JP6780733B2 - コンタクト構造体、及び該コンタクト構造体を用いた生体試料用電気的測定装置 - Google Patents
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Description
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部から漏出した漏出液を前記測定回路から分離する分隔部と、
を備え、
前記コンタクトプローブは、
前記分隔部の外側に配され、前記電極と接する電極接点部と、
前記分隔部の外側に配され、前記測定回路と接する測定回路接点部と、を備える、
コンタクト構造体を提供する。
本技術に係るコンタクト構造体において、前記電極接点部及び/又は前記測定回路接点部は、スプリング構造を含むことができる。
本技術に係るコンタクト構造体において、前記分隔部には、漏出液を収容する漏出液収容部が備えることができる。
この場合、前記漏出液収容部は、前記測定回路と前記分隔部との間に配することができる。
本技術に係るコンタクト構造体は、前記装置に着脱可能とすることも可能である。
本技術に係るコンタクト構造体には、前記測定回路が設けられた基板を備えることも可能である。
本技術に係るコンタクト構造体は、前記電極一つに対し、前記コンタクトプローブが複数備えられていてもよい。
前記装置が測定する電気的特性としては、複素誘電率または周波数分散が挙げられる。
本技術において用いることができる生体試料としては、例えば、血液試料を用いることができる。
本技術に係るコンタクト構造体は、血液凝固状態の測定用に用いることができる。
前記生体試料を保持するための生体試料保持部と、
前記生体試料に通電するための電極に対して電圧を印加する印加部と、
前記生体試料の電気的特性を測定する測定部と、
前記測定部へ連接された測定回路と前記電極とのコンタクトに用いるコンタクト構造体と、
を少なくとも備え、
前記コンタクト構造体は、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部から漏出した漏出液を前記測定回路から分離する分隔部と、
を備え、
前記コンタクトプローブは、
前記分隔部の外側に配され、前記電極と接する電極接点部と、
前記分隔部の外側に配され、前記測定回路と接する測定回路接点部と、を備える、
生体試料用電気的測定装置を提供する。
本技術に係る生体試料用電気的測定装置では、前記生体試料保持部を、前記電極が備えられた生体試料収容容器を保持可能に設計することもできる。
この場合、前記生体試料収容容器は、着脱可能とすることができる。
本技術に係る生体試料用電気的測定装置においても、前記コンタクト構造体は、着脱可能とすることができる。
本技術では、更に、電極と測定回路とのコンタクトに用いるコンタクト構造体を用いる生体試料を電気的に測定する装置において、前記生体試料を保持するための生体試料保持部に脱着可能な生体試料収容容器であって、
前記コンタクト構造体は、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部から漏出した漏出液を前記測定回路から分離する分隔部と、
を備え、
前記コンタクトプローブは、
前記分隔部の外側に配され、前記電極と接する電極接点部と、
前記分隔部の外側に配され、前記測定回路と接する測定回路接点部と、を備え、
前記生体試料収容容器に、前記電極が備えられた、生体試料収容容器を提供する。
1.コンタクト構造体1
(1)コンタクトプローブ11
(2)分隔部12
(3)基板13
(4)生体試料S
2.生体試料用電気的測定装置10
(1)生体試料保持部101
(2)印加部
(3)測定部
(4)解析部
(5)記憶部
(6)表示部
(7)ユーザーインターフェース
図1Aは、本技術に係るコンタクト構造体1の第1実施形態を模式的に示す断面模式図であり、図1Bは、本技術に係るコンタクト構造体1を生体試料用電気的測定装置10に取り付けた状態を模式的に示す断面模式図である。なお、図1Bでは、生体試料用電気的測定装置10の一部のみ示している。
コンタクトプローブ11は、生体試料用電気的測定装置10に本技術に係るコンタクト構造体1を取り付けた際に、測定に用いられる電極Eと測定回路Lとを接続するために備える。
分隔部12は、生体試料用電気的測定装置10に本技術に係るコンタクト構造体1を取り付けた際に、測定回路Lと、生体試料Sを保持するための生体試料保持部101と、を分隔するために備える。そして、該分隔部12には、漏出液を収容する漏出液収容部121を備えることを特徴とする。漏出液とは、例えば、生体試料保持部101から漏れ出した生体試料Sや試薬R、生体試料保持部101への注入時などに誤って外部から流入した生体試料Sや試薬R、その他、生体試料保持部101を洗浄する洗浄液などが挙げられる。生体試料保持部101からの漏れだしは、例えば、生体試料保持部101と電極Eとの接合部等から生じる場合がある。
図4Aは、本技術に係るコンタクト構造体1の第4実施形態を模式的に示す断面模式図であり、図4Bは、本技術に係るコンタクト構造体1を生体試料用電気的測定装置10に取り付けた状態を模式的に示す断面模式図である。なお、図4Bでは、生体試料用電気的測定装置10の一部のみ示している。
