JP6786000B1 - 錠開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サムターンがない錠前を操作できる錠開閉装置システムを提供する。【解決手段】錠開閉装置1は、アダプタ3と、サムターン操作装置2と、を備えている。アダプタ3は、ドア9の錠前90を解錠するレバーハンドル91に装着可能なアーム60と、ダミーサムターン40と、ダミーサムターン40の回転をアーム60に伝達してレバーハンドル91を回転させる伝達機構(G1,G2,G3,G4)と、を有している。サムターン操作装置2は、ダミーサムターン40を操作する。【選択図】図2

Description

本発明は、ドアの錠前を操作できる錠開閉装置に関する。
錠前を遠隔操作できる錠開閉装置が流通している。錠開閉装置をドアの室内側に装着すれば、錠開閉装置がサムターンを回し、ユーザは物理的な鍵がなくてもドアの錠前を施錠したり解錠したりできるようになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−82447号公報
しかるに、ホテル等の宿泊施設の錠前のように、ドアを閉めると自動的に施錠し、かつレバーハンドルを下げるだけで解錠するような、サムターンがないタイプの錠前も存在する。特許文献1に開示された錠開閉装置は、サムターンを回すことによって錠前の施錠/解錠を操作するため、サムターンがない錠前を操作できなかった。
そこで、本発明は、サムターンがない錠前を操作できる錠開閉装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る錠開閉装置は、アダプタと、サムターン操作装置と、を備えている。アダプタは、ドアの錠前を解錠するレバーハンドルに装着可能なアームと、ダミーサムターンと、ダミーサムターンの回転をアームに伝達してレバーハンドルを回転させる伝達機構と、を有している。サムターン操作装置は、ダミーサムターンを操作する。
この態様によれば、アダプタがサムターンを模した形状のダミーサムターンを内蔵している。このダミーサムターンと、レバーハンドルに取り付けるアームとは、伝達機構で接続されている。サムターン操作装置がダミーサムターンを回すと、ダミーサムターンに従動するアームがレバーハンドルを下げて錠前を解錠する。サムターンがないドアの錠前の施錠/解錠を操作できるようになる。既存の錠開閉装置をサムターン操作装置としてそのまま使用できるため、経済性に優れている。
上記態様において、アームは、軸部カバーと、把持部カバーと、被動歯車と、を有してもよい。軸部カバーは、ドアの錠前を解錠するレバーハンドルの回転軸部に装着可能に構成されている。把持部カバーは、軸部カバーに固定されており、レバーハンドルの把持部に装着可能に構成されている。被動歯車は、軸部カバーに設けられている。軸部カバーが回転軸部に装着された状態において、被動歯車は、回転軸部と同軸に配置される。ダミーサムターンには、被動歯車を回動させる駆動歯車が設けられていてよい。
この態様によれば、ダミーサムターンに設けられた駆動歯車が、他の被動歯車を介さずに直接的に、又は他の被動歯車を介して間接的に、アームの軸部カバーに設けられた被動歯車を回動させる。これにより、軸部カバーに固定された把持部カバーが旋回し、アームがレバーハンドルを下げて錠前を解錠できる。
上記態様において、被動歯車の歯数が駆動歯車の歯数よりも多くてもよい。
この態様によれば、駆動歯車と被動歯車との減速比に比例してアームのトルクが大きくなる。サムターン操作装置に内蔵されたモータが弱いモータであっても重いレバーハンドルを解錠できる。
上記態様において、アダプタは、被動歯車及び駆動歯車を回転可能に支持する筐体をさらに備えていてもよい。筐体には、レバーハンドルを挿通可能な貫通孔が形成されていてもよい。貫通孔は、中央領域と、該中央領域から左方及び右方に突出した左右一対の突出領域と、を含み、中央領域は、軸部カバーに倣う形状であり、突出領域は、把持部カバーに倣う形状であってもよい。
この態様によれば、アダプタをドアに装着する際に、レバーハンドルの把持部を貫通孔の突出領域に通すことができる。突出領域が左右に突出しているため、左開きドアのレバーハンドルであっても、右開きドアのレバーハンドルであっても、どちらのドアにもアダプタを装着できる。
