JP6781797B2 - 冷凍機制御システム、サーバ端末装置、冷凍機ユニットの制御方法およびプログラム - Google Patents

冷凍機制御システム、サーバ端末装置、冷凍機ユニットの制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、冷凍機制御システム、サーバ端末装置、冷凍機ユニットの制御方法およびプログラムに関する。
冷蔵・冷凍を要する貨物の輸送は、冷凍機を有した輸送車(冷凍車両)によって行うことも多い。冷凍車両の中には、車両の走行に用いる動力を、冷凍機の冷却動作にも用いる構成となっている車両も多く存在する。このような冷凍車両においては、冷凍機の冷却動作と冷凍車両の走行動作とを協調させて、輸送コストの削減を行うことが求められる。
従来は、冷凍機の制御を行う冷凍機コントローラが、保冷庫内に備えられたセンサ(圧力センサ、温度センサ、保護スイッチなど)が検出した情報を取得し、その情報を用いて所定の制御手順に従い冷凍機を制御していた。近年では、それに加えて、例えば冷凍車両のECUから冷凍車両の走行状態(エンジンの回転数など)に関する情報を取り込み、冷凍車両の走行状態と協調した冷凍機の制御を行うことで輸送コストを削減する制御方法が実用化されている。
なお、関連する技術として、例えば、特許文献1には、特に夏場の登り坂などにおいて、冷凍車両が冷凍のためにコンプレッサを駆動すると、エンジンの負荷が大きくなり、車速が低下してしまうという課題に対する冷凍機の制御方法および車両用運行管理システムについて記載がある。具体的には、車両用運行管理システムは、冷凍車両とその冷凍車両を管理する管理センタとを備えていて、管理センタは、冷凍車両の走行経路の先方に上り坂があるかどうかを判断し、上り坂までの到着時刻を予想する。そして、上り坂への到着時刻の所定時間前になると、管理センタは冷凍車両に強制的に冷却を行うよう通知を行う。通知を受けた冷凍車両では、保冷庫の目標温度を通常時の目標温度よりも所定温度だけ低い値に設定し、その低い温度を目標として強制的に冷却を行う。そして、実際に登り坂に至ると、冷凍機の運転を停止し、冷凍機の稼働に用いていた動力を、車両が登り坂を走行するために用いる。この車両用運行管理システムによれば、冷却車両の登坂時のエンジンの負荷を軽減して、登坂性能を確保することができることが特許文献1には記載されている。
特開2014−174819号公報
しかし、上述のECUから情報を得て冷凍車両の走行と協調した冷凍機の制御を行う方法は、冷凍機側が車両側の仕様に合わせる必要があり、個々の冷凍車両に対して専用にインタフェース回路、制御用ソフトウェアを開発しなければならないという課題がある。また、保冷庫の稼働と車両の走行の最適化について、特許文献1には、登り坂に対する制御の最適化についての記載はあるが、それ以外の状況における制御については記載が無い。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる冷凍機制御システム、サーバ端末装置、冷凍機ユニットの制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、冷凍機制御システムは、車両が備える冷凍機ユニットと、前記冷凍機ユニットとネットワークを介して通信可能に接続されている制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記車両の走行経路の特定を行う経路特定部と、特定された前記走行経路に基づいて走行条件を予測する走行条件予測部と、前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する指令信号送信部と、前記走行条件に基づいて前記冷凍機ユニットの制御モードを決定する制御モード決定部と、複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部と、を備え、前記制御モード決定部は、所定区間での前記走行条件に基づいて前記制御モードを決定し、前記記憶部から決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出して前記指令信号送信部に出力し、前記指令信号送信部は、前記制御内容に基づく前記指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する
本発明の一態様によれば、サーバ端末装置は、車両が備える冷凍機ユニットとネットワークを介して通信可能に接続されているサーバ端末装置であって、前記車両の走行経路の特定を行う経路特定部と、特定された前記走行経路に基づいて走行条件を予測する走行条件予測部と、前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する指令信号送信部と、前記走行条件に基づいて前記冷凍機ユニットの制御モードを決定する制御モード決定部と、複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部と、を備え、前記制御モード決定部は、所定区間での前記走行条件に基づいて前記制御モードを決定し、前記記憶部から決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出して前記指令信号送信部に出力し、前記指令信号送信部は、前記制御内容に基づく前記指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する。
本発明の一態様によれば、車両が備える冷凍機ユニットとネットワークを介して通信可能に接続されているサーバ端末装置が、前記車両の走行経路の特定を行い、特定した前記走行経路に基づいて走行条件を予測し、所定区間での前記走行条件に基づいて前記冷凍機ユニットの制御モードを決定し、複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部から、決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出し、前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号であって、読み出した前記制御内容に基づく前記指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する冷凍機ユニットの制御方法である。
