JP6785506B2 - スーツケース - Google Patents
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例えば、スーツケース全体のサイズの検査の際には、スーツケースの側面に取り付けられたハンドル及び底足部分を含めて、サイズの測定が行われる。このため、ハンドル及び底足部分を含んだスーツケースのサイズが、機内持ち込み可能なサイズや貨物搭載可能なサイズになっていることが望ましい。
そこで、本発明は、空港における手荷物の規制サイズ内で、収納部の容量を大きくすることが可能なスーツケースを提供する。
第1の実施形態では、スーツケースのハンドルを、不使用時に取り外して収納することが可能である。
[1−1]スーツケース
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るスーツケースのハンドル使用時の斜視図を示す。図2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るスーツケースのハンドル収納時の斜視図を示す。以下、本実施形態に係るスーツケースのハンドル使用時及び収納時の構成について説明する。
キャリーハンドル12は、第1の収納部10aの上面110側に設けられ、上下に伸縮可能なパイプに取り付けられている。
サイドハンドル30、台座50及び台座取り付け部82は、第1の収納部10aの側面130上に取り付けられている。台座取り付け部82は、第1の収納部10aの側面130に嵌め込まれている。2つの台座50は、台座取り付け部82の両端に嵌め込まれている。サイドハンドル30は、使用時に台座50に取り付けられるが、台座50から取り外し可能である。
一方、図2(a)及び(b)に示すように、トップハンドル20及びサイドハンドル30を使用しない時は、トップハンドル20及びサイドハンドル30は、台座40及び50から取り外し、台座60及び70にそれぞれ収納することが可能である。
ここで、トップハンドル20及びサイドハンドル30を使用しない時とは、例えば、航空機搭乗時において手荷物検査をする場合などが考えられる。
また、トップハンドル20及びサイドハンドル30を台座60及び70にそれぞれ収納する場合、トップハンドル20及びサイドハンドル30の高さはキャスター11の高さより低くなっているため、トップハンドル20及びサイドハンドル30の収納時にスーツケース1のサイズが大きくなることはない。
図3(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係るトップハンドルの斜視図及び側面図を示す。以下、本実施形態に係るトップハンドルの構成について説明する。尚、ここでは、トップハンドル20を例に挙げているが、サイドハンドル30もトップハンドル20と同様の構成のため、サイドハンドル30の説明を省略する。
図3(a)乃至(c)に示すように、トップハンドル20は、持ち手部21、突出部22及び凸部23を備えている。
図4(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る台座の上面図、側面図及び斜視図を示す。以下、本実施形態に係る台座の構成について説明する。尚、ここでは、台座40を例に挙げているが、台座50、60及び70も台座40と同様の構成のため、台座50、60及び70の説明を省略する。
図4(a)乃至(c)に示すように、台座40は、本体部41、開口部42及びねじ取り付け部43を備えている。
開口部42は、本体部41の上面に設けられ、本体部41の空洞41aの開口よりも外側に広がった形状を有している。開口部42は、本体部41の内側面から外側(X方向)に窪む凹部42aを有している。この凹部42aは、上述したトップハンドル20(サイドハンドル30)の凸部23が通る程度の大きさになっている。
ねじ取り付け部43は、本体部41の側面に設けられ、底面側に貫通したねじ穴43aを有している。このねじ穴43aにはねじ(図示せず)が取り付けられ、台座取り付け部81に固定される。ねじ取り付け部43の上面は、図示するように開口部42で覆われていてもよい。
ガイド溝44は、開口部42の凹部42aと連続してZ方向に形成されている。
固定溝45は、ガイド溝44の下端部と連続してY方向に形成されている。この固定溝45は、例えば、ガイド溝44側から離れるにしたがって大きくなっている。
固定部材46は、ガイド溝44と固定溝45の境界部分に突出して設けられ、溝幅を少し狭くしている。固定部材46は、トップハンドル20(サイドハンドル30)の凸部23が固定溝45から抜けないようにストッパーとしての機能を有している。
隙間部47は、固定部材46の上方におけるガイド溝44の側面から窪んで形成されている。隙間部47は、トップハンドル20(サイドハンドル30)の凸部23が固定溝45に入れられる際に、固定部材46が押し上げられる時の可動スペースとなっている。
