JP6789145B2 - 清掃具 - Google Patents

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本開示は、清掃具に関する。
使い捨ての清掃体を清掃体取付部に取付け、ホコリ等の拭き清掃を行う清掃具が市販されている。上記清掃具として、例えば、把持部を備え且つ伸縮可能なアーム部と、清掃体取付部とを備えているものが知られている。
例えば、特許文献1には、複数の筒状体を伸縮可能に嵌合してなる伸縮棒状具において、小径筒状体の先端部に設けたスライダが大径筒状体の内径部に摺動可能に挿入され、スライダが、小径筒状体に固着されるボトム部と、ボトム部の外縁から短筒状に延びるスカート部とを備え、スライダのボトム部の外周部の軸方向に沿って設けた狭幅溝及びスカート部の軸方向に沿って設けた広幅溝を、大径筒状体の内径部の軸方向に沿って延在したガイドリブに係合せしめることにより、相伸縮する筒状体間の回転をロック可能とし、スライダのスカート部の外周の周方向に設けた突条部を、大径筒状体の両端寄り内径部のそれぞれに設けた伸び側ロック溝と縮み側ロック溝のそれぞれに係合せしめることにより、相伸縮する筒状体間の伸縮長さをロック可能としてなることを特徴とする伸縮棒状具が開示されている。
特許文献1に記載の伸縮棒状具では、スライダのスカート部の外周に配置された突条部が、筒状体の内径部に配置された伸び側ロック溝及び縮み側ロック溝と係合し、そして上記突条部は、特許文献1の図6に示されるように、筒状体の内径部とさらに摺動する。
特開平10−235574号公報
特許文献1の伸縮棒状具では、スライダのスカート部の外周に配置された突条部が、本願明細書で定義するところの伸縮時ロック機構、摺動機構及び伸長時ロック機構のいずれにも必須の構成要素である。しかし、スライダが摺動機構を発動するためには、特許文献1の図6に示されるように、スライダのスカート部が、内方にたわみ続ける必要がある。従って、特許文献1の伸縮棒状具では、使用に伴い、スカート部の外方への反発力が弱まる傾向がある。その結果、特許文献1の伸縮棒状具は、使用により、伸縮時ロック機能、摺動機能及び伸長時ロック機能を発揮しにくくなる傾向がある。
また、特許文献1の伸縮棒状具を含む清掃具では、突状部が、力の加わる方向である、ヘッドのたわみ方向の両端に突状部が配置されているため、清掃具の使用時に、清掃具に、ヘッドのたわみ方向の力が加わると、スライダのスカート部が内方にたわむことにより、伸縮棒状具が、たわみ方向にがたつく場合がある。また、スライダのスカート部が内方にたわむことにより、伸縮棒状具の伸長度によっては、摺動機構、伸長時ロック機構等が発動しにくくなる傾向がある。
従って、本開示は、清掃体取付部のたわみ方向に力が加わった場合でも、アーム部のたわみ方向へのがたつきを抑制しつつ且つアーム部を摺動させることができる摺動部を備えており、清掃体取付部のたわみ方向に力が加わった場合でも、アーム部のたわみ方向へのがたつきを抑制しつつ且つアーム部を摺動させることができる清掃具を提供することを目的とする。
本開示者らは、把持部を備え、軸線及び周方向を有するアーム部と、たわみ方向を有する清掃体取付部とを備え、先端及び基端を有する清掃具であって、上記アーム部が、中空部を有し且つ内面を備えている第1筒体であって、上記把持部を構成するものと、上記中空部内に挿入される第2筒体とを少なくとも備え、上記アーム部が、上記軸線の方向に伸縮可能であるように構成されており、第2筒体が、上記基端よりの第2基端部と、上記先端よりの第2先端部とを有し、上記アーム部が、第2基端部において、第2筒体と連結している挿入部と、第1筒体の上記内面と摺動するように構成された筒状部とを備える摺動部材を備え、上記筒状部が、上記たわみ方向の両側部に配置された、一対の高たわみ部と、上記たわみ方向の両端部に配置され且つ上記一対の高たわみ部よりも内方にたわみにくい、一対の低たわみ部とを備えていることを特徴とする清掃具を見出した。
本開示の清掃具は、清掃体取付部のたわみ方向に力が加わった場合でも、アーム部のたわみ方向へのがたつきを抑制しつつ且つアーム部を摺動させることができる摺動部を備えており、清掃体取付部のたわみ方向に力が加わった場合でも、アーム部のたわみ方向へのがたつきを抑制しつつ且つアーム部を摺動させることができる。
図1は、清掃体101が取付けられた、第1実施形態に従う清掃具1の、清掃形態における斜視図である。 図2は、収納形態における清掃具1の左側面図である。 図3は、収納形態(収縮形態)から第2アーム部9を回転させた状態における、清掃具1を説明するための図である。 図4は、収縮形態における第1アーム部5を説明するための図である。 図5は、伸長形態における第1アーム部5を説明するための図である。 図6は、ロック部材225を説明するための図である。 図7は、第1摺動部材227を説明するための図である。 図8は、第1摺動部材227を説明するための図である。 図9は、第2摺動部材229を説明するための図である。 図10は、第3摺動部材231を説明するための図である。 図11は、第2アーム部9の左側面の断面図である。 図12は、第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605の拡大図である。 図13は、スライド部701が初期深さ位置:D0に配置された回転部7の、図3(b)のXIII−XIII断面における断面図である。 図14は、スライド部701が切替え深さ位置:DCまでスライドした回転部7の、図3(b)のXIII−XIII断面に相当する断面図である。 図15は、スライド部701を構成する頂部側パーツ721を説明するための図である。 図16は、スライド部701を構成する底部側パーツ727を説明するための図である。 図17は、第1連結部707を説明するための図である。 図18は、第2連結部715を説明するための図である。
[用語の説明]
・「収縮形態」及び「伸長形態」
本明細書では、清掃具を構成する部材(例えば、第1アーム部及び第2アーム部)に関する「収縮形態」及び「伸長形態」は、伸縮可能な部材に対して用いられる用語である。
具体的には、「収縮形態」は、伸縮可能な部材を最収縮させた状態を意味し、「伸長形態」は、伸縮可能な部材を最伸長させた状態を意味する。
また、収縮形態は、後述の清掃具の収納形態に関連し、伸長形態は、後述の清掃具の清掃形態に関連する。
・清掃具に関する「収納形態」及び「清掃形態」
本明細書では、清掃具に関する「収納形態」は、清掃具を保管する際に採用される形態を意味する。一般的には、収納形態における清掃具は、清掃具の伸長しうる部分を全て収縮させ(収納形態にし)、清掃具が回転部を備える場合には、後述のアーム角度を最小にした状態にある。
本明細書では、清掃具に関する「清掃形態」は、清掃具を使用する際に採用される形態を意味する。一般的には、清掃形態における清掃具は、清掃具が回転部を備える場合には、後述のアーム角度を、清掃すべき箇所に応じて変え、清掃具の伸長しうる部分を、清掃すべき箇所に応じて伸長させた状態(伸縮可能な部材においては、伸長形態を含む)にある。なお、使用者と近い部分を清掃する場合には、清掃具の伸長しうる部分を伸長させずに使用する場合もある。
・清掃具に関する「正面」、「側面」及び「背面」
本明細書では、清掃具に関し、使用者が清掃具を把持した状態において、使用者側を向く面を正面と称し、使用者側を向く面と反対側の面を背面と称する。側面は、正面及び背面の間の2面を意味する。
清掃具が回転部を備える場合には、上述の「正面」、「側面」及び「背面」は、清掃具を略直線状に配置した形態、そして好ましくは回転部のアーム角度θを180度にした形態で適用される。
第1実施形態に示される清掃具1では、図1に示されるように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸が示されており、X軸の向かって右側が清掃具1の正面であり、X軸の向かって左側が清掃具1の背面であり、Y軸の向かって奥側が、清掃具1の右側面であり、Y軸の向かって手前側が、清掃具1の左側面である。
・「内方」及び「外方」
本明細書では、「内方」及び「外方」は、それぞれ、軸線を有する対象物において、軸線に近づく方向及び軸線から遠ざかる方向を意味する。
・清掃体取付部に関する「たわみ方向」
本明細書では、清掃体取付部の「たわみ方向」は、清掃体取付部の、最もたわみやすい方向を意味する。
清掃体取付部は、清掃すべき面が汚れている場合等に、清掃すべき面に押しつけられて使用される場合があり、清掃体取付部は、清掃すべき面と直交する方向にある程度たわむように構成されている。
・アーム部に関連して言及される「たわみ方向」
清掃体取付部がたわみ方向にたわむと、アーム部は、アーム部の軸線と直交する所定の方向にがたつきやすくなる。
本明細書では、清掃具が回転部を備えていない場合には、アーム部のがたつきに関連して言及される「たわみ方向」は、上述の清掃体取付部のたわみ方向が、そのまま適用される。アーム部ががたつきやすくなる所定の方向は、たわみ方向と同一であるためである。
また、本明細書では、清掃具が、把持部を備えるアーム部と、清掃体取付部との間に回転部を備えている場合には、アーム部のがたつきに関連して言及される「たわみ方向」は、回転部のアーム角度θを180度にした状態における、清掃体取付部のたわみ方向と同一である。なお、180度のアーム角度は、アーム部に関連して言及されるたわみ方向を規定するためのものであり、実際に、回転部が180度のアーム角度θをとりうるか否かとは無関係である。
回転部のアーム角度が任意の状態において清掃具を使用した場合に、清掃体取付部(及び清掃体)が、清掃すべき面に、たわみ方向に押しつけられたときには、清掃体取付部、ひいては、清掃体は、清掃すべき面から、たわみ方向と逆向きの反発力を受ける。その際、把持部を備えるアーム部は、アーム部の軸線の方向の上記反発力の分力である軸線方向分力と、アーム部の軸線と直交する方向の上記反発力の分力である直交方向分力とを受けることになる。軸線方向分力は、アーム部を伸縮させるように作用し、直交方向分力は、アーム部をがたつかせるように作用する。上記直交方向分力は、回転部のアーム角度θを180度にした状態における、清掃体取付部のたわみ方向と同一であることから、清掃具が、把持部を備えるアーム部と、清掃体取付部との間に回転部を備えている場合における、アーム部に関連して言及される「たわみ方向」を、上述のとおり規定する。
・「外面断面形状」及び「内面断面形状」
本明細書では、「外面断面形状」は、軸線及び外形を有する対象物において用いられる用語であり、「外面断面形状」は、軸線と直交する平面と、対象物の外形とが交差する部分の形状を意味する。なお、上記外面断面形状は、対象物が空隙である場合、例えば、中空部等にも用いられる。
本明細書では、「内面断面形状」は、軸線及び内形(空隙)を有する対象物において用いられる用語であり、「内面断面形状」は、軸線と直交する平面と、対象物の内形とが交差する部分の形状を意味する。
・「摺動機能」、「収縮時ロック機能」及び「伸長時ロック機能」
本明細書では、アーム部の隣接する筒体、例えば、第1筒体及び第2筒体を摺動させる機能を「摺動機能」と称する。また、隣接する筒体、例えば、第1筒体及び第2筒体を収縮形態でロックする機能を、「収縮時ロック機能」と称し、そして隣接する筒体、例えば、第1筒体及び第2筒体を伸長形態でロックする機能を、「伸長時ロック機能」と称する。
なお、「摺動機能」、「収縮時ロック機能」及び「伸長時ロック機能」を発揮させる機構を、それぞれ、「摺動機構」、「収縮時ロック機構」及び「伸長時ロック機構」と称する。
本開示は、以下の態様に関する。
[態様1]
把持部を備え、軸線及び周方向を有するアーム部と、たわみ方向を有する清掃体取付部とを備え、先端及び基端を有する清掃具であって、
上記アーム部が、中空部を有し且つ内面を備えている第1筒体であって、上記把持部を構成するものと、上記中空部内に挿入される第2筒体とを少なくとも備え、上記アーム部が、上記軸線の方向に伸縮可能であるように構成されており、
