JP6781798B2 - Ivlr予測方法およびそれを用いた走行時のケガ危険性定量化装置 - Google Patents

Ivlr予測方法およびそれを用いた走行時のケガ危険性定量化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6781798B2
JP6781798B2 JP2019088848A JP2019088848A JP6781798B2 JP 6781798 B2 JP6781798 B2 JP 6781798B2 JP 2019088848 A JP2019088848 A JP 2019088848A JP 2019088848 A JP2019088848 A JP 2019088848A JP 6781798 B2 JP6781798 B2 JP 6781798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
vertical
signal
ivlr
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019088848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019195633A (ja
Inventor
ジュン、チャングン
Original Assignee
ビフレクス インコーポレイテッド
ビフレクス インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ビフレクス インコーポレイテッド, ビフレクス インコーポレイテッド filed Critical ビフレクス インコーポレイテッド
Publication of JP2019195633A publication Critical patent/JP2019195633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6781798B2 publication Critical patent/JP6781798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B24/00Electric or electronic controls for exercising apparatus of preceding groups; Controlling or monitoring of exercises, sportive games, training or athletic performances
    • A63B24/0087Electric or electronic controls for exercising apparatus of groups A63B21/00 - A63B23/00, e.g. controlling load
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D1/00Measuring arrangements giving results other than momentary value of variable, of general application
    • G01D1/02Measuring arrangements giving results other than momentary value of variable, of general application giving mean values, e.g. root means square values
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D1/00Measuring arrangements giving results other than momentary value of variable, of general application
    • G01D1/12Measuring arrangements giving results other than momentary value of variable, of general application giving a maximum or minimum of a value
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D21/00Measuring or testing not otherwise provided for
    • G01D21/02Measuring two or more variables by means not covered by a single other subclass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2220/00Measuring of physical parameters relating to sporting activity
    • A63B2220/40Acceleration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2220/00Measuring of physical parameters relating to sporting activity
    • A63B2220/80Special sensors, transducers or devices therefor
    • A63B2220/83Special sensors, transducers or devices therefor characterised by the position of the sensor
    • A63B2220/836Sensors arranged on the body of the user

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

本発明は、IVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)予測方法およびそれを用いた走行時のケガ危険性定量化装置に関する。より詳しくは、走行時に、ユーザが地面を踏む瞬間に受ける地面反力によりユーザが受ける衝撃量を用いてユーザが負傷する危険性を定量化する装置に関する。
一般に、現代人の日常生活における運動量は、適切な身体健康を維持するのに相当に不足しているということが絶え間なく指摘されてきた。そのため、効果的に健康を促進する体系的な運動方法に対する関心が高まっている。このような要求に合う運動方法のうちの一つとして、誰でも容易にできる歩行または走行運動がある。
ところで、過体重の人、関節が弱い老弱者などの場合は、このような歩行または走行運動が膝、足首などといった体重がかけられたり地面反力を受けたりする関節に衝撃を与え、かえって運動による関節損傷が発生する危険性があるということが指摘されてきた。一方、一般に人々が歩行または走行運動をするためには、ジムなどのランニング・マシーンを使用したりもするが、野外散策路、公園などを利用する場合も非常に多い。