図5(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係るハンドルの取り付け状態の斜視図及び側面図を示す。以下、本実施形態に係るハンドルを台座に取り付ける状態について説明する。尚、ここでは、トップハンドル20を台座40に取り付ける場合を例に挙げているが、トップハンドル20及びサイドハンドル30をいずれの台座40、50、60及び70に取り付ける場合も同様である。
ここで、凸部23がガイド溝44から固定溝45に入る際、固定部材46が隙間部47の方へ押し上げられる。そして、凸部23が固定溝45に入り込むと、凸部23がガイド溝44の方へ抜けないように固定部材46がストッパーとして機能している。
本実施形態のスーツケース1のハンドル構造においては、トップハンドル20及びサイドハンドル30が台座40及び50から取り外し可能になっている。そして、この取り外したトップハンドル20及びサイドハンドル30をスーツケース1の底面120の台座60及び70に収納することが可能である。
このため、空港において、機内持ち込みの手荷物サイズの検査時や航空機の貨物室搭載の手荷物サイズの検査時において、トップハンドル20及びサイドハンドル30を取り外して、スーツケース1の底に収納することができる。
つまり、上述する手荷物サイズの検査時において、トップハンドル20及びサイドハンドル30部分の大きさを含むことなく、スーツケース1のサイズが測定される。このため、図6に示すように、本実施形態のスーツケース1は、従来のスーツケースよりもトップハンドル20の高さa分とサイドハンドル30の高さb分だけ、スーツケース1の収納部10a及び10bの容量を大きくすることができる。
第2の実施形態では、スーツケースの底足を、不使用時に倒して収納することが可能である。
[2−1]スーツケース
図7は、本発明の第2の実施形態に係るスーツケースの底足使用時の斜視図を示す。図8は、本発明の第2の実施形態に係るスーツケースの底足収納時の斜視図を示す。以下、本実施形態に係るスーツケースの底足使用時及び収納時の構成について説明する。尚、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については、説明を簡略化する。
トップハンドル20は、第1の収納部10aの上面110に取り付けられている。
キャスター11は、第1の収納部10a及び第2の収納部10bの底面120に取り付けられている。
底足150は、底足取り付け部140に取り付けられている。底足150は、スーツケース1の収納部10a及び10bの表面に設けられた突起部である。この底足150の高さ分だけ、スーツケース1の表面が床や隣のスーツケースから離れるため、底足150により、スーツケース1の表面に傷が付くことを防止している。
底足150は、1つのスーツケース1に対して4個設けられ、第1の収納部10a及び第2の収納部10bにそれぞれ2個ずつ設けられている。但し、本実施形態において、底足150の数は適宜変更可能である。また、底足150を設ける場所は、スーツケース1の側面130に限定されずに変更可能であり、例えば上面110に設けることも可能である。
スーツケース1の上面110側において、第1の収納部10aの底足取り付け部140の第1の位置と第2の収納部10bの底足取り付け部140の第1の位置とは、隣り合うように同じ配置になっている。但し、両者は異なる配置になっていてもよい。例えば、第1の収納部10aの底足取り付け部140及び底足150だけを180度回転させて、第1の収納部10aの底足取り付け部140の第2の位置と第2の収納部10bの底足取り付け部140の第1の位置とが隣り合うようにすることも可能である。
ここで、底足150を使用しない時とは、例えば、航空機搭乗時において手荷物検査をする場合などが考えられる。
図9(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る底足取り付け部の斜視図を示す。ここで、図9(b)は、底足取り付け部の構造を理解し易いように、底足取り付け部の棒を省略した図面である。以下、本実施形態に係る底足取り付け部の構造について説明する。
図9(a)及び(b)に示すように、底足取り付け部140は、本体部141、第1の凸部146、第2の凸部147及びスライド棒145を備えている。本体部141は、スライド溝142と収納溝143を有している。
収納溝143は、底足150をY方向に倒して収納するための溝である。収納溝143は、第2の位置のスライド溝142と連続して、本体部141の枠の一部を開口して形成されている。
第1の凸部146は、第1の位置におけるスライド溝142の底面に設けられている。この第1の凸部146は、底足150を立てた際の固定部材として機能する。
第2の凸部147は、第2の位置におけるスライド溝142の側面(収納溝143が設けられた側面と反対側の側面)に設けられている。この第2の凸部147は、底足150を倒した際の固定部材として機能する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る底足の斜視図を示す。以下、本実施形態に係る底足の構造について説明する。
