本出願では、一つには、在庫を保持する織物容器(「織物トート」)、並びに機械システムを用いて織物トートを輸送し及び/または織物トート内の在庫にアクセスするインフラストラクチャにおいて用いる技術について説明する。種々の例において、織物トートは、織物ベースと、側壁と、実質的に硬質材料で形成される2つのハンドルとを含んでいてもよい。織物ベースと側壁とは、ベース及び/または側壁内に内部及び/または外部の支持構造物(たとえば、硬質材料プレート)を含んでいてもよい。いくつかの例において、織物トートのハンドルを、格納及び/または輸送するためにレール上をスライドするように構成してもよい。
いくつかの例において、織物トートを在庫ポッド内のレール上に格納してもよい。このような例において、インフラストラクチャは、在庫ポッドから織物トートを部分的及び/または完全に取り出すように構成されたロボットアームを含んでいてもよい。織物トートを部分的及び/または完全に取り出した状態で、ロボットアームが織物トートから1つ以上の物品を抜き取ってもよい。物品を抜き取るように構成されたロボットアームは、在庫ポッドから織物トートを取り出すように構成されたロボットアームと同じまたは異なるロボットアームであってもよい。
種々の例において、インフラストラクチャは、移動可能な注文履行システムであって、移動可能な走行ユニット(ある場合には、ロボットの走行ユニットであってもよい)を送り出して、この走行ユニットに、在庫ポッドを介して1つ以上の織物トートをワークステーションまで配送するように命令してもよい注文履行システムを含んでいてもよい。このような例において、織物トートを、ワークステーションにおいて、手動で及び/またはロボットアームを介して取り出しても良い。
付加的にまたは代替的に、インフラストラクチャは、織物トートを輸送するためのコンベアシステムを含んでいてもよい。いくつかの例において、コンベアシステムは2本のレールまたはケーブルを含んでいてもよく、この上で織物トートのハンドルが走行してもよい。
本明細書で説明するように、織物トートを、在庫設備(たとえば、倉庫、貯蔵所、配送センターなど)、小売店環境(たとえば、商店、レンガ及びモルタル商店、ショッピングモール、市場など)、または物品を格納及び移動しなければならない他の環境で用いてもよい。
図1に例示するのは、顧客及び/または他の存在によって発注されてそこに出荷される在庫物品を格納するために用いられる在庫設備102を含む在庫管理及び/または注文履行システム100の構成例である。種々の例において、在庫設備102は、持ち運び可能な在庫ポッド106に収容された織物トート104に在庫物品が格納される部分的及び/または完全に自動化された移動可能な注文処理システムであってもよい。織物トート104に格納された在庫物品は、システム100による格納、回収、及び/または処理に適した任意の物体を含んでいてもよい。種々の例において、在庫物品としては、注文の一部である物品、注文に対するパッケージング要素、及び基本的に任意の他の物品または要素であって、在庫管理及び注文履行システムによって用いられ得るもの(たとえば、玩具、本、衣類、キット、シューズ、ダンネージ、梱包材料、厚紙、不要品など)を挙げても良い。いくつかの例において、在庫管理及び/または注文履行システム100を空港手荷物設備によって実施してもよい。このような例において、在庫物品は、手荷物設備に格納された手荷物を含んでいてもよい。別の例において、在庫管理及び/または注文履行システム100を製造設備によって実施してもよい。このような例において、在庫物品は、製造キットのコンポーネントを含んでいてもよい。より具体的には、在庫物品は、組立製品に含めるためのコンポーネント(たとえば、カスタマイズされたコンピュータシステム用の電子部品)を表してもよい。
織物トート104は、1つ以上のタイプの在庫物品を保持することができる種々のサイズであってもよい。いくつかの例において、織物トート104は、内部に配置された在庫物品及び/または対応する在庫ポッド106の一意の識別子に対応付けられた一意の識別子を有していてもよい。織物トートに対応付けられた一意の識別子は、織物トートの外部の前方部分上及び/または織物トートを収容する在庫ポッドの外側部分上のラベルを含んでいても良い。
種々の例において、織物トート104を収容する在庫ポッド106を、移動可能な走行ユニット108によって設備102の周りで移動させてもよい。移動可能な走行ユニット108は、直接の人間の監視を伴わずに設備102の周りを自律的に移動するように構成された「無人」または「ロボット」走行ユニット(たとえば、電源内蔵式、車輪付き装置)であってもよい。本明細書で説明するある移動可能な走行ユニット108は「無人」であってもよく(したがって人間は輸送しない)、一方で他の移動可能な走行ユニット108(または単純に「走行ユニット」)は、人間を輸送するように構成してもよい(その人間が、対応する走行ユニット108のナビゲーションを制御するか否かとは関係なく)。全般的に、走行ユニット108は、システム100の構成及び特性に基づく適切な任意の方法でパワー供給し、推進し、及び制御してもよい。
設備102の右側に例示するように、走行ユニット108は、在庫ポッド106をワークステーション110まで配送して、それを設備床上に配置して、設備102内の別の場所まで走行してもよい。代替的に、走行ユニット108は、在庫ポッド106をワークステーション110まで配送して、命令されたら、在庫ポッド106を指定された場所112まで戻してもよい。
ワークステーション110は、在庫物品を伴う特定のタスクを完了させるための指定された場所を含んでいてもよい。このようなタスクとしては、織物トート104をある在庫ポッドから別の在庫ポッドへ移すこと(たとえば、トートを、同様の在庫物品と近接して保つため)、在庫物品を織物トート104から取り出すこと、在庫物品を織物トート104内に導入すること、織物トート104内の在庫物品をカウントすること、在庫物品を(たとえば、パレットまたはケースサイズのグループから、個々の在庫物品に)分解すること、及び/または在庫物品を任意の他の好適な仕方で処理するかもしくは取り扱うことを挙げてもよい。ワークステーション110を部分的及び/または完全に自動化してもよい。
種々の例において、ワークステーション110は、在庫物品を伴う特定のタスクを設備102内で完了させることができる物理的場所を表してもよい。さらに、ワークステーション110は、関連機器(たとえば、スキャナ、カメラ、及び他の機器であって、在庫物品の動きをモニタするために用いる機器)を表してもよい。
種々の例において、走行ユニット108は、織物トート104をワークステーション110まで、たとえば抜き取り装置114を介して配送してもよい。このような例において、走行ユニット108は、指定された場所112にある在庫ポッド106まで走行してもよく、抜き取り装置114は在庫ポッド106から織物トート104を抜き取ってもよい。走行ユニット108は次に、織物トート104をワークステーション110及び/または設備102内の他の場所まで配送してもよい。
種々の例において、走行ユニット108は、織物トート104をコンベアシステム116まで、抜き取り装置114を介して配送してもよい。図1に例示したように、コンベアシステム116は2つのケーブルを含んでいてもよく、この上を織物トートのハンドル104が走行してもよい。他の例において、コンベアシステム116は、2本のレール、ベルト、単一のケーブル、単一のレール、または別のコンベアタイプシステムを含んでいてもよい。コンベアシステム116を、設備102を部分的及び/または完全にぐるりと回るように構成してもよい。付加的にまたは代替的に、コンベアシステム116を、ワークステーション110から、オンロード/オフロード、たとえばローディングドック、指定された場所112、または設備102内の他の場所まで形成してもよい。
種々の例において、設備102は、複数の階(垂直構成で積層されている)を含んでいてもよい。このような例において、コンベアシステム116を、トートをある階から別の階へ輸送するように構成してもよい。たとえば、コンベアシステムは、3階建ての設備の3階から下の1階へ進んでもよく、逆もまた同様である。
設備102の左側に例示したように、コンベアシステム116のケーブルまたはレールは、たとえばワークステーション110に接近するときに、さらなる距離まで広がってもよい。このような例において、織物トートのハンドル104を分離することによって、織物トート104の中身へのアクセスを容易にしてもよい。種々の例において、ワークステーション110は、織物トート104から注文品を回収するかもしくは「つまむ」こと、織物トート104内に在庫物品を格納するかもしくは「しまい込む」こと、または他の方法で織物トート104内の在庫物品を操作もしくは調整することを行なうように構成されたロボットアーム118を含んでいてもよい。たとえば、ロボットアーム118は、コンベアシステム116上の織物トート104から指定の在庫物品を取り出して、それをワークステーション110まで配送してもよい。付加的にまたは代替的に、人間の作業者をワークステーション110に配置して、この作業者がコンベアシステム116から織物トート104を抜き取って、内部の中身を操作してもよい。
設備102の右側に例示するように、織物トート104はコンベアシステム116上を走行してワークステーション110内へと入ってもよい。いくつかの例において、ワークステーション110は、コンベアシステムから織物トート104を取り出すように構成された抜き取り装置114を含んでいてもよい。抜き取り装置114を、織物トート104を在庫ポッド106内に挿入し、及び/または織物トート104をワークデスク、もしくはワークステーション110内の他の場所まで配送するように構成してもよい。
さらに、抜き取り装置114を、在庫ポッド106から織物トート104を部分的及び/または完全に抜き取るように構成してもよい。在庫ポッド106から完全に取り出したら、抜き取り装置114は、抜き取った織物トート104をコンベアシステム116上及び/またはワークステーション110内の場所に配置してもよい。付加的にまたは代替的に、人間の作業者がコンベアシステム及び/または在庫ポッド106から織物トート104を取り出して、それを設備102内の場所まで配送してもよい。
具体例として、受注が複数の在庫物品を指定してもよい。このような注文に応答して、在庫物品を収容する織物トート104は、在庫ポッド106内を、走行ユニット108によって及び/またはコンベアシステム116を介して、ワークステーション110まで移動する。ワークステーション110では、ロボットアーム118及び/または作業者が注文品を回収する。加えて、指定の在庫物品がロードされたある特定の織物トート104を、異なる在庫設備に出荷するための輸送車までまたは輸送車上に、たとえば、在庫設備102のローディングドックに配置された貨物室120を介して、移動してもよい。
