JP6782032B1 - 口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法 - Google Patents

口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1義歯床と第2義歯床が組織的に相互接合されているため、第1義歯床と第2義歯床が接着剤を使用せずとも強固に接合され、長期間の使用においても第1義歯床と第2義歯床が分離する虞のない、口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法を提供する。【解決手段】口腔接触部4aが軟らかい義歯1は、人工歯2の固定部を有する第1義歯床3と、口腔接触部を有する第2義歯床4とを備え、前記第1義歯床と前記第2義歯床は熱可塑性樹脂であり、前記第1義歯床と前記第2義歯床は組織的に相互接合されてなり、前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかい。【選択図】図1

Description

本発明は、口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法に関する。より詳しくは、第1義歯床と第2義歯床が組織的に相互接合されているため、第1義歯床と第2義歯床が接着剤を使用せずとも強固に接合され、長期間の使用においても第1義歯床と第2義歯床が分離する虞のない、口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法に関する。
従来から、義歯装着者の口腔への刺激を減少させ快適性を向上させるために、人工歯を固定するための第1義歯床と、義歯装着者の口腔に接触する第1義歯床よりも硬度が低い第2義歯床で構成されている義歯が知られている。このような構成の義歯は、第1義歯床と第2義歯床を接合するため、接着剤の使用もしくは射出成形が用いられている。
特許文献1には、第1義歯床の上にアクリル系樹脂やスルホン系樹脂を材料とする第2義歯床が記載されており、第1義歯床と第2義歯床の接合は、接着剤を使用することが開示されている。
特許文献2には、第1義歯床の上にアセタールを材料とする第2義歯床を備える義歯床が記載されており、第1義歯床と第2義歯床の接合は、射出成形を用いることが開示されている。
特許第3897763号 特許第5380011号
前述したように、特許文献1では、第1義歯床と第2義歯床の接合方法として接着剤を使用することが開示されている。しかし、義歯床の接合に接着剤を用いた場合、唾液や洗浄剤等により接着剤が溶け出すことで義歯装着者に不快感を与え、かつ第1義歯床と第2義歯床が分離してしまうという問題がある。
一方、特許文献2では、第1義歯床と第2義歯床の接合方法として射出成形を用いることが開示されている。しかし、この射出成形は単に第1義歯床に第2義歯床を構成する熱可塑性樹脂を射出して一体化することが記載されているのみである。
故に、この方法で製造した義歯は、平面的に第1義歯床と第2義歯床が接合しているだけであり、このような義歯では、接合面から第1義歯床と第2義歯床が分離してしまう虞があり、長期に亘っての使用が困難である。
したがって、長期に亘って第1義歯床と第2義歯床が分離する虞のない、口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法が求められている。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、第1義歯床と第2義歯床を組織的に相互接合させることにより、第1義歯床と第2義歯床とが強固に一体化した口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法を提供するものである。本発明によれば、第1義歯床と第2義歯床が組織的に相互接合されているため、第1義歯床と第2義歯床が接着剤を使用せずとも強固に接合され、長期間の使用においても第1義歯床と第2義歯床が分離する虞のない、口腔接触部が軟らかい義歯およびその製造方法を提供できる。尚、口腔接触部は第2義歯床の裏面である。
請求項1に係る発明は、人工歯の固定部を有する第1義歯床と、口腔接触部を有する第2義歯床とを備え、
前記第1義歯床と前記第2義歯床は熱可塑性樹脂であり、
前記第1義歯床と前記第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、
前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかく設定され、
前記第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設け、前記第2義歯床の突起が前記穴の内部に入り込んでいることで前記相互接合を実現し、
前記第1義歯床は、アクリル系樹脂またはポリカーボネート系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂から選択され、前記第2義歯床はアクリル系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂であり、
前記第1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であることを特徴とする、口腔接触部が軟らかい義歯に関する。