本技術で測定対象とすることが可能な生体試料Sは、特に限定されず、自由に選択することができる。本技術に係るコンタクト構造体1を用いた測定には、特に液体状の生体試料Sを好適に用いることができる。液体状の生体試料Sとしては、例えば、血液試料が挙げられる。より具体的には、全血、血漿、またはこれらの希釈液及び/または薬剤添加物などの血液成分を含有する生体試料などを挙げることができる。
図7は、本技術に係る生体試料用電気的測定装置10の第1実施形態を模式的に示す断面模式図である。本技術に係る生体試料用電気的測定装置10は、大別して、生体試料保持部101と、印加部と、測定部と、コンタクト構造体1と、を少なくとも備える。また、必要に応じて、解析部、記憶部、表示部、ユーザーインターフェースなどを備えていてもよい。以下、各部について詳細に説明する。なお、コンタクト構造体1は、上述した通りであるため、ここでは説明を割愛する。
生体試料保持部101は、生体試料Sを収容するために備える。生体試料Sが生体試料保持部101に保持された状態で、生体試料Sの電気的特性の測定が行われる。
印加部は、測定に用いる電極Eに電圧を印加するために備える。印加部は、測定を開始すべき命令を受けた時点または生体試料用電気的測定装置10の電源が投入された時点を開始時点として、電極Eに電圧を印加する。より具体的には、印加部は、設定される測定間隔ごとに、電極Eに対して、所定の周波数の交流電圧を印加する。なお、印加部が印加する電圧は、測定する電気特性に応じて直流電圧とすることも可能である。
測定部は、生体試料保持部101に保持された生体試料Sの電気的特性を測定するために備える。具体的には、測定を開始すべき命令を受けた時点または生体試料用電気的測定装置10の電源が投入された時点を開始時点として、複素誘電率(以下、単に「誘電率」とも称する)やその周波数分散などの電気特性を測定する。より具体的には、例えば、誘電率が測定される場合、測定部は、測定に用いられる電極E間における電流またはインピーダンスを所定周期で測定し、当該測定値から誘電率を導出する。この誘電率の導出には、電流またはインピーダンスと誘電率との関係を示す既知の関数や関係式を用いることができる。
本技術に係る生体試料用電気的測定装置10には、測定部から導出された生体試料Sの電気的特性データを受け、生体試料Sの物性の判定などを行う解析部を備えていてもよい。本技術に係る生体試料用電気的測定装置10において、解析部は必須ではなく、例えば、測定部で測定された電気的特性データから、外部のコンピューターなどを用いて解析を行うことも可能である。具体的には、解析部には、測定部から導出された生体試料Sの電気的特性データが測定間隔ごとに与えられ、解析部は、測定部から与えられる電気的特性データを受けて、生体試料Sの物性判定等を開始する。また、解析部は、生体試料Sの物性判定などの結果および/または誘電率データを通知する。この通知は、例えば、グラフ化してモニターなどの後述する表示部に表示したり、所定の媒体に印刷したりすることにより行うことができる。
本技術に係る生体試料用電気的測定装置10には、測定部で測定された測定結果、解析部で解析された解析結果などを記憶する記憶部を備えることができる。本技術に係る生体試料用電気的測定装置10において、記憶部は必須ではなく、外部の記憶装置を接続して、各結果を記憶することも可能である。
本技術に係る生体試料用電気的測定装置10には、測定部で測定された測定結果、解析部で解析された解析結果などを表示する表示部を備えることができる。本技術に係る生体試料用電気的測定装置10において、表示部は必須ではなく、外部のモニター等の表示装置を接続して、各結果を表示することも可能である。
本技術に係る生体試料用電気的測定装置10には、ユーザーが操作するためのユーザーインターフェースを備えることもできる。本技術に係る生体試料用電気的測定装置10において、ユーザーインターフェースは必須ではなく、外部のコンピューターと連動させるように設計し、外部から操作することも可能である。
(1)
生体試料を電気的に測定する装置において、電極と測定回路とのコンタクトに用いる構造体であって、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記測定回路と、前記生体試料を保持するための生体試料保持部と、を分隔するための分隔部と、
を備え、
前記分隔部には、漏出液を収容する漏出液収容部が備えられたコンタクト構造体。
(2)
前記漏出液収容部の容積は、前記生体試料保持部の収容容積より大きい(1)記載のコンタクト構造体。
(3)
前記装置に着脱可能である(1)又は(2)記載のコンタクト構造体。
(4)
前記測定回路が設けられた基板を備える(1)から(3)のいずれかに記載のコンタクト構造体。
(5)
前記電極一つに対し、前記コンタクトプローブが複数備えられた(1)から(4)のいずれかに記載のコンタクト構造体。
(6)
前記分隔部は、樹脂からなる(1)から(5)のいずれかに記載のコンタクト構造体。(7)
前記生体試料は、液体状である(1)から(6)のいずれかに記載のコンタクト構造体。
(8)
前記生体試料は、血液試料である(7)記載のコンタクト構造体。
(9)
血液凝固状態の測定用に用いられる(8)記載のコンタクト構造体。
(10)
生体試料を電気的に測定する装置であって、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部と、