別の例として、在庫設備102において新しい在庫を受け取ったときに、在庫補充を行なってもよい。移動可能な注文処理システムは、到着在庫物品を格納するために用いるべき1つ以上の在庫ポッド106内に収容された織物トート104を特定してもよい。たとえば、織物トート104及び/または1つ以上の在庫ホルダ106は、織物トート104及び/または1つ以上の在庫ホルダ106を特定するために移動可能な注文処理システムが用いる一意の識別子を含んでいてもよい。走行ユニット108及び/またはコンベアシステム116は、特定した織物トート104を新しい在庫の場所にあるワークステーション110まで配送してもよい。ロボットアーム118及び/または作業者は次に、織物トート104内に新しい在庫をロードしてもよい。ロードした後に、走行ユニット106及び/またはコンベアシステム116は、織物トート104を、格納するための設備102内の適切な場所、またはたとえば異なる在庫設備まで配送するための輸送車の貨物室120まで移動してもよい。
種々の例において、走行ユニット108及び/またはコンベアシステム116は、在庫ホルダ106を、管理コンポーネント122の大まかな命令及び制御の下で、設備102内の場所間で移動させてもよい。管理コンポーネント122は、走行ユニット108、抜き取り装置114、ロボットアーム118、及び/またはシステムの他のコンポーネントに、タスク124を割り当ててもよい。加えて、管理コンポーネント122は、タスク124を完了するときに走行ユニット108の動作を調整してもよい。タスク124は、織物トート104の動き及び処理に関係するだけでなく、システム100のコンポーネントの管理及び保守にも関係してもよい。
たとえば、管理コンポーネント122は、設備102の一部を、移動可能な走行ユニット108に対する駐車スペースとして、移動可能な走行ユニット電池のスケジュールされた再充電または交換として、空の織物トート104及び/または在庫ポッド106の格納として、またはシステム100及びその種々のコンポーネントによってサポートされる機能に対応付けられた任意の他の動作として割り当ててもよい。別の例の場合、管理コンポーネント122は、ワークステーション110における1つ以上のスキャナと通信して、システム100に出入りする在庫物品のフローをモニタしてもよい。
図1では単一の個別部品として示しているが、管理コンポーネント122は、複数の部品を表してもよく、また走行ユニット108、織物トート104、抜き取り装置114、ロボットアーム118、またはシステム100の他の要素の一部を表してもよいし、または含んでいてもよい。さらに、管理コンポーネント122は、設備102内の単一のコンピューティングシステムを介して、設備102内の複数のコンピューティングシステムに渡って、及び/または設備102の外側の1つ以上のコンピューティングシステム(たとえば、クラウドコンピューティングシステム)を介して、動作を制御してもよい。その結果、後述する特定の走行ユニット108、特定の織物トート104、特定の抜き取り装置114、特定のロボットアーム118、及び管理コンポーネント122間のやり取りの一部または全部は、特定の実施形態において、その走行ユニット108、その織物トート104、その抜き取り装置114、及び/またはそのロボットアーム118と、1つ以上の他の走行ユニット108、織物トート104、抜き取り装置114、及び/またはロボットアーム118との間のピアツーピア及び/またはWi−Fi通信を表してもよい。
走行ユニット108は、管理コンポーネント122と通信して、選択した織物トート104及び/または在庫ホルダ106を特定する情報を受信し、走行ユニット108の場所を送信し、及び/または動作中に管理コンポーネント122または走行ユニット108が用いる任意の他の好適な情報を交換することができてもよい。走行ユニット108は管理コンポーネント122との通信を、無線で、走行ユニット108及び管理コンポーネント122との間の有線接続を用いて、及び/または任意の他の適切な方法で行なってもよい。一例として、走行ユニット108の特定の実施形態は、管理コンポーネント122と通信してもよく、及び/または802.11、ブルートゥース、もしくは赤外線データ通信協会(IrDA)標準、または任意の他の適切な無線通信プロトコルを用いて互いに通信してもよい。さらに、前述したように、管理コンポーネント122は個々の走行ユニット108のコンポーネントを含んでいてもよい。したがって、管理コンポーネント122と特定の走行ユニット108との間の通信は、特定の走行ユニット108のコンポーネント間の通信を表してもよい。
システム100を、在庫物品を格納及び処理するための任意の設備またはシステムによってまたはその内部で実施してもよく、また在庫物品は、特定のシステム100における格納、回収、及び/または処理に適した任意のタイプの物体を表してもよい。加えて、本明細書で説明するシステム100及び技術は、個別の無人の走行ユニットを環境の周りで移動させることが好都合であり得る任意の環境で適用してもよい。
図1に例示したように、システム100は、所定の、固定された、有限の物理的空間の設備102を含んでいてもよい。他の例において、設備は可変寸法及び/または任意の幾何学的形状であってもよい。さらに、設備102を建物で囲んでもよいが、代替的な例において、設備102の一部または全部が屋外に配置されているか、乗物(たとえば貨物船)内に配置されているか、または他の場合には何らの固定構造物によっても拘束されていない設備102を用いてもよい。また、特定の実施形態において、設備102は、互いから物理的に分離された複数の部分を含んでいてもよい。たとえば、限定することなく、別個の床、部屋、建物、及び/または任意の他の好適な方法で分割された部分である。
図2は、図1の在庫管理及び/または注文履行システムにおいて用いてもよい織物トート204(たとえば、織物トート104)と走行ユニット206(たとえば、走行ユニット108)とを伴う在庫ポッド例202の斜視図である。
在庫ポッド202(たとえば、在庫ポッド106)は、織物トート204を収容する1つ以上の格納スペース208を含んでいてもよい。織物トート204を、種々のサイズ、形状、及び重量の在庫物品を格納して輸送するために用いてもよい。織物トート204には以下のものを含んでもよい。織物または織物様の材料、たとえば織布、不織材料、Tyvek(登録商標)、ビニール、キャンバス、綿、プラスチック、ナイロン、ポリエステル、ケブラ(登録商標)、または他の合成材料もしくは複合物、他の可撓性材料、たとえば、天然繊維たとえば竹材、絹、ウールなど、動物の皮/皮膚、工場ベースの材料たとえばやし殻、シュロの葉など。織物トート204は、織物または織物様の材料のベース部分及び側面部分を含んでいてもよい。
種々の例において、織物トート204のベース部分と側面部分とを、構造材料(たとえば、プラスチック、金属、炭素系生成物、繊維ガラス、木材、及び任意の他の構造材料)の任意の好適な組み合わせの構造要素を用いて構成してもよい。構造要素を、織物トート204の織物または織物様の材料に縫い付けてもよいし、または他の方法で内部に取り入れてもよい。いくつかの例において、ベース部分及び/または側面部分の構造要素は実質的に、対応する部分のサイズであってもよい。他の例において、ベース部分及び/または側面部分の構造要素は、対応する部分より小さくてもよい。たとえば、側面部分のうちの少なくとも2つの構造要素は、構造材料の肋骨を含んでいてもよい。
図2に例示するように、織物トート204は、種々のサイズ(たとえば、高さ(H)、幅(W)、奥行き(D))の実質的に矩形の断面積であってもよい。他の例において、織物トート204は同じサイズであってもよい。さらに他の例において、織物トート204は、種々の形状(たとえば、円形状、卵形状、三角形状、六角形状、八角形状など)であってもよい。いくつかの例において、織物トート204の奥行き(D)は在庫ポッド202の奥行きに等しくてもよい。いくつかの例において、織物トート204の奥行きは、在庫ポッド202の奥行きの半分より大きくてもよいしまたは小さくてもよく、1つの格納スペース208が2つ以上の織物トート204を収容することができてもよい。たとえば、奥行きが在庫ポッドの奥行きの半分未満である第1の織物トートが、奥行きが在庫ポッドの奥行きの半分よりも大きい第2の織物トートと格納スペースを共有してもよい。このような例において、第1の織物トートと第2の織物トートとの奥行きは共に、在庫ポッドの奥行き以下である。
種々の例において、織物トート204は1つ以上のハンドル210を含んでいてもよい。ハンドル210は以下のものを含んでいてもよい。金属材料(たとえば、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼鉄、チタン、それらの組み合わせなど)、プラスチック材料(たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、それらの組み合わせなど)、セラミック材料、木質材料、または任意の他のタイプの材料であって、織物トート204を支持することができる材料。いくつかの例において、ハンドル210は、実質的に硬くて、成形しやすい材料を含んでいてもよい。たとえば、ハンドルは、コンベアシステムにおける曲がり角を無事に通過するためにわずかに曲げることができてもよい。他の例において、ハンドル210は、実質的に硬くて、成形しやすくはない材料を含んでいてもよい。種々の例において、ハンドル210は、コンベアシステムにおける曲がり角を曲がることを容易にするヒンジまたは他の可撓性要素を含んでいてもよい。
種々の例において、織物トート204を、レール212に沿ってハンドル210をスライドさせることによって、在庫ポッド202の格納スペース208に収容してもよい。このような例において、織物トート204を、レール212を介して在庫ポッド202に部分的及び/または完全に挿入し、またそこから抜き取ってもよい。レール212は、金属材料、プラスチック材料、セラミック材料、木質材料、または任意の他のタイプの材料であって、織物トート204を支持することができる材料を含んでいてもよい。
種々の例において、ハンドル210は、織物トート204の奥行きDまで実質的に延びる外部ケーシングを含んでいてもよい。このような例において、外部ケーシングは、織物トート204に対するメインの把持及び/またはリフティング面を含んでいてもよい。いくつかの例において、外部ケーシングを、レール212または他の表面(たとえば、ケーブル)上を直接スライドするように構成してもよい。付加的にまたは代替的に、ハンドル210は、ハンドルがレール212または他の表面に沿ってスライドするのを助ける1つ以上のローラを含んでいてもよい。ローラは、ホイール、ボールベアリング、または他の材料であって、レールまたは他の表面に沿っての動きを容易にする材料を含んでいても良い。いくつかの例において、レール212は、ハンドルがレール212または他の表面に沿ってスライドするのを助けるためにハンドル210とは異なる材料を含んでいてもよい。このような例において、材料を、所望の動作抵抗(すなわち、織物トートをレールに対して移動させるためにユーザ及び/または抜き取り装置が印加すべき所望の閾力)に基づいて所望の静止/または動摩擦特性を有するように選択してもよい。