請求項2に係る発明は、(a)義歯床型に人工歯を固定する工程と、
(b)前記型に第1熱可塑性樹脂を射出して、人工歯の固定部を有する第1義歯床を成形する工程と、
(c)前記第1義歯床を削り取る工程と、
(d)前記第1義歯床に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程とを含み、
前記第1義歯床と前記第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、
前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかく設定され、
前記工程(c)は、前記第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設ける工程を含み、
前記工程(d)は、前記工程(c)で設けた前記1以上の穴に前記第2熱可塑性樹脂を射出して前記第2熱可塑性樹脂を前記1以上の穴に充填すると共に、第2義歯床を成形し、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程であり、
前記第1義歯床と前記第2義歯床は、熱溶着により組織的に相互接合しており、
前記第1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であることを特徴とする、口腔接触部が軟らかい義歯の製造方法に関する。
請求項3に係る発明は、(a)人工歯の固定部を有する既存の第1熱可塑性樹脂で形成された第1義歯床を削り取る工程と、
(b)前記第1義歯床に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程とを含み、
前記第1義歯床と前記第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、
前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかく設定され、
前記工程(a)は、前記第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設ける工程を含み、
前記工程(b)は、前記工程(a)で設けた前記1以上の穴に前記第2熱可塑性樹脂を射出して前記第2熱可塑性樹脂を前記1以上の穴に充填すると共に、第2義歯床を成形し、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程であり、
前記第1義歯床と前記第2義歯床は、熱溶着により組織的に相互接合しており、
前記第1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であることを特徴とする、口腔接触部が軟らかい義歯の製造方法に関する。
請求項1に係る発明によれば、人工歯の固定部を有する第1義歯床と、口腔接触部を有する第2義歯床とを備え、第1義歯床と第2義歯床は熱可塑性樹脂であり、第1義歯床と第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、第2義歯床は、第1義歯床より軟らかいため、第1義歯床と第2義歯床が接着剤なしに強固に接合され、長期間の使用においても第1義歯床と第2義歯床が分離する虞がなく、義歯装着者は長期に亘って快適に義歯を使用できる。
加えて、第2義歯床は第1義歯床より軟らかいため、口腔接触部が軟らかい義歯となり、長期に亘る義歯の使用における痛みや不快感を和らげることができる。
1義歯床は、アクリル系樹脂またはポリカーボネート系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂から選択され、第2義歯床はアクリル系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂であるため、人工歯を固定する第1義歯床が高い強度を有し、口腔接触部を有する第2義歯床が軟らかいので、長期に亘って義歯を使用する場合でも人工歯がずれることなく、義歯装着者が感じる痛みや不快感を和らげることができる。
また、義歯装着者に合わせて熱可塑性樹脂を適宜選択できるため、生体適合性やアレルギー反応の虞を軽減することができ、義歯装着者夫々に適した義歯を提供することができる。それゆえに、幅広い義歯装着者が義歯を使用できる。
1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であるため、この範囲において第1義歯床の硬度を設定することができ、第1義歯床が人工歯を強固に固定することができる。それゆえに、長期に亘って義歯を使用する場合でも人工歯がずれることなく義歯を使用できる。
請求項に係る発明によれば、(a)義歯床型に人工歯を固定する工程と、(b)型に第1熱可塑性樹脂を射出して、人工歯の固定部を有する第1義歯床を成形する工程と、(c)第1義歯床を削り取る工程と、(d)第1義歯床に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程とを含み、第1義歯床と第2義歯床は組織的に相互接合されてなり、第2義歯床は、第1義歯床より軟らかいため、第1義歯床と第2義歯床が接着剤なしに強固に接着され、長期間の使用においても第1義歯床と第2義歯床が分離する虞がなく、義歯装着者が長期に亘って快適に使用できる義歯を製造できる。
