JP6774756B2 - ネットワーク装置の自動化された構成 - Google Patents

Description

本発明は、ネットワーク装置の自動化された構成に関する。

本出願は、Graeme Keith Campbell他によって2014年7月29日に出願された『PROVISIONING』と題された（代理人管理番号13-051-00-USの）米国特許出願第14/446,235号に関連する。この関連出願は、ここでの引用により本願に組み込まれるものとする。

大きなネットワークを展開するために用いられるネットワーク装置（例えば、スイッチ、ルータ、ブリッジ等）は、通常、カスタマイズされた構成を有する、かつ／または手動で構成される。このような大きなネットワーク内のネットワーク装置は、故障して、他のネットワーク装置によって置換されるか、または再構成される必要がでてくる可能性がある。通常は、置換ネットワーク装置を構成すること、または故障した装置の再構成は、手動で実行されて、故障したネットワーク装置と同じ、かつ／または同様のものを機能させる。

米国特許出願第14/446,235号明細書 米国特許公開第2014/0036661号明細書

従って、人間の介入なしで管理ネットワーク内で自動的に置換装置を構成するか、または故障した装置を再構成する必要が生じた。例えば、ノードを置換する装置が、特別リンクを確立して、管理ネットワーク内のバックアップ装置と通信することができるように、管理ネットワーク内の隣接ノードに管理ネットワーク内のノードの特別リンク構成情報を配信する必要が生じた。

いくつかの実施形態において、システムは、バックアップ装置と、バックアップ装置に接続された複数のスイッチとを含む。複数のスイッチの中の1つのスイッチは、少なくとも特別リンク（special link）を用いてバックアップ装置に接続され得る。少なくとも特別リンクを用いるバックアップ装置に接続されたスイッチが故障し、故障したスイッチが置換装置と置換され、かつ置換装置が単純リンク（simple link）を介して複数のスイッチのうちのもう1つのスイッチから特別リンクと関連する構成データを受信する時、少なくとも特別リンクは置換装置によって構成され得る。単純リンクは、単純リンクの構成なしでデータの通信を可能にし得る。バックアップ装置は、複数のスイッチと関連するバックアップデータを管理するように構成され得る。

いくつかの実施形態において、システムは、故障したスイッチを置換するための置換装置を更に含む。置換装置は、バックアップ装置から複数のスイッチの中の特定のスイッチのバックアップデータを受信するように構成され得る。置換装置は、複数のスイッチの中の特定のスイッチのバックアップデータに基づいて、人間の介入なしで自動的に自身を構成するように更に構成され得る。

いくつかの実施形態において、システムは、複数のスイッチを管理するように構成されたマスターノードを更に含む。複数のスイッチの中のもう1つのスイッチは、システムへの置換装置の追加に応じて、置換装置に、特別リンクに関する構成情報を送信するように構成され得る。システムへの置換装置の追加は、複数のスイッチの中の特定のスイッチに接続されていた接続（connections）を置換装置にプラグインして、置換装置の電源を入れることを含み得る。

バックアップ装置は、後の検索のために、複数のスイッチからバックアップデータを要求して、バックアップデータを記憶することによって、複数のスイッチのバックアップデータを管理することができる。特別リンクが、リンクアグリゲーション（aggregation）制御プロトコル（LACP）を用いて確立されるリンクであってもよいことは理解される。特別リンクが、レイヤ2トンネリングプロトコル（L2TP）を用いて確立されるリンクであってもよいことも理解される。更に、バックアップ装置および複数のスイッチが、ループのないブロードキャストドメインであるネットワークの一部であってもよいことが理解される。いくつかの実施形態において、複数のスイッチと関連するバックアップデータは、構成データ、ファームウェアデータ、およびライセンスデータを含み得る。

いくつかの実施形態において、装置は、第1のインターフェースおよび第2のインターフェースを含む。第1のインターフェースは、単純リンクを介して管理ネットワーク内の隣接ノードに接続するためであってもよい。第1のインターフェースは、更に、隣接ノードから特別リンクに関する構成情報を得るためであってもよい。特別リンクは、データが特別リンクを通じて通信される前に構成されるリンクであってもよい。第2のインターフェースは、特別リンクに関する構成情報に基づいて、管理ネットワーク内のノードとの特別リンクを確立するためであってもよい。第2のインターフェースは、更に、管理ネットワーク内のバックアップ装置から、管理ネットワーク内の故障したノードのバックアップデータを受信するためであってもよい。第2のインターフェースは、更に、故障したノードのバックアップデータに基づいて、管理ネットワーク内の故障したノードとして動作するように装置を構成するためであってもよい。

第1のインターフェースは、更に、隣接ノードから識別情報を受信するためであってもよい。装置は、装置が管理ネットワーク内の故障したノードの代わりであることを判定することができる。第1のインターフェースは、更に、特別リンクに関する構成情報が隣接ノードから入手可能であるという通知を受信するためであってもよい。特別リンクに関する構成情報は、この通知に応じて得ることができる。装置を構成することは、人間の介入なしで装置を自動的に構成することを含み得る。装置と隣接ノードは、リンクの構成なしでリンクを通じたデータの通信を可能にするリンクを介して接続され得る。

いくつかの実施形態において、方法は、管理ネットワーク内の故障したノードの置換装置としての管理ネットワーク内の装置の追加を検出するステップを含む。方法は、また、装置が故障したノードの代わりであることを示している装置に識別情報を送信するステップを含む。方法は、更に、特別リンクに関する構成情報がノードから入手可能であるという通知を送信するステップを含み、特別リンクは、管理ネットワーク内の装置とバックアップ装置間の経路に沿ったリンクであり、それは、データが特別リンクを通じて通信される前に構成される。方法は、加えて、装置に特別リンクに関する構成情報を送信するステップを含み、特別リンクに関する構成情報は、装置が、特別リンクを確立して、バックアップ装置との通信を可能にするためである。

方法は、更に、特別リンクに関する構成情報の要求を受信するステップを含み得る。特別リンクに関する構成情報は、要求に応じて送信され得る。ノードと装置は、リンクの構成なしでリンクを通じたデータの通信を可能にするリンクを介して接続され得る。