しかし、このような野外散策路などの底面がアスファルトなどのように固い場合や、十分に衝撃吸収ができない履物を履いて運動をする場合などには、一般の健康状態を有した人も衝撃により関節が損傷する危険性がある。
このような問題を防止するために、衝撃吸収機能があるランニング靴を開発したり、ランニング・マシーンでのケガ危険を最小化するための様々な設計を開発したりするなどの様々な研究努力がなされている。
専門的に走行時の衝撃吸収に関する研究をする研究者または技術者集団の場合であれば、研究開発のための様々な実験装置を備えており、よって、走行時に発生する衝撃とケガ危険性の関係を予測したり、それを適用して新しい製品設計したりすることができる。しかし、専門的にこのような研究をする集団の他に一般人が実際に歩行または走行時にどれほど衝撃を受けているか、また、そのためにケガ危険がどれほどあるのかを自ら計るのはほぼ不可能である。また、一般人が上述したような専門の研究施設に行って自身の走行時の姿勢とケガ危険性を測定するのも実質的に不可能である。
韓国特許登録第1430135号(「靴底」、2014.08.07) 韓国特許公開第2011−0107420号(「転倒によるケガの予防および歩行訓練システム」、2011.10.04)
本発明が解決しようとする技術的課題は、上記のような従来技術の問題を解決するために導き出されたものであり、本発明の目的は、一般人も容易に着用して運動できる携帯用の装置を用いて走行時に発生するケガ危険性を容易で効果的に定量化する、走行時のケガ危険性定量化装置を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする技術的課題は、走行時のケガ危険性は、IVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)と関連性が高く、それを予測する方法を提供することにある。特に、10Hz以上の高周波成分を別途に抽出してそれを分析し、人の恣意的な動きが5Hz以上の成分を発生させるには不可能であり、衝撃などのような信号は一般に高い帯域に存在するためである。
なお、本発明が解決しようとする技術的課題は、上記の課題に限定されず、本発明の技術的思想および領域から逸脱しない範囲内で多様に拡張できるものである。
前記課題を解決するための本発明の一実施形態によるIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)予測方法は、ユーザの身体の一部に着用された加速度センサを用いて加速度垂直信号を収集するデータ収集ステップ、ハイパスフィルタ(HPF)を用いて前記加速度垂直信号から既に設定された周波数以上の高周波信号を抽出する高周波信号抽出ステップ、前記抽出された高周波信号から、第1時点と第2時点との間のピーク値を検出するピーク値検出ステップ、前記検出されたピーク値の平均値を演算する平均値演算ステップ、および前記平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する予測値演算ステップを含む。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記データ収集ステップは、前記ユーザの頭部に着用された加速度センサを用いて前記加速度垂直信号を収集してもよい。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記高周波信号抽出ステップは、前記加速度垂直信号から10Hz以上の高周波信号を抽出してもよい。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記ピーク値検出ステップにおける前記第1時点はユーザの地面着地時点であり、前記第2時点は地面反力ピーク中間時点であってもよい。
前記課題を解決するための本発明の他の実施形態によるIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)予測方法は、ユーザの身体の一部に着用された加速度センサを用いて加速度垂直信号を収集するデータ収集ステップ、前記加速度垂直信号を時間領域から周波数領域に変換し、周波数領域での前記加速度垂直信号からパワーを検出するパワー検出ステップ、前記検出されたパワーから、既に設定された周波数以上の高周波パワーの和を演算する高周波パワー和演算ステップ、および前記高周波パワーの和に対して予測係数(k2)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する予測値演算ステップを含む。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記データ収集ステップは、前記ユーザの頭部に着用された加速度センサを用いて前記加速度垂直信号を収集してもよい。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記パワー検出ステップは、高速フーリエ変換(FFT)を用いて前記加速度垂直信号を周波数領域に変換してもよい。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記高周波パワー和演算ステップは、前記パワーから10Hz以上の高周波パワーを抽出して高周波パワーの和を演算してもよい。
前記課題を解決するための本発明の一実施形態による走行時のケガ危険性定量化装置は、ユーザの身体の一部に着用される加速度センサを含む少なくとも一つのセンサ信号収集部、前記加速度センサにより収集された加速度垂直信号から既に設定された周波数以上の高周波信号を抽出するハイパスフィルタ(HPF)、および前記抽出された高周波信号から、第1時点と第2時点との間のピーク値を検出し、前記検出されたピーク値の平均値を演算し、前記平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する演算部を含む。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記ハイパスフィルタは、前記加速度垂直信号から10Hz以上の高周波信号を抽出してもよい。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記第1時点はユーザの地面着地時点であり、前記第2時点は地面反力ピーク中間時点であってもよい。
前記課題を解決するための本発明の他の実施形態による走行時のケガ危険性定量化装置は、ユーザの身体の一部に着用される加速度センサを含む少なくとも一つのセンサ信号収集部、前記加速度センサにより収集された加速度垂直信号を時間領域から周波数領域に変換する周波数領域変換部、周波数領域での前記加速度垂直信号からパワーを検出するパワー検出部、前記検出されたパワーから既に設定された周波数以上の高周波パワーを抽出するハイパスフィルタ、および前記高周波パワーの和を演算し、前記高周波パワーの和に対して予測係数(k2)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する演算部を含む。
本発明に係る幾つかの実施形態において、前記ハイパスフィルタは、前記パワーから10Hz以上の高周波パワーを抽出してもよい。
本発明のその他の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