加えて、第2義歯床は第1義歯床より軟らかいため、口腔接触部が軟らかい義歯となり、長期間に亘る義歯の使用における痛みや不快感を和らげることができる。
また、第1義歯床を削り取る工程を含むため、削り取る量を適宜調節することで、総義歯のみでなく、部分義歯を提供することができ、義歯装着者夫々に合わせた適切な義歯を製造できる。
程(c)は、第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設ける工程を含み、工程(d)は、工程(c)で設けた1以上の穴に第2熱可塑性樹脂を射出して第2熱可塑性樹脂を1以上の穴に充填すると共に、第2義歯床を成形し、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程であるため、第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設けて第2熱可塑性樹脂を射出することで、第2熱可塑性樹脂が1以上の穴の部分に入り込むことでより組織的に相互接合でき、第1義歯床と第2義歯床を接着剤なしで、より強固に接合できる。
また、第1義歯床の側面部分の1以上の穴の部分に第2義歯床が入り込み、より組織的に相互接合されているため、第1義歯床と第2義歯床は、より分離し難く、より長期に亘って快適に使用できる義歯を製造できる。
1義歯床と第2義歯床は、熱溶着により組織的に相互接合しているため、第1義歯床の表面を熱融解させた際に、第2熱可塑性樹脂を射出して組織的に相互接合できるので、第1義歯床と第2義歯床を接着剤なしで、より強固に接合できる。
1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であるため、この範囲において第1義歯床の硬度を設定することができ、第1義歯床が人工歯を強固に固定することができる。それゆえに、長期に亘って義歯を使用する場合でも人工歯がずれることなく義歯を使用できる。
請求項に係る発明によれば、(a)人工歯の固定部を有する既存の第1義歯床を削り取る工程と、(b)第1義歯床に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程とを含み、第1義歯床と第2義歯床は組織的に相互接合されてなり、第2義歯床は、第1義歯床より軟らかいため、既存の第1義歯床と第2義歯床が接着剤なしに強固に固着し、義歯装着者が長期に亘って快適に使用できる義歯を製造できる。
加えて、第2義歯床は第1義歯床より軟らかいため、口腔接触部が軟らかい義歯となり、長期間に亘る義歯使用において痛みや不快感を和らげることができる。加えて、既存の義歯を破棄することなく、口腔接触部が軟らかい義歯に作りかえることができる。
程(a)は、第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設ける工程を含み、工程(b)は、工程(a)で設けた1以上の穴に第2熱可塑性樹脂を射出して第2熱可塑性樹脂を1以上の穴に充填すると共に、第2義歯床を成形し、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程であるため、第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設けて第2熱可塑性樹脂を射出することで、第2熱可塑性樹脂が1以上の穴の部分に入り込むことでより組織的に相互接合でき、第1義歯床と第2義歯床を接着剤なしで、より強固に接合できる。
また、第1義歯床の側面部分の1以上の穴の部分に第2義歯床が入り込み、より組織的に相互接合されているため、第1義歯床と第2義歯床は、より分離し難く、より長期に亘って快適に使用できる義歯を製造できる。
1義歯床と第2義歯床は、熱溶着により組織的に相互接合しているため、第1義歯床の表面を熱融解させた際に、第2熱可塑性樹脂を射出して組織的に相互接合できるので、第1義歯床と第2義歯床を接着剤なしで、より強固に接合できる。
1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であるため、この範囲において第1義歯床の硬度を設定することができ、第1義歯床が人工歯を強固に固定することができる。それゆえに、長期に亘って義歯を使用する場合でも人工歯がずれることなく義歯を使用できる。
本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略斜視図である。 本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略平面図である。 他の発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略側面図である。 他の発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略分解側面図である。 本発明の実施形態に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略側面図である。 本発明の実施形態に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略分解側面図である。 図4aのA−A線断面図である。
