JP6792782B2 - 空間的な位相及び振幅分布を有する光ビームの生成装置 - Google Patents

空間的な位相及び振幅分布を有する光ビームの生成装置 Download PDF

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本発明は、所望の空間的な位相及び振幅分布を有する光ビームを出力する生成装置に関する。
特許文献1は、入力光ビームを光スプリッタで2分岐し、分岐された光ビームそれぞれを対応する空間光位相変調器で変調し、変調後の2つの光を合波することで、目的とする空間的な振幅及び位相分布を有する光ビームを出力する生成装置を開示している。空間的な振幅及び位相分布とは、光ビームの進行方向に直交する断面における、当該光ビームの振幅及び位相の分布との意味であり、以下では、説明の簡略化のため、光ビームの"空間的な振幅及び位相分布"を、単に、光ビームの"複素振幅分布"と呼ぶものとする。この様な、ある複素振幅分布を有する光ビームは、例えば、モード多重通信におけるモード変換器や、光学的な記録装置や、光学部材の測定装置で使用される。
国際公開第2015/068834号
特許文献1の変換器は、2つの独立した空間光位相変調器を使用するものでありコスト高となる。また、2つの空間光位相変調器及び光スプリッタの位置及び向き等の精密な調整が必要となる。
本発明は、従来の構成より調整が簡単な生成装置を提供するものである。
本発明の一側面によると、生成装置は、入力光ビームを分岐して、進行方向が平行な第1光ビーム及び第2光ビームを出力する無偏波の分岐手段と、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームそれぞれの空間位相を調整して出力する位相調整手段と、前記位相調整手段が出力する空間位相調整後の前記第1光ビーム及び前記第2光ビームを合波する無偏波の合波手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、従来の構成より調整が簡単になる。
一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による生成装置の構成図。 一実施形態による半波長板の構成図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
図1は、本発明による生成装置の基本的な構成図である。なお、図1(A)は、透過型の空間位相変調器2を使用する場合の構成であり、図1(B)は、反射型の空間位相変調器2を使用する場合の構成である。図1(A)の構成において、平行分波器1は、入力光ビームを2分岐し第1光ビームと第2光ビームそれぞれを出力する。なお、平行分波器1が出力する第1光ビームと第2光ビームの進行方向は同じ、つまり、第1光ビームと第2光ビームの進行方向は互いに平行である。空間位相変調器2は、通過する第1光ビーム及び第2光ビームそれぞれの空間位相を調整し、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームを平行合波器3に出力する。なお、空間位相を調整するとは、光ビームの進行方向に直交する当該光ビームの断面において、断面内の各位置又は各領域それぞれを通過する光ビームの部分の相対的な位相を調整することを意味する。平行合波器3は、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームを合波して出力する。これにより、平行合波器3は、所望の複素振幅分布を有する光ビームを出力する。より詳しくは、空間位相変調器2は、通過する第1光ビーム及び第2光ビームそれぞれに、空間位相変調器2の通過位置に応じた位相遅延を与えるが、この各位置において与える位相遅延は、平行合波器3による合波後の光ビームの複素振幅分布が目的とするものになる様に、空間位相変調器2は構成される。
図1(B)の構成において、平行合分波器4は、入力光ビームを2分岐し第1光ビームと、第2光ビームそれぞれを出力する。なお、平行合分波器4が出力する第1光ビームと第2光ビームの進行方向は同じ、つまり、第1光ビームと第2光ビームは、平行な光ビームである。空間位相変調器2は、入射する第1光ビーム及び第2光ビームそれぞれの空間位相を調整し、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームを平行合分波器4に向けて反射する。平行合分波器4は、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームを合波して出力する。これにより、平行合分波器4は、所望の複素振幅分布を有する光ビームを出力する。なお、平行分波器1、平行合波器3、平行合分波器4は、その機能により異なる名前としているが、同じものを使用できる。