いくつかの例において、レール212は、表面上に、織物トート204のハンドル210をよりしっかりと固定するために摩擦を増加させ得る抵抗または摩擦面及び/または材料を含んでいてもよい。摩擦材料の例としては、ゴム、ポリウレタン、ナイロン、テフロン、シリコーン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレンなどを挙げることができる。摩擦材料を、所望の動作抵抗に基づいた所望の静止/または動摩擦特性を有するように選択してもよい。付加的にまたは代替的に、レール212は、ノッチ、ラッチ、スナップ、フック、または任意の他の装置もしくは機械加工プロセスであって、格納スペース208内で織物トート204を固定し得るものを含んでいてもよい。
種々の例において、隣接する在庫ポッド202のレーリング212は、織物トート204をある在庫ポッド202から別の在庫ポッド202へ容易に移し得るように、互いに並んでいてもよい。このような例において、抜き取り装置及び/または人間の作業者は、織物トート204に力を及ぼして、織物トートをレール212上である在庫ポッドから別の在庫ポッドへスライドさせてもよい。したがって、2つの在庫ポッド202に織物トート204を単一位置からロードしてもよい。隣接する在庫ポッド202を、たとえば、在庫ポッド202の外壁上のラッチを介して、または隣接する在庫ポッド202内の2本以上のレール間の接続部(たとえば、磁気的、機械的など)を介して、互いに結合してもよい。他の例において、在庫ポッド202は裏材を有していても良い。裏材は、ある在庫ポッド202から別の在庫ポッド202へ織物トート204を移すことを停止する。いくつかの例において、裏材は取り外し可能であってもよく、たとえば在庫ポッドの背面に巻いて及び/またはそこから取り外してもよい織物フラップである。
種々の例において、織物トート204は、一意の識別子を含んでいてもよい。一意の識別子は、ある場合には、織物トート204に格納された在庫物品及び/または織物トート204が収容された在庫ポッド202の一意の識別子に対応付けてもよい。いくつかの例において、在庫ポッド202は一意の識別子を含んでいてもよく、特定の在庫ポッド202内の各織物トート204は同じ在庫物品を格納してもよい。たとえば、特定の在庫ポッド内の織物トートは鉛筆の箱を収容してもよい。一意の識別子は、バーコード、QRコード、NFCタグ、ビーコン、または任意の他の識別子であって、スキャナ、カメラ及び/または人間の作業者によって認識可能な識別子であってもよい。
付加的にまたは代替的に、在庫ポッド202及び/または織物トート204の材料、色、及びサイズの異なる組み合わせを用いて、特定の在庫ポッド202、織物トート204、及びその中身を特定して、在庫管理及び/または注文履行システムの機能及び効率を高めてもよい。たとえば、前述の特性の異なる組み合わせを用いて、棚高さ、製品場所、ラベル付け、及び他の格納関連の特徴であって、特定の在庫物品を格納する織物トートを特定するための特徴を示してもよい。たとえば、在庫ポッドは、第1の色に対応付けられた第1の行または列の織物トート、及び第1の色とは異なる第2の色に対応付けられた第2の行または列の織物トートを含んでいてもよい。抜き取り装置及び/または人間の作業者に付随するカメラによって、第1の行または列、または第2の行または列を、第1及び/または第2の色に基づいて特定して、第1の行または列の織物トート、または第2の行または列の織物トートに配置された織物トート内に収容された在庫物品を得てもよい。
さらに、いくつかの例において、織物トート204及び/または在庫ポッド202を、在庫物品に対応付けられた色とすることができる。たとえば、織物トートは、高価物品、有害物物品、脆い物品、腐敗しやすい物品などを示す特定の色であってもよい。
種々の例において、在庫ポッド202を、織物トート204内に在庫物品をオンロード及び/またはオフロードするためのワークステーションへ輸送してもよい。種々の例において、織物トート204を収容する在庫ポッド202を、ワークステーション(たとえば、ワークステーション110)に、走行ユニット206を介して輸送してもよい。
走行ユニット206は、複数のホイールとリフトメカニズムとを有する電動リフトを含んでいてもよい。リフトメカニズムは、表面、突出部(複数可)(たとえば、歯、強い味、舌、ピン)、カップリング(たとえば、セルフロック式ジョイント)などであってもよい。複数のホイールの1つ以上を駆動して、在庫設備(たとえば、在庫設備102)の床または表面上で走行ユニット206を動かしてもよい。複数のホイールのうちの1つ以上が、走行ユニット206を異なる方向または経路にガイドするように操縦可能であってもよい。
走行ユニット206のリフト面を、リフト面を上昇させて在庫ポッド202のベース部分と嵌合させることによって在庫ポッド202とドッキングするように構成してもよい。動作時には、走行ユニット206を、自分自身を在庫ポッド202の真下で操縦して、在庫ポッド202を床または表面から持ち上げること、及び管理コンポーネント(たとえば、管理コンポーネント122)の指示下でまたはそこからの命令に応答して、在庫ポッド202を任意の所望の場所まで移動させること、を行なうように構成してもよい。所望の場所に到達した後で、走行ユニット206は、リフト面を下げることによって在庫ポッド202とのドッキングを解いて、その結果、在庫ポッド202を表面または床上に戻してもよい。
種々の例において、走行ユニット206は、在庫ポッド202の複数の脚部214が表面または床に接触するまで、在庫ポッド202を下げてもよい。複数の脚部214が在庫ポッド202のベースから下方に延びて、在庫設備及び/または輸送車の床または表面上で在庫ポッド202を支持する。このような例において、脚部214が、床の上方及び互いの間に空間を設けて、走行ユニット206が在庫ポッド202の真下で自分自身を操縦できるようになっていてもよい。
図2に例示するのは、ある特定のコンポーネントを収容して、特定の方法で動作するように構成された走行ユニット206の特定の実施形態であるが、走行ユニット206は、在庫ポッド202及び織物トート204を輸送し及び/またはその輸送を容易にするように構成された任意の適切なコンポーネント及び/またはコンポーネントの集合物を含んでいてもよい。たとえば、走行ユニット206は、在庫ポッド202から特定の織物トート204を取り出して、そこに特定の織物トート204を挿入するための抜き取り装置(たとえば、抜き取り装置114)を含んでいてもよい。
さらに、移動可能な走行ユニット206は、少なくとも1つの撮像デバイス(たとえば、カメラ)を含んでいても良い。撮像デバイスは、所定の表面(たとえば、床面、壁面、天井面など)に向けられている。1つの特定の例において、走行ユニット206は、床面に向かって実質的に下方に向けられたカメラを含んでいてもよい。走行ユニット206は、床面の画像を取り込んでこれらの画像を既存のマップと比較して、設備内のユニットの場所を特定し、設備内の他の場所に移動する方法を決定してもよい。したがって、床面は、画像が床面上に描かれ、床面内にエッチングされ、または他の方法で床面内に形成されるかもしくは床面に加えられていても良い。たとえば、画像は、床に塗られるかまたは加えられた複数の異なる色、床内のエッチング、床の形成元である特定の材料の自然の不均一なテクスチャ、及び/またはそれらの組み合わせに基づいてもよい。
種々の例において、走行ユニット206は、在庫ポッド202及び/または織物トート204上の一意の識別子をスキャンするためのカメラ及び/またはスキャナを含んでいてもよい。いくつかの例において、一意の識別子をスキャンするためのカメラ及び/またはスキャナを走行ユニット206のアーム上に装着して、在庫ポッド202及び/または織物トート204上の種々の場所に配置された一意の識別子のスキャニングを容易にしてもよい。このような例において、アームは伸縮式であってもよい。付加的にまたは代替的に、カメラ及び/またはスキャナを、織物トート204を操作するように構成された抜き取り装置及び/または内部に配置された在庫物品を操作するように構成されたロボットアーム上に装着してもよい。
図3A及び3Bに例示するのは、織物トート例300の分解正面図である。図3Aに示すのは、中立位置にある織物トート300である。図3Bに示すのは、開位置にある織物トート300である。いくつかの例において、織物トート300は、図2の織物トート204及び図1の織物トート104のタイプであってもよい。したがって、織物トート300は、在庫ポッド(たとえば、図2の在庫ポッド202)に収容するのに適している場合がある。さらに、織物トート300は、コンベアシステム(たとえば、コンベアシステム116)上で輸送するのに適している場合がある。
前述したように、織物トート300は織物または織物様の材料を含んでいてもよい。いくつかの例において、織物または織物様の材料は、わずかに弾性の材料を含んでいてもよい。織物トート300は、ベース部分302と、側面部分304とを含んでいてもよい。前側部分304のみを図3Aに示しているが、当然のことながら、織物トートは、矩形状の織物トート300に対する他の側面部分304(たとえば、後側、左側、及び右側部分)を含んでいてもよい。
図3A及び3Bに例示したように、側面部分304を、ハンドル306(たとえば、ハンドル210)が図3Aの中立位置から図3Bの開位置まで外側に延びることができて、その結果、織物トート300内の在庫物品308へのアクセスが容易になるように構成してもよい。種々の例において、側面部分304とベース部分302とは同じ材料を含んでいてもよい。いくつかの例において、ベース部分302と側面部分とは、異なる材料を含んでいてもよい。たとえば、織物トートのベース部分と左及び右側部分とは、弾性が皆無かそれに近い織物材料を含んでいてもよく、一方で、前側及び後側部分は弾性を伴う織物材料を含んでいてもよい。このような例において、織物トート300は、図3Bの広がった開位置まで開けることが可能であってもよい。
種々の例において、織物トート300のベース部分302と側面部分304とを、構造材料(たとえば、プラスチック、金属、炭素系生成物、繊維ガラス、木材、及び任意の他の構造材料)の任意の好適な組み合わせの構造要素を用いて構成してもよい。いくつかの例において、ベース部分及び/または側面部分の構造要素は、実質的に、対応する部分のサイズであってもよい。他の例において、ベース部分及び/または側面部分の構造要素は、対応する部分より小さくてもよい。少なくとも1つの例において、側面部分の構造要素は、構造材料の肋骨を含んでいてもよい。