本発明によれば、サムターンがない錠前を操作できる錠開閉装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態の錠開閉装置システムの一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された錠開閉装置システムによってドアの錠前が解錠された状態を示す斜視図である。 図3は、本発明の錠開閉装置システムが装着されるドアの一例を示す斜視図である。 図4は、図3に示されたレバーハンドルにアダプタを取り付けている状態を示す斜視図である。 図5は、図4に示されたアダプタを介してレバーハンドルに錠開閉装置を取り付けている状態を示す斜視図である。 図6は、図5に示された筐体の一部を透過してアダプタの内部構造を示す斜視図である。 図7は、図6に示された伝達機構を右斜め前方から見た斜視図である。 図8は、図7に示された伝達機構を右斜め後方から見た斜視図である。 図9は、図6に示された筐体の固定部を示す正面図である。 図10は、図6に示された筐体の蓋体部を示す正面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。図1は、本発明の一実施形態の錠開閉装置1の一例を示す斜視図である。図示した例では、ドア9の錠前90が施錠された状態である。
図1に示すように、錠開閉装置1は、ドア9のレバーハンドル91に取り付けて使用される。本発明の錠開閉装置1は、サムターン等を操作可能なサムターン操作装置2に加えて、ドア9のレバーハンドル91に装着可能なアダプタ3をさらに備えている。アダプタ3には、サムターンを模したダミーサムターン40が内蔵されている。
図2は、図1に示された錠開閉装置1によってドア9の錠前90が解錠された状態を示す斜視図である。図2に示すように、サムターン操作装置2がダミーサムターン40を解錠側に操作すると、後述する伝達機構(例えば、第1乃至第4歯車G1,G2,G3,G4)を介してダミーサムターン40に接続されたアーム60がレバーハンドル91を押し下げ、ドア9の錠前が解錠される。サムターン操作装置2がダミーサムターン40を施錠側に操作すると、アーム60がレバーハンドル91を押し上げて、ドア9の錠前90が再び施錠される。
図3は、本発明の錠開閉装置1が装着されるドア9の一例を示す斜視図である。図3に示されたドア9には、室内側から錠前90を操作するサムターンが存在しない。ドア9は、ドアを閉めると自動的に施錠し、かつレバーハンドル91を下げるだけで解錠するように構成されている。
図3に示すように、レバーハンドル91は、室内側に面したドア内面9Bに設けられている。レバーハンドル91は、ドア9の錠前90に接続された回転軸部92と、回転軸部92を操作するための把持部93と、を備えている。回転軸部92は、棒状に形成され、ドア内面9Bから室内側へ突出している。把持部93は、棒状に形成され、回転軸部92の径方向に延在している。
図4は、図3に示されたレバーハンドル91にアダプタ3を取り付けている状態を示す斜視図である。図4に示すように、アダプタ3の筐体30には、レバーハンドル91を通すための貫通孔が形成されている。貫通孔については、図9及び図10を参照して後で詳しく説明する。筐体30は、例えば磁力等によってドア内面9Bに固定可能に構成されている。
図5は、図4に示されたアダプタ3を介してレバーハンドル91にサムターン操作装置2を取り付けている状態を示す斜視図である。サムターン操作装置2は、仮想的な鍵として用いられるスマートフォン等の携帯端末から遠隔操作できる。図5に示すように、サムターン操作装置2は、モータ、バッテリ、アンテナ、制御回路等を内蔵した本体21と、本体21に制御されて回動するサムターン操作部22と、を備えている。
サムターン操作部22の先端部には直線状の溝が形成されており、各種ドアのサムターンのつまみや、アダプタ3のダミーサムターン40のつまみ42を押圧して回動させることができる。サムターン操作部22の先端部は、交換可能に構成されており、様々な厚みのサムターンに対応できる。本体21は、例えば磁力等によってドア内面9Bに固定可能に構成されている。サムターン操作装置2及びアダプタ3の固定方法は特に限定されず、両面テープで固定してもよいし、締結ねじで固定してもよい。