第2筒体が、上記基端よりの第2基端部と、上記先端よりの第2先端部とを有し、
上記アーム部が、第2基端部において、第2筒体と連結している挿入部と、第1筒体の上記内面と摺動するように構成された筒状部とを備える摺動部材を備え、
上記筒状部が、上記たわみ方向の両側部に配置された、一対の高たわみ部と、上記たわみ方向の両端部に配置され且つ上記一対の高たわみ部よりも内方にたわみにくい、一対の低たわみ部とを備えている、
ことを特徴とする、上記清掃具。
上記清掃具は、摺動部材の筒状部が、たわみ方向の両側部に配置され且つ一方の低たわみ部よりも内方にたわみやすい、一対の高たわみ部と、上記たわみ方向の両端部に配置され且つ一対の高たわみ部よりも内方にたわみにくい、一対の低たわみ部とを備えている。従って、上記清掃体の使用時に、アーム部にたわみ方向の力が加わった場合であっても、摺動部材の筒状部の一対の低たわみ部が、アーム部の、上記たわみ方向へのがたつきを抑制するがたつき抑制機能を発揮することができる。また、上記清掃体の使用時に、アーム部に上記たわみ方向の力が加わっていない場合のみならず、たわみ方向への力が加わっている場合であっても、摺動部材の筒状部の一対の高たわみ部が、アーム部を摺動させることができる、すなわち、摺動機能を発揮させることができる。
[態様2]
上記筒状部が、上記一対の高たわみ部のそれぞれと、上記一対の低たわみ部のそれぞれとの間に、上記軸線の方向に延びるスリット部を備えている、態様1に記載の清掃具。
上記清掃具では、筒状部が、一対の高たわみ部のそれぞれと、一対の低たわみ部のそれぞれとの間に、アーム部の軸線の方向に延びるスリット部を備えているので、一対の高たわみ部のそれぞれと、一対の低たわみ部のそれぞれとが、独立して、それらの機能を発揮しやすくなる。
また、スリット部が存在することにより、筒状部が、アーム部の軸線と直交する方向の断面の形状を変化させやすくなる。従って、第1筒体が、基端側と、先端側とで内面の形状を変化させる場合、例えば、第1筒体の内面断面形状が、基端側から先端側にかけて小さくなるようなテーパーを有する場合であっても、筒状部、ひいては摺動部材が、がたつき抑制機能と、摺動機能とを発揮し続けることができる。
[態様3]
上記一対の高たわみ部のそれぞれが、上記周方向に延在し且つ上記内面と摺動するように構成された高たわみ部周方向延出部と、上記軸線の方向に延在し且つ上記内面と摺動するように構成された高たわみ部軸線方向延出部とを備えている、態様1又は2に記載の清掃具。
上記清掃具では、一対の高たわみ部のそれぞれが、高たわみ部周方向延出部と、高たわみ部軸線方向延出部とを備えているので、一対の高たわみ部、ひいては摺動部材が、摺動機能をより発揮することができる。
[態様4]
上記一対の低たわみ部のそれぞれが、上記周方向に延在し且つ上記内面と摺動するように構成された低たわみ部周方向延出部と、上記軸線の方向に延在し且つ上記内面と摺動するように構成された低たわみ部軸線方向延出部とを備えている、態様1〜3のいずれか一項に記載の清掃具。
上記清掃具では、一対の低たわみ部のそれぞれが、低たわみ部周方向延出部と、低たわみ部軸線方向延出部とを備えているので、一対の低たわみ部、ひいては摺動部材が、摺動機能をより発揮することができる。
[態様5]
第1筒体が、上記たわみ方向に長い、上記内面の断面形状を有する、態様1〜4のいずれか一項に記載の清掃具。
一般的に、アーム部は、清掃体取付部のたわみ方向に長い内面断面形状を有すると、アーム部が周方向に回転しにくくなる、アーム部を把持しやすくなる等の利点がある一方で、アーム部が、清掃体取付部のたわみ方向にがたつきやすくなる傾向がある。
上記清掃具では、第1筒体が、清掃体取付部のたわみ方向に長い内面断面形状を有するので、一対の低たわみ部が、第1筒体の内面の長手方向の両端部に配置され、そして一対の高たわみ部が、第1筒体の内面の短手方向の両端部に配置されることになる。従って、上記清掃具では、一対の低たわみ部が、がたつきやすい方向である上記たわみ方向に、がたつき抑制機能を発揮し、そして一対の高たわみ部が、第1筒体の内面の短手方向の両端部に対して摺動機能を発揮することができる。
[態様6]
第1筒体が、上記基端よりの第1基端部と、上記先端よりの第1先端部とを有し、第1先端部における第1筒体の上記内面の断面形状が、第1基端部における第1筒体の上記内面の断面形状よりも小さく、上記一対の低たわみ部のそれぞれが、第1基端部における第1筒体の上記内面と接しないが、第1先端部における第1筒体の上記内面と接するように構成されている、態様1〜5のいずれか一項に記載の清掃具。
上記清掃具では、第1先端部における第1筒体の内面断面形状が、第1基端部における第1筒体の内面断面形状よりも小さく、一対の低たわみ部のそれぞれが、第1基端部における第1筒体の内面と接しないが、第1先端部における第1筒体の内面と接するように構成されている。従って、上記清掃具では、第1筒体の内面が、アーム部の伸長形態において、がたつき抑制機能をより発揮しやすくなる。
なお、第1先端部における第1筒体の内面断面形状が、第1基端部における第1筒体の内面断面形状よりも小さい場合としては、第1筒体の内面が、第1基端部から第1先端部にかけて小さくなるテーパーを有する場合が挙げられる。
[態様7]
第1筒体が、第1基端部において、第1筒体と連結しているロック部材であって、上記中空部に配置され且つ上記内面と摺動しない第1ロック部を備えているものを備え、上記摺動部材が、上記筒状部に連結された第2ロック部であって、上記中空部に配置され且つ上記内面と摺動しないものをさらに備え、第1ロック部と、第2ロック部とが、それらの距離を近づけることによりロックし且つそれらの距離を遠ざけることによりアンロックするように構成されている、態様1〜6のいずれか一項に記載の清掃具。
上記清掃具では、(i)第1筒体が、第1基端部において、第1筒体と連結しているロック部材であって、中空部に配置され且つ内面と摺動しない第1ロック部を備えているものを備えており、(ii)摺動部材が、筒状部に連結する第2ロック部であって、中空部に配置され且つ内面と摺動しないものをさらに備えており、そして(iii)第1ロック部と、第2ロック部とが、それらの距離を近づけることによりロックし且つそれらの距離を遠ざけることによりアンロックするように構成されている。従って、上記清掃具では、摺動部材が、摺動機能を発揮する筒状部と、収縮時ロック機能を発揮する第2ロック部とを、異なる部材として備えているので、収縮時ロック機能及び摺動機構が、経時で低下しにくい。
[態様8]
第1ロック部及び第2ロック部の一方が嵌合用突起部であり、他方が嵌合用窪み部である、態様7に記載の清掃具。
上記清掃具では、第1ロック部及び第2ロック部の一方が、嵌合用突起部であり、他方が、嵌合用窪み部であるため、アーム部を収縮させることのみでロック機構が作動し、そしてアーム部を伸長させることのみでロック機構が解除しやすくなり、ひいてはアーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除することができる。
[態様9]
上記嵌合用突起部が、一対の嵌合用突起部であって、それぞれが、上記軸線の方向に延びている延出部と、上記延出部の先端を基点として外方に突出している凸部とを有するものを備えており、そして上記嵌合用窪み部が、一対の嵌合用窪み部であって、それぞれが、外方に窪んでいる凹部を有するものを備えている、態様8に記載の清掃具。
上記清掃具では、嵌合用突起部及び嵌合用窪み部が所定の構造を有するため、アーム部を収縮させることのみで収縮時ロック機構が作動し、そしてアーム部を伸長させることのみで収縮時ロック機構が解除しやすくなり、アーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除することができる。
[態様10]
第2ロック部が上記嵌合用突起部であり、上記嵌合用突起部が、上記一対の低たわみ部の一方又は両方を基点としている、態様8又は9に記載の清掃具。
上記清掃具では、第2ロック部が嵌合用突起部であり、嵌合用突起部が、一対の低たわみ部の一方又は両方を基点としているので、一対の低たわみ部のたわみにくさに起因して、嵌合用突起部の位置、特に、アーム部の軸線と直交する方向の位置がずれにくく、収縮時ロック機構が確実に発動及び解除しやすくなる。
[態様11]
第1筒体が、上記先端よりの第1先端部と、上記基端よりの第1基端部とを備え、第1筒体が、第1先端部の上記内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、上記先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面とを備えており、上記アーム部が、上記筒状部と、第1筒体の上記係合面とを係合させることにより、上記アーム部の伸長形態を保持することができるように構成されている、態様1〜10のいずれか一項に記載の清掃具。
上記清掃具では、第1筒体が、第1先端部の内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面とを備えており、第1先端部の内面に、外方に窪んでいる窪み部を備えていない。従って、上記清掃具の第1筒体は、第1筒体の第1先端部が、外方に窪んでいる窪み部を備えている場合と比較して破損しにくい。
本開示の清掃具について、以下、詳細に説明する。
図1〜図18は、本開示の実施形態の1つ(以下、「第1実施形態」と称する)に従う清掃具1を説明するための図である。
図1は、清掃体101が取付けられた、清掃形態における、清掃具1の斜視図である。図2は、収納形態における、清掃具1の左側面図である。図3は、収納形態から第2アーム部9を回転させた状態における、清掃具1を示す図である。具体的には、図3(a)は、清掃具1の正面図であり、図3(b)は、清掃具1の左側面図である。
第1実施形態に従う清掃具1は、把持部3を有する第1アーム部5と、第2アーム部9と、第1アーム部5及び第2アーム部9を連結し且つアーム角度θを調整可能である回転部7と、第2アーム部に連結され、清掃体101を取付けるための清掃体取付部11とを備えている。清掃具1は、第1アーム部5の、回転部7から最も遠い位置に存在する基端15と、清掃体取付部11の、回転部7から最も遠い位置に存在する先端13とを有する。
なお、アーム角度θは、第1アーム部5の第1アーム部軸線AL1と、第2アーム部9の第2アーム部軸線AL2との間の角度である。
清掃体取付部11は、たわみ方向FDに最もたわみやすい構造を有しており、清掃体取付部11が、清掃すべき面を清掃するために、清掃すべき面に強く押しつけられた場合であっても、清掃体取付部11がたわみ方向にたわむことにより、清掃すべき面を傷つけることを抑制し、清掃体取付部11、並びに清掃具1の破損を抑制する。
なお、清掃体取付部11は、特開2014−168646号に記載されるものと同様の公知の構造を有するため、説明を省略する。
図4は、収縮形態における第1アーム部5を説明するための図である。具体的には、図4(a)は、収縮形態における第1アーム部5の正面の、第1アーム部軸線AL1を通る断面図であり、図4(b)は、収縮形態における第1アーム部5の左側面の、第1アーム部軸線AL1を通る断面図である。
図5は、伸長形態における第1アーム部5を説明するための図である。具体的には、図5(a)は、伸長形態における第1アーム部5の正面の、第1アーム部軸線AL1を通る断面図であり、図5(b)は、伸長形態における第1アーム部5の左側面の、第1アーム部軸線AL1を通る断面図である。
第1アーム部5は、第1アーム部軸線AL1と、第1アーム部軸線AL1の周方向PDとを有する。第1アーム部5は、第1筒体中空部202を備えている第1アーム部第1筒体201と、第1筒体中空部202に挿入された、第2筒体中空部204を備えている第1アーム部第2筒体203と、第2筒体中空部204に挿入された、第3筒体中空部206を備えている第1アーム部第3筒体205と、第3筒体中空部206に挿入された第1アーム部第4筒体207とを備えている。第1アーム部第4筒体207は、第4筒体中空部208を備えている。
