JP6789703B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6789703B2
JP6789703B2 JP2016138799A JP2016138799A JP6789703B2 JP 6789703 B2 JP6789703 B2 JP 6789703B2 JP 2016138799 A JP2016138799 A JP 2016138799A JP 2016138799 A JP2016138799 A JP 2016138799A JP 6789703 B2 JP6789703 B2 JP 6789703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quantization
coefficient
subband
step value
quantization step
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016138799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018011188A (ja
Inventor
雅司 川上
雅司 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016138799A priority Critical patent/JP6789703B2/ja
Publication of JP2018011188A publication Critical patent/JP2018011188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6789703B2 publication Critical patent/JP6789703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
高解像度の画像や高階調の画像は非常に多くの情報を含んでおり、データ量が膨大になる。この膨大なデータ量を圧縮するため様々な高能率符号化方式が開発されており、例えば離散コサイン変換を用いたJPEG等の符号化方式やウェーブレット変換を用いたJPEG2000等の符号化方式がある。ウェーブレット変換を用いた符号化方式において、重要領域に対して符号量を多く割り当て重要領域単位に細かい量子化制御を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−326936号公報
ウェーブレット変換を採用しているJPEG2000での重要領域に対する量子化において、重要領域の係数値に対して所定の値を乗じることで重要領域に多くの符号量を割り当て、符号化による画質劣化を低減する方法がある。前記特許文献1等では、JPEG2000での前段のスカラ量子化において、量子化された重要領域内の全サブバンドの係数値に対して所定の値を乗じて大きくしている。
この方法では、重要領域の場所に対する制御となるため、重要領域内の全サブバンドの同じ位置に対して同じ処理が行われ、サブバンド毎に量子化の重み付けを変える構成とはなっていない。所定のサブバンドのみ符号量を多く割り当てて画質劣化を低減したい場合、所定のサブバンド以外のサブバンドにも符号量が多く割り当てられることになり、無駄な符号量が一様に発生するという課題がある。
符号化処理における量子化の重み付けについて図8及び図9を用いて説明する。図8は、分解レベル3のウェーブレット変換後に生成されるサブバンドを示している。図8において、各サブバンド名の数字は分解レベルを示し、それに続く文字は周波数成分を示している。例えば1HLは、入力画像に対して垂直方向にローパスフィルタを、水平方向にハイパスフィルタを1回かけた分解レベル1のサブバンドを示す。また2LHは、垂直方向、水平方向ともにローパスフィルタをかけた分解レベル1のサブバンド(1LL)に対し、垂直方向にハイパスフィルタを、水平方向にローパスフィルタをかけた分解レベル2のサブバンドを示す。
図9は、係数の量子化を行う前後での係数値の変化を示す図である。図9(A)、図9(B)、及び図9(C)は、分解レベル3の各サブバンドにおける量子化する前の係数値の一例を示している。また、図9(D)、図9(E)、及び図9(F)は、分解レベル3の各サブバンドにおける量子化した後の係数値の一例を示している。
図9(A)には、2LLサブバンドに対し、垂直方向にローパスフィルタを、水平方向にハイパスフィルタをかけた3HLサブバンドの係数値を示している。図9(B)には、2LLサブバンドに対し、垂直方向にハイパスフィルタを、水平方向にローパスフィルタをかけた3LHサブバンドの係数値を示している。また、図9(C)には、2LLサブバンドに対し、垂直方向及び水平方向ともにハイパスフィルタをかけた3HHサブバンドの係数値を示している。
図9(D)には、図9(A)に示した3HLサブバンドの係数値に対し、量子化した後の係数値を示している。図9(E)には、図9(B)に示した3LHサブバンドの係数値に対し、量子化した後の係数値を示している。図9(F)には、図9(C)に示した3HHサブバンドの係数値に対し、量子化した後の係数値を示している。
従来、同じ分解レベルであるの3HL、3LH、3HHサブバンドの同じ位置の画素に対する量子化ステップ値は、予め決められた比率となる。例えば、3HLサブバンドと3LHサブバンドの量子化ステップ値は同等であるのが一般的である。また、3HHサブバンドの量子化ステップ値は3HL、3LHサブバンドの量子化ステップ値よりも大きくかつ3HL、3LHサブバンドの量子化ステップ値と相関があるのが一般的である。
