JP6788930B1 - 術具 - Google Patents

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Abstract

術具の駆動が比較的簡素な新たな構成とするべく、術具(100)は、屈曲動作および把持部の開閉動作が可能な鉗子装置(K)と、外部から駆動力が伝達される複数の駆動子(31a,31b,31c)と、前記複数の駆動子にそれぞれ固定され、複数の駆動子の直線的な動きを鉗子装置へ伝達する複数のワイヤ(35a,35b,35c)と、を備え、前記鉗子装置は、前記複数のワイヤの全部または一部が引かれることで屈曲動作および開閉動作の少なくともいずれかを行うように構成されている。

Description

本発明は、術具に関する。
マスタースレーブ型の手術ロボットにおいて、安全性向上や、医師の操作習得時間の短縮を図るために、隔離された場所でロボットを操作する術者にロボット鉗子(術具)に働く外力を伝える技術が要望されている。術者に伝えられる外力は、アクチュエータの位置や駆動力等の情報に基づいて推定される。
ロボットの術具を駆動する方法としては、アクチュエータ等の駆動源で発生させた駆動力を、ワイヤを介して術具に伝達して駆動するものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。ワイヤは駆動源および術具の間に配置され、張力(テンション)が所定の範囲内に収まるように調整されている。
特許第4938753号公報
しかしながら、前述の術具を駆動する方法は、モータの回転力を幾つかの歯車を介して減速してからワイヤ等を介して駆動するため、機構が複雑である。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、術具の駆動が比較的簡素な新たな構成を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の術具は、屈曲動作および把持部の開閉動作が可能な鉗子装置と、外部から駆動力が伝達される複数の被駆動部と、複数の被駆動部にそれぞれ固定され、該複数の被駆動部の直線的な動きを鉗子装置へ伝達する複数の索状体と、を備える。鉗子装置は、複数の索状体の全部または一部が引かれることで屈曲動作および開閉動作の少なくともいずれかを行うように構成されている。
この態様によると、複数の被駆動部の直線的な動きを複数の索状体で鉗子装置へ伝達するとともに、複数の索状体の全部または一部が引かれることで屈曲動作および開閉動作の少なくともいずれかを行える。また、索状体が伝達する被駆動部の動きは、直線的であるため、被駆動部の構成を簡素化できる。
複数の被駆動部は、第1の被駆動部と、第2の被駆動部と、第3の被駆動部と、を有してもよい。複数の索状体は、第1の被駆動部に固定されている第1のワイヤと、第2の被駆動部に固定されている第2のワイヤと、第3の被駆動部に固定されている第3のワイヤと、を有してもよい。これにより、各被駆動部の動きを個別に制御することで、鉗子装置の屈曲動作や開閉動作を独立して制御できる。
第1の被駆動部、第2の被駆動部および第3の被駆動部は、それぞれが直線的に動く第1方向が平行であり、第1方向に対して交差する第2方向に並んで配置されていてもよい。これにより、各被駆動部の直線的な動きが他の被駆動部の動きを妨げずにすむ。また、被駆動部が第2方向に並んで配置されているため、複数の被駆動部のレイアウトが容易である。
鉗子装置は、第1のワイヤ、第2のワイヤおよび第3のワイヤの動きにより、第1の屈曲動作と、第1の屈曲動作と異なる方向へ屈曲する第2の屈曲動作と、開閉動作と、を実現する、ように構成されていてもよい。これにより、鉗子装置による複雑な動作が複数のワイヤの直線的な動きで実現できる。
鉗子装置は、第1のワイヤおよび第2のワイヤの動きにより第2の屈曲動作および開閉動作を実現し、第3のワイヤの動きにより第1の屈曲動作を実現する、ように構成されていてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、比較的簡素な構成で術具を駆動できる。
本発明の一実施形態に係る術具の構成を説明する図である。 図1の術具におけるアダプタとの係合状態を説明する部分断面視図である。 図1の術具における第1ハウジング部および第2ハウジング部の配置位置を説明する斜視図である。 図1のハウジング内の構成を説明する上面視図である。 図1のハウジング内の構成を説明する部分断面視図である。 本実施形態の鉗子装置Kを見た斜視図である。 実施形態の鉗子装置Kの図6のA方向矢視図である。 実施形態の鉗子装置Kの図6のB方向矢視図である。 実施形態の鉗子装置Kの図6のC方向矢視図である。 ローラベースと第1〜第4ガイドローラとを示す斜視図である。 図11(a)は、図8のD方向矢視図であり、図11(b)は、図11(a)の状態から第1関節が屈曲した状態を示す図である。