図1(A)及び(B)に示す様に、透過型と反射型を使用する構成は、空間位相変調器2への光ビームの入力方向に対する、空間位相調整後の光ビームの出力方向の違いのみであり、以下では、反射型の空間位相変調器を使用する場合を例にして具体的な実施形態について説明する。しかしながら、当業者であれば、以下に説明する反射型の空間位相変調器を使用する形態を、透過型の空間位相変調器を使用する形態に修正することができ、本発明は、透過型の空間位相変調器を使用する構成も含むものである。
<第一実施形態>
図2は、本実施形態による生成装置の構成図である。なお、図2(A)は、入力光ビームが、空間位相変調器である位相板20に到達するまでの光ビームを示し、図2(B)は、位相板20が出力する空間位相調整後の光ビームが合波されるまでを示している。
光スプリッタ40は、図1の平行合分波器4に対応し、入力光ビームを2分岐して第1光ビーム及び第2光ビームの2つの光ビームを出力する。図1(A)に示す様に、スプリッタ40の透過・反射面を入力光ビームの進行方向と平行にすることで、光スプリッタ40は、互いに平行な第1光ビーム及び第2光ビームを出力する。位相板20は、図1の空間位相変調器2に対応し、入射する第1光ビーム及び第2光ビームそれぞれを光スプリッタ40に向けて反射する。その際、位相板20は、各光ビームに、その反射位置に応じた位相遅延を与える。なお、各位置で与える位相遅延は、目的とする複素振幅分布に基づき決定されている。図1(B)に示す様に、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームは、光スプリッタ40で合波され、これにより、目的とする複素振幅分布を有する光ビームが得られる。
本実施形態では、2つの光ビームを平行とすることで、1つの空間位相変調器で目的とする複素振幅分布を有する光ビームを生成する。したがって、コストを抑え、かつ、2つの空間光位相変調器を使用することで必要となる精密な調整は不要となる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、空間位相変調器として位相板20を使用していた。位相板20が与える位相遅延は固定的である。つまり、第一実施形態の構成では、生成装置が出力する光ビームの複素振幅分布も固定的となる。本実施形態では、空間位相変調器として液晶装置を使用する。液晶装置では、画素単位で、通過する光に与える位相遅延を変更でき、よって、任意の複素振幅分布を有する光ビームを出力することができる。しかしながら、液晶装置は、所定の偏波方向の成分のみに位相遅延を与えることができるため、図2の構成と比較して、偏波面を考慮する必要がある。以下に、詳細を説明する。
図3及び4は、本実施形態による生成装置の構成図である。なお、図3は、入力光ビームが、空間位相変調器である液晶装置21に到達するまでの光ビームを示し、図4は、液晶装置21が出力する空間位相調整後の光ビームが合波されるまでを示している。さらに、図3(A)は、光ビームの経路を上面からみた上面図であり、図3(B)は、光ビームの経路を図3(A)の白抜きの矢印の方向から見た側面図である。同様に、図4(A)は、光ビームの経路を示す上面図であり、図4(B)は、光ビームの経路を図4(A)の白抜きの矢印の方向から見た側面図である。
入力光ビームは、複屈折部材50に入射される。複屈折部材50は、図3(B)に示す様に、偏波方向に応じて入力光ビームを分離し、垂直偏波の光ビームと、水平偏波の光ビームをそれぞれ出力する。図3(B)に示す様に、水平偏波の光ビームは、直接、光スプリッタ40に入射されるが、垂直偏波の光ビームは、半波長板60により、水平偏波に変換されて光スプリッタ40に入射される。この2つの水平偏波の光ビームは、それぞれ、光スプリッタ40で2分岐される。よって、光スプリッタ40は、4つの光ビームを出力する。以下では、光スプリッタ40が出力する4つの光ビームの内、図3(A)の上側、かつ、図3(B)の上側を通る光ビームを第1光ビームAと呼び、図3(A)の上側、かつ、図3(B)の下側を通る光ビームを第1光ビームBと呼び、図3(A)の下側、かつ、図3(B)の上側を通る光ビームを第2光ビームAと呼び、図3(A)の下側、かつ、図3(B)の下側を通る光ビームを第1光ビームBとぶものとする。第1光ビームA及び第1光ビームBは、第一実施形態の第1光ビームに対応し、第2光ビームA及び第2光ビームBは、第一実施形態の第2光ビームに対応する。