ここで、画像内に画質を向上させたい重要領域があり、さらに3HLサブバンドを重要成分として扱いたいとする。この場合、3HLサブバンドの量子化ステップ値は小さくして3HLサブバンドの情報量は残しておきたい。しかし、3HL、3LHサブバンドを同等の量子化ステップ値で量子化を行い、3HHサブバンドを、3HL、3LHサブバンドの量子化ステップ値より大きくかつ相関がある量子化ステップ値で量子化を行うと、これらの量子化ステップ値はすべて小さくなる。その結果、重要成分として扱いたい3HLサブバンド以外の3LH、3HHサブバンドの係数が量子化で削減されず、符号量が増えてしまう。
このようにサブバンド間における量子化ステップ値の相関が予め決まっている場合、画像の特徴に応じたサブバンド毎の量子化制御が行えないという課題がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、サブバンド毎に独立して画像の特徴に応じた量子化の重み付けを行えるようにし画質を向上させることを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像のエッジを抽出する特徴抽出手段と、前記入力画像に対してウェーブレット変換を行う変換手段と、前記変換手段から出力されたウェーブレット係数に対して量子化ステップ値を用いて量子化を行う量子化手段と、前記量子化手段から出力された量子化係数に対して符号化処理を施す符号化手段とを有し、前記量子化手段は、前記特徴抽出手段により抽出された前記入力画像のエッジに応じて、サブバンドの量子化ステップ値に重み付けを行い量子化し、前記重み付けでは、前記特徴抽出手段により抽出された前記入力画像のエッジに対応する所定のサブバンド以外のサブバンドの量子化ステップ値は変更せずに、前記所定のサブバンドの量子化による係数の削減量が低減するように前記所定のサブバンドの量子化ステップ値に重み付けを行うことを特徴とする。
本発明によれば、サブバンド毎に独立して画像の特徴に応じた量子化の重み付けを行うことが可能となり画質を向上させることができる。
第1の実施形態における画像処理装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態における重み付け制御の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態における量子化部の構成例を示す図である。 第1の実施形態における量子化前と量子化後の係数値の例を示す図である。 第2の実施形態における画像処理装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態における量子化部の構成例を示す図である。 第2の実施形態における重み付け制御を説明する図である。 分解レベル3のウェーブレット変換後のサブバンドを示す図である。 量子化前と量子化後の係数値の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における画像処理装置100の構成例を示すブロック図である。画像処理装置100は、ウェーブレット変換部101、量子化部102、エントロピー符号化部103、及び特徴抽出部104を有し、入力される入力画像を符号化処理する。画像処理装置100に入力された入力画像は、ウェーブレット変換部101及び特徴抽出部104に入力される。
ウェーブレット変換部101は、入力画像に対してウェーブレット変換を行う。ウェーブレット変換部101は、入力画像に対し、所定の分解レベルまで水平方向及び垂直方向に適宜ハイパスフィルタ、ローパスフィルタをかけてウェーブレット係数を生成し、生成したウェーブレット係数を量子化部102に出力する。また、ウェーブレット変換部101は、ウェーブレット係数を出力する際に、そのウェーブレット係数がいずれのサブバンドの係数であるかを示すインデックス情報も合わせて量子化部102に出力する。
量子化部102は、ウェーブレット変換部101から出力されたウェーブレット係数に対して量子化ステップ値を用いて量子化を行う。量子化部102は、量子化ステップ値でウェーブレット係数を除算し量子化を行い、量子化後の量子化係数をエントロピー符号化部103に出力する。また、量子化部102は、ウェーブレット変換部101から出力されたインデックス情報及び特徴抽出部104から出力された特徴情報に基づいて重み付け制御を行い、量子化ステップ値の重み付けを行ってサブバンド毎の量子化ステップ値を制御する。
エントロピー符号化部103は、量子化部102から出力された量子化係数に対してエントロピー符号化処理を施して符号列を生成し、生成した符号列を不図示の記録媒体もしくは画像処理装置外に伝送する伝送路に出力する。エントロピー符号化方式は任意であり、例えばハフマン符号化、算術符号化、ゴロムライス符号化、ランレングス符号化等を適用すればよい。
特徴抽出部104は、入力画像の特徴を抽出して、抽出した特徴に応じた特徴情報を1ピクチャ毎に量子化部102に出力する。特徴情報には、特徴の種類を示す情報と、特徴の度合いを示す特徴量とを含む。特徴抽出部104にて抽出する特徴の種類は、入力画像の垂直エッジ(縦エッジ)、水平エッジ(横エッジ)、及び斜めエッジである。検出方法は、微分フィルタ等の一般的な技術を用いて検出する。