本発明の一態様によれば、プログラムは、コンピュータを、車両の走行経路の特定を行う手段、特定した前記走行経路に基づいて走行条件を予測する手段、所定区間での前記走行条件に基づいて冷凍機ユニットの制御モードを決定する手段、複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部から、決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出す手段、前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号であって、読み出した前記制御内容に基づく前記指令信号を、ネットワークを介して前記車両が備える前記冷凍機ユニットへ送信する手段、として機能させる。
本発明によれば、冷凍車両の走行条件と協調した冷凍機の制御を行うことにより、冷凍車両の輸送コストを低減することができる。また、冷凍車両に搭載されたECUなどと連携することなく、冷凍機側だけで単独に制御を行うことができるため開発コストを抑えることができる。
本発明の実施形態における冷凍機制御システムの一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における冷凍車両の一例を示す第一の図である。 本発明の実施形態における冷凍車両の一例を示す第二の図である。 本発明の実施形態における冷凍機制御の第一のフローチャートである。 本発明の実施形態における冷凍機制御の第二のフローチャートである。 本発明の実施形態における冷凍機の制御モードの決定に用いるデータテーブルの一例である。 本発明の実施形態における冷凍機制御の第三のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態による冷凍機制御システムを図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における冷凍機制御システムの一例を示すブロック図である。
図1が示すとおり冷凍機制御システム1は、制御装置10と、冷凍機ユニット30とを含む。冷凍機制御システム1は、冷凍車両が備える冷凍機を制御するためのシステムである。制御装置10は、例えば、データセンタに設置されたサーバ端末装置である。制御装置10は、インターネットと接続されており、例えば、冷凍車両が走行する経路の天候・外気温・交通状況などの情報を取得したり、冷凍車両の運行管理を行う企業が運営する車両管理システムと接続して冷凍車両の出発位置や目的位置等の情報を取得したりすることができる。冷凍機ユニット30は、冷凍車両に備えられ、その冷凍車両で輸送する貨物を冷凍・冷蔵する装置である。制御装置10は、冷凍機ユニット30とネットワークを介して通信可能に接続されている。制御装置10は、冷凍機ユニット30に冷却制御を指示する指令信号を送信し、冷凍機ユニット30は、制御装置10から受信した指令信号に基づいて貨物に対する冷却制御を行う。
冷凍機ユニット30は、冷凍機コントローラ31と、冷凍機32と、受信インタフェース33を備えている。受信インタフェース33は、制御装置10が送信した指令信号を受信して、その指令信号を冷凍機コントローラ31へ出力する。冷凍機コントローラ31は、取得した指令信号に基づいて、冷凍機32による冷却動作を制御する。後述するように冷凍機32は、冷凍車両のエンジンを動力源として動作する。そのため、冷凍車両20が高速で走行すると冷凍機32の冷却能力は上昇し、冷凍車両20が停止すると冷凍機32の冷却能力は低下する。なお、冷凍機ユニット30は、輸送する貨物の種類などに応じた温度に冷凍または冷蔵する。以下では、冷凍または冷蔵を総称して冷凍と呼ぶ。
制御装置10は、走行初期条件取得部101と、環境情報取得部102と、位置情報取得部103と、渋滞情報取得部104と、経路特定部105と、走行条件予測部106と、制御モード決定部107と、渋滞時冷却制御部108と、指令信号送信部109と、記憶部110と、を備えている。
走行初期条件取得部101は、冷凍機ユニット30を備えた冷凍車両が貨物を積載して走行する際の走行初期条件を取得する。走行初期条件とは、例えば、出発位置、目的位置、貨物の種類、貨物の積載量等である。これらの走行初期条件は、例えば、冷凍車両による配送を管理する物流会社の車両管理システム(図示せず)に登録されており、走行初期条件取得部101はこの車両管理システムから走行初期条件を取得する。
環境情報取得部102は、走行経路における冷凍機ユニット30による冷却状態に影響する環境情報を取得する。環境情報とは、例えば、走行経路の外気温、天候、日射量などである。環境情報取得部102は、例えば、インターネットを介して走行経路の外気温等の情報を取得する。
位置情報取得部103は、冷凍機ユニット30を備えた冷凍車両の現在の位置情報を取得する。例えば、冷却車両20は、GPS受信機を搭載しており、車両管理システムは、冷却車両20から所定の時間間隔で冷凍車両の位置情報を取得している。位置情報取得部103は、車両管理システムから冷凍車両の位置情報を取得する。
渋滞情報取得部104は、冷凍車両の走行経路において渋滞が発生している区間の情報を含む渋滞情報を取得する。例えば、渋滞情報取得部104は、公的な機関が提供する道路交通情報を取得して、その道路交通情報に含まれる渋滞情報を取得する。
経路特定部105は、走行初期条件取得部101が取得した出発位置および目的位置の情報を道路網情報が含まれる地図情報とを照らして、冷凍車両が出発位置から目的位置に至るまでに走行する走行経路を特定する。例えば、冷凍車両が出発位置を出発してから一般道路A、高速道路B、一般道路Cの順に走行して目的位置に到達する場合、経路特定部105は、冷凍車両の走行経路を構成する道路を特定する。
走行条件予測部106は、経路特定部105が特定した走行経路に対して、当該走行経路における冷凍車両の走行条件を予測する。走行条件とは、例えば、冷凍車両の走行速度とその走行速度の継続時間である。例えば、走行条件予測部106は、一般道路Aでは、時速40kmで10分間連続して走行できると予測する。また、例えば、走行条件予測部106は、高速道路Bでは、時速100kmで60分間連続して走行できると予測する。