この発明の一実施形態に係る術具100について、図1から図5を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る術具の構成を説明する図である。図2は、図1の術具におけるアダプタとの係合状態を説明する部分断面視図である。図3は、図1の術具における第1ハウジング部および第2ハウジング部の配置位置を説明する斜視図である。図4は、図1のハウジング内の構成を説明する上面視図である。図5は、図1のハウジング内の構成を説明する部分断面視図である。
本実施形態の術具100は、マスタースレーブ型の手術ロボットに適用されるものであり、手術に用いられるものである。術具100には、図1に示すように、先端に鉗子(動作部)12が配置されたシャフト111と、手術ロボットに取り付けられるハウジング20と、が主に設けられている。
シャフト111は、ハウジング20から延びる棒状に形成された部材である。本実施形態では、シャフト111がZ軸方向へ延びる棒状の部材である例に適用して説明する。シャフト111におけるハウジング20に対して反対側の端部(Z軸の正側の端部)である先端には動作部である鉗子装置Kが設けられている。シャフト111の内部には、ハウジング20から鉗子装置Kに向かって延びる(Z軸方向に沿って)空間が設けられている。当該空間には、後述する複数のワイヤ35が配置可能とされている。
ハウジング20は、図2に示すように手術ロボットのアダプタ102に取り付け、取り外し可能とされるものであり、アダプタ102の動力伝達部(外部)103を介して、動力部104から鉗子装置Kを駆動する駆動力が伝達されるものである。
ハウジング20には、図3から図5に示すように、第1ハウジング部(支持部)21および第2ハウジング部(支持部)22と、駆動子(被駆動部)31と、ワイヤ(索状体)35と、プーリ(回転体)41と、プーリ回転軸(回転軸部)46と、固定ブロック(固定部)51と、固定ねじ(固定子)56と、が主に設けられている。
第1ハウジング部21および第2ハウジング部22は、図4および図5に示すように、ハウジング20の筐体の少なくとも一部を構成する板状の部材である。本実施形態では、第1ハウジング部21がハウジング20におけるアダプタ102と対向する面(Y軸の負側の面)に配置され、第2ハウジング部22がハウジング20におけるアダプタ102とは反対側の面(Y軸の正側の面)に配置されるものである例に適用して説明する。さらに第1ハウジング部21および第2ハウジング部22は、X−Z平面と平行に配置されている例に適用して説明する。
第1ハウジング部21および第2ハウジング部22の間には、図4および図5に示すように、ワイヤ35、ガイドプーリ26、プーリ41、プーリ回転軸46、および、固定ブロック51が少なくとも配置されている。
第1ハウジング部21および第2ハウジング部22におけるシャフト111と反対側(Z軸の負側)の端部近傍の領域には、プーリ41の配置に用いられるプーリ用長孔(長孔)23が設けられている。
プーリ用長孔23は、第1ハウジング部21および第2ハウジング部22におけるシャフト111側(Z軸の正側)に向かって延びる貫通孔である。言い換えると、Z軸方向に沿って延びる長孔である。また、本実施形態では、3つのプーリ用長孔23が、X軸方向に間隔をあけて並んで配置されている例に適用して説明する。なお、プーリ用長孔23が設けられる数は、3つよりも多くてもよいし、少なくてもよい。
第1ハウジング部21には、駆動子31が配置される駆動用長孔24が設けられている。駆動用長孔24は、駆動子31を第1ハウジング部21に沿う方向への移動を許容し、第1ハウジング部21から離れる方向(Y軸方向)への移動を規制するものである。
駆動用長孔24は、第1ハウジング部21におけるプーリ用長孔23よりもシャフト111側に設けられている。例えば、第1ハウジング部21におけるZ軸方向の中央領域に設けられている。
駆動用長孔24は、シャフト111側(Z軸の正側)に向かって直線状に延びる貫通孔である。言い換えると、Z軸方向に沿って延びる長孔である。また、本実施形態では、3つの駆動用長孔24が、X軸方向に間隔をあけて並んで配置されている例に適用して説明する。なお、駆動用長孔24が設けられる数は、プーリ用長孔23の数に対応した数であってもよいし、3つよりも多くてもよいし、少なくてもよい。
本実施形態では、3つの駆動用長孔24におけるZ軸方向の長さが等しい例に適用して説明する。なお、3つの駆動用長孔24におけるZ軸方向の長さは、上述のように等しくてもよいし、異なっていてもよい。
ガイドプーリ26は、駆動子31からシャフト111に延びるワイヤ35を、シャフト111の内部空間に導くものである。より具体的には、X軸方向において、シャフト111よりも正側、または、負側に離れて配置された駆動子31から延びるワイヤ35を、シャフト111に導くものである。
ガイドプーリ26は、図4および図5に示すように、第1ハウジング部21および第2ハウジング部22の間であって、シャフト111側(Z軸の正側)の端部領域に配置されている。言い換えると、第1ハウジング部21および第2ハウジング部22の間の空間における駆動用長孔24とシャフト111との間に配置されている。