本発明によれば、簡便に携帯が可能であり、また、頭部、腰部などのような身体に容易に着用できる装置を用いて、一般人が自ら走行時のケガ危険性を非常に容易に測定できるという大きな効果がある。特に現代のように大多数の一般人が健康のための運動をしつつ自己診断が必要な状況で、専門管理機関などを利用しなくても自らこのようなケガ危険性を測定できるという点で、一般人の健康増進において飛躍的な便宜性および経済性の向上効果がある。
また、装置構成的な側面から、本発明によれば、加速度センサのようにユーザの動的物理量を測定するセンサのみを利用できるという大きな長所がある。すなわち、従来には、ユーザの足で押されることによって歩行を認知する圧力センサを用いることによって、装置耐久度および寿命の低下問題、ユーザの身体寸法に応じた別途装置の生産および使用の問題などの種々の問題があった。しかし、本発明の場合、このような問題の原因である圧力センサを足部分に配置するという技術構成そのものが完全に排除されるため、上述したような種々の問題が基本的に除去されるものである。勿論、それよりユーザ便宜性の向上、ユーザまたは生産者の各々における経済性の向上などのような効果も得ることができるのは当然である。
なお、本発明の効果は、上記の効果に限定されず、本発明の技術的思想および領域から逸脱しない範囲内で多様に拡張できるものである。
本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の実施形態を概略的に示す図である。 本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の実施形態を概略的に示す図である。 本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の構成を概略的に示すブロック図である。 ケガ危険性定量化方法を例示的に示すフローチャートである。 走行時の上下方向加速度グラフを示す図である。 走行時の上下方向加速度グラフに傾きを表示した図である。 本発明の第1実施形態によるIVLR予測方法を順次示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。 本発明の第1実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。 本発明の第1実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態によるIVLR予測方法を順次示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。 走行時の上下方向加速度グラフに衝撃量を表示した図である。
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すればより明らかになるものである、但し、本発明は以下にて開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる様々な形態に実現されるものであり、本実施形態は単に本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。
本明細書で用いられた用語は実施形態を説明するためのものであって、本発明を制限するためのものではない。本明細書において、単数型は文句で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」ということは、言及された構成要素、ステップ、動作および/または素子が一つ以上の他の構成要素、ステップ、動作および/または素子の存在または追加を排除するのではない。
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解できる意味で用いられる。また、一般に用いられる辞典に定義された用語は、明らかに特に定義されない限り、理想的にまたは過度に解釈されない。
以下では、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態についてより詳しく説明する。図面上、同一の構成要素に対しては同一の参照符号を用い、同一の構成要素に対して重複した説明は省略する。
ケガ危険性定量化装置に関する説明
図1aおよび図1bは、本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の実施形態を概略的に示す図である。図2aおよび図2bは、本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の構成を概略的に示すブロック図である。
先ず、図1a、図1bおよび図2a、図2bを参照して本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置の構成を簡略に説明し、その後にこのようなケガ危険性定量化装置に適用されるIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)予測方法について説明することにする。
本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置100を簡略に説明すれば、歩行または走行時に発生しうるケガ危険性をユーザに知らせる装置である。より具体的に説明すれば以下のとおりである。歩行または走行時、姿勢がよくなかったり、地面が固かったりなどのような様々な理由でユーザの足首、膝、腰などに無理な負担がかかり、それがケガにつながる危険があるということがよく知られている。このような危険を防止するために、従来には衝撃吸収のような機能性スニーカーを着用するなどの対処しかなく、実際にどれほどケガ危険性が存在するかを知ることができる正確な指標がなかったのが実情である。
本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置100においては、このようなケガ危険性を判断指標をもって定量化し、それを用いてケガ危険性があるレベル以上に上がれば、ユーザに警報で危険程度を知らせるようにする。それにより、ユーザはケガが発生する前に適切に歩行または走行を止めたり、姿勢を矯正したり、スニーカーを取替えたり、歩行または走行コースを変更したりするなどのような対処ができるようになって、究極的には歩行または走行時に発生するケガ危険性を大幅に低減できるようになる。
このようなケガ危険性定量化装置100は、図1a、図1b、図2aおよび図2bに示すように、センサ信号収集部110、制御部120および警報部130を含むことができる。また、前記ケガ危険性定量化装置100は、データベース140をさらに含むことができる。
先ず、図1a、図1bおよび図2aを参照して、本発明の第1実施形態によるケガ危険性定量化装置100の細部構成について説明する。
センサ信号収集部110は、基本的に加速度センサ111を含んでなり、ユーザの頭側、腰側および/または胸部側に着用できる。センサ信号収集部110は単一であってよく、または複数であってもよい。図1aには前記センサ信号収集部110が2個形成されてユーザの頭側および腰側の各々に着用される例示が示されており、図1bには前記センサ信号収集部110が胸部側に着用される例示が示されている。複数のセンサ信号収集部110が着用される場合、ユーザの頭側に着用されるセンサ信号収集部を頭側センサ信号収集部110H、ユーザの腰側に着用されるセンサ信号収集部を腰側センサ信号収集部110Wに区分することができる。