制御モード決定部107は、走行条件予測部106が予測した走行条件に応じて冷凍機32の制御モードを決定する。冷凍車両が高速で連続して走行できる場合、走行風によって冷凍車両が備える保冷庫が冷却され、また、保冷庫の表面が冷却されることにより、外部から保冷庫内部への侵入熱が少なくなり、保冷庫内の温度が上昇しにくくなる(これらの効果を冷却効果と呼ぶ)。そこで、例えば、走行条件予測部106が冷凍車両は時速100kmで60分間連続して走行できると予測した場合、制御モード決定部107は、冷凍機32の稼働率を抑えた省エネ運転が可能な制御モードで制御すると決定する。
渋滞時冷却制御部108は、冷凍車両が走行しなくなる状況が予測される場合、冷凍車両が走行しなくなると予測される時刻の所定時間前に冷凍機32の冷凍動作を強化させて、冷凍車両が走行しなくなる状況(冷凍機32の冷却能力が低下する状況)に備える。例えば、前記渋滞情報取得部の取得した情報が冷却車両の走行経路において渋滞が生じていることを示す場合、渋滞時冷却制御部108は、渋滞情報が示す渋滞発生地点に到着する所定時間前に、事前に冷凍機32の冷却動作を強化する制御を行うことを決定する。
指令信号送信部109は、制御モード決定部107が決定した制御モードに対応する制御内容や渋滞時冷却制御部108が決定した制御を行うための指令信号を冷凍機ユニット30へ送信する。冷凍機ユニット30は、指令信号を受信し、受信した指令信号に従って動作を行う。
記憶部110は、冷凍機ユニット30の動作制御に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部110は、経路特定部105が特定した走行経路を構成する道路の情報を含む地図情報を記憶している。
図2は、本発明の実施形態における冷凍車両の一例を示す第一の図である。
図2に示す冷凍車両20Aは、エンジン21が直接コンプレッサ321を駆動する冷凍車両の構成例である。
図2に示す冷凍車両20Aのエンジン21は、冷凍車両20Aを走行させる動力源である。また、エンジン21は、電磁クラッチなどでコンプレッサ321と連結される。コンプレッサ321をエンジン21に連結する制御は、冷凍機コントローラ31が行う。コンプレッサ321がエンジン21と連結されると、コンプレッサ321は、エンジン21により回転駆動し、高圧高温の冷媒ガスを生成する。コンデンサ322は、コンプレッサ321で圧縮した冷媒を凝縮液化する。エバポレータ323は、コンデンサ322で液化した冷媒ガスを蒸発させて冷凍車両20が備える保冷庫22内の空気との間で熱交換を行い、保冷庫22を冷却する。エバポレータ323は、低温、低圧の冷媒ガスをコンプレッサ321へ送出する。コンプレッサ321は、エバポレータ323からの冷媒ガスを吸入し、高温高圧の冷媒ガスを生成する。そして、上述の過程を繰り返して保冷庫22を冷却する。コンプレッサ321、コンデンサ322、エバポレータ323等の機器類は冷媒配管で接続されており、これらは冷凍サイクルを構成する。この、コンプレッサ321、コンデンサ322、エバポレータ323等を含む冷凍サイクルは、図1の冷凍機32に相当する。
冷凍機コントローラ31は、上述のようにコンプレッサ321とエンジン21を連結する電磁クラッチのオン、オフを制御することでコンプレッサ321を稼働する。また、冷凍機コントローラ31は、コンデンサ322を冷却する冷却ファン(図示せず)のオン、オフを制御し、冷却ファンを稼働させることで、コンデンサによる冷媒ガスの液化を実現する。冷凍車両20における冷凍機32による冷却動作は、コンプレッサ321がエンジン21から動力を得ることによって実現される。つまり、エンジン21が回転していれば冷却動作も可能であり、エンジン21が停止していれば保冷庫22を冷却することができない。また、冷凍機32を稼働させながら冷凍車両20が走行させるとそれだけエンジン21に負荷が掛かり、輸送コストが増大する。そこで本実施形態では、冷凍車両20の走行条件と協調して冷凍機32を稼働させ、輸送コストの最適化を図る。なお、輸送コストとは、冷凍車両20Aによる貨物の輸送に必要な総コストであって、輸送コストには、冷凍機32の稼働に必要なコストが含まれる。
図3は、本発明の実施形態における冷凍車両の一例を示す第二の図である。
図3に示す冷凍車両20Bは、エンジン21が発電機24を駆動することにより電力を生成し、その電力によって電動機324を介してコンプレッサ321を回転駆動させる冷凍車両の構成例である。
発電機24は、エンジン21によって回転駆動し電力を生成する。発電機24と電動機324は電気的に接続されていて、電動機324は、発電機24が生成した電力によって回転駆動する。電動機324とコンプレッサ321とは連結されており、電動機324が回転するとコンプレッサ321も回転する。冷凍機コントローラ31は、発電機24と電動機324との電気的な接続のオンオフを制御することでコンプレッサ321を稼働する。コンプレッサ321が回転駆動すると、コンプレッサ321は、高圧高温の冷媒ガスを生成し、上述した一連の冷凍サイクルによって保冷庫22が冷却される。電動機324の回転速度を調節することでコンプレッサ321の回転速度を変更できるため、図3で例示する構成の方が図2で例示したコンプレッサ321が直接エンジン21の回転動力により駆動する構成よりも、より細やかな制御が可能になる。しかし、この構成例においても、エンジン21が回転していない状態では、冷凍機32を稼働させることはできず、また、冷凍機32を稼働させることはエンジン21に与える負荷を増大させる。本実施形態の制御装置10は、図2、図3で例示した構成の冷凍車両20A、20Bに備えられた冷凍機コントローラ31へ指令信号を送信し、保冷庫22に積載された貨物に必要な冷却を行いつつ、輸送コストを最適化する。次に本実施形態の冷凍機32による冷却動作の制御について説明を行う。
図4は、本発明の実施形態における冷凍機制御の第一のフローチャートである。
図4を用いて制御装置10が指令信号を生成し、冷凍機コントローラ31が冷凍機32の冷却動作を制御する処理の流れについて説明する。