ガイドプーリ26は、第1ハウジング部21および第2ハウジング部22の少なくとも一方に取り付けられ、Y軸方向に延びる軸線まわりに回転可能とされている。ガイドプーリ26の形状や構成としては、公知の形状は構成を用いることができ、特に限定するものではない。
駆動子31は、図4および図5に示すように、アダプタ102の動力伝達部103から駆動力が伝達されるものであり、伝達された駆動力をワイヤ35に伝達するものである。駆動子31は、動力伝達部103から伝達される駆動力によって駆動用長孔24に沿って往復移動するものである。
駆動子31における駆動用長孔24と対向する面には、駆動子31を第1ハウジング部21に沿って相対移動可能とするとともに、第1ハウジング部21から外れる方向への移動を規制する凹凸形状が形成されている。駆動用長孔24には、駆動子31の凹凸形状と組み合わせられる凹凸形状が形成されている。なお、当該凹凸形状としては公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
さらに駆動子31における動力伝達部103と対向する領域には、駆動力の伝達に用いられる凹凸形状が形成されている。当該凹凸形状は、駆動子31と動力伝達部103がY軸方向へ係合離間可能な形状でもある。なお、当該凹凸形状としては公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
ワイヤ35は、駆動子31に伝達された駆動力を鉗子装置Kへ伝達するものである。言い換えると、駆動子31の動きを鉗子装置Kへ伝達するものである。ワイヤ35を構成する材料や形状としては、公知の材料や形状を用いることができ、特に限定するものではない。
駆動子31からZ軸の負方向へ延びるワイヤ35は、プーリ41に巻き付けられる。ワイヤ35は、プーリに巻き付けられた後に、Z軸の正方向に向かって延び、シャフト111の内部へ導かれる。
駆動子31からZ軸の正方向へ延びるワイヤ35は、例えば、駆動子31がX軸方向において、シャフト111よりも正側に離れて配置されたものである場合には、ガイドプーリ26に巻き付けられ、シャフト111の内部へ導かれる。
シャフト111の内部へ導かれたワイヤ35は、鉗子装置Kへ駆動力を伝達する。駆動力を伝達する構成としては、公知の構成を用いることができる。例えば、シャフト111の内部へ導かれたワイヤ35のそれぞれの端部が、鉗子装置Kに取り付けられる構成であってもよいし、ワイヤ35のそれぞれの端部がつながってループ状となり、鉗子装置Kに設けられたプーリに巻き付けられていてもよい。鉗子と各ワイヤとの接続については、後述する鉗子装置において説明する。
プーリ41は、ワイヤ35が巻き付けられる円周面を有する円筒状に形成された部材であり、駆動子31からZ軸の負方向へ延びるワイヤ35の向きを、Z軸の正方向へ変えるものである。
プーリ41は、プーリ回転軸46、固定ブロック51、および、固定ねじ56を用いてプーリ用長孔23に配置されるものである。言い換えると、鉗子装置Kが設けられたシャフト111との間に駆動子31を挟む位置に配置されるものである。
円筒状に形成されたプーリ41の中心軸線方向の長さ、言い換えると、Y軸方向の高さは、第1ハウジング部21および第2ハウジング部22の間隔よりも短く(低く)形成されている。
円筒状に形成されたプーリ41の内部空間は、プーリ回転軸46が配置される空間であり、プーリ41とプーリ回転軸46との間には、プーリ41を回転軸線Lまわりに回転可能に支持するベアリング44が設けられている。なお、プーリ41の中心軸線と回転軸線Lは一致している。
円筒状に形成されたプーリ41の円周面には、3つの環状に形成された溝が、プーリ41の中心軸線方向(Y軸方向)に等間隔に並んで設けられている。本実施形態では溝の幅が、2つのワイヤ35を並べた長さと等しい例に適用して説明する。なお、溝の幅は2つのワイヤ35を並べた長さよりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
さらにプーリ41には、隣接する溝をつなぐ2つの切欠き部が設けられている。切欠き部は、隣接する溝を区画する畝状の突起の一部を削り落したものであり、ワイヤ35が一方の溝から他方の溝に配置できる幅を有している。本実施形態では2つの切欠き部、プーリ41の円周面における同じ位相に並んで設けられている例に適用して説明する。なお、2つの切欠き部が同じ位相に並んで設けられていてもよいし、異なる位相に設けられていてもよい。
プーリ回転軸46は、図5に示すように、プーリ41を回転可能に支持する円筒状または円柱状に形成された部材である。プーリ回転軸46には、プーリ41の内部空間に配置されたベアリング44に挿通される挿通部47と、挿通部47の一方の端部に設けられた拡径部48と、が主に設けられている。挿通部47の先端(凸部)49は、後述する固定ブロック51の凹部52に挿入されるものである。
拡径部48は、ベアリング44における挿通部47が挿通される内径よりも大きな径を有する形状である。プーリ回転軸46は、挿通部47をベアリング44に挿通させ、拡径部48をベアリング44に当接させた状態において、挿通部47の端部、および、拡径部48の端部がプーリ41から突出する長さを有している。