なお、第1アーム部第1筒体201、第1筒体中空部202、第1アーム部第2筒体203、第2筒体中空部204、第1アーム部第3筒体205、第3筒体中空部206、第1アーム部第4筒体207及び第4筒体中空部208は、第1アーム部軸線AL1と直交する方向の断面形状が、お互いに略相似形である、たわみ方向FDと平行な方向に延びる長径と、たわみ方向と直交する方向に延びる短径とを有する楕円形である。
なお、第1実施形態では、X軸方向が長径の方向であり、Y軸方向が短径の方向である。
また、第1アーム部第1筒体201の第1内面245(すなわち、第1筒体中空部202の外形)と、第1アーム部第2筒体203の第2内面257(すなわち、第2筒体中空部204の外形)と、第1アーム部第3筒体205の第3内面269(すなわち、第3筒体中空部206の外形)と、第1アーム部第4筒体207の第4内面279(すなわち、第4筒体中空部208の外形)とのそれぞれは、テーパーを有しており、基端15から先端13に向けて、第1アーム部軸線AL1に沿って、その内面断面形状が徐々に小さくなる構造を有している。
なお、第1アーム部第1筒体201の外面と、第1アーム部第2筒体203の外面と、第1アーム部第3筒体205の外面と、第1アーム部第4筒体207の外面とのそれぞれは、テーパーを有しておらず、基端15から先端13に向けて、第1アーム部軸線AL1に沿って、その外面断面形状が一定である構造を有している。
第1アーム部5は、図4に示される収縮形態から、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205と、第1アーム部第4筒体207とを、第1アーム部軸線AL1方向に相対的に伸長させることにより、図5に示される伸長形態に変形することができる。
第1アーム部第1筒体201は、清掃具1の基端15よりの第1基端部209と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第1先端部211とを備え、第1アーム部第2筒体203は、清掃具1の基端15よりの第2基端部213と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第2先端部215とを備え、第1アーム部第3筒体205は、清掃具1の基端15よりの第3基端部217と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第3先端部219とを備え、そして第1アーム部第4筒体207は、清掃具1の基端15よりの第4基端部221と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第4先端部223とを備えている。
第1アーム部第1筒体201は、第1基端部209に、ロック部材225を備え、第1アーム部第2筒体203は、第2基端部213に、第1摺動部材227を備え、第1アーム部第3筒体205は、第3基端部217に、第2摺動部材229を備え、そして第1アーム部第4筒体207は、第4基端部221に、第3摺動部材231を備えている。
第1摺動部材227は、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203に摺動機能を付与し、第2摺動部材229は、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205に摺動機能を付与し、そして第3摺動部材231は、第1アーム部第3筒体205及び第1アーム部第4筒体207に摺動機能を付与する。
図6は、ロック部材225を説明するための図である。具体的には、図6(a)は、ロック部材225の左側面図であり、図6(b)は、ロック部材225の左側面の、第1アーム部軸線AL1を通る断面図である。なお、図6(b)では、理解のために、第1アーム部第1筒体201が波線で示されている。
ロック部材225は、清掃具1を吊り下げて保管するための吊下穴233と、一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236と、ロック部材225を、第1アーム部第1筒体201に固定するためのネジ穴237とを備えている。
一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236は、それぞれ、外方、すなわち、第1アーム部軸線AL1から遠ざかる方向に窪んでいる凹部241及び凹部242を備えている。凹部241及び凹部242のそれぞれは、貫通孔である。
一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236は、第1ロック部として、後述する第1摺動部材227の第1筒状部303の一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322(第2ロック部)と、収縮時ロック機構を構成する。
一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236のそれぞれは、第1筒体中空部202に配置され、そして第1アーム部第1筒体201の第1内面245と摺動しない。
なお、ロック部材225は、図4及び図5に示されるように、ネジ穴237に差し込まれたネジ239により第1アーム部第1筒体201に固定されている。
図7及び図8は、第1摺動部材227を説明するための図である。具体的には、図7(a)は、第1摺動部材227の正面図であり、図7(b)は、第1摺動部材227の左側面図であり、そして図7(c)は、第1摺動部材227の斜視図である。また、図8は、図5(b)の第1摺動部材227付近の拡大図であり、説明のため、第1摺動部材227と、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とを、離間して示してある。
第1摺動部材227は、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とを摺動させる部材であり、第1挿入部301と、第1筒状部303とから構成されている。第1挿入部301は、第1アーム部第2筒体203の内面断面形状(第2筒体中空部204の外面断面形状)に沿う外面断面形状を有し、第1アーム部第2筒体203の内部(第2筒体中空部204)に挿入され、そして第1アーム部第2筒体203に固定されている。
第1筒状部303は、第1アーム部軸線AL1に沿って、第1アーム部第2筒体203の第2基端部213から、第1アーム部第2筒体203と反対方向の外側に延出しており、第1アーム部第2筒体203の動きに合わせて、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動可能な形状を有している。第1筒状部303は、第1アーム部5の収縮形態及び伸長形態の両方において、第1アーム部第1筒体201の内部(第1筒体中空部202)に配置される。
第1筒状部303は、第1筒状部303の軸線である第1筒状部軸線AL3と、第1筒状部軸線AL3の周方向である第1周方向PD1とを有する。なお、第1摺動部材227が、第1アーム部5に組み込まれた状態では、第1筒状部軸線AL3は、第1アーム部軸線AL1と同一直線上に存在し、そして第1周方向PD1は、第1アーム部5の周方向PDと同一である。従って、第1摺動部材227が、第1アーム部5に組み込まれた状態では、第1筒状部軸線AL3及び第1周方向PD1は、それぞれ、第1アーム部軸線AL1及び周方向PDと読み替えられる。
第1アーム部第2筒体203は、第2基端部213に、一対の第2筒体嵌合孔243及び第2筒体嵌合孔244を備えている。第1挿入部301は、第1アーム部第2筒体203の一対の第2筒体嵌合孔243及び第2筒体嵌合孔244と嵌合する、一対の第1嵌合突起305及び第1嵌合突起306を備えている。第1摺動部材227は、第1嵌合突起305及び第1嵌合突起306を、それぞれ、第1アーム部第2筒体203の第2筒体嵌合孔243及び第2筒体嵌合孔244と嵌合させることにより、第1アーム部第2筒体203に固定されている。
第1アーム部第2筒体203の第2基端部213はまた、第1筒状部303の、第2挿入部401との境界に配置された、第1係合用凸部315と隣接しており、第1筒状部303、ひいては第1摺動部材227のがたつきが抑制される。
第1挿入部301はまた、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を作動するための、一対の嵌合用第2窪み部327及び嵌合用第2窪み部328を備えている。
第1筒状部303は、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308と、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310とを備えている。一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308は、たわみ方向FDの両側部に配置されており、そして一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310は、たわみ方向FDの両端部に配置されている。
第1筒状部303は、第1挿入部301との境界に、第1係合用凸部315を備えている。第1係合用凸部315は、第1筒状部303の第1周方向PD1に沿って配置されており、第1筒状部軸線AL3の外方に突出している。
一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれは、内方、すなわち、第1筒状部軸線AL3に近づく方向へのたわみ性が、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれよりも低い。
第1筒状部303は、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308と、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310とに区画されている。一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれと、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれとは、第1周方向PD1に交互に配置されており、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310が、第1アーム部第1筒体201の楕円形の断面形状の長径方向(X軸方向)の両端に配置されており、そして一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308が、第1アーム部第1筒体201の楕円形の断面形状の短径方向(Y軸方向)の両端に配置されている。
一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれと、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれとの間には、計4本の、所定の幅を有する第1スリット部313が配置されている。そうすることにより、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれと、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれとが、独立してたわむ(たわみ度を調節する)ことができる。