まず、走行初期条件取得部101が、冷凍車両20の運行を管理する車両管理システムから冷凍車両20の出発位置と目的位置の位置情報を取得する(ステップS11)。走行初期条件取得部101は、これらの位置情報を経路特定部105に出力する。経路特定部105は、記憶部110が記憶する地図情報を読み出して、地図情報に含まれる道路網の情報から、出発位置から目的位置に至るまでに走行する道路を選択し、走行経路の特定を行う(ステップS12)。走行経路の特定とは、冷凍車両20が走行する道路の種類や性質を特定することをいう。種類とは、例えば、高速道路か一般道路か、あるいは道路の制限速度はどの程度かなどである。また、道路の性質とは、登り坂が含まれているか、信号が多いかなどである。記憶部110が記憶する地図情報には、各道路についてこれらの情報が含まれており、経路特定部105は、冷凍車両20が走行する道路の種類を地図情報から読み出す。なお、走行する道路の選択には、例えば、いわゆるカーナビの経路案内などの公知の手法を用いることができる。あるいは、経路特定部105は、車両管理システムなど外部から走行する道路の情報を取得してもよい。経路特定部105は、特定した走行経路の情報を走行条件予測部106へ出力する。
次に、走行条件予測部106は、経路特定部105から取得した走行経路の情報に基づいて、走行条件を予測する(ステップS13)。例えば、走行条件予測部106は、冷凍車両20の走行速度とその走行速度の継続時間を予測する。例えば、走行条件予測部106は、取得した走行経路の情報に含まれるA1地点からA2地点までは一般道路で且つ信号が多いとの情報に基づいて、その区間では走行速度=時速40kmが1分間しか継続できないと予測する。なお、信号等での冷凍車両20の走行の停止によって所定の走行速度の継続時間が途切れるとみなして継続時間を予測してもよいし、細かな発停は考慮せず、当該区間における平均的な走行速度による走行の継続時間を予測してもよい。また、例えば、走行条件予測部106は、取得した走行経路の情報に含まれるB1地点からB2地点までは高速道路で且つ比較的平坦であるとの情報に基づいて、その区間では、走行速度=時速100km(第一閾値)が60分間(第二閾値)継続できると予測する。また、例えば、走行条件予測部106は、C1地点からC2地点までは、エンジンに負荷がかかる登り坂が多い(例えば、登り坂が続く、あるいは、登り坂が繰り返し現れる区間の距離が所定の閾値より長いなど)と予測する。走行条件予測部106は、予測した走行条件を示す情報を制御モード決定部107へ出力する。
制御モード決定部107は、走行条件予測部106から取得した走行条件を示す情報に基づいて、制御モードを決定する(ステップS14)。まず、制御モード決定部107は、道路の種類に基づく走行条件の予測から、各走行速度とその継続時間に応じた制御モードを決定する。例えば、時速40kmで1分間走行できる場合、走行風による冷却効果が期待できないため、制御モード決定部107は、保冷庫22の冷却動作を断続的に行う制御モードを選択する。冷却動作を断続的に行う制御とは、例えば、10分間ごとに冷却動作のオン、オフを繰り返すような制御である。また、例えば、時速100km(第一閾値)で60分間(第二閾値)継続して走行できる場合、走行風による冷却効果で保冷庫22の冷却に要する負荷を軽減できる。また、高速走行の場合、冷凍機32の冷却能力が向上するため、比較的短い時間の冷却動作でも高い冷却効果が得られる。そこで、制御モード決定部107は、冷却動作を低下させる制御モードを選択する。冷却動作を低下させる制御とは、例えば、30分間冷却動作をオフにして、その後5分間冷却動作をオンにする動作を繰り返すような制御である。
次に、制御モード決定部107は、走行条件予測部106から取得した走行条件を示す情報のうち登り坂に応じた制御の決定を行う(ステップS15)。ステップS14では、制御モード決定部107は、ある区間における走行条件(継続した走行速度)に応じて、その区間における基本的な冷却動作を定める制御モードの決定を行った。ステップS15では、制御モード決定部107は、道路の性質のうち、特に登り坂に対応する制御を決定する。登り坂を走行する場合、エンジン21に負荷が掛かる。そこで、登り坂の直前までに冷凍機32を稼働して保冷庫22を十分に冷却し、登り坂を走行する際には、図2の構成であればコンプレッサ321とエンジン21を切断した状態で冷凍車両20を走行させるように制御する。制御モード決定部107は、登り坂を走行している間に保冷庫22の冷却ができない状態に備えて事前に強めに冷却を行うにあたり必要な冷却時間を決定する。必要な冷却時間は、例えば、登り坂を登るのに必要な時間に応じて予め定められていてもよい。また、制御モード決定部107は、走行条件予測部106が予測した走行速度を用いて、登り坂の開始位置に到着する手前のどの地点から冷却を開始すれば必要な冷却時間を確保できるか、その冷却開始位置を算出する。制御モード決定部107は、冷却車両20が冷却開始位置に至ると、冷却を開始する制御を行うことを決定する。
以上で冷却車両20の走行における制御内容が確定する。制御内容が確定すると、制御モード決定部107は、制御内容(制御モード、登り坂に対する制御)と各制御内容に対応する区間の開始位置と終了位置の位置情報とを指令信号送信部109に出力する。また、冷却車両20は、貨物を積載して出発位置から目的位置への走行を開始する。
冷却車両20が走行を開始すると、位置情報取得部103が、冷却車両20の現在の位置情報を所定の時間間隔で取得する。位置情報取得部103は、取得した冷却車両20の位置情報を指令信号送信部109に出力する。指令信号送信部109は、制御モード決定部107から取得した各制御モードで制御を行う区間の情報とその区間における制御内容の情報と、冷却車両20の位置情報とに基づいて、指令信号を生成し、冷凍機ユニット30へ送信する(ステップS16)。例えば、A1地点からA2地点までの区間での走行条件に基づいて制御モード決定部107が保冷庫22の冷却動作を断続的に行う制御モードを選択した場合、指令信号送信部109は、冷却車両20の現在位置が当該区間に含まれると判定すると、冷凍機32を断続的にオンにすることを指示する指令信号を送信する。冷凍機ユニット30では、冷凍機コントローラ31が受信インタフェース33を介してこの指令信号を受信し、この指令信号に従って冷凍機32の動作を制御する(ステップS17)。具体的には、例えば図2で例示した冷凍車両の場合、冷凍機コントローラ31は、冷凍機32をオンにする時間帯は、コンプレッサ321をエンジン21と連結する制御を行う。コンプレッサ321がエンジン21と連結され回転駆動すると、冷凍機32の冷凍サイクルによって保冷庫22が冷却される。また、例えば冷凍車が図3で例示した構成の場合、冷凍機コントローラ31は、発電機24と電動機324とを電気的に接続する制御を行う。また、冷凍機32をオフにする時間帯になると、冷凍機コントローラ31は、例えば、コンプレッサ321とエンジン21との連結を切断する制御を行う。