付加的にまたは代替的に、側面部分304を、各隅部において、たとえばベース部分302からハンドル306まで延びる構造材料を用いて支持してもよい。隅部サポートは外側及び/または内側であってもよい。たとえば、隅部サポートは、2つの側面部分が付いている隅部の外側に取り付けられた金属製隅部プレートを含んでいてもよい。別の例において、隅部サポートは、2つの側面部分間の隅部においてスリーブに挿入されるロッドを含んでいてもよい。
種々の例において、ハンドル306をコネクタ308を介して織物トート300に結合してもよい。図3A及び3Bに例示したように、コネクタ308はY形状を含んでもよい。他の例において、コネクタ308は、C形状、V形状、矩形形状、または他の形状を含んでもよい。
説明例において、織物トート300のハンドル306は、外部ケーシング310と1つ以上のローラ312とを含んでいてもよい。外部ケーシング310は、図2のハンドル210によって例示するように、実質的に織物トート300の奥行きまで延びてもよい。外部ケーシング310は、金属材料、プラスチック材料、セラミック材料、木質材料、または他の材料であって、織物トート300及びその中身の重量を支持するための材料を含んでいてもよい。いくつかの例において、外部ケーシング310は、コンベアシステム上で移動するときに外部ケーシングがわずかに曲がり得るように、実質的に柔軟な材料を含んでいてもよい。
種々の例において、ハンドル306の外部ケーシング310は、表面テクスチャ(たとえば、刻み付け、ギザギザ、隆起特徴物、またはそれらの組み合わせ)を含んで、機械(たとえば、ロボットアーム、抜き取り装置、無人航空機など)及び/または人間の作業者がハンドル306の外部ケーシング310を把持することを助けてもよい。
付加的にまたは代替的に、外部ケーシング310は、表面上に、外部ケーシング310と、ハンドル306を掴む機械及び/または人間の作業者との間の摩擦を増加させ得る抵抗または摩擦面及び/または材料を含んでいてもよい。摩擦材料の例としては、ゴム、ポリウレタン、ナイロン、テフロン、シリコーン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレンなどを挙げることができる。摩擦材料を、所望の静止/または動摩擦特性を有するように選択してもよい。
種々の例において、ハンドル306の1つ以上のローラ312を外部ケーシング310に結合してもよい。ローラ312は、ホイール、ボールベアリング、ローラーベアリング、または任意の他のベアリングもしくは構造物を含んで、レール314(たとえば、レール212)に沿ってまたはコンベアシステムに沿ってのハンドル306の動きを容易にしてもよい。ローラ312を、ハンドル306の前端部、ハンドル306の後端部、及び/または外部ケーシング310に沿って存在するハンドル306の前端部と後端部との間の離間間隔に構成してもよい。ローラ312は、金属材料、セラミック材料、プラスチック材料、複合材料、または前記の組み合わせを含んでいてもよい。種々の例において、ローラ312を、ハンドル306内の1つ以上の電動モータに結合してそれによって駆動して、表面(たとえば、コンベアシステムのレールまたはケーブル)に沿っての動きを容易にしてもよい。
他の例において、ハンドル306はローラを含んでいなくてもよく、しかしその代わりに、レール314に沿ってスライドするように構成された外部ケーシング310と内部固定構造物とを含んでいてもよい。このような例において、ハンドル306の内部固定構造物は、スライドを容易にするためにレール314とは異なる材料を含んでいてもよい。たとえば、レールは金属材料を含んでいてもよく、ハンドルはプラスチック材料及び/または織物材料を含んでいてもよい。
前述したように、織物トート300は、図3Aに例示するような中立位置から図3Bに例示するような開位置まで延びるように構成してもよい。開位置によって、織物トート300内の在庫物品308の取り出し、追加、または他の操作が容易になる場合がある。種々の例において、抜き取り装置(たとえば、抜き取り装置114)は、ハンドル306を介して織物トート300に接続していてもよく、織物トート300のハンドル306間の距離を図3Bに例示した開位置まで延びても良い。開位置では、人間の作業者及び/またはロボットアーム316(たとえば、ロボットアーム118)が、織物トート300に格納された1つ以上の在庫物品318に容易にアクセスして、個々の物品を織物トート300に挿入して及び/またはそこから取り出すことができてもよい。
種々の例において、織物トート300を開位置で静止するように構成してもよい。図3Bに例示するように、織物トート300のハンドル306は、開位置においてある角度で静止して、対応する側面部分と実質的に一致した状態であってもよい。いくつかの例において、織物トート300のハンドル306は、織物トート300が開位置にあるときに実質的に垂直位置で静止してもよい。たとえば、抜き取り装置は、織物トートのハンドルに結合して、在庫ポッドから織物トートを取り出して、ハンドルを水平方向に開位置まで広げても良い。このような例において、抜き取り装置は、ハンドルを水平方向に広げている間に、ハンドルの方位を実質的に垂直位置に維持してもよい。別の例において、図4に関して後述するように、ハンドルは、閉位置にある間に実質的に垂直位置に静止して、ハンドルが互いに隣接する状態であってもよい。
種々の例において、織物トート300は位置的付勢を含んでいてもよい。位置的付勢は、特定の位置の方に向かう付勢を形成するバネコンポーネント、または他の機械コンポーネントを含んでいてもよい。位置的付勢を開位置(図3B)の方に向けて、織物トートの中身へのアクセスを容易にしてもよいし、閉位置の方に向けて、在庫物品318がしっかりと保持されていることを確実にしてもよいし、または中立位置(図3A)の方に向けてもよい。たとえば、人間の作業者が位置的付勢を開位置の方に向けて織物トートを配置すると、織物トートの側面部分のバネまたは他のコンポーネントによって、織物トートは開位置(たとえば、図に3Bに例示したもの)に移動して静止する。
付加的にまたは代替的に、織物トートは復元コンポーネントを含んでいてもよい。復元コンポーネントは、バネコンポーネントまたは他の機械コンポーネントであって、織物トート300を開位置から中立位置及び/または閉位置まで復元するように構成されたコンポーネントを含んでいても良い。
図4に例示するのは、閉位置で互いに接続するように構成されたハンドルを伴う織物トート例400である。織物トート400は、図1〜3に記載した織物トートのうちのいずれかであってもよい。
種々の例において、ハンドル402(ハンドル306であってもよい)を、閉位置で互いに固定するように構成してもよい。ハンドル402は、留め具(たとえば、ラッチ、磁石、スナップ、フック、フック及びループ、雄/雌コネクタ、または任意の他のタイプの留め具であって、織物トート400の2つのハンドル402を互いに結合することができる留め具)を含んでいてもよい。このような例において、ハンドル402は、織物トート400の輸送を容易にするように閉位置で互いにラッチしてもよい。たとえば、閉位置では、人間の作業者がトートを手に取る方が簡単な場合がある。別の例において、閉位置では、無人航空機が、別の場所まで配送するように織物トートをしっかりと保持することができてもよい。さらに別の例において、織物トートのハンドルを単一ケーブルのコンベアシステムの周りに固定してもよい。このような例において、単一ケーブルのコンベアシステムは、在庫物品を織物トート内にしっかりと保持した状態で、織物トートを設備内の種々の場所に輸送する場合がある。
図5に例示するのは、ハンドル502がC形状のコネクタを介して織物トートに取り付けられている織物トート例500である。織物トート500は、図1〜4に記載した織物トートのうちのいずれかであってもよい。
種々の例において、織物トート500のハンドル502は、外部ケーシング504、1つ以上のローラ506、及び1つ以上のコネクタ508を含んでいてもよい。外部ケーシング504は、織物トート500の奥行きまで延びてもよく、織物トート500に対するメインの把持面を含んでいてもよい。外部ケーシング504は、金属材料、プラスチック材料、セラミック材料、木質材料、または他の材料であって、織物トート500の重量を支持する材料を含んでいてもよい。いくつかの例において、外部ケーシングは、コンベアシステム(たとえばコンベアシステム116)上で移動するときに外部ケーシングがわずかに曲がり得るように、実質的に柔軟な材料を含んでいてもよい。
種々の例において、ハンドル502の外部ケーシング504は、表面テクスチャ(たとえば、刻み付け、ギザギザ、隆起特徴物、またはそれらの組み合わせ)を含んで、機械(たとえば、ロボットアーム、抜き取り装置、無人航空機など)及び/または人間の作業者がハンドル502の外部ケーシング504を把持することを助けてもよい。
付加的にまたは代替的に、外部ケーシング504は、表面上に、外部ケーシング504と、ハンドル502を掴む機械及び/または人間の作業者との間の摩擦を増加させ得る抵抗または摩擦面及び/または材料を含んでいてもよい。摩擦材料の例としては、ゴム、ポリウレタン、ナイロン、テフロン、シリコーン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレンなどを挙げることができる。摩擦材料を、所望の静止/または動摩擦特性を有するように選択してもよい。
図5に例示するように、ハンドル502は、外部ケーシング504に結合された1つ以上のローラ506を含んでいてもよい。ローラ506は、ホイール、ローラーベアリング、または他の構造物であって、ハンドル502をレール510、コンベアシステムのケーブル、及び/または他の表面に沿って転がし及び/またはその動きを容易にするように構成された構造物を含んでいてもよい。ローラ506を、ハンドル502の前端部、ハンドル502の後端部、及び/または外部ケーシング504に沿って存在するハンドル502の前端部と後端部との間の離間間隔に構成してもよい。
ローラ506は、金属材料、セラミック材料、プラスチック材料、複合材料、または前記の組み合わせを含んでいても良い。種々の例において、ローラ506を、ハンドル502内の1つ以上の電動モータに結合してそれによって駆動して、表面(たとえば、コンベアシステムのレール510またはケーブル)に沿っての動きを容易にしてもよい。
種々の例において、ハンドル502の外部ケーシング504を1つ以上のコネクタ508を介して織物トート500に結合してもよい。図5の説明例において、コネクタ508はC形状のコネクタである。C形状のコネクタ508によって、織物トート500をコンベアシステムとの間でロードすることが容易になる場合がある。C形状のコネクタ508を、コネクタの開口端が外側寄りを向くと例示しているが、C形状のコネクタ508を、コネクタの開口端が内側を向いて、対向するコネクタ508の方を向くように構成してもよいし、またはC形状のコネクタ508を、織物トート500の同じ側面の方を向くように構成してもよい。