第1高たわみ部307は、第1周方向PD1に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された第1高たわみ部周方向延出部317aと、第1筒状部軸線AL3の方向に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された、一対の第1高たわみ部軸線方向延出部317bとを備えている。第1高たわみ部周方向延出部317a及び一対の第1高たわみ部軸線方向延出部317bのそれぞれは、第1筒状部軸線AL3の外方に突出している。一対の第1高たわみ部軸線方向延出部317bは、第1高たわみ部307の、第1周方向PD1の両端部に配置されている。
第1高たわみ部308は、第1周方向PD1に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された第1高たわみ部周方向延出部318aと、第1筒状部軸線AL3の方向に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された、一対の第1高たわみ部軸線方向延出部318bとを備えている。第1高たわみ部周方向延出部318a及び一対の第1高たわみ部軸線方向延出部318bのそれぞれは、第1筒状部軸線AL3の外方に突出している。一対の第1高たわみ部軸線方向延出部318bは、第1高たわみ部308の、第1周方向PD1の両端部に配置されている。
第1高たわみ部周方向延出部317a及び一対の第1高たわみ部軸線方向延出部317b、並びに第1高たわみ部周方向延出部318a及び一対の第1高たわみ部軸線方向延出部318bにより、第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308の剛性が向上し、清掃具1が長期にわたって使用された場合であっても、第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308が、第1アーム部第1筒体201の内面の形状(テーパー)の変化、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203の角度の変化等に追従して、第1摺動部材227の摺動機能を補助する。
第1低たわみ部309は、第1周方向PD1に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された第1低たわみ部周方向延出部319aと、第1筒状部軸線AL3の方向に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された、一対の第1低たわみ部軸線方向延出部319bとを備えている。第1低たわみ部周方向延出部319a及び一対の第1低たわみ部軸線方向延出部319bのそれぞれは、第1筒状部軸線AL3の外方に突出している。一対の第1低たわみ部軸線方向延出部319bは、第1周方向PD1に、所定の距離を空けて配置されている。
また、第1低たわみ部310は、第1周方向PD1に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された第1低たわみ部周方向延出部320aと、第1筒状部軸線AL3の方向に延在し且つ第1内面245と摺動するように構成された、一対の第1低たわみ部軸線方向延出部320bとを備えている。第1低たわみ部周方向延出部320a及び一対の第1低たわみ部軸線方向延出部320bのそれぞれは、第1筒状部軸線AL3の外方に突出している。一対の第1低たわみ部軸線方向延出部320bは、第1周方向PD1に、所定の距離を空けて配置されている。
第1低たわみ部周方向延出部319a及び一対の第1低たわみ部軸線方向延出部319b、並びに第1低たわみ部周方向延出部320a及び一対の第1低たわみ部軸線方向延出部320bは、第1摺動部材227の摺動機能を補助し、そして第1アーム部第2筒体203が、第1アーム部第1筒体201に対してがたつくことを抑制する。
なお、第1高たわみ部周方向延出部317a及び第1高たわみ部周方向延出部318a、並びに第1低たわみ部周方向延出部319a及び第1低たわみ部周方向延出部320aは、第1スリット部313を間に挟んで、第1周方向PD1を一周する、第1周方向延出部311を形成している。
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を備えている。
具体的には、第1摺動部材227は、第2ロック部として、第1筒状部303に連結されている、一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322をさらに備えている。嵌合用第1突起部321は、第1低たわみ部309を基点とし、第1筒状部軸線AL3と平行に延びている第1筒状部軸線方向延出部323と、第1筒状部軸線方向延出部323の先端を基点とし、外方、すなわち、第1筒状部軸線AL3から遠ざかる方向に突出している第1凸部325とを備えている。
一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322のそれぞれは、第1筒体中空部202に配置され、そして第1アーム部第1筒体201の第1内面245と摺動しない。
同様に、嵌合用第1突起部322は、第1低たわみ部310を基点とし、第1筒状部軸線AL3と平行に延びている第1筒状部軸線方向延出部324と、第1筒状部軸線方向延出部324の先端を基点とし、外方、すなわち、第1筒状部軸線AL3から遠ざかる方向に突出している第1凸部326とを備えている。嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322が、それぞれ、第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310から延出することにより、第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310の低たわみ性に起因して、嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322の位置がずれにくく、特に、第1筒状部軸線AL3に近づく又は遠ざかる方にずれにくく、収縮時ロック機能が確実に発揮されやすくなる。
一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322は、ロック部材225の、一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236と、収縮時ロック機構を構成する。具体的には、一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322と、一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236とは、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203を相対的に近づけることにより、それらの距離が近づいて、それらがロックし、そして第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203を相対的に遠ざけることにより、それらの距離が遠ざかって、それらがアンロックする。その結果、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が収縮時ロックする。
第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203の収縮形態では、ロック部材225と、第1摺動部材227とは、嵌合用第1突起部321を嵌合用第1窪み部235にはめ込み、そして嵌合用第1突起部322を、嵌合用第1窪み部236にはめ込むことにより、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とをロックしている。
一方、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203を伸長形態にすると、すなわち、ロック部材225と、第1摺動部材227の距離を遠ざけると、嵌合用第1突起部321が、嵌合用第1窪み部235から外れ、そして嵌合用第1突起部322が、嵌合用第1窪み部236から外れ、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とのロックが解除する。
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えている。
具体的には、図8に示されるように、第1アーム部第1筒体201は、第1先端部211の第1内面245に、先端(図示せず)に近い順から、第1先端側係止部247、第1係合面249、第1基端側係止部251及び第1摺動面253を備えている。第1先端側係止部247は、内方、すなわち、第1アーム部軸線AL1に向かって突出している。また、第1基端側係止部251は、内方に突出しており、そして第1アーム部軸線AL1を通る平面と交差する断面形状が湾曲している。なお、第1先端側係止部247及び第1基端側係止部251のそれぞれは、理解のため、実際よりも突出の度合いが高い。
また、第1係合面249の第1アーム部軸線AL1の方向の長さは、第1筒状部303の長さ、具体的には、第1係合用凸部315から、第1周方向延出部311に至る、第1筒状部軸線AL3(第1アーム部軸線AL1)の方向の長さと略同一である。
第1筒状部303の第1係合用凸部315及び第1周方向延出部311は、第1アーム部第1筒体201の第1基端側係止部251に到達し、そこを乗り越えると、第1筒状部303、具体的には、第1係合用凸部315及び第1周方向延出部311が、第1アーム部第1筒体201の第1係合面249と係合するとともに、第1先端側係止部247及び第1基端側係止部251に挟まれることになる。従って、第1筒状部303の第1係合用凸部315及び第1周方向延出部311は、第1先端側係止部247と、第1基端側係止部251とに挟まれ且つ第1係合面249と係合した状態でロックされる。それにより、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が、伸長状態でロックされる。
第1筒状部303は、第1係合用凸部315に加え、第1周方向延出部311(第1高たわみ部周方向延出部317a及び第1高たわみ部周方向延出部318a、並びに第1低たわみ部周方向延出部319a及び第1低たわみ部周方向延出部320a)と、一対の第1高たわみ部軸線方向延出部317b及び一対の第1高たわみ部軸線方向延出部318bと、一対の第1低たわみ部軸線方向延出部319b及び一対の第1低たわみ部軸線方向延出部320bとを備えているので、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203は、収縮形態から伸長形態に伸長させる際に、第1摺動部材227の第1筒状部303の第1周方向延出部311等が、第1アーム部第1筒体201の第1摺動面253と摺動し、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203を、収縮形態及び伸長形態の間の任意の位置で固定することができる。
図9は、第2摺動部材229を説明するための図である。具体的には、図9(a)は、第2摺動部材229の正面図であり、図9(b)は、第2摺動部材229の左側面図であり、図9(c)は、第2摺動部材229の斜視図であり、そして図9(d)は、図5(b)の第2摺動部材229付近の拡大図であり、説明のため、第2摺動部材229と、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205とを、離間して示してある。
第2摺動部材229は、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205とを摺動させる部材であり、第2挿入部401と、第2筒状部403とから構成されている。第2挿入部401は、第1アーム部第3筒体205の内面断面形状(第3筒体中空部206の外面断面形状)に沿う外面断面形状を有し、第1アーム部第3筒体205の内部(第3筒体中空部206)に挿入され、そして第1アーム部第3筒体205に固定されている。