これらおよび様々な他の特徴および効果は、以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。

実施形態は、添付図面の中で、例として示されているのであって、限定のためではない。そして、その中で、同様な参照番号は類似の要素を指す。

いくつかの実施形態による、管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。 いくつかの実施形態による、管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。 いくつかの実施形態による、管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。 いくつかの実施形態による、バックアップ装置への装置のバックアップデータの送信を示している。 いくつかの実施形態による、特別リンク構成情報を配信している管理ネットワーク内の装置を示している。 いくつかの実施形態による、特別リンク構成情報を配信している管理ネットワーク内の装置を示している。 いくつかの実施形態による、特別リンクと共に構成される管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。 いくつかの実施形態による、特別リンクと共に構成される管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。 いくつかの実施形態による、特別リンクと共に構成される管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。 いくつかの実施形態による、管理ネットワークに加えられる装置を構成するためのフロー図を示している。 いくつかの実施形態による、管理ネットワークに加えられる装置の特別リンク情報を配信するためのフロー図を示している。 いくつかの実施形態による、コンピュータシステムを示している。 いくつかの実施形態による、コンピュータシステムのブロック図を示している。

以下、言及が様々な実施形態に対して詳細になされ、その例が添付図面に示される。様々な実施形態がここに記載されるが、これらの様々な実施形態が実施形態の範囲を限定することを意図しているのではないことは理解されるであろう。そうではなく、これらの実施形態は、変形例、変更態様、および等価物をカバーすることを意図している。これらは、添付の請求項に従って解釈されるような実施形態の範囲内に含まれ得る。さらに、以下の様々な実施形態の詳細な記載の中で、多数の具体的な詳細が、概念の完全な理解を提供するために記載される。しかしながら、この概念が、これらの具体的な詳細なしで実施され得ることは、この分野の当業者には明らかである。他の例において、周知の方法、手順、構成要素、および回路は、この概念および実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないように詳述しなかった。

以下の詳細な説明のいくつかの部分は、手順、ロジックブロック、処理、およびコンピュータメモリ内のデータビット上の動作の他の記号表現に関して示される。これらの説明および表現は、他の当業者に最も効果的にそれらの仕事の要旨を伝えるために、データ処理技術およびデータ通信技術に熟練した人々によって用いられる手段である。本願において、手順、ロジックブロック、処理などは、所望の結果に至る、動作またはステップまたはインストラクションの首尾一貫したシーケンスであると考えられる。動作またはステップは、物理的な量の物理的操作を利用するものである。通常、必ずというわけではないが、これらの量は、記憶され、転送され、組み合わされ、比較され、さもなければ電子装置、コンピュータシステムまたはコンピューティング装置の中で操作され得る電気または磁気信号の形をとる。主に共通の使用という理由で、これらの信号を処理、ビット、値、要素、シンボル、文字、サンプル、ピクセル等と称することは、時には便利であることが判明した。

しかし、これらおよび類似の用語の全ては、適切な物理量と関係しているべきであり、これらの量に適用される単なる便利なラベルに過ぎないことは心に留めておかなければならない。以下の説明から明らかであるとして別途特に述べられない限り、本開示の全体にわたって、「受信」「判定」「生成」「取得」「検索」「確立」「送信」「伝送」「通信」「提供」「関連」「構成」「検出」「更新」「修正」などのような用語を用いる説明は、コンピュータシステムまたは類似の電子コンピューティング装置またはプロセッサの動作および処理に関連することは理解される。コンピュータシステムまたは類似の電子コンピューティング装置は、コンピュータシステムメモリ、レジスタまたは他のこのような情報記憶装置、伝送または表示装置の中で、物理的な（電子的な）量として表されるデータを操作して変換する。

本システム及び方法が、様々なアーキテクチャおよび構成の中で実施され得ることは理解される。例えば、本システム及び方法は、分散コンピューティング環境、クラウドコンピューティング環境、クライアントサーバ環境などの一部として実施され得る。ここに記載されている実施形態は、1つ以上のコンピュータ、コンピューティング装置、または他の装置によって実行されるプログラムモジュールのような、いくつかの形の機械読み取り可能な記憶媒体上に存在する機械実行可能なインストラクションの一般的な状況の中で説明され得る。例えば、この例に限らないが、機械読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み得る。一般に、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み、特定のタスクを実行したり、あるいは特定の抽象的データタイプを実現する。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態の中で要求される時、結合または分散され得る。

コンピュータ記憶媒体は、機械読み取り可能なインストラクション、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータのような情報の記憶のための任意の方法または技術の中で実施される、揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ（RAM）、読み出し専用メモリ（ROM）、電気的消去書込み可能型ROM（EEPROM）、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、コンパクトディスクROM（CD-ROM）、デジタル多用途ディスク（DVD）または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために用いられ、かつその情報を検索するためにアクセスされ得る他の任意の媒体を含み得るが、これらに限定されるわけではない。

通信媒体は、変調されたデータ信号、例えば搬送波または他のトランスポートメカニズムの中のコンピュータ実行可能なインストラクション、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを含み得る。かつ任意の情報伝達媒体を含む。「変調されたデータ信号」という用語は、信号内の情報を符号化するために、このような方法で設定または変更された1つ以上のその特性を有する信号を意味する。例えば、この例に限らないが、通信媒体は、有線媒体、例えば有線ネットワークまたは直接的な配線接続、および無線媒体、例えば音響、無線周波数（RF）、赤外線ならびに他の無線媒体を含み得る。上記の任意の組み合わせも、機械読み取り可能な記憶媒体の範囲内に含まれ得る。

ここに記載されている実施形態は、置換装置の自動構成および／または人間の介入なしの管理ネットワーク内の故障した装置の再構成を目指している。いくつかの実施形態において、管理ネットワーク内のあるノードが、このノードの特別リンク構成情報を、このノードに単純リンクを介して接続されている管理ネットワーク内の隣接ノードに配信する。ノードの特別リンク構成情報を隣接ノードに配信する、ノードにおける装置が故障した時、新しい装置が、故障したノードにおける故障した装置を置換することができる。新しい装置は、管理ネットワーク内で、特別リンクを確立して、バックアップ装置、例えば隣接ノードのうちの1つの装置と通信することができる。このように、故障したノードにおける故障した装置を置換する新しい装置は、故障したノードにおける故障した装置を置換する新しい装置として動作するように自動的に自身を構成するために、隣接ノードから特別リンク構成情報を受信し、特別リンクを確立し、かつバックアップ装置と通信することができる。

図1A〜1Cは、いくつかの実施形態による管理ネットワーク内の装置の置換を示している。具体的には、図1Aは、管理ネットワークのネットワークアーキテクチャを示し、図1Bは、管理ネットワーク内の装置の故障を示し、かつ図1Cは、故障した装置を置換するために管理ネットワークに加えられる装置を示している。

