JP6785222B2 - ヘテロジニアスマルチプロセッサシステムにおけるプロセッサ間割込のためのメカニズム - Google Patents
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Description
本開示の例は、概してプロセッサ割込に関し、より特定的には、ヘテロジニアスマルチプロセッサシステムにおけるプロセッサ間割込に関する。
集積回路(IC:integrated circuit)は、特定の機能を果たすように実現され得る。1つのタイプのICは、FPGA(field programmable gate array)などのプログラマブルICである。FPGAは、典型的にはプログラマブルタイルのアレイを含む。これらのプログラマブルタイルは、たとえば、入出力ブロック(IOB:input/output block)、構成可能論理ブロック(CLB:configurable logic block)、専用ランダムアクセスメモリブロック(BRAM:dedicated random access memory block)、乗算器、デジタル信号処理ブロック(DSP:digital signal processing block)、プロセッサ、クロックマネージャ、遅延ロックループ(DLL:delay lock loop)などを含み得る。
本開示の例は、概して、ヘテロジニアスマルチプロセッサシステムにおけるプロセッサ間割込の管理に関する。
本開示の例は、ヘテロジニアスマルチプロセッサシステムにおいてプロセッサ間割込を処理するための技術および装置を提供する。このシステムにおいて、プロセッサのうち少なくともいくつかは異なる性質のものであり、互いに直接割込することができない場合もある。本明細書で説明されるプロセッサ間割込(IPI)メカニズムは、さまざまなプロセッサ間のIPIインターフェイスとしてのIPIコントローラを提供する。IPIコントローラは、IPIソース毎のトリガレジスタと、IPI宛先毎の状態レジスタと、IPI宛先毎のクリアレジスタとを含み、これらのレジスタはシステムにおけるプロセッサの数に応じてスケール変更される。このスケーラブルIPIメカニズムにより、アプリケーションプロセッサ、リアルタイムプロセッサ、およびFPGA(field programmable gate array)アクセラレータなどの多様なプロセッサが、割込を介して互いに通信することが可能になる。IPIメカニズムは、論理領域およびプログラマブルな複雑さの両方の観点から低コストでもある。
複数のプロセッサを含むシステムでは、さまざまなプロセッサが互いに割込することが望ましいであろう。IPIメカニズムは、典型的には、たとえばキャッシュコヒーレンシ同期点、通信チャネル、またはメールボックスを実現するために用いられる。しかしながら、マルチプロセッサシステムは、同期のための内蔵された特徴を有さず互いに直接割込することができない、異なる性質のさまざまなプロセッサを含む場合がある。本明細書で用いられる「直接割込する」という表現は、概して、中間物を介さずに1つのプロセッサが別のプロセッサに割込可能である(たとえば、1つのプロセッサから別のプロセッサへ割込信号を送信することにより割込可能である)ことを指す。
2011年2月28日に出願され、「プログラマブル回路と組込プロセッサシステムとを含む集積回路(Integrated Circuit with Programmable Circuitry and an Embedded Processor System)」と題された米国特許第8,667,192号(Allaire等)に記載されるように、集積回路(IC)は組込プロセッサシステムとプログラマブル回路とを含み得る。プロセッサシステムは、プログラムコードを実行するように構成されており、ハードワイヤードであってもよく、プロセッサハードウェアリソースを含んでもよい。プログラマブル回路は、異なる物理回路を実現するように構成可能であるとともに、プロセッサシステムに結合され得る。プログラマブル回路は、プロセッサシステムのプロセッサハードウェアリソースの使用を共有するように構成可能であり得る。プロセッサシステムは、電源オンおよび/またはオフなどの、プログラマブル回路の局面を制御し得るとともに、プログラマブル回路における1つ以上の異なる物理回路を実現するための、プログラマブル回路の構成を制御し得る。組込プロセッサシステムにおけるハードワイヤードプロセッサと、プログラマブル回路におけるソフトプロセッサとの両方により、上記ICはヘテロジニアスマルチプロセッサシステムとして認められるとともに、本明細書で説明するIPIメカニズムを実現し得る。
図7は、ヘテロジニアスマルチプロセッサシステムにおける割込を処理するための動作700の例のフロー図である。動作700は、IPIコントローラ108、またはIPIコントローラ416のうちの1つなどの、IPI回路により行なわれ得る。