第2筒状部403は、第1アーム部軸線AL1に沿って、第1アーム部第3筒体205の第3基端部217から、第1アーム部第3筒体205と反対方向の外側に延出しており、第1アーム部第3筒体205の動きに合わせて、第1アーム部第2筒体203の内面と摺動しながら移動する。第2筒状部403は、第1アーム部5の収縮形態及び伸長形態の両方において、第1アーム部第2筒体203の内部(第2筒体中空部204)に配置される。
第2筒状部403は、第2筒状部403の軸線である第2筒状部軸線AL4と、第2筒状部軸線AL4の周方向である第2周方向PD2とを有する。なお、第2摺動部材229が、第1アーム部5に組み込まれた状態では、第2筒状部軸線AL4は、第1アーム部軸線AL1と同一直線上に存在し、そして第2周方向PD2は、第1アーム部5の周方向PDと同一である。従って、第2摺動部材229が、第1アーム部5に組み込まれた状態では、第2筒状部軸線AL4及び第2周方向PD2は、それぞれ、第1アーム部軸線AL1及び周方向PDと読み替えられる。
第1アーム部第3筒体205は、第3基端部217に、一対の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256を備えている。第2挿入部401は、第1アーム部第3筒体205の一対の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256と嵌合する、一対の第2嵌合突起405及び第2嵌合突起406を備えている。第2摺動部材229は、第2嵌合突起405及び第2嵌合突起406を、それぞれ、第1アーム部第3筒体205の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256と嵌合させることにより、第1アーム部第3筒体205に固定されている。
第1アーム部第3筒体205の第3基端部217はまた、第2筒状部403に形成された、第2係合用凸部415と隣接しており、第2筒状部403、ひいては第2摺動部材229のがたつきが抑制される。
第2挿入部401はまた、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第3筒体205及び第1アーム部第4筒体207が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を作動するための、一対の嵌合用第3窪み部427及び嵌合用第3窪み部428を備えている。
第2筒状部403は、一対の第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408と、一対の第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410とを備えている。一対の第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408は、たわみ方向FDの両側部に配置されており、そして一対の第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410は、たわみ方向FDの両端部に配置されている。
第2筒状部403は、第2挿入部401との境界に、第2係合用凸部415を備えている。第2係合用凸部415は、第2筒状部403の第2周方向PD2に沿って配置されており、第2筒状部軸線AL4の外方に突出している。一対の第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408のそれぞれと、一対の第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410のそれぞれとの間には、第2スリット部413が配置されている。
第2高たわみ部407と、第2高たわみ部408とは、それぞれ、第2高たわみ部周方向延出部417a及び一対の第2高たわみ部軸線方向延出部417bと、第2高たわみ部周方向延出部418a及び一対の第2高たわみ部軸線方向延出部418bとを備えている。第2高たわみ部周方向延出部417a及び第2高たわみ部周方向延出部418aのそれぞれは、第2周方向PD2に延在し且つ第2内面257と摺動するように構成されている。一対の第2高たわみ部軸線方向延出部417b及び一対の第2高たわみ部軸線方向延出部418bのそれぞれは、第2筒状部軸線AL4の方向に延在し且つ第2内面257と摺動するように構成されている。第2高たわみ部周方向延出部417a及び一対の第2高たわみ部軸線方向延出部417bと、第2高たわみ部周方向延出部418a及び一対の第2高たわみ部軸線方向延出部418bとは、第2筒状部軸線AL4の外方に突出している。一対の第2高たわみ部軸線方向延出部417bは、第2高たわみ部407の、第2周方向PD2の両端部に配置されており、そして一対の第2高たわみ部軸線方向延出部418bは、第2高たわみ部408の、第2周方向PD2の両端部に配置されている。
第2低たわみ部409と、第2低たわみ部410とは、それぞれ、第2低たわみ部周方向延出部419a及び一対の第2低たわみ部軸線方向延出部419bと、第2低たわみ部周方向延出部420a及び一対の第2低たわみ部軸線方向延出部420bとを備えている。第2低たわみ部周方向延出部419a及び第2低たわみ部周方向延出部420aのそれぞれは、第2周方向PD2に延在し且つ第2内面257と摺動するように構成されている。一対の第2低たわみ部軸線方向延出部419b及び一対の第2低たわみ部軸線方向延出部420bのそれぞれは、第2筒状部軸線AL4の方向に延在し且つ第2内面257と摺動するように構成されている。第2低たわみ部周方向延出部419a及び一対の第2低たわみ部軸線方向延出部419bと、第2低たわみ部周方向延出部420a及び一対の第2低たわみ部軸線方向延出部420bとは、第2筒状部軸線AL4の外方に突出している。一対の第2低たわみ部軸線方向延出部419bは、第2周方向PD2に、所定の距離を空けて配置されており、そして一対の第2低たわみ部軸線方向延出部420bは、第2周方向PD2に、所定の距離を空けて配置されている。
なお、第2高たわみ部周方向延出部417a及び第2高たわみ部周方向延出部418a、並びに第2低たわみ部周方向延出部419a及び第2低たわみ部周方向延出部420aは、第2スリット部413を間に挟んで、第2周方向PD2を一周する、第2周方向延出部411を形成している。
第2周方向延出部411、第2高たわみ部周方向延出部417a、一対の第2高たわみ部軸線方向延出部417b、第2高たわみ部周方向延出部418a、一対の第2高たわみ部軸線方向延出部418b、第2低たわみ部周方向延出部419a、一対の第2低たわみ部軸線方向延出部419b、第2低たわみ部周方向延出部420a、及び一対の第2低たわみ部軸線方向延出部420bの機能は、それぞれ、第1周方向延出部311、第1高たわみ部周方向延出部317a、一対の第1高たわみ部軸線方向延出部317b、第1高たわみ部周方向延出部318a、一対の第1高たわみ部軸線方向延出部318b、第1低たわみ部周方向延出部319a、一対の第1低たわみ部軸線方向延出部319b、第1低たわみ部周方向延出部320a、及び一対の第1低たわみ部軸線方向延出部320bと同様であるので、説明は省略する。
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を備えている。
具体的には、第2摺動部材229は、第2ロック部として、第2筒状部403に連結されている、一対の嵌合用第2突起部421及び嵌合用第2突起部422をさらに備えている。嵌合用第2突起部421は、第2低たわみ部409を基点とし、第2筒状部軸線AL4と平行に延びている第2筒状部軸線方向延出部423と、第2筒状部軸線方向延出部423の先端を基点とし、外方、すなわち、第2筒状部軸線AL4の外方に突出している第2凸部425とを備えている。
同様に、嵌合用第2突起部422は、第2低たわみ部410を基点とし、第2筒状部軸線AL4と平行に延びている第2筒状部軸線方向延出部424と、第2筒状部軸線方向延出部424の先端を基点とし、外方、すなわち、第2筒状部軸線AL4の外方に突出している第2凸部426とを備えている。
一対の嵌合用第2突起部421及び嵌合用第2突起部422は、第1摺動部材227の第1挿入部301の、一対の嵌合用第2窪み部327及び嵌合用第2窪み部328と、収縮時ロック機構を構成する。具体的には、一対の嵌合用第2突起部421及び嵌合用第2突起部422と、一対の嵌合用第2窪み部327及び嵌合用第2窪み部328とは、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205を相対的に近づけることにより、それらの距離が近づいて、それらがロックし、そして第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205を相対的に遠ざけることにより、それらの距離が遠ざかって、それらがアンロックする。その結果、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が収縮時ロックする。
第2摺動部材229の構造は、第1摺動部材227と同様であり、その作用効果も同様であることから、それらの説明は省略する。
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えている。
具体的には、第1アーム部第2筒体203は、第2先端部215の第2内面257に、先端13に近い順から、第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265を備えている。
第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265の構造は、それぞれ、第1先端側係止部247、第1係合面249、第1基端側係止部251及び第1摺動面253と同様であるので、説明を省略する。また、それら(第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265)と、第2筒状部403との間の関係は、第1先端側係止部247、第1係合面249、第1基端側係止部251及び第1摺動面253と、第1筒状部303との間の関係と同様であるため、説明を省略する。
図10は、第3摺動部材231を説明するための図である。具体的には、図10(a)は、第3摺動部材231の正面図であり、図10(b)は、第3摺動部材231の左側面図であり、図10(c)は、第3摺動部材231の斜視図であり、そして図10(d)は、図5(b)の第3摺動部材231付近の拡大図であり、説明のため、第3摺動部材231と、第1アーム部第3筒体205と、第1アーム部第4筒体207とを、離間して示してある。
第3摺動部材231は、第1アーム部第3筒体205と、第1アーム部第4筒体207とを摺動させる部材である。第3摺動部材231は、第3挿入部501と、第3筒状部503とから構成されている。
第3筒状部503は、第3筒状部503の軸線である第3筒状部軸線AL5と、第3筒状部軸線AL5の周方向である第3周方向PD3とを備えている。なお、第3摺動部材231が、第1アーム部5に組み込まれた状態では、第3筒状部軸線AL5は、第1アーム部軸線AL1と同一直線上に存在し、第3周方向PD3は、第1アーム部5の周方向PDと同一である。従って、第3摺動部材231が、第1アーム部5に組み込まれた状態では、第3筒状部軸線AL5及び第3周方向PD3は、それぞれ、第1アーム部軸線AL1及び周方向PDと読み替えられる。
第3挿入部501は、一対の第3嵌合突起505及び第3嵌合突起506を備えている。第3挿入部501は、嵌合用第3窪み部427及び嵌合用第3窪み部428に相当する構造を有しない以外は、第2挿入部401と同様の構造を有するため、説明を省略する。