以下図1Aを参照すると、いくつかの実施形態による、管理ネットワーク100のネットワークアーキテクチャが示されている。図示したように、管理ネットワーク100（管理プレーンネットワークとも呼ばれる）は、バックアップ装置105、マスターノード110、およびスイッチ115、120、125、130、および135を含む。いくつかの実施形態において、管理ネットワーク100は、ループのないブロードキャストドメインである。ループのないブロードキャストドメインが、かなり多数の様々なネットワーク技術、例えばスパニング（spanning）ツリープロトコル（STP）技術、2013年1月30日に出願された共有されている米国特許公開第2014/0036661号に記載されているネットワーク技術などを用いて実施され得ることは理解される。米国特許公開第2014/0036661号は、ここでの参照により本願に組み込まれるものとする。

バックアップ装置105は、管理ネットワーク100内の装置のバックアップデータを管理するノードである。例えば、バックアップ装置105は、マスターノード110およびスイッチ115、120、125、130、および135からバックアップデータを要求し、検索し、かつ記憶することができる。いくつかの実施形態において、バックアップ装置105は、マスターノード110ならびにスイッチ115、120、125、130、および／または135の構成に対する変更に応じて、マスターノード110ならびにスイッチ115、120、125、130、および／または135の電源投入に応じて、またはそれらの任意の組み合わせに応じて、指定された間隔（例えば、日に一度、週に一度、月に一度など）で、マスターノード110ならびにスイッチ115、120、125、130、および／または135からバックアップデータを要求する。管理ネットワーク100内のノードのバックアップデータは、いくつかの実施形態において、ノード上の全てのデータ（例えば、構成データ、ファームウェアデータ、ライセンスデータ、ユーザスクリプトデータなど）およびノードの状態に関するデータを含む。加えて、バックアップ装置105は、管理ネットワーク100内の故障したノードを置換するために管理ネットワーク100に加えられた装置（置換装置とも呼ばれる）にバックアップデータを送信することができる。このように、置換装置は、故障したノードと同じ又は類似の機能を実行することができるので、管理ネットワーク100の動作は維持される。

マスターノード110は、管理ネットワーク100内のスイッチを管理する（例えば、監視する、構成する、更新する、変更する等）ことができるノードである。この例では、マスターノード110は、スイッチ115、120、125、130、および135を管理する。いくつかの実施形態において、マスターノード110は、スイッチ115、120、125、130、および／または135に関連するバックアップデータのために、バックアップ装置105から要求を受信することができる。このような要求に応じて、マスターノード110は、スイッチ115、120、125、130、および／または135に、マスターノード110を介してバックアップ装置105にそれらのそれぞれのバックアップデータを送信するように指示する。マスターノード110は、スイッチ115、120、125、130、および135の管理に関して、ユーザ170（例えば、ネットワーク管理者）から、コマンドおよび／またはインストラクションを受信することもできる。いくつかの実施形態において、マスターノード110は、インターフェース（例えば、コマンドラインインターフェース（CLI）、グラフィカルユーザインターフェース（GUI）など）を提供し、それを通してユーザ170はスイッチ115、120、125、130、および135を管理する。いくつかの実施形態において、マスターノード110は、ネットワークスイッチ（例えば、レイヤ2および／またはレイヤ3ネットワークスイッチ）、コンピューティング装置、サーバなどとして実現される。

スイッチ115、120、125、130、および135は、管理ネットワーク100内でネットワークデータ（例えば、パケット）をノード（例えば、マスターノード110および／または図示していない他のネットワーク装置）および／またはホスト（図示していない）に転送および／またはルーティングすることができるネットワークスイッチ（例えば、レイヤ2および／またはレイヤ3ネットワークスイッチ）である。スイッチ115、120、125、130、および135は、マスターノード110によって管理され得る。例えば、スイッチ115、120、125、130、および135は、管理ネットワーク100を通してネットワークデータを転送および／またはルーティングするための方法に関して、マスターノード110からインストラクションおよび／またはコマンドを受信することができる（マスターノード110は、ユーザ170から、このようなインストラクションおよび／またはコマンドを受信したのかもしれない）。

図1Aに示したように、マスターノード110は、スイッチ115に特別リンク140を通して通信で接続される。いくつかの実施形態において、特別リンク140は、ネットワークデータが特別リンク140を通じて通信され得る前に構成されるリンクである。この例では、マスターノード110およびスイッチ115が、マスターノード110およびスイッチ115が特別リンク140を通じてネットワークデータを通信し得る前に、特別リンク140を確立するように構成されている。このようなリンクの例としては、リンクアグリゲーション（aggregation）制御プロトコル（LACP）を用いて確立されるリンク、レイヤ3ネットワーク（図示していない）を通じてレイヤ2データを通信するためのレイヤ2トンネリングプロトコル（L2TP）を用いて確立されるリンクなどが挙げられる。1つのノード（例えば、スイッチ115）をもう1つのノード（例えば、マスターノード110）と接続している特別リンク（例えば、特別リンク140）が、1つのノードおよび他のノードのそれぞれのインターフェース（例えば、イーサネット(登録商標)インターフェースのようなネットワークインターフェース）を通して接続されることは理解される。

図1Aは、管理ネットワーク100内のノードが単純リンクを介して接続されていることも示している。具体的には、マスターノード110とバックアップ装置105は、単純リンク145を介して接続され、マスターノード110とスイッチ130は、単純リンク150を介して接続され、マスターノード110とスイッチ135は、単純リンク155を介して接続され、スイッチ115と120は、単純リンク160を介して接続され、かつスイッチ115と125は、単純リンク165を介して接続されている。いくつかの実施形態において、単純リンク145、150、155、160、および165は、それらを通じてネットワークデータがいかなる構成もなしで通信され得るリンクである。一例として、単純リンク145、150、155、160、および165は、物理的なイーサネット(登録商標)リンクであってもよい。バックアップ装置105、マスターノード110、ならびにスイッチ115、120、125、130、および135を接続している単純リンク145、150、155、160、および165が、バックアップ装置105、マスターノード110、ならびにスイッチ115、120、125、130、および135のそれぞれのインターフェース（例えば、イーサネット(登録商標)インターフェースのようなネットワークインターフェース）を通して接続されていることは理解される。例えば、スイッチ115をスイッチ120と接続している単純リンク160は、スイッチ115およびスイッチ120のそれぞれのインターフェースを通して接続されている。