プーリ回転軸46における拡径部48側の端面には、固定ねじ56と螺合するねじ穴50が設けられている。ねじ穴50は、円筒状または円柱状に形成されたプーリ回転軸46の中心軸線上に設けられている。なお、ねじ穴50は、プーリ回転軸46を貫通する孔であってもよいし、底を有する穴であってもよい。
固定ブロック51は、プーリ回転軸46とともにプーリ41を支持する円筒状または円柱状に形成された部材である。固定ブロック51におけるプーリ回転軸46側の端部には、挿通部47の先端49が挿入される凹部52と、反対側の端部には固定ねじ56と螺合するねじ穴53と、が設けられている。
なお、本実施形態では固定ブロック51に凹部52を設け、当該凹部52に挿通部47の先端49を挿入する例に適用して説明するが、挿通部47に凹部を設けて固定ブロック51に設けた凸部を当該凹部に挿入する構成であってもよい。
固定ブロック51は、プーリ回転軸46の先端49と第2ハウジング部22との間に配置されている。固定ブロック51は、第2ハウジング部22に対してZ軸方向に相対移動可能であるとともに固定可能とされている。また固定ブロック51は、プーリ回転軸46との相対位置がY軸方向に沿って変更可能であるとともに、プーリ回転軸46との間でX軸方向やZ軸方向への相対移動は規制されている。
固定ねじ56は、図5に示すように、プーリ用長孔23に挿通されるとともに、プーリ回転軸46および固定ブロック51と螺合される雄ネジである。プーリ回転軸46のねじ穴50に螺合される固定ねじ56は、プーリ回転軸46とともに第1ハウジング部21を挟むものであり、プーリ回転軸46を第1ハウジング部21に押し当てて固定するものである。固定ブロック51のねじ穴53に螺合される固定ねじ56は、固定ブロック51とともに第2ハウジング部22を挟むものであり、固定ブロック51を第2ハウジング部22に押し当てて固定するものである。
次に、上記の構成からなる術具100における動作について説明する。術具100の鉗子装置Kを駆動する駆動力は、図2に示すように、動力部104からアダプタ102の動力伝達部103を介して、駆動子31に伝達される。駆動子31は、図2および図4に示すように、ハウジング20に対して駆動用長孔24に沿ってZ軸方向へ相対的に往復移動する。
駆動子31の移動はワイヤ35に伝達される。ワイヤ35は自身が延びる方向に沿って往復移動する。駆動子31から鉗子装置K側(Z軸方向の正側)に延びるワイヤ35は、ガイドプーリ26によりガイドされる方向に沿って往復移動する。駆動子31からプーリ41側(Z軸方向の負側)に延びるワイヤ35は、プーリ41およびガイドプーリ26によりガイドされる方向に沿って往復移動する。
ワイヤ35はシャフト111の内部空間を鉗子装置Kまで延びており、ワイヤ35の往復移動は鉗子装置Kに伝達される。鉗子装置Kは、ワイヤ35の往復移動に基づいて開閉動作を行う。本実施形態では、ワイヤ35の往復移動に基づいて鉗子装置Kが開閉動作を行う例に適用して説明するが、その他に、鉗子装置Kの向きを変更する屈曲動作など、他の動作を行ってもよい。
本実施形態では、ワイヤは3本(3組)あり、鉗子における2つの屈曲動作と1つの開閉(挟持)動作を実現している。ハウジング内での各ワイヤのレイアウトについて説明する。
ワイヤ35aは、一端または一部が駆動子31aの鉗子装置K側に固定され、他端または他部が駆動子31aのプーリ41側に固定されている。駆動子31aの鉗子装置K側から延びるワイヤ35aは、ガイドプーリ26a、26bに掛けられて、シャフト111の内部空間に導かれる。また、駆動子31aのプーリ41側から延びるワイヤ35aは、プーリ41a、ガイドプーリ26c、26dに掛けられて、シャフト111の内部空間に導かれる。
ワイヤ35bは、一端または一部が駆動子31bの鉗子装置K側に固定され、他端または他部が駆動子31bのプーリ41側に固定されている。駆動子31bの鉗子装置K側から延びるワイヤ35bは、そのままシャフト111の内部空間に導かれる。また、駆動子31bのプーリ41側から延びるワイヤ35bは、プーリ41b、ガイドプーリ26dに掛けられて、シャフト111の内部空間に導かれる。
ワイヤ35cは、一端または一部が駆動子31cの鉗子装置K側に固定され、他端または他部が駆動子31cのプーリ41側に固定されている。駆動子31cの鉗子装置K側から延びるワイヤ35cは、ガイドプーリ26c、26dに掛けられて、シャフト111の内部空間に導かれる。また、駆動子31cのプーリ41側から延びるワイヤ35cは、プーリ41c、ガイドプーリ26a、26bに掛けられて、シャフト111の内部空間に導かれる。
なお、図4に示す各プーリは、実際には軸を共有して複数のプーリが重なったものであり、各ワイヤは上下の異なるプーリに掛けられている。換言すると、各プーリの同じ溝に複数のワイヤが掛けられないようになっている。
(鉗子装置)
