JP6789141B2 - 衛生薄葉紙の評価方法 - Google Patents
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Description
クレープ紙(原紙)の坪量は、JIS P 8124(1998)に準拠する方法で測定をした。
クレープ紙(原紙)を、JIS P 8111(1998)の条件下で、十分に調湿した後、ダイヤルゲージ(尾崎製作所製、ピーコックG型)を用いて、原紙の紙厚を測定した。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、上記ダイヤルシックネスゲージの目盛を移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は、金属製で、直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにした。また、紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は測定を10回行って得られる平均値とした。紙厚の測定は、1プライ当りの原紙について行った。
ブレード経過時間は、原紙にクレープが形成される際に、回転する抄紙機のドライヤー(ドラム)に1つのブレードを当てた時間である。ブレードには、ステンレス(SK51)のドクターブレードを用いた。
クレープ率は、((ドライヤーの周速)−(巻き取りリールの周速))/(ドライヤーの周速)×100(%)の条件式で算出される値を用いた。
JIS P 8113(1998)に準拠した乾燥引張強度を測定した。測定は、1プライ当たり、縦方向及び横方向のそれぞれについて行った。測定試料の試験幅は25mmとした。単位はcNで示す。
平均摩擦係数は、ピンオンプレート型摩擦試験装置(株式会社トリニティラボ社製、トライボマスター TYPEμv1000)を用いて行った。平均摩擦係数の測定では、ピンオンプレート型摩擦試験装置のプレート上にクレープ紙を載せ、クレープ紙の一方の縁部を治具等によって固定し、クレープ紙を、固定された一方の端部から固定されていない他方の端部に向かって、すべり速度1.0mm/s、垂直荷重Fを50gf、すべり距離5.0mmの条件で接触子を接触させながら、図5のY方向に水平移動させ、このときの動摩擦係数の平均値を測定した。測定条件は、実験室温20℃、実験室湿度20RH%、潤滑状態は大気中無潤滑とする。また、測定試料は、25℃、20%RHのチャンバに24時間放置したものを用いる。測定試料のサイズは100mm×100mmとした。
Image JのAnalyzeツールを用い、Analyze Particles(粒子解析)を行う。白黒に2値化された画像または閾値設定された画像で、対象物(黒色部分)の数を数え、黒画像の面積比を計測した。黒画像の面積比は、各対象物の面積の総和÷全面積(20×20)=面積割合の条件で算出した。
クレープ方向に対して90°方向から、指でサンプル表面を撫で、滑らかさを確認した。官能評価は、20名により行い、下記の基準で点数化した合計値の平均値を用いて、下記の基準で評価した。
4点=「滑らかに感じる」
3点=「やや滑らかに感じる」
2点=「ややざらつきを感じる」
1点=「ざらつきを感じる」。
実施例1では、米坪(坪量)16.78g/m2、紙厚126μm、ブレード経過時間90分、クレープ率23%、引張強度(縦)303cN、引張強度(横)116cN、平均摩擦係数1.585のクレープ紙(ウエブ100参照)を用意した。実施例1では、LED21が配置された方向とウエブ100上のクレープが延びる方向と直交する方向との角度が0°となるように、ウエブ100をCISスキャナ200の載置台20に置いて撮像した。実施例1では、黒画像の面積比は37.86%であり、官能評価(滑らかさは)は3.6であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
実施例2では、ブレード時間180分、紙厚124μm、引張強度(縦)298cN、平均摩擦係数1.655であること以外は、実施例1と同じクレープ紙を用意した。実施例2では、黒画像の面積比は39.76%であり、官能評価(滑らかさは)は3.4であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
実施例3では、ブレード時間270分、米坪(坪量)16.71g/m2、紙厚125μm、引張強度(縦)328cN、引張強度(横)128cN、平均摩擦係数1.612であること以外は、実施例1と同じクレープ紙を用意した。実施例3では、黒画像の面積比は39.42%であり、官能評価(滑らかさは)は3.2であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
実施例4では、ブレード時間360分、米坪(坪量)16.90g/m2、紙厚136μm、引張強度(縦)331cN、引張強度(横)129cN、平均摩擦係数1.652であること以外は、実施例1と同じクレープ紙を用意した。実施例4では、黒画像の面積比は39.26%であり、官能評価(滑らかさは)は3.1であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
実施例5では、ブレード時間450分、米坪(坪量)16.64g/m2、紙厚140μm、引張強度(縦)295cN、引張強度(横)110cN、平均摩擦係数1.839であること以外は、実施例1と同じクレープ紙を用意した。実施例5では、黒画像の面積比は40.66%であり、官能評価(滑らかさは)は3.0であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
比較例1では、ブレード時間540分、米坪(坪量)16.53g/m2、紙厚143μm、引張強度(縦)299cN、引張強度(横)115cN、平均摩擦係数2.131であること以外は、実施例1と同じクレープ紙を用意した。比較例1では、黒画像の面積比は46.50%であり、官能評価(滑らかさは)は2.1であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
比較例2では、ブレード時間90分、クレープ率19%、米坪(坪量)16.65g/m2、紙厚98μm、引張強度(縦)296cN、引張強度(横)123cN、平均摩擦係数1.342であること以外は、実施例1と同じクレープ紙を用意した。比較例2では、黒画像の面積比は32.60%であり、官能評価(滑らかさは)は3.8であった。測定及び評価の結果を表1に示す。
101 原画像
10 クレープ凸部
11 クレープ凹部
12、13 ワイヤーパターン
200 スキャナ
20 載置台
21 LED
22 レンズ
23 センサ
LD LEDの移動方向
CD クレープが延びる方向と直交する方向
Claims (7)
- クレープを有するシートで形成された衛生薄葉紙の評価方法であって、
焦点深度の浅い光学系で前記シートを撮像して前記シートの原画像を取得する撮像ステップと、
前記原画像の輝度が所定の閾値以下の第1の画像と、前記所定の閾値を超える第2の画像とに前記原画像を区分する画像処理を行う処理ステップと、
前記原画像に対する第1の画像の面積比または前記第2の画像の面積比を算出する算出ステップとを有し、
前記第1の画像の面積が前記第2の画像の面積よりも小さいシートを判定する衛生薄葉紙の評価方法。 - 前記光学系は、前記シート上のクレープが延びる方向と直交する方向に沿って一次元的に配置された光源を備え、
前記シートを撮像する方向は、前記光源が配置された方向と直交する方向であり、かつ前記光源が前記シートに対して相対的に移動する方向である、請求項1記載の衛生薄葉紙の評価方法。 - 前記光源が配置された方向と前記シート上のクレープが延びる方向と直交する方向との角度が0°〜38°である、請求項2に記載の衛生薄葉紙の評価方法。
- 前記光源は、前記シートに対して一方向からのみ光を照射する位置に配置されている、請求項2に記載の衛生薄葉紙の評価方法。
- 前記光学系がCIS方式のスキャナである、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙の評価方法。
- 前記シートは、
坪量が15〜35g/m2であり、
紙厚が100〜250μmであり、
平均摩擦係数が1.3〜2.0である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の衛生薄葉紙の評価方法。 - 前記原画像に対する前記第1の画像の面積比が33%〜43%である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の衛生薄葉紙の評価方法。
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