図6は、図5に示された筐体30一部を透過してアダプタ3の内部構造を示す斜視図である。図6に示すように、アダプタ3は、筐体30と、サムターン40と、中間歯車50と、アーム60と、を備えている。ダミーサムターン40、中間歯車50及びアーム60は、筐体30に回転可能に支持されている(筐体30に軸支されている)。筐体30は、固定部31と、蓋体部32と、を備えている。固定部31は、ドア内面9Bに面した背面に磁石等が内蔵されており、ドア内面9Bに固定可能に構成されている。蓋体部32は、固定部31の開口を覆っている。
ダミーサムターン40は、平板状に形成された基台部41と、基台部41の第2面41Bに形成されたつまみ42と、第2面41Bとは反対側の第1面41Aに形成された第1歯車G1と、を備えている。基台部41を省略してつまみ42と第1歯車G1とを直に固定してもよい。
ダミーサムターン40は、つまみ42が室内側を向くように筐体30に取り付けられる。図示した例では、基台部41が円盤状に形成されている。第1及び第2面41A,41Bの形状は、円形に限定されず、楕円形であってもよいし、多角形であってもよいし、他の形状であってもよい。
アーム60は、レバーハンドル91に装着可能に構成されている。アーム60は、レバーハンドル91の回転軸部92に装着可能な軸部カバー61と、レバーハンドル91の把持部93に装着可能な把持部カバー62と、軸部カバー61に設けられた第4歯車G4と、を備えている。アーム60がレバーハンドル91に装着された状態において、軸部カバー61は、回転軸部92の少なくとも一部を覆っている。把持部カバー62は、把持部93の少なくとも一部を覆っている。第4歯車G4は、回転軸部92と同軸に配置されている。
図示した例では、軸部カバー61が円筒状に形成され、把持部カバー62が角筒状に形成されている。第4歯車G4は、軸部カバー61の室外側の端部である第1端部611に設けられている。把持部カバー62は、軸部カバー61の室内側の端部である第2端部612を起点に軸部カバー61の径方向に延出している。
中間歯車50は、ダミーサムターン40の第1歯車G1の駆動力をアーム60の第4歯車G4に伝達している。図示した例では、中間歯車50が第2歯車G2と第3歯車G3とを備えた二段歯車として構成されている。中間歯車50の構成は、図示した例に限定されず、回転数の比を変えずに回転の向きを変える遊び歯車等であってもよい。第1歯車G1と第4歯車G4との間に二つ以上の中間歯車50を挿入してもよい。
図7は、図6に示された伝達機構(第1乃至第4歯車G1,G2,G3,G4)を右斜め前方から見た斜視図であり、図8は、図7に示された伝達機構を右斜め後方から見た斜視図である。図示した例では、第1歯車G1が、中間歯車50に含まれる第2及び第3歯車G2,G3を介して間接的に第4歯車G4を回動させている。具体的には、第1歯車G1と第2歯車G2とが噛合している。第2歯車G2と第3歯車G3とが同軸の一体構造物として構成されている。第3歯車G3と第4歯車G4とが噛合している。
伝達機構は、中間歯車50を省略して第1歯車G1が第4歯車G4を直接的に回動させるように構成してもよい。第4歯車G4は、駆動歯車又は他の被動歯車から伝達された駆動力によって回動する被動歯車の一例である。第2及び第3歯車G2,G3は、第4歯車G4ではない他の被動歯車の一例である。第1歯車G1は、被動歯車に回動させる駆動歯車の一例である。なお、伝達機構の構成は、歯車に限定されず、チェーンやベルトであってもよい。
第4歯車G4の歯数は、第1歯車G1の歯数よりも多くなるように構成されている。換言すると、伝達機構が減速機として構成されている。駆動歯車と被動歯車との減速比に比例してアーム60のトルクが大きくなるため、サムターン操作装置2に内蔵されたモータが弱いモータであっても重いレバーハンドル91を動かすことができる。
なお、サムターン操作装置2がダミーサムターン40を回す回転量は、サムターンを回動させる90度に限定されない。90度を超えてさらにダミーサムターン40を回し続けてもよい。レバーハンドル91の重さに合わせて減速比を自由に選択できる。サムターン操作装置2の回転量は、ファームウェアのアップデート等によって自由に変更できる。
図9は、図6に示された筐体30の固定部31を示す正面図である。図9に示すように、第1乃至第4歯車G1,G2,G3,G4は、筐体30に回転可能に支持されている。固定部31は、例えば、樹脂材料から深皿状に形成されている。図10は、図6に示された筐体30の蓋体部32を示す正面図である。図10に示すように、蓋体部32は、固定部31の開口と略同一の形状に形成されている。蓋体部32は、例えば、樹脂材料から平板状に形成されている。