次に、本実施形態に係る鉗子装置について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、手術ロボットのワイヤ駆動鉗子をもつ鉗子装置に関する。詳細には、多自由度屈曲関節を有する鉗子マニピュレータのワイヤ案内部構造に関するものである。なお、鉗子とは外科手術用具の一つであり、組織・異物などを挟んだりするのに用いる。
ところで、関節間の干渉を避けるには先端関節を駆動するワイヤはその手前の関節の回転中心を通る必要がある。また、ワイヤの屈曲部は曲率を持たずに折れるように曲がる必要がある。回転中心を通り、折れるように曲がることで、関節の屈曲角度に拘らず、ワイヤの経路長を一定にできるからである。
また、関節でワイヤの摺動摩擦を大きくすることなくワイヤ経路を拘束するにはワイヤの案内部の曲率半径を大きくするか、または、ガイドローラが必要となる。しかし、案内部の曲率半径や、ガイドローラの半径は有限の大きさを持つため、屈曲によりワイヤが案内部やガイドローラの半径に沿って曲がり、曲率を持たずに折れるように曲がることは不可能である。したがって、現実には屈曲による経路長変化は完全には避けられないが、本発明は経路長変化を最小とする機構を提案するものである。
本実施形態に係る鉗子装置は、屈曲する関節部または関節部近くにワイヤを案内するガイドローラ(案内部)を支持するローラベース(案内部ベース)を有する。ローラベースは、鉗子装置を構成するアームや関節等の構成要素とは独立して回転するように構成されている。これにより、複数のワイヤをガイドローラでコントロールする際に、屈曲によるワイヤ同士の干渉を最小化する。
図6は、本実施形態の鉗子装置Kを見た斜視図である。図7は、実施形態の鉗子装置Kの図6のA方向矢視図である。図8は、実施形態の鉗子装置Kの図6のB方向矢視図である。図9は、実施形態の鉗子装置Kの図6のC方向矢視図である。実施形態の鉗子装置Kは、先端側の一対の把持部1a、1bと、根元側の第1関節2と、中間に位置する第2関節3とを有している。
一対の把持部1a、1bは、物を挟んだり、離したりする役割をもつ。第1関節2は、根元側の第1アーム4と中間位置の第2アーム5との接合部であり、第1アーム4と第2アーム5との屈曲を担う。つまり、第1アーム4と第2アーム5とは、第1関節2の回転中心C1周りに屈曲する(図6、図7の矢印α11、α12)。
そのため、根元側の第1アーム4の一方端の連結部4aには、第2アーム5の一方端に形成される第2アームプーリ5aが回転中心C1を中心として回動自在に支持されている。第2アーム5と一体の第2アームプーリ5aには、第2アーム5を回転中心C1周りに回動させる第3ワイヤw3が掛けられている。第2アームプーリ5aが回転中心C1を中心として回動自在に支持されることで、第3ワイヤw3の移動長さと第2アーム5の回動角度との関係を一定に保つことができる。
第2関節3は、第2アーム5に対して、把持部1aと把持部1bとをそれぞれ回転中心C2周りに回転させて物を挟んだり、離したりする。具体的には、把持部1aを回転中心C2周りに回転させ(図6、図7の矢印α21、α22)、把持部1bを回転中心C2周りに回転させる(図6の矢印α31、α32)。
そのため、把持部1aには、第1プーリ3aが一体に形成されている。そして、把持部1aおよび第1プーリ3aが回転中心C2周りに回転自在に支持されている。また、把持部1bには、第2プーリ3bが一体に形成されている。そして、把持部1bおよび第2プーリ3bが回転中心C2周りに回転自在に支持されている。
把持部1aと把持部1bとで物を挟むには、把持部1aを矢印α21方向に回転させ、把持部1bを矢印α31方向に回転させる。一方、物を挟んだ状態から、把持部1aと把持部1bとを離す際には、把持部1aを矢印α22方向に回転させ、把持部1bを矢印α32方向に回転させる。
そのため、第1プーリ3aには、第1プーリ3aを図6、図7の矢印α21、α22方向に回転させる第1ワイヤw1が掛けられている。一方、第2プーリ3bには、第2プーリ3bを図6の矢印α31、α32方向に回転させる第2ワイヤw2が掛けられている。第1関節2を構成する第1アーム4の連結部4aには、円柱形状のローラベース6が回転自在に支持されている。
ローラベース6には、第1ワイヤw1を案内する第1ガイドローラ8a、第2ガイドローラ9aおよび第3ガイドローラ10a、第4ガイドローラ11aが回転自在に支持されている。また、ローラベース6には、第2ワイヤw2を案内する第1ガイドローラ8b、第2ガイドローラ9bおよび第3ガイドローラ10b、第4ガイドローラ11bが回転自在に支持されている。
ローラベース6は、第1アーム4の連結部4aに外周部6gで摺動することで、第1関節2の回転中心C1またはその近くを中心として、回転自在に支持されている。すなわち、ローラベース6は、第1アーム4、第2アーム5、および第1関節2の動作とは、独立して回転動作が自在に行われる構成である。
円柱形状のローラベース6の一方の底面側には第1ガイドローラ8a、8bと、第2ガイドローラ9a、9bとが回転自在に支持されている。図8、図9に示すように、ローラベース6の他方の底面側には第3ガイドローラ10a、10bと、第4ガイドローラ11a、11bとが回転自在に支持されている。