他の例において、コネクタ508は、Y形状(図3及び4に例示するような)、V形状、箱形状、または任意の他の形状のコネクタであってもよい。コネクタ508は、金属材料、プラスチック材料、複合材料、または前記の組み合わせを含んでいてもよい。いくつかの例において、コネクタ508と外部ケーシング504とは、単一片の材料として機械加工してもよい。他の例において、コネクタ508と外部ケーシング504とは、ハンドル502の別個のコンポーネントで、留め具(たとえば、リベット、ボルト、ネジなど)を介して互いに結合してもよい。
図6に例示するのは、織物トートの側面及び/または最下部を支持する肋骨を伴う織物トート例600の側面図である。織物トート例600は矩形状の織物トートであり、4つの側面部分602を含んでいる。他の例において、織物トート600は、より多数の側面部分602を含んでいてもよい。
前述したように、側面部分602は、織物または織物、常用的な材料を含んでいる。織物トート600の側面部分602を、構造材料(たとえば、プラスチック、金属、炭素系生成物、繊維ガラス、木材、及び他の構造材料)の任意の好適な組み合わせの構造要素604を用いて構成してもよい。いくつかの例において、側面部分602の構造要素604は実質的に、対応する側面部分602のサイズであってもよい。説明例において、側面部分602の構造要素604は、構造材料の複数のリブを含んでいる。このような例において、構造要素604は、構造支持体を与えてもよく、一方で側面部分602においてある程度の可撓性を可能にしてもよい。構造要素604を等しいサイズの複数の実質的に矩形のリブとして例示しているが、構造要素604は、互いに対して任意の形状及び/またはサイズを含んでいてもよい。たとえば、構造要素はハニカム構造物のリブを含んでもよい。別の例において、複数のリブは、ある角度で構成してもよく、側面部分の中心に向かってサイズが大きくなり、左上隅部及び右下隅部に向かってサイズが小さくなってもよい。
図7に例示するのは、織物トート704に取り付けられた抜き取り装置例702の平面図である。種々の例において、抜き取り装置702(たとえば、抜き取り装置114)は、ロボットアームの遠位端においてエンドエフェクターを含んでいてもよい。
抜き取り装置702は、金属材料、プラスチック材料、複合材料、ゴム材料、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。抜き取り装置702を、たとえば以下のものを介して織物トート704のハンドル706を把持するように構成してもよい。衝突による把持メカニズム(たとえば、顎、爪、留め金など)、進入による把持メカニズム(たとえば、ピン、ハックルなど)、収れん性の把持メカニズム(たとえば、吸引など)、または他のタイプの把持メカニズム。その代わりに又はそれに加えて、抜き取り装置702を、在庫ポッド202のレール212またはコンベアシステム116のレールと同様に構成してもよい。
ハンドル706に把持されたら、抜き取り装置702は、在庫ポッドから織物トート704を部分的及び/または完全に取り出して、ロボットアーム及び/または人間の作業者が織物トート704の中身にアクセスできるように構成してもよい。いくつかの例において、抜き取り装置702を、移動可能な走行ユニット(たとえば、移動可能な走行ユニット108)に結合してもよい。このような例において、抜き取り装置702を、移動可能な走行ユニットのパワーの下で、織物トート704を完全に抜き取って設備内の特定の場所まで配送するように構成してもよい。付加的にまたは代替的に、抜き取り装置702を、織物トート704をコンベアシステム上に配置して、ワークステーション及び/または内部の特定の場所まで配送するように構成してもよい。ワークステーション内の特定の場所で、ロボットアーム及び/または人間の作業者が織物トート704の中身にアクセスしてもよい。たとえば、人間の作業者が、1つ以上の在庫物品を伴う織物トートをロードしてもよい。別の例において、ロボットアームが織物トートから特定の在庫物品を取り出して、顧客への出荷に備えても良い。
さらに、抜き取り装置702を、ワークステーション及び/または内部の特定の場所から織物トート704を取り出して、それを在庫ポッド及び/またはコンベアシステム内に挿入するように構成してもよい。
種々の例において、抜き取り装置702は、特定のサイズの織物トートにフィットする固定幅Wを含んでいてもよい。いくつかの例において、抜き取り装置702の幅Wは調整可能であってもよい。このような例において、抜き取り装置702は1つ以上の伸張装置708を含んでいてもよい。伸張装置708は、伸縮式コンポーネント(抜き取り装置702が幅Wを増加及び/または減少させることができるようにする)を含んでいても良い。少なくとも1つの例において、伸張装置708は幅Wを増加させることによって、ハンドル706を互いから離れるように引いて、ロボットアーム及び/または人間の作業者が織物トート704の中身により容易にアクセスできるようにしてもよい。
図8に例示するのは、在庫ポッド808から織物トート806を取り出す図7の抜き取り装置例804を伴うロボット802である。いくつかの例において、ロボット802は移動可能なプラットフォーム810を含んでいてもよい。移動可能なプラットフォーム810は、移動可能な走行ユニット(たとえば、移動可能な走行ユニット108)を含んでいても良い。他の例において、ロボット802は静止プラットフォームを含んでいてもよい。
図8に例示するように、ロボット802を、移動可能なプラットフォーム810の最上部に装着してもよい。他の例において、ロボット802は、移動可能なプラットフォーム810の側面から延びてもよい。いくつかの例において、ロボット802は、移動可能なプラットフォーム810の側面上のコンパートメントに格納してもよく、必要に応じて抜き取り装置804を伸ばして縮めてもよい。たとえば、ロボットを移動可能な走行ユニットに格納してもよい。移動可能な走行ユニットが在庫ポッドに到達したら、ロボット802は、移動可能な走行ユニットの側面から延びてもよく、在庫ポッドから特定の織物トートを取り出してもよい。移動可能な走行ユニットは、ワークステーションにおける特定の場所まで走行して、織物トートを配送してもよい。
種々の例において、ロボット802は、織物トート806を把持する抜き取り装置804を含んでいてもよい。抜き取り装置804が織物トート806のハンドル812を把持する一方で、織物トートは在庫ポッド808内に完全に挿入されていてもよい。ロボット802は次に、抜き取り装置804に、レール814に沿ってハンドル812をスライドさせることによって、在庫ポッド808から織物トート806を抜き取らせてもよい。種々の例において、在庫ポッド808のレール814は、ノッチ、ラッチ、スナップ、フック、または任意の他の装置または機械加工プロセスであって、在庫ポッド808内で織物トート806を固定するものを含んでいてもよい。このような例において、抜き取り装置804を、ラッチを外し、スナップを外し、または他の方法で固定メカニズムに打ち勝って、在庫ポッド808から織物トート806を取り出すように構成してもよい。
種々の例において、ロボット802は、抜き取り装置804を昇降させるためのトラックを含んでいてもよい。付加的にまたは代替的に、ロボット802は、抜き取り装置804を昇降させるための伸縮式コンポーネントを含んでいてもよい。いくつかの例において、ロボット802及び/または移動可能なプラットフォーム810が回転コンポーネント816を含んで、抜き取り装置が時計回り及び/または反時計回りに回転できるようになっていてもよい。
図9に例示するのは、織物トート例902が無人航空機(UAV)904によって(たとえば、ハンドル906を介して)輸送されている様子である。
UAV904は、UAVに指定した配送場所(たとえば、顧客配達サイト、在庫設備内の異なる場所、異なる在庫設備など)まで飛ぶように命令するように構成された制御管理システムを含んでいてもよい。種々の例において、UAV904は、1つ以上の慣性センサ(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)及び/または位置決めセンサ(たとえば、全地球測位センサ、超音波センサ、レーダーシステムなど)から入力を受け取っても良い。慣性センサを、3軸(ヘッディング、ピッチ、及びロール)に沿ってのUAV904の正確な位置決めデータを測定して、位置決めデータを制御管理システムに送るように構成してもよい。制御管理システムは、位置決めデータを用いて、UAV904を織物トート902と、拾い上げるように位置合わせしてもよい。
図9に例示するように、UAV904は、織物トート902のハンドル906に接続するように構成された1つ以上のアームを含んでいてもよい。カップリングは、磁気的結合、機械的結合、または他のタイプの結合を含んでいてもよい。いくつかの例において、UAV904を、輸送するために格納コンパートメントの内部の織物トート902を収容するように構成してもよい。
種々の例において、UAV904を、織物トート902が中立位置にある間に、織物トート902の側面部分が実質的に垂直な状態で、織物トート902に接続してもよい。付加的にまたは代替的に、UAV904を、図4に例示するように閉位置にある間に織物トート902に接続するように構成してもよい。
接続したら、UAV904は、在庫設備内の織物トート902及びその中身を、異なる在庫設備へ、及び/または顧客が指定した場所へ輸送してもよい。たとえば、織物トートに顧客注文で指定された在庫物品をロードしてもよい。UAVは次に、在庫物品を顧客の場所まで、織物トートで配送してもよい。
図10に例示するのは、織物トート1002を輸送するための例コンベアシステム1000の斜視図である。図示したように、コンベアシステム1000には、2つの位置(中立位置1004、開位置1006)が含まれている。しかし当然のことながら、コンベアシステムは他の位置、たとえば閉位置、または閉位置と開位置との間の任意の位置を含んでいてもよい。
種々の例において、コンベアシステム1000は、ベルト、単一のケーブル1008、一対のレールもしくはケーブル、単一のレール、または他のコンベアタイプシステムを含んでいても良い。図10に例示するように、コンベアシステム1000は、2つのケーブル1008を含んでいてもよく、この上を織物トート1002のハンドル1010が走行してもよい。種々の例において、コンベアシステム1000のケーブル1008を固定してもよく、またハンドル101は、2つ以上のローラ1012(たとえば、ローラ312)を含んで、ケーブル1008に沿っての織物トート1002の動きを容易にしてもよい。ローラ1012は、溝、摩擦材料、または他の材料及び/または機械加工プロセスであって、ケーブル1008上のハンドル1010及び織物トート1002の安定性を増加させるものを含んでいてもよい。付加的にまたは代替的に、ケーブル1008は、ローラ1012の側面に接続してケーブル1008とローラ1012との間の摩擦を増やすように構成された摩擦バンドを含んでいてもよい。