図9に示された固定部31には、第1貫通孔33が形成されている。図10に示された蓋体部32には、第2及び第3貫通孔34,35が形成されている。ダミーサムターン40のつまみ42は、第3貫通孔35を通じて筐体30の外部に露出している。第1及び第2貫通孔33,34はいずれも、レバーハンドル91を挿通可能な貫通孔の一例である。
第1貫通孔33は、中央領域33Pと、該中央領域33Pから突出した少なくとも一つの突出領域33Dと、を含んでいる。同様に、第2貫通孔34は、中央領域34Pと、該中央領域34Pから突出した少なくとも一つの突出領域34Dと、を含んでいる。
図示した例では、第1貫通孔33において、突出領域33Dが中央領域33Pから左右双方に突出している。同様に、第2貫通孔34において突出領域34Dが中央領域34Pから左右双方に突出している。中央領域33P,34Pは、アーム60の軸部カバー61に倣う形状であり、各々の突出領域33D,34Dは、アーム60の把持部カバー62に倣う形状である。
以上のように構成された本実施形態の錠開閉装置1によれば、レバーハンドル91を揺動させる動作について、ダミーサムターン40を回動させる動作に変換できるため、既存のサムターン操作装置2を用いてサムターンがないドア9の錠前90の施錠/解錠を操作できる。
本実施形態では、第1歯車と第2歯車との減速比に比例してアーム60のトルクが大きくなるため、重いレバーハンドル91を弱いモータで動かすことができる。本実施形態では、レバーハンドル91の把持部を通すための突出領域33D,34Dが左右に突出しているため、左開きドアのレバーハンドル91であっても、右開きドアのレバーハンドル91であっても、どちらのドア9にも錠開閉装置1を装着できる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…錠開閉装置、2…サムターン操作装置、3…アダプタ、9…ドア、9B…ドア内面、21…本体、22…サムターン操作部、30…筐体、31…固定部、32…蓋体部、33…第1貫通孔(貫通孔の一例)、34…第2貫通孔(貫通孔の他の一例)、33P,34P…中央領域、33D,34D…突出領域、35…第3貫通孔、40…ダミーサムターン、41…基台部、41A…第1面、41B…第2面、42…つまみ、50…中間歯車、60…アーム、61…軸部カバー、62…把持部カバー、90…錠前、91…レバーハンドル、92…回転軸部、93…把持部、611…第1端部、612…第2端部、G1…第1歯車(駆動歯車の一例)、G2…第2歯車、G3…第3歯車、G4…第4歯車(被動歯車の一例)。

Claims (4)

  1. ドアの錠前を解錠するレバーハンドルに装着可能なアーム、ダミーサムターン、及び該ダミーサムターンの回転を前記アームに伝達して前記レバーハンドルを回転させる伝達機構、を有するアダプタと、
    前記ダミーサムターンを操作するサムターン操作装置と、を備えた、
    錠開閉装置。
  2. 前記アームは、前記レバーハンドルの回転軸部に装着可能な軸部カバー、該軸部カバーに固定されており前記レバーハンドルの把持部に装着可能な把持部カバー、及び前記軸部カバーに設けられており該軸部カバーが前記回転軸部に装着された状態において該回転軸部と同軸に配置される被動歯車、を有し、
    前記ダミーサムターンには、前記被動歯車を回動させる駆動歯車が設けられた、
    請求項1に記載の錠開閉装置。
  3. 前記被動歯車の歯数が前記駆動歯車の歯数よりも多い、
    請求項2に記載の錠開閉装置。
  4. 前記アダプタは、前記被動歯車及び前記駆動歯車を回転可能に支持する筐体をさらに備え、
    前記筐体には、前記レバーハンドルを挿通可能な貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔は、中央領域と、該中央領域から左方及び右方に突出した左右一対の突出領域と、を含み、
    前記中央領域は、前記軸部カバーに倣う形状であり、前記突出領域は、前記把持部カバーに倣う形状である、
    請求項2又は3に記載の錠開閉装置。
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