例えば特徴抽出部104は、垂直エッジが多い入力画像である場合、垂直エッジを多く含む画像であることを示す垂直エッジフラグ及び特徴量を特徴情報として出力する。水平エッジが多い入力画像の場合、水平エッジを多く含む画像であることを示す水平エッジフラグ及び特徴量を特徴情報として出力する。また、斜めエッジが多い入力画像の場合、斜めエッジを多く含む画像であることを示す斜めエッジフラグ及び特徴量を特徴情報として出力する。
次に、量子化部102が量子化ステップ値の重み付けを行う際の制御方法について、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態における量子化部102での重み付け制御の例を示すフローチャートである。量子化部102は、ウェーブレット係数のインデックス情報及び特徴情報に基づいて重み付け制御を行う。
ステップS201にて、量子化部102は、インデックス情報から量子化対象が垂直方向の周波数成分が低域となるHLサブバンドであるか否かを判断する。量子化対象がHLサブバンドであると量子化部102が判断した場合、ステップS202へ遷移し、量子化対象がHLサブバンドではないと量子化部102が判断した場合、ステップS203へ遷移する。ステップS202にて、量子化部102は、入力画像に垂直エッジ成分(縦エッジ成分)が多いことを示す特徴情報の垂直エッジフラグが有効であるか否かを判断する。特徴情報の垂直エッジフラグが有効であると量子化部102が判断した場合、ステップS208へ遷移し、特徴情報の垂直エッジフラグが有効でないと量子化部102が判断した場合、ステップS207へ遷移する。
ステップS203にて、量子化部102は、インデックス情報から量子化対象が水平方向の周波数成分が低域となるLHサブバンドであるか否かを判断する。量子化対象がLHサブバンドであると量子化部102が判断した場合、ステップS204へ遷移し、量子化対象がLHサブバンドではないと量子化部102が判断した場合、ステップS205へ遷移する。ステップS204にて、量子化部102は、入力画像に水平エッジ成分(横エッジ成分)が多いことを示す特徴情報の水平エッジフラグが有効であるか否かを判断する。特徴情報の水平エッジフラグが有効であると量子化部102が判断した場合、ステップS208へ遷移し、特徴情報の水平エッジフラグが有効でないと量子化部102が判断した場合、ステップS207へ遷移する。
ステップS205にて、量子化部102は、インデックス情報から量子化対象が水平方向及び垂直方向の周波数成分が高域となるHHサブバンドであるか否かを判断する。量子化対象がHHサブバンドであると量子化部102が判断した場合、ステップS206へ遷移し、量子化対象がHHサブバンドではないと量子化部102が判断した場合、ステップS207へ遷移する。ステップS206にて、量子化部102は、入力画像に斜めエッジ成分が多いことを示す特徴情報の斜めエッジフラグが有効であるか否かを判断する。特徴情報の斜めエッジフラグが有効であると量子化部102が判断した場合、ステップS208へ遷移し、特徴情報の斜めエッジフラグが有効でないと量子化部102が判断した場合、ステップS207へ遷移する。
ステップS207にて、量子化部102は、量子化ステップ値に対して重み付けを行わないと決定し、重み付け制御を終了する。この場合、量子化部102は、画質モード等によって導出されるベースとなる量子化ステップ値のままウェーブレット係数を量子化する。
ステップS208にて、量子化部102は、量子化ステップ値に対して重み付けを行う。量子化部102は、画質モード等によって導出されるベースとなる量子化ステップ値に対して1未満の値を乗算し、新たな量子化ステップ値とする。例えば、ベースとなる量子化ステップ値に0.5などの値を乗算し、量子化ステップ値を小さくすることで量子化による係数(情報)の削減量を低減する。そして、重み付け制御を終了する。
図3は、第1の実施形態における量子化部102の構成例を示す図である。量子化部102は、量子化ステップ値決定部301、重み付け判断部302、乗算器303、及び除算器304を有する。量子化ステップ値決定部301は、画質モード等によって量子化ステップ値を定める。例えば量子化ステップ値決定部301は、高画質モード、標準画質モード、高圧縮モード等のモードに応じて量子化ステップ値を定める。この量子化ステップ値決定部301にて決定された量子化ステップ値を基本量子化ステップ値と呼称する。
重み付け判断部302は、図2に示した処理を実行し、量子化ステップ値の重み付けを行うか否かを判断し、重み付けを行う場合には重み係数を出力する。重み係数は、前述したように1未満の値である。なお、重み付けを行わない場合には、重み係数として1を出力すればよい。乗算器303は、量子化ステップ値決定部301から出力された基本量子化ステップ値と重み付け判断部302から出力された重み係数とを乗算し、乗算結果を量子化ステップ値として出力する。例えば特徴抽出によって垂直エッジを多く含む領域に対しては、HLサブバンドの量子化ステップ値を小さくし、量子化による係数の削減量が小さくなるように重み係数を出力する。この重み係数は、テーブル等に記録しておき、例えば画質モード等に応じて読み出して使用する。
除算器304は、前述のようにしてサブバンド毎に決められた量子化ステップ値でウェーブレット係数を除算し量子化を行い、量子化後の係数値をエントロピー符号化部103に出力する。