いくつかの実施形態において、特別リンクを通じて通信するように構成されたノードは、特別リンクに関する構成情報（特別リンク構成情報とも呼ばれる）を、単純リンクを介してこのノードに接続された他のノード（隣接ノードと呼ばれる）に配信する。一例として図1Aを参照すると、スイッチ115は、それぞれ、単純リンク160および165を通じて、スイッチ120および125に、特別リンク140に関する特別リンク構成情報を配信する。同様に、マスターノード110は、それぞれ、単純リンク150および155を通じて、スイッチ130および135に、特別リンク140に関する特別リンク構成情報を配信する。いくつかの実施形態において、特別リンクを通じて通信するように構成されたノードは、特別リンクの構成に対する変更に応じて、特別リンクの確立に応じて、またはそれらの任意の組み合わせに応じて、指定された間隔（例えば、日に一度、週に一度など）で隣接ノードに特別リンク構成情報を配信する。

特別リンク構成情報は、特別リンク（例えば、特別リンク140）を構成および／または確立するために、かなり多数の様々な構成情報を含み得る。例えば、特別リンク（例えば、特別リンク140）は、レイヤ3を通じてのレイヤ2トンネルリンクであってもよく、レイヤ3リンクは、ルーティングプロトコルの構成情報を含んでいてもよく、かつルーティングプロトコルは、様々なリンクを構成するための構成情報を含んでいてもよい。このような場合、特別リンク構成情報は、レイヤ3を通じてのレイヤ2トンネルリンクを構成するための構成情報、レイヤ3リンクを通じてルーティングプロトコルを構成するための構成情報、および様々なリンクを構成するための構成情報を含んでいる。特別リンク構成情報は、置換装置（例えば、置換装置175）が特別リンク構成情報と関連する特別リンク（例えば、特別リンク140）を構成することができるように、かなり多数の付加的および／または様々な構成情報を含んでいてもよいことは理解される。

以下図1Bを参照すると、いくつかの実施形態による、管理ネットワーク100内のスイッチ115の故障が示されている。管理ネットワーク100内のスイッチがかなり多数の理由のために故障し得ることは理解される。例えば、管理ネットワーク100内のスイッチは、スイッチが正しく作動しない（例えば、コマンドおよび／またはインストラクションに対する反応が鈍い）、スイッチの性能が閾値性能レベル以下に劣化した、スイッチが全く機能しない（例えば、装置の電源が入らない）などの時に、（例えば、マスターノード110によって）故障したと判定される。この例では、マスターノード110が、スイッチ115が故障したと判定した。いくつかの実施形態において、故障したノードに隣接する1つ以上のノードが、ノードが故障したことを検出して、この故障をマスターノード110に通知する。例えば、スイッチ120が故障した場合、スイッチ115が、スイッチ120が故障したことを検出することができ、この故障をマスターノード110に通知する。

以下図1Cを参照すると、いくつかの実施形態による、故障したスイッチ115を置換するために管理ネットワーク100に加えられる装置が示されている。具体的には、"RD"とラベルを付けられた置換装置175が、管理ネットワーク100に加えられている。いくつかの実施形態において、置換装置175は、スイッチ115に接続されていた接続（例えば、イーサネット(登録商標)ケーブル）を置換装置175にプラグインして、置換装置175の電源を入れることによって、管理ネットワーク100に加えられる。この例に関して、置換装置175は、故障したスイッチ115と同じ、類似、かつ／または互換性を持つスイッチである。

この例では、単純リンクを介して置換装置175に接続される隣接ノード（例えば、スイッチ120および／またはスイッチ125）が、置換装置175に、置換装置175のために特別リンク構成情報が存在することを通知する。この通知に応じて、置換装置175は、隣接ノードから特別リンク構成情報を検索し、この特別リンク構成情報を用いて特別リンク（例えば、特別リンク140）を確立する。この例に関して、置換装置175は、マスターノード110との特別リンク140を確立し、これによりバックアップ装置105と置換装置175間の通信を可能にする。バックアップ装置105は、スイッチ115のバックアップデータを（単純リンク145および特別リンク140を介して）置換装置175に送信する。このようにして、置換装置175は、特別リンク140を介して受信されるスイッチ115のバックアップデータに基づいて、いかなる人間の介入もなしで自動的に自身を構成する。一旦完全に構成されると、置換装置175は、（例えば、故障したスイッチ115の状態を再現することによって）スイッチ115と実質的に同じ又は類似した動作を行う。このような方法で、管理ネットワーク100の動作は維持される。

図2は、いくつかの実施形態による、管理ネットワーク100内でのバックアップ装置105へのスイッチ115のバックアップデータの送信を示している。上記したように、バックアップ装置105は、いくつかの実施形態において、マスターノード110およびスイッチ115、120、125、130、および／または135の構成に対する変更に応じて、マスターノード110およびスイッチ115、120、125、130、および／または135の電源投入に応じて、またはそれらの任意の組み合わせに応じて、マスターノード110およびスイッチ115、120、125、130、および／または135からのバックアップデータを、指定された間隔（例えば、日に一度、週に一度、月に一度など）で要求することができる。

この例では、バックアップ装置105は、スイッチ115からバックアップデータを要求する。いくつかの実施形態において、バックアップ装置105は、単純リンク145および特別リンク140を介してマスターノード110に要求を送信する。この要求に応じて、スイッチ115は、特別リンク140および単純リンク145を介してバックアップ装置105にスイッチ115のバックアップデータを送信する。他の実施態様において、バックアップ装置105は、要求をマスターノード110に送信し、マスターノード110が、次に、スイッチ115に対して、バックアップデータをマスターノード110に送信するように指示し、マスターノード110は、バックアップデータをバックアップ装置105に転送する。バックアップ装置105は、スイッチ115の置換装置による後の検索のために、スイッチ115のバックアップデータを記憶する。

図2は、管理ネットワーク100内のノードのバックアップの一例を示している。図2を参照して上述した動作と同じかつ／または類似の動作が、管理ネットワーク100内の他のノード（例えば、マスターノード110、スイッチ120、スイッチ125、スイッチ130、スイッチ135など）をバックアップするために実行されることは理解される。