着用状態の具体的な例示として、図1aの概略図に示すように、頭側に着用される頭側センサ信号収集部110Hはイヤホンのようにユーザの耳にさす形態からなり、腰側に着用される腰側センサ信号収集部110Wはベルトにさす形態からなる。勿論、これに本発明が限定されるものではなく、例えば、前記頭側センサ信号収集部110Hがヘアーバンド形態、メガネ形態、別途の帽子にさして装着する形態、ヘルメット形態など、多様に変形して実施できるのは当然である。
図1aに示されたものとは異なり、頭側センサ信号収集部110Hまたは腰側センサ信号収集部110Wは単独で適用されてもよく、ユーザは頭側センサ信号収集部110Hのみを着用して加速度垂直信号を収集してもよく、腰側センサ信号収集部110Wのみを着用して加速度垂直信号を収集してもよい。または、図1bに示すように、センサ信号収集部110は胸部側に単独で適用されてもよく、さらに頭側センサ信号収集部110Hまたは腰側センサ信号収集部110Wと共に適用されてもよい。加速度垂直信号は、垂直方向の加速度を示す信号である。
センサ信号収集部110には上述したように基本的に加速度センサ111が含まれる。加速度センサ111は、ジャイロスコープを内蔵する形態などのように、一般に3軸方向の加速度を測定するのに用いられるセンサのうち好適なものを選択して採用することができる。一方、前記センサ信号収集部110に、前記加速度センサ111により収集された加速度垂直信号を用いて演算を実行し制御するなどの役割をする制御部120が直接備えられるようにすることもできる。
また、前記制御部120は、従来に用いられるスマートフォンにアプリの形態で実現されるようにできるなど、様々な形態に変形して実施可能である。このように制御部120がセンサ信号収集部110とは別の装置に実現される場合、加速度センサ111により収集された加速度垂直信号が制御部120に円滑に伝達されるように、センサ信号収集部110は通信部112をさらに含んでなってもよい。このような信号伝達はワイヤリングを介した有線通信によって行われてもよく、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、NFCなどのような無線通信によって行われてもよいなど、必要な条件や要求される性能に応じて好適な形態を選択して採用することができる。
図2aに示すように、本発明の第1実施形態による制御部120は、加速度センサ111により収集された加速度垂直信号から既に設定された周波数以上の高周波信号を抽出するハイパスフィルタ(HPF)121、およびハイパスフィルタ121によりフィルタリングされた高周波信号から第1時点と第2時点との間のピーク値を検出し、検出されたピーク値の平均値を演算し、このような平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する演算部122を含むことができる。
ここで、IVLRの単位としては単位時間当たりの力を示す絶対的な単位であるN/sを用いてもよく、または相対的な単位である(Body weightまたはg)/sで表されてもよい。本特許のセンサは、基本的に力でない加速度データを収集するため、相対的な単位であるBW/sでデータが収集される。これにユーザの質量mを乗じれば、絶対的な単位であるN/s((N=m*g)/s)にも表現が可能である。この場合、予測係数(k1またはk2)に含ませてもよく、または別の係数として予測係数(k1またはk2)×ユーザの質量(m)で演算してもよい。
ここで、高周波信号は例えば10Hz以上の加速度垂直信号を意味し、これは、ユーザの恣意的な動きでは5Hz以上の加速度垂直信号が発生し難く、衝撃などのような状況で発生する加速度垂直信号は一般に高い帯域に存在するため、本発明においては、10Hz以上の高周波信号を用いてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)を予測するのに利用しようとする。但し、本発明はこれに制限されるものではなく、必要に応じてフィルタリングして抽出される高周波信号帯域は異なって設定されて本発明に適用されてもよい。
前記演算部122はフィルタリングされた高周波信号から第1時点と第2時点との間のピーク値を検出し、前記第1時点は例えばユーザの地面着地時点であってもよく、前記第2時点は例えば地面反力ピーク中間時点であってもよい。このような時点に関しては図9を参照して後ほどさらに詳しく説明する。
図2aには演算部122が一つの構成のように示されているが、これは、必要に応じてピーク値を検出する構成要素、検出されたピーク値の平均値を演算する構成要素、このような平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する構成要素などが別個のモジュールとして存在してもよい。
次に、図1および図2bを参照して、本発明の第2実施形態によるケガ危険性定量化装置100の細部構成について説明する。
上述したように、センサ信号収集部110は基本的に加速度センサ111を含んでなり、ユーザの頭側および/または腰側に着用できる。センサ信号収集部110は単一であってもよく、または複数であってもよい。
センサ信号収集部110には上述したように基本的に加速度センサ111が含まれる。加速度センサ111は、ジャイロスコープを内蔵する形態などのように、一般に3軸方向の加速度を測定するのに用いられるセンサのうち好適なものを選択して採用することができる。一方、前記センサ信号収集部110に、前記加速度センサ111により収集された加速度垂直信号を用いて演算を実行し制御するなどの役割をする制御部120が直接備えられるようにすることもできる。
上述したように、制御部120は、従来用いられるスマートフォンにアプリの形態で実現されるようにできるなど、様々な形態に変形して実施可能である。このように制御部120がセンサ信号収集部110とは別の装置に実現される場合、加速度センサ111により収集された加速度垂直信号が制御部120で円滑に伝達されるように、センサ信号収集部110は通信部112をさらに含んでなってもよい。このような信号伝達はワイヤリングを介した有線通信によって行われてもよく、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、NFCなどのような無線通信によって行われてもよいなど、必要な条件や要求される性能に応じて好適な形態を選択して採用することができる。
図2bに示すように、本発明の第2実施形態による制御部120は、加速度センサ111により収集された加速度垂直信号を時間領域から周波数領域に変換する周波数領域変換部123、周波数領域での加速度垂直信号からパワーを検出するパワー検出部124、前記検出されたパワーから既に設定された周波数以上の高周波パワーを抽出するハイパスフィルタ125、および高周波パワーの和を演算し、高周波パワーの和に対して予測係数(k2)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する演算部126を含むことができる。