前記生体試料に通電するための電極に対して電圧を印加する印加部と、
前記生体試料の電気的特性を測定する測定部と、
前記測定部へ連接された測定回路と前記電極とのコンタクトに用いるコンタクト構造体と、
を少なくとも備え、
前記コンタクト構造体は、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記測定回路と、前記生体試料保持部と、を分隔するための分隔部と、
を備え、
前記分隔部には、漏出液を収容する漏出液収容部が備えられた生体試料用電気的測定装置。
(11)
前記生体試料保持部には、前記電極が備えられた生体試料収容容器が保持される(10)記載の生体試料用電気的測定装置。
(12)
前記生体試料収容容器は、着脱可能である(11)記載の生体試料用電気的測定装置。(13)
前記コンタクト構造体は、着脱可能である(10)から(12)のいずれかに記載の生体試料用電気的測定装置。
11 コンタクトプローブ
12 分隔部
121 漏出液収容部
13 基板
S 生体試料
10 生体試料用電気的測定装置
101 生体試料保持部
E 電極
L 測定回路
Claims (15)
- 生体試料を電気的に測定する装置において、電極と測定回路とのコンタクトに用いる構造体であって、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部から漏出した漏出液を前記測定回路から分離する分隔部と、
を備え、
前記コンタクトプローブは、
前記分隔部の外側に配され、前記電極と接する電極接点部と、
前記分隔部の外側に配され、前記測定回路と接する測定回路接点部と、を備える、
コンタクト構造体。 - 前記電極接点部及び/又は前記測定回路接点部は、スプリング構造を含む、請求項1記載のコンタクト構造体。
- 前記分隔部には、漏出液を収容する漏出液収容部が備えられた、請求項1又は2に記載のコンタクト構造体。
- 前記漏出液収容部は、前記測定回路と前記分隔部との間に配される、請求項3に記載のコンタクト構造体。
- 前記装置に着脱可能である請求項1から4のいずれか一項に記載のコンタクト構造体。
- 前記測定回路が設けられた基板を備える請求項1から5のいずれか一項に記載のコンタクト構造体。
- 前記電極一つに対し、前記コンタクトプローブが複数備えられた請求項1から6のいずれか一項に記載のコンタクト構造体。
- 前記装置が測定する電気的特性は、複素誘電率または複素誘電率の周波数分散である、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンタクト構造体。
- 前記生体試料は、血液試料である請求項1から8のいずれか一項に記載のコンタクト構造体。
- 血液凝固状態の測定用に用いられる請求項9記載のコンタクト構造体。
- 生体試料を電気的に測定する装置であって、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部と、
前記生体試料に通電するための電極に対して電圧を印加する印加部と、
前記生体試料の電気的特性を測定する測定部と、
前記測定部へ連接された測定回路と前記電極とのコンタクトに用いるコンタクト構造体と、
を少なくとも備え、
前記コンタクト構造体は、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部から漏出した漏出液を前記測定回路から分離する分隔部と、
を備え、
前記コンタクトプローブは、
前記分隔部の外側に配され、前記電極と接する電極接点部と、
前記分隔部の外側に配され、前記測定回路と接する測定回路接点部と、を備える、
生体試料用電気的測定装置。 - 前記生体試料保持部には、前記電極が備えられた生体試料収容容器が保持される請求項11記載の生体試料用電気的測定装置。
- 前記生体試料収容容器は、着脱可能である請求項12記載の生体試料用電気的測定装置。
- 前記コンタクト構造体は、着脱可能である請求項11から13のいずれか一項に記載の生体試料用電気的測定装置。
- 電極と測定回路とのコンタクトに用いるコンタクト構造体を用いる生体試料を電気的に測定する装置において、前記生体試料を保持するための生体試料保持部に脱着可能な生体試料収容容器であって、
前記コンタクト構造体は、
前記電極と前記測定回路とを接続するためのコンタクトプローブと、
前記生体試料を保持するための生体試料保持部から漏出した漏出液を前記測定回路から分離する分隔部と、
を備え、
前記コンタクトプローブは、
前記分隔部の外側に配され、前記電極と接する電極接点部と、
前記分隔部の外側に配され、前記測定回路と接する測定回路接点部と、を備え、
前記生体試料収容容器に、前記電極が備えられた、生体試料収容容器。
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JP2014150634 | 2014-07-24 | ||
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- 2019-04-17 JP JP2019078426A patent/JP6780733B2/ja active Active
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