種々の例において、ローラ1012に、たとえば、電動モータによって動力を供給して、ケーブル1008またはレールに沿っての動きを容易にしてもよい。いくつかの例において、コンベアシステム1000のケーブル1008またはレールは、充電してもよく、ローラ1012を駆動するための動力を与えても良い。種々の例において、ケーブル1008またはレールを磁気的に充電してもよい。このような例において、織物トート1002は、リフト及び推進を形成する磁気浮上を用いて、コンベアシステム1000のケーブル1008またはレール上方に浮上して、これに沿って移行する。
いくつかの例において、コンベアシステム1000を、織物トート1002が第1の場所から第2のより低い場所へスライドまたは回転するように、重力を介して動作するように構成してもよい。種々の例において、コンベアシステム1000のケーブル1008は、機械システム(たとえばブルホイールまたは他のプーリシステム)によって駆動してもよく、また設備の周りを動いて、織物トート1002を場所間で運んでもよい。
コンベアシステム1000を、在庫設備を部分的及び/または完全にぐるりと回るように構成してもよい。付加的にまたは代替的に、コンベアシステム1000を、ワークステーションから在庫設備内の別の場所(たとえば、オンロード/オフロード場所、在庫ポッドもしくは在庫ポッドの組、別のワークステーション、または他の場所)まで形成してもよい。種々の実施形態において、コンベアシステム1000を、設備内の異なる床の間で織物トート1002を輸送するように構成してもよい。たとえば、コンベアシステムを、第4のストーリーワークステーションと第1のストーリーワークステーションとの間でルーティングしてもよい。このような例において、コンベアシステム上の織物トートを、コンベアシステム上の任意の点で停止するように構成してもよい。
種々の例において、ケーブル1008またはレールを互いから設定距離で形成してもよい。説明例において、ケーブル1008またはレールを、織物トート1002が中立位置1004から開位置1006まで移行するように広がるように構成してもよい。ケーブル1008またはレールを、ワークステーションに接近するときに開位置1006まで広がるように構成してもよい。このような例において、織物トート1002のハンドル1010を分離することによって、織物トート1002の中身へのアクセスを容易にしてもよい。
種々の例において、ワークステーションは、織物トート1002から特定の在庫物品を回収するか、織物トート1002内に特定の在庫物品を格納するか、または他の方法で織物トート1002内の在庫物品を操作もしくは調整するように構成されたロボットアームを含んでいてもよい。たとえば、ロボットアームは、コンベアシステム1000上の織物トート1002から指定の在庫物品を取り出して、それを特定の場所(たとえば、ワークステーションにおけるワークベンチ)まで配送してもよい。付加的にまたは代替的に、人間の作業者が織物トート1002内の特定の在庫物品を抜き取り、挿入し、及び/または操作してもよい。
図11に例示するのは、在庫管理及び注文履行システムにおいて織物トートを用いるためのプロセス1100である。
1102において、人間の作業者及び/またはロボットアームが織物トートにラベル付けをしてもよい。種々の例において、ラベルは一意の識別子であってもよく、織物トートに格納すべき1つ以上の在庫物品に基づいてもよい。いくつかの例において、ラベルは織物トートが格納されている在庫ポッドに基づいてもよい。付加的にまたは代替的に、ラベルは、仮想ラベルであって、織物トートの一意の識別子と、織物トートに格納すべき1つ以上の在庫物品の1つ以上の一意の識別子との間の対応付けを、たとえば、対応する一意の識別子をスキャンするかまたは他の方法で画像化することを介して形成する仮想ラベルであってもよい。
種々の例において、ラベル付けを管理コンポーネント(たとえば、管理コンポーネント122)が命令してもよい。このような例において、管理コンポーネントは、人間の作業者及び/またはロボットアームに織物トート上にラベルを配置するように命令してもよいし、またはシステムに、織物トートに格納すべき1つ以上の在庫物品に少なくとも部分的に基づく既存のラベルを書き込んでもよい。プログラミングは、既存のラベルをスキャンすることと、ラベルを1つ以上の在庫物品と関連づけるようにシステムをプログラムすることと、を含んでいてもよい。
1104において、人間の作業者及び/またはロボットアームが、ラベルに対応する1つ以上の在庫物品を織物トート内に配置してもよい。種々の例において、織物トートに1つ以上の在庫物品を配置する前に、最初に織物トートを在庫ポッドから部分的又は完全に取り出す。1つ以上の在庫物品を配置する前に、織物トートを開位置に配置してもよい。
1106において、人間の作業者及び/または抜き取り装置ロボットが、特定の場所まで配送するためにコンベアシステム上に織物トートを配置してもよい。このような例において、特定の場所に到達したら、第2の人間の作業者及び/または抜き取り装置ロボットが、コンベアから織物トートを取り出してもよい。
1108において、人間の作業者及び/または抜き取り装置ロボットが、在庫ポッドに織物トートを挿入してもよい。在庫ポッドを、同じ及び/または種々のサイズの複数の織物トートを収容するように構成してもよい。在庫ポッドは、複数の織物トート及び/またはその中に配置される在庫物品に対応するラベルを含んでいてもよい。
1110において、移動可能な走行ユニットが設備内の場所まで在庫ポッドを配送してもよい。移動可能な走行ユニットを、在庫ポッドの脚部の間で、在庫ポッドの真下で駆動するように構成してもよい。移動可能な走行ユニットは、在庫ポッドのベースに結合して在庫ポッドの脚部を床の表面から上げるように構成されたリフトメカニズムを含んでいてもよい。種々の例において、管理コンポーネントは、移動可能な走行ユニットに、格納または処理するために設備内の場所まで在庫ポッドを配送するように命令してもよい。
図12に例示するのは、格納するための織物トートを用いた在庫管理及び注文履行システムにおいて注文を満たすためのプロセス1200である。
1202において、在庫管理及び注文履行システムは在庫物品に対する注文を受け取る。種々の例において、注文を管理コンポーネント(たとえば、管理コンポーネント122)が受け取ってもよい。いくつかの他の例において、注文をコンピューティングシステムが受け取って、必要に応じて管理コンポーネントに移して注文を満たしてもよい。
1204において、在庫物品を収容する織物トートを特定する。種々の例において、管理コンポーネントは織物トートを織物トート上のラベルによって特定してもよい。ラベルは、織物トートの中身に関する情報を含んでいてもよい。たとえば、織物トートは、織物トートがある特定のタイプのギフト包装紙を収容することを示すラベルを有していてもよい。
いくつかの例において、管理コンポーネントは最初に、織物トートを運ぶ在庫ポッドを特定し、及び/または移動可能な走行ユニットに、在庫ポッドの位置を特定させ、位置を特定した在庫ポッドを特定の場所(たとえば、ワークステーション)まで輸送させてもよい。在庫ポッドを(たとえば、ラベルを介して)特定した後で、抜き取り装置ロボットが在庫物品を収容する織物トートを特定してもよい。抜き取り装置ロボットは、織物トート上のラベル、織物トートの色、織物トートのサイズ、または他の特定手段に基づいて、織物トートを特定してもよい。種々の例において、抜き取り装置ロボットは、織物トートを特定するためのスキャナ及び/またはカメラを含んでいてもよい。代替的に、人間の作業者が、織物トートの目視検査に部分的に基づいてトートを特定してもよい。
1206において、人間の作業者及び/または抜き取り装置ロボットが、特定した織物トートを在庫ポッドから取り出してもよい。織物トートを在庫ポッドから部分的又は完全に取り出してもよい。織物トートをさらに、人間の作業者及び/または抜き取り装置ロボットによってコンベアシステム内に挿入して、別の場所またはワークステーションに輸送して処理してもよい。
1208において、織物トート内の在庫物品を特定する。在庫物品を、在庫物品を特定して取り出すように構成された人間の作業者及び/またはロボットアームが特定してもよい。人間の作業者及び/またはロボットアームは、在庫物品に対応付けられたラベルに少なくとも部分的に基づいて在庫物品を特定してもよい。ロボットアームは、スキャナ及び/またはカメラを含んで、織物トート内の在庫物品の位置を見つけて特定することを助けてもよい。種々の例において、ロボットアームを、移動可能な走行ユニット及び/または抜き取り装置に結合してもよい。
1210において、人間の作業者及び/またはロボットアームは、織物トートから在庫物品を取り出す。織物トートを次に、人間の作業者、抜き取り装置ロボット、移動可能な走行ユニット及び/またはコンベアシステムの任意の組み合わせを介して、同じまたは異なる在庫ポッドに送って、別の場所またはワークステーションに輸送して、格納またはさらなる処理を行なってもよい。
1212において、在庫物品を、1202において注文内で指定された場所まで配送する。種々の例において、在庫物品を別個に配送してもよい。いくつかの例において、在庫物品を他の在庫物品とパッケージして場所まで配送してもよい。
種々の例において、在庫物品を異なる織物トート(たとえば、注文内の他の在庫物品)内に配置して、場所まで配送してもよい。このような例において、発注された在庫物品を伴う織物トートを、種々の輸送手段(たとえば、限定することなく、無人航空機、出荷トラックまたは乗物、コンベアシステム、配送ロボットなど)のうちの1つによって配送してもよい。
主題を、構造的特徴に特有の言葉で説明してきたが、当然のことながら、添付の請求項で規定される主題は必ずしも、説明した特定の特徴に限定されない。むしろ、特定の特徴を、請求項を実施する例示的な形態として開示している。
本開示の実施形態の例を、以下の付記を考慮して説明することができる。
付記1.織物トートであって、織物材料を含む矩形のベース部分と、前記織物材料を含む前方部分であって、前記矩形のベース部分の前縁部に結合された前記前方部分と、前記織物材料を含む後方部分であって、前記矩形のベース部分の後縁部に結合された前記後方部分と、前記織物材料を含む第1の側面部分と第2の側面部分であって、前記第1の側面部分は、前記矩形のベース部分の第1の側縁部、前記前方部分の第1の側面、及び前記後方部分の第1の側面に結合され、前記第2の側面部分は、前記矩形のベース部分の第2の側縁部、前記前方部分の第2の側面、及び前記後方部分の第2の側面に結合されている、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分と、第1の前部コネクタと第1の後部コネクタとを介して前記第1の側面部分の上縁部に結合された第1のハンドルと、第2の前部コネクタと第2の後部コネクタとを介して前記第2の側面部分の上縁部に結合された第2のハンドルとであって、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとは、中立位置であって、前記第1のハンドルが前記第2のハンドルから離間に第1の距離に配置されている前記中立位置から、開位置であって、前記第1のハンドルが前記第2のハンドルから離間に第2の距離に配置され、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい前記開位置に調整するように構成され、前記開位置は、前記織物トートに格納された在庫物品へのアクセスを容易にする、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルと、前記第1のハンドルに結合された第1のローラと前記第2のハンドルに結合された第2のローラと、を含む前記織物トート。