以下、本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯(以下、単に義歯と称する)の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略斜視図である。図2は、本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略平面図である。図3aは、本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略側面図である。図3bは、本発明に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略分解側面図である。図4aは、本発明の他の実施形態に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略側面図である。図4bは、本発明の他の実施形態に係る口腔接触部が軟らかい義歯の概略分解側面図である。図4cは、図4aのA−A線断面図である。
図1、図2、図4a、図4bおよび図4cに示す如く、本発明に係る義歯(1)は、人工歯(2)の固定部を有する第1義歯床(3)と、口腔接触部(4a)を有する第2義歯床(4)とを備えている。
人工歯(2)は、天然歯に代用される人工的な歯であり、陶歯およびレジン歯等を用いることができる。また、義歯装着者に合わせて人工歯(2)の素材、大きさ、形および色等は適宜変更することができ、当業者に自明のものであればいかなるものでも用いることができる。
第1義歯床(3)は、人工歯(2)を固定する部材であって、アクリル系樹脂またはポリカーボネート系樹脂を主成分とする第1熱可塑性樹脂で構成される。第1義歯床(3)が人工歯(2)を強固に固定することにより、食事の際の咀嚼が容易になり、長期間の使用においても人工歯(2)が分離する虞が低くなる。
第1熱可塑性樹脂は、主成分がアクリル系樹脂またはポリカーボネート系樹脂であれば、他の熱可塑性樹脂を含有してもよく、例えばスチレン、ナイロン、ポリプロピレン、およびポリエチレンテレフタラートなどの他の熱可塑性樹脂を1以上含有しても良い。
また、これらの他の熱可塑性樹脂を含有した第1熱可塑性樹脂を用いることで、第1義歯床(3)の硬度を所望の硬度に設定することができる。例えば、主成分がアクリル系樹脂であるものにスチレンを含有した第1熱可塑性樹脂を用いた場合、アクリル系樹脂のみで構成される第1義歯床(3)よりも軟らかくすることができる。
第1義歯床(3)の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケールを用いた試験においてロックウェル硬度を測定することにより得られる。試験方法を以下に記載する。
試験片を台座の上に載せ、試験片の表面が負荷方向に対して垂直であることを確認する。基準荷重を加え、ダイヤルゲージをゼロに設定し、基準荷重を加えた後、10秒以内に試験荷重を加える。試験荷重を加え始めた時から15秒後に試験荷重を取り除き、ダイヤルゲージの指針に一番近い目盛を読み取り、ロックウェル硬さを次の関係式から求める。ここで、HRはロックウェル硬さを表し、eは0.002mmを一単位として表した、試験荷重除去後のくぼみの深さを表している。尚、ロックウェル硬さの数値が低いほど測定物が軟らかい。
Figure 0006782032
第1義歯床(3)の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケールを用いた試験のロックウェル硬度において30〜50であることが望ましい。第1義歯床(3)の硬度が、ロックウェル硬度において30未満であると、咀嚼時に人工歯(2)がずれやすくなり、人工歯(2)と第1義歯床(3)が分離する虞があるため好ましくない。また、第1義歯床(3)の硬度が、ロックウェル硬度において50を超えると第1義歯床(3)が人工歯(2)を強固に固定しすぎてしまい、噛み合せが悪くなることで、義歯装着者に不快感を与えるため好ましくない。
第2義歯床(4)は、第1義歯床(3)と接合するものであって、少なくとも一部に義歯装着者の口腔と接触する口腔接触部(4a)を有する。第2義歯床(4)は、アクリル系樹脂を主成分とする第2熱可塑性樹脂で構成される。
第2熱可塑性樹脂は、主成分がアクリル系樹脂であれば、他の熱可塑性樹脂を含有してもよく、例えばスチレン、ナイロン、ポリプロピレン、およびポリエチレンテレフタラートなどの他の熱可塑性樹脂を1以上含有しても良い。上述の通り、主成分がアクリル系樹脂であるものにスチレンを含有した第2熱可塑性樹脂とすることで、第2義歯床(4)を軟らかくすることができ、義歯装着者に合わせて硬度(軟らかさ)を設定できる。
第2義歯床(4)の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、第1義歯床(3)のロックウェル硬度より軟らかいことが望ましい。例えば、第1義歯床(3)のロックウェル硬度が45である場合、第2義歯床(4)のロックウェル硬度が45未満であることが望ましいが、この例に限定されるものではない。
第2義歯床(4)の硬度が、第1義歯床(3)のロックウェル硬度より軟らかいことで、口腔接触部(4a)が軟らかい義歯(1)とすることができ、義歯装着者の口腔への刺激を減少させ快適性を向上させることが可能である。