図3に示す様に、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBは総て水平偏波である。したがって、1つの液晶装置21により、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBそれぞれに、その反射位置に応じた位相遅延を与えることができる。なお、第一実施形態と同様に考えると、第1光ビームA及び第1光ビームBに与える空間位相遅延を同じとし、第2光ビームA及び第2光ビームBに与える空間位相遅延を同じとすることで、所望の複素振幅分布を有する光ビームを得ることができる。しかしながら、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBに与える空間位相遅延を、それぞれ、個別に設定する構成であっても良い。いずれにしても、液晶装置21は、図4に示す様に、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBのそれぞれを光スプリッタ40に向けて反射する。光スプリッタ40は、第1光ビームA及び第2光ビームAを合波して出力すると同時に、第1光ビームB及び第2光ビームBを合波して出力する。この内、第1光ビームB及び第2光ビームBを合波した光ビームは、半波長板60で垂直偏波に変換されて複屈折部材50に入射する。したがって、複屈折部材50は、第1光ビームA及び第2光ビームAを合波した水平偏波の光ビームと、第1光ビームB及び第2光ビームBを合波した垂直偏波の光ビームを合波して出力する。
以上、本実施形態では、空間位相変調器として液晶装置21を使用でき、よって、生成装置が生成する光ビームの複素振幅分布を可変とすることができる。
<第三実施形態>
第二実施形態において、光スプリッタ40は、図4に示す様に、液晶装置21からの第1光ビームA及び第2光ビームAを合波し、かつ、第1光ビームB及び第2光ビームBを合波して出力していた。ここで、第1光ビームA、第2光ビームA、第1光ビームB及び第2光ビームBは、総て水平偏波、つまり、同じ偏波の光ビームであった。本実施形態では、偏光干渉型とする。つまり、第1光ビーム及び第2光ビームを異なる偏波として合波する。なお、偏光干渉型は、偏光と位相を制御できるので、例えば、高分解能顕微分光、物質加工、光トラッピング、微粒子加速、プラズマ制御等に利用できる。
図5及び6は、本実施形態による生成装置の構成図である。なお、図5は、入力光ビームが、空間位相変調器である液晶装置21に到達するまでを示し、図6は、液晶装置21が出力する空間位相調整後の光ビームが合波されるまでを示している。さらに、図5(A)は、光ビームの経路を示す上面図であり、図5(B)は、光ビームの経路を図5(A)の白抜きの矢印の方向から見た側面図である。同様に、図6(A)は、光ビームの経路を示す上面図であり、図6(B)は、光ビームの経路を図6(A)の白抜きの矢印の方向から見た側面図である。
入力光ビームは、複屈折部材50に入射される。複屈折部材50は、図5(B)に示す様に、偏波方向に応じて入力光ビームを分離し、垂直偏波の光ビームと、水平偏波の光ビームをそれぞれ出力する。本実施形態の半波長板60は、図11に示す様に構成される。なお、図11の白抜きの矢印は、図5及び図6の白抜きの矢印と同じ方向を示している。本実施形態の半波長板60は、4つの領域601〜604に分割され、領域601及び604は通過する光ビームの偏波面を90度だけ回転させる様に、つまり、半波長板として動作する様に構成される。一方、領域602及び603は、位相遅延を与えず、通過する光ビームの偏波方向は保存される。図5に示す様に、複屈折部材50が出力する垂直偏波の光ビームは領域602を通過し、よって、垂直偏波のままとなる。一方、複屈折部材50が出力する水平偏波の光ビームは、領域601を通過し、よって、垂直偏波に変換される。この2つの垂直偏波の光ビームは、それぞれ、偏光スプリッタ41に入射する。偏光スプリッタ41は垂直偏波の光ビームを透過・反射面で反射し、よって、2つの垂直偏波の光ビームは、図5(A)に示す様に反射されて1/4波長板に入射する。1/4波長板は、この2つの光ビームそれぞれを円偏波に変換して偏光スプリッタ42に出力する。