図3Aおよび3Bは、いくつかの実施形態による、特別リンク構成情報を配信する管理ネットワーク100内のノードを示している。上記したように、特別リンクを通じて通信するように構成されたノードは、いくつかの実施形態において、隣接ノードに特別リンク構成情報を配信する。いくつかの実施形態において、特別リンクを通じて通信するように構成されたノードは、隣接したノードを識別するためのかなり多数の様々な技術（例えば、リンクレイヤ発見プロトコル（LLDP））を用いて、管理ネットワーク内の隣接ノードを識別することができる。

図3Aを参照すると、いくつかの実施形態による、管理ネットワーク100内の隣接ノードに特別リンク構成情報を配信するスイッチ115が示されている。図示したように、スイッチ115は、スイッチ120、すなわちスイッチ115が単純リンク（例えば、単純リンク160）を介して接続されているノードに、特別リンク140に関する"SL Conf Info"とラベルを付けられた特別リンク構成情報を配信している。いくつかの実施形態において、スイッチ120は、特別リンク構成情報を人間が読み取り不可能なフォーマットで記憶する。

以下図3Bを参照すると、いくつかの実施形態による、管理ネットワーク100内の他の隣接ノードに特別リンク構成情報を配信するスイッチ115が示されている。この例では、スイッチ115は、スイッチ125、すなわちスイッチ115が単純リンク（例えば、単純リンク165）を介して接続されているノードに、特別リンク140に関する"SL Conf Info"とラベルを付けられた特別リンク構成情報を配信している。いくつかの実施形態において、スイッチ125は、特別リンク構成情報を人間が読み取り不可能なフォーマットで記憶する。

図3Aおよび3Bは、隣接ノード（例えば、スイッチ120および125）に特別リンク構成情報を配信する、特別リンクを通じて通信するように構成されたノード（例えば、スイッチ115）を示している。いくつかの実施形態において、このノードは、特別リンクの構成に対する変更に応じて、特別リンクの確立に応じて、またはそれらの任意の組み合わせに応じて、指定された間隔（例えば、日に一度、週に一度など）で隣接ノードに特別リンク構成情報を配信する。さらに、特別リンク（例えば、特別リンク140）を通じて通信するように構成された管理ネットワーク100内の他のノード（例えば、マスターノード110）が、図3Aおよび3Bを参照することによって上述された方法と同じかつ／または類似の方法で、隣接ノード（例えば、スイッチ130および135）に特別リンク構成情報を配信することは理解される。

図4A〜4Cは、いくつかの実施形態による、特別リンクによって構成される管理ネットワーク内の故障した装置の置換を示している。以下図4Aを参照すると、いくつかの実施形態による、管理ネットワーク100内のスイッチ115の故障が示されている。上記したように、管理ネットワーク100内のスイッチが、かなり多数の理由で故障し得ることは理解される。例えば、管理ネットワーク100内のスイッチは、スイッチが正しく動作しない（例えば、コマンドおよび／またはインストラクションに対する反応が鈍い）、スイッチの性能が閾値性能レベル以下に劣化した、スイッチが全く機能しない（例えば、装置の電源が入らない）などの時に、（例えば、マスターノード110によって）故障したと判定される。この例では、マスターノード110が、スイッチ115が故障したと判定した。いくつかの実施形態において、故障したノードに隣接した1つ以上のノードが、ノードが故障したことを検出して、この故障をマスターノード110に通知する。例えば、スイッチ120が故障した場合、スイッチ115が、スイッチ120が故障したことを検出することができ、この故障をマスターノード110に通知する。

以下図4Bを参照すると、いくつかの実施形態による、故障したスイッチ115を置換するために管理ネットワーク100に加えられる装置が示されている。図示したように、置換装置175が、管理ネットワーク100に加えられている。いくつかの実施形態において、置換装置175は、スイッチ115に接続されていた接続（例えば、イーサネット(登録商標)ケーブル）を置換装置175にプラグインして、置換装置175の電源を入れることによって、管理ネットワーク100に加えられる。この例に関して、置換装置175は、故障したスイッチ115と同じ、類似、かつ／または互換性を持つスイッチである。

図4Bは、また、隣接ノードから特別リンク構成情報を検索する置換装置175を示している。この例では、スイッチ125が、置換装置175が故障したスイッチ115の代わりであることを検出する。いくつかの実施形態において、置換装置（例えば、置換装置175）に隣接するノード（例えば、スイッチ120および／またはスイッチ125）は、パケットを置換装置に送信することによって、置換装置が故障したスイッチ（例えば、スイッチ115）の代わりであることを検出する。他の実施形態では、置換装置（例えば、置換装置175）が、パケットを隣接ノード（例えば、スイッチ120および／またはスイッチ125）に送信し、隣接ノードは、置換装置から送信されたパケットを受信することによって、置換装置が故障したスイッチ（例えば、スイッチ115）の代わりであることを検出する。この検出に応じて、スイッチ125は、単純リンク165を介して置換装置175に、特別リンク構成情報が置換装置175のために存在することを通知する。この通知に応じて、置換装置175は、図4Bに示したように、スイッチ125から特別リンク構成情報を検索する。置換装置175は、特別リンク構成情報を用いて、マスターノード110との特別リンク140を確立し、これによりバックアップ装置105と置換装置175間の通信を可能にする。

以下図4Cを参照すると、いくつかの実施形態による、人間の介入なしで管理ネットワーク100内の故障したノードを置換するように自動的に構成される置換装置175が示されている。いくつかの実施形態において、バックアップ装置（例えば、バックアップ装置105）は、パケットを置換装置に送信することによって、置換装置（例えば、置換装置175）が故障したスイッチ（例えば、スイッチ115）の代わりであることを検出する。他の実施形態では、置換装置（例えば、置換装置175）が、パケットをバックアップ装置および／またはマスターノード（例えば、バックアップ装置105および／またはマスターノード110）に送信し、バックアップ装置および／またはマスターノードは、置換装置から送信されたパケットを受信することによって、置換装置が故障したスイッチ（例えば、スイッチ115）の代わりであることを検出する。

この例では、バックアップ装置105は、単純リンク145および特別リンク140を介して置換装置175に、スイッチ115のバックアップデータを送信する。スイッチ115のバックアップデータを受信すると、置換装置175は、スイッチ115のバックアップデータに基づいて自動的に自身を構成し、（例えば、故障したスイッチ115の状態を再現することによって）スイッチ115と同じ又は類似した機能を実行し続ける。このような方法で、管理ネットワーク100の動作は維持される。いくつかの実施形態において、バックアップ装置105は、スイッチ115のバックアップデータをマスターノード110に送信する。そして、マスターノード110は、置換装置175にスイッチ115のバックアップデータを転送し、置換装置175に、スイッチ115のバックアップデータを用いて自身を構成するように指示する。