ここで、ガイドローラ(8、9)間の第1ワイヤw1、第2ワイヤw2を案内する中心および/またはガイドローラ(10、11)間の第1ワイヤw1、第2ワイヤw2を案内する中心10O(図11(a)、(b))は、ローラベース6の回転中心6Oと一致またはほぼ一致させている。これにより、ワイヤ(w1、w2)の経路長の変化を抑えることができる。
<ローラベース6と第1〜第4ガイドローラ8〜11>
図10は、ローラベース6と第1〜第4ガイドローラ8〜11とを示す斜視図である。ローラベース6は、金属、樹脂等を用いて円柱形状に形成されている。ローラベース6の軸方向に沿って、第1挿通孔6aと第2挿通孔6bとが貫設されている。第1挿通孔6aは第1ガイドローラ8(8a、8b)、第3ガイドローラ10(10a、10b)を設けるための孔である。第2挿通孔6bは、第2、第4ガイドローラ9(9a、9b)、11(11a、11b)を設けるための孔である。ガイドローラ(8a〜11b)は、例えば、ステンレスが使用される。なお、ガイドローラ(8a〜11b)は、摩擦、耐候性、滅菌等の条件を満たせば、その他の金属、樹脂等で構成してもよい。
第1挿通孔6aには、第1支持軸12の軸部12bが第1ガイドローラ8a、8bを挿通して、圧入等で固定されている。第1支持軸12は、軸部12bと径が大きい頭部12aとを有している。第1ガイドローラ8a、8bは、第1支持軸12の軸部12bが貫通されて回転自在に支持されている。第1ガイドローラ8a、8bは、ローラベース6と第1支持軸12の頭部12aとの間に介装されている。
また、反対側の第1挿通孔6aには、第3支持軸14の軸部14bが第3ガイドローラ10a、10bを挿通して、圧入等で固定されている。第3支持軸14は、軸部14bと径が大きい頭部14aとを有している。第3ガイドローラ10a、10bは、第3支持軸14の軸部14bが貫通されて回転自在に支持されている。第3ガイドローラ10a、10bは、ローラベース6と第3支持軸14の頭部14aとの間に介装されている。
第2挿通孔6bには、第2支持軸13の軸部13bが第2ガイドローラ9a、9bを挿通して、圧入等で固定されている。第2支持軸13は、軸部13bと径が大きい頭部13aとを有している。第2ガイドローラ9a、9bは、第2支持軸13の軸部13bが貫通されて回転自在に支持されている。第2ガイドローラ9a、9bは、ローラベース6と第2支持軸13の頭部13aとの間に介装されている。
また、反対側の第2挿通孔6bには、第4支持軸15の軸部15bが第4ガイドローラ11a、11bを挿通して、圧入等で固定されている。第4支持軸15は、軸部15bと径が大きい頭部15aとを有している。第4ガイドローラ11a、11bは、第4支持軸15の軸部15bが貫通されて回転自在に支持されている。第4ガイドローラ11a、11bは、ローラベース6と第4支持軸15の頭部15aとの間に介装されている。
図6に示すように、第1ガイドローラ8aと第2ガイドローラ9aとの間には、第1ワイヤw1が掛け渡されている。そして、第1ワイヤw1は、第1プーリ3aに掛けられ、図8に示すように、ローラベース6の他方側に回転自在に支持される第3ガイドローラ10aと第4ガイドローラ11aとに挟まれ案内されている。
図7に示すように、第1ガイドローラ8bと第2ガイドローラ9bとの間には、第2ワイヤw2が掛け渡されている。そして、第2ワイヤw2は、第2プーリ3bに掛けられ、図9に示すように、ローラベース6の他方側に回転自在に支持される第3ガイドローラ10bと第4ガイドローラ11bとに挟まれ案内されている。第1ワイヤw1と第2ワイヤw2とは、第1関節2の回転中心C1またはその近くを通るように配置されている。
<鉗子装置Kの第1関節2での屈曲動作>
上述の構成により、鉗子装置Kは下記の第1の屈曲動作を行う。図11(a)は、図8のD方向矢視図であり、図11(b)は、図11(a)の状態から第1関節2が屈曲した状態を示す図である。
鉗子装置Kは、図11(a)の状態から、第3ワイヤw3を図11(a)のβ31方向に引くことにより、第2アームプーリ5aが回転中心C1を中心に回動し、図11(b)に示すように、第2アーム5を第1アーム4に対して、回転中心C1周りに回動させる(図11(a)の矢印α12方向)。
一方、鉗子装置Kは、図11(a)の状態から、第3ワイヤw3を図11(a)のβ32方向に引くことにより、第2アームプーリ5aが回転中心C1を中心に回動し、第2アーム5を第1アーム4に対して、回転中心C1周りに、図11(b)の第2アーム5の反対側に回動させることができる(図11(a)の矢印α11方向)。
<鉗子装置Kの第2関節3での把持動作>
把持部1a、1bで物を挟むには、図6に示すように、第1ワイヤw1を矢印β11方向に移動させ、第1プーリ3aと把持部1aとを回転中心C2周りに矢印α21方向に回転させる。また、第2ワイヤw2を矢印β21方向に移動させることで、第2プーリ3bと把持部1bとを回転中心C2周りに矢印α31方向に回転させる。