第3筒状部503は、一対の第3高たわみ部507及び第3高たわみ部508、一対の第3低たわみ部509及び第3低たわみ部510、第3周方向延出部511、第3スリット部513、第3係合用凸部515、第3高たわみ部周方向延出部517a、第3高たわみ部軸線方向延出部517b、第3高たわみ部周方向延出部518a、第3高たわみ部軸線方向延出部518b、第3低たわみ部周方向延出部519a、第3低たわみ部軸線方向延出部519b、第3低たわみ部周方向延出部520a、第3低たわみ部軸線方向延出部520b、嵌合用第3突起部521、嵌合用第3突起部522、第3筒状部軸線方向延出部523、第3筒状部軸線方向延出部524、第3凸部525、及び第3凸部526を備えている。
第3筒状部503は、第3高たわみ部軸線方向延出部517b、第3高たわみ部軸線方向延出部518b、第3低たわみ部軸線方向延出部519b及び第3低たわみ部軸線方向延出部520bのそれぞれが、第1アーム部第3筒体205の第3内面269と摺動する面積を確保する観点から、第3筒状部軸線AL5の方向と、第3周方向PD3とに延在する単一の構造を有している。それ以外の点については、第3筒状部503は、第2筒状部403と同様の構造を有するので説明を省略する。
第1アーム部第4筒体207は、第4基端部221に、一対の第4筒体嵌合孔267及び第4筒体嵌合孔268を備えているが、それらは第1アーム部第3筒体205の一対の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256と同様の構造であるため、説明を省略する。
第1アーム部第3筒体205は、第3先端部219の第3内面269に、第3先端側係止部271、第3係合面273、第3基端側係止部275及び第3摺動面277を備えており、それらの構造は、それぞれ、第1アーム部第2筒体203の第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265と同様であるので、説明を省略する。また、それらと、第3筒状部503との間の関係は、第1アーム部第2筒体203の第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263、及び第2摺動面265と、第2筒状部403との間の関係と同様であるので、説明を省略する。
上述のように、第1摺動部材227、第2摺動部材229及び第3摺動部材231のそれぞれが、(i)摺動機構及び(ii)収縮時ロック機構を備えているとともに、(iii)伸長時ロック機構(第1アーム部第1筒体201、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205と一緒になって作動する)を備えているため、第1アーム部5は、その全体として、(i)摺動機能、(ii)収縮時ロック機能及び(iii)伸長時ロック機能を有している。従って、第1アーム部5は、収縮形態から伸長形態の任意の長さで固定されうる。
図11は、第2アーム部9の断面図である。具体的には、図11(a)は、収縮形態における、第2アーム部9の左側面の、第2アーム部軸線AL2を通る断面図であり、図11(b)は、伸長形態における、第2アーム部9の左側面の、第2アーム部軸線AL2を通る断面図である。
図11(a)及び図11(b)に示されるように、第2アーム部9は、中空部603を有する第2アーム部第1筒体601と、収縮形態における第2アーム部9において、中空部603内に挿入される第2アーム部第2筒体605とを備えている。第2アーム部第1筒体601は、清掃体取付部11に連結されており、そして第2アーム部第2筒体605は、回転部連結体613に連結されている。第2アーム部9は、第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605を相対的に移動させることにより、第2アーム部9の軸線である第2アーム部軸線AL2の方向に伸縮可能であり、図11(a)に示される収縮形態と、図11(b)に示される伸長形態とをとることができる。
第2アーム部第1筒体601は、清掃具1の基端(図示せず)よりの第2アーム部第1基端部615と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第2アーム部第1先端部617とを備えている。また、第2アーム部第2筒体605は、清掃具1の基端(図示せず)よりの第2アーム部第2基端部619と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第2アーム部第2先端部621とを備えている。
図12は、第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605の拡大図(左側面,第2アーム部軸線AL2を通る断面図)である。具体的には、図12(a)は、第2アーム部第1筒体601の第2アーム部第1基端部615付近の拡大図(左側面,第2アーム部軸線AL2を通る断面図)であり、図12(b)は、第2アーム部第2筒体605の第2アーム部第2先端部621付近の拡大図(左側面,第2アーム部軸線AL2を通る断面図)である。第2アーム部第1筒体601は、第2アーム部第1基端部615の内面に、はめ込み部材607を有しており、第2アーム部第1筒体601は、はめ込み部材607よりも第2アーム部第1先端部617よりに、一対の嵌合用第4窪み部609及び嵌合用第4窪み部610を備えている。第2アーム部第2筒体605は、第2アーム部第2先端部621に、一対の嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612を備えている。
第2アーム部9は、伸長形態において、第2アーム部第2筒体605の嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612が、それぞれ、第2アーム部第1筒体601の嵌合用第4窪み部609及び嵌合用第4窪み部610と嵌合することにより伸長形態を保持するロック機構を備えている。なお、嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612のそれぞれは、その両側(図12(b)では、手前及び奥)にスリット(図示せず)を有しており、嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612のそれぞれが、内方にたわむことができる。
回転部連結体613は、収納形態における清掃具1において、第1アーム部5と、第2アーム部9(の第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605)とが平行になるように、換言すると、アーム角度(図示せず)が略0度となるように、湾曲した形状を有している。
図13〜図18は、回転部7を説明するための図である。具体的には、図13は、スライド部701が初期深さ位置:DOに配置されている回転部7の、図3(b)のXIII−XIII断面における断面図である。図14は、スライド部701を切替え深さ位置:DCまでスライドさせた回転部7の、図3(b)のXIII−XIII断面に相当する断面図である。
図15は、スライド部701を構成する頂部側パーツ721を説明するための図である。具体的には、図15(a)〜図15(d)は、頂部側パーツ721を、図3のXIII−XIII断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、図15(a)平面図、図15(b)正面から参照した断面図、図15(c)底面図、及び図15(d)左側面の断面図である。
図16は、スライド部701を構成する底部側パーツ727を説明するための図である。具体的には、図16(a)〜図16(d)は、底部側パーツ727を、図3のXIII−XIII断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、図16(a)平面図、図16(b)正面から参照した断面図、図16(c)底面図、及び図16(d)右側面の断面図である。
図17は、第1連結部707を説明するための図である。具体的には、図17(a)〜図17(c)は、第1連結部707を、図3のXIII−XIII断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、図17(a)断面図、図17(b)正面図、及び図17(c)断面図である。なお、図17(a)は、図17(b)のXVII(a)−XVII(a)断面における断面図であり、そして図17(c)は、図17(b)のXVII(c)−XVII(c)断面における断面図である。
図18は、第2連結部715を説明するための図である。具体的には、図18(a)〜図18(c)は、第2連結部715を、図3のXIII−XIII断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、図18(a)頂面図、図18(b)正面から参照した断面図、及び図18(c)底面図である。
回転部7は、第1アーム部5及び第2アーム部9(回転部連結体613)を連結し且つアーム角度θを調整可能である。回転部7は、回転軸線RAと、回転軸線RAに沿って回転する回転方向RDとを有する。回転部7は、頂部703及び底部705を有するスライド部701と、第2アーム部9と連結している2つの第1連結部707であって、それぞれが、第1軸孔709を備えるものと、第1アーム部5と連結している第2連結部715であって、第2軸孔717を備えるものとを備えている。第1軸孔709及び第2軸孔717のそれぞれは、回転軸線RAと直交する方向の断面の形状が、回転軸線RAを中心とする円形である。
2つの第1連結部707は、2つの第1連結部707及び第2連結部715のうち、最も浅い深さ位置に配置された頂部側第1連結部711と、最も深い深さ位置に配置された底部側第1連結部713とから構成される。
スライド部701は、頂部703及び底部705に加え、頂部703及び底部705を連結する連結軸719とを備えている。
スライド部701は、頂部703、頂部側筒状部723及び嵌合用突起725を備える頂部側パーツ721と、底部705、底部側筒状部729及び嵌合用窪み731を備える底部側パーツ727とから形成されている。
回転部7は、頂部側パーツ721の頂部側筒状部723を頂部703側から、底部側パーツ727の底部側筒状部729を底部705側から、底部側第1連結部713の第1軸孔709と、第2連結部の第2軸孔717と、頂部側第1連結部711の第1軸孔709と、圧縮コイルバネ733の中空部分とに通し、頂部側パーツ721の、一対の嵌合用突起725を、底部側パーツ727の、一対の嵌合用窪み731と嵌合させることにより形成されている。スライド部701の連結軸719は、頂部側パーツ721の頂部側筒状部723と、底部側パーツ727の底部側筒状部729とから構成されている。
図13に示される、初期深さ位置:D0に配置されているスライド部701は、使用者が、スライド部701の頂部703を、切替え深さ位置:DCまで押し込むと、図14に示される、切替え深さ位置:DCまでスライドしたスライド部701を形成し、そして図14に示される、切替え深さ位置:DCまでスライドしたスライド部701は、使用者がスライド部701の頂部703の押込みを解除すると、スライド部701が、圧縮コイルバネ733の復元力により、初期深さ位置:D0に戻る。
スライド部701は、連結軸719の外周に、4本の回転制御用突起735を備えている。4本の回転制御用突起735のそれぞれは、回転軸線RAに沿って、底部705を基点として頂部703に向かって延びており、そして回転方向RDに、90°間隔で配置されている。4本の回転制御用突起735のそれぞれは、回転軸線RAと直交する方向の断面形状が、頂点が回転軸線RAの外方を向いている略三角形である。
図16に示されるように、4本の回転制御用突起735は、スライド部701を構成する底部側パーツ727の底部側筒状部729の外周に形成されている。