第1義歯床(3)と第2義歯床(4)が組織的に相互接合されてなるとは、接合面が凹凸状となっており、第1義歯床(3)を構成する第1熱可塑性樹脂に対して、第2義歯床(4)を構成する第2熱可塑性樹脂が入り込んで接合されている状態を言い、組織的相互接合部(7)が形成される(図3a参照)。これにより、平面的に接合したものと比べ、接着面積が広くなり、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を強固に接合することができる。
また、第1義歯床(3)に1以上の穴(5)を設けても良い。穴(5)の位置は特に限定されず、例えば、第1義歯床(3)の底面部分(32)のみでなく側面部分(31)に穴(5)を設けても良く、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)の接合面となる箇所であれば、いかなる位置に設けても良い。
穴(5)の穴の径は特に限定されず、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を接合する際に、第2義歯床(4)の突起(6)が穴(5)の内部に入り込み、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を組織的に相互接合できる径であればいかなる径であっても良い。なお、穴(5)の穴の径は、1mm〜5mmであることが望ましい。穴(5)の穴の径が1mm未満であると、第2義歯床(4)が穴(5)の内部に入り込み難くなる虞があり好ましくない。また、穴(5)の穴の径が5mmを超えると、第1義歯床(3)および義歯(1)の強度が低下する虞があり好ましくない。
図4a、図4bおよび図4cに示す如く、第1義歯床(3)の側面部分(31)に1以上の穴(5)を設けても良い。この場合、第2義歯床(4)の突起(6)が穴(5)の内部に入り込み、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を組織的に相互接合することができ、組織的相互接合部(7)が形成される(図4a参照)。これにより、平面的に接合したものと比べ、接着面積が広くなり、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を強固に接合することができる。
図4bでは、第1義歯床(3)の穴(5)の位置を手前側に図示しているが、奥側であっても良いことは言うまでもない。また、図4bの第2義歯床(4)の突起(6)の位置も特に限定されない。したがって、図4cに示される組織的相互接合部(7)は外側に記載されているが、内側であっても良い。
穴(5)の深さは、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を組織的に相互接合できる深さであればいかなる深さであっても良く、貫通孔であっても良い。穴(5)が貫通孔である場合、より強固に第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を組織的に相互接合することができる。
第2義歯床(4)が第1義歯床(3)より軟らかいことから、口腔接触部(4a)が軟らかい義歯(1)とすることができ、義歯装着者の口腔への刺激を減少させ快適性を向上させることが可能である。
本発明に係る義歯(1)の製造方法は、義歯床型に人工歯(2)を固定する工程aと、義歯床型に第1熱可塑性樹脂を射出して、人工歯(2)の固定部を有する第1義歯床(3)を成形する工程bと、第1義歯床(3)を削り取る工程cと、第1義歯床(3)に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)とからなる義歯(1)を成形する工程dとを含む。
工程aでは、第1義歯床(3)に人工歯(2)を固定するため、義歯床型に人工歯(2)を取り付ける。義歯床型は石膏素材や金属素材などを用いることができ、当業者に自明のものであればいかなるものでも用いることができる。
工程bでは、人工歯(2)を取り付けた義歯床型に第1熱可塑性樹脂を射出して、人工歯(2)を固定した第1義歯床(3)を形成する。
工程cでは、人工歯(2)を固定した第1義歯床(3)を削り取り、第2熱可塑性樹脂を射出成形するための空間を形成する。第1義歯床(3)を削り取った空間に、第2義歯床(4)が形成される。
第1義歯床(3)を削り取る道具は、金属製ナイフや工具など用いることができるが、これらに限定されない。
また、第1義歯床(3)を削り取る量を適宜調節することで、総義歯のみでなく、部分義歯を製造することも可能である。
さらに、工程cは、第1義歯床(3)の側面部分に1以上の穴(5)を設ける工程を含んでいても良い。第1義歯床(3)に1以上の穴(5)を設けることで、続く工程dにおいて、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)をより強固に組織的に相互接合させることが可能となる。穴(5)を設けるための道具としては、ドリル、電動ドリル、または金属針など、第1義歯床(3)に穴を設けることができるものであればいかなるものでも用いることができる。