このように制御することで、同じ分解レベルの他のサブバンドの量子化ステップ値は変えずに、画質を向上させるために、量子化による係数の削減量を低減したいサブバンドの量子化ステップ値のみを小さくすることができる。図4に、第1の実施形態における量子化を行う前後での係数値の変化を示す。図4(A)、図4(B)、及び図4(C)は、分解レベル3のHL、LH、HHサブバンドにおける量子化する前の係数値の一例を示している。また、図4(D)、図4(E)、及び図4(F)は、分解レベル3のHL、LH、HHサブバンドにおける量子化した後の係数値の一例を示している。図4(A)〜図4(F)に示す例では、特徴情報から垂直エッジ成分が多く、3HLサブバンドの係数値の量子化による削減量が低減されるように量子化ステップ値を制御し、その他のサブバンドの係数は量子化により係数値を削減して符号量を減らしている。
このように本実施形態によれば、サブバンド毎に独立して画像の特徴に応じた量子化の重み付けを行うことが可能となる。したがって、多くの符号量を割り当てたい所定のサブバンドとは異なるサブバンドにおいて無駄な符号量の発生を抑えて、所定のサブバンドに対して多くの符号量を割り当てることができ、画質劣化を低減し画質を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、第2の実施形態における画像処理装置500の構成例を示すブロック図である。図5において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。画像処理装置500は、ウェーブレット変換部101、量子化部502、エントロピー符号化部503、特徴抽出部104、及び符号量制御部505を有し、入力される入力画像を符号化処理する。画像処理装置500に入力された入力画像は、ウェーブレット変換部101及び特徴抽出部104に入力される。
量子化部502は、第1の実施形態における量子化部102と同様に、ウェーブレット係数に対して量子化ステップ値を用いて量子化を行うとともに、インデックス情報及び特徴情報に基づいて重み付け制御を行う。また、量子化部502は、符号量制御部505から出力された量子化ステップ値制御信号に応じて各サブバンドの基本量子化ステップ値を決定したり、符号量制御部505から出力された重み付け制御信号に応じて重み係数を制御したりする。なお、量子化部502が行うインデックス情報及び特徴情報に基づく重み付け制御は、図2に示した重み付け制御と同様である。
エントロピー符号化部503は、量子化部502から出力された量子化係数に対してエントロピー符号化を施して符号列を生成し、生成した符号列を出力する。また、エントロピー符号化部503は、符号化によって生じた符号量を符号量制御部505にフィードバックする。
符号量制御部505は、符号化時における符号量を制御し、例えば動画像の撮影時にユーザーが設定した画質モード(高画質モード、標準画質モード、低画質モード等)に応じて符号量を定める。符号量制御部505は、例えば生成した符号列が復号時に復号装置のバッファを破たんさせないように、撮影開始から撮影終了までのシーケンスで画質モードに応じたビットレートになるように目標の符号量をピクチャ単位やライン単位やブロック単位で定める。
図6は、第2の実施形態における量子化部502の構成例を示す図である。量子化部502は、量子化ステップ値決定部601、重み付け判断部602、乗算器603、及び除算器604を有する。量子化ステップ値決定部601は、符号量制御部505から出力された量子化ステップ値を決定するための量子化ステップ値制御信号が入力され、量子化ステップ値制御信号に応じて各サブバンドの基本量子化ステップ値を決定する。
重み付け判断部602は、第1の実施形態と同様の重み付け制御を行って重み係数を出力する。また、重み付け判断部602は、符号量制御部505から出力された重み付け制御信号が入力され、重み付け制御信号に応じて重み係数を制御する。乗算器603は、量子化ステップ値決定部601から出力された基本量子化ステップ値と重み付け判断部602から出力された重み係数とを乗算し、乗算結果を量子化ステップ値として出力する。除算器604は、乗算器603から出力された量子化ステップ値でウェーブレット係数を除算し量子化を行い、量子化後の係数値をエントロピー符号化部503に出力する。
符号量制御部505から出力された重み付け制御信号による重み付け制御について図7を用いて説明する。図7は、縦軸に1ピクチャの符号量、横軸にピクチャのラスタスキャン順の画素位置を示したグラフであり、直線701が1ピクチャの目標符号量を示している。702は発生符号量を示しており、エントロピー符号化部で1画素あたりに発生した符号量の累積値を示している。符号量制御部505は、発生符号量702を目標符号量701に合うように符号量を制御する。
例えば、図7に示すように、画素位置703付近からピクチャの絵柄が変わって発生符号量702が目標符号量701に対して大きくなり始め、画素位置704にて発生符号量702と目標符号量701との差が閾値705を超えたとする。発生符号量702と目標符号量701との差が閾値705を超えた場合、符号量制御部505は閾値705を超えたことを量子化部502に重み付け制御信号を用いて通知する。この場合、量子化部502は、量子化後の係数が少なくなるように重み係数を1以上にし、量子化による係数の削減量を低減したいサブバンドの符号量も抑えるように重み係数を制御する。
また、図7に示した例とは逆に、発生符号量が下がり、目標符号量が大きい場合、発生符号量と目標符号量との差が閾値を超えたことを通知された量子化部502は、重み係数をさらに小さくし、量子化ステップ値を小さくする。なお、量子化ステップ値が最小値に至った場合、量子化部502は、量子化による係数の削減量を低減したいサブバンド以外のサブバンドの量子化ステップ値も小さくする。