図17に示されるように、底部側第1連結部713は、第1軸孔709の外周に、回転制御用突起735と噛み合う、4個の固定用窪み737を備えている。4個の固定用窪み737のそれぞれは、回転方向RDに、90°間隔で配置されている。4個の固定用窪み737のそれぞれは、回転軸線RAと直交する方向の断面形状が、頂点が回転軸線RAの外方を向いている略三角形であり、4本の回転制御用突起735のそれぞれの略三角形の断面形状と略同一である。
なお、図17に示されるように、頂部側第1連結部711は、第1軸孔709に、固定用窪みを備えていない。
図18に示されるように、第2連結部715は、第2軸孔717の外周に、8個の回転制御用窪み739を備えている。8個の回転制御用窪み739のそれぞれは、回転方向RDに45°間隔で配置されている。8個の回転制御用窪み739のそれぞれは、底部側第1連結部713と接する側の面716aを基点とし、回転軸線RAに沿って延びており、頂部側第1連結部711と接する側の面716bまでは到達していない。8個の回転制御用窪み739のそれぞれの、回転軸線RAと直交する方向の断面形状は、頂点が回転軸線RAの外方を向いている略三角形であり、4個の回転制御用突起735のそれぞれの略三角形の断面形状と略同一である。
スライド部701が、図13に示されるように、初期深さ位置:D0に配置されている場合には、スライド部701の4個の回転制御用突起735のそれぞれが、底部側第1連結部713の4個の固定用窪み737のそれぞれと噛合い、そしてスライド部701の4個の回転制御用突起735のそれぞれが、第2連結部715の8個の回転制御用窪み739のうち4個と噛み合っているので、アーム角度θは調整不可能である。
一方、スライド部701を、切替え深さ位置:DCまでスライドさせると、図14に示されるように、スライド部701の4個の回転制御用突起735のそれぞれもスライドし、スライド部701の4個の回転制御用突起735のそれぞれが、第2連結部715の4個の回転制御用窪み739のそれぞれと噛み合わなくなるが、底部側第1連結部713の4個の固定用窪み737のそれぞれと噛み合っている状態となる。その結果、スライド部701と、第1連結部707(頂部側第1連結部711及び底部側第1連結部713)を介して連結している第2アーム部9は、スライド部701に対して回転することができないが、スライド部701に第2連結部715を介して連結している第1アーム部5は、スライド部701に対して回転することができるようになり、アーム角度θが可変となる。
なお、スライド部701は、切替え深さ位置:DCを超え、最大深さ位置(図示せず)までスライドさせることができる。
スライド部701は、切替え深さ位置:DC、並びに最大深さ位置(図示せず)までスライドさせても、底部側第1連結部713の4個の固定用窪み737のそれぞれと噛み合っているので、アーム角度θを変える場合には、スライド部701は、第2アーム部9と一緒に回転することとなる。
使用者が、アーム角度θの調整を終えて、スライド部701の頂部703の押込みを解除すると、スライド部701が初期深さ位置:D0に戻り、その際に、スライド部701の4個の回転制御用突起735のそれぞれが、底部側第1連結部713の4個の固定用窪み737のそれぞれと噛合い、そしてスライド部701の4個の回転制御用突起735のそれぞれが、第2連結部715の8個の回転制御用窪み739のうち、回転前とは異なる4個の回転制御用窪み739と噛み合い、アーム角度θが調整不可能となる。
第2連結部715は、回転制御用窪み739を45°間隔で有するため、アーム角度θは、45°間隔で調整可能である。
頂部側第1連結部711は、その最も浅い深さ位置に、使用者がスライド部701の頂部703を押し込む際に触れる可能性のある部分である、頂部側把持部741を備えている。また、底部側第1連結部713は、その最も深い深さ位置に、使用者がスライド部701をスライドさせる際に触れる可能性のある部分である、底部側把持部743を備えている。頂部側把持部741及び底部側把持部743のそれぞれは、回転方向RDに一周している。
図13に示されるように、初期深さ位置:D0に配置されているスライド部701では、底部705が、深さ方向DDにおいて、底部側第1連結部713の底部側把持部743よりも、スライド部701の切替え深さ位置:DCよりも大きな長さ:L0だけ浅い深さ位置に配置されるように構成されている。従って、図14に示されるように、スライド部701を切替え深さ位置:DCまでスライドさせると、底部705が、底部側第1連結部713の底部側把持部743と、深さ方向DDにおいて、長さ:L1だけ浅い深さ位置に配置されることとなる。そうすることにより、使用者は、スライド部701を、あたかも、押し込むように操作することができる。また、使用者が、スライド部701の頂部703を、スライド部701の切替え深さ位置:DCまでスライドさせた場合でも、底部705側に添えた指が、底部705から押し出されにくい。
また、回転部7は、深さ方向DDにおいて、底部705より深さの深い領域に、回転部7を構成する部材、特に、スライド部701とともにスライドしない部材を備えていない。そうすることにより、回転部7の構造が単純であるにもかかわらず、スライド部701を、あたかも、押し込むように操作することができる。
スライド部701の頂部703は、頂部703の周縁に配置された周縁部745と、周縁部745に囲まれた突出部747とを備えている。突出部747は、周縁部145よりも、底部105と反対側に、高さHだけ突出している。換言すると、突出部747は、深さ方向DDにおいて、周縁部745よりも、高さH分だけ浅い深さ位置に配置されている。
また、頂部側把持部741は、深さ方向DDにおいて、初期深さ位置:D0に配置されたスライド部701の周縁部745と同一の深さ位置に配置されているので、頂部側把持部741は、深さ方向DDにおいて、初期深さ位置:D0におけるスライド部701の突出部747の位置よりも、高さH分だけ深い深さ位置に配置されるように構成されている。そうすることにより、使用者が、頂部側把持部741の影響を受けずに、スライド部701の突出部747を押し込みやすくなる。また、使用者が、スライド部701の頂部703を押し込む際に、使用者の指が、頂部側把持部741と、スライド部701の周縁部745との間に巻き込まれにくくなる。
上述のように、第1連結部707(頂部側第1連結部711及び底部側第1連結部713)が、第2アーム部9と連結されており、そして第2連結部715が、第1アーム部5と連結されている。そうすることにより、使用者が、例えば、左手の親指の指先をスライド部701の頂部703及び頂部側把持部741に添え、左手の人差し指を底部側把持部743に添え、左手の残りの部分で第2アーム部9を把持した際に、スライド部701の頂部703、頂部側把持部741及び底部側把持部743が、第2アーム部9、ひいては左手とともに回転するので、左手の親指及び人差し指が、スライド部701の頂部703、頂部側把持部741及び底部側把持部743との間で摩擦を受けにくい。
第1実施形態では、清掃具1は、把持部3を有する第1アーム部5と、第2アーム部9と、回転部7と、清掃体取付部11とを備えているが、本開示の清掃具は、把持部を備え且つ伸縮性を有するアーム部と、清掃体取付部とを有していればよく、アーム部と、清掃体取付部とは、直接又は間接的に連結されうる。
例えば、本開示の実施形態の1つに従う清掃具では、把持部を備え且つ伸縮性を有するアーム部と、清掃体取付部とからなり、清掃体取付部が、アーム部に直接連結されている。また、本開示の別の実施形態に従う清掃具では、アーム部と、清掃体取付具とが、回転部を間に挟んで連結されている。
本開示の清掃具では、アーム部は、少なくとも第1筒体及び第2筒体を備え、伸縮可能であれば、筒体の数は、特に制限されない。
文字式を用いると、本開示の清掃具では、アーム部は、伸縮可能なn本(nは、2以上の整数である)の筒体を備えることができる。n本の筒体のうち、最も外側のものから順番に、第1筒体,第2筒体,・・・,と称する。なお、nの上限は、清掃具としての観点から、好ましくは6、より好ましくは5、そしてさらに好ましくは4である。
n本の筒体の内、k番目の筒体を、「第k筒体」と称する。また、第k筒体の基端部を「第k基端部」と称し、第k基端部に配置された摺動部材を「第(k−1)摺動部材」と称し、第(k−1)摺動部材の筒状部を、「第(k−1)筒状部」と称する。
本開示の清掃具において、アーム部が2本(n=2)の筒体を備えている場合には、第2筒体(k=2)に連結している第1摺動部材は、2番目(k=2)の筒体である第2筒体と連結し、1番目(k=1)の筒体である第1筒体の内面に沿って摺動するように構成され、第1筒体と、第2筒体とに摺動機能を付与する。
本開示の清掃具において、アーム部が3本以上(3≦n)の筒体を備えている場合には、第(k+1)筒体が第k摺動部材を備えていることが好ましい(kは、1以上且つ(n−1)以下の整数である)。アーム部全体として、摺動機能を発揮することができるからである。
本開示の清掃具では、第k摺動部材が、第k筒体の内面に沿う第k筒状部であって、第k筒状部軸線と第k周方向とを有するものを備えることが好ましく、第k筒状部は、内方にたわみやすい、一対の第k高たわみ部と、一対の第k高たわみ部よりも内方にたわみにくい一対の第k低たわみ部とを備えていることが好ましい。
第k筒状部は、一対の第k高たわみ部のそれぞれと、一対の第k低たわみ部のそれぞれとの間に、計4本の、所定の幅を有する第kスリット部を備えていることが好ましい。一対の第k高たわみ部のそれぞれと、一対の第k低たわみ部のそれぞれとが、独立して、それらの機能を発揮しやすくなるからである。また、筒状部が、アーム部の軸線と直交する方向の断面の形状を変化させやすくなるからである。
なお、本開示の別の実施形態では、第k筒状部は、一対の第k高たわみ部のそれぞれと、一対の第k低たわみ部のそれぞれとの間に、計4本の第kスリット部の代わりに、第k筒状部を構成する素材の厚さの薄い部分、ゴム等を備えていてもよい。
また、第k筒体は、製造の観点から、その外面断面形状及び/又は内面断面形状が、第k筒体軸線方向に沿って変化する場合がある、例えば、第1筒体では、第1基端部から第1先端部にかけてその内面断面形状が徐々に小さくなる(テーパーを有する)場合がある。第k摺動部材の第k筒状部が第kスリット部を備えることにより、第k筒状部が、第k筒状部軸線と直交する方向の断面形状を変化させることができるので、第k筒体がテーパーを有する場合であっても、第k摺動部材が摺動機能を発揮することができる。
また、第kスリット部が延びる方向は、特に制限されないが、第k筒状部が、第k筒状部軸線と直交する方向の断面形状を変化させる観点からは、第k筒状部軸線の方向に延びることが好ましい。
一対の第k高たわみ部は、清掃体取付部のたわみ方向の両側部に配置されることが好ましく、そして一対の第k低たわみ部は、清掃体取付部のたわみ方向の両端部に配置されることが好ましい。本開示の効果の観点からである。
第k筒体の、アーム部軸線の方向と直交する方向の断面形状(内面断面形状、外面断面形状)は任意であり、例えば、円形、長径及び短径を有する楕円形等が挙げられる。
第k筒体の上記断面形状が楕円形である場合には、第k高たわみ部が、第k筒体の短径の方向の両端に配置されており、第k低たわみ部が、第k筒体の長径の方向の両端に配置されていることが好ましい。第(k+1)筒体が、第k筒体に対して、がたつきにくくなり、そして第k周方向に回転しにくくなるからである。また、第k高たわみ部が、第k低たわみ部よりも第k筒体の内面と平面に近い状況で接することができるので、第k高たわみ部が、摺動機能をより発揮しやすくなるからである。
一対の第k低たわみ部のそれぞれは、第k周方向に延在し且つ第k筒体の内面と摺動するように構成された第k低たわみ部周方向延出部と、第k筒体軸線の方向に延在し且つ第k筒体の内面と摺動するように構成された第k低たわみ部軸線方向延出部との一方を備えていることが好ましく、そして両方を備えていることがより好ましい。一対の第k低たわみ部、ひいては摺動部材が、摺動機能をより発揮することができるからである。