偏光スプリッタ42の透過・反射面も、偏光スプリッタ41の透過・反射面と同様に垂直偏波の光ビームを反射し、水平偏波の光を透過させる。したがって、2つの円偏波の光ビームそれぞれは、偏光スプリッタ42で垂直偏波と水平偏波に分離される。つまり、偏光スプリッタ42は、4つの光ビームを出力する。第二実施形態と同様に、偏光スプリッタ42が出力する4つの光ビームの内、図5(A)の上側、かつ、図5(B)の上側を通る光ビームを第1光ビームAと呼び、図5(A)の上側、かつ、図5(B)の下側を通る光ビームを第1光ビームBと呼び、図5(A)の下側、かつ、図5(B)の上側を通る光ビームを第2光ビームAと呼び、図5(A)の下側、かつ、図5(B)の下側を通る光ビームを第2光ビームBと呼ぶものとする。なお、第1光ビームA及びBは垂直偏波の光ビームであり、第2光ビームA及びBは水平偏波の光ビームである。図5に示す様に、第1光ビームA及びBは、半波長板61でそれぞれ水平偏波に変換されて液晶装置21に入射する。一方、第2光ビームA及びBは、直接、液晶装置21に入射する。
液晶装置21は、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBそれぞれに、その反射位置に応じた位相遅延を与え、図6に示す様に、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBのそれぞれを偏光スプリッタ42に向けて反射する。但し、第1光ビームA及びBは、半波長板61でそれぞれ垂直偏波に変換され、その後、偏光スプリッタ42に入射する。偏光スプリッタ42の透過・反射面は、垂直偏波の光ビームを反射し、水平偏波の光ビームを透過させるので、第1光ビームA及び第2光ビームAは合波され、よって、円偏波の光ビームとして出力される。同様に、第1光ビームB及び第2光ビームBは合波され円偏波の光ビームとして出力される。この様に、第二実施形態とは異なり、本実施形態では、互いに直交する偏波の光ビームが合波される。合波後、この2つの光ビームは、それぞれ、1/4波長板70で水平偏波に変換され、偏光スプリッタ41に入射する。
偏光スプリッタ41の透過・反射面は、水平偏波の光ビームを透過させるので、この2つの光ビームは、そのまま、半波長板60に入射する。図11に示す様に、2つの光ビームの内、領域604を通過する光ビームは、垂直偏波に変換され、領域603を通過する光ビームは水平偏波のままである。したがって、図6(B)に示す様に、複屈折部材50は、2つの光ビームを合波して出力する。
<第四実施形態>
第四実施形態は、偏光干渉型の生成装置の他の形態である。図7〜10は、本実施形態による生成装置の構成図である。なお、図7及び8は、入力光ビームが、空間位相変調器である液晶装置21に到達するまでを示し、図9及び10は、液晶装置21が出力する空間位相調整後の光ビームが合波されるまでを示している。さらに、図7は、光ビームの経路を示す上面図であり、図8は、光ビームの経路を図7の白抜きの矢印の方向から見た側面図である。同様に、図9は、光ビームの経路を示す上面図であり、図10は、光ビームの経路を図9の白抜きの矢印の方向から見た側面図である。なお、図7に示す様に、複屈折部材50及び半波長板60を通過する光ビームの方向は、偏光スプリッタ41で反射後の光ビームの方向とは直交しているが、図8では、表示の簡略化のため、複屈折部材50及び半波長板60が、あたかも、複屈折部材52及び62の位置に有るように表示している。
入力光ビームは、複屈折部材50に入射される。複屈折部材50は、図8に示す様に、偏波方向に応じて入力光ビームを分離し、垂直偏波の光ビームと、水平偏波の光ビームをそれぞれ出力する。図8に示す様に、水平偏波の光ビームは、半波長板60で垂直偏波に変換されて偏光スプリッタ41に入射する、一方、垂直偏波の光ビームは、そのまま偏光スプリッタ41に入射する。偏光スプリッタ41は、図7に示す様に、2つの垂直偏波の光ビームを90度の角度で反射する。図8に示す様に、偏光スプリッタ41で反射した2つの垂直偏波の光ビームは、それぞれ、1/4波長板で円偏波に変換される。複屈折部材51は、この2つの円偏波の光ビームを、水平偏波の光ビームと垂直偏波の光ビームに分解する。よって、複屈折部材51は、4つの光ビームを出力する。具体的には、図7の上側の経路の2つの光ビームは垂直偏波であり、下側の経路の2つの光ビームは水平偏波となる。第二実施形態と同様に、複屈折部材51が出力する4つの光ビームの内、図7の上側、かつ、図8の上側を通る光ビームを第1光ビームAと呼び、図7の上側、かつ、図8の下側を通る光ビームを第1光ビームBと呼び、図7の下側、かつ、図8の上側を通る光ビームを第2光ビームAと呼び、図7の下側、かつ、図8の下側を通る光ビームを第2光ビームBと呼ぶものとする。ここで、第1光ビームA及びBは垂直偏波の光ビームであり、第2光ビームA及びBは水平偏波の光ビームである。図8に示す様に、第1光ビームA及びBは、半波長板61でそれぞれ水平偏波に変換されて液晶装置21に入射する。一方、第2光ビームA及びBは、直接、液晶装置21に入射する。