図1A〜1C、2、3A、3B、および4A〜4Cは、管理ネットワークの1つのトポロジを示している。様々な実施形態における管理ネットワークが、かなり多数の様々な方法で接続される、かなり多数の付加的および／または様々なノードを含み得ることは理解される。例えば、いくつかの実施形態において、管理ネットワーク100は、バックアップ装置105、マスターノード110、ならびにスイッチ115、120、および125を含み得るが、スイッチ130および135は、管理されていないスイッチ（例えば、動作するための構成をほとんど必要としないスイッチ、プラグアンドプレイスイッチなど）であり得る。それは管理ネットワーク100の一部ではなく、従ってマスターノード110によって管理されていない。加えて、図1A〜1C、2、3A、3B、および4A〜4Cは、マスターノードおよびバックアップ装置を管理ネットワーク内の別々のノードとして示している。いくつかの実施形態において、マスターノードおよびバックアップ装置が単一のノードとして実現され得ることは理解される。

図5は、いくつかの実施形態による、人間の介入なしで管理ネットワークに加えられる装置を自動的に構成するためのフロー図500を示している。いくつかの実施形態において、故障した管理ネットワーク装置（例えば、スイッチ115）を置換する装置（例えば、スイッチ175）は、図5に記載されている動作を実行する。ステップ510で、識別情報が隣接ノードから受信される。いくつかの実施形態において、隣接ノードは、受け側（recipient）が故障したノードの置換装置であることを検出することに応じて、識別情報を送信する。いくつかの実施形態において、識別情報は、受け側（例えば、置換装置）が管理ネットワーク内の故障したノードの代わりであることを示している。

ステップ520で、置換装置は、識別情報に基づいて、そのアイデンティティ（identity）を判定する。上述のごとく、いくつかの実施形態において、識別情報は、受け側（例えば、置換装置）が管理ネットワーク内の故障したノードの代わりであることを示している。ステップ530で、置換装置は、隣接ノードから特別リンク構成に関する通知を受信する。いくつかの実施形態において、この通知は、特別リンク構成情報が隣接ノードで入手可能であることを示している。

ステップ540で、特別リンク構成情報が隣接ノードから取得される。いくつかの実施形態において、特別リンク構成情報は、特別リンク構成情報のために隣接ノードに要求を送信して、隣接ノードから要求した特別リンク構成情報を受信することによって取得される。550で、置換装置は、特別リンク構成情報に基づいて、管理ネットワーク内のノードとの接続を確立する。一例として図4Bを参照すると、置換装置175は、スイッチ125から受信した特別リンク構成情報を用いて、マスターノード110との特別リンク140を確立する。

560で、置換装置は、確立された特別リンクを通してバックアップ装置から、故障したノードのバックアップデータを受信する。一例として図4Cを参照すると、置換スイッチ175は、単純リンク145および特別リンク140を介してバックアップ装置105から、故障したスイッチ115のバックアップデータを受信する。いくつかの実施形態において、バックアップデータは、故障した装置（例えば、スイッチ115）のバックアップイメージであってもよい。

570で、置換装置が、受信したバックアップデータに基づいて構成される。いくつかの実施形態において、置換装置は、バックアップ装置からのコマンドに応じて構成され、バックアップデータを用いて自身を再構成する。バックアップデータが装置のバックアップイメージであるところ、置換装置は、バックアップイメージによる置換装置上での復元動作を実行することによって構成され得る。置換装置は、置換装置の構成の完了に応じて再起動し得る。

図6は、いくつかの実施形態による、管理ネットワークに加えられた装置に特別リンク情報を配信するためのフロー図600を示している。いくつかの実施形態において、単純リンクを介して置換装置（例えば、スイッチ175）に接続される装置（例えば、スイッチ120、スイッチ125など）が、図6に記載されている動作を実行する。ステップ610で、ノード（例えば、隣接ノード）は、置換装置としての装置の追加を検出する。一例として図4Bを参照すると、スイッチ125は、置換装置175が故障したスイッチ115の代わりであることを検出する。

620で、ノードは、置換装置に識別情報を送信する。前述したように、いくつかの実施形態において、識別情報は、置換装置が管理ネットワーク内の故障したノードの代わりであることを示している。630で、特別リンク構成に関する通知が、置換装置に送信される。いくつかの実施形態において、この通知は、特別リンク構成情報が入手可能であることを示している。

640で、ノードは、特別リンク構成情報の要求を受信する。この要求に応じて、故障したノードと関連する特別リンク構成情報が識別される。650で、ノードは、置換装置に特別リンク構成情報を送信する。いくつかの実施形態において、特別リンク構成情報は、識別された特別リンク構成情報を（例えば、記憶装置から）検索することによって送信される。

以下図7を参照すると、いくつかの実施形態によるコンピュータシステムのブロック図が示されている。図7を参照すると、実施形態を実現するためのシステムモジュールは、汎用コンピューティングシステム環境、例えばコンピューティングシステム環境700を含む。コンピューティングシステム環境700は、サーバ、スイッチ、ルータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、モバイル機器、およびスマートフォンを含み得るが、これらに限定されるわけではない。その最も基本的な構成において、コンピューティングシステム環境700は、通常、少なくとも１つの処理ユニット702および機械読み取り可能な記憶媒体704を含む。正確な構成およびコンピューティングシステム環境のタイプに応じて、機械読み取り可能な記憶媒体704は、揮発性（例えばRAM）、不揮発性（例えばROM、フラッシュメモリなど）またはこれら２つのいくつかの組み合わせであり得る。機械読み取り可能な記憶媒体704の一部は、実行される時、管理ネットワークを通してのネットワークデータの転送/ルーティング、管理ネットワーク内のノードのバックアップデータの管理、バックアップデータに基づくこのようなノードの回復、特別リンク構成情報の配信、および特別リンク構成情報に基づく特別リンクの確立を促進する。