ここで、周波数領域変換部123は高速フーリエ変換(FFT)を用いて加速度垂直信号を時間領域から周波数領域に変換するように動作することができ、このような周波数領域において、パワー検出部124はパワーを検出し、ハイパスフィルタ125を介して高周波パワーを抽出することができる。この時、高周波パワーは例えば10Hz以上のパワーを意味し、これは、ユーザの恣意的な動きでは5Hz以上のパワーが発生し難く、衝撃などのような状況で発生するパワーは一般に高い帯域に存在するため、本発明においては、10Hz以上の高周波パワーを用いてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)を予測するのに利用しようとする。但し、本発明がこれに制限されるものではなく、必要に応じてフィルタリングして抽出される高周波パワー帯域は異なって設定されて本発明に適用されてもよい。
図2bには演算部126が一つの構成のように示されているが、これは、必要に応じて高周波パワーの和を演算する構成要素、高周波パワーの和に対して予測係数(k2)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する構成要素などが別個のモジュールとして存在してもよい。
後ほどさらに詳しく説明するが、本発明においては、ケガ危険性を判断するにおいて上下方向加速度を用いる。従来の走行と関連してユーザの運動状態を測定する大部分の装置は、直接に足で押される部分である履き物、踏み台などに備えられる圧力センサを用い、それにより、センサの損傷が速く進行して装置耐久度および寿命が短くなるという問題があった。そして、これは、使用中の装置の損傷による歩行認識および分析正確性の低下、頻繁な装置の取替えによる便宜性および経済性の低下などの問題を引き起こす。さらに、このような装置が履き物に備えられる場合、ユーザの足大きさに応じてユーザごとに各々別の装置が必要となって、ユーザの便宜性および経済性の低下が加重され、生産者にとっては大きさ別に別途生産をしなければならず経済的な負担を生じさせるなどの問題があった。
しかし、本発明においては、歩行または走行と関連した運動を認識するにおいて足で押される圧力を用いるという概念から完全に脱して、ユーザの頭側および/または腰側に着用された加速度センサを介して測定される上下方向加速度を用いる。このように、本発明は、従来技術とは測定位置が全く異なり(従来技術:足/本発明:頭側および/または腰側)、測定物理量も全く異なる(従来技術:圧力/本発明:上下方向加速度のような動的物理量)。
この時、前述した従来技術で指摘された種々の問題の根本的な原因は「圧力センサを足部分に配置する」という技術構成から来るものであるところ、本発明によれば、その構成だけで上述したような種々の問題が基本的に除去できるようになる。また、本発明においては、ケガ危険性の定量化のために上下方向加速度を用いる。一般に走行がなされる時、頭側における左右動きとユーザ身体の質量中心の左右動きが相対的に類似して表れ、腰側における前後動きとユーザ身体の質量中心の前後動きが相対的に類似して表れる。そして、上下動きは、頭側または腰側のような部位においてユーザ身体の質量中心の上下動きと相対的に類似して表れる。したがって、本発明においては、上下方向の加速度を測定するために加速度センサを頭側および/または腰側に着用し、頭側や腰側の二つのうちの一方から測定された値を選択的に用いてもよく、または両方から測定された値の平均値を用いてもよいなど、適切に選択することができる。
前記制御部120は、前記センサ信号収集部110から加速度垂直信号の伝達を受け、上下方向加速度aに基づいて算出される少なくとも一つのケガ危険性判断指標を導出し、前記ケガ危険性判断指標を用いて警報発生有無を判断および制御する役割をすることができる。より具体的には、制御部120は、前記ケガ危険性判断指標として、上下方向加速度aの平均傾き、上下方向加速度aの最大傾き、最大衝撃力、衝撃量などを導出することができ、それにより、ケガ危険性を定量化し危険程度を判別することができる。制御部120により行われるケガ危険性判断指標の導出などについては後ほどさらに詳しく説明する。
制御部120の実際の実現形態は、必要や目的に応じて多様に形成されることができる。具体的な例を挙げれば、制御部120は、様々な演算を実行できる集積回路形態からなってセンサ信号収集部110と一体として一つの基板上に形成されてもよく、または別途の専用装置(すなわち、ケガ危険性定量化の用途のみのために作られた独立した装置)や別途のコンピュータなどのような形態からなってもよく、または前述したように従来に用いられているスマートフォンにアプリの形態で実現されてもよい。前述したように、制御部120がセンサ信号収集部110と一体に形成されている場合には、加速度センサ111から直接加速度垂直信号の伝達を受けるようになることができる。一方、制御部120が別途の装置やスマートフォンのアプリの形態からなるなどのようにセンサ信号収集部110とは独立して形成されている場合には、加速度センサ111から有線または無線通信により加速度垂直信号の伝達を受けるようになることができる。
警報部130は、制御部120から警報発生制御信号の伝達を受けてユーザにケガ危険性を警報する役割をすることができる。制御部120は、上下方向加速度aに基づいて算出される少なくとも一つのケガ危険性判断指標を導出し、それを用いて警報発生有無を判断し、ケガ危険性が予め定められた基準以上であると判断されれば、警報部130が警報を発生させるように制御することによってユーザに危険を知らせることができる。
警報部130は、音響、図解、画像を含むユーザが認識可能な情報として警報信号を出力することができる。例えば、警報部130が音響を出力するスピーカー形態からなる場合、ケガ危険性が予め設定された基準以上であれば警告音が鳴るようにすることができる。または、本発明の装置がグーグルグラス(登録商標)のような拡張現実メガネに適用される場合、警報部130は、拡張現実メガネ上に赤色の警報用図形またはこのような図形が瞬く画像を出力するか、または「ケガ危険性が00%です」などのようなメッセージを出力するようになることができる。または、警報部130が熱電素子に実現され、ユーザの皮膚に直間接的に接触した形態からなって、ケガ危険性が予め設定された基準以上であれば、冷たくなったりまたは熱くなったりすることによってユーザに警報することもできる。他例として、ユーザが視覚障害者である場合のために、警報部130が変更可能な点字形態として触覚によって認識される形態からなってもよい。このように、警報部130は、ユーザが認識可能な情報として警報信号を出力できるものであれば、いかなる形態からなってもよい。
さらに、前記ケガ危険性定量化装置100は、ケガ危険性警報発生時点および該時点におけるケガ危険性判断指標値を含むケガ危険性データを外部のデータベース140に転送して累積的に格納するようになることができる。このような歩行または走行運動の分析を必要とするユーザは健康促進のために毎日散歩またはジョギングをする一般人や身体能力を向上させるために訓練する専門家などであり、このような運動分析データが累積されて時間的な変化を見ることができるようになることが当然好ましい。それのみならず、このように運動分析データが大量に累積格納されると、このようなデータがビッグ・データとして活用されて各種の統計や分析に使用できるなど、様々な活用が可能である。
ケガ危険性定量化方法の例示