液晶装置21は、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBそれぞれに、その反射位置に応じた位相遅延を与え、図9及び10に示す様に、第1光ビームA、第1光ビームB、第2光ビームA及び第2光ビームBそれぞれを複屈折部材51に向けて反射する。但し、第1光ビームA及びBは、半波長板61でそれぞれ垂直偏波に変換され、その後、複屈折部材51に入射する。複屈折部材51は、第1光ビームA及び第2光ビームAを合波し、かつ、第1光ビームB及び第2光ビームBを合波して出力する。各合波後の光ビームは円偏波であるが、1/4波長板70で水平偏波にそれぞれ変換され、偏光スプリッタ41に入射する。水平偏波であるので、2つの光ビームそれぞれは、偏光スプリッタ41の透過・反射面を透過する。偏光スプリッタ41を通過後、図10に示す様に、一方の光ビームは、直接、複屈折部材52に入射するが、他方の光ビームは、波長板60で垂直偏波に変換された後、複屈折部材52に入射する。したがって、複屈折部材52は、2つの異なる偏波の光ビームを合波して出力する。
<まとめ>
以上、分岐部として機能する平行分波器1又は平行合分波器4は、入力光ビームを分岐して、進行方向が平行な第1光ビーム及び第2光ビームを出力する。そして、空間位相調整器2は、第1光ビーム及び第2光ビームそれぞれの空間位相を調整して出力し、合波部として機能する平行合波器3又は平行合分波器4は、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームを合波する。これにより、空間位相調整器2として1つの位相板や1つの液晶装置を使用でき、2つの独立した空間位相調整器を使用することと比較して調整が簡単になる。なお、分岐部としては、光スプリッタや、偏光ビームスプリッタや、複屈折部材を使用することができる。
なお、空間位相調整器2として液晶装置21を使用する場合、入射する第1光ビーム及び第2光ビームの偏波面を一致させる第1偏波調整部を設ける。例えば、第二実施形態において、第1偏波調整部は複屈折部材50及び半波長板60に対応する。また、第三実施形態において、第1偏波調整部は、複屈折部材50、半波長板60、1/4波長板70、偏光スプリッタ42及び半波長板61に対応する。さらに、第四実施形態において、第1偏波調整部は、複屈折部材50、半波長板60、1/4波長板70、複屈折部材51及び半波長板61に対応する。なお、第二実施形態から第四実施形態においては、最初に入力光ビームを複屈折部材50により互いに直交する2つの光ビームに分け、その両方をそれぞれ第1光ビーム及び第2光ビームに分岐していたが、いずれか1方のみを第1光ビーム及び第2光ビームに分岐し、他方の光ビームを使用しない構成とすることもできる。
なお、空間位相調整器2である液晶装置21からの出力時点において、第1光ビームと第2光ビームの偏波面は一致しているが、この空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームを合波する際には、そのまま合波しても良いし、第1光ビーム及び/又は第2光ビームの偏波面を回転させて、互いに直交する偏波とした後に合波しても良い。後者の構成は、偏光干渉型として参照され、高分解能顕微分光、物質加工、光トラッピング、微粒子加速、プラズマ制御等に利用できる。後者の場合、空間位相調整後の第1光ビーム及び第2光ビームの偏波面を互いに直交させる第2偏波調整部が設けられる。第三実施形態及び第四実施形態においては、半波長板61が第2偏波調整部に対応する。
また、複屈折部材50により入力光ビームを互いに直交する2つの光ビームに分け、その両方をそれぞれ第1光ビーム及び第2光ビームに分岐し、計4つの光ビームの総てを使用する構成では、前記第1光ビームから、進行方向が平行で、同じ偏波面の第3光ビーム及び第4光ビームを生成する第1生成部と、第2光ビームから、第3光ビーム及び第4光ビームの進行方向と平行な進行方向であり、かつ、第3光ビーム及び第4光ビームの偏波面と同じ偏波面の第5光ビーム及び第6光ビームを生成する第2生成部とが設けられ、空間位相調整器2は、第3光ビーム、第4光ビーム、第5光ビーム及び第6光ビームそれぞれの空間位相を調整して出力する。
第二実施形態において第1生成部は、光スプリッタ40に対応し、第三実施形態において第1生成部は、半波長板60、1/4波長板70、偏光スプリッタ42、半波長板61に対応し、第四実施形態において第1生成部は、半波長板60、1/4波長板70、複屈折部材51、半波長板61に対応する。また、第二実施形態において第2生成部は、半波長板60、光スプリッタ40に対応し、第三実施形態において第2生成部は、半波長板60、1/4波長板70、偏光スプリッタ42、半波長板61に対応し、第四実施形態において第2生成部は、1/4波長板70、複屈折部材51、半波長板61に対応する。