加えて、様々な実施形態において、コンピューティングシステム環境700は、他の特徴/機能を有し得る。例えば、コンピューティングシステム環境700は、（取り外し可能なおよび／または取り外し不可能な）追加の記憶装置を含み得る。これは、磁気または光ディスクまたはテープを含むが、これらに限定されるわけではない。このような追加の記憶装置は、取り外し可能な記憶装置708および取り外し不可能な記憶装置710によって示されている。コンピュータ記憶装置メディアは、情報、例えば機械読み取り可能なインストラクション、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータの記憶のための任意の方法または技術の中で実行される、揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能なメディアを含む。機械読み取り可能な媒体704、取り外し可能な記憶装置708および取り外し不可能な記憶装置710は、全てコンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶装置メディアは、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、拡張可能なメモリ（例えば、USBスティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、SDカード）、CD-ROM、デジタル多用途ディスク（DVD）または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために用いられかつコンピューティングシステム環境700によってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むが、これらに限定されるものではない。このような任意のコンピュータ記憶媒体は、コンピューティングシステム環境700の一部であってもよい。

いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム環境700は、また、それが他の装置と通信することを可能にする通信接続712を含み得る。通信接続712は通信媒体の一例である。通信媒体は、通常、機械読み取り可能なインストラクション、変調されたデータ信号内のデータ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ、例えば搬送波または他の搬送機構を表し、任意の情報伝達媒体を含む。「変調されたデータ信号」という用語は、1つ以上のその特性セットを有する信号または情報を信号にコード化するような方法で変更された信号を意味する。例えば、この例に限らないが、通信媒体は、有線媒体、例えば有線ネットワークまたは直接的な配線接続、および無線媒体、例えば音響、RF、赤外線ならびに他の無線媒体を含む。ここで用いられる機械読み取り可能な媒体という用語は、記憶媒体および通信媒体を含む。

通信接続712は、コンピューティングシステム環境700が、様々なネットワークタイプを通じて通信することを可能にし得る。これらは、ファイバーチャネル、小型コンピューターシステムインターフェース（SCSI）、ブルートゥース、Zigbee(登録商標)、Z-Wave、イーサネット(登録商標)、Wi-fi、Infrared Data Association（lrDA）、ローカルエリアネットワーク（LAN）、無線ローカルエリアネットワーク（WLAN）、インターネットのようなワイドエリアネットワーク（WAN）、シリアル、およびユニバーサルシリアルバス（USB）を含むが、これらに限定されるわけではない。通信接続712が接続する様々なネットワークタイプが、複数のネットワークプロトコルを走らせ得ることは理解される。これらは、伝送制御プロトコル（TCP）、ユーザデータグラムプロトコル)（UDP）、インターネットプロトコル（IP）、リアルタイムトランスポートプロトコル（RTP）、リアルタイムトランスポート制御プロトコル（RTCP）、ファイル転送プロトコル（FTP）、およびハイパーテキスト転送プロトコル（HTTP）を含むが、これらに限定されるわけではない。

更なる実施形態において、コンピューティングシステム環境700は、また、入力装置714を有し得る。これは、例えばキーボード、マウス、端末または端末エミュレータ（接続された、またはテルネットを介して遠隔アクセス可能な、SSH、http、SSLなど）、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、リモートコントロールなどである。出力装置716、例えばディスプレイ、端末または端末エミュレータ（接続された、またはテルネットを介して遠隔アクセス可能な、SSH、http、SSLなど）、スピーカ、発光ダイオード（LED）なども含まれ得る。全てのこれらの装置は、公知技術であり、詳細には述べない。

一実施形態において、機械読み取り可能な記憶媒体704は、ネットワークスイッチング/ルーティングマネージャモジュール722、構成マネージャモジュール724、および特別リンクマネージャモジュール726を含む。ネットワークスイッチング/ルーティングマネージャモジュール722は、管理ネットワークを通してのネットワークデータのスイッチングおよびルーティングを扱うように動作可能である。構成マネージャモジュール724は、バックアップ装置に伝送するためのバックアップデータを生成して、バックアップデータに基づいて構成を生成するために用いられ得る。特別リンクマネージャモジュール726は、特別リンク構成情報を配信すること、およびこのような情報に基づいて特別リンクを確立することを処理するように動作する。

コンピュータシステムに関して記載されたいくつかの実施形態による実施態様は、単なる例であり、実施形態の範囲を限定することを意図しているのではないことは理解される。例えば、いくつかの実施形態は、スイッチおよびルータのような装置上で実施され得る。これらは、特定用途向け集積回路（ASIC）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（FPGAs）などを含み得る。これらの装置がフロー図500および600による方法を実施するためのインストラクションを記憶するための機械読み取り可能な媒体を含み得ることは理解される。

以下図8を参照すると、いくつかの実施形態による、もう1つの例示的なコンピュータシステムのブロック図が示されている。図8は、本開示を実施するために適したコンピュータシステム810のブロック図を示している。コンピュータシステム810は、コンピュータシステム810の主なサブシステム、例えば、中央処理装置814、システムメモリ817（通常はRAMだが、ROM、フラッシュRAM等も含み得る）、入出力コントローラ818、外部オーディオ装置、例えばオーディオ出力インターフェース822を介したスピーカーシステム820、外部装置、例えばディスプレイアダプタ826を介したディスプレイスクリーン824、シリアルポート828および830、（キーボードコントローラ833と連結された）キーボード832、記憶装置インターフェース834、フロッピー（登録商標）ディスク838を受けるように動作するフロッピー（登録商標）ディスクドライブ837、ファイバーチャネルネットワーク890と接続するように動作するホストバスアダプタ（HBA）インターフェースカード835A、SCSIバス839に接続するように動作するホストバスアダプタ（HBA）インターフェースカード835B、および光ディスク842を受けるように動作する光ディスクドライブ840を相互接続するバス812を含む。また、マウス846（またはシリアルポート828を介してバス812に接続される他のポイントアンドクリック装置）、（シリアルポート830を介してバス812に接続される）モデム847、および（バス812に直接接続される）ネットワークインターフェース848も含む。ネットワークインターフェース848が、1つ以上のイーサネット(登録商標)ポート、無線ローカルエリアネットワーク（WLAN）インターフェース、ブルートゥースインターフェース、Zigbee(登録商標)インターフェース、Z-Waveインターフェースなどを含み得るが、これらに限定されるわけではないことは理解される。システムメモリ817は、管理ネットワーク内のノードのバックアップに関連した動作を実行するように動作可能なバックアップマネージャモジュール850を含む。一実施形態によれば、バックアップマネージャモジュール850は、様々なタスクを実行するための他のモジュールを含み得る。例えば、バックアップマネージャモジュール850は、上記の図7に関して述べたように、ネットワークスイッチング/ルーティングマネージャモジュール722、構成マネージャモジュール724、および特別リンクマネージャモジュール726を含み得る。バックアップマネージャモジュール850が、システム内のどこにでも配置することができて、システムメモリ817に限られないことは理解される。このように、システムメモリ817内にバックアップマネージャモジュール850があることは、単なる例であって、実施形態の範囲を限定することを意図しているのではない。例えば、バックアップマネージャモジュール850の一部は、中央処理装置814および／またはネットワークインターフェース848の中にあってもよいが、これに限定されるわけではない。