一対の第k高たわみ部のそれぞれは、第k周方向に延在し且つ第k筒体の内面と摺動するように構成された第k高たわみ部周方向延出部と、第k筒体軸線の方向に延在し且つ第k筒体の内面と摺動するように構成された第k高たわみ部軸線方向延出部との一方を備えていることが好ましく、そして両方を備えていることがより好ましい。一対の第k高たわみ部、ひいては摺動部材が、摺動機能をより発揮することができるからである。
本開示のアーム部は、収縮形態を保持する収縮時ロック機構を備えることができる。
上記文字式において、本開示のアーム部が2本(n=2)の筒体を備えている場合には、1番目(k=1)の筒体である第1筒体が、第1基端部において、第1ロック部を備えるロック部材を備え、2番目(k=2)の筒体である第2筒体が、第2基端部における第1摺動部材に、第2ロック部を備え、第1ロック部及び第2ロック部をロックさせることにより、収縮時ロック機能を発揮することが好ましい。
本開示のアーム部が3本以上(3≦n)の筒体を備えている場合には、第k筒体の第k基端部に配置された第(k−1)摺動部材と、第(k+1)筒体の第(k+1)基端部に配置された第k摺動部材とが、お互いにロック可能な、一対のロック部を備えていることが好ましい(kは、2以上且つ(n−1)以下の整数である)。アーム部全体として、収縮時ロック機能を発揮することができるからである。
なお、第k摺動部材は、第(k−1)摺動部材(又は第1ロック部)とロックするロック部と、第(k+1)摺動部材とロックするロック部との両方を備えることができる。
第1ロック部及び第2ロック部は、当技術分野で公知のロック機構を採用することができるが、第1ロック部及び第2ロック部は、第1筒体が、第1基端部において、第1筒体と連結し且つ中空部内に第1ロック部を備えているロック部材を備え、摺動部材が、筒状部に連結された第2ロック部であって、上記中空部に配置され且つ上記内面と摺動しないものを備え、収縮時ロック機能が、第1ロック部と、第2ロック部との距離を近づけることにより作動し、それらの距離を遠ざけることにより解除するものであることが好ましい。アーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除することができる観点からである。上述の一対のロック部も同様である。
第1ロック部及び第2ロック部の一方が、嵌合用突起部であり、他方が嵌合用窪み部であることが好ましい。アーム部を収縮させることのみでロック機構が作動し、そしてアーム部を伸長させることのみでロック機構が解除しやすくなり、ひいてはアーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除する観点からである。上述の一対のロック部においても、一方が、嵌合用突起部であり、他方が嵌合用窪み部であることが好ましい。
第2ロック部が嵌合用突起部であり、嵌合用突起部の基点が低たわみ部であることが好ましい。低たわみ部の低たわみ性に起因して、嵌合用突起部の位置がずれにくく、特に、筒状部軸線に近づく方向又は遠ざかる方向にずれにくく、収縮時ロック機能が確実に発揮しやすくなる観点からである。
上記嵌合用突起部が、一対の嵌合用突起部であって、それぞれが、筒状部軸線の方向に延びている筒状部軸線方向延出部と、外方に突出している凸部とを備え、そして嵌合用窪み部が、一対の嵌合用窪み部であって、それぞれが、外方に窪んでいる凹部を備えていることが好ましい。アーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除する観点からである。
本開示の清掃具では、アーム部が、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えることが好ましい。清掃具を伸長状態で使用している場合に、清掃具の清掃体が壁等にぶつかって、意図せず、アーム部が収縮することを抑制することができるからである。
上記伸長時ロック機構は、第1筒体が、第1先端部の内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、上記先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面を備えており、上記アーム部が、上記筒状部と、第1筒体の上記係合面とを係合させるように構成されていることにより発現することが好ましい。アーム部を伸長させることのみで伸長時ロック機構が作動し、そしてアーム部を収縮させることのみで伸長時ロック機構が解除する。従って、アーム部の伸長状態を簡易に固定及び解除することができるからである。
本開示の清掃具では、摺動部材の素材は、例えば、プラスチック、例えば、ポリアセタール系樹脂、ナイロン系樹脂等であることができ、プラスチックであることが好ましい。アーム部を摩耗させにくい観点からである。
本開示の清掃具では、アーム部の素材は、例えば、金属、プラスチック、例えば、ポリアセタール系樹脂、ABS系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂)、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタラート系樹脂、ポリブチレンテレフタラート系樹脂)、アクリル系樹脂(例えば、ポリメチルメタクリラート系樹脂、ポリスチレン系樹脂)、並びにそれらの任意の組み合わせであることができる。
アーム部の素材と、摺動部の素材とは、同一であっても、そして異なっていてもよい。
本開示の清掃具が第2アーム部を備えている場合には、第2アーム部は、伸縮不可能であっても、伸縮可能で有ってもよい。第2アーム部が伸縮可能である場合には、第2アーム部の軸線の方向に伸縮可能であることが好ましい。第2アーム部の構造は、第1実施形態に示されるものに限定されず、公知の伸縮構造を採用可能である。
本開示の清掃具では、回転部は、第1実施形態に示されるものに限定されず、公知の回転部構造、例えば、特許文献1、特開2004−49619号、特開2009−17958号、特開2009−34338号等に記載の構造を採用可能である。
本開示の清掃具では、清掃体取付部は、たわみ方向を有するものであれば、特に制限されず、公知の構造、例えば、上述の公報に記載される構造を有することができる。
本開示の清掃具では、清掃体は、使い捨てのもの、洗浄等を経て繰り返し使用するのもの等、任意の公知の清掃体であることができる。
1 清掃具
3 把持部
5 第1アーム部
7 回転部
9 第2アーム部
11 清掃体取付部
13 先端
15 基端
101 清掃体
201 第1アーム部第1筒体
202 第1筒体中空部
203 第1アーム部第2筒体
204 第2筒体中空部
205 第1アーム部第3筒体
206 第3筒体中空部
207 第1アーム部第4筒体
208 第4筒体中空部
227 第1摺動部材
229 第2摺動部材
231 第3摺動部材
301 第1挿入部
303 第1筒状部
307,308 第1高たわみ部
309,310 第1低たわみ部
311 第1周方向延出部
313 第1スリット部
θ アーム角度
AL1 第1アーム部軸線
AL2 第2アーム部軸線
RA 回転軸線
RD 回転方向
FD たわみ方向
PD 周方向

Claims (11)

  1. 把持部を備え、軸線及び周方向を有するアーム部と、たわみ方向を有する清掃体取付部とを備え、先端及び基端を有する清掃具であって、
    前記アーム部が、中空部を有し且つ内面を備えている第1筒体であって、前記把持部を構成するものと、前記中空部内に挿入される第2筒体とを少なくとも備え、前記アーム部が、前記軸線の方向に伸縮可能であるように構成されており、
    第2筒体が、前記基端よりの第2基端部と、前記先端よりの第2先端部とを有し、
    前記アーム部が、第2基端部において、第2筒体と連結している挿入部と、第1筒体の前記内面と摺動するように構成された筒状部とを備える摺動部材を備え、
    前記筒状部が、前記たわみ方向及び前記軸線と直交する方向の両端部に配置された、一対の高たわみ部と、前記たわみ方向の両端部に配置され且つ前記一対の高たわみ部よりも内方にたわみにくい、一対の低たわみ部とを備えている、
    ことを特徴とする、前記清掃具。
  2. 前記筒状部が、前記一対の高たわみ部のそれぞれと、前記一対の低たわみ部のそれぞれとの間に、前記軸線の方向に延びるスリット部を備えている、請求項1に記載の清掃具。
  3. 前記一対の高たわみ部のそれぞれが、前記周方向に延在し且つ前記内面と摺動するように構成された高たわみ部周方向延出部と、前記軸線の方向に延在し且つ前記内面と摺動するように構成された高たわみ部軸線方向延出部とを備えている、請求項1又は2に記載の清掃具。
  4. 前記一対の低たわみ部のそれぞれが、前記周方向に延在し且つ前記内面と摺動するように構成された低たわみ部周方向延出部と、前記軸線の方向に延在し且つ前記内面と摺動するように構成された低たわみ部軸線方向延出部とを備えている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の清掃具。
  5. 第1筒体が、前記たわみ方向に長い、前記内面の断面形状を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の清掃具。
  6. 第1筒体が、前記基端よりの第1基端部と、前記先端よりの第1先端部とを有し、第1先端部における第1筒体の前記内面の断面形状が、第1基端部における第1筒体の前記内面の断面形状よりも小さく、前記一対の低たわみ部のそれぞれが、第1基端部における第1筒体の前記内面と接しないが、第1先端部における第1筒体の前記内面と接するように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の清掃具。
  7. 第1筒体が、第1基端部において、第1筒体と連結しているロック部材であって、前記中空部に配置され且つ前記内面と摺動しない第1ロック部を備えているものを備え、前記摺動部材が、前記筒状部に連結された第2ロック部であって、前記中空部に配置され且つ前記内面と摺動しないものをさらに備え、第1ロック部と、第2ロック部とが、それらの距離を近づけることによりロックし且つそれらの距離を遠ざけることによりアンロックするように構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の清掃具。
  8. 第1ロック部及び第2ロック部の一方が嵌合用突起部であり、他方が嵌合用窪み部である、請求項7に記載の清掃具。
  9. 前記嵌合用突起部が、一対の嵌合用突起部であって、それぞれが、前記軸線の方向に延びている延出部と、前記延出部の先端を基点として外方に突出している凸部とを有するものを備えており、そして前記嵌合用窪み部が、一対の嵌合用窪み部であって、それぞれが、外方に窪んでいる凹部を有するものを備えている、請求項8に記載の清掃具。
  10. 第2ロック部が前記嵌合用突起部であり、前記嵌合用突起部が、前記一対の低たわみ部の一方又は両方を基点としている、請求項8又は9に記載の清掃具。
  11. 第1筒体が、前記先端よりの第1先端部と、前記基端よりの第1基端部とを備え、第1筒体が、第1先端部の前記内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、前記先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面とを備えており、前記アーム部が、前記筒状部と、第1筒体の前記係合面とを係合させることにより、前記アーム部の伸長形態を保持することができるように構成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の清掃具。
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