一方、把持部1aと把持部1bとで物を挟んだ状態から離す際には、図6に示すように、第1ワイヤw1を矢印β12方向に移動させることで、第1プーリ3aと把持部1aとを回転中心C2周りに矢印α22方向に回転させる。また、第2ワイヤw2を矢印β22方向に移動させることで、第2プーリ3bと把持部1bとを回転中心C2周りに矢印α32方向に回転させる。
<鉗子装置Kの第2関節3での屈曲動作>
上述の構成により、鉗子装置Kは下記の第2の屈曲動作を行う。把持部1a、1bを同時に一方の方向に屈曲させるには、図6に示すように、第1ワイヤw1を矢印β11方向に移動させ、第1プーリ3aと把持部1aとを回転中心C2周りに矢印α21方向に回転させる。また、第2ワイヤw2を矢印β22方向に移動させることで、第2プーリ3bと把持部1bとを回転中心C2周りに矢印α32方向に回転させる。これにより、第2関節3において、把持部1a、1b全体を回転中心C2周りに矢印α21(矢印α32方向)へ屈曲させることができる。
一方、把持部1a,1bを同時に他方の方向に屈曲させるには、図6に示すように、第1ワイヤw1を矢印β12方向に移動させることで、第1プーリ3aと把持部1aとを回転中心C2周りに矢印α22方向に回転させる。また、第2ワイヤw2を矢印β21方向に移動させることで、第2プーリ3bと把持部1bとを回転中心C2周りに矢印α31方向に回転させる。これにより、第2関節3において、把持部1a、1b全体を回転中心C2周りに矢印α22(矢印α31方向)へ屈曲させることができる。
<鉗子装置Kにおけるワイヤw1、w2、w3と、ハウジング20におけるワイヤ35a、35b、35cとの関係>
鉗子装置には3組のワイヤw1、w2、w3が用いられており、それぞれの役割が異なる。例えば、第1ワイヤw1は、ハウジング20におけるワイヤ35aがシャフト111内を通って延びたものであり、第2ワイヤw2は、ハウジング20におけるワイヤ35cがシャフト111内を通って延びたものであり、第3ワイヤw3は、ハウジング20におけるワイヤ35bがシャフト111内を通って延びたものである。
そして、空気圧アクチュエータのようなピストンが直線的に動く動力部104の駆動力によって、ハウジング20における駆動子31が直線的に移動する。その結果、ワイヤが所定方向に引っ張られることで、鉗子装置の屈曲動作や把持部の開閉動作が可能となる。本実施形態に係る術具100は、3本(3組)のワイヤを介して、鉗子装置Kの各部の動きが制御される。
<作用および効果>
(1)本実施の形態に係る術具100は、屈曲動作および把持部の開閉動作が可能な鉗子装置Kと、外部から駆動力が伝達される複数の駆動子31a、31b、31cと、複数の駆動子31a、31b、31cにそれぞれ固定され、複数の駆動子31a、31b、31cの直線的な動きを鉗子装置Kへ伝達する複数のワイヤ35a、35b、35cと、を備える。鉗子装置Kは、複数のワイヤ35a、35b、35cの全部または一部が引かれることで屈曲動作および開閉動作の少なくともいずれかを行うように構成されている。
これにより、複数の駆動子31a、31b、31cの直線的な動きを複数のワイヤ35a(および第1ワイヤw1)、35b(および第3ワイヤw3)、35c(および第2ワイヤw2)で鉗子装置Kへ伝達するとともに、複数のワイヤ35a、35b、35cの全部または一部が引かれることで屈曲動作および開閉動作の少なくともいずれかを行える。また、ワイヤ35a、35b、35cが伝達する駆動子31a、31b、31cの動きは、直線的であるため、駆動子31a、31b、31cの構成を簡素化できる。
また、本実施形態に係る複数の被駆動部は、駆動子31a、駆動子31bおよび駆動子31cである。また、本実施形態に係る複数の索状体は、駆動子31aに固定されているワイヤ35a、駆動子31bに固定されているワイヤ35bおよび駆動子31cに固定されているワイヤ35cである。これにより、駆動子31a、31b、31cの動きを個別に制御することで、鉗子装置Kの屈曲動作や開閉動作を独立して制御できる。
駆動子31a、31b、31cは、それぞれが直線的に動く第1方向(図4に示すZ方向)が平行であり、第1方向に対して交差する第2方向(図4に示すX方向)に並んで配置されている。これにより、駆動子31a、31b、31cの直線的な動きが他の駆動子の動きを妨げずにすむ。また、駆動子31a、31b、31cが第2方向に並んで配置されているため、複数の駆動子31a、31b、31cのレイアウトが容易である。
鉗子装置Kは、第1ワイヤw1、第2ワイヤw2および第3ワイヤw3の動きにより、第1の屈曲動作(回転中心C1周りの回動)と、第1の屈曲動作と異なる方向へ屈曲する第2の屈曲動作(回転中心C2周りの回動)と、開閉動作(回転中心C2周りの把持部1a、1bの開閉)と、を実現するように構成されている。これにより、鉗子装置Kによる複雑な動作が複数のワイヤの直線的な動きで実現できる。