バス812は、中央処理装置814とシステムメモリ817間のデータ通信を可能にする。システムメモリ817は、上記したように、読み出し専用メモリ（ROM）またはフラッシュメモリ（どちらも図示せず）、およびランダムアクセスメモリ（図示せず）を含み得る。RAMは、一般に、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムがロードされるメインメモリである。ROMまたはフラッシュメモリは、他のコードの中で、周辺コンポーネントとの相互作用のような基本的なハードウェア動作を制御する基本入出力システム（BIOS）を含み得る。コンピュータシステム810と共に常駐するアプリケーションは、一般に、ハードディスクドライブ（例えば固定ディスク844）、光ドライブ（例えば光ドライブ840）、フロッピー（登録商標）ディスクユニット837、または他の記録媒体のような機械読み取り可能な媒体上に記憶されて、これを介してアクセスされる。加えて、アプリケーションは、ネットワークモデム847またはインターフェース848を介してアクセスされる時に、このアプリケーションおよびデータ通信技術に従って変調される電気信号の形であり得る。

記憶装置インターフェース834は、コンピュータシステム810の他の記憶装置インターフェースと同様に、固定ディスクドライブ844のような、情報の記憶および／または検索のための標準的な機械読み取り可能な媒体に接続することができる。固定ディスクドライブ844は、コンピュータシステム810の一部であってもよいし、あるいは別々であって、他のインターフェースシステムを通してアクセスされてもよい。ネットワークインターフェース848は、複数の接続を他の装置に提供することができる。さらに、モデム847は、電話リンクを介した遠隔サーバへの直接接続、またはインターネットサービスプロバイダ（ISP）を介したインターネットへの直接接続を提供することができる。ネットワークインターフェース848は、かなり多数のネットワーク装置を含み得るデータネットワークに対する1つ以上の接続を提供することができる。ネットワークインターフェース848を介した接続が、直接ネットワークリンクを介した遠隔サーバへの、POP（point of presence）を介したインターネットへの直接接続を介したものであり得ることは理解される。ネットワークインターフェース848は、デジタルセルラ電話接続、セルラデジタルパケットデータ（CDPD）接続、デジタル衛星データ接続などを含む無線技術を用いて、このような接続を提供することができる。

多くの他の装置またはサブシステム（図示せず）が同様の方法で接続され得る（例えば、文書スキャナ、デジタルカメラなど）。逆に、図8に示した装置の全てが、本開示を実施するために存在する必要があるというわけではない。装置およびサブシステムは、図8に示した方法とは異なる方法で相互接続され得る。図8に示したようなコンピュータシステムの動作は、この分野において周知であり、本出願の中では詳述しない。本開示を実施するためのコードは、1つ以上のシステムメモリ817、固定ディスク844、光ディスク842、またはフロッピー（登録商標）ディスク838のような機械読み取り可能な記録媒体に記憶され得る。コンピュータシステム810に設けられるオペレーティングシステムは、MS-DOS（登録商標）、MS-WINDOWS（登録商標）、OS/2（登録商標）、UNIX（登録商標）、Linux（登録商標）、または他の任意のオペレーティングシステムであってもよい。

さらに、ここに記載された信号に関して、当業者は、信号が第1のブロックから第2のブロックに直接送信され得る、または信号がブロック間で修正（例えば、増幅、減衰、遅延、ラッチ、バッファリング、反転、フィルタリング、または別の方法で修正）され得ることを認識するであろう。上記した実施形態の信号は、1つのブロックから次へ送信されるものとして特徴づけられるが、本開示の他の実施形態は、信号の情報および／または機能の態様がブロック間で送信される限り、このような直接送信される信号の代わりに、修正された信号を含み得る。ある程度は、第2のブロックでの信号入力は、関係する回路の物理的な制限（例えば、若干の減衰および遅延が必然的に存在する）のため、第1のブロックから出力される第1の信号から導き出される第2の信号として概念化され得る。従って、ここで用いられるように、第1の信号から導き出される第2の信号は、回路の制限のためであれ、第1の信号の情報および／または最終的機能の態様を変えない他の回路素子の通過のためであれ、第1の信号または第1の信号に対する任意の変更態様を含む。

前述の記載は、説明目的で、特定の実施形態に関して記載されてきた。しかし、上記の例示的説明は、網羅的であること、または開示される実施形態を限定することを意図しているのではない。多くの修正および変更が、上記の教示を鑑みて可能である。

105 バックアップ装置
110 マスターノード
115, 120, 125, 130, 135 スイッチ
140 特別リンク
145, 150, 155, 160, 165 単純リンク
170 ユーザ
175 置換装置

Claims (4)

1. バックアップ装置と、
   バックアップ装置に接続された複数のスイッチとを備えていて、前記複数のスイッチの中の１つのスイッチは、少なくとも特別リンクを用いてバックアップ装置に接続されていて、
   前記少なくとも特別リンクは、少なくとも特別リンクを用いてバックアップ装置に接続されたスイッチが故障した時、置換装置によって構成され、前記故障したスイッチは、置換装置と置換され、前記置換装置は、単純リンクを介して、複数のスイッチのうちのもう１つのスイッチから、人間が読み取り不可能なフォーマットによる特別リンクに関する構成情報を受信して特別リンクを確立し、
   前記バックアップ装置は、複数のスイッチと関連するバックアップイメージを管理するように構成されていて、前記置換装置は、前記バックアップ装置から前記特別リンクを介して前記故障したスイッチの前記バックアップイメージを受信して復元し、
   前記バックアップ装置および複数のスイッチは、ループのないブロードキャストドメインであるネットワークの一部である
   ことを特徴とするシステム。
2. 複数のスイッチを管理するように構成されたマスターノードを更に備えていることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
3. 前記特別リンクは、リンクアグリゲーション制御プロトコル（ＬＡＣＰ）を用いて確立されるリンクであることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
4. 前記特別リンクは、レイヤ２トンネリングプロトコル（Ｌ２ＴＰ）を用いて確立されるリンクであることを特徴とする請求項１に記載のシステム。

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