図3は、ケガ危険性定量化方法を例示的に示すフローチャートである。
本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置100は、上述したように加速度センサ111を含んでなり、ユーザの頭側および/または腰側に着用される少なくとも一つのセンサ信号収集部110を用いて上下方向加速度aを測定し、測定された上下方向加速度aを用いてケガ危険性判断指標を導出し、それよりケガ危険性を定量化する。このために、本発明の技術的思想が適用されるケガ危険性定量化装置100は、データ収集ステップ、判断指標導出ステップ、ケガ危険性判断ステップ、ケガ危険性警報ステップを実行するように動作することができる。
前記データ収集ステップにおいては、センサ信号収集部110が上下方向加速度aを測定し、加速度垂直信号を収集する。収集された加速度垂直信号はそのまま使用してもよいが、予め通過帯域が設定されているバンドパスフィルタ(BPF)を用いてノイズを除去した後に使用してもよい。前記バンドパスフィルタは、例えば、一般的な人の歩行または走行周波数に該当する0.1〜5Hzに通過帯域が設定されるが、このような範囲は適切に変更して用いられてもよい。
前記判断指標導出ステップにおいては、上下方向加速度aに基づいて算出される少なくとも一つのケガ危険性判断指標を導出する。この時、前記ケガ危険性判断指標は、上下方向加速度aの平均傾き、上下方向加速度aの最大傾き、最大衝撃力、衝撃量などであることができる。本発明によれば、特に高周波信号を抽出し、それを用いてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)を予測しようとし、これは上下方向加速度aの傾きに対応する値である。これについては後ほどさらに詳しく説明する。
前記ケガ危険性判断ステップにおいては、前記ケガ危険性判断指標が予め定められた基準より大きいか否かを判断する。この時、前記ケガ危険性判断指標が上述したように複数であることができ、種々の判断指標のいずれか一つだけが基準以上である時に警報を発生させてもよく、全てが基準以上である時に警報を発生させてもよく、または適切に優先順位をおいて段階的に警報を発生させてもよい。前記ケガ危険性判断ステップにおいて、前記ケガ危険性判断指標が予め定められた基準より小さければ、警報を発生せず、再びデータ収集ステップに戻る。さらに、前記ケガ危険性判断ステップにおいては、周期的な信号で表れる上下方向加速度aデータに対して少なくとも2周期以上のデータを取り集めて算出された前記ケガ危険性判断指標を用いて判断がなされるようにすることが好ましい。
前記ケガ危険性警報ステップにおいては、前記ケガ危険性判断指標のうち少なくとも一つが各々予め定められた基準より大きい場合、ユーザにケガ危険性を警報することができる。
ケガ危険性の警報形態は、前述したように音響、図解、画像などの様々な形態であってもよく、ユーザは、このように警報を受けることによって、能動的にケガ危険性を減らすための対処(運動終了、姿勢矯正、履き物の取替え、コース変更など)をすることで、窮極的にケガ危険性を大幅に低減することができる。
IVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)予測方法
以下では本発明に係るIVLR予測方法について詳細に説明する。これに先立ち、先ず、上下方向加速度aグラフについて説明する。図4は、走行時の上下方向加速度グラフを示す図である。図示されたように、上下方向加速度aは、時間に対して周期的な形態で表れる(歩行または走行そのものが周期的な運動であるので、これは当然のことである)。走行運動を噛み砕いて描写すれば以下のとおりである。
先ず、前方に出ている一方の足が地面を蹴飛ばす瞬間(この瞬間、他方の足は空に浮いている)から始まる。この状態で、一方の足が地面を蹴飛ばして浮き上がりつつ両足が全て空に浮いている状態のまま、人の胴体が前方に移動し、それと共に両足が空を振りつつ前後が変わって他方の足が前方に出てくるようになる。前方に出てきた他方の足が地面に着地すると同時に地面を蹴飛ばす瞬間が再びなされて一歩の走行になる。この過程で、片足で着地する瞬間には人の頭が上下方向に最も大きく揺れる反面(上下方向加速度aにおいてローカルマキシマムが形成される)、空に浮いたまま進んでいる状態では上下方向にほぼ揺れなくなる(上下方向加速度aにおいて定数値が形成される)。
このように足が着地する瞬間に関節に最も多い衝撃が加えられ、このような衝撃は図4のような上下方向加速度グラフにおいて一番目のピーク(peak)形態で表れる。この時の衝撃の程度に応じてケガ危険性が異なり、それを指標化することによって定量化された判断の根拠として用いることができる。このような判断指標として、上下方向加速度aの平均傾き、上下方向加速度aの最大傾き、最大衝撃力、衝撃量などを用いることができる。
図5は、走行時の上下方向加速度グラフに傾きを表示した図である。これにより、上下方向加速度aの平均傾きおよび最大傾きを導出することができる。上下方向加速度グラフにおいて傾きがIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)に該当し、これを直接演算することもできるが、本発明でのアルゴリズムを用いてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)を予測することができる。
図6は、本発明の第1実施形態によるIVLR予測方法を順次示すフローチャートである。図7〜図9は、本発明の第1実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。
図6および図7を参照すれば、先ず、ユーザの頭側および/または腰側に着用された加速度センサ111を用いて加速度垂直信号を収集する。図7のように加速度垂直信号は周期形態で表れる。
収集された加速度垂直信号をハイパスフィルタ121を用いて既に設定された周波数以上の高周波信号を抽出する。例えば、上述したように10Hz以上の高周波信号を抽出することができる。図8には、加速度垂直信号から10Hz以上の高周波信号を抽出したものが示されている。
抽出された高周波信号からユーザの地面着地時点(右向き三角マーク)と地面反力ピーク中間時点(左向き三角マーク)との間のピーク値(*)を検出する。図9には、ユーザの地面着地時点(右向き三角マーク)、地面反力ピーク中間時点(左向き三角マーク)、その間のピーク値(*)が示されている。
検出されたピーク値の平均値を演算した後、このような平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)を予測することができる。これを用いてケガ危険性を判断する基準として活用することができる。例えば、IVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)が既に設定された値(n)より大きい場合にケガ危険性が存在すると判断できる。
また、これは正しい姿勢(エネルギー効率性)を評価する基準として活用されてもよく、例えば、衝撃量が既に設定された値(m)より大きい場合、衝撃量が大きいため、機械的エネルギー(mechanical energy)損失が大きいので非効率的であると判断できる。衝撃量については、後ほどさらに詳しく説明する。