付記2.付記1に記載の織物トートであって、前記第1の前部コネクタ、前記第1の後部コネクタ、前記第2の前部コネクタ、及び前記第2の後部コネクタはそれぞれ、Y形状のコネクタであり、前記第1のローラと前記第2のローラとは、在庫ポッドのレール上の前記織物トートの動きを助けるように構成されている、前記織物トート。
付記3.付記1に記載の織物トートであって、前記第1の前部コネクタ、前記第1の後部コネクタ、前記第2の前部コネクタ、及び前記第2の後部コネクタはそれぞれ、C形状のコネクタであり、前記第1のローラと前記第2のローラとは、コンベアシステムのケーブルまたは在庫ポッドのレール上の前記織物トートの動きを助けるように構成されている、前記織物トート。
付記4.付記1に記載の織物トートであって、前記矩形のベース部分、前記第1の側面部分、前記第2の側面部分、前記前方部分、及び前記後方部分はさらに、対応する部分を支持するプラスチック構造要素を含む、前記織物トート。
付記5.付記1に記載の織物トートであって、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分とはそれぞれ、対応する側面部分を支持する構造要素であって、実質的に矩形形状のプラスチック材料の肋骨を含む、前記構造要素と、前記中立位置に対する位置的付勢を形成する付勢要素と、をさらに含む、前記織物トート。
付記6.方法であって、トートを、第1の側面部分に結合された第1のハンドルと第2の側面部分に結合された第2のハンドルとを用いて、中立位置であって、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとが互いから第1の距離にあり、前記第1の側面部分は前記第2の側面部分と実質的に平行である、前記中立位置から、開位置であって、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとが互いから第2の距離にあり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい前記開位置に、調整することであって、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分とにそれぞれ接続する前方部分と後方部分とが、前記開位置まで曲がることができる実質的に可撓性の材料を含む、前記調整することと、1つ以上の在庫物品を前記トート内に配置することと、前記トートの前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとを前記中立位置に、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分とが実質的に平行になるように調整することと、前記トートを在庫ポッドに挿入することを、前記トートの前記第1のハンドルを前記在庫ポッドに結合された第1のレールに沿ってスライドさせ、前記トートの前記第2のハンドルを前記在庫ポッドに結合された第2のレールに沿ってスライドさせることによって行なうことと、前記在庫ポッドに挿入された前記トートを設備内の場所まで輸送することと、を含む前記方法。
付記7.付記6に記載した方法であって、前記トートを前記在庫ポッドから取り出すことと、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの間の距離を、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとが互いに隣接するまで短くすることによって前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとを閉位置に調整することと、無人航空機のアームを前記第1のハンドルと前記第2のハンドルに結合することと、前記トートを第2の場所まで無人航空機を介して輸送することと、をさらに含む前記方法。
付記8.付記6に記載した方法であって、前記トートを前記在庫ポッドから取り出すことと、前記トートの前記第1のハンドルをコンベアシステムの第1のケーブル上に配置することと、前記トートの前記第2のハンドルを前記コンベアシステムの第2のケーブル上に配置することと、コンベアシステムを介して、前記トートを前記設備内の第2の場所まで輸送することと、をさらに含む前記方法。
付記9.付記8に記載した方法であって、前記トートを前記第2の場所まで輸送することはさらに、前記第1のハンドルを第1の組のローラを介して前記第1のケーブルに沿って動かすことと、前記第2のハンドルを第2の組のローラを介して前記第2のケーブルに沿って動かすことと、を含み、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとは、前記織物トートが前記中立位置にある前記第1の距離から、前記織物トートが前記第2の場所における前記開位置にある前記第2の距離まで広がって、前記1つ以上の前記在庫物品へのアクセスを容易にするように構成されている前記方法。
付記10.付記8に記載した方法であって、前記第1のハンドルに結合された第1の組のローラを第1の電動モータを用いて駆動することと、前記第2のハンドルに結合された第2の組のローラを第2の電動モータを用いて駆動することと、をさらに含み、第1の組のローラと第2の組のローラとは、前記コンベアシステムの前記第1のケーブルに沿っての前記第1のハンドルの動きと前記第2のケーブルに沿っての前記第2のハンドルの動きとを容易にするように構成されている前記方法。
付記11.付記8に記載した方法であって、前記コンベアシステムの前記第1のケーブルまたは前記第2のケーブルのうちの少なくとも一方を介して、前記トートの前記第1のハンドルまたは前記第2のハンドルのうちの少なくとも一方にパワーを送出することをさらに含み、前記第1のケーブルまたは前記第2のケーブルのうちの少なくとも一方を介して送出された前記パワーによって、前記コンベアシステムに沿っての前記トートの動きが容易になる前記方法。
付記12.付記6に記載した方法であって、前記在庫ポッドに挿入された前記トートを前記設備内の場所に輸送することはさらに、移動可能な走行ユニットを前記在庫ポッドのベースの下に置くことであって、前記ベースは表面上に立っている4つの脚部を含む、前記置くことと、前記移動可能な走行ユニットのリフトメカニズムを、前記在庫ポッドの前記4つの脚部が表面から離れるまで作動させることと、前記移動可能な走行ユニットによって前記在庫ポッドを前記設備内の場所まで移動させることと、前記移動可能な走行ユニットの前記リフトメカニズムを、前記在庫ポッドの前記4つの脚部が前記場所における表面と接触するまで解除することと、を含む前記方法。
付記13.付記6に記載した方法であって、前記1つ以上の前記在庫物品を前記トート内に、ワークステーションにおけるロボットアームを用いて配置することをさらに含む、前記方法。
付記14.付記6に記載した方法であって、前記1つ以上の在庫物品の在庫物品に対する注文を受け取ることと、前記在庫物品を収容するトートを特定することと、抜き取り装置を介して、前記在庫ポッドから前記トートを取り出すことと、前記トート内の前記在庫物品を特定することと、ロボットアームを介して、前記トートから前記在庫物品を取り出すことと、をさらに含む、前記方法。
付記15.トートであって、ベース部分と、前記ベース部分の前縁部に結合された前方部分と、前記ベース部分の後縁部に結合された後方部分と、第1の側面部分と第2の側面部分とであって、前記第1の側面部分は、前記ベース部分の第1の側縁部、前記前方部分の第1の側面、及び前記後方部分の第1の側面に結合され、前記第2の側面部分は、前記ベース部分の第2の側縁部、前記前方部分の第2の側面、及び前記後方部分の第2の側面に結合されている、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分と、第1の前部コネクタと第1の後部コネクタとを介して前記第1の側面部分の上縁部に結合された第1のハンドルと、第2の前部コネクタと第2の後部コネクタとを介して前記第2の側面部分の上縁部に結合された第2のハンドルとであって、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとは、中立位置であって、前記第1のハンドルが前記第2のハンドルから離間に第1の距離に配置されている前記中立位置から、開位置であって、前記第1のハンドルが前記第2のハンドルから離間に第2の距離に配置され、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい前記開位置に、調整するように構成されている、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルと、を含み、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとは、在庫部品のレールまたはケーブルの少なくとも一方に沿ってスライドするかまたはロールすることの少なくとも一方を行なうように構成されている、前記トート。
付記16.付記15に記載のトートであって、前記ベース部分、前記前方部分、前記後方部分、前記第1の側面部分、及び前記第2の側面部分は、綿材料、キャンバス材料、プラスチック材料、または合成材料のうちの少なくとも1つを含む、前記トート。
付記17.付記15に記載のトートであって、前記第1のハンドルに結合された第1のローラと、前記第2のハンドルに結合された第2のローラと、をさらに含み、前記第1のローラと前記第2のローラとは、前記在庫部品のレールまたはケーブルの少なくとも一方に沿って前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとがスライドすることを容易にするように構成され、前記在庫部品は、在庫ポッド、ロボットアーム、またはコンベアシステムを含む前記トート。
付記18.付記15に記載のトートであって、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分とはそれぞれ、対応する側面部分を支持する構造要素を含み、前記構造要素は、プラスチック材料、複合材料、または金属材料のうちの少なくとも1つを含む、前記トート。