また、例えば、B1地点からB2地点までの区間での走行条件に基づいて制御モード決定部107が保冷庫22の冷却動作を低下させる制御モードを選択した場合、指令信号送信部109は、冷却車両20の現在位置がB1地点からB2地点までの区間に入ったと判定すると、冷凍機32の冷凍動作を低下させることを指示する指令信号を送信する。冷凍機ユニット30では、冷凍機コントローラ31が受信インタフェース33を介してこの指令信号を受信し、例えば、コンプレッサ321とエンジン21との連結を切断する制御を行う。コンプレッサ321がエンジン21と切断されると、エンジン21の負荷が軽減される。また、冷凍機32の冷却動作は停止する代わりに、高速で一定時間以上継続して走行する場合は、走行風による冷却効果のため、保冷庫22の温度上昇を防ぐ効果が期待できる。また、走行風によってコンデンサ322が冷却されるので、冷凍機コントローラ31は、コンデンサ322の冷却ファンを停止させる制御を行うこともできる。これによって省エネ化を図ることができる。また、冷凍機32の冷却動作をオフにした状態で所定時間(例えば30分)走行すると、冷凍機コントローラ31は、冷却動作を再開するために、例えば、コンプレッサ321とエンジン21とを連結する制御を行う。これにより、冷凍機32は、冷却動作を再開させる。冷却動作を低下させる制御モードでは、このように冷凍機32をオフにして走行する区間をより長く設け、エンジン21の負荷軽減や省エネ化を図る。
また、例えば走行経路に登り坂がある場合、指令信号送信部109は、冷却車両20が冷却開始位置に至ると、登り坂に備えて冷却動作の強化を指示する指令信号を送信する。冷凍機コントローラ31は、この指令信号に基づき、例えば、登り坂に到着するまでの間、コンプレッサ321とエンジン21とを連結し続ける制御を行う。
この冷凍車両20の走行条件に応じて冷凍機32の冷却動作を制御する方法によれば、ある走行条件下においては冷却動作を省力化することができるので輸送コストを削減することができる。特に、冷凍車両20が高速道路を利用して長距離にわたる貨物輸送を行う場合などに輸送コストの削減効果が期待できる。また、エンジン21、コンプレッサ321に加わる負荷を軽減することにより、冷凍車両20や冷凍機32の消耗を遅らせる効果が期待できる。
なお、上記の例では、一般道路の区間(A1地点からA3地点)までの制御モードを、その区間における走行速度とその継続時間に基づいて決定したが、さらに次の区間における走行条件の予測を考慮して制御モードを決定してもよい。例えば、A1地点からA3地点の区間に、B1地点からB2地点の区間が続くとする。上記の例では、B1地点からB2地点までが高速道路であって、所定速度以上での継続的な走行が可能であると予測している。その場合、B1地点からB2地点までを冷凍機32を停止させて走行できるように、制御モード決定部107は、A1地点からA2地点までの区間で予めより強めに冷却する制御モードを選択してもよい。より強めに冷却する制御とは、冷凍機32をオンにする時間を長めに設定した制御である。
図5は、本発明の実施形態における冷凍機制御の第二のフローチャートである。
図4のフローチャートでは、制御モード決定部107は、走行速度とその走行速度の継続時間によって制御モードを決定した。制御モード決定部107は、走行する道路の種類によって制御モードを決定することも可能である。図5は、走行する道路の種類によって制御モードを決定する処理の一例である。
まず、制御モード決定部107が、経路特定部105から冷凍車両20の走行経路に含まれる道路の種類を示す情報を取得する(ステップS21)。次に制御モード決定部107は、経路特定部105から取得した走行経路に含まれる道路の各々について、道路の種類に基づく制御モードを決定する。まず、制御モード決定部107は、道路の種類を判定する(ステップS22)。例えば、道路の種類が高速道路の場合、制御モード決定部107は、高速道路の区間における制御モードを高速道路用の制御モードに決定する(ステップS23)。高速道路用の制御モードとは、例えば、冷凍機32の冷却動作を低下させる制御モードである。例えば、道路の種類が一般道路の場合、制御モード決定部107は、一般道路の区間における制御モードを一般道路用の制御モードに決定する(ステップS24)。一般道路用の制御モードとは、例えば、冷凍機32の冷却動作を断続的に行う制御モードである。一般道の場合、速度の制限や信号による停止により、高速道路のような走行風による冷却効果が期待できない。そのため、一般道路用の制御モードでは、例えば、冷凍機32の冷却動作を断続的に行う制御モードに決定する。
また、一般道路の場合、高速道路と異なり外乱が多い。外乱とは、例えば信号による発停、局所的な交通事情による走行速度の急激な変化(例えば、路面駐車を行っている車両のため道幅が狭くなっている個所を走行するなど)、走行する道路の変更(例えば、近道や混雑の少ない道路を選択)などである。このような外乱の多い環境においては、制御装置10が定める制御モードによる一律な制御では、かえってコスト高になる可能性もある。従って、一般道路の場合、次のような制御としても良い。道路の種類が比較的外乱が少ないと予想される道路(例えば、国道)であれば、制御モード決定部107による制御モードによって冷凍機32の動作を制御する。また、道路の種類が比較的外乱が多いと予想される道路(例えば、市町村道)であれば、冷凍機32の冷却動作を冷凍車両20側に任せる。冷凍車両20に任せる場合の制御(以下、ローカル制御と呼ぶ)とは、例えば、保冷庫22の温度や圧力をセンサによって検出し、目標温度や目標圧力に対するフィードバック制御を行う制御方法である。
このように制御装置10で決定した制御とローカル制御を切り替える方法を行う場合、経路特定部105は、道路の種類として、さらに国道か、市町村道かなどの情報を制御モード決定部107に出力する。制御モード決定部107は、取得した道路の種類が市町村道であれば、その区間についてはローカル制御することを決定し、指令信号送信部109がローカル制御を指示する指令信号を冷凍車両20に送信する。冷凍機コントローラ31は、ローカル制御用の回路を備えており、ローカル制御を指示する指令信号を受信すると、冷凍機32の動作の制御をローカル制御に切り替える。このように道路の種類に応じて制御装置10による制御とローカル制御を切り替える構成とすることで、より走行条件に適した冷凍機32の制御を実現することができる。