図10は、本発明の第2実施形態によるIVLR予測方法を順次示すフローチャートである。図11および図12は、本発明の第2実施形態によるIVLR予測方法を説明するためのグラフである。
図10を参照すれば、先ず、ユーザの頭側および/または腰側に着用された加速度センサ111を用いて加速度垂直信号を収集する。図7のように加速度垂直信号は周期形態で表れる。
収集された加速度垂直信号は時間領域から周波数領域に変換させ、周波数領域での加速度垂直信号からパワー(Power、FFT大きさの二乗)を検出する。図11には、高速フーリエ変換(FFT)を用いて加速度垂直信号を周波数領域に変換し、それよりパワーを検出した例が示されている。
検出されたパワーから既に設定された周波数以上の高周波パワーを抽出し、抽出された高周波パワーの和を演算する。例えば、高周波パワーは10Hz以上のパワーであり、図12には10Hz以上の高周波パワーに対して示されている。
高周波パワーの和に対して予測係数(k2)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)を予測することができる。上述したように、これを用いてケガ危険性を判断する基準として活用することができる。例えば、IVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)が既に設定された値(n)より大きい場合にケガ危険性が存在すると判断できる。
また、これは正しい姿勢(エネルギー効率性)を評価する基準として活用されてもよく、例えば、衝撃量が既に設定された値(m)より大きい場合、衝撃量が大きいため、機械的エネルギー(mechanical energy)損失が大きいので非効率的であると判断できる。
図13は、走行時の上下方向加速度グラフに衝撃量を表示した図である。最大衝撃力値は次の式を用いて演算することができる。
最大衝撃力=m×a(t
(ここで、a:上下方向加速度、m:ユーザ質量、t:衝撃終了時間)
前述したように衝撃終了時間は一番目のピーク値が表れる時刻であるため、当然、最大衝撃力が表れる時刻は衝撃終了時間になる。図13に上下方向加速度aの一番目のピーク(1st peak)が表示されており、これにユーザ質量(m)を乗じた値が直ちに最大衝撃力値になる。
一方、衝撃量値は次の式を用いて演算することができる。
(ここで、a:上下方向加速度、m:ユーザ質量、t:衝撃開始時間、t:衝撃終了時間)
図13に衝撃開始時間から衝撃終了時間の間の上下方向加速度aグラフ面積が表示されており、この面積にユーザ質量(m)を乗じた値が直ちに衝撃量値になる。
前述した実施形態は全ての面で例示的なものであって限定的なものではないことを理解しなければならず、本発明の範囲は前述した詳細な説明よりは後述する請求範囲によって表されるものである。そして、この請求範囲の意味および範囲は勿論、その等価概念から導き出される全ての変更および変形可能な形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈しなければならない。
100 ・・・ケガ危険性定量化装置
110 ・・・センサ信号収集部
111 ・・・加速度センサ
112 ・・・通信部
120 ・・・制御部
121、125 ・・・ハイパスフィルタ
122、126 ・・・演算部
123 ・・・周波数領域変換部
124 ・・・パワー検出部
130 ・・・警報部
140 ・・・データベース

Claims (5)

  1. ユーザの身体の一部に着用された加速度センサを用いて、垂直方向の加速度を示す加速度垂直信号を収集するデータ収集ステップ、
    ハイパスフィルタ(HPF)を用いて前記加速度垂直信号から既に設定された周波数以上の高周波信号を抽出する高周波信号抽出ステップ、
    前記抽出された高周波信号から、前記ユーザの地面着地時点地面反力ピーク中間時点との間のピーク値を検出するピーク値検出ステップ、
    前記検出されたピーク値の平均値を演算する平均値演算ステップ、および
    前記平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する予測値演算ステップ
    を含むIVLR予測方法。
  2. 前記データ収集ステップは、前記ユーザの頭部に着用された加速度センサを用いて前記加速度垂直信号を収集する、請求項1に記載のIVLR予測方法。
  3. 前記高周波信号抽出ステップは、前記加速度垂直信号から10Hz以上の高周波信号を抽出する、請求項1又は2に記載のIVLR予測方法。
  4. ユーザの身体の一部に着用される加速度センサを含む少なくとも一つのセンサ信号収集部、
    前記加速度センサにより収集された、垂直方向の加速度を示す加速度垂直信号から既に設定された周波数以上の高周波信号を抽出するハイパスフィルタ(HPF)、および
    前記抽出された高周波信号から、前記ユーザの地面着地時点地面反力ピーク中間時点との間のピーク値を検出し、前記検出されたピーク値の平均値を演算し、前記平均値に対して予測係数(k1)を乗じてIVLR(Instantaneous Vertical Loading Rate)の予測値を演算する演算部
    を含む走行時のケガ危険性定量化装置。
  5. 前記ハイパスフィルタは、前記加速度垂直信号から10Hz以上の高周波信号を抽出する、請求項に記載の走行時のケガ危険性定量化装置。
JP2019088848A 2018-05-10 2019-05-09 Ivlr予測方法およびそれを用いた走行時のケガ危険性定量化装置 Active JP6781798B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2018-0053671 2018-05-10
KR1020180053671A KR102022942B1 (ko) 2018-05-10 2018-05-10 상하 지면 반력 힘의 기울기 예측 방법 및 이를 이용하는 주행 시 부상 위험성 정량화 장치

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019195633A JP2019195633A (ja) 2019-11-14
JP6781798B2 true JP6781798B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=68067734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019088848A Active JP6781798B2 (ja) 2018-05-10 2019-05-09 Ivlr予測方法およびそれを用いた走行時のケガ危険性定量化装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6781798B2 (ja)
KR (1) KR102022942B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114585307A (zh) 2019-10-28 2022-06-03 株式会社理光 测量装置和生物信息测量装置
JP7143872B2 (ja) * 2020-08-14 2022-09-29 カシオ計算機株式会社 情報処理装置、ランニング指標導出方法及びプログラム