第2のプロセッサが第1のプロセッサにより割込されたことを表わす。たとえば、第2のレジスタはIPI回路内に置かれてもよく、状態レジスタであってもよい。第2のプロセッサからの要求を受信した後、IPI回路は、第2のビットに基づく指標(indication)を第2のプロセッサに送信し得る。いくつかの例では、IPI回路は、第2のプロセッサの識別子をチェックして、第2のプロセッサの識別子が正しい場合にのみ、第2のビットに基づく指標を送信し得る。
いくつかの例によれば、IPI回路はPS部内に配置されている。
Claims (15)
- システムであって、
第1のプロセッサと、
前記第1のプロセッサとは異なるプロセッサタイプの第2のプロセッサと、
前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサに結合されたプロセッサ間割込(IPI)回路とを備え、前記IPI回路は、
前記第1のプロセッサに関連付けられた第1のレジスタと、
前記第2のプロセッサに関連付けられた第2のレジスタとを含み、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタの各々は、
第1のビット位置を含み、前記第1のビット位置は、それぞれのレジスタに関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第1のプロセッサに割込することを要求しているか否かを表わすビットを格納するように構成されており、前記第1のビット位置は、前記第1のレジスタと前記第2のレジスタとで同じビット位置であり、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタの各々は、
第2のビット位置を含み、前記第2のビット位置は、それぞれのレジスタに関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第2のプロセッサに割込することを要求しているか否かを表わすビットを格納するように構成されており、前記第2のビット位置は、前記第1のレジスタと前記第2のレジスタとで同じビット位置である、システム。 - 前記IPI回路は、
前記第1のプロセッサに関連付けられた第3のレジスタと、
前記第2のプロセッサに関連付けられた第4のレジスタとをさらに含み、
前記第3のレジスタおよび前記第4のレジスタの各々は、
第3のビット位置を含み、前記第3のビット位置は、それぞれのレジスタに関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第1のプロセッサにより割込されたか否かを表わすビットを格納するように構成されており、
前記第3のレジスタおよび前記第4のレジスタの各々は、
第4のビット位置を含み、前記第4のビット位置は、それぞれのレジスタに関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第2のプロセッサにより割込されたか否かを表わすビットを格納するように構成されている、請求項1に記載のシステム。 - 前記IPI回路は、
前記第1のプロセッサに関連付けられた第5のレジスタと、
前記第2のプロセッサに関連付けられた第6のレジスタとをさらに含み、
前記第5のレジスタおよび前記第6のレジスタの各々は、
第5のビット位置を含み、前記第5のビット位置は、前記第5のレジスタまたは前記第6のレジスタのそれぞれが関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方に関連付けられる、前記第3のレジスタおよび前記第4のレジスタの各一方の前記第3のビット位置に格納されたビットをクリアすべきか否かを表わすビットを格納するように構成されており、
前記第5のレジスタおよび前記第6のレジスタの各々は、
第6のビット位置を含み、前記第6のビット位置は、前記第5のレジスタまたは前記第6のレジスタのそれぞれが関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方に関連付けられる、前記第3のレジスタおよび前記第4のレジスタの各一方の前記第4のビット位置に格納されたビットをクリアすべきか否かを表わすビットを格納するように構成されている、請求項2に記載のシステム。 - 前記IPI回路に結合された第3のプロセッサをさらに備え、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタの各々は、
第3のビット位置を含み、前記第3のビット位置は、それぞれのレジスタが関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第3のプロセッサに割込することを要求しているか否かを表わすビットを格納するように構成されている、請求項1に記載のシステム。 - 前記IPI回路は論理ゲートを含み、前記論理ゲートは、前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタにおける、それぞれの前記第3のビット位置に格納されたそれぞれの前記ビットの間に論理和演算を適用して、前記第3のプロセッサに対する割込信号を生成する、請求項4に記載のシステム。