工程dでは、第1義歯床(3)に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)とからなる義歯(1)を成形する。第2義歯床(4)が第1義歯床(3)より軟らかくなるように、第2熱可塑性樹脂を適宜選択することで、口腔接触部(4a)が軟らかい義歯を製造できる。
工程dでは、工程cにおいて設けた第1義歯床(3)の側面部分の1以上の穴(5)に、第2熱可塑性樹脂を射出することで、第2熱可塑性樹脂が1以上の穴(5)の部分に入り込むことで第1義歯床(3)と第2義歯床(4)をより強固に組織的に相互接合でき、組織的相互接合部(7)を形成する。これにより、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を、接着剤を用いずに強固に接合でき、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)が分離し難くなり、長期に亘って義歯(1)を快適に使用できる。
また、工程dでは、第1義歯床(3)の表面を表面温度200℃〜300℃で熱融解させた際に、第2熱可塑性樹脂を射出して組織的に相互接合させる工程を含んでいても良く、表面温度は250℃〜260℃であることがより望ましい。表面を加熱する際のヒーターはいかなるものも用いることができるが、例えばヒーターの表面温度が1000℃のものを用いることができる。この工程を含むことにより、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を熱溶着により接合することができ、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を、接着剤を用いずに強固に接合できる。このように、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を熱溶着により接合することにより、より強固に第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を接合することができる。
しかしながら、熱溶着により接合する工程を含まなくとも、組織的に相互接合した第1義歯床(3)と第2義歯床(4)は強固に接合されており、長期に亘って義歯(1)を快適に使用することができる。
本発明に係る義歯(1)の別の形態による製造方法は、人工歯(2)の固定部を有する既存の第1義歯床(3)を削り取る工程aと、第1義歯床(3)に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)とからなる義歯(1)を成形する工程bとを含む。
工程aでは、人工歯(2)が固定されている既存の第1義歯床(3)を削り取り、第2熱可塑性樹脂を射出成形するための空間を形成する。
第1義歯床(3)を削り取る道具は、金属製ナイフや工具など用いることができるが、これらに限定されない。
また、第1義歯床(3)を削り取る量を適宜調節することで、総義歯のみでなく、部分義歯を製造することも可能である。
さらに、工程aは、第1義歯床(3)の側面部分に1以上の穴(5)を設ける工程を含んでいても良い。第1義歯床(3)の側面部分に1以上の穴(5)を設けることで、続く工程bにおいて、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)をより強固に組織的に相互接合させることが可能となる。
穴(5)を設けるための道具としては、ドリル、電動ドリル、または金属針など、第1義歯床(3)に穴を設けることができるものであればいかなるものでも用いることができる。
工程bでは、既存の第1義歯床(3)に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)とからなる義歯(1)を成形する。第2義歯床(4)が第1義歯床(3)より軟らかくなるように、第2熱可塑性樹脂を適宜選択することで、口腔接触部(4a)が軟らかい義歯を製造できる。
工程bでは、工程aにおいて設けた第1義歯床(3)の側面部分の1以上の穴(5)に、第2熱可塑性樹脂を射出することで、第2熱可塑性樹脂が第1義歯床(3)の側面部分の1以上の穴(5)の部分に入り込むことで組織的に相互接合でき、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を、接着剤を用いずに強固に接合できる。これにより、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)が分離し難くなり、長期に亘って義歯(1)を快適に使用できる。
また、工程bでは、第1義歯床(3)の表面を表面温度200℃〜300℃で熱融解させた際に、第2熱可塑性樹脂を射出して組織的に相互接合させる工程を含んでいても良く、表面温度は250℃〜260℃であることがより望ましい。上述したように、表面を加熱する際のヒーターはいかなるものも用いることができるこの工程を含むことにより、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を熱溶着により接合することができ、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を、接着剤を用いずに強固に接合できる。このように、第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を熱溶着により接合することにより、より強固に第1義歯床(3)と第2義歯床(4)を接合することができる。