WO2023042868A1 (ja) * 2021-09-14 2023-03-23 京セラ株式会社 情報処理装置、電子機器、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0602127D0 (en) * 2006-02-02 2006-03-15 Imp Innovations Ltd Gait analysis
JP3142274U (ja) * 2008-03-28 2008-06-05 博昇科技股▲ふん▼有限公司 生理状況モニタリング装置
EP2335231B1 (en) * 2008-09-04 2012-12-26 Koninklijke Philips Electronics N.V. Fall prevention system
KR101174729B1 (ko) * 2010-02-19 2012-08-17 동서대학교산학협력단 유비쿼터스 헬스케어 장치 및 이를 구비한 다기능 신발
KR20110107420A (ko) 2010-03-25 2011-10-04 전북대학교산학협력단 낙상예방 및 보행 훈련시스템
US8581731B2 (en) * 2011-02-16 2013-11-12 Connor Kent Purks Circuits, systems, and methods for monitoring and reporting foot impact, foot placement, shoe life, and other running/walking characteristics
CN104780840B (zh) * 2012-08-07 2017-12-08 多萨威(澳大利亚)私人有限公司 用于测量反作用力的方法和装置
JP6253660B2 (ja) * 2012-11-30 2017-12-27 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ユーザの転倒リスクを推定するコンピュータプログラム、装置、デバイス及びシステム
JP6229830B2 (ja) * 2013-09-11 2017-11-15 カシオ計算機株式会社 運動支援装置及び運動支援方法、運動支援プログラム
KR101430135B1 (ko) 2014-04-10 2014-08-13 이승하 신발 바닥창
JP2016034482A (ja) * 2014-07-31 2016-03-17 セイコーエプソン株式会社 運動解析装置、運動解析方法、運動解析プログラム及び運動解析システム
JP6080078B2 (ja) * 2014-08-18 2017-02-15 高知県公立大学法人 姿勢および歩行状態推定装置
US9687695B2 (en) * 2014-10-22 2017-06-27 Dalsu Lee Methods and systems for training proper running of a user
JP6737494B2 (ja) * 2015-07-30 2020-08-12 学校法人近畿大学 歩行評価装置と歩行を評価するための指針となるデータの収集方法
WO2018030734A1 (ko) * 2016-08-09 2018-02-15 주식회사 비플렉스 3d 시뮬레이션 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019195633A (ja) 2019-11-14
KR102022942B1 (ko) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mo et al. Accuracy of three methods in gait event detection during overground running
JP6765505B2 (ja) 運動認識方法および装置
JP6781798B2 (ja) Ivlr予測方法およびそれを用いた走行時のケガ危険性定量化装置
US9687712B2 (en) Method and system for feedback on running style field and background of the invention
US11497966B2 (en) Automatic coaching system and method for coaching user's exercise
JP7101835B2 (ja) 運動認識システム
JP2010005033A (ja) 歩行動作分析装置
KR102043104B1 (ko) 운동 인식 방법 및 장치
Feeken et al. ClimbingAssist: direct vibro-tactile feedback on climbing technique
JP4504071B2 (ja) 身体運動解析装置
Schwameder et al. Validation of an IMU-System (Gait-Up) to identify gait parameters in normal and induced limping walking conditions
JP2020120807A (ja) 転倒リスク評価装置、転倒リスク評価方法及び転倒リスク評価プログラム
US20170151463A1 (en) Method and apparatus for optimizing running performance of an individual
Wang et al. Vertical jump height estimation algorithm based on takeoff and landing identification via foot-worn inertial sensing
CN111905333A (zh) 运动训练用测力跑步机
KR102379992B1 (ko) 사용자의 운동을 코칭하는 자동 코칭 시스템 및 방법
JP2023519207A (ja) 被験者の筋骨格回復に関する情報を生成するための装置、システム及び方法
KR102020796B1 (ko) 주행 및 보행 시 보행 안정성 평가 방법 및 장치
JP6586173B2 (ja) 歩行状態検出装置及び歩行状態検出プログラム
KR102039381B1 (ko) 주행 및 보행 시 좌우 불균형 평가 방법 및 장치
KR102055661B1 (ko) 사용자의 운동을 코칭하는 자동 코칭 시스템 및 방법
US20170043213A1 (en) Method and System for Determining the Quality of Running
EP2889853A1 (en) A method for optimizing running performance for an individual
KR102081735B1 (ko) 운동 인식 방법 및 장치
CN112839569B (zh) 评估人类移动的方法和系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6781798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250