このように制御することで発生符号量が目標符号量から大きく離れることなく制御することができる。なお、ピクチャ単位のグラフを用いて説明したが、ライン単位や、ブロック単位でも同様にして適用できる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、サブバンド毎に独立して画像の特徴に応じた量子化の重み付けを行うことが可能となる。したがって、多くの符号量を割り当てたい所定のサブバンドとは異なるサブバンドにおいて無駄な符号量の発生を抑えて、所定のサブバンドに対して多くの符号量を割り当てることができ、画質劣化を低減し画質を向上させることができる。また、発生符号量と目標符号量との差に応じて、量子化ステップ値の重み付けを行う重み係数を制御することで、目標符号量に合うように発生符号量を制御することができる。
(本発明の他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100、500:画像処理装置 101:ウェーブレット変換部 102、502:量子化部 103、503:エントロピー符号化部 104、504:特徴抽出部 505:符号量制御部 301、601:量子化ステップ値決定部 302、602:重み付け判断部 303、603:乗算器 304、604:除算器

Claims (9)

  1. 入力画像のエッジを抽出する特徴抽出手段と、
    前記入力画像に対してウェーブレット変換を行う変換手段と、
    前記変換手段から出力されたウェーブレット係数に対して量子化ステップ値を用いて量子化を行う量子化手段と、
    前記量子化手段から出力された量子化係数に対して符号化処理を施す符号化手段とを有し、
    前記量子化手段は、前記特徴抽出手段により抽出された前記入力画像のエッジに応じて、サブバンドの量子化ステップ値に重み付けを行い量子化し、
    前記重み付けでは、前記特徴抽出手段により抽出された前記入力画像のエッジに対応する所定のサブバンド以外のサブバンドの量子化ステップ値は変更せずに、前記所定のサブバンドの量子化による係数の削減量が低減するように前記所定のサブバンドの量子化ステップ値に重み付けを行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記量子化手段は、前記特徴抽出手段により抽出された前記入力画像におけるエッジの方向とサブバンドの周波数成分が高域となる方向とに基づいて、該サブバンドの前記量子化ステップ値に重み付けを行うか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記量子化手段は、前記特徴抽出手段により縦エッジが多い画像であることが抽出された場合、垂直方向の周波数成分が低域となるサブバンドの量子化ステップ値に、量子化による係数の削減量が低減するように重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記量子化手段は、前記特徴抽出手段により横エッジが多い画像であることが抽出された場合、水平方向の周波数成分が低域となるサブバンドの量子化ステップ値に、量子化による係数の削減量が低減するように重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記量子化手段は、前記特徴抽出手段により斜めエッジが多い画像であることが抽出された場合、水平方向及び垂直方向の周波数成分が高域となるサブバンドの量子化ステップ値に、量子化による係数の削減量が低減するように重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記量子化手段は、
    前記特徴抽出手段により抽出された前記入力画像のエッジに応じて重み付けを行うか否かを判断して重み係数を出力する判断手段と、
    前記量子化ステップ値と前記重み係数とを乗算する乗算手段と、
    前記変換手段から出力されたウェーブレット係数を前記乗算手段の出力で除算し量子化を行う除算手段とを有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記量子化手段は、前記量子化ステップ値を小さくするように前記量子化ステップ値に重み付けを行うことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 目標符号量に基づいて符号化時における符号量を制御する符号量制御手段を有し、
    前記量子化手段は、前記目標符号量と符号化により発生した符号量の累積値との差が閾値を超えた場合、量子化した後の係数が少なくなるように量子化ステップ値の重み付けを行うことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 入力画像のエッジを抽出する特徴抽出工程と、
    前記入力画像に対してウェーブレット変換を行う変換工程と、
    前記変換工程で得られたウェーブレット係数に対して量子化ステップ値を用いて量子化を行う量子化工程と、
    前記量子化工程で得られた量子化係数に対して符号化処理を施す符号化工程とを有し、
    前記量子化工程では、前記特徴抽出工程で抽出された前記入力画像のエッジに応じて、サブバンドの量子化ステップ値に重み付けを行い量子化し、
    前記重み付けでは、前記特徴抽出工程で抽出された前記入力画像のエッジに対応する所定のサブバンド以外のサブバンドの量子化ステップ値は変更せずに、前記所定のサブバンドの量子化による係数の削減量が低減するように前記所定のサブバンドの量子化ステップ値に重み付けを行うことを特徴とする画像処理方法。