- 1つ以上の追加のプロセッサをさらに備え、
前記第1のレジスタは1つ以上の追加のビットを含み、前記1つ以上の追加のビットは、前記1つ以上の追加のプロセッサに割込するための、対応する割込信号の生成を前記第1のプロセッサが要求しているか否かを表わし、
前記第2のレジスタは1つ以上の追加のビットを含み、前記1つ以上の追加のビットは、前記1つ以上の追加のプロセッサに割込するための、対応する割込信号の生成を前記第2のプロセッサが要求しているか否かを表わす、請求項1に記載のシステム。 - 前記第1のレジスタにおける前記1つ以上の追加のビットの少なくとも一部と、前記第2のレジスタにおける前記1つ以上の追加のビットの少なくとも一部とを予備とする、請求項6に記載のシステム。
- 前記第1のプロセッサはハードワイヤードプロセッサを含み、
前記第2のプロセッサは異なる物理回路を実現するように構成可能なプログラマブル回路を含む、請求項1に記載のシステム。 - 前記第2のプロセッサは前記第1のプロセッサに直接割込することができず、
前記第1のプロセッサは前記第2のプロセッサに直接割込することができない、請求項1に記載のシステム。 - 前記IPI回路は、
前記第1のレジスタの更新を許可する前に前記第1のプロセッサの識別子をチェックするように構成されるとともに、
前記第2のレジスタの更新を許可する前に前記第2のプロセッサの識別子をチェックするように構成されている、請求項1に記載のシステム。 - 前記IPI回路は、インターコネクトを介して前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサに結合されている、請求項1に記載のシステム。
- 方法であって、
第1のプロセッサからの、第2のプロセッサに割込するという要求をプロセッサ間割込(IPI)回路で受信するステップを含み、前記第2のプロセッサは前記第1のプロセッサとは異なるプロセッサタイプであり、
前記IPI回路は、前記第1のプロセッサに関連付けられた第1のレジスタと、前記第2のプロセッサに関連付けられた第2のレジスタとを含み、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタの各々は、
第1のビット位置を含み、前記第1のビット位置は、それぞれのレジスタに関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第1のプロセッサに割込することを要求しているか否かを表わすビットを格納するように構成されており、前記第1のビット位置は、前記第1のレジスタと前記第2のレジスタとで同じビット位置であり、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタの各々は、
第2のビット位置を含み、前記第2のビット位置は、それぞれのレジスタに関連付けられる前記第1のプロセッサおよび前記第2のプロセッサの各一方が前記第2のプロセッサに割込することを要求しているか否かを表わすビットを格納するように構成されており、前記第2のビット位置は、前記第1のレジスタと前記第2のレジスタとで同じビット位置であり、
前記方法はさらに、
前記受信された要求に基づき、前記第1のレジスタの前記第2のビット位置におけるビットを更新するステップと、
前記更新に基づき、前記IPI回路から前記第2のプロセッサへ割込信号を送信するステップとを含む、方法。 - 前記IPI回路により前記第1のプロセッサの識別子をチェックするステップと、
前記第1のプロセッサの前記識別子が正しい場合にのみ、前記第1のレジスタの前記第2のビット位置における前記ビットを更新するステップとをさらに含む、請求項12に記載の方法。 - いずれのプロセッサが前記第2のプロセッサに割込することを要求したかを識別せよという、前記第2のプロセッサからの要求を前記プロセッサ間割込(IPI)回路で受信するステップと、
第3のレジスタの第3のビット位置におけるビットを、前記IPI回路により読出すステップとをさらに含み、前記第3のレジスタは、前記第2のプロセッサに関連付けられ、前記第3のレジスタの前記第3のビット位置における前記ビットは、前記第2のプロセッサが前記第1のプロセッサにより割込されたことを表わす、請求項12に記載の方法。 - 前記IPI回路により、前記第3のレジスタの前記第3のビット位置における前記ビットに基づく指標を前記第2のプロセッサに送信するステップと、
前記IPI回路により前記第2のプロセッサの識別子をチェックして、前記第2のプロセッサの前記識別子が正しい場合にのみ、前記第3のレジスタの前記第3のビット位置における前記ビットに基づく前記指標を送信するステップとをさらに含む、請求項14に記載の方法。
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