図6は、本発明の実施形態における冷凍機の制御モードの決定に用いるデータテーブルの一例である。
図4、図5を用いて、主に冷凍車両20の走行条件に対応する制御モードを選択し、その制御モードで冷凍機32の冷却動作を制御する処理について説明した。ところで、保冷庫22の温度に影響するのは、高速走行時の走行風だけではない。その他に影響を与えるパラメータとして、外気温、天候、貨物の積載量、冷却の程度などの要因が考えられる。例えば、外気温が高ければ保冷庫22内への侵入熱が増加し、保冷庫22の温度も上昇しやすくなる。また、雨天であれば、保冷庫22が雨によって冷却され、保冷庫22の温度は上昇しにくくなる。また、貨物の積載量が多ければ冷却動作の負荷が高くなると考えられる。また、貨物の種類によって冷却の程度は異なり、野菜などの食品は冷蔵、アイスクリームなどは冷凍した状態で輸送する必要がある。例えば、冷蔵であれば、保冷庫22内の温度を適切な温度に保つためには比較的こまめに冷凍機32を稼働する必要があるが、冷凍であれば、保冷庫22内の温度を予め必要な温度より低温にしておくことにより、冷凍機32を停止させても比較的長時間冷凍状態を維持できる可能性があり、冷凍機32の動作制御にも影響する。
図6は、制御モード決定部107が制御モードの決定に用いるデータテーブル(以下、制御モード決定テーブルと呼ぶ)の一例である。制御モード決定テーブルは、記憶部110に格納されている。図示するように制御モード決定テーブルは、「識別情報」、「走行速度」、「継続時間」、「外気温」、「天候」、「積載量」、「冷却の程度」の各項目を有している。制御モード決定テーブルには、「走行速度」、「継続時間」、「外気温」、「天候」、「積載量」、「冷却の程度」の各項目に格納された値に応じて最適な制御モードが定義されている。例えば、制御モード1は、走行速度が「時速100km以上」で「60分間」継続して走行でき、且つ、気温が「30度以上」、天候は「晴れ」、積載量が「多い」、「冷凍」された貨物を輸送する場合に適した制御モードである。例えば、制御モード2は、走行条件は制御モード1と同様で、気温が「20〜30度」、天候は「くもり」、積載量が「少ない」、貨物を「冷凍」して輸送する場合に適した制御モードである。好ましくは、制御モード決定テーブルには、各条件の全ての組み合わせに対して制御モードが設定されている。
また、記憶部110には、制御モードの識別情報と対応付けてその制御モードにおける制御内容を示した情報が記録されている。例えば、制御モード1に対しては、30分間走行するごとに冷凍機32を5分間オンにすることを定めた制御情報が記録されている。また、例えば、制御モード2に対しては、40分間走行するごとに冷凍機32を5分間オンにすることを定めた制御情報が記録されている。
制御モード決定テーブルを用いた処理の流れについて説明する。ステップS13までは、図4のフローチャートと同様である。ステップS14において、制御モード決定部107は、走行条件予測部106から走行経路を構成する区間ごとの走行速度とその走行速度の継続時間の予測値を取得する。また、制御モード決定部107は、環境情報取得部102から冷凍車両20が走行する環境の外気温、天候の情報を取得する。また、制御モード決定部107は、走行初期条件取得部101から冷凍車両20が積載する貨物の積載量、冷却の程度の情報を取得する。制御モード決定部107は、これらの取得した情報を条件にして、記憶部110が記憶する制御モード決定テーブルを参照して、各条件を満たす制御モードを特定する。次に制御モード決定部107は、特定した制御モードの「識別情報」の値を読み出す。さらに制御モード決定部107は、特定した制御モードの識別情報に対応する制御内容を読み出して、指令信号送信部109に出力する。ステップS15以降の処理については、図4のフローチャートと同様である。
制御モード決定テーブルを用いれば、冷凍車両20の走行条件に加えて、冷凍車両20が走行する環境、冷凍車両20が輸送する貨物を考慮した冷凍機32の制御を行うことができる。なお、図6に例示したテーブルの「走行速度」および「継続時間」の各項目の代わりに項目「道路の種類」を設けてもよい。
また、図4のフローチャートのステップS15において、登り坂に応じた制御を行うことを説明したが、例えば、登り坂の手前から予め冷却を強化する制御を行うにあたり、外気温、天候、積載量、冷却の程度などに応じて事前に冷却を強化する制御を行う時間を変更してもよい。また、例えば、積載量が少なく登り坂のエンジン負荷もそれほど高くないことが予測され、且つ、外気温が高い場合などは、登り坂を走行中にも冷凍機32を稼働させるようにしてもよい。
また、上述の説明では、予め走行条件や走行環境などに応じた制御モードを決定して走行を行う場合を例に説明を行ったが、制御装置10は、冷凍車両20の走行中に変化する走行条件や走行環境などに応じてリアルタイムに制御モードを変更し、変更後の制御モードに対応する指令信号を冷凍機ユニット30へ送信してもよい。
これまでに、冷凍車両20の走行条件、走行環境、輸送する貨物の条件などに応じて制御モードを変更し、冷凍車両20の走行条件と協調した冷凍機32の制御を行うことを説明した。本実施形態の制御装置10によれば、冷凍車両20が備えるECU等と連携しなくても、冷凍車両20の輸送コストを最適化することができる。次に冷凍車両20の輸送コストを最適化しつつ、輸送する貨物の冷凍状態または冷蔵状態を最適に維持するための制御の一例について図7を用いて説明を行う。
図7は、本発明の実施形態における冷凍機制御の第三のフローチャートである。
図7のフローチャートは、走行中の冷凍車両20が渋滞に巻き込まれるなどして走行できなくなり、エンジン21の回転数の低下に伴い冷凍機32を十分に稼働することができなくなっても保冷庫22内の温度が上昇し、貨物が傷むことを防ぐための制御である。本処理フローの前提として、冷凍車両20は、出発位置を出発して走行しているとする。また、走行初期条件取得部101は、所定の時間間隔で冷凍車両20の位置情報を取得しているものとする。