付記19.付記15に記載のトートであって、前記第1の前部コネクタ、前記第1の後部コネクタ、前記第2の前部コネクタ、及び前記第2の後部コネクタはY形状のコネクタまたはC形状のコネクタを含む、前記トート。
付記20.付記15に記載のトートであって、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分とはそれぞれ、前記開位置に対する位置的付勢を形成して、前記トートに格納された在庫物品へのアクセスを容易にする付勢要素をさらに含む、前記トート。
付記21.システムであって、在庫物品を格納するように構成されたトートであって、第1のハンドルと第2のハンドルとを含む、前記トートと、格納スペースを含む在庫ポッドであって、前記格納スペースは、前記格納スペース内への前記トートの挿入を助けるように構成されたレールシステムを含む、前記在庫ポッドと、機械装置であって、前記在庫ポッドの最下部に結合し、前記在庫ポッドを前記機械装置が配置されている在庫設備の表面から持ち上げるように構成されたリフティングメカニズムと、前記機械装置を前記在庫設備内の第1の場所から前記在庫設備内の第2の場所へ移動させる走行システムと、を含む前記機械装置と、第1のケーブルと第2のケーブルとを含み、前記在庫設備内の前記トートを輸送するように構成されたコンベアシステムと、前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとに結合し、前記トートの操作を起こすように構成された抜き取り装置であって、前記トートの操作には、少なくとも、前記在庫ポッドの格納スペースから前記トートを取り出すことと、前記第1のハンドルを前記第1のケーブル上に、前記第2のハンドルを前記第2のケーブル上に配置することと、が含まれ、前記抜き取り装置は前記第2の場所に配置され、前記コンベアシステムは前記トートを前記第2の場所から前記在庫設備内の第3の場所へ輸送する、前記抜き取り装置と、第3の場所における機械的アームであって、前記機械的アームは、前記トートから前記在庫物品を取り出して、前記在庫物品を前記在庫設備内の第4の場所へ輸送するように構成され、第4の場所には前記在庫物品の配送を開始するための作業領域が含まれる、前記機械的アームと、を含む前記システム。
付記22.付記21に記載のシステムであって、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとは、前記トートが中立位置にある第1の距離から前記トートが開位置にある第2の距離まで広がって、前記在庫設備内の前記第3の場所における前記在庫物品へのアクセスを容易にするように構成されている、前記システム。
付記23.付記21に記載のシステムであって、さらに管理コンポーネントを含み、前記管理コンポーネントは、:前記トートを特定することと、前記在庫ポッドを特定することと、前記機械装置に第1のタスクを割り当てることであって、前記第1のタスクには、前記第1の場所まで走行することであって、前記第1の場所は前記在庫ポッドに対する格納場所である、前記走行することと、前記在庫ポッドの最下部に結合することと、前記在庫ポッドを前記在庫設備の表面から持ち上げることと、前記第2の場所まで走行することと、が含まれる、前記割り当てることと、前記抜き取り装置に第2のタスクを割り当てることであって、前記第2のタスクには、前記トートを前記在庫ポッドから取り出すことと、前記コンベアシステム上に前記トートを配置することと、が含まれる、前記割り当てることと、前記機械的アームに第3のタスクを割り当てることであって、前記第3のタスクには、前記トートから前記在庫物品を取り出すことと、前記在庫物品を前記第4の場所まで輸送することと、が含まれる、前記割り当てることと、を行なうように構成されている、前記システム。
付記24.付記21に記載のシステムであって、管理コンポーネントであって、前記機械装置の最小の電池充電を判定することと、少なくとも部分的に前記最小の電池充電に基づいて、前記機械装置に再充電タスクを割り当てることであって、再充電タスクには再充電ステーションに接続することが含まれる、割り当てることと、を行なうように構成された前記管理コンポーネントをさらに含む、前記システム。
付記25.在庫設備であって、少なくとも1つのハンドルを含み、在庫物品を格納するように構成されたトートと、前記少なくとも1つのハンドルを介して前記トートを格納するように構成された在庫ポッドと、前記少なくとも1つのハンドルを介して前記在庫ポッドから前記トートを取り出すように構成された抜き取り装置と、少なくとも1つのハンドルを介して前記トートを前記在庫設備内のワークステーションまで配送するように構成されたコンベアと、を含む前記在庫設備。
付記26.付記25に記載の在庫設備であって、前記抜き取り装置はさらに、前記トートの第1のハンドルと前記トートの第2のハンドルとに結合することと、前記第1のハンドルを前記コンベアの第1のケーブルまたは第1のレール上に、前記第2のハンドルを前記コンベアの第2のケーブルまたは第2のレール上に配置することと、を行なうように構成されている、前記在庫設備。
付記27.付記25に記載の在庫設備であって、前記抜き取り装置はさらに、前記トートの第1のハンドルと前記トートの第2のハンドルとを、前記トートが中立位置にある第1の距離から前記トートが開位置にある第2の距離まで調整するように構成され、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい、前記在庫設備。
付記28.付記25に記載の在庫設備であって、前記抜き取り装置は磁気的結合または機械的結合を介して前記トートに結合するように構成されている、前記在庫設備。
付記29.付記25に記載の在庫設備であって、前記在庫設備とともに移動する走行システムを含む機械装置をさらに含み、前記機械装置はさらに、リフティングメカニズムであって、前記在庫ポッドに結合し、前記在庫ポッドを前記在庫設備の表面から持ち上げるように構成された前記リフティングメカニズムを含み、前記機械装置はさらに、前記在庫ポッドを前記在庫設備内の第1の場所から前記在庫設備内の第2の場所まで配送するように構成されている、前記在庫設備。
付記30.付記25に記載の在庫設備であって、無人航空機であって、少なくとも1つのハンドルを介して前記トートを前記ワークステーションから第2の場所まで輸送するように構成され、前記第2の場所は顧客または前記在庫設備に対応付けられている前記無人航空機をさらに含む、前記在庫設備。
付記31.付記25に記載の在庫設備であって、管理コンポーネントであって、前記在庫ポッドを特定することと、前記トートを特定することと、前記抜き取り装置に前記トートを取り出させて前記トートを前記コンベア上に配置させることと、を行なうように構成された前記管理コンポーネントをさらに含む、前記在庫設備。
付記32.付記25に記載の在庫設備であって、前記トート内の前記在庫物品を特定して、前記トートから前記在庫物品を取り出すように構成された機械的アームをさらに含む、前記在庫設備。
付記33.付記25に記載の在庫設備であって、前記トートは、第1の組のローラを含む第1のハンドルと、第2の組のローラを含む第2のハンドルとを含み、前記第1の組のローラと前記第2の組のローラとは、前記コンベアの第1のケーブルまたは第1のレール及び前記コンベアの第2のケーブルまたは第2のレールに沿っての前記トートの動きを容易にする、前記在庫設備。
付記34.付記25に記載の在庫設備であって、前記コンベアは、第1のケーブルまたは第1のレールと第2のケーブルまたは第2のレールとであって、前記トートが中立位置にある第1の距離から前記トートが開位置にある第2の距離まで広がって前記在庫物品へのアクセスを容易にするように構成され、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい、前記第1のケーブルまたは前記第1のレールと前記第2のケーブルまたは前記第2のレールとを含む、前記在庫設備。
付記35.方法であって、顧客装置から在庫物品に対する注文を受け取ることと、少なくとも1つのハンドルを含むトートを特定して、前記在庫物品を格納することと、前記トートを格納する在庫ポッドに対応付けられた場所を特定することと、機械装置を前記在庫ポッドに対応付けられた場所まで移動させることと、前記トートを、前記少なくとも1つのハンドルを介して、前記在庫ポッドから、前記機械装置に結合された抜き取り装置を介して取り出すことと、前記トートをコンベアに対応付けられた第2の場所まで配送することと、前記トートを前記少なくとも1つのハンドルを介して前記コンベア上に配置することと、前記トートを、前記少なくとも1つのハンドルを介して、ワークステーションまで、前記コンベアを介して配送することと、前記在庫物品を、前記ワークステーションにおいて前記トートから取り出すことと、前記在庫物品を前記顧客装置に対応付けられた顧客まで配送することと、を含む前記方法。
付記36.付記35に記載した方法であって、さらに、前記トートの第1のハンドルを前記コンベアの第1のケーブルまたは第1のレール上に配置することと、前記トートの第2のハンドルを前記コンベアの第2のケーブルまたは第2のレール上に配置することと、含み、前記第1のハンドルは、前記第1のケーブルまたは前記第1のレールに沿っての前記トートの動きを容易にするように構成され、前記第2のハンドルは、前記第2のケーブルまたは前記第2のレールに沿っての前記トートの動きを容易にするように構成されている、前記方法。
付記37.付記35に記載した方法であって、前記コンベアは、第1のケーブルまたは第1のレールと第2のケーブルまたは第2のレールとであって、前記トートが中立位置にある第1の距離から前記トートが開位置にある第2の距離まで広がるように構成され、前記開位置は前記在庫物品へのアクセスを容易にする、前記第1のケーブルまたは前記第1のレールと前記第2のケーブルまたは前記第2のレールとを含む、前記方法。
付記38.付記37に記載した方法であって、前記在庫物品は前記ワークステーションにおいて機械的アームによって取り出され、コンベアの前記第1のケーブルまたは前記第1のレールと前記第2のケーブルまたは前記第2のレールとは、前記ワークステーションに隣接する前記第2の距離まで広がるように構成されている、前記方法。
付記39.付記35に記載した方法であって、前記トートは、前記コンベアの第1のケーブルまたは第1のレールに沿って動くように構成された第1のローラを含む第1のハンドルと、前記コンベアの第2のケーブルまたは第2のレールに沿って動くように構成された第2のローラを含む第2のハンドルと、前記コンベアに沿っての前記トートの動きを容易にするように、前記第1のローラと前記第2のローラとを駆動するように構成された1つ以上の電動モータと、を含む前記方法。
付記40.付記39に記載した方法であって、前記コンベアの前記第1のケーブル、前記第1のレール、前記第2のケーブル、または前記第2のレールのうちの少なくとも1つが、充電され、前記トートの前記1つ以上の電動モータへエネルギーを伝達するように構成されている、前記方法。