鉗子装置Kは、第1ワイヤw1および第2ワイヤw2の動きにより第2の屈曲動作(回転中心C2周りの回動)および開閉動作(回転中心C2周りの把持部1a、1bの開閉)を実現し、第3ワイヤw3の動きにより第1の屈曲動作(回転中心C2周りの回動)を実現するように構成されている。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施形態においては、第1ワイヤw1はワイヤ35aがシャフト111内を通って延びたものであり、第2ワイヤw2はワイヤ35cがシャフト111内を通って延びたものであり、第3ワイヤw3はワイヤ35bがシャフト111内を通って延びたものである。しかしながら、第2ワイヤw2がワイヤ35bの延びたものであり、第3ワイヤw3がワイヤ35cの延びたものであってもよい。
また、上記の実施形態においては、第1ワイヤw1および第2ワイヤw2が協働することで、第1の屈曲動作と屈曲方向が異なる第2の屈曲動作と、鉗子先端の把持部による把持動作(開閉動作)と、を実現している。しかしながら、第1ワイヤw1および第2ワイヤw2の一方で第2の屈曲動作を、他方で把持動作を実現するように、鉗子装置Kを構成してもよい。なお、鉗子装置Kにおけるワイヤw1、w2、w3と、ハウジング20におけるワイヤ35a、35b、35cとの対応は、発明を実現するに当たり上述の組合せ以外であってもよい。
本発明は、医療用の術具に利用できる。
1a,1b…把持部、C1…回転中心、w1…第1ワイヤ、2…第1関節、C2…回転中心、w2…第2ワイヤ、3…第2関節、w3…第3ワイヤ、4…第1アーム、5…第2アーム、20…ハウジング、26,26a,26c,26d…ガイドプーリ、31,31a,31b,31c…駆動子、35,35a,35b,35c…ワイヤ、41,41a,41b,41c…プーリ、100…術具、102…アダプタ、103…動力伝達部、104…動力部、111…シャフト。

Claims (5)

  1. 屈曲動作および把持部の開閉動作が可能な鉗子装置と、
    術具外部から駆動力が個別に伝達され、個別に直線的に動く複数の被駆動部と、
    前記複数の被駆動部にそれぞれ固定され、該複数の被駆動部の直線的な動きを前記鉗子装置へ伝達する複数の索状体と、
    前記複数の被駆動部および前記複数の索状体が内部に配置されるハウジングと、
    前記複数の索状体が内部に配置されるシャフトと、を備える術具であって
    前記鉗子装置は、前記複数の索状体の全部または一部が引かれることで前記屈曲動作および前記開閉動作の少なくともいずれかを行うように構成されており、
    前記複数の被駆動部は、
    それぞれが前記シャフトの長軸方向に沿って動き、かつ、
    前記シャフトの長軸方向に対して交差する方向に並んで配置されていることを特徴とする術具。
  2. 前記複数の被駆動部は、第1の被駆動部と、第2の被駆動部と、第3の被駆動部と、を有し、
    前記複数の索状体は、前記第1の被駆動部に固定されている第1のワイヤと、前記第2の被駆動部に固定されている第2のワイヤと、前記第3の被駆動部に固定されている第3のワイヤと、を有することを特徴とする請求項1に記載の術具。
  3. 屈曲動作および把持部の開閉動作が可能な鉗子装置と、
    術具外部から駆動力が個別に伝達され、個別に直線的に動く複数の被駆動部と、
    前記複数の被駆動部にそれぞれ固定され、該複数の被駆動部の直線的な動きを前記鉗子装置へ伝達する複数の索状体と、
    前記複数の被駆動部および前記複数の索状体が内部に配置されるハウジングと、
    前記複数の索状体が内部に配置されるシャフトと、を備える術具であって
    前記鉗子装置は、前記複数の索状体の全部または一部が引かれることで前記屈曲動作および前記開閉動作の少なくともいずれかを行うように構成されており、
    前記複数の被駆動部は、第1の被駆動部と、第2の被駆動部と、第3の被駆動部と、を有し、
    前記複数の索状体は、前記第1の被駆動部に固定されている第1のワイヤと、前記第2の被駆動部に固定されている第2のワイヤと、前記第3の被駆動部に固定されている第3のワイヤと、を有し、
    前記第1の被駆動部、第2の被駆動部および第3の被駆動部は、
    それぞれが前記シャフトの長軸方向に沿って動き、かつ、
    それぞれが直線的に動く第1方向が平行であり、前記第1方向に対して交差する第2方向に並んで配置されていることを特徴とする術具。
  4. 前記鉗子装置は、
    前記第1のワイヤ、前記第2のワイヤおよび前記第3のワイヤの動きにより、
    第1の屈曲動作と、
    前記第1の屈曲動作と異なる方向へ屈曲する第2の屈曲動作と、
    前記開閉動作と、を実現する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の術具。
  5. 前記鉗子装置は、
    前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの動きにより前記第2の屈曲動作および前記開閉動作を実現し、
    前記第3のワイヤの動きにより前記第1の屈曲動作を実現する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の術具。
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