まず、渋滞情報取得部104が、渋滞情報を取得する(ステップS31)。渋滞情報取得部104は、取得した渋滞情報を渋滞時冷却制御部108へ出力する。渋滞時冷却制御部108は、経路特定部105から冷凍車両20の走行経路の情報を取得する。渋滞時冷却制御部108は、冷凍車両20が走行を予定している走行経路の情報と渋滞情報とを照らし合わせて、走行予定の道路に渋滞が発生していないかどうかを検出する。そして、渋滞時冷却制御部108は、冷凍車両20は渋滞に遭遇するかどうかを判定する(ステップS32)。渋滞に遭遇しないと判定した場合(ステップS32;No)、本処理フローは終了する。
渋滞に遭遇すると判定した場合(ステップS32;Yes)、渋滞時冷却制御部108は、渋滞に備え事前に冷却するのに必要な冷却時間を算出する。例えば、記憶部110には、道路ごと又は道路の種類ごと渋滞1kmあたりの渋滞を抜けるのに要する時間が記録されており、渋滞情報は、渋滞発生区間と渋滞の長さで与えられるとする。渋滞時冷却制御部108は、これらの値に基づいて渋滞を抜けるのに要する時間を算出する。次に渋滞時冷却制御部108は、渋滞に備え事前に(強めの)冷却を行う冷却時間を算出する(ステップS33)。例えば、記憶部110には、渋滞を抜けるのに要する時間と事前の冷却時間とを対応付けたデータテーブルや関数などが格納されており、渋滞時冷却制御部108は、このデータテーブルや関数を用いて事前の冷却時間を算出する。また、渋滞時冷却制御部108は、渋滞が発生している道路の外気温や天候、冷却車両20に積載した貨物の積載量、貨物の種類(冷却の程度)などをパラメータに加えて事前の冷却時間を算出してもよい。
事前の冷却時間を算出すると、渋滞時冷却制御部108は、事前の冷却を開始する地点を算出する(ステップS34)。具体的には、渋滞時冷却制御部108は、先に算出した事前の冷却時間に、走行条件予測部106が予測した走行速度を乗算し、事前に冷却を行いながら走行する走行距離を算出する。そして、渋滞時冷却制御部108は、渋滞発生区間の進行方向の手前側の端から算出した走行距離だけ手前の地点を算出し、その地点を事前の冷却を開始する地点として定める。次に渋滞時冷却制御部108は、冷凍車両20が事前の冷却を開始する地点に至ると冷却動作を強化する制御を行うことを示す情報を指令信号送信部109に出力する。
次に、指令信号送信部109は、位置情報取得部103が取得した冷却車両20の位置情報に基づいて、冷凍車両20がステップS34で算出した事前の冷却を開始する地点に至ったことを検出すると、冷却動作の強化を指示する指令信号を冷凍機ユニット30へ送信する(ステップS35)。冷凍機ユニット30では、冷凍機コントローラ31がこの指令信号を受信し、この指令信号に従って冷凍機32の動作を制御する(ステップS36)。例えば、渋滞が発生したのが高速道路である場合、冷凍機コントローラ31は、事前の冷却を開始する地点に至る前までは、冷却動作を低下させる制御モードに従って冷凍機32を制御する。そして、冷凍機コントローラ31は、事前の冷却を開始する地点以降は冷却動作を強化する制御を行う。冷却動作を強化する制御とは例えば、コンプレッサ321とエンジン21とを連結し続ける制御を行うことをいう。この制御によれば、渋滞に巻き込まれ冷凍車両20が走行できない状態になって、冷凍機32の冷却能力が低下した場合でも、保冷庫の温度上昇を抑え、貨物にダメージを与えることを防ぐことができる。
従来は、冷凍機32の制御は、保冷庫22内のセンサが検出した温度や圧力に基づくフィードバック制御を行っていた。このような制御の場合、冷凍車両の走行条件を考慮しないため輸送コストの最適化の面で課題があった。本実施形態によれば、冷凍車両20の走行条件や走行環境などを考慮し、冷凍機32の制御モードを決定するため、例えば、過剰な冷却動作を停止させることにより輸送コストを削減し、エンジン21の負荷を軽減することができる。
また、冷凍車両が搭載するECUから例えばエンジンの回転数の情報などを取得し、その情報に基づいて冷凍車両の走行条件を推定し、走行条件を考慮した冷凍機の制御を行う方法も存在する。しかし、冷凍機を製造するメーカと冷凍車両の車両部分を製造するメーカが異なる場合も多く、この制御方法では、異なるメーカ間での調整など技術以外の側面での課題も発生する。また、冷凍機を製造するメーカが、複数のメーカが製造する冷凍車両のそれぞれに冷凍機を提供しようとすると、それぞれのメーカの仕様に合わせて冷凍機のインタフェースなどを開発しなければならなくなり、開発コストや保守コストが増大するおそれがある。本実施形態によれば、制御装置10をデータセンタ等に設置し、一方、冷凍機ユニット30には制御装置10と無線通信手段などで接続できるインタフェースを設ければ良いので、安価で一般的なインタフェース機器を用いた汎用的な構成とすることができる。従って本実施形態では、上記のような問題が生じない。
また、本実施形態の制御装置10は、冷凍車両20の出発位置と目的位置の情報を入力するだけで、冷凍車両20の走行条件を予測し、走行条件を考慮した冷凍機32の制御を行うことができる。また、制御装置10は、冷凍車両20の走行環境、輸送する貨物に関する情報を取得し、さらにそれらのパラメータを考慮した冷凍機32の制御を行うことができる。これにより、冷凍車両側と連携する必要が無く、冷凍機ユニット30側の制御だけで、冷凍車両20の輸送コストを最適化することができる。
また、本実施形態の制御装置10は、走行経路における渋滞の発生区間の情報から、渋滞に巻き込まれて冷凍機32の冷凍能力が低下する状況に備えて、事前に強めに冷却を行うことにより、貨物に影響が出ることを防止することができる。
また、冷蔵・冷凍貨物の輸送に関しては、例えば薬品と生鮮食品などのような輸送貨物の違い、コンビニ配送や長距離輸送などのような輸送形態の違いにより、異なった需要が存在する。そして、従来、これらの異なった需要に対して個別のソフトウェアを作成し、対応していた。この場合、ソフトウェアを変更した場合には、冷凍機コントローラに書き込まれたソフトウェアをその都度更新するか、複数の要望に対応する共用ソフトウェアを生成して対応するが、ソフトウェアの更新作業には手間がかかり、また、ソフトウェアの更新中は、その冷却車両を稼働できないといった問題がある。また、冷凍機コントローラの記憶容量には制限があり、共用化されたソフトウェアはデータサイズも大きくなりがちなため記憶容量が足りなくなるおそれもあった。本実施形態によれば、制御装置10のコンピュータ資源には余裕があり、また、冷凍機コントローラ31は、制御装置10からの指令信号に基づく制御を行うのでソフトウェアの入れ替えに伴う問題も生じない。