JP2016138799A 2016-07-13 2016-07-13 画像処理装置及び画像処理方法 Active JP6789703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016138799A JP6789703B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 画像処理装置及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016138799A JP6789703B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 画像処理装置及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018011188A JP2018011188A (ja) 2018-01-18
JP6789703B2 true JP6789703B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=60993902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016138799A Active JP6789703B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 画像処理装置及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6789703B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109324247B (zh) * 2018-11-13 2020-02-04 广东电网有限责任公司 一种电能质量扰动信号特征向量提取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018011188A (ja) 2018-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4128238B2 (ja) 画像圧縮方法
TWI712034B (zh) 用於解碼高階保真立體音響表示之方法、裝置及非暫態電腦可讀取儲存媒體
CN101309417B (zh) 用于处理图像数据的方法和设备
CN110495174B (zh) 编码方法、装置、图像处理系统和计算机可读存储介质
US20070211953A1 (en) Signal processor
JP2005539467A (ja) 高圧縮比を提供する要求資源最小の高速コーデック
JP2004215257A (ja) Dct基盤の改善された動映像符号化方法及びその装置
EP1755341A1 (en) Method of quantization of transform coefficients
JP6789703B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2011223237A (ja) 画像比較装置及び方法、並びにプログラム
EP2985995A1 (en) Information processing device, control method, program, and recording medium
US10687062B1 (en) Compression across multiple images
JP6191173B2 (ja) 画像処理装置、方法及びプログラム
JP2018011159A (ja) 画像符号化装置及び画像復号装置及びそれらの制御方法及びプログラム
KR101089725B1 (ko) 무손실 영상 압축을 위한 임계 필터의 설계 방법, 그 필터를 이용한 무손실 영상 압축 장치 및 방법
JP6611562B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
CN106791867B (zh) 一种检测图像质量的方法和解码系统
JP6813991B2 (ja) 画像符号化装置及びその制御方法及びプログラム
JP2017098898A (ja) 画像符号化装置及びその制御方法及びプログラム並びに記憶媒体
JP5560172B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP5843450B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
US8260070B1 (en) Method and system to generate a compressed image utilizing custom probability tables
JP4085647B2 (ja) ブロックノイズ除去方法
Bala et al. Image Compression Using Hybrid SVD-WDR and SVD-ASWDR: A comparative analysis
JP2005150846A (ja) 画像処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201104

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6789703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151