しかしながら、熱溶着により接合する工程を含まなくとも、組織的に相互接合した第1義歯床(3)と第2義歯床(4)は強固に接合されており、長期に亘って義歯(1)を快適に使用することができる。
本発明に係る義歯によれば、人工歯の固定部を有する第1義歯床と、口腔接触部を有する第2義歯床とを備え、第1義歯床と第2義歯床は熱可塑性樹脂であり、第1義歯床と第2義歯床は組織的に相互接合されてなり、第2義歯床は、第1義歯床より軟らかいため、第1義歯床と第2義歯床が接着剤なしに強固に接合され、長期間の使用においても第1義歯床と第2義歯床が分離する虞がなく、義歯装着者は長期に亘って快適に義歯を使用できる。加えて、第2義歯床は第1義歯床より軟らかいため、口腔接触部が軟らかい義歯となり、長期に亘る義歯の使用における痛みや不快感を和らげることができる。
したがって、本発明に係る義歯は、長期に亘って第1義歯床と第2義歯床が分離する虞のない、口腔接触部が軟らかい義歯として、好適に幅広く利用することができる。
1 義歯
2 人工歯
3 第1義歯床
31 側面部分
32 底面部分
4 第2義歯床
4a 口腔接触部
5 穴
6 突起
7 組織的相互接合部

Claims (3)

  1. 人工歯の固定部を有する第1義歯床と、口腔接触部を有する第2義歯床とを備え、
    前記第1義歯床と前記第2義歯床は熱可塑性樹脂であり、
    前記第1義歯床と前記第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、
    前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかく設定され、
    前記第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設け、前記第2義歯床の突起が前記穴の内部に入り込んでいることで前記相互接合を実現し、
    前記第1義歯床は、アクリル系樹脂またはポリカーボネート系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂から選択され、前記第2義歯床はアクリル系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂であり、
    前記第1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であることを特徴とする、口腔接触部が軟らかい義歯。
  2. (a)義歯床型に人工歯を固定する工程と、
    (b)前記型に第1熱可塑性樹脂を射出して、人工歯の固定部を有する第1義歯床を成形する工程と、
    (c)前記第1義歯床を削り取る工程と、
    (d)前記第1義歯床に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程とを含み、
    前記第1義歯床と前記第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、
    前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかく設定され、
    前記工程(c)は、前記第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設ける工程を含み、
    前記工程(d)は、前記工程(c)で設けた前記1以上の穴に前記第2熱可塑性樹脂を射出して前記第2熱可塑性樹脂を前記1以上の穴に充填すると共に、第2義歯床を成形し、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程であり、
    前記第1義歯床と前記第2義歯床は、熱溶着により組織的に相互接合しており、
    前記第1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であることを特徴とする、口腔接触部が軟らかい義歯の製造方法。
  3. (a)人工歯の固定部を有する既存の第1熱可塑性樹脂で形成された第1義歯床を削り取る工程と、
    (b)前記第1義歯床に第2熱可塑性樹脂を射出して、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程とを含み、
    前記第1義歯床と前記第2義歯床は接着剤を用いずに組織的に相互接合されてなり、
    前記第2義歯床は、前記第1義歯床より軟らかく設定され、
    前記工程(a)は、前記第1義歯床の側面部分に1以上の穴を設ける工程を含み、
    前記工程(b)は、前記工程(a)で設けた前記1以上の穴に前記第2熱可塑性樹脂を射出して前記第2熱可塑性樹脂を前記1以上の穴に充填すると共に、第2義歯床を成形し、第1義歯床と第2義歯床とからなる義歯を成形する工程であり、
    前記第1義歯床と前記第2義歯床は、熱溶着により組織的に相互接合しており、
    前記第1義歯床の硬度は、JIS K−7202(ISO 2039−2)で定められるMスケール試験のロックウェル硬度において、30〜50であることを特徴とする、口腔接触部が軟らかい義歯の製造方法。
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