上述の制御装置10は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した制御装置10における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、制御装置10は、1台のコンピュータで構成されていても良いし、通信可能に接続された複数のコンピュータで構成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1・・・冷凍機制御システム
10・・・制御装置
101・・・走行初期条件取得部
102・・・環境情報取得部
103・・・位置情報取得部
104・・・渋滞情報取得部
105・・・経路特定部
106・・・走行条件予測部
107・・・制御モード決定部
108・・・渋滞時冷却制御部
109・・・指令信号送信部
110・・・記憶部
20A、20B・・・冷凍車両
21・・・エンジン
22・・・保冷庫
23・・・電磁クラッチ
24・・・発電機
30・・・冷凍機ユニット
31・・・冷凍機コントローラ
32・・冷凍機
321・・・コンプレッサ
322・・・コンデンサ
323・・・エバポレータ
324・・・電動機

Claims (7)

  1. 車両が備える冷凍機ユニットと、
    前記冷凍機ユニットとネットワークを介して通信可能に接続されている制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記車両の走行経路の特定を行う経路特定部と、
    特定された前記走行経路に基づいて走行条件を予測する走行条件予測部と、
    前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する指令信号送信部と、
    前記走行条件に基づいて前記冷凍機ユニットの制御モードを決定する制御モード決定部と、
    複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部と、
    を備え、
    前記制御モード決定部は、所定区間での前記走行条件に基づいて前記制御モードを決定し、前記記憶部から決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出して前記指令信号送信部に出力し、
    前記指令信号送信部は、前記制御内容に基づく前記指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する、
    冷凍機制御システム。
  2. 前記走行条件は、車両の走行経路における走行速度とその走行速度の継続時間とを含む、
    請求項1に記載の冷凍機制御システム。
  3. 前記冷凍機ユニットは、
    冷凍機と、
    前記冷凍機を制御するコントローラと、
    前記指令信号を受信する受信インタフェースと
    を備え、
    前記コントローラは、前記指令信号に基づいて前記冷凍機による冷却動作を制御する、
    請求項1または請求項2に記載の冷凍機制御システム。
  4. 車両が備える冷凍機ユニットとネットワークを介して通信可能に接続されているサーバ端末装置であって、
    前記車両の走行経路の特定を行う経路特定部と、
    特定された前記走行経路に基づいて走行条件を予測する走行条件予測部と、
    前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する指令信号送信部と、
    前記走行条件に基づいて前記冷凍機ユニットの制御モードを決定する制御モード決定部と、
    複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部と、
    を備え、
    前記制御モード決定部は、
    所定区間での前記走行条件に基づいて前記制御モードを決定し、前記記憶部から決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出して前記指令信号送信部に出力し、
    前記指令信号送信部は、前記制御内容に基づく前記指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する、
    サーバ端末装置。
  5. データセンタに設置された、請求項4に記載のサーバ端末装置。
  6. 車両が備える冷凍機ユニットとネットワークを介して通信可能に接続されているサーバ端末装置が、
    前記車両の走行経路の特定を行い、
    特定した前記走行経路に基づいて走行条件を予測し、
    所定区間での前記走行条件に基づいて前記冷凍機ユニットの制御モードを決定し、
    複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部から、決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出し、
    前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号であって、読み出した前記制御内容に基づく前記指令信号を、前記冷凍機ユニットへ送信する、
    冷凍機ユニットの制御方法。
  7. コンピュータを、
    車両の走行経路の特定を行う手段、
    特定した前記走行経路に基づいて走行条件を予測する手段、
    所定区間での前記走行条件に基づいて冷凍機ユニットの制御モードを決定する手段、
    複数の前記制御モードについて、各々の前記制御モードに対応する制御内容を示す情報が記録された記憶部から、決定した前記制御モードに対応する前記制御内容を読み出す手段、
    前記走行条件に応じた冷却動作を指示する指令信号であって、読み出した前記制御内容に基づく前記指令信号を、ネットワークを介して前記車両が備える前記冷凍機ユニットへ送信する手段、
    として機能させるためのプログラム。
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