して報告するためのeNB1200を示すブロック図である。eNB1200は、課金のためのバンド使用情報を生成するように構成されるバンド使用情報生成ユニット1201と、バンド使用情報をコアネットワーク(CN)へ報告するように構成されるバンド使用情報報告ユニット1202とを備え、この場合、バンド使用情報は、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる。
本開示に係るeNB1200は、随意的に、様々なデータを処理してeNB1200におけるそれぞれのユニットの動作を制御するために関連するプログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit)1210、CPU1210による様々なプロセス及び制御を行なうために必要とされる様々なプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)1213、CPU1210によるプロセス及び制御の手続きで生成される中間データを一時的に記憶するためのRAM(Random Access Memory)1215、及び/又は、様々なプログラム、データ等を記憶するための記憶ユニット1217を含んでもよい。前述のバンド使用情報生成ユニット1201、バンド使用情報報告ユニット1202、CPU1210、ROM1213、RAM1215、及び/又は、記憶ユニット1217等は、データ及び/又はコマンドバス1220を介して相互に接続されて、互いの間で信号を転送してもよい。
前述したそれぞれの単位は、本開示の範囲を限定しない。本開示の1つの実施によれば、前述したバンド使用情報生成ユニット1201及びバンド使用情報報告ユニット1202の機能がハードウェアによって実装されてもよく、また、前述のCPU1210、ROM1213、RAM1215、及び/又は、記憶ユニット1217が不要であってもよい。或いは、前述のバンド使用情報生成ユニット1201及びバンド使用情報報告ユニット1202の機能は、前述のCPU1210、ROM1213、RAM1215、及び/又は、記憶ユニット1217と組み合わせて機能的なソフトウェアによって実装されてもよい。
また、本開示は、課金のためのバンド使用情報をeNBから受信するように構成されるバンド使用情報受信ユニットと、SGWを介してバンド使用情報をPGWへ報告するように構成されるバンド使用情報報告ユニットとを備える、無線通信のためのバンド使用情報を通信するための移動性管理エンティティ(MME)も提供し、この場合、バンド使用情報は、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる。MMEの典型的なブロック図は、前述のバンド使用情報生成ユニット及びバンド使用情報報告ユニットがバンド使用情報受信ユニット及びバンド使用情報報告ユニットに取って代えられる点を除き、図12と同様であってもよい。本明細書では図12に関連する先の説明も適用される。
また、本開示は、課金のためのバンド使用情報を生成するように構成されるバンド使用情報生成ユニットと、バンド使用情報を非アクセス層(NAS)によってコアネットワーク(CN)へ報告するように構成されるバンド使用情報報告ユニットとを備える、無線通信のためのバンド使用情報を生成して報告するためのユニット機器(UE)も提供し、この場合、バンド使用情報は、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、UEが付随されるeNBによってトラフィックがそれぞれのバンドに割り当てられる。UEの典型的なブロック図が図12に類似してもよく、また、ここでは、図12に関連する先の説明も適用される。
また、本開示は、課金のためのバンド使用情報をeNBから得るように構成されるバンド使用情報取得ユニットと、バンド使用情報に基づいて課金を処理するように構成される課金処理ユニットとを備える、無線通信のための課金を処理するためのコアネットワーク(CN)も提供し、この場合、バンド使用情報は、少なくとも第1のバンド及び第2のバンドのバンド使用にかかわり、また、トラフィックがeNBによってそれぞれのバンドに割り当てられる。なお、バンド使用情報取得ユニット及び課金処理ユニットは、CNにおける任意の異なる要素又は同じ要素となり得る。例えば、バンド使用情報取得ユニットは、MMEであってもよく、又は、MME、SGW、及び、PGWの組み合わせであってもよい。課金処理ユニットは、課金システムであってもよく、又は、CNにおけるこの機能を伴う任意の他の1つ以上の要素であってもよい。言い換えると、バンド使用情報取得ユニット及び課金処理ユニットは、その実装形態によって限定されない。特に、本開示は、図2に示されるMME、SGW、及び、PGWを少なくとも備えるCNを提供できる。MME、SGW、及び、PGWの定義は、CNにより行なわれる課金方法に関する先の説明を参照できる。
本発明は、ソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと協働するソフトウェアによって実現され得る。前述した各実施形態の説明で使用される各機能ブロックは、集積回路としてのLSIによって実現され得る。これらの機能ブロックが個々にチップとして形成されてもよく、或いは、1つのチップが機能ブロックの一部又は全てを含むように形成されてもよい。LSIは、ここでは、集積度の違いに応じてIC、システムLSI、スーパーLSI、又は、超LSIと称されてもよい。しかしながら、集積回路を実装する技術は、LSIに限定されず、専用の回路又は汎用プロセッサを使用することによって実現されてもよい。加えて、LSIの製造後にプログラミングされ得るFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSIの内側に配置される回路セルの接続及び設定を再構成できる再構成可能プロセッサが使用されてもよい。また、例えばDSP又はCPUを含む計算手段を使用することにより各機能ブロックの計算を行なうことができ、また、各機構の処理ステップが実行のためのプログラムとして記録媒体に記録されてもよい。更に、半導体技術又は他の派生技術の進歩にしたがってLSIに取った代わる集積回路を実装するための技術が出現する場合には、そのような技術を使用することによって機能ブロックが統合されてもよいことが明らかである。
なお、本発明は、本発明の内容及び範囲から逸脱することなく明細書中で与えられる説明と既知の技術とに基づいて当業者により様々に変更され又は修正されるようになっており、また、そのような変更及び適用は、保護されるべき特許請求の範囲に入る。また、本発明の内容から逸脱しない範囲で、前述の実施形態の構成要素が任意に組み合わされてもよい。