さらに、この構成において、空間位相調整後の第3光ビーム及び第4光ビームから第7光ビームを生成する第3生成部と、空間位相調整後の第5光ビーム及び第6光ビームから第7光ビームとは直交する偏波面の第8光ビームを生成する第4生成部と、第7光ビーム及び第8光ビームを合波して出力する合波部と、が設けられる。
第二実施形態において第3生成部は、光スプリッタ40に対応し、第三実施形態において第3生成部は、半波長板60、1/4波長板70、偏光スプリッタ42、半波長板61に対応し、第四実施形態において第3生成部は、1/4波長板70、複屈折部材51、半波長板61に対応する。また、第二実施形態において第4生成部は、半波長板60、光スプリッタ40に対応し、第三実施形態において第4生成部は、半波長板60、1/4波長板70、偏光スプリッタ42、半波長板61に対応し、第四実施形態において第4生成部は、半波長板62、1/4波長板70、複屈折部材51、半波長板61に対応する。さらに、第二実施形態及び第三実施形態において合波部は複屈折部材50に対応し、第四実施形態において合波部は複屈折部材52に対応する。
また、偏光干渉型の場合、第3生成部は、第7光ビームを生成するために、第3光ビーム及び第4光ビームの少なくとも一方の偏波面を回転させることで2つの光ビームの偏波面を直交させた後に合波し、第4生成部は、第8光ビームを生成するために、第5光ビーム及び第6光ビームの少なくとも一方の偏波面を回転させることで2つの光ビームの偏波面を直交させた後に合波する。これは、第三実施形態においては、半波長板61及び偏光スプリッタ42による処理に相当し、第四実施形態においては、半波長板61及び複屈折部材51による処理に相当する。なお、偏光スプリッタと複屈折部材は、共に、直交する2つの偏波への分離と、直交する2つの偏波の合波に使用でき、よって、上記実施形態における偏光スプリッタと複屈折部材は互いに置換可能である。さらに、上記実施形態は偏光を変調できるため、第1生成部と第2生成部はそれぞれ光ビームを2等分できればよく、よって、直線偏波と円偏波を互いに変換する1/4波長板70は、垂直偏波または水平偏波と斜め45度偏波を互いに変換する半波長板に置換可能である。
1:平行分波器、2:空間位相調整器、3:平行合波器、4:平行合分波器

Claims (6)

  1. 入力光ビームを分岐して、進行方向が平行な第1光ビーム及び第2光ビームを出力する無偏波の分岐手段と、
    前記第1光ビーム及び前記第2光ビームそれぞれの空間位相を調整して出力する位相調整手段と、
    前記位相調整手段が出力する空間位相調整後の前記第1光ビーム及び前記第2光ビームを合波する無偏波の合波手段と、
    を備えていることを特徴とする生成装置。
  2. 前記位相調整手段は、1つの位相板であることを特徴とする請求項1に記載の生成装置。
  3. 前記分岐手段は、光スプリッタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の生成装置。
  4. 入力光ビームを分岐して、第1偏波の第1光ビームと、前記第1偏波とは直交する第2偏波の第2光ビームと、を出力する第1分岐手段と、
    前記第2光ビームの偏波方向をπ/2だけ回転させて前記第1偏波の第3光ビームを出力する第1偏波回転手段と、
    前記第1光ビームを分岐して、進行方向が平行な第4光ビーム及び第5光ビームを出力し、前記第3光ビームを分岐して、進行方向が平行な第6光ビーム及び第7光ビームを出力する無偏波の第2分岐手段と、
    前記第光ビームから前記第7光ビームそれぞれの空間位相を調整して出力する位相調整手段と、
    前記位相調整手段が出力する空間位相調整後の前記第光ビームから前記第光ビームを合波する合波手段と、
    を備えていることを特徴とする生成装置。
  5. 前記位相調整手段は、1つの液晶装置であることを特徴とする請求項に記載の生成装置。
  6. 前記合波手段は、前記第4光ビーム及び前記第5光ビームを合波して第8光ビームを出力し、前記第6光ビーム及び前記第7光ビームを合波して第9光ビームを出力する無偏波の第1合波手段と、
    前記第9光ビームの偏波方向をπ/2だけ回転させて第10光ビームを出力する第2偏波回転手段と、
    前記第8光ビームと前記第10光ビームを合波する第2合波手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の生成装置。
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