図10に示すように、底足150は、固定穴151及びスライド穴152を有している。
固定穴151は、底足150の底面に設けられている。固定穴151は、底足取り付け部140の第1の凸部146又は第2の凸部147が嵌め込まれ、底足150を立てた際又は倒した際に底足150を固定するために用いられる。
スライド穴152は、底足取り付け部140のスライド棒145が通される。このスライド穴152によって、底足150は、底足取り付け部140の第1の位置と第2の位置との間をスライドすることができる。
図11(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る底足使用時の斜視図、上面図及び側面図を示す。図12(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る底足収納時の斜視図、上面図及び側面図を示す。図13(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る底足の使用時から収納時までを説明するための上面図及び斜視図を示す。以下、本実施形態に係る底足のスライド収納について説明する。
図13(b)に示すように、底足スライド時には、底足150は、底足取り付け部140の第1の位置から第2の位置へX方向にスライドされる。
図12(a)乃至(c)、図13(c)に示すように、底足収納時には、底足150は、底足取り付け部140の第2の位置においてY方向に倒されている。この際、底足150の固定穴151には、底足取り付け部140の第2の凸部147が嵌め込まれている。
本実施形態のスーツケース1の底足150は、底足取り付け部140に倒して収納可能になっている。つまり、底足150を使用する場合は、底足取り付け部140の第1の位置で底足150を立てて固定し、底足150を使用しない場合は、底足取り付け部140の第1の位置から第2の位置に底足150をスライドさせ、収納溝143に倒して収納する。これにより、底足150が第1の位置に配置される場合は、底足取り付け部140の上面から底足150の上部が突出するのに対し、底足150が第2の位置で倒して配置される場合は、底足取り付け部140の上面から底足150の側面が突出しない。つまり、底足150を収納した場合は、底足取り付け部140の上面よりも底足150の側面が低くなっている。
このため、空港において、機内持ち込みの手荷物サイズの検査時や航空機の貨物室搭載の手荷物サイズの検査時において、底足150の突出をなくすことができる。つまり、上述する手荷物サイズの検査時において、底足150部分の大きさを含むことなく、スーツケース1のサイズが測定される。このため、図14に示すように、本実施形態のスーツケース1は、従来のスーツケースよりも底足150の高さc分だけ、スーツケース1の収納部10a及び10bの容量を大きくすることができる。
10a、10b…収納部
11…キャスター
12…キャリーハンドル
20…トップハンドル
21…持ち手部
22…突出部
23…凸部
30…サイドハンドル
40、50、60、70…台座
41…本体部
41a…空洞
42…開口部
42a…凹部
43…ねじ取り付け部
43a…ねじ穴
44…ガイド溝
45…固定溝
46…固定部材
47…隙間部
81、82、83、84…台座取り付け部
110…スーツケースの上面
120…スーツケースの底面
130…スーツケースの側面
140…底足取り付け部
141…本体部
142…スライド溝
143…収納溝
144…棒穴
145…スライド棒
146…第1の凸部
147…第2の凸部
148…ねじ取り付け部
150…底足
151…固定穴
152…スライド穴
Claims (1)
- 収納部と、
前記収納部の底面に取り付けられたキャスターと、
前記収納部の側面に取り付けられた第1の台座と、
前記収納部の前記底面に取り付けられた第2の台座と、
前記第1の台座又は前記第2の台座に取り付け可能なハンドルと
を具備し、
前記ハンドルは、前記ハンドルの使用時に前記第1の台座に取り付けられ、前記ハンドルの不使用時に前記第1の台座から取り外して前記第2の台座に収納され、
前記ハンドルは、
第1の方向に延在する持ち手部と、
前記持ち手部から第2の方向に突出する突出部と、
前記突出部から第3の方向に突起する凸部と
を具備し、
前記第1及び第2の台座のそれぞれは、
中央に空洞を有し、側面にガイド溝及び固定溝が形成された本体部と、
前記本体部の上面に設けられ、前記空洞の開口よりも外側に広がった形状を有し、前記本体部の内側面から外側に窪む凹部が形成された開口部と
を具備し、
前記ガイド溝は、前記凹部と連続して前記第2の方向に形成され、
前記固定溝は、前記ガイド溝の下端部と連続して前記第1の方向に形成され、前記ガイド溝側から離れるにしたがって大きくなり、
前記ハンドルを前記第1又は第2の台座に取り付ける場合、前記ハンドルの前記突出部が前記本体部の前記空洞に挿入され、前記凸部が前記凹部から前記ガイド溝を通して前記固定溝に嵌